JP2019005339A - 制御弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流水検知機構と2次側調圧機構を分離して別装置として配管に設けることにより、構造を簡単にしてコストを低減すると共に点検修理も容易にできるようにする。【解決手段】制御弁装置10は、制御弁12と圧力調整弁14を備え、スプリンクラーヘッド24の作動による流水を検知して流水検知信号を出力する流水検知装置16の1次側の配管に設けられる。制御弁12は、制御圧による弁体28の開閉により1次側から供給された加圧水を2次側に供給する。圧力調整弁14は、スプリンクラーヘッド24が作動した場合に、制御弁12のシリンダ室32に対する制御圧の供給により、1次側加圧水の圧力を規定圧力に減圧して2次側加圧水として供給するように調圧する。【選択図】図1

Description

本発明は、スプリンクラー設備等の消火設備に設けられる制御弁装置に関する。
従来、スプリンクラー設備、泡消火設備、水噴霧設備においては、加圧送水装置からの加圧水をヘッドに供給する配管の途中に流水検知装置を設けている。
高層ビルに設置されるスプリンクラー設備等においては、加圧送水装置に近い低層階などでは、スプリンクラーヘッドの放水圧力が規定の上限を超える場合がある。このような部分には、流水検知装置の前段に減圧弁設備を設置して減圧を行っている。
図5は減圧弁設備を設けた従来の流水検知装置を示す。図5において、給水本管から低層階に分岐された分岐管には制御弁102を介して流水検知装置100が配置され、流水検知装置100の前段には減圧弁設備104が設置される。減圧弁設備104は減圧弁105を設置すると共に、その1次側に仕切弁106とストレーナ108を設置し、2次側にも仕切弁110を設置している。また減圧弁105が故障しても加圧消火水を供給可能とするためバイパス管112を配置し、バイパス管112に仕切弁114を設けている。
通常は制御弁102と仕切弁106と110を開放状態にあり、仕切弁114は閉鎖状態にあることから、減圧弁105で減圧させた加圧消火水を流水検知装置100に供給する。減圧弁105が故障した場合には仕切弁114を開放してバイパス管112より加圧消火水を流水検知装置100に供給する。
しかしながら、減圧弁の設置にあたっては、多数の仕切弁や配管を必要とし、その結果設備スペースの増大だけではなく、弁類や配管材といった工業資材と施工工数も増加するという問題がある。
このような問題を解決するため、流水検知装置に減圧弁設備の機能を付加した図6に示す2次側調圧機能付きの流水検知装置が提案されている(特許文献1)。
図6に示すように、2次側調圧機能付きの流水検知装置210は、弁ボディ212の下側に仕切弁216を介して1次側配管218を接続し、弁ボディ212の上側には2次側配管222を接続し、2次側配管222の先にはスプリンクラーヘッドが接続されている。
通常監視状態にあっては、流水検知装置210の本弁224は閉鎖状態にあり、2次側配管222の圧力は1次側配管218の圧力P1より低い所定の締切設定圧力P2となっている。通常監視状態で2次側配管222側の漏水などにより2次側圧力が締切設定圧力P2より低下すると、それまで閉鎖状態にあった制御弁250の不作動流水量弁部252が開作動し、バイパス配管248から開放した不作動流水量弁部252を通って、定流量弁258で決まる一定の不作動流水量の流水を2次側に供給し、低下した2次側圧力を締切設定圧力P2に回復させる。
火災などによりスプリンクラーヘッドが作動して2次側配管222に一定量を超える流水が発生すると、2次側圧力は締切設定圧力P2から急速に低下し、まず不作動流水量弁部252が開いてバイパス配管248により1次側圧力水を2次側に供給するが、これでは2次側圧力は回復せず、締切設定圧力P2に対し所定値だけ低い位置に設定した調圧パイロット設定圧力P3を下回ると、本弁224の開放による調圧制御が開始される。
ここで調圧パイロット弁部254は、2次側圧力が調圧パイロット設定圧力P3に低下するまではバイパス配管248の1次側をシリンダ室230に連通すると同時に、2次側のバイパス配管を切り離した状態としており、このため1次側の圧力水が調圧パイロット弁部254を介してシリンダ室230に供給され、ピストン228の押圧により本弁224を閉鎖した状態にある。
