WO2020121620A1 - ドア開閉装置 - Google Patents

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晨鳴 張
横田 佳明
峰孝 片川
陽平 土谷
悟 西澤
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三井金属アクト株式会社
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    • E05B81/24Power-actuated vehicle locks characterised by constructional features of the actuator or the power transmission
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Abstract

ドア開閉装置10は、車両ドアを閉状態に保持する噛合部20と、噛合部20を駆動するアクチュエータ部70と、を備え、噛合部20は、ラッチ30と、ラチェット40と、ラッチ30と連係するラッチレバー50と、ラチェット40と連係するオープンレバー60と、を有し、アクチュエータ部70は、モータMと、モータによって第1方向及び第1方向とは反対の第2方向に回動される、樹脂材料からなる出力ギア80と、出力ギア80と一体に回動される、金属材料からなる出力レバー90と、を有し、出力レバー90は、ラッチ30がハーフラッチ位置にある状態で出力ギア80が第1方向に回動された場合に、ラッチレバー50と係合し、ラッチ30をフルラッチ位置に移動させ、出力ギア80が第2方向に回動された場合に、オープンレバー60と係合し、ラッチ30とラチェット40との係合状態を解除させる。

Description

ドア開閉装置
 本発明は、車両ドアを開閉するドア開閉装置に関する。
 特許文献1に記載されたドア開閉装置は、自動車等の車両のドアを開閉するものであり、ハーフラッチ位置およびフルラッチ位置で、ストライカを噛合保持するラッチと、ラッチと当接係合し、ストライカとラッチとの噛合状態を維持するラチェットと、ラッチと連携するラッチレバーと、ラチェットと連携するオープンレバーと、オープンレバーと係合可能であって、かつ、ラッチがハーフラッチ位置に位置する場合にラッチレバーと係合可能なセクターギアと、セクターギアを回動させるモータとを備える。
 ラッチがハーフラッチ位置に位置した状態で、セクターギアが一方向に回動されることにより、セクターギアがラッチレバーと係合し、ラッチがフルラッチ位置に移動される。これにより、車両ドアが半閉状態から全閉状態に閉扉される。そして、セクターギアが他方向に回動されることにより、セクターギアがオープンレバーと係合し、ラッチとラチェットの当接係合状態が解除される。これにより、ストライカとラッチとの噛合状態が解除され、車両ドアが開扉可能となる。
日本国特開2006-207342号公報
 特許文献1に記載されたドア開閉装置では、セクターギアがラッチレバー及びオープンレバーと当接係合し、ラッチレバー及びオープンレバーとの係合部がセクターギアに一体に設けられている。ラッチレバー及びオープンレバーとの繰り返しの当接に耐え得る強度を確保するため、セクターギアは金属部材によって形成されており、また、係合部のストロークを確保するため、セクターギアは比較的大径に形成されており、ドア開閉装置の軽量化を図るうえで改善の余地がある。
 本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、ドア開閉装置の軽量化を図ることを目的とする。
