JPH108825A - ドア装置の作動方法及びこの方法により作動するドア装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 規定の基準（入り口の容積、熱の損失、安全
性など）がセンサ−により把握される交通状況（利用者
の密度、所要面積、運動方向、速度、識別など）及び／
又は周囲条件（温度、風、差圧、空気交換需要など）を
考慮して最適に充たされるよう、コ−ディネ−トされて
ドア装置を制御する方法及びその方法により制御される
ドア装置を提供する。 【解決手段】 人間及び／又は車両のためのドア装置の
作動方法と、方法に従って作動するドア装置は、固定し
た構造と、少なくとも２つの互いに依存しないモ−タ−
で動かせるドアエレメントから構成され、その際このエ
レメントの動きは、少なくとも１つのメインのプロセッ
サ−あるいは少なくとも１つのメインのプログラムモジ
ュ−ルにより、センサ−が把握する交通状況及び／又は
周囲条件を顧慮して、規定の基準を最適に満たすよう、
コ−ディネ−トされて制御される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は特許請求項１の上位
概念の方法と方法に従い作動するドア装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】このようなドア装置を対象としているの
は例えばWO 9211544であるが、WO 9211544では自動的に
開閉するドアが、ドアを通過しようとする物体の高さが
外部から認識されそれに従いドアの開き幅が調整される
ことにより制御されるだけである。このためこの周知の
技術は、垂直に閉鎖されるドアに限られ、車両の高さに
合わせて開き幅を制御するため、ホ−ル内へライトバ
ン、トラックなどの乗り入れを可能にするのに役立つ。

【０００３】しかしこのようなドア装置では、一定の建
物に入ろうとする人間の数を考慮することは不可能であ
る。特に大きな建物に付属するドア装置では、このよう
なドア装置を一方では可能なかぎり侵入不可能に作らな
ければならないという問題が生じる。この概念のもと
で、少なくとも常に１つのドア〜建物を包み込む〜が閉
じられる、水門形の通過空間をドア装置領域に作り、そ
れによって外気が直接には建物に侵入できないというこ
とが明らかである。しかし他方、多くの適用ケ−スで
は、人間及び／又は車両のドア装置の通過を可能なかぎ
り自由にし、通行人のための入り口を可能なかぎり入り
やすくするようにしなければならない。これは全部開い
ている入り口に最も当てはまるケ−スである。

【０００４】侵入不可能に対するこのような要求は特
に、例えば冷たい外気温、雨、雪、風のような悪い天候
状況で生じる。しかし他の天候状況ではこの侵入不可能
は全てのケ−スで維持されなくてもよく、ドアは、可能
なかぎり自由な建物への出入りを保証するために、可能
なかぎり入りやすいように開かれ続けなければならな
い。

【０００５】他の問題は、ドア装置の開動作を通過する
人間の通過頻度に合わせなければならないことである、
すなわち、多数の人間がドアを通過する場合、１人の人
間だけがドア装置を通過する場合と比べて開き動作を違
えなければならない。この動作〜つまりドア装置の通過
頻度への適合〜は、上述の天候状況及び／又は、その時
点における、内部領域での例えば侵入不可能であること
による快適さへの要求により変えられるべきである。

【０００６】理想的な状態は、ドアが１人あるいは複数
の人間のために必要なだけ開くことである、すなわち、
ドアは「適切な場合に」開いたり閉じたりするべきであ
り（ここで問題となるのはドア装置を通過する人間の通
過経路である）、人間の数や人間の状態に応じて必要な
だけ開閉するべきである。しかし今まで知られていたの
は、このようなドア装置が完全に開くか、いわゆる冬期
間の開きを調整するためにマニュアルでインプットする
ことだけであった。完全な開き〜一人だけの人間が通過
する場合でも〜は、大きな熱量が失われ、全てのドア構
成品の駆動のための不必要なエネルギ−が浪費されると
いう欠点を持つ。

【０００７】マニュアルでインプットされる上述の冬期
間の開きでは、立ち入りする人間のために比較的小さな
出入口開きしか行なわれないという利点はたしかにある
が、複数の人間が通過しようとする場合、冬期間の開き
が、簡単には開かなかったり自動的には必要な大きさま
で開かれないという欠点が存在する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このため本発明は、始
めに述べた種類のドア装置とドア装置の作動方法を、ド
ア装置が、把握された出入り状況に依存し、また周囲の
条件に依存し、個々に、開閉動作を制御されるよう改良
するという課題を基盤とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】設定された課題の解決の
ために、本発明は請求項１の技術により特徴づけられ
る。本発明の基本的特徴は、それにより完全なドア装置
の開閉動作を、出入り状況に依存して、また例えば温
度、風、差圧、空気交換の要求などのようなパラメ−タ
−に依存して制御することが初めて可能になる、いわゆ
るインテリジェントなドアの作成である。

【００１０】与えられた技術により、人間が個々にまた
建物に合わせてドア装置をプログラミングできるという
利点が生じる。このドア装置は一方では人間及び／又は
車両のために可能なかぎり通過を調整する入り口あるい
は通路を提供し、他方ではこの入り口や通路の妨害を可
能なかぎりわずかにし、いつでも正確に建物が要求する
状況に適合する。

【００１１】重要なのは、ドア装置の前の交通状況を適
切なセンサ−により把握することである。このようなセ
ンサ−は１つあるいは複数のビデオカメラであることが
あり、カメラは、どれだけの数の人間及び／又は車両が
このドア装置に入るという意志なしに、ドア装置のあた
りで動いているか、あるいはドア装置のところを通り過
ぎるかを確認するために、適切な画像デ−タ処理に接続
されている。

【００１２】簡単にするために、以下の説明中では常に
人間の入場あるいは通過のための１つのドア装置につい
て述べる。しかし本発明はこれだけに制限されず、一般
に、人間だけにも、また／あるいは車両にも適したドア
装置を対象とする。ビデオカメラによるドア装置の前の
交通状況の把握の他に、例えば、ドア装置の前の適切な
計量用プラットホ−ムによる接近してくる人間の体重の
計測、超音波・あるいはマイクロウエ−ブ探知器による
接近してくる人間の速度の把握をする他のセンサ−が発
明により計画されている。同様に、このような交通状況
の、適切なビデオ・超音波・あるいはマイクロウエ−ブ
のフィ−ルド評価による把握も可能である。

