JPH1013654A - 画像出力システム - Google Patents

画像出力システム

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JPH1013654A
JPH1013654A JP8164187A JP16418796A JPH1013654A JP H1013654 A JPH1013654 A JP H1013654A JP 8164187 A JP8164187 A JP 8164187A JP 16418796 A JP16418796 A JP 16418796A JP H1013654 A JPH1013654 A JP H1013654A
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JP8164187A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Yajima
俊輔 矢島
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像データを発生する複数の手段からの各種
画像データを一手に処理する場合の出力装置による経済
的負担やオペレータの負担を軽減する。 【解決手段】 主デジタル複写機1には、外部の多数の
画像情報発生手段PC1,PC2等が送受信可能に接続
されている。主デジタル複写機1にはハードコピーを出
力する出力手段であるデジタル複写機1a、その他(1
b,53,52)が通信線58を介して画像データを送
信できるように接続されており、さらに画像情報発生手
段のファクシミリ装置FAXが電話回線51を介して接
続されている。デジタル複写機1は画像情報発生手段か
らの画像データを受信し、自機にて処理できる場合に
は、そこで出力処理し、処理不可能であれば処理可能な
出力手段を選択し、転送し、その出力装置側でハードコ
ピーを出力させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を入力
し、この画像情報を再生しハードコピーとして出力する
画像形成部を含む出力部を備えた画像形成装置におい
て、入力されてくる画像情報に従ってハードコピーの出
力を制御してなる画像出力システムに関する。
【0002】
【従来技術】デジタル複写機は、単独で原稿の画像を読
取り、この読取画像データ(画像情報)を適宜指定され
る条件に従って画像処理を行い、これをシート上に再生
し、ハードコピーとして出力するようにしている。
【0003】そこで、上記デジタル複写機を通信回線を
介して複数の画像入力装置と接続し、該画像入力装置よ
り送られてくる画像情報を、デジタル複写機にてシート
上に再生しハードコピーとして出力するようにしてい
る。
【0004】例えば、デジタル複写機では、自身で備え
たスキャナ部にてオペレータが提示した原稿の画像を読
取り、この画像情報を必要に応じて画像処理し、これを
プリンタ部にてハードコピーとして出力するコピーモー
ド、外部の画像入力装置、例えばワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータから転送されてくる画像情報をシ
ート上に再生し、ハードコピーとして出力するプリント
モード、さらに外部の画像入力装置であるファクシミリ
装置より転送されてくる画像情報を同様にハードコピー
として出力するファックスモード等の複合機能を備えた
ものが提案され、実施に供されるようになった。また、
このデジタル複写機を他のデジタル複写機と通信回線を
介して接続し、複写機間での画像情報の送受信を行うこ
とで、必要なハードコピーを出力するようにした画像出
力システムも提案されている。
【0005】このようなデジタル複写機による画像出力
システムになると、複数の画像入力装置が通信回線を介
して接続されるため、画像情報のハードコピーを必要と
する場合、デジタル複写機にあらゆるデータ形式の異な
る画像情報が集中してくる。このような画像情報におい
ては、様々なデータ形式のものが存在するため、送られ
てくる画像情報に応じて所定の画像処理を施した後、プ
リンタ部に送りハードコピーを出力させることになる。
【0006】上述したように画像出力を行う各種モード
(機能)を備えるデジタル複写機において、送られてき
た画像情報の出力を可能にするためには、スキャナ部に
て読取った原稿の画像情報をビットマップデータに画像
処理してハードコピーを出力することを基本とし、他の
外部のデータ処理装置である画像入力装置より転送され
てくる画像情報においてもビットマップデータに展開し
た後、ハードコピーを出力するようにしている。
【0007】上記デジタル複写機に備わるプリンタ部
は、通常レーザプリンタが一般的であり、該レーザプリ
ンタの半導体レーザを駆動するためには、画像情報をビ
ットマップデータに展開することが不可欠となる。これ
はレーザプリンタに限ったことではなく、LEDプリン
タやインクジェットプリンタにおいても同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のデ
ジタル複写機においては、デジタル複写機自身が基本的
にビットマップデータを基本として、これによりハード
コピーの出力を行うことが可能になる。このデジタル複
写機に接続されるデータ処理装置としては、画像情報を
ビットマップデータによるデータ形式として出力するも
のに限られてくる。そのために、デジタル複写機を購入
しても、ユーザが使用するデータ処理装置(外部機器)
によっては、デジタル複写機と接続できず、デジタル複
合機の特徴を最大限に生かし切れないことにもなる。
【0009】また、上記従来のデジタル複写機に、その
他のデータ形式による画像情報を出力する機器を別途
(オプションとして)接続することで、対応が可能とな
る。つまり、該デジタル複写機にオプションとして、ユ
ーザが所有するデータ処理装置の取扱うデータ形式から
ビットマップデータ形式に変換するユニットを装着する
必要がある。このオプションを装着させるとユーザ側で
の経費的な負担が大きくなってしまう。
【0010】さらに、最近のオフィス環境をみてみる
と、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ、更に
は大型計算機(コンピュータ)など各種データを処理す
る装置に対して専用のデータ出力装置が接続されるよう
になっている。そのためにオフィス内に数多くのデータ
処理装置と、該装置にそれぞれ対応してデータ処理され
た画像情報の出力装置とが配置された環境となってしま
い、限られたオフィス空間における各機器の設置スペー
スの占有率が増し、大きな問題にもつながる。また、各
種のデータ処理装置で作成されたデータがどの出力装置
により出力処理が可能で、さらに、そのデータをどのよ
うに出力装置で出力できるのか、理解した人にしか利用
できないといった問題も発生してしまい、複雑な多くの
データ処理装置、およびプリンタが散乱したオフィス環
境となってしまい仕事の効率も悪くなる。
【0011】本発明は、ユーザ側での経済的な負担を軽
減し、各種データ処理装置である画像入力装置による画
像情報の形態(データ形式)を異にしても、必要なハー
ドコピーとして出力できるようにした画像出力システム
を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の目的は、画像情報を受け、
ハードコピーとして出力する画像形成装置において処理
しきれない画像情報については、その出力処理を可能と
する出力装置にて処理させるようにしたものである。
【0013】さらに本発明は、出力装置をオペレータに
て特定する面倒は操作を省くことができるようにしたも
のであって、オペレータの負担をも軽減することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した各目的
を達成するための画像出力システムは、画像情報を入力
し、該画像情報を再生し出力する主出力手段に、上記画
像情報を発生する少なくとも一つの発生手段と、上記主
出力手段とは異なる形態で画像情報を再生し出力するこ
とが可能な少なくとも一つの副出力手段とを画像情報の
授受を可能にするように通信手段を介して接続してな
り、上記画像情報の発生手段からの画像情報を上記主出
力手段にて受信した時に、該主出力手段はその画像情報
の出力状態を判別し、主出力手段を含めて他の接続され
た副出力手段の中から出力処理できる出力手段を選択
し、選択された主又は副出力手段に受信した画像情報を
転送し、その出力手段にて画像情報の再生を行わせるこ
とを特徴とする。
【0015】特に主出力手段及び副出力手段は、画像情
報をシート上に再生しハードコピーとして出力する例え
ばデジタル画像形成装置であって、さらに主出力手段は
原稿の画像を画素分解して読取るスキャナ部を備え、ス
キャナ部からの画像情報及び発生手段から画像情報によ
る出力形態による形式を判別し、その画像情報を出力処
理できる主又は副出力手段を選択するようにしている。
【0016】このような構成によれば、画像情報の出力
処理を行える出力手段の確定を、主出力手段にて行うよ
うにしているため、該主出力手段において全ての画像情
報を出力処理できる形態に変換や展開を行う手段を別途
設ける必要はなく、その画像情報の形式に応じて出力手
