JP2005139793A - リンク装置及び車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Katsutoshi Fukunaga
勝稔 福永
Atsushi Suzumura
淳 鈴村
Takashi Nishio
貴士 西尾
Shigeru Tanabe
茂 田辺
Akira Muramatsu
明 村松
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Abstract

【課題】 規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めてダブルロックレバーをダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させても、これらロッキングレバー及びダブルロックレバーの意図しない揺動を抑制することができる車両用ドアロック装置を提供する。
【解決手段】 ダブルロックレバーがダブルロックのセット状態の位置へと変位したときに係合ピン43aがダブルロックレバーを押圧する力F1がロッキングレバー17をロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとき、力F1の線上にダブルロックレバーの回動中心C1が配置される。ダブルロックレバーがダブルロックのアンセット状態の位置へと変位したときに係合ピン43aがダブルロックレバーを押圧する力F2の線上にロッキングレバー17及びダブルロックレバーの回動中心C1,C2が配置される。
【選択図】 図10

Description

本発明は、リンク装置及び車両用ドアロック装置に関するものである。
従来、車両用ドアロック装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドアロック装置は、車両ドアの開放を可能にするアンロック状態と車両ドアの開放を不可能にするロック状態とを切り替える機構部に加えて、ロック状態からアンロック状態への切り替えが可能なダブルロックのアンセット状態と同切り替えが不可能なダブルロックのセット状態とを切り替える機構部を備えている。
特開2001−90411号公報
ところで、特許文献1の車両用ドアロック装置は、単一の電動モータでロック・アンロック状態及びダブルロックのセット・アンセット状態を切り替えるものであるが、これらの切り替えのためには電動モータによりロッドを中間のストロークで停止させる必要があり、位置検出用のセンサを要することで構造が複雑化してしまう。
そこで、アンロック状態の位置とロック状態の位置とに変位するロッキングレバー(第1回動体)にダブルロックレバー(第2回動体)を回動可能に支持し、ロック状態においてダブルロックレバーを押圧することでこれを変位させるとともに、規制部材によりダブルロックレバーの回動範囲をダブルロックのセット・アンセット状態の位置までに規制することが本出願人により提案されている。この場合、規制部材によりダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置でダブルロックレバーの回動が規制されてこれらの切り替えが完了するため、特許文献1のように位置検出用のセンサが不要とされる。
しかしながら、規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めてダブルロックレバーをダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させる場合には、回動可能に支持されるこれらレバーに回転モーメントが生じて意図しない揺動が生じることがある。そして、これに伴いロック・アンロック状態若しくはダブルロックのセット・アンセット状態の保持が不安定になることがある。
本発明の第1の目的は、規制部材を介して第1回動体で第2回動体の変位を止めて第2回動体を第1若しくは第2作動状態の位置へと変位させても、これら第1及び第2回動体の意図しない揺動を抑制することができるリンク装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めてダブルロックレバーをダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させても、これらロッキングレバー及びダブルロックレバーの意図しない揺動を抑制することができる車両用ドアロック装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、係合部を有し、一側及び他側に選択的に回動駆動される駆動側回動体と、不動部に回動可能に支持され、外力が伝達されて第1状態の位置と第2状態の位置とに変位する第1回動体と、前記第1回動体に回動可能に支持される第2回動体と、前記第1及び第2回動体の少なくとも一方に設けられ、該第1回動体の第1状態の位置で、該第2回動体の回動範囲を該第1回動体を第1状態の位置から第2状態の位置へと変位させる外力を伝達可能にする第1作動状態の位置から該外力を伝達不可能にする第2作動状態の位置までに規制する規制部材とを備え、前記第2回動体は、前記第1回動体の第1状態の位置で、前記駆動側回動体の一側及び他側への選択的な回動駆動に伴い前記規制部材に規制されるまで前記係合部にて選択的に押圧されて第1作動状態の位置と第2作動状態の位置とに変位され、前記第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部が該第2回動体を押圧する力が前記第1回動体を第1状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとき、該第2回動体を押圧する力の線上に該第2回動体の回動中心が配置され、前記第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部が該第2回動体を押圧する力の線上に前記第1回動体の回動中心及び該第2回動体の回動中心が配置されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、係合部を有し、一側及び他側に選択的に回動駆動されるダブルロック用回動体と、不動部に回動可能に支持され、室内側の操作力が伝達されてアンロック状態の位置とロック状態の位置とに変位するロッキングレバーと、前記ロッキングレバーに回動可能に支持されるダブルロックレバーと、前記ロッキングレバー及び前記ダブルロックレバーの少なくとも一方に設けられ、該ロッキングレバーのロック状態の位置で、該ダブルロックレバーの回動範囲を該ロッキングレバーをロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させる室内側の操作力を伝達可能にするダブルロックのアンセット状態の位置から該操作力を伝達不可能にするダブルロックのセット状態の位置までに規制する規制部材とを備え、前記ダブルロックレバーは、前記ロッキングレバーのロック状態の位置で、前記ダブルロック用回動体の一側及び他側への選択的な回動駆動に伴い前記規制部材に規制されるまで前記係合部にて選択的に押圧されてダブルロックのアンセット状態の位置とダブルロックのセット状態の位置とに変位され、前記ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部が該ダブルロックレバーを押圧する力が前記ロッキングレバーをロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとき、該ダブルロックレバーを押圧する力の線上に該ダブルロックレバーの回動中心が配置され、前記ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部が該ダブルロックレバーを押圧する力の線上に前記ロッキングレバーの回動中心及び該ダブルロックレバーの回動中心が配置されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、前記ダブルロック用回動体は、電動モータにより回動駆動されることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部が第2回動体を押圧する力が第1回動体を第1状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるときには、前記規制部材を介して第2回動体の変位を第1回動体で止めても、第1回動体が揺動することはない。これは、第1回動体が既に第1状態の位置へと変位していることで上記回転モーメントに対しては実質的に不動状態になるためである。また、このときに前記係合部が第2回動体を押圧する力の線上に回動中心が配置される第2回動体には回転モーメントが生じないため、前記規制部材を介して第2回動体の変位を第1回動体で止めても、第2回動体が第1回動体に対して揺動することもない。