 本発明の一態様のドア開閉装置は、車両ボディに設けられるストライカを噛合保持することによって車両ドアを閉状態に保持する噛合部と、前記噛合部を駆動するアクチュエータ部と、を備え、前記噛合部は、前記車両ドアが半閉状態にある場合に、ハーフラッチ位置において前記ストライカと噛み合い、前記車両ドアが全閉状態にある場合に、フルラッチ位置において前記ストライカと噛み合うラッチと、前記ラッチと係合することによって前記ストライカと前記ラッチとの噛合状態を保持するラチェットと、前記ラッチと連係するラッチレバーと、前記ラチェットと連係するオープンレバーと、を有し、前記アクチュエータ部は、モータと、前記モータによって第1方向及び第1方向とは反対の第2方向に回動される、樹脂材料からなる出力ギアと、前記出力ギアと一体に回動される、金属材料からなる出力レバーと、を有し、前記出力レバーは、前記ラッチが前記ハーフラッチ位置にある状態で前記出力ギアが前記第1方向に回動された場合に、前記ラッチレバーと係合し、前記ラッチを前記フルラッチ位置に移動させ、前記出力ギアが前記第2方向に回動された場合に、前記オープンレバーと係合し、前記ラッチと前記ラチェットとの係合状態を解除させる。
 本発明によれば、ドア開閉装置の軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態を説明するための、ドア開閉装置を備えた車両の一例の斜視図である。 ドア開閉装置の一例の分解斜視図である。 ドア開閉装置のラッチ及びラチェットの動作を示す模式図である。 ドア開閉装置のクローズ動作を示す模式図である。 ドア開閉装置のオープン動作を示す模式図である。 図4のクローズ動作及び図5のオープン動作におけるアクチュエータ部の動作を示す模式図である。 非常時におけるドア開閉装置の動作を示す模式図である。
 図1は、本発明の実施形態を説明するための、ドア開閉装置を備えた車両の一例を示し、図2は、図1のドア開閉装置を分解して示す。
 ドア開閉装置10は、車両ボディ1に対して上下方向に回動されるバックドア2に適用され、ドア2の下部に取り付けられている。ドア開閉装置10は、車両ボディ1に設けられているストライカ3を噛合保持する噛合部20と、噛合部20を駆動するアクチュエータ部70とを備える。
 噛合部20は、ストライカ3と噛み合うラッチ30(図3参照)と、ラッチ30と係合するラチェット40(図3参照)と、ラッチ30と連係するラッチレバー50と、ラチェット40と連係するオープンレバー60とを有する。また噛合部20は、ラッチ30、ラッチェト40、ラッチレバー50およびオープンレバー60を支持するカバープレート21及びバックプレート24と、噛合部20をドア2に取り付けるブラケット28とを有する。
 カバープレート21は箱状に形成されており、カバープレート21の底板22には、車両ドア2の閉扉に伴ってストライカ3が進入するストライカ進入溝23が設けられている。カバープレート21はバックプレート24に組み付けられており、バックプレート24は、カバープレート21の上部開口を塞ぐ蓋板25を有する。また、バックプレート24は、蓋板25から延びる一対の固定部26を有し、一対の固定部26はブラケット28に固定される。そして、ブラケット28には、ドア2に取り付けられる取付部29が設けられている。
 ラッチ30及びラチェット40は、カバープレート21の底板22とバックプレート24の蓋板25との間に収容されている。ラッチ30は底板22に沿って回動可能であり、ラチェット40もまた底板22に沿って回動可能である。
 ラッチ軸31は、バックプレート24の蓋板25を貫通している。ラッチレバー50は、蓋板25上に配置されており、蓋板25から突出しているラッチ軸31の先端部に固定される揺動プレート51と、揺動プレート51に立設された係合ピン52とを有する。ラッチ軸31に固定されたラッチレバー50はラッチ30と一体に回動する。
 オープンレバー60の回動軸であるオープンレバー軸61は、バックプレート24の支持部27によって支持されており、支持部27は、バックプレート24の蓋板25から延び且つ上方に折り曲げられている。支持部27に支持されたオープンレバー軸61は蓋板25の上方に配置されている。オープンレバー60は、オープンレバー軸61から下方に延びるアーム部62を有し、アーム部62は、ラチェット40が収容されているカバープレート21とバックプレート24の蓋板25との間に及んでいる。
 図3は、ラッチ30及びラチェット40の動作を示す。