この状態で2次側圧力が低下して調圧パイロット設定圧力P3以下になると、調圧パイロット弁部254はシリンダ室230を2次側に連通すると同時に、1次側をシリンダ室230から切り離す切替え状態となり、シリンダ室230の加圧水が調圧パイロット弁部254を通って2次側に流出し、これによってシリンダ室230の圧力が低下し、本弁224の開放が行われる。
本弁224が開放すると、1次側加圧水が2次側に供給されることで2次側圧力が回復し、2次側圧力が調圧パイロット設定圧力P3を超えると再び本弁224が閉鎖方向に移動され、以下、本弁224の開閉を繰り返しながら、調圧パイロット設定圧力P3を維持するように1次側圧力水を2次側に継続的に供給することになる。
圧力スイッチ240は流水検知部として機能し、本弁224が開放した際に、弁シート226の流入口から配管236を介して加圧水が流入し、この流入量がオートドリップ242の排出量を超えると、圧力スイッチ240に圧力水が加わって作動することでタイマを起動し、所定時間後に流水検知信号を外部に出力する。
このように不作動流水量弁部252と調圧パイロット弁部254を備える制御弁250によって調圧制御と不作動流水量制御を行うことができ、装置の小型化を達成することができる。
特開2011−024793号公報 特開平11−128388号公報 特開2006−345883公報
しかしながら、このような従来の2次側調圧機能付きの流水検知装置にあっては、装置の小型化により設置スペースを低減できるが、2次側調圧機能を設けたことで構造が複雑化してコストが嵩む問題があり、更に、2次側調圧機能が一体化されたことで流水検知装置の点検修理等に手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、流水検知機構と2次側調圧機構を分離して別装置として配管に設けることにより、構造を簡単にしてコストを低減すると共に点検修理も容易にできる制御弁装置を提供することを目的とする。
(制御弁装置)
本発明は、スプリンクラーヘッドの作動による流水を検知して流水検知信号を出力する流水検知装置の1次側の配管に設けられた制御弁装置に於いて、
制御圧による弁体の開閉により1次側から供給された加圧水を2次側に供給する制御弁と、
スプリンクラーヘッドが作動した場合に、制御弁に対する制御圧の供給により、1次側加圧水の圧力を規定圧力に減圧して2次側に供給するように調圧する圧力調整弁と、
が設けられたことを特徴とする。
(制御弁の構造と圧力調整弁の機能)
制御弁は、シリンダ室の加圧によるピストンの摺動により弁体を閉方向に駆動し、シリンダ室の減圧によるピストンの逆方向への摺動により弁体を開方向に駆動する駆動部を備え、
圧力調整弁は、制御弁の2次側圧力が規定圧力より高い場合はシリンダ室を2次側に連通して本弁を閉位置に保持し、スプリンクラーヘッドの作動により2次側圧力が規定圧力以下に低下した場合は、シリンダ室に対する1次側の連通と2次側の連通との切替えにより本弁を規定圧力に保つように開閉させる。
(制御弁閉鎖用の止水弁とパイロット弁)
圧力調整弁に制御弁の1次側圧力を供給する配管に、圧力調整弁に対する1次側圧力水の供給を停止して開状態にある制御弁を閉鎖させる止水弁又は遠隔操作用のパイロット弁が設けられる。
(制御弁1次側配管の仕切弁)
制御弁の1次側配管に仕切弁が設けられる。
(制御弁と一体化された仕切弁機構)
制御弁は、1次側配管が連結される弁ボディの流入側と2次側配管が接続される弁ボディの流出側の少なくとも何れか一方に仕切り弁機構が一体に設けられる。
(基本的な効果)
本発明は、スプリンクラーヘッドの作動による流水を検知して流水検知信号を出力する流水検知装置の1次側の配管に設けられた制御弁装置に於いて、制御圧による弁体の開閉により1次側から供給された加圧水を2次側に供給する制御弁と、スプリンクラーヘッドが作動した場合に、制御弁に対する制御圧の供給により、1次側加圧水の圧力を規定圧力に減圧して2次側に供給するように調圧する圧力調整弁とが設けられたため、流水検知装置は2次側調圧機能を持たない構造が簡単でコスト的にも安価な従来品又は従来相当品を使用することができ、流水検知装置の1次側配管に設けられる制御弁装置は基本的に制御弁と圧力調整弁を備えた構成であることから、構造が簡単でコストが低減でき、また、制御弁及び圧力調整弁の点検修理も簡単且つ容易に行うことができる。
