JPH1141377A - 通信機 - Google Patents

通信機

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JPH1141377A
JPH1141377A JP9197405A JP19740597A JPH1141377A JP H1141377 A JPH1141377 A JP H1141377A JP 9197405 A JP9197405 A JP 9197405A JP 19740597 A JP19740597 A JP 19740597A JP H1141377 A JPH1141377 A JP H1141377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相手側ファクシミリ装置の送信待ち時間を短
縮する。 【解決手段】 通信制御部7の送受部11は、まず相手
側ファクシミリ装置からの送信端末識別信号を受信す
る。判定部13は、送信端末識別信号から国際電話番号
を抽出し、番号記憶部12に記憶された国際電話番号と
一致するかを判定する。一致するとき、送受部11は続
けて対象信号の受信を行う。一致しないとき、送受部1
1は対象信号を受信しないまま受信動作を終了する。こ
れによって、送信待ち時間を短縮することができる。ま
た、通信制御部7,8で同時に対象信号が受信されたと
き、回線選択部9は、番号記憶部12,15に記憶され
た国際電話番号と送信端末識別信号から抽出された国際
電話番号とが一致する側であるいずれか一方の通信制御
部で受信された対象信号を、いずれか他方の通信制御部
で受信された対象信号に先立って、画像出力部5に与え
て記録紙に印刷させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数の公衆回線が
接続され、回線を切換えて信号の送受を行うことができ
る通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置には、公衆回線
が1回線だけ収容されていた。公衆回線は、このファク
シミリ装置から相手側ファクシミリ装置に向かって画像
信号を送信する動作、および相手側ファクシミリ装置か
ら送信された画像信号をこのファクシミリ装置で受信す
る動作のどちらか一方を行うときに占有されるので、両
動作のうちのいずれか一方の動作を実施するとき、両動
作のうちのいずれか他方の動作を実施することは困難で
ある。したがって、ファクシミリ装置が画像信号の送信
または受信を行っている間、送受の相手側ファクシミリ
装置以外の他のファクシミリ装置は、このファクシミリ
装置に対して画像信号を送信することができない。ゆえ
に、上述の場合、他のファクシミリ装置の送信待ち時間
が長くなっていた。
【0003】単一のファクシミリ装置によって画像信号
の送受を並列に実施するために、単一のファクシミリ装
置に複数の公衆回線を収容することが考えられている。
この従来技術として、特開平4−23673号公報と特
開平5−219275号公報とのファクシミリ装置が挙
げられる。特開平4−23673号公報のファクシミリ
装置では、いわゆる同報通信によって、同じ画像信号を
複数のファクシミリ装置に送信する。このとき、ファク
シミリ装置に収容された全回線が同時に画像信号の送信
に使用されることを防止するために、各送信先への送信
動作を、予め定める時間だけずらして開始する。また特
開平5−219275号公報のファクシミリ装置では、
収容した複数の回線を、回線の使用率に応じて、送信動
作に用いる回線と受信動作に用いる回線とに振分ける。
このように、複数の公衆回線を収容したファクシミリ装
置では、収納された全回線が同時に使用されないように
していたが、全回線に不特定多数の受信が集中したとき
全回線が同時に使用されるので、送信待ちの状態が続い
ていた。
【0004】
【発明が解決するべき課題】本発明の目的は、ファクシ
ミリ装置を含む通信機において、操作手順を簡略化し、
また送信待ち時間を含み通信に要する時間を短縮するこ
とができる通信機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、送受するべき
対象信号を送信する相手側通信機を識別するための識別
信号を受信する受信手段と、予め定める相手側通信機の
識別信号を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された
識別信号と受信手段によって受信された識別信号とが一
致するか否かを判定する判定手段とを含み、前記受信手
段は、判定手段によって識別信号が一致すると判定され
たとき、対象信号の受信に関する第1の受信動作を行
い、判定手段によって識別信号が一致しないと判定され
たとき、第1の受信動作とは異なる第2の受信動作を行
うことを特徴とする通信機である。
【0006】本発明に従えば、通信機は、たとえば該通
信機との間の通信の実施が許容されるような、予め定め
る相手側通信機の識別信号を、記憶手段に予め記憶して
いる。この識別信号は、通信機がたとえばファクシミリ
装置である場合には、送信端末識別信号に含まれる国際
電話番号である。通信機は、相手側通信機からの対象信
号を受信する場合、対象信号の受信に先立って、相手側
通信機からの識別信号と記憶手段に記憶された識別番号
とが一致するか否かを判定し、識別信号の一致の有無に
応じて、対象信号の受信時の受信手段の受信動作を変更
する。
【0007】たとえば、本請求項の通信機が不特定多数
の相手側通信機と通信可能であり、予め定める相手側通
信機からの対象信号を受信するときだけ予め定める受信
動作を行うことを操作者が望んでいる場合、予め、第1
受信動作としてこの予め定める受信動作を設定し、第2
受信動作に一般的な受信動作を設定しておく。これによ
って通信機は、予め定める相手側通信機と通信を行うと
き、自動的に予め定める受信動作を実施し、不特定多数
の相手側通信機のうちで前記予め定める相手側通信機以
外のものと通信を行うとき、自動的に一般的な受信動作
を実施する。
【0008】したがって、予め定める相手側通信機に対
する受信動作と、その他の不特定多数の相手側通信機に
対する受信動作とを、容易に切換えることができる。ま
た、操作者が識別番号から相手側通信機を見分けて手動
で受信動作を変更するような動作を行うことなく、自動
的に受信動作を変更することができる。ゆえに、通信機
の操作を簡略化することができる。さらにまた、単一の
通信機で2通りの受信動作を行うことができるので、前
記各受信動作を行うための通信機を個別に準備する必要
がない。これによって、対象信号の受信側で準備する通
信機の数を減少させることができる。
【0009】本発明は、送受するべき対象信号を送信す
る相手側通信機を識別するための識別信号を受信する複
数の受信手段と、予め定める相手側通信機の識別信号を
記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された識別信号と
各受信手段によって受信された識別信号とが一致するか
否かを判定する判定手段と、少なくとも1つの受信手段
によって受信された識別信号が記憶手段に記憶された識
別信号と一致すると判定手段によって判定されたとき、
複数の受信手段で受信された対象信号を予め定める第1
の出力動作によって出力し、各受信手段によって受信さ
れた識別信号が記憶手段に記憶された識別信号と一致し
ないと判定手段によって判定されたとき、複数の受信手
段によって受信された対象信号を第1の出力動作とは異
なる予め定める第2の出力動作によって出力する出力手
段とを含むことを特徴とする通信機である。
【0010】本発明に従えば、通信機は、たとえば該通
信機との間の通信の実施が許容されるような、予め定め
る相手側通信機の識別信号を、記憶手段に予め記憶して
いる。通信機は、各受信手段によって複数の相手側通信
機からの対象信号を個別に受信する場合、対象信号の受
信に先立って、相手側通信機からの識別信号と記憶手段
に記憶された識別番号とが一致するか否かを判定し、識
別信号の一致の有無に応じて、各受信手段によって受信
した対象信号の出力動作を変更する。
【0011】たとえば、本請求項の通信機が不特定多数
の相手側通信機と通信可能であり、受信された対象信号
のうちに予め定める相手側通信機からの対象信号が含ま
れるときだけ、予め定める出力動作を行うことを操作者
が望んでいる場合、予め、第1受信動作としてこの予め
定めるの出力動作を設定し、第2受信動作に一般的な出
力動作を設定しておく。これによって、通信機は、不特
定多数の相手側通信機と通信を行う場合、そのうちに予
め定める相手側通信機が含まれていれば、自動的に予め
定める出力動作を実施し、そのうちに予め定める相手側
通信機が含まれていなければ、自動的に一般的な受信動
作を行う。
【0012】したがって、予め定める相手側通信機を含
む不特定多数の相手側通信機からの対象信号の出力動作
と、予め定める相手側通信機を含まない不特定多数の相
手側通信機からの対象信号の出力動作とを、容易に切換
えることができる。また、操作者が識別番号から各相手
側通信機を見分けて手動で出力動作を変更するような動
作を行うことなく、自動的に受信動作を変更することが
できる。ゆえに通信機の操作を簡略化することができ
る。さらにまた、単一の通信機で2通りの出力動作を行
うことができるので、各出力動作を行うための通信機を
個別に準備する必要がない。これによって、対象信号の
受信側で準備する通信機の数を減少させることができ
る。
【0013】本発明は、送受するべき対象信号を送信す
る相手側通信機を識別するための識別信号を受信する複
数の受信手段と、予め定める相手側通信機の識別信号を
記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された識別信号
と、各受信手段によって受信された識別信号とが一致す
るか否かを判定する判定手段と、少なくとも1つの受信
手段によって受信された識別信号が記憶手段に記憶され
た識別信号と一致すると判定手段によって判定されたと
き、複数の受信手段で受信された対象信号を予め定める
第1の出力動作によって出力し、各受信手段によって受
信された識別信号が記憶手段に記憶された識別信号と一
致しないと判定手段によって判定されたとき、複数の受
信手段によって受信された対象信号を第1の出力動作と
は異なる予め定める第2の出力動作によって出力する出
力手段とを含み、複数の前記受信手段のうちの少なくと
も1つの受信手段は、判定手段によって識別信号が一致
すると判定されたとき、対象信号の受信に関する第1の
受信動作を行い、判定手段によって識別信号が一致しな
いと判定されたとき、第1の受信動作とは異なる第2の
受信動作を行うことを特徴とする通信機である。
【0014】本発明に従えば、通信機は、請求項2の通
信機の複数の受信手段のうちの少なくとも1つの受信手
段に、請求項1の通信機の受信手段を適用した装置であ
る。この装置では、全受信手段のうちの少なくとも1つ
の受信手段が、受信した識別信号に応じて受信動作を切
換え、また複数の受信手段のうちで予め定める識別信号
を受信した受信手段があるか否かに応じて、各受信手段
で受信された対象信号の出力動作を切換える。
【0015】これによって、予め定める相手側通信機に
対する受信動作と、その他の不特定多数の相手側通信機
に対する受信動作とを、自動的にかつ容易に切換えるこ
とができ、さらに、予め定める相手側通信機を含む不特
定多数の通信機からの対象信号の出力動作と、予め定め
る相手側通信機を含まない不特定多数の相手側通信機か
らの対象信号の出力動作とを、自動的にかつ容易に切換
えることができる。したがって、通信機の使い勝手をさ
らに向上させることができる。
【0016】また、本請求項の通信機は複数の受信手段
を有している。これら受信手段のうちの一部の受信手段
だけを上述のように識別信号によって受信動作を切換さ
せ、全受信手段のうちで前記一部の受信手段以外の残余
の受信手段は識別信号に無関係に動作させることもでき
る。このとき、前記残余の受信手段は、不特定多数の相
手側通信機から対象信号をそれぞれ受信することができ
る。これによって、従来技術の一般的な受信動作を行う
