JP2015089421A - 消火設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、
遠隔操作により定常位置と所定の動作位置に間で動作する複数の端末機器と、
所定の事象を判別した場合に端末機器を定常位置とは異なる所定の動作位置に制御する制御部と、
を備えた消火設備に於いて、
制御部に、操作部による一括復帰操作の受付けを検出した場合、所定の動作位置に制御している複数の端末機器の全てを順次、定常位置に復帰させる制御を行う一括復帰部を設けたことを特徴とする。
一括復帰部は、複数の端末機器を、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して定常位置へ復帰させる。
一括復帰部は、火災検出信号又は障害検出信号の入力を受付けた場合、複数の端末機器を一括して定常位置に復帰する制御を中断又は禁止する。
制御部は、複数の作動用電動弁を起動制御して定常位置と動作位置との間の動作時間を計測すると共に計測した複数の動作時間の中から最大動作時間を検出し、最大動作時間に基づいて決定したインターバル時間を一括復帰部に設定する。
端末機器は、遠隔操作により全開位置と全閉位置との間で開閉動作する作動用電動弁である。
本発明の消火設備によれば、制御部に、操作部による一括復帰操作の受付けを検出した場合、所定の動作位置に制御している複数の端末機器を、例えば遠隔操作により全開位置と全閉位置との間で開閉動作する作動用電動弁の全てを順次、定常位置に復帰させる制御を行う一括復帰部を設けるようにしたため、作動用電動弁を1台ずつ選択して復帰操作を行うようにした場合に比べ、例えば点検により開放位置にある多数の作動用電動弁を復帰させる操作が簡単且つ容易となり、復帰に要する時間を短縮可能とする。
また、一括復帰部は、複数の端末機器を、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して定常位置へ復帰させるため、作動用電動弁を一台ずつ制御することを前提に駆動回路及び信号線を決めている場合に、一回の起動制御で流す駆動電流を制限して駆動回路や信号線に加わる負担を低減して障害発生を未然に防止可能とする。
また、一括復帰部は、火災検出信号又は障害検出信号の入力を受付けた場合、複数の端末機器を一括して定常位置に復帰する制御を中断又は禁止するようにしたため、火災などの異常検出時に作動用電動弁などを定常位置に一括復帰させることで、放水遅れや放水不能等の事態になることを防止可能とする。
また、制御部は、複数の作動用電動弁を起動制御して定常位置と動作位置との間の動作時間を計測すると共に計測した複数の動作時間の中から最大動作時間を検出し、最大動作時間に基づいて決定したインターバル時間を一括復帰部に設定するようにしたため、インターバル時間と実際の動作時間とのずれを必要最小限に抑制することを可能とし、複数の予作動弁装置に設けた作動用電動弁の復帰動作を重複することなく順次起動した場合の制御遅れを抑制することで、例えば点検の済んだ複数の予作動弁装置の復帰に要する時間を短縮可能とする。
図1は、本発明の消火設備の一例として、予作動弁装置の2次側配管に加圧消火用水を充水した湿式予作動スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。
(予作動弁制御盤の概要)
図2は予作動弁制御盤の機能構成の実施形態を示したブロック図である。図2に示すように、予作動弁制御盤34は、制御部48、液晶表示パネル50、表示部52、操作部54、警報部56を備え、図1に示した例えば各フロアーに設けた複数の防護区画毎に、予作動弁装置24を接続している。
予作動弁制御盤34の制御部48は、例えばダブルインターロック制御として、防護区画毎に、火災感知器36による火災検出と作動用減圧検出器44による減圧検出の両方を判別した場合に、予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42に開放制御信号を出力して遠隔的に開放制御し、これに伴い予作動弁40を開放動作してスプリンクラーヘッド26から加圧消火用水を散水させる制御を行う。
制御部48は、端末機器として機能する予作動弁装置24に設けた作動用電動弁42を個別的に選択して遠隔制御する機能に加え、一括復帰部60を設けており、一括復帰部60は、操作部として機能する液晶表示パネルの一括復帰実行画面による一括復帰操作の受付けを検出した場合、点検などにより全開位置に制御している複数の作動用電動弁42を一括して定常位置となる全閉位置に復帰する制御を行う。
