JP2015084822A - 消火設備 - Google Patents

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Yasunori Sugiyama
泰周 杉山
賢昭 外村
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Abstract

【課題】定期点検などで電動弁を試験駆動して故障する前の前兆となる異常を判定して対処可能とする。【解決手段】予作動弁制御盤34は、火災検出とスプリンクラー作動による減圧検出を判別した場合に、作動用電動弁42を開放制御して予作動弁40を開放させる。予作動弁制御盤34は、点検操作の受付けを検出した場合に、作動電動弁42を起動して閉鎖位置と開放位置との間で動作させて動作時間を計測し、計測した動作時間が長い場合、過去の動作時間に対する差が大きい場合、又は、開放動作時間と閉鎖動作時間の差が大きい場合に、電動弁の異常を判定して判定結果を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、火災感知器による火災検出時に電動弁の制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから放水させる予作動式スプリンクラー消火設備などの消火設備に関する。
従来、スプリンクラーヘッドの破損などによる誤放水を防止する消火設備として例えば予作動式のスプリンクラー消火設備が知られている。
予作動式スプリンクラー消火設備は、防護区画毎に設置した予作動弁装置、閉鎖型のスプリンクラーヘッド、火災感知器及び予作動弁制御盤で構成される。スプリンクラーヘッドを接続した予作動弁装置の2次側配管には加圧消火用水又は圧縮空気を充填しており、火災感知器により火災を検出した場合(シングルインターロック制御)、または火災検出とスプリンクラーヘッド作動による減圧検出の両方を判別した場合(ダブルインターロック制御)、予作動弁装置を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を放水させる。
一方、スプリンクラーヘッドが破損した場合は、火災感知器による火災検出が判別されていないことから予作動弁装置の開放は行われず、誤放水を確実に防止することができる。
予作動弁装置は、開閉駆動機構を備えた本弁として機能する予作動弁と、予作動弁制御盤からの制御信号により遠隔的に開閉制御を受けて予作動弁を開閉させる作動用電動弁を備えている。作動用電動弁には全開位置と全閉位置を検出するリミットスイッチを設けており、予作動弁制御盤の起動制御により作動用電動弁のモータに駆動電圧を印加して開動作を行い、開動作中に全開位置を検出したらモータ駆動を停止して全開位置に停止している。また、作動用電動弁を全開位置に駆動した後に、予作動制御盤の復旧起動制御により、作動用電動弁のモータに極性を切り替えて駆動電圧を印加することで、モータの回転方向を切替えて閉動作を行い、閉動作中に全閉位置を検出したモータ駆動を停止して全閉位置に停止して復旧するようにしている。
また、予作動式スプリンクラー消火設備にあっては、定期点検の際に、スプリンクラーヘッドを接続した予作動弁装置の2次側配管の末端に設けた末端試験弁を開放操作してオリフィスで決まるスプリンクラーヘッドが一台作動した場合に相当する水量を排水管に流し、これによりスプリンクラーヘッドが作動したと同じ状態を擬似的に作り出す試験放水を行い、予作動弁制御盤で点検に伴う擬似的な火災検出と末端試験弁の開放操作による減圧検出に基づき、予作動弁装置の作動用電動弁を開放制御し、これにより予作動弁を試験的に開放し、流水検知信号が得られることを確認している。
また、定期点検の際には、予作動弁装置の全体的な動作試験にのみならず、予作動弁装置を開閉するために遠隔制御される作動用電動弁を試験動作して点検することが望ましい。
作動用電動弁の電動弁を点検は、例えば作動用電動弁に開放起動して閉鎖位置から開放位置へ動作し、全開位置の検出信号が獲られたら正常と判断し、一方、所定時間を経過しても全開位置の検出信号が得られない場合は、電動弁が動かずに止まっている故障と判定して報知している。
特開平4−189372号公報 特開平4−276271号公報
