JP2018142688A - 半導体装置 - Google Patents

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Kenji Sasaki
健次 佐々木
孝幸 筒井
Takayuki Tsutsui
孝幸 筒井
大部 功
Isao Obe
功 大部
靖久 山本
Yasuhisa Yamamoto
靖久 山本
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Abstract

【課題】増幅回路に保護回路を組み込んでも、チップ面積の増大を抑制することが可能な半導体装置を提供する。【解決手段】基板に、半導体素子を含む増幅回路が形成されている。基板に形成された保護回路が、相互に直列接続された複数の保護ダイオードを含み、増幅回路の出力端子に接続されている。パッド導体層が、少なくとも一部に、基板の外部の回路に接続するためのパッドを含む。平面視においてパッド導体層と保護回路とが少なくとも部分的に重なっている。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関する。
近年のモバイル端末の高周波増幅器モジュールを構成するトランジスタとして、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)が主として使用されている。HBTのコレクタ−エミッタ間に静電破壊防止回路(保護回路)を接続した半導体装置が公知である(特許文献1)。この保護回路は、相互に直列接続された複数のダイオードで構成される。
特許第4977313号公報
保護回路を構成するダイオードは、通常機能の動作時には導通せず、コレクタ−エミッタ間に許容される電圧の上限値を超える電圧が発生したときに導通する条件を満たすように設計される。この条件を満たすために、保護回路として8個以上のダイオードを直列接続したものが用いられる。8個以上のダイオードを配置する領域を確保する必要があるために、チップ面積が大きくなってしまう。
本発明の目的は、増幅回路に保護回路を組み込んでも、チップ面積の増大を抑制することが可能な半導体装置を提供することである。
本発明の第1の観点による半導体装置は、
基板に形成された半導体素子を含む増幅回路と、
前記基板に形成されて相互に直列接続された複数の保護ダイオードを含み、前記増幅回路の出力端子に接続された保護回路と、
少なくとも一部に、前記基板の外部の回路に接続するためのパッドを含むパッド導体層と
を有し、
平面視において前記パッド導体層と前記保護回路とが少なくとも部分的に重なっている。
パッド導体層と保護回路とを部分的に重ねて配置することにより、チップ面積の増大を抑制することができる。
本発明の第2の観点による半導体装置は、第1の観点による半導体装置の構成に加えて、
さらに、前記基板に形成されたグランド導体を有し、
前記保護回路は、前記増幅回路の出力端子と前記グランド導体との間に接続されているという特徴を有する。
出力端子に発生した高電圧を、保護回路を通してグランド導体に逃がすことができる。
本発明の第3の観点による半導体装置は、第1及び第2の観点による半導体装置の構成に加えて、
さらに、前記パッド導体層を覆い、前記パッド導体層の表面の一部の領域を露出させる開口が設けられ、他の領域を覆う絶縁性の保護膜を有し、
平面視において、前記開口と前記保護回路とが少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする。
保護膜に設けられた開口内に露出したパッド導体層が、ワイヤボンディング用またはバンプ用のパッドとして作用する。パッドと保護回路とが少なくとも部分的に重なることにより、チップ面積の増大を抑制することができる。
本発明の第4の観点による半導体装置は、第3の観点による半導体装置の構成に加えて、
さらに、前記開口の底面の前記パッド導体層の上に形成されたバンプを有する。
バンプを用いて、モジュール基板にフェイスダウン実装することができる。
本発明の第5の観点による半導体装置は、第4の観点による半導体装置の構成に加えて、前記バンプの平面形状が角丸長方形であるという特徴を有する。
バンプの平面形状を角丸長方形にすることにより、バンプのマスク形状とほぼ同一に安定してバンプの加工を行うことができる。
本発明の第6の観点による半導体装置は、第1から第5までの観点による半導体装置の構成に加えて、
複数の前記保護ダイオードは、平面視において途中で折り返されたダイオード列を構成しており、前記保護回路の一部は、前記パッド導体層の外側に配置されているという特徴を有する。
ダイオード列の全域をパッド導体層の内部に収めることができず一部がパッド導体層からはみ出す場合でも、ダイオード列を折り返すことにより、パッド導体層からのはみ出し面積を小さくすることができる。
