JPH10221852A - ポジ型感光性組成物 - Google Patents

ポジ型感光性組成物

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JPH10221852A
JPH10221852A JP9024011A JP2401197A JPH10221852A JP H10221852 A JPH10221852 A JP H10221852A JP 9024011 A JP9024011 A JP 9024011A JP 2401197 A JP2401197 A JP 2401197A JP H10221852 A JPH10221852 A JP H10221852A
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JP
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acid
divalent
repeating structural
resin
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JP9024011A
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Toshiaki Aoso
利明 青合
Kenichiro Sato
健一郎 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 250nm以下、特に220nm以下の波長
の露光光源の使用に好適で、良好な感度、解像度を与
え、耐ドライエッチング性が優れ、露光後PEB処理ま
で経時させてもプロファイル等の性能変動が小さいポジ
型感光性組成物を提供することである。 【解決手段】 活性光線又は放射線の照射により分解し
て酸を発生する基を有する繰り返し構造単位と、脂環式
基を有する繰り返し構造単位と、酸の作用により分解し
てアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基を有する
繰り返し構造単位を有する樹脂を含有するポジ型感光性
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等の半導体製
造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更
にその他のフォトファブリケーション工程に使用される
ポジ型感光性組成物に関するものである。更に詳しくは
250nm以下の遠紫外線を露光光源とする場合に好適
なポジ型感光性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポジ型フォトレジスト組成物としては、
一般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノ
ンジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例
えば、「ノボラック型フェノール樹脂/ナフトキノンジ
アジド置換化合物」として米国特許第3,666,473号、米
国特許第4,115,128号及び米国特許第4,173,470号等に、
また最も典型的な組成物として「クレゾール−ホルムア
ルデヒドより成るノボラック樹脂/トリヒドロキシベン
ゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステル」の例がトンプソン「イントロダクション・ト
ゥー・マイクロリソグラフィー」(L.F.Thompson「Intr
oduction to Microlithography」)(ACS出版、N
o.2,19号、p112〜121)に記載されてい
る。このような基本的にノボラック樹脂とキノンジアジ
ド化合物から成るポジ型フォトレジストは、ノボラック
樹脂がプラズマエッチングに対して高い耐性を与え、ナ
フトキノンジアジド化合物は溶解阻止剤として作用す
る。そして、ナフトキノンジアジドは光照射を受けると
カルボン酸を生じることにより溶解阻止能を失い、ノボ
ラック樹脂のアルカリ溶解度を高めるという特性を持
つ。
【0003】これまで、かかる観点からノボラック樹脂
とナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポ
ジ型フォトレジストが開発、実用化され、0.8μm〜
2μm程度までの線幅加工に於いては十分な成果をおさ
めてきた。しかし、集積回路はその集積度を益々高めて
おり、超LSIなどの半導体基板の製造に於いてはハー
フミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工が
必要とされるようになってきた。
【0004】パターンの微細化を図る手段の一つとし
て、レジストのパターン形成の際に使用される露光光源
の短波長化が知られている。このことは光学系の解像度
(線幅)Rを表すレイリーの式、 R=k・λ/NA (ここでλは露光光源の波長、NAはレンズの開口数、
kはプロセス定数)で説明することができる。この式か
らより高解像度を達成する、即ちRの値を小さくする為
には、露光光源の波長λを短くすれば良いことがわか
る。例えば64Mビットまでの集積度のDRAMの製造
には、現在まで高圧水銀灯のi線(365nm)が光源
として使用されてきた。更に、256MビットDRAM
の量産プロセスには、i線に変わりKrFエキシマレー
ザー(248nm)が露光光源として採用が検討されて
いる。更に1Gビット以上の集積度を持つDRAMの製
造を目的として、より短波長の光源が検討されており、
ArFエキシマレーザー(193nm)、F2 エキシマ
レーザー(157nm)、X線、電子ビーム等の利用が
有効であると考えられている(上野巧ら、「短波長フォ
トレジスト材料−ULSIに向けた微細加工−」、ぶん
しん出版、1988年)。
【0005】従来のノボラックとナフトキノンジアジド
化合物から成るレジストを遠紫外光やエキシマレーザー
光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用いると、
ノボラック及びナフトキノンジアジドの遠紫外領域に於
ける吸収が強いために光がレジスト底部まで到達しにく
くなり、低感度でテーパーのついたパターンしか得られ
ない。
【0006】このような問題を解決する手段の一つが、
米国特許第4,491,628号、欧州特許第249,139号等に記載
されている化学増幅系レジスト組成物である。化学増幅
系ポジ型レジスト組成物は、遠紫外光などの放射線の照
射により露光部に酸を生成させ、この酸を触媒とする反
応によって、活性放射線の照射部と非照射部の現像液に
対する溶解性を変化させパターンを基板上に形成させる
パターン形成材料である。
【0007】このような例として、光分解により酸を発
生する化合物と、アセタールまたはO,N−アセタール
化合物との組合せ(特開昭48−89003号)、オル
トエステル又はアミドアセタール化合物との組合せ(特
開昭51−120714号)、主鎖にアセタール又はケ
タール基を有するポリマーとの組合せ(特開昭53−1
33429号)、エノールエーテル化合物との組合せ
(特開昭55−12995号)、N−アシルイミノ炭酸
化合物との組合せ(特開昭55−126236号)、主
鎖にオルトエステル基を有するポリマーとの組合せ(特
開昭56−17345号)、第3級アルキルエステル化
合物との組合せ(特開昭60−3625号)、シリルエ
ステル化合物との組合せ(特開昭60−10247
号)、及びシリルエーテル化合物との組合せ(特開昭6
0−37549号、特開昭60−121446号)等を
挙げることができる。これらは原理的に量子収率が1を
越えるため、高い感光性を示す。
【0008】同様に、酸存在下加熱することにより分解
し、アルカリ可溶化する系として、例えば、特開昭59
−45439号、特開昭60−3625号、特開昭62
−229242号、特開昭63−27829号、特開昭
63−36240号、特開昭63−250642号、特
開平5−181279号、Polym.Eng.Sce.,23巻、1012
頁(1983);ACS.Sym.242巻、11頁(1984);Semicondu
ctor World 1987年、11月号、91頁;Macromolecules,21
巻、1475頁(1988);SPIE,920巻、42頁(1988)等に記
載されている露光により酸を発生する化合物と、第3級
又は2級炭素(例えばt-ブチル、2-シクロヘキセニル)
のエステル又は炭酸エステル化合物との組合せ系、更に
特開平4−219757号、同5−249682号、同
6−65332号等に記載されているアセタール化合物
との組み合わせ系、及び特開平4−211258号、同
6−65333号等に記載されているt−ブチルエーテ
ル化合物との組み合わせ系等が挙げられる。
【0009】これらの系は、主として248nm領域で
の吸収の小さい、ポリ(ヒドロキシスチレン)を基本骨
格とする樹脂を主成分に使用する為、KrFエキシマレ
ーザーを露光光源とする場合には、高感度、高解像度
で、且つ良好なパターンを形成し、従来のナフトキノン
ジアジド/ノボラック樹脂系に比べて良好な系となり得
る。しかしながら、更なる短波長の光源、例えばArF
エキシマレーザー(193nm)を露光光源として使用
する場合は、芳香族基を有する化合物が本質的に193
nm領域に大きな吸収を示す為、上記化学増幅系でも十
分ではなかった。また193nm領域の吸収の小さいポ
リマーとして、ポリ(メタ)アクリレートの利用がJ. V
ac. Sci. Technol., B9, 3357 (1991). に記載されてい
るが、このポリマーは一般に半導体製造工程で行われる
ドライエッチングに対する耐性が、芳香族基を有する従
来のフェノール樹脂に比べ低いという問題があった。
【0010】これに対し、脂環式基を有するポリマー
が、芳香族基と同様の耐ドライエッチング性を示し、且
つ193nm領域の吸収が小さいことがProc. of SPIE,
1672,66 (1992).で報告され、近年同ポリマーの利用
が精力的に検討されるに至った。具体的には、特開平4
−39665号、同5−80515号、同5−2652
12号、同5−297591号、同5−346668
号、同6−289615号、同6−324494号、同
7−49568号、同7−185046号、同7−19
1463号、同7−199467号、同7−23451
1号、同7−252324号等の明細書に記載されてい
るポリマーが挙げられる。しかしながら、これらポリマ
ーは脂環式基に由来する疎水性の為か、レジスト組成に
併用する酸発生化合物との相溶性が十分ではなかった。
その結果として感度の低下を起こしたり、画像部におけ
る現像残り(スカム)の原因となったりすることがあっ
た。
【0011】また、250nm以下の露光光源に適した
微細パターン形成用の化学増幅型レジストでは、露光か
ら酸分解促進の為の加熱処理(PEB処理)を行うまで
の時間を経過させると、雰囲気中及び基板表面の塩基性
不純物による影響(酸の失活)により、現像後のレジス
トパターンのプロファイルや線幅が変化するという現象
がより顕著に見られた。これは、上記脂環式基を有する
ポリマーを使用した系では、レジスト膜表面での酸発生
化合物量が少なくなる為か、これら塩基性不純物よる影
響をいっそう受け易くなり、露光後PEB処理までの経
時により、現像後のレジストパターンのプロファイルや
線幅が大きく変化するという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、250nm以下、特に220nm以下の波長の露光
光源の使用に好適なポジ型感光性組成物を提供すること
であり、具体的には、250nm以下、特に220nm
以下の波長の露光光源の使用時に、良好な感度、解像度
を与え、耐ドライエッチング性が優れ、露光後PEB処
理まで経時させてもプロファイル等の性能変動が小さい
ポジ型感光性組成物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記諸特
性に留意し鋭意検討した結果、本発明の目的が、酸発生
基、脂環式基、酸分解性基を同一分子中に導入した樹脂
を使用することで見事に達成されることを見出し、本発
明に到達した。即ち、本発明は、下記構成である。 (1) 活性光線又は放射線の照射により分解して酸を
発生する基を有する繰り返し構造単位を少なくとも1つ
と、脂環式基を有する繰り返し構造単位を少なくとも1
つと、酸の作用により分解してアルカリ現像液中での溶
解性を増大させる基を有する繰り返し構造単位を少なく
