JP3550337B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー、ファックス、プリンタなどの機能を備えた画像処理装置に関し、特に、画像記録部から出力ジョブ画像を出力(記録再生)している最中に新たなジョブの受付けが可能な画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー、ファックス、プリンタなどの機能を備えた画像処理装置として、例えばデジタル複合機が製品化されている。このデジタル複合機は、従来からの複写機、ファクシミリ、プリンタを1台の装置にまとめたものであり、複数の機能を搭載して設置スペースなどの各種利点を有することで、このようなデジタル複合機は最近多くのオフィス等において使用されている。
【0003】
しかし、上記のような画像処理装置であるデジタル複合機は、従来からある複数の商品(機能)を1台の装置にまとめたものであるため、各機能を実行するために複数設けられたモードによって、装置本体に入力された多くの画像出力ジョブが停滞する不都合が考えられる。そのような状態の中で、使用者(ユーザー)がコピーを行うために装置の設置している場所まで原稿を持ってきたとしても、他の画像出力ジョブを実行中である場合があり、このような場合はユーザーがコピーを行うことができないという問題が発生する。
【0004】
このような問題を解消するために、従来の装置は、新たなコピージョブを、現在出力(実行)中のジョブを一時的に停止させて割り込ませたり、現在出力中のジョブの完了をまって待機中の後続のジョブの前に割り込ませたりするようにして、ユーザーがその場(装置の設置場所)にいるジョブをできるだけ優先的に出力処理させるようにしていた。
【0005】
しかし、このように全てのコピージョブを割り込ませた場合、もし新たなコピージョブのコピー量が多いと、現在出力中の画像処理ジョブが長い時間停止されたままとなってしまう。
【0006】
そこで、例えば、特開平5−134511号公報に開示されている複写割り込み制御装置は、現在実行中の複写処理の残複写時間と新たに入力された複写処理の処理時間とを比較することにより、新たに入力された複写処理を割り込みとするか否かを判定し、どちらを優先的に出力処理するかを決定している。
【0007】
また、特開平9−46462号公報に開示されているデジタル複写機は、原稿読み取り動作やプリント出力動作などの個々の動作を組み合わせた割り込み予約を可能とすることにより、利用効率を向上させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平5−134511号公報に記載されているものであれば、新たに入力するジョブが緊急に処理しなければならないものであっても、その処理時間等によっては優先されないという問題が生じる虞れがある。
【0009】
また、原稿には1枚もの、多数ページにわたるもの、ブックもの、特殊なシートものと様々な種類のドキュメント(文書)が存在する。
【0010】
これら様々な種類の原稿においては、種類に応じてデジタル複合機に対する原稿画像の入力(読み取り)方法が異なる。
【0011】
従って、大量の原稿を自動的に読み取り部へと順次供給しながら読み取る自動読み取りモードと、装置を用いて自動的に供給することのできない原稿をマニュアル操作により読み取り部へセットする手動読み取りモードとを備え対応している。よって、このような操作性も考慮した上で、画像を処理することが好ましい。
【0012】
本発明の画像処理装置は、上記の問題に鑑みなされたものであり、新たに入力されるジョブの入力方法に応じて装置の動作制御を確定して各ジョブの緊急性を考慮し、且つ、画像出力のジョブを停滞させることなく処理することが可能な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、画像出力ジョブの実行中に新たなジョブの入力指示が可能な画像処理装置において、原稿の形態に応じた入力指示手順の指示に応じて原稿画像の読み取りを行う原稿画像入力手段と、ある画像出力ジョブの実行中に原稿画像入力手段による原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブを入力するための入力指示手順に応じ、現在実行中の画像出力ジョブを停止させずにこの新たなジョブの実行を予約する予約モードと、入力された新たなジョブを現在実行中の出力ジョブを一旦中断させこの新たなジョブの出力を優先的に実行させる割り込みモードとの何れか一方を選択し、新たなジョブの出力制御を行う制御手段を備えている。
【0014】
上記の構成によれば、原稿画像入力手段による原稿を読み取り新たなジョブを入力する場合、この新たなジョブの入力の入力指示手順は原稿の形態、すなわち、原稿量(処理量)等に密接に関係する場合が多く、例えば、原稿の量が多い場合は、自動的に原稿を搬送する手段等を使用して迅速に原稿を読み取り新たなジョブの入力を行い、原稿の量が少ない場合や自動的に原稿を搬送できない例えば書籍等の原稿の場合は、ユーザーのマニュアル操作により原稿の読み取りを行わせて新たなジョブを入力することが一般的である。
【0015】
従って、新たに入力されるジョブの入力の入力指示(読み取り)手順に応じて、新たに入力されたジョブを自動的に最適なモード(予約モード若しくは割り込みモード)を選択し処理を行うことにより、画像出力ジョブを効率よく処理することが可能となり、ユーザーの待ち時間を短縮することが可能となる。
【0016】
本発明の制御手段は、原稿画像入力手段による原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブの入力を行うための入力指示手順として、原稿を原稿画像入力手段へ自動で搬送する原稿自動搬送手段が用いられる場合にはこの新たなジョブを予約モードにて実行し、原稿自動搬送手段が用いられない場合には新たなジョブを割り込みモードにより処理する。
【0017】
上記の構成によれば、新たなジョブを入力する入力指示手順に応じ原稿自動搬送手段が使用される場合には原稿の量が多く、原稿自動搬送手段が使用されない場合には原稿の量が少なく若しくは書籍等の原稿であると一般的に考えられる。
【0018】
