JP2008261151A - 回転ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一、第二仕切りパネル4、5に設けられる円弧パネル6、7の周回り方向長さを出入り口部2b、2cの周回り方向の長さよりも短く設定するとともに、筒壁体2に沿う閉鎖位置と各出入り口部2b、2cの回転方向後側半部を閉鎖する閉鎖位置とに変位自在な開閉パネル8、9を設けて、各円弧パネル6、7と、開放位置の開閉パネル8、9との回転方向先側縁部同士がそれぞれ同位置になることに伴い、各開閉パネル8、9が対応する円弧パネル6、7と同期して各出入り口部2b、2cを閉鎖する構成とする。
【選択図】図1
Description
ところで、前記構成を満足するためには、ドア体に設けられる仕切りパネルの枚数と、筒壁体の出入り口部における周回り方向の角度範囲(開口幅)との関係が予め設定されており、仕切りパネルの枚数を四枚とした場合では、出入り口部の角度範囲は最大90度に設定することができる。これに対し、仕切りパネルの枚数を二枚とした場合では、二枚の第一、第二仕切りパネルが180度の角度間隔で支軸に固定されており、このままでは、第一、第二仕切りパネルが出入り口部を回転する状態で出入り口部を連通状態としてしまう。このため、従来では、図4に示すように、第一、第二仕切りパネル10、11の外径側縁部に円弧状の円弧パネル10a、11aをドア体の回転方向先側に向けて延出するように連結し、第一、第二仕切りパネル10、11が筒壁体2の出入り口部2b、2cにおいて回転する場合では、円弧パネル10a、11aが出入り口部2b、2cを閉鎖することで屋内外の連通状態を遮断をするようにしている。この場合に、円弧パネル10a、11aの周回り方向の長さは、出入り口部2b、2cの周回り方向の長さと略同じに設定されるが、出入り口部2b、2cを四枚の仕切りパネルを設ける場合のように90度の角度範囲に設定すると、二点鎖線で示すように、各仕切りパネル12、13に設けられる円弧パネル12a、13aの周回り方向の長さが長くなって通行者に不安感を与えてしまうため、60度の角度範囲に設定することが提唱される。
ところで、同径に設定された筒壁体内に、四枚の仕切りパネルを備えたドア体と、二枚の仕切りパネルを備えたドア体の何れかを設ける場合、隣接する仕切りパネルとの間に形成されるコンパートメントの面積は、二枚の仕切りパネルを設けたドア体を用いる場合の方が大きくなる。このため、二枚の仕切りパネルを設けたドア体は、各コンパートメントに収容する人数を多くできるにもかかわらず、前述したように、出入り口の開口幅は60度の角度範囲と狭く(短く)しなければならず、各出入り口部においてコンパートメントに進入する人と、退出する人との両者で混み合ってしまうという問題がある。
請求項2の発明は、開閉パネルは、円弧パネルの回転方向先側縁部が出入り口部の回転方向先側部に対向することにタイミングを合わせて出入り口部を開放するように構成されている請求項1に記載の回転ドア装置である。
請求項3の発明は、開閉パネルは、駆動装置の駆動に伴い開閉方向に変位するよう構成され、前記駆動装置は、ドア体の回転位置に基づいて駆動制御されるように構成されている請求項1または2に記載の回転ドア装置である。
請求項4の発明は、開閉パネルに、出入り口部を開放する方向に向けて付勢する付勢手段と、開放姿勢の開閉パネルの回転方向先側縁部と円弧パネルの回転方向先側縁部とが同位置になることに伴い開閉パネルをドア体に連結し、開閉パネルが出入り口部の所定の閉鎖位置に達することに伴い開閉パネルとドア体との連結を解除する連結手段とを設けて、開閉パネルを、ドア体の回転作動に連動して出入り口部を閉鎖作動し、付勢手段の付勢力に基づいて出入り口部を開放作動するように構成した請求項1または2に記載の回転ドア装置である。
請求項5の発明は、出入り口部は、周回り方向の開口幅が90度の角度範囲に設定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の回転ドア装置である。
請求項2の発明とすることにより、各出入り口部における有効な出入り開口幅をなるべく広く、しかも、長い時間確保できる。
請求項5の発明とすることにより、コンパートメントへの収容人数が多くなっても円滑な出入りが可能となる。
図面において、1は回転ドア装置であって、該回転ドア装置1を構成する筒壁体2は、床面と天井面とのあいだに一体に配される円筒状の本体部2aを備えて構成されており、屋内外に位置して径方向に対向する出入り口部2b、2cが切り欠き形成されている。
