JPS61119790A - 建造物、特に斜設ケ−ブルブリツジに用いるケ−ブル及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いる
ケーブルであって、］一本の被覆パイプにより囲続され
る複数の束ねられた牽引要素から構成されており、かつ
、牽引要素と被覆パイプとの間に形成される中空スペー
スが、充填材料、例えばセメントモルタルで填隙されて
いる形式のケーブルと、建造物、特に斜設ケーブルブリ
ッジの各アンカー固定部間に張設されていて、複数の束
ねられた牽引要素と、これらの牽引要素と、これらの牽
引要素と、これらの牽引要素を囲繞する１本の被覆パイ
プとを備えているケーブルを製造するための方法であっ
て、各牽引要素と被覆パイプとの間に形成される中空ス
ペースを、充填材料、例えば、セメントモルタルで填隙
する形式の方法とに関する。

〔従来の技術〕

プレストレスコンクリートで構築された斜設ケーブルブ
リッジにおいては、ケーブルを束ねられた複数の牽引要
素と、これらの牽引要素を囲繞する１本の被覆パイプと
から構成すると効果的であることが、既に実証されてい
る。

その場合、各牽引要素と被覆パイプとの間に形成される
中空スペースは、充填又は注入材料、例えば有利にはセ
メントモルタルによって填隙されている。

この場合、牽引要素として用いられるのは、強度及び耐
蝕性並びにアンカー固定の容易性などの理由から、スチ
ールロッド、特に有利には、ねじ山付きのスチールロッ
ドである。

しかし、情況によっては、鋼の素線から成るケーブルも
、例えば、そのケーブルの垂みが変化しないか、或いは
極く僅かしか変化しないような場合には、使用すること
が可能である。

ケーブル用の被覆パイプとしては、プラスチック製のパ
イプ、もしくは程度の差こそあれ、壁の厚い鋼管が用い
られる。

一般に、この種のケーブルは、建設現場でその全長が準
備され、敷設されたこのケーブルは、両アンカー固定部
間の終端位置に強く引張って緊締アンカー固定部間の終
端位置に強く引張って緊締され、更に、被覆パイプのシ
ール後に、セメントモルタルで填隙固定される。

このケーブルは、ドラム上に巻いておくことが可能であ
って、取付ける際に、このドラムから繰出され、例えば
両アンカー固定部間に張られた補助ロープに沿って引き
」二げられ、ローラを介して、補助ロープに懸架される
。

特に、ケーブルの準備作業と取付は作業とを行うために
は、時間がかかり、しかも高い専門知識を要する。つま
り、劣悪な溶着部位に基づいて、後で腐蝕が生ずること
を回避するためには、鋼から成る被覆パイプの溶接作業
を、手際よく行わねばならない。

また、この被覆パイプは、鋼又はプラスチックのいずれ
から製作されるにせよ、例えば、ドラムからの繰出し操
作中、もしくは準備されたケーブルの引き上げ操作中に
、損傷を受けないように取り扱わねばならない。

被覆パイプの損傷は、単に上述のような後から引張強度
に不都合な影響をもたらす。

また、建築現場に準備された処理するべきケーブルの重
量はかなり大きいので、そのために、重い機械を使用し
なければならない。

製作から取付けまでの上記した欠点により、この種のケ
ーブルの末端価格が、全体として高いものになる。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第１．５５１１９２号明
細書によれば、複数の細い線材から成るケーブルを、こ
れにバンデージによる腐蝕防護措置を講じた後で、直接
製作箇所、例えば建築現場に取付けることが、公知とな
っている。しかしこの種のケーブルも、斜設ケーブルブ
リッジに用いる場合には、まず、その全長に亘って製作
され、次いで、上記のような煩瑣な手順を経て取付けら
れるので、その難点を克服していない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

そこで本発明の課題とするところは、冒頭に述べた形式
のケーブル、並びにその製法を改良して、ケーブルの製
作と、特にその困難でしかも手間のかかる取付は作業と
を、容易ならしめることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この課題を解決するべく、本発明のケーブルにおいては
、被覆パイプが、少なくとも１つの材料条片から成形さ
れ、かつ互いに隣接しあう条片長手方向縁部に、それぞ
れ１つの折畳み継目を有している。