一方、第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部が第2回動体を押圧する力の線上にそれぞれ回動中心が配置される第1及び第2回動体には回転モーメントが生じないため、同様にこれら第1及び第2回動体が揺動することもない。
以上により、前記規制部材を介して第2回動体の変位を第1回動体で止めて第2回動体を第1若しくは第2作動状態の位置へと変位させても、これら第1及び第2回動体の意図しない揺動が抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部がダブルロックレバーを押圧する力がロッキングレバーをロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるときには、前記規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めても、ロッキングレバーが揺動することはない。これは、ロッキングレバーが既にロック状態の位置へと変位していることで上記回転モーメントに対しては実質的に不動状態になるためである。また、このときに前記係合部がダブルロックレバーを押圧する力の線上に回動中心が配置されるダブルロックレバーには回転モーメントが生じないため、前記規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めても、ダブルロックレバーがロッキングレバーに対して揺動することもない。
一方、ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部がダブルロックレバーを押圧する力の線上にそれぞれ回動中心が配置されるロッキングレバー及びダブルロックレバーには回転モーメントが生じない。このため、同様にこれらロッキングレバー及びダブルロックレバーが揺動することもない。
以上により、前記規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めてダブルロックレバーをダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させても、これらロッキングレバー及びダブルロックレバーの意図しない揺動が抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、ダブルロック用回動体の回動駆動は、比較的簡易な構成としうる電動モータとの駆動連結によって実現される。
以上詳述したように、請求項1に記載の発明では、規制部材を介して第1回動体で第2回動体の変位を止めて第2回動体を第1若しくは第2作動状態の位置へと変位させても、これら第1及び第2回動体の意図しない揺動を抑制することができる。
請求項2又は3に記載の発明では、前記規制部材を介してダブルロックレバーの変位をロッキングレバーで止めてダブルロックレバーをダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させても、これらロッキングレバー及びダブルロックレバーの意図しない揺動を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1は本実施形態の車両用ドアロック装置10を示す側面図であり、図2は図1のA−A線に沿った断面図である。同図に示されるように、この車両用ドアロック装置10は、自動車などの車両のドアに搭載されるもので、ハウジング11と、キーレバー12と、アイドルレバー13と、アクティブレバー14と、メインアクチュエータ15と、オープンリンク16と、ロッキングレバー17と、ダブルロックレバー18と、ダブルロック用アクチュエータ19と、連結レバー20と、インサイドオープンレバー21とを備えている。
ハウジング11は、内部に収容空間を有する略箱状に形成されており、上記構成品等を支持している。なお、図1では、便宜的にハウジング11を構成するカバーの大部分を破断し内部の構成品が露出するように図示している。
キーレバー12は、ハウジング11に対しアイドルレバー13とともに回動可能に支持されており、図示しないキーシリンダと一体回動するように連結されている。キーレバー12は、キーブレード(図示省略)によるキーシリンダの回動操作によって図示時計方向及び反時計方向のいずれかへの選択的な回動が可能である。このキーレバー12には、アイドルレバー13に対応して一側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する係合ピン12aが形成されている。
アイドルレバー13は、ハウジング11に対しキーレバー12と共通の回動中心にて回動可能に支持されている。アイドルレバー13には上記係合ピン12aに対応して円弧状に形成された係合孔13aが設けられており、アイドルレバー13はこの係合孔13aに係合ピン12aが挿入されることでキーレバー12と連結されている。
この係合孔13aには、上記係合ピン12aに対して周方向に所定の間隙が設定されており、この間隙の範囲でキーレバー12及びアイドルレバー13間の相対回動が許容されている。換言すれば、この間隙の範囲であればキーレバー12を回動させることなくアイドルレバー13の回動が可能である。これは、後述するアクティブレバー14の回動時にキーレバー12を介してキーシリンダが回動することを防止するためである。また、キーシリンダの回動操作により、上記間隙の範囲を超えてキーレバー12を回動させると、係合ピン12aに係合孔13aの対向する内壁面が押圧され、アイドルレバー13はキーレバー12と一体で図示時計方向及び反時計方向のいずれかへの選択的な回動が可能である。なお、アイドルレバー13の先端部には、回動中心側に凹設された係合溝13bが形成されている。
アクティブレバー14は、アイドルレバー13とメインアクチュエータ15、オープンリンク16及びロッキングレバー17との中間部においてハウジング11に対し図示時計方向及び反時計方向に回動可能に支持されている。このアクティブレバー14は、回動中心からアイドルレバー13側に伸びる第1レバー部22と、同じくメインアクチュエータ15、オープンリンク16及びロッキングレバー17側に伸びる第2レバー部23とを有している。
上記第1レバー部22の先端部には、前記係合溝13bに対応して一側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する係合ピン22aが形成されている。従って、例えばアイドルレバー13を回動させることで係合ピン22aが係合溝13bの対向する内壁面に押圧され、アクティブレバー14は図示時計方向及び反時計方向のいずれかへの選択的な回動が可能である。いうまでもなく、アイドルレバー13とアクティブレバー14との回動方向は互いに逆転している。