そして、前記筒壁体2の出入り口部2b、2cの周回り方向長さ、即ち、各出入り口部2b、2cにおけるドア体3の回転方向先側の先側部2dと回転方向後側の後側部2eとの間の周回り方向長さは、本実施の形態では、真円状に形成された筒壁体2の周縁部において90度の角度範囲で設定される長さとなっており、これによって、二枚の仕切りパネルを用いた回転ドア装置において汎用される出入り口部の開口幅(60度の角度範囲)よりも大きい開口幅を有した広い出入り口部2b、2cに構成されている。
ここで、前記円弧パネル6、7の周方向長さは、各出入り口部2b、2cの周回り方向の長さより短く設定されており、本実施の形態では、各出入り口部2b、2cの略半分(筒壁体2の周縁部において45度の角度範囲で設定される長さ)よりも僅かに長い長さに設定されている。そして、図1に示すように、第一、第二仕切りパネル4、5が出入り口部2b、2cの周回り方向中央部に位置したときに、円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bが、出入り口部2b、2cの回転方向先側部2dを構成する筒壁体本体部2aに積層する状態となるように設定されている。
これら各開閉パネル8、9は、筒壁体2上部に沿って設けられた円弧状のガイドレール(図示せず)にそれぞれ吊持されており、筒壁体2外周面の所定の周回り範囲において、筒壁体2外周面に沿って変位するように設定されている。そして、開閉パネル8、9は、ドア体3の回転方向先側を向く開閉パネル8、9の先端縁部である回転方向先側縁部8a、9aが、出入り口部2b、2cの回転方向後側部2eと周回り方向同位置となり、開閉パネル8、9が筒壁体2に積層状に位置して各出入り口部2b、2cを開放する開放位置(図1における実線)と、開閉パネル8、9の回転方向先側縁部8a、9aが各出入り口部2b、2cの周回り方向略中央部に位置し、出入り口部2b、2cにおける回転方向後側の半部を閉鎖する閉鎖位置(図1における二点鎖線)との間を変位自在となるように設けられている。
一方、前記ドア体3は、前述したようにドア体用駆動装置の駆動により、予め設定される回転速度で、予め設定される回転方向において回転するように設定されている。そして、ドア体用駆動装置を駆動制御する制御部には、ドア体3の回転位置を検知する検知手段が設けられるとともに、前記開閉パネル用駆動装置が接続されている。そして、前記制御部は、ドア体3の各円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bが各出入り口部2b、2cにおける回転方向後側部2eと同位置になることにより、各円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bが開放位置となった開閉パネル8、9の回転方向先側縁部8a、9aと同位置となったことを検知し、該検知に伴い、開閉パネル用駆動装置を閉鎖駆動するように設定されている。これによって、開放位置に位置する開閉パネル8、9は、出入り口部2b、2cの閉鎖作動を開始し、出入り口部2b、2cにおける回転方向後側半部を閉鎖する閉鎖位置にまで変位するが、このとき、開閉パネル8、9の閉鎖速度はドア体3の回転速度に同期するように設定されており、開閉パネル8、9と円弧パネル6、7とは、一体となって回転作動するように設定されている。そして、制御部は、ドア体3の円弧パネル6、7の回転方向後側縁部6a、7aが出入り口部2b、2cの周回り方向中央位置に達することを検知することに伴い、開閉パネル用駆動装置を駆動停止するように設定されており、これによって、開閉パネル8、9は閉鎖位置に保持されるように設定されている。
また、開閉パネル8、9の閉鎖作動は、本実施の形態では、円弧パネル6、7の回転方向後側縁部6a、7aが出入り口部2b、2cの周回り方向中央位置に達することで駆動停止しているが、円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bが出入り口部2b、2cの回転方向先側部2dに対向し、出入り口部2b、2cの回転方向先側部2dに周回り方向の隙間ができない状態となることにタイミングを合わせて駆動停止するようにしてもよい。
ここで、開閉パネル用駆動装置の開放作動における開放速度は、必ずしも閉鎖速度と同速度である必要はなく、ドア体の回転速度よりも速い速度で開放作動させることも可能であり、本実施の形態のように、各仕切りパネル4、5が出入り口部2b、2cの周回り方向中央位置に位置することにタイミングを合わせて開閉パネル8、9が開放位置に変位するように構成することができ、このようにすることで、出入り口部2a、2bからコンパートメントC1、C2への出入り、特にコンパートメントC1、C2からの退出を一層円滑にすることができる。