段に画像情報を転送させるだけでよい。そのため、主出
力手段及び副出力手段においては、全ての画像情報に対
応できるようにした手段を設ける必要がないため、ユー
ザ側での経済的な負担を軽減できる。また、オペレータ
が所望の画像情報を作成し、これを出力、例えばハード
コピーとして出力させようとした時に、その画像情報に
応じた出力装置を選定し、その出力装置に画像情報を転
送させるといった面倒な操作を省けることができ、オペ
レータの負担を軽減できるだけでなく、各出力装置の形
態や形式を熟視する必要もなくなる。
【0017】そこで、上記画像情報による出力形態によ
る形式としては、ビットマップデータ、文字コードデー
タ、カラーデータ等の情報であって、これらの画像情報
に基づいて主出力手段は出力手段を選択している。つま
り、主出力手段が受け取る画像情報による上述した形式
を判別し、その形式にマッチする出力手段を選択する手
段を主出力手段に付加すればよく、経済的な負担を軽減
できる。
【0018】ここで、主出力手段は、画像情報を出力処
理できる出力装置を選択しているが、画像情報を加工編
集する装置を画像情報の出力先装置とするために、この
装置をも接続しておき、必要に応じて画像情報を一旦転
送させ、出力手段にて出力できる形態、例えばビットマ
ップデータ等に展開させて主出力手段に送り返し、それ
を主出力手段を含む副出力手段にて出力処理させるよう
にさせることもできる。この場合、発生手段にパーソナ
ルコンピュータ等が存在すると、そのパーソナルコンピ
ュータを転送先装置として選択させることもできる。そ
のため、主出力手段は接続された発生手段の画像処理状
況をも事前に知っておくようにしておけばよい。
【0019】上述した本発明の目的を達成するための画
像出力システムの構成において、主出力手段が、受信し
た画像情報及び主出力手段が備えるスキャナ部からの画
像情報を自機にて処理可能か否かを判別し、処理不可能
な時に、他の副出力手段の中から処理可能な出力手段を
選択する。このようにすれば、主出力手段側で処理でき
るのであれば、受信した画像情報の出力処理を平行して
可能にすることができる。そのため、画像情報を入力
(又は受信)されてくると、即座にその情報を判別し出
力装置を選択するようにすることもできる。
【0020】これに対し、画像情報を全て受信した状態
で出力装置を選択することも重要となる。つまり、画像
情報の中には図形や写真等のイメージ情報と共に文字等
のコード情報をも合わせて送られてくる場合がある。こ
れに対処するには、画像情報の全体を把握して、出力手
段を選択しないと、途中で出力処理が不可能になる場合
が考えられ、このような不都合を解消できる。
【0021】また、画像情報を主出力手段から副出力手
段へと転送する場合、副出力手段にて処理レベルに応じ
て転送制御する必要がある。例えば、出力手段が1頁毎
のメモリ容量しか所有しない場合には、その条件にあう
ように転送制御する必要があり、出力手段側の負担をな
くし、効率より出力処理を行わせることができる。
【0022】さらに、主出力手段側では受信した画像情
報の発信元に、出力処理できる出力手段を選択した状態
において、その出力手段の情報、つまり出力先を発信元
に知られる。このようにしておけば、オペレータは出力
手段を知ることができ、出力されたハードコピー等を間
違いなく取りにいくことができる。
【0023】一方、上述した本発明による目的を達成す
る画像出力システムにおいて、主出力手段が、画像情報
の情報量、画像情報のサイズ等に基づいて主出力手段を
含めて出力処理可能な出力手段を選択するようにするこ
ともできる。つまり、画像情報においては、上述した文
字コードやイメージ情報、ビットマップデータ等の形式
に応じて出力先を選択するだけでなく、画像情報量や出
力させる際のシートサイズ等による出力先を選択するこ
とも重要である。
【0024】例えば、画像情報量については多数の頁数
にわたる場合には、それを高速処理できる出力手段を選
択することで処理効率を上げることができる。また、画
像情報を出力する場合、シートサイズが一致しない出力
手段を選択することはオペレータに対し不満を与える。
そのため、サイズが一致する出力手段を選択することが
重要であり、例えば給紙可能なシートサイズの存在を確
認し、その出力手段を出力処理の対象として選択する。
【0025】さらに、上述した本発明による目的を達成
する画像出力システムにおいて、主出力手段が、画像情
報を受信した時に、その受信した相手先の発生手段を確
認し、該発生手段に対応した出力手段を主出力手段を含
め副手段手段の中から選択する。つまり、画像情報発生
手段がファクシミリや、パーソナルコンピュータ等の場
合には、これらの発生手段からの画像情報を出力する手
段が予め決まっている場合が多い。そのため、発生手段
先が確認されれば、画像情報を即座に対応する出力手段
へと転送できるため、処理速度を速めることができる。
しかし、発生手段先によれば、対応する出力手段が存在
しないものもあり、このような場合には、上述したよう
な選択制御を行えばよいことである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明における画像出力システム
の実施形態について、以下に図面を参照して詳細に説明
する。
【0027】本発明は、外部からの画像情報を入力する
画像入力装置と画像形成装置とを接続し、特に画像形成
装置としてデジタル複写機を例に以下に説明する。図1
は、本発明により画像出力システムの一実施形態を示す
模式図であり、その中の主出力手段を構成する画像形成
装置であるデジタル複写機については、図2にその一例
を示している。
【0028】まず図2を参照して、本発明にかかる主出
力手段の画像形成装置であるデジタル複写機について説
明する。このデジタル複写機1本体は大きく分けてスキ
ャナ部2と、レーザ記録部、つまりプリンタ部3から構
成されている。
【0029】スキャナ部2は透明ガラスからなる原稿載
置台2−0、原稿載置台2−0上へ自動的に原稿を供給
搬送するための両面対応自動原稿送り装置(RADF)
2−1、及び原稿載置台2−0上に載置された原稿の画
像を走査して読取るための原稿画像読取ユニット、すな
わちスキャナユニット2−2から構成されている。この
スキャナ部2にて読取られた原稿画像は、読取画像デー
タとして後述する画像データ入力部へと送られ、画像デ
ータに対して所定の画像処理が施される。
【0030】上記RADF2−1は、図示しない原稿ト
レイ上に複数枚の原稿を一度にセットしておき、セット
された原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニット2−2
の原稿載置台2−0上へ給送する装置である。またRA
DF2−1は、オペレータの選択に応じて原稿の片面ま
たは両面をスキャナユニット2−2に読取らせるよう
に、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送
経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状
態を把握し管理するセンサ群、および制御部などから構
成されている。このRADF2−1については、従来か
ら多くの出願、商品化がなされているので、これ以上の
説明は省略する。
【0031】原稿載置台2−0上の原稿の画像を読取る
ためのスキャナ部2を構成するスキャナユニット2−2
は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ2
−3と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)
に導くため、原稿からの反射光を反射する第1の反射ミ
ラー2−5aを搭載してなる第1の走査ユニット2−6
a、また第1の反射ミラーユニット2−6aからの反射
光像を光電変換素子(CCD)に導くための第2、第3
の反射ミラー2−5b,2−5cを搭載してなる第2の
走査ユニット2−6b、原稿からの反射光像を上述した
各反射ミラーを介して電気的画像信号に変換する素子
(CCD)上に結像させるための光学レンズ2−7、お
よび原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する上
述したCCD素子2−4から構成される。
【0032】スキャナ部2は、上記RADF2−1とス
キャナーユニット2−2の関連した動作により、原稿載
置台2−0上に読取るべき原稿を順次載置させながら、
原稿載置台2−0の下面に沿ってスキャナユニット2−
2を移動させて原稿画像を読取るように構成されてい
る。特に第1走査ユニット2−6aは、原稿載置台2−
0に沿って左から右へと一定速度Vで走行され、また第
2走査ユニット2−6bは、その速度Vに対してV/2
の速度で同一方向に平行に走査制御される。これによ
り、原稿載置台2−0上に載置された原稿の画像を1ラ
イン毎に順次CCD素子2−4へと結像させて画像を読
取ることができる。
【0033】原稿画像をスキャナユニット2−2にて読
取ることにより得られた読取画像データは、後述する画
像処理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部
のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の
画像データを読出してレーザプリンタ部3に転送して記
録シート上に画像を形成させる。このレーザプリンタ部
3は画像を形成させるための記録材であるシートの搬送
系、レーザ書き込みユニット30、および画像を形成す
るための電子写真プロセス部31を備えている。
【0034】レーザ書き込みユニット30は、上述した
スキャナユニット2−2にて読取った後のメモリから読
出した画像データ、または外部の装置から転送されてき
た画像データに応じて、レーザ光を出射する半導体レー
ザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、
等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部3
1を構成する感光体ドラム32上で等角速度で偏向され
るように補正するf−θレンズなどを有している。
【0035】上記電子写真プロセス部31は、周知であ
る感光体ドラム32の周囲に帯電器、現像器、転写器、
剥離器、クリーニング器、除電器をこの順序で配置して
おり、これらを制御することでシート上に画像を形成す
る。
【0036】一方、シートの搬送系は、上述した画像形
成を行う電子写真プロセス部31の特に転写器が配置さ
れた転写位置へとシートPを搬送する搬送部33、該搬
送部33へとシートPを送り込むためのカセット給紙装
置34a、34bまたは、必要なサイズのシートを適宜
給紙するための手差し給紙装置35、転写後のシートP
に形成された画像、特にトナー像を定着するための定着
器36、定着後のシートPの同一面又は裏面に再度画像
を形成するためにシートPを再供給するための再搬送経
路(再搬送路)38とを備えている。また、定着器36
の下流側には、画像が記録されたシートPを受け取り、
このシートPに対して所定の処理を施す後処理装置5が
配置されている。
【0037】レーザ書き込みユニット30及び電子写真
プロセス部31において、画像メモリから読出された画
像データは、レーザ書き込みユニット30によってレー
ザ光線を走査させることにより、感光体ドラム32の表
面上に静電潜像として形成され、この潜像が現像器にお
いてトナーにより可視像化される。可視像化された感光
体ドラム32表面のトナー像は、上述した多段給紙ユニ
ットのいずれかのカセット給紙装置34a,34bある
いは手差し給紙装置35から給送されてくるシートの一
方の面上に静電転写され、最後に定着器36にてシート
上に定着される。
【0038】このようにして画像が形成されたシート
は、定着器36からシート処理装置5内へ排出ローラ4
を介して送り込まれる。
【0039】(画像処理部の回路説明)次にこのデジタ
ル複写機1における、読取られた原稿画像情報に対して
画像処理を行う画像処理部の構成及び機能について説明
する。
【0040】図3は図2のデジタル複写機1に含まれて
いる画像処理部のブロック図である。このデジタル複写
機1に含まれている画像処理部は、画像データ入力部4
0、画像処理部41、画像データ出力部42、RAM
(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスク等から構
成されるメモリ43及び中央処理装置(CPU)44を
備えている。
【0041】画像データ入力部40はCCD部40a、
ヒストグラム処理部40b及び誤差拡散処理部40cを
含んでいる。画像データ入力部40はCCD2−4にて
光電変換された原稿の画像データを2値化変換して、2
値のデジタル量としてヒストグラムをとりながら、誤差
拡散法により画像データを処理して、メモリ43に一旦
記憶するように構成されている。
【0042】即ち、CCD部40aでは、画像データの
各画素信号に対してその濃度に応じたアナログ電気信号
がA/D変換されたのち、MTF補正、白黒補正または
ガンマ補正が行われ、256階調(8ビット)のデジタ
ル信号としてヒストグラム処理部40bへ出力される。
【0043】ヒストグラム処理部40bでは、CCD部
40aから出力されたデジタル信号が256階調の各画
素の濃度別に加算された濃度情報(ヒストグラムデー
タ)が得られるとともに、必要に応じて、得られたヒス
トグラムデータはCPU44へ送られ、又画素データと
して誤差拡散処理部40cへ送られる。
【0044】誤差拡散処理部40cでは、疑似中間処理
の一種である誤差拡散法、すなわち、2値化の誤差を隣
接画素の2値化判定に反映させる方法により、CCD部
40aから出力された8ビット/画素のデジタル信号が
1ビット(2値化)に変換され、原稿における局所領域
濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われる。
【0045】また画像処理部41は、多値化処理部41
a及び41b、合成処理部41c、濃度変換処理部41
d、変倍処理部41e、画像プロセス部41f、誤差拡
散処理部41g並びに圧縮処理部41hを含んでいる。
この画像処理部41は、入力された画像データをオペレ
ータが希望する画像データに最終的に変換する処理部で
あり、メモリ43に最終的に変換された出力画像データ
として記憶されるまでこの処理部にて処理するように構
成されている。但し、画像処理部41に含まれている上
述の各処理部は必要に応じて機能するものであり、機能
しない場合もある。
【0046】即ち、多値化処理部41a及び41bで
は、誤差拡散処理部40cで2値化されたデータが再度
256階調に変換される。
【0047】合成処理部41cでは、画素毎の論理演
算、即ち、論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選
択的に行われる。この演算の対象となるデータは、メモ
リ43に記憶されている画素データ及びパターンジェネ
レータ(PG)からのビットデータである。
【0048】濃度変換処理部41dでは、256階調の
データ信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づい
て入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。そのため、オペレータにて設定された濃度に応じた
画像濃度を出力できるように画像処理されることにな
る。
【0049】変倍処理部41eでは、指示された変倍率
に応じて、入力される既知データにより補間処理等を行
うことによって、変倍後の対象画素に対する画素データ
(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査
が変倍処理される。これにより、オペレーラが指定した
倍率に応じた画像を出力するようにしている。
【0050】画素プロセス部41fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われ、又、特徴抽
出等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0051】誤差拡散処理部41gでは、画像データ入
力部40の誤差拡散処理部40cと同様な処理が行われ
る。
【0052】圧縮処理部41hでは、ランレングスとい
う符号化により2値データが圧縮される。又、画像デー
タの圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成し
た時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0053】そして画像データ出力部42は、復元部4
2a、多値化処理部42b、誤差拡散処理部42c、及
びレーザ出力部42dを含んでいる。この画像データ出
力部42は、圧縮状態でメモリ43に記憶されている画
像データを復元し、もとの256階調に再度変換し、2
値データより滑らかな中間調表現となる4値データの誤
差拡散を行い、レーザ出力部42dへデータを転送する
ように構成されている。最終的には、レーザプリンタ部
3のレーザ書き込みユニット30へと送られ、画像形成
が実行されることになる。
【0054】即ち、復元部42aでは、圧縮処理部41
hによって圧縮された画像データが復元される。
【0055】多値化処理部42bでは、画像処理部41
の多値化処理部41a及び41bと同様な処理が行われ
る。
【0056】誤差拡散処理部42cでは、画像データ入
力部40の誤差拡散処理部40cと同様な処理が行われ
る。
【0057】レーザ出力部42dでは、図に示していな
いシーケンスコントロールからの制御信号に基づき、デ
ジタル画素データがレーザのオン/オフ信号に変換さ
れ、レーザ書き込みユニット30における半導体レーザ
がオン/オフ状態となり、感光体ドラム32上に静電潜
像が書き込まれる。
【0058】尚、画像データ入力部40および画像デー
タ出力部42において扱われるデータは、メモリ43の
容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモリ
43に記憶されているが、画像データの劣化を考慮して
4値のデータの形で処理することも可能である。
【0059】(デジタル複写機全体の制御構成の説明)
図4はデジタル複写機1の装置全体の各部を中央処理ユ
ニット(CPU)44により動作管理している状態を示