次に予作動弁制御盤34の液晶表示パネル50に対する画面表示を利用した作動用電動弁42を個別選択による遠隔操作と、一括復帰部60による一括復帰操作を説明する。
図3に示すように、監視画面62は、液晶表示パネル50に初期表示されており、遠隔操作を選択可能とする第1画面として機能する。
一方、複数の作動用電動弁42を遠隔操作により一括復帰する場合には、個別遠隔操作の場合と同様に、監視画面62から操作確認画面64を経て機器選択画面66に遷移し、機器選択画面66で一括復帰操作を選択する。機器選択画面66で一括復帰操作を選択すると、一括復帰部60の機能により、一括復帰実行画面74に遷移する。
図4に示すように、監視画面62は、タイトル「防災設備監視中」として通常監視状態で表示している初期画面であり、情報閲覧ボタン75と遠隔操作選択ボタン76を設けている。点検終了による複数の作動用電動弁42を遠隔操作により個別復帰又は一括復帰する場合は遠隔操作選択ボタン76にタッチ操作すると、図5の操作確認画面に遷移する。
図5に示すように、操作確認画面64は、端末機器の遠隔制御を確認する画面であり、操作確認ボタン78を設け、端末機器の遠隔操作を誤ると消火設備に支障を来たす可能性があることから、操作確認を行うようにしている。操作確認画面64の操作確認ボタン78をタッチ操作すると図6の機器選択画面66に遷移する。なお、操作確認画面64は必ずしも設ける必要はなく、省略しても良い。
図6に示すように、機器選択画面66には、機器選択ボタンとして例えば、ポンプ選択ボタン81と電動弁選択ボタン80を設けており、それ以外の端末機器は、一覧表示ボタン83の操作により端末機器をリスト表示したダイヤログを開いて選択可能とする。このような端末機器の選択機能に加え、本実施形態にあっては、全開位置に制御している作動用電動弁42を一括復帰させる遠隔操作を選択可能とする一括復帰ボタン82を新たに設けている。
図7に示すように、領域選択画面68は例えば各階のフロアーを一つの監視領域として選択可能としており、1階と2階のフロアー選択ボタン74−1,74−2を設けており、それ以外の階については、前ボタン85と次ボタン86のタッチ操作により2階分ずつ切り替え表示する。領域選択画面68で例えば1階のフロアー選択ボタン84−1をタッチ操作すると、図8の動作選択画面70に遷移する。
図8に示すように、動作選択画面70は、端末機器として選択した予作動弁装置に設けている作動用電動弁42を全閉位置から全開位置に開放制御するための起動選択ボタン88と、作動用電動弁42を全開位置(動作位置)から全閉位置(定常位置)に復帰制御するための復帰選択ボタン90を設けている。動作選択画面70で例えば復帰選択ボタン90をタッチ操作すると、図9の個別操作実行画面72に遷移する。
図9に示すように、個別操作実行画面72には、制御端末表示部91を設け、上ボタン92又は下ボタン94のタッチ操作に応じて現在選択している1階AAフロアーに設置している復帰制御を行う作動用電動弁42の番号、例えば「010161」を表示して制御対象として選択可能としている。
図10に示すように、一括復帰実行画面74には、一括復帰制御を行う場合の注意書き97に続いて、一括復帰実行ボタン98と一括復帰停止ボタン100を設けている。一括復帰実行ボタン98をタッチ操作すると、点検終了などにより全開位置にある全ての作動用電動弁42に対し、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて、閉鎖制御信号が順次出力され、作動用電動弁42の個別的な遠隔操作を必要とすることなく、全ての作動用電動弁42が全閉位置となる定常位置に復帰される。全ての作動用電動弁42の復帰制御が完了すると図4に示した監視画面62に遷移する。
制御部48は、例えば点検モードを設定した状態で、全ての予作動弁装置24に設けた全閉位置にある作動用電動弁42の各々に順次起動信号を出力して全開位置を検出するまでの動作時間Tdを計測し、その中の最大動作時間(Td)maxを求め、最大動作時間(Td)maxに所定の余裕時間ΔTを加えたインターバル時間Ti、即ち
Ti=(Td)max+ΔT
を一括復帰部60に設定する。
図11は定常状態で作動用電動弁42を開放位置に制御する湿式スプリンクラー消火設備の概略を示した説明図である。
(操作画面)