しかしながら、作動用電動弁を例えば開放起動して全開位置の検出信号が得られた場合に正常と判断し、全開位置の検出信号が得られない場合に故障を判定するものにあっては、故障により電動弁が動かなくなる前に、開閉動作に時間がかかる場合や、電動弁毎に動作時間が大きく変動する場合、或いは同じ電動弁でも開方向の動作時間と閉方向の動作時間が大きく相違するといった故障を起こす前の前兆現象を起こすことが想定されるが、このような故障の前兆現象として現れる異常を点検の際の動作試験では判定することができないという問題がある。
本発明は、電動弁が動かなくなる故障を起こす前に、その前兆となる電動弁の異常を判別して対処可能とする消火設備を提供することを目的とする。
本発明は、
遠隔操作により開閉動作する電動弁と、
所定の事象を判別した場合に、閉鎖位置と開放位置との間で前記電動弁を動作させる制御部と、
を備えた消火設備に於いて、
制御部に、
点検操作の受付けを検出した場合に、電動弁を起動して閉鎖位置と開放位置との間で動作させて動作時間を計測し、当該動作時間に基づいて電動弁の異常を判定して判定結果を出力する試験制御部と、
を設けたことを特徴とする。
(複数電動弁の順次起動試験)
試験制御部は、点検操作の受付けを検出した場合に、消火設備に設けた複数の電動弁を、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して動作させる。
(異常判定1)
試験制御部は、電動弁の動作時間が所定時間以上の場合に異常を判定する。
(異常判定2)
試験制御部は、電動弁の動作時間が過去に試験動作した場合の動作時間に対する時間差が所定時間以上の場合に異常を判定する。
(異常判定3)
試験制御部は、記電動弁の開放動作時間と閉鎖動作時間との時間差が所定時間以上の場合に異常を判定する。
本発明の消火設備によれば、点検操作の受付けを検出した場合に、電動弁を起動して閉鎖位置と開放位置との間で動作させて動作時間を計測し、計測した動作時間に基づいて電動弁の異常、例えば電動弁の動作時間が所定時間以上の場合、電動弁の動作時間が過去に試験動作した場合の動作時間に対する時間差が所定時間以上の場合、又は、電動弁の開放動作時間と閉鎖動作時間との時間差が所定時間以上の場合などに、電動弁の異常を判定して判定結果を出力するようにしたため、試験動作による開閉位置の検出では判定できない電動弁が動かなくなる故障を起こす前に現れる前兆現象としての異常を判定し、電動弁が故障する前に、修理又は交換などによる対処を可能とし、電動弁の遠隔制御による消火動作を行う消火設備の信頼性を向上し、火災が発生した場合に確実に消火動作を行うことを可能とする。
予作動式スプリンクラー消火設備を例にとって概略を示した説明図 図1の予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図 予作動式スプリンクラー消火設備の制御動作を示したフローチャート 定常状態で制御弁を開放位置に制御するスプリンクラー消火設備の概略を示した説明図
[予作動式スプリンクラー消火設備の概要]
図1は、本発明の消火設備の一例として、湿式予作動スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、建物の地下階などのポンプ室には消火ポンプ10を設置し、モータ12により駆動する。モータ12はポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
消火ポンプ10に対しては呼水槽17を設ける。また消火ポンプ10の起動に使用する圧力タンク18を設ける。圧力タンク18は給水本管16に接続し、配管内の加圧消火用水を導入して内部の空気を圧縮している。圧力タンク18には圧力スイッチ20を設け、圧力スイッチ20は給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下した減圧を検出してポンプ制御盤14に減圧検出信号を出力し、これによってモータ12を駆動して消火ポンプ10を起動する。
給水本管16からは建物の例えば階別の防護区画毎に分岐管22を引き出している。分岐管22の分岐部分には予作動弁装置24を設けている。予作動弁装置24の2次側の分岐管22には閉鎖型のスプリンクラーヘッド26を設け、2次側配管内には加圧消火用水を充水している。またスプリンクラーヘッド26を設置した防護区画には火災感知器36を設置し、火災感知器36からの感知器線を、自火報受信機35を介して予作動弁制御盤34に接続している。分岐管22の末端側には末端試験弁28を設け、その2次側を、オリフィス30を介して排水管32に接続している。
