JPH10163451A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH10163451A
JPH10163451A JP8336444A JP33644496A JPH10163451A JP H10163451 A JPH10163451 A JP H10163451A JP 8336444 A JP8336444 A JP 8336444A JP 33644496 A JP33644496 A JP 33644496A JP H10163451 A JPH10163451 A JP H10163451A
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JP
Japan
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voltage
mosfet
circuit
signal
output
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JP8336444A
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English (en)
Inventor
Shinichi Miyatake
伸一 宮武
Shigekazu Kase
重和 加瀬
Masayuki Nakamura
正行 中村
Masatoshi Hasegawa
雅俊 長谷川
Kazuhiko Kajitani
一彦 梶谷
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Publication of JPH10163451A publication Critical patent/JPH10163451A/ja
Priority to US09/258,462 priority patent/US6178108B1/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により高集積化と高信頼性を実現
した半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 アドレス選択用MOSFETと情報記憶
用キャパシタからなり、上記情報記憶用キャパシタの共
通電極に中間電位からなるプレート電圧が供給されてな
る複数のメモリセルを有する半導体記憶装置において、
上記プレート電圧が中間電位に近い所定の電位に到達し
たことを電圧検出回路又はタイマー回路を用いて間接的
に検出し、上記所定電位以下のときに上記ワード線の選
択動作を禁止し又は相補ビット線を上記中間電位にプリ
チャージ状態にさせ、上記プレート電圧が所定の電位が
上記所定電位に到達した後に上記動作を解除してメモリ
アクセスを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、主として記憶用キャパシタに高誘電体又は強誘
電体を用いた大記憶容量のダイナミック型RAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)に利用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック型RAMにおいては、約2
56Mビットから1Gビットのように記憶容量の増大化
が進められている。このような大記憶容量のダイナミッ
ク型RAMに関しては、1996年2月12日、日経マ
グロウヒル社発行「日経エレクトロニクス」第109頁
から第113頁がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような記憶容量
化の増大のためには、メモリセルのサイズを益々小さく
形成する必要がある。本願発明者等においては、情報記
憶用キャパシタの小サイズ化のために誘電体として高誘
電体(例えばTa2 5 膜)又は強誘電体(例えばBS
T、PZT膜)を用いることを考えた。しかしながら、
このような高誘電体膜や強誘電体膜を用いた場合、次の
ような問題の生じることが判明した。上記記憶キャパシ
タのプレート(共通)電極に動作電圧の中間電圧に供給
する場合、電源投入直後において上記多数のキャパシタ
が並列接続されてなるプレート電圧を上記中間電位にす
るには比較的長い時間を費やすことが必要である。しか
しながら、従来のダイナミック型RAMでは、上記プレ
ート電圧の電圧設定に配慮がなされておらず、制御信号
を入力すると内部回路は上記プレート電圧の立ち上がり
に無関係に動作を開始してリード又はライト動作が可能
とされる。
【0004】ただし、上記のリード/ライト動作は、上
記のようにプレート電圧の変化に対応してメモリセルの
実質的な保持電圧が変化するものであるので、上記のよ
うな電源投入直後のリード/ライトの保証は行わないこ
とにより対処するものである。しかしながら、本願発明
者等の研究によれば、上記のような高誘電体膜又は強誘
電体膜を用いた場合、その耐圧が比較的低く、誘電体膜
の劣化等特性そのものに悪影響を及ぼすことが判った。
【0005】この発明の目的は、簡単な構成により高集
積化と高信頼性を実現した半導体記憶装置を提供するこ
とにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らか
になるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、アドレス選択用MOSFE
Tと情報記憶用キャパシタからなり、上記情報記憶用キ
ャパシタの共通電極に中間電位からなるプレート電圧が
供給されてなる複数のメモリセルを有する半導体記憶装
置において、上記プレート電圧が中間電位に近い所定の
電位に到達したことを電圧検出回路又はタイマー回路を
用いて間接的に検出し、上記所定電位以下のときに上記
ワード線の選択動作を禁止し又は相補ビット線を上記中
間電位にプリチャージ状態にさせ、上記プレート電圧が
所定の電位が上記所定電位に到達した後に上記動作を解
除してメモリアクセスを可能にする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係るダイナ
ミック型RAMの一実施例の概略レイアウト図が示され
ている。同図においては、ダイナミック型RAMを構成
する各回路ブロックのうち、この発明に関連する部分が
判るように示されており、それが公知の半導体集積回路
の製造技術により、単結晶シリコンのような1個の半導
体基板上において形成される。
【0008】この実施例のダイナミック型RAMは、特
に制限されないが、約64M(メガ)ビットの記憶容量
を持つようにされる。メモリアレイは、全体として4個
に分けられたメモリブロックから構成される。半導体チ
ップの長手方向に対して左右に2個ずつのメモリアレイ
が分けられて、中央部分にアドレス入力回路、データ入
出力回路及びボンディングパッド列からなる入出力イン
ターフェイス回路及び電源発生回路等が設けられる。
【0009】上述のように半導体チップの長手方向に対
して左右に2個、上下に2個ずつに分けられた4個から
なるメモリブロックのうち、上下に配置された2個ずつ
が1組となり、その中央部側にメインワードドライバM
WDが配置される。このメインワードドライバMWD
は、上記1つのメモリブロックを貫通するように延長さ
れるメインワード線の選択信号を形成する。1つのメモ
リブロックは、上記メインワード線方向に4Kビット、
それと直交する図示しない相補ビット線(又はデータ線
ともいう)方向に4Kビットの記憶容量を構成するダイ
ナミック型メモリセルが接続される。このようなメモリ
ブロックが全体で4個設けられるから、4×4K×4K
=64Mビットのような大記憶容量を持つようにされ
る。
【0010】上記1つのメモリブロックは、メインワー
ド線方向に対して8個に分割される。かかる分割された
メモリブロック毎にサブワードドライバSWDが設けら
れる。サブワードドライバSWDは、メインワード線に
対して1/8の長さに分割され、それと平行に延長され
るサブワード線の選択信号を形成する。この実施例で
は、メインワード線の数を減らすために、言い換えるな
らば、メインワード線の配線ピッチを緩やかにするため
に、特に制限されないが、1つのメインワード線に対し
て、相補ビット線方向に4本からなるサブワード線を配
置させる。このようにメインワード線方向には8本に分
割され、及び相補ビット線方向に対して4本ずつが割り
当てられたサブワード線の中から1本のサブワード線を
選択するために、後述するようなサブワード選択線ドラ
イバが配置される。このサブワード選択線ドライバは、
上記サブワードドライバの配列方向に延長される4本の
サブワード選択線の中から1つを選択する選択信号を形
成する。
【0011】同図において、半導体チップの長手方向と
平行になるよう配置されたSAはセンスアンプであり、
チップ中央寄りに設けられたcolumn Decは、カラムデ
コーダである。そして、上記メモリブロックを上下に分
割するよう中央部に設けられたACTRLは、アレイ制
御回路であり、アドレスデコーダや、動作に必要なタイ
ミング信号を供給する。
【0012】上記のように1つのメモリアレイは、相補
ビット線方向に対して4Kビットの記憶容量を持つ。し
かしながら、1つの相補ビット線に対して4Kものメモ
リセルを接続すると、相補ビット線の寄生容量が増大
し、微細な情報記憶用キャパシタとの容量比により読み
出される信号レベルが得られなくなってしまうために、
相補ビット線方向に対しても16分割される。つまり、
上記センスアンプSAにより相補ビット線が16分割に
分割される。特に制限されないが、後述するように、セ
ンスアンプSAは、シェアードセンス方式により構成さ
れ、メモリアレイの両端に配置されるセンスアンプを除
いて、センスアンプを中心にして左右に相補ビット線が
設けられ、左右いずれかの相補ビット線に選択的に接続
される。
【0013】図2には、上記メモリアレイのメインワー
ド線とサブワード線との関係を説明するための要部ブロ
