JP2004027581A - 地下式消火栓 - Google Patents

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明渡 章生
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Meiwa Seisakusho KK
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Abstract

【課題】消火栓部分と補修弁部分を積み上げた全体の高さ寸法がコンパクトであり、近年の水道管浅層埋設工事に好適に対応することのできる地下式消火栓が求められている。
【解決手段】地下式消火栓1は、箱内に通水路5が形成された弁箱2と、通水路5の一端として弁箱2の下面に形成された水の流入口3と、通水路5の他端として弁箱2の上部に形成された水の流出口4と、通水路5内における流入口3の直上位置に形成されて、水流方向Wと直交する軸14回りに回動する回動弁10を収容する補修弁室7と、通水路5内における補修弁室7の直上位置に形成されて、主弁18を収容する主弁室8と、主弁室8と補修弁室7の間の連通口9に設けられて、主弁18により開閉される主弁用弁座19と、流入口3に設けられて、回動弁10により開閉される回動弁用弁座11とを備えている。主弁用弁座19は弁箱2とは別個独立に形成されて連通口9に着脱可能に装着される。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばマンホール内や地下ピット内に配備される地下式消火栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、地下式消火栓は地中埋設の水道配管から分岐したT字部の頂部に接続されるが、将来の保守点検や部品交換などに備えて、地下式消火栓とT字部との間に補修弁を介在させることが多い。
このような構造を図9に示す。図において、補修弁82の流入口3に水道配管のT字部が接続され、補修弁82のフランジ84に地下式消火栓81下部のフランジ87が接続される。
地下式消火栓81は、弁箱90の下面に流入口88が形成され、流入口88の直上位置に主弁室8が形成され、主弁室8に主弁18が収容されている。弁箱90における主弁室8の真上位置は、主弁18を出し入れ可能な大きさの上面開口6となっている。弁箱90上部は、蓋体22が上面開口6を被った状態でボルト止めされている。蓋体22の上下貫通穴には雌ネジ体26が装着され、雌ネジ体26は雌ネジ押え金具27で固定されている。雌ネジ体26には、外周面に雄ネジ部25を有する弁棒23が螺合している。弁棒23は、その上端に手動操作用のキャップ24が取付けられ、下端に主弁18が取付けられている。上記のキャップ24を外部から手で回すことにより、雌ネジ体26に対し雄ネジ部25が螺進して弁棒23および主弁18を上下動させる。流入口88の上端縁には主弁18により開閉される主弁用弁座89が弁箱90と一体に形成されている。弁箱90は主弁室8の側方から分岐してエルボ状に立ち上がる立上り管部57を有している。弁箱90の立上り管部57の上端は流出口4となっている。流出口4には、先端の連結口30に消防ホースなどがつながれる差し金具が立設されている。
【0003】
一方、補修弁82は、箱内に補修弁室7が形成された弁箱83を有している。弁箱83の下面には、水の流入口3が形成されている。補修弁室7には、水平方向の回動軸14回りに回動する回動弁10が収容されている。弁箱83の上面開口には回動弁用弁座85が装着され、押え金具86で固定されている。
地下式消火栓81の点検整備にあたっては、外部から補修弁82の回動軸14を回し回動弁10を揺動させて回動弁用弁座85を全閉にする。そして、蓋体22を弁箱90から取り外した後、弁棒23および主弁18を取り出して上面開口6を開放し、弁箱90内を点検するようになっている。
ところで、上記した地下式消火栓81と補修弁82の積み上げ構造は、それぞれのフランジ87,84、およびそれらの間に装入されるパッキング(図示省略)を必要とし、そのうえ回動弁用弁座85および押え金具86の設置スペースも必要となる。そのため、比較的大きな高さ寸法Vaをとらざるを得なかった。
【0004】
次に、管内空気を外部に排出するための空気弁を備えた地下式消火栓を図10に示す。図示の地下式消火栓81aでは、空気弁58の弁箱が消火栓部分を成す弁箱90aと一体に形成されている。空気弁58の弁箱内と流入口88とは導気管部99内の導気路98を介して連通している。また、地下式消火栓81aの下方にフランジ接続される補修弁82aは、外部から操作レバー21で回動操作されるボール弁10aが弁箱内でボール弁用弁座97を開閉するようになっている。そこで、水道配管に溜まった空気が導気路98を経て空気弁58内に流入すると、空気弁58内の浮子弁体が下降して排気孔(いずれも図示省略)が開き、空気を外部に放出する。