また本発明による製造方法においては、まず牽引要素を
張設した後で、少なくとも１つの材料条片、有利には鋼
板ストリップが、定置の成形及び折畳み加工ステーショ
ンにおいて、漸次的にその長手方向に対し横方向で牽引
要素を円形に取り巻くように成形され、この単数もしく
は複数のストリップにおける互いに隣接しあう長手方向
縁部には、結合作用のある折畳み継目が形成され、この
ようにして成形加工された被覆パイプが、牽引要素の各
アンカー固定部間における範囲を覆うまで、牽引要素に
沿って漸次的に摺動させられ、次いで、この被覆パイプ
が、アンカー固定部に対してシールされ、かつ充填材料
によって填隙されるようになっている。

〔発明の作用と効果〕

本発明によれば、被覆パイプは、条片、殊に鋼板ストリ
ップから成形され、その長手方向縁部は、折畳み継目に
よって互いに結合されることになる。

被覆パイプは、建設現場における定置の成形及び折畳み
加工ステーションで直接製作される。この場合、有利な
のは、半円形の断面形状を呈するように成形し、互いに
隣接する長手方向縁部に沿って、それぞれ折畳み継目に
より結合された２つの鋼板ストリップを用いることであ
る。

折畳み継目は、長手方向縁部の折目又は襞自体によって
、又はＣ字状の断面形状を呈するように予め折畳み加工
された鋼板ストリップによって製作可能であり、このＣ
字状ストリップが、鋼板条片におけるフック状に折畳ま
れた各長手方向縁部を互いに結合する。

被覆パイプを２つの鋼板条片から製作する利点は、この
被覆パイプが、成形及び折畳み加工スチージョンから、
完全に直線的に送り出されることにある。３つ以上の鋼
板ストリップを用いた場合にも、この利点は維持される
。もし、被覆パイプを、単に１つの鋼板ストリップから
、これを横方向に沿ってそれぞれ異なるように延ばすこ
とにより製作する場合には、仕上げられた鋼管を直線的
に整えるための特別な装置を設けておかなければならな
い。

被覆パイプの折畳み継目は、完全に密閉されているが、
その際、付加的にシール材料を用いることが可能である
。従って、腐蝕の手懸りとなるようなものは形成されな
い。

この折畳み継目は、被覆パイプの周方向での引張応力に
対する高い強度を有しているので、セメントモルタルに
よって、難なく填隙し固定することが出来る。

特に、本発明による斜設ケーブルブリッジにおけるケー
ブルの取付は作業は、著しく簡易化されている。ケーブ
ルが、例えば７本の密に詰められた緊張ロンドから構成
されている場合には、まず初めに、これらの緊張ロッド
が、ランウェイデツキ側のアンカー固定端部と、パイロ
ン側のアンカー固定端部との間で、緊張させられる。次
いで、ランウェイ側のアンカー固定部範囲に、定置の成
形及び折畳み加工ステーションを設け、被覆パイプに必
要な材料条片を、その数に応じて、複数の薄板条片巻体
から、この加工ステーションに供給する。

被覆パイプのために用いる鋼板ストリップは、成形及び
折畳みステーションで牽引要素の周りに装着され、スト
リップの長手方向縁部には、それぞれ１つの折畳み継目
が設けられる。この折畳み作業は、例えばドイツ連邦共
和国特許第１２０９０９１号明細書によって公知となっ
ているような、一般的な形式によって行うことが出来る
。

このようにして製作された被覆パイプは、緊張された牽
引要素に沿って、漸次パイロン側アンカー固定部に向か
って摺動せしめられる。そのためには、簡単なロープウ
ィンチを用いることが可能であり、少なくとも被覆パイ
プの自重を補償す＝１１− るため、このロープウィンチは、被覆パイプの前端部に
係合せしめられる。

また、この成形及び折畳み加工ステーションに成る程度
の送り力をもたらすことも可能であり、これによれば、
ケーブルの両アンカー固定部間に延びる一体の被覆パイ
プが得られる。被覆パイプは、その両端部がアンカー固
定部に結合され、かつこれに対してシールされた後で、
セメントモルタルにより填隙される。