ック図が示されている。同図においては、代表として2
本のメインワード線MWL0とMWL1が示されてい
る。これらのメインワード線MWL0は、メインワード
ドライバMWD0により選択される。同様なメインワー
ドドライバによりメインワード線MWL1も選択され
る。
【0014】上記1つのメインワード線MWL0には、
それの延長方向に対して8組のサブワード線が設けられ
る。同図には、そのうちの2組のサブワード線が代表と
して例示的に示されている。サブワード線SWLは、偶
数0〜6と奇数1〜7の合計8本のサブワード線が1つ
のメモリセルアレイに交互に配置される。メインワード
ドライバに隣接する偶数0〜6と、メインワード線の遠
端側(ワードドライバの反対側)に配置される奇数1〜
7を除いて、メモリセルアレイ間に配置されるサブワー
ドドライバSWDは、それを中心にした左右のメモリブ
ロックのサブワード線の選択信号を形成する。
【0015】前記のようにメモリブロックとしては、メ
インワード線方向に8本に分けられるが、上記のように
実質的にサブワードドライバSWDにより2つのメモリ
ブロックに対応したサブワード線が同時に選択されるの
で、実質的には4つに分けられることとなる。上記のよ
うにサブワード線を偶数0〜6と偶数1〜7に分け、そ
れぞれメモリブロックの両側にサブワードドライバSW
Dを配置する構成では、メモリセルの配置に合わせて高
密度に配置されるサブワード線SWLの実質的なピッチ
がサブワードドライバSWDの中で2倍に緩和でき、サ
ブワードドライバSWDとサブワード線SWL0等とを
効率よくレイアウトすることができる。
【0016】上記サブワードドライバSWDは、4本の
サブワード線0〜6(1〜7)に対して共通に選択信号
を供給する。また、インバータ回路を介した反転信号を
供給する。上記4つのサブワード線の中から1つのサブ
ワード線を選択するためのサブワード選択線FXが設け
られる。サブワード選択線FXは、FX0〜FX7のよ
うな8本から構成され、そのうちの偶数サブワード選択
線FX0〜FX6が上記偶数列のサブワードドライバ0
〜6に供給され、そのうち奇数サブワード選択線FX1
〜FX7が上記奇数列のサブワードドライバ1〜7に供
給される。特に制限されないが、サブワード選択線FX
0〜FX7は、アレイの周辺部では第2層目の金属配線
層M2により形成され、同じく第2層目の金属配線層M
2により構成されるメインワード線MWL0〜MWLn
の交差する部分では、第3層目の金属配線層M3により
構成される。
【0017】図3には、上記メインワード線とセンスア
ンプとの関係を説明するための要部ブロック図が示され
ている。同図においては、代表として1本のメインワー
ド線MWLが示されている。このメインワード線MWL
は、メインワードドライバMWDにより選択される。上
記メインワードドライバに隣接して、上記偶数サブワー
ド線に対応したサブワードドライバSWDが設けられ
る。
【0018】同図では、上記メインワード線MWLと平
行に配置される図示しないサブワード線と直交するよう
に相補ビット線(Pair Bit Line)が設けられる。この実
施例では、特に制限されないが、相補ビット線も偶数列
と奇数列に分けられ、それぞれに対応してメモリセルア
レイを中心にして左右にセンスアンプSAが振り分けら
れる。センスアンプSAは、前記のようにシェアードセ
ンス方式とされるが、端部のセンスアンプSAでは、実
質的に片方にした相補ビット線が設けられないが、後述
するようなシェアードスイッチMOSFETを介して相
補ビット線と接続される。
【0019】上記のようにメモリブロックの両側にセン
スアンプSAを分散して配置する構成では、奇数列と偶
数列に相補ビット線が振り分けられるために、センスア
ンプ列のピッチを緩やかにすることができる。逆にいう
ならば、高密度に相補ビット線を配置しつつ、センスア
ンプSAを形成する素子エリアを確保することができる
ものとなる。上記センスアンプSAの配列に沿って入出
力線が配置される。この入出力線は、カラムスイッチを
介して上記相補ビット線に接続される。カラムスイッチ
は、スイッチMOSFETから構成される。このスイッ
チMOSFETのゲートは、カラムデコーダ(COLUMN D
ECORDER)の選択信号が伝えられるカラム選択線YSに接
続される。
【0020】図4には、この発明に係るダイナミック型
RAMのセンスアンプ部の一実施例の要部回路図が示さ
れている。同図においては、メモリセルアレイMMAT
0とMMAT1に挟まれて配置されたセンスアンプSA
1とそれに関連した回路が例示的に示されている。メモ
リセルアレイ(メモリマット)MMAT1はブラックボ
ックスとして示され、端部に設けられるセンスアンプS
A0もブラックボックスとして示されている。
【0021】ダイナミック型メモリセルは、メモリマッ
トMMAT0に設けられたサブワード線SWLに対応し
て4個が代表として例示的に示されている。ダイナミッ
ク型メモリセルは、アドレス選択用MOSFETQmと
情報記憶用キャパシタCsから構成される。上記アドレ
ス選択用MOSFETQmのゲートは、サブワード線S
WLに接続され、このMOSFETQmのドレイン(又
はソース)がビット線に接続され、ソース(又はドレイ
ン)に情報記憶キャパシタCsの一方の電極からなる蓄
積ノードが接続される。情報記憶用キャパシタCsの他
方の電極は共通化されて、後述するようなプレート電圧
VPLが与えられる。
【0022】一対の相補ビット線は、同図に示すように
平行に配置され、ビット線の容量バランス等をとるため
に必要に応じて適宜に交差させられる。かかる相補ビッ
ト線は、シェアードスイッチMOSFETQ1とQ2に
よりセンスアンプの単位回路の入出力ノードと接続され
る。センスアンプSA1の単位回路は、ゲートとドレイ
ンとが交差接続されてラッチ形態にされたNチャンネル
型MOSFETQ5,Q6及びPチャンネル型MOSF
ETQ7,Q8から構成される。
【0023】上記Nチャンネル型MOSFETQ5とQ
6のソースは、共通ソース線CSNに接続される。Pチ
ャンネル型MOSFETQ7とQ8のソースは、共通ソ
ース線CSPに接続される。上記共通ソース線CSNと
CSPには、図示しないがNチャンネル型MOSFET
とPチャンネル型MOSFETのパワースイッチMOS
FETがそれぞれ設けられて、センスアンプの活性化信
号により上記パワースイッチMOSFETがオン状態に
なり、センスアンプの動作に必要な電圧供給を行うよう
にされる。
【0024】上記センスアンプの単位回路の入出力ノー
ドには、相補ビット線を短絡させるMOSFETQ11
と、相補ビット線にハーフプリチャージ電圧HVCを供
給するスイッチMOSFETQ9とQ10からなるプリ
チャージ回路が設けられる。これらのMOSFETQ9
〜Q11のゲートは、共通にプリチャージ信号PCが供
給される。MOSFETQ12とQ13は、カラム選択
信号YSによりスイッチ制御されるカラムスイッチを構
成する。この実施例では、1つのカラム選択信号YSに
より4対のビット線を選択できるようにされる。つま
り、ブラックボックスで示されたセンスアンプSA0に
おいても、同様なカラムスイッチが設けられている。こ
のようにメモリマットMMAT0を挟んで2つのセンス
アンプSA0とSA1により、相補ビット線のうち、偶
数列のビット線と奇数列のビット線とに分けて上記セン
スアンプSA0とSA1を対応させるものである。
【0025】それ故、上記カラム選択信号YSは、セン
スアンプSA1側で例示的に示されている2対のビット
線と、センスアンプSA0側に設けられる図示しない残
り2対のビット線とに対応した合計4対の相補ビット線
を選択できるようにされる。これらの2対ずつの相補ビ
ット線対は、上記カラムスイッチを介して2対ずつの共
通入出力線I/Oに接続される。
【0026】センスアンプSA1は、シェアードスイッ
チMOSFETQ3とQ4を介してメモリマットMMA
T1の同様な奇数列の相補ビット線に接続される。メモ
リマットMMAT1の偶数列の相補ビット線は、メモリ
マットMMAT1の右側に配置される図示しないセンス
アンプSA2に、前記シェアードスイッチMOSFET
Q1とQ2に対応したシェアードスイッチMOSFET
を介して接続される。このような繰り返しパターンによ
り、メモリアレイが分割されてなるメモリマット(前記
メモリセルアレイ)間に設けられるセンスアンプに接続
される。
【0027】例えば、メモリマットMMAT0のサブワ
ード線SWLが選択されたときには、センスアンプSA
0の右側シェアードスイッチMOSFETと、センスア
ンプSA1の左側シェアードスイッチMOSFETQ1
及びQ2がオン状態になる。ただし、上記端部のセンス
アンプSA0では、上記右側シェアードスイッチMOS
FETのみが設けられるものである。信号SHLは、左
側シェアード選択信号であり、信号SHRは、右側シェ
アード選択信号である。
【0028】図5には、この発明に係るダイナミック型
RAMの周辺部分の一実施例の概略ブロック図が示され
ている。タイミング制御回路TGは、外部端子から供給
されるロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムア
ドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号
/WE及びアウトプットイネーブル信号/OEを受け
て、動作モードの判定、それに対応して内部回路の動作
に必要な各種のタイミング信号を形成する。この明細書
及び図面では、/はロウレベルがアクティブレベルであ
ることを意味するのに用いている。
【0029】信号R1とR3は、ロウ系の内部タイミン
グ信号であり、ロウ系の選択動作のために使用される。
タイミング信号φXLは、ロウ系アドレスを取り込んで
保持させる信号であり、ロウアドレスバッファRABに
供給される。すなわち、ロウアドレスバッファRAB
は、上記タイミング信号φXLによりアドレス端子A0
〜Aiから入力されたアドレスを取り込んでラッチ回路
に保持させる。
【0030】タイミング信号φYLは、カラムウ系アド