通信機と、識別信号の一致の有無に応じて受信動作を変
更する通信機とを、1体の通信機で兼用することができ
る。これによって、2通りの受信動作を行う通信機を1
体の通信機で実現することができるので、受信側で準備
するべき通信機の数を減少させることができる。
【0017】本発明は、前記第1の受信動作は、前記受
信手段に前記相手側通信機との通信を続行して前記対象
信号の受信させる動作であり、前記第2の受信動作は、
前記相手側通信機からの前記対象信号を受信することな
く前記受信手段に通信を終了させる動作であることを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、第1および第2の受信動
作は、上述のような動作である。この請求項が請求項1
に適用される場合、受信手段では、或る相手側通信機と
の間で通信が開始されると、まず識別信号を判定し、そ
の識別信号が記憶された識別信号と一致すれば通信を続
行して対象信号の受信を行い、識別信号が記憶された識
別信号と一致しなければ対象信号の受信動作を行う前に
通信を終了する。したがって、この受信手段では、記憶
された識別信号によって識別される相手側通信機以外の
不特定多数の相手側通信機からの対象信号の受信を、自
動的に拒否する。これによって、この受信手段は、記憶
された識別信号によって識別される相手側通信機からの
対象信号の受信専用の受信手段として動作する。
【0019】したがって、この相手側通信機が、本請求
項の通信機に対して対象信号の送信を行う場合、この受
信手段は他の不特定多数の相手側通信機からの対象信号
を受信しないので必ず空いており、この相手側通信機か
らの識別信号および対象信号を即座に受信する。したが
って、相手側通信機から通信機への送信が行われると
き、相手側通信機が送信動作を開始した時点から相手側
通信機と通信機との間で実際に対象信号が送信可能にな
る時点まで送信待ち時間を、従来技術の通信機よりも短
縮することができる。
【0020】また、この請求項を請求項3に適応する場
合、通信機は、複数の受信手段のうちの少なくとも1つ
が、請求項4を請求項1に適応した場合の通信機の受信
手段と同様に、識別信号の一致の有無に応じて通信続行
の是非を切換える。この通信機では、複数の受信手段の
うちの一部の受信手段だけで上述のように識別信号によ
って通信続行の是非を切換え、複数の受信手段のうちで
前記一部の受信手段以外の残余の受信手段は、識別信号
に無関係に動作することもできる。
【0021】これによって、この通信機では、前記残余
の受信手段によって、不特定多数の相手側通信機からの
対象信号も受信することができる。またこの通信機に送
信手段を付加しておけば、この通信機からの対象信号の
送信も行うことができる。したがって、本請求項の通信
機は、予め定める相手側通信機からの対象信号の受信専
用の通信機と汎用の通信機とを、1体の通信機で兼用す
ることができる。したがって、この通信機を用いて従来
技術の通信機と同様に通信を行うことができ、かつさら
に特定の相手側通信機の送信待ち時間を短縮することが
できる。これによって、通信機の使い勝手をさらに向上
させることができる。
【0022】本発明は、前記対象信号を受信可能な転送
側通信機に、該対象信号を送信する送信手段をさらに含
み、前記第1の受信動作は、前記相手側通信機から送信
された前記対象信号を受信し、送信手段に与えて送信さ
せる動作であり、前記第2の受信動作は、前記相手側通
信機から送信された前記対象信号を受信して出力する動
作であることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、第1および第2の受信動
作は、上述のような動作である。受信手段では、或る相
手側通信機との間で通信が開始されると、まず識別信号
を判定し、その識別信号が記憶された識別信号と一致す
れば、対象信号を受信して出力する。識別信号が記憶さ
れた識別信号と一致しなければ、対象信号を受信し、そ
の対象信号を送信手段に与えて、転送側通信機に送信さ
せる。したがって、各受信手段では、記憶された識別信
号によって識別される相手側通信機からの対象信号を、
転送側通信機に自動的に転送する。
【0024】これによって、この通信機は、記憶された
識別信号によって識別される相手側通信機と転送側通信
機との間の中継用通信機として動作する。したがって、
本請求項の通信機の操作者が対象信号の転送のための操
作を行うことなく、自動的に対象信号の送信が行われ
る。したがって、本請求項の通信機を中継用通信機とし
て動作させるために操作者が通信機を操作する必要がな
いので、操作者の操作を簡略化することができる。
【0025】本発明は、前記対象信号を受信可能な転送
側通信機に、該対象信号を送信する送信手段をさらに含
み、前記第1の受信動作は、前記相手側通信機から送信
された前記対象信号を受信し、送信手段に与えて送信さ
せる動作であり、前記第2の受信動作は、前記相手側通
信機から送信された前記対象信号を受信し、前記出力手
段に与える動作であることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、第1および第2の受信動
作が上述のような動作である。ゆえに通信機は、複数の
受信手段のうちの少なくとも1つが、請求項5の通信機
の受信手段と同様に、識別信号の一致の有無に応じて転
送側通信機への対象信号の転送の有無を切換える。また
この通信機では、複数の受信手段のうちの一部の通信機
だけを上述のように識別信号によって対象信号の転送の
有無を切換え、残余の受信手段は、識別信号に無関係に
動作して不特定多数の相手側通信機からの対象信号をそ
のまま出力することもできる。
【0027】これによって、この通信機では、残余の受
信手段によって、不特定多数の相手側通信機からの対象
信号を全て出力することができる。したがって、本請求
項の通信機は、予め定める相手側通信機からの対象信号
の中継専用の通信機と汎用の通信機とを、1体の通信機
で兼用することができる。したがって、この通信機を用
いて従来技術の通信機と同様に通信を行うことができ、
かつさらに転送操作のための操作を簡略化することがで
きる。これによって、通信機の使い勝手をさらに向上さ
せることができる。
【0028】本発明は、前記対象信号を記録紙に印刷す
る印刷手段と、形状および大きさが異なる複数種類の記
録紙のうちのいずれか1種類の記録紙を印刷手段に供給
する供給手段とをさらに含み、前記第1の受信動作は、
前記相手側通信機から送信された前記対象信号を受信
し、複数種類の記録紙のうちで予め定める種類の記録紙
を供給手段から印刷手段に供給させ、かつ印刷手段によ
って、供給された記録紙に該対象信号を印刷させる動作
であり、前記第2の受信動作は、前記相手側通信機から
送信された前記対象信号を受信し、複数種類の記録紙の
うちのいずれか1種類の記録紙を供給手段から印刷手段
に供給させ、かつ印刷手段によって、供給された記録紙
に該対象信号を印刷させる動作であることを特徴とす
る。
【0029】本発明に従えば、第1および第2の受信動
作は、上述のような動作である。この請求項を請求項1
に適用する場合、受信手段では、或る相手側通信機との
間で通信が開始されると、まず識別信号を判定し、その
識別信号が記憶された識別信号と一致すれば、供給手段
によって予め定める種類の記録紙を印刷手段に供給させ
る。識別信号が記憶された識別信号と一致しなければ、
供給手段に複数の種類の記録紙のうちの任意の1種類の
記録紙を印刷手段に供給させる。印刷手段には受信手段
から対象信号が供給され、供給手段から供給された記録
紙に対象信号を印刷する。したがって、記憶された識別
信号によって識別される相手側通信機からの対象信号
が、自動的に予め定める種類の記録紙に印刷される。し
たがって、本請求項の通信機の操作者が記録紙の種類を
切換えるための操作を行うことなく、自動的に記録紙が
選択される。ゆえに、操作者の操作を簡略化することが
できる。
【0030】また、この請求項を請求項3に適応した場
合、通信機は、複数の受信手段のうちの少なくとも1つ
が、この請求項を請求項1に適応した場合の通信機の受
信手段と同様に、識別信号の一致の有無に応じて対象信
号を印刷すべき記録紙の種類を切換える。またこの通信
機は、複数の受信手段のうちの一部の受信手段だけで上
述のように識別信号に応じて記録紙を選択させ、残余の
受信手段では識別信号に無関係に記録紙を選択させるよ
うにすることもできる。
【0031】したがって、本請求項の通信機は、予め定
める相手側通信機からの対象信号を予め定める種類の記
録紙に印刷させる通信機と汎用の通信機とを、1体の通
信機で兼用することができる。したがって、この通信機
を用いて従来技術の通信機と同様に通信を行うことがで
き、かつさらに記録紙の選択のための操作を簡略化する
ことができる。これによって、通信機の使い勝手をさら
に向上させることができる。
【0032】本発明は、前記第1の出力動作は、複数の
前記受信手段のうちで前記記憶手段に記憶された識別信
号と一致した識別信号を受信した受信手段によって受信
された前記対象信号を、複数の前記受信手段のうちで前
記一致した識別信号を受信した受信手段以外の残余の受
信手段によって受信された前記対象信号に先立って出力
する動作であり、前記第2の出力動作は、各受信手段に
よって受信された対象信号を、予め定める順序で出力す
る動作であることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、第1および第2の出力動
作は、上述のような動作である。複数の受信手段が同時
に通信を開始した場合、出力手段は、まず各受信手段で
受信された識別信号と記憶された識別信号との一致を調
べ、一致する識別信号があるとき、その識別信号を受信
した受信手段で受信された対象信号を、全受信手段のう
ちで前記識別信号を受信した受信手段以外の残余の受信
手段で受信された対象信号に先立って出力する。また、
全受信手段で受信された識別信号が記憶された識別信号
と一致しないとき、各受信手段で受信された対象信号
を、予め定める順序で出力する。
【0034】これによって、この請求項を請求項2,3
に適応した場合、予め定める相手側通信機から対象信号
が送信されるとき、その対象信号を他の不特定多数の相
手側通信機からの対象信号よりも優先的に出力する。こ
れによって、予め定める相手側通信機から通信機への送
信が行われるとき対象信号が受信された時点から実際に
対象信号が出力される時点までの出力待ち時間を短縮す
ることができる。したがって、相手側通信機と通信機と
の間の通信に要する時間を短縮することができる。
【0035】本発明は、前記記憶手段には、複数の相手
側通信機の識別信号が記憶されており、前記第1の出力
動作は、複数の前記受信手段のうちで前記記憶手段に記
憶された識別信号と一致した識別信号を受信した受信手
段によって受信された対象信号を集約して出力する動作
であり、前記第2の出力動作は、各受信手段によって受
信された対象信号を個別に出力する動作であることを特
徴とする。
【0036】本発明に従えば、第1および第2の出力動
作は、上述のような動作である。複数の受信手段が同時
に通信を開始した場合、出力手段は、まず各受信手段で
受信された識別信号と記憶された複数の識別信号のうち
のいずれかとの一致を調べ、複数の受信手段で受信され
た識別信号と記憶された識別信号のいずれかとが一致す
るとき、それら受信手段で受信された対象信号を集約し
て出力する。また、全受信手段で受信された識別信号が
記憶された全ての識別信号と一致しないとき、各受信手
段で受信された対象信号を、個別に出力する。これによ
って、複数の予め定める相手側通信機から同時に対象信
号が送信されるとき、本請求項の通信機でそれら対象信
号を集約して単一の対象信号とすることができる。
【0037】この通信機は、たとえば以下の手順で使用
される。この通信機に対して或る対象信号を送信しよう
とする場合、相手側の操作者は識別信号が本請求項の通
信機に記憶されている相手側通信機を複数準備し、送信
対象の対象信号を複数の信号に分割して、分割後の各信
号をそれぞれ対象信号として、各相手側通信機に個別に