従って、原稿自動搬送手段が使用される場合は、原稿量が多く画像出力に時間がかかるため予約モードによる処理を行い、また、原稿自動搬送手段が使用されない場合は、原稿量が少なく画像出力に時間が短いか、ユーザーが直接原稿の読み取りを行わせるため割り込みモードにより処理を行うことによって、新たな入力を行うユーザーが画像出力の完了を長時間待つ必要がなく、効率よく新たな入力の画像出力を処理することが可能となる。
【0019】
本発明の制御手段による予約モードは、原稿画像入力手段による原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブの入力を行うための入力指示手順として、原稿を原稿画像入力手段へ自動で搬送する原稿自動搬送手段が用いられる場合には、現在実行中の画像出力ジョブの実行後にこの新たなジョブの実行を行う。
【0020】
上記の構成によれば、新たなジョブを入力する入力指示手順に応じ原稿自動搬送手段が使用される場合は、入力される新たなジョブは処理量が多いと考えられるため、現在実行中の画像出力ジョブを停止させず、現在実行中の画像出力ジョブを実行後新たなジョブの処理を行うことにより、実行中の画像出力ジョブを長時間停滞させることなく、効率よく画像出力ジョブを処理することが可能となる。
【0021】
本発明は、原稿自動搬送手段を用いて原稿画像入力手段で原稿画像の読み取りを行って入力される新たなジョブを、割り込みモードとして処理するよう指示する割り込み指示手段を備えている。
【0022】
上記の構成によれば、新たに入力するジョブが原稿自動搬送装置を使用して入力するジョブであった場合であっても、緊急性を要するものの場合、割り込み指示手段により割り込みモードによる処理を行わせ、新たなジョブの処理を迅速に行うことができ、簡単な構成で新たなジョブの優先度に応じた処理を行うことが可能となる。
【0023】
本発明の制御手段は、現在実行中の画像出力ジョブが装置を直接操作してジョブの入力を行って出力を指示し処理するジョブではない場合、原稿画像入力手段により入力される新たなジョブを全て割り込みモードで処理する。
【0024】
上記の構成によれば、現在実行中の画像出力ジョブが装置を直接操作して出力を指示し処理するジョブではない場合、すなわち、ユーザーが原稿を原稿画像入力手段で読み取らせて、画像出力を行うコピージョブではない、例えば、回線を介して入力されたプリンタジョブやファクシミリジョブである場合、原稿画像入力手段により入力される新たなジョブを割り込みモードで処理することで、ユーザーが現在実行中の画像出力ジョブの処理が終了するまで、装置の設置位置(装置のところ)で待つ時間を短縮することが可能となる。
【0025】
本発明の制御手段は、ある画像出力ジョブの実行中に、原稿画像入力手段で原稿画像の読み取りを行って入力される新たなジョブが装置から画像出力されるのではなく、回線を介して外部機器に送信される場合に、現在実行中の画像出力ジョブの処理を停止させずに継続して処理する。
【0026】
上記の構成によれば、新たに入力されるジョブが装置により出力処理されるものではない場合に、原稿画像入力手段の入力指示手順に関係なく、現在実行中の画像出力ジョブを継続して行うので、画像出力ジョブの不必要な中断を行うことなく、効率よく現在実行中の画像出力ジョブを処理することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の画像処理装置であるデジタル複写機(デジタル複合機)の実施形態を図1乃至図17に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本実施形態のデジタル複写機30の構成を示す断面図であり、複写機,プリンタおよびファクシミリ装置としての機能を有するものであり、図1に示すようにスキャナ部31とレーザー記録部32とを備えている。
【0029】
上記スキャナ部31は、原稿の画像を読み取るためのものであり、透明ガラスからなる原稿載置台(プラテンガラス)35に加えて、RADF36およびスキャナユニット(SU)40を有している。そして、原稿載置台35上に原稿を1枚ずつ載置してゆくとともに、その画像を順次読み取って行くように構成されている。
【0030】
上記RADF36は、デジタル複写機30における原稿送り装置であり、RADF36は、所定の原稿トレイ(図示せず)にセットされた原稿を、1枚ずつ原稿載置台35に搬送するものである。そして、SU40による原稿画像の読み取りが行われた後、所定の取り出し位置にまで搬出する機能を有している。
【0031】
また、RADF36は、両面自動原稿送り装置としての機能も有している。すなわち、RADF36は、原稿の片面の読み取りに用いる片面用搬送路に加えて、原稿の両面の読み取りに使用する両面用搬送路,この搬送路を切り換えるためのガイド,各搬送路での原稿の状態を確認するためのセンサ群および制御部等を有している。これにより、SU40による原稿画像の読み取り後、原稿を裏返し、再び原稿載置台35に搬送することが可能となっている。
【0032】
なお、RADF36における各部材は周知であるため、本実施形態においては説明を省略する。
【0033】
上記SU40は、原稿載置台35に搬送された原稿の画像を、1ライン毎に読み取る原稿画像読み取りユニットである。そして、図1に示すように、第1走査ユニット40a,第2走査ユニット40b,光学レンズ43およびCCD44を有している。
【0034】
上記第1走査ユニット40aは、原稿載置台35に沿って図中左から右へと一定速度Vで移動しながら原稿を露光するものである。そして、図1に示すように、光を照射するためのランプリフレクターアセンブリ41と、原稿からの反射光を第2走査ユニット40bに導く第1の反射ミラー42aとを有している。
【0035】
上記第2走査ユニット40bは、第1走査ユニット40aに追随して第1走査ユニット40aの速度Vに対し、V/2の速度で移動するようになっている。そして、第1の反射ミラー42aからの光を光学レンズ43およびCCD44の方向へ導くための第2・第3の反射ミラー42b・42cを備えている。
【0036】
上記光学レンズ43は、この第3の反射ミラー42cからの反射光を、CCD44上で結像させるものである。このCCD(光電変換素子)44は、光学レンズ43によって結像された光を電気信号に変換するためのものである。
【0037】