【００１３】しかしドア装置の開閉動作の制御のための
交通状況の算定は、ドア装置を通過しようとする人間密
度（時間単位ごとの人間の数）の把握だけに限られず、
他の基準が、発明のマイクロプロセッサ−制御の中へイ
ンプットされ、交通状況の算定のために使用される。本
発明による他の基準は、同様にドア装置の開き幅を修正
する、ドア装置を通過する人間の所要面積である。所要
面積の変化は、例えば、車椅子常用者や荷物を背負った
人間がドア装置を通過しようとする場合に生じる。本発
明により、一人だけで荷物を背負っていない人間の場合
とは違う開き幅が計画される。

【００１４】いうまでもなく制御装置は、ドア装置を通
過しようとする人間の動きの方向も認識することにな
る。このためドア装置と平行して人間が通り過ぎても、
ドア装置は開閉しない。同様に他の実施形態の本発明の
技術により、ドア装置に向かう人間の速度が把握される
が、これは、この人間が高い接近速度で近付く場合、ド
ア装置がすばやく／あるいは早いタイミングで開けるよ
うにするためである。人間がゆっくりした速度でドア装
置に近付いてくる場合、開き速度は遅くなる、また／あ
るいは比較的遅いタイミングで開く。これにより同時に
人間の通過の場所が把握されなければならない。人間の
通過方向上にあるドアの扉だけが操作されなければなら
ない。

【００１５】本発明の改良形態では、ドア装置を通過し
ようとする人間を適切に識別することが計画される。こ
こでは、本発明の全ての基本構造は周知の識別システム
を包括する。このような周知の識別システムは、例え
ば、適切な識別がある場合のみドア装置を通過できる人
間の声紋であることがある。他の可能性は、通過する人
間の画像デ−タ認識、指紋認識、手相認識、目の認識な
どである。本発明は全ての識別システムを包括すること
になる。

【００１６】上述のパラメ−タ−全ては、本発明によ
り、ドア装置の開閉動作を制御するために、周囲条件の
パラメ−タ−と組み合わせられることになる。このため
に本発明の優れた実施形態では、まず始めに温度、風、
外部・内部領域間の差圧、建物、特に入り口部分の空気
交換の要求が考慮され、ふさわしい制御パラメ−タ−と
してマイクロプロセッサ−にインプットされることが計
画される。

【００１７】例えば建物の前の外部領域の温度が低い場
合、開き動作は、ドアが可能なかぎり遮断され、同時に
外部領域から内部領域への可能なかぎりわずかな空気交
換が生じるように制御されることになる。同じことが、
制御装置により把握される、建物の内部圧力と外部圧力
の違いによる風の状態にもあてはまる。

【００１８】同様に建物及び／又は建物部分の空気交換
の需要が算定でき、制御装置により、ドア装置の動作に
影響するパラメ−タ−として考慮される。全ての実施形
態で重要なのは、上述の基準の１つあるいは複数がそれ
だけであるいは互いに組み合わさって制御装置にインプ
ットされることであり、その結果このようなインテリジ
ェントなドア装置の適用範囲が広がる。

【００１９】本発明によりドア装置の通行可能性は、上
述のパラメ−タ−に依存して制御される。一定の時間間
隔（例えば時間、日にち）中の自動的な開きの作動の基
本的な構成要素、特にその「通行可能性」は、指数によ
り表され、これによりマイクロプロセッサ−制御により
最適に評価される、例えば通過荷重、開放性、（荷重に
関する）閉鎖性、侵入不可能、（周囲に影響される）通
行可能性のための指数である。これらのパラメ−タ−は
ドアの種類により（簡単にわかる理由から、例えば回転
木馬型回転ドアのために少し違う定義が必要である）定
義され、また入口の望ましい機能方法の個々のケ−スで
異なる方法で定義され、例えば以下のような、少なくと
も２つの続いて置かれるすべり戸の入口のために定義さ
れる： 〜通過荷重：通過する人間により効果的に利用される自
由にできる最大通過幅の、時間をおって算定されたパ−
センテ−ジ。例えば、ドア開口部中の光のカ−テンによ
り算定可能、あるいは、同時にドアの間の空間に存在
し、ドアの間隔に依存した尺度により除される人間の平
均数によりおおまかに算定される。

【００２０】〜開放性：効果的に開いている自由にでき
る最大通過幅の、時間をおって算定されたパ−センテ−
ジ（例えば半分開いたドアは50％） 〜（荷重に関する）閉鎖性：開放性により除された通過
荷重の商。指数は、通過の平均的開き幅のどれだけのパ
−センテ−ジが、観察される時間単位中で人間の通過に
不可欠かを示す。値が低いほど、（回避できる）熱の損
失が大きくなるが、他方入口は「より開かれ」「より入
りやすく」なる。

【００２１】〜遮断性：その間少なくとも完全に閉じら
れたドアあるいはドアの組合せが通過を阻止する時間間
隔のパ−センテ−ジ。 〜（周囲に影響される）通行可能性：入り口の幅広く長
い開きは（短いあるいはより長く持続する遮断性の断
念）、 〜内部と外部の温度差が小さくなればなるほど、 〜風の吹き方が弱くなればなるほど、 〜天候が良くなればなるほど（例えば雨や雪が降らな
い） 〜内部と外部の圧力差が小さくなればなるほど、 〜入り口領域の快適さへの要求（例えば通過の自由）が
少なくなればなるほど、 〜建物の入り口領域の空気交換需要が大きくなればなる
ほど、 許容度が高まる。

【００２２】明らかに、例に挙げた定義を使用する場
合、通過荷重は最大限で開放性の値に達し、それにより
荷重に関する閉鎖性は最大値１に達するが、これはドア
装置が本発明の実施形態の１つにふさわしく、人間（た
ち）の通過に必要不可欠な場所、幅、長さで開く時だけ
である。多くのケ−スで（少なくとも寒い気候では）努
力される100 ％の遮断性は、常にドア装置の通過空間の
少なくとも１つのドアが完全に閉じられていることを必
要とし、これは２つの順々に並ぶドアでは、開放性とそ
れに伴い最大限に可能な通過荷重の値を明らかに50％以
下に減少する。これは一定の状況では（ラッシュアワ−
の交通、非常口）最も望ましくないことがある。本発明
による、交通状況（例えば通過荷重）、周囲（例えば天
候状況）に依存した、ドアのインテリジェントな制御の
利点は、例えば、最適な遮断性にもかかわらず、また必
要なあるいは望ましい制限された開放性（最小限の熱の
損失）で、装置が必要な場合入り口を完全自動で完全に
制御し（開放性100 ％）、また、できるだけ早く自動的
に再び、実際の交通・天候状況に最適に適合した、減少
された開放性（通過なし、少ない熱の損失）あるいは
（荷重に関する）閉鎖性を高めることである。