一方、上記第2レバー部23には、上記メインアクチュエータ15側の中間部において一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する保持壁部23aが形成されている。そして、この保持壁部23aには、略四角筒状のクッション材24が装着されている。前記ハウジング11にはこのクッション材24が装着された保持壁部23aに対応して他側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する断面略コの字状の規制壁部11aが形成されており、第2レバー部23(アクティブレバー14)はクッション材24が規制壁部11aの対向する内壁面に当接するまでの範囲にその回動範囲が規制されている。
ここで、アクティブレバー14(第2レバー部23)が図示反時計方向に回動したとして規制壁部11aによりその回動が規制されたときの位置をアクティブレバー14の第1作動位置という。また、アクティブレバー14(第2レバー部23)が図示時計方向に回動したとして規制壁部11aによりその回動が規制されたときの位置をアクティブレバー14の第2作動位置という(図6参照)。後述するように、これら第1及び第2作動位置は、それぞれ車両用ドアロック装置10のアンロック状態及びロック状態を設定する位置に相当する。
なお、第2レバー部23の上記メインアクチュエータ15側に対応する先端部には、回動中心側に凹設された係合溝23bが形成されている。そして、第2レバー部23の係合溝23bを挟んで周方向一側及び他側の先端面は、それぞれ扇形面23f,23gを形成している。
また、第2レバー部23には、上記オープンリンク16側の中間部において一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する位置決めピン23cが形成されている。前記ハウジング11には他側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する保持壁部11bが形成されており、この保持壁部11bには位置決め用スプリング25が装着されている。この位置決め用スプリング25は、中央部で互いに相反する側に折り返された一対のバネ片25a,25bを有しており、これらバネ片25a,25b間の幅は中央部に対しその一側及び他側(図1の右側及び左側)が拡幅されている。
そして、アクティブレバー14が第1作動位置にあるときに前記位置決めピン23cは、一側(図1の右側)の拡幅されたバネ片25a,25b間に保持されるように設定されている。また、アクティブレバー14が第2作動位置にあるときに前記位置決めピン23cは、他側(図1の左側)の拡幅されたバネ片25a,25b間に保持されるように設定されている(図6参照)。つまり、アクティブレバー14は、位置決め用スプリング25等により第1若しくは第2作動位置でその回動位置が安定保持され、これら両作動位置間での揺動が抑制されている。なお、これら作動位置間を切り替えるとき、アクティブレバー14の回動に伴う位置決めピン23cの押圧によって位置決め用スプリング25の両バネ片25a,25b間が押し広げられ、同位置決めピン23cは所要作動位置に対応するバネ片25a,25b間に配置・保持される。
さらに、第2レバー部23の上記オープンリンク16側に対応する先端部には、他側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する係合ピン23dが形成されている。また、第2レバー部23の上記ロッキングレバー17側に対応する先端部には、一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する係合ピン23eが形成されている。
メインアクチュエータ15は、キーブレードやドア室内トリムに設けたロック・アンロックスイッチの遠隔操作(ロック・アンロック操作)が図示しない制御回路にて検出されることで駆動制御されるものである。このメインアクチュエータ15は、ハウジング11に保持された電動モータ26と、電動モータ26の回転軸に固着されたウォーム27と、ウォーム27に噛合連結されてハウジング11に軸支されたウォームホイール28とを備えている。そして、ウォームホイール28には、前記第2レバー部23(係合溝23b)に対応して一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する一対の係合ピン28a,28bが形成されている。これら係合ピン28a,28bは、ウォームホイール28の回転中心を挟んで同一円周上に、径方向において対向するように配置されている。ウォームホイール28は、その軸方向の高さにおいて第2レバー部23と干渉しないように、且つ、係合ピン28a,28bが第2レバー部23の係合溝23bと略一致するように配置されている。
係合ピン28a,28bは、ウォームホイール28の正逆回転時にいずれか一方がアクティブレバー14(第2レバー部23)の対応する扇形面23f,23gから離脱するとともに、いずれか他方が係合溝23bの対向する内壁面を押圧することでアクティブレバー14を図示時計方向及び反時計方向のいずれかへと選択的に回動させる。そして、係合ピン28a,28bは、ウォームホイール28の更なる回転に伴いいずれか一方がアクティブレバー14の反対側の扇形面23f,23gに当接してこれを押圧し、いずれか他方がアクティブレバー14の係合溝23bから離間する。係合ピン28a,28bのいずれか一方がアクティブレバー14の反対側の扇形面23f,23gを押圧することで、アクティブレバー14は規制壁部11aによって規制される位置、すなわち第1若しくは第2作動位置まで回動する。
図1では、係合ピン28aにより扇形面23fを押圧してアクティブレバー14を規制壁部11aによって規制される第1作動位置まで回動させたときの状態を示している。この状態でウォームホイール28を図示反時計方向に回転させると、アクティブレバー14は上述の態様で図示時計方向に第2作動位置まで回動する(図6参照)。第2作動位置まで回動させた状態でウォームホイール28を図示時計方向に回転させると、アクティブレバー14は図示反時計方向に第1作動位置まで回動することはいうまでもない。
なお、アクティブレバー14の回動が規制壁部11aにより規制された状態でメインアクチュエータ15の駆動が更に継続されると、負荷の増大に伴って電動モータ26に供給される電流量が増加する。メインアクチュエータ15は、図示しない制御回路にてこの電流量の増加が検出されることでその駆動が停止されるようになっている。メインアクチュエータ15の駆動が停止された状態では、ウォームホイール28は回動自在となる。従って、この状態では係合ピン28a,28bによってアクティブレバー14の回動、例えばキーブレードによるキーシリンダの回動操作が規制されることはない。
オープンリンク16は、インサイドオープンレバー21の近傍に配置されており、その一端には前記アクティブレバー14の係合ピン23dが挿通される長孔状の係合溝16aが形成されている。オープンリンク16は、アクティブレバー14に対し係合溝16aの長手方向に所定の範囲で移動可能に支持されている。
また、オープンリンク16の他端には、ハウジング11に設けられたオープンレバー31に連結される連結部16bが形成されており、オープンリンク16はオープンレバー31に対し揺動可能に支持されている。図2に示されるように、このオープンレバー31は、支持ピン32にてハウジング11に図示時計方向及び反時計方向に回動可能に取付けられており、トーションスプリング33により所定の回動位置に安定配置されている。オープンレバー31は、一方の回動端部31aにおいて上記オープンリンク16の連結部16bと連結されており、回動中心を挟んでその反対側の他方の回動端部31bにおいて図示しないアウトサイドハンドルと連結される。オープンレバー31は、アウトサイドハンドルの開方向への操作(開操作)により、トーションスプリング33に抗して上記回動端部31a、すなわちオープンリンク16の連結部16bを上動させるように回動する。