す図である。
【0060】CCD2−4、画像データ入力部40、画
像処理部41、画像データ出力部42、画像データの記
憶部(メモリ)43、及びCPU44は、図3と重複す
るので説明は省略する。
【0061】図2において説明したCPUである中央処
理ユニット44は、RADF2−1、スキャナ部2、レ
ーザープリンタ部3などデジタル複写機1を構成する各
駆動機構部をシーケンス制御により管理すると共に、各
部を制御するための制御信号を出力している。
【0062】さらにCPU44には、操作パネルからな
る操作基板ユニット45が相互通信可能な状態で接続さ
れており、オペレータが設定入力した各種モードに応じ
て制御信号を中央処理ユニット44に転送し、デジタル
複写機1を設定モードに応じて動作させるようになって
いる。
【0063】また、CPU44からは、デジタル複写機
の動作状態を示す制御信号を操作基板ユニット45へと
転送して、操作基板ユニット45側ではこの制御信号に
より装置が現在どのような状態にあるのかオペレータに
示すように表示部などにより動作状態を表示するように
なっている。
【0064】46はソーターコントロールユニットであ
り、デジタル複写機1により出力される複写物を仕分け
たりするシートの後処理装置の動作を管理する制御ユニ
ットである。ここでは、本発明によるシート後処理装置
5の制御を主に行うことになる。
【0065】47は画像情報、および画像制御信号など
他のデジタル画像機器との情報通信を可能にするために
設けられた画像データの通信ユニットである。
【0066】図5は、デジタル複写機1における上述し
た操作基板ユニット45に設けられる操作パネルを表し
たものである。この操作パネルの中央部分には、タッチ
パネル液晶表示装置6が配置されていて、その周囲に各
種モード設定キー群が配置されている。
【0067】このタッチパネル液晶表示装置6の画面上
には、常時画像編集機能を選択するための画面に切り換
える画面切り換え指示エリアがあって、このエリアを指
で直接押圧操作すると各種画像編集機能が選択できるよ
うに液晶画面上に各種編集機能が一覧表示される。
【0068】その表示された各種編集機能の中から、オ
ペレータが所望する機能が表示されている領域を指で触
れることにより編集機能が設定される。
【0069】上記操作パネル上に配置された各種設定キ
ー群について簡単に説明すると、7は液晶表示装置6の
画面の明るさを調整するダイヤルである。
【0070】8は倍率を自動的に選択させるモードを設
定する倍率自動設定キー、9は複写倍率を1%きざみで
設定するためのズームキー、10と11は、固定倍率を
読み出して選択するための固定倍率キー、12は複写倍
率を標準倍率(等倍)に戻すための等倍キーである。
【0071】13はコピー濃度調整を自動から手動また
は、写真モードへと切り換えるための濃度切換キー、1
4は手動モードまたは、写真モードの時に濃度レベルを
細かく設定するための濃度調整キー、15は複写機の給
紙部にセットされているシートサイズの中から希望する
シートサイズを選択するためのカセット(トレイ)選択
キーである。
【0072】16は複写枚数を設定するための枚数設定
キー、17は複写枚数をクリアしたり、連続コピーを途
中で止める時に操作するクリアキー、18はコピーの開
始を指示するためのスタートキー(プリントスイッ
チ)、19は現在設定されているモードの全てを解除し
て標準状態に復帰させるための全解除キー、20は連続
コピー中に別の原稿に対するコピーを行いたい時に操作
する割り込みキー、21は複写機の操作が分からない時
に操作することで複写機の操作方法をメッセージ表示す
るための操作ガイドキー、22は操作ガイドキー21の
操作により表示されたメッセージの続きを表示させるた
めのメッセージ順送りキーである。
【0073】23は両面複写モードを設定するための両
面モード設定キー、24は複写機から排出される出力物
(画像形成済みシート)を仕分けるためのシート後処理
装置5の動作モードを設定するための後処理モード設定
キーである。
【0074】25から27は、プリンターモード、ファ
クシミリモードに関する設定キーであり、25は送信原
稿を一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モード
キー、26はデジタル複写機のモードをコピーとファッ
クス、プリンタの間で切り換えるためのコピー/ファッ
クス・プリンターモード切換キー、27は送信先電話番
号を予め記憶させておき送信時にワンタッチ操作で送信
先に発信させるためのワンタッチダイヤルキーである。
【0075】今回提示した操作パネル及びその操作パネ
ル上に配置される各種キーは、あくまでも一例であり、
デジタル複写機1に搭載される各種機能により操作パネ
ル上に設けられるキーは異なってくることはいうまでも
ない。
【0076】次に、本発明における画像出力システムの
全体の構成について図1に従って説明する。この図1
は、上述にて説明した画像形成装置であるデジタル複写
機1を主出力手段としており、このデジタル複写機に対
して、コンピュータやファックス、その他の画像情報を
発生する発生手段が、通信手段を介して接続された状態
を示している。
【0077】図1において、デジタル複写機1は、図に
示すように、通信回線50を介してデータ処理装置であ
る画像情報をデジタル複写機1に入力するためのパーソ
ナルコンピュータPC1、PC2等の他の画像情報発生
手段が複数接続されている。また、オフィス外の画像情
報発生手段であるファクシミリFAXが電話回線51を
介して接続されている。そして、このデジタル複写機1
には、さらに副出力手段となる他のデジタル複写機1a
及びデジタルカラー複写機1b、レーザプリンタ52、
カラープリンタ53、表示装置54、画像情報等を必要
に応じて記憶しておく記憶手段55及び56等が通信回
線58を介して接続されている。
【0078】本発明における画像出力システムにおいて
は、各種データ処理装置、特にPC1やPC2等からの
画像情報を受け入れて処理するデジタル複写機1が、受
信した画像情報のデータ形式に基づいて自機に搭載され
ている処理部、つまりプリンタ部3でもってハードコピ
ーとして出力できるものであれば処理し、処理できない
場合には、その処理が可能な出力手段であるデジタル複
写機1a又は1bあるいはプリンタ52や53、さらに
表示装置54や音声出力装置57等へと転送させて処理
させるようにしている。この転送処理等はCPU44に
て実行する。
【0079】(第1の実施形態)以下、本発明の画像出
力システムによる画像出力処理の手順を図面に従って説
明する。特に図6は、その一例を示す制御フローチャー
トであって、この図を参照して説明する。
【0080】まずデジタル複写機1は待機状態にあっ
て、画像情報発生手段である例えばパーソナルコンピュ
ータPC1,PC2・・のいずれかより画像情報(以下
画像データと記す)の転送要求があったか否かの確認
(S1)を行う。もし転送要求がなければ、デジタル複
写機1本体におけるプリントスイッチ18が操作された
か否かをチェック(S2)している。
【0081】この待機状態の時、上述の指示等がなけれ
ば、そのほかにもトラブルチェックなどデジタル複写機
として必要なチェックを行い、ステップS1→S2を順
次繰り返す。そして、コピー開始指示を示すプリントス
イッチ18が操作されると、S2→S3へと進み、デジ
タル複写機1のスキャナ部2による原稿の読取り走査を
開始させる。読取った画像データはデジタル複写機1内
の記憶部43に一時記憶(S4)させる。
【0082】一方、外部機器からの画像データの受信要
求を示す信号を受信すると、S1→S5へと進み、デジ
タル複写機1内の記憶部43の確認(準備)を行い、外
部の画像情報発生手段に対して画像データ転送の許可を
示す信号を出力(S6)した後、タイマt1をセット
(S7)し、所定時間内(タイマt1の時間内)に転送
されてくる画像データが順次受信され受信を完了したか
否か(S8)をチェックしながら、上記記憶部43に記
憶させていく。もし、そのタイマt1の時間内(S9)
に画像データを受信できなかった場合にはエラー処理ル
ーチンへと進む。つまり、受信処理中に、画像情報発生
手段側でのトラブルや、デジタル複写機1側での受信ト
ラブル等により受信できない場合、デジタル複写機1が
拘束され、デジタル複写機1を利用した複写処理を実行
できない状態を防止するためである。
【0083】受信する画像データが時間t1内に全て受
信を完了したのを確認すれば、そのステップS8を抜け
る。そして、受信した画像データ、あるいは上述したデ
ジタル複写機1側のスキャナ部2にて取込まれた画像デ
ータは、上述したように一旦デジタル複写機1の画像記
憶部43に記憶されている。
【0084】そこで、デジタル複写機1側では、画像記
憶部43に記憶された画像データのデータ形成を確認
(S10)し、この確認された画像データのデータ形式
から記憶部43内の画像データをハードコピーとして出
力させるための出力手段を決定(S11)する。
【0085】つまり、デジタル複写機1側では、該複写
機が備えるプリンタ部3にて、そのまま画像出力できる
場合には、出力処理を自機にて行うための後の制御を実
行させるが、出力できない場合には、他に接続されてい
る出力手段、例えばデジタル複写機1a又はレーザプリ
