JP6247159B2 - 消防設備及び弁装置 - Google Patents

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本発明は、予作動装置の主弁やトンネル用自動弁装置の主弁を遠隔制御により開閉駆動する遠隔制御弁の動作試験を行う消防設備及び弁装置に関する。
従来、スプリンクラーヘッドの破損などによる誤放水を防止する消防設備として予作動式のスプリンクラー設備が知られている。
予作動式スプリンクラー設備は、防護区画毎に予作動弁装置を設置しており、予作動弁装置は予作動弁として知られた主弁を備え、通常は主弁を閉駆動して加圧水が供給された1次側とスプリンクラーヘッドを接続した2次側とを切り離している。また、主弁の2次側配管には加圧消火用水を充水するか又は圧縮空気を充填している。
予作動弁装置は、予作動弁制御盤で火災感知器による火災発報とスプリンクラーヘッドによる減圧検出の両方を判別した場合、又は火災感知器による火災発報を判別した場合、電動弁を用いた遠隔制御弁の開制御により主弁を開駆動し、スプリンクラーヘッドから消火用水を放水させる。
また、従来、トンネル用非常設備として、火災の消火や延焼防止のために消火栓装置やトンネル防護のための水噴霧ヘッドから水を散布させる自動弁装置を用いた水噴霧設備が設けられている。
自動弁装置はトンネル内に50メートル間隔で設置され、1台の自動弁装置は5メートル間隔に配置した複数の水噴霧ヘッドから散水させる。自動弁装置は、通常は主弁を閉駆動して加圧水が供給された1次側と水噴霧ヘッドを接続した2次側を切離しており、センタ制御盤から火災検出に基づく起動信号を受信した場合に、電動弁を用いた起動制御弁の開制御により主弁を開駆動し、水噴霧から消火用水を散布させる。
ここで、従来の予作動弁装置や自動弁装置に使用する主弁は、ピストンシリンダ機構により弁体を開閉駆動しており、この駆動型式として、減圧開放型と加圧開放型がある。
減圧開放型の主弁は、ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定の圧力の加圧水充填することにより弁体を閉位置に駆動して閉鎖しており、一方、シリンダ室の排水による減圧で弁体を開位置に駆動して開放するようにしている。
また、加圧開放型の主弁は、ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉位置に駆動して閉鎖しており、一方、シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により弁体を開位置に駆動して開放するようにしている。
特開2012−055505号公報 特開2010−005240号公報 特開2011−110318号公報
ところで、このような従来の予作動弁装置や自動弁装置に設けた主弁を開駆動する遠隔起動弁は電動弁を使用しており、遠隔起動弁の起動制御を行ってから主弁が開放するまでの時間は遠隔起動弁の開動作時間に依存しており、同様に、開放した遠隔起動弁の停止制御を行ってから主弁を閉鎖するまでの時間も起動制御弁の閉動作時間に依存している。
このため予作動弁装置や自動弁装置の制御性能を安定的に維持するためには、予作動弁制御盤やセンタ制御盤から定期的に試験制御を指示して遠隔制御弁を開制御して開動作時間を計測すると共に閉制御して閉動作時間を計測し、これらの計測時間が所定の閾値時間を超えた場合に起動制御弁の異常と判定して対処することが望まれる。
しかしながら、遠隔起動弁を試験するために開制御すると、これに伴い主弁が開駆動してしまうため、例えば主弁の1次側又は2次側に設けている制御弁や制水弁を試験に先立ち現場に試験員が出向いて閉操作する必要があり、また、試験が終了した場合に、開操作する必要がある。
このため遠隔起動弁を試験するための手間が大変であり、年1回の法定定期点検の際に、点検項目の1つとして遠隔起動弁の試験を含めて行うようにしており、例えば1ケ月に1回といった短い周期での定期的な試験は困難であり、遠隔起動弁に不具合が発生していても、これを発見して対処するまでに時間がかかり、その間に火災が発生すると、本来の設備性能が発揮できない恐れがある。
本発明は、主弁を駆動することなく起動制御弁の開閉制御を可能として動作試験を簡単且つ容易にできるようにする消防設備及び弁装置を提供することを目的とする。
(減圧開放型の主弁を設けた消防設備)
本発明は、
ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定の圧力の加圧水充填により弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、シリンダ室の排水により弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給してヘッドから散水させる主弁と、
外部から開制御を受けた場合にシリンダ室の加圧水を排水して主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
を備えた消防設備に於いて、
外部から開制御を受けた場合に、遠隔起動弁の開制御によるシリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁を開制御して主弁の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁を開制御及び又閉制御して遠隔起動弁が正常か異常かを判定する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(加圧開放型の主弁を設けた消防設備)
また、本発明は、
ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給してヘッドから散水させる主弁と、
外部から開制御を受けた場合に、シリンダ室に1次側の加圧水を供給して主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
を備えた消防設備に於いて、
外部から開制御を受けた場合に、遠隔起動弁の開制御によるシリンダ室に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁を開制御して主弁の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御して遠隔起動弁が正常か異常かを判定する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(開閉検出による判定)
遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、
制御部は、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の開閉検出器の検出結果に基づいて遠隔起動弁が正常か異常かを判定する。
(開閉動作時間の計測による判定)
遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、
制御部は、遠隔起動弁の開制御により開閉検出器で開位置を検出するまでの開動作時間及び又は遠隔起動弁の閉制御により開閉検出器で閉位置を検出するまでの閉動作時間を計測し、開動作時間及び又は閉動作時間から遠隔起動弁が正常か異常かを判定する。
(圧力の検出による判定)
主弁のシリンダ室側の圧力を検出する圧力検出器を設け、
