JP2021055493A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用ドアロック装置の部品点数を削減する。【解決手段】車両用ドアロック装置3は、アクティブレバー37が第一位置に位置している状態でリリースレバー38がアクチュエータ40と回転部材39とにより駆動されて作動位置へ移動すると、リリースレバー38はリフトレバー36を作動位置へ移動させるとともに、オープンリンク35を付勢部材50の付勢力に抗してアンロック位置へ移動させ、リリースレバー38を作動位置へ移動させた後にアクチュエータ40が停止すると、オープンリンク35は付勢部材50の付勢力によってロック位置に移動するとともに、リリースレバー38を初期位置へ移動させるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
車両用ドアロック装置には、電気的な駆動力でロック機構を操作する電気駆動手段を有するものがある。特許文献1に開示されている車両用ドアロック装置は、ロック機構と、このロック機構を操作して車両ドアを開放できるように構成されているトリガーレバーと、このトリガーレバーを駆動する電気駆動部と、ロック位置とアンロック位置とに移動可能なロックレバーとを、有している。そして、特許文献1に開示されている車両用ドアロック装置は、通常操作において電気駆動部がロック機構を操作する(車両ドアを開放できる状態にする)ためにトリガーレバーを駆動している間に、ロックレバーがロック位置に保持されるように構成されている。
特許第6213927号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1に開示されている構成では、電気駆動部がトリガーレバーを駆動している間にロックレバーがロック位置に保持されるよう、ロックレバーをロック位置に向けて付勢するバネなどの付勢部材が必要である。さらに、ロック機構の操作終了後にトリガーレバーを初期位置に復帰させるため、トリガーレバーを初期位置に向けて付勢するバネなどの付勢部材が必要である。このように、トリガーレバーの操作中にロックレバーがロック位置に保持される構成では、トリガーレバーを初期位置に復帰させる付勢部材とロックレバーをロック位置に保持するための付勢部材が個別に必要になり、部品点数が増加する。そして、付勢部材を配置するスペースが必要になるためドアロック装置の大型化を招く。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ロック機構を電気的に操作する駆動手段を有する車両用のドアロック装置において、部品点数の削減を図ることを目的とする。
(課題を解決するための手段)
前記課題を解決するため、本発明に係る車両用ドアロック装置は、
初期位置から作動位置に移動することで、車両ドア(1)を閉止状態に保持可能なラッチ状態と前記車両ドア(1)の閉止状態を解除可能なアンラッチ状態とに切替可能に構成されているラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替えることができるように構成されているラッチ機構切替部材(36)と、
前記車両ドア(1)に設けられているドアハンドル(16,17)がドア開操作されると作動位置に移動するように構成されている第一レバー部材(34)と、
前記第一レバー部材(34)が前記作動位置に移動すると前記ラッチ機構切替部材(36)に係合して前記ラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替可能なアンロック位置と、前記ラッチ機構切替部材(36)に係合せずに前記ラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替え不能なロック位置と、に移動可能なリンク部材(35)と、
初期位置から作動位置に移動することで前記ラッチ機構切替部材(36)を前記作動位置へ移動させるように構成されているとともに、前記リンク部材(35)と係脱自在に係合可能な第二レバー部材(38)と、
前記リンク部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材(50)と、
前記第二レバー部材(38)を前記初期位置から前記作動位置へ移動させる駆動手段(40,39)と、
を有し、
前記第二レバー部材(38)が前記駆動手段(40,39)により駆動されて前記作動位置へ移動すると、前記第二レバー部材(38)は前記ラッチ機構切替部材(36)を前記作動位置へ移動させるとともに、前記リンク部材(35)を前記付勢部材(50)の付勢力に抗して前記アンロック位置へ移動させ、
前記第二レバー部材(38)を前記作動位置へ移動させた後に前記駆動手段(40,39)が停止すると、前記リンク部材(35)は、前記付勢部材(50)の付勢力によって前記ロック位置に移動するとともに、前記第二レバー部材(38)を前記初期位置へ移動させるように構成されている。
発明がこのように構成されると、1つの付勢部材(50)によって、ロック状態とアンロック状態を切替える部材であるリンク部材(35)と、ラッチ機構のラッチ状態とアンラッチ状態を切替える第二レバー部材(38)との2つの部材が付勢される。このため、第二レバー部材(38)を初期位置に復帰させる付勢部材を別途配置しなくてもよい。したがって、ドアロック装置(3)の部品点数の削減を図ることができるとともに、ドアロック装置(3)の小型化を図ることができる。
また、前記第二レバー部材(38)は、
前記駆動手段(40,39)により駆動されて前記作動位置に移動するときに、前記リンク部材(35)に係合して前記リンク部材(35)を前記付勢部(50)材の付勢力に抗して前記アンロック位置に移動させる第一係合部(381)と、前記ラッチ機構切替部材(36)に係合して前記ラッチ機構切替部材(36)を前記作動位置に移動させる第二係合部(382)と、を有する、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、第二レバー部材(38)は第二係合部(382)を介してラッチ機構切替部材(36)を押してラッチ機構切替部材(36)を作動位置に移動させるとともに、前記第二レバー部材(38)には第一係合部(381)を介して付勢部材(50)の付勢力が伝達される。このため、第二レバー部材(38)は、ラッチ機構切替部材(36)を作動位置に移動させた後は、第一係合部(381)を介して伝達される付勢部材(50)の付勢力により初期位置に戻る。