予作動弁装置24は、予作動弁40、作動用電動弁42、減圧検出スイッチ44及び流水検知スイッチ46を備える。予作動弁40の開放は作動用電動弁42により行う。作動用電動弁42は通常の監視状態では閉鎖状態にある。作動用電動弁42を予作動弁制御盤34からの開放制御信号により開放制御すると、予作動弁40が開閉駆動機構により開放する。
この状態で、2次側配管に接続しているスプリンクラーヘッド26が火災による熱気流を受けて開放すると、作動したスプリンクラーヘッド26からの放水により2次側の圧力が低下して予作動弁40が開放し、1次側から2次側に加圧消火用水を供給する。
予作動弁40が開放すると、その1次側に接続している給水本管16の圧力も低下し、この減圧を圧力タンク18に設けている圧力スイッチ20で検出して、ポンプ制御盤14がポンプ10を起動する。予作動弁40の2次側に設けているスプリンクラーヘッド26の作動による減圧は、減圧検出スイッチ44で検出する。また予作動弁40の開放による2次側への流水は流水警報圧力スイッチ46で検出する。
[予作動弁制御盤の構成]
(予作動弁制御盤の概要)
図2は予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。図2に示すように、予作動弁制御盤34は、制御部48、操作部50、表示部52、警報部54を備え、図1に示した例えば階別の防護区画毎に、予作動弁装置24−1〜24−nを接続している。また、予作動弁装置24−1〜24−nに対応して予作動弁制御盤34に駆動部56を設けている。なお、予作動弁装置24−1〜24−nを区別しない場合は予作動弁装置24とする。
予作動弁装置24−1〜24−nは、図1に示した火災感知器36、作動用電動弁42、減圧検出スイッチ44及び作動用電動弁42を取り出して示し、更に、作動用電動弁42の全開位置と全閉位置を検出する位置検出器58を設けている。なお、火災感知器36は予作動弁装置の防護区画に設置しているが、説明の都合上、予作動弁装置24の中に示している。
制御部48は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
制御部48に対しては防護区画毎の予作動弁装置24−1〜24−n側に設けた火災感知器36を感知器線により接続し、また減圧検出スイッチ44と位置検出器58を信号線により接続し、更に、駆動部56を介して作動用電動弁42を制御線により接続している。
また、制御部48には、プログラムの実行により実現される機能として、試験制御部60を設けている。操作部50は、予作動弁制御盤34の操作に必要な各種の操作スイッチを設けている。表示部52は、予作動弁制御盤34の制御動作に必要な各種の表示器を設けている警報部54には火災警報、障害警報を音響出力するスピーカなどを設けている。なお、操作部と表示部の機能を備えたタッチパネル付きの液晶表示パネルを設けても良い。
(制御部の構成)
予作動弁制御盤34の制御部48は、ダブルインターロック制御として、防護区画毎に、火災感知器36による火災検出と減圧検出スイッチ44による減圧検出の両方を判別した場合に、予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を出力して遠隔的に開放制御し、これに伴い予作動弁40をその開閉駆動機構により開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を散水させる制御を行う。
また、制御部48は、別パターンとして、火災感知器による火災検出ができない障害検出、例えば伝送障害、断線、短絡、連動停止、商用電源断などの障害検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に作動用電動弁42に開放制御信号を出力して開放制御し、これにより予作動弁装置24を開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を放水させる。
(試験制御部の構成)