とも1つを有する樹脂を含有することを特徴とするポジ
型感光性組成物。 (2) 前記脂環式基を有する繰り返し構造単位が、多
環型の脂環式基を有する繰り返し構造単位であることを
特徴とする上記(1)に記載のポジ型感光性組成物。 (3) 前記樹脂が、下記一般式(I)、(II)又は(I
II)で表される繰り返し構造単位のうち少なくとも1つ
と、下記一般式(IV)、(V)又は(VI)で表される繰
り返し構造単位のうち少なくとも1つと、下記一般式(V
II)、(VIII)又は(IX)で表される繰り返し構造単位
のうち少なくとも1つを有し、酸の作用により分解して
アルカリ現像液中での溶解性が増大する樹脂であること
を特徴とする請求項2に記載のポジ型感光性組成物。
【0014】
【化3】
【0015】式(I)〜(IX)中、R1 〜R2 、R4
8 、R10〜R14、R16〜R18は各々同じでも異なって
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アル
キル基又はハロアルキル基を表す。R3 はシアノ基、カ
ルボキシル基、−CO−OR25又は−CO−N(R26
(R 27)を表す。R9 、R15は各々同じでも異なってい
てもよく、シアノ基、カルボキシル基、−CO−OR28
又は−CO−N(R29)(R30)を表す。X1 〜X3
各々同じでも異なっていてもよく、単結合、2価のアリ
ーレン基、2価のアルキレン基、2価のシクロアルキレ
ン基、−O−、−SO2 −、−O−CO−R31−、−C
O−O−R32−又は−CO−N(R33)−R34−を表
す。X4 〜X9 は各々同じでも異なっていてもよく、単
結合、2価のアルキレン基、2価のシクロアルキレン
基、−O−、−SO2 −、−O−CO−R35−、−CO
−O−R36−、−CO−N(R37)−R38−基を表す。
【0016】R25はアルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
26、R27、R33は各々同じでも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アリール基又はアラルキル基を表す。R28はアルキ
ル基、シクロアルキル基又はアルケニル基を表す。
29、R30、R37は各々同じでも異なっていてもよく、
水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニ
ル基を表す。また、R26とR27及びR29とR30が各々結
合して環を形成しても良い。R31、R32、R34は各々同
じでも異なっていてもよく、単結合、2価のアリーレン
基、2価のアルキレン基又は2価のシクロアルキレン基
を表し、これら2価の基は、更にエーテル基、エステル
基、アミド基、ウレタン基あるいはウレイド基とともに
2価の基を形成してもよい。
【0017】R35、R36、R38は各々同じでも異なって
いてもよく、単結合、2価のアルキレン基もしくは2価
のシクロアルキレン基を表し、これら2価の基は、更に
エーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン基あるい
はウレイド基とともに2価の基を形成してもよい。A
は、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する基を
表す。Yは、多環型の脂環式基を表す。Bは、酸の作用
により分解してアルカリ現像液中での溶解性を増大させ
る基を表す。
【0018】(4) 前記樹脂が、カルボキシル基を有
する繰り返し構造単位を少なくとも1つを有することを
特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のポジ
型感光性組成物。 (5) 前記カルボキシル基を有する繰り返し構造単位
が、下記一般式(X)、(XI)又は(XII)で表される繰
り返し構造単位のうち少なくとも1つである前記(4)
に記載のポジ型感光性組成物。
【0019】
【化4】
【0020】式(X)、(XI)又は(XII)中、R19〜R
20、R22〜R24は各々同じでも異なっていてもよく、水
素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基又はハロ
アルキル基を表す。R21はシアノ基、カルボキシル基、
−CO−OR39、又は−CO−N(R40)(R41)を表
す。X10〜X12は各々同じでも異なっていてもよく、単
結合、2価のアルキレン基、2価のシクロアルキレン
基、−O−、−SO2 −、−O−CO−R42−、−CO
−O−R43−又は−CO−N(R44)−R45−を表す。
39はアルキル基、シクロアルキル基又はアルケニル基
を表す。R40、R41、R44は各々同じでも異なっていて
もよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又は
アルケニル基を表す。またR40、R41が結合して環を形
成しても良い。R42、R43、R45は各々同じでも異なっ
ていてもよく、単結合、2価のアルキレン基もしくは2
価のシクロアルキレン基を表し。これらの2価の基は、
更にエーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン基又
はウレイド基とともに2価の基を形成してもよい。
【0021】(6) 酸の作用により分解しうる基を有
し、アルカリ現像液中での溶解性が酸の作用により増大
する、分子量3,000以下の低分子酸分解性溶解阻止
化合物を含有することを特徴とする上記(1)〜(5)
のいずれかに記載のポジ型感光性組成物。 (7) 露光光源として、250nm以下の波長の遠紫
外光を使用することを特徴とする上記(1)〜(6)の
いずれかに記載のポジ型感光性組成物。 (8) 露光光源として、220nm以下の波長の遠紫
外光を使用することを特徴とする前記(1)〜(6)の
いずれかに記載のポジ型感光性組成物。
【0022】上記のように、250nm以下、特に22
0nm以下の波長の露光光源の使用に好適な化学増幅型
レジストの酸分解性ポリマーとして、同露光により酸を
発生する基、脂環式基、酸分解性基を同一分子中に導入
した樹脂を使用することで、酸発生化合物を別に添加し
た系で問題であった相溶性が改良され、それにより高感
度、高解像度、且つ露光後PEB処理まで経時させても
優れたパターンプロファイルが得られた。特開昭62−
38450号、同62−38451号、特開平4−23
0645号の明細書に、主として感度向上の観点から、
酸発生基と特定の酸分解性基を同一分子中に有する樹脂
の使用について開示されている。但しこれらの系では感
度向上効果は必ずしも十分ではなかった。本発明におけ
る、酸発生基、酸分解性基、更に脂環式基、特に多環型
の脂環式基を同一分子中に有する樹脂を使用した系で
は、これまでの系に比べ大きな感度向上が見られ、更に
驚くべきことに250nm以下の露光光源を使用し、微
細パターンを形成する際に問題となった露光後PEB処
理までの経時による、パターンプロファイル等の性能の
変動が大きく改善された。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に使用する化合物に
ついて詳細に説明する。 [1]活性光線又は放射線の照射により分解して酸を発
生する基(酸発生基ともいう)を有する繰り返し構造単
位 上記酸発生基を有する繰り返し構造単位としては、活性
光線又は放射線の照射により分解して酸を発生する構造
を有するものであればいずれでも用いることができる。
本発明においては、上記酸発生基を有する繰り返し構造
単位として上記一般式(I)〜(III)で表される繰り返
し構造単位が好ましい。前記一般式(I)〜(III)にお
けるR1 〜R2 、R4 〜R6 のアルキル基としては、好
ましくは置換基を有していても良いメチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基のよ
うな炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハロアルキル
基としては、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原
子が置換した炭素数1〜4個のアルキル基、例えばフル
オロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、フル
オロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基等が挙
げられる。
【0024】R25〜R27、、R33のアルキル基として
は、好ましくは置換基を有していても良いメチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基の
ような炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアル
キル基としては、好ましくは置換基を有していても良い
シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基のような炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケ
ニル基としては、好ましくは置換基を有していても良い
ビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペン
テニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭
素数2〜6個のものが挙げられる。アリール基として
は、置換基を有していても良い炭素数6〜14個の単
環、多環の芳香族基が好ましく、具体的にはフェニル
基、トリル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル
基、ナフチル基等が挙げられる。アラルキル基として
は、ベンジル基、フェネチル基、クミル基等の置換基を
有していても良い炭素数7〜15個のものが挙げられ
る。R26とR27が各々結合して窒素原子とともに形成す
る環としては、5〜8員環を形成するものが好ましい
が、具体的にはピロリジン、ピペリジン、ピペラジン等
が挙げられる。
【0025】X1 〜X3 、R31、R32、R34のアリーレ
ン基は、置換基を有していても良い炭素数6〜14個の
ものが好ましく、具体的にはフェニレン基、トリレン
基、ナフチレン基等が挙げられる。アルキレン基として
は、好ましくはメチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基等の炭素
数1〜8個のものが挙げられる。シクロアルキレン基と
しては、好ましくは置換基を有していても良いシクロペ
ンチレン基、シクロヘキシレン基等の炭素数5〜8個の
ものが挙げられる。
【0026】また上記の好ましい更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、ニトロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド
基、R 1 〜R2 、R4 〜R6 のアルキル基、メトキシ
基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、
ベンゾイル基等のアシル基、アセトキシ基、ブチリルオ
キシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基が挙げられる。
【0027】Aは活性光線又は放射線の照射により酸を
発生する基を表し、具体的には光カチオン重合の光開始
剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光
変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている
公知の光により酸を発生する化合物を含む基が挙げられ
る。活性光線又は放射線の照射により酸を発生する基と
しては、下記光酸発生剤を含む基を具体的に挙げること
ができる。
【0028】S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.Eng.,18,38
7(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(1980)等に記載
のジアゾニウム塩。 米国特許第4,069,055号、同4,069,056号、同 Re 27,992
号、特願平3-140,140号等に記載のアンモニウム塩。 D.C.Necker etal,Macromolecules,17,2468(1984)、C.S.
Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASIA,p478 Tokyo,
Oct(1988)、米国特許第4,069,055号、同4,069,056 号等
に記載のホスホニウム塩。
【0029】J.V.Crivello etal,Macromorecules,10
(6),1307(1977)、Chem.&Eng.News,Nov.28,p31(1988)、
欧州特許第104,143号、米国特許第339,049号、同第410,
201号、特開平2-150,848号、特開平2-296,514号等に記
載のヨードニウム塩。 J.V.Crivello etal,Polymer J.17,73(1985)、J.V.Crive
llo et.al.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt eta
l,J.Polymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、
J.V.Crivello etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.
Crivello etal,Macromorecules,14(5),1141(1981)、J.
V.Crivello etal,J.PolymerSci.,PolymerChem.Ed.,17,2
877(1979)、欧州特許第370,693 号、同3,902,114 号、
同233,567号、同297,443号、同297,442号、米国特許第
4,933,377号、同161,811号、同410,201号、同339,049
号、同4,760,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、
獨国特許第2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581
号等に記載のスルホニウム塩。
【0030】J.V.Crivello etal, Macromorecules, 10
(6), 1307(1977)、J.V.Crivello etal,J. PolymerSci.,
Polymer Chem.Ed., 17, 1047(1979)等に記載のセレノ
ニウム塩。 C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASIA,p478 To
kyo,Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩等のオニウム
塩。 米国特許第3,905,815号、特公昭46-4605 号、特開昭48-
36281号、特開昭55-32070号、特開昭60-239736号、特開
昭61-169835 号、特開昭61-169837号、特開昭62-58241
号、特開昭62-212401号、特開昭63-70243号、特開昭63-
298339号等に記載の有機ハロゲン化合物。 K.Meier etal,J.Rad.Curing,13(4),26(1986)、T.P.Gill
etal,Inorg.Chem.,19,3007(1980)、D.Astruc,Acc.Che
m.Res.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等に記載
の有機金属/有機ハロゲン化物。
【0031】S.Hayase etal,J.Polymer Sci.,25,753(19
87)、E.Reichmanis etal,J.PholymerSci.,Polymer Chem.
Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu etal,J.Photochem.,36,85,39,
317(1987)、 B.Amit etal,Tetrahedron Lett.,(24)2205
(1973)、D.H.R.Barton etal,J.Chem Soc.,3571(1965)、P.
M.Collins etal,J.Chem.SoC.,Perkin I,1695(1975)、M.R
udinstein etal,Tetrahedron Lett.,(17),1445(1975)、
J.W.Walker etalJ.Am.Chem.Soc.,110,7170(1988)、S.C.B
usman etal,J.Imaging Technol.,11(4),191(1985)、H.M.
Houlihan etal,Macormolecules,21,2001(1988)、P.M.Col
lins etal,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,532(1972)、S.Hay
ase etal,Macromolecules,18,1799(1985)、E.Reichmanis
etal,J.Electrochem.Soc.,Solid State Sci.Technol.,
130(6)、F.M.Houlihan etal,Macromolcules,21,2001(198
8)、 欧州特許第0290,750号、同046,083号、同156,535
号、同271,851号、同0,388,343号、 米国特許第3,901,71
0号、同4,181,531号、特開昭60-198538号、特開昭53-13
3022号等に記載のo−ニトロベンジル型保護基を有する
光酸発生剤。
【0032】M.TUNOOKA etal,Polymer Preprints Japa
n,35(8)、G.Berner etal,J.Rad.Curing,13(4)、W.J.Mijs
etal,Coating Technol.,55(697),45(1983),Akzo、H.Adac
hietal,Polymer Preprints,Japan,37(3)、欧州特許第019
9,672号、同84515号、同199,672号、同044,115号、同01
01,122号、米国特許第618,564号、同4,371,605号、同4,
431,774号、特開昭64-18143 号、特開平2-245756号、特
願平3-140109号等に記載のイミノスルフォネ−ト等に代
表される光分解してスルホン酸を発生する化合物。
【0033】特開昭61-166544号等に記載のジスルホン
化合物。 さらに、V.N.R.Pillai,Synthesis,(1),1(1980)、A.Abad
etal,Tetrahedron Lett.,(47)4555(1971)、D.H.R.Bart
on etal,J.Chem.Soc.,(C),329(1970)、米国特許第3,77
9,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光により酸を
発生する化合物。
【0034】Aは、更に、一般式(I)〜一般式(III)
で示される繰り返し構造単位のうちのA以外の他の部分
構造と一緒になって上記の光酸発生化合物を構成する基
をも表す。
【0035】本発明に有効に用いられる一般式(I)〜
一般式(III)で表される繰り返し構造単位としては、好
ましくは各々下記一般式(I−1)〜(I−41)、一
般式(II−1)〜(II−16)、一般式(III−1)〜(I
II−10)で表されるものを挙げることができる。
【0036】
【化5】
【0037】
【化6】
【0038】
【化7】
【0039】
【化8】
【0040】
【化9】
【0041】
【化10】
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】上記一般式中、Ar1 、Ar5 、Ar
8 は、上記のX1 〜X3 、R31、R32、R 34で示したア
リーレン基と同様の、置換基を有していても良いアリー
レン基を表す。Ar2 〜Ar4 、Ar6 〜Ar7 は、上
記のR25〜R27、R33で示したアリール基と同様の、置
換基を有していても良いアリール基を表す。R01は水素
原子、メチル基、クロロメチル基又はシアノ基を表す。
【0048】R02、R020 、R021 は、X1 〜X3 、R
31、R32、R34で示したものと同様の、アリーレン基、
アルキレン基又はシクロアルキレン基を表す。R03、R
05〜R010 、R013 、R015 〜R019 、R022 は上記で
示したものと同様の、アルキル基、ハロアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アラルキル基を表す。R
04は上記で示したものと同様の、置換基を有していても
良いアリーレン基、アルキレン基、更には置換基を有し
ていても良い炭素数2〜6個のアルケニレン基を表す。
このアルケニル基としては、置換基を有していてもよ
い、エチレン基、プロペニレン基、ブテニレン基等の炭
素数2〜6個のアルケニレン基が好ましい。
【0049】R011 、R014 は水酸基、ハロゲン原子
(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、上記で好ましい更な
る置換基として示したアルキル基、アルコキシ基、アル
コキシカルボニル基、アシロキシ基を表す。R012 はニ
トロ基、シアノ基、又はトリフルオロメチル基、ペンタ
フルオロエチル基等の過フルオロアルキル基を表す。X
- はアリールスルホン酸、ヘテロアリールスルホン酸、
アルキルスルホン酸、シクロアルキルスルホン酸、又は
過フルオロアルキルスルホン酸のアニオンを表す。nは
0又は1を表す。
【0050】本発明の樹脂中における一般式(I)〜一
般式(III)で表される繰り返し構造単位の含有量は、露
光光源でのその構造の吸収性及び感光性により調整され
るが、全繰り返し単位に対して、0.1モル%以上含有
することが好ましい。より好ましくは0.5〜20モル
%、更に好ましくは1〜10モル%の範囲で使用され
る。
【0051】以下に一般式(I)〜一般式(III)で表さ
れる繰り返し構造単位の具体例〔(a1)〜(a19
6)〕を示すが、本発明がこれに限定されるものではな
い。
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】
【化22】
【0059】
【化23】
【0060】
【化24】
【0061】
【化25】
【0062】
【化26】
【0063】
【化27】
【0064】
【化28】
【0065】
【化29】
【0066】
【化30】
【0067】
【化31】
【0068】
【化32】
【0069】
【化33】
【0070】
【化34】
【0071】
【化35】
【0072】
【化36】
【0073】
【化37】
【0074】
【化38】
【0075】[2]脂環式基を有する繰り返し構造単位 脂環式基を有する繰り返し構造単位としては、脂環式基
を有するものであれば、いずれのものでも用いることが
できる。脂環式基としては好ましくは多環型の脂環式が
好ましい。これにより、耐ドライエッチング性が更に効
果的に発現できる。脂環式基を有する繰り返し構造単位
としては、前記一般式(IV)〜(VI)で表される繰り返
し構造単位が好ましい。前記一般式(IV)〜(VI)にお
けるR7 〜R8 、R10〜R12のアルキル基としては、好
ましくは置換基を有していても良いメチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基のよ
うな炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハロアルキル
基としては、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原
子が置換した炭素数1〜4個のアルキル基、例えばフル
オロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、フル
オロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基等が挙
げられる。
【0076】R28〜R30、R37のアルキル基としては、
好ましくは置換基を有していても良いメチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基のような
炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアルキル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いシクロ
プロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のよ
うな炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケニル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いビニル
基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭素数2
〜6個のものが挙げられる。R29とR30とが結合して窒
素原子とともに形成する環としては、5〜8員環を形成
するものが好ましいが、具体的にはピロリジン、ピペリ
ジン、ピペラジン等が挙げられる。
【0077】X4 〜X6 、R35、R36、R38のアルキレ
ン基としては、好ましくは置換基を有していても良いメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘ
キシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜8個のものが
挙げられる。シクロアルキレン基としては、好ましくは
置換基を有していても良いシクロペンチレン基、シクロ
ヘキシレン基等の炭素数5〜8個のものが挙げられる。
【0078】Yは多環型の脂環式基を表し、好ましくは
置換基を有していても良い炭素数5個以上のビシクロ、
トリシクロ、テトラシクロ等の脂環式基であり、より好
ましくは置換基を有していても良い炭素数6〜30個、
更に好ましくは置換基を有していても良い炭素数7〜2
5個の多環型の脂環式基を表す。
【0079】また上記の好ましい更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、ニトロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド
基、R 7 〜R8 、R10〜R12のアルキル基、メトキシ
基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、
ベンゾイル基等のアシル基、アセトキシ基、ブチリルオ
キシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基が挙げられる。
本発明に用いられる多環型の脂環式基のうちの脂環式部
分の代表的な構造としては、例えば下記に示すものが挙
げられる。
【0080】
【化39】
【0081】
【化40】
【0082】本発明に係わる樹脂中における上記多環型
の脂環式基を有する一般式(IV)〜(VI)で表される繰
り返し構造単位の含有量は、耐ドライエッチング性とア
ルカリ現像性、基板密着性等とのバランスにより調整さ
れるが、全繰り返し単位に対して20モル%以上含有す
ることが好ましい。より好ましくは30〜80モル%、
更に好ましくは35〜70モル%の範囲で使用される。
以下に一般式(IV)〜(VI)で表される繰り返し構造単
位の具体例〔(b1)〜(b42)〕を示すが、本発明
がこれに限定されるものではない。
【0083】