また、第一位置と第二位置とに移動可能な第三レバー部材(37)を有し、
前記付勢部材(50)は、前記第三レバー部材(37)が前記第一位置に位置すると前記リンク部材(35)を前記ロック位置に向けて付勢し、前記第三レバー部材(37)が前記第二位置に位置すると前記リンク部材(35)を前記アンロック位置に向けて付勢するように構成されている、
という構成であってもよい。
また、前記付勢部材(50)は、2本のアーム(501)を有するとともに前記2本のアームどうしの間隔が大きくなるように弾性変形可能なねじりコイルバネであり、
前記リンク部材(35)は突起状の係合部(352)を有しており、
前記係合部(352)が前記2本のアーム(501)の間に配置されている、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、リフトレバー(36)が初期位置に位置する場合には、付勢部材(50)は、第三レバー部材(37)が第一位置に位置するとリンク部材(35)をロック位置に向けて付勢でき、第三レバー部材(37)が第二位置に位置するとリンク部材(35)をアンロック位置に向けて付勢できる。そして、付勢部材(50)が2本のアームどうしの間隔が大きくなるように弾性変形可能することで、第三レバー部材(37)が第一位置に位置する場合であっても、リンク部材(35)のアンロック位置への移動が許容される。
また、前記駆動手段(40,39)は、アンロック位置と、リリース位置と、前記アンロック位置と前記リリース位置との間の中立位置と、に回転可能な回転部材(39)を有し、
前記回転部材(39)は、前記中立位置から前記リリース位置まで回転したときに前記第二レバー部材(38)を前記初期位置から前記作動位置に移動させ、前記中立位置から前記アンロック位置まで回転したときに前記リンク部材(35)を前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動させるように構成される、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、車両用ドアロック装置(3)がロック状態にある場合でも駆動手段(40,39)によってラッチ機構をアンラッチ状態にできるとともに、駆動手段(40,39)によって車両用ドアロック装置(3)をロック状態からアンロック状態に切替えることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置が適用された車両ドアの構成例を示す模式図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、ロック状態を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、リリース状態を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、アンロック状態を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、手動操作時の動作を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、手動操作時の動作を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、手動操作時の動作を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置の構成例および動作を示す図であり、手動操作時の動作を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置について、図面を参照して説明する。なお、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る車両用ドアロック装置を、単に「ドアロック装置」と略して記すことがある。図1および図2は、ドアロック装置3が適用された車両ドア1の構成例を示す模式図である。また、図1は車両ドア1の側面図であり、車内側から見た図である。図2は車両ドア1の後端部近傍の断面図であり、図1のII−II線断面矢視図である。
車両ドア1は、その下半部を構成するドア本体部11と、その上半部に設けられているドアサッシュ12とを備えている。ドア本体部11は、外側面を構成するアウタパネル13と、アウタパネル13の内側面に固定されているインナパネル14と、インナパネル14の内側面に固定されておりドア本体部11の内側面を構成する樹脂製のトリム15とを備えている。アウタパネル13にはアウトサイドドアハンドル16が、トリム15にはインサイドドアハンドル17が、それぞれ車両ドア1に対して回転可能に取り付けられている。アウトサイドドアハンドル16とインサイドドアハンドル17が、本発明におけるドアハンドルの例である。
図2に示すように、ドアロック装置3は、車両ドア1の内部(アウタパネル13とインナパネル14との間の内部空間)に配置されている。また、ドアロック装置3の一部は、車両ドア1の後端部において外部に露出している。そして、ドアロック装置3はインナパネル14(すなわち車両ドア1)に固定されている。
