JP6162573B2 - 消火設備 - Google Patents
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Description
本発明は、
給水本管の減圧を検出して消火ポンプを起動するポンプ制御盤と、
同じ防護区画に設置され、給水本管から分岐した複数の分岐管に設けた複数の予作動弁装置と、
複数の予作動弁装置の二次側配管の各々に接続した閉鎖型のスプリンクラーヘッドと、
二次側配管の末端に設けられ、開放制御により二次側配管を排水してスプリンクラーヘッドの作動状態を擬似的に生成する末端試験用電動弁と、
複数の予作動弁装置の各々に設けられ、開放制御により全開位置から全閉位置に動作して予作動弁装置の弁本体を開放動作して一次側と二次側を連通させる作動用電動弁と、
防護区画に設けた火災感知器による火災検出、又は火災感知器による火災検出とスプリンクラーヘッドの作動による減圧検出に基づいて、複数の予作動弁装置に設けた作動用電動弁を、所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して、全閉位置から全開位置に動作させる制御部と、
を備えた消火設備に於いて、
制御部は、
同じ配管系統に設けた末端試験用電動弁と作動用電動弁を開放制御してポンプ制御盤の減圧検出により消火ポンプを起動し、作動用電動弁の開放制御から所定のインターバル候補時間を経過した場合に、他の配管系統に設けた前記末端試験用電動弁と作動用電動弁を開放制御して消火ポンプの異常を監視し、インターバル候補時間を変更しながら消火ポンプの異常が検出されない最短インターバル候補時間を計測する時間計測部と、
時間計測部で計測した最短インターバル候補時間に基づいて決定したインターバル時間を制御部に設定するインターバル時間設定部と、
を備えたことを特徴とする。
時間計測部は、消火ポンプの異常として、ポンプ運転が停止するポンプ故障を監視し、インターバル候補時間を変更しながら消火ポンプの故障が検出されない最短インターバル候補時間を検出する。
時間計測部は、消火ポンプの異常として、消火ポンプの1次側に設けられた連成計で検出した吸込み圧力の低下を監視し、インターバル候補時間を変更しながら消火ポンプの吸込み圧力が所定圧力に回復する最短インターバル候補時間を検出する。
時間計測部は、消火ポンプの異常として、消火ポンプの2次側に設けられた圧力計で検出した吐出圧力の低下を監視し、インターバル候補時間を変更しながら消火ポンプの吐出圧力が所定圧力に回復する最短インターバル候補時間を検出する。
時間計測部は、消火ポンプの異常として、消火ポンプの2次側に設けられた流量計で検出した吐出流量の低下を監視し、インターバル候補時間を変更しながら消火ポンプの吐出流量が所定流量に回復する最短インターバル候補時間を検出する。
図1は、本発明の消火設備の一例として、湿式予作動スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、建物の地下階などのポンプ室には消火ポンプ10を設置し、モータ12により駆動する。モータ12はポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
(予作動弁制御盤の概要)
図2は予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。
予作動弁制御盤34の制御部48は、ダブルインターロック制御として、防護区画毎に、火災感知器36による火災検出と減圧検出スイッチ44による減圧検出の両方を判別した場合に、予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を出力して開放制御し、これに伴い予作動弁40を開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を散水させる制御を行う。
制御部48に設けた時間計測部60は、例えば点検モードを設定した状態で、例えば分岐管22−1の第1系統に設けた末端試験用電動弁28−1と予作動弁装置24−1の作動用電動弁42を開放制御して予作動弁40を開放することでスプリンクラーヘッド26が一台作動したと同じ試験放水状態を作り出し、試験放水による給水本管16の減圧を圧力タンク18の圧力スイッチ20で検出してポンプ制御盤14により消火ポンプ10を起動し、第1系統の予作動弁装置24−1の作動用電動弁42の開放制御により予作動弁40を開放してから所定のインターバル候補時間Tcを経過した場合に、第2系統に設けた末端試験用電動弁28−2と予作動弁装置24−2の作動用電動弁42の開放制御により予作動弁40を開放して第2系統のスプリンクラーヘッド26が一台作動したと同じ試験放水状態を作り出し、消火ポンプ10の異常として、消火ポンプ10が落水による停止するポンプ故障を起こすか否か監視し、これをインターバル時間Tcを変更しながら行い、消火ポンプ10の故障が検出されない最短インターバル候補時間(Tc)minを検出する。
時間計測部60は、消火ポンプ10の異常として、ポンプ運転が停止するポンプ故障の監視以外に、ポンプ吸込圧、ポンプ吐出圧又はポンプ吐出流量の低下を監視してもよい。
制御部48に設けたインターバル時間設定部62は、時間計測部60で検出した最短インターバル候補時間(Tc)minに基づいて求めたインターバル時間Tiを制御部48に設定する。例えばインターバル時間設定部62は、最短インターバル候補時間(Tc)minに所定の余裕時間ΔTを加えたインターバル時間Ti、即ち
Ti=(Tc)min+ΔT
を制御部48に設定する。