さらに、オープンリンク16には、上記係合溝16a及び連結部16bの中間部にL字状の係合片部16cが形成されている。図2に示されるように、この係合片部16cは、ハウジング11に図示時計方向及び反時計方向に回動可能に取付けられたリフトレバー34の近傍に配置されている。このリフトレバー34は、図3に示したラッチ35a及びポール35bからなるドアラッチ機構35のポール35bと一体回動するように連結されており、その先端部には係合片34aが形成されている。このドアラッチ機構35は、ボディ側に取り付けられているストライカSと係合することで車両ドアを閉鎖する。すなわち、車両ドアを閉めるときラッチ35aが回転してストライカSと係合し、同時にポール35bがラッチ35aを回り止めすることで車両ドアを閉鎖する。また、ポール35bを動かしてラッチ35aの回り止めを解除すると、ラッチ35aは弾性部材(図示略)による復元力にて戻り回転し、ストライカSとの係合状態を解除して車両ドアを開放する。つまり、ポール35bと一体回動するリフトレバー34の係合片34aが上動することでドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態が解除されるようになっている。
ここで、アクティブレバー14の第1及び第2作動位置に対応する係合片部16c及び係合片34aの配置関係について説明する。アクティブレバー14が第1作動位置にある状態(図1参照)では、第2レバー部23の係合ピン23dによってオープンリンク16の一端が一側(図1の右側)に案内される。このとき、上記係合片部16c及び係合片34aは、上下方向で対向配置されており、係合溝16aもその長手方向が上下方向に一致するように配置されている。従って、この状態でオープンリンク16を上動させれば、係合片部16cに押圧されて係合片34aが上動し、ドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態が解除される。従って、この状態は車両用ドアロック装置10のアンロック状態を設定している。
一方、アクティブレバー14が第2作動位置にある状態(図6参照)では、第2レバー部23の係合ピン23dによってオープンリンク16の一端が他側(図6の左側)に案内される。このとき、上記係合片部16cは、係合溝16aの長手方向に沿う延長線上が係合片34aから外れるように配置されている。従って、この状態でオープンリンク16を係合溝16aの長手方向に沿って上動させても、係合片部16cによって係合片34aが押圧されることはなく、ドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態は維持される。従って、この状態は車両用ドアロック装置10のロック状態を設定している。
ロッキングレバー17は、アクティブレバー14とダブルロック用アクチュエータ19との中間部においてハウジング11に対し図示時計方向及び反時計方向に回動可能に支持されている。このロッキングレバー17は、回動中心からアクティブレバー14側に伸びる第1レバー部36と、同じくダブルロック用アクチュエータ19側に伸びる第2レバー部37とを有している。
そして、第1レバー部36の先端部には、前記係合ピン23eが挿通される長孔状の係合孔36aが形成されている。従って、アクティブレバー14を回動させることで係合ピン23eに係合孔36aの対向する内壁面が押圧され、ロッキングレバー17は図示時計方向及び反時計方向のいずれかへの選択的な回動が可能である。あるいは、ロッキングレバー17を回動させることで係合ピン23eが係合孔36aの対向する内壁面に押圧され、アクティブレバー14は図示時計方向及び反時計方向のいずれかへの選択的な回動が可能である。いうまでもなく、アクティブレバー14とロッキングレバー17との回動方向は互いに逆転している。
なお、アクティブレバー14の第1作動位置に対応するロッキングレバー17の位置をそのアンロック状態の位置(第2状態の位置)という。また、アクティブレバー14の第2作動位置に対応するロッキングレバー17の位置をそのロック状態の位置(第1状態の位置)という。従って、ロッキングレバー17は、アンロック状態の位置とロック状態の位置とに変位(回動)する。
一方、第2レバー部37には、長孔状のケーブル連結孔37aが形成されており、このケーブル連結孔37aにはロッキングケーブル38の係合片38aがその長手方向に移動可能に連結されている。このロッキングケーブル38は、ドア室内トリムに設けた図示しないロックノブに連結されており、ロックノブがロック操作されることで係合片38aを押し出してロッキングレバー17を図示反時計方向へ回動させ、上記ロック状態を設定する(図6参照)。なお、このロック状態では、上記ケーブル連結孔37aは係合片38aを引き込む方向に略沿って開放されている。従って、ロッキングケーブル38は、ロックノブがアンロック操作されることで係合片38aを引き込む際、後述するようにケーブル連結孔37aの長手方向に沿う係合片38aの移動が規制されているときにロッキングレバー17を図示時計方向へ回動させ、上記アンロック状態を設定する。
なお、ロッキングレバー17には、一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出してダブルロックレバー18を後述するダブルロックのアンセット状態若しくはセット状態に対応する各回動位置に選択的に位置決めする位置決め用突部37bが形成されている。図4に断面図を示したように、この位置決め用突部37bは、ダブルロックレバー18側に湾出する態様で形成されている。また、ロッキングレバー17の一側(図1の右側)の側面には、ダブルロックのアンセット状態及びセット状態に対応する両回動位置間にダブルロックレバー18の移動を規制する一対の規制片37c,37dが形成されている。これら規制片37c,37dは、一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出形成されている(図2参照)。
ダブルロックレバー18は、第2レバー部37においてロッキングレバー17に対し図示時計方向及び反時計方向に回動可能に支持されている。このダブルロックレバー18には、回動中心から一側(図1の上側)に伸びる一対の突出部18a,18bが形成されている。そして、一方の突出部18aの先端部には、前記位置決め用突部37bに対応して一側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する位置決めピン18cが形成されている。また、他方の突出部18bの基端側の内側面には、外側面側に凹設された係合溝18dが形成されている。
ここで、突出部18aの外側面が一方の規制片37cに当接するとともに位置決めピン18cが位置決め用突部37bの一側(図1の右側)に配置されるようにダブルロックレバー18の回動位置が設定されているとする。このとき、突出部18bの係合溝18dは、ケーブル連結孔37aの内壁面との間でロッキングケーブル38の係合片38aを囲うように配置される。従って、この状態では、ロッキングケーブル38の係合片38aを出没させることでロッキングレバー17はこれに連動して回動し、上記アンロック状態若しくはロック状態に選択的に設定される(ダブルロックのアンセット状態)。
また、突出部18aの外側面が他方の規制片37dに当接するとともに位置決めピン18cが位置決め用突部37bの他側(図1の左側)に配置されるようにダブルロックレバー18の回動位置が設定されているとする(図7参照)。このとき、突出部18bの内側面は、ケーブル連結孔37aの長手方向に沿って同ケーブル連結孔37aを開放するように配置される。既述のように、ロック状態において上記ケーブル連結孔37aは係合片38aを引き込む方向に略沿って開放される。従って、この状態では、ロッキングケーブル38の係合片38aを引き込んでも同係合片38aはケーブル連結孔37a内を移動するのみで、ロッキングレバー17を回動させることはない(ダブルロックのセット状態)。
つまり、ダブルロックレバー18は、ダブルロックのアンセット状態及びセット状態の位置(第1及び第2作動状態の位置)に変位(回動)する。
