JP2002044367A - ファクシミリ装置及び複合機 - Google Patents

ファクシミリ装置及び複合機

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JP2002044367A
JP2002044367A JP2000230172A JP2000230172A JP2002044367A JP 2002044367 A JP2002044367 A JP 2002044367A JP 2000230172 A JP2000230172 A JP 2000230172A JP 2000230172 A JP2000230172 A JP 2000230172A JP 2002044367 A JP2002044367 A JP 2002044367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「片面」又は「両面」に係る送信、複写等の
設定操作性が改善されたファクシミリ装置及び複合機を
提供する。また特に、表裏誤挿入した場合にも、相手方
に白紙の原稿を送るといった事態が回避され得るファク
シミリ装置及び複合機を提供する。 【解決手段】 本発明の複合機等は、原稿の束を構成す
る原稿の両面について濃度判定を行い、当該両面につい
て各々求められた濃度を比較することによって、原稿の
表裏面を自動的に決定する。そして、当該原稿が、「表
面」及び「裏面」の別ある「片面原稿」と判断される場
合には、その「表面」のみを送信対象又は複写対象とす
る。また、このことから、表裏誤挿入が生じた場合に
も、その送信等を間違いなく実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
及び複合機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置においては、通
常、送信しようとする原稿が、いずれか一面のみが画像
が形成されている面(以下、「原稿面」という)である
か(「片面原稿」)、又は両面が原稿面であるか(「両
面原稿」)に応じて、片面のみの送信又は両面の送信を
行えるものがあった。ただし、装置使用者は、その送信
態様に関しその旨の設定を予め行う必要があった。
【0003】また、従来のファクシミリ装置で片面原稿
を送信する場合には、画像読取装置に原稿を載置ないし
は挿入するに際して、原稿面を下にするか上にするか、
について予め定められているのが一般的である。この定
めに違反した場合(表裏誤挿入した場合)には、相手方
に白紙の原稿を送信するような場合があった。
【0004】そこで、従来においても、このような不具
合を解消するため、例えば特許第3006721号公報
に開示されているように、原稿の片面を読み取った画像
を符号化し、この符号化されたデータを計数加算した結
果と、予め設定しておいた基準値とを比較することによ
って、その読み取られた原稿の片面が予想される濃度に
達しているか否かを判断し、達していない場合には、
「表裏誤挿入」したものとして検出するようなものがあ
った。これによれば、装置使用者は、その検出結果が報
知されることにより、表裏誤挿入したことの事実を知る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなファクシミリ装置においては、予め設定した基準
値のみによる検出であるため、検出感度が低いという問
題があった。例えば、白紙に近い原稿を送信する場合、
原稿の表裏を正しくセット(正規挿入)したにもかかわ
らず、表裏誤挿入したものとして検出するような場合が
あった。これにより、送信側の利用者の操作が煩雑化
し、かえって不便となる。
【0006】また、装置の操作性という点から言えば、
上記したように「片面原稿」又は「両面原稿」といった
設定を予め行うことも、装置使用者の立場からは面倒な
操作であり、当該操作性の向上という点からは問題があ
った。
【0007】なお、このような問題は、ファクシミリ装
置に限らず、複写装置やプリンタ装置、またスキャナ装
置についても同様にあてはまる。例えば複写機能にあっ
ても、上記と同様に、「片面原稿」又は「両面原稿」に
関する設定を行わなければならず、その操作は一般に面
倒である。ちなみに、ファクシミリ機能、複写機能、プ
リンタ機能及びスキャナ機能を一つのシステムとして構
成した複合機が提案されていることは既に知られている
が、このような複合機においても、上記までに述べた問
題点はそのままあてはまる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、「片面」又は「両
面」に係る送信、複写等の設定操作性が改善されたファ
クシミリ装置及び複合機を提供することにある。
【0009】また特に、ファクシミリ機能により、片面
のみを送信する場合において、表裏誤挿入した場合に
も、相手方に白紙の原稿を送るといった事態が回避され
得るファクシミリ装置及び複合機を提供することも、本
発明の目的とするところである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。
【0011】すなわち、請求項1記載のファクシミリ装
置は、原稿両面の画像を読み取る画像読取手段と、読み
取られた原稿の両面についてその各々の濃度を判定する
濃度判定手段と、前記原稿両面の一方の面と他方の面と
の濃度を比較する濃度比較手段と、前記比較の結果、前
記濃度の高い面を表面、そうでない面を裏面と判定する
表裏面判定手段とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0012】また、請求項2記載のファクシミリ装置
は、請求項1記載の同装置と同様に、画像読取手段、濃
度判定手段及び濃度比較手段とを備えるが、前記比較の
結果、前記一方の面の濃度が前記他方の面の濃度よりも
高く、かつ、前記一方の面の濃度と前記他方の面の濃度