制御部は、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の圧力検出器の検出圧力に基づいて遠隔起動弁が正常か異常かを判定する。
(試験起動弁と遠隔起動弁の開放流路面積)
試験起動弁を開制御した場合の流路面積を、前記遠隔起動弁を開制御した場合の流路面積以上とする。
(試験中のシリンダ室の圧力変化による試験異常終了)
主弁のシリンダ室の圧力を検出する圧力検出器を設け、
制御部は、
試験に伴う遠隔起動弁の開制御中に、圧力検出器によりシリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、遠隔起動弁及び試験起動弁を閉制御し、
試験に伴う遠隔起動弁の閉制御中に、圧力検出器によりシリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、試験起動弁を閉制御する。
(遠隔起動弁と試験起動弁の構成)
遠隔起動弁を電動弁とし、試験起動弁を電動弁又は電磁弁とする。
(減圧開放型の主弁を設けた弁装置)
本発明は弁装置に於いて、
ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定の圧力の加圧水充填により弁体を閉駆動し、シリンダ室の排水により弁体を開駆動する主弁と、
外部から開制御を受けた場合に、シリンダ室の加圧水を排水して主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
外部から開制御を受けた場合に、遠隔起動弁の開制御によるシリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
を備えたことを特徴とする。
(加圧開放型の主弁を設けた弁装置)
本発明は弁装置に於いて、
ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉駆動し、シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により弁体を開駆動する主弁と、
外部から開制御を受けた場合に、シリンダ室に1次側の加圧水を供給して主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
外部から開制御を受けた場合に、遠隔起動弁の開制御によるシリンダ室に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
を設けたことを特徴とする。
これ以外の弁装置の特徴は、前述した消防設備に設けた弁装置の場合と同じになる。
(減圧開放型の主弁を設けた消防設備の効果)
本発明は、ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定圧力の加圧水充填により弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、シリンダ室の排水により弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給してヘッドから散水させる主弁と、外部から開制御を受けた場合に、シリンダ室の加圧水を排水して主弁を開駆動させる遠隔起動弁とを備えた消防設備に於いて、外部からの開制御を受けた場合に、遠隔起動弁の開制御によるシリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁を開制御して主弁の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御して起動制御弁が正常か異常かを判定する制御部とを設けるようにしたため、遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁を開制御することで、遠隔起動弁を開制御した場合のシリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して圧力低下を防いで主弁の閉鎖を維持し、これにより起動制御弁を開閉制御しても、主弁は閉鎖状態を保ったまま動くことがなく、主弁の設置場所に出向いて主弁の1次側又は2次側に設けている制水弁や制御弁の閉操作や試験後の開操作などの現場操作が不要となり、遠隔起動弁の試験動作を全て遠隔操作により自動的に行うことが可能となり、このため例えば1ケ月に1回といった短い周期であっても、簡単且つ容易に遠隔起動弁の動作試験を行うことが可能となり、遠隔起動弁に不具合が発生した場合、その発見と対処を速やかに行うことを可能とし、主弁を用いた予作動弁装置や自動弁装置による設備性能を安定的に維持可能とする。
また、主弁の2次側に流水させることなく故障した遠隔起動弁を特定して対処できるため、設備を長期に亘って維持可能とする。
(加圧開放型の主弁を設けた消防設備の効果)
また、本発明は、ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給してヘッドから散水させる液圧制御弁と、外部から開制御を受けた場合に、シリンダ室に1次側の加圧水を供給して主弁を開駆動させる遠隔起動弁とを備えた消防設備に於いて、外部から開制御を受けた場合に、遠隔起動弁を開制御によるシリンダ室に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁を開制御して主弁の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御して起動制御弁が正常か異常かを判定する制御部とを設けるようにしたため、遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、試験起動弁の開制御により、遠隔起動弁を開制御した場合のシリンダ室への加圧水の供給を上回るように排水して無加圧状態を保って主弁の閉鎖を維持し、これにより起動制御弁を開閉制御しても、主弁は閉鎖状態を保ったまま動くことがなく、主弁の設置場所に出向いて主弁の1次側又は2次側に設けている制水弁や制御弁の閉操作や試験後の開操作などの現場操作が不要となり、遠隔起動弁の試験動作を全て遠隔操作により自動的に行うことが可能となり、このため例えば1ケ月に1回といった短い周期であっても、簡単且つ容易に遠隔起動弁の動作試験を行うことが可能となり、遠隔起動弁に不具合が発生した場合、その発見と対処を速やかに行うことを可能とし、主弁を用いた予作動弁装置や自動弁装置による設備性能を安定的に維持可能とする。
また、主弁の2次側に流水させることなく故障した遠隔起動弁を特定して対処できるため、設備を長期に亘って維持可能とする。
(開閉検出による判定の効果)
また、遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、制御部は、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の開閉検出器の検出結果に基づいて遠隔起動弁が正常か異常かを判定するようにしたため、例えば開閉検出器として設けたリミットスイッチにより開位置が検出された場合は遠隔起動弁を正常と判定し、一方、リミットスイッチにより開位置が検出されない場合は遠隔起動弁を異常と判定して修理又は交換といった適切な対処が可能となる。
(開閉動作時間の計測による判定の効果)
また、遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、制御部は、遠隔起動弁の開制御により開閉検出器で開位置を検出するまでの開動作時間及び又は遠隔起動弁の閉制御により開閉検出器で閉位置を検出するまでの閉動作時間を計測し、開動作時間及び又は閉動作時間から遠隔起動弁が正常か異常かを判定するようにしたため、例えば開動作時間が所定の閾値時間以下であれば正常と判定し、閾値時間を超えた場合は異常と判定して修理又は交換といった適切な対処が可能となる。