送信させる。このとき各相手側通信機を並列に動作させ
れば、受信側通信機では、各受信手段で受信された対象
信号を集約するので、元の対象信号が復元される。した
がって、上述の手順で原稿を送信した場合、各相手側通
信機から受信手段への対象信号の送信に要する時間を、
元の或る対象信号をそのまま送信する場合と比較して短
縮することができる。
【0038】またたとえば、相手側通信機で原稿を読取
って対象信号を作成する場合、相手側通信機で対象信号
を複数の分割して送信するには、予め原稿を複数に分割
し、各相手側通信機に分割後の各原稿を読取らせて対象
信号を作成させて、それら対象信号を送信させる。この
とき、各相手側通信機で読取るべき原稿の枚数または面
積が、元の原稿の枚数または面積よりも少ないので、各
相手側通信機での原稿の読取りに要する時間を、元の対
象信号を一括して読取って送信する場合と比較して、短
縮することができる。したがって、この請求項を請求項
2,3に適応した場合、相手側通信機で原稿を読取り始
めた時点から本請求項の通信機で対象信号を出力する時
点までの時間、すなわち相手側通信機と通信機との間の
通信に要する時間を、短縮することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態の
通信機であるファクシミリ装置1の概略的な電気的構成
を表すブロック図である。このファクシミリ装置1は、
原稿を読取ってその読取り結果を印刷する複写機を兼ね
る。ファクシミリ装置1は、画像読取り部3と、ファク
シミリ制御部4と、画像出力部5とを含む。ファクシミ
リ制御部4は、公衆回線17,18を収納しており、通
信制御部7,8と、回線選択部9と、画像記憶部10と
を含む。通信制御部7は、送受部11と、番号記憶部1
2と、判定部13とを含む。通信制御部8は、送受部1
4と、番号記憶部15と、判定部16とを含む。
【0040】画像読取り部3は、読取り対象物である原
稿を読取ってその原稿像を表す画像データ信号を作成
し、その画像データ信号を画像記憶部10と画像出力部
5とに与える。画像読取り部3は、ファクシミリ装置に
おいて送信対象となる原稿を読取るための読取り手段
と、複写機において複写対象となる原稿を読取るための
読取り手段とを兼用する。
【0041】通信制御部7のうちの送受部11は、公衆
回線17と接続される。送受部11は、ファクシミリ通
信のための送信回路と受信回路とを備え、公衆回線17
を介して相手側ファクシミリ装置との間で回線を確立し
て、後述する伝送フェイズに基づいてファクシミリ通信
を実施する。番号記憶部12は、予め定める通信先であ
る相手側ファクシミリ装置の国際電話番号を予め記憶す
る。番号記憶部12に記憶された国際電話番号は、通信
制御部7と通信を行うことが許容された予め定める相手
側ファクシミリ装置を表す識別信号に相当する。判定部
13は、後述の伝送フェイズのうちのフェイズBで送信
される送信端末識別信号TSIから国際電話番号を抽出
し、その国際電話番号と番号記憶部12に記憶された国
際電話番号とが一致するか否かを判定する。送受部11
は判定部13の比較結果に応答して、両国際電話番号が
一致したとき、ファクシミリ通信を続けて対象信号を受
信する。両国際電話番号が一致しないとき、送受部11
は、対象信号を受信しないままファクシミリ通信を終了
する。対象信号は、画像データ信号を、ファクシミリ通
信の伝送方式に応じて変換した信号である。
【0042】通信制御部8の各部14〜16は、通信制
御部7の各部11〜13と比較して、公衆回線17が公
衆回線18に置換えられた点が異なり、他の構成および
動作は等しい。また、通信制御部8は、各部15,16
が省略されて送受部14だけで構成されて、一般的な通
信制御を行うものであってもよい。また、通信制御部
7,8の各部11〜16は、通信制御部7,8を構成す
る演算回路の演算動作によって実現される仮想回路であ
ってもよく、実在の回路であってもよい。
【0043】回線選択部9は、全通信制御部7,8のう
ちのいずれか1つを選択して、選択した通信制御部と画
像記憶部10とを接続する。これによって、選択された
通信制御部で受信された対象信号が、画像記憶部10に
記憶される。また、画像読取り部3から出力されて画像
記憶部10に記憶された画像データ信号を選択した通信
制御部に与えて、その選択した通信制御部の送受部で対
象信号に変換して、該送受部から相手側ファクシミリ装
置に送信させる。
【0044】さらに、回線選択部9は、通信制御部7,
8で同時に対象信号が受信された場合、各判定部13,
16の判定結果に応答して、送受部11,14で受信さ
れた対象信号の出力動作を切換える。たとえば、判定部
13,16のいずれか一方の判定部で国際電話番号が一
致したと判定されたとき、そのいずれか一方の判定部を
含む通信制御部の送受部で受信された対象信号を、いず
れか他方の判定部を含む通信制御部の送受部で受信され
た対象信号に先立って出力する。また、判定部13,1
6の両方で国際電話番号が一致したとき、回線選択部9
は、送受部11,14で受信された対象信号を集約して
単一の対象信号として出力し、画像記憶部10に記憶さ
せる。回線選択部9は、請求項の出力手段に当たる。
【0045】画像出力部5は、画像記憶部10に記憶さ
れた対象信号を取得し、その対象信号を画像展開して、
画像データ信号を取得する。または、画像読取り部3に
よって作成された画像データ信号を取得する。画像出力
部5は、これら画像データ信号が表す画像を、記録紙に
印刷する。またはその画像を表示装置に表示する。画像
出力部5は、ファクシミリ装置において受信された画像
データ信号を印刷または表示するための手段と、複写機
において読取られた画像を印刷または表示するための手
段とを兼用する。
【0046】図2は、ファクシミリ装置1の基本的な電
気的および機械的構成を表すブロック図である。図3
は、ファクシミリ装置1の具体的な機械的構造を表す図
である。図2,3を併せて説明する。図2では、信号の
流れを実線の矢符で表し、記録紙の流れを破線の矢符で
表し、光を1点鎖線の矢符で表す。ファクシミリ装置1
は、画像読取り部3とファクシミリ制御部4と画像出力
部5との他に、操作部30と中央制御部105とハンド
セット109とを含む。
【0047】操作部30は、ファクシミリ装置1の操作
者がファクシミリ装置1を操作するために備えられ、た
とえば、表示装置とキースイッチと警告灯を含む。表示
装置には、操作のために必要な情報が表示される。操作
者は、表示装置に表示された情報を参照して操作内容を
決定し、それに応じてキースイッチを操作する。キース
イッチの操作結果が、操作部30からの操作結果とし
て、ファクシミリ装置1の各部に供給される。警告灯
は、ファクシミリ装置1の動作状態を操作者に知らせる
ときに、その動作状態に応じた所定の態様で点灯する。
【0048】画像読取り部3は、透明平板である原稿載
置台33、両面対応型の自動原稿送り装置34、および
スキャナ部35を含む。
【0049】原稿載置台33は、ファクシミリ装置1の
筺体1aの鉛直方向上側の部分に、はめ込まれる。ゆえ
に、原稿載置台33を通して筺体1a内部から外部を見
ることができる。両面対応型の自動原稿送り装置34
は、原稿載置台33の上側に配置される。自動原稿送り
装置34は、複数枚の原稿を原稿収納部36に予め収納
しておき、操作者によって指定された送給手法を用い
て、原稿の片面または両面が原稿載置台33の表面に向
くように、原稿を一枚ずつ原稿載置台33に送給する。
指定された送給手法が原稿の片面だけを読取らせる手法
であれば、その原稿は1回だけ原稿載置台33に送給さ
れる。原稿の両面を読取らせる手法であれば、その原稿
は1回原稿載置台33に送給された後、面の向きを逆転
させてから、原稿載置台33に再び送給される。
【0050】スキャナ部35は、発光源37、反射鏡3
8〜40、撮像素子42,および結像レンズ43を含
む。発光源37は、たとえばランプリフレクタアセンブ
リで実現され、原稿を露光するために、原稿載置台33
に載置された原稿に向かってレーザ光を発射する。この
レーザ光は、原稿載置台33を通過して原稿表面に当た
り、その原稿表面で該原稿の像の濃淡に応じた反射率で
反射される。原稿からの反射光は、反射鏡38〜40に
よって順次反射されて、その光路が折曲げられる。これ
によって、原稿からの反射光によって表される反射光像
は、折線41で表す光路をたどって、複数の光電変換素
子を含む撮像素子42の結像面に導かれる。結像レンズ
43は、反射鏡40と撮像素子42との間の光路上に介
在され、反射光像を、撮像素子42の結像面上に結像さ
せる。
【0051】撮像素子42の結像面には、光電変換素子
が複数並べられている。各光電変換素子は、この撮像素
子で得られる画像の各画素に対応する。撮像素子42
は、結像面上に結像された反射光像を、各光電変換素子
で分割して受光する。各光電変換素子は、その光電変換
素子で受光した反射光の受光量に対応して、対応する画
素の濃度を表す画素データを出力する。この画素データ
は、この段階では、反射光の受光量に比例して増減する
アナログ電気信号である。全光電変換素子からの画素デ
ータの集合が、画像を表すアナログ画像信号として、撮
像素子から出力される。このアナログ画像信号は、画像
処理部45に与えられる。
【0052】画像処理部45は、アナログ画像信号をデ
ジタル信号である画像データ信号に変換して記憶する。
この画像データ信号は、ファクシミリ制御部4の画像記
憶部10に与えられて記憶される。さらに、画像データ
信号から、原稿像を含み記録紙に印刷すべき画像を表す
印刷データ信号を生成して、画像出力部5に与える。画
像処理部45の詳細な構造および動作は後述する。
【0053】画像出力部5は、給紙部51、第1および
第2トレイ52,53、手差し給紙部66、画像形成部
81、搬送部91、定着部95、ソータ100を含む。
給紙部51は、記録紙を収納するための第1および第2
トレイ52,53に関連して設けられる。給紙部51,
第1および第2トレイ52,53、ならびに手差し給紙
部66は、供給部201を構成する。画像形成部81と
搬送部91と定着部95とは、印刷部202を構成す
る。
【0054】第1および第2トレイ52,53は、載置
部材54,55をそれぞれ含む。載置部材54,55
は、第1および第2トレイ52,53の鉛直方向上側に
設けられ、給紙部51側の端部が、第1および第2トレ
イ52,53の底面から離反する方向および近接する方
向に角変位自在となるように、第1および第2トレイ5
2,53に取付けられる。記録紙は、この載置部材5
4,55上にその端部が載置されるように、第1および
第2トレイ52,53に載置される。載置部材54,5
5が底面から離反する方向および近接する方向のどちら
に角変位するかは、中央制御部105内の出力トレイ切
換部105aによって制御される。
【0055】給紙部51は、呼込みローラ56,57、
第1および第2案内部材58,59、各一対の給紙ロー
ラ60,61および各一対の搬送ローラ62,63を含
む。呼込みローラ56,57は、載置部材54,55の
前記端部が底面から離反する方向に角変位された状態で
前記端部に近接する位置に設けられる。第1案内部材5
8は、第1および第2トレイ52,53の前記端部側
に、ファクシミリ装置1の底面に対してほぼ垂直に設け
られ、その下側端部が第2トレイ53に近付くように弯
曲する。第2案内部材59は、第1トレイ52の前記端
部側に設けられ、その下側端部が第1トレイ52に近付
くように弯曲する。給紙ローラ60,61は、呼込みロ
ーラ56,57と各案内部材59,58との間に配置さ
れる。搬送ローラ62は、第1案内部材58のうちで給
紙ローラ61よりも上側に配置される。搬送ローラ63
は、第1および第2案内部材58,59の上側端部の近
傍に配置される。給紙部51の各ローラの動作は、出力
トレイ切換部105aによって制御される。
【0056】手差し給紙部66は、記録紙を載置するた
めの載置台67と、呼込みローラ68と、一対の給紙ロ
ーラ69とを含む。載置台67は、ファクシミリ装置1
の筺体1aの開口部に設けられて、外部から記録紙を載
置することができる。この載置台67は、筺体1aの側
面にその底面が平行になるように、筺体内1aに収納す