また、流水検知装置と制御弁が別装置として配管に配置されることで全体としての設置スペースは増加するが、コストの低減及び点検修理の容易性の点で、それを上回るメリットが得られる。
従来の2次側調圧機能付きの流水検知装置だと流水検知装置、排水弁、調圧機能付き制御弁が一体となっているため、大規模な特注の弁体となっていた。本発明によれば流水検知装置と、排水弁を有した調圧機能付き制御弁の2つの弁体として構成されるため、流水検知装置は一般品を使用でき、コストメリットが生じる。また、調圧機能付き制御弁の二次側に排水弁を設けたので、流水検知装置に排水弁が不要になる。特に、作動弁型の流水検知装置は排水弁が不要な構成であるため、一般的な作動弁型の流水検知装置において排水弁を持たないものでも採用可能となる。
(制御弁の構造と圧力調整弁の機能による効果)
また、制御弁は、シリンダ室の加圧によるピストンの摺動により弁体を閉方向に駆動し、シリンダ室の減圧によるピストンの逆方向への摺動により弁体を開方向に駆動する駆動部を備え、圧力調整弁は、制御弁の2次側圧力が規定圧力より高い場合はシリンダ室を2次側に連通して本弁を閉位置に保持し、スプリンクラーヘッドの作動により2次側圧力が規定圧力以下に低下した場合は、シリンダ室に対する1次側の連通と2次側の連通との切替えにより本弁を規定圧力に保つように開閉させるようにしたため、制御弁はピストン・シリンダ機構による駆動部により弁体を開閉することができ、また、スプリンクラーヘッドの作動により制御弁が開放した場合には、自動調圧弁は2次側圧力をスプリング設定による規定圧力と比較して規定圧力を保つように制御弁のシリンダ室に対し制御圧を供給して1次側加圧水の圧力を規定圧力に減圧して2次側加圧水とする調圧制御を行うことができる。
また、2次側圧力水の圧力が漏水等により低下した場合、2次側圧力が規定圧力を下回ると、圧力調整弁の切替えによる1次側加圧水の2次側への供給と圧力調整弁による制御弁の一時的な開閉駆動とにより規定圧力に回復させる制御が行われ、2次側圧力を規定圧力に維持することができる。このときの流水量は流水検知装置を作動させることのない不作動流量であり、流水検知装置が誤って流水検知信号を出力することはない。
(制御弁閉鎖用の止水弁とパイロット弁による効果)
また、圧力調整弁に制御弁の1次側圧力を供給する配管に、圧力調整弁に対する1次側圧力水の供給を停止して開状態にある制御弁を閉鎖させる止水弁又は遠隔操作用のパイロット弁が設けられたため、作動したスプリンクラーヘッドからの散水を停止したい場合には、手動で止水弁を閉鎖するか、遠隔操作によりパイロット弁を閉制御することで、圧力調整弁を経由した制御弁のシリンダ室に対する1次側加圧水の供給が停止し、圧力制御弁を介してシリンダ室が2次側に連通されることで減圧され、シリンダ室の減圧により制御弁が閉鎖され、スプリンクラーヘッドからの放水を停止させることができる。
従来の止水弁においては本流に対して直接接続するものであったため、流量を確保するために弁体が大きくなり、開閉時に大きな力が必要だった。本発明においては、本流から分岐した制御用の水流に対しての弁であるから流量を小さくしバルブを小さくすることが可能となり、開閉時に必要な力が小さくなる。また、開閉時の力が小さくなることから、大きな設備がなく遠隔操作できるようになるため、パイロット弁の採用が可能となる。
(制御弁1次側配管の仕切弁による効果)
また、制御弁の1次側配管に仕切弁が設けられたため、制御弁や流水検知装置の点検修理や交換等の際に、仕切弁の閉操作により加圧水の供給を停止して必要な作業を可能とする。
(制御弁と一体化された仕切弁機構の効果)
また、制御弁は、1次側配管が連結される弁ボディの流入側と2次側配管が接続される弁ボディの流出側の少なくとも何れか一方に仕切弁機構が一体に設けられたため、制御弁の1次側の配管に別装置として仕切弁を設ける必要がなくなり、設備構成を小型化して設置スペースを低減できる。