(圧力検出による判定の効果)
また、主弁のシリンダ室の圧力を検出する圧力検出器を設け、制御部は、遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の圧力検出器の検出圧力に基づいて遠隔起動弁が正常か異常かを判定するようにしたため、試験起動弁を開制御した状態で遠隔起動弁を開制御しても動作しない場合、圧力検出器で検出している主弁のシリンダ室の圧力値が減圧駆動型の主弁の場合は1次側圧力に増加し、加圧駆動型の主弁の場合は圧力値がゼロのままとなることで、遠隔起動弁の異常を判定して修理又は交換といった適切な対処が可能となる。
(試験起動弁と遠隔起動弁の流路面積による効果)
また、試験起動弁を開制御した場合の流路面積(ボア径)を、遠隔起動弁を開制御した場合の流路面積以上(ボア径以上)とすることで、減圧開放型の主弁については、遠隔起動弁を開制御した場合のシリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して圧力低下を防ぎ、また、加圧開放型の主弁については、遠隔起動弁を開制御した場合のシリンダ室への加圧水の供給を上回るように排水して無加圧状態を保つことで、主弁の開駆動を確実に防止可能とする。
(遠隔起動弁と試験起動弁の構成による効果)
また、遠隔起動弁を電動弁とし、試験起動弁を電動弁又は電磁弁としており、特に、試験起動弁を電磁弁とした場合には、試験起動弁の追加に伴うコストを低減可能とする。
(試験中のシリンダ室の圧力変化による試験異常終了)
また、主弁のシリンダ室の圧力を検出する圧力検出器を設け、制御部は、試験に伴う遠隔起動弁の開制御中に、圧力検出器によりシリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、遠隔起動弁及び試験起動弁を閉制御し、一方、試験に伴う遠隔起動弁の閉制御中に、圧力検出器によりシリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、試験起動弁を閉制御するようにしたため、試験中に、減圧開放型の主弁では開制御した試験起動弁による給水と遠隔制御弁による排水のバランスが崩れてシリンダ室が減圧するか、加圧開放型の主弁では開制御した試験起動弁による排水と遠隔制御弁による給水のバランスが崩れてシリンダ室が増圧した場合、そのままでは主弁が開駆動してヘッドから誤放水する恐れがあることから、試験異常と判定して、試験起動弁及び遠隔起動弁を閉制御により復旧させて、誤放水を未然に防止可能とする。
(弁装置による効果)
本発明による弁装置の効果は、前述した消防設備に設けた主弁、遠隔起動弁及び試験起動弁による効果と基本的に同じになる。
予作動式スプリンクラー設備を対象とした本発明の実施形態を示した説明図 減圧開放型の主弁を備えた図1の予作動弁装置を取り出して詳細を示した説明図 図1の予作動弁制御盤による主弁制御を示したフローチャート 図2の予作動弁装置に設けた遠隔制御弁の試験制御の詳細を示したフローチャート トンネル水噴霧設備を対象とした本発明の実施形態を示した説明図 加圧開放型の主弁を備えた図5の自動弁装置を取り出して詳細を示した説明図
[予作動式スプリンクラー消火設備]
(設備の概要)
図1は予作動式スプリンクラー設備を対象とした本発明の実施形態を示した説明図である。図1に示すように、管理人室等に設置した予作動弁制御盤10に対しては中継器14を介して防護区画毎に設置した予作動弁装置12を信号線接続している。
予作動弁装置12は、図2の予作動弁装置12に設けている減圧検出器48、流水検出器50、試験起動弁60、開閉検出器62、遠隔起動弁38、開閉検出器40、圧力検出器64及び主弁28を機能ブロックとして取り出して示している。
予作動弁制御盤10は、制御部20、操作部21、表示部22、警報部23及び移報部24を備える。
制御部20は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
操作部21は、予作動弁制御盤10の制御動作に必要な各種の操作スイッチを設けている。表示部22は、予作動弁制御盤10の制御動作に必要な各種の表示器を設けている。警報部23には火災警報、障害警報を音響出力するスピーカなどを設けている。
ここで操作部21及び表示部22には、両者の機能を備えたタッチパネル付きの画面表示パネルを設けており、この画面表示パネルに遠隔起動弁38の動作試験による試験結果を表示可能としている。
移報部24は自火報受信盤16を信号線接続しており、自火報受信盤16から防護区画に設置した火災感知器による火災検出信号を移報受信可能としている。
(制御部の予作動弁制御機能)
予作動弁制御盤10の制御部20は、例えばダブルインターロック制御として、防護区画毎に、火災感知器による火災検出と減圧検出器48による減圧検出の両方を判別した場合に、予作動弁装置12に設けた遠隔起動弁38に開制御信号を出力して遠隔的に開制御し、これに伴い予作動弁として機能する主弁28を開駆動し、スプリンクラーヘッドの開放作動に伴う加圧消火用水の放水を可能とする制御を行う。なお、以下の説明では、加圧消火用水を単に加圧水とする場合がある。
また、制御部20は、別の制御として、火災感知器による火災検出ができない障害検出、例えば伝送障害、断線、短絡、連動停止、商用電源断などの障害検出と減圧検出器48による減圧検出の両方を判別した場合に、遠隔起動弁38に開制御信号を出力して開制御し、これにより主弁28を開駆動し、スプリンクラーヘッドの開放動作に伴う加圧消火用水の放水を可能とする制御を行う。
(制御部の試験機能)
予作動弁制御盤10の制御部20は、所定周期、例えば1ケ月に1回又は1週間に1回といった周期で、予作動弁装置12に設けた遠隔起動弁38を動作試験する制御を行う。
制御部20による遠隔起動弁38の動作試験は、複数の予作動弁装置12を所定の順番に従って順次行うものであり、試験起動弁60を開制御して主弁28の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁38を開制御して開動作時間T1を計測すると共に遠隔起動弁38を閉制御して閉動作時間T2を計測し、開動作時間T1及び閉鎖動作時間T2を所定の閾値時間Tthと比較し、閾値時間Tth以下であれば起動制御弁38は正常と判定し、閾値時間Tthを超えている場合は異常と判定し、判定結果を画面表示パネルに表示する制御を行う。
[減圧開放型の主弁を用いた予作動弁装置の構成]
(遠隔起動弁による主弁の開閉)
図2は減圧開放型の主弁を備えた図1の予作動弁装置を取り出して詳細を示した説明図である。
図2に示すように、予作動弁装置12は予作動弁として機能する減圧開放型の主弁28を備えている。主弁28の1次側には手動操作により開閉する制御弁26を設け、ポンプ設備から1次側配管25により加圧消火用水の供給を受けている。主弁28の2次側配管29は防護区画に引き出され、そこに閉鎖型のスプリンクラーヘッド30を接続している。主弁28は通常状態で閉鎖しており、その2次側配管29には充水弁44を開いて1次側から供給した加圧水を充填している。