ることができ、図3では収納した状態で表す。呼込みロ
ーラ68は載置台67の開口部近傍に設けられる。給紙
ローラ69は、呼込みローラ68よりも筺体1aの内側
に設けられる。手差し給紙部66の各ローラの動作は、
出力トレイ切換部105aによって制御される。
【0057】第2トレイ53から記録紙を供給すると
き、出力トレイ切換部105aは、まず載置部材55を
底面から離反する方向に角変位させる。この状態で呼込
みローラ57を回転させると、第2トレイ53に載置さ
れた記録紙のうちで最も上方に載置された記録紙が、一
対の給紙ローラ61の間にその先端が当接するように搬
送される。この状態で一対の給紙ローラ61を回転させ
ると、記録紙はその一対の給紙ローラ61の間を通過し
て、第1案内部材58にその先端が当接するように搬送
される。先端が当接した後、記録紙は第1案内部材58
に沿って筺体1aの鉛直方向下方から鉛直方向上方に搬
送される。途中、記録紙は一対の搬送ローラ62の間を
通過し、このときにこれら搬送ローラ62を回転させる
ことによってさらに上方に搬送される。さらにこの記録
紙は、一対の搬送ローラ63の間を通過し、このときに
これら搬送ローラ63を回転させることによって、画像
形成部81へと搬送される。この一連の動作によって、
記録紙は曲線71で表す搬送経路を通過して、第2トレ
イ53から画像形成部81に搬送される。
【0058】第1トレイ52から記録紙を供給すると
き、出力トレイ切換部105aは、まず載置部材54を
底面から離反する方向に角変位させる。この状態で呼込
みローラ56を回転させると、第1トレイ52に載置さ
れた記録紙のうちで最も上方に載置された記録紙が、一
対の給紙ローラ60の間にその先端が当接するように搬
送される。この状態で一対の給紙ローラ60を回転させ
ると、記録紙はそれら一対の搬送ローラ60の間を通過
して、第2案内部材59にその先端が当接するように搬
送される。先端が当接した後、記録紙は第2および第1
案内部材59,58に沿って搬送されて一対の搬送ロー
ラ63の間を通過する。このときこれら搬送ローラ63
を回転させることによって、記録紙は画像形成部81へ
と搬送される。この一連の動作によって、記録紙は曲線
72で表す搬送経路を通過して、曲線71で表す搬送経
路に途中から合流し、この搬送経路を通過する。これに
よって記録紙は、第1トレイ52から画像形成部81へ
と搬送される。
【0059】手差し給紙部66から記録紙を供給すると
き、まず載置台67をその底面が略水平になるように設
置して、その上に記録紙を載置する。この状態で出力ト
レイ切換部105が呼込みローラ68を回転させると、
載置台67に載置された記録紙のうちで最も上方に載置
された記録紙が、一対の給紙ローラ69の間にその先端
が当接するように搬送される。この状態で一対の給紙ロ
ーラ69を回転させると、記録紙はその一対の搬送ロー
ラ69の間を通過して、画像形成部81へと搬送され
る。この一連の動作によって、記録紙は曲線73で表す
搬送経路を通過して曲線71で表す搬送経路に途中から
合流し、この搬送経路を通過する。これによって、記録
紙は、載置台67から画像形成部81へと搬送される。
【0060】画像形成部81は、感光体82、帯電部8
3、露光部84、現像部85、転写部86、除電部8
7、および清掃部88を含む。搬送部91は、一対のレ
ジストローラ91とサクション92とを含む。画像形成
部81は、いわゆる電子写真方式、またはPPC(PLAI
N PAPER COPIER)方式によって、記録紙に画像を印刷す
る。搬送部91は、給紙部51または手差し給紙部52
から給紙された記録紙を画像形成部81に搬送し、さら
に画像印刷後の記録紙を画像形成部81から定着部95
に搬送する。
【0061】円筒状の感光体82は、その底面中心を回
転軸線として、円周方向に平行な副走査方向に回転して
いる。帯電部83、現像部85、転写部86、除電部8
7、および清掃部88は、感光体82の円周に沿って、
副走査方向にこの順で配置される。また帯電部83と現
像部85との間を通過して、感光体82表面に、露光部
83から発射されたレーザ光が照射される。PPC方式
では、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、およ
び除電工程の5つの基本工程と感光体82を繰返し使用
するための清掃工程とを含む6つの工程を繰返すことに
よって、記録紙に画像を繰返し印刷することができる。
【0062】具体的には、画像形成部81が画像を印刷
するとき、まず、帯電部83によって、感光体82の表
面を一様に帯電させる。露光部84は、その内部のシー
ケンスコントローラによって制御され、画像処理部45
から与えられた2値信号である印刷データ信号のビット
に応じて、光源89からのレーザ光の発射と停止が制御
される。露光部84は、光源89からのレーザ光を時間
経過に伴って偏向角度を変化させつつ偏向させて発射
し、そのレーザ光によって、感光体82の帯電済の表面
を、円筒の回転軸線に平行な主走査方向に走査する。こ
れによって、感光体82表面に静電潜像が形成される。
現像部85は、その内部に収納されるトナー剤を感光体
82表面に付着させることによって静電潜像を現像す
る。これによって、静電潜像がトナー像として顕像化さ
れる。
【0063】一対のレジストローラ92は、そのローラ
間に給紙部51または手差し給紙部66から供給された
記録紙を通過させて、感光体82と転写部86との間に
搬送する。転写部86は、感光体82表面のトナー像
を、搬送された記録紙に転写する。転写後の記録紙は、
サクション93によって、定着部95に搬送される。サ
クションは、たとえば、両端が接続された帯状部材の内
側にローラを挿入し、そのローラを回転させることによ
って帯状部材を移動させ、かつ帯状部材に空気流れによ
って搬送すべき物体を吸着させるものであり、帯状部材
の上に載置された物体がそのまま搬送される。転写後の
感光体82は、除電部87によってその表面の電荷が除
去された後、清掃部88によって、その表面に残ったト
ナーを除去して清掃される。清掃後、感光体82は、帯
電工程から清掃工程までの一連の工程を再度実施するこ
とができる状態に戻る。
【0064】定着部95は、加熱源96、一対の加熱ロ
ーラ97、剥離爪98、および清掃用ローラ102,1
03を含む。加熱源96は、一対の加熱ローラ97の一
方のローラ内部に備えられ、加熱ローラ97を予め定め
る温度まで加熱する。搬送部81によって搬送された記
録紙は、一対の加熱ローラ97間を通過する。このと
き、加熱ローラ97の熱によって記録紙上のトナーが融
解し、加熱ローラ97通過後にトナーが冷えて記録紙に
固着する。これによって、トナー像が記録紙に定着され
る。
【0065】加熱後の記録紙は、剥離爪98によって加
熱ローラ97から剥離されて、筺体1aの排出口99か
ら筺体1a外部に排出される。また排出口99にソータ
100が取付けられているとき、剥離後の記録紙は、排
出分離部材101によってソータ100の各トレイに収
納されるように排出される。また、操作部30から両面
印刷が指示されるとき、記録紙の片面への印刷が終了し
た段階では、記録紙は排出口またはソータ100には排
出されず、第1トレイ52に戻される。第1トレイ52
は、この記録紙を裏返して、載置される記録紙のうちの
最も上に載置する。記録紙剥離後の一対の加熱ローラ9
7は、清掃用ローラ102,103によって、その表面
に付着したトナーが除去される。
【0066】中央制御部105は、操作部30、画像読
取り部3、画像処理部45、ソータ100の挙動を制御
し、これらの動作を同期させる。このために、中央制御
部105は、各部30,3,45およびソータ100と
の間でシリアル通信を行う。
【0067】ファクシミリ制御部4を構成する各種の回
路部品は3枚の基板に分けて実装され、主制御基板部材
106と副制御基板部材107と電話制御基板部材10
8とを構成する。主制御基板部材106は、ファクシミ
リ通信の回線制御やファクシミリの各種の機能の制御を
行うための回路部品を含む。副制御基板部材107は、
画像出力部5と主制御基板部材106との間の画像デー
タ信号のインタフェイスとして動作する回路部品を含
む。また副制御基板部材107は、画像出力部5をファ
クシミリ装置の印刷手段として用いるために、対象信号
を画像展開して、画像データ信号を生成するための回路
部品も含む。電話制御基板部材108は、公衆回線1
7,18とファクシミリ制御部4との物理的な接続と、
基本的な電話制御を行うための回路部品を含む。また、
電話制御基板部材108に関連して、ハンドセット10
9が備えられる。ハンドセット109を用いるとき、電
話制御基板部材108は、公衆回線17,18を介し
て、相手側電話機との間で回線を確立して、音声信号を
送受させる。
【0068】図4は画像処理部45の具体的な電気的構
成を表すブロック図である。画像処理部45は、概略的
は、信号入力部111、信号処理部112、信号出力部
113、およびメモリ114を含む。このメモリ114
は、たとえば前述の画像記憶部10を兼ねていても良
く、別個に準備されてもよい。
【0069】信号入力部111は、初期処理部117、
ヒストグラム処理部118および誤差拡散処理部119
を含む。信号入力部111は、概略的には、撮像素子4
2から出力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変
換し、その濃度情報を表すヒストグラムをとりながら、
誤差拡散法によって2値化して、メモリ114に一旦記
憶する。
【0070】具体的には、撮像素子42からのアナログ
画像信号は初期処理部117に与えられる。初期処理部
117は、アナログ画像信号を構成する各画素の画素デ
ータをアナログ/デジタル変換し、さらに、MTF補
正、白黒補正およびガンマ補正を行う。これによって、
各画素データは、たとえば256階調、すなわち8ビッ
トのデジタル信号としてヒストグラム処理部へ出力され
る。ヒストグラム処理部118は、初期処理部117か
ら出力された画素データを、256階調の画素濃度別に
加算する。これによって、画像の濃度情報であるヒスト
グラムデータが得られる。このヒストグラムデータは中
央制御部105および誤差拡散処理部119に与えられ
る。
【0071】誤差拡散処理部119では、疑似中間調処
理の一種である誤差拡散法を用いて、初期処理部117
から出力された画素データを2値化する。誤差拡散法
は、2値化処理によって発生する誤差を、処理対象の画
素に隣接する画素の2値化判定に反映させる方法であ
る。具体的には、誤差拡散処理部119は、初期処理部
117から出力された8ビットのデジタル信号である画
素データを2値化して、1ビットのデジタル信号にに変
換し、さらに、画像を印刷するときに原稿内の局所領域
の濃度を忠実に再現するための再配分演算を行う。誤差
拡散処理部119によって処理された各画素データは、
元の画像信号と同様に集約されて、画像データ信号とし
て、メモリ114に記憶される。
【0072】信号処理部112は、多値化処理部12
1,122、合成処理部123、濃度変換処理部12
4、変倍処理部125、画像プロセス部126、誤差拡
散処理部127、圧縮処理部128およびパターンジェ
ネレータ129を含む。信号処理部112は、概略的に
は、メモリ114に記憶された画像データ信号を、ファ
クシミリ装置1の操作者が希望する画像を表す印刷デー
タ信号に変換して、再度メモリ114に記憶させる。た
だし、信号処理部112に含まれている各処理部121
〜128は、必要に応じて機能するものであり、たとえ
ば操作部30からの指示によって休止する場合もある。
この場合、その処理部は、入力された信号をそのまま出
力する。
【0073】具体的には、まず多値化処理部121,1
22は、メモリ114から誤差拡散処理部119で2値
化された各画素データを読出し、その画素データを25
6階調を表す画素データに再度変換する。合成処理部1
23は、多値処理部121,122から出力された画素
データとパターンジェネレータ129から出力されたビ
ットデータとを合成するために、各画素データ毎に論理
演算を選択的に実施する。論理演算は、論理和、論理