図2(A)に示す状態は、図1と同様であり、第一、第二仕切りパネル4、5が各出入り口部2b、2cの周回り方向中央に位置しており、各仕切りパネル4、5に一体的に設けられた円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bは、各出入り口部2b、2cの回転方向先側部2dを構成する筒壁体本体部2aに積層する状態となっている。このとき、開閉パネル8、9は開放位置に位置しており、各出入り口部2b、2cは、円弧パネル6、7により回転方向先側部位が閉鎖されていて、第一、第二仕切りパネル4、5と円弧パネル6、7とにより屋内外の連通状態が遮断されている。
前記状態から、ドア体3のさらなる回転がなされると、図3(G)に示すように、円弧パネル6、7の回転方向先側縁部6b、7bが各出入り口部2b、2cの回転方向先側部2dに対向する位置となり、この状態となると、開閉パネル8、9は開放作動をして開放位置に変位する一方で、ドア体3は回転を続行し、第一、第二仕切りパネル4、5が各出入り口部2b、2cの周回り方向中間位置に位置する、前記図2(A)と同様の状態となるように設定されている。そして、ドア体3(第一、第二仕切りパネル4、5、円弧パネル6、7)、および、開閉パネル8、9とは、180度の回転ごとに前記回転を繰り返しながら回転することで、大きな開口幅の出入り口部2b、2cを備えるものでありながら、屋内外の連通状態が遮断され、かつ、屋内外の通行が可能となるように構成されている。
2 筒壁体
2b 屋内側出入り口部
2e 回転方向後側部
3 ドア体
3a 支軸
4 第一仕切りパネル
6 円弧パネル
6b 回転方向先側縁部
8 開閉パネル
8a 回転方向先側縁部
Claims (5)
- 回転中心となる支軸に径方向に対向する二枚の仕切りパネルの内径側縁部を固定してなるドア体を、径方向に対向して屋内外の出入り口部が形成された筒壁体の筒中心に回転自在に設けてなる回転ドア装置において、仕切りパネルの外径側縁部に、出入り口部の周回り方向の開口幅よりも幅狭な円弧状の円弧パネルを、ドア体の回転方向先側に向けてそれぞれ延出配設する一方、筒壁体の出入り口部の回転方向後側部位に、円弧状に形成され、筒壁体に沿う開放位置と出入り口部の回転方向後側半部を閉鎖する閉鎖位置とに変位自在な開閉パネルを設けて、円弧パネルの回転方向先側縁部が、開放位置に位置する開閉パネルの回転方向先側縁部と同位置か、開放位置に位置する開閉パネルの回転方向先側縁部よりも回転方向先側に位置することに伴い、開閉パネルが円弧パネルと同期して出入り口部を閉鎖し、円弧パネルの回転に伴い出入り口部の回転方向後側に形成される隙間を開閉パネルが閉鎖するように構成した回転ドア装置。
- 開閉パネルは、円弧パネルの回転方向先側縁部が出入り口部の回転方向先側部に対向することにタイミングを合わせて出入り口部を開放するように構成されている請求項1に記載の回転ドア装置。
- 開閉パネルは、駆動装置の駆動に伴い開閉方向に変位するよう構成され、前記駆動装置は、ドア体の回転位置に基づいて駆動制御されるように構成されている請求項1または2に記載の回転ドア装置。
- 開閉パネルに、出入り口部を開放する方向に向けて付勢する付勢手段と、開放姿勢の開閉パネルの回転方向先側縁部と円弧パネルの回転方向先側縁部とが同位置になることに伴い開閉パネルをドア体に連結し、開閉パネルが出入り口部の所定の閉鎖位置に達することに伴い開閉パネルとドア体との連結を解除する連結手段とを設けて、開閉パネルを、ドア体の回転作動に連動して出入り口部を閉鎖作動し、付勢手段の付勢力に基づいて出入り口部を開放作動するように構成した請求項1または2に記載の回転ドア装置。
- 出入り口部は、周回り方向の開口幅が90度の角度範囲に設定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の回転ドア装置。
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2007
- 2007-04-12 JP JP2007104546A patent/JP5112735B2/ja active Active
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