上記の実施形態に示した端末機器の個別遠隔装置又は一括復帰操作に使用する操作画面は一例であり、必要に応じて適宜の選択項目を段階的に設定する画面階層構成としても良い。
(端末機器)
上記の実施形態は、遠隔操作する端末機器として、予作動弁装置に設けた作動用電動や流水検知装置と共に設けた制御弁を例にとっているが、これ以外の端末機器の遠隔操作についても、同様に適用できる。
上記の実施形態は、火災感知器による火災検出と減圧検出器による減圧検出の両方を判別した場合に予作動弁装置を開放制御してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるダブルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備を例にとっているが、火災感知器による火災検出を判別した場合に予作動弁装置を開放制御してスプリンクラーヘッドから加圧消火用水を散水させるシングルインターロック制御の予作動式スプリンクラー消火設備についても、同様に適用できる。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
14:ポンプ制御版
24:予作動弁装置
34:予作動弁制御盤
36:火災感知器
40:予作動弁
42:作動用電動弁
44:作動用減圧検出器
46:流水検知器
48:制御部
50:液晶表示パネル
60:一括復帰部
62:監視画面
64:操作確認画面
66:機器選択画面
68:領域選択画面
70:動作選択画面
72:個別操作実行画面
74:一括復帰実行画面
82:一括復帰ボタン
98:一括復帰実行ボタン
102:制御弁
104:流水検知装置
106:流水検知スイッチ
108:スプリンクラー制御盤
Claims (4)
- 遠隔操作により定常位置と所定の動作位置に間で動作する複数の端末機器と、
所定の事象を判別した場合に前記端末機器を定常位置とは異なる所定の動作位置に制御する制御部と、
を備えた消火設備に於いて、
前記制御部に、操作部による一括復帰操作の受付けを検出した場合、前記動作位置に制御している前記複数の端末機器の全てを順次、前記定常位置に復帰する制御を行う一括復帰部を設けたことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記一括復帰部は、前記複数の端末機器を、動作の重複を回避する所定のインターバル時間をおいて順次起動制御して前記定常位置へ復帰させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記一括復帰部は、火災検出信号又は障害検出信号の入力を受付けた場合、前記複数の作動電動弁を一括して前記定常位置に復帰する制御を中断又は禁止することを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、
前記制御部に、前記複数の作動用電動弁を起動制御して前記定常位置と前記動作位置との間の動作時間を計測すると共に計測した複数の動作時間の中から最大動作時間を検出し、前記最大動作時間に基づいて決定したインターバル時間を前記一括復帰部に設定するインターバル時間設定部を設けたことを特徴とする消火設備。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220273976A1 (en) * | 2010-09-10 | 2022-09-01 | Hale Products, Inc. | Fire-fighting control system |
JP7509667B2 (ja) | 2020-11-30 | 2024-07-02 | 能美防災株式会社 | 消火システム |
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JP2006280642A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nohmi Bosai Ltd | 消火システム制御盤 |
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2013
- 2013-11-06 JP JP2013229868A patent/JP6199701B2/ja active Active
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