このCCD44によって得られたアナログの電気信号は、このCCD44を備えたCCDボードによってデジタル信号の画像データに変換される。そして、この画像データは、画像処理部において各種の画像処理が施された後にメモリに記憶される。そして、メインCPUの出力指示に応じて、レーザー記録部32に伝達されるように設定されている。なお、CCDボード,画像処理部およびメモリについては後述する。
【0038】
上記レーザー記録部32は、画像データに基づいてシート(記録材)に画像を形成するためのものである。そして、図1に示すように、レーザー書き込みユニット(LSU)46,電子写真プロセス部47およびシート搬送機構50を備えている。
【0039】
上記LSU46は、スキャナ部31によって読み取られた画像データや、外部から入力された画像データに基づいて、電子写真プロセス部47における感光体ドラム48にレーザー光を照射し、静電潜像を形成するものである。そして、半導体レーザー光源,レーザー光を等角速度で偏向するポリゴンミラーおよびf−θレンズを有している。f−θレンズは、ポリゴンミラーによって偏向されたレーザー光を感光体ドラム48の表面において等角速度で偏向するように補正するものである。
【0040】
上記電子写真プロセス部47は、感光体ドラム48と、その周囲に設けられた帯電器,現像器,転写器,剥離器,クリーニング器および除電器とを備えている。そして、LSU46によって形成された感光体ドラム48上の静電潜像を現像してトナー像を生成し、これをシートに対して静電転写する機能を有している。
【0041】
なお、LSU46および電子写真プロセス部47における各構成は周知であるため、本実施形態においては説明を省略する。
【0042】
上記シート搬送機構50は、電子写真プロセス部47にシートを供給するとともに、シートに転写された画像を定着させ、さらに、シートを外部に排出する機能を有している。そして、図1に示すように、搬送部33,カセット給紙装置51〜53,手差し給紙装置54,定着器49,再供給径路55・56,排紙ローラ57および後処理装置34を備えている。
【0043】
上記搬送部33は、電子写真プロセス部47における所定の転写位置(転写器が配置されている位置)にシートを搬送するためのものである。カセット給紙装置51〜53は、転写にかかるシートを収容しておくとともに、転写時に、シートを搬送部33に送り込むためのものである。また、手差し給紙装置54は、カセット給紙装置51〜53に収容されていないサイズのシートを搬送部33に供給するための装置である。
【0044】
上記定着器49は、シートに転写されたトナー像を定着させるためのものである。上記再供給径路55・56は、トナー像の定着後、シートの裏面に画像を形成するために、シートを搬送部33に再供給するための径路である。また、定着器49の下流側における排紙ローラ57の外部には、後処理装置34が設けられている。この後処理装置34は、排出されたシートに対してステープル処理等の後処理を施すものである。
【0045】
図1に示すように、後処理装置34は、第1の排出トレイ341および第2の排出トレイ342を有している。
【0046】
また、後処理装置34内には、用紙受け取り口343,第1の搬送径路344,第2の搬送径路345,第1の切り換えゲート346,第2の切り換えゲート347,第3搬送径路(反転径路)348,第1搬出ローラ349,第2排出ローラ350などが配置されており、各種排出モードに対応している。
【0047】
ここで、後処理装置34における排出モードについて説明する。
【0048】
(第1排出モード)
用紙受け取り口343に受け取られたシートは、第1排出ローラ349により、直接、第1搬送径路344から第1の排出トレイ341に排出される。
【0049】
(第2排出モード)
用紙受け取り口343に受け取られたシートは、第1の切り換えゲート346により第2搬送径路345へと導かれ、その後、第2の切り換えゲート347により第2排出ローラ350側へと案内される。そして、第2排出ローラ350から第2の排出トレイ342に排出される。
【0050】
(第3排出モード)
用紙受け取り口343に受け取られたシートは、第1の切り換えゲート346により第2搬送径路345へと導かれ、その後、第2の切り換えゲート347により第3搬送径路348へと案内される。そして、シートの後端が第2の切り換えゲート347を通過すると、用紙がスイッチバック搬送され、第2の切り換えゲート347から第2排出ローラ350側へと案内され、第2排出ローラ350から第2の排出トレイ342に排出される。このスイッチバックにより、第2の排出トレイ342に排出されるシートの排紙態様(フェイスダウンあるいはフェイスアップ)を切り換えられるようになっている。
【0051】
次に、本実施形態におけるデジタル複写機30の設置状態を説明する。
【0052】
図2は、図1のデジタル複写機30をネットワーク環境下に接続した状態を表したものである。このデジタル複写機30は、通信回線を介して外部機器からの画像データを受け取り、この画像データを画像記録部から用紙上に画像として再現することができる。
【0053】
なお、無線による通信回線を介して外部機器からの画像データの送受信も可能である。
【0054】
第1の通信インターフェイス(後述するプリンタボード)には、複数のパーソナルコンピュータ2がLAN接続されており、第2の通信インターフェイスには、デジタルカメラ3,デジタルビデオカメラ4,携帯端末5などからの画像データが受信できるようになっている。
【0055】
以下にデジタル複写機30における制御について詳細に説明する。
【0056】
図3は、デジタル複写機30の制御システムを示すブロック図である。この図に示すように、デジタル複写機30は、図1に示した各部材に加えて、制御システムを構成するボードとして、オペレーションパネル(OP)ボード100,マシンコントロール(MC)ボード200,CCDボード300,メイン画像処理ボード400,サブ画像処理ボード500および拡張ボード群600を備えている。
【0057】
これらのボードは、デジタル複写機30における各部材の制御を行うとともに、スキャナ部31によって読み取られた画像を処理するためのものである。
【0058】
以下、各ボードについて説明する。
【0059】
上記メイン画像処理ボード400は、後述するCCDボード300によって生成された画像データに対して画像処理を行うものであり、デジタル複写機30における画像処理部である。
【0060】