〔実　施　例〕

次に、添付図面に示した実施例につき、本発明の詳細な
説明する。

第１図で単に部分的に示されたプレストレスコンクリー
ト製の斜設ケーブルブリッジは、１本のパイロン（１）
を有しており、このパイロン（１）には、例えばランウ
ェイデツキ（３）のような上部構造が、ケーブル（２）
によって懸架されている。各ケーブル（２）は、それぞ
れランウェイデツキ側のアンカー固定部（４）と、パイ
ロン側のアンカー固定部（５）との間で緊張されている
。

ケーブル（２）自体は、それぞれ等しい直径を有する各
７本の緊張ロンド（６）、有利にはねじ山付きの緊張ロ
ッドから構成されており、緊張ロンド（６）の周りには
、これに対し距離をおいて、鋼薄板製の被覆パイプ（７
）が装着されている。

とのねじ山ロッドとしての緊張ロッド（６）は、場合に
より、複′数のロンド区分から組立てられている。その
場合には、各ロンド区分が、長手方向でずらされたねじ
山スリーブ（８）によって互いに結合される。

被覆パイプ（７）と緊張ロッド（６）との間に生ずる残
余の中空スペースは、セメントモルタル（９）によって
填隙されている。

被覆パイプ（７）は、半円形の横断面を有する２つの鋼
板ストリップ（１１）から組合わされており、各ストリ
ップの長手方向縁部には、それぞれフック状の横断面を
有する折目（１２）が設けられている。

互いに隣接するこれら２つの折目（１２）は、Ｃ字状の
横断面を有する材料条片によって互いに結合されている
。この場合、ゴムから成るシール条片（１４）を折目（
１２）とこの材料条片、つまりストリップ（１３）との
間に挿入することが可能である。

折畳み継目（１５）は、このような形式によって形成さ
れる（第２図参照）。

次に、このケーブルの製造及び取付は形式を述べる。

ケーブル（２）における７本の緊張ロッド（６）は、作
業開始に当たり、ランウェイデツキ（３）上に装着され
る。

ケーブルのアンカー固定の準備を行って被覆パイプを製
造するためには、緊張ロッドの束におけるパイロン側の
アンカー固定部（５）に面した端部上に、移行パイプを
被せ嵌めするのに対し、ランウェイデツキ側のアンカー
固定部（４）に面した緊張ロッド束の端部上には、まず
第３図に詳しく示された金敷（２２）を、次いで、前記
の移行パイプと同一の移行パイプ（２１）を被せ嵌める
。

これらの移行パイプ（２１）は、それぞれ、各アンカー
固定部に面した端部のところに、トランペラ１〜状の拡
開部（２３）と接続フランジ（２４）とを有しており、
ケーブル（２）の緊張された終端位置では、この接続フ
ランジ（２４）が、コンクリート内に埋設されたシリン
ダ（２５）に直接的に当接され、シリンダ（２５）は、
その反対側でアンカープレート（２６）により閉鎖され
ている（第５図を参照）。

アンカー固定部（４）及び（５）は、いずれも同じ形式
で取付けられている。

緊張ロッド束における最上位の緊張ロッド（６）は、後
で緊張させるのに必要な突出部分で、ランウェイデツキ
側のアンカー固定部（４）のアンカープレート（２６）
に緊締ナツト（２７）を介して固定される。

その他の６本の緊張ロッド（６）は、アンカープレート
（２６）に設けられた孔を通して、さらに約３メー１−
ル摺動させられ、当初はアンカー固定されない。従って
、ケーブルの前端部における最上位の緊張ロッドは、他
の緊張ロッドから約３メートル突出する。

これら６本の緊張ロッドは、成る距離をおいて、ボック
スベルトにより、かつ両移行パイプにより、＝１５− 最上位の緊張ロッドに懸架されている。

最上位の緊張ロッドの端部側における端面には、例えば
１２ミリメートル太さの巻上げロープのためのヒンジ状
固定部が、コインリングによって固定されている。この
巻上げロープは、各パイロン（１）間でランウェイデツ
キ（３）上に位置する動力ウィンチ（２８）から、パイ
ロン（１）の軸線の両側で、ランウェイデツキ（３）の
高さ位置に、しかもアンカープレーｈ（２６）の孔の延
長部内に設けられた２つの偏向ローラを経て、最上位の
緊張ロッド用のアンカープレート（２６）の孔に通され
て延びている。