【００２３】本発明の対象は個々の特許請求の対象だけ
からでなく、個々の請求項の互いの組合せから生じる。
文書中の全ての〜概括を含む〜記載と特徴、特に図で示
される空間的な形は、これらが個々であるいは組み合わ
せで先行技術と比べて新しい場合、本発明の基本として
請求される。以下に本発明を複数の実施方法を示す図を
もとに詳述する。他の本発明の基本となる特徴と利点は
図とその説明から理解されよう。

【００２４】

【発明の実施の形態】例として示されるのは、全ドア装
置40が、それぞれ０からｎの数の少なくとも部分的に別
々にモ−タ−で駆動され制御されるすべり戸扉をもつす
べり戸装置33、回転ドア扉を持つ回転木馬型回転ドア装
置34及び／又は旋回扉を持つ旋回扉装置35及び／又はそ
れぞれ少なくとも部分的に共通にモ−タ−で駆動され制
御される組合せ及び／又は、ドアエレメントの他の周知
の実施形態から構成されていることであり、このうち例
として３つが示される。

【００２５】図１では、複数のドア装置から構成される
全システムのコントロ−ル構造が示される。装置33-35
の全てのドアエレメントには固有のセンサ−37が配置さ
れ、各々のセンサ−は例えば１人あるいは複数の人間の
これらの装置33-35 への接近を把握し、それに従いこれ
らの装置33-35 の様々な扉を制御する。

【００２６】更に例として各々のドアエレメント33-35
には個々に周知のオペレ−トマニュアル38が備えられ、
これにより、例えば冬の期間の開き幅のような望ましい
作動種類に関する人手によるインプットと他の任意のイ
ンプットができる。装置33-35 の各々のドアエレメント
の駆動36は、実際には多くの駆動モ−タ−と他の駆動構
成要素が使用できるが、図では１つのモ−タ−により代
表されている。

【００２７】重要なのは、全てのドアエレメント33-35
が共通のバス27及び／又はライン26を介して、メインの
制御装置47により制御され、制御装置47は例えばライン
25を介して他のバス24と結合しているが、バス24はバス
27と同じであることである。このバスの上で、例えば、
１つあるいは複数のセンサ−29と共に天候状態をドア装
置の外と内で把握する天候把握機構28が働く。

【００２８】この天候把握機構28の他に、バス24の上で
は、同様に１つあるいは複数のセンサ−29を備えた人間
把握機構30が作用する。これにより、人間（許容される
あるいは許容されない人間）の数、接近速度、接近方
向、種類などが明確に認識される。更に人手によるイン
プット31が存在し、これにより定数と基準値をプログラ
ミングでき、また全てを支配する制御装置47は、制御信
号をインプットする建物管理システム32に接続できる。

【００２９】上述のパラメ−タ−28-32 はバス24とライ
ン25を介して、その側で全てのドア装置33-35 を制御す
る制御装置47に作用し、その際各々のドアエレメントは
付加的な個々の制御装置（センサ−37とオペレ−トマニ
ュアル38により影響される）により制御できる。図２で
は、バス24の上で作用するパラメ−タ−の他に、優先さ
れる機関からの一連の他のパラメ−タ−が、１つあるい
は複数の部分入り口41の上で作用するドア装置40に作用
できる（この部分入り口41は例えば前述した装置33-35
から構成され、各々の部分入り口は複数のドアエレメン
ト42から構成されている）。

【００３０】図２は、例えば図のような一連の優先され
る機関がこの装置に作用できることを示し、信号がコン
トロ−ル機関39a （外国の警察）、コントロ−ル機関39
b （国）コントロ−ル機関39c （軍隊）から受信でき
る。更に様々な信号ラインを介して、コントロ−ル機関
39e の警察、コントロ−ル機関39f の地方自治体、コン
トロ−ル機関39g の消防隊全てが、コントロ−ル機関39
a-39h を備える建物管理システムに作用できる。全ての
上述のコントロ−ル機関39a-39h はこの後上述の方法で
ドア装置40に作用する。

【００３１】図３は例として形態がすべり戸装置33から
成るドア装置40あるいは部分入り口41を示す（図１と比
較せよ）。通過空間１が固定部分22の間にでき、固定部
分は開口部側で望遠鏡型すべり戸3,4,7,7aにより閉鎖可
能であるようにされる。図３（ａ）はドア装置40が完全
に閉じた状態を示し、一方図３（ｂ）は完全に開いた状
態を示す。

【００３２】図３（ｃ），（ｄ）は、本発明の制御装置
によるドア装置40の作動状態を示す。ドア装置の一方の
側の人間９が通過空間１に入ろうとしているのがわか
る。本発明により、すべり戸扉3,7 だけが、人間９のた
めの個人的通過を形成するために、わきに移動されるよ
うにされる。他のすべり戸扉4,7a,8はその箇所に変わら
ずとどまる。

【００３３】図３（ｂ）では、グル−プとなった複数の
人間9,10がドア装置40を通過しようとしているのがわか
る。これは発明による制御装置により認識され、すべり
戸扉7a,8だけが描かれた矢印方向でわきへ移動され、一
方全ての他のすべり戸扉は変わらずとどまっている。こ
こでもドア装置の開き幅の、入場する人間の数への適合
がなされ、特に人間がドア装置40を通過しようとする場
所に合わせられる。