 ラッチ30の回動軸であるラッチ軸31は、カバープレート21のストライカ進入溝23の側方向に配置されている。ラッチ30は、図3(A)に示すオープン位置から、図3(B)に示すハーフラッチ位置を経て、図3(C)に示すフルラッチ位置まで回動可能である。ラッチ30は、図示しないトーションばねにより、フルラッチ位置からオープン位置に向かう方向に付勢されている。
 ラッチ30は、外周からラッチ軸31に向けて延びるストライカ係合溝32を有する。ラッチ30がオープン位置にあるとき、ストライカ係合溝32の入口はカバープレート21のストライカ進入溝23の入口に重なって配置され、ストライカ3は、ストライカ進入溝23及びストライカ係合溝32の両溝に進入自在且つ両溝から脱出自在である。すなわち、ドア2は開扉可能である。
 一方、ラッチ30がハーフラッチ位置又はフルラッチ位置にあるとき、ストライカ進入溝23とストライカ係合溝32とは交差し、ストライカ係合溝32の入口はストライカ進入溝23の入口から外れて配置される。ストライカ進入溝23及びストライカ係合溝32に進入しているストライカ3は両溝から退出不能となり、ラッチ30とストライカ3とが噛み合う。
 ラチェット40の回動軸であるラチェット軸41は、ラッチ軸31とは反対側でストライカ進入溝23の側方に設けられている。ラチェット40は、ラッチ30と係合する係合部42を有し、図示しないトーションばねにより、係合部42をラッチ30の外周に当接させる矢印A方向に付勢されている。係合部42が当接するラッチ30の外周には、フルラッチ係合部34と、ハーフラッチ係合部35とが設けられている。
 ラッチ30がオープン位置からハーフラッチ位置に回動すると、ラッチ30の回動に伴ってラッチ30の外周に摺接するラチェット40の係合部42が、ラッチ30のハーフラッチ係合部35に係合する係合する。係合部42とハーフラッチ係合部35との係合により、ラッチ30は、ハーフラッチ位置からオープン位置に向かう回動を阻止され、ハーフラッチ位置に係止される。そして、ストライカ3と噛み合ったラッチ30がハーフラッチ位置に係止されることにより、ドア2が半閉状態に保持される。
 ラッチ30がハーフラッチ位置からフルラッチ位置にさらに回動すると、ストライカ3が、ラッチ30によってストライカ進入溝23の奥に引き込まれ、ドア2が全閉される。また、ラッチ30の回動に伴ってラッチ30の外周に摺接するラチェット40の係合部42が、ラッチ30のフルラッチ係合部34に係合する。係合部42とフルラッチ係合部34との係合により、ラッチ30は、フルラッチ位置からオープン位置に向かう回動を阻止され、フルラッチ位置に係止される。そして、ストライカ3と噛み合ったラッチ30がフルラッチ位置に係止されることにより、ドア2が全閉状態に保持される。
 ラッチ30のフルラッチ係合部34又はハーフラッチ係合部35とラチェット40の係合部42との係合は、オープンレバー60によって解除される。ラチェット40は被押圧部43を有し、被押圧部43は、オープンレバー60のアーム部62(図2参照)によって押圧される。オープンレバー60が所定方向に回動され、オープンレバー60の回動に伴ってアーム部62とラチェット40の被押圧部43とが係合し、被押圧部43がアーム部62によって押圧される。そして、被押圧部43が押圧されることにより、ラチェット40は矢印B方向に回動し、フルラッチ係合部34又はハーフラッチ係合部35と係合部42との係合が解除される。
 ラッチ30のフルラッチ係合部34又はハーフラッチ係合部35とラチェット40の係合部42との係合が解除されることにより、ラッチ30は、フルラッチ位置又はハーフラッチ位置からオープン位置に向けて回動可能となる。そして、ラッチ30は、例えばラッチ30を付勢するトーションばねの付勢力、ドア2と車両ボディ1との間をシールするウェザーストリップの弾力等により、ドア2が開扉可能となるオープン位置まで回動される。
 ドア2を半閉状態から全閉させるラッチ30の回動、及びドア2を開扉可能とするオープンレバー60の回動は、いずれもアクチュエータ部70によって行われる。以下、アクチュエータ部70について説明する。