レスを取り込んで保持させる信号であり、カラムアドレ
スバッファCABに供給される。すなわち、カラムアド
レスバッファCABは、アドレス端子から入力されたカ
ラムアドレス信号を上記タイミング信号φYLにより取
り込んでラッチ回路に保持させる。
【0031】信号φREFは、リフレッシュモードのと
きに発生される信号であり、ロウアドレスバッファの入
力部に設けられたマルチプレクサMXXに供給されて、
リフレッシュモードのときにリフレッシュアドレスカウ
ンタ回路RFCにより形成されたリフレッシュ用アドレ
ス信号に切り替えるよう制御する。リフレッシュアドレ
スカウンタ回路RFCは、タイミング制御回路TGによ
り形成されたリフレッシュ用の歩進パルスφRCを計数
してリフレッシュアドレス信号を生成する。この実施例
ではオートリフレッシュとセルフリフレッシュを持つよ
うにされる。
【0032】タイミング信号φXは、ワード線選択タイ
ミング信号であり、デコーダXIBに供給されて、下位
2ビットのアドレス信号の解読された信号に基づいて4
通りのワード線選択タイミング信号XiBが形成され
る。タイミング信号φYはカラム選択タイミング信号で
あり、カラム系プリデコーダYPDに供給されてカラム
選択信号AYix、AYjx、AYkxが出力される。
【0033】タイミング信号φWは、書き込み動作を指
示する制御信号であり、タイミング信号φRは読み出し
動作を指示する制御信号である。これらのタイミング信
号φWとφRは、入出力回路I/Oに供給されて、書き
込み動作のときには入出力回路I/Oに含まれる入力バ
ッファを活性化し、出力バッファを出力ハイインピーダ
ンス状態にさせる。これに対して、読み出し動作のとき
には、上記出力バッファを活性化し、入力バッファを出
力ハイインピーダンス状態にする。
【0034】タイミング信号φMSは、特に制限されな
いが、メモリアレイ選択動作を指示する信号であり、ロ
ウアドレスバッファRABに供給され、このタイミング
に同期して選択信号MSiが出力される。タイミング信
号φSAは、センスアンプの動作を指示する信号であ
る。このタイミング信号φSAに基づいて、センスアン
プの後述するような活性化パルスSAEが形成される。
【0035】この実施例では、ロウ系の冗長回路X−R
EDが代表として例示的に示されている。すなわち、上
記回路X−REDは、不良アドレスを記憶させる記憶回
路と、アドレス比較回路とを含んでいる。記憶された不
良アドレスとロウアドレスバッファRABから出力され
る内部アドレス信号BXiとを比較し、不一致のときに
は信号XEをハイレベルにし、信号XEBをロウレベル
にして、正規回路の動作を有効にする。上記入力された
内部アドレス信号BXiと記憶された不良アドレスとが
一致すると、信号XEをロウレベルにして正規回路の不
良メインワード線の選択動作を禁止させるとともに、信
号XEBをハイレベルにして、1つの予備メインワード
線を選択する選択信号XRiBを出力させる。
【0036】プレート電圧発生回路VPLGは、図示し
ない外部端子から供給された電源電圧VCCと回路の接
地電位VSSとを受け、上記相補ビット線のハイレベル
とロウレベルの中間電位に対応したプレート電圧を形成
して、上記メモリセルの共通電極(プレート)に供給す
る。特に制限されないが、このプレート電圧は、上記相
補ビット線のハーフプリチャージ電圧HVCと共通に用
いるようにしてもよい。あるいは、上記中間電圧を形成
して、それぞれ出力回路を介して相互に影響を受けない
ようにして、上記プレート電圧VPLあるいはハーフプ
リチャージ電圧HVCとして出力させるものであっても
よい。
【0037】この実施例では、プレート電圧をモニター
する電圧検出回路VPLMが設けられる。この電圧検出
回路VPLMは、上記中間電位に近い所定の基準電圧が
設定されせており、かかる基準電圧と上記プレート電圧
VPLとを比較し、その比較出力信号φMを形成する。
この比較出力信号φMは、上記タイミング制御回路TG
に供給される。上記タイミング制御回路TGは、上記プ
レート電圧が所定電圧より低いときの上記比較出力信号
φMにより、ロウ系のタイミング信号R1,R3等の発
生が禁止される。例えば、/RAS信号をロウレベルに
してロウ系のアドレス選択回路を動作させてメモリアク
セスを行うとしても、ワード線の選択動作が禁止され、
又は相補ビット線のプリチャージ回路がプリチャージ動
作を維持するようにされる。
【0038】上記タイミング制御回路TGは、上記プレ
ート電圧が所定電圧より高くなったときの上記比較出力
信号φMにより、ロウ系のタイミング信号R1,R3等
の発生が有効とされる。例えば、/RAS信号をロウレ
ベルにしてロウ系のアドレス選択回路を動作させてメモ
リアクセスを行うと、上記タイミング信号R1,R3等
が発生されてプリチャージ回路のプリチャージ動作の終
了、ワード線の選択動作あるいはセンスアンプの動作が
開始される。
【0039】特に制限されないが、上記電圧検出回路V
PLMは、テストモードにされたときに発生されたテス
ト信号TSTにより、その動作が無効にされる。つま
り、テストモードにされたときには、上記電圧検出回路
VPLMの動作が実質的に停止されて、上記検出出力信
号φMが無効にされる。つまり、この検出出力信号φM
が上記プレート電圧が所定電圧より低いときを示すもの
であったとしも、上記メモリアクセスを禁止する機能が
無効にされる。つまり、プレート電圧に無関係に外部か
らのメモリアクセスが可能にされる。
【0040】図6には、上記電圧検出回路の一実施例の
回路図が示されている。同図の各回路素子は、前記図4
に示した回路素子と一部重複しているが、それぞれは別
個の回路機能を持つものであると理解されたい。この実
施例では、特に制限されないが、差動回路による電圧比
較回路が用いられる。差動MOSFETQ1のゲートに
は、電源電圧を抵抗R1とR2で分圧することにより形
成された基準電圧(モニタ電圧VM)が供給される。つ
まり、モニタ電圧VMは、VM=R2×VCC/(R1
+R2)のような電圧に設定される。上記モニタ電圧V
Mは、上記電源電圧VCCが3.3Vのとき、上記プレ
ート電圧VPLはその半分の1.65Vに設定され、情
報記憶用キャパシタの誘電体膜の耐圧劣化を防止する目
的であるので、それに対応して上記モニタ電圧VMはV
CC/4以上の約1V程度に設定される。
【0041】上記差動MOSFETQ1と差動対にされ
た差動MOSFETQ2のゲートには、プレート電圧V
PLが供給される。MOSFETQ1とQ2の共通接続
されたソースと接地電位点との間には、バイアス電流を
流すMOSFETQ3が設けられる。上記差動回路で消
費される電流を低減させるために、上記MOSFETQ
3は、そのサイズが小さく形成されて上記電圧比較動作
に必要最小な電流しか流さないようにされる。以上のM
OSFETQ1〜Q3は、Nチャンネル型により構成さ
れる。上記MOSFETQ1とQ2のドレインには、P
チャンネル型MOSFETQ4とQ5からなる電流ミラ
ー形態の負荷回路が設けられる。上記電圧比較回路は、
上記VM>VPLのときには、MOSFETQ1がオン
状態となり、ハイレベルの出力信号を形成し、上記VM
<VPLになると、出力信号が反転してロウレベルの出
力信号を形成する。
【0042】上記MOSFETQ2とQ5の共通接続さ
れたドレインから得られる上記出力信号は、特に制限さ
れないが、ナンドゲート回路G1を通して上記検出出力
信号φMとして出力される。上記ナンドゲート回路G1
の他方の入力には、制御信号としてテストモード時にモ
ニタ回路停止させるための信号がインバータ回路N1を
介して制御信号φAとして供給される。つまり、上記信
号φAがハイレベル(‘H’)とき、モニタ回路イネー
ブルとされて、上記電圧比較出力が上記ナンドゲート回
路G1により反転されて電圧検出信号(プレート電圧モ
ニタ信号)φMとして出力される。上記信号φAがロウ
レベル(‘L’)とき、モニタ回路ドントケアとされ
て、上記電圧比較出力に無関係に電圧検出信号φMはハ
イレベルにされる。これにより、テストモードのときに
は、例えVM>VPLのときでも、上記信号φMがハイ
レベルにされて、後述するようなメモリアクセスが可能
とされる。
【0043】図7には、この発明に係るダイナミック型
RAMの電源投入直後における動作を説明するための概
略波形図が示されている。電源投入により電源電圧VC
Cが立ち上がる。このような電源直後にロウアドレスス
トローブ信号/RASがロウレベルにされてメモリアク
セスを行うとしても、上記プレート電圧VPLは、膨大
な数のメモリセルが共通に接続されることにより大きな
寄生容量を持つためにその電位は比較的大きな時定数を
もって緩やかにしか上昇できない。
【0044】このとき、上記電圧検出回路では、上記の
ようなプレート電圧VPLがモニタ電圧VMより低いた
めに、上記プレート電圧モニタ信号φMをロウレベルに
するので、上記信号/RASがロウレベルにされるにも
かかわらず、ワード線の選択信号φ1、センスアンプの
駆動信号φsがロウレベルのままにされ、ワード線は非
選択状態となり、ビット線は上記プレート電圧VPLに
対応したプリチャージ電圧に維持される。このため、情
報記憶キャパシタの両電極には実質的に電位差が生じる
ことがなく、不所望に高い電圧が印加されないため高誘
電体膜あるいは強誘電体膜が劣化することがない。
【0045】上記プレート電圧VPLが上記1/4VC
C以上の例えば1V程度に上昇したとき、上記電圧検出
回路により上記プレート電圧モニタ信号φMをハイレベ
ルにする。したがって、信号/RASがロウレベルにさ
れると、それに応じてワード線の選択信号φ1、センス
アンプ駆動信号φsが発生され、そのときに入力された
アドレス信号に対応したワード線が選択状態にされ、セ
ンスアンプの増幅動作によりビット線の電位はハイレベ
ル/ロウレベルに変化する。
【0046】このとき、上記ワード線の選択動作により
ビット線に接続されるメモリセルの情報記憶キャパシタ
においては、上記プレート電圧VPLがほぼ1V程度ま
で上昇しており、ハイレベルにされたビット線の電位