例えば軽量のハンマーヘッドクレーンを用いて、ケーブ
ル端部を持上げた後で、動力ウィンチ（２８）が、この
ケーブル端部を約５トンの力で、パイロン側のアンカー
固定部（５）の入口に引上げ、約１０トンの力で、ナラ
１−によりアンカー固定されるプレートの孔に通される
。

次いで、この緊張ロッドは、緊締プレスにより。

ランウェイデツキ側のアンカー固定部（４）に緊締され
る。

これによって、ケーブルの垂みが減じられるので、残り
の６本の緊張ロッド（６）を、パイロン側アンカー固定
部のアンカ一孔に通し、そこで固定することが出来る。

移行パイプ（２１）は、やはり引張棒により、各シリン
ダ（２５）に係合され固定される。

次いで、６本の緊張ロッド（６）がランウェイデツキ側
のアンカー固定部（４）から外され、それぞれ外側の緊
張ロッド（６）が、移行パイプ（２１）におけるトラン
ペット状拡開部（２３）の内壁に当てつけられる。

ランウェイデツキ側アンカー固定部（４）の範囲には、
４つの鋼板ストリップから、２つの折畳み継目（１５）
を有する被覆パイプ（７）を成形加工する成形及び折畳
み加工ステーション（１０）が位置させられる。これら
の鋼板ストリップは、巻体として巻かれており、図には
そのうちの１つの巻体（３１）のみが、概略的に示され
ている。

被覆パイプ（７）の成形と折畳み継目（１５）の襞形成
とは１図示されてない成形及び折畳み工具を用いて行わ
れる。その際、被覆パイプ（７）は、緊締されたねじ山
つきの緊張ロッド（６）上に当接する金敷（２２）（第
３図）によって、最終的な形状を与えられる。この金敷
（２２）自体は、被覆パイプ（７）の内径に相当する外
径寸法を備えた約２０〜３０センチメートルの長さの鋼
管（３２）を有しており、鋼管（３２）は、その軸線と
平行に延びる２つの隔壁（３３）によって長手方向で分
割されているので、金敷（２２）は、全体として３つの
部屋に分けられる。

第３図の左側に示された部屋内には、２本のねじ山つき
緊張ロッド（６）が、また中央の部屋内には、３本の緊
張ロッドが、さらに右側の部屋内には、２本の緊張ロッ
ドが、それぞれ延在している。

ねじ山つきの各緊張ロッド（６）は、それぞれ鋼管（３
２）に、また場合により金敷（２２）の隔壁に当接する
ので、これによって、緊張ロッド（６）の位置固定が達
成される。被覆パイプ（７）のための材料条片、つまり
鋼板ストリップ（１１）は、成形及び折畳みステーショ
ン（］０）内に導入され、図示しない成形部材により、
鋼管（３２）を介して半円形の断面形状を与えられ、縦
方向縁部がフック状の折目（１２）として成形される。

他方の材料条片としてのストリップ（１３）は、成形及
び折畳みステーション（１０）で、予めＣ字形成形材と
して折畳み成形され、鋼板ストリップ（１１）における
互いに隣接した２つの縁部の折目（１２）上に被せられ
る。

このようにして形成された折畳み継目（１５）は、次い
で、強力なハンドプレスにより平らにプレス加工される
。この場合、両隅壁（３３）とその間に位置する鋼管（
３２）の範囲とが、対応加圧片として作用する。折畳み
継目（１５）のプレス加工は、定サイクル制御式に行わ
れ、このプレス加工に際しては、その都度被覆パイプは
停止させられる。

このようにして仕上げられた被覆パイプ（７）は、成形
及び折畳み加工ステーション（１０）の内部に設けられ
た搬送ローラ、又はそれに類するものにより、第１図に
矢印で示されたように張設された緊張ロッド（６）に沿
って、パイロン側のアンカー固定部（５）に向かう方向
で摺動せしめられる。

底部（５）に向かう方向で摺動せしめられる。

この場合、被覆パイプ（７）における少なくともその自
重は、被覆パイプ（７）の前端部に取付けられパイロン
（１）のロープ滑車を介して動力ウィンチ（２８）に案
内される１本の牽引ケーブル（３４）によって補償され
ている。