【００３４】この結果本発明の基本的な利点が生じる、
すなわち、通過する人間に必要なだけの数のドア装置40
が常に開かれている。図４は、垂直に重なりあって配置
される別々にモ−タ−で駆動され制御される複数のドア
エレメント12がドアを形成する他の可能な実施形態を示
し、ドアの開きは〜図が例として示すように〜制御装置
にコントロ−ルされて（これが例えば支配的な天候条件
により必要な時は常に）、人間の通過に最小限に必要な
場所、幅、長さで開かれている。各々のドアエレメント
12は水平方向に、他の同じように作られているドアエレ
メント12と別々に駆動されて移動する。このため個々の
ドアエレメント12は個々にあるいはグル−プで制御でき
る。

【００３５】この機能は本発明により主として、ドア周
辺の撮影のためのビデオ画像処理を持つ、ドアの本体と
共に走るまた／あるいは、大多数が少なくともドアエレ
メントの運動平面中に接近して配置され固定式の（例え
ば周知の光のカ−テン）非接触式センサ−の信号の組み
合わされた処理により可能になる。図５は、互いに適切
な仕切り壁43,44 により分けられる合計３つの通過空間
1,1a,2を持つ本発明によるドア装置の他の例を示す。２
つの通過空間1,1aは図では（発明に従い通行状態から自
動的にインテリジェントに選ばれた作動方法）ドア装置
の入り口となり、その結果矢印方向5,6 中の人間はドア
装置を通過し、一方通過空間２は、矢印方向11にあり、
ドア装置を通過する人間のために出口として役立つ。

【００３６】各々の通過空間1,1a,2には、それぞれ３つ
のペアになったすべり戸扉3,4 あるいは3a,4a,7,8 が配
置されている。通過空間1,1a,2は同じすべり戸扉を持つ
ので、１つの通過空間の機能を詳述するだけで十分であ
る。ドア装置は、例えば合計18の別々に駆動されるスラ
イド扉を持つ３つの続いて並ぶ両開きすべり戸の３つの
グル−プから構成され、それによってその都度支配的な
交通方向により、２つの（極端なケ−スでは３つ全て
の）グル−プが入り口あるいは出口として制御される。

【００３７】２つの方向での非常に出入りが激しい時の
ための通常の運動推移の時間的順序がa-c で示されてい
るように、一時的な（交通状況を理由とする）優先され
る運動方向では、このために備えられた２つの通過（通
過空間1,1a) のうち少なくとも１つが持続的に開き、一
方出入りがわずかしかない逆方向では、時間の1/3 以上
にわたる通過（通過空間２）の閉鎖を甘受しなければな
らない。

【００３８】出入りがわずかでひどく寒くない天候の場
合、図５（ｄ）のように各々の方向で通過(1,2) は開い
て通行人を待ち、一方、他のうちの１つが通行人の入場
の後閉じるとすぐに、三番目（通過空間1a) が「代用」
として開く。これとは逆に冷たい天候とよりわずかな出
入りでは、熱の損失を最小限にするために、全ての３つ
の通過がたいてい両側を閉鎖し必要なとき初めて開く。

【００３９】図５のドアエレメント3-4,7-8 などが図３
と同じ配置と代用されることにより、例えば図３〜図５
の実施形態が互いに組み合わされる場合、ドア装置の発
明による機能を更に良く保証できる。図６は、他の基本
的により単純でそれによりコストの安い実施例として、
仕切り壁43により互いに分けられた２つの通過空間1,2
の間の、２つの別々に駆動される単純なすべり戸扉3,4
あるいは3a,4a を持つドア装置を示す。

【００４０】図６（ａ）〜図６（ｈ）は、激しい行き来
の時に中断なく繰り返し推移する通常の推移サイクルを
示す。このようなケ−スで従来のモ−タ−で駆動される
回転木馬型回転ドアが中断なく回転するのと同じよう
に、ここでも規定の運動サイクルが繰り返される。一方
ではドアの本体3,4a、他方では4,3aが、例えば3,4aに関
して図６（ｂ）の時間的に数秒遅い状態と図６（ａ）と
の比較からわかるように、同時にまた同様に動く。ここ
では、それぞれ２つの交互の振り子運動が、モ−タ−で
駆動され制御される逆方向に動くドアエレメントに依存
せず、２つの通過空間1,2 の各々が常に片側だけ完全に
閉じることを可能にすることにより、通過が遮断される
ことが示されている。少ない行き来ではサイクルはもは
や連続して推移するのではなく、センサ−が少なくとも
１人の通過しようとしている人間を把握すると、必要に
応じて制御されるだけである。すなわち一人の人間が図
の上から通過空間１に入ろうとすると、すべり戸扉３が
端から端へ走行し、その結果通過空間１が開かれる。通
り抜ける人間は向かい側のすべり戸扉3aが閉ざされてい
る場合、すべり戸扉３が再び入り口側の通過空間１を閉
鎖し同時にすべり戸扉3aが通過空間１の出口側を開くま
で、通過空間１にとどまる。同じ方法でこれは出口に配
置された通過空間２に関しても行なわれる。

【００４１】もっと行き来が少ない時及び／又は不都合
な天候状況では、自動的なサイクルはもはや推移せず、
図６（ｃ）あるいは図６（ｇ）のように、入り口は完全
に閉ざされた状態で静止し、例えば3,4aのドアエレメン
トは、人間の通過に必要なだけの幅と長さで個々に必要
な時に制御されて開かれ、その際制御装置は主として周
知の方法で、通過空間の両端にある開口部の向かい側の
閉鎖により、通過の遮断を可能にする。

【００４２】重要なのは、装置の本発明による制御装置
が、交通発生と天候条件の実際の状況に依存して、常に
入り口の最適な動作を（例えば通過の遮断と最小限の熱
の損失が、同様に望ましい通行人が入りやすい開放性に
対して調整される）保証するために、上述の様々な作動
方法と状態の交替を自動的に引き受けることである。同
じ機能は〜非常に大きな場所を使うけれども〜既に２つ
だけ操作されるすべり戸扉として達成されている。機能
的には、図６（ａ）中で示される状態に匹敵する丸いす
べり戸を使用すると、これは場所を取らずに達成され
る。

【００４３】図７は例として、別々に駆動される扉を持
つ発明による回転木馬型回転ドアを示す。従来の解決策
と比べて大きな利点は、特に扉の運動が阻止される場合
の安全センサ−の反応により明らかである： 〜基本的に非常に小さな力で緊急ブレ−キをかけること
ができる、 〜ドアの機能とそれに伴い他の利用者が非常にわずかし
か妨害されない。