ところが、この地下式消火栓81aにおいても、フランジ87と主弁用弁座89の間の流入口88に、導気路98を開口させるためのスペースが必要となるため、流入口88の高さ寸法、ひいては地下式消火栓81aの高さ寸法を一定までしか小さくできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図11に示すように、水道配管の布設工事において地面Eから水道配管91上面までの土被りの基準寸法Hは、これまで1200mmであった。しかしながら、水道配管を浅く埋める近年の浅層埋設工事においては、基準寸法H=600mmと浅くする工事が主流になりつつある。そのため、消火栓および補修弁を積み上げて設置する高さ空間が小さくなり、これまでの高さ寸法の消火栓および補修弁では、設置困難か、または設置不可となる場合があった。
【0006】
そこで最近では、図11および図12に示す地下式消火栓81bのように、弁箱90とフランジ100を一体に形成して高さ寸法を小さくし、補修弁82aとの合計の高さ寸法をVb(<Va)のように小さくした浅層埋設対応型のものが提案されている。これらの地下式消火栓81bおよび補修弁82aは、地面Eに埋設された、蓋板95付きの消火栓ボックス94のピット96内に配備される。補修弁82aは下部のフランジ15が水道配管91のT字部92のフランジ93に接続される。
かかる構造であっても、それぞれ別個の地下式消火栓81bと補修弁82aとを組合わせて使用することは従来と変わらない。すなわち、フランジ100とフランジ84の接合構造は存在するので、そのぶん、地下式消火栓81bと補修弁82aの合計の高さ寸法Vbをより小さくすることはできなかった。
【0007】
他方、消火栓内は消火活動中に消火水が高速度で通過するが、これに伴って、水道配管91やT字部92内で水流速も急変する。そのため、特に古い水道配管などの場合は管内壁に付着していた水垢や錆こぶなどの夾雑物が剥離し、これらの夾雑物も消火水に伴って消火栓を通過する。そして、消火活動が終了した後に夾雑物が主弁用弁座付近に残留していると、夾雑物を噛み込んだまま主弁用弁座を全閉することとなる。その場合、主弁用弁座のシール面に傷が付き、ひいては漏水に至ることがある。主弁のシール面は補修弁を閉じて容易に取り替え補修できる。しかしながら、主弁用弁座は弁箱と一体であるため、上記のような事態になると消火栓全体を取り替えなければならず、多大な労力、時間、並びに費用がかかる。
【0008】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、消火栓部分と補修弁部分を積み上げた全体の高さ寸法がコンパクトであり、近年の水道管浅層埋設工事に好適に対応することのできる地下式消火栓の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る地下式消火栓は、箱内に通水路が形成された弁箱と、通水路の一端として弁箱の下面に形成された水の流入口と、通水路の他端として弁箱の上部に形成された水の流出口と、通水路内における流入口の直上位置に形成されて、水流方向と直交する軸心回りに回動する回動弁を収容する補修弁室と、通水路内における補修弁室の直上位置に形成されて、主弁を収容する主弁室と、主弁室と補修弁室の間の連通口に設けられて、主弁により開閉される主弁用弁座と、流入口に設けられて、回動弁により開閉される回動弁用弁座とを備える構成にしてある。
【0010】
また、前記構成において、流入口から流入した空気を外部に放出する空気弁を備え、空気弁内と連通する導気路が補修弁室に開口しているものである。
【0011】
そして、前記した各構成において、主弁用弁座が弁箱とは別個独立に形成されて連通口に着脱可能に装着される構成とされ、弁箱における主弁室の直上位置に前記主弁用弁座を通過可能な上面開口が形成されているものである。
【0012】
更に、前記した各構成において、回動弁用弁座が弾性部材製でリング状に形成され、回動弁用弁座の内周面に、径方向内向きに突出した内周突部が全周にわたって形成されるとともに、内周突部の水流方向下流側の面は、閉止時の回動弁と密着するシール面として形成され、内周突部の水流方向上流側の面は、水流方向下流側になるほど径方向内向きに進出した受圧面として形成されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る地下式消火栓の平面図、図2は図1におけるA−A線矢視断面図、図3は図2におけるB−B線矢視断面図である。但し、図9〜12に示した従来の地下式消火栓81,81a,81bおよび補修弁82,82aと同一の構成要素には、同一の符号を付すとともにその詳細な説明を省略することがある。