主弁28は開閉駆動機構として、シリンダ室32の中に弁体を兼ねたピストン34を、リターンスプリング36を介して摺動自在に配置したピストンシリンダ機構を設けている。設備の使用開始する場合や火災鎮火に対し設備を復旧する場合、シリンダ室32に1次側の加圧水を、仕切弁55、オリフィス56、逆止弁58を通る経路で充水し、シリンダ室32の圧力を所定圧力に保つことでピストン34をストロークして弁座35に押し当てて弁閉鎖状態としている。
主弁28の開放は電動弁を用いた遠隔起動弁38により行う。遠隔起動弁38はシリンダ室32をドレイン(排水)に接続する経路に設けており、通常は閉鎖している。
遠隔起動弁38を図1に示した予作動弁制御盤10からの開制御信号により開制御すると、シリンダ室32の加圧水が開放した遠隔起動弁38を通って排水され、シリンダ室32の圧力が減圧し、1次側からの押圧をピストン34が受けてリターンスプリング36に抗してストロークし、主弁28を開駆動する。
この状態で、2次側配管29に接続しているスプリンクラーヘッド30が火災による熱気流を受けて開放すると、開放したスプリンクラーヘッド30からの放水を開始する。このとき主弁28の2次側に設けている減圧検出器48によりスプリンクラーヘッド26の作動による減圧を検出し、減圧検出信号を図1の予作動弁制御盤10に送って主弁28の作動を表示させる。
またスプリンクラーヘッド30が開放して放水を開始すると、その1次側配管25を分岐接続した給水本管の圧力が低下し、この減圧を圧力タンクに設けている圧力スイッチで検出して、ポンプ制御盤がポンプを始動して継続的に加圧水を供給して放水する。
また、主弁28の開放による2次側への流水は流水検出器50で検出する。流水検出器50に対しては、主弁28の弁座35の弁体シート面に開口した開口穴からの配管を接続し、オリフィス52及び逆止弁54を介してドレイン側に接続している。
主弁28がピストン34のストロークにより開放すると、弁座35からピストン34が離れることで、流水検出器50への配管に1次側の加圧水を供給し、これによって所定時間の遅延タイマ分継続して水圧が加わったときに流水検出器50が作動し、流水検出信号を図1の予作動弁制御盤10に出力して放水表示を行う。このとき流水検出器50に加わる加圧水はオリフィス52及び逆止弁54を通って排水側に流れる。
遠隔起動弁38には例えばリミットスイッチを用いた開閉検出器40を設け、動作試験に伴う全開又は全閉を検出可能としている。また、遠隔起動弁38と並列に手動起動弁42を接続し、手動起動弁42を開操作することで、現場での主弁28の開閉駆動を可能としている。
(試験起動弁による主弁の閉鎖維持)
遠隔起動弁38の動作試験を遠隔制御で行うため、例えば電動弁を用いた試験起動弁60を設けている。試験起動弁60は、主弁28のシリンダ室32に1次側加圧水を供給する経路、例えば仕切弁55、オリフィス56、逆止弁58を通る経路と並列に設けた経路に設け、試験起動弁60を開制御した場合に、遠隔起動弁38の開制御によるシリンダ室32からの排水を上回るように1次側加圧水を供給する。これによりシリンダ室32を排水側から実質的に遮断したと同じ作用を作り出すことができ、遠隔起動弁38を開制御しても主弁28の閉鎖を維持することを可能とする。
このように遠隔起動弁38を開放しても主弁28の閉鎖を維持するためには、試験起動弁60を開制御した場合の流路面積S2を、遠隔起動弁38を開制御した場合の流路面積S1以上とする。具体的には弁の開口面積はボア径で決まることから、試験起動弁60のボア径D2を、遠隔起動弁38のボア径D1以上となるように、それぞれに使用する電動弁を選ぶようにする。
また、試験起動弁60には例えばリミットスイッチを用いた開閉検出器62を設けており、試験起動弁60の開制御による全開を確実に検出してから遠隔起動弁38の動作試験を行うようにしている。
また、遠隔起動弁38の動作試験中のシリンダ室32の所定の減圧変化を検出するため、シリンダ室32から遠隔起動弁38の1次側に至る経路にシリンダ室32の圧力を検出する圧力検出器64を設けている。なお、圧力検出器64は、シリンダ室32から遠隔起動弁38の1次側に至る経路の任意に位置に設けることができる。
(電磁弁を用いた試験起動弁)
ここで、試験起動弁60としては電動弁を用いた場合を例にとっているが、オンオフ的な開閉動作を行う電磁弁を用いるようにしても良い。電磁弁はソレノイドに対する通電により開放し、通電を切ることで閉鎖することができ、モータ駆動を行う電動弁に比べ、コスト的に安価であり、また耐久性も高いといえる。
また、試験起動弁60として使用する電磁弁をステップ的に開駆動してシリンダ室32側に1次加圧水が急激に加わっても、遠隔起動弁38は閉鎖してシリンダ室32を所定圧力に保っていることから、主弁28の閉鎖維持を損なうような動きは起きず、試験起動弁60に電磁弁を使用しても問題はない。
[予作動弁制御盤による制御]
(主弁の制御)
図3は図1の予作動弁制御盤による主弁制御を示したフローチャートである。図3に示すように、予作動弁制御盤10の制御部20は、ステップS1(以下「ステップ」は省略)で所定周期の試験タイミングか否か監視しており、試験タイミングを検出するとS2に進み、予作動弁装置12に設けた遠隔起動弁38の試験制御を行う。
この試験制御中にあってはS3で火災検出と減圧検出に基づく主弁28の起動要求の有無を監視しており、起動要求がなければS4で全ての遠隔起動弁38の試験終了を検出するまでS2の試験制御を繰り返す。
S1で試験タイミングを検出しない場合はS5に進み、火災検出と減圧検出に基づく主弁28の起動要求を検出した場合はS6で遠隔起動弁38の起動制御により主弁28を開駆動して放水する起動制御を行う。続いて、火災の鎮火確認に基づきS7で主弁28の停止要求を検出するとS8に進み、遠隔起動弁38を閉制御することで、シリンダ室32を排水側から切り離すと共に1次側加圧水を導入して閉駆動し、放水の停止制御を行う。
一方、遠隔起動弁38の試験制御中にS3で主弁28の起動要求を検出した場合は、S9で試験復旧して動作試験を中断した後にS6に進み、遠隔起動弁38を開制御していなければ開制御し、また遠隔起動弁38を試験制御により開制御中であれば、これを継続して主弁28の開駆動による放水の起動制御を行う。
(遠隔起動弁の動作時間を計測して判定する試験制御)
図4は図2の予作動弁装置に設けた遠隔制御弁の試験制御の詳細を示したフローチャートである。
図4に示すように、予作動弁制御盤10の制御部20は、予作動弁装置12に設けた遠隔制御弁38の動作試験を行う場合、まずS11で試験起動弁60に対し開制御信号を出力して開制御を行い、S12で開閉検出器62による試験起動弁60の全開位置への動作による開検出を判別するとS13に進み、遠隔制御弁38に開制御信号を出力してタイマの起動により開動作時間の計測を開始する。
このとき試験起動弁60の開制御により1次側加圧水が主弁28のシリンダ室32に至る系統に供給された状態にあり、この状態で遠隔起動弁38を開制御するとシリンダ室32を排水側に開放することになるが、試験制御弁60の開放により遠隔起動弁38の開放によるシリンダ室32からの排水を上回るように1次側加圧水が試験制御弁60の開放により供給されているため、シリンダ室32の圧力は減圧せず、閉鎖維持に必要な圧力を保っている。このため遠隔起動弁38を動作試験のために開制御しても主弁28が開くことはなく、閉鎖を維持している。
続いてS14で遠隔起動弁38が全開位置に動作して開閉検出器40による開検出を判別すると、S16でタイマを停止し開動作時間T1を計測する。