【００４４】人間９のはさみこみを阻止するために、回
転扉20が例図７（ａ）でストップされている間、回転扉
21は最初は普通に回転を続けることができ、その結果人
間10a,10b は故障でも阻止されない。通過の阻止が必ず
しも必要でない場合、回転扉17,21 は自動的に、図７
（ｂ）で示される場所まで回転を続け、その結果阻止が
行なわれなくなるまで人間10は妨げられずに通過を続
け、他の人間も妨げられずに通過でき、それからドアが
自動的に再び通常の作動へ戻り、全ての扉17,20,21が同
期回転する。

【００４５】特別な状況（非常口）では、自由な通過を
許容するために、ドアはモ−タ−で例えば位置図７
（ｃ）あるいは場合によっては図７（ｄ）となるように
制御される。図７は、発明による制御装置により制御さ
れる、互いに依存せず旋回可能に駆動される回転扉17,2
0,21を持つ回転木馬型回転ドアを示す。回転扉17,20,21
は図７（ｄ）では、最適な通過開口部を達成するため
に、互いに平行な箇所まで旋回できる。

【００４６】図８（ａ），図８（ｂ）は更に便利なバリ
エ−ションを示す。少なくとも入り口の包囲壁とほぼ同
じ半径に曲げられた回転扉20,20a,21,21a は、マニュア
ルあるいは主としてモ−タ−でこの包囲壁22の中で回転
され、重ねられ、あるいは移動され、これにより図７
（ｄ）と同じに必要な場合は完全に自由な通過を達成す
る。更に優れているのは、曲げられた回転扉が従来の平
らなドアエレメントよりも、美的にも機能的にも優れて
いることである。

【００４７】図９は他の実施例として、主として丸いす
べり戸を伴う、２つの主として二重扉のすべり戸を持つ
２扉の回転木馬型回転ドアを示す。このドアは〜通常の
時間的推移図９（ａ）＞（ｂ）＞（ｃ）＞（ｄ）がスケ
ッチするように〜いかなる関係においても最適で、似た
ような従来の解決策と比べて明らかに優れた以下の機能
性を達成する： 〜より長い開き時間 〜中央からの開きが可能 〜緊急停止のための力が著しく減少されている 〜安全センサ−の応答時の動作が使用者に優しい 〜よりフレクシブル（様々な作動方法が可能） 〜交通と天候への最適な適合が可能 〜革新的な全体的印象。

【００４８】これは特に２つの回転扉が図９（ｅ）のよ
うに、マニュアルあるいは主としてモーターにより、折
畳み式に作られ、それにより必要な場合には自由な通過
が達成される場合に当てはまる。回転木馬型回転ドアは
基本的に、固定式の壁17,17a、２つの内部の回転扉46a,
46b 、２つの外部のそれぞれペアの丸いすべり戸エレメ
ント21,21a, あるいは20,20aから構成される。

【００４９】図９（ａ）−９（ｂ）−９（ｃ）−９
（ｄ）−９（ｆ）は、より激しい行き来と制御されてい
ない作動の時、回転扉46a,46b のほぼ持続的な回転運動
を特徴とする。制御装置によりコ−ディネ−トされた個
々のモ−タ−で駆動され制御されるドア扉46a,46b,20a,
20b,21a,21b の運動の通常の時間的推移を示す。機能性
に関する上述の利点は、特に上述した発明の他の実施形
態の類似性を考慮すると、すぐにわかる。

【００５０】内側のすべり扉20,20aの周囲長さは、外側
のすべり扉21あるいは21a の周囲長さとほぼ等しい。こ
の回転ドア装置45では、発明により個々の回転扉部分46
a,46b から構成される中央の回転扉46を備える。図１０
（ａ）からまず始めに認識できるのは、例えばほぼＳ形
に曲げられた中央の回転扉46が示された箇所に固定され
続け、これによりこの作動方法のように固定されている
回転扉が２つの通過空間１、２を互いに分けている場
合、通過空間１をふさぐすべり戸扉20a,21a により、遮
断された通行に対する要求を、例えば行き来が少ない場
合、図６（ａ）−（ｈ）の説明と同じ方法で充たすこと
ができる。

【００５１】図１０（ａ），図１０（ｂ）の実施例の改
良では、更に、図１０（ｂ）で示されるように、中央の
ほぼＳ形の回転扉46が２つの回転扉部分46a,46b によ
り、マニュアルあるいは主としてプロセッサ−で制御さ
れるモ−タ−により脇へ旋回され、移動されあるいは走
行されることができることを計画できる。この結果これ
ら２つの回転扉部分46a,46b は完全に通過領域から離
れ、２つの通過空間1,2 から構成される中央の通過空間
全てが通行可能になる。

【００５２】簡単にわかるのは、回転扉部分46a,46b の
この状態では〜例えば比較的好適な天候条件の場合（図
１１のダイアグラムの右ペ−ジ）〜通常の風よけ制御
が、開口部の相互の閉鎖あり、なしで、簡単に実現でき
ることである。同様に明らかなのは、本発明により、図
９，図１０で示される上述した他の本発明の特徴、特に
図３〜図５との組合せにより、機能性のさらなる改善が
達成できることである。

【００５３】上述の模範的に決められたパラメ−タ−の
使用により、本発明による入り口の１例の機能方法が、
（荷重に関する）閉鎖性と通過の自由の（周囲に影響さ
れる）通行可能性（天候状況、外気温などに依存）への
（連続的にあるいは段階的に、減少して、進行して、あ
るいは任意に要求にふさわしく定義可能な）依存性とし
て、図１１（ａ），図１１（ｂ）で非常に簡略化されグ
ラフで表される。

【００５４】図１１（ａ）は、ドア装置の横座標の（周
囲に関する）通行可能性と比べた、縦座標のドア装置の
（荷重に関する）閉鎖性の間の関係を示す。ここでは、
２つの実際的な適用ケ−スで示される２つの異なるカ−
ブが示されている。２つのケ−スでは〜図１１中の適用
ケ−スの場合と同様に〜値１（あるいは100 ％）から出
発する降下するカ−ブの分岐が問題となる。