 再び図2を参照して、アクチュエータ部70は、駆動源であるモータMと、モータMの出力軸に取り付けられているウォーム76に噛合うウォームホイール77と、ウォームホイール77に一体に形成されている中継ギア79に噛合う出力ギア80と、出力ギア80の回転が伝達される出力レバー90とを有する。また、アクチュエータ部70は、モータM、ウォームホイール77、出力ギア80及び出力レバー90を支持するベース71及びカバー72並びに支持板73を有する。
 モータM、ウォームホイール77及び出力ギア80は、ベース71及びカバー72によって構成されるケースの内部に収容されている。一方、出力レバー90は、ケースの外側に配置されている。出力ギア80の回動軸81はカバー72を貫通しており、出力レバー90は、カバー72から突出している回動軸81の先端部82に固定されている。回動軸81に固定された出力レバー90は出力ギア80と一体に回動する。
 支持板73は、カバー72と出力レバー90との間に配置されており、カバー72の外面に固定されている。支持板73は軸受74を有し、軸受74には、カバー72から突出している回動軸81の先端部82が挿通される。支持板73は、軸受74を介して回動軸81を回動可能に支持し、回動軸81の支持を補強する。
 アクチュエータ部70は、ブラケット28を介して噛合部20に組み付けられる。ブラケット28は、バックプレート24の一対の固定部26が固定される一対の被固定部28a,28bを含む複数の被固定部を有し、本例では、一対の被固定部28a,28bに加え、もう一つの被固定部28cを有する。アクチュエータ部70のカバー72が、ボルト4によってブラケット28の被固定部28a~28cに固定され、アクチュエータ部70は噛合部20に組み付けられている。
 ここで、支持板73は、カバー72の外面に固定される固定部73a~73cを有する。固定部73a~73cは、ブラケット28の被固定部28a~28cとカバー72との間に挟まれており、カバー72をブラケット28に固定するボルト4は、固定部73a~73cを貫通してカバー72に締結される。すなわち、カバー72と支持板73との固定箇所が、ブラケット28とカバー72との固定箇所と同一となっており、カバー72がブラケット28に固定される際に、併せて支持板73がカバー72に固定される。これにより、ドア開閉装置10の組み立て作業の効率が高まる。
 出力レバー90は、回動軸81の先端部82に固定される揺動プレート91と、揺動プレート91に立設された押圧ピン92と、揺動プレート91から延び且つ揺動プレート91に対して略垂直に折り曲げられてなる押圧部93とを有する。アクチュエータ部70が噛合部20に組み付けられた状態で、押圧ピン92及び押圧部93は、バックプレート24の蓋板25の上方において、ラッチレバー50の係合ピン52とオープンレバー60のアーム部62との間に配置されている。
 モータMは、図示しない制御部によって制御され、正逆両方向に回転される。モータMの正方向の回転に応じて出力レバー90は矢印C方向に回動し、モータMの逆方向の回転に応じて出力レバー90は矢印D方向に回動する。出力レバー90が矢印C方向に回動することにより、押圧ピン92とラッチレバー50の係合ピン52とが係合する。一方、出力レバー90が矢印D方向に回動することにより、押圧部93とオープンレバー60のアーム部62とが係合する。
 図4は、ドア2を全閉させるドア開閉装置10のクローズ動作を示す。
 図4(A)は、ラッチ30がオープン位置にあるときのラッチレバー50及び出力レバー90の状態を示し、図4(B)は、ラッチ30がハーフラッチ位置にあるときのラッチレバー50及び出力レバー90の状態を示し、図4(C)は、ラッチ30がフルラッチ位置にあるときのラッチレバー50及び出力レバー90の状態を示している。
 ドア2の閉扉操作に伴い、ラッチ30がオープン位置からハーフラッチ位置に回動し、ストライカ3と噛み合ったラッチ30がハーフラッチ位置に保持され、ドア2が半閉状態に保持される。モータMを制御する制御部は、ドア2が半閉状態に保持されたことを契機に、モータMを正方向に回転させる。これにより、出力レバー90が矢印C方向(図2参照)に回動する。