ンタ52にて出力処理できるこを確認(ステップS11
にて予め決定している)し、その出力先に関する情報を
画像データを入力してきた画像情報発生手段に対して知
らせる(S12)。
【0086】上述したデジタル複写機1側で処理できな
い画像データについては、その例を示せば、デジタル複
写機1に入力される画像データが複数のデータ形式から
成る場合、たとえば、文字のドット情報と、挿し絵等の
カラー画像情報(イメージデータ)が混在する画像情報
の場合、複数のデータ形式の各画像データを忠実に処理
できる装置として、カラー画像が出力可能な出力手段が
データ出力先として選択される。この場合、デジタルカ
ラー複写機1b又はカラープリンタ53等が決定され、
そこに画像データを転送する一方、画像情報発生手段側
に、その画像データの出力手段の出力先の情報、つまり
出力処理する装置及びその配置位置等を示す情報を送る
(S12)。
【0087】その他には、複数のフォント情報が含まれ
た文字コード情報であれば、すべてのフォント情報に基
づいて、文字コード情報をビットマップデータとして展
開することが可能な出力手段が出力先として確定(選
択)される。
【0088】そこで、画像データを再生しハードコピー
を出力する先が自分自身のプリンタ部3であると確認
(S13)すれば、記憶部43内の画像データを先に説
明したように画像処理部にて処理した後、プリンタ部3
に転送し画像処理された画像データをシート上に再生
し、ハードコピーとして出力する。そのために、まず画
像処理(S14)を行い、処理後に画像形成を実行させ
るためにプリンタ3へと処理済みの画像データを転送
(S15)し、出力が完了するのを確認(S16)する
まで、画像形成動作の完了を待つ。
【0089】しかし、上述したようにデジタル複写機1
以外への副出力手段へと出力するものと確定されたので
あれば、画像データの転送先の副出力手段に対して転送
状態の確認を行う。つまり、副出力手段側で出力処理を
実行している場合には、その出力を終了するのを待つ必
要があり、またトラブル等においてはそのトラブル解除
が行われるため待つ必要がある。そして、転送先の副出
力手段が待機中(S17)であり、出力処理可能であれ
ば、タイマt2がセット(S18)される。そして、所
定時間t2内に副出力手段より転送要求が行われるか否
かをチェック(S19→S20→S19)する。転送先
の副出力手段より転送要求があれば、転送先の出力装置
の環境に合わせて画像記憶部43内の画像データを読出
しながら転送する。
【0090】このときの画像データの転送は、転送先の
副出力手段の画像データを処理する能力(処理レベ
ル)、および環境に合わせて転送してやる必要がある。
そのためにデジタル複写機1側では、転送先の副出力手
段と、画像データの転送を開始する前に、転送先の副出
力手段の環境を確認する処理を事前に実行しておき、そ
の副出力手段の形態に合った状態で画像データを転送す
る。
【0091】上記転送先の出力装置の環境とは、例えば
副出力手段に備えられる記憶容量、転送速度等の処理機
能を含めたものである。例えば転送先の副出力手段に画
像データを一括受信して処理できる画像記憶部が備えら
れているのであれば、通信回線58を介して画像データ
を順次記憶部43から読み出して転送できる。しかし、
転送先の副出力手段に画像データを一括受信して処理で
きる能力がなければ、デジタル複写機1側では、転送先
の副出力手段の処理能力に合わせて画像記憶部43から
画像データを読出して転送する。
【0092】また、デジタル複写機1は、複写機自身に
搭載されている画像処理部において、出力先の副出力手
段の必要とする画像データのデータ形式に変換処理して
転送することも可能である。
【0093】このようにして画像データが転送されてき
た転送先での副出力手段は、デジタル複写機1側より受
信した画像データを、該副出力手段のプリンタ部におい
てハードコピーとして出力処理することとなる。
【0094】以上の画像出力システムにおいて述べられ
ている画像データのデータ形式としては、例えば、外部
のファクシミリFAXから電話回線51を介して送られ
てくるファックス画像データであり、原稿画像がデジタ
ル複写機1に転送されてくると、デジタル複写機1に備
えられているファックス部が応答して、送られてきた画
像データを自機のプリンタ部3から出力することが可能
である。しかし、カラー画像による画像データであれ
ば、デジタル複写機1では出力処理できず、デジタルカ
ラー複写機1b又はカラープリンタ53へとファクシミ
リFAXからのカラー画像データを転送することにな
る。
【0095】また、パーソナルコンピュータ等でデータ
処理され、入力編集された情報をLANなどの通信回線
50を介して受信すると、その情報がビットマップ情報
であればデジタル複写機1自身のプリンタ部3から出カ
することが可能である。このビットマップ情報において
も階調性を待った情報もあるので、受取ったビットマッ
プ情報が自機の画像処理部およびプリンタ部3で処理で
きないと判断された場合は、処理可能な外部の副出力手
段へ転送する。
【0096】この時、パーソナルコンピュータPC1等
から送られてきた画像データが、フォント情報などを含
むコード情報であった場合、自機の処理部では処理でき
ないことも考えられる。そこで、フォント情報などを条
件にその情報が処理可能で、適切な機器を通信手段を介
して接続された副出力手段の中から選択し、その選択さ
れた副出力手段に画像データを送り、出力処理させるこ
とができる。
【0097】そこで、デジタル複写機1が画像情報発生
手段より転送されてきた画像データを自機では処理でき
ず、最適として確定した副出力手段がデジタル複写機1
aであるとすば、このデジタル複写機1a側では送られ
てきた画像データの中からフォント情報を識別して、以
降送られてくる文字コード情報をフォントにあった文字
のビットマップデータに展開してプリンタ部を介して出
力することになる。
【0098】また、パーソナルコンピュータや画像を読
取るためのスキャナ部から送られてきた画像データが、
カラー画像情報であった場合、デジタル複写機1として
はカラープリンタを搭載していないので、適切な副出力
手段が通信手段を介して接続された複数の副出力手段の
中から選択し、その選択された副出力手段にカラー画像
データを送り、ハードコピーの出力処理を行わせること
ができる。
【0099】ここで、デジタル複写機1に接続されてい
る副出力手段としては、図1にて説明したように、デジ
タルカラー複写機1b、レーザプリンタ53やカラープ
リンタ54などである。このように副出力手段は、複数
あるいは単数であり、さらにこの中から条件にあったも
のを選択し、その選択された副出力手段に対してカラー
画像データを転送して処理させている。また、このよう
に複数の副出力手段が該当したような場合には、オペレ
ータにて選択させるようにしてもよい。
【0100】さらに、外部から通信手段を介して電話、
パーソナルコンピュータ等の機器から音声に関する情報
が入力されると、デジタル複写機1では処理できないの
で、音声出力手段を構成するスピーカ57を介して出力
処理させることもでき、また録音機器(光磁気ディス
ク)55などに転送して記憶処理させるようにすること
もできる。また、必要な画像データを表示させるような
場合には、表示装置54を介して表示されることにもな
る。
【0101】以上のことから、デジタル複写機1におい
ては、画像情報発生手段から転送されてくる画像データ
において、データ形式の相違によりドットマップデータ
にそのままでは展開できないような場合には、それを展
開できる副出力手段を選択する。そして、選択した副出
力手段へと画像データを送り込み、ハードコピーを出力
させるようにしているため、デジタル複写機1には多種
多用のデータ処理を行える高価な処理装置を別途備える
必要はなく、単に接続されている副出力手段の形態を事
前に知ることができるようにしておく簡単な手段にて対
応できる。よって、デジタル複写機1側での経費の負担
が軽減でき、多数の画像情報発生手段からの画像データ
を一箇所に集めて処理できるため非常に便利でもある。
しかも、副出力手段をユーザ側で選択する必要がなくな
るため、誰にでも対処できるようになり、またデジタル
複写機1と通信回線50を介して接続するだけでよいた
め、出力形態等を考慮する等の面倒な作業を必要としな
くなる。
【0102】なお、画像データにおいては、先に説明し
たように文字データにおいては文字コード、さらに文字
コードと共にフォント情報が含まれることもあるが、そ
のような画像データに対して、ビットマップデータに展
開できる装置をデジタル複写機1に接続しておき、その
装置を介してデータ処理を行わせ、その結果をデジタル
複写機1や他の副出力手段へと転送させるようにしても
よい。また、パーソナルコンピュータPC1等が接続さ
れている場合においては、そのようなビットマップデー
タに展開可能なものもあり、そのようなものが接続され
ていれば、デジタル複写機1側では、画像データを一旦
パーソナルコンピュータPC1へと転送し、ビットマッ
プデータ等に展開された状態で受け取り、これを出力処
理させるようにしてもよい。特に、ワードプロセッサ等
においてはフォント情報を含めて文字コードを画像デー
タとして転送してくるため、それを処理するために、デ