被覆パイプ（７）の前端部が、移行パイプ（２１）を有
するパイロン側アンカー固定部（５）に達すると、被覆
パイプ（７）は、まずその限りにおいて、移行パイプ（
２１）上に被せられる。次にこの被覆パイプ（７）は、
成形及び折畳み加工ステーション（１０）の側で分割さ
れ、成形及び折畳みステーション（１０）の除去後には
、ランウェイデツキ側のアンカー固定部（４）における
被覆パイプ（７）の開いた端部も、その箇所の移行パイ
プ（２１）上に被せられる。

なお、第３図に示された金敷（２２）を、成形及び折畳
み加工ステーション（１０）の除去後に除去する必要は
なく、むしろこれは、出来上ったケーブルの一構成要素
として残存せしめられうる。

次に、被覆パイプ（７）は、第５図及び第６図に示した
ように、両移行パイプ（２１）と結合される。

この結合を行うため、被覆パイプ（７）は、移行パイプ
（２１）上に、その長さの約３分の１、一般に約１．５
メートルの長さに亘って被覆させられる。

被覆パイプ（７）と移行パイプ（２１）とは、簡単な小
ねじ（３５）によって互いに結合され、そのねじ山が、
移行パイプ（２１）の内部に突入せしめられる。ねじ頭
と被覆パイプ（７）との間には、適宜に成形されたワッ
シャ（３６）が設けられている。

ケーブルが完成した際に、移行パイプ（２１）と被覆パ
イプ（７）とによって吸収さるべき力の値如何に応じて
、小ねじ（３５）の設けられる数が決められる。移行パ
イプ（２１）と被覆パイプ（７）との間に形成される中
間スペースは、例えばエポキシ樹脂のようなシール媒体
（３７）で充填されるので、両パイプは付加的に接着さ
れる。

このような形式により、被覆パイプ（７）と移行パイプ
（２１）とが、互いに結合され相互シールされると、緊
張ロッド（６）と被覆パイプ（７）との間の中空スペー
スが、ランウェイデツキ側のアンカー固定部（４）から
、セメントモルタル（９）によって填隙される。

上述形式のケープにおいては、その中に導入される静的
及び動的なエネルギーが、緊張ロッド（６）によって吸
収されると共に、被覆パイプ（７）によっても部分的に
吸収される。厚さ約４ミリメートルの鋼薄板から成形加
工された被覆パイプ（７）の場合には、その占める割合
は、約１５パーセントになる。

被覆パイプを取付ける方法、並びにセメントモルタルの
注入方法は、自由なプロジェクトの作業周期とは無関係
に、後から適宜に実施することが出来る。

比較的太い緊張ロッドを用いる代わりに、それぞれ細い
緊張ロッドを束ねたものを用いてもよい。

従って、例えば第２図による各緊張ロッド（６）は、複
数のスチールロッドから成る７つのロッド束で代用され
うる。

緊張ロッドの代わりに、程度の差こそあれ、かなり細い
素線を用いることも可能である。

第４図には、折畳み継目（１５ａ）を有する被覆パイプ
（７ａ）の別の実施態様が示されている。

この被覆パイプ（７ａ）は、単一の鋼板ストリップ（１
１ａ）から成形されており、その長手方向縁部は、折畳
み継目（］、５ａ）を形成するべく互いに内外係合され
たフック状横断面を有する折目（１２ａ）として成形さ
れている。

この実施例による被覆パイプ（７ａ）も、第１図に示さ
れ、かつそれに関連して説明されたように、定置の成形
及び折畳み加工ステーション内で成形加工され、折畳み
継目（１５ａ）のプレス加工も、該ステーションで行わ
れる。プレス加工は、２つの加圧ローラとプランジャと
を用いて行われ、この場合、一方の加圧ローラは、被覆
パイプ（７ａ）の内部に配置される。各緊張ロッドは、
成形及び折畳み加工ステーションの範囲で束に纏められ
、折畳み継目（１５ａ）とは反対側の被覆パイプ面に案
内されるので、この被覆パイプ（７ａ）の内部には、プ
レスローラを収容するための充分なスペースが残されて
いる。

なお、この場合の折畳み継目（］、５ａ）を、前述実施
例による折畳み継目（１５）のように構成することも、
或いはその逆に行うことも当然可能であり、ケーブルの
取付けは、前述実施例の場合と同じ形式で行われる。