との相対差の値が所定の基準値以上なる場合には、当該
一方の面を表面、当該他方の面を裏面と判定する表裏面
判定手段を備えていることを特徴とするものである。
【0013】さらに、請求項2記載のファクシミリ装置
は、請求項1記載の同装置と同様に、画像読取手段、濃
度判定手段及び濃度比較手段とを備えるが、前記比較の
結果、前記一方の面の濃度が前記他方の面の濃度よりも
高く、かつ、前記一方の面の濃度と前記他方の面の濃度
との相対差の値が所定の基準値以上なる場合には、当該
原稿を片面原稿、当該一方の面を表面、当該他方の面を
裏面と判定し、前記一方の面の濃度と前記他方の面の濃
度との相対差の値が所定の基準値よりも小なる場合に
は、当該原稿を両面原稿と判定する表裏面判定手段と、
前記原稿の一以上から構成される原稿の束に対して前記
両面原稿と判定された原稿の数が占める割合が一定値以
上であるときは、当該原稿の束を両面原稿束と判定し、
そうでないときは当該原稿の束を片面原稿束と判定する
原稿束判定手段と、前記原稿の束が両面原稿束と判定さ
れたときには、当該原稿の束を構成する原稿の両面を送
信対象とし、前記原稿の束が片面原稿束と判定されたと
きには、当該原稿の束を構成する原稿の前記表面を送信
対象とする制御手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0014】そして、請求項4記載のファクシミリ装置
は、請求項3記載の同装置において、前記画像読取手段
における前記原稿の束の載置態様が表裏誤挿入の状態に
あると判断されるときには、前記制御手段は、当該原稿
の束を構成する原稿の前記表面を送信対象とすることを
特徴とする。
【0015】また、請求項5記載のファクシミリ装置
は、請求項4記載の同装置において、前記制御手段は、
前記原稿の束を構成する原稿が読み取られた順序とは逆
の順序で送信を実施することを特徴とする。
【0016】一方、請求項6記載のファクシミリ装置
は、請求項3記載の同装置において、前記原稿の束が両
面原稿束と判定された場合、前記制御手段は、当該原稿
の束を構成する原稿の濃度が所定値よりも大なる場合に
限り、これを送信対象とすることを特徴とする。
【0017】また、請求項7記載のファクシミリ装置
は、請求項3記載の同装置において、前記原稿の束が両
面原稿束と判定された場合にあって、送信モードの設定
がされている場合には、前記制御手段は、当該送信モー
ドの設定に応じて、当該原稿の束を構成する原稿の両面
又は当該原稿の濃度が所定値よりも大なる原稿面もの、
をその送信対象とすることを特徴とする。
【0018】なお、請求項8記載のファクシミリ装置
は、請求項3乃至7のいずれかに記載の同装置におい
て、前記基準値は、装置使用者による本装置の使用に応
じて学習会得されることを特徴とする。
【0019】また、請求項9記載の複合機は、請求項1
乃至8のいずれかに記載されたファクシミリ装置を構成
する機能を有し、前記原稿の一方の面又は他方の面に係
る判定及び該判定に基づく原稿束判定等その他の判定の
結果が、ファクシミリ機能を発現させる場合には送信時
に、複写機能を発現させる場合には記録材への複写時
に、又はスキャナ機能を発現させる場合には画像記憶手
段へのイメージ登録時に、利用されることを特徴とする
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に
係る複合機の機構的な構成例を示す概要図である。図1
において、複合機は、大きく画像読取部10、画像書込
部20、画像形成部30、転写紙搬送部40及び転写紙
排紙部50から構成されている。
【0021】画像読取部10は、原稿Sに記載されてい
る文字列又は絵画を光源の照射光によって光情報として
読み取り、これを電気信号(原稿画像データ)に変換す
る部位である。
【0022】原稿Sは、その原稿面(画像が形成されて
いる面)がプラテンガラス(原稿ガラス)11表面に対
向するよう、該プラテンガラス11上に直接に載置され
る。光源12は、この載置された原稿面に対し光を投射
する。原稿面に達した光は、その画像情報を含む光(情
報)となって当該面を反射しミラー13に到達する。な
お、光源12及びミラー13は、原稿面全体を走査する
ようプラテンガラス11面に沿って移動可能な構成とな
っている。また、光源12の具体的構成としては、例え
ばハロゲンランプ等が利用される。
【0023】また、本実施形態における複合機は、自動
原稿給送手段としての自動両面原稿搬送部(以下、「R
ADF」と略す)100を備えている。RADF100
は、図1に示すように、原稿載置台101に複数積層さ
れた原稿Sの束について、その一枚を分離して給送ロー
ラ100a及び100bにより送り出し、これをローラ
100cを介してプラテンガラス11A上に供給するよ
うになっている。プラテンガラス11A下には、固定さ
れた光源12Aとミラー13Aが設置されている。これ
らの構成により、上記と同様、複数の原稿Sの束に関
し、その原稿面を連続して読み取ることができる。
【0024】上記の他、図1に示すRADF100及び
プラテンガラス11A等の構成においては、原稿Sの表
裏両面を読み取ることも可能である。この場合において
は、その一方の面を光源12Aにより読み取り、該読み
取りが完了すると、反転ローラ102により原稿Sを一
旦図中右方向に送り出し、その後反転ローラ102を反
転させ当該原稿Sを図中左方向に搬送しつつそれをロー
ラ100cによって巻き取って、原稿Sの他方の面をプ
ラテンガラス11A面に対向させるようにする。なお、
RADF100から供給され、光源12Aにより読み取
られた原稿Sは、排紙皿103に順次積層されていく。
【0025】上記したように光源12又は12Aにより
読み取られた原稿面に係る光情報は、以下、ミラー14
1、142又は151、152で反射を繰り返し、結像光学
系16を介してCCD撮像装置17に達する。ちなみ
に、ミラー141、142及びミラー151、152を別に