すなわち、メイン画像処理ボード400は、メインCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)401,多値画像処理部402,メモリ403,レーザーコントローラ(レーザーコントロール)404を有している。
【0061】
上記メインCPU401は、他の各ボード,RADF36および後処理装置34に搭載されたサブCPUと連携して、デジタル複写機30における各部材を制御(動作管理)する機能を有するものである。
【0062】
上記多値画像処理部402は、所望の階調性を有する画像をシートに形成できるように、後述するCCDボード300から伝達された画像データに対して、画像処理を施すものである。なお、この多値画像処理部402による画像処理は、シェーディング補正,濃度補正,領域分離,フィルタ処理,MTF補正,解像度変換,電子ズーム(変倍処理),ガンマ補正などの、多値の画像データに対する画像処理である。
【0063】
上記メモリ403は、画像処理後の画像データや、画像処理の手順管理データなどの各種制御データを記憶させておくためのものである。レーザーコントローラ404は、画像処理後の画像データをLSU46に伝達するための転送装置である。
【0064】
上記サブ画像処理ボード500は、メイン画像処理ボード400において画像処理された画像データに対してさらなる画像処理を行うための、もう一つの画像処理部である。そして、図3に示すように、2値画像処理部501,メモリ部502,ハードディスク装置503およびインターフェイス部504を備えている。
【0065】
上記2値画像処理部501は、メイン画像処理ボード400において画像処理された画像データを2値化して、さらなる画像処理を施すためのものである。そして、多値の画像データを2値の画像データに変換する多値2値変換部、画像を回転させる画像回転処理部、2値画像の変倍処理を行う2値ズーム処理部、圧縮伸長処理を行う圧縮伸長処理部を有している。
【0066】
さらに、この2値画像処理部501には、ファックス通信のためのファックスインターフェイスも備えられている。また、この2値画像処理部501は、メイン画像処理ボード400とコネクタ接続されており、メインCPU401により制御されている。
【0067】
上記メモリ部502は、2値画像処理部50によって処理された2値画像データや、画像処理における制御データなどを記憶させておくものであり、メモリ502aと、メモリ502aを制御するゲートアレイ(G/A)503bとを有している。
【0068】
上記ハードディスク装置503は、大量の画像データを記憶させておくためのものであり、ディスクメモリと、このディスクメモリを制御するゲートアレイとを備えている。インターフェイス部504は、外部インターフェイスとしてのSCSI端子504aと、このSCSI端子504aを制御するゲートアレイ504bとを有するものである。
【0069】
図中右上に位置するOPボード100は、デジタル複写機30の操作パネル103を管理制御するものである。そして、図2に示すように、OPボード100は、操作パネル103に配置されたLCD表示部104、および、ユーザーの指示を入力するための操作キー群105を管理・制御するためのサブCPU101を備えている。
【0070】
さらに、このOPボード100には、操作キー群105からの指示データや、LCD表示部104に表示させる情報など、操作パネル103における各種制御情報を記憶しておくメモリ102も設けられている。
【0071】
そして、サブCPU101は、メインCPU401との間で制御データ通信を行い、ユーザーの指示データをメインCPU401に伝達する。また、メインCPU401からは、デジタル複写機30の動作状態を示す制御データがサブCPU101に伝達される。そして、サブCPU101が、デジタル複写機30の動作状態をLCD表示部104に表示するように設定されている。
【0072】
図中左上に位置するMCボード200は、サブCPU201およびメモリ202を備えており、図1に示したRADF36,スキャナ部31,電子写真プロセス部47,再供給径路(両面ユニット)55および後処理装置34を制御するものである。
【0073】
図中左下に位置するCCDボード300は、図1に示したCCD44を備えており、原稿からの反射光に基づいて、電気信号からなる画像データを生成するものである。
【0074】
そして、図3に示すように、CCD44に加えて、CCD44を駆動するCCDゲートアレイ302、CCD44から出力されるアナログ出力のゲイン調整を行うアナログ回路303、アナログ出力からデジタル信号の画像データを生成するA/D変換器304を備えている。また、CCDボード300の各構成に対する制御管理は、メイン画像処理ボード400におけるメインCPU401により行われる。
【0075】
上記拡張ボード群600は、インターフェイスを介してサブ画像処理ボード500に接続されたプリンタボード601,FAX(ファクシミリ)ボード603および機能拡張ボード602からなるボード群である。
【0076】
上記プリンタボード601は、デジタル複写機30をプリンタとして機能させるものである。すなわち、プリンタボード601は、レーザー記録部32を制御して、パーソナルコンピュータなどの外部機器から送られてくる画像データを出力させる機能を有している。
【0077】
上記機能拡張ボード602は、デジタル複写機30の編集機能を拡張して、その特徴を有効活用するためのものである。上記FAXボード(ファクシミリボード)603は、CPU603aおよびメモリ603bを備えている。そして、CCDボード300によって生成された画像データを外部に対してファックス送信する機能、および、レーザー記録部32を制御して、ファックス受信した画像データを出力させる機能を有している。
【0078】
次に、デジタル複写機30の画像データ処理を、コピー,ファックスおよびプリンタの各モード毎に説明する。
【0079】
(コピーモード)
コピーモードとは、スキャナ部31によって読み取られた原稿を、レーザー記録部32によってシートに出力するモードである。このモードでは、ユーザーは、RADF36の所定位置に原稿をセットする。
【0080】
原稿がセットされると、これらはRADF36によって1枚ずつに原稿載置台35上に送られる。そして、SU40およびCCDボード300が、各原稿の画像を読み取って、8ビットの画像データを生成してメイン画像処理ボード400に伝達する。