各図において、この実施形態に係る地下式消火栓1は、クランク状に屈折した通水路5が箱内に形成された、例えば鋳物(FCD)製の弁箱2を備えている。通水路5の始端である水の流入口3は弁箱2の下面に形成されている。流入口3のフランジ15は地下埋設の水道配管91のフランジ93(図11参照)と接続される。
【0014】
通水路5内における流入口3の直上位置には、ほぼ球形空間である補修弁室7が形成されている。通水路5内における補修弁室7の直上位置には、垂直円筒状の主弁室8が形成され消火栓用の主弁18を収容している。主弁18は、例えばFCD製で円盤状の弁本体16と、弁本体16の下面に添着される円盤状のゴム板17とから構成されている。この場合、主弁18は主弁室8を境に通水路5が上向きから水平向きに屈折する、いわゆるアングル弁を構成する弁体として使用されている。主弁室8と補修弁室7の間は各室よりも小径の連通口9となっている。すなわち、弁箱2は、補修弁室7を囲む補修弁箱部2aと、主弁室8を囲む消火栓箱部2bとから一体に形成されている。
【0015】
弁箱2における主弁室8の直上位置は、主弁18や後述する主弁用弁座19を通過可能な大きさおよび形状の上面開口6となっている。因みに、この例では、流入口3、補修弁室7、連通口9、主弁室8、および上面開口6が上下同軸心に配置されている。弁箱2上部のフランジ70には、蓋体22が上面開口6を被った状態でボルト止めされている。蓋体22の上下貫通穴には雌ネジ体26が装着され、雌ネジ体26は雌ネジ押え金具27により固定されている。雌ネジ体26には、外周面に雄ネジ部25を有する弁棒23が螺合する。弁棒23はその上端に手動操作用のキャップ24が取付けられ、下端に主弁18が取付けられている。上記のキャップ24を外部から手で回すことにより、雌ネジ体26に対し雄ネジ部25が螺進して、弁棒23および主弁18が上下動する。
【0016】
また、弁箱2は主弁室8の側方から分岐してエルボ状に立ち上がる立上り管部57を有している。立上り管部57の上端は通水路5の終端である流出口4となっている。この流出口4には筒状の蓋体28がボルト止めされ、蓋体28の先端に差し金具29が立設されている。差し金具29の連結口30は消防ホースがつながれるが、通常時はノズルキャップ31で封止されている。
【0017】
弁箱2の補修弁箱部2aには、補修弁室7内から水平方向に貫通して箱外に延在する回動軸14が回動自由に軸支されている。補修弁室7内の回動軸14の先端には回動弁10が取付けられている。すなわち、回動弁10は水流方向(矢印W方向)と直交する軸心回り(矢印R回り)に回動するようになっている。
弁箱2外の回動軸14の他端にはロック用アーム33を介して操作レバー21が取付けられている。操作レバー21およびロック用アーム33は、回動軸14に関する回動ロック位置とロック解除位置の間を軸32回りに揺動(図3の矢印34方向またはその反対方向)可能に構成されている。回動軸14と対面する弁箱2の補修弁箱部2aには、枢支軸49が回動軸14と同軸心で内向きに突設されている。この枢支軸49は回動弁10の他端を回動自由に枢支している。
【0018】
連通口9の上縁には、主弁18の上下動により開閉されるリング状の主弁用弁座19が設けられている。主弁用弁座19は弁箱2とは別個独立に構成されている。
主弁用弁座19は例えばステンレス材で構成され、図4に示すように、内径が連通口9の呼び径と等しいリング状に形成されている。主弁用弁座19の上面は主弁18のゴム板17と接するために丸面に形成されている。また、主弁用弁座19は上部に外周段部35を有し、下部に外周段部35よりも広径の外周鍔部36を有している。外周鍔部36は周方向数ヶ所(この例では2ヶ所)に切欠き部41が設けられている。主弁用弁座19の下面には、前記の切欠き部41よりも内径側に、全周にわたる円周溝37が刻設される。円周溝37内にはOリング38が装着され、組み立てたときに主弁用弁座19が裏漏れするのを防止している。
【0019】
一方、弁箱2内の連通口9の上縁には主弁用弁座19を載置可能な円周段部20が形成されている。そして、主弁用弁座19は円周段部20の載置面上に着脱可能に設置される。
また、主弁用弁座19の切欠き部41,41と対応する位置の円周段部20には、径方向内向きに突出した抜け止め突起39,39が設けられている。抜け止め突起39と円周段部20の載置面との間は、主弁用弁座19の外周鍔部36が周方向に摺動できるように上下スペースが確保されている。