通常監視状態における制御弁装置の実施形態を流水検知装置と共に示した説明図 スプリンクラーヘッドが作動した場合の制御弁装置の動作を示した説明図 制御弁装置の他の実施形態を示した説明図 図3の仕切弁機構の操作構造を示した説明図 減圧弁設備を設けた従来の流水検知装置を示した説明図 2次側調圧機能を備えた従来の流水検知装置を示した説明図
[制御弁装置の概要]
図1は通常監視状態における制御弁装置の実施形態を流水検知装置と共に示した説明図、図2はスプリンクラーヘッドが作動した場合の制御弁装置の動作を示した説明図である。
図1に示すように、制御弁装置10は、例えば高層ビル等の加圧給水装置が接続された給水本管から分岐された各階の分岐管の途中に設けられている。
制御弁装置10は、制御弁12、圧力調整弁14、止水弁42、パイロット弁44及び排水弁46により構成されている。制御弁12の下側となる1次側は仕切弁20を介して1次側配管18に接続されている。制御弁12の上側となる2次側は、2次側配管を介して流水検知装置16に接続され、流水検知装置16の2次側配管22の先には閉鎖型のスプリンクラーヘッド24が接続されている。
[制御弁の構成]
図1に示すように、制御弁12は弁ボディ26の下側に1次側の流入口11aが形成されると共に上側に2次側の流出口11bが形成されており、流入口11aと流出口11bを仕切る内部壁に開口された弁孔に弁座30が形成され、弁座30に対し弁体28が開閉自在に配置されている。
制御弁12にはシリンダ室32にピストン34を摺動自在に設けたピストン・シリンダ機構による弁体28の駆動部が設けられている。弁体28はシリンダ室32に摺動自在に配置されたピストン34の先端に固定されており、ピストン34はガイドロッド35により案内され、ピストン34とシリンダ室32の端部との間にはピストン34を閉鎖方向に付勢するリターンスプリング36が配置されている。
シリンダ室32に対してはシリンダ接続口48が連通され、入出力ポート48から加圧水をシリンダ室32に供給して加圧することで、リターンスプリング36に抗してピストン34を図示右方向にストロークして弁体28を弁座30から離して制御弁12を開き、シリンダ接続口48から加圧水を排出して減圧することで、リターンスプリング36によりピストン34を図示左方向にストロークして弁体28を弁座30に当接して制御弁12を閉じるようにしている。
(圧力調整弁の構成)
圧力調整弁14は、スプリンクラーヘッド24が作動した場合に、制御弁12のシリンダ室32に対する制御圧の供給により、1次側加圧水の圧力P1を規定圧力Psに減圧して2次側加圧水の圧力P2とするように調圧する制御を行う。
本実施形態の圧力調整弁14はパイロット圧により切替制御される2位置切替弁としてシンボル表示することができる。この2位置切替弁として機能する圧力調整弁14は、第1切替位置14aと第2切替位置14bを備える。第1切替位置14aと第2切替位置14bに対しては、1次圧ポートA、2次圧ポートB及びシリンダポートCが設けられる。
圧力調整弁14における第1切替位置14aと第2切替位置14bの切替えは、パイロットポートPに加わる圧力と、パイロットポートPに相対して設けられた圧力設定バネ15により設定された規定圧力Psにより行われる。
パイロットポートPに加わる圧力が圧力設定バネ15による規定圧力Psより小さい場合、圧力調整弁14は第1切替位置14aに切り替えられている。一方、パイロットポートPに加わる圧力が圧力設定バネ15による規定圧力Psより大きい場合、圧力調整弁14は第2切替位置14bに切り替えられる。
圧力調整弁14の1次圧ポートAには制御弁12の1次圧導入孔50からの配管が止水弁42及びパイロット弁44を介して接続され、1次側圧力P1が加えられる。2次圧ポートBには制御弁12の2次圧導入孔52からの配管が接続され、2次側圧力P2が加えられる。
また、2次圧ポートBに対する配管はオリフィス40を介してパイロットポートPに接続されており、パイロットポートPにも2次側圧力P2が加えられる。オリフィス40は、パイロットポートPに出入りする2次側加圧水の量を制限することで、第1切替位置14aと第2切替位置14bとを切り替える応答性(応答速度)を調整させる。
更に、シリンダポートCには制御弁12のシリンダ室32に連通されたシリンダ接続口48が配管を介して接続され、シリンダポートCは圧力調整弁14による制御圧をシリンダ室32に供給する。
(圧力調整弁による制御弁の調圧制御)