【0081】
上記メイン画像処理ボード400における多値画像処理部402は、この8ビットの画像データに対してガンマ補正などの所定の多値画像処理を施し、レーザーコントローラ404を介して、レーザー記録部32におけるLSU46へ伝達する。これにより、スキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、レーザー記録部32から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0082】
なお、多値画像処理が施された8ビットの画像データに対し、さらに2値化処理を行うようにしてもよい。すなわち、この場合、画像データはコネクタ405・505を介してサブ画像処理ボード500に送られる。そして、2値画像処理部501の多値2値変換部が8ビットの画像データを2ビットの画像データに変換する。
【0083】
ここで、誤差拡散処理を行う理由は、単に多値2値変換を行っただけでは画質的に問題があるためで、画質の劣化を少なくする配慮である。また、画像データを8ビットから2ビットに変換する目的は、画像データの容量を少なくするためである。
【0084】
そして、生成された2ビットの画像データは、原稿1枚毎にハードディスク装置503におけるディスクメモリに記憶される。そして、RADF36にセットされた全原稿の画像データがディスクメモリ内に記憶された後、ゲートアレイ503aがディスクメモリ内の画像データを指定部数だけ繰り返し読み出して、コネクタ405・505を介してメイン画像処理ボード400に伝達する。そして、これらの画像データは、ガンマ補正などの処理が施された後、レーザーコントローラ404を介してLSU46へと送られる。
【0085】
なお、上述では、全原稿の画像データが記憶された後に画像出力が行われるように説明している。しかしながら、所定数の画像データが記憶された段階で、順次、画像を出力するようにしてもよい。
【0086】
(ファックスモード)
ファックスモードには、送信モードと受信モードとの2つのモードがある。
【0087】
まず、送信モードについて説明すると、送信モードは、スキャナ部31によって読み取られた原稿の画像データを、外部の通信先にファックス送信するモードである。このモードでは、コピーモードと同様に、原稿が読み取られて画像データが生成され、2値化処理が施される。そして、2値化処理された画像データは、所定の形式で圧縮されてメモリ部502に記憶される。
【0088】
そして、ファクシミリボード603によって通信先との通信回線が確保された後、画像データは、メモリ部502から読み出されて、ファクシミリボード603側へと転送される。そして、ファクシミリボード603で圧縮形式の変更などの必要な処理が施された後、通信先に対して順次送信される。
【0089】
次に、受信モードについて説明すると、受信モードは、外部の通信先から送信されてきた画像データをレーザー記録部32によって出力するモードである。
【0090】
このモードでは、通信回線を介して、所定形式に圧縮された画像データが送信されてくると、ファクシミリボード603は、この画像データを、サブ画像処理ボード500に伝達する。そして、サブ画像処理ボード500では、2値画像処理部501に設けられたファックスインターフェイス(FAXI/F)によってこの画像データを受け取る。
【0091】
そして、圧縮伸長処理部により画像データを伸長して、ページ単位の画像データとして再現した後、メイン画像処理ボード400に伝達する。
【0092】
そして、メイン画像処理ボード400においてガンマ補正が施された後、レーザーコントローラ404を介して、レーザー記録部32におけるLSU46へ伝達される。これにより、外部からファックス受信した画像データに基づいて、レーザー記録階調性のある画像を出力できる。
【0093】
(プリンタモード)
プリンタモードとは、外部機器から送られてきた印刷ジョブに基づいて、レーザー記録部32による画像出力が行われるモードである。このモードでは、印刷ジョブにおける画像データは、プリンタボード601上で、ページ単位の画像としてラスタイメージに展開される。そして、プリンタボード601のCPUの制御により、SCSI端子を介してサブ画像処理ボード500へと転送され、ハードディスク装置503に記憶される。
【0094】
その後、画像データは、所定のページ順で読み出されてメイン画像処理ボード400へと送られ、ガンマ補正の施された後、レーザーコントローラ404を介して、レーザー記録部32におけるLSU46へ伝達される。これにより、パソコンから伝達された画像データを、レーザー記録部32から階調性のあるプリンタ画像として出力できる。
なお、プリンタモードでは、サブ画像処理ボード500による2値画像処理は行われない。すなわち、サブ画像処理ボード500に転送された画像データは、ハードディスク装置503に一時的に記憶された後、メイン画像処理ボード400に単に転送されるだけである。
【0095】
図4には、デジタル複写機30の操作パネル103が示されている。この操作パネル103の中央部分には、デジタルパネルのLCD表示部104が配置されている。該LCD表示部104の周囲にも、操作キー群(各種処理モード設定キー群)105が配置されている。
【0096】
上記LCD表示部104の画面上には、常時各種モードを選択するための基本スタート画面が表示されている。必要に応じて所望するモードの指示に関するエリアを指で直接押圧操作すると、各種モードが選択指示できるように液晶画面が順次遷移する。その表示された各種モードの中から、操作者が所望する機能が表示されている領域を、指で触れることにより編集機能が設定される。
【0097】
上記操作パネル103上に配置された各種操作キー群105について簡単に説明する。106は複写枚数などの数値情報を入力するためのテンキー、107はテンキー106などにより入力されている条件をクリアするクリアキー、108はデジタル複写機の状態をすべてクリアして標準の状態に復帰させるためのオールクリアキー、109はこれらキーにより設定されたモードにおいて処理の開始を指示するためのスタートキーである。
【0098】