【化41】
【0084】
【化42】
【0085】
【化43】
【0086】
【化44】
【0087】
【化45】
【0088】
【化46】
【0089】[3]酸の作用により分解してアルカリ現
像液中での溶解性を増大させる基(酸分解性基ともい
う)を有する繰り返し構造単位 酸分解性基を有するものであれば、いずれのものでも用
いることができる。酸分解性基を有する繰り返し構造単
位としては、好ましくは上記一般式(VII)〜(IX)で表
される繰り返し構造単位である。前記一般式(VII)〜
(IX)におけるR13〜R14、R16〜R18のアルキル基と
しては、好ましくは置換基を有していても良いメチル
基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハ
ロアルキル基としては、好ましくはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子が置換した炭素数1〜4個のアルキル基、
例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチ
ル基、フルオロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチ
ル基等が挙げられる。
【0090】R28〜R30、R37のアルキル基としては、
好ましくは置換基を有していても良いメチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基のような
炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアルキル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いシクロ
プロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のよ
うな炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケニル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いビニル
基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭素数2
〜6個のものが挙げられる。R29とR30とが結合して窒
素原子とともに形成する環としては、5〜8員環を形成
するものが好ましいが、具体的にはピロリジン、ピペリ
ジン、ピペラジン等が挙げられる。
【0091】X7 〜X9 、R35、R36、R38のアルキレ
ン基としては、好ましくは置換基を有していても良いメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘ
キシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜8個のものが
挙げられる。シクロアルキレン基としては、好ましくは
置換基を有していても良いシクロペンチレン基、シクロ
ヘキシレン基等の炭素数5〜8個のものが挙げられる。
【0092】また上記の好ましい更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、ニトロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド
基、R 7 〜R8 、R10〜R12のアルキル基、メトキシ
基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、
ベンゾイル基等のアシル基、アセトキシ基、ブチリルオ
キシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基が挙げられる。
【0093】Bは酸の作用により分解してアルカリ現像
液中での溶解性を増大させる基を表す。例えば、酸の作
用により加水分解し酸を形成する基、更には酸の作用に
より炭素カチオンが脱離し酸を形成する基が挙げられ
る。好ましくは下記一般式(XIII)〜(XIV)で表される
基を表す。これにより、経時での安定性に優れるように
なる。
【0094】
【化47】
【0095】ここで、一般式中のR46〜R48は、それぞ
れ同一でも相異していても良く、水素原子、又は置換基
を有していても良い、アルキル基、シクロアルキル基も
しくはアルケニル基を表す。但し式(XIII)におけるR
46〜R48の内、少なくとも1つは水素原子以外の基であ
る。R49は置換基を有していても良い、アルキル基、シ
クロアルキル基又はアルケニル基を表す。また式(XII
I)におけるR46〜R48の内の2つ、及び式(XIV)にお
けるR46〜R47、R49の内の2つの基が結合して3〜8
個の炭素原子、ヘテロ原子から成る環構造を形成しても
良い。このような環としては、具体的にはシクロプロピ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、1−シクロヘキセニル、2−テトラヒドロフラニ
ル、2−テトラヒドロピラニル等が挙げられる。Z1
2 は、式中同じでも異なってもよく各々O又はSを表
す。ここでアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基としては、上記R28〜R 30、R37で示したものと同様
のものが好ましい。
【0096】本発明に係わる樹脂中における上記一般式
(VII)〜(IX)で表される繰り返し構造単位の含有量
は、アルカリ現像性、基板密着性、更には耐ドライエッ
チング性等の性能により調整されるが、全繰り返し単位
に対して好ましくは5〜50モル%、更に好ましくは1
0〜40モル%の範囲で使用される。以下に一般式(VI
I)〜(IX)で表される繰り返し構造単位の具体例
〔(c1)〜(c30)〕を示すが、本発明がこれに限
定されるものではない。
【0097】
【化48】
【0098】
【化49】
【0099】
【化50】
【0100】
【化51】
【0101】[4]本発明における樹脂には、更にカル
ボキシル基を有する繰り返し構造単位を含有することが
好ましい。これにより、アルカリ現像性、基板への密着
性が向上する。カルボキシル基を有する繰り返し構造単
位としては、一般式(X)〜(XII)で表される繰り返し
構造単位が好ましい。前記一般式(X)〜(XII)におけ
るR19〜R20、R22〜R24のアルキル基としては、好ま
しくは置換基を有していても良いメチル基、エチル基、
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基のような
炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハロアルキル基と
しては、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子が
置換した炭素数1〜4個のアルキル基、例えばフルオロ
メチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、フルオロ
エチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基等が挙げら
れる。
【0102】R39〜R41、R44のアルキル基としては、
好ましくは置換基を有していても良いメチル基、エチル
基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ヘ
キシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基のような
炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアルキル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いシクロ
プロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基のよ
うな炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケニル基
としては、好ましくは置換基を有していても良いビニル
基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭素数2
〜6個のものが挙げられる。
【0103】X10〜X12、R42、R43、R45のアルキレ
ン基としては、好ましくは置換基を有していても良いメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘ
キシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜8個のものが
挙げられる。シクロアルキレン基としては、好ましくは
置換基を有していても良いシクロペンチレン基、シクロ
ヘキシレン基等の炭素数5〜8個のものが挙げられる。
【0104】また上記の好ましい更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、ニトロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド
基、R 7 〜R8 、R10〜R12のアルキル基、メトキシ
基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ
基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキ
シ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、
ベンゾイル基等のアシル基、アセトキシ基、ブチリルオ
キシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基が挙げられる。
【0105】本発明に係わる樹脂中における上記一般式
(X)〜(XII)で表される繰り返し構造単位の含有量
は、アルカリ現像性、基板密着性、更には感度等の性能
により調整されるが、全繰り返し単位に対して好ましく
は0〜30モル%、更に好ましくは0〜15モル%の範
囲で使用される。以下に一般式(X)〜(XII)で表され
る繰り返し構造単位の具体例〔(d1)〜(d18)〕
を示すが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0106】
【化52】
【0107】
【化53】
【0108】[5]前記繰り返し構造単位を有する本発
明の樹脂 上述の各々の繰り返し単位を有する樹脂の形態として
は、ランダム型、ブロック型、クシ型、スター型のいず
れの形態でもよい。上述の光酸発生基、脂環式基、酸分
解性基を有する各々の繰り返し構造単位を含有する本発
明に係わる樹脂は、各構造に対応する不飽和モノマーの
ラジカル、カチオン、又はアニオン重合により合成され
る。更に詳しくは前記に示した好ましい組成に基づき各
モノマーを配合し、適当な溶媒中、約10〜40重量%
のモノマー濃度にて重合触媒を添加し、必要に応じ加温
して重合される。
【0109】本発明に係わる樹脂の分子量は、重量平均
(Mw:ポリスチレン標準)で2,000以上、好まし
くは3,000〜1,000,000、より好ましくは
5,000〜200,000、更に好ましくは20,0
00〜100,000の範囲であり、大きい程、耐熱性
等が向上する一方で、現像性等が低下し、これらのバラ
ンスにより好ましい範囲に調整される。また分散度(M
w/Mn)は、好ましくは1.0〜5.0、より好まし
くは1.0〜3.0であり、小さい程、耐熱性、画像性
能(パターンプロファイル、デフォーカスラチチュード
等)が良好となる。
【0110】また本発明に係わる樹脂の性能を向上させ
る目的で、本発明の樹脂の220nm以下の透過性及び
耐ドライエッチング性を著しく損なわない範囲で、更に
他の重合性モノマーを共重合させても良い。その他の重
合性モノマーの樹脂中の含有量としては、全繰り返し単
位に対して50モル%以下、好ましくは30モル%以下
である。使用することができるその他の共重合モノマー
としては、以下に示すものが含まれる。例えば、アクリ
ル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸エス
テル類、メタクリルアミド類、アリル化合物、ビニルエ
ーテル類、ビニルエステル類、スチレン類、クロトン酸
エステル類などから選ばれる付加重合性不飽和結合を1
個有する化合物である。具体的には、例えばアクリル酸
エステル類、例えばアルキル(アルキル基の炭素原子数
は1〜10のものが好ましい)アクリレート(例えば、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸アミル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸エチルヘキシル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸−t−オクチル、クロル
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト2,2−ジメチルヒドロキシプロピルアクリレート、
5−ヒドロキシペンチルアクリレート、トリメチロール
プロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノ
アクリレート、グリシジルアクリレート、ベンジルアク
リレート、メトキシベンジルアクリレート、フルフリル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
など)アリールアクリレート(例えばフェニルアクリレ
ート、ヒドロキシフェニルアクリレートなど);
【0111】メタクリル酸エステル類、例えば、アルキ
ル(アルキル基の炭素原子数は1〜10のものが好まし
い)メタクリレート(例えば、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソ
プロピルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、
アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シク
ロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
クロルベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメ
タクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタ
クリレート、ペンタエリスリトールモノメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、フルフリルメタクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルメタクリレートなど)、
アリールメタクリレート(例えば、フェニルメタクリレ
ート、ヒドロキシフェニルメタクリレート、クレジルメ
タクリレート、ナフチルメタクリレートなど);アクリ
ルアミド類、例えば、アクリルアミド、N−アルキルア
クリルアミド、(アルキル基としては、炭素原子数1〜
10のもの、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、t−ブチル基、ヘプチル基、オクチル
基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシエチル
基、ベンジル基などがある。)、N−アリールアクリル
アミド(アリール基としては、例えばフェニル基、トリ
ル基、ニトロフェニル基、ナフチル基、シアノフェニル
基、ヒドロキシフェニル基、カルボキシフェニル基など
がある。)、N,N−ジアルキルアクリルアミド(アル
キル基としては、炭素原子数1〜10のもの、例えば、
メチル基、エチル基、ブチル基、イソブチル基、エチル
ヘキシル基、シクロヘキシル基などがある。)、N,N
−アリールアクリルアミド(アリール基としては、例え
ばフェニル基などがある。)、N−メチル−N−フェニ
ルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチル
アクリルアミド、N−2−アセトアミドエチル−N−ア
セチルアクリルアミドなど;メタクリルアミド類、例え
ば、メタクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド
(アルキル基としては、炭素原子数1〜10のもの、例
えば、メチル基、エチル基、t−ブチル基、エチルヘキ
シル基、ヒドロキシエチル基、シクロヘキシル基などが
ある。)、N−アリールメタクリルアミド(アリール基
としては、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、カルボ
キシフェニル基などがある。)、N,N−ジアルキルメ
タクリルアミド(アルキル基としては、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などがある。)、N,N−ジアリール
メタクリルアミド(アリール基としては、フェニル基な
どがある。)、N−ヒドロキシエチル−N−メチルメタ
クリルアミド、N−メチル−N−フェニルメタクリルア
ミド、N−エチル−N−フェニルメタクリルアミドな
ど;アリル化合物、例えば、アリルエステル類(例え
ば、酢酸アリル、カプロン酸アリル、カプリル酸アリ
ル、ラウリン酸アリル、パルミチン酸アリル、ステアリ
ン酸アリル、安息香酸アリル、アセト酢酸アリル、乳酸
アリルなど)、アリルオキシエタノールなど;
【0112】ビニルエーテル類、例えば、アルキルビニ
ルエーテル(例えば、ヘキシルビニルエーテル、オクチ
ルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、エチルヘキ
シルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、
エトキシエチルビニルエーテル、クロルエチルビニルエ
ーテル、1−メチル−2,2−ジメチルプロピルビニル
エーテル、2−エチルブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シエチルビニルエーテル、ジエチレングリコールビニル
エーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、ブチルアミノエチル
ビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、テトラヒド
ロフルフリルビニルエーテルなど)、ビニルアリールエ
ーテル(例えばビニルフェニルエーテル、ビニルトリル
エーテル、ビニルクロルフェニルエーテル、ビニル−
2,4−ジクロルフェニルエーテル、ビニルナフチルエ
ーテル、ビニルアントラニルエーテルなど);ビニルエ
ステル類、例えば、ビニルブチレート、ビニルイソブチ
レート、ビニルトリメチルアセテート、ビニルジエチル
アセテート、ビニルバレート、ビニルカプロエート、ビ
ニルクロルアセテート、ビニルジクロルアセテート、ビ
ニルメトキシアセテート、ビニルブトキシアセテート、
ビニルフェニルアセテート、ビニルアセトアセテート、
ビニルラクテート、ビニル−β−フェニルブチレート、
ビニルシクロヘキシルカルボキシレート、安息香酸ビニ
ル、サルチル酸ビニル、クロル安息香酸ビニル、テトラ
クロル安息香酸ビニル、ナフトエ酸ビニルなど;
【0113】スチレン類、例えば、スチレン、アルキル
スチレン(例えば、メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルス
チレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキ
シルスチレン、シクロヘキシルスチレン、デシルスチレ
ン、ベンジルスチレン、クロルメチルスチレン、トリフ
ルオルメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセ
トキシメチルスチレンなど)、アルコキシスチレン(例
えば、メトキシスチレン、4−メトキシ−3−メチルス
チレン、ジメトキシスチレンなど)、ハロゲンスチレン
(例えば、クロルスチレン、ジクロルスチレン、トリク
ロルスチレン、テトラクロルスチレン、ペンタクロルス
チレン、ブロムスチレン、ジブロムスチレン、ヨードス
チレン、フルオルスチレン、トリフルオルスチレン、2
−ブロム−4−トリフルオルメチルスチレン、4−フル
オル−3−トリフルオルメチルスチレンなど)、ヒドロ
キシスチレン(例えば、4−ヒドロキシスチレン、3−
ヒドロキシスチレン、2−ヒドロキシスチレン、4−ヒ
ドロキシ−3−メチルスチレン、4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルスチレン、4−ヒドロキシ−3−メトキシ
スチレン、4−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシベン
ジル)スチレンなど)、カルボキシスチレン;クロトン
酸エステル類、例えば、クロトン酸アルキル(例えば、
クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、グリセリンモ
ノクロトネートなど);イタコン酸ジアルキル類(例え
ば、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコ
ン酸ジブチルなど);マレイン酸あるいはフマール酸の
ジアルキルエステル類(例えば、ジメチルマレレート、
ジブチルフマレートなど)、無水マレイン酸、マレイミ
ド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、マレイロ
ニトリル等がある。その他、一般的には前記本発明にか
かわる繰り返し単位と共重合可能である付加重合性不飽
和化合物であればよい。
【0114】この中で、カルボキシスチレン、N−(カ
ルボキシフェニル)アクリルアミド、N−(カルボキシ
フェニル)メタクリルアミド等のようなカルボキシル基
を有するモノマー、ヒドロキシスチレン、N−(ヒドロ
キシフェニル)アクリルアミド、N−(ヒドロキシフェ
ニル)メタクリルアミド、ヒドロキシフェニルアクリレ
ート、ヒドロキシフェニルメタクリレート等のフェノー
ル性水酸基を有するモノマー、マレイミド等、アルカリ
溶解性を向上させるモノマーが共重合成分として好まし
い。本発明において、上記樹脂の組成物中の添加量とし
ては、全固形分に対して60〜100重量%、好ましく
は70〜97重量%である。
【0115】[6]本発明に使用されるその他の成分 本発明のポジ型感光性組成物には、必要に応じて更に酸
分解性溶解阻止化合物、染料、可塑剤、界面活性剤、光
増感剤、有機塩基性化合物、及び現像液に対する溶解性
を促進させる化合物等を含有させることができる。本発
明で使用される酸分解性溶解阻止化合物としては、例え
ば前記一般式(XIII)、(XIV)で示される酸分解性基を
少なくとも1個有する分子量3,000以下の低分子化
合物である。特に220nm以下の透過性を低下させな
い為、Proceeding of SPIE, 2724, 355 (1996)に記載さ
れているコール酸誘導体の様な脂環族又は脂肪族化合物
が好ましい。本発明において、酸分解性溶解阻止化合物
を使用する場合、その添加量は感光性組成物の全重量
(溶媒を除く)を基準として3〜50重量%が好まし
く、より好ましくは5〜40重量%、更に好ましくは1
0〜35重量%の範囲である。
【0116】本発明で使用できる現像液に対する溶解促
進性化合物としては、フェノール性OH基を2個以上、
又はカルボキシ基を1個以上有する分子量1,000以
下の低分子化合物である。カルボキシ基を有する場合は
上記と同じ理由で脂環族又は脂肪族化合物が好ましい。
これら溶解促進性化合物の好ましい添加量は、本発明に
係る樹脂に対して2〜50重量%が好ましく、更に好ま
しくは5〜30重量%である。50重量%を越えた添加
量では、現像残渣が悪化し、また現像時にパターンが変
形するという新たな欠点が発生して好ましくない。
【0117】このような分子量1000以下のフェノー
ル化合物は、例えば、特開平4−122938、特開平
2−28531、米国特許第4916210、欧州特許
第219294等に記載の方法を参考にして、当業者に
於て容易に合成することが出来る。フェノール化合物の
具体例を以下に示すが、本発明で使用できる化合物はこ
れらに限定されるものではない。
【0118】レゾルシン、フロログルシン、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3′,
4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、アセト
ン−ピロガロール縮合樹脂、フロログルコシド、2,
4,2′,4′−ビフェニルテトロール、4,4′−チ
オビス(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシジフェニルエーテル、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルスルフォ
キシド、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェ
ニルスルフォン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、4,4−(α−メチルベンジリデン)ビスフ
ェノール、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1,2,2−
トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,2−
トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2,5,5−テトラキス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサン、1,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(ヒドロ
キシフェニル)ブタン、パラ〔α,α,α′,α′−テ
トラキス(4−ヒドロキシフェニル)〕−キシレン等を
挙げることができる。
【0119】本発明で用いることのできる好ましい有機
塩基性化合物とは、フェノールよりも塩基性の強い化合
物である。中でも含窒素塩基性化合物が好ましい。好ま
しい化学的環境として、下記式(A)〜(E)の構造を
挙げることができる。
【0120】
【化54】
【0121】更に好ましい化合物は、一分子中に異なる
化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化
合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換のア
ミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もし
くはアルキルアミノ基を有する化合物である。好ましい
具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置
換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置
換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のア
ミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダーゾル、
置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換
のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換も
しくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾ
リン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは
未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモル
フォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフ
ォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、
アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール
基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、ア
シル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。特に好ましい
化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジ
ン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、2−
アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリ
ジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミ
ノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5
−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、
3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジ
ン、3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−ア
ミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピ
ペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピ
ペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラ
ゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミ
ノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジ
ン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリ
ミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒド
ロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、
N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モ