ドアロック装置3は、ラッチ状態とアンラッチ状態とに切替可能なラッチ機構を有している。ラッチ状態は車両ドア1を閉止状態に保持可能な状態をいうものとし、アンラッチ状態は車両ドア1の閉止状態を解除可能な状態をいうものとする。さらに、ドアロック装置3は、ロック状態とアンロック状態の切替えができるように構成されている。ロック状態とは、インサイドドアハンドル17とアウトサイドドアハンドル16のドア開操作によってはラッチ機構をアンラッチ状態に切替不能な状態(車両ドア1の閉止状態を解除可能にできない状態)をいうものとする。アンロック状態とは、インサイドドアハンドル17とアウトサイドドアハンドル16のドア開操作によってラッチ機構をアンラッチ状態に切替可能な状態をいうものとする。そして、ドアロック装置3は、インサイドドアハンドル17とアウトサイドドアハンドル16のドア開操作(手動操作)とアクチュエータ40の駆動力のそれぞれによって、ラッチ機構のラッチ状態とアンラッチ状態との切替えと、ロック状態とアンロック状態の切替えとができるように構成されている。
図3は、ドアロック装置3の構成例を示す分解斜視図である。図3に示すように、ドアロック装置3は、ハウジング31と、インサイドオープンレバー32と、インサイドレバー33と、本発明の第一レバー部材の例であるアウトサイドオープンレバー34と、本発明のリンク部材の例であるオープンリンク35と、本発明のラッチ機構切換部材の例であるリフトレバー36と、本発明の第三レバー部材の例であるアクティブレバー37と、本発明の第二レバー部材の例であるリリースレバー38と、回転部材39と、アクチュエータ40と、図略のラッチ機構を有している。なお、リフトレバー36はラッチ機構に含まれてもよい。
ハウジング31は、ドアロック装置3の筐体の機能を有する部材である。ハウジングは、第一支持部311と第二支持部312と第三支持部313と第四支持部314と第五支持部315とを有している。第一支持部311は、インサイドオープンレバー32を回転可能に支持できるように構成されている。第二支持部312は、インサイドレバー33とアクティブレバー37を回転可能に支持できるように構成されている。第三支持部313は、アウトサイドオープンレバー34を回転可能に支持できるように構成されている。第四支持部414は、リリースレバー38を回転可能に支持できるように構成されている。第五支持部315は、回転部材39を回転可能に支持できるように構成されている。なお第一支持部311〜第五支持部315の構成は特に限定されるものではなく、図3に示すように、円柱状や円筒状の軸が適用できる。そして、インサイドオープンレバー32と、インサイドレバー33と、アウトサイドオープンレバー34と、アクティブレバー37と、リリースレバー38と、回転部材39とには、それぞれ軸孔が形成されており、これらの各部材の軸孔に各支持部311〜315のそれぞれが挿入されることで、これらの各部材が各支持部311〜315を中心に回転可能に支持される。
インサイドオープンレバー32、インサイドレバー33、アウトサイドオープンレバー34、リフトレバー36、アクティブレバー37、リリースレバー38、回転部材39は、それぞれハウジング31に対して回転可能に支持されている。なお、インサイドオープンレバー32とインサイドレバー33とアクティブレバー37とリリースレバー38と回転部材39の回転中心線は互いに平行である。また、アウトサイドオープンレバー34の回転中心線は、インサイドオープンレバー32とインサイドレバー33とアクティブレバー37とリリースレバー38と回転部材39の回転中心線と直角である。オープンリンク35は、アウトサイドオープンレバー34に対して回転可能に支持されている。アクチュエータ40は、回転部材39を回転駆動する駆動力源であり、ハウジング31に固定されている。
図4〜図10は、ドアロック装置3の構成および動作を示す図である。図4〜図6はアクチュエータ40の駆動力による動作を示し、図7〜図10は手動操作による動作を示す。また、図4はドアロック装置3のロック状態を示し、図5はドアロック装置3がロック状態にある場合おいてラッチ機構をアンラッチ状態にする動作を示し、図6はアンロック状態を示す。また、図4〜図6においては、各部材の位置関係を分かりやすく示すため、一部の線を省略してある。図7〜図10は、ドアロック装置3がアンロック状態にある場合にラッチ機構をアンラッチ状態にする動作を示す。具体的には、図7と図8はアウトサイドドアハンドル16とインサイドドアハンドル17のいずれもドア開操作されていない状態を示し、図9と図10はインサイドドアハンドル17がドア開操作されている状態を示す。また、図8は図7を、図10は図9を、90°異なる方向から見た図である。
インサイドオープンレバー32は、第一支持部311によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで初期位置と作動位置とに移動できるように構成されている。図4〜図8は、インサイドオープンレバー32が初期位置に位置する状態を示し、図9と図10はインサイドオープンレバー32が作動位置に位置する状態を示す。図4〜図7において、インサイドオープンレバー32の作動位置は、初期位置から時計回りの方向に所定の角度回転した位置である。
インサイドオープンレバー32は、車両ドア1に設けられているインサイドドアハンドル17と連係しており、インサイドドアハンドル17のドア開操作(インサイドドアハンドル17を車両ドア1に対して回転させる操作をいう)に連動して初期位置から作動位置へ移動するように構成されている。例えば、インサイドオープンレバー32とインサイドドアハンドル17とは、図略の操作ワイヤなどによって連結されている。また、インサイドオープンレバー32は、インサイドオープンレバー復帰バネ51によって初期位置に向けて常時付勢されており、インサイドドアハンドル17がドア開操作されていない状態では、インサイドオープンレバー復帰バネ51の付勢力によって初期位置に保持されるように構成されている。
インサイドオープンレバー32は、インサイドレバー33の第一係合部331と係脱自在に係合可能な係合部321を有している。そして、インサイドオープンレバー32が初期位置から作動位置に移動すると、インサイドオープンレバー32の係合部321がインサイドレバー33の第一係合部331に係合して第一係合部331を押し、インサイドレバー33を初期位置から作動位置へ移動させる。