【0020】
上記した主弁用弁座19を組みつけるにあたっては、蓋体22、弁棒23および主弁18を組みつけていない状態で、上面開口6から弁箱2内に主弁用弁座19を収容する。そして、抜け止め突起39,39の位置に切欠き部41,41を通過させて主弁用弁座19を円周段部20の載置面上に置く。次に、主弁用弁座19を周方向(例えば矢印42の方向)に約30°回すと、図4(a)の状態になる。そこで、抜け止め突起39,39近傍の2ヶ所の雌ネジ穴に止めネジ40,40をねじ込んで主弁用弁座19の回り止めをする。分解するときは、組み立て時と逆の手順で作業を行う。
【0021】
次に、図5に示すように、回動弁10は円盤状本体の周面に円周傾斜面43を有している。回動弁10の一端側には回動軸14挿通用の軸穴46を有する軸固定部44が設けられ、他端側には枢支軸49挿通用の軸穴47を有する軸受部45が設けられている。回動弁10の外面(回動弁用弁座11を閉止したときに水道配管91側に臨む面)と、軸固定部44の軸穴46とを連通する連通路48が回動弁10内に形成されている。この連通路48は水道配管91内の空気を補修弁室7へ導くためのものである。
【0022】
一方、弁箱2における流入口3の周縁部は、全周にわたって陥入した円周段部12と成っている。この円周段部12内に、回動弁11の揺動により開閉される回動弁用弁座11が配備され押え金具13で固定される。前記流入口3は、回動弁用弁座11および押え金具13を円周段部12から取り外した状態において、回動弁10を出し入れ可能で、組みつけや取り外しもできる大きさおよび形状に形成されている。
回動弁用弁座11は、図6および図7に示すように、NBRなどの合成ゴム(弾性部材の例)製でリング状に形成されている。回動弁用弁座11の内周面には、径方向内向きに突出した断面三角形状の内周突部50が全周にわたって形成されている。内周突部50の水流方向(矢印W方向)下流側の面は、閉止時の回動弁10の円周傾斜面43と密着するシール面51として形成されている。内周突部50の水流方向上流側の面は、水流方向下流側になるほど径方向内向きに進出するように傾斜した受圧面52として形成されている。
【0023】
この回動弁用弁座11では、回動弁10が回動軸14回り(矢印R方向)に回動し、円周傾斜面43がシール面51に密着して連通口9を封止すると、水道配管91からの水圧が回動弁10の外面および回動弁用弁座11の内周面にかかる。このとき、受圧面52に径方向外向き且つ上向きの合力(矢印54方向)がかかり、これにより内周突部50が上向きに圧潰されるため、内周突部50のシール面51が円周傾斜面43に向けて(矢印55方向)強く押し付けられる。従って、回動弁用弁座11による高いシール力が得られるのである。
因みに、2点鎖線で示した回動弁用弁座11aのように、内周下部56をそのまま残して受圧面52を設けていないものでは、回動弁用弁座11aの内周面に水圧がかかってもほとんど径方向外向きの力となるため、シール面51を押し上げるに至らず、シール力の向上にはつながらない。
【0024】
上記構成の地下式消火栓1では、消火栓部分の点検整備にあたり、外部からの手動で操作レバー21が弁箱2寄り(図3の矢印34)に戻される。これにより、回動軸14の回動ロックが解除される。その状態で、操作レバー21が図2中の(O)の位置から(S)の位置まで回されることにより、回動弁10が揺動して回動弁用弁座11を全閉にする。その後、蓋体22を取り外し、弁棒23および主弁18を一体に取り出して上面開口6を開放すれば、弁箱2内を点検することができる。
【0025】
また、地下式消火栓1は、消火栓箱部2bと補修弁箱部2aを一体化した弁箱2を用いたことにより、従来のようにそれぞれ単独の補修弁82,82aと消火栓81,81a,81bとを接続するためのフランジ84,87,100やパッキングが不要となり、補修弁室7と主弁室8の間の連通口9の縦寸法を短くすることができた。また、配置スペースの確保に余裕のある流入口3に回動弁用弁座11を設けたので、連通口9の縦寸法をよりいっそう短くできたのである。
従って、従来の地下式消火栓81,81a,81bと補修弁82,82aとを合わせた高さ寸法Va,Vb(図9、図12参照)と比べ、この地下式消火栓1は全体の高さ寸法V(図2参照)が短くなって小型化したため、近年の浅層埋設工事に好適に対応することができる。また、重量が軽く設置作業が楽になり、作業時間が短くなって安全上も有利となった。
【0026】
また、主弁用弁座19は着脱可能となっているので、万一破損したような場合でも補修弁室7の回動弁10を全閉にして弁箱2の上面開口6を開放することにより、他の部品と同様、主弁用弁座19を取り替えることができる。