積、および排他的論理和の演算を含む。
【0074】濃度変換処理部124には、予め、画像の
各画素の濃度を補正するために、原稿の画素の濃度に対
する出力画像の画素の濃度の関係を表す階調変換テーブ
ルが記憶されている。濃度変換処理部124は、この階
調変換テーブルに基づいて、合成処理部123から出力
された画素データを補正する。変倍処理部125は、操
作部30から指示された変倍率に応じて、濃度変換処理
部124から出力された画素データの集合である画像デ
ータ信号が表す画像を拡大または縮小する。具体的に
は、拡大または縮小後の画像の各画素の濃度を表す画素
データを、濃度変換処理部124から出力された画素デ
ータを用いた補間処理を行うことによって求める。この
処理は、たとえば、拡大または縮小後の画像のうちで感
光体82の副走査方向に対応する方向に並ぶ画素につい
て行われた後に、感光体82の主走査方向に対応する方
向に並ぶ画素について行われる。
【0075】画像プロセス部126は、変倍処理部12
5から出力された画像データ信号に対して、様々な画像
処理が行われる。また、この画像データ信号から、特徴
抽出などのデータ列に対する情報収集が行われる。誤差
拡散処理部127は、信号入力部111の誤差拡散処理
部119と同じ処理によって、画像プロセス部126か
ら出力された画像データ信号を2値化して、印刷データ
信号を作成する。圧縮処理部128では、たとえばラン
レングス符号化によって、印刷データ信号を圧縮する。
また、多値化処理部121,122から誤差拡散処理部
128までの処理を数回繰返すような場合、圧縮処理部
128は、最終的に印刷データ信号として画像処理部4
5から出力されるべき画像データ信号が作成された時点
で動作し、その他のときは休止する。圧縮後の印刷デー
タ信号は、メモリ114に記憶される。
【0076】信号出力部113は復元部131、多値化
処理部132、および誤差拡散処理部133を含む。信
号出力部131は、概略的には、圧縮された状態でメモ
リ114に記憶されている印刷データ信号を復元し、さ
らに元の256階調の信号に再度変換して4値データの
誤差拡散を行い、露光部84にそのデータを与える。具
体的には、復元部131は、メモリ114から圧縮され
た印刷データ信号を読出して伸長することによって、印
刷データ信号を復元する。多値化処理部132は、信号
処理部113の多値化処理部121,122と同じ処理
によって、復元部131から出力された印刷データ信号
の各画素データを多値化する。誤差拡散処理部133
は、4値データの誤差拡散法を用いて、多値化処理部1
32から出力された画素データを4値化する。4値デー
タの誤差拡散法は、信号入力部111の誤差拡散処理部
119で行われた2値データの誤差拡散法と類似の処理
であり、その結果得られる画素データは、2値データの
誤差拡散法によって処理された画素データよりも滑らか
な中間調表現を行うことができる。
【0077】これら画素データで構成される印刷データ
信号は、画像形成部81の露光部84に与えられる。露
光部84では、この印刷データ信号の各画素データを、
光源89によるレーザ光の発振/休止を制御するための
信号に変換して、光源89に与える。これによって光源
89は、印刷データ信号の画素データの値に応じて、レ
ーザ光を発振/休止する。
【0078】なお、画像データ信号および印刷データ信
号は、メモリ114の容量を削減するため、基本的には
2値化されたデジタルデータの形態でメモリ114に記
憶され、この形態で信号入力部111、信号処理部11
2、および信号出力部113に取扱われる。これらデー
タ信号は、データ信号の劣化を考慮して、4値化された
デジタルデータの形態で記憶しかつ取扱うようにしても
よい。また、画像データ信号に代わって印刷データ信号
をファクシミリ制御部4に与えて、この印刷データ信号
から対象信号を作成してもよい。
【0079】図5は、ファクシミリ通信の基本的な伝送
フェイズを説明するための制御フロー図である。図5で
は、線分138,139が送信側および受信側ファクシ
ミリ装置を示し、これら線分138,139間の矢印
が、両ファクシミリ装置で送受される信号を表す。この
信号は、公衆回線内の各種の装置、たとえば交換機を経
由し、そのときに信号に処理が施されることもあるが、
その説明は省略する。また、線分138,139に平行
に時間軸が設定されており、矢印で表す信号の送受タイ
ミングは、図面の上側の矢印よりも下側の矢印のほう遅
い。この伝送フェイズは、いわゆるバイナリ符号方式の
伝送フェイズである。ファクシミリ通信の伝送フェイズ
は、フェイズA〜フェイズEに分けられる。
【0080】フェイズAは、呼の設定および回線確立を
行う過程である。送信側ファクシミリ装置と受信側ファ
クシミリ装置とが公衆回線に接続された状態で、まず送
信側ファクシミリ装置は、受信側ファクシミリ装置に、
1100Hzのトーン信号であるコーリングトーン(Ca
lling Tone)TELを与える。受信側ファクシミリ装置
は、コーリングトーンTELに応答して、2100Hz
のトーン信号である被呼端末識別信号(Called Station
Identification)CEDを、送信側ファクシミリ装置
に与えて、フェイズAを終了する。これによって、両フ
ァクシミリ装置間で回線が確立される。フェイズA終了
後、フェイズBに移る。
【0081】フェイズBは、対象信号の伝送のための前
処理の過程である。まず、受信側ファクシミリ装置は、
送信側ファクシミリ装置に、デジタル識別信号(Digita
lIdentification Signal)DIS、被呼端末識別信号
(Called SubscriberIdentification)CSI、非標準
機能識別信号(Non-Standard Facilition)NSFを与
える。これら信号DIS,CSI,NSFに応答して、
送信側ファクシミリ装置は、受信側ファクシミリ装置
に、非標準機能設定信号(Non-Standardfacilities Set
-up)NSS、送信端末識別信号(Transmitting Subscr
iberIdentification)TSI、トレーニングチェック
(Training Check)TCFを順次出力する。受信側ファ
クシミリ装置は、これら信号NSS,TSI,TCFに
応答して、送信側ファクシミリ装置に、受信準備確認信
号(Confirmation toReceive)CRFを送信して、フェ
イズBを終了する。フェイズB終了後、フェイズCに移
る。また、フェイズB中に、送信側または受信側ファク
シミリ装置に対象信号の送受に拘わる不都合が生じたと
き、受信側ファクシミリ装置は、受信準備確認信号CF
Rに代わって、対象信号の送受の中止を指示する制御信
号を出力して、フェイズBからフェイズEに移る。
【0082】デジタル識別信号DISは、受信側ファク
シミリ装置がCCITT標準の受信機能を有することを
表す。被呼端末識別信号CSIは、国際電話番号によっ
て、受信側ファクシミリ装置を表す。非標準機能識別信
号NSFは、Tシリーズ勧告の範囲外にある非標準機能
のうちで受信側ファクシミリ装置で実施可能な機能を表
示する。非標準機能設定信号NSSは、非標準機能識別
信号NSFによって表示された非標準機能のうちで、送
信側ファクシミリ装置が使用することを選択した機能を
示し、この機能の実施を設定するための命令信号であ
る。送信端末識別信号TSIは、国際電話番号によっ
て、送信側ファクシミリ装置を表す。トレーニングチェ
ックTCFは、受信側ファクシミリ装置に備えられるモ
デムのトレーニングを確かめ、トレーニングチェックを
送信したときの信号の伝送速度でチャネルを使用するこ
とができるか否かを確認するための信号である。受信準
備確認信号CRFは、受信側ファクシミリ装置における
対象信号を受信する準備が完了し、対象信号の送出を開
始してよいことを送信側ファクシミリ装置に示すための
応答信号である。
【0083】フェイズCは、対象信号を伝送する過程で
ある。受信準備確認信号CFRを受信した後、送信側フ
ァクシミリ装置は、受信側ファクシミリ装置に、送信す
べき画像を表す対象信号を与える。対象信号は、1頁の
画像毎、すなわち画像読取り部3で読取られる原稿1枚
毎に作成されており、原稿が複数枚あるとき、同数の対
象信号が準備される。各頁の画像を表す対象信号が送信
されるたびに、それを示す制御信号が送信される。対象
信号の送信と並行して、両ファクシミリ装置間で、送信
確認および同期保持等の処理のための制御信号が送受さ
れる。対象信号をすべて送信すると、フェイズCを終了
する。フェイズC終了後、フェイズDに移る。
【0084】フェイズDは、対象信号の伝送のための後
処理の過程である。対象信号の送信終了後、送信側ファ
クシミリ装置は、受信側ファクシミリ装置に、手順終了
信号(End Of Procedures)EOPを与える。この信号
に応答して、受信側ファクシミリ装置は、送信側ファク
シミリ装置に、メッセージ確認信号MCF(MessageCon
firmation)を与えて、フェイズDを終了する。フェイ
ズD終了後、フェイズEに移る。手順終了信号EOP
は、対象信号の頁終了と、準備された対象信号のうちで
未だ送信されていない対象信号がないことを表す。メッ
セージ確認信号MCFは、手順終了信号EOPの肯定応
答であり、対象信号が誤りなく受信されたことを示す。
【0085】フェイズEは、呼の解除および回線切断の
ための過程である。メッセージ確認信号MCFを受信し
た後、またはフェイズBで出力された中止を指示する制
御信号を受信した後、送信側ファクシミリ装置は、受信
側ファクシミリ装置に、切断命令信号(Desconnect)D
CNを与えて、該送信側ファクシミリ装置と公衆回線と
の回線を切断する。受信側ファクシミリ装置は、切断命
令信号DCNに応答して、公衆回線が該受信側ファクシ
ミリ装置との回線を切断して、フェイズEを終了する。
切断命令信号DCNは、受信側ファクシミリ装置にフェ
イズEの開始を指示するための制御信号である。このよ
うに、フェイズA〜フェイズEまでの一連の処理手順に
基づいて、ファクシミリ通信が実施される。
【0086】図6は、通信制御部7で実施される受信動
作を説明するためのフローチャートである。通信制御部
7は、相手側ファクシミリ装置からの各種の信号を受信
可能な待機状態で待機し、この状態で、コーリングトー
ンTELが与えられると、ステップa1からステップa
2に進む。ステップa2では、送受部11は、前述のフ
ェイズAの受信側の処理手順に従って信号を送受するこ
とによって、呼の設定および回線の確立を行う。次い
で、ステップa3では、送受部11は、前述のフェイズ
Bの受信側の処理手順に従って信号を送受することによ
って、前処理を行う。この前処理の実施中に、送信端末
識別信号TSIが相手側ファクシミリ装置からファクシ
ミリ装置1に与えられる。
【0087】続いて、ステップa4では、判定部13
は、まず、送信端末識別信号TSIから、相手側通信機
の国際電話番号を抽出する。次いで番号記憶部12から
予め定める国際電話番号を読出し、この読出した国際電
話番号と抽出された国際電話番号とが一致するか否かを
判定する。両国際電話番号が一致すると判定されたと
き、ステップa4からステップa5に進み、送受部11
は前述のフェイズCの受信側の処理手順に従って信号を
送受することによって、対象信号を受信する。さらに、
対象信号の受信終了後、ステップa6で、送受部11
は、前述のフェイズDの受信側の処理手順に従って信号
を送受することによって、後処理を行う。後処理終了
後、送受部11はステップa7で前述のフェイズEの受
信側の処理手順に従って信号を送受することによって回
線を切断して、ステップa8で処理を終了する。
【0088】また、ステップa4で、読出した国際電話
番号と抽出された国際電話番号とが一致しないと判定さ
れたとき、ステップa4から直接ステップa7に進み、
送受部11によって対象信号を受信することなく、前述
のフェイズEの受信側の処理手順に従って信号を送受す
ることによって回線を切断して、ステップa8で処理を
終了する。
【0089】これによって、送受部11は、番号記憶部
12に記憶された国際電話番号によって識別される相手