ルフォリンなどが挙げられるがこれに限定されるもので
はない。
【0122】これらの含窒素塩基性化合物は、単独であ
るいは2種以上一緒に用いられる。含窒素塩基性化合物
の使用量は、感光性樹脂組成物(溶媒を除く)100重
量部に対し、通常、0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜5重量部である。10重量部を超えると感
度の低下や非露光部の現像性が悪化する傾向がある。
【0123】好適な染料としては油性染料及び塩基性染
料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイル
イエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリ
ーンBG、オイルブルーBOS,オイルブルー#60
3、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイル
ブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社
製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メ
チルバイオレット(CI42535)、ローダミンB
(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42
000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げ
ることができる。
【0124】露光による酸発生効率を向上させるため、
さらに、下記に挙げるような光増感剤を添加することが
できる。好適な光増感剤としては、具体的にはベンゾフ
ェノン、p,p’−テトラメチルジアミノベンゾフェノ
ン、p,p’−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノ
ン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エト
キシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、
フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベン
ゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニル
アントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フ
ェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセ
ナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニ
リン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロ
アニリン、、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチル
アミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアン
トラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン1,2−
ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,
2−ナフトキノン、3,3’−カルボニル−ビス(5,
7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等で
あるがこれらに限定されるものではない。また、これら
の分光増感剤は、光源の遠紫外光の吸光剤としても使用
可能である。この場合、吸光剤は基板からの反射光を低
減し、レジスト膜内の多重反射の影響を少なくさせるこ
とで、定在波改良の効果を発現する。
【0125】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用
する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキ
サノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチ
ロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳
酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、
エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピル
ビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロ
リドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶
媒を単独あるいは混合して使用する。
【0126】上記溶媒に界面活性剤を加えることもでき
る。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタント
リステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン
ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビ
タントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフト
ップEF301,EF303,EF352(新秋田化成
(株)製)、メガファックF171,F173 (大日
本インキ(株)製)、フロラ−ドFC430,FC43
1(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG71
0,サーフロンS−382,SC101,SC102,
SC103,SC104,SC105,SC106(旭
硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロ
キサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)や
アクリル酸系もしくはメタクリル酸系(共)重合ポリフ
ローNo.75,No.95(共栄社油脂化学工業
(株)製)等を挙げることができる。これらの界面活性
剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部
当たり、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下
である。これらの界面活性剤は単独で添加してもよい
し、また、いくつかの組み合わせで添加することもでき
る。
【0127】上記感光性組成物を精密集積回路素子の製
造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリ
コン被覆)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法
により塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを
行い現像することにより良好なレジストパターンを得る
ことができる。ここで露光光としては、好ましくは25
0nm以下、より好ましくは220nm以下の波長の遠
紫外線である。具体的には、KrFエキシマレーザー
(248nm)、ArFエキシマレーザー(193n
m)、F2 エキシマレーザー(157nm)、X線、電
子ビーム等が挙げられる。
【0128】本発明の感光性組成物の現像液としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア
水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルア
ミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチル
ジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン
類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム
塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカ
リ性水溶液を使用することができる。更に、上記アルカ
リ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加し
て使用することもできる。
【0129】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明の内容がこれにより限定されるものでは
ない。
【0130】[合成例1(構造例(a1)の原料モノマー
の合成)]トリフェニルスルホニウムCl塩の45%水
溶液19.9g(0.030モル)をイオン交換水20
0mlに溶解した。この溶液に4−スチレンスルホン酸
Na塩6.2g(0.030モル)のイオン交換水20
0ml溶液を、室温にて撹拌下添加した。析出した粘調
固体をデカントにて分離し、イオン交換水1Lにて水洗
した。得られた粘調固体を真空下50℃にて乾燥した結
果、ガラス状固体10.4gを得た。NMR測定によ
り、この固体が本発明の構造例(a1)の原料モノマーで
あることを確認した。
【0131】[合成例2(構造例(a8)の原料モノマ
ーの合成)]ジフェニルヨードニウムCl塩9.5g
(0.030モル)をイオン交換水200mlに溶解し
た。この溶液に4−スチレンスルホン酸Na塩6.2g
(0.030モル)のイオン交換水200ml溶液を、
室温にて撹拌下添加した。析出した粘調固体をデカント
にて分離し、イオン交換水1Lにて水洗した。得られた
粘調固体を真空下50℃にて乾燥した結果、ガラス状固
体10.2gを得た。NMR測定により、この固体が本
発明の構造例(a8)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0132】[合成例3(構造例(a31)の原料モノマ
ーの合成)]スチレンスルホニルクロリド10.1g
(0.050モル)、ベンゼンスルフィン酸7.1g
(0.050モル)をアセトン/DMF(5/1)18
0mlに溶解した。この溶液にトリエチルアミン/N,
N−ジメチルアミノピリジン=4.6g/0.6g
(0.045モル/0.005モル)のアセトン/DM
F(5/1)30ml溶液を、室温にて撹拌下添加し
た。更に撹拌を5時間続けた後、反応溶液をイオン交換
水1.5Lに激しく撹拌しながら投入し、固体を析出さ
せた。析出した固体を濾取、水洗した後、カラムクロマ
トグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン
/酢酸エチル=4/1)にて精製し、淡黄色粉体6.2
gを得た。NMR測定により、この粉体が本発明の構造
例(a31)の原料モノマーであることを確認した。
【0133】[合成例4(構造例(a47)の原料モノマ
ーの合成)]ヒドロキシアミンHCl塩7.0g(0.
10モル)をピリジン75mlに溶解した。この溶液に
テトラヒドロ無水フタル酸15.2g(0.10モル)
を添加し、室温にて1時間撹拌した。その後更に無水酢
酸10.2g(0.10モル)を添加し、80℃にて3
時間、加熱撹拌した。反応液を氷水1L/濃塩酸60g
中に投入し、固体を析出させた。析出した固体を濾取、
水洗した後、エタノール/水により再結晶し、白色結晶
9.5gを得た。NMR測定により、この結晶がN−ヒ
ドロキシテトラヒドロフタルイミドであることを確認し
た。次にスチレンスルホニルクロリド10.1g(0.
050モル)、N−ヒドロキシテトラヒドロフタルイミ
ド8.4g(0.050モル)をアセトン/DMF(5
/1)180mlに溶解した。この溶液にトリエチルア
ミン/N,N−ジメチルアミノピリジン=4.6g/
0.6g(0.045モル/0.005モル)のアセト
ン/DMF(5/1)30ml溶液を、室温にて撹拌下
添加した。更に撹拌を5時間続けた後、反応溶液をイオ
ン交換水1.5Lに激しく撹拌しながら投入し、固体を
析出させた。析出した固体を濾取、水洗した後、カラム
クロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘ
キサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、淡黄色粉体
12.4gを得た。NMR測定により、この粉体が本発
明の構造例(a47)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0134】[合成例5(構造例(a76)の原料モノマ
ーの合成)]スチレンスルホニルクロリド10.1g
(0.050モル)、ベンゾイルアセトオキシム8.2
g(0.050モル)をアセトン/DMF(5/1)1
80mlに溶解した。この溶液にトリエチルアミン/
N,N−ジメチルアミノピリジン=4.6g/0.6g
(0.045モル/0.005モル)のアセトン/DM
F(5/1)30ml溶液を、室温にて撹拌下添加し
た。更に撹拌を5時間続けた後、反応溶液をイオン交換
水1.5Lに激しく撹拌しながら投入し、固体を析出さ
せた。析出した固体を濾取、水洗した後、カラムクロマ
トグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン
/酢酸エチル=3/1)にて精製し、淡黄色粉体9.9
gを得た。NMR測定により、この粉体が本発明の構造
例(a76)の原料モノマーであることを確認した。
【0135】[合成例6(構造例(a91)の原料モノマ
ーの合成)]3−クロロスルホニルプロピルメタクリレ
ート11.3g(0.050モル)、2,4−ジニトロ
ベンジルアルコール9.9g(0.050モル)をアセ
トン/DMF(5/1)180mlに溶解した。この溶
液にN,N−ジメチルアミノピリジン6.6g(0.0
50モル)のDMF30ml溶液を、室温にて撹拌下添
加した。更に撹拌を5時間続けた後、反応溶液をイオン
交換水1.5Lに激しく撹拌しながら投入し、固体を析
出させた。析出した固体を濾取、水洗した後、カラムク
ロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキ
サン/酢酸エチル=5/1)にて精製し、淡黄色粉体1
0.8gを得た。NMR測定により、この粉体が本発明
の構造例(a91)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0136】[合成例7(構造例(a165)の原料モノマ
ーの合成)]無水マレイン酸4.9g(0.050モ
ル)をTHF120mlに溶解し、ピリジン11.9g
を加えた後、2,4−ビストリクロロメチル−6−p−
ヒドロキシフェニル−1,3,5−トリアジン20.4
g(0.050モル)を添加し、5時間加熱環流させ
た。放冷後、反応溶液をイオン交換水1.5Lに激しく
撹拌しながら投入し、固体を析出させた。析出した固体
を濾取、水洗した後、カラムクロマトグラフィー(充填
剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)にて精製し、黄色粉体12.7gを得た。NMR測
定により、この粉体が本発明の構造例(a165)の原料モ
ノマーであることを確認した。
【0137】[合成例8(構造例(a178)の原料モノマ
ーの合成)]ヒドロキシアミンHCl塩7.0g(0.