なお、ハウジング11には、両突出部18a,18b間に挟まれる態様で一側(図1において紙面に直交する手前側)に突出する係合突部11cが形成されている。後述するように、この係合突部11cは、一方の突出部18aの内壁面と係合することでロック状態からアンロック状態への移行に併せてダブルロックをセット状態からアンセット状態へと切り替える。
また、ダブルロックレバー18は、前記ダブルロック用アクチュエータ19側に伸びるレバー部18eを有している。このレバー部18eの先端部には、回動中心側に凹設された係合溝18fが形成されている。そして、レバー部18eの係合溝18fを挟んで周方向一側及び他側の先端面は、互いに異なる所定の曲率R1,R2を有する曲成面18g,18hを形成している(図10参照)。
ダブルロック用アクチュエータ19は、キーブレードやドア室内トリムに設けたダブルロックスイッチの遠隔操作(セット・アンセット操作)が図示しない制御回路にて検出されることで駆動制御されるものである。このダブルロック用アクチュエータ19は、ハウジング11に保持された電動モータ41と、電動モータ41の回転軸に固着されたウォーム42と、ウォーム42に噛合連結されてハウジング11に軸支されたウォームホイール43とを備えている。そして、ウォームホイール43には、一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する一対の係合ピン43a,43bが形成されている。これら係合ピン43a,43bは、ウォームホイール43の回転中心を挟んで同一円周上に、径方向において対向するように配置されている。そして、ウォームホイール43は、その軸方向の高さにおいてレバー部18eと干渉しないように、且つ、係合ピン43a,43bがレバー部18eの係合溝18fと略一致するように配置されている。ただし、図1に示されるように、前記アンロック状態にあるときにレバー部18e(ダブルロックレバー18)は、これら係合ピン43a,43bの回動軌跡から離隔されている。そして、前記ロック状態にあるときに前記レバー部18eの係合溝18fが係合ピン43a,43bに対応して配置されるようになっている(図6参照)。
ロック状態において係合ピン43a,43bは、ウォームホイール43の正逆回転時にいずれか一方がダブルロックレバー18(レバー部18e)の対応する曲成面18h,18gから離脱するとともに、いずれか他方が係合溝18fの対向する内壁面を押圧することでダブルロックレバー18を図示時計方向及び反時計方向のいずれかへと選択的に回動させる。そして、係合ピン43a,43bは、ウォームホイール43の更なる回転に伴いいずれか一方がダブルロックレバー18の反対側の曲成面18h,18gに当接してこれを押圧し、いずれか他方がダブルロックレバー18の係合溝18fから離間する。係合ピン43a,43bのいずれか一方がダブルロックレバー18の反対側の曲成面18h,18gを押圧することで、ダブルロックレバー18は位置決めピン18cが位置決め用突部37bを乗り越えつつ規制片37c,37dによって規制される位置、すなわちダブルロックのアンセット状態若しくはセット状態に対応する位置まで回動する。ちなみに、ダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えに伴い係合ピン43a,43bのいずれか他方が係合溝18fの対向する内壁面を押圧しつつ離間する必要があるため、その回動軌跡と干渉しないように上記レバー部18eにおいて曲成面18g,18h側の各延出長は互いに異なる設定になっている。
なお、ダブルロックレバー18の回動が規制片37c,37dにより規制された状態でダブルロック用アクチュエータ19の駆動が更に継続されると、負荷の増大に伴って電動モータ41に供給される電流量が増加する。ダブルロック用アクチュエータ19は、図示しない制御回路にてこの電流量の増加が検出されることでその駆動が停止されるようになっている。
ここで、図10(a)では、係合ピン43bにより曲成面18hを押圧してダブルロックレバー18を規制片37dによって規制されるダブルロックのセット状態に対応する位置まで回動させたときの状態を示している。本実施形態では、この状態で係合ピン43aが前記曲成面18hを押圧する力F1の線上に前記ロッキングレバー17に支持されるダブルロックレバー18の回動中心C1が配置されるように曲成面18hの曲率R2が設定されている。また、この押圧力F1によってロッキングレバー17に生じる回転モーメントは、同ロッキングレバー17を図示反時計方向に回動させるように作用し、従って前記アクティブレバー14を図示時計方向に回動させるように作用する。ただし、アクティブレバー14は、ロッキングレバー17のロック状態の位置に対応して第2作動位置にあり、規制壁部11aによってそれ以上の図示時計方向への回動が規制されている。すなわち、力F1による回転モーメントは、アクティブレバー14を介して実質的に不動状態にあるロッキングレバー17に対して生じるため、これによってロッキングレバー17が揺動することはない。また、力F1の線上に回動中心C1が配置されるダブルロックレバー18には回転モーメントが生じないため、同ダブルロックレバー18が揺動することもない。
また、図10(b)では、係合ピン43aにより曲成面18gを押圧してダブルロックレバー18を規制片37cによって規制されるダブルロックのアンセット状態に対応する位置まで回動させたときの状態を示している。本実施形態では、この状態で係合ピン43aが前記曲成面18gを押圧する力F2の線上に前記ロッキングレバー17に支持されるダブルロックレバー18の回動中心C1及び前記ハウジング11に支持されるロッキングレバー17の回動中心C2が配置されるように曲成面18gの曲率R1が設定されている。従って、力F2の線上にそれぞれ回動中心C1,C2が配置されるダブルロックレバー18及びロッキングレバー17には回転モーメントが生じないため、これらダブルロックレバー18及びロッキングレバー17が揺動することはない。
ちなみに、ダブルロックレバー18及びロッキングレバー17の揺動を規制するために上記曲成面18g,18hの曲率R1,R2が互いに異なる設定になっているのは、上述の理由で曲成面18g,18h側の各延出長が互いに異なる設定にあることによる。
一方、ダブルロックのセット状態において、アンロック状態に設定すべくアクティブレバー14を第1作動位置へと図示反時計方向に回動させる。このとき、ダブルロックレバー18はダブルロックのセット状態のままロッキングレバー17と一体で図示時計方向に回動する(図8参照)。そして、アクティブレバー14を図示反時計方向に更に回動させると、前記ハウジング11に形成された係合突部11cに突出部18aの対向する内壁面が当接されてこれが押圧される(図9参照)。突出部18aの対向する内壁面が係合突部11cに押圧されることで、ダブルロックレバー18は位置決めピン18cが位置決め用突部37bを乗り越えつつ規制片37cによって規制される位置、すなわちダブルロックのアンセット状態に対応する位置まで回動する(図1参照)。従って、ダブルロックのセット状態では、アンロック状態に設定すべくアクティブレバー14を第1作動位置へと回動させることで同時にダブルロックもセット状態からアンセット状態へと移行する。
なお、ダブルロック用アクチュエータ19の駆動が停止された状態では、ウォームホイール43は回動自在となる。従って、この状態では係合ピン43a,43bによってダブルロックレバー18の回動、すなわちロッキングレバー17やこれに連結されたアクティブレバー14等の回動が規制されることはない。
図1に示されるように、連結レバー20及びインサイドオープンレバー21は、それぞれハウジング11の外面側及び内面側において支持ピン44により図示時計方向及び反時計方向に回動可能に取付けられている。連結レバー20の一方の回動端部には、車両ドアの車内側に設けた図示しないインサイドハンドルと連結される連結部20aが形成されている。連結レバー20は、インサイドハンドルの開方向への操作(開操作)により図示反時計方向に回動する。