インサイドレバー33は、第二支持部312によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで初期位置と作動位置とに移動可能である。図4〜図6は、インサイドレバー33が初期位置に位置している状態を示す。図4〜図6中において、インサイドレバー33の作動位置は、初期位置から反時計回りの方向に所定の角度回転移動した位置である(図8参照)。
インサイドレバー33は、インサイドオープンレバー32の係合部321に係脱自在に係合可能な第一係合部331と、アウトサイドオープンレバー34の係合部341に係脱自在に係合可能な第二係合部332とを有している。そして、インサイドレバー33は、インサイドオープンレバー32の回転移動に応じて初期位置から作動位置へ回転移動すると、第二係合部332がアウトサイドオープンレバー34の係合部341に係合して係合部341を押し、アウトサイドオープンレバー34を初期位置から作動位置へ回転移動させる。
アウトサイドオープンレバー34は、本発明の第一レバー部材の例である。アウトサイドオープンレバー34は、第三支持部313によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで初期位置と動作位置とに移動可能である。図4〜図8は、アウトサイドオープンレバー34が初期位置に位置する状態を示し、図9と図10はアウトサイドオープンレバー34が作動位置に位置する状態を示す。なお、アウトサイドオープンレバー34の回転中心線は、図4〜図7および図9中では左右に平行な方向であり、図8と図10では紙面に直角な方向である。
アウトサイドオープンレバー34はアウトサイドドアハンドル16と連係している。例えば、アウトサイドオープンレバー34は、操作ワイヤなどによってアウトサイドドアハンドル16と連結されている。そして、アウトサイドオープンレバー34は、アウトサイドドアハンドル16のドア開操作(アウトサイドドアハンドル16を車両ドア1に対して回転させる操作)によって、初期位置から作動位置へ回転移動するように構成されている。また、アウトサイドオープンレバー34は係合部341を有しており、この係合部341がインサイドレバー33の第二係合部332に係合して押されることで、初期位置から作動位置へ回転移動するように構成されている。
また、アウトサイドオープンレバー34は、アウトサイドオープンレバー復帰バネ53(図3参照)によって初期位置に向けて常時付勢されており、アウトサイドドアハンドル16がドア開操作されていない場合と、インサイドレバー33が作動位置に位置していない場合(すなわち、インサイドドアハンドル17がドア開操作されていない場合)とには、このアウトサイドオープンレバー復帰バネ53の付勢力によって初期位置に保持される。
オープンリンク35は、本発明のリンク部材の例である。オープンリンク35は、アウトサイドオープンレバー34に対して回転可能に支持されている。例えば、アウトサイドオープンレバー34には支持部342が設けられているとともにオープンリンク35には開口部355が設けられており、オープンリンク35の開口部355にアウトサイドオープンレバー34の支持部342が挿入されることで、オープンリンク35はアウトサイドオープンレバー34に対して回転可能に支持される。そして、オープンリンク35は、アウトサイドオープンレバー34とともにハウジング31に対して回転することで、初期位置と作動位置とに移動できる。
また、オープンリンク35は、リフトレバー36の第一係合部361に係脱自在に係合可能な第一係合部351を有している。そして、オープンリンク35は、アウトサイドオープンレバー34に対して相対的に回転することで、アンロック位置とロック位置とに移動可能である。アンロック位置は、オープンリンク35がアウトサイドオープンレバー34とともに初期位置から作動位置へ移動した場合に、オープンリンク35の第一係合部351がリフトレバー36の第一係合部361と係合してリフトレバー36を作動位置に移動させることができる位置である。すなわち、アンロック位置は、車両ドア1の閉止状態を解除可能な状態である。ロック位置は、オープンリンク35が初期位置から作動位置へ移動しても、オープンリンク35の第一係合部351がリフトレバー36の第一係合部361と係合しない位置(オープンリンク35がリフトレバー36を作動位置に移動させない位置)である。すなわち、ロック位置は、アウトサイドドアハンドル16とインサイドドアハンドル17のドア開操作では車両ドア1の閉止状態を解除不能な状態である。図4はオープンリンク35がロック位置に位置する状態を示し、図5と図6はオープンリンク35がアンロック位置に位置する状態を示す。
オープンリンク35は、付勢部材50と係合する第二係合部352を有している。第二係合部352は、第一係合部351から延びた棒状の部分354からオープンリンク35の回転中心線(軸)方向に突出する突起状の構成として適用できる。そして、オープンリンク35は、この付勢部材50を介してアクティブレバー37と連係している。さらに、オープンリンク35は、後述するリリースレバー38の第一係合部381と係脱自在に係合可能な第三係合部353を有する。
付勢部材50は、アクティブレバー37の位置に応じてオープンリンク35をロック位置とアンロック位置のいずれか一方に向けて付勢する機能を有する。また、付勢部材50は、リリースレバー38を初期位置に向けて付勢する機能も有する。
本実施形態では、付勢部材50には、2本のアーム501を有するねじりコイルバネが適用される。これら2本のアーム501は、略平行で略同じ向きに向かって突出している。そして、付勢部材50は、2本のアーム501の間隔が開くように弾性変形可能に構成されている。付勢部材50は、アクティブレバー37に取り付けられており、ハウジング31に対してアクティブレバー37と一体的に回転する。そして、2本のアーム501の間にオープンリンク35の第二係合部352が配置されている。このように、アクティブレバー37とオープンリンク35とは、アクティブレバー37に取り付けられている付勢部材50を介して連係している。