側ファクシミリ装置からの対象信号をだけ受信し、その
他のファクシミリ通信からの対象信号を受信しない。す
なわち送受部11は、番号記憶部12に国際電話番号が
記憶された予め定める相手側ファクシミリ装置以外の不
特定多数のファクシミリ装置からの対象信号の受信を自
動的に拒否する。これによって、通信部11および公衆
回線17は、予め定める相手側ファクシミリ装置からの
対象信号を受信するための専用の受信手段として動作す
る。ゆえに、予め定める相手側ファクシミリ装置がファ
クシミリ装置1に対して対象信号の送信を行う場合、送
受部11は必ず空いているので、即座に相手側ファクシ
ミリ装置からの信号を受信する。
【0090】したがって、相手側ファクシミリ装置から
ファクシミリ装置1へ対象信号が送信されるとき、相手
側ファクシミリ装置が送信動作を開始したときから相手
側ファクシミリ装置とファクシミリ装置1との間で実際
に回線が接続されて送信可能になるときまで送信待ち時
間を、従来技術のファクシミリ装置よりも短縮すること
ができる。また、通信制御部8も、図6のフローチャー
トで説明した手順を用いて受信動作を行うことによっ
て、通信制御部7と同様に、送信待ち時間を短縮するこ
とができる。また上述の受信動作は、ファクシミリ装置
1に公衆回線が1回線だけ収納されている場合も実施す
ることができる。
【0091】また、通信制御部7を上述したように各部
11〜13を含む構成とし、通信制御部8の各部15,
16を削除して送受部14だけを含む構成とすることに
よって、通信制御部8に識別信号に無関係に対象信号を
受信させてもよい。このとき、ファクシミリ装置1で
は、通信制御部8の送受部14および公衆回線18を用
いて、不特定多数の相手側ファクシミリ装置との間で対
象信号の送受を行うことができる。したがって、このフ
ァクシミリ装置1は、通信制御部7を特定の相手側ファ
クシミリ装置からの対象信号の受信専用の通信制御部と
して用い、通信制御部8を汎用の通信制御部として用い
ることができる。
【0092】ゆえに、通信制御部8を用いて不特定多数
の相手側ファクシミリ装置と対象信号の送受を行う場合
も、通信制御部7が空いているので、予め定める相手側
ファクシミリ装置からの対象信号をいつでも即座に受信
することができる。したがって、このファクシミリ装置
では、不特定多数のファクシミリ装置との対象信号の送
受を任意に行い、かつ予め定める相手側ファクシミリ装
置の送信待ち時間を短縮することができる。これによっ
て、ファクシミリ装置の使い勝手をさらに向上させるこ
とができる。また、上述の2つの動作は単一のファクシ
ミリ装置によって実現することができるので、従来技術
のように受信専用のファクシミリ装置と送受用のファク
シミリ装置とを別個に設ける必要がなくなる。
【0093】また、通信制御部7,8で同時に対象信号
が受信された場合、回線切換え部9は、予め定める相手
側ファクシミリ装置からの対象信号を優先的に画像出力
部5に与えて印刷させる。具体的には、まず各判定部1
3,16によって、抽出された国際電話番号と予め定め
る国際電話番号との一致を調べる。一致する国際電話番
号があるとき、回線制御部9は、その国際電話番号を含
む送信端末識別信号TSIを受信した送受部で受信され
た対象信号を、他の送受部で受信された対象信号に先立
って、画像出力部5に与える。また、両判定部13,1
6で国際電話番号が一致しないと判定されたときは、各
送受部11,14で受信された対象信号を、予め定める
順序で出力する。この順序は、たとえば着信順、または
予め通信制御部7,8に定められた出力順序順である。
【0094】これによって、予め定める相手側ファクシ
ミリ装置から対象信号が送信されるとき、その対象信号
を他の不特定多数の相手側ファクシミリ装置からの対象
信号よりも優先的に出力することができる。これによっ
て、たとえば、ファクシミリ装置1の公衆回線が混雑し
ている場合、相手側ファクシミリ装置からファクシミリ
装置への送信が行われるとき、対象信号が送信された時
点から実際に対象信号が出力される時点までの出力待ち
時間を短縮することができる。したがって、送信側ファ
クシミリ装置とファクシミリ装置1との間の通信に要す
る時間を短縮することができる。
【0095】また、上述のように、通信制御部7,8が
不特定多数の相手側ファクシミリ装置と対象信号の送受
を行う場合、各番号記憶12,15に記憶された国際電
話番号が異なっていても良い。この場合、回線選択部9
は、通信制御部7,8が同時に対象信号を受信すると、
それら対象信号を集約して、1つの対象信号として画像
記憶部10に記憶させまた画像出力部5に与えるように
してもよい。これは、たとえば以下のように利用され
る。
【0096】まず、送信側では、送信すべき原稿を複数
に分割し、分割後の各原稿を、番号記憶部12,15に
記憶された国際電話番号によって識別される複数の相手
側ファクシミリ装置によって、ファクシミリ装置1に個
別に送信する。これによって、送信側で、原稿を読取っ
て対象信号を作成するために要する時間を、単一のファ
クシミリ装置を用いて同じ元の原稿を送信する場合と比
較して短縮することができる。また、各対象信号の信号
量が原稿を一括して読取らせて作成した対象信号よりも
少ないので、各送信側ファクシミリ装置から受信手段へ
の対象信号の送信に要する時間を、原稿を一括して読取
らせて作成した対象信号をそのまま送信する場合と比較
して短縮することができる。
【0097】受信側のファクシミリ装置1では、各通信
制御部7,8がこの対象信号をほぼ同時に受信する。回
線選択部9は、各判定部13,16の判定結果に応答し
て、両判定部で国際電話番号が一致すると判定されたと
きに、これら対象信号を集約する。これによって、元の
原稿を表す対象信号が自動的に作成されるので、後の取
扱いは、元の原稿を単一の相手側ファクシミリ装置から
送信した場合と等しい。したがって、上述の手順で原稿
を送信した場合、相手側ファクシミリ装置とファクシミ
リ装置1との間の通信に要する時間を短縮することがで
きる。
【0098】図7は、本発明の第2実施形態の通信機で
あるファクシミリ装置141の概略的な電気的構成を表
すブロック図である。ファクシミリ装置141は、第1
実施形態のファクシミリ装置1と比較して、ファクシミ
リ制御部4がファクシミリ制御部142に置換えられた
点が異なり、他は等しい。また、ファクシミリ装置14
1の具体的な構成および基本的な送信フェイズは、第1
実施形態のファクシミリ装置1と等しいので、説明は省
略する。ファクシミリ装置141のうちでファクシミリ
装置1と同一の部品には同一の符号を付し、説明は省略
する。
【0099】ファクシミリ制御部142は、通信制御部
143,144と回線選択部9と画像記憶部10とを含
む。通信制御部143,144は、送受部145,14
6と番号記憶部15,16と、判定部13,16とを個
別に含む。通信制御部143に接続される公衆回線17
は、たとえば、相手側ファクシミリ装置との間の回線を
形成する。通信制御部144に接続される公衆回線18
aは、たとえばいわゆる構内回線であり、転送側ファク
シミリ装置との間の回線を形成する。転送側ファクシミ
リ装置は、相手側ファクシミリ装置から送信された対象
信号の転送先となるべきファクシミリ装置である。
【0100】送受部145,146は、ファクシミリ通
信の送信回路と受信回路とを含み、対象信号の送受を行
う。通信制御部143の送受部145は、相手側ファク
シミリ装置の国際電話番号が番号記憶部12に記憶され
た国際電話番号と一致すると判定部13で判定された場
合、その相手側ファクシミリ装置からの対象信号を、回
線選択部を介して通信制御部144の送受部146に与
えて、送受部146から転送側ファクシミリ装置に送信
させる。
【0101】このファクシミリ装置141では、たとえ
ば、予め定める相手側ファクシミリ装置の国際電話番号
を番号記憶部12に記憶させ、その相手側ファクシミリ
装置からの対象信号を転送すべき部署に備えられる転送
側ファクシミリ装置の国際電話番号、たとえば内線番号
を、この国際電話番号に対応付けて予め記憶させてお
く。この状態で、予め定める相手側ファクシミリ装置か
らファクシミリ装置141に対象信号が送信された場
合、ファクシミリ装置141は、自動的に転送側ファク
シミリ装置に対象信号を受信させることができる。
【0102】図8は、通信制御部143,144で実施
される受信動作を説明するためのフローチャートであ
る。通信制御部143は、相手側ファクシミリ装置から
の信号を受信可能な待機状態で待機し、この状態で、相
手側ファクシミリ装置からコーリングトーンTELが与
えられると、ステップb1からステップb2に進み、公
衆回線17を介して回線が接続されたことを確認して、
ステップb3に進む。ステップb3では、送受部145
は、前述のフェイズAの受信側の処理手順に従って信号
を送受することによって、呼の設定および回線の確立を
行う。次いで、ステップb4では、送受部145は、前
述のフェイズBの受信側の処理手順に従って信号を送受
することによって、前処理を行う。この前処理の実施中
に、送信端末識別信号TSIが相手側ファクシミリ装置
からファクシミリ装置141に与えられる。
【0103】続いて、ステップb5では、判定部13
は、まず、送信端末識別信号TSIから、相手側通信機
の国際電話番号を抽出する。次いで判定部13は、番号
記憶部12から予め定める国際電話番号を読出し、この
読出した国際電話番号と抽出された国際電話番号とが一
致するか否かを判定する。両国際電話番号が一致すると
判定されたとき、ステップb5からステップb6に進
み、ステップb6〜b11の転送処理を行う。この転送
処理が行われる間、送受部145は、フェイズC〜Eの
受信側の処理手順に従って、相手側ファクシミリ装置か
ら送信される対象信号の受信動作を続ける。これによっ
て、送受部145は対象信号を受信し、さらに対象信号
の受信終了後に、回線を切断する。
【0104】転送処理は、具体的には、以下のように行
われる。まずステップb6で、送受部145は送受部1
46を起動させる。送受部146は、判定部13で一致
すると判定された国際電話番号に応答して定められる転
送側ファクシミリ装置の国際電話番号を取得し、公衆回
線18aを介して、その転送側ファクシミリ装置に対し
て発呼する。すなわち転送側ファクシミリ装置に対して
コーリングトーンTELを出力する。次いで、送受部1
46は、ステップb7で、前述のフェイズAの送信側の
処理手順に従って信号を送受することによって、呼の設
定および回線の確立を行う。転送側ファクシミリ装置
は、これに応答して、フェイズAの呼の設定および回線
の確立を行う。次いで、ステップb8では、送受部14
6は、前述のフェイズBの送信側の処理手順に従って信
号送受することによって、前処理を行う。
【0105】次いでステップb9では、送受部145で
受信された対象信号を送受部146に与え、送受部14
6にフェイズCの送信側の処理手順に従って、この対象
信号を転送側ファクシミリ装置に送信させる。さらに、
対象信号の送信終了後、ステップb10で、送受部14
6は、前述のフェイズDの送信側の処理手順に従って信
号を送受して、後処理を行う。後処理終了後、送受部1
46は、ステップb11で前述のフェイズEの送信側の
処理手順に従って信号を送受することで回線を切断し
て、ステップb15で処理を終了する。このように対象
信号が転送側ファクシミリ装置に転送されたとき、この
対象信号は、転送側ファクシミリ装置の画像出力部で記
録紙に印刷される。
【0106】また、ステップb5で、読出した国際電話
番号と抽出された国際電話番号とが一致しないと判定さ
れたとき、ステップb4からステップb12に進む。ス
テップb12では、送受部145は前述のフェイズCの
受信側の処理手順に従って信号を送受することによっ
て、対象信号を受信する。さらに、対象信号の受信終了
後、ステップb13で、送受部11は、前述のフェイズ
Dの受信側の処理手順に従って信号を送受することによ
って、後処理を行う。後処理終了後、送受部11は、ス
テップb14で前述のフェイズEの受信側の処理手順に
従って信号を送受することによって回線を切断して、ス