なお、LCD表示部104の右側近傍に配置された3つのモード選択キー群(処理モード選択手段)は、上から順にプリンタモードキー110、ファックスモードキー111、コピーモードキー112からなるモード切り換え手段である。また、3つのモード選択キー群110,111,112と同様にLCD表示部104の右側近傍に配置された113は、並行処理されている現在処理中および待機中の各ジョブの詳細な情報を表示させるためのジョブステイタスキーである。
【0099】
以下に、本実施形態において、あるジョブの実行中に新たなジョブが入力された場合の動作について詳細に説明する。
【0100】
図5は、本実施形態において、あるジョブの実行中に新たなジョブが入力される場合の動作を示すフローチャートである。
【0101】
ある画像出力ジョブの実行中に新たなジョブがセットされると(S1)、まず、図3に示したメイン画像処理ボード400上のメインの中央演算処理装置(CPU)401によって、実行中のジョブの処理モードがコピーモードであるか否かが判断される(S2)。
【0102】
実行中のジョブがコピーモードである場合、オペレーションパネルボード100上のサブのCPU101からメインCPU401に転送される制御信号により、メインCPU401がユーザーによって新たにセットされたジョブがコピーモードであるか否かを判断する(S3)。
【0103】
新たにセットされたジョブの種類がコピージョブの場合、マシンコントロールボード200上のサブのCPU201からメインCPU401に転送される制御信号により、メインのCPU401が、コピー原稿が自動原稿送り装置(ADF)を使用して供給搬送されるのか否かを判断する(S4)。
【0104】
新たにセットされたコピージョブがADFを使用する場合、ユーザー(操作者)が操作パネル103にて割り込み指示したか否かが、CPU401にて判断される(S5)。割り込み指示がない場合、新たにセットされるコピージョブは、予約モードにて処理される(S6)。
【0105】
S2において、実行中のジョブがコピーモード以外の処理モードであると判断された場合は、新たにセットされたジョブは割り込みモードにて処理される(S7)。
【0106】
S3において、新たにセットされたジョブの種類がコピーモードではないと判断された場合、この新たなジョブは予約モードにて処理される(S6)。
【0107】
S4において、新たにセットされたコピージョブがRADF36を使用しないと判断された場合、この新たなジョブは割り込みモード処理される(S7)。
【0108】
S5において、ユーザーが割り込み指示をしない場合、新たに入力されるコピージョブは割り込みモードにて処理される(S7)。
【0109】
ここで、新たに入力されるジョブが予約モードにて処理されるとは、実行中のジョブの動作を停止させずに、新たに読み取られた原稿の画像情報をメモリに記憶させておき、実行中のジョブおよび現在待機中のジョブの処理が終了してから、新たに入力されたジョブの実行を行う処理のことである。
【0110】
また、新たに入力されるジョブが割り込みモードにて処理されるとは、現在実行中のジョブを停止させ、新たに入力されるジョブの実行を優先的に行うことである。
【0111】
図5に示したように、本実施形態におけるデジタル複写機30は、コピージョブが実行されている最中にユーザーがADFを使用して新たなコピージョブを入力する場合、実行中のジョブは停止させず、この新たに入力されるジョブを予約モードにて受け付けるようになっている。
【0112】
LCD表示部104の表示画面を用いて説明すると、コピージョブ実行中におけるLCD表示部104の画面は図6のようになっており、このような状態においてコピージョブをセットし、且つADFを使用すると、LCD表示部104は図7に示すようにコピー予約のモードとなる。
【0113】
なお、図6および図7において、6aは現在実行中のコピージョブを示すアイコンであり、6bは現在実行中のコピージョブの次に実行されるプリンタジョブのアイコンである。図7に示す状態からスタートキー109が押下されると、図8に示すように新たにセットしたコピージョブ(アイコン6cで示されているジョブ)が、プリンタジョブ(アイコン6bで示されているジョブ)の次に実行されるジョブとして予約される。
【0114】
普通、ユーザーがコピーを行うためにADFを使用する場合、コピー量が多いことが想定される。このような場合、緊急のコピー要件でない限り、コピーをしようとするユーザーは予約モードを選択することが一般的である。従って、本実施形態のように、ユーザーがADFを使用してコピージョブを入力する場合、自動的に予約モードにて処理されるようにすることにより、簡単な操作にて新たなコピージョブの受付けをし、且つ出力の処理も効率よく行うことができる。
【0115】
また、本実施形態においては、ユーザーが新たにコピージョブを入力する際にADFを使用しない、すなわち、原稿をマニュアル操作により(ユーザーが原稿を原稿載置台にセットすることにより)読み取らせる場合、このコピージョブは割り込みモードにて処理される。
【0116】
LCD表示部104の表示画面を用いて説明すると、コピージョブ実行中にコピージョブをセットし、且つ原稿載置台上に原稿が載置された場合(ADFが使用されない場合)、LCD表示部104の表示は図9に示すように割り込みモードであることを示す。この状態においてスタートキー109が押下されると、図10に示すように、新たにセットしたコピージョブ(アイコン6cで示されているジョブ)が、実行中のジョブ(アイコン6aで示されているジョブ)および待機中のジョブ(アイコン6bで示されているジョブ)よりも優先的に実行される。
【0117】
普通、ユーザーがコピーするためにADFを使用しない場合、コピー量は少ないものと想定される。このようにコピー量が少ない場合、ユーザーは、現在実行中のジョブおよび待機中のジョブの前に、この新たなジョブを優先的に処理するように設定することが一般的である。
【0118】
したがって、本実施形態のように、ユーザーがマニュアル操作にて原稿を読み取らせる場合、このコピージョブを自動的に割り込みモードにて処理することにより、操作が簡単になり、且つ出力の処理も効率よく行うことができる。また、ユーザーは、数枚の原稿をコピーするために、装置の前(設置場所)で長い時間待つ必要がなくなる。
【0119】