 図4(C)に示すように、出力レバー90の矢印C方向の回動に応じて、押圧ピン92がラッチレバー50の係合ピン52に当接する。係合ピン52が押圧ピン92によって押圧され、ラッチレバー50は矢印E方向に回動する。ラッチレバー50と一体に回動するラッチ30もまた矢印E方向に回動し、ラッチ30はハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動する。これにより、ストライカ3が、ラッチ30によってストライカ進入溝23の奥に引き込まれ、ドア2が全閉される。そして、ラッチ30がラチェット40によってフルラッチ位置に係止され、ドア2が全閉状態に保持される。
 図5は、ドア2を開扉可能とするドア開閉装置10のオープン動作を示す。
 図5(A)は、ラッチ30がラチェット40によってフルラッチ位置に係止されているときのオープンレバー60及び出力レバー90の状態を示し、図5(B)は、ラッチ30の係止が解除されたときのオープンレバー60及び出力レバー90の状態を示している。
 ストライカ3と噛み合ったラッチ30がラチェット40によってフルラッチ位置に係止されており、ドア2は全閉状態に保持されている。モータMを制御する制御部は、制御部に入力される開扉指示に基づき、モータMを逆方向に回転させる。これにより、出力レバー90が矢印D方向に回動する。
 図5(B)に示すように、出力レバー90の矢印D方向の回動に応じて、押圧部93がオープンレバー60のアーム部62に当接する。アーム部62が押圧部93によって押圧され、オープンレバー60は矢印F方向に回動する。オープンレバー60の矢印F方向の回動に伴って、オープンレバー60のアーム部62とラチェット40の被押圧部43(図3(C)参照)とが係合し、アーム部62によって押圧されたラチェット40が回動し、ラッチ30の係止が解除される。これにより、ラッチ30は、例えばラッチ30を付勢するトーションばねの付勢力等により、フルラッチ位置からオープン位置まで回動される。
 図6は、上述したクローズ動作及びオープン動作におけるアクチュエータ部70の動作を示す。
 図6(A)は、オープン動作において出力レバー90が矢印D方向に回動した状態を示し、図6(C)は、クローズ動作において出力レバー90が矢印C方向に回動した状態を示す。そして、図6(B)は、出力レバー90が中立位置にある状態を示し、出力レバー90は、この中立位置を基点にして、オープン動作においては矢印D方向に回動し、またクローズ動作においては矢印C方向に回動する。
 オープン動作において、オープンレバー60は出力レバー90の押圧部93によって押圧され、押圧部93に必要なストロークS1は、押圧部93の回動半径L1と、出力レバー90の矢印D方向の回動角度θ1に関連する。また、クローズ動作において、ラッチレバー50は出力レバー90の押圧ピン92によって押圧され、押圧ピン92に必要なストロークS2は、押圧ピン92の回動半径L2と、出力レバー90の矢印C方向の回動角度θ2に関連する。
 出力レバー90と出力ギア80とは一体に回動し、オープン動作及びクローズ動作における出力ギア80のトータルの回動角度はθ1+θ2となる。モータMの回転は中継ギア79を介して出力ギア80に伝達され、中継ギア79と噛み合う出力ギア80は、θ1+θ2より大きい中心角度を有する円弧状に形成される。そして、中継ギア79と出力ギア80との間でモータMの回転を十分に減速するため、出力ギア80は比較的大径に形成され、図6に示す例では、出力ギア80のピッチ円半径RはL1より大きく、またL2より大きい。
 ラッチレバー50及びオープンレバー60を押圧する出力レバー90は、ラッチレバー50及びオープンレバー60との繰り返しの当接に耐える強度を確保する観点から、金属材料によって形成されている。ここで、出力レバー90の回動角度は出力ギア80によって得られるので、出力レバー90は直線状に形成でき、円弧状の出力ギア80よりも小型化できる。これにより、金属材料からなる出力レバー90の重量を軽減できる。一方、ラッチレバー50及びオープンレバー60との当接から解放された出力ギア80は、樹脂材料によって形成されている。相対的に大きい出力ギア80が樹脂材料によって形成されることにより、さらなる軽量化が図られる。