このS14で遠隔起動弁38の開検出を判別するまでの間は、S15で主弁28のシリンダ室32の圧力に所定の閾値を超える減圧変化があるか否か監視しており、閾値を超える減圧変化を検出した場合には、主弁28のシリンダ室32の減圧によりピストン34が1次側圧力に押されて開駆動を始める可能性があることから、S26に進んで試験異常を判定して表示し、遠隔起動弁38の開制御を中断して閉制御に切替え、また、開放している試験起動弁60を閉制御することで試験制御を復旧する。
このように試験起動弁60を開放していても、主弁28のシリンダ室32が減圧して開駆動を始める原因は、例えば試験起動弁60を開放しても遠隔起動弁38の開放によるシリンダ室32からの排水を上回る1次加圧水の給水が正常にできていないことが想定され、試験起動弁60の作動不良などが原因となっていることから、現場点検等により対処する。
S17で遠隔起動弁38の開動作時間T1の計測ができた場合はS18に進み、全開となっている遠隔起動弁38に閉制御信号を出力して閉制御すると共にタイマを起動して閉動作時間の計測を開始する。
続いてS18で遠隔起動弁38が全閉位置に動作して開閉検出器40による閉検出を判別すると、S20でタイマを停止し閉動作時間T2を計測する。
このS18で遠隔起動弁38の閉検出を判別するまでの間は、S19で主弁28のシリンダ室32の圧力に所定の閾値を超える減圧変化があるか否か監視しており、閾値を超える減圧変化を検出した場合には、主弁28のシリンダ室32が減圧してピストン34が1次側圧力に押されてストロークを始めて開駆動する可能性があることから、S26に進んで試験異常を判定して表示し、遠隔起動弁38の閉制御を継続し、また、開放している試験起動弁60を閉制御することで試験制御を復旧する。
続いてS21に進み、S17及びS20で計測した遠隔制御弁38の開動作時間T1と閉動作時間T2を、所定の閾値時間Tthと比較し、閾値時間Tth以下であれば正常と判定し、S22に進んで試験結果として正常を出力表示する。一方、閾値時間Tthを超えている場合はS21で異常と判定し、S23に進んで試験結果として異常を出力表示する。
続いてS24で遠隔起動弁38の動作試験終了に伴い試験起動弁60を閉制御し、S25で開閉検出器62による閉検出を判別すると、一連の試験制御を終了して図1のメインルーチンにリターンし、同様にして、残りの予作動弁装置12に設けた遠隔起動弁38の動作試験を繰り返す。
(遠隔起動弁の開閉を検出して判定する試験制御)
図1の予作動弁制御盤10に設けた制御部20による試験制御の他の実施形態として、遠隔起動弁38を開制御した場合の開位置の検出と閉制御した場合の閉位置の検出に基づいて遠隔制御弁38が正常に動作したか否かを判定する。
この場合、制御部20は、まず図2に示した試験起動弁60に対し開制御信号を出力して開制御を行い、開閉検出器62による試験起動弁60の全開位置への動作による開検出を判別したら、遠隔制御弁38に開制御信号を出力して開閉検出器40による全開位置の検出を監視し、所定時間内に全開位置を検出した場合は正常と判定し、所定時間を超えても全開位置が検出されない場合は異常と判定する制御を行う。
また、制御部20は、遠隔起動弁38の開制御で全開位置が検出されて正常と判定した場合、遠隔制御弁38に閉制御信号を出力して開閉検出器40による全閉位置の検出を監視し、所定時間内に全閉位置を検出した場合は正常と判定し、所定時間を超えても全閉位置が検出されない場合は異常と判定する制御を行う。
(主弁シリンダ室の圧力値を検出して判定する試験制御)
図1の予作動弁制御盤10に設けた制御部20による試験制御の他の実施形態として、遠隔起動弁38を開制御した場合の主弁28のシリンダ室32の圧力を検出する圧力検出器64で検出した圧力値に基づいて遠隔制御弁38が正常に動作したか否かを判定する。
この場合、制御部20は、まず図2に示した試験起動弁60に対し開制御信号を出力して開制御を行い、開閉検出器62による試験起動弁60の全開位置への動作による開検出を判別したら、遠隔制御弁38に開制御信号を出力し、圧力検出器64で検出している主シリンダ室32の圧力値を監視する。
主シリンダ室32の圧力値は、遠隔起動弁38が正常に動作して全開となれば、試験起動弁60の開制御により流入する1次側加圧水は、全開となっている遠隔起動弁38を通って排水側に流れ、このためシリンダ室32の圧力は試験前に状態と略同じ圧力値を維持しており、制御部20はこれを検出して遠隔起動弁38は正常と判定する。
一方、遠隔起動弁38が動作しなかった場合には、試験起動弁60の開制御により1次側加圧水がシリンダ室32に供給され、主弁20を閉位置に駆動した状態でシリンダ室32の圧力値は1次側圧力値より若干低めの値となっており、そのため、シリンダ室32の圧力は1次側圧力値に増加する変化を起こし、制御部20はこれを検出して遠隔起動弁38は異常と判定する。
[トンネル水噴霧設備]
(設備の概要)
図5はトンネル水噴霧設備を対象とした本発明の実施形態を示した説明図である。図5に示すように、監視センタ等に設置したセンタ制御盤100は、制御部110、操作部111、表示部112、警報部113及び移報部114を備え、制御部110に対し中継器104を介してトンネル内に設置した複数の自動弁装置102を信号線接続している。
自動弁装置102はトンネル側壁のコンクリート枠体に対し枠抜きされたスペースに50メートル間隔で設置しており、図6の予作動弁装置12に設けている試験起動弁160、開閉検出器162、遠隔起動弁138、開閉検出器140、圧力検出器164及び主弁128を機能ブロックとして取り出して示している。
センタ制御盤100の制御部110は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
操作部111は、センタ制御盤100の制御動作に必要な各種の操作スイッチを設けている。表示部112は、センタ制御盤100の制御動作に必要な各種の表示器を設けている。警報部113には火災警報、障害警報を音響出力するスピーカなどを設けている。ここで操作部111及び表示部112には、両者の機能を備えたタッチパネル付きの画面表示パネルを設けており、この画面表示パネルに遠隔起動弁138の動作試験による試験結果を表示可能としている。
移報部114は防災受信盤106及びポンプ制御盤108を信号線接続しており、センタ制御盤100の制御動作に必要な各種の移報信号を送受信する。
防災受信盤106はトンネル内に設置した火災検知装置からの火災検知信号を受信して火災警報を行うもので、火災警報に連動してセンタ制御盤100に火災移報信号を出力して、火災発生地区に対応した自動弁装置102の遠隔起動を行わせる。
ポンプ制御盤108は、センタ制御盤100からの自動弁装置102の起動または試験に伴うポンプ起動信号を受けてポンプ設備を運転し、自動弁装置102に対する給水配管に加圧消火用水を供給する。
センタ制御盤100の制御部110は、トンネル内での車両火災を防災受信盤106からの火災移報信号により検出した場合、表示部112及び警報部113に指示して火災警報出力を行い、この状態で担当者の操作部111による散水起動操作の受付けを検出した場合、選択した自動弁装置102の遠隔起動弁138に開制御信号を出力して遠隔的に開制御し、これに伴い自動弁として機能する主弁128を開駆動し、水噴霧ヘッドからトンネル内に加圧消火用水を放水させる制御を行う。
また、センタ制御盤100の制御部110は、所定周期、例えば1ケ月に1回又は1週間に1回といった周期で、自動弁装置102に設けた遠隔起動弁138を動作試験する制御を行う。