また、ユーザーがコピーをするためにADFを使用する場合であっても、緊急な処理が必要な場合も想定される。このような場合、ユーザーがLCD表示部104の割り込みキー7を操作して割り込みモードを選択することにより、図11に示すように割り込みモードを使用することができる。この状態でスタートキー109を押下すると、図12に示すように、新たにセットしたコピージョブ(アイコン6cで示されているジョブ)を割り込みモードにて処理することができる。このように、ユーザーは、ADFを使用する場合であっても、簡単に割り込みモードにて新たにセットしたコピージョブを処理することができる。
【0120】
さらに、本実施形態では、実行中のジョブがコピージョブであって、且つ新たにセットするジョブがコピー以外のジョブの場合、この新たにセットするジョブはすべて予約モードにて処理される。例えば、FAXのジョブを新たにセットすると、LCD表示部104の表示画面は図13に示すように、送信可能状態となる。
【0121】
この状態でスタートを押すと、図14に示すように、原稿が読み取られてその情報がサブ画像処理ボード500上のメモリ502に記憶され、自動的に送信予約される。これは、FAXのジョブがデジタル複写機30において画像を出力するジョブではないので、実行中のコピーを停止させて割り込ませる必要がないためである。
【0122】
さらに、本実施形態においては、実行中のジョブのモードがコピーモード以外、つまりファックスモードやプリンタモードで、ユーザーが新たにコピーする場合には、この新たに入力されるコピージョブは割り込みモードにて処理される。例えば、図15に示すように、実行中のジョブ(図中、アイコン8aで示されているジョブ)がプリンタモードであるとする。この場合に、新たにコピージョブをセットすると、図16に示すように自動的に割り込みモードにて新たなコピージョブを受け付ける。
【0123】
この状態でスタートキー109を押下すると、図17に示すように、新たにセットしたコピージョブ(図中、アイコン8cで示されている)が優先的に実行される。なお、8bは、実行中のジョブ(図中、アイコン8aで示されているジョブ)の次に処理されるべく待機中のコピージョブを示すアイコンである。
【0124】
なお、ここでは新たにセットされるジョブがコピージョブの場合について説明したが、FAXのジョブが新たにセットされる場合も同様に割り込みモードとなる。
【0125】
このように、コピー以外のジョブ(ここではプリンタジョブ)の実行中に、コピーのようなユーザーが装置(デジタル複写機)を直接操作して出力を指示するジョブを優先的に実行させることで、ユーザーが装置側で待つ必要がなくなり、作業効率が向上する。
【0126】
さらに、本実施形態においては、ある画像出力ジョブの実行中に新たに入力された画像情報が、装置から画像出力されるのではなく、通信回線を介して外部機器に対し送信される場合に、実行中の画像出力ジョブの処理を停滞させずに接続させる構成が採用されている。
【0127】
これらは、コピーやFAX等のユーザーが原稿を装置の位置まで手で持ってきて、入力を行うジョブを装置から画像出力を行わないジョブよりも優先的に実行させることで、ユーザーが装置のところで待つ時間を短縮して、作業の効率をよくするためである。
【0128】
【発明の効果】
本発明は、原稿画像入力手段による原稿を読み取り新たなジョブを入力する場合、この新たなジョブの入力の入力指示手順は原稿の形態、すなわち、原稿量(処理量)等に密接に関係する場合が多く、例えば、原稿の量が多い場合は、自動的に原稿を搬送する手段等を使用して迅速に原稿を読み取り新たなジョブの入力を行い、原稿の量が少ない場合や自動的に原稿を搬送できない例えば書籍等の原稿の場合は、ユーザーのマニュアル操作により原稿の読み取りを行わせて新たなジョブを入力するものと判断し、この新たに入力されるジョブの入力の入力指示手順に応じて、新たに入力されたジョブを自動的に最適なモード(予約モード若しくは割り込みモード)を選択し処理を行うことにより、画像出力ジョブを効率よく処理することができ、ユーザーの待ち時間を短縮することができる。
【0129】
本発明は、新たなジョブを入力する入力指示手順に応じ原稿自動搬送手段が使用される場合には原稿の量が多く、原稿自動搬送手段が使用されない場合には原稿の量が少なく若しくは書籍等の原稿であると考えられるため、原稿自動搬送手段が使用される場合は、原稿量が多く画像出力に時間がかかるため予約モードによる処理を行い、また、原稿自動搬送手段が使用されない場合は、原稿量が少なく画像出力に時間が短いか、ユーザーが直接原稿の読み取りを行わせるため割り込みモードにより処理を行うことによって、新たな入力を行うユーザーが画像出力の完了を長時間待つ必要がなく、新たな入力の画像出力を効率よく処理することができる。
【0130】
本発明は、新たなジョブを入力する入力指示手順に応じ原稿自動搬送手段が使用される場合は、入力される新たなジョブは処理量が多いと考えられるため、現在実行中の画像出力ジョブを停止させず、現在実行中の画像出力ジョブを実行後新たなジョブの処理を行うので、実行中の画像出力ジョブを長時間停滞させることなく、画像出力ジョブを効率よく処理することができる。
【0131】
本発明は、新たに入力するジョブが原稿自動搬送装置を使用して入力するジョブであった場合であっても、この新たなジョブが緊急性を要するものの場合、割り込み指示手段により割り込みモードとして処理を行うことにより、新たなジョブの処理を迅速に行うことができ、簡単な構成で新たなジョブの優先度に応じた処理を行うことができる。
【0132】
本発明は、現在実行中の画像出力ジョブが装置を直接操作して出力を指示し処理するジョブではない場合、すなわち、ユーザーが原稿を原稿画像入力手段で読み取らせて、画像出力を行うコピージョブではない、例えば、回線を介して入力されたプリンタジョブやファクシミリジョブである場合、原稿画像入力手段により入力される新たなジョブを割り込みモードで処理することで、現在実行中の画像出力ジョブの処理が終了するまで、ユーザーの装置の設置位置(装置のところ)での待ち時間を短縮することができる。
【0133】
本発明は、新たに入力されるジョブが装置により出力処理されるものではない場合に、原稿画像入力手段の入力指示手順に関係なく、現在実行中の画像出力ジョブを継続して行うので、不必要な画像出力ジョブの中断を行うことなく、現在実行中の画像出力ジョブを効率よく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置であるデジタル複写機の実施形態の構成を示す説明図である。
【図2】本発明のデジタル複写機をネットワーク環境下に接続した状態を示す説明図である。
【図3】本発明のデジタル複写機の制御システムを示すブロック図である。
【図4】本発明のデジタル複写機の操作パネルを示す説明図である。
【図5】本発明のデジタル複写機において、ある画像出力ジョブの実行中に新たなジョブが入力された場合の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中の表示形態を示す説明図である。
【図7】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にADFを使用してコピージョブを入力する予約モードの表示形態を示す説明図である。
【図8】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にADFを使用してコピージョブを入力する予約モードを行った表示形態を示す説明図である。
【図9】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中に原稿載置台を使用してコピージョブを入力する割り込みモードの表示形態を示す説明図である。
【図10】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中に原稿載置台を使用してコピージョブを入力する割り込みモードを行った表示形態を示す説明図である。
【図11】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にADFを使用してコピージョブを割り込みにより入力する割り込みモードの表示形態を示す説明図である。
【図12】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にADFを使用してコピージョブを割り込みにより入力する割り込みモードを行った表示形態を示す説明図である。
【図13】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にコピージョブ以外のジョブを入力する予約モードの表示形態を示す説明図である。
【図14】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のコピージョブ動作中にコピージョブ以外のジョブを入力する予約モードを行った表示形態を示す説明図である。
【図15】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のプリントジョブ動作中の表示形態を示す説明図である。
【図16】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のプリントジョブ動作中にコピージョブを入力する割り込みモードの表示形態を示す説明図である。
【図17】本発明のデジタル複写機における操作パネルの表示部のプリントジョブ動作中にコピージョブを入力する割り込みモードを行った表示形態を示す説明図である。
【符号の説明】
30 デジタル複写機
31 スキャナ部
32 レーザー記録部
35 原稿載置台
36 RADF
40 スキャナユニット
46 レーザースキャナユニット
47 電子写真プロセス部
100 オペレーションパネルボード
200 マシンコントロールボード
300 CCDボード
400 メイン画像処理ボード
401 メインCPU
500 サブ画像処理ボード
501 サブCPU

Claims (6)

  1. 画像出力ジョブの実行中に新たなジョブの入力指示が可能な画像処理装置において、
    原稿の形態に応じた入力指示手順の指示に応じて原稿画像の読み取りを行う原稿画像入力手段と、
    ある画像出力ジョブの実行中に原稿画像入力手段による原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブを入力するための入力指示手順に応じ、現在実行中の画像出力ジョブを停止させずにこの新たなジョブの実行を予約する予約モードと、入力された新たなジョブを現在実行中の出力ジョブを一旦中断させこの新たなジョブの出力を優先的に実行させる割り込みモードとの何れか一方を選択し、新たなジョブの出力制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記制御手段は、上記原稿画像入力手段による原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブの入力を行うための入力指示手順として、原稿を原稿画像入力手段へ自動で搬送する原稿自動搬送手段が用いられる場合にはこの新たなジョブを予約モードにて実行し、原稿自動搬送手段が用いられない場合には新たなジョブを割り込みモードにより処理することを特徴する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記制御手段による予約モードは、上記原稿画像入力手段により原稿の形態に応じた原稿画像の読み取りを行い新たなジョブの入力を行うための入力指示手順として、原稿を原稿画像入力手段へ自動で搬送する原稿自動搬送手段が用いられる場合には、現在実行中の画像出力ジョブの実行後にこの新たなジョブの実行を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 上記原稿自動搬送手段を用いて上記原稿画像入力手段で原稿画像の読み取りを行って入力される新たなジョブを、割り込みモードとして処理するよう指示する割り込み指示手段を備えたことを特徴とする請求項2若しくは請求項3記載の画像処理装置。
  5. 上記制御手段は、現在実行中の画像出力ジョブが装置を直接操作してジョブの入力を行って出力を指示し処理するジョブではない場合、上記原稿画像入力手段により入力される新たなジョブを全て割り込みモードで処理することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 上記制御手段は、ある画像出力ジョブの実行中に、上記原稿画像入力手段で原稿画像の読み取りを行って入力される新たなジョブが装置から画像出力処理されるのではなく、回線を介して外部機器に送信される場合に、現在実行中の画像出力ジョブの処理を停止させずに継続して処理することを特徴とする請求項2若しくは請求項3記載の画像処理装置。
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