 図7は、モータMに焼き付き等の不具合が発生した場合の非常時に、ドア2を開扉可能とする方法を示す。
 図7(A)は、上述したクローズ動作後に出力レバー90が中立位置に戻る前にモータMが動作不能になった場合を示し、出力レバー90の押圧ピン92とラッチレバー50の係合ピン52との当接が維持されている。この場合、ラッチ30がフルラッチ位置に固定され、ドア2は開扉不能である。
 ここで、アクチュエータ部70のカバー72は、ボルト4によって噛合部20のブラケット28の被固定部28a~28cに固定されている。被固定部28a~28cのう二つの被固定部のボルト4が取り外された場合に、アクチュエータ部70は、残る一つの被固定部のボルト4を中心にして、噛合部20に対して回動可能となる。
 図7(B)は、一つの被固定部28aのボルト4を中心にして、アクチュエータ部70が噛合部20に対して回動された状態を示す。アクチュエータ部70の回動に伴い、出力レバー90の押圧ピン92とラッチレバー50の係合ピン52との係合が強制的に解除される。これにより、ドア2が開扉可能となる。
 以上、説明したとおり、本明細書に開示されたドア開閉装置は、車両ボディに設けられるストライカを噛合保持することによって車両ドアを閉状態に保持する噛合部と、前記噛合部を駆動するアクチュエータ部と、を備え、前記噛合部は、前記車両ドアが半閉状態にある場合に、ハーフラッチ位置において前記ストライカと噛み合い、前記車両ドアが全閉状態にある場合に、フルラッチ位置において前記ストライカと噛み合うラッチと、前記ラッチと係合することによって前記ストライカと前記ラッチとの噛合状態を保持するラチェットと、前記ラッチと連係するラッチレバーと、前記ラチェットと連係するオープンレバーと、を有し、前記アクチュエータ部は、モータと、前記モータによって第1方向及び第1方向とは反対の第2方向に回動される、樹脂材料からなる出力ギアと、前記出力ギアと一体に回動される、金属材料からなる出力レバーと、を有し、前記出力レバーは、前記ラッチが前記ハーフラッチ位置にある状態で前記出力ギアが前記第1方向に回動された場合に、前記ラッチレバーと係合し、前記ラッチを前記フルラッチ位置に移動させ、前記出力ギアが前記第2方向に回動された場合に、前記オープンレバーと係合し、前記ラッチと前記ラチェットとの係合状態を解除させる。
 また、本明細書に開示されたドア開閉装置は、前記アクチュエータ部が、前記モータと、前記出力ギアとを収容するケースと、前記ケースの内側に配置される前記出力ギアと、前記ケースの外側に配置される前記出力レバーとの間で前記ケースの外側に配置され、前記力ギア及び前記出力レバーの回転軸を支持する支持体と、を有する。
 また、本明細書に開示されたドア開閉装置は、前記噛合部が、前記アクチュエータ部の前記ケースに固定されるブラケットを有し、前記支持体の前記ケースに対する複数の固定箇所のうち少なくとも一部は、前記ブラケットの前記ケースに対する複数の固定箇所のうち少なくとも一部と同一である。
 また、本明細書に開示されたドア開閉装置は、前記ブラケットの前記ケースに対する複数の固定箇所のうち一つの固定箇所を除く他の固定箇所の固定が解除された場合に、前記アクチュエータ部は、前記噛合部に対し、前記一つの固定箇所を中心にして相対回転可能であり、前記出力レバーと前記ラッチレバーとが係合している状態で、前記アクチュエータ部が相対回転されることにより、前記出力レバーと前記ラッチレバーとの係合が解除される。
 また、本明細書に開示されたドア開閉装置は、前記ブラケットが、前記車両ドアに取り付けられる取付部を有する。
 本発明は、自動車等の車両のドアを開閉するドア開閉装置に利用できる。
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。本出願は、2018年12月12日出願の日本特許出願(特願2018-232990)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 車両ボディ