3.3Vが蓄積ノードに伝えられるキャパシタの両電極
間には上記2.2Vしか印加されず、ロウレベルにされ
たビット線の電位0Vが蓄積ノードに伝えられるキャパ
シタの両電極間には上記1Vしか印加されない。
【0047】仮に、上記のようなプレート電圧モニタ機
能が存在しないダイナミック型RAMにおいては、上記
のように電源電圧直後においてプレート電圧VPLがほ
ぼ0Vの状態で、ワード線が選択状態にされてセンスア
ンプが動作すると、ハイレベルにされたビット線の電位
3.3Vが蓄積ノードに伝えられるキャパシタの両電極
間には上記3.3Vもの大きな電圧が印加されることに
なる。この電圧3.3Vは、通常動作はもちろんのこ
と、電源電圧VCCを5.3Vのような高い電圧に設定
して行うエージング時に比べても大きな電圧である。つ
まり、通常動作では上記プレート電圧VPLがVCC/
2の1.65Vになるので、キャパシタの両電極にはビ
ット線のハイレベル/ロウレベルに対して上記1.65
Vしか印加されず、上記エージング時にも、VCC/2
の2.65Vしか印加されないからである。
【0048】この実施例では、上記のようなプレート電
圧モニタ機能を付加することにより、情報記憶キャパシ
タの両電極には、上記エージング時の2.65Vが最大
印加電圧になるので、かかる電圧に対して高誘電体膜あ
るいは強誘電体膜が所望の耐圧特性を持つように製造す
ればよいことが判る。
【0049】図8には、この発明に係るダイナミック型
RAMにおけるロウ系タイミング信号の制御回路を説明
するための回路図が示されている。同図(a)では、R
ASパッドからの入力信号を受ける入力バッファに、ナ
ンドゲート回路G2を用いて、かかるナンドゲート回路
G2を上記プレート電圧モニタ信号φMで制御する。こ
れにより、上記信号φMがロウレベルのときには、かか
るゲート回路G2のゲートを閉じて、入力信号(/RA
S)の入力を禁止し、ワード線選択信号φ1及びセンス
アンプ駆動信号φsの両方の発生を禁止する。
【0050】同図(b)では、ワード線選択信号φ1を
形成する経路にナンドゲート回路G3を設け、かかるゲ
ート回路G3を上記プレート電圧モニタ信号φMで制御
することにより、ワード線の選択動作のみを禁止するも
のである。つまり、ワード線を非選択状態にすれば、例
えセンスアンプが活性化されてビット線の電位がハイレ
ベル/ロウレベルに変化されても、メモリセルの情報記
憶キャパシタが上記ビット線に接続されず、電源投入直
後においてメモリセルの情報記憶キャパシタに上記のよ
うな高電圧が印加されてしまうのを防止することができ
る。
【0051】同図(c)では、センスアンプ駆動信号φ
sを形成する経路にナンドゲート回路G4を設け、かか
るゲート回路G4を上記プレート電圧モニタ信号φMで
制御することにより、センスアンプの増幅動作を禁止す
るものである。つまり、ワード線が選択状態にされて、
メモリセルがビット線に接続されてもセンスアンプが活
性化されなければ、ビット線の電位はプリチャージ電
位、つまりプレート電圧と等しくされるので、電源投入
直後においてメモリセルの情報記憶キャパシタに上記の
ような高電圧が印加されてしまうことを防止することが
できる。
【0052】図9には、この発明に係るメモリセルの一
実施例の概略素子構造断面図が示されている。この実施
例のメモリセルは、キャパシタを構成する誘電体膜が高
誘電率材料又は強誘電率材料からなるキャパシタである
ことを除いて基本的には、従来のダイナミック型メモリ
セルと類似の構成とされる。ゲート絶縁膜とその上に形
成された第1層目のポリシリコン層によりワード線が構
成されて、アドレス選択用MOSFETQmが形成され
る。このアドレス選択用MOSFETQmの一方のソー
ス,ドレイン拡散層は、2つのMOSFETにおいて共
通化され、コンタクトホール(plug)を介して、特
に制限されないが、2層目ポリシリコン層からなるビッ
ト線に接続される。
【0053】この実施例では、集積密度を高くするため
に、特に制限されないが、上記アドレス選択用MOSF
ETQmの上部に強誘電体キャパシタが形成される。つ
まり、アドレス選択用MOSFETQmの他方のソー
ス,ドレインは、コンタトトホールを対してキャパシタ
Csの一方の電極である蓄積電極に接続される。キャパ
シタCsは、蓄積電極と高誘電体膜又は強誘電体膜及び
他方の電極から構成され、かかる他方の電極は他のメモ
リセルのものと共通プレート線により共通化されてプレ
ート電圧VPLが印加される。
【0054】上記素子形成領域上には、第1層目のアル
ミニュウム層M1や第2層目アルミニュウム層M2が形
成される。上記第1層目のアルミニュウム層M1は、特
に制限されないが、ワード線の抵抗値を減らすためにワ
ード線と所定の簡単で接続されるというワードシャント
として用いられる。第2層目のアルミニュウム層M2
は、特に制限されないが、Y選択信号線、電源電圧線等
に用いられる。なお、必要ならその上に第3層目のアル
ミュウム層M3が形成される。
【0055】上記誘電体膜は、高誘電率材料としてTa
2 5 が用いられ、強誘電率材料としてはPZTやBS
Tが用いられ、両側の電極は、特に制限されないが、P
t等合金が用いられる。この他、強誘電体膜としてはB
aMgF4 等を用いることができ、このような強誘電体
キャパシタの形成方法に関しては、例えば、雑誌『セミ
コンダクタ・ワールド』1991年12月号、PP.1
22−125に詳しく述べられている。
【0056】図10には、この発明を説明するための高
誘電率材料の電圧−電流特性図が示されている。同図で
は、高誘電率材料としてTa2 5 膜が例として示され
ている。同図に示すように、Ta2 5 膜においては対
プレート電圧に対して、特に負方向に対して耐圧が小さ
いことが判る。つまり、比較のために従来のONO膜の
特性図が示されているが、これに比べると上記Ta2
5 膜でのリーク電流が大きく、耐圧が小さいことが判
る。他の強誘電率材料においても上記と同様な傾向を示
すものである。
【0057】図11には、電源投入時においてメモリセ
ルに加わる電圧の説明図が示されている。同図(A)に
は、等価回路が示され、(B)にはそのときの電位が示
されている。電源投入直後にワード線がハイレベルの選
択状態にされ、かつセンスアンプが活性化されてビット
線の電位をハイレベル/ロウレベルにすると、プレート
電圧VPLがまだ0Vの状態のときに、ビット線のハイ
レベル(H)のVCCがキャパシタの両電極に加わるこ
とになる。これに対して、定常状態では、プレート電圧
VPLがVCC/2に設定されることから、VCC/2
のように上記電源投入直後の半分の電圧しか印加されな
いものである。
【0058】上記実施例のようにTa2 5 膜を用いた
場合において、モニタ電圧をVCC/4のように1V以
下に設定すると、上記図10の特性から理解されるよう
に、プレート電圧に対して負電圧に対して耐圧が小さい
ことに適合できる。つまり、リーク電流の許容値を10
-8A/cm2 にしたとき、負側は1Vで正側が2V以上
になるので都合が良い。
【0059】図12には、この発明の他の一実施例のダ
イナミック型RAMに用いられるタイマー回路の回路図
が示されている。この実施例においては、上記プレート
電圧VPLの立ち上がりは、一定の時定数をもって立ち
上がることに着目し、プレート電圧VPLそのものをモ
ニタするものに代えて、プレート電圧の立ち上がり時間
に対応した時間をタイマー回路で計測するようにするも
のである。つまり、電源投入直後から一定時間経過した
なら、プレート電圧VPLが上記所定の電圧に到達した
であろうと見做し、上記ワード線の選択やセンスアンプ
の動作を許可するようにするものである。
【0060】同図には、上記一定時間を計測するタイマ
ー回路が示されている。インバータ回路N2、N3及び
抵抗R3とキャパシタC1からなる遅延回路(時定数回
路)とノアゲート回路G5とをリング状に接続してリン
グオシレータを形成する。電源投入直後においては、カ
ウンタ回路部の出力φTがロウレベルにされており、上
記ノアゲート回路G5のゲートを開いた状態とし、実質
的にインバータ回路として動作させる。これにより、上
記インバータ回路N2、N3、遅延回路及びノアゲート
回路G5の信号伝播遅延時間(周期T/2)に対応した
周波数での発振動作を行い、基本クロック信号φcを形
成する。
【0061】この発振動作により形成された発振パルス
φcは、カウンタ回路部に供給されて計数動作が行われ
る。このカウンタ回路部での計数出力φTがロウレベル
からハイレベルに変化する時間は、上記プレート電圧V
PLが上記のように約1V程度に立ち上がるに費やされ
る時間に対応して決められる。これにより、かかるタイ
マー出力φTは、前記のようなプレート電圧モニタ信号
φMと同様に用いることができる。つまり、図8におい
ては、信号φMに代えて上記タイマー信号φTを用い、
(A)ではワード線選択信号φ1とセンスアンプ駆動信
号φsを止め、(B)ではワード線選択信号φ1のみを
止め、(C)ではセンスアンプ駆動信号φsのみを止め
るように制御するのに用いられる。上記信号φTが発生
されたなら、低消費電力化のために上記発振回路の動作
及び計数動作が停止させられる。
【0062】図13には、この発明に係る他の一実施例
のダイナミック型RAMの電源投入直後における動作を
説明するための概略波形図が示されている。電源投入に
より電源電圧VCCが立ち上がる。このような電源直後
にロウアドレスストローブ信号/RASがロウレベルに
されてメモリアクセスを行うとしても、上記プレート電
圧VPLは、膨大な数のメモリセルが共通に接続される
ことにより大きな寄生容量を持つためにその電位は比較
的大きな時定数をもって緩やかにしか上昇できない。
【0063】このとき、上記タイマー回路では、上記の
ようなプレート電圧VPLがモニタ電圧VMより低い時
間帯では信号φTをロウレベルにするので、上記信号/
RASがロウレベルにされるにもかかわらず、ワード線
の選択信号φ1、センスアンプの駆動信号φsがロウレ
ベルのままにされ、ワード線は非選択状態となり、ビッ