設けるのではなく、例えばミラー141、142のみを設
け、プラテンガラス11及び11Aのいずれについても
共通に使用するような形態としてよい。むしろそのよう
に構成する方が一般的な形態といえよう。
【0026】CCD撮像装置17には、光電変換機能を
有する複数の画素が例えば一次元状に配列された光電面
(不図示)を有しており、これら複数の画素によって前
記原稿面の画像情報を含む光情報が受け取られ、これが
電気信号(原稿画像データ)に変換されることになる。
【0027】以下、残る、画像書込部20、画像形成部
30、転写紙搬送部40及び転写紙排紙部50につい
て、これらをまとめて簡単に説明すると、画像書込部2
0は図示しない半導体レーザを備え、前記CCD撮像装
置17から送られてくる電気信号、あるいはファクシミ
リ機能により受信した原稿面についての電気信号(受信
画像データ)、さらには本複合機に接続されているパー
ソナルコンピュータから送られてくるワープロ作成文書
等に関する原稿画像データに基づき、そのレーザ発振態
様を制御する。この制御されたレーザビームは、画像形
成部30を構成する感光体ドラム31上に、原稿画像に
関する静電潜像を形成する。そして、画像形成部30
は、この静電潜像に現像部33によってトナー粒子を付
着させてこれを可視化し、その後に転写紙搬送部40か
ら給送されてくる転写紙上に前記トナー粒子を転写、該
転写紙P面上にトナー像を形成する。転写紙はこの後、
定着部38を通過して前記転写されたトナー粒子の定着
が図られ、転写紙排紙部50を構成する複数のローラを
介して、複合機外部へと排紙されることになる。
【0028】以下では、上記構成例となる複合機の電気
的な構成例について説明する。上記した画像読取部1
0、画像書込部20、画像形成部30、転写紙搬送部4
0及び転写紙排紙部50その他の各種機構等は、図2に
示すように、データバスBを介して制御部Cによって制
御されるようになっている。
【0029】図2においてはまた、上記画像読取部10
により読み取られる等した原稿の内容に基づく原稿画像
データを記憶するメモリ(画像記憶手段)Mが、データ
バスBに接続されている。このメモリMにおいては、上
記原稿画像データは、読み込まれた原稿のページ(両
面)を単位として管理される。すなわち、当該ページご
とにファイル番号等が付され、これに基づき読み出し・
書き込み動作がなされる。
【0030】なお、本実施形態における複合機のメモリ
Mについては、一般に、ファクシミリ機能を実現するた
めの原稿画像データと、複写機能、プリンタ機能及びス
キャナ機能等を実現するための原稿画像データとについ
て、その領域を分けて記憶するような形態がとられる。
ここで特に、ファクシミリ機能を実現するための原稿画
像データとは、ファクシミリ送信を行おうとして読み込
ませた原稿画像データ、あるいは受信した受信画像デー
タ等のことをいう。また、このメモリMの具体的形態と
しては、例えばDRAM等を採用すればよい。
【0031】また、データバスBには、本複合機に接続
される図示しないパーソナルコンピュータと原稿画像デ
ータを送受信するためのインターフェースIFが接続さ
れている。上記パソコンから送られてくる上記ワープロ
作成文書等に関する原稿画像データは、このインターフ
ェースIFを介して上記メモリM内に蓄えられ、プリン
タ機能を実現する。また、スキャナ機能は、画像読取部
10により読み込まれた原稿画像データを、上記メモリ
Mに蓄える(イメージ登録する)ことを基本とする。ま
た、このイメージ登録された原稿画像データを、上記パ
ソコンに送ることもできる。
【0032】また、データバスBに対しては、所定の通
信制御手順に従いデータ通信を行うための通信部Tが接
続されている。この通信部Tには、ネットワークコント
ロールユニットが設けられ、NTT等の敷設による公衆
網との間で、本複合機からの発呼、あるいは不特定多数
の相手方からの着呼、復旧、切断処理等の接続制御が行
われる。例えばこのユニットの作用により、いわゆる
「リング検出」が行われ、相手方が発呼した送信要求が
受信される。
【0033】この通信部Tにはまた、図示しない通信モ
デムが設置されている。この通信モデムは、送信時、原
稿画像データを前記公衆網の周波数帯に整合した変調信
号に変換し、また受信時、公衆網によって伝送されてき
た変調信号を復調してデジタルの受信画像データに変換
する。さらに、通信部Tには復号化部T1及び符号化部
T2が接続され、送信時又は受信時に、原稿画像データ
を圧縮(符号化)し、又は、受信画像データを伸長(復
号化)する。
【0034】さらに、データバスBに対しては、図2に
示すように、入力部Hが接続されている。この入力部H
の具体的構成としては、例えば周知のLCDタッチパネ
ル式のもの(不図示)等を採用すればよい。装置使用者
は、このLCDタッチパネル上に示されている各種ウイ
ンドウを指で押下・指示する等して、複写濃度や倍率、
転写紙Pの出力設定等の変更、あるいはファクシミリ送
信先の電話番号の入力やファクシミリ送信の実行等を行
うことができる。なお、このようなLCDタッチパネル
を利用する場合において、入力部Hは、操作者に対する
装置の設定状況等を伝達する表示手段をも兼ねることと
なる。
【0035】また特に、本実施形態における複合機にお
いては、図2に示すように、原稿画像判定部Jがデータ
バスBを介して接続されている。この原稿画像判定部J
には、上記メモリMにページを単位として記憶された原
稿画像データに基づき、当該ページごとに、その表裏面
の濃度の判定、判定された濃度の比較、そして該比較の
結果に基づく表裏面の判定等に係る演算を行う各手段が
備えられている。
【0036】ここにいう「濃度」とは、原稿面に形成さ
れた画像が当該原稿面上でどれ程の範囲を占めているか
を定量的に表したものである。そしてその判定とは、具
体的には例えば、白紙の原稿を“0”、黒く塗りつぶさ
れた原稿を“10”等として、段階的に判定する等の手