通常監視状態にあっては、制御弁12の2次側圧力P2が圧力調整弁14に設定された規定圧力Psより高い所定の締切圧力となっており、制御弁12は閉鎖状態に制御されている。
これは圧力調整弁14のパイロットポートPに加わる2次側圧力P2による力が圧力設定バネ15の設定による規定圧力Psを上回ることで、圧力調整弁14は図1に示すように第1切替位置14aに切り替えられている。圧力調整弁14が第1切替位置14aにある場合、1次圧ポートAが切り離され、2次圧ポートBとシリンダポートCが連通し、その結果、2次側圧力P2及びシリンダ室圧力Pcは同圧となっている。このため弁体28はリターンスプリング36の力により閉鎖位置に閉じている。
火災等によりスプリンクラーヘッド24が作動して散水が行われると、2次側圧力P2は規定圧力Ps以下に急激に低下する。2次側圧力P2が規定圧力Ps以下に低下すると、圧力調整弁14の圧力設定バネ15による力がパイロットポートPに加わり低下した2次側圧力P2による力を上回り、図2に示すように、圧力調整弁14は第2切替位置14bに切り替えられる。
圧力調整弁14が第2切替位置14bに切り替えられると、1次圧ポートAがシリンダポートCに連通し、シリンダ室32に1次側圧力P1が供給され、ピストン34はリターンスプリング36に抗して右方向にストロークし、弁座30から弁体28が離れることで制御弁12が開放され、1次側加圧水は流水検知装置16を介して作動したスプリンクラーヘッド24に供給され、消火用水が継続的に散水される。
このとき流水検知装置16はスプリンクラーヘッド24に供給される流水により弁体が開き、スイッチ部17に内蔵されたスイッチがオンしてタイマを起動し、所定時間後に流水検知信号がスプリンクラー制御盤等に出力されて火災警報表示が行われる。
制御弁12が開放してスプリンクラーヘッド24に加圧水を供給するようになると、圧力調整弁14により2次側圧力P2を規定圧力Psに保つ調圧制御が行われる。
圧力調整弁14による制御弁12の調圧制御は、圧力調整弁14が第2切替位置14bに切り替えられることで弁体28が開放されると2次側圧力P2が増加し、規定圧力Psを上回ると圧力調整弁14は第1切替位置14aに切り替えられ、シリンダ室32に対する1次側圧力P1の供給が停止し、2次側に連通されることでシリンダ室圧力Pcが低下し、弁体28が閉方向に移動する。このため2次側圧力P2が低下し、規定圧力Psを下回ると圧力調整弁14が第1切替位置14aに切り替えられて1次側圧力P1の供給によりシリンダ室圧力Pcが増加し、弁体28が開方向に移動し、再び2次側圧力P2が増加する。
このような圧力調整弁14による制御圧のシリンダ室32への供給により制御弁12の弁体28の開閉が繰り返され、2次側圧力P2は規定圧力Psを維持するように調圧される。
圧力調整弁14により調圧制御されている制御弁12を介して供給されているスプリンクラーヘッド24からの散水を停止したい場合には、止水弁42を閉操作するか、パイロット弁44を遠隔操作により閉制御する。
止水弁42又はパイロット弁44が閉じられると、圧力調整弁14に対する1次側圧力P1の供給が停止し、シリンダ室32は第2切替位置14bにある圧力調整弁14を経由して2次側に連通していることで減圧され、弁体28がリターンスプリング36の力により閉鎖され、スプリンクラーヘッド24からの散水が停止される。
パイロット弁44は火災報知システムの受信装置と遠隔で連動するようにしても良い。受信装置の操作によりパイロット弁の開閉制御を行い、パイロット弁の動作結果を受信装置に表示するようにしても良い。
(漏水等による2次側圧力の回復)
通常監視状態で2次側配管22側の漏水などにより2次側圧力が規定圧力Psを下回ると、圧力調整弁14の圧力設定バネ15による力がパイロットポートPに加わる低下した2次側圧力P2による力を上回り、図2に示すように、圧力調整弁14は第2切替位置14bに切り替えられる。
圧力調整弁14が第2切替位置14bに切り替えられると、1次圧ポートAが2次圧ポートB及びシリンダポートCに連通する。このため1次側加圧水が圧力調整弁14の2次圧ポートBから制御弁12の2次側に供給され、低下した2次側圧力P2を回復させる。