ト線は上記プレート電圧VPLに対応したプリチャージ
電圧に維持される。このため、情報記憶キャパシタの両
電極には実質的に電位差が生じることがなく、不所望に
高い電圧が印加されないため高誘電体膜あるいは強誘電
体膜が劣化することがない。
【0064】上記プレート電圧VPLが上記1/4VC
C以上の例えば1V程度に上昇したと見做される時間に
なると、上記タイマー回路により上記タイマー出力信号
φTをハイレベルにする。したがって、信号/RASが
ロウレベルにされると、それに応じてワード線の選択信
号φ1、センスアンプ駆動信号φsが発生され、そのと
きに入力されたアドレス信号に対応したワード線が選択
状態にされ、センスアンプの増幅動作によりビット線の
電位はハイレベル/ロウレベルに変化する。これにより
上記同様に、上記ワード線の選択動作によりビット線に
接続されるメモリセルの情報記憶キャパシタにおいて
は、上記プレート電圧VPLがほぼ1V程度まで上昇し
ており、ハイレベルにされたビット線の電位3.3Vが
蓄積ノードに伝えられるキャパシタの両電極間には上記
2.2Vしか印加されず、ロウレベルにされたビット線
の電位0Vが蓄積ノードに伝えられるキャパシタの両電
極間には上記1Vしか印加されないようにするものであ
る。
【0065】図14には、この発明に係る半導体記憶装
置に用いられるプレート電圧発生回路の一実施例の回路
図が示されている。MOSFETのソースとドレインと
が共通接続されることによりゲート容量をキャパシタと
して利用されてなる直列形態のキャパシタC1とC2に
より電源電圧VCCが分圧されてVCC/2の基準電圧
が形成される。特に制限されないが、上記キャパシタC
1とC2には、それぞれダイオード形態のMOSFET
及び抵抗素子からなる高抵抗回路からなる直流電流経路
が設けられて、電源電圧VCCに追従した基準電圧を安
定的に形成されるようにされる。
【0066】上記基準電圧は、そのしきい値電圧が比較
的小さくされたNチャンネル型MOSFETQ10とP
チャンネル型MOSFETQ11のソースに供給され
る。これらのMOSFETQ10とQ11は、それぞれ
のゲートとドレインが共通接続されることによりダイオ
ード形態とされる。そして、特に制限されないが、上記
MOSFETQ10とQ11のドレイン側には定電流源
として作用するPチャンネル型MOSFETQ20とN
チャンネル型MOSFETQ21とがそれぞれ設けられ
てバイアス電流が供給される。これにより、MOSFE
TQ10とQ11は、ソースに供給された基準電圧をそ
のゲート,ソース間のしきい値電圧に対応してレベルシ
フトさせる。
【0067】上記定電流MOSFETQ20,Q21を
駆動するために、上記基準電圧はPチャンネル型MOS
FETQ22のゲートに供給され、ここで定電流が形成
される。このPチャンネル型MOSFETQ22のドレ
イン電流は、Nチャンネル型MOSFETからなる電流
ミラー回路に供給され、一方では上記Pチャンネル型M
OSFETQ11のドレイン側に設けられたNチャンネ
ル型の定電流MOSFETQ21を駆動するのに用いら
れ、他方では電流ミラー回路を介して上記Nチャンネル
型MOSFETQ10のドレイン側に設けられるPチャ
ンネル型の定電流MOSFETQ20が駆動される。
【0068】上記Nチャンネル型MOSFETQ10に
よりレベルシフトされた基準電圧は、Nチャンネル型M
OSFETQ12のゲートに供給される。上記Pチャン
ネル型MOSFETQ11によりレベルシフトされた基
準電圧は、Pチャンネル型MOSFETQ13のゲート
に供給される。上記Nチャンネル型MOSFETQ12
とPチャンネル型MOSFETQ13は、ソースフォロ
ワMOSFETとして動作させられ、そのソースが共通
化されて出力端子に接続される。これらのMOSFET
Q12とQ13は、上記レベルシフト用のMOSFET
Q10とQ11のしきい値電圧より大きなしきい値電圧
を持つようにされる。
【0069】したがって、基準電圧と等しい出力電圧が
VCC/2のときには、上記出力MOSFETQ12と
Q13は、ゲート,ソース間にそのしきい値電圧より小
さな電圧しか印加されないからオフ状態にされて定常的
に直流電流を流さないようにされる。もしも、上記基準
電圧(VCC/2)に対して出力電圧が低下して、上記
MOSFETQ10とQ12のしきい値電圧の差分より
大きくなると、上記MOSFETQ12がオン状態とな
り上記出力電圧を上昇させるように作用する。逆に、上
記基準電圧(VCC/2)に対して出力電圧が上昇し
て、上記MOSFETQ11とQ13のしきい値電圧の
差分より大きくなると、上記MOSFETQ13がオン
状態となり上記出力電圧を低下させるように作用する。
基本的にはこのような制御作用によって出力電圧を上記
基準電圧に対応してVCC/2に設定するものである。
【0070】この実施例では、感度を高くするために上
記出力MOSFETQ12とQ13を増幅素子として作
用させる。つまり、これらのMOSFETQ12とQ1
3のドレイン側には上記同様な定電流MOSFETQ2
3,Q24を負荷として設け、そのドレインの増幅出力
によりPチャンネル型の出力MOSFETQ14と、N
チャンネル型の出力MOSFETQ15を駆動するよう
にする。つまり、上記基準電圧(VCC/2)に対して
出力電圧が低下して、上記MOSFETQ10とQ12
のしきい値電圧の差分より大きくなって上記MOSFE
TQ12がオン状態となると、そのドレイン出力により
MOSFETQ14がオン状態となって上記出力電圧を
上昇させるように動作する。
【0071】逆に、上記基準電圧(VCC/2)に対し
て出力電圧が上昇して、上記MOSFETQ11とQ1
3のしきい値電圧の差分より大きくなり上記MOSFE
TQ13がオン状態となると、そのドレイン出力により
MOSFETQ15がオン状態となって上記出力電圧を
低下させるように作用する。この実施例では、このよう
な制御能力を電源投入時には大きくして、プレート電圧
VPLの立ち上がりを速くし、定常状態時では小さくし
てプレート電圧VPLの安定化と低消費電力化を図るよ
うにする。
【0072】上記のような制御能力の切り換えのため
に、上記Pチャンネル型MOSFETQ14のソース側
には、電源供給手段としてPチャンネル型からなるパワ
ースイッチMOSFETQ16とQ17が設けられ、上
記Nチャンネル型MOSFETQ15のソース側には、
回路の接地電位供給手段としてNチャンネル型からなる
パワースイッチMOSFETQ18とQ19が設けられ
る。上記MOSFETQ16とQ18は、そのサイズW
(チャンネル幅)が大きく形成されて大きな電流供給能
力を持つようにされる。上記MOSFETQ17とQ1
9は、サイズWが小さく形成されて小さな電流供給能力
を持つようにされる。
【0073】電源投入モニタ回路は、抵抗RLとキャパ
シタCLからなる時定数回路であり、その時定数τに従
って立ち上がる信号ΨAが形成される。この信号ΨAが
CMOSインバータ回路のロジックスレッショルド電圧
に達するまでは、その出力信号がハイレベルになり、図
15の動作図に示したように上記大きなサイズのMOS
FETQ18と、その反転信号よりMOSFETQ16
をオン状態にする。つまり、電源投入直後では、上記プ
レート電圧発生回路は、大きな出力電流を流すようにさ
れてプレート電圧VPLの立ち上がりを高速にする。上
記信号ΨAがCMOSインバータ回路のロジックスレッ
ショルド電圧を越えると、その出力信号がロウレベルに
なり、上記小さなサイズのMOSFETQ17と、その
反転信号よりMOSFETQ19をオン状態にする。つ
まり、上記プレート電圧VPLがVCC/2に到達した
後は、上記プレート電圧発生回路は、制限された比較的
小さな出力電流しか流すようにされてプレート電圧VP
Lの安定化を図るものである。
【0074】これにより、図15に示すように、上記高
速駆動機能を付加しない場合に比べて上記プレート電圧
VPLの立ち上がりが速くできるので、それに見合って
上記タイマー回路を用いた場合には、上記設定時間が短
くされる。プレート電圧をモニタする方式では、上記プ
レート電圧VPLの電位をモニタするものであるので、
その電位変化に従って電源投入から比較的短い時間での
メモリアクセスを可能にするものである。
【0075】図16には、この発明が適用されたシンク
ロナスDRAM(以下、単にSDRAMという)の一実
施例の概略ブロック図が示されている。同図に示された
SDRAMは、特に制限されないが、公知の半導体集積
回路の製造技術によって単結晶シリコンのような1つの
半導体基板上に形成される。
【0076】この実施例のSDRAMは、メモリバンク
0(BANK0)を構成するメモリアレイ(MEMORY ARRA
Y)200Aと、メモリバンク1(BANK1)を構成す
るメモリアレイ(MEMORY ARRAY)200Bとを備える。
上記それぞれのメモリアレイ200A,200Bは、マ
トリクス配置されたダイナミック型メモリセルを備え、
図に従えば同一列に配置されたメモリセルの選択端子は
列毎のワード線(図示せず)に結合され、同一行に配置
されたメモリセルのデータ入出力端子は行毎に相補デー
タ線(図示せず)に結合される。
【0077】メモリアレイ200Aの図示しないワード
線はロウデコーダ(ROW DECODER)201Aによるロウア
ドレス信号のデコード結果に従って1本が選択レベルに
駆動される。メモリアレイ200Aの図示しない相補デ
ータ線はセンスアンプ及びカラム選択回路(SENSE AMPLI
FIER&I/O BUS) 202Aに結合される。センスアンプび
カラム選択回路202Aにおけるセンスアンプ(SENSE A
MPLIFIER) は、メモリセルからのデータ読出しによって
夫々の相補データ線に現れる微小電位差を検出して増幅
する増幅回路である。それにおけるカラムスイッチ回路
は、相補データ線を各別に選択して相補共通データ線(I
/O BUS) に導通させるためのスイッチ回路である。カラ
ムスイッチ回路はカラムデコーダ(COLUMN DECODER)20
3Aによるカラムアドレス信号のデコード結果に従って