ジタル複写機1側では、出力処理できるデータ形式に展
開できる装置、例えばパーソナルコンピュータPC1等
へと転送して処理させることができる。これは、カラー
画像データにおいても同様である。
【0103】(第2の実施形態)以上の説明において
は、各種画像情報発生手段から入力されてきた画像デー
タを、デジタル複写機1の画像記憶部43に記憶した
後、画像データのデータ形式から出力先の副出力手段を
選択していたが、その他の実施形態として、図7に示す
フローに従って行うこともできる。
【0104】図7において、図6と同一処理を実行する
ステップを、同一のステップ番号を付記している。そこ
で、プリントスイッチを操作(S2)すれば、原稿の走
査を開始(S3)し、その読取画像データを逐次記憶部
43にて記憶(S4)させていき、そのデータ形式の確
認(S10a)を行う。これは、スキャナ部2より発生
する読取画像データが、カラーを含むものであれば、そ
のカラー画像の情報をも合わせて記憶させておき、その
データ形式を認識する。
【0105】その認識により画像データをハードコピー
として出力するため副出力手段を決定(S11a)して
おく。そして、原稿の読取走査が完了(S3a)するま
で、上述の処理制御を繰り返し、完了に応答して副出力
手段の表示(S22)を行う。
【0106】これとは別に、他の画像情報発生手段より
画像データをハードコピーとして出力する旨の要求が確
認(S1)されると、第1の実施形態において説明した
ようにステップS5〜S7の処理を実行し、画像データ
の受信開始を確認(S80)する。つまり、デジタル複
写機1にて受信態勢が整えば、受信可能となり、画像情
報発生手段より転送されてくる画像データを順次画像記
憶部43に記憶(S4a)させていく。
【0107】そして、記憶される画像データのデータ形
式が確認(S10a)され、画像情報の受信が完了した
か否かをチェック(S8)する。画像情報が全て受信さ
れるまで、上述した受信した画像データの記憶、データ
形式の確認、画像データの出力先の選択及び決定(S1
1a)を行う処理を繰り返し行う。
【0108】画像データの受信を完了すれば、画像デー
タの転送先に、出力先の情報を転送(S12)する。こ
れは、図6の制御フローと同一であり、画像情報発生手
段側では、どの副出力手段によりハードコピーとして出
力されるかを知らせることができる。これにより、オペ
レータは出力されるシートを間違えることなく取りに行
くことができる。
【0109】以上の処理後には、図6にて説明したステ
ップS13以降の処理が実行され、デジタル複写機1に
備わるプリンタ部3にてハードコピーを出力させるか、
他の副出力手段、例えばカラー複写機1aにてハードコ
ピーを出力させるかの処理を実行することになる。
【0110】この処理制御によれば、スキャナ部2にて
読取る画像がカラーを含むものであれば、該スキャナ部
2にてカラー画像の読取りが可能であって、これを自
機、つまりデジタル複写機1にて出力処理できないた
め、画像の読取時に他の出力処理可能な副出力手段を選
択し、そこに転送するようにしている。
【0111】さらにまた、図8にあるように、デジタル
複写機1自身のスキャナー部2、あるいはデジタル複写
機1に接続された画像情報発生手段であるパーソナルコ
ンピュータPC1,PC2等から入力される画像データ
を画像メモリ43に記憶しながら、画像データのデータ
形式を確認するステップS11bにおいて、データ形式
が確認できた段階で転送先の副出力手段に画像データの
転送確認をおこなうようにしてもよい。このようにすれ
ば、画像読取りの完了、また画像データの受信完了を待
ち、その後に出力先の副出力手段に確認を取る処理が事
前に完了しており、ステップS17bにおいては、最終
確認を行うだけでよい。つまり、ステップS17におい
ては、転送先の副出力手段において出力可能な否かの確
認を行う必要があったが、これを受信中または読取中に
完了し、最終確認を行って即座に画像データを転送でき
るようにしている。
【0112】この図8においては、図7とは、上述した
ステップS11b及びS17bが異なるだけで、その他
のステップについては全て同一である。
【0113】(他の実施形態)以上は、画像データによ
るデータ形式に応じて、デジタル複写機1をメインにし
て出力先の副出力手段を選択、その副出力手段へとデジ
タル複写機1を中継させて画像データを転送させるよう
にしている。
【0114】そこで、デジタル複写機1を含めて他の副
出力手段のなかから、出力先を選択し、それを確定する
方法としては、画像データによるデータ形式に基づいて
行うものだけでなく、出力処理する際の形態に応じて出
力手段を選択し、それを確定せることも重要な要因にな
る。
【0115】特に、デジタル複写機1自身のスキャナ部
2、あるいは外部の画像情報発生手段であるパーソナル
コンピュータPC1,PC2等から入力される画像デー
タは、その画像情報量と画像サイズに関する情報を含ん
でいる場合がある。この点を考慮し、デジタル複写機1
自身での処理制御について図9のフローチャートに従っ
て説明する。
【0116】この図9に示す制御フローは、図6に示す
制御フローに基づいたものであって、特に図6のステッ
プS10及びS11のみが相違するだけで、その他の制
御は全て同一である。
【0117】例えば、パーソナルコンピュータPC1等
からビットマップデータの画像データがデジタル複写機
1に転送されてくると、その画像データは一旦、デジタ
ル複写機1の記憶部43に記憶され、デジタル複写機1
側での画像データの受信を完了すれば、ステップS8を
抜け、ステップS10cにて、記憶された画像データの
容量が確認され、ステップS11cにてそのデータ量か
ら自機及び副出力手段を含めて処理可能である出力手段
を選択し、出力先を確定する。そして、選択された出力
先のデータをステップS12にて画像データの入力元へ
と、知らせる。以後の処理は、図6において説明した通
りである。
【0118】ここで、出力先の出力手段がデジタル複写
機1aであれば、デジタル複写機1aの処理環境を確認
した後、確認した処理環境に合わせて画像データを記憶
部43から読出して転送し、その転送後にデジタル複写
機1a側では自機のプリンタ部を利用してハードコピー
を出力するようにしている。
【0119】また、画像データが大きく(ページ数が
大)、全ての情報を出力するのに時間を要するのであれ
ば、高速出力可能な高速プリンタに画像データを転送し
て出力させることができる。
【0120】ここで、画像データの大きさをページ数に
限って説明したが、実際に大量の画像データに対して一
旦所定の画像処理を施した後、出力するとなると、高速
の処理機能を備えたデジタル複写機1aヘ転送して処理
させた方が効率良く出力されるのであれば、画像データ
を一旦受信するデジタル複写機1では処理せずに高速処
理できるデジタル複写機1aへ転送することができる。
【0121】さらに、図10のフローチャートによれ
ば、画像データの情報量の大きさにより、その画像情報
の出力先を決定するのではなく、その画像データの画像
サイズに応じて、その出力先を決めるものである。例え
ば、複写機やプリンタにおいては最大記録可能サイズが
シート搬送経路の構成から規制されており、また現在給
紙可能な状態にあるシートサイズにおいても規制される
ことにもなる。そのため、画像情報発生手段にて指定さ
れたサイズに適したシートを給紙し、出力処理が可能な
プリンタ部を備えた複写機、もしくはプリンタを選択対
象とし、最適な出力手段を選択することも非常に重要な
ことである。
【0122】また、デジタル複写機1のスキャナ部2に
て画像の読取る最大サイズと、デジタル複写機1におけ
る最大の出力可能なシートサイズとが一致しない場合が
よくある。特に読取りの最大サイズの方が出力できる最
大シートサイズより大きい場合があり、このような場合
には、デジタル複写機1単体で出力処理させる時には、
読取画像データを縮小処理するなどしてハードコピーを
得るようにしている。このような場合においても、他の
副出力手段において読取画像サイズと同一サイズによる
ハードコピーが出力可能なものが存在するのであれば、
それを選択されることになる。
【0123】そこで、図10において、図6のフローと
ステップS10とS11のみが異なるだけで、その他の
処理は全く同一である。つまり、受信した画像データま
たはデジタル複写機1側のスキャナ部2に読取った画像
データによる画像サイズ(出力するシートサイズに対
応)を確認(S10d)する。この確認に基づいて、出
力先の出力手段をデジタル複写機1を含めて選択し、そ
れを確定(S11d)する。その後の処理は図6の処理
と同一である。上記ステップS11dにおいては、ステ
ップS10dにて確認されたシートサイズによる出力処
理を行える出力手段を決める処理を行うが、この場合、
上述したように現時点で出力手段にセットされているシ
ートサイズに基づいて決定することも非常に重要と要因
の一つとなる。
【0124】つまり、給紙可能なシートサイズに限っ
て、出力手段を選択するようにすれば、オペレータが選
択された出力手段まで出向いてシートサイズをセットす
るといった面倒な作業を省くことができる。
【0125】このように画像データに基づく出力サイズ
にて出力手段を選択するようにすれば、オペレータの負
