JPS60113856A - 動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は駆動軸の正逆両方向回転をいずれも従動軸側に
伝達することができるが、従動軸側からの回転は駆動軸
に伝達不可能とした、いわゆるクラッチ機能を有する動
力伝達装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

たとえば車輛分野においては、ドアロック操作装置、窓
の開閉装置などにモータによる作動機構が採用される場
合がちる。モータによって上記ドアロックや窓の開閉を
行う場合には、モータの正および逆回転によシそれぞれ
ドアロックの施錠および解錠あるいはドアの開および閉
を行わしめることになる。

ところが、ドアロックや窓の開閉は、乗員の手動操作で
も操作できることが望まれ、したがって上記モータによ
る駆動とは独立して手動による操作力がドアロック装置
や窓の開閉装置に伝達されなければならない。この場合
、手動操作力がモータによる動力伝達系に拘束される去
手動操作が不能となるため、手動操作の際にはモータに
よる動力伝達系は解放される必要がちる。

すなわち、モータ側からの正逆両方向の回転はいずれも
ドアロック装置や窓の開閉装置に伝達可能であシ、しか
しながら手動操作による上記ドアロック装置や窓の開閉
装置の操作力は上記モータに伝達されないように工夫す
る必要が〔発明の目的〕 本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、駆動軸の正逆両方向の回転をい
ずれも従動軸側に伝達可能であるが従動軸側からの回転
は駆動軸側に伝達不可能とした動力伝達装置を提供しよ
うとするものである。

〔発明の概要〕

すなわち本発明は、正逆両方向に回転する駆動軸に太陽
転輪を一体的に回転するように設けるとともに、この駆
動軸を中心として旋回自在な旋回体を設け、この旋回体
には上記太陽転輪と常に転接する遊星転輪を回転自在に
取着し、上記旋回体によシ遊星転輪が所定旋回位置に移
動された場合にこの遊星転輪が従動転輪に転接して駆動
軸の回転をこの従動転輪に伝達するようにし、かつこの
従動転輪が所定角度回転されるまでの間にこの従動転輪
と従動軸の間に介装した弾性部材が撓み変形させられる
とともに、従動転輪の上記所定角度以上の回転によシ従
動軸が一体的に回転されるように構成し、さらに上記旋
回体と遊星転輪との間またはこの旋回体と太陽転輪との
間には、遊星転輪が上記従動転輪に転接している場合に
旋回体に対する遊星転輪の自転は許容するが遊星転輪が
従動転輪から離れている場合にはこの遊星転輪を旋回体
と一体的に旋回させるように拘束する拘束手段を備えた
ことを特徴とする。

〔発明の効果〕

このような本発明によると、駆動軸の正および逆回転は
拘束手段によ）旋回体の旋回を誘発して旋回体とともに
遊星転輪を従動転輪に転接させるので従動転輪を正およ
び逆回転させる。

この際従動転輪と従動軸の間に設けた弾性部材が撓み液
形されたのちに従動軸が正および逆回転される。そして
駆動軸の回転を止めると、上記弾性部材の復帰力によっ
て従動転輪が復帰回転させられ、このため遊星転輪に復
帰回−転力が与えられて旋回体を復帰旋回させ、この結
果遊星転輪が従動転輪から離される。したカフつて従動
軸側からの回転は駆動軸側へ伝達されなくなるものでお
る。

このような本発明は、太陽転輪、遊星転輪。

旋回体、従動転輪９弾性部材および拘束手段によシ構成
されるので構造が簡単であり／Ｊ・形に形成することが
できる。

〔発明の実施例〕

以下本発明の第１の実施例を、オートドアロック装置の
アクチーエータとして使用した第１図ないし第７図にも
とづき説明する。

第１図において１はドアロック本体であシ、操作レバー
２が実線のととく回動された場合力ｌロック状態となシ
、かつ操作し・マー２が想像線のごとく回動された場合
に非ロツク状態となる。