また、圧力調整弁14が第2切替位置14bに切り替えられると、シリンダポートCからシリンダ室32に1次側圧力P1が供給され、ピストン34はリターンスプリング36に抗して右方向にストロークし、弁座30から弁体28が離れることで制御弁12が開放され、1次側加圧水が流水検知装置16を介して2次側配管22に流れ、低下した2次側圧力P2を回復させる。
2次側圧力P2が回復して規定圧力Psを上回ると、圧力調整弁14は第1切替位置14aに切り替えられ、シリンダ室32に対する1次側圧力P1の供給が停止し、2次側に連通されることでシリンダ室圧力Pcが低下し、弁体28が閉方向に移動して閉鎖される。
なお、圧力調整弁14による制御弁12の開駆動には時間遅れがあることから、圧力調整弁14の2次圧ポートBからの1次側加圧水の2次側への供給が先行して行われ、これにより2次側圧力P2が規定圧力Psに回復すると圧力調整弁14は第1切替位置14aに戻るので、この場合には、制御弁12の一時的な開閉による2次側圧力P2の回復は行われない。
このような2次側圧力P2を回復させるための圧力調整弁14の切替動作と制御弁12の開閉動作では、流水検知装置16を介して2次側配管22に流れる流水量は極く僅かであり、流水検知装置16が作動して流水検知信号を出力することはない。
また、流水検知装置16は、周知のようにスプリンクラーベッド24の作動により流れる水流により開放し、自重により閉鎖する弁体を備えている。また、本実施形態で使用する流水検知装置16の弁体にはオリフィスが形成されている。このため流水検知装置16の弁体が閉鎖している通常監視状態での2次側配管22の漏水等による圧力低下は、弁体に形成されたオリフィスを介して制御弁12の2次側圧力P2の低下として現れる。
また、2次側圧力P2を規定圧力Psに回復させるための圧力調整弁14の切替動作と制御弁12の開閉動作で流れる僅かな水流は、弁体のオリフィスを通るか弁体の僅かな開放により2次側に流れ、このため流水検知装置16の弁体が略全開となる位置に開いて流水検知信号が出力されることはない。
なお、点検等で制御弁12を開放させたい場合には、排水弁46を開操作する。排水弁46を開操作すると制御弁12の2次側が排水されて2次側圧力P2が低下し、スプリンクラーヘッド24が作動した場合と同様にして制御弁12が開放され、続いて、圧力調整弁14による制御弁12の調圧制御が行われ、制御弁装置10の動作を確認することができる。
[仕切弁機構を備えた制御弁]
図3は制御弁装置の他の実施形態を示した説明図であり、本実施形態は、制御弁装置に仕切弁機構が一体に設けられたことを特徴とする。
図3に示すように、制御弁12における弁ボディ26の1次側及び2次側のフランジ部には仕切弁機構60が設けられている。
仕切弁機構60は、フランジ部の内部流路に配置したシートリング65の中に、ステム64と操作ステム66により例えばバタフライ構造の仕切弁体62が開閉自在に支持されている。操作ステム66の先端はプレート68を通して外部に取り出され、外部に取り出された先端は角型の操作部70が形成されている。
図4は図3の仕切弁機構の操作構造を示した説明図であり、図4(A)に示すように、プレート68を貫通した操作ステム66の先端の操作部70にはインジケータ72が固定され、操作ステム66と一体に回転される。仕切弁体62の全開時は、固定用ボルト74を用いてプレート68とインジゲータ72を固定している。
また、図4(B)に示すように、仕切弁体62の全閉時は、プレート68の端部に設けたストッパ68aと、インジゲータ72の先端部に設けた折り曲げ部72aとを当接させて、全閉時の位置決めを行う構造としている。
それ以外の制御弁装置10の構造及び機能は図1及び図2に示した実施形態と同じになることから、同一符号を付して説明は省略する。
仕切弁機構60は、通常監視状態では、図3に示すように仕切弁体62を開放位置に開いた状態で固定されており、制御弁12が開放されると仕切弁機構60を通して加圧水が1次側から2次側に供給される。
一方、制御弁12や流水検知装置16を点検修理する場合には、例えば制御弁12の1次側フランジ部に設けられた仕切弁機構60を閉操作する。仕切弁機構60の閉操作は、図4(A)の閉鎖状態にある固定用ボルト74を緩めてプレート68に対するインジケータ72による操作ステム66の固定を解除し、操作ステム66の先端の角型の操作部70に専用のハンドル又はスパナを嵌め入れ、図4(B)に示すように、操作ステム66を90°回動操作して固定することで仕切弁体62を閉鎖させる。