選択動作される。
【0078】メモリアレイ200B側にも上記と同様に
ロウデコーダ(ROW DECODER)201B,センスアンプ及
びカラム選択回路(SENSE AMPLIFIER&I/O BUS) 202B
及びカラムデコーダ(COLIMN DECODER)203Bが設けら
れる。上記メモリバンク200Aと200Bの相補共通
データ線(I/O BUS) は、後述するような画像処理等のた
めに用いられるシフトレジスタ(SHIFT REGISTER) 21
2を介して入力バッファ(INPUT BUFFER)210の出力端
子及び出力バッファ(OUTPUT BUFFER) 211の入力端子
に接続される。入力バッファ210の入力端子及び出力
バッファ211の出力端子は8ビットのデータ入出力端
子I/O0〜I/O7に接続される。
【0079】アドレス入力端子A0〜A11から供給さ
れるロウアドレス信号とカラムアドレス信号はカラムア
ドレスバッファ(COLUMN ADDRESS BUFFER) 205とロウ
アドレスバッファ(ROW ADDRESS BUFFER)206にアドレ
スマルチプレクス形式で取り込まれる。供給されたアド
レス信号はそれぞれのバッファ205と206が保持す
る。ロウアドレスバッファ206はリフレッシュ動作モ
ードにおいてはリフレッシュカウンタ(REFRESH COUNTE
R) 208から出力されるリフレッシュアドレス信号を
ロウアドレス信号として取り込む。カラムアドレスバッ
ファ205の出力はカラムアドレスカウンタ(COLUMN AD
DRESS COUNTER)207のプリセットデータとして供給さ
れ、カラムアドレスカウンタ207は後述のコマンドな
どで指定される動作モードに応じて、上記プリセットデ
ータとしてのカラムアドレス信号、又はそのカラムアド
レス信号を順次インクリメントした値を、カラムデコー
ダ203A,203Bに向けて出力する。
【0080】コントローラ(CONTROL LOGIC & TIMING GE
NERATOR)213は、特に制限されなが、クロック信号C
LK、クロックイネーブル信号CKE、チップセレクト
信号/CS、カラムアドレスストローブ信号/CAS
(記号/はこれが付された信号がロウイネーブルの信号
であることを意味する)、ロウアドレスストローブ信号
/RAS、ライトイネーブル信号/WE、データ入出力
マスクコントロール信号DQMなどの外部制御信号と、
アドレス入力端子A0〜A11からの制御データ及び基
準電圧Vref とが供給され、それらの信号のレベルの変
化やタイミングなどに基づいてSDRAMの動作モード
及び上記回路ブロックの動作を制御するための内部タイ
ミング信号を形成するもので、そのためのコントロール
ロジックとモードレジスタを備える。
【0081】クロック信号CLKは、SDRAMのマス
タクロックとされ、その他の外部入力信号は当該内部ク
ロック信号の立ち上がりエッジに同期して有意とされ
る。チップセレクト信号/CSはそのロウレベルによっ
てコマンド入力サイクルの開始を指示する。チップセレ
クト信号/CSがハイレベルのとき(チップ非選択状
態)やその他の入力は意味を持たない。但し、後述する
メモリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作
はチップ非選択状態への変化によって影響されない。/
RAS,/CAS,/WEの各信号は通常のDRAMに
おける対応信号とは機能が相違され、後述するコマンド
サイクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0082】クロックイネーブル信号CKEは次のクロ
ック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CK
Eがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち
上がりエッジが有効とされ、ロウレベルのときには無効
とされる。さらに、図示しないがリードモードにおい
て、出力バッファ211に対するアウトプットイネーブ
ルの制御を行う外部制御信号もコントローラ213に供
給され、その信号が例えばハイレベルのときには出力バ
ッファ211は高出力インピーダンス状態にされる。
【0083】上記ロウアドレス信号は、クロック信号C
LK(内部クロック信号)の立ち上がりエッジに同期す
る後述のロウアドレスストローブ・バンクアクティブコ
マンドサイクルにおけるA0〜A10のレベルによって
定義される。A11からの入力は、上記ロウアドレスス
トローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおいて
バンク選択信号とみなされる。即ち、A11の入力がロ
ウレベルの時はメモリバンクBANKAが選択され、ハ
イレベルの時はメモリバンクBANKBが選択される。
メモリバンクの選択制御は、特に制限されないが、選択
メモリバンク側のロウデコーダのみの活性化、非選択メ
モリバンク側のカラムスイッチ回路の全非選択、選択メ
モリバンク側のみの入力バッファ210及び出力バッフ
ァ211への接続などの処理によって行うことができ
る。
【0084】後述のプリチャージコマンドサイクルにお
けるA10の入力は相補データ線などに対するプリチャ
ージ動作の態様を指示し、そのハイレベルはプリチャー
ジの対象が双方のメモリバンクであることを指示し、そ
のロウレベルは、A11で指示されている一方のメモリ
バンクがプリチャージの対象であることを指示する。
【0085】上記カラムアドレス信号は、クロック信号
CLK(内部クロック)の立ち上がりエッジに同期する
リード又はライトコマンド(後述のカラムアドレス・リ
ードコマンド、カラムアドレス・ライトコマンド)サイ
クルにおけるA0〜A8のレベルによって定義される。
そして、この様にして定義されたカラムアドレスはバー
ストアクセスのスタートアドレスとされる。
【0086】上記のアドレス信号、クロック信号、各制
御信号及びデータ入出力信号は、前記SSTL又はGT
Lのような小振幅のインターフェイスが採用される。つ
まり、上記アドレスバッファやクロックバッファ及び制
御入力バッファとデータ入力バッファには、上記実施例
と同様な差動回路が用いられ、その入力には前記実施例
のような静電保護回路とそれに相似のダミー回路が付加
されるものである。
【0087】次に、コマンドによって指示されるSDR
AMの主な動作モードを説明する。 (1)モードレジスタセットコマンド(Mo) 上記モードレジスタ30をセットするためのコマンドで
あり、/CS,/RAS,/CAS,/WE=ロウレベ
ルによって当該コマンド指定され、セットすべきデータ
(レジスタセットデータ)はA0〜A11を介して与え
られる。レジスタセットデータは、特に制限されない
が、バーストレングス、CASレイテンシイ、ライトモ
ードなどとされる。特に制限されないが、設定可能なバ
ーストレングスは、1,2,4,8,フルページとさ
れ、設定可能なCASレイテンシイは1,2,3とさ
れ、設定可能なライトモードは、バーストライトとシン
グルライトとされる。
【0088】上記CASレイテンシイは、後述のカラム
アドレス・リードコマンドによって指示されるリード動
作において/CASの立ち下がりから出力バッファ21
1の出力動作までに内部クロック信号の何サイクル分を
費やすかを指示するものである。読出しデータが確定す
るまでにはデータ読出しのための内部動作時間が必要と
され、それを内部クロック信号の使用周波数に応じて設
定するためのものである。換言すれば、周波数の高い内
部クロック信号を用いる場合にはCASレイテンシイを
相対的に大きな値に設定し、周波数の低い内部クロック
信号を用いる場合にはCASレイテンシイを相対的に小
さな値に設定する。特に制限されないが、後述するよう
な画像処理動作において、必要ならばワード線の切り換
え時間を確保するためにCASレイテンシイを大きな値
に設定するよう用いるようにできる。
【0089】(2)ロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンド(Ac) これは、ロウアドレスストローブの指示とA11による
メモリバンクの選択を有効にするコマンドであり、/C
S,/RAS=ロウレベル、/CAS,/WE=ハイレ
ベルによって指示され、このときA0〜A10に供給さ
れるアドレスがロウアドレス信号として、A11に供給
される信号がメモリバンクの選択信号として取り込まれ
る。取り込み動作は上述のように内部クロック信号の立
ち上がりエッジに同期して行われる。例えば、当該コマ
ンドが指定されると、それによって指定されるメモリバ
ンクにおけるワード線が選択され、当該ワード線に接続
されたメモリセルがそれぞれ対応する相補データ線に導
通される。
【0090】(3)カラムアドレス・リードコマンド
(Re) このコマンドは、バーストリード動作を開始するために
必要なコマンドであると共に、カラムアドレスストロー
ブの指示を与えるコマンドであり、/CS,/CAS=
ロウレベル、/RAS,/WE=ハイレベルによって指
示され、このときA0〜A8に供給されるカラムアドレ
スがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによ
って取り込まれたカラムアドレス信号はバーストスター
トアドレスとしてカラムアドレスカウンタ207に供給
される。これによって指示されたバーストリード動作に
おいては、その前にロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにおけ
るワード線の選択が行われており、当該選択ワード線の
メモリセルは、内部クロック信号に同期してカラムアド
レスカウンタ207から出力されるアドレス信号に従っ
て順次選択されて連続的に読出される。連続的に読出さ
れるデータ数は上記バーストレングスによって指定され
た個数とされる。また、出力バッファ211からのデー
タ読出し開始は上記CASレイテンシイで規定される内
部クロック信号のサイクル数を待って行われる。