10モル)をピリジン75mlに溶解した。この溶液に
無水マレイン酸9.8g(0.10モル)を添加し、室
温にて1時間撹拌した。その後更に無水酢酸10.2g
(0.10モル)を添加し、80℃にて3時間、加熱撹
拌した。反応液を氷水1L/濃塩酸60g中に投入し、
固体を析出させた。析出した固体を濾取、水洗し、白色
粉体5.9gを得た。NMR測定により、この結晶がN
−ヒドロキシマレイミドであることを確認した。次にベ
ンゼンスルホニルクロリド8.8g(0.050モル)
とN−ヒドロキシマレイミド5.7g(0.050モ
ル)をアセトン/DMF(5/1)150mlに溶解し
た。この溶液にトリエチルアミン/N,N−ジメチルア
ミノピリジン=4.6g/0.6g(0.045モル/
0.005モル)のアセトン/DMF(5/1)30m
l溶液を、室温にて撹拌下添加した。更に撹拌を5時間
続けた後、反応溶液をイオン交換水1.5Lに激しく撹
拌しながら投入し、固体を析出させた。析出した固体を
濾取、水洗した後、カラムクロマトグラフィー(充填
剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=4/
1)にて精製し、淡黄色粉体8.7gを得た。NMR測
定により、この粉体が本発明の構造例(a178)の原料モ
ノマーであることを確認した。
【0138】[合成例9(構造例(b1)の原料モノマー
の合成)]無水メタクリル酸15.4g(0.10モ
ル)、2−ヒドロキシ−ビシクロ[3.3.0]オクタ
ン12.6g(0.10モル)をTHF200mlに溶
解した。この溶液にN,N−ジメチルアミノピリジン1
2.3g(0.10モル)のDMF50ml溶液を、室
温にて撹拌下添加した。更に撹拌下、5時間加熱環流さ
せた。放冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹
拌しながら投入し、酢酸エチル300mlにて抽出し
た。酢酸エチル溶液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下濃縮した。カラムクロマトグラフィー(充
填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)にて精製し、無色液体12.8gを得た。NMR
測定により、この液体が本発明の構造例(b1)の原料モ
ノマーであることを確認した。
【0139】[合成例10(構造例(b13)の原料モノ
マーの合成)]合成例9の2−ヒドロキシ−ビシクロ
[3.3.0]オクタンの代わりに、9−ヒドロキシ−
ビシクロ[3.3.1]ノナン14.0g(0.10モ
ル)を使用し、その他は合成例9と同様にして無色液体
13.2gを得た。NMR測定により、この液体が本発
明の構造例(b13)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0140】[合成例11(構造例(b16)の原料モノ
マーの合成)]合成例9の2−ヒドロキシ−ビシクロ
[3.3.0]オクタンの代わりに、(+)−セドロー
ル22.3g(0.10モル)を使用し、その他は合成
例9と同様にして無色液体16.8gを得た。NMR測
定により、この液体が本発明の構造例(b16)の原料モ
ノマーであることを確認した。
【0141】[合成例12(構造例(b28)の原料モノ
マーの合成)]リソコール酸18.8g(0.050モ
ル)、2−イソシアナトエチルメタクリレート7.8g
(0.050モル)をジオキサン200mlに溶解し、
触媒としてジラウリル酸ジブチル錫エステル0.1gを
添加した後、90℃にて5時間加熱撹拌した。放冷後、
反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しながら投入
し、粘調固体を析出させた。析出した粘調固体をデカン
トにより分離し水洗した後、カラムクロマトグラフィー
(充填剤:シリカゲル、溶離液:酢酸エチル)にて精製
し、白色粉体19.7gを得た。NMR測定により、こ
の粉体が本発明の構造例(b28)の原料モノマーである
ことを確認した。
【0142】[合成例13(構造例(b36)の原料モノ
マーの合成)]無水マレイン酸9.8g(0.10モ
ル)をTHF200mlに溶解し、ピリジン23.8g
を加えた後、2−ヒドロキシ−2−メチルアダマンタン
16.6g(0.10モル)を添加し、5時間加熱環流
させた。放冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく
撹拌しながら投入し、粘調固体を析出させた。析出した
粘調固体をデカントにより分離し水洗した後、カラムク
ロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキ
サン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、白色粉体1
7.1gを得た。NMR測定により、この粉体が本発明
の構造例(b36)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0143】[合成例14(構造例(c7)の原料モノマ
ーの合成)]無水メタクリル酸15.4g(0.10モ
ル)、3−ヒドロキシ−3−ブテノール8.6g(0.
10モル)をTHF200mlに溶解した。この溶液に
N,N−ジメチルアミノピリジン12.3g(0.10
モル)のDMF50ml溶液を、室温にて撹拌下添加し
た。更に撹拌下、5時間加熱環流させた。放冷後、反応
溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しながら投入し、
酢酸エチル300mlにて抽出した。酢酸エチル溶液を
水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し
た。減圧蒸留にて精製し、無色液体11.4gを得た。
NMR測定により、この液体が本発明の構造例(c7)の
原料モノマーであることを確認した。
【0144】[合成例15(構造例(c15)の原料モノ
マーの合成)]メタクリル酸17.2g(0.20モ
ル)、ジヒドロピラン25.2g(0.30モル)をT
HF200mlに溶解した。この溶液に触媒として2−
エチルヘキシルリン酸エステル0.1gを添加し、50
℃にて8時間加熱撹拌させた。トリエチルアミンにて触
媒を中和した後、減圧蒸留にて精製し、無色液体26.
5gを得た。NMR測定により、この液体が本発明の構
造例(c15)の原料モノマーであることを確認した。
【0145】[合成例16(構造例(c18)の原料モノ
マーの合成)]合成例15のジヒドロピランの代わり
に、エチルビニルエーテル21.6(0.30モル)を
使用し、その他は合成例15と同様にして無色液体2
4.5gを得た。NMR測定により、この液体が本発明
の構造例(c18)の原料モノマーであることを確認し
た。
【0146】[合成例17(構造例(c20)の原料モノ
マーの合成)]メタクリル酸17.2g(0.20モ
ル)、2−メトキシエトキシメチルクロリド24.9g
(0.20モル)をDMAc(N,N−ジメチルアセト
アミド)200mlに溶解した。トリエチルアミン2
0.3gを添加し、90℃にて7時間加熱撹拌させた。
放冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しな
がら投入し、酢酸エチル300mlにて抽出した。酢酸
エチル溶液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下濃縮した。カラムクロマトグラフィー(充填剤:シ
リカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に
て精製し、無色液体13.4gを得た。NMR測定によ
り、この液体が本発明の構造例(c20)の原料モノマー
であることを確認した。
【0147】[合成例18(構造例(a1)/(b13 )/
(c7)/(d2)から成る本発明の樹脂(p−1)の合
成)]上記合成例にて得られた構造例(a1)/(b13 )
/(c7)の原料モノマーを各々1.34g(0.003
モル)/10.4g(0.050モル)/4.62g
(0.030モル)、更にメタクリル酸1.46g
(0.017モル)を1−メトキシ−2−プロパノール
60mlに溶解し、窒素気流及び撹拌下、70℃にて重
合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)(和光純薬工業(株)製;商品名V−65)
100mgを添加した。反応開始2時間及び4時間後に
同開始剤各々100mgを追加した。更に3時間反応
後、90℃に昇温し撹拌を1時間続けた。反応液を放冷
後、イオン交換水1Lに激しく撹拌しながら投入するこ
とにより、ポリマーを析出させた。得られたポリマーを
減圧下、40℃にて乾燥し、本発明の樹脂(p-1)1
5.7gを得た。GPCにて分子量を測定したところ、
重量平均(Mw:ポリスチレン換算)で34.8×10
3 (分散度(Mw/Mn)2.8)であった。
【0148】[合成例19〜39(本発明の樹脂〔(p
−2)〜(p−22)の合成)]以下合成例18と同様
にして、下記表1に示す繰り返し構造単位の原料モノマ
ーを用い、本発明の樹脂を合成した。使用した構造単
位、その原料モノマー仕込みモル比、及び生成した樹脂
の重量平均分子量を合わせて表1に示す。
【0149】
【表1】
【0150】〔実施例1(光学濃度の測定)〕上記合成
例で得られた本発明の樹脂1.0gをプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート4.5gに溶解し、
0.2μmのテフロンフィルターにより濾過した。スピ
ンコーターにて石英ガラス基板上に均一に塗布し、10
0℃で90秒間ホットプレート上で加熱乾燥を行い、1
μmのレジスト膜を形成させた。得られた膜の光学吸収
を紫外線分光光度計にて測定したところ、193nmの
光学濃度は表2に示す通りであった。
【0151】
【表2】
【0152】表2の結果から、本発明の樹脂の光学濃度
測定値は比較例のポリ(ヒドロキシスチレン)の値より
小さく、193nm光に対し十分な透過性を有すること
が判る。
【0153】〔実施例2(耐ドライエッチング性の測
定)〕上記合成例で得られた本発明の樹脂1.0gをプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート4.