図4は、図1の予作動弁装置24−1,24−2を設けた防護区画で火災が発生した場合の制御動作を示したフローチャートである。なお図3にあっては、予作動弁制御盤34の処理をブロックで示し、それ以外のイベントや操作などについては二重のブロックで示している。
(シングルインターロック)
上記の実施形態は、火災感知器による火災検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に作動用電動弁に開制御信号を出力して開制御し、当該開制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるダブルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備を例にとっているが、火災感知器による火災検出を判別した場合に作動用電動弁に開制御信号を出力して開制御し、当該開制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるシングルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備についても、同様に適用できる。
また、上記の実施形態は、予作動弁装置の2次側配管に加圧消火用水を充水する場合を例に取っているが、2次側配管に圧縮空気を充填させるようにしたスプリンクラー消火設備或いは真空ポンプを使用して2次側配管のスプリンクラーヘッドの誤作動に対して負圧にして誤報水を抑制する負圧式スプリンクラー消火設備についても同様に適用できる。
また、本発明は、延焼抑制、トンネル内の水噴霧、水幕等の防火設備の自動弁にも同様に適用することを可能とする。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:連成計
13:圧力計
24−1〜24−n:予作動弁装置
34:予作動弁制御盤
36:火災感知器
40:予作動弁
42:作動用電動弁
44:減圧検出スイッチ
46:流水検知スイッチ
48:制御部
50:操作部
56:駆動部
60:時間計測部
62:インターバル時間設定部
Claims (6)
- 給水本管の減圧を検出して消火ポンプを起動するポンプ制御盤と、
同じ防護区画に設置され、前記給水本管から分岐した複数の分岐管に設けた複数の予作動弁装置と、
前記複数の予作動弁装置の二次側配管の各々に接続した閉鎖型のスプリンクラーヘッドと、
前記二次側配管の末端に設けられ、開放制御により前記二次側配管を排水して前記スプリンクラーヘッドの作動状態を擬似的に生成する末端試験用電動弁と、
前記複数の予作動弁装置の各々に設けられ、開放制御により全開位置から全閉位置に動作して前記予作動弁装置の弁本体を開放動作して一次側と二次側を連通させる作動用電動弁と、
前記防護区画に設けた火災感知器による火災検出、又は前記火災感知器による火災検出とスプリンクラーヘッドの作動による減圧検出に基づいて、前記複数の予作動弁装置に設けた作動用電動弁を、動作が重複しない所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して、全閉位置から全開位置に動作させる制御部と、
を備えた消火設備に於いて、
前記制御部は、
同じ配管系統に設けた前記末端試験用電動弁と前記作動用電動弁を開放制御して前記ポンプ制御盤の減圧検出により前記消火ポンプを起動し、前記作動用電動弁の開放制御から所定のインターバル候補時間を経過した場合に他の配管系統に設けた前記末端試験用電動弁と前記作動用電動弁を開放制御して前記消火ポンプの異常を監視し、前記インターバル候補時間を変更しながら前記消火ポンプの異常が検出されない最短インターバル候補時間を計測する時間計測部と、
前記時間計測部で計測した最短インターバル候補時間に基づいて決定したインターバル時間を前記制御部に設定するインターバル時間設定部と、
を備えたことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記インターバル時間設定部は、前記最短インターバル候補時間に所定の余裕時間を加えたインターバル時間を前記制御部に設定することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、前記消火ポンプの異常として、ポンプ運転が停止するポンプ故障を監視し、前記インターバル候補時間を変更しながら前記消火ポンプの故障が検出されない最短インターバル候補時間を検出することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、前記消火ポンプの異常として、前記消火ポンプの1次側に設けられた連成計で検出した吸込み圧力の低下を監視し、前記インターバル候補時間を変更しながら前記消火ポンプの吸込み圧力が所定圧力に回復する最短インターバル候補時間を検出することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、前記消火ポンプの異常として、前記消火ポンプの2次側に設けられた圧力計で検出した吐出圧力の低下を監視し、前記インターバル候補時間を変更しながら前記消火ポンプの吐出圧力が所定圧力に回復する最短インターバル候補時間を検出することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記時間計測部は、前記消火ポンプの異常として、前記消火ポンプの2次側に設けられた流量計で検出した吐出流量の低下を監視し、前記インターバル候補時間を変更しながら前記消火ポンプの吐出流量が所定流量に回復する最短インターバル候補時間を検出することを特徴とする消火設備。
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