【0091】(4)カラムアドレス・ライトコマンド
(Wr) ライト動作の態様としてモードレジスタにバーストライ
トが設定されているときは当該バーストライト動作を開
始するために必要なコマンドとされ、ライト動作の態様
としてモードレジスタにシングルライトが設定されてい
るときは当該シングルライト動作を開始するために必要
なコマンドとされる。更に当該コマンドは、シングルラ
イト及びバーストライトにおけるカラムアドレスストロ
ーブの指示を与える。当該コマンドは、/CS,/CA
S,/WE=ロウレベル、/RAS=ハイレベルによっ
て指示され、このときA0〜A8に供給されるアドレス
がカラムアドレス信号として取り込まれる。これによっ
て取り込まれたカラムアドレス信号はバーストライトに
おいてはバーストスタートアドレスとしてカラムアドレ
スカウンタ207に供給される。これによって指示され
たバーストライト動作の手順もバーストリード動作と同
様に行われる。但し、ライト動作にはCASレイテンシ
イはなく、ライトデータの取り込みは当該カラムアドレ
ス・ライトコマンドサイクルから開始される。
【0092】(5)プリチャージコマンド(Pr) これは、A10,A11によって選択されたメモリバン
クに対するプリチャージ動作の開始コマンドとされ、/
CS,/RAS,/WE=ロウレベル、/CAS=ハイ
レベルによって指示される。
【0093】(6)オートリフレッシュコマンド このコマンドはオートリフレッシュを開始するために必
要とされるコマンドであり、/CS,/RAS,/CA
S=ロウレベル、/WE,CKE=ハイレベルによって
指示される。
【0094】(7)バーストストップ・イン・フルペー
ジコマンド フルページに対するバースト動作を全てのメモリバンク
に対して停止させるために必要なコマンドであり、フル
ページ以外のバースト動作では無視される。このコマン
ドは、/CS,/WE=ロウレベル、/RAS,/CA
S=ハイレベルによって指示される。
【0095】(8)ノーオペレーションコマンド(No
p) これは実質的な動作を行わないこと指示するコマンドで
あり、/CS=ロウレベル、/RAS,/CAS,/W
Eのハイレベルによって指示される。
【0096】SDRAMにおいては、一方のメモリバン
クでバースト動作が行われているとき、その途中で別の
メモリバンクを指定して、ロウアドレスストローブ・バ
ンクアクティブコマンドが供給されると、当該実行中の
一方のメモリバンクでの動作には何ら影響を与えること
なく、当該別のメモリバンクにおけるロウアドレス系の
動作が可能にされる。例えば、SDRAMは外部から供
給されるデータ、アドレス、及び制御信号を内部に保持
する手段を有し、その保持内容、特にアドレス及び制御
信号は、特に制限されないが、メモリバンク毎に保持さ
れるようになっている。或は、ロウアドレスストローブ
・バンクアクティブコマンドサイクルによって選択され
たメモリブロックにおけるワード線1本分のデータがカ
ラム系動作の前に予め読み出し動作のために図示しない
ラッチ回路にラッチされるようになっている。
【0097】したがって、データ入出力端子I/O0〜
I/O7においてデータが衝突しない限り、処理が終了
していないコマンド実行中に、当該実行中のコマンドが
処理対象とするメモリバンクとは異なるメモリバンクに
対するプリチャージコマンド、ロウアドレスストローブ
・バンクアクティブコマンドを発行して、内部動作を予
め開始させることが可能である。
【0098】SDRAMは、外部クロック信号CLKに
基づいて形成される内部クロック信号に同期してデー
タ、アドレス又は/RAS、/CAS等の各種制御信号
を入出力可能なメモリであると定義できる。SDRAM
は、DRAMと同様の大容量メモリをSRAM(スタテ
ィック型RAM)に匹敵する高速動作させることが可能
であり、また、選択された1本のワード線に対して幾つ
かのデータをアクセスするかをバーストレングスによっ
て指定することによって、内蔵カラムアドレスカウンタ
207で順次カラム系の選択状態を切り換えていって複
数個のデータを連続的にリード又はライトできる。
【0099】この実施例では、タイマー(TIMER)209
が設けられる。SDRAMでは、上記のようなクロック
信号CLKが供給されることに着目し、タイマー回路2
09は、上記クロック信号CLKを計数して電源投入時
の時間計測を行うようにされる。これにより、前記のよ
うな発振回路を内蔵させることが不用となる。このタイ
マー回路209の出力信号φTは、前記のようにワード
線選択信号やセンスアンプの活性化信号を止めるように
用いられる。SDRAMにおいて、上記タイマー回路2
09を設けることに代えて、プレート電圧VPLをモニ
タして、前記同様にワード線の選択動作やセンスアンプ
を活性化させる駆動信号を止めるようにするものであっ
てもよい。
【0100】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) アドレス選択用MOSFETと情報記憶用キャ
パシタからなり、上記情報記憶用キャパシタの共通電極
に中間電位からなるプレート電圧が供給されてなる複数
のメモリセルを有する半導体記憶装置において、上記プ
レート電圧が中間電位に近い所定の電位に到達したこと
を電圧検出回路又はタイマー回路を用いて間接的に検出
し、上記所定電位以下のときに上記ワード線の選択動作
を禁止し又は相補ビット線を上記中間電位にプリチャー
ジ状態にさせ、上記プレート電圧が所定の電位が上記所
定電位に到達した後に上記動作を解除してメモリアクセ
スを可能にすることにより、上記キャパシタの高誘電膜
や強誘電膜には定常状態及びエージング状態よりも小さ
な電圧しか印加されず、キャパシタの高信頼性を実現で
きるという効果が得られる。
【0101】(2) 上記(1)により上記情報記憶用
キャパシタの誘電体膜が強誘電率材料又は高誘電率材料
の耐圧強度が上記相補ビット線のハイレベルとロウレベ
ルの電圧差に対して弱いものを用いても、上記ビット線
電圧差以上の電位が印加されず、小さなサイズで大きな
容量を得ることができるメモリセルの材料選択幅を広く
することができるという効果が得られる。
【0102】(3) プレート電圧発生回路の出力電流
能力を電源投入直後に大きくすることにより、プレート
電圧VPLの立ち上がりを高速にすることができ、上記
キャパシタの誘電体膜の保護を行いつつ、電源投入から
メモリアクセスが可能にされるまでの時間を短くするこ
とができるという効果が得られる。
【0103】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、プレ
ート電圧モニタ信号を形成する電圧比較回路は、前記の
ような基準電圧を用いるもの他、図14の電源投入モニ
タ回路に用いられているようにCMOSインバータ回路
のロジックスレッショルド電圧を用いるものであっても
よい。この場合、通常のCMOSインバータ回路では、
VCC/2のような比較的高い電圧にされるが、Nチャ
ンネル型MOSFETのサイズをPチャンネル型MOS
FETのサイズに比べて大きくすることにより、ロジッ
クスレッショルド電圧を上記1V程度まで低下させる
か、あるいはNチャンネル型MOSFETのゲート,ソ
ース間のしきい値電圧を利用してプレート電圧を検出す
るものであってもよい。
【0104】上記タイマー回路は、前記のようにパルス
を計数するものの他、図14の電源投入モニタ回路に用
いられて時定数回路を利用してアナログ的な時間計測を
行うようにするものであってもよい。プレート電圧発生
回路は、図14に示したMOSFETQ12とQ13で
プレート電圧を形成するものであってもよい。この場合
には、上記MOSFETQ12とQ13のドレイン側に
設けられる定電流源MOSFETは省略できる。
【0105】プレート電圧VPLは、上記のように相補
ビット線のハイレベルとロウレベルに中間電位に設定す
るものであり、上記のようにビット線のハイレベルがV
CCにされるためにVCC/2に設定されるものであ
る。したがって、ビット線のハイレベルとロウレベルの
中間電位が上記電源電圧VCCとは関係なく設定される
ものでは、上記中間電位に対応して設定されるものであ
る。あるいは、使用する高誘電体層あるいは強誘電体の
プレート電圧に対する正方向と負方向の耐圧に対応し、
それぞれのリーク電流が等しくなるようにビット線の中
間電位から偏倚させて設定されるものであってもよい。
【0106】この発明は、アドレス選択用MOSFET
と情報記憶用キャパシタからなるメモリセルを用い、キ
ャパシタに高誘電率材料又は強誘電率材料を用いて構成
されたダイナミック型RAM、シンクロナスダイナミッ
ク型RAMあるいは、強誘電体メモリ等の各種半導体記
憶装置に広く利用することができ、かかる半導体記憶装
置は、それをコントロールする制御回路等を含んだ各種
半導体集積回路装置に内蔵されるもきであってもよい。
【0107】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、アドレス選択用MOSFE
Tと情報記憶用キャパシタからなり、上記情報記憶用キ
ャパシタの共通電極に中間電位からなるプレート電圧が
供給されてなる複数のメモリセルを有する半導体記憶装
置において、上記プレート電圧が中間電位に近い所定の
電位に到達したことを電圧検出回路又はタイマー回路を
用いて間接的に検出し、上記所定電位以下のときに上記
ワード線の選択動作を禁止し又は相補ビット線を上記中
間電位にプリチャージ状態にさせ、上記プレート電圧が
所定の電位が上記所定電位に到達した後に上記動作を解
除してメモリアクセスを可能にすることにより、上記キ
ャパシタの高誘電膜や強誘電膜には定常状態及びエージ
ング状態よりも小さな電圧しか印加されずキャパシタの
高信頼性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るダイナミック型RAMの一実施
例を示す概略レイアウト図である。
【図2】図1のダイナミック型RAMのメモリアレイの
メインワード線とサブワード線との関係を説明するため