5gに溶解し、0.2μmのテフロンフィルターにより
濾過した。スピンコーターにてシリコン基板上に均一に
塗布し、100℃で90秒間ホットプレート上で加熱乾
燥を行い、0.7μmのレジスト膜を形成させた。得ら
れた膜をULVAC製リアクティブイオンエッチング装
置(CSE−1110)を用いて、CF4 /O2 (8/
2)のガスに対するエッチング速度を測定したところ、
表3に示す通りであった(エッチング条件:Power
=500W、Pressure=4.6Pa、Gas
Flow Rate=10sccm)。
【0154】
【表3】
【0155】表3の結果から、本発明の樹脂のエッチン
グ速度は比較例のポリ(メチルメタクリレート)の値よ
り小さく、十分な耐ドライエッチング性を有することが
判る。 〔実施例3(画像評価1)〕上記合成例で得られた本発
明の樹脂1.0gをプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート4.5gに溶解し、0.2μmのテフ
ロンフィルターにより濾過した。スピンコーターにてヘ
キサメチルジシラザン処理を施したシリコン基板上に均
一に塗布し、100℃で90秒間ホットプレート上で加
熱乾燥を行い、0.4μmのレジスト膜を形成させた。
このレジスト膜に対し、KrFエキシマーレーザーステ
ッパー(NA=0.42;248nm)を使用してパタ
ーン露光し、露光後直ぐに110℃で60秒間ホットプ
レート上で加熱した。更に2.38%テトラメチルアン
モニウムヒドロオキサイド水溶液で23℃下60秒間浸
漬現像し、30秒間純水にてリンスした後、乾燥した。
この結果、表4に示した感度、解像度にて、レジスト膜
の露光部のみが溶解除去された良好なポジ型のパターン
を形成した。ここで、感度は、0.35μmのマスクパ
ターンを再現する露光量をもって定義した。解像度は、
0.35μmのマスクパターンを再現する露光量での限
界解像力をもって定義した。
【0156】
【表4】
【0157】(比較例) 樹脂(PZ): (b5)/(c1)/(d2)=53/30/17(モル比) 重量平均分子量(分散度)=42.5×103 (2.9) 0.95g 下記構造の酸発生剤(az): 0.05g
【0158】
【化55】
【0159】表4の結果から、本発明の樹脂を使用した
レジストは、比較例の樹脂(酸発生基を有する繰り返し
構造単位を含まない樹脂)と酸発生剤との組み合わせ系
からなるレジストよりも感度、解像度が良好である。ま
た樹脂と酸発生剤の相溶性の問題がない為、酸発生剤の
析出がなく、雰囲気の影響を受け難い為、パターン形状
が良好であることが判る。
【0160】〔実施例4(画像評価2)〕実施例3で得
られた0.4μmのレジスト膜上に、石英板上にクロム
でパターンを描いたマスクを密着させ、ArFエキシマ
ーレーザー光(193nm)を照射した。露光後直ぐに
110℃で60秒間ホットプレート上で加熱した。更に
2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド
水溶液で23℃下60秒間浸漬現像し、30秒間純水に
てリンスした後、乾燥した。この結果、表5に示した感
度、解像度にて、レジスト膜の露光部のみが溶解除去さ
れた良好なポジ型のパターンを形成した。ここで、感
度、解像度の評価は前記と同様である。
【0161】
【表5】
【0162】表5の結果から、本発明の樹脂を使用した
レジストは、ArFエキシマーレーザー光に対しても良
好な感度、解像度を示し、ポジ型の良好なパターンを形
成することが判る。
【0163】
【発明の効果】以上に示したことから明らかな様に、本
発明の樹脂を使用したレジストは、250nm以下の遠
紫外光に対し高い透過性を有し、且つ耐ドライエッチン
グ性が良好である。また250nm以下、更には220
nm以下の遠紫外光(特にArFエキシマーレーザー
光)を露光光源とする場合、高感度、高解像度、且つ良
好なパターンプロファイルを示し、半導体素子製造に必
要な微細パターンの形成に有効に用いることが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/027 H01L 21/30 502R

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性光線又は放射線の照射により分解し
    て酸を発生する基を有する繰り返し構造単位を少なくと
    も1つと、脂環式基を有する繰り返し構造単位を少なく
    とも1つと、酸の作用により分解してアルカリ現像液中
    での溶解性を増大させる基を有する繰り返し構造単位を
    少なくとも1つ有する樹脂を含有することを特徴とする
    ポジ型感光性組成物。
  2. 【請求項2】 前記脂環式基を有する繰り返し構造単位
    が、多環型の脂環式基を有する繰り返し構造単位である
    ことを特徴とする請求項1に記載のポジ型感光性組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記樹脂が、下記一般式(I)、(II)
    又は(III)で表される繰り返し構造単位のうち少なくと
    も1つと、下記一般式(IV)、(V)又は(VI)で表さ
    れる繰り返し構造単位のうち少なくとも1つと、下記一
    般式(VII)、(VIII)又は(IX)で表される繰り返し構
    造単位のうち少なくとも1つを有し、酸の作用により分
    解してアルカリ現像液中での溶解性が増大する樹脂であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のポジ型感光性組成
    物。 【化1】 式(I)〜(IX)中、R1 〜R2 、R4 〜R8 、R10
    14、R16〜R18は各々同じでも異なっていてもよく、
    水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基又はハ
    ロアルキル基を表す。R3 はシアノ基、カルボキシル
    基、−CO−OR25又は−CO−N(R26)(R 27)を
    表す。R9 、R15は各々同じでも異なっていてもよく、
    シアノ基、カルボキシル基、−CO−OR28又は−CO
    −N(R29)(R30)を表す。X1 〜X3 は各々同じで
    も異なっていてもよく、単結合、2価のアリーレン基、
    2価のアルキレン基、2価のシクロアルキレン基、−O
    −、−SO2 −、−O−CO−R31−、−CO−O−R
    32−又は−CO−N(R33)−R34−を表す。X4 〜X
    9 は各々同じでも異なっていてもよく、単結合、2価の
    アルキレン基、2価のシクロアルキレン基、−O−、−
    SO2 −、−O−CO−R35−、−CO−O−R36−、
    −CO−N(R37)−R38−基を表す。R25はアルキル
    基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基又は
    アラルキル基を表す。R26、R27、R33は各々同じでも
    異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロア
    ルキル基、アルケニル基、アリール基又はアラルキル基
    を表す。R28はアルキル基、シクロアルキル基又はアル
    ケニル基を表す。R29、R30、R37は各々同じでも異な
    っていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキ
    ル基又はアルケニル基を表す。また、R26とR27及びR
    29とR30が各々結合して環を形成しても良い。R31、R
    32、R34は各々同じでも異なっていてもよく、単結合、
    2価のアリーレン基、2価のアルキレン基又は2価のシ
    クロアルキレン基を表し、これら2価の基は、更にエー
    テル基、エステル基、アミド基、ウレタン基あるいはウ
    レイド基とともに2価の基を形成してもよい。R35、R
    36、R38は各々同じでも異なっていてもよく、単結合、
    2価のアルキレン基もしくは2価のシクロアルキレン基
    を表し、これら2価の基は、更にエーテル基、エステル
    基、アミド基、ウレタン基あるいはウレイド基とともに
    2価の基を形成してもよい。Aは、活性光線又は放射線
    の照射により酸を発生する基を表す。Yは、多環型の脂
    環式基を表す。Bは、酸の作用により分解してアルカリ
    現像液中での溶解性を増大させる基を表す。
  4. 【請求項4】 前記樹脂が、カルボキシル基を有する繰
    り返し構造単位を少なくとも1つを有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のポジ型感光性組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記カルボキシル基を有する繰り返し構
    造単位が、下記一般式(X)、(XI)又は(XII)で表さ
    れる繰り返し構造単位のうち少なくとも1つである請求
    項4に記載のポジ型感光性組成物。 【化2】 式(X)、(XI)又は(XII)中、R19〜R20、R22〜R
    24は各々同じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロ
    ゲン原子、シアノ基、アルキル基又はハロアルキル基を
    表す。R21はシアノ基、カルボキシル基、−CO−OR
    39、又は−CO−N(R40)(R41)を表す。X10〜X
    12は各々同じでも異なっていてもよく、単結合、2価の
    アルキレン基、2価のシクロアルキレン基、−O−、−
    SO2 −、−O−CO−R42−、−CO−O−R43−又
    は−CO−N(R44)−R45−を表す。R39はアルキル
    基、シクロアルキル基又はアルケニル基を表す。R40
    41、R44は各々同じでも異なっていてもよく、水素原
    子、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニル基を
    表す。またR40、R41が結合して環を形成しても良い。
    42、R43、R45は各々同じでも異なっていてもよく、
    単結合、2価のアルキレン基もしくは2価のシクロアル
    キレン基を表し。これらの2価の基は、更にエーテル
    基、エステル基、アミド基、ウレタン基又はウレイド基
    とともに2価の基を形成してもよい。
  6. 【請求項6】 酸の作用により分解しうる基を有し、ア
    ルカリ現像液中での溶解性が酸の作用により増大する、
    分子量3,000以下の低分子酸分解性溶解阻止化合物
    を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載のポジ型感光性組成物。
  7. 【請求項7】 露光光源として、250nm以下の波長
    の遠紫外光を使用することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のポジ型感光性組成物。
  8. 【請求項8】 露光光源として、220nm以下の波長
    の遠紫外光を使用することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のポジ型感光性組成物。
JP9024011A 1997-02-06 1997-02-06 ポジ型感光性組成物 Pending JPH10221852A (ja)

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