制御部48に設けた試験制御部60は、定期点検などを行う場合、操作部50による点検操作の受付けを検出した場合に、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて、複数の予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を順次出力して遠隔的に開放制御する試験制御を行って閉鎖位置から開放位置に動作するまでの動作時間を計測し、計測した動作時間に基づいて作動用電動弁42の異常を判定して判定結果を出力する。この場合、作動用電動弁42の開放制御に伴い予作動弁40が開放動作するが、2次側配管内には加圧消火用水が充水されているため、予作動弁40を開放しても消火設備の状態に変化はない。
試験制御部60における動作時間に基づく作動用電動弁42の異常判定は例えば次のいずれかとする。
(異常判定1)
試験制御部60は、作動用電動弁42の動作時間が所定時間以上の場合に異常と判定する。この異常を判定するための所定時間は、作動用電動弁42の仕様などに基づき定める。
(異常判定2)
試験制御部60は、作動用電動弁42の動作時間を記憶しており、過去に試験動作した場合の動作時間に対する時間差が所定時間以上の場合に異常と判定する。この異常を判定するための時間差は、作動用電動弁毎に初回試験時の動作時間に対し例えば±10%を越える時間とする。
(異常判定3)
試験制御部60は、作動用電動弁の開放動作時間と閉鎖動作時間を計測し、両者の時間差が所定時間以上の場合に異常と判定する。この場合の時間差から異常を判定する所定時間は、例えば開放動作時間に対する閉鎖動作時間が例えば±10%を越える時間とする。
また、異常判定3を行う場合、試験制御部60は、予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を出力して遠隔的に開放制御する試験制御を行って閉鎖位置から開放位置に動作するまでの動作時間を計測し、続いて作動用電動弁42に閉鎖制御信号を出力して遠隔的に閉鎖制御する試験制御を行って開放位置から閉鎖位置に動作するまでの動作時間を計測し、これを複数の作動用電動弁42に対し順次繰り返す。
また、試験制御部60は、前記異常判定1又は異常判定2を行うための複数の作動用電動弁42を、試験制御を終了した後に、操作部50による一斉復旧操作の受付けを検出した場合に、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて、複数の作動用電動弁42に閉鎖制御信号を順次出力して遠隔的に閉鎖制御し、これに伴い予作動弁40を閉鎖動作して定常状態に復旧させる制御を行う。
このような試験制御部60による作動用電動弁42の試験制御により計測した動作時間から異常の有無を判定することにより、作動用電動弁42が動かなくなる故障を起こす前に現れる前兆現象としての異常を判定可能とし、作動用電動弁42が故障する前に、異常判定に基づき作動用電動弁42の修理又は交換などによる対処を可能とし、作動電動弁42の遠隔制御による消火動作を行う消火設備の信頼性を向上し、火災が発生した場合に確実に消火動作を行うことを可能とする。
また、作動用電動弁42の動作時間を計測して異常の有無を判定する制御は、スプリンクラー消火設備の点検に伴い予作動弁装置を試験動作する場合に行うようにしても良い。
スプリンクラー消火設備を点検する場合には、図1に示した末端試験弁28を開放操作してオリフィス30で決まるスプリンクラーヘッド26が一台作動した場合に相当する水量を排水管32に流し、これによりスプリンクラーヘッド26が作動したと同じ状態を擬似的に作り出し、予作動弁制御盤34で点検に伴う擬似的な火災検出と末端試験弁28の開放操作による減圧検出に基づき、予作動弁装置24の作動用電動弁42を開放制御し、これにより予作動弁40を試験的に開放して、流水検知信号が得られることを確認している。
このような点検操作は防護区画毎に順番に行い、点検が終了した後に、予作動弁制御盤34に設けた操作部を使用して、複数の予作動弁装置24に設けている作動用電動弁42を閉鎖位置に復帰制御して予作動弁40を閉鎖し、定常監視状態に復帰させている。
そこで、予作動制御盤34の制御部48に設けている試験制御部60により、点検操作に伴い開放制御する作動用電動弁42の動作時間を計測し、計測した動作時間から異常の有無を判定する制御を行う。