一方、長期間、主弁18を主弁用弁座19に押し付けて締切の状態にしていると、主弁用弁座19のOリング38と円周段部20の載置面とが固着状態になり、主弁用弁座19を取り外す際の作業が大変困難になる。しかしながら、この地下式消火栓1では、止めネジ40を更にねじ込んでジャッキボルト代わりにすることにより、主弁用弁座19を円周段部20から浮かせることができ容易に取り外せる。
【0027】
次に、別の実施形態に係る地下式消火栓を図8に示す。図に示した地下式消火栓1aは、既述した地下式消火栓1と主構成が共通するが、空気弁58を一体に備えている点で異なる。但し、本発明における空気弁は消火栓の弁箱と必ずしも一体でなくてよい。
この地下式消火栓1aの空気弁58は、消火栓箱部2bと一体に連結して形成された円筒状の弁箱62と、弁箱62の上面開口を被う蓋体69と、弁箱62内に格納される有底筒状の二次浮子弁体63と、二次浮子弁体63内に格納される一次浮子弁体66と、弁箱62内と補修弁室7とを連通する導気路61を有する導気管部59と、から主に構成されている。
【0028】
二次浮子弁体63および一次浮子弁体66は水に浮くように構成されている。補修弁室7の側壁には導気路61の流入口60が開口している。二次浮子弁体63の底面には上下貫通する連通口64が設けられている。二次浮子弁体63の上方位置における蓋体69には大空気孔65が上下貫通して設けられている。大空気孔65は一次浮子弁体66により開閉される。更に、蓋体69には上下貫通する小空気孔67が設けられている。小空気孔67は、その下端部の小空気孔弁座68が二次浮子弁体63により開閉される。
【0029】
この空気弁58では、水道配管から流入口3を経て補修弁室7に流入してきた水が流入口60から導気路61を経て弁箱62内に流入する。これにより、二次浮子弁体63が上昇して小空気孔67の小空気孔弁座68を塞ぐ。また、水は連通口64から二次浮子弁体63内に流入して一次浮子弁体66を上昇させ大空気孔65を塞ぐ。一方、水道配管に溜まった空気が流入口3から弁箱62内に導かれると、弁箱62または二次浮子弁体63内での水位が下がって二次浮子弁体63または一次浮子弁体66が下降し、小空気孔67または大空気孔65が開いて、空気を外部に放出するようになっている。
【0030】
すなわち、地下式消火栓1aによれば、空気弁58とつながる導気路61の流入口60を、回動弁10を収容する必要から所要の上下寸法を有する補修弁室7の内周壁に開口させたので、空気弁58を備えているにも拘わらず高さ寸法を増加させることなく、コンパクトなままの地下式消火栓が提供される。
【0031】
尚、上記した各実施形態では、消火栓箱部2b(図2参照)においてアングル弁の一部を構成する主弁18を用いた例を示したが、本発明に用いる主弁はそれに限定されるものでない。例えば、主弁室8の直上位置に水の流出口を配置し、外部から操作される弁棒キャップを主弁室8の側方に配置し、主弁として水平軸心回りに回動するボール弁を用いるとともに、弁棒キャップとボール弁とをギヤ(いずれも図示省略)などで連結した構成であってもよい。
また、本発明に係る補修弁室用の回動弁としては、図示の回動弁10以外に、例えばボール弁、バタフライ弁など高さ寸法を小さくとれる弁を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る地下式消火栓によれば、高さ寸法が小さくてすむ回動弁用の補修弁室と、補修弁室の直上位置に形成された主弁用の主弁室とが一体の弁箱内に形成されるとともに、回動弁により開閉される補修弁室の回動弁用弁座が、弁座設置スペースを確保しやすい弁箱下面の流入口に設けられているので、消火栓部分と補修弁部分を合わせた全体の高さ寸法を小さくできる。これにより、本発明の地下式消火栓は地中浅く埋設し得るから、消火栓用の掘削工事が簡素で済み、近年の浅層埋設工事に好適に対応することができる。
【0033】
元来、補修弁室は回動弁を収容する必要から内周壁に所要の上下寸法を有しているため、空気弁とつながる導気路を補修弁室に開口させたとしても、消火栓全体の高さ寸法を大きくする必要がない。従って、空気弁を備えているにも拘わらずコンパクトな地下式消火栓を得ることができる。
【0034】
そして、主弁用弁座を弁箱とは別個独立にして連通口に着脱可能とした場合は、補修弁室の回動弁を全閉にし更に弁箱の上面開口を開放することにより、主弁用弁座を取り替えることができる。従って、従来のように消火栓全体を取り替える必要がなくなり、労力、時間、工事費用の浪費を回避することができる。
【0035】