制御部110による遠隔起動弁138の動作試験は、複数の自動弁装置102を所定の順番に従って順次行うものであり、試験起動弁160を開制御して主弁128の閉鎖を維持した状態で、遠隔起動弁138を開制御して開動作時間T1を計測すると共に遠隔起動弁138を閉制御して閉動作時間T2を計測し、開動作時間T1及び閉鎖動作時間T2を所定の閾値時間Tthと比較し、閾値時間Tth以下であれば起動制御弁138は正常と判定し、閾値時間Tthを超えている場合は異常と判定し、判定結果を画面表示パネルに表示する制御を行う。
[加圧開放型の主弁を用いた自動弁装置の構成]
(自動弁装置の構成)
図6は加圧開放型の主弁を備えた図5の自動弁装置を取り出して詳細を示した説明図である。図6に示すように、自動弁装置102は自動弁として機能する加圧開放型の主弁128を備えている。主弁128の1次側はポンプ設備の給水配管から分岐した1次側配管125により加圧消火用水の供給を受けている。主弁128の2次側には手動により開閉する制水弁126を設け、制水弁126からトンネル側壁に沿って立ち上げた2次側配管129の上部の横配管に、5メートル間隔で水噴霧ヘッド130を接続している。
加圧開放型の主弁128は、開閉駆動機構として、シリンダ室132の中に弁体135を先端に設けたピストン134を、リターンスプリング136を介して摺動自在に配置したピストンシリンダ機構を設けている。通常状態で、シリンダ室132は圧力調整弁146のシリンダポートCLからパイロットポートPLを経て主弁128の2次側に接続した経路で大気側に開放して無加圧状態にあり、リターンスプリング136の力でピストン134の先端の弁体135を弁座に押し当てて閉鎖している。
制水弁126は通常は開放しており、点検の際に水噴霧ヘッド130から実際に消火用水を散水することなく自動弁装置102をテスト作動させる際に閉鎖する。
主弁128の開放は電動弁を用いた遠隔起動弁138により行う。遠隔起動弁138は1次側に止水弁137を介して1次側の加圧水を供給し、2次側は圧力調整弁146の1次側ポートP1に接続している。圧力調整弁146はパイロットポートPLが大気に開放した無加圧状態のとき、1次側ポートP1とシリンダポートCLを連通する切替え位置にある。
遠隔起動弁138を図5に示したセンタ制御盤100からの開制御信号により開制御すると、圧力調整弁146の1次側ポートP1からシリンダポートCLを通って1次側加圧水を主弁128のシリンダ室132に供給し、リターンスプリング136に抗してピストン134をストロークして弁体135を弁座から離して開放し、1次側加圧水を制水弁126を介して2次側配管129に供給し、水噴霧ヘッド130から散水させる。即ち、主弁128はシリンダ室132の加圧により開駆動する加圧開放型のピストンシリンダ機構を備えている。
主弁128が開放して2次側に加圧水を供給すると、この2次側加圧水は圧力調整弁146のパイロットポートPLに加わり、スプリング荷重により設定した所定の圧力を維持するように弁体を動作することで1次側ポートP1とシリンダポートCLの連通を断接し、これにより主弁128を調圧駆動して2次側に供給する加圧水を設定圧力に調整して水噴霧ヘッド130から散水させる。このとき加圧検出器148により2次側加圧を検出してセンタ制御盤100で散水表示を行わせる。
遠隔起動弁138には例えばリミットスイッチを用いた開閉検出器140を設け、動作試験に伴う全開又は全閉を検出可能としている。また、遠隔起動弁138と並列に手動起動弁142を接続し、手動起動弁142を開操作することで、現場での主弁128の開駆動を可能としている。
主弁128による散水を停止する場合には、センタ制御盤100から閉制御信号を遠隔起動弁138に出力して閉制御する。遠隔起動弁138が閉制御すると圧力調整弁146を経由してシリンダ室132への加圧水の供給が停止し、シリンダ室132の加圧水は圧力調整弁146のシリンダポートCLからパイロットポートPLを経由し、大気に開放している主弁128の2次側に排水され、リターンスプリング136の力で閉駆動して閉じる。
(試験起動弁による主弁の閉鎖維持)
遠隔起動弁138の動作試験を遠隔制御で行うため、例えば電動弁を用いた試験起動弁160を設けている。試験起動弁160は、遠隔起動弁138の2次側から主弁128のシリンダ室132に1次側加圧水を供給する経路、例えば圧力調整弁146の1次側ポートP1に至る経路から分岐して排水側に至る経路に設けている。
試験起動弁160を開制御した場合、遠隔起動弁138の開制御によるシリンダ室32に対する1次側加圧水の供給を上回るように1次側加圧水を排水する。これによりシリンダ室32に対する1次側加圧水の供給を実質的に遮断したと同じ作用を作り出すことができ、遠隔起動弁138を開制御しても主弁128のシリンダ室132の加圧は行われず、主弁128の閉鎖を維持することを可能とする。
このように遠隔起動弁138を開放しても主弁128の閉鎖を維持するためには、試験起動弁160を開制御した場合の流路面積S2を、遠隔起動弁138を開制御した場合の流路面積S1以上とする。具体的には弁の開口面積はボア径で決まることから、試験起動弁160のボア径D2を、遠隔起動弁138のボア径D1以上となるように、それぞれに使用する電動弁を選ぶようにする。
また、試験起動弁160には例えばリミットスイッチを用いた開閉検出器162を設けており、試験起動弁160の開制御による全開を確実に検出してから遠隔起動弁138の動作試験を行うようにしている。
また、遠隔起動弁138の動作試験中のシリンダ室132の所定の加圧変化を検出するため、圧力調整弁146の1次側ポートP1の圧力を検出する圧力検出器164を設けている。なお、圧力検出器164は、遠隔起動弁138の2次側からシリンダ室132に至る経路の任意に位置に設けても良い。
(電磁弁を用いた試験起動弁)
ここで、試験起動弁160としては電動弁を用いた場合を例にとっているが、オンオフ的な開閉動作を行う電磁弁を用いるようにしても良い。電磁弁はソレノイドに対する通電により開放し、通電を切ることで閉鎖することができ、モータ駆動を行う電動弁に比べ、コスト的に安価であり、また耐久性も高いといえる。
また、試験起動弁160として使用する電磁弁をステップ的に開駆動してシリンダ室32を排水側に開放しても、遠隔起動弁138の閉鎖によりシリンダ室32に対する1次側加圧水の供給がないので主弁28の閉鎖維持を損なうような動きは起きず、試験起動弁60に電磁弁を使用しても問題はない。
(遠隔起動弁の動作時間を計測して判定する試験制御)
図5及び図6に示すように、センタ制御盤100の制御部110は、自動弁装置102に設けた遠隔制御弁138の動作試験を行う場合、まず試験起動弁160に対し開制御信号を出力して開制御を行い、開閉検出器162による試験起動弁160の全開位置への動作による開検出を判別すると、遠隔制御弁138に開制御信号を出力してタイマの起動により開動作時間の計測を開始する。
このとき試験起動弁160の開制御により遠隔起動弁138の2次側は排水側に開放しており、この状態で遠隔起動弁138を開制御して1次側加圧水を供給しても、供給した1次側加圧水は全て開放している試験起動弁160を通って排水側に流れ、圧力調整弁146の1次側ポートP1からシリンダポートCLを通って主弁128のシリンダ室132に供給されることはなく、シリンダ室132の圧力は無加圧状態を保っており、このため遠隔起動弁138を動作試験のために開制御しても主弁128が開くことはなく、閉鎖を維持している。