本発明の第7の観点による半導体装置は、第1から第5までの観点による半導体装置の構成に加えて、
複数の前記保護ダイオードは、平面視において途中で折り返されたダイオード列を構成しているという特徴を有し、
複数の前記保護ダイオードの各々は、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の上面の一部の領域に形成された前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層の上面にオーミック接続された第1電極とを含み、
平面視において、前記第1電極は、前記第2半導体層を、前記ダイオード列の幅方向に挟むU字形の平面形状を有する。
このような構成とすることにより、ダイオード列に高電圧が印加されたときに静電気放電が生じにくくなる。これにより、静電気放電による保護ダイオードの破壊を抑制することができる。
本発明の第8の観点による半導体装置は、第1から第7までの観点による半導体装置の構成に加えて、前記半導体素子は、化合物半導体で形成されているという特徴を有する。
シリコン系の半導体装置と比べて動作周波数を高めることができる。
パッド導体層と保護回路とを部分的に重ねて配置することにより、チップ面積の増大を抑制することができる。
図1Aは、第1実施例による半導体装置を内蔵するパワーアンプモジュールのブロック図であり、図1Bは、出力段増幅回路及び保護回路の等価回路図である。 図2は、出力段増幅回路の平面図である。 図3Aは、第1実施例の半導体装置に用いられているHBTの平面図であり、図3Bは図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける断面図である。 図4Aは、第1実施例の半導体装置に用いられている保護ダイオードの平面図であり、図4Bは、図4Aの一点鎖線4B−4Bにおける断面図である。 図5は、図2の一点鎖線5−5における断面図である。 図6は、第2実施例による半導体装置の出力段増幅回路及び保護回路の等価回路図である。 図7は、第2実施例による半導体装置の平面図である。 図8は、第3実施例による半導体装置の平面図である。 図9は、変形例による半導体装置の保護回路を構成する保護ダイオードの平面図である。 図10は、変形例による半導体装置のパッド部分の断面図である。 図11は、第4実施例による半導体装置の平面図である。 図12は、第4実施例による半導体装置の1つのHBTに対応する部分の概略断面図である。 図13は、第4実施例による半導体装置の高周波出力用のバンプが形成された部分の断面図である。 図14は、第4実施例の第1変形例による半導体装置の平面図である。 図15は、第4実施例の第2変形例による半導体装置の平面図である。 図16は、第4実施例の第3変形例による半導体装置の平面図である。 図17は、第5実施例による半導体装置の断面図である。 図18は、第5実施例の変形例による半導体装置の平面図である。 図19Aは、寄生インダクタンスの影響をシミュレーションするためのシミュレーション対象となる出力段増幅回路の等価回路図であり、図19Bは、出力電圧の波形のシミュレーション結果を示すグラフである。 図20Aは、寄生インダクタンスLeを0とし、寄生インダクタンスLcを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフであり、図20Bは、寄生インダクタンスLcを0とし、寄生インダクタンスLeを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフである。 図21Aは、寄生抵抗の影響をシミュレーションするためのシミュレーション対象の増幅回路の等価回路図であり、図21Bは、シミュレーション結果を示すグラフである。 図22は、比較例による半導体装置の平面図である。 図23は、他の比較例による半導体装置の平面図である。 図24は、さらに他の比較例による半導体装置の平面図である。 図25は、さらに他の比較例による半導体装置の平面図である。 図26Aは、第1実施例による半導体装置に用いられている保護回路の平面的な模式図であり、図26Bは、比較例による半導体装置に用いられている保護回路の平面的な模式図である。
[第1実施例]
図1Aから図5までの図面を参照して第1実施例による半導体装置について説明する。
図1Aは、本実施例による半導体装置を内蔵するパワーアンプモジュールのブロック図である。高周波入力端子RFiから入力された入力信号が整合回路33を介して入力段増幅回路31に入力される。入力段増幅回路31で増幅された信号が、整合回路34を介して出力段増幅回路32に入力される。出力段増幅回路32で増幅された出力信号が高周波出力端子RFoから出力される。