以上の説明においては、ケーブルを、特に斜設ケーブル
ブリッジに用いることが前提とされているが、このケー
ブルを、他の分野にも応用しうろことは言うまでもない
。例えばドイツ連邦共和国特許第３２１１．７９０号明
細書に記載されているような緊張ベルトブリッジに関連
させて、有利に応用することが出来る。

一般に、緊張ベルトブリッジのためには、ロープライン
に沿って成形された鉄筋コンクリートプレートが、緊張
ベルトとして用いられる。この鉄筋コンクリートプレー
トは、補強材をアンカー固定している各対応受の間に張
設されるか、或いは対応受と支柱との間に張設される。

本発明によれば、この緊張ベルトは、互いに平行に配置
された複数のケーブルで代用することが出来る。その場
合には、上記の特許明細書におけるように、緊張ベルト
上にランウェイデツキを支持する柱脚を載設することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるケーブルを用いた斜設ケーブル
ブリッジの一部を示す側面図である。 第２図は、折畳み継目と結合された長手方向縁部を有す
る複数の鋼板ストリップから製造された本発明によるケ
ーブルの断面図である。 第３図は、第２図に示された被覆パイプを、成形及び折
畳み加工ステーションの範囲で示した断面図である。 第４図は、本発明によるケーブルの別の実施例を示す断
面図である。 第５図は、本発明によるケーブルのアンカー固定部、並
びに被覆パイプとこのアンカー固定部との結合部を概略
的に示す断面図である。 第６図は、被覆パイプとアンカー固定部との結合部を部
分的に示した断面図である。 （１）パイロン　　　　　　（２）ケーブル（３）ラン
ウェイデツキ （４）（５）アンカー固定部　（６）緊張ロッド（７）
（７ａ）被覆パイプ　　　（８）ねじ山スリーブ（９）
セメントモルタル （１０）成形及び折畳み加工ステーション（１１）鋼板
ス１〜リップ　　　（１２）　（１２ａ）折目（１３）
ストリップ　　　　　（１４）シール条片（１５）　（
１５ａ）折畳み継目　　（２１）移行パイプ（２２）金
敷　　　　　　　　（２３）拡開部（２４）接続フラン
ジ　　　　（２５）シリンダ（２６）アンカープレート
　　（２７）緊締ナツト（２８）動力ウィンチ （３１）鋼板ストリップの巻体 （３２）鋼管　　　　　　　　（３３）隔壁（３４）牽
引ケーブル　　　　（３５）小ねじ（３６）ワッシャ　
　　　　　（３７）シール媒体手続祠ｊ正書（自発） 昭和６０年１１月３０日 特許庁長官　宇　賀　道　部　殿　　　□１、事件の表
示 昭和６０年特　許　願第１．９００３６号２、発明の名
称 建造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル及
びその製造方法 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名　称　　ウルリッヒ　フィンスター　ウアルダー（他
１名） ４、代　理　人 ５、補正命令の日付　（自　発） ６、補正により増加する発明の数　　１６、補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄、
（補正の内容） １、明細書第１頁第５行乃至第４頁第１９行の特許請求
の範囲を別紙のように訂正する。 ２、明細書第２４頁第２０行の後に、下記の文章を加え
る。 「 第７図のおよび第８図の実施例によれば、各被覆（７ｂ
）および（７ｃ）は、半円形状の断面を有する２本の鋼
鉄製のストリップ（１１ｂ）および（１１ｃ）から成っ
ており、それ等は、それぞれの長手方向の縁部に放射状
に突出しているフランジ、即ち折り重ね部（１２ｂ）お
よび（＋、２ｃ）を維持している。折り重ね部（１２ｂ
）はねじ（４１）でねじ止めされ、折り重ね部（１２ｃ
）はねじ（４２）でねし止めされている被′Ｎ、（７ｂ
）および（７ｃ）は徐々に形成をされかつ前述した様索
の簡単な説明」に下記の説明を加える。 「 第７図および第８図のそれぞれは、本発明によるケーブ
ルのさらに好ましい実施例の横断面図の半分を示してい
る。ヨ （４）図面に第７図および第８図を加える。 （以」二） 「 ２、特許請求の範囲 （１）建造物、特に斜設ケーブルブリッジ用のケーブル
であって、１本の被覆パイプにより囲繞される複数の束
ねられた牽引要素から成っており、かつ、牽引要素と被
覆パイプとの間に形成される中空スペースが、充填材料
、例えばセメントモルタルで填隙されている形式のもの
において、被覆パイプ（７）が、少なくとも１つの材料
条片（１１）から成形されていて、互いに隣接しあう条
片長手方向縁部に、それぞれ１つの折畳み継目（１５）
を有していることを特徴とする建造物、特に斜設ケーブ
ルブリッジに用いるケーブル。 （２）材料条片として、鋼板ストリップ（１１）が用い
られていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケ
ーブル。 ＝２− （３）材料条片（１１）の互いに隣接しあう長手方向縁
部における折畳み継目（１５）が、この長手方向縁部の
それぞれ１つの折目（１２）と、折畳まれた別個の材料
条片（１３）、例えば被覆パイプ（７）のための材料条
片（１１）における折畳まれた各長手方向縁部（１２）
を互いに結合する鋼板ストリップとによって形成されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項又は第
（２）項に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリッジに
用いるケーブル。 （４）長手方向縁部で隣接しあう被覆パイプ用のストリ
ップ（１１）が、フック状の断面形状を呈するように折
畳まれており、その折目（１２）を互いに結合させる材
料条片（１３）の横断面が、Ｃ字状に形成されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第（３）項に記載の建造
物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル。 （５）折畳み継目（１５ａ）が、単数又は複数の材料条
片（１１ａ）における互いに隣接した２つの長手方向縁
部によって形成されていることを特徴とする特許請求の
範囲第（１）項又は第（２）項に記載の建造物、特に斜
設ケーブルブリッジに用いるケーブル。 （６）ストリップ（１１ａ）の互いに隣接しあう長手方
向縁部が、フック状の横断面形状を呈するように折畳ま
れており、そのフック状の折目（１２ａ）が、折畳み継
目（１５ａ）を形成するように互いに内外係合している
ことを特徴とする特許請求の範囲第（５）項に記載の建
造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル。 （７）被覆パイプ（７）が、それぞれ半円形の横断面形
状を呈し、かつそれぞれ被覆パイプ（７）の長さ寸法を
備える２つの銅板ストリップ（１１）によって成形され
ていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ない
し第（６）項いずれかに記載の建造物、特に斜設ケーブ
ルブリッジに用いるケーブル。 （８）建造物、特に斜設ケーブルブリッジの各アンカー
固定部間に張設されていて、複数の束ねられた牽引要素
と、これらの牽引要素を囲繞する１本の被覆パイプとを
備えているケーブルを製造するための方法であって、各
牽引要素と被覆パイプとの間に形成される中空スペース
を、充填材料、有利にはセメントモルタルで填隙する形
式のものにおいて、牽引要素を張設した後で、少なくと
も１つの材料条片、例えば銅板ストリップを、定置の成
形及び折畳み加工ステーションにおいて、漸次的にその
長手方向に対し横方向で牽引要素を円形に取り巻くよう
に成形し、この単数もしくは複数のストリップの互いに
隣接しあう長手方向縁部に結合作用のある折畳み継目を
形成し、このようにして成形加工された被覆パイプを、
牽引要素の各アンカー固定部間における範囲が覆われる
まで、牽引要素に沿って漸次的に摺動させ、次いでこの
被覆パイプを、アンカー固定部に対してシールし、かつ
充填材料によって填隙することを特徴とする建造物、特
に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル及びその製造
方法。 （９）成形及び折畳み加工ステーションから出てくる被
覆パイプの重量補償を行うことを特徴とする特許請求の
範囲第（８）項に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリ
ッジに用いるケーブル及びその製造方法。 （１０）建造物用のケーブルを製造方法する方法におい
て、 少くとも１個の索引要素を備え、当該索引要素の両端を
保留する段階と、 少くとも１本のスｌ−リップを長手方向の端部を前記索
引要素の周りにそれとの間に間隔を有する被覆の中へ、
長手方向の端部が隣接せるするように漸次形成する段階
と、 前記被覆が、漸次形成されるように前記索引要素に沿っ
て前進させる段階と、 前記被覆がケーブルの両端に設けられる段階と、前記索
引要素と前記被覆の間の間隔を充填材料で満たす段階と
、から成ることを特徴とする建造物用のケーブルを製造
する方法。ヨ 一ジー 手続補正書彷式） ％式％ １、事件の表示 昭和６０年特許願第１９００３６号 ２、発明の名称 建造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル及
びその製造方法 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名　称　　　ウルリツヒ　フィンスターヴアルダー（他
１名） （発送日　昭和６０年１０月２９日） 入出ノ＋；ｌ　ＡＪ。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）建造物、特に斜設ケーブルブリッジ用のケーブル