続いて制御部110は、遠隔起動弁138が全開位置に動作して開閉検出器140による開検出を判別すると、タイマを停止して開動作時間T1を計測する。このように遠隔起動弁138の開検出を判別するまでの間に、制御部110は、圧力調整弁146の1次側ポートP1の圧力を検出する圧力検出器164の検出圧力から、所定の閾値を超える加圧変化を検出した場合には、主弁128のシリンダ室132の加圧によりピストン134がストロークを始めて開駆動する可能性があることから、試験異常と判定して表示し、遠隔起動弁138の開制御を中断して閉制御に切替え、また、開放している試験起動弁160を閉制御することで試験制御を復旧する。このような試験異常は、試験起動弁160の作動不良などが原因となっていることから、現場点検等により対処する。
制御部110は、開閉検出器140による開検出により遠隔起動弁138の開動作時間T1の計測ができた場合は、全開となっている遠隔起動弁138に閉制御信号を出力して閉制御すると共にタイマを起動して閉動作時間の計測を開始する。続いて遠隔起動弁138が全閉位置に動作して開閉検出器140による閉検出を判別すると、タイマを停止して閉動作時間T2を計測する。
この遠隔起動弁138の閉検出を判別するまでの間に、制御部110は、シリンダ室132の所定の加圧変化を検出した場合には、主弁128のシリンダ室132の加圧によりピストン134がストロークを始めて開駆動する可能性があることから、試験異常を判定して表示し、遠隔起動弁138の閉制御を継続し、また、開放している試験起動弁160を閉制御することで試験制御を復旧する。
制御部110は、このようにして計測した遠隔制御弁138の開動作時間T1と閉動作時間T2を、所定の閾値時間Tthと比較し、閾値時間Tth以下であれば正常と判定し、試験結果として正常を出力表示し、一方、閾値時間Tthを超えている場合は異常と判定し、試験結果として異常を出力表示する。
続いて制御部110は、遠隔起動弁138の動作試験終了に伴い試験起動弁160を閉制御し、開閉検出器162による閉検出を判別すると、一連の試験制御を終了し、以下同様にして、残りの自動弁装置102に設けた遠隔起動弁138の動作試験を繰り返す。
(遠隔起動弁の開閉を検出して判定する試験制御)
図5のセンタ制御盤100に設けた制御部110による試験制御の他の実施形態として、遠隔起動弁138を開制御した場合の開位置の検出と閉制御した場合の閉位置の検出に基づいて遠隔制御弁138が正常に動作したか否かを判定する。
この場合、制御部110は、まず図6に示した試験起動弁160に対し開制御信号を出力して開制御を行い、開閉検出器162による試験起動弁160の全開位置への動作による開検出を判別したら、遠隔制御弁138に開制御信号を出力して開閉検出器140による全開位置の検出を監視し、所定時間内に全開位置を検出した場合は正常と判定し、所定時間を超えても全開位置が検出されない場合は異常と判定する制御を行う。
また、制御部110は、遠隔起動弁138の開制御で全開位置が検出されて正常と判定した場合、遠隔制御弁38に閉制御信号を出力して開閉検出器140による全閉位置の検出を監視し、所定時間内に全閉位置を検出した場合は正常と判定し、所定時間を超えても全閉位置が検出されない場合は異常と判定する制御を行う。
(圧力検出による判定の効果)
(主弁シリンダ室の圧力値を検出して判定する試験制御)
図5のセンタ制御盤100に設けた制御部110による試験制御の他の実施形態として、遠隔起動弁138を開制御した場合の加圧開放型の主弁128のシリンダ室132側の圧力として圧力調整弁146の1次側ポートP1の検出する圧力検出器164で検出した圧力値に基づいて遠隔制御弁138が正常に動作したか否かを判定する。
この場合、制御部110は、まず図6に示した試験起動弁160に対し開制御信号を出力して開制御を行い、開閉検出器162による試験起動弁160の全開位置への動作による開検出を判別したら、遠隔制御弁138に開制御信号を出力し、圧力検出器164で検出している主シリンダ室32側の圧力値を監視する。
主シリンダ室132側の圧力値は、遠隔起動弁138が正常に動作して全開となれば、遠隔起動弁138の開制御により流入する1次側加圧水は、全開となっている試験起動弁160を通って排水側に流れ、1次側加圧水の一部は圧力調整弁146の1次側ポートP1からシリンダポートCLを通ってシリンダ室132にも加わり、リターンスプリング136のスプリング荷重を上回ることのない範囲でシリンダ室132側の圧力値が若干増加し、制御部110はこれを検出して遠隔起動弁38は正常と判定する。
一方、遠隔起動弁138が動作しなかった場合には、試験起動弁160の開制御により圧力調整弁146の1次側ポートP1からシリンダポートCLを通ってシリンダ室132に至る系統は排水側に連通し、そのため圧力検出器164で検出するシリンダ室32側の圧力値はゼロとなっており、制御部110はこれを検出して遠隔起動弁138は異常と判定する。
[弁装置としての実施形態]
(減圧開放型の弁装置)
また本発明における弁装置の実施形態として、図2に示した予作動弁装置12において、主弁28、遠隔起動弁38及び試験制御弁60により弁装置を構成する。
この場合、主弁28は減圧開放型であり、ピストンシリンダ機構のシリンダ室32に所定の圧力の加圧水充填により弁体を兼ねたピストン34を閉駆動し、シリンダ室32の排水により開駆動する。また遠隔起動弁38は、開制御した場合に、主弁28のシリンダ室32の加圧水を排水して主弁28を開駆動させる。更に、試験起動弁60は、開制御した場合に、遠隔起動弁38の開制御によるシリンダ室32からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して主弁28の閉鎖を維持する。
(加圧開放型の弁装置)
また、本発明における弁装置の他の実施形態として、図6に示した自動弁装置102において、主弁128、遠隔起動弁138及び試験制御弁160により弁装置を構成する。
この場合、主弁128は加圧開放型であり、ピストンシリンダ機構のシリンダ室132を排水側に開放した状態で弁体135を閉駆動し、シリンダ室132に対する1次側の加圧水の供給により弁体135を開駆動する。また遠隔起動弁138は、開制御した場合に、シリンダ室132に1次側の加圧水を供給して主弁128を開駆動させる。更に、試験起動弁160は、開制御した場合に、遠隔起動弁138の開制御によるシリンダ室132に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して主弁128の閉鎖を維持する。
[本発明の変形例]
(主弁)
上記の実施形態は予作動弁装置の主弁を減圧開放型とし、自動弁装置の主弁を加圧開放型としているが、逆に、予作動弁装置の主弁を加圧開放型とし、自動弁装置の主弁を減圧開放型としても良い。
(他設備)
また上記の実施形態は、予作動弁装置と自動弁装置に設けた主弁を開駆動する遠隔起動弁の動作試験を例にとっているが、これに限定されず、ピストンシリンダ機構を備えた主弁を遠隔制御弁の開制御で開駆動するものであれば、適宜の弁装置を含むものである。
(遠隔起動弁の動作判定)
上記の実施形態は、遠隔起動弁を開閉制御した場合の開閉検出、動作時間、又はシリンダ室側の圧力値に基づき、遠隔起動弁が正常か異常化を判定しているが、これ以外に電動弁を用いた遠隔起動弁の動作を判定する適宜の手法を適用することを妨げない。
(その他)
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:予作動弁制御盤
12:予作動弁装置
14,104:中継器
16:自火報受信盤
20:制御部
24,114:移報部
26:制御弁
28,128:主弁
30:スプリンクラーヘッド
32,132:シリンダ室
34,134:ピストン