このように制御弁12に仕切弁機構60が一体に設けられたことで、図1の実施形態のように、制御弁12の1次側の配管に仕切弁20を個別に設ける必要がなくなり、設備構成を簡単にして設置スペースを低減できる。
なお、図3の実施形態にあっては、制御弁12の1次側及び2次側のフランジ部に仕切弁機構60を設けているが、少なくとも制御弁12の1次側フランジ部に仕切弁機構60を設けるようにすれば良い。
[本発明の変形例]
(制御弁)
上記の実施形態の制御弁は、2次側圧力の低下に対し圧力調整弁を経由したシリンダ室に対する1次側加圧水の供給により弁体を開放させる加圧開放型の制御弁を例にとっているが、これに限定されず、通常監視状態でシリンダ室に加圧水を充水して弁体を閉鎖し、2次側圧力の低下に対し圧力調整弁を経由してシリンダ室を減圧することにより弁体を開放させる減圧開放型の制御弁としても良い。この場合、圧力調整弁は減圧開放型の制御弁に対応した調圧制御を行うように構成する。
(排水弁)
上記の実施形態では、制御弁に2次側を排水する排水弁を設けているが、流水検知装置に2次側を排水する排水弁が設けられている場合には、制御弁に排水弁を設ける必要はない。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:制御弁装置
12:制御弁
14:圧力調整弁
14a:第1切替位置
14b:第2切替位置
15:圧力設定バネ
16:流水検知装置
18:1次側配管
20:仕切弁
22:2次側配管
24:スプリンクラーヘッド
26:弁ボディ
28:弁体
30:弁座
32:シリンダ室
34:ピストン
35:ガイドロッド
36:リターンスプリング
40:オリフィス
42:止水弁
44:パイロット弁
46:排水弁
48:シリンダ接続口
50:1次圧導入孔
52:2次圧導入孔
60:仕切弁機構
62:仕切弁体
64:ステム
65:シートリング
66:操作ステム
68:プレート
70:操作部
72:インジケータ
74:固定用ボルト
A:1次圧ポート
B:2次圧ポート
C:シリンダポート

Claims (5)

  1. スプリンクラーヘッドの作動による流水を検知して流水検知信号を出力する流水検知装置の1次側の配管に設けられた制御弁装置に於いて、
    制御圧による弁体の開閉により1次側から供給された加圧水を2次側に供給する制御弁と、
    前記スプリンクラーヘッドが作動した場合に、前記制御弁に対する前記制御圧の供給により、1次側加圧水の圧力を規定圧力に減圧して2次側に供給するように調圧する圧力調整弁と、
    が設けられたことを特徴とする制御弁装置。
  2. 請求項1記載の制御弁装置に於いて、
    前記制御弁は、シリンダ室の加圧によるピストンの摺動により弁体を閉方向に駆動し、前記シリンダ室の減圧による前記ピストンの逆方向への摺動により前記弁体を開方向に駆動する駆動部を備え、
    前記圧力調整弁は、前記制御弁の2次側圧力が前記規定圧力より高い場合は前記シリンダ室を2次側に連通して前記本弁を閉位置に保持し、前記スプリンクラーヘッドの作動により2次側圧力が前記規定圧力以下に低下した場合は、前記シリンダ室に対する1次側の連通と2次側の連通との切替えにより前記本弁を前記規定圧力に保つように開閉させることを特徴とする制御弁装置。
  3. 請求項2記載の制御弁装置に於いて、
    前記圧力調整弁に前記制御弁の1次側圧力を供給する配管に、前記圧力調整弁に対する1次側圧力水の供給を停止して開状態にある前記制御弁を閉鎖させる止水弁又は遠隔操作用のパイロット弁が設けられたことを特徴とする制御弁装置。
  4. 請求項1記載の制御弁装置に於いて、前記制御弁の1次側配管に仕切弁が設けられたことを特徴とする制御弁装置。
  5. 請求項1記載の制御弁装置に於いて、前記制御弁は、1次側配管が連結される弁ボディの流入側と2次側配管が接続される前記弁ボディの流出側の少なくとも何れか一方に仕切り弁機構が一体に設けられたことを特徴とする制御弁装置。
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