法による。また、この段階値を求めるための基礎となる
データとしては、上記符号化部T2により、デジタル化
された原稿画像データの“1”又は“0”の数比を利用
する等とすればよい。
【0037】また、いま述べたような濃度判定に代え
て、上記した画像読取部10において、濃度を判定する
ためのデータを取得する光学的な濃度検知手段を設け、
このセンサの出力に基づいて濃度を判定するような構成
としてもよい。なお、ここにいう「濃度検知手段」と
は、光学センサ等を特別に設けることによるのではな
く、上記画像読取部10における光源12等を利用する
ことによって実現することが可能である。すなわち例え
ば、「画像読み取り」のために光源12を走査させる前
に、まず、濃度判定のためのデータを取得する目的で、
光源12を所定の態様により走査(以下、「EE(El
ectric Eye)スキャン」という)させるので
ある。
【0038】そして、このEEスキャンにより濃度を測
定する範囲としては、例えばプラテンガラス11上に原
稿が載置されるのであれば、原稿の内側20mmの範囲
等とすることができる。また、RADF100ないしプ
ランテガラス11Aを利用する場合には、原稿先端部
(例えば1.5〜2.9mm等)の画像を読み取った結
果に基づて濃度判定を実施することも可能である。
【0039】また、濃度の比較とは、あるページに関す
る両面につき上記のように判定された濃度に基づいて、
当該両面各々の濃度を比較することを意味する。さら
に、比較の結果に基づく表裏面の判定とは、例えばある
ページについて、その一の面が濃度“7”、他の面が
“2”等と判定された場合には、当該一の面を「表
面」、当該他の面を「裏面」と判定することを意味す
る。
【0040】なお、本実施形態における原稿画像判定部
Jは、これら一枚一枚のページに関する表裏面判定に加
え、この判定結果に基づき、後述するように、読み込ま
せた原稿の束が「片面原稿束」であるか、「両面原稿
束」であるかという原稿束を単位とした判定を行う。
【0041】以下では上記構成例となる複合機の作用効
果について説明する。なお、以下において説明する作用
効果は、本発明の趣旨に特に関連のある、上記画像読取
部10におけるRADF100を用いた原稿読取動作、
及びこの読み取られた原稿の情報に基づいてファクシミ
リ送信する際の動作、に注目した説明を行うこととす
る。
【0042】まず、図3ステップS1にあるように、複
数の原稿S(原稿の束)を図1に示すようにRADF1
00の原稿載置台101に載置するとともに、当該原稿
Sの内容を送信しようとする相手先の電話番号等を入力
部Hを用いて入力して、スタートボタン(ファクシミリ
送信の実行ボタン)を押下する。
【0043】すると、図3ステップS2にあるように、
原稿載置台101上の原稿Sの束は、上記給送ローラ1
00a及び100bの作用によりその一枚ずつが分離さ
れてプラテンガラス11A上に供給されるとともに、反
転ローラ102、光源12A、CCD撮像装置17等の
作用により、当該原稿Sの両面についてその内容が読み
取られ、電気信号(原稿画像データ)に変換される。そ
して、この原稿画像データは、図3ステップS3にある
ようにメモリMに記憶される。なお、原稿画像データの
メモリMへの記憶は、上述した通り、当該原稿のページ
(両面)を単位として行われ、管理される。
【0044】このように原稿画像データがメモリM上に
蓄えられると、続いて、画像濃度判定部Jが、図3ステ
ップS4にあるように、当該原稿画像データについての
濃度判定を行う。これは、読み込まれた原稿のページ単
位ごとに行われる。例えば図5に概念的に示すように、
1枚目の原稿については、その一の面については
“4”、他の面については“1”等と、以下同様にして
一連の原稿のすべてについてその判定が行われる。
【0045】この判定の基礎となるデータとしては、上
述したように、メモリM上に記憶された原稿画像データ
を符号化部T2を通過させてデジタル化したもの、つま
りデジタル化された原稿画像データにおける“1”又は
“0”の数比を利用する等とすればよい。また、これに
代えて、上述した濃度検知手段を用いて、「濃度」の判
定を行ってもよい。
【0046】このようにして原稿の1ページごとに濃度
の判定が完了したら、次に、図3ステップS5にあるよ
うに、当該判定の結果に基づき、あるページの両面に関
する濃度の比較を行う。例えば、図5において、1枚目
の原稿については、上述したように、一の面が“4”
で、他の面が“1”であるから、(一の面の濃度)>
(他の面の濃度)なる比較結果が得られる。
【0047】また、この比較においては、いま述べたよ
うな単純比較に関する結果の他、両者の相対差の値が求
められる。すなわち、上記例に沿って言えば、(一の面
の濃度)−(他の面の濃度)=“3”なる結果が得られ
る。
【0048】そしてこの比較結果及び相対差の値は、上
記濃度の判定と同様、やはり図5に示すように、読み取
られた一連の原稿すべてについて求められる。なお、場
合によっては、上述した相対差の値を求めることに代え
て、「相対比の値」を求める演算としてもよい。例え
ば、上記例に沿って言えば、(一の面の濃度)/(他の
面の濃度)=“4”なる結果が得られる。
【0049】次に、図3ステップS6にあるように、上
記のようにして求められた原稿各ページ関する相対差の
値と、予め設定された表裏面判定基準値(本発明にいう
「基準値」)との対比を行い、この結果に基づき、対比
されたページに関する表裏面判定を行う。
【0050】例えばあるページに関する相対差の値が、
前記表裏面判定基準値以上となる場合には、まず、表裏
面の判定が可能であること、つまり当該ページが「片面
原稿」であることを確認する。そして、前記一の面又は
他の面のどちらが大きい濃度を有していたか(上記単純
比較の結果)を確認して、その大きい濃度を有していた
面を「表面」、そうでない面を「裏面」と判定する(図
3ステップS71及びS72)。