テップb15で処理を終了する。このように対象信号が
転送されないとき、この対象信号は、ファクシミリ装置
1の画像出力部5で記録紙に印刷される。したがって、
通信制御部143では、番号記憶部12に記憶された国
際電話番号によって識別される相手側ファクシミリ装置
からの対象信号を、転送側ファクシミリ装置に自動的に
転送する。
【0107】これによって、このファクシミリ装置14
1は、予め定める相手側ファクシミリ装置と転送側ファ
クシミリ装置との間の中継用ファクシミリ装置として動
作する。したがって、ファクシミリ装置141の操作者
が対象信号の転送のための操作を行うことなく、自動的
に対象信号の転送が行われる。したがって、ファクシミ
リ装置141を中継用ファクシミリ装置として動作させ
るために操作者がファクシミリ装置を操作する必要がな
いので、操作者の操作を簡略化することができる。また
この転送動作は、通信制御部144に公衆電話回線18
aを介して接続されたファクシミリ装置を相手側ファク
シミリ装置とみなし、通信制御部143に接続されたフ
ァクシミリ装置を転送側ファクシミリ装置とみなせば、
上述のフローチャートで通信制御部143,144の動
作を入換えるだけで実施することができる。
【0108】また、上述のファクシミリ装置141で
は、転送側ファクシミリ装置は、構内回線である公衆回
線を介して、ファクシミリ装置141に接続されてい
た。これによって、ファクシミリ装置141が公衆回線
とは異なる別個の通信経路、いわゆる内線通信用の通信
経路を持たない場合でも、このファクシミリ装置141
と転送側ファクシミリ装置とを接続することができる。
したがって、この接続構成では、ファクシミリ装置14
1に内線等の通信経路が備えられていなくても、内線通
信用の通信経路を介してファクシミリ装置が接続された
場合と同じようにファクシミリ装置を接続して、相互に
対象信号を送受することができる。
【0109】また、このファクシミリ装置141に内線
通信用の通信経路が備えられている場合、さらに送受部
145と内線通信用の通信経路とを接続/遮断するため
のリレー回路を備えさせてもよい。この場合、ステップ
b5で国際電話番号が一致していると判定されたとき、
送受部146を動作させるかわりに、送受部145がフ
ェイズC〜Eの受信側の処理動作に基づいて信号を送受
する間、このリレー回路によって送受部145と通信経
路とを接続して、受信した対象信号を通信経路を介して
転送側ファクシミリ装置に与えても良い。このように装
置を構成すれば、ファクシミリ装置141に公衆回線が
1回線だけ収納されている場合も、上述の受信動作を実
施することができる。
【0110】図9は、本発明の第3実施形態の通信機で
あるファクシミリ装置151の概略的な電気的構成を表
すブロック図である。ファクシミリ装置151は、第1
実施形態のファクシミリ装置1と比較して、ファクシミ
リ制御部4がファクシミリ制御部152に置換えられた
点が異なり、他は等しい。また、ファクシミリ装置15
1の具体的な構成および基本的な送信フェイズは、第1
実施形態のファクシミリ装置1と等しいので、説明は省
略する。ファクシミリ装置151のうちでファクシミリ
装置1と同一の部品には同一の符号を付し、説明は省略
する。
【0111】ファクシミリ制御部152は、通信制御部
153,154と回線選択部9と画像記憶部10とを含
む。通信制御部153,154は、送受部155,15
6と番号記憶部15,16と、判定部13,16とを個
別に含む。送受部155,156は、ファクシミリ通信
の送信回路と受信回路とを個別に含み、相手側ファクシ
ミリ装置の国際電話番号が番号記憶部12に記憶された
国際電話番号と一致すると判定部13で判定された場
合、その国際電話番号に対応づけて予め定められる専用
印字情報を読出し、第1および第2トレイ52,53な
らびに手差し給紙部66のうちでこの専用印字情報によ
って指定されるトレイまたは給紙部から記録紙を画像形
成部81に供給させ、この供給された記録紙に対象信号
を印刷させる。
【0112】図10は、通信制御部153で実施される
受信動作を説明するためのフローチャートである。通信
制御部153は、相手側通信機からの信号を受信可能な
待機状態で待機し、この状態で、コーリングトーンTE
Lが与えられると、ステップc1からステップc2に進
む。ステップc2では、送受部155は、前述のフェイ
ズAの受信側の処理手順に従って信号を送受することに
よって、呼の設定を行う。次いで、ステップc3では、
送受部155は、前述のフェイズBの受信側の処理手順
に従って信号を送受することによって、前処理を行う。
この前処理の実施中に、送信端末識別信号TSIが相手
側ファクシミリ装置からファクシミリ装置1に与えられ
る。
【0113】続いて、ステップc4では、判定部13
は、まず、送信端末識別信号TSIから、相手側通信機
の国際電話番号を抽出する。次いで判定部13は、番号
記憶部12から予め定める国際電話番号を読出し、この
読出した国際電話番号と抽出された国際電話番号とが一
致するか否かを判定する。両国際電話番号が一致すると
判定されたとき、ステップc4からステップc5に進
む。ステップc5では、送受部155は、その国際電話
番号に対応付けられた専用印字情報をたとえば番号記憶
部12から読出し、出力トレイ切換え部105aに、画
像選択部9と画像記憶部10と印刷部202とを介して
与える。出力トレイ切換え部105aは、この専用印字
情報によって指定される第1および第2トレイ52,5
3または手差し給紙部66から記録紙が供給されるよう
に、供給部201のうちで第1および第2トレイ52,
53の載置部材54,55ならびに手差し給紙部66お
よび給紙部51の各ローラを選択的に稼働させる。専用
印字情報の供給後、ステップc5からステップc6に進
む。
【0114】また、ステップc4で両国際電話番号が一
致しないと判定されたとき、出力トレイ切換え部105
aは、画像形成部81に前記第1および第2トレイ5
1,52および手差し給紙部66のうちで任意のいずれ
か1つから記録紙を画像形成部81に供給されるよう
に、前記載置部材54,55および各ローラを選択的に
稼働させる。第1および第2トレイ51,52および手
差し給紙部66のうちのいずれか1つは、たとえば、フ
ァクシミリ装置151の初期設定で定められるもの、ま
たはファクシミリ装置151の操作部30を操作者が操
作することによって指定したものが選ばれる。この場合
ステップc4から直接ステップc6に進む。
【0115】ステップc6では、送受部155は、前述
のフェイズCの受信側の処理手順に従って信号を送受す
ることによって、対象信号を受信する。この対象信号
は、たとえば受信動作と並行して、画像出力部5で記録
紙に印刷される。さらに、対象信号の受信終了後、ステ
ップc7で、送受部155は、前述のフェイズDの受信
側の処理手順に従って信号を送受することによって、後
処理を行う。後処理終了後、送受部11は、ステップc
8で前述のフェイズEの受信側の処理手順に従って信号
を送受することによって回線を切断して、ステップc9
で処理を終了する。
【0116】これによって、印刷部202では、予め定
める相手側ファクシミリ装置からの対象信号を自動的に
予め定める種類の記録紙に印刷させることができる。し
たがって、ファクシミリ装置151の操作者が記録紙の
種類を切換えるための操作を行うことなく、自動的に記
録紙が選択される。ゆえに、操作者の操作を簡略化する
ことができる。これは、たとえば以下のような使用状況
で用いられるとよい。
【0117】たとえば、相手側ファクシミリ装置が日本
国外に設置されている場合、その相手側ファクシミリ装
置によって読取られる原稿は、一般的に、インチ系の用
紙を使用していることが多い。ゆえに、この相手側ファ
クシミリ装置の国際電話番号を番号記憶部12に記憶さ
せ、さらにこの国際電話番号に対応づけてインチ系の記
録紙を収納したトレイを選択させるような専用印字情報
を記憶させておく。これによって、この相手側ファクシ
ミリ装置から送信された対象信号をインチ系の記録紙に
印刷し、他の相手側ファクシミリ装置から送信された対
象信号を、たとえばA判の記録紙に印刷することができ
る。
【0118】また、このファクシミリ装置151で、第
1実施形態のファクシミリ装置1で説明したように回線
選択部9が通信制御部153,154が同時に受信した
対象信号を集約して1つの対象信号とするようにした場
合、通信制御部153,154の番号記憶部12,15
に記憶された国際電話番号に対応する記録紙を同じ種類
にしておけば、これら受信された対象信号を、同じフォ
ーマットで印刷することができる。
【0119】このように、第1〜第3実施形態のファク
シミリ装置1,141,151は、対象信号の送信側で
ある相手側ファクシミリ装置の国際電話番号に応じて、
受信動作および出力動作を変更する。これらファクシミ
リ装置1,141,151は、複写機のための構成を含
むので、画像出力部10において対象信号の印刷に関し
て実施可能な処理動作の数が、一般的なファクシミリ装
置の画像出力部よりも多い。ゆえに、国際電話番号に応
じた受信動作および出力動作を、これら処理動作の実施
の有無を含むようにしてもよい。また、第1〜第3実施
形態で説明した各種の受信動作および出力動作は、任意
に組合されて実施されてもよい。たとえば、単一のファ
クシミリ装置で3種類の受信動作と2種類の出力動作と
を全て実施してもよい。これによって、そのファクシミ
リ装置の使い勝手をさらに向上させることができる。
【0120】たとえば、或る国際電話番号によって識別
される相手側ファクシミリ装置から対象信号が送信され
たとき、その対象信号を記録紙の両面に印刷するように
してもよい。これによって、対象信号を印刷する記録紙
の消費量を削減することができる。またこのとき、対象
信号を複数回繰返し印刷して、対象信号を印刷した記録
紙を複数部作成したり、これら記録紙を1部ずつステー
プル装置で綴じてもよい。このように処理することによ
って、従来技術のようにファクシミリ装置によって対象
信号が印刷された記録紙を複写機でさらに複写して必要
な部数の書類を作成するような動作を、国際電話番号に
応じて自動的に実施することができる。したがって、国
際電話番号、すなわち対象信号の送信元に応じて、自動
的に書類の作成手法を変更することができる。
【0121】第1〜第3実施形態のファクシミリ装置
は、本発明の通信機の例示であり、主要な動作が等しけ
れば、他の様々な形で実施することができる。特に各部
の詳細な動作は、同じ処理の結果が得られれば、これに
限らず他の動作によって実現されてもよい。また本発明
の通信機は、送信側の通信機を識別するための識別信号
が対象信号の送信に先立って送信される通信形態であれ
ば、ファクシミリ装置以外の通信機によって実現されて
もよい。たとえば発信番号を受信側の電話機に送信する
サービスを併用した電話通信で実現され、たとえば留守
番電話の記録の有無を発信側の電話番号に応じて切換え
るようにしてもよい。
【0122】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信機
は、相手側通信機の識別信号と予め定める識別信号の一
致の有無に応答して、受信動作を切換える。これによっ
て、予め定める相手側通信機に対する受信動作と、その
他の不特定多数の相手側通信機に対する受信動作とを、
自動的かつ容易に切換えることができる。
【0123】さらにまた本発明によれば、通信機は、相
手側通信機の識別信号と予め定める識別信号の一致の有
無に応答して、受信した対象信号の出力動作を切換え
る。これによって、予め定める相手側通信機を含む不特
定多数の通信機からの対象信号の出力動作と、予め定め
る相手側通信機を含まない不特定多数の相手側通信機か
らの対象信号の出力動作とを、自動的かつ容易に切換え
ることができる。
【0124】また本発明によれば、通信機は、相手側通
信機の識別信号と予め定める識別信号の一致の有無に応
答して、受信した対象信号の出力動作を切換え、さらに
複数の受信手段のうちの少なくとも1つで、相手側通信
機の識別信号と予め定める識別信号の一致の有無に応答
して、受信動作を切換える。これによって、受信動作と