連結レバー20には、インサイドオープンレバー21に対応して一側(図1において紙面に直交する奥側)に突出する係止片20bが形成されており、インサイドオープンレバー21にはこの係止片20bが挿通される係止孔21aが形成されている。連結レバー20及びインサイドオープンレバー21は、係止片20bが係止孔21aに挿通されることで一体回動するように連結される。従って、連結レバー20を図示反時計方向に回動させると、係止片20bに係止孔21aの対向する内壁面が押圧され、インサイドオープンレバー21は一体で同方向に回動する。
インサイドオープンレバー21には、前記オープンリンク16の係合片部16cに対応して延出形成された先端部21bを有している。この先端部21bは、その回動軌跡上に上記係合片部16cが配置されるように形成されている。従って、連結レバー20によりインサイドオープンレバー21を図示反時計方向に回動させると、先端部21bによって係合片部16cの対向する端面が押圧され、オープンリンク16を上動させる。なお、上記係合片部16cと前記リフトレバー34の係合片34aとが上下方向で対向配置されているか否かによって、オープンリンク16の上動に伴う前記ストライカSとの係合状態の解除の如何が切り替わることは既述のとおりである。
次に、本実施形態における動作について図5〜図9に基づき総括的に説明する。なお、図5〜図9は、各状態での車両用ドアロック装置10を示す側面図であり、便宜的に一部の構成品(連結レバー20、インサイドオープンレバー21など)を割愛して図示している。
図5は、アンロック状態であり、且つ、ダブルロックのアンセット状態であるときを示す側面図である。この状態では、アクティブレバー14が第1作動位置にあるため、前記オープンリンク16の係合片部16c及び前記リフトレバー34の係合片34aは上下方向で対向配置されており、係合溝16aもその長手方向が上下方向に一致するように配置されている。
従って、例えばアウトサイドハンドルの開方向への操作(開操作)によりオープンレバー31を介してオープンリンク16を上動させると、リフトレバー34の係合片34aは係合片部16cに押圧されて上動し、ドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態が解除される。あるいは、インサイドハンドルの開方向への操作(開操作)により連結レバー20を介してインサイドオープンレバー21を図示反時計方向に回動させると、先端部21bによって係合片部16cの対向する端面が押圧され(図1参照)、オープンリンク16を上動させる。これにより、リフトレバー34の係合片34aは係合片部16cに押圧されて上動し、ドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態が解除される。すなわち、この状態では、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルのいずれの開操作によっても車両ドアの開放が可能である。
なお、このアンロック状態では、前記ダブルロック用アクチュエータ19のウォームホイール43に形成された係合ピン43a,43bの回動軌跡からダブルロックレバー18(レバー部18e)は離隔されている。従って、アンロック状態にあるときに誤動作などでダブルロック用アクチュエータ19が駆動されても、これによりダブルロックレバー18が回動してダブルロックのセット状態になることはない。
この状態で、アクティブレバー14を第2作動位置、すなわちロック状態に相当する位置まで図示時計方向に回動させる。具体的には、キーブレードによるキーシリンダのロック側への回動操作によりキーレバー12及びアイドルレバー13を介してアクティブレバー14を回動させる。あるいは、前記メインアクチュエータ15を駆動してアクティブレバー14を回動させる。あるいは、ロックノブのロック操作により前記ロッキングケーブル38の係合片38aを押し出してロッキングレバー17を介して回動させる。ちなみに、上記アンロック状態では、ロッキングケーブル38の係合片38aは、これを押し出す側に対向する前記係合溝18dの内壁面近傍に配置されている。従って、前記ダブルロックレバー18がダブルロックのセット・アンセット状態のいずれの位置にあっても、前記ロッキングケーブル38の係合片38aを押し出すことでアクティブレバー14をロック状態に相当する位置まで回動させることが可能である。
図6は、上述の移行動作が完了したとき、すなわちロック状態であり、且つ、ダブルロックのアンセット状態であるときを示す側面図である。この状態では、アクティブレバー14が第2作動位置にあるため、前記オープンリンク16の係合片部16cは、係合溝16aの長手方向に沿う延長線上が係合片34aから外れるように配置されている。
従って、この状態でオープンリンク16を係合溝16aの長手方向に沿って上動させても、係合片部16cによって係合片34aが押圧されることはなく、ドアラッチ機構35によるストライカSとの係合状態は維持される。すなわち、この状態では、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルのいずれの開操作に関わらず車両ドアの開放が不可能である。
なお、この状態でアクティブレバー14を第1作動位置に戻せば、アンロック状態に復帰することはいうまでもない。特に、ロックノブのアンロック操作により前記ロッキングケーブル38の係合片38aを引き込むと、同係合片38aが前記ダブルロックレバー18の係合溝18dとケーブル連結孔37aの内壁面との間で囲うように配置されていることでロッキングレバー17を介してアクティブレバー14は第1作動位置に戻り、アンロック状態に復帰する。
続いて、前記ダブルロック用アクチュエータ19を駆動してダブルロックのセット状態になるまでダブルロックレバー18を回動させる。このとき、図4に示すようにダブルロックレバー18は位置決めピン18cが位置決め用突部37bを乗り越えつつ規制片37dによって規制される位置まで回動することは既述のとおりである。図7は、上述の移行動作が完了したとき、すなわちロック状態であり、且つ、ダブルロックのセット状態であるときを示す側面図である。この状態では、ダブルロックレバー18の突出部18bの内側面は前記ロッキングレバー17のケーブル連結孔37aに沿ってその外側に配置されている。
従って、ロックノブのアンロック操作により前記ロッキングケーブル38の係合片38aを引き込んでも、同係合片38aはケーブル連結孔37aに沿って移動するのみでロッキングレバー17を介してアクティブレバー14を第1作動位置に戻すことはない。すなわち、この状態では、車室内からの操作であるロックノブのアンロック操作が不可能である。
なお、この状態で前記ダブルロック用アクチュエータ19を逆駆動することで、ダブルロックレバー18はダブルロックのアンセット状態の位置に復帰することはいうまでもない。これらダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えに際して、ロッキングレバー17及びダブルロックレバー18の揺動が抑制されているのは既述のとおりである。
次に、このダブルロックのセット状態において、アンロック状態に設定すべくアクティブレバー14を第1作動位置へと図示反時計方向に回動させる。具体的には、前記メインアクチュエータ15を駆動してアクティブレバー14を回動させる。図8にロック状態からアンロック状態へ、ダブルロックのセット状態からアンセット状態へと移行を開始する状態を示すように、このとき、ダブルロックレバー18はダブルロックのセット状態のままロッキングレバー17と一体で図示時計方向に回動する。