【0051】例えば、表裏面判定基準値が“3”と設定
されている場合、図5に示す1枚目の原稿では、相対差
の値が“3”であるから、これは「片面原稿」と確認さ
れ、続いて、「一の面」の濃度が「他の面」のそれより
も大であるから、当該「一の面」が「表面」と判定され
ることになる。
【0052】また上記とは逆に、あるページに関する相
対差の値が、前記表裏面判定基準値よりも小なる場合に
は、当該ページは両面原稿であることを確認し、そのよ
うに判定する(図3ステップS73)。
【0053】なお、上記にいう「片面原稿」及び「両面
原稿」とは、それぞれ、片面についてのみ画像が形成さ
れているもの、つまり片面のみが原稿面であるような原
稿を、及び、両面について画像が形成されているもの、
つまり両面ともども原稿面であるような原稿を、意味す
る。また、図5において、「表裏面判定」の欄における
“1”は、「原稿面である」ことを意味し、“0”は
「原稿面でない」ことを意味する。したがって、「一の
面」及び「他の面」の各々で“1”及び“0”がそれぞ
れ付される場合には、“1”の付される方が、「表面」
と判定されたものである。また、図3ステップS73に
よって、両面原稿であると判定される場合には、「一の
面」及び「他の面」ともに、“1”なる符合が付される
ことになる(図12参照)。
【0054】このようなページを単位とする表裏面判定
は、図3ステップS8にあるように、読み取られた原稿
Sの束を構成する各々の原稿ないしページのすべてに関
し行われることになる(図3ステップS6並びに図3ス
テップS71及びS72又は図3ステップS73が繰り
返される)。
【0055】そして、すべての原稿について表裏面判定
が終了すると、次に、図4ステップS9にあるように、
「両面原稿」と判定された原稿の数が、原稿束判定基準
値(本発明にいう「一定値」)以上であるか否かが判断
される。このとき、原稿束判定基準値とは、例えば原稿
の束がn枚の原稿から構成されるときには、その80%
の値、つまり(原稿束判定基準値)=0.8×n等とし
て求められる。
【0056】このことから、図4ステップS9における
判断によれば、一々の原稿ないしページに関し「両面原
稿」と判定されたものが、原稿の束(全原稿数)に対し
てどれだけの割合で存在しているかが確認され、また、
その割合が原稿束判定基準値以上であるときには、当該
原稿の束について、これを単位とした「両面原稿束」な
る判定を下し(図4ステップS101)、そうでない場
合には、「片面原稿束」なる判定を下す(図4ステップ
S102)作業が行われることになる。
【0057】以上のようにして、上記のような判定が行
われた結果は、最終的に、図3ステップS11にあるよ
うに、メモリM上に記憶される。
【0058】ここに至り、制御部Cは、メモリM上にお
ける上記判定結果を伴う原稿画像データを参照し、か
つ、通信部T等を動作させて、その送信動作の実行に移
る。以下では、原稿の束に関する判定結果の如何に応じ
て実行され得る送信動作の処理流れを、図6、図7及び
図9に示すような場合に分けて説明する。
【0059】まず、上記した原稿の束に対する判定によ
り、当該原稿の束が「片面原稿束」であるとする結果が
得られている場合には、制御部Cは、図6ステップT1
にあるように、その「表面」について、通常通り、ファ
クシミリ送信機能の発現を自動的に行う。
【0060】また、上記例に関する特別な態様として、
「表裏誤挿入」である場合、すなわち装置使用者が上記
原稿載置台101に原稿を載置した態様と、上記表裏面
判定結果とが矛盾するような場合には、制御部Cは、図
7ステップT´1にあるように、表裏面判定において
「表面」と判定された原稿面を送信対象として、ファク
シミリ送信機能の発現を自動的に行う。
【0061】なおここで、「表裏誤挿入」ないし上記
「矛盾するような場合」ということを簡単に説明してお
く。ファクシミリ装置においては通常、送信したい原稿
を装置上に読み取らせる際、その画像読取部10におけ
る標準的な載置態様が予め決められているのが一般的で
ある。例えば、上記RADF100の原稿載置台101
上において、図8(a)に示すように、原稿面Saが下
を向くよう(=裏面が上を向くよう)載置する、等とい
うことである(正規挿入)。したがって、これと反対と
なるような原稿載置を行うことが「表裏誤挿入」という
ことであり(図8(b)参照)、また、このような表裏
誤挿入による原稿を読み取り、これに基づいて表裏面判
定を行うと、通常の場合とは「矛盾」する結果を得るこ
ととなる(=「表裏誤挿入」と判断する)。
【0062】例えば、図5を参照して説明すると、正規
挿入された「片面原稿」の送信の場合であれば、当該図
5に示すとおりの濃度判定等の結果、すべての「一の
面」が「表面」と判断されるはずであるのに、ちょうど
同図に示すとは逆の濃度判定の結果が得られ、すべての
「他の面」が「表面」と判断されるような場合(=矛盾
する)に、それは「表裏誤挿入」であると判断されるこ
とになる。そして、このような場合において、本実施形
態における複合機は、当該表裏面判定結果の方を参照し
て、「表面」と判定された方を送信対象とすることにな
る。
【0063】ところで、「表裏誤挿入」ということが上
記のようなものであることから、図7ステップT´1に
おけるファクシミリ送信は、次のようにすると好まし
い。すなわち、「表裏誤挿入」の状態では、図8(a)
及び(b)の対比から明らかなように、画像読取部10
における「読み取られる順序」が、「正規挿入」された
場合とちょうど逆となってしまうことが一般的に想定さ
れる。このような場合、メモリM上における原稿画像デ
ータの記憶も、この逆の状態をそのまま反映したものと
なり、結果、送信順序も本来望ましいものとは逆のもの
となってしまう(受信側では、nページ目から始まる1
ページ目までの転写紙出力がなされる)。したがって、
図7ステップT´1におけるファクシミリ送信では、原
稿が読み取られた順序とは逆の順序でファクシミリ送信