アクティブレバー37は、本発明の第三レバー部材の例である。アクティブレバー37は、第二支持部312によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで第一位置と第二位置とに移動可能である。図4と図5はアクティブレバー37が第一位置に位置する状態を示し、図6はアクティブレバー37が第二位置に位置する状態を示す。なお、本実施形態では、アクティブレバー37とインサイドレバー33とが、第二支持部312により同軸に回転可能に支持される例を示す。
アクティブレバー37は、車両ドア1に設けられているキーシリンダと連係している。例えば、アクティブレバー37はキーシリンダのそれぞれに所定の部材を介して連結されている。そして、アクティブレバー37はキーシリンダの操作に応じて第一位置と第二位置とに移動するように構成されている。さらに、アクティブレバー37は、回転部材39の回転によっても第一位置と第二位置とに移動するように構成されている。
図4に示すように、アクティブレバー37が第一位置に位置し、かつ、後述するリリースレバー38が初期位置に位置すると、オープンリンク35は付勢部材50によってロック位置に保持される。また、アクティブレバー37が第一位置に位置する場合には、図5に示すように、付勢部材50の2本のアーム501の一方がオープンリンク35の第二係合部352に押され、2本のアーム501の間隔が広がるように付勢部材50が弾性変形することで、オープンリンク35のロック位置からアンロック位置への移動が許容される。なお、この場合には、オープンリンク35は付勢部材50によってロック位置に向けて付勢される。具体的には、オープンリンク35の第二係合部352が付勢部材50の2本のアーム501の一方に押されることで、オープンリンク35はロック位置に向けて付勢される。
リフトレバー36は、本発明のラッチ機構切換部材の例である。リフトレバー36は、ハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで初期位置と作動位置とに移動可能である。そして、リフトレバー36は、初期位置から作動位置に移動するとラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に切替えるように構成されている。なお、本実施形態では、リフトレバー36は、図略のフレームなどに回転可能に支持されており、このフレームに対して回転することでハウジング31に対しても回転するように構成されている。
図示省略のラッチ機構は、車両ドア1を閉止状態に保持可能なラッチ状態と、車両ドア1の閉止状態を解除可能なアンラッチ状態と、に切替可能に構成されている。ラッチ機構の具体的な構成は特に限定されるものではなく、公知の各種構成が適用できるが、例えば次のような構成が適用できる。
ラッチ機構は、ラッチとポールとを有している。ラッチは、ドアロック装置3のフレームなどに回転可能に支持されており、アンラッチ位置とハーフラッチ位置とフルラッチ位置とに回転移動可能である。アンラッチ位置は車体90に設けられているストライカ91を保持しない位置(係脱自在な位置)である。ハーフラッチ位置およびフルラッチ位置は、車両ドア1が閉止状態にある場合において、ストライカ91を保持する位置である。そして、ラッチはラッチ復帰バネによってアンラッチ位置に向けて常時付勢されている。
ポールは、ドアロック装置3のフレームに回転可能に支持されており、係合位置と非係合位置とに移動可能である。係合位置は、ラッチに係合することでラッチをハーフラッチ位置またはフルラッチ位置に保持する(アンラッチ位置への回転移動を阻止する)位置である。アンラッチ位置は、ラッチに係合しない位置であり、ラッチのアンラッチ位置への回転移動を許容する位置である。そして、ポールはポール復帰バネによって係合位置に向けて常時付勢されている。
そして、リフトレバー36は、車両ドア1が閉止状態にある場合に初期位置から作動位置へ移動すると、ポールに係合して(例えばポールを押して)ポールを係合位置から非係合位置へ移動させる。これによりポールとラッチの係合が解除され、ラッチがラッチ復帰バネの付勢力によってアンラッチ位置に回転移動し、車両ドア1の閉止状態が解除可能になる。このように、ラッチ機構は、リフトレバー36が初期位置から作動位置に移動した場合に、リフトレバー36の動きによってラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わるように構成されていればよい。
アクチュエータ40と回転部材39は、本発明においてリリースレバー38を初期位置から作動位置へ移動させる駆動手段の例である。本実施形態では、アクチュエータ40として回転動力を出力するモータが適用され、その出力軸401にはウォーム402が設けられている。なお、アクチュエータ40は、回転部材39を正逆両方向に回転駆動できればよく、具体的な構成は限定されるものではない。
回転部材39は、第五支持部315によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで中立位置とアンロック位置とリリース位置とに移動可能に構成されている。回転部材39にはウォームホイール(例えばヘリカルギア)が適用される。そして、回転部材39であるヘリカルギアはアクチュエータ40のウォーム402と噛み合っている。図4は回転部材39が中立位置にある状態を示し、図5は回転部材39がリリース位置にある状態を示し、図6は回転部材39がアンロック位置にある状態を示す。
図4〜図6に示すように、中立位置は、リリースレバー38が初期位置に位置することを許容する位置であり、具体的には回転部材39に設けられている係合部391が初期位置に位置するリリースレバー38の第三係合部383に接触しない位置である。リリース位置とアンロック位置は、中立位置から互いに反対方向に所定の角度回転した位置である。すなわち、中立位置は、アンロック位置とリリース位置との間に位置している。そして、回転部材39は、アクチュエータ40の駆動力によって初期位置からアンロック位置とリリース位置のそれぞれへ回転移動するように構成されている。また、回転部材39は、回転部材復帰バネ54によって中立位置に向けて常時付勢されており、アクチュエータ40が作動していない場合には、この回転部材復帰バネ54によって中立位置に保持される。