３は上記操作し・々−２を手動操作するための手動操作
手段としての操作ノブであシ、実線の状態がロック状態
、想像線の状態が非ロツク状態である。

４は上記ドアロック本体１を電動によシ駆動する本発明
に係る動力伝達装置であシ、以下これについて説明する
。５はケース、６はカバーを示し、これらケース６およ
びカバー６に囲まれた空間内に正逆転形モータ７が収容
されている。モータ７の出力軸としての駆動軸８には、
これと一体重に回転する太陽転輪に相当するサンギア９
が取９付けられている。また上記駆動軸８には旋回体に
該当するレバー１０．１０がこの、駆動＠８を中心とし
て旋回可能に取シ付けられている。

レバー１０．１０の先端には第３図および第４図に詳図
されるごとく支軸ＩＩが架は渡されておシ、この支軸１
１はし／？−１ｏ、ｘｏに対して絞めなどの手段で止着
されている。支軸１１には遊星転輪に相当するプラネタ
リギア１２が回転自在に取り付けられておシ、このプラ
ネタリギア１２は上記サンギア９に常時噛み合っている
。各レバー１０．１０とプラネタリギア１２の側面との
間には拘束手段としてのウェーブワッシャ１３．１３が
設けられておシ、このウェーブワッシャ１．３　、　Ｊ
　３によシグラネタリギ７１２は摩擦力を付与され、こ
の摩擦力に打ち勝った場合のみプラネタリギア１２はレ
バー１０，１０に対して自転し得る状態となる。

ケース５およびカバー６で囲まれた空間には、上記？／
ギア９から離間され、しかしながらレバー１０．１０の
旋回半径内に位置して従動転、輪としての従動ギア１４
が設けられている。この従動ギア１４は、弾性部材とし
てのトーシヨンバー１５を介して従動軸１６に連結され
ている。従動軸１６はビニオン１７を一体に有している
。さらに述べると、上記従動ギア１４はボス部材１８と
同軸上で回転するようになっておシ、このボス部材１８
は上記従動軸１６と一体に形成されている。そして上記
トーションバ＝１５はこれらボス部材１８と従動軸１６
の間に架は渡されている。このため従動ギア１４の回転
はトーションバー１５を捩シ変形させて従動軸１６に伝
達され、換言すれば従動ギア１６０回転はトーションバ
ー１５を所定角度捩シ変形させたのち従動軸１６に伝え
られるようになっている。

上記ビニオン１７にはセクタギア１９が噛み合っておシ
、このセクタギア１９は枢軸２ｏに固定されて揺動自在
となっている。枢軸２ｏには出力レバー２ノが取シ付け
られておシ、この出力レバー２１は上記セクタギア１９
と一体的に揺動する。出力レバー２１には駆動ロッド２
２の一端が連結されておシ、この駆動ロッド２２の他端
は第１図に示すように、操作レバー２に連結されている
。

また、ケース５には上記セクタギア１９が所定位置に回
動された場合にこのセクタギア１９の側面が当るストッ
１４２３ａ、２３ｂが設けられておシ、これらストッパ
２３ｍ、２３ｂによってセクタギア１９の揺動角度を規
制している。

ストツノ４２３ａ、２３ｂはゴム、スポンジなどの弾性
材料により構成されていることが望ましい。

上述のごとき構成に係る実施例の作用を説明する。

ドアロック本体１の操作レバー２が第１図の実線状態に
ある場合が施錠状態であるから、モータ７によって解錠
する場合について説明する。

モータ７によって駆動軸８およびサンギア９を矢印入方
向に回転させると、第１図および第３図のレバー１０位
置では、レバー１０が自由状態にあシ、しかもプラネタ
リギア１２はウェーブワッシャ１３．１３によって摩擦
抵抗を受けているのでこのプラネタリギア１２は自転せ
ず、レバーｘｏ、ｘｏが矢印Ｂ方向に旋回される。