出力動作とを容易にかつ自動的に切換えることができる
ので、通信機の使い勝手をさらに向上させることができ
る。
【0125】さらにまた本発明によれば、通信機は、相
手側通信機の識別信号と予め定める識別信号とが一致す
るとき通信を続行して対象信号の送受を行い、一致しな
いとき対象信号の受信しないで通信を終了する。これに
よって、この受信手段は、記憶された識別信号によって
識別される相手側通信機からの対象信号を受信するため
の専用の受信手段として動作する。これによって、この
相手側通信機の送信待ち時間を、従来技術の通信機より
も短縮することができる。さらにこの通信機は、予め定
める相手側通信機からの対象信号の受信専用の通信機と
汎用の通信機とを、1体の通信機で兼用する。したがっ
て、従来技術の通信機と同様に通信を行うことができ、
かつさらに特定の相手側通信機の送信待ち時間を短縮す
ることができる。これによって、通信機の使い勝手をさ
らに向上させることができる。
【0126】また本発明によれば、通信機は、相手側通
信機の識別信号と予め定める識別信号とが一致しないと
きそのまま出力させ、一致するとき対象信号を転送側通
信機に転送させる。したがって、各受信手段では、記憶
された識別信号によって識別される相手側通信機からの
対象信号を、転送側通信機に自動的に転送する。これに
よって、対象信号を転送するときの操作者の操作を簡略
化することができる。
【0127】また本発明によれば、通信機は、予め定め
る相手側通信機からの対象信号の中継専用の通信機と汎
用の通信機とを、1体の通信機で兼用する。したがっ
て、従来技術の通信機と同様に通信を行うことができ、
かつさらに転送操作のための操作を簡略化することがで
きる。これによって、通信機の使い勝手をさらに向上さ
せることができる。
【0128】さらにまた本発明によれば、通信機は、相
手側通信機の識別信号と予め定める識別信号とが一致す
るとき予め定める種類の記録紙に対象信号を印刷し、一
致しないとき任意の種類の記録紙に対象信号を印刷す
る。したがって、本請求項の通信機の操作者が記録紙の
種類を切換えるための操作を行うことなく、自動的に記
録紙が選択される。ゆえに、操作者の操作を簡略化する
ことができる。さらにこの通信機は、所定の相手側通信
機からの対象信号を所定の種類の記録紙に印刷させる通
信機と汎用の通信機とを、1体の通信機で兼用する。し
たがって、従来技術と同様に通信を行うことができ、か
つさらに記録紙の選択のための操作を簡略化することが
できる。これによって、通信機の使い勝手をさらに向上
させることができる。
【0129】また本発明によれば、通信機は、いずれか
1つの受信手段で受信された識別信号と予め定める識別
信号とが一致するとき、その識別信号を受信した受信手
段で受信された対象信号を残余の受信手段で受信された
対象信号に先立って出力する。これによって、予め定め
る相手側通信機から対象信号が送信されるとき、その対
象信号を他の不特定多数の相手側通信機からの対象信号
よりも優先的に出力される。これによって、相手側通信
機からの対象信号の出力待ち時間を短縮することができ
る。
【0130】さらにまた本発明によれば、通信機は、複
数の受信手段で受信された識別信号と予め定める複数の
識別信号とが一致するとき、それら受信手段で受信され
た対象信号を集約して、単一の対象信号として出力す
る。これによって、複数の予め定める相手側通信機から
同時に対象信号が送信されるとき、本請求項の通信機で
それら対象信号を集約して単一の対象信号とすることが
できる。これによって、各相手側通信機での原稿の読取
り時間、および各相手側通信機から受信手段への対象信
号の送信に要する時間を短縮することができる。したが
って、相手側通信機と通信機との間の通信に要する時間
を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の通信機であるファクシ
ミリ装置1の概略的な構成を説明するためのブロック図
である。
【図2】ファクシミリ装置1の基本的な電気的および機
械的構成を示すブロック図である。
【図3】ファクシミリ装置1の具体的な機械的構成を示
す断面図である。
【図4】画像処理部45の具体的な電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】ファクシミリ装置1の基本的な伝送フェイズを
説明するための図である。
【図6】ファクシミリ装置1の受信動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の通信機であるファクシ
ミリ装置141の概略的な構成を説明するためのブロッ
ク図である。
【図8】ファクシミリ装置141の受信動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態の通信機であるファクシ
ミリ装置151の概略的な構成を説明するためのブロッ
ク図である。
【図10】ファクシミリ装置151の受信動作を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,141,151 ファクシミリ装置 3 画像読取り部 4 ファクシミリ制御部 5 画像出力部 9 回線選択部 11,14;145,146;155,156 送受部 12,15 番号記憶部 13,16 判定部 201 供給部 202 印刷部 51 給紙部 52 第1トレイ 53 第2トレイ 66 手差し給紙部 81 画像形成部 95 定着部 105a 出力トレイ切換部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受するべき対象信号を送信する相手側
    通信機を識別するための識別信号を受信する受信手段
    と、 予め定める相手側通信機の識別信号を記憶する記憶手段
    と、 記憶手段に記憶された識別信号と受信手段によって受信
    された識別信号とが一致するか否かを判定する判定手段
    とを含み、 前記受信手段は、判定手段によって識別信号が一致する
    と判定されたとき、対象信号の受信に関する第1の受信
    動作を行い、判定手段によって識別信号が一致しないと
    判定されたとき、第1の受信動作とは異なる第2の受信
    動作を行うことを特徴とする通信機。
  2. 【請求項2】 送受するべき対象信号を送信する相手側
    通信機を識別するための識別信号を受信する複数の受信
    手段と、 予め定める相手側通信機の識別信号を記憶する記憶手段
    と、 記憶手段に記憶された識別信号と各受信手段によって受
    信された識別信号とが一致するか否かを判定する判定手
    段と、 少なくとも1つの受信手段によって受信された識別信号
    が記憶手段に記憶された識別信号と一致すると判定手段
    によって判定されたとき、複数の受信手段で受信された
    対象信号を予め定める第1の出力動作によって出力し、
    各受信手段によって受信された識別信号が記憶手段に記
    憶された識別信号と一致しないと判定手段によって判定
    されたとき、複数の受信手段によって受信された対象信
    号を第1の出力動作とは異なる予め定める第2の出力動
    作によって出力する出力手段とを含むことを特徴とする
    通信機。
  3. 【請求項3】 送受するべき対象信号を送信する相手側
    通信機を識別するための識別信号を受信する複数の受信
    手段と、 予め定める相手側通信機の識別信号を記憶する記憶手段
    と、 記憶手段に記憶された識別信号と、各受信手段によって
    受信された識別信号とが一致するか否かを判定する判定
    手段と、 少なくとも1つの受信手段によって受信された識別信号
    が記憶手段に記憶された識別信号と一致すると判定手段
    によって判定されたとき、複数の受信手段で受信された
    対象信号を予め定める第1の出力動作によって出力し、
    各受信手段によって受信された識別信号が記憶手段に記
    憶された識別信号と一致しないと判定手段によって判定
    されたとき、複数の受信手段によって受信された対象信
    号を第1の出力動作とは異なる予め定める第2の出力動
    作によって出力する出力手段とを含み、 複数の前記受信手段のうちの少なくとも1つの受信手段
    は、判定手段によって識別信号が一致すると判定された
    とき、対象信号の受信に関する第1の受信動作を行い、
    判定手段によって識別信号が一致しないと判定されたと
    き、第1の受信動作とは異なる第2の受信動作を行うこ
    とを特徴とする通信機。
  4. 【請求項4】 前記第1の受信動作は、前記受信手段に
    前記相手側通信機との通信を続行して前記対象信号の受
    信させる動作であり、 前記第2の受信動作は、前記相手側通信機からの前記対
    象信号を受信することなく前記受信手段に通信を終了さ
    せる動作であることを特徴とする請求項1または3記載
    の通信機。
  5. 【請求項5】 前記対象信号を受信可能な転送側通信機
    に、該対象信号を送信する送信手段をさらに含み、 前記第1の受信動作は、前記相手側通信機から送信され
    た前記対象信号を受信し、送信手段に与えて送信させる
    動作であり、 前記第2の受信動作は、前記相手側通信機から送信され
    た前記対象信号を受信して出力する動作であることを特
    徴とする請求項1記載の通信機。
  6. 【請求項6】 前記対象信号を受信可能な転送側通信機
    に、該対象信号を送信する送信手段をさらに含み、前記
    第1の受信動作は、前記相手側通信機から送信された前
    記対象信号を受信し、送信手段に与えて送信させる動作
    であり、 前記第2の受信動作は、前記相手側通信機から送信され
    た前記対象信号を受信し、前記出力手段に与える動作で
    あることを特徴とする請求項3記載の通信機。
  7. 【請求項7】 前記対象信号を記録紙に印刷する印刷手
    段と、 形状および大きさが異なる複数種類の記録紙のうちのい
    ずれか1種類の記録紙を印刷手段に供給する供給手段と
    をさらに含み、 前記第1の受信動作は、前記相手側通信機から送信され
    た前記対象信号を受信し、複数種類の記録紙のうちで予
    め定める種類の記録紙を供給手段から印刷手段に供給さ
    せ、かつ印刷手段によって、供給された記録紙に該対象
    信号を印刷させる動作であり、 前記第2の受信動作は、前記相手側通信機から送信され
    た前記対象信号を受信し、複数種類の記録紙のうちのい
    ずれか1種類の記録紙を供給手段から印刷手段に供給さ
    せ、かつ印刷手段によって、供給された記録紙に該対象
    信号を印刷させる動作であることを特徴とする請求項1
    または3記載の通信機。
  8. 【請求項8】 前記第1の出力動作は、複数の前記受信
    手段のうちで前記記憶手段に記憶された識別信号と一致
    した識別信号を受信した受信手段によって受信された前
    記対象信号を、複数の前記受信手段のうちで前記一致し
    た識別信号を受信した受信手段以外の残余の受信手段に
    よって受信された前記対象信号に先立って出力する動作
    であり、前記第2の出力動作は、各受信手段によって受
    信された対象信号を、予め定める順序で出力する動作で
    あることを特徴とする請求項2または3記載の通信機。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段には、複数の相手側通信機
    の識別信号が記憶されており、 前記第1の出力動作は、複数の前記受信手段のうちで前
    記記憶手段に記憶された識別信号と一致した識別信号を
    受信した受信手段によって受信された対象信号を集約し
    て出力する動作であり、 前記第2の出力動作は、各受信手段によって受信された
    対象信号を個別に出力する動作であることを特徴とする
    請求項2または3記載の通信機。
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