2 車両ドア
3 ストライカ
4 ボルト
10 ドア開閉装置
20 噛合部
21 カバープレート
22 底板
23 ストライカ進入溝
24 バックプレート
25 蓋板
26 固定部
27 支持部
28 ブラケット
29 取付部
30 ラッチ
31 ラッチ軸
32 ストライカ係合溝
34 フルラッチ係合部
35 ハーフラッチ係合部
40 ラッチェト
41 ラチェット軸
42 係合部
43 被押圧部
50 ラッチレバー
51 揺動プレート
52 係合ピン
60 オープンレバー
61 オープンレバー軸
62 アーム部
70 アクチュエータ部
71 ベース
72 カバー
73 支持板
74 軸受
76 ウォーム
77 ウォームホイール
79 中継ギア
80 出力ギア
81 回動軸
82 先端部
90 出力レバー
91 揺動プレート
92 押圧ピン
93 押圧部
M モータ
 

Claims (5)

  1.  車両ボディに設けられるストライカを噛合保持することによって車両ドアを閉状態に保持する噛合部と、
     前記噛合部を駆動するアクチュエータ部と、
     を備え、
     前記噛合部は、
     前記車両ドアが半閉状態にある場合に、ハーフラッチ位置において前記ストライカと噛み合い、前記車両ドアが全閉状態にある場合に、フルラッチ位置において前記ストライカと噛み合うラッチと、
     前記ラッチと係合することによって前記ストライカと前記ラッチとの噛合状態を保持するラチェットと、
     前記ラッチと連係するラッチレバーと、
     前記ラチェットと連係するオープンレバーと、
     を有し、
     前記アクチュエータ部は、
     モータと、
     前記モータによって第1方向及び第1方向とは反対の第2方向に回動される、樹脂材料からなる出力ギアと、
     前記出力ギアと一体に回動される、金属材料からなる出力レバーと、
     を有し、
     前記出力レバーは、
     前記ラッチが前記ハーフラッチ位置にある状態で前記出力ギアが前記第1方向に回動された場合に、前記ラッチレバーと係合し、前記ラッチを前記フルラッチ位置に移動させ、
     前記出力ギアが前記第2方向に回動された場合に、前記オープンレバーと係合し、前記ラッチと前記ラチェットとの係合状態を解除させる、
     ドア開閉装置。
  2.  請求項1記載のドア開閉装置であって、
     前記アクチュエータ部は、
     前記モータと、前記出力ギアとを収容するケースと、
     前記ケースの内側に配置される前記出力ギアと、前記ケースの外側に配置される前記出力レバーとの間で前記ケースの外側に配置され、前記出力ギア及び前記出力レバーの回転軸を支持する支持体と、
     を有する、
     ドア開閉装置。
  3.  請求項2記載のドア開閉装置であって、
     前記噛合部は、前記アクチュエータ部の前記ケースに固定されるブラケットを有し、
     前記支持体の前記ケースに対する複数の固定箇所のうち少なくとも一部は、前記ブラケットの前記ケースに対する複数の固定箇所のうち少なくとも一部と同一であるドア開閉装置。
  4.  請求項3記載のドア開閉装置であって、
     前記ブラケットの前記ケースに対する複数の固定箇所のうち一つの固定箇所を除く他の固定箇所の固定が解除された場合に、前記アクチュエータ部は、前記噛合部に対し、前記一つの固定箇所を中心にして相対回転可能であり、
     前記出力レバーと前記ラッチレバーとが係合している状態で、前記アクチュエータ部が相対回転されることにより、前記出力レバーと前記ラッチレバーとの係合が解除されるドア開閉装置。
  5.  請求項3又は4記載のドア開閉装置であって、
     前記ブラケットは、前記車両ドアに取り付けられる取付部を有するドア開閉装置。
     
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