を行うようにするとよい。図7においては、このような
処理を実施し得ることを囲み点線で示した。
【0064】次に、上記した原稿の束に対する判定によ
り、当該原稿の束が「両面原稿束」であるとする結果が
得られている場合には、制御部Cは、図9ステップU1
にあるように、その「両面」について、通常通り、ファ
クシミリ送信機能の発現を自動的に行う。
【0065】このように本実施形態の複合機によれば、
ファクシミリ送信しようとする原稿の束が、「片面原稿
束」であるのか、「両面原稿束」であるのかについての
判定が自動的になされるとともに、その送信も、当該判
定に基づき、適当な態様が選択されて行われることにな
る。この際、装置使用者が行う操作は、図3ステップS
1においてのみ必要とされ、その他特に送信する原稿面
(片面又は両面)等の設定作業等が必要となっていな
い。つまり、本実施形態の複合機においては、従来に比
べ、その操作性が各段に向上していることがわかる。
【0066】また殊に、表面誤挿入が生じた場合、従来
では、白紙の画像データが送信されるおそれがあった
り、また、それを報知するシステムがあった場合でも装
置使用者に対し何らかの操作を要求することが常であっ
たところ、本実施形態においては、そういう事態はほぼ
完全に回避される。したがって、原稿挿入操作に関し装
置使用者が困惑するといった事態を招くことがなく、本
実施形態によれば、このような観点からも、その操作性
改善が達成されることとなる。
【0067】ちなみに、上記したような作用ないし効果
は、本複合機における複写機能を利用する場合にも、同
様に適用して考えることができる。すなわち、本複合機
によれば、上記したように「片面原稿」又は「両面原
稿」を自動的に判定するから、原稿についてその片面を
複写するのか、あるいは両面を複写するのかの別は自動
的に判定され得、装置使用者は、単にコピー開始ボタン
を押下するのみでよい。また、表裏誤挿入した場合に
も、何らの画像形成がされていない白紙の転写紙が排紙
されるといった事態は発生せず、適切な対処がなされる
ことになる。
【0068】また、スキャナ機能を利用する場合におい
ても、上記と同様に考えることができる。すなわち、本
複合機によれば、誤った画像や不要な画像がメモリMに
登録されるといった事態も発生しないことになる。また
同様に、そのような画像が上記パソコンに送信されると
いった事態も発生しない。
【0069】なお、本実施形態においては、図3ステッ
プS1における「スタートボタン」押下によりすべて自
動的に処理がなされる場合についての説明をしたが、本
発明は、このような形態に限定されるものではない。例
えば上記したような送信動作に移る前に、装置使用者
は、入力部Hによって、メモリM上に記憶された原稿画
像データの中から送信対象とするものを選択可能とする
ことができる。つまり、原稿の読み取りについては、取
り敢えず当該原稿の束の全ページについて行うが、送信
を実施するのはその中の選択されたものに限る、とする
ことが可能である。
【0070】また、同様にして、取り敢えず読み込ませ
た原稿全ページの中から、今すぐに送信はしないものを
選択して例えばハードディスク等の固定記憶手段(不図
示)に、原稿画像データを蓄えておくことが可能であ
る。むろん送信済みのものであっても同記憶手段に記憶
させることも可能である。
【0071】さらに、表裏面の判定基準に関し、上記で
は既設定済みの「表裏面判定基準値」なる値を導入し、
これに基づいて、あるページの「一の面」又は「他の
面」が「表面」であるか「裏面」であるか等の判断を行
っていたが、このような表裏面判定基準値は、種々の事
情により変更されることが予定される。例えば、読み込
ませた原稿が「色紙」や「厚紙」等、特別な紙種となる
ような場合においては、その値はこれら紙種に適合する
よう変更する必要があろう。むろん紙種の別に応じて、
種々の基準値を予め用意しておいてもよい。
【0072】また、場合によっては、この「表裏面判定
基準値」を「固定的」なものとするのではなく、当該値
として適切なものを、装置使用者が本装置を使用するに
応じて次第に会得していくような構成、つまり表裏面判
定基準値に関する学習機能を有する構成としてもよい。
これは、例えばあるユーザにおいては普通紙が通常使用
され、別のユーザにおいて色紙が通称使用される等のよ
うに、ユーザごとに使用環境が異なることを考えると有
効である。
【0073】加えて、上記実施形態では、あるページに
関する表裏面判定において、表裏面判定基準値を導入し
てそれを行っていたが、場合によっては、それによら
ず、単に一の面と他の面とでどちらの濃度の方が高いか
を判定するのみで、「表面」又は「裏面」に係る判定を
下してもよい。このようなものも当然に本発明の範囲内
である。
【0074】以下では、本実施形態に関する変形例につ
いて説明する。なお、以下の説明においては、上記実施
形態との相違点についてのみ行う。またしたがって、残
余の部分若しくは特に言及していない部分は、上記実施
形態における構成又は作用等と同様である。
【0075】まず、図3に示したフローチャートから明
らかなように、原稿の表裏面判定は、ページ単位に行わ
れるから、ある一のページについては「片面原稿」であ
ると判定され、他のページについては「両面原稿」であ
ると判定される場合があり得る。そして、このような場
合においては、図10に示すように、「片面原稿」と判
定されたページについては、図6と同様に「表面」を送
信対象とし(図10ステップt1)、「両面原稿」であ
ると判定されたページについては、図9と同様に「両
面」を送信対象とする(図10ステップu1)ような制
御を実施することができる。つまり、本変形例では、
「原稿の束」を単位とした判定(図4ステップS9及び
図4ステップS101又は102)が省略可能であるこ
とを意味し、図においては、図3における「図4へ」を
「図10へ」と読み替えて観念されるような処理となる