担を軽減できると同時に出力処理時間を短縮することも
でき、デジタル複写機1に接続された各出力手段の利用
効率をより高めることができる。
【0126】さらにまた、本発明は、図11にあるよう
に、画像データがデジタル複写機1に受信された際に、
画像データの入力先に応じて面像データを出力する先を
あらかじめ決定しておき、入力先に応じた出力先へと画
像データを出力するようにもできる。これは、各画像情
報発生手段であるパーソナルコンピュータPC1やPC
2等においては、画像データを決められたプリンタ等を
利用する方が効果的な場合もあり、そのようなプリンタ
がデジタル複写機1に接続されている場合においては、
処理効率を上げることができる。また、ファクシミリ装
置FAXから送られてくる画像データについても、予め
決められたプリンタや、デジタル複写機等が接続されて
おれば、それを選択し、その出力手段へと画像データを
転送する。
【0127】そのため、図11において、ステップS1
0eにて画像データの入力先、つまり画像情報発生手段
を確認し、ステップS11eにて画像データの入力先に
応じた出力手段を選択し決定する。以後の処理は図6に
て説明した通りである。
【0128】このようにすれば、特定の画像情報出力手
段PC1等においては、常に決められたプリンタ等の出
力手段にて出力処理を行えるように、デジタル複写機1
が仲介できる。そして、その他のプリンタ等が決まって
いない画像情報発生手段においては、先に説明したよう
に各種条件に応じて出力可能な出力手段を決定するよう
にすればよい。
【0129】つまり、画像情報発生手段がパーソナルコ
ンピュータやファクシミリ装置であれば、通常ドットマ
ップデータで送られてくるため、主出力手段であるデジ
タル複写機1で出力処理可能となる。しかし、カラー画
像データを処理できるファクシミリ装置やパーソナルコ
ンピュータにおいては、デジタル複写機1では出力処理
できず、カラープリンタ53又はデジタルカラー複写機
1bにて出力処理を行うように決めておけばよい。ま
た、文字等を対象としたワードプロセッサにおいては、
コードによる画像データであり、そのデータを再生し出
力できる出力手段としてレーザプリンタ52を予め振り
分けるようにしておけばよい。
【0130】このようにすれば、中継のデジタル複写機
1におては、画像データを受ける時に、その画像情報発
生手段を事前に把握できるため、画像データを記憶部4
3に記憶させることなく、そのまま出力先に転送するよ
うにでき、出力処理を含む速度を速めることが可能とな
る。また、送られてくる画像データのデータ形式等を判
別して出力手段を選択する手順を省けるため、処理速度
をより速める効果が助長される。
【0131】(別の実施形態)以上の説明によれば、画
像データが入力された段階で、デジタル複写機1自身を
含めて、画像データの出力先を確定していたが、他の方
法として図12にあるように、まずは画像データが入力
されたデジタル複写機1自身で出力することが可能な画
像データであるか確認して、出力可能なデータ形式であ
ればデジタル複写機1自身のプリンタ部3にて出力し、
出力可能なデータ形式でなければ、その段階で処理可能
な他の副出力手段を選択し、それを確定して画像データ
を転送するようにしてもよい。
【0132】そのため、図12において、ステップS2
3にて画像データがデジタル複写機1にて出力可能か否
かを確認する。つまり、ステップS2→S4を経て得ら
れるスキャナ部2に基づく画像データ、あるいはステッ
プS1,S5→S7を経て得られる他の画像情報発生手
段PC1やPC2等からの画像データを、主出力手段で
あるデジタル複写機1にて出力可能か否かを確認する。
もし、デジタル複写機1にて出力可能であれば、ステッ
プS13以降において図6にて説明したと同様に、ステ
ップS14→S16を経て画像データに基づいたハード
コピーを出力する処理を実行する。
【0133】しかし、デジタル複写機1側での出力処理
が不可能であれば、図6にて説明したように、ステップ
S11及びS12を経て画像データに基づく、データ形
式の確認後に、出力可能となる副出力手段の選択を行
い、選択された出力先の情報を画像データを入力してき
た画像情報発生手段側へと送る。これ以後は図6にて説
明したステップS17→S21の処理を実行し、画像デ
ータを副出力手段へと転送する。この転送されたきた画
像データは、選択し確定された副出力手段にてハードコ
ピーとして出力される。
【0134】従って、画像データを受ける主のデジタル
複写機1での出力処理が可能か否かを先に確認し、その
後に他の副出力手段による出力可能なものを選択し、そ
れを確定させる制御を行えば、デジタル複写機1にて処
理可能となれば、副出力手段を選択するといった処理制
御を行う必要がなくなる。しかも、その確認を行うこと
で、即座にハードコピーを得るための出力制御を受信と
並行させて行うことも可能となる。
【0135】ここで、デジタル複写機1にて出力処理で
きない場合、接続されている単数又は複数の副出力手段
の中から出力処理できる出力手段を選択している。この
時、ステップS11では、図6にて説明したように画像
データのデータ形式に応じて出力先を選択しているが、
この形成に限られるものではない。つまり、図9及び図
10にて説明したように、画像データのデータ量に基づ
いてい出力先を選択、または画像サイズに基づいて出力
先を選択するようにすればよい。
【0136】また、画像データが文字に対しフォント情
報を含む場合には、そのフォント情報に基づいて画像出
力処理を行える出力手段を選択すればよく、カラー情報
が存在すれば、そのカラー画像を出力処理できる出力手
段を選択するようにもできる。従って、画像情報発生手
段を操作するオペレータは、画像出力を行う指示のみを
行えば、主出力手段のデジタル複写機1側で、出力手段
を選択できるため、出力先を決めるといった手間な操作
を省くことができる。
【0137】また、ステップS11にて出力手段を選択
するための他の方法としては、出力手段が画像出力処理
を実行しているものを除き、出力処理を即座に行えるも
のを選択対象とする。この場合、出力処理を行えない状
態としては、他の出力処理を実行している状態ではな
く、トラブルやメンテナンス等の処理を行っている時も
含まれる。そのため、このような状態においては出力手
段として選択されないようにしておけば、画像データの
出力処理を即座に行わせることが可能になり、画像デー
タを一時的に保持し、出力手段が待機状態になるのを待
つといった時間を無くし、処理時間を短くできる。
【0138】なお、本発明においては、画像データを転
送して出力する副出力手段としては、先に説明したよう
にデジタル複写機1a以外に、デジタルカラー複写機1
b、デジタルカラープリンタ53、レーザプリンタ52
や、その他にもLEDプリンタ、インクジエットプリン
タなどの画像出力を行える画像形成部を備えた装置が存
在する。このような画像形成装置は、任意にデジタル複
写機1とデータ送信可能なように接続される。
【0139】あるいは、画像データに一旦処理を施して
から出力するための、パーソナルコンピュータPC1等
の画像データ処理装置、さらに、一旦画像データを記憶
してその後画像データを所望する形に処理して出力する
ためのハードディスク装置などの外部記憶装置55な
ど、画像情報を加工編集する機器を転送先としてデジタ
ル複写機1に接続しておくことにより、さらなるシステ
ム提案も可能となる。
【0140】さらに、デジタル複写機1に入力される画
像データのデータ形式には、さまざまな形式がありこの
データ形式について説明する。
【0141】例えば、ネットワーク上に接続されたパー
ソナルコンピュータPC1よりデジタル複写機1に入力
される画像データとしては、白黒画像のドットデータで
あるビットマップデータ、またカラー画像のビットマッ
プデータがある。
【0142】また、ワードプロセッサやパーソナルコン
ピュータなどで作成された文字、数値、記号、イメージ
等の情報などからなるコード情報、さらには、このコー
ド情報の文字フォント情報が付与されている場合もあ
る。そのために、画像データがカラー画像に関するもの
であれば、カラー画像を処理できる出力手段に向かって
転送する必要があるし、文字フォント情報を有する画像
データであれば、コード情報を出力処理できる上述した
ビットマップデータ等に変換する際、指示されたフォン
トのビットマップデータに展開することが可能な出力手
段に転送する必要がある。
【0143】さらに、画像データを主出力手段内におい
て処理できるか否か、あるいは処理できる出力手段を確
定する条件としては、各出力手段が備えている画像メモ
リの容量、画像データを変換する処理部の環境、フォン
ト情報をビットマップ情報に展開する処理能力、各出力
装置におけるプリンタ部における出力可能なサイズ状
況、現在出力可能な状況にあるシートサイズ状況、また
出力手段自身のマシン待機状況(電源ダウン、トナーな
し、その他トラブル停止中、メンテナンス調整中な
ど)、カラー画像データを処理できる(出力できる)環
境の出力手段であるか、画像データの量によっては、そ
のデータ量を効率よく処理できるか、現在他のオペレー
タが利用していないかなど多くの各出力手段における現
在の状態に関する情報をもとに、入力された画像データ
の転送出力先を選択し、確定するようにすればよい。