回転部材39は、中立位置からリリース位置へ回転移動することで、後述するリリースレバー38を初期位置から作動位置へ移動させるように構成されている。本実施形態では、回転部材39には回転中心から半径方向に離れた突起状の係合部391が設けられており、回転部材39の中立位置からリリース位置に向かう方向への回転によってこの係合部391がリリースレバー38の第三係合部383と係合し(第三係合部383を押し)、リリースレバー38を初期位置から作動位置へ移動させる。また、回転部材39は、中立位置からアンロック位置へ回転移動することで、アクティブレバー37を第一位置から第二位置に移動させるように構成されている(図6参照)。例えば、回転部材39には図略の突起部が設けられている。そして、回転部材39が中立位置からアンロック位置へ回転移動すると、この突起部がアクティブレバー37に接触してアクティブレバー37を押し、これによりアクティブレバー37を第一位置から第二位置に移動させる。
リリースレバー38は、本発明の第二レバー部材の例である。リリースレバー38は、第四支持部314によりハウジング31に対して回転可能に支持されており、回転することで初期位置と作動位置とに移動可能である。図4と図6はリリースレバー38が初期位置に位置する状態を示し、図5はリリースレバー38が作動位置にある状態を示す。リリースレバー38は、回転部材39の係合部391と係脱自在に係合可能な第三係合部383と、リフトレバー36の第二係合部362に係脱自在に係合可能な第二係合部382と、オープンリンク35の第三係合部353に係脱自在に係合可能な第一係合部381とを有している。
回転部材39が中立位置からリリース位置へ回転移動すると、リリースレバー38の第三係合部383が回転部材39の係合部391に係合して押され、リリースレバー38は図4に示す初期位置から図5に示す作動位置に移動する。そして、リリースレバー38は、初期位置から作動位置に移動すると、第二係合部382がリフトレバー36の第二係合部362と係合して第二係合部362を押し、リフトレバー36を初期位置から作動位置へ移動させる。そして、前記のとおり、車両ドア1が閉止状態である場合にリフトレバー36が初期位置から作動位置へ移動すると、ラッチ機構はラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わり、車両ドア1は閉止状態を解除可能な状態になる。
さらに、リリースレバー38は、オープンリンク35がロック位置に位置している場合に初期位置から作動位置へ移動すると、リリースレバー38の第一係合部381がオープンリンク35の第三係合部353と係合して第三係合部353を押し、オープンリンク35をアンロック位置に移動させる。また、リリースレバー38が初期位置から作動位置の側に移動している場合には、リリースレバー38の第一係合部381がオープンリンク35の第三係合部353と係合することによって、オープンリンク35を介して付勢部材50の付勢力(オープンリンク35をロック位置に向けて付勢する付勢力)がリリースレバー38に伝達される。このためリリースレバー38は初期位置に向けて付勢される。
なお、リリースレバー38の第一係合部381は、オープンリンク35の第三係合部353から見て、オープンリンク35がロック位置に向かう方向に位置する。そして、リリースレバー38が初期位置に位置する場合には、オープンリンク35は、リリースレバー38と干渉することなくロック位置とアンロック位置とに移動可能である。また、リリースレバー38が回転部材39の回転によって初期位置から作動位置に移動する場合に、リリースレバー38の第一係合部381がオープンリンク35の第三係合部353に係合して第三係合部353を押し、オープンリンク35をロック位置からアンロック位置に移動させることができる。一方、オープンリンク35が付勢部材50によりロック位置に向けて付勢されている場合には、オープンリンク35の第三係合部353がリリースレバー38の第一係合部381に係合して押される。このため、リリースレバー38は初期位置に向かって付勢される。
ここで、アウトサイドドアハンドル16とインサイドドアハンドル17がドア開操作された場合のドアロック装置3の動作について説明する。
ドアロック装置3は、インサイドドアハンドル17がドア開操作されると、図7と図8に示す状態から図9と図10に示す状態になる。すなわち、インサイドドアハンドル17の動きがインサイドオープンレバー32とインサイドレバー33とを介してアウトサイドオープンレバー34に伝達され、アウトサイドオープンレバー34が初期位置から作動位置へ移動する。また、アウトサイドドアハンドル16がドア開操作されると、アウトサイドドアハンドル16の動きがアウトサイドオープンレバー34に伝達される。このため、インサイドオープンレバー32とインサイドレバー33とは初期位置に保持されたままで(図7参照)、アウトサイドオープンレバー34が図9に示すように初期位置から作動位置へ移動する。そして、オープンリンク35は、アウトサイドオープンレバー34ともに初期位置から作動位置へ移動する。
オープンリンク35がアンロック位置に位置している状態(アンロック状態)において、オープンリンク35がアウトサイドオープンレバー34とともに初期位置から作動位置へ移動すると、オープンリンク35の第一係合部351がリフトレバー36の第一係合部361に係合し、リフトレバー36を初期位置から作動位置へ移動させる。そうすると、ラッチ機構のポールがリフトレバー36の移動によって係合位置から非係合位置に移動し、ラッチはラッチ復帰バネによってアンラッチ位置に移動する。その結果、ラッチはラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わり、車両ドア1は閉止状態を解除可能な状態になる。