(ただし、一々のページに関する表裏面判定結果はメモ
リM上に記憶される(図4ステップS11参照))。な
お、図10における点線は、すべての原稿についてファ
クシミリ送信が行われるまでは、上記処理が繰り返され
ることを示したものである。
【0076】またこれに代えて、より直接的に、原稿濃
度判定の結果に基づいて、あるページ面を送信対象とす
るか否かを決定することができる。すなわち、図3に示
す分岐路Bに繋がる図11フローチャートに示すよう
に、あるページの「一の面」又は「他の面」に関する濃
度判定結果が、予め設定された送信対象基準濃度値(本
発明にいう「所定値」)よりも大なる場合には、ファク
シミリ送信の対象(図11ステップV11)とし、そう
でない場合には、ファクシミリ送信の対象としない(図
11ステップV12)、とする制御になる。
【0077】さらに、いま述べたような図11の「送信
対象基準濃度値」の考え方を、図9に示した「判定が両
面原稿束の場合」に適用する変形例も可能である。すな
わち、このような場合においては、一応、「両面」が送
信対象とされるが、これに加えて「送信対象濃度基準
値」よりも大であるようなページ面のみが、真の送信対
象とされることになる。
【0078】以上のような、図10若しくは図11又は
図9に図11の考え方を適用する等の例によれば、具体
的には、次に記すような作用効果が達成される。すなわ
ち、図12に概念的に示すように、1枚目の原稿につい
ては「片面原稿」なる判定がされ、残る原稿については
「両面原稿」なる判定がされる可能性のある「原稿の
束」がある場合において、その1枚目の原稿について
は、「表面」のみを送信し、残る原稿については「両
面」を送信することが可能となる。ちなみに、図12に
示すような原稿の束としては、例えば1枚目の原稿は
「ファクシミリ送付状」等の「表紙」であって、2枚目
以降内容が記載されたもの等を簡単に想定することがで
きる。
【0079】具体的に、図10に示すフローチャートに
よれば、図3における「片面原稿」及び「両面原稿」の
判定結果に基づいて、上記したような作用は実現され
る。また、図11に示すフローチャートによれば、例え
ば送信対象基準濃度値を“4”と設定しておけば、やは
り上記の作用は実現されることになる。
【0080】さらに、図9に対し図11の「送信対象基
準濃度値」の考え方を適用するものによれば、図4ステ
ップS102によって、いま送信しようとしている「原
稿の束」は、「両面原稿束」なる判定がなされている
が、その後、当該原稿の束における一々のページに関す
る濃度(1枚目の「一の面/他の面」から順に「6/
2」、「4/4」、「7/6」、「5/7」)と、送信
対象基準濃度値“4”との比較がなされ、それ以下とな
る面(1枚目の「他の面」のみ)については送信せず、
当該基準濃度値を超えるものについては原則通り「両
面」を送信するようなことになる。
【0081】いずれにしても、これら本実施形態の変形
例によれば、図12に示すような、形態の複合した原稿
についても、自動的に適切な送信動作を行うことができ
る。
【0082】また、本実施形態の更なる変形例として、
図4において送信しようとする原稿の束について「両面
原稿束」なる判定が下された場合に関し、その実際の送
信態様を、図9によるものではなく、「モード」設定の
如何に係らしめることも可能である。
【0083】ここに「モード」とは、例えば原稿情報を
確実に相手方に届けようとする場合に設定(情報伝達優
先設定)される「複写モード」や、原稿情報の全部を忠
実に届ける必要はないがその内容だけは届けたいとい場
合に設定(通信速度・コスト優先設定)される「電文モ
ード」等を用意することができる。そして、前者におい
ては、図9と同様に「両面」をファクシミリ送信の対象
とし、後者においては図11において示した「送信対象
基準濃度値」による判定をクリアしたもののみをファク
シミリ送信対象とする等の制御を行う。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリ装置及び複合機によれば、装置使用者において複雑
な設定操作を行わしめる等の面倒をかけることなく、片
面原稿あるいは両面原稿の送信、複写及びスキャナ機能
によるイメージ登録等を適切に実施することができる。
また特に、表裏誤挿入が生じた場合に、従来であれば、
白紙の画像データを相手方に送信してしまうようなこと
が考えられたところ、本発明によればもはやそういった
事態はほぼ完全に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複合機の機構的構成例
を示す概要図である。
【図2】図1に示す複合機の電気的構成例を示す概要図
である。
【図3】「片面原稿」又は「両面原稿」判定等の処理流
れを示すフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【図5】原稿の束を構成する原稿に対する濃度判定、濃
度比較、表裏面判定が行われた一例を概念的に示す説明
図である。
【図6】原稿の束が「片面原稿束」と判定された場合に
おける、図4に続く送信制御の様子を示すフローチャー
トである。
【図7】原稿の束が「片面原稿束」と判定されるととも
に表裏誤挿入と判断された場合における、図4に続く送
信制御の様子を示すフローチャートである。
【図8】「表裏誤挿入」を説明する説明図であって、
(a)は正規挿入、(b)はその表裏誤挿入の状態を各
々示すものである。
【図9】原稿の束が「両面原稿束」と判定された場合に
おける、図4に続く送信制御の様子を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の実施形態の変形例であって、ページ
ごとの片面又は両面の判定を生かした場合に係る処理流
れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態の変形例であって、送信対