このためプラネタリギア１２はサンギア９の回シを公転
され、第５図に示すように従動ギア１４に当接されてこ
れに噛み合う。したがってサンギア１４の矢印入方向の
回転は、ｆシネクリギア１２の矢印Ｃ方向の回転を経て
従動ギア１４に伝えられ、この従動ギアＪ４を矢印り方
向へ回転させる。

こノ場合、レバー１０．１０とプラネタリギア１２との
間にはウェーブワッシャ１３．１３によシ摩擦力が作用
しているため、レバー１０１０は常に矢印Ｂ方向への旋
回力が付与されるとともに、プラネタリギア１２が従動
ギア１４と噛み合っている状態では、第７図に示すよう
に、ｆラネクリギア１２に対してす／ギア９からＦｌの
力が付与されるとともに従動ギア１４からＦｚの力が付
与される。このため、これら力Ｆ１とＦ２の合力Ｆがプ
ラネタリギア１２に与えられ、この合力Ｆの水平方向分
力Ｆ、にょシゾラネタリギア１２は従動ギア１４に押し
付は少れる。したがってプラネタリギア１２が従動ギア
１４から離れることが阻止される。

従動ギア１４の矢印り方向への回転はトーションバ　ｘ
５を捩シ変形させ、このトーションバー１５の捩シ変形
量が所定量以上に達すると従動軸１６を従動ギア１４と
一体的に回転させる。つまシ従動ギア１４がトーション
バー１５を捩）変形させている間は従動軸１６を回転さ
せないが、トーションバー１５の捩シが充分な量に達し
てはねエネルギーが蓄積されたのちに従動軸１６の矢印
り方向への回転が始まる。

そして従動軸１６の矢印り方向への回転はビニオン１７
を介してセクタギア１９を矢印Ｅ方向へ回転させ、この
ため第５図に示すように、出力レバー２ノは矢印Ｇ方向
へ回動される。したがってこの出力レバー２１に連結さ
れたロッド２２がドアロック本体１の操作レバー２を回
動させて第１図の想像線の位置に移動させるので、ドア
ロック装置１のロックが解除される。

セクタギア１９の一側面１９ａが一方のストンＡ２３ａ
に癲るとモータ７が停止される。モータ７が停止すると
、第７図に示すＦｏが解除される。すると、従動ギア１
４にはトーションバー１５に貯えられていたばねエネル
ギーが伝えられ、この従動ギア１４はトーションバー１
５０弾性力によって第５図の矢印り方向とは逆向きの復
帰回転力が与えられる。このだめプラネタリギア１２に
は第５図の矢印Ｃ方向とは逆向きの回転が与えられ、こ
のプラネタリギア１２の回転はモータ７を矢印Ａ方向と
は逆方向（矢印Ａ′方向で示す）に回転させようとする
。

トーションバー１５に貯えられていたばねエネルギーか
消滅してもモータ７はすでに与えられたばねエネルギー
により矢印Ａ′方向へ回転を判続する。とのため駆動軸
８が矢印Ａ′方向へ回転される場合と同じ状態になシ、
サンギア９に噛み合っているプラネタリギア１２は、レ
バー１０　、　ＬＯに対してウェーブワッシャ１３゜１
３によシ自転を拘束されているため、レバー１０．１θ
が矢印Ｂ方向とは逆向きに旋回される。このためプラネ
タリギア１２は従動ギア１４から離される。

したがって第１図の想像線のように、ドアロック装置１
が非ロツク状態にある場合に、これを手動操作しようと
して手動ノブ３を第１図の実線の位置まで押し下げると
、出カレー５−２１が矢印Ｇ′方向へ回転され、セクタ
ギア１９は矢印ビ方向へ回転され、この結果従動ギア１
４が矢印が方向へ回転されるが、この従動ギア１４には
プラネタリギア９が噛み合っていないので、上記ノブ３
に与えた操作力は駆動軸８、っまりモータ７へ伝達され
ない。この結果手動操作する場合にモータ７の抵抗がな
いので、軽いカでノ２３を操作することができる。