【００５５】図１１（ｂ）は、横座標の（周囲に関す
る）通行可能性に対する、遮断性（縦座標）の依存性を
示す。ここでの概念「周囲に影響される通行可能性」
は、例えば天候条件、建物内の内部条件（空気交換指数
など）と他の複数のパラメ−タのような、他のパラメ−
タに依存するドア装置の通行可能性である。

【００５６】図１２は以下のものから構成される、本発
明による装置の最も簡単なブロック図を示す： 〜Ｓ ライン、インタ−フェ−ス及び／又はバスを介し
て残りのエレメントと関連し、Ｕ，Ｖ，Ｋ，Ｐ，Ｍの信
号の評価をもとにＭの動作を、インプットされたまた／
あるいは自ら経験した（自ら学ぶ）基準により最適化す
る、特に図１，図２，図１１の説明中詳述される中央の
制御装置Ｓ。ここでは、図１との関連で記載したように
同じ部分が同じ関連符号と対応する。その際明らかなの
は、制御装置のインテリジェンスを、例えば示される他
のエレメントに、与えることができることである。詳細
にはエレメントは以下の意味を持つ： 〜Ｕ 周知のエレメントから構成されるセンサ−Ｕは、
周囲条件（天候、温度、風、差圧、空気交換需要など）
に関して必要とされる情報を、制御装置Ｓに与える。

【００５７】〜Ｖ 特に図１３，図１４で詳細に描かれ
るセンサ−Ｖは、制御装置Ｓに、ドアの周囲の交通状況
に関して必要な情報を（例えば、人間及び／又は車両の
ような通過を必要とする物体の種類、位置、規模、運動
方向、運動速度、識別など）与える。 〜Ｋ 周知のエレメントの１つから構成されるセンサ−
Ｋは、Ｖの補完として、制御装置Ｓに、通過するものの
衝突により（安全性）動かされたドアエレメントを保護
するために必要な情報（特に動かされたドアエレメント
の近くからの）を与える。ＫとＶの区別は困難で〜特に
発明による非常に単純な装置では〜ＫがＶの機能を共に
引き受けることは当然である。

【００５８】〜Ｐ 周知のエレメント（制御スイッチ、
キ−ボ−ド−、操作卓など）の１つから構成される、パ
ラメ−タ−のインプットのための装置で、制御装置Ｓを
その最適化の時に考慮する。 〜Ｍ NC制御されないモ−タ−36、磁石、モニタ−、信
号など（特に図３乃至図１０の説明で詳細に描かれる）
で、制御装置Ｓにコントロ−ルされて発明の装置のエレ
メント、特にそのドア本体をコントロ−ルして動かしま
た／あるいは閉鎖し、また／あるいはこれを利用する対
象に、可能なかぎり関連した動作をもたらすための信号
を伝達し、装置の本発明による最適な機能を保証する。

【００５９】図１３は、センサ−Ｖ（図１２）により監
視される３つの内と外の空間および、装置内部、更にセ
ンサ−Ｖ（図１２）により把握され、平面図に描かれ
た、通過するあるいは通過せずに止まっているまた／あ
るいは動く対象Ｂ，Ｒ，Ｆ，Ｇ，Ｐ，Ｓから構成される
周囲を含むドア装置の例を示し、その際矢印の方向と長
さは、対象の運動方向と速度を示す、また 〜Ｂ ドアを通過する利用者 〜Ｒ ゆっくりと装置に近付く車椅子常用者 〜Ｇ 多くの荷物（所要面積が多くなる）を持った、
Ｂ，Ｒと逆方向に動く人間 〜Ｆ 子供とショッピングカ−トを伴う女性 〜Ｐ ドアと平行に動く通行人 〜Ｓ 談話中の静止している人間のグル−プ が描かれ、その際センサ−Ｖ（図１，図１２）、例えば
ビデオ画像処理は、理想的には全ての対象の場所、所要
面積、運動方向、運動速度と場合によっては識別を、制
御装置Ｓでの処理（図１，図１２）のために伝達し、そ
れにより制御装置は、発明により、ドアエレメントの動
きを、一方ではＢ，Ｒ，Ｇ，Ｆの通過が可能なかぎり妨
げられず、他方では天候状況などを考慮して生じる通過
の遮断などに対する要求を可能なかぎり保証するよう
に、最適化されて制御できる。

【００６０】図１４は図１３の詳細として、例えば画像
処理を基本的に簡単にする、光学的に構造化されたある
いは特別に彩色された床（なぜなら処理対象が、構造化
された床エレメントの上への滞留に応じて別々に把握さ
れるので）のような背景を示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による入り口のための可能なコントロ−
ル構造の図である。

【図２】本発明による入り口のためのコントロ−ル構造
が、メインのコントロ−ル構造中へ統合できることを示
すブロック図である。

【図３】本発明による、５つの別々の駆動され制御され
るすべり扉から成る望遠鏡型すべり戸機構の入り口の一
例の平面図で、（ａ）は完全に閉じている状態；（ｂ）
は完全に開いた状態；（ｃ）は本発明によるパラメ−タ
−をコントロ−ルしたドアの開き状態；（ｄ）は本発明
によるパラメ−タ−の影響を受けいているドアの他の開
き状態を示す。

【図４】本発明による他の実施形態バリエ−ションを示
す図である。

【図５】３つの異なる通過空間を持つ発明の他のドア装
置の平面図で、（ａ）〜（ｄ）は一定の作動条件でのド
ア装置の動きの推移の時間的順序の例を示す。

【図６】４つの別々に駆動される単純なすべり扉を持つ
発明による入り口の例を示し、（ａ）〜（ｄ）は一定の
作動条件でのドア装置の作動の時間的順序の例を示し；
（ｅ）〜（ｈ）は様々な作動状態での同じドア装置の別
の実施形態を示す。

【図７】別々に駆動される扉を持つ、本発明の回転木馬
型回転ドアの例を示し、（ａ）〜（ｄ）はこの回転木馬
型回転ドアの様々な作動状況の時間的順序の例を示す。

【図８】（ａ），（ｂ）は本発明の利点を更に高める、
本発明の他の実施形態バリエ−ションを示す図である。

【図９】２つの主として二重扉のすべり戸を持つ２扉の
回転木馬型回転ドアの他の実施例を示し、（ａ）〜
（ｆ）はこのドアの一定の作動での様々な扉の状態の時
間的順序を示す。