象基準濃度値を導入した場合に係る処理流れを示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の実施形態の変形例を実施した場合に
おける作用効果を説明するための図である。
【符号の説明】
10 画像読取部 100 自動両面原稿搬送部(RADF) 11、11A プラテンガラス 12、12A 光源 13、13A ミラー(プラテンガラス直下) 141、142又は151、152 ミラー(固定式) 101 原稿載置台 102 反転ローラ 103 排紙皿 100a、100b 給送ローラ 100c ローラ 17 CCD撮像装置 20 画像書込部 30 画像形成部 40 転写紙搬送部 50 転写紙排紙部 B データバス C 制御部 M メモリ T 通信部 T1 復号化部 T2 符号化部 H 入力部 J 原稿画像判定部 S 原稿

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿両面の画像を読み取る画像読取手段
    と、 読み取られた原稿の両面についてその各々の濃度を判定
    する濃度判定手段と、 前記原稿両面の一方の面と他方の面との濃度を比較する
    濃度比較手段と、 前記比較の結果、前記濃度の高い面を表面、そうでない
    面を裏面と判定する表裏面判定手段とを備えていること
    を特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 原稿両面の画像を読み取る画像読取手段
    と、 読み取られた原稿の両面についてその各々の濃度を判定
    する濃度判定手段と、 前記原稿両面の一方の面と他方の面との濃度を比較する
    濃度比較手段と、 前記比較の結果、前記一方の面の濃度が前記他方の面の
    濃度よりも高く、かつ、前記一方の面の濃度と前記他方
    の面の濃度との相対差の値が所定の基準値以上なる場合
    には、当該一方の面を表面、当該他方の面を裏面と判定
    する表裏面判定手段を備えていることを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】 原稿両面の画像を読み取る画像読取手段
    と、 読み取られた原稿の両面についてその各々の濃度を判定
    する濃度判定手段と、 前記原稿両面の一方の面と他方の面との濃度を比較する
    濃度比較手段と、 前記比較の結果、前記一方の面の濃度が前記他方の面の
    濃度よりも高く、かつ、前記一方の面の濃度と前記他方
    の面の濃度との相対差の値が所定の基準値以上なる場合
    には、当該原稿を片面原稿、当該一方の面を表面、当該
    他方の面を裏面と判定し、前記一方の面の濃度と前記他
    方の面の濃度との相対差の値が所定の基準値よりも小な
    る場合には、当該原稿を両面原稿と判定する表裏面判定
    手段と、 前記原稿の一以上から構成される原稿の束に対して前記
    両面原稿と判定された原稿の数が占める割合が一定値以
    上であるときは、当該原稿の束を両面原稿束と判定し、
    そうでないときは当該原稿の束を片面原稿束と判定する
    原稿束判定手段と、 前記原稿の束が両面原稿束と判定されたときには、当該
    原稿の束を構成する原稿の両面を送信対象とし、前記原
    稿の束が片面原稿束と判定されたときには、当該原稿の
    束を構成する原稿の前記表面を送信対象とする制御手段
    と、 を備えていることを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取手段における前記原稿の束
    の載置態様が表裏誤挿入の状態にあると判断されるとき
    には、前記制御手段は、当該原稿の束を構成する原稿の
    前記表面を送信対象とすることを特徴とする請求項3記
    載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記原稿の束を構成す
    る原稿が読み取られた順序とは逆の順序で送信を実施す
    ることを特徴とする請求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿の束が両面原稿束と判定された
    場合において、 前記制御手段は、当該原稿の束を構成する原稿の濃度が
    所定値よりも大なる場合に限り、これを送信対象とする
    ことを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿の束が両面原稿束と判定された
    場合にあって、送信モードの設定がされている場合に
    は、 前記制御手段は、当該送信モードの設定に応じて、当該
    原稿の束を構成する原稿の両面又は当該原稿の濃度が所
    定値よりも大なる原稿面、をその送信対象とすることを
    特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記基準値は、装置使用者による本装置
    の使用に応じて学習会得されることを特徴とする請求項
    3乃至7のいずれかに記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載された
    ファクシミリ装置を構成する機能を有し、 前記原稿の一方の面又は他方の面に係る判定及び該判定
    に基づく原稿束判定等その他の判定の結果が、 ファクシミリ機能を発現させる場合には送信時に、複写
    機能を発現させる場合には記録材への複写時に、又はス
    キャナ機能を発現させる場合には画像記憶手段へのイメ
    ージ登録時に、利用されることを特徴とする複合機。
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Cited By (3)

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