36,136:リターンスプリング
38,138:遠隔起動弁
40,62,140,162:開閉検出器
48:減圧検出器
50:流水検出器
60:試験起動弁
64,164:圧力検出儀
100:センタ制御盤
102:自動弁装置
106:防災受信盤
108:ポンプ制御盤
130:水噴霧ヘッド
146:圧力調整弁

Claims (12)

  1. ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定の圧力の加圧水充填により弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、前記シリンダ室の排水により前記弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給して前記ヘッドから散水させる主弁と、
    外部から開制御を受けた場合に前記シリンダ室の加圧水を排水して前記主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
    を備えた消防設備に於いて、
    外部から開制御を受けた場合に、前記遠隔起動弁の開制御による前記シリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して前記主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
    前記遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、前記試験起動弁を開制御して前記主弁の閉鎖を維持した状態で、前記遠隔起動弁を開制御及び又閉制御して前記遠隔起動弁が正常か異常かを判定する制御部と、
    を設けたことを特徴とする消防設備。
  2. ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉駆動して加圧水を供給した1次側からヘッドを接続した2次側を仕切り、前記シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により前記弁体を開駆動して1次側の加圧水を2次側に供給して前記ヘッドから散水させる主弁と、
    外部から開制御を受けた場合に、前記シリンダ室に1次側の加圧水を供給して前記主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
    を備えた消防設備に於いて、
    外部から開制御を受けた場合に、前記遠隔起動弁を開制御による前記シリンダ室に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して前記主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
    前記遠隔起動弁の動作試験を行う場合に、前記試験起動弁を開制御して前記主弁の閉鎖を維持した状態で、前記遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御して前記遠隔起動弁が正常か異常かを判定する制御部と、
    を設けたことを特徴とする消防設備。
  3. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、
    前記遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、
    前記制御部は、前記遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の前記開閉検出器の検出結果に基づいて前記遠隔起動弁が正常か異常かを判定することを特徴とする消防設備。
  4. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、
    前記遠隔起動弁に開位置及び閉位置を検出する開閉検出器を設け、
    前記制御部は、前記遠隔起動弁の開制御により前記開閉検出器で開位置を検出するまでの開動作時間及び又は前記遠隔起動弁の閉制御により前記開閉検出器で閉位置を検出するまでの閉動作時間を計測し、前記開動作時間及び又は前記閉動作時間から前記遠隔起動弁が正常か異常かを判定することを特徴とする消防設備。
  5. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、
    前記主弁のシリンダ室側の圧力を検出する圧力検出器を設け、
    前記制御部は、前記遠隔起動弁を開制御及び又は閉制御した場合の前記圧力検出器の検出圧力に基づいて前記遠隔起動弁が正常か異常かを判定することを特徴とする消防設備。
  6. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、前記試験起動弁を開制御した場合の流路面積を、前記遠隔起動弁を開制御した場合の流路面積以上としたことを特徴とする消防設備。
  7. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、
    前記主弁のシリンダ室の圧力を検出する圧力検出器を設け、
    前記制御部は、試験に伴う前記遠隔起動弁の開制御中に、圧力検出器により前記シリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、前記遠隔起動弁及び前記試験起動弁を閉制御し、
    試験に伴う前記遠隔起動弁の閉制御中に、前記圧力検出器により前記シリンダ室の所定の圧力変化を検出した場合に試験異常を判定し、前記試験起動弁を閉制御することを特徴とする消防設備。
  8. 請求項1又は2記載の消防設備に於いて、前記遠隔起動弁を電動弁とし、前記試験起動弁を電動弁又は電磁弁としたことを特徴とする消防設備。
  9. ピストンシリンダ機構のシリンダ室に所定の圧力の加圧水充填により弁体を閉駆動し、前記シリンダ室の排水により前記弁体を開駆動する主弁と、
    外部から開制御を受けた場合に、前記シリンダ室の加圧水を排水して前記主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
    外部から開制御を受けた場合に、前記遠隔起動弁の開制御による前記シリンダ室からの排水を上回るように1次側加圧水を供給して前記主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
    を備えたことを特徴とする弁装置。
  10. ピストンシリンダ機構のシリンダ室を排水側に開放した状態で弁体を閉駆動し、前記シリンダ室に対する1次側の加圧水の供給により前記弁体を開駆動する主弁と、
    外部から開制御を受けた場合に、前記シリンダ室に1次側の加圧水を供給して前記主弁を開駆動させる遠隔起動弁と、
    外部から開制御を受けた場合に、前記遠隔起動弁を開制御による前記シリンダ室に対する1次加圧水の供給を上回るように排水して前記主弁の閉鎖を維持する試験起動弁と、
    を設けたことを特徴とする弁装置。
  11. 請求項9又は10記載の弁装置に於いて、前記試験起動弁を開制御した場合の流路面積を、前記遠隔起動弁を開制御した場合の流路面積以上としたことを特徴とする弁装置。
  12. 請求項9又は10記載の弁装置に於いて、前記遠隔起動弁を電動弁とし、前記試験起動弁を電動弁又は電磁弁としたことを特徴とする弁装置。
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