【図１０】（ａ），（ｂ）は回転木馬型回転ドアの他の
バリエ−ションを示す図である。

【図１１】本発明により可能となる実際の周囲条件と重
要な入口パラメ−タ−間の関連を示す模式的なグラフで
ある。

【図１２】本発明の装置の最も簡単なモジュ−ル単位の
ブロック図である。

【図１３】周囲を含めたドア装置の例を示す図である。

【図１４】図１３の詳細を示す図である。

【符号の説明】

１，１ａ 通過空間 ２ 通過空間 ３，３ａ すべり戸扉 ４，４ａ すべり戸扉 ５ 矢印方向 ６ 矢印方向 ７，７ａ すべり戸扉 ８ すべり戸扉 ９ 人間 １０，１０ａ，１０ｂ 人間 １１ 矢印方向 １２ ドアエレメント １７ 回転扉 ２０，２０ａ 回転扉 ２１，２１ａ 回転扉 ２２，２２ａ 固定部分 ２４ バス ２５ ライン ２６ ライン ２７ バス ２８ 天候把握 ２９ センサ− ３０ 人間把握 ３１ インプット ３２ 管理システム ３３ すべり戸装置 ３４ 回転ドア装置 ３５ 旋回扉装置 ３６ 駆動 ３７ センサ− ３８ オペレ−トマニュアル ３９，３９ａ，３９ｂ，３９ｃ，３９ｄ，３９ｅ，３９
ｆ，３９ｇ，３９ｈ コントロ−ル機関 ４０ ドア装置 ４１ 部分入り口 ４２ ドアエレメント ４３，４３ａ，４３ｂ 仕切り壁 ４４ 仕切り壁 ４５ 回転ドア装置 ４６，４６ａ，４６ｂ 回転扉 ４７ 制御装置 Ｓ 中央制御装置 Ｕ センサ− Ｖ センサ− Ｋ センサ− Ｐ パラメ−タインプット Ｍ モ−タ−、磁石、モニタ−、信号 Ｂ 利用者 Ｒ 車椅子常用者 Ｇ 荷物を持つ人間 Ｆ 子供と一緒の女性 Ｐ 通行人 Ｓ 静止している人間のグル−プ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成９年６月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図４】