次に上記ノブ３を操作することなく、モータ７によって
非ロツク状態からロック状態に駆動する場合について説
明する。

第３図の状態でモータ７を逆回転、すなわち矢印Ａ′方
向に回転させる。すると前述とは逆の作用により、レバ
ー１ｏが第６図のように矢印Ｂ′方向に旋回されるから
、プラネタリギアＩ２は第６図のようにして従動ギア１
４に幽たシ、噛み合い係合する。このため、モータ７の
回転は、サンギア９の矢印Ａ′方向の回転、プラネタリ
ギア１２の矢印Ｇ′方向の回転を経て従動ギア１４を矢
印Ｖ方向へ回転させる。

この結果、セクタギア１７は第６図に示すように矢印ビ
方向へ揺動され、出カレパー１９も矢印ｒ方向へ回動さ
れるので、第１図のドアロック本体１における操作レバ
ー２は想像線の状］應から実線の状態に回動され、よっ
て施錠が行われる。

そしてこのようなモータ７による施錠が終了してモータ
７が停止されると、前述の場合と同様にトーションバー
１５に貯えられていたばねエネルギーによシプラネタリ
ギア１２が従動ギア１４から引き離される。

したがって手動操作によシップ３を第１図の実線の状態
から想像線の位置に引き上げる場合にも、手動操作力が
モータ７に伝達されないので、軽い操作力で手動操作す
ることができる。

このような構成の実施例によれば、ドアロック装置をモ
ータ駆動および手動操作駆動の両方で行うことができる
のはもちろん、モータ駆動系が手動操作時における操作
力の抵抗とならないので、小さな操作力で手動操作が可
能である。

またモータ７の回転は、大きな従動ギア１４およびセク
タギア１７によって減速されるから、出力レバー１９に
は大きな出力が得られ、このことはモータ７の駆動力を
小さくしてモータの小形化を可能にする。

第８図ないし第１０図は本発明の他の実施例を示し、従
動ギア８０と従動軸８１との結合構造の変形例を示しで
ある。従動軸８１と一体に回転するように接合されたボ
ス部材８２に、ばね収容溝８３を形成し、このばね収容
溝８３にΩ形のスプリング８４を収容しである。スプリ
ング８４の両端８４ｈ、８４ｂはばね収容溝８３の側壁
に形成した切欠部８５から外側方へ突出されている。？
ス部材８２とカバー８６によって従動ギア８０を挟み込
み、これらボス部材８２とカバー８６はピン８７・・・
を鮫めることによって一体的に結合されている。そして
従動軸８１、ｙｆス部材８２およびカバー８６に対して
従動ギア８０は相対的に回転し得るようになっている。

従動ギア８０には係止溝８８が設けられておシ、上記ス
プリング８４の両端部８４ａ。

８４ｂがこの係止溝８８に挿入させられている。

従動ギア８０が第１実施例のプラネタリギア１２からの
駆動力を受けて第９図の矢印方向へ回転されると、係止
溝８８の一側面ＢＲｈがスプリング８４の一端８４ｇを
押してこのスプリング８４を撓ませるのでスプリング８
４は回動復帰エネルギーを貯える。そしてスプリング８
４が縮径してボス部材８２に摩擦係合するかまたは両端
部８４ｍ　、８４ｂが当接されると、従動ギア８θの回
転が従動軸８ノへ伝えられる。

またモータ７の回転を止めると、スプリング８４が弾性
復帰し、上記端部８４ａが従動ギア８０の係止溝−側面
８８ｈを押すので従動ギア８０は回動復帰させられる。

これによシプラネタリギア１２が従動ギア８θから外れ
るものである０ なお本発明は上記各実施例に制約されるものではない。

すなわち、上記実施例においては本発明の動力伝達装置
をオートドアロック装置のアクチュエータとして使用す
る場合について説明したが、本発明は窓の開閉装置、そ
の他の動力伝達装置として使用することができる。