[予作動式スプリンクラー消火設備の制御動作]
図3は予作動式スプリンクラー消火設備で火災が発生した場合の制御動作を示したフローチャートである。なお図3にあっては、予作動弁制御盤34の処理をブロックで示し、それ以外のイベントや操作などについては二重のブロックで示している。また、制御動作に伴う機器は図1及び図2を参照している。
図3に示すように、ステップS1(以下「ステップ」は省略)で火災が発生した場合、S2で火災感知器36が火災を検出し、S3で予作動弁制御盤34の制御部48が所定時間の蓄積動作を行い、蓄積時間を経過しても火災検出が継続している場合は、S4で火災検出を判別する。
一方、S5でスプリンクラーヘッド26が火災による熱気流を受けて作動すると、S6で予作動弁40の2次側配管内の減圧が発生し、これをS7のように減圧検出スイッチ44が作動して減圧検出信号を出力する。
予作動弁制御盤34の制御部48は減圧検出スイッチ44からの減圧検出信号を受信して減圧検出を判別し、これによって火災検出と減圧検出の両方を判別することでアンド条件が成立し、作動用電動弁42に開放制御信号を出力して、S8で作動用電動弁42を開放させる。
この場合、制御部48は、複数の防護区画に設けた火災感知器36による火災検出と減圧検出スイッチ44による減圧検出を判別した場合には、予め設定しているインターバル時間Tiをおいて複数の作動用電動弁42に開放制御信号を順次出力して、S8で複数の作動用電動弁42を順次開放させる。
作動用電動弁42が開放すると、S9に示す予作動弁40の開放が行われる。予作動弁40が開放すると流水検知スイッチ46が作動し、流水検出信号を出力する。続いてS11で予作動弁40の開放に伴い1次側配管内即ち給水配管16の圧力低下が発生し、これに伴い圧力タンク18の圧力スイッチ20がS12に示すように作動し、S13で消火ポンプ10が起動することで加圧消火用水が供給され、開放状態にある予作動弁装置24を介して、作動しているスプリンクラーヘッド26から消火用水が放水され、S14の消火が行われる。
続いてS15で消火を確認したならば、S16で図4に示した操作部102の予作動弁閉鎖スイッチを操作(復旧操作)することで、作動用電動弁48の閉鎖をS16で行う。
ここで、複数の予作動弁装置24を開放動作していた場合、制御部48は、開放動作した複数の予作動弁装置24に設けている作動用電動弁42に、予め設定しているインターバル時間Tiをおいて開放制御信号を順次出力して、S8で複数の作動用電動弁42を順次閉鎖させる。
作動用電動弁42が閉鎖すると、予作動弁40の閉鎖動作がS17で行われ、これに伴い、流水警報用圧力スイッチ46がS18で復旧し、S19で放水停止に至る。
[開放位置を定常位置とする消火設備]
(消火設備の概要)
図4は定常状態で作動用電動弁を開放位置に制御する湿式スプリンクラー消火設備の概略を示した説明図である。
図4に示すように、消火ポンプ10、モータ12、ポンプ制御盤14、水源水槽15、給水本管16の構成は図1の実施形態と同様になる。
給水本管16からは建物の階ごとに、作動用電動弁として機能する制御弁100及び流水検知装置102を介して分岐管22を引き出しており、流水検知装置102の2次側の分岐管には閉鎖型のスプリンクラーヘッド26を接続している。
制御弁100はモータ駆動により開閉鎖制御できる電動弁を使用する。制御弁100は定常監視状態で開放位置に保持し、開放位置が定常位置となり、このため給水本管3216の加圧消火用水は、分岐管22に設けた開放状態にある制御弁100及び流水検知装置102を通って2次側のスプリンクラーヘッド26まで供給されている。なお、制御弁100としては、図1に示した作動用電動弁42を設けた予作動弁40を使用しても良い。
流水検知装置102は流水検知スイッチ104を備えている。流水検知スイッチ104は、2次側の分岐管22に接続しているスプリンクラーヘッド26が火災による熱を受けて作動したときの消火用水の放出によって発生する水流による弁開放又は圧力低下等を検出してオンし、流水検知信号を、消火用中継器112を介してスプリンクラー制御盤110に出力する。
分岐管22の端末側には末端試験弁28とオリフィス30を設け、試験時に末端試験弁28を開いて流す水流により擬似的に流水検知装置102を作動してポンプ運転等の試験動作を行わせる。