一方、オープンリンク35がロック位置に位置している状態(ロック状態)においては、オープンリンク35が初期位置から作動位置へ移動しても、オープンリンク35の第一係合部351はリフトレバー36の第一係合部361に係合しないから、リフトレバー36は初期位置に保持される。このため、ラッチ機構はラッチ状態に保持されるため、車両ドア1は閉止状態を解除不能な状態に保持される。
このように、オープンリンク35がロック位置に位置していると、インサイドドアハンドル17とアウトサイドドアハンドル16がドア開操作されても、車両ドア1は閉止状態を保持可能な状態(閉止状態を解除不能な状態)に保持される。すなわち、ドアロック装置3は、オープンリンク35がアンロック位置に位置するとアンロック状態となり、ロック位置に位置するとロック状態となる。
次いで、アクチュエータ40の駆動力によるドアロック装置3の動作について説明する。
アクティブレバー37が第一位置に位置しオープンリンク35がロック位置に位置する状態(図4参照)で、アクチュエータ40が作動して回転部材39が中立位置からリリース位置へ回転移動すると、図5に示すように、回転部材39の係合部391がリリースレバー38の第三係合部383に係合し、リリースレバー38を初期位置から作動位置へ移動させる。そして、リリースレバー38が作動位置に移動すると、リリースレバー38の第二係合部382がリフトレバー36の第二係合部362に係合し、リフトレバー36を初期位置から作動位置へ移動させる。さらに、リリースレバー38の第一係合部381がオープンリンク35の第三係合部353に係合し、オープンリンク35を付勢部材50の付勢力に抗してロック位置からアンロック位置へ移動させる。この際、オープンリンク35の第二係合部352が付勢部材50の2本のアーム501の一方を押し、付勢部材50は2本のアーム501どうしの間隔が大きくなるように弾性変形する。
リフトレバー36がリリースレバー38に押されて作動位置へ移動すると、インサイドドアハンドル17とアウトサイドドアハンドル16のドア開操作の場合と同様に、ラッチ機構はアンラッチ状態になり、車両ドア1は閉止状態を解除可能な状態になる。なお、リリースレバー38はオープンリンク35を介さずに直接的にリフトレバー36と係合してリフトレバー36を作動位置へ移動させる。このため、アクチュエータ40の駆動力を使用する場合には、ドアロック装置3がロック状態にあってもラッチ機構をアンラッチ状態に切替えることができる。また、前記のとおり、ドアロック装置3がロック状態にある状態においてアクチュエータ40の駆動力により車両ドア1を開放可能な状態にする場合には、オープンリンク35が付勢部材50の付勢力に抗してロック位置からアンロック位置へ移動する。このときオープンリンク35はロック位置に向けて付勢される状態となる。
アクチュエータ40が停止すると、回転部材39は回転部材復帰バネ54の付勢力によって中立位置に復帰する。そうすると、リリースレバー38は初期位置に移動可能な状態となる。そして、オープンリンク35は、付勢部材50の付勢力によってロック位置に移動するとともに、付勢部材50の付勢力によってリリースレバー38を押して初期位置に移動させる。これにより、ドアロック装置3は図4に示す状態に戻る。
また、アクティブレバー37が第一位置に位置しオープンリンク35がロック位置に位置する状態(図4参照)で、アクチュエータ40が作動して回転部材39が中立位置からアンロック位置へ回転移動すると、回転部材39はアクティブレバー37を図4に示す第一位置から図6に示す第二位置へ移動させる。そして、アクティブレバー37が第一位置から第二位置へ移動すると、オープンリンク35は付勢部材50によってアンロック位置に付勢され、アンロック位置に位置する状態になる。このように、ドアロック装置3は、アクチュエータ40の駆動力によってロック状態からアンロック状態に切替えられるように構成されている。なお、アクティブレバー37と回転部材39とは、回転部材39が中立位置からアンロック位置へ回転することでアクティブレバー37がロック位置からアンロック位置に移動するように連係すればよく、具体的な連係の構成は限定されるものではない。
以上のとおり、アクティブレバー37が第一位置に位置している状態でリリースレバー38がアクチュエータ40の駆動力によって初期位置から作動位置へ移動すると、リリースレバー38がリフトレバー36を作動位置へ移動させるとともに、リリースレバー38がオープンリンク35を付勢部材50の付勢力に抗してアンロック位置へ移動させる。そして、リリースレバー38が作動位置に移動した後にアクチュエータ40の作動が停止すると、付勢部材50の付勢力によってオープンリンク35がアンロック位置からロック位置に移動するとともに、オープンリンク35がリリースレバー38を初期位置へ移動させる。このように、ドアロック装置3は、1つの付勢部材50によって、ロック状態とアンロック状態を切替える部材であるオープンリンク35と、ラッチ機構のラッチ状態とアンラッチ状態を切替える部材であるリリースレバー38との2つの部材を付勢するように構成されている。
このような構成によれば、リリースレバー38を初期位置に復帰させる付勢部材を別途配置しなくてもよい。このため、部品点数の削減を図ることができるとともに、ドアロック装置3の小型化、例えば薄型化を図ることができる。例えば、リリースレバー38を初期位置に付勢するためのねじりコイルバネをリリースレバー38の支持軸に装着する構成では、ドアロック装置3のリリースレバー38の回転中心線方向の寸法が大きくなる。本実施形態では、リリースレバー38の支持軸にこのような付勢部材を装着しなくてよいから、ドアロック装置3のこの支持軸方向の寸法を小さくできる。すなわち、ドアロック装置3の薄型化を図ることができる。また、このようなねじりコイルバネ以外の付勢部材を用いる構成であっても、リリースレバー38の周辺に付勢部材を配置するためのスペースが必要になる。このため、ドアロック装置3の大型化を招く。これに対して、本実施形態によれば、付勢部材50とは別の付勢部材をリリースレバー38の周辺に配置しなくてもよいから、ドアロック装置3の小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、付勢部材50として2本のアーム501を有するねじりコイルバネが適用される例を示したが、付勢部材50はこのようなねじりコイルバネに限定されるものではない。付勢部材50は、アクティブレバー37が第一位置に位置している場合にはオープンリンク35をロック位置に向けて付勢し、アクティブレバー37が第二位置に位置している場合にはオープンリンク35をアンロック位置に向けて付勢し、アクティブレバー37が第一位置に位置する場合に弾性変形することでオープンリンク35がアンロック位置へ移動できるように構成されていればよい。