   であって、１本の被覆パイプにより囲繞される複数の束
   ねられた牽引要素から成っており、かつ、牽引要素と被
   覆パイプとの間に形成される中空スペースが、充填材料
   、例えばセメントモルタルで填隙されている形式のもの
   において、被覆パイプ（７）が、少なくとも１つの材料
   条片（１１）から成形されていて、互いに隣接しあう条
   片長手方向縁部に、それぞれ１つの折畳み継目（１５）
   を有していることを特徴とする建造物、特に斜設ケーブ
   ルブリッジに用いるケーブル。
2. （２）材料条片として、鋼板ストリップ（１１）が用い
   られていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
   に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケ
   ーブル。
3. （３）材料条片（１１）の互いに隣接しあう長手方向縁
   部における折畳み継目（１５）が、この長手方向縁部の
   それぞれ１つの折目（１２）と、折畳まれた別個の材料
   条片（１３）、例えば被覆パイプ（７）のための材料条
   片（１１）における折畳まれた各長手方向縁部（１２）
   を互いに結合する鋼板ストリップとによって形成されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項又は第
   （２）項に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリッジに
   用いるケーブル。
4. （４）長手方向縁部で隣接しあう被覆パイプ用のストリ
   ップ（１１）が、フック状の断面形状を呈するように折
   畳まれており、その折目（１２）を互いに結合させる材
   料条片（１３）の横断面が、Ｃ字状に形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（３）項に記載の建造
   物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル。
5. （５）折畳み継目（１５ａ）が、単数又は複数の材料条
   片（１１ａ）における互いに隣接した２つの長手方向縁
   部によって形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項又は第（２）項に記載の建造物、特に斜
   設ケーブルブリッジに用いるケーブル。
6. （６）ストリップ（１１ａ）の互いに隣接しあう長手方
   向縁部が、フック状の横断面形状を呈するように折畳ま
   れており、そのフック状の折目（１２ａ）が、折畳み継
   目（１５ａ）を形成するように互いに内外係合している
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（５）項に記載の建
   造物、特に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブル。
7. （７）被覆パイプ（７）が、それぞれ半円形の横断面形
   状を呈し、かつそれぞれ被覆パイプ（７）の長さ寸法を
   備える２つの鋼板ストリップ（１１）によって成形され
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ない
   し第（６）項いずれかに記載の建造物、特に斜設ケーブ
   ルブリッジに用いるケーブル。
8. （８）建造物、特に斜設ケーブルブリッジの各アンカー
   固定部間に張設されていて、複数の束ねられた牽引要素
   と、これらの牽引要素を囲繞する１本の被覆パイプとを
   備えているケーブルを製造するための方法であって、各
   牽引要素と被覆パイプとの間に形成される中空スペース
   を、充填材料、有利にはセメントモルタルで填隙する形
   式のものにおいて、牽引要素を張設した後で、少なくと
   も１つの材料条片、例えば鋼板ストリップを、定置の成
   形及び折畳み加工ステーションにおいて、漸次的にその
   長手方向に対し横方向で牽引要素を円形に取り巻くよう
   に成形し、この単数もしくは複数のストリップの互いに
   隣接しあう長手方向縁部に結合作用のある折畳み継目を
   形成し、このようにして成形加工された被覆パイプを、
   牽引要素の各アンカー固定部間における範囲が覆われる
   まで、牽引要素に沿って漸次的に摺動させ、次いでこの
   被覆パイプを、アンカー固定部に対してシールし、かつ
   充填材料によって填隙することを特徴とする建造物、特
   に斜設ケーブルブリッジに用いるケーブルの製造方法。
9. （９）成形及び折畳み加工ステーションから出てくる被
   覆パイプの重量補償を行うことを特徴とする特許請求の
   範囲第（８）項に記載の建造物、特に斜設ケーブルブリ
   ッジに用いるケーブルの製造方法。