また、実施例のサンギア９、プラネタリギア１２および
従動ギア１４に代って、それぞれ摩擦車を使用するよう
にしても前記実施例と同様の効果を奏する。よって本発
明はギアおよび摩擦車を総称して転輪と称す。

さらにまた、レバー１０．１０とプラネタリギア１２と
の摩擦力は、ウェーブワッシャ１３゜１３に代ってコイ
ルばねを用いたシ、し・々−１０，１０で弾性的に挟持
したシ、あるいはプラネタリギア６と支軸５との間に粘
度の高いグリース等を塗布することによって摩擦力を発
生させるようにしてもよく、まだはレバー３，３に弾性
挟持力をもたせてプラネタリギア６に摩擦力を与えても
よい。

さらにまた上記実施例ではウェーブワッシャ７．７から
なる拘束手段を旋回レバー３，３とプラネタリギア６と
の間に設けたが、本発明はこれに限らず、旋回レバー３
．３とサンギア２との間に拘束手段を設けても同様の作
用を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の第１の実施例を示し、第
１回はオートドアロック装置のアクチュエータ部分をカ
バーを外して示す全体の構成図、第２図は第１図中■−
■線に沿う断面図、第３図は要部を拡大した図、第４図
は第３図中■−■線に沿う断面図、第５図および第６図
は異なる作動状態を示す説明図、第７図はプラネタリギ
アに作用する力関係を示す説明図である。 第８図ないし第１Ｏ図は本発明の第２の実施例を示し、
第８図は従動ギアと従動軸との組立状態を示す断面図、
第９図は第８図中■−ＩＸ線に沿う矢視図、第１０図は
分解した斜視図である。 １・・・ドアロック本体、３・・・手動操作用ノブ、７
・・・正逆転モータ、８・・・駆動軸、９・・・サンギ
ア（太陽転輪）、１０．１０・・・レバー（旋回体）、
１２・・・プラネタリギア（遊星転輪）、１３．１３・
・・ウェーブワッシャ（拘束手段）、１４・・・従動ギ
ア、１５・・・トーションバー（弾性部材）、１６・・
・従動軸、８０・・・従動ギア、８ノ・・・従動軸、８
４・・・スプリング。 出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦オ　ｌ　図 矛２図 第３図 ４ ＼ 矛４図 第５図 矛６図 ３Ｉ！ｐ７図 矛８図 矛９図 オｌＯ図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　正逆両方向に回転する駆動軸によ逆回転される
   太陽転輪と、上記回転駆動軸を中心として旋回自在な旋
   回体と、この旋回体に回転自在に取り付けられて上記太
   陽転輪に常時転接される遊星転輪と、上記旋回体の旋回
   によシ遊星転輪が所定位置に旋回された場合にこの遊星
   転輪が当接、されて上記太陽転輪からの回転を伝えられ
   る従動転輪と、この従動転輪が所定角度回転されたのち
   この従動転輪と一体的に回転される従動軸と、上記従動
   転輪と従動軸との間に介装され従動転輪が上記所定角度
   回転される間に撓み変形させられてこの従動転輪に復帰
   回転力を与える弾性部材と、上記旋回体と遊星転輪との
   間または上記旋回体と太陽転輪との間に設けられ上記遊
   星転輪が従動転輪と転接している場合に旋回体に対する
   遊星転輪の自転を許し、かつ遊星転輪が従動転輪から離
   れている場合には遊星転輪を旋回体と一体的に旋回させ
   るように拘束する拘束手段とを具備したことを特徴とす
   る動力伝達装置。
2. （２）上記太陽転輪、遊星転輪および従動転輪は全て歯
   車によシ形成されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第（１）項記載の動力伝達装置。
3. （３）上記太陽転輪、遊星転輪および従動転輪は全て摩
   擦車によシ形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項記載の動力伝達装置。