そして、アクティブレバー14を図示反時計方向に更に回動させる。図9にロック状態からアンロック状態へ、ダブルロックのセット状態からアンセット状態へと移行する途中の状態を示すように、このとき、前記ハウジング11に形成された係合突部11cに突出部18aの対向する内壁面が当接されてこれが押圧される。突出部18aの対向する内壁面が係合突部11cに押圧されることで、図4に示すようにダブルロックレバー18は位置決めピン18cが位置決め用突部37bを乗り越えつつ規制片37cによって規制される位置、すなわちダブルロックのアンセット状態に対応する位置まで回動する。従って、ダブルロックのセット状態では、アンロック状態に設定すべくメインアクチュエータ15を駆動してアクティブレバー14を第1作動位置へと回動させることで同時にダブルロックもセット状態からアンセット状態へと移行する。
なお、上記メインアクチュエータ15の駆動に代え、キーブレードによるキーシリンダのロック側への回動操作によっても、キーレバー12及びアイドルレバー13を介してアクティブレバー14を回動させることで同様の動作が可能である。これは、メインアクチュエータ15の不具合などにより駆動不能に陥ったときに、キーブレードによる上記操作によって強制的にアンロック状態への移行を可能にするためである。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ダブルロックレバー18がダブルロックのセット状態の位置へと変位したときに係合ピン43aがダブルロックレバー18を押圧する力F1がロッキングレバー17をロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるときには、規制片37dを介してダブルロックレバー18の変位をロッキングレバー17で止めても、ロッキングレバー17が揺動することはない。これは、ロッキングレバー17が既にロック状態の位置へと変位していることで上記回転モーメントに対しては実質的に不動状態になるためである。また、このときに係合ピン43aがダブルロックレバー18を押圧する力F1の線上に回動中心C1が配置されるダブルロックレバー18には回転モーメントが生じないため、規制片37dを介してダブルロックレバー18の変位をロッキングレバー17で止めても、ダブルロックレバー18がロッキングレバー17に対して揺動することもない。
一方、ダブルロックレバー18がダブルロックのアンセット状態の位置へと変位したときに係合ピン43aがダブルロックレバー18を押圧する力F2の線上にそれぞれ回動中心C1,C2が配置されるロッキングレバー17及びダブルロックレバー18には回転モーメントが生じない。このため、同様にこれらロッキングレバー17及びダブルロックレバー18が揺動することもない。
以上により、規制片37c,37dを介してダブルロックレバー18の変位をロッキングレバー17で止めてダブルロックレバー18をダブルロックのセット若しくはアンセット状態の位置へと変位させても、これらロッキングレバー17及びダブルロックレバー18の意図しない揺動を抑制することができる。
(2)本実施形態では、ウォームホイール43の回動駆動は、比較的簡易な構成としうる電動モータ41との駆動連結によって実現することができる。
(3)本実施形態では、ロッキングレバー17に長孔状のケーブル連結孔37aを形成してその長手方向に移動可能にロッキングケーブル38の係合片38aを連結し、一方、ダブルロックレバー18に係合片38aに対応して係合溝18dを形成したのみの極めて簡易な構成で、ダブルロックのセット・アンセット状態を切り替えることができる。
(4)本実施形態では、ロッキングレバー17がアンロック状態の位置にあるときに、例えばウォームホイール43(ダブルロック用アクチュエータ19)の誤作動などでダブルロックレバー18がダブルロックのアンセット状態の位置からセット状態の位置へと変位することを防止することができる。そして、アンロック状態においてダブルロックレバーがダブルロックのセット状態の位置へと移動する誤作動を防止するために、ロッキングレバーにて機構的にダブルロックレバーの上記移動を規制する等の方策も不要にできる。
また、ダブルロックレバー18のダブルロックのセット状態の位置において、メインアクチュエータ15の駆動力をアクティブレバー14を介して伝達してロッキングレバー17をロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させることで、ロッキングレバー17とともに変位するダブルロックレバー18はダブルロック用アクチュエータ19の駆動力が伝達不可能な位置、すなわちこれらダブルロックレバー18及びダブルロック用アクチュエータ19間の動力伝達が遮断される位置へと変位する。そして、ダブルロックレバー18は、これに伴い係合突部11cに押圧されてダブルロックのセット状態の位置からアンセット状態の位置へと変位するため、動力伝達が遮断されたダブルロック用アクチュエータ19を逆作動(逆回転)させる必要はない。従って、メインアクチュエータ15の負荷の増大を抑制することができる。
さらに、ダブルロックレバー18のダブルロックのセット状態の位置において、キーブレードの回動操作によりアクティブレバー14等を介して強制的にロッキングレバー17をロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させることで、ロッキングレバー17とともに変位するダブルロックレバー18はダブルロック用アクチュエータ19の駆動力が伝達不可能な位置、すなわちこれらダブルロックレバー18及びダブルロック用アクチュエータ19間の動力伝達が遮断される位置へと変位する。そして、ダブルロックレバー18は、これに伴い係合突部11cに押圧されてダブルロックのセット状態の位置からアンセット状態の位置へと変位するため、動力伝達が遮断されたダブルロック用アクチュエータ19を逆作動(逆回転)させる必要はない。従って、上記操作に要する操作力の増大を抑制することができる。
(5)本実施形態では、メインアクチュエータ15によるロック・アンロック状態の切り替え動作を、規制壁部11aによる回動規制に伴う電流増加の検出によって停止させるようにした。同様に、ダブルロック用アクチュエータ19によるダブルロックのセット・アンセット状態の切り替え動作を、規制片37c,37dによる回動規制に伴う電流増加の検出によって停止させるようにした。従って、例えば特許文献1のように単一のアクチュエータでロック・アンロック状態の切り替え、ダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えを行う場合に要する位置検出用のセンサも不要であり、構造を簡易化することができる。
(6)本実施形態では、ダブルロックのセット状態において、ドアノブに対する外部からの不正なアンロック操作によってアンロック状態に切り替えられ、車両ドアが開放されることを防止できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、ダブルロックのセット状態で係合ピン43aがダブルロックレバー18を押圧する力F1の線上に回動中心C1が配置され、ダブルロックのアンセット状態で係合ピン43aがダブルロックレバー18を押圧する力F2の線上に回動中心C1,C2が配置される構成を採用した。これに対して、例えばダブルロックのアンセット状態で係合部がダブルロックレバー18を押圧する力がロッキングレバー17をロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとする。この場合、ダブルロックのアンセット状態で係合部がダブルロックレバー18を押圧する力の線上に回動中心C1が配置され、ダブルロックのセット状態で係合部がダブルロックレバー18を押圧する力の線上に回動中心C1,C2が配置される構成を採用してもよい。
・前記実施形態においては、規制部材としての規制片37c,37dをロッキングレバー17側に設けたが、これをダブルロックレバー18側に設けてもよく、あるいはロッキングレバー17及びダブルロックレバー18の両方に設けてもよい。