【0144】以上に説明した主出力手段であるデジタル
複写機1に対して接続される副出力手段は、図1に記載
されているものに限らず、画像情報や音声情報、文字情
報などを入出力する装置であればどれでも可能であり、
ここに記載されているものに限られるものではない。
【0145】
【発明の効果】本発明による画像出力システムは、主と
なる出力手段、例えば画像形成装置においては、画像デ
ータの出力処理が可能か否かを確定し、その処理可能な
出力手段へとデータを転送するため、オペレータ自ら出
力先を選択する負担を軽減できる。このため、画像形成
装置側では、出力処理可能な出力手段を決定しているた
め、その出力手段にて出力不能といった不具合が発生し
ない。
【0146】しかも、画像形成装置においては、送られ
てくる画像データを自機にて出力可能な状態に展開する
必要がないため、あらゆる展開を行える処理装置を別途
設ける必要がなく、単に画像データを出力処理できる出
力装置を決定するといった簡単が制御手段を設けるだけ
でよく、その経済的な負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像出力システムにおける全体的な概
要を示す模式図である。
【図2】本発明にかかる画像出力システムの中心となる
画像形成装置であるデジタル複写機の概略構成を示す断
面図である。
【図3】図2に示すデジタル複写機に備えられるプリン
タ部にて出力できる状態に画像処理を行うための画像処
理部の詳細を示すブロック図である。
【図4】図2に示すデジタル複写機の全体的な制御系を
示すブロック図である。
【図5】図2のデジタル複写機に備えられる操作パネル
部の一例を示す平面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるデジタル複写
機にて出力装置を選択し確定させるための制御フローチ
ャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるデジタル複写
機にて出力装置を選択し確定させるための制御フローチ
ャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における他の実施態様
を示す制御フローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態におけるデジタル複写機
にて出力装置を選択し確定させるための制御フローチャ
ートである。
【図10】図9における他の実施態様を示す制御フロー
チャートである。
【図11】図8にそけるその他の実施態様を示す制御フ
ローチャートである。
【図12】本発明の別の実施形態におけるデジタル複写
機にて出力装置を選択し確定させるための制御フローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(主出力手段) 1a デジタル複写機(副出力手段) 1b デジタルカラー複写機(副出力手段) 2 スキャナ部(画像情報入力手段) 3 プリンタ部 44 CPU(制御手段) 50 通信回線(通信手段) 51 電話回線(通信手段) 52 レーザプリンタ(副出力手段) 53 カラープリンタ(副出力手段) 54 表示装置(副出力手段) 57 音声出力装置(副出力手段) PC1,PC2 パーソナルコンピュータ(画像情報発
生手段) FAX ファクシミリ装置(画像情報発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/91 H04N 5/91 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を入力し、該画像情報を再生し
    出力する主出力手段に、上記画像情報を発生する少なく
    とも一つの発生手段と、上記主出力手段とは異なる形態
    で画像情報を再生し出力することが可能な少なくとも一
    つの副出力手段とを画像情報の授受を可能にするように
    通信手段を介して接続してなり、 上記画像情報の発生手段からの画像情報を上記主出力手
    段にて受信した時に、該主出力手段はその画像情報の出
    力状態を判別し、主出力手段を含めて他の接続された副
    出力手段の中から出力処理できる出力手段を選択し、選
    択された主又は副出力手段に受信した画像情報を転送
    し、その出力手段にて画像情報の再生を行わせることを
    特徴とする画像出力システム。
  2. 【請求項2】 主出力手段及び副出力手段は、画像情報
    をシート上に再生しハードコピーとして出力する手段を
    備え、主出力手段は原稿の画像を読取り画像情報を入力
    する入力手段を備え、該入力手段からの画像情報及び発
    生手段から画像情報による出力形態による形式を判別
    し、その画像情報を出力処理できる主又は副出力手段を
    選択し、該選択した出力手段へと画像情報を転送制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像出力システム。
  3. 【請求項3】 上記画像情報による出力形態による形式
    とは、ビットマップデータ、文字コードデータ、カラー
    データ等の情報であって、主出力手段はそれの情報に基
    づいて出力手段を選択することを特徴とする請求項2記
    載の画像出力システム。
  4. 【請求項4】 主出力手段は、受信した画像情報及び入
    力手段からの画像情報を自機にて処理可能か否かを判別
    し、処理不可能な時に、他の副出力手段の中から処理可
    能な出力手段を選択し、画像情報を転送することを特徴
    とする請求項2又は3記載の画像出力システム。
  5. 【請求項5】 主出力手段は、画像情報の情報量、画像
    情報のサイズ等に基づいて主出力手段を含めて出力処理
    可能な出力手段を選択することを特徴とする請求項1又
    は2記載の画像出力システム。
  6. 【請求項6】 主出力手段は、画像情報を受信した時
    に、その受信した相手先の発生手段を確認し、該発生手
    段に対応した出力手段を主出力手段を含め副手段手段の
    中から選択することを特徴とする請求項1又は2記載の
    画像手段システム。
JP8164187A 1996-06-25 1996-06-25 画像出力システム Pending JPH1013654A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8164187A JPH1013654A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 画像出力システム

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Publications (1)

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JPH1013654A true JPH1013654A (ja) 1998-01-16

Family

ID=15788352

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JP8164187A Pending JPH1013654A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 画像出力システム

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JP (1) JPH1013654A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8199348B2 (en) 2008-11-03 2012-06-12 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for handling files for MFPS utilizing external services
US8505074B2 (en) 2008-11-21 2013-08-06 Sharp Laboratories Of America, Inc. Selective web content controls for MFP web pages across firewalls

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8199348B2 (en) 2008-11-03 2012-06-12 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for handling files for MFPS utilizing external services
US8505074B2 (en) 2008-11-21 2013-08-06 Sharp Laboratories Of America, Inc. Selective web content controls for MFP web pages across firewalls

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