スプリンクラー制御盤110は消火用中継器112を介して制御弁100に対し制御信号を出力する。スプリンクラーヘッド26の防護区画には火災感知器36を設置し、火災検出信号を、火報用中継器114を介して自火報受信盤35に出力し、自火報受信盤35で火災が判断されると、スプリンクラー制御盤110に対し火災信号を移報信号として出力する。
スプリンクラー制御盤110は、設備の運用を開始する初期状態で、分岐管22に設けている制御弁100を開放状態となる定常位置に開放制御している。火災による熱気流を受けてスプリンクラーヘッド26が作動すると、作動したスプリンクラーヘッド26からの放水により2次側の圧力が低下し、このときの流水により流水検知装置102の弁体が開いて流水検知スイッチ104がオンし、スプリンクラー制御盤110で流水検知を報知する。
スプリンクラーヘッド26からの放水により2次側の圧力が低下に伴い給水本管16の圧力も低下し、この減圧を圧力タンク18に設けている圧力スイッチ20で検出して、ポンプ制御盤14がポンプ10を始動する。
火災の鎮火を確認した場合は、スプリンクラー制御盤110による放水停止操作により制御弁100を閉鎖制御し、作動したスプリンクラーヘッド26からの放水を停止し、併せてポンプ制御盤14に指示してポンプ運転を停止する。
また、スプリンクラー制御盤110は、スプリンクラーヘッド26に物が当たるなどして破損により作動した場合、流水検知スイッチ104から流水検知信号が得られても火災感知器36による火災信号は得られないことから、制御弁100を閉鎖制御して、誤作動したスプリンクラーヘッド26からの放水を停止して水損被害を抑制する。
(制御弁の試験制御)
スプリンクラー制御盤110には、図2に示した予作動弁制御盤34の場合と同様に、試験制御部60の機能を備えた制御部48を設けており、また、制御弁100に対しては、図2の作動用電動弁42の場合の同様、開放位置(全開位置)と閉鎖位置(全閉位置)を検出する位置検出器58を設けている。
スプリンクラー制御盤110の試験制御部60は、定期点検などを行う場合、操作部による点検操作の受付けを検出した場合に、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて、複数の制御弁100に閉鎖制御信号を順次出力して遠隔的に閉鎖制御する試験制御を行って開放位置から閉鎖位置に動作するまでの動作時間を計測し、計測した動作時間に基づいて次の異常判定1乃至3の何れか又は組合せにより、制御弁100の異常を判定して判定結果を出力する。
(異常判定1)
試験制御部60は、制御弁100の動作時間が所定時間以上の場合に異常と判定する。この異常を判定するための所定時間は、制御弁100の仕様などに基づき定める。
(異常判定2)
試験制御部60は、制御弁100の動作時間を記憶しており、過去に試験動作した場合の動作時間に対する時間差が所定時間以上の場合に異常と判定する。この異常を判定するための時間差は、作動用電動弁毎に初回試験時の動作時間に対し例えば±10%を越える時間とする。
(異常判定3)
試験制御部60は、制御弁100の閉鎖動作時間と開放動作時間を順次計測し、両者の時間差が所定時間以上の場合に異常と判定する。この場合の時間差から異常を判定する所定時間は、例えば閉鎖動作時間に対する開放動作時間が例えば±10%を越える時間とする。また、この異常判定3を行う場合、試験制御部60は、制御弁100に閉鎖制御信号を出力して遠隔的に閉鎖制御する試験制御を行って開放位置から閉鎖位置に動作するまでの閉鎖動作時間を計測し、続いて制御弁100に開放制御信号を出力して遠隔的に開放制御する試験制御を行って閉鎖位置から開放位置に動作するまでの動作時間を計測し、これを複数の制御弁100に対し順次繰り返す。
また、試験制御部60は、前記異常判定1又は異常判定2を行うための複数の制御弁100の試験制御を終了した後に、操作部による一斉復旧操作の受付けを検出した場合に、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて、複数の制御弁100に閉鎖制御信号を順次出力して遠隔的に閉鎖制御して復旧させる制御を行う。