更に、回動弁用弁座における内周突部の水流方向上流側の面を、水流方向下流側になるほど径方向内向きに進出した受圧面として形成した場合は、水道配管からの水圧により回動弁用弁座の受圧面に水流方向および径方向外向きの合力がかかり、内周突部が水流方向に押圧される。これにより、内周突部のシール面が回動弁に強く押し付けられるから、回動弁用弁座による高いシール力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る地下式消火栓の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図3】図2におけるB−B線矢視断面図である。
【図4】前記地下式消火栓の主弁用弁座およびその関連部分を示した図であって、(a)は一部断面を含む平面図、(b)は(a)におけるC−C線矢視断面図である。
【図5】前記地下式消火栓の回動弁を示した図であって、(a)は側面図、(b)は(a)におけるD−D線矢視断面図である。
【図6】前記地下式消火栓の回動弁用弁座の一部破断した斜視図である。
【図7】前記回動弁用弁座による回動弁の閉止状態を示す説明図である。
【図8】本発明の別の実施形態に係る地下式消火栓の側断面図である。
【図9】従来の地下式消火栓の一例を示す側断面図である。
【図10】従来の地下式消火栓の別例を示す側断面図である。
【図11】従来その他の地下式消火栓を地下ピットに配備した状態を示す説明図である。
【図12】前記その他の地下式消火栓を示す側断面図である。
【符号の説明】
1  地下式消火栓
2  弁箱
2a 補修弁箱部
2b 消火栓箱部
3  流入口
4  流出口
5  通水路
6  上面開口
7  補修弁室
8  主弁室
9  連通口
10 回動弁
11 回動弁用弁座
14 回動軸
18 主弁
19 主弁用弁座
20 円周段部
36 外周鍔部
39 抜け止め突起
41 切欠き部
50 内周突部
51 シール面
52 受圧面
58 空気弁
59 導気管部
61 導気路
62 弁箱
63 二次浮子弁体
66 一次浮子弁体
R  矢印
V  高さ寸法
W  矢印

Claims (4)

  1. 箱内に通水路が形成された弁箱と、
    通水路の一端として弁箱の下面に形成された水の流入口と、
    通水路の他端として弁箱の上部に形成された水の流出口と、
    通水路内における流入口の直上位置に形成されて、水流方向と直交する軸心回りに回動する回動弁を収容する補修弁室と、
    通水路内における補修弁室の直上位置に形成されて、主弁を収容する主弁室と、主弁室と補修弁室の間の連通口に設けられて、主弁により開閉される主弁用弁座と、
    流入口に設けられて、回動弁により開閉される回動弁用弁座と
    を備える地下式消火栓。
  2. 流入口から流入した空気を外部に放出する空気弁を備え、空気弁内と連通する導気路が補修弁室に開口している請求項1に記載の地下式消火栓。
  3. 主弁用弁座が弁箱とは別個独立に形成されて連通口に着脱可能に装着される構成とされ、弁箱における主弁室の直上位置に前記主弁用弁座を通過可能な上面開口が形成されている請求項1または請求項2に記載の地下式消火栓。
  4. 回動弁用弁座が弾性部材製でリング状に形成され、回動弁用弁座の内周面に、径方向内向きに突出した内周突部が全周にわたって形成されるとともに、内周突部の水流方向下流側の面は、閉止時の回動弁と密着するシール面として形成され、内周突部の水流方向上流側の面は、水流方向下流側になるほど径方向内向きに進出した受圧面として形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地下式消火栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008223368A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Shimizu Gokin Seisakusho:Kk 地下式消火栓
CN102853089A (zh) * 2012-09-27 2013-01-02 四川优机实业股份有限公司 低温截止阀
RU2472551C1 (ru) * 2011-09-30 2013-01-20 Государственное Унитарное Предприятие "Водоканал Санкт-Петербурга" Входная часть пожарного гидранта
CN104141803A (zh) * 2013-05-08 2014-11-12 上海沪东造船阀门有限公司 适用于液化天然气船的超低温截止阀

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