の要部ブロック図である。
【図3】図1のダイナミック型RAMのメインワード線
とセンスアンプとの関係を説明するための要部ブロック
図である。
【図4】この発明に係るダイナミック型RAMのセンス
アンプ部の一実施例を示す要部回路図である。
【図5】この発明に係るダイナミック型RAMの周辺部
分の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図6】図5に示された電圧検出回路の一実施例を示す
回路図である。
【図7】この発明に係るダイナミック型RAMの電源投
入直後における動作を説明するための概略波形図であ
る。
【図8】この発明に係るダイナミック型RAMにおける
ロウ系タイミング信号の制御回路を説明するための回路
図である。
【図9】この発明に係るメモリセルの一実施例を示す概
略素子構造断面図である。
【図10】この発明を説明するための高誘電率材料の電
圧−電流特性図である。
【図11】電源投入時において上記メモリセルに加わる
電圧を説明するための説明図である。
【図12】この発明の他の一実施例に用いられるタイマ
ー回路を示す回路図である。
【図13】この発明に係る他の一実施例のダイナミック
型RAMの電源投入直後における動作を説明するための
概略波形図である。
【図14】この発明に係る半導体記憶装置に用いられる
プレート電圧発生回路の一実施例を示す回路図である。
【図15】上記プレート電圧発生回路の動作の電源投入
時の動作の概略を説明するための波形図である。
【図16】この発明が適用されたシンクロナスDRAM
の一実施例を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
SA,SA0,SA1…センスアンプ、SWD…サブワ
ードドライバ、MWD…メインワードドライバ、ACT
RL…メモリアレイ制御回路、MWL0〜MWLn…メ
インワード線、SWL0…サブワード線、YS…カラム
選択線、MMAT0,MMAT1…メモリマット(メモ
リブロック)、TG…タイミング制御回路、I/O…入
出力回路、RAB…ロウアドレスバッファ、CAB…カ
ラムアドレスバッファ、MXX…マルチプレクサ、RF
C…リフレッシュアドレスカウンタ回路、XPD,YP
D…プリテコーダ回路、X−DEC…ロウ系冗長回路、
XIB…デコーダ回路、Q1〜Q19…MOSFET、
CSP,CSN…共通ソース線、YS…カラム選択信
号、VPL…プレート電圧、HVC…ハーフプリチャー
ジ電圧、SHL,SHR…シェアード選択線、I/O…
入出力線、G1〜G5…ゲート回路、N1〜N3…イン
バータ回路、C1〜C3、CL…キャパシタ、R1,R
2,RL…抵抗素子、200A,200B…メモリアレ
イ、201A,201B…ロウデコーダ、202A,2
02B…センスアンプ及びカラム選択回路、203A,
203B…カラムデコーダ、205…カラムアドレスバ
ッファ、206…ロウアドレスバッファ、207…カラ
ムアドレスカウンタ、208…リフレッシュカウンタ、
209…タイマー回路、210…入力バッファ、211
…出力バッファ、212…シフトレジスタ、213…コ
ントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/822 H01L 27/10 681E (72)発明者 加瀬 重和 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 中村 正行 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 長谷川 雅俊 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 梶谷 一彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートがワード線に接続され、一方のソ
    ース,ドレインが上記ワード線と交差する相補ビット線
    の一方に接続され、他方のソース,ドレインが情報記憶
    用キャパシタの一方の電極側の蓄積ノードに接続されて
    なるアドレス選択MOSFETからなるメモリセルと、 電源電圧と回路の接地電位を受けて、上記相補ビット線
    に与えられるハイレベルとロウレベルの中間電位にされ
    たプレート電圧を形成して、上記メモリセルの情報記憶
    用キャパシタの他方の電極側が共通化されてなるプレー
    ト電極に供給するプレート電圧供給回路と、 上記プレート電圧が上記中間電位に近い所定の電位に到
    達したことを検出するプレート電圧検出回路とを備え、 上記プレート電圧が所定の電位が上記所定電位以下のと
    きに上記ワード線の選択動作を禁止し又は相補ビット線
    を上記中間電位にプリチャージ状態にさせ、上記プレー
    ト電圧が所定の電位が上記所定電位に到達した後に上記
    動作を解除してメモリアクセスを可能にしてなることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 ゲートがワード線に接続され、一方のソ
    ース,ドレインが上記ワード線と交差する相補ビット線
    の一方に接続され、他方のソース,ドレインが情報記憶
    用キャパシタの一方の電極側の蓄積ノードに接続されて
    なるアドレス選択MOSFETからなるメモリセルと、 電源電圧と回路の接地電位を受けて、上記相補ビット線
    に与えられるハイレベルとロウレベルの中間電位にされ
    たプレート電圧を形成して、上記メモリセルの情報記憶
    用キャパシタの他方の電極側が共通化されてなるプレー
    ト電極に供給するプレート電圧供給回路と、 電源投入時において上記プレート電圧が上記中間電位に
    近い所定の電位に到達するに要する時間に対応した設定
    時間を計測するタイマー回路とを備え、 上記タイマー回路の計測出力が上記設定時間以下のとき
    に上記ワード線の選択動作を禁止し又は相補ビット線を
    上記中間電位にプリチャージ状態にさせ、上記タイマー
    回路の計測出力が上記設定時間に達した後に上記動作を
    解除してメモリアクセスを可能にしてなることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記情報記憶用キャパシタは、その誘電
    体膜が強誘電率材料又は高誘電率材料から構成され、そ
    の耐圧強度が上記相補ビット線のハイレベルとロウレベ
    ルの電圧差に対して弱いものであることを特徴とする請
    求項1又は請求項2の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記プレート電圧供給回路は、 電源電圧と回路の接地電位を分圧して、上記中間電圧を
    形成する電圧発生回路と、 上記中間電圧を電源電圧側にゲート,ソース間電圧分レ
    ベルシフトして第1の電圧を形成するダイオード形態の
    Nチャンネル型の第1MOSFETと、 上記中間電圧を回路の接地電位側にゲート,ソース間電
    圧分レベルシフトして第2の電圧を形成するダイオード
    形態のPチャンネル型の第2MOSFETと、 上記第1の電圧がゲートに供給され、そのしきい値電圧
    が上記第1のMOSFETに比べて大きくされ、そのソ
    ースが出力端子に接続されたNチャンネル型の第1出力
    MOSFETと、 上記第2の電圧がゲートに供給され、そのしきい値電圧
    が上記第2のMOSFETに比べて大きくされ、そのソ
    ースが上記出力端子に接続されたPチャンネル型の第2
    出力MOSFETと、 上記第1出力MOSFETのドレイン側に設けられて定
    電流を流すPチャンネル型の第3MOSFETと、 上記第2出力MOSFETのドレイン側に設けられて定
    電流を流すNチャンネル型の第4MOSFETと、 上記第1出力MOSFETのドレインにゲートが接続さ
    れ、上記出力端子にドレインが接続されたPチャンネル
    型の第3出力MOSFETと、 上記第2出力MOSFETのドレインにゲートが接続さ
    れ、上記出力端子にドレインが接続されたNチャンネル
    型の第4出力MOSFETと、 上記第3の出力MOSFETのソース側に設けられ、電
    源投入直後の一定期間にオン状態にされて比較的大きな
    電流を流すようにされたPチャンネル型の第1のパワー
    スイッチMOSFETと、少なくとも上記一定期間後に
    オン状態にされて比較的小さな電流を流すようにされた
    Pチャンネル型の第2のパワースイッチMOSFET
    と、 上記第4の出力MOSFETのソース側に設けられ、比
    較的小さな電流を流すようにされたNチャンネル型の第
    3のパワースイッチMOSFETとを含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の半導
    体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記メモリセルは、ダイナミック型メモ
    リセルを構成するものであり、上記半導体記憶装置はダ
    イナミック型RAMであることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3又は請求項4の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記メモリセルは、ダイナミック型メモ
    リセルを構成するものであり、上記半導体記憶装置はシ
    ンクロナスダイナミック型RAMであり、上記タイマー
    回路は外部端子から供給されたクロック信号を計数する
    ことにより上記所定時間の計測出力を形成するものであ
    ることを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4の
    半導体記憶装置。
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