このような試験制御部60による制御弁100の試験制御により計測した動作時間から異常の有無を判定することにより、制御弁100が動かなくなる故障を起こす前に現れる前兆現象としての異常を判定可能とし、制御弁100が故障する前に、異常判定に基づき修理又は交換などによる対処を可能とし、制御弁100の遠隔制御による消火設備の信頼性を向上可能とする。
[本発明の変形例]
(シングルインターロック)
上記の実施形態は、火災感知器による火災検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるダブルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備を例にとっているが、火災感知器による火災検出を判別した場合に作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるシングルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備についても、同様に適用できる。
このシングルインターロックの場合も、火災感知器による火災検出で作動用電動弁に開放制御信号を出力して開放制御するパターン以外に、火災感知器による火災検出ができない障害検出、例えば伝送障害、断線、短絡、連動停止、商用電源断などの障害検出を判別した場合に、作動用電動弁48に開放制御信号を出力して開放制御し、当該開放制御により予作動弁装置24を開放してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を放水させる。
(2次側の圧縮空気充填又は真空引き)
また、上記の実施形態は、予作動弁装置の2次側配管に加圧消火用水を充水する場合を例に取っているが、予作動弁装置の2次側配管に加圧空気を重点した乾式予作動スプリンクラー消火設備、真空ポンプを使用して2次側配管のスプリンクラーヘッドの誤作動に対して負圧にして誤報水を抑制する負圧湿式予作動スプリンクラー消火設備についても同様に適用できる。
(防火設備)
また、本発明は、延焼抑制、トンネル内の水噴霧、水幕等の防火設備の自動弁の制御に設けている作動用電動弁にも同様に適用することを可能とする。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
24,24−1〜24−n:予作動弁装置
34:予作動弁制御盤
36:火災感知器
40:予作動弁
42:作動用電動弁
44:減圧検出スイッチ
46:流水検知スイッチ
48:制御部
50:操作部
56:駆動部
58:位置検出器
100:制御弁
102:流水検知装置
110:スプリンクラー制御盤

Claims (5)

  1. 遠隔操作により開閉動作する電動弁と、
    所定の事象を判別した場合に、閉鎖位置と開放位置との間で前記電動弁を動作させる制御部と、
    を備えた消火設備に於いて、
    前記制御部に、
    点検操作の受付けを検出した場合に、前記電動弁を起動して閉鎖位置と開放位置との間で動作させて動作時間を計測し、当該動作時間に基づいて前記電動弁の異常を判定して出力する試験制御部と、
    を設けたことを特徴とする消火設備。
  2. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記試験制御部は、点検操作の受付けを検出した場合に、消火設備に設けた複数の電動弁を、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して動作させることを特徴とする消火設備。
  3. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記試験制御部は、前記電動弁の動作時間が所定時間以上の場合に異常を判定することを特徴とする消火設備。
  4. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記試験制御部は、前記電動弁の動作時間が過去に試験動作した場合の動作時間に対する時間差が所定時間以上の場合に異常を判定することを特徴とする消火設備。
  5. 請求項1記載の消火設備に於いて、前記試験制御部は、前記電動弁のる開放動作時間と閉鎖動作時間との時間差が所定時間以上の場合に異常を判定することを特徴とする消火設備。


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