バイアス電圧端子Vbatからバイアス回路35、36にバイアス用の電圧が印加される。バイアス制御端子Vb1から入力される信号に基づいて、バイアス回路35が入力段増幅回路31にバイス電流を供給する。バイアス制御端子Vb2から入力される信号に基づいて、バイアス回路36が出力段増幅回路32にバイス電流を供給する。電源端子Vcc1から入力段増幅回路31に電源電圧が印加され、電源端子Vcc2から出力段増幅回路32に電源電圧が印加される。
出力段増幅回路32の出力端子とグランドGNDとの間に保護回路40が接続されている。保護回路40は、パワーアンプモジュールの負荷が変動することによって出力段増幅回路32の出力端子に許容上限値を超える電圧が発生したときに、電圧のさらなる上昇を抑制する機能を持つ。
図1Bは、出力段増幅回路32(図1A)及び保護回路40の等価回路図である。高周波入力信号が入力キャパシタ42を介してヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)41のベースに入力される。バラスト抵抗43を介してHBT41にバイアス電流が供給される。HBT41のエミッタが接地されている。HBT41のコレクタ端子(図1Aの高周波出力端子RFoに相当)44が、保護回路40を介してグランドGNDに落とされている。
図1Bに示した等価回路図では、HBT41、入力キャパシタ42、及びバラスト抵抗43からなる1つの回路ユニット45を示しているが、実際には、同一構成の複数の回路ユニット45が並列に接続されている。
保護回路40は、並列接続された複数の、例えば2つのダイオード直列回路47を含む。ダイオード直列回路47の各々は、直列接続された複数の、例えば10個の保護ダイオード48を含む。各保護ダイオード48は、コレクタ端子44からグランドGNDに向かう方向が順方向になるように接続されている。保護回路40は、通常動作時は導通しないが、コレクタ端子44に許容上限値を超える電圧が発生すると導通する。これにより、コレクタ端子44に発生する電圧のさらなる上昇を抑制する。
図2は、出力段増幅回路32(図1A)の平面図である。16個のHBT41が4行4列の行列状に配置されている。1列目及び2列目に位置する8個のHBT41が、第1のHBTセルブロック49Aを構成し、3列目及び4列目に位置する8個のHBT41が第2のHBTセルブロック49Bを構成する。HBT41の各々に対応して入力キャパシタ42及びバラスト抵抗43が配置されている。第1のHBTセルブロック49Aに対して1つのダイオード直列回路47が配置され、第2のHBTセルブロック49Bに対して他の1つのダイオード直列回路47が配置されている。ダイオード直列回路47の各々は保護ダイオード48を含む。
次に、図3A及び図3Bを参照して、HBT41(図2)の各々の構成について説明する。
図3AはHBT41の平面図であり、図3Bは図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける断面図である。半絶縁性のGaAsからなる基板50の上面の一部にサブコレクタ層51が形成されている。サブコレクタ層51の上面の一部にコレクタ層52が形成され、その上にベース層53が形成されている。ベース層53の上面の一部にエミッタ層54が形成され、その上にn型半導体層55が形成されている。サブコレクタ層51の上面に一対のコレクタ電極57が形成され、ベース層53の上面にベース電極58が形成され、n型半導体層55の上にエミッタ電極59が形成されている。コレクタ電極57はサブコレクタ層51にオーミック接続され、ベース電極58はベース層53にオーミック接続される。エミッタ電極59は、n型半導体層55を介してエミッタ層54にオーミック接続される。
図3Aに示すように、ベース電極58は、平面視においてエミッタ電極59を三方向から取り囲み、一方向に(図3Aにおいて右方向)に向かって開いたU字形(コの字形)の平面形状を有する。一対のコレクタ電極57は、ベース層53の両側(図3Aにおいて上側と下側)に配置されている。
一対のコレクタ電極57の各々の上にコレクタ配線C1が形成されている。ベース電極58の上にベース配線B1が形成されている。ベース配線B1は、U字形のベース電極58の2本の腕部を接続する基部の上に配置されている。図3Bにおいてベース配線B1を破線で示したのは、図3Bの断面内にはベース配線B1が現れないことを意味している。ベース配線B1は、エミッタ電極59から遠ざかる方向(図3Aにおいて左方向)に延びている。エミッタ電極59の上にエミッタ配線E1が形成されている。エミッタ配線E1は、ベース配線B1から遠ざかる方向(図3Aにおいて右方向)に延びている。コレクタ配線C1、ベース配線B1、及びエミッタ配線E1は、1層目のメタル