また、ラッチ機構は、車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ状態と車両ドアの閉止状態を解除可能なアンラッチ状態とに切替可能に構成され、リフトレバー36が初期位置から作動位置へ移動することでラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わるように構成されていればよい。
また、前記実施形態では、リフトレバー36と係脱自在に係合可能なオープンリンク35がアウトサイドオープンレバー34に対して回転可能に支持される構成を示したが、インサイドオープンレバー33に対して回転可能に支持される構成であってもよい。この場合には、インサイドオープンレバー33は、インサイドドアハンドル17のドア開操作によって作動位置に移動するように構成されるとともに、アウトサイドオープンレバー34に移動に応じて初期位置から作動位置に移動するように構成されていればよい。
3…ドアロック装置、31…ハウジング、32…インサイドオープンレバー、34…アウトサイドオープンレバー、35…オープンリンク36…リフトレバー、37…アクティブレバー、38…リリースレバー、39…回転部材、40…アクチュエータ、50…付勢部材

Claims (5)

  1. 初期位置から作動位置に移動することで、車両ドアを閉止状態に保持可能なラッチ状態と前記車両ドアの閉止状態を解除可能なアンラッチ状態とに切替可能に構成されているラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替えることができるように構成されているラッチ機構切替部材と、
    前記車両ドアに設けられているドアハンドルがドア開操作されると作動位置に移動するように構成されている第一レバー部材と、
    前記第一レバー部材が前記作動位置に移動すると前記ラッチ機構切替部材に係合して前記ラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替可能なアンロック位置と、前記ラッチ機構切替部材に係合しないため前記ラッチ機構を前記アンラッチ状態に切替不能なロック位置と、に移動可能なリンク部材と、
    前記リンク部材と係脱自在に係合可能であり、初期位置から作動位置に移動することで前記ラッチ機構切替部材を前記作動位置へ移動させるように構成されている第二レバー部材と、
    前記リンク部材を前記ロック位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記第二レバー部材を前記初期位置から前記作動位置へ移動させる駆動手段と、
    を有し、
    前記第二レバー部材が前記駆動手段により駆動されて前記作動位置へ移動すると、前記第二レバー部材は前記ラッチ機構切替部材を前記作動位置へ移動させるとともに、前記リンク部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記アンロック位置へ移動させ、
    前記第二レバー部材を前記作動位置へ移動させた後に前記駆動手段が停止すると、前記リンク部材は、前記付勢部材の付勢力によって前記ロック位置に移動するとともに、前記第二レバー部材を前記初期位置へ移動させるように構成されている、
    車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第二レバー部材は、
    前記駆動手段により駆動されて前記作動位置に移動するときに、前記リンク部材に係合して前記リンク部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記アンロック位置に移動させる第一係合部と、前記ラッチ機構切替部材に係合して前記ラッチ機構切替部材を前記作動位置に移動させる第二係合部と、を有する、
    車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
    第一位置と第二位置とに移動可能な第三レバー部材を有し、
    前記付勢部材は、前記第三レバー部材が前記第一位置に位置すると前記リンク部材を前記ロック位置に向けて付勢し、前記第三レバー部材が前記第二位置に位置すると前記リンク部材を前記アンロック位置に向けて付勢するように構成されている、
    車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記付勢部材は、2本のアームを有するとともに前記2本のアームどうしの間隔が大きくなるように弾性変形可能なねじりコイルバネであり、
    前記リンク部材は突起状の係合部を有しており、
    前記係合部が前記2本のアームの間に配置されている、
    車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記駆動手段は、アンロック位置と、リリース位置と、前記アンロック位置と前記リリース位置との間の中立位置と、に回転可能な回転部材を有し、
    前記回転部材は、前記中立位置から前記リリース位置まで回転したときに前記第二レバー部材を前記初期位置から前記作動位置に移動させ、前記中立位置から前記アンロック位置まで回転したときに前記リンク部材を前記ロック位置から前記アンロック位置まで移動させるように構成される、
    車両用ドアロック装置。
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