・前記実施形態においては、係合ピン43a,43bによりダブルロックレバー18の係合溝18f及び曲成面18g,18hを押圧してダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えを行ったが、例えば曲成面18g,18hの押圧だけでダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えを行ってもよい。
・前記実施形態においては、レバー部18eにおいて曲成面18g,18h側の各延出長を互いに異なる設定としたが、係合ピン43a,43bの回動軌跡と干渉しないのであればこれらを同等の設定にしてもよい。また、曲成面18g,18hの曲率R1,R2も同等の設定にしてもよい。
・前記実施形態においては、係合ピン43a,43bが設けられたウォームホイール43を電動モータ41で回動駆動したが、その他の駆動源で回動駆動してもよい。
・前記実施形態において、ロック・アンロック状態の切り替えに係るリンク構造は一例であってその他のリンク構造を採用してもよい。
・前記実施形態においては、各構成品をハウジング11に収容する構成を採用したが、例えばブラケットなどの不動部に搭載してもよい。
・前記実施形態においては、ロッキングレバー17によるロック・アンロック状態の切り替え、ダブルロックレバー18によるダブルロックのセット・アンセット状態の切り替えを行う車両用ドアロック装置10に本発明を適用した。これに対して、第1回動体による第1、第2状態の切り替え、第2回動体による第1、第2作動状態の切り替えを行うリンク装置に本発明を適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項2又は3に記載の車両用ドアロック装置において、前記ロッキングレバーには長孔状の連結孔が形成されるとともに、該連結孔には室内側の操作力を伝達する伝達部材が該連結孔の長手方向に移動可能に連結され、前記ダブルロックレバーには、前記連結孔に対応して係合溝が形成され、前記ダブルロックレバーは、ダブルロックのアンセット状態の位置において、前記係合溝により前記連結孔の長手方向に沿う前記伝達部材の移動を規制して該ロッキングレバーをロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させる室内側の操作力を伝達可能にするとともに、ダブルロックのセット状態の位置において、前記係合溝による前記連結孔の長手方向に沿う前記伝達部材の移動の規制を解放して該ロッキングレバーをロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させる室内側の操作力を伝達不可能にすることを特徴とする車両用ドアロック装置。この技術的思想によれば、ロッキングレバーに長孔状の連結孔を形成してその長手方向に移動可能に伝達部材を連結し、一方、ダブルロックレバーに該連結孔に対応して係合溝を形成したのみの極めて簡易な構成で、ダブルロックのセット・アンセット状態が切り替えられる。
(ロ)請求項2、3、上記(イ)のいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、前記ダブルロックレバーは、前記ロッキングレバーのアンロック状態の位置で、前記ダブルロック用回動体の駆動力が伝達不可能な位置に配置されることを特徴とする車両用ドアロック装置。この技術的思想によれば、前記ロッキングレバーがアンロック状態の位置にあるときに、例えばダブルロック用回動体の誤作動などでダブルロックレバーがダブルロックのアンセット状態の位置からセット状態の位置へと変位することが防止される。
本発明の一実施形態を示す側面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 ドアラッチ機構を示す立面図。 同実施形態を示す断面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す側面図。
符号の説明
11…不動部を構成するハウジング、17…第1回動体としてのロッキングレバー、18…第2回動体としてのダブルロックレバー、37c,37d…規制部材としての規制片、41…電動モータ、43…駆動側回動体及びダブルロック用回動体としてのウォームホイール、43a,43b…係合部としての係合ピン。

Claims (3)

  1. 係合部を有し、一側及び他側に選択的に回動駆動される駆動側回動体と、
    不動部に回動可能に支持され、外力が伝達されて第1状態の位置と第2状態の位置とに変位する第1回動体と、
    前記第1回動体に回動可能に支持される第2回動体と、
    前記第1及び第2回動体の少なくとも一方に設けられ、該第1回動体の第1状態の位置で、該第2回動体の回動範囲を該第1回動体を第1状態の位置から第2状態の位置へと変位させる外力を伝達可能にする第1作動状態の位置から該外力を伝達不可能にする第2作動状態の位置までに規制する規制部材とを備え、
    前記第2回動体は、前記第1回動体の第1状態の位置で、前記駆動側回動体の一側及び他側への選択的な回動駆動に伴い前記規制部材に規制されるまで前記係合部にて選択的に押圧されて第1作動状態の位置と第2作動状態の位置とに変位され、
    前記第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部が該第2回動体を押圧する力が前記第1回動体を第1状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとき、該第2回動体を押圧する力の線上に該第2回動体の回動中心が配置され、
    前記第2回動体が第1及び第2作動状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部が該第2回動体を押圧する力の線上に前記第1回動体の回動中心及び該第2回動体の回動中心が配置されることを特徴とするリンク装置。
  2. 係合部を有し、一側及び他側に選択的に回動駆動されるダブルロック用回動体と、
    不動部に回動可能に支持され、室内側の操作力が伝達されてアンロック状態の位置とロック状態の位置とに変位するロッキングレバーと、
    前記ロッキングレバーに回動可能に支持されるダブルロックレバーと、
    前記ロッキングレバー及び前記ダブルロックレバーの少なくとも一方に設けられ、該ロッキングレバーのロック状態の位置で、該ダブルロックレバーの回動範囲を該ロッキングレバーをロック状態の位置からアンロック状態の位置へと変位させる室内側の操作力を伝達可能にするダブルロックのアンセット状態の位置から該操作力を伝達不可能にするダブルロックのセット状態の位置までに規制する規制部材とを備え、
    前記ダブルロックレバーは、前記ロッキングレバーのロック状態の位置で、前記ダブルロック用回動体の一側及び他側への選択的な回動駆動に伴い前記規制部材に規制されるまで前記係合部にて選択的に押圧されてダブルロックのアンセット状態の位置とダブルロックのセット状態の位置とに変位され、
    前記ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか一方の位置へと変位したときに前記係合部が該ダブルロックレバーを押圧する力が前記ロッキングレバーをロック状態の位置へと変位させる回転モーメントを生じるとき、該ダブルロックレバーを押圧する力の線上に該ダブルロックレバーの回動中心が配置され、
    前記ダブルロックレバーがダブルロックのセット・アンセット状態のいずれか他方の位置へと変位したときに前記係合部が該ダブルロックレバーを押圧する力の線上に前記ロッキングレバーの回動中心及び該ダブルロックレバーの回動中心が配置されることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ダブルロック用回動体は、電動モータにより回動駆動されることを特徴とする車両用ドアロック装置。
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