【図１２】

【図１】

【図２】

【図８】

【図１３】

【図３】

【図５】

【図１４】

【図６】

【図７】

【図９】

【図１０】

【図１１】

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレメントあるいは組合せが、少なくと
   も１つのメインのプロセッサ−あるいは少なくともメイ
   ンプログラムモジュ−ルにより、規定の基準（入り口の
   容積、熱の損失、安全性など）がセンサ−により把握さ
   れる交通状況（利用者の密度、所要面積、運動方向、速
   度、識別など）及び／又は周囲条件（温度、風、差圧、
   空気交換需要など）を考慮して最適に充たされるよう、
   コ−ディネ−トされて制御されることを特徴とする、固
   定した構造と少なくとも２つの互いに依存しないモ−タ
   −で動かせるドアエレメントあるいはエレメントの組合
   せから構成される、人間及び／又は車両（シャッタ−）
   のためのドア装置の作動方法。
2. 【請求項２】 この基準がインプット手段を介して（例
   えばサ−ビスコンピュ−タ−、建物管理システム、モデ
   ム結合などを介して）変更できることを特徴とする請求
   項１の方法。
3. 【請求項３】 使用者により（例えばコントロ−ルスイ
   ッチ、オペレ−トマニュアル、使用者の観察する画面な
   ど）選択可能な異なる作動方法のために、この基準が決
   められることを特徴とする請求項１あるいは２の方法。
4. 【請求項４】 関与するプロセッサ−あるいはプログラ
   ムモジュ−ルの少なくとも１つの制御装置が、この基準
   を自ら学んで得られた作動経験（例えば熱の損失、通過
   容量、応答する安全センサ−からの妨害の頻度と大き
   さ）に適合することを特徴とする請求項１−３のうちい
   ずれか１項の方法。
5. 【請求項５】 入り口あるいは入り口部分のメインの制
   御装置が、交通の実際の状況（利用者の密度、運動方
   向、速度、識別など）と周囲（温度、風、差圧、空気交
   換需要など）についてのセンサ−デ−タを、エネルギ−
   損失、利用しやすさ、安全性及び／又は他の関連する基
   準に関する実際の状況のために最適な機能（個々のドア
   本体の運動推移、テスト、調整など）を実現するよう処
   理することを特徴とする請求項１−４のうちいずれか１
   項の方法。
6. 【請求項６】 ドアの通過領域の交通についてのデ−タ
   が、特にビデオ撮影の画像処理により得られることを特
   徴とする請求項１−５のうちいずれか１項の方法。
7. 【請求項７】 システムにより流れているあるいは必要
   な場合評価されるビデオカメラの少なくとも１つが、関
   連するシ−ンを上から床に向かって観察することを特徴
   とする請求項１−６のうちいずれか１項の方法。
8. 【請求項８】 画像処理が、背景（例えば床をブル−に
   彩色する、また／あるいはマ−クエレメントをつける）
   及び／又は照明あるいは光のカ−テンの共同の造形によ
   り、また／あるいは少なくとも２つの、同じシ−ンを異
   なる視角から観察するようコ−ディネ−トされて評価さ
   れるカメラ（ステレオ）により支持されることを特徴と
   する請求項６あるいは７のうちいずれか１項の方法。
9. 【請求項９】 モ−タ−で駆動されるドアエレメントの
   近くの領域での画像処理が、ドアエレメントと結びつ
   き、共に走るセンサ−を用いて行なわれることを特徴と
   する請求項６−８のうちいずれか１項の方法。
10. 【請求項１０】 このエレメントやエレメントの組合せ
    の少なくとも１つの運動が、入り口や入り口部分の下方
    で、場所、幅、運動速度及び／又は開口部の開き持続時
    間が、メインの制御装置により、一時的に規定された基
    準に最もふさわしいように付加的に個々にプロセッサ−
    により制御されることを特徴とする請求項１−１０のう
    ちいずれか１項の方法。
11. 【請求項１１】 入り口制御装置のために利用されるプ
    ロセッサ−が、最適な入り口機能のために不可欠あるい
    は有益な指示を伝達し、その外部の指示に必要あるいは
    有益な通知を受け取る、メインのネットワ−クの中に統
    合されていることを特徴とする、請求項１−１０のうち
    いずれか１項の方法。
12. 【請求項１２】 関与するプロセッサ−の少なくとも２
    つがバス（例えばLON バス）を介して互いに関連するこ
    とを特徴とする請求項１−１１のうちいずれか１項の方
    法。
13. 【請求項１３】 入り口が、少なくとも２つの続いて位
    置するドアエレメントあるいは組合せを包括し、それら
    のうち、閉じられた箇所の各々が、固定した構造及び／
    又は他のドアエレメントと共に、入り口の両側を完全に
    あるいは部分的に遮断し、互いに分けることを特徴とす
    る、請求項１−１２のうちいずれか１項の方法。
14. 【請求項１４】 入り口が多数の扉を持つ回転木馬型回
    転ドアとして作られ、その個々のドア本体は互いに依存
    せず、少なくとも２つの扉がほぼ共通の少なくとも１つ
    の軸のまわりに位置し、それぞれ別々に制御可能な駆動
    を備えていることを特徴とする、請求項１−１３のうち
    いずれか１項の方法。
15. 【請求項１５】 ドア本体が、この（入り口や入り口部
    分のメインの制御装置により）例えば丸いすべり戸エレ
    メントのような、連動して別々に駆動されるすべり戸を
    持ち、外部の境界設定が配置されているのと少なくとも
    ほぼ同じ半径に丸められ、これが、回転木馬型回転ドア
    が開き状態でも通過を最大限に阻止することを特徴とす
    る、請求項１−１４のうちいずれか１項の方法。
16. 【請求項１６】 少なくとも１つのドア本体がマニュア
    ルであるいは、主として、メインの制御装置にコントロ
    −ルされてモ−タ−により、入り口空間の側面の境界の
    近くで回転されまた／あるいは移動され、その結果、大
    きな荷物、非常口、あるいはラッシュアワ−の交通のた
    めの阻止されない通過が可能になることを特徴とする、
    請求項１３−１５のうちいずれか１項の方法。
17. 【請求項１７】 少なくとも１つのグル−プが、それぞ
    れ少なくとも２つの別々に駆動され、制御される扉を持
    つ、任意の組合せの２つの順々に並ぶ、少なくとも２扉
    の平らな・あるいは丸いすべり戸あるいは観音開き・向
    き変えドアなどと、入り口の縦方向に走る仕切り壁を包
    括することを特徴とする、請求項１−１２のうちいずれ
    か１項の方法。
18. 【請求項１８】 仕切り壁が全体としてあるいはエレメ
    ントとして、マニュアルあるいは、主としてメインの制
    御装置にコントロ−ルされてモ−タ−により、入り口空
    間の側面の境界の近くに移動され、その結果、大きな荷
    物、非常口あるいはラッシュアワ−の交通のための阻止
    されない通過を可能にすることを特徴とする、請求項１
    ７の方法。
19. 【請求項１９】 場合によっては存在するすべり戸が、
    マニュアルで、場合によっては付加的にモ−タ−で、主
    としてメインの制御装置にコントロ−ルされて、回転扉
    のように開いて出され、その結果阻止されないパニック
    出口及び／又は大きな荷物、非常口あるいはラッシュア
    ワ−の交通のための阻止されない通路を作ることを特徴
    とする、請求項１７−１８のうちいずれか１項の方法。
20. 【請求項２０】 制御装置が、装置の作動者が望む（荷
    重に関する）閉鎖性と通過の遮断の、交通と周囲に対す
    る適合がいつでも可能なかぎり最適に保証されるようプ
    ログラミングされていることを特徴とする、請求項１−
    １９のうちいずれか１項の方法。
21. 【請求項２１】 入り口や入り口部分のメインの制御装
    置が、通行人に、実際の状況に自動的に適合する光信
    号、蛍光文字、アナウンス、ロボットの身振りなどによ
    り、協力する動作をうながすことを特徴とする、請求項
    １−２０のうちいずれか１項の方法。
22. 【請求項２２】 ドア装置と制御装置の重要な実際的エ
    レメントが重複し、自らを監視し、その結果、逃げ道と
    救助経路のための規定を満たすことを特徴とする請求項
    １−２１のうちいずれか１項の方法。
23. 【請求項２３】 ドア装置（34,40,45）のドアエレメン
    ト（3,4,7,17,20,21,46 ）の開・閉動作が、ドア装置を
    通過する人間(9,10)の位置と数に依存して、センサ−に
    より制御されていることを特徴とする、入り口と出口側
    で通過空間（1,2)を決める、少なくとも１つの固定部分
    (22)と、少なくとも２つの互いに依存しない可動のドア
    エレメントから構成される、人間及び／又は車両のため
    のドア装置。
24. 【請求項２４】 ドア装置(34,40,45)のドアエレメント
    (3,4,7,17,20,21,46) の開・閉速度が、ドア装置を通過
    する人間の接近速度に依存して、センサ−により制御さ
    れることをもって特徴とする、入り口と出口側で通過空
    間(1,2) を決める、少なくとも１つの固定部分(22)と少
    なくとも２つの互いに依存しない可動のドアエレメント
    から構成される、人間及び／又は車両のためのドア装
    置。
25. 【請求項２５】 ドア装置(34,40,45)のドアエレメント
    (3,4,7,17,20,21,46) の開・閉動作が、ドア装置の前の
    外部領域の天候条件及び／又は内部領域の実際的な快適
    さへの要求（侵入不可能など）に依存して、センサ−に
    より制御されることを特徴とする、少なくとも１つの固
    定部分(22)と少なくとも２つの互いに依存しない可動の
    ドアエレメントから構成される、人間及び／又は車両の
    ためのドア装置。
26. 【請求項２６】 開・閉動作及び／又は速度の付加的な
    制御が、建物管理システムのパラメ−タ−により行なわ
    れることを特徴とする、請求項２３−２４のうちいずれ
    か１項のドア装置。
27. 【請求項２７】 開・閉動作及び／又は速度の付加的な
    制御が、支配的なコントロ−ル機関(39a-h) により行な
    われることを特徴とする、請求項２３−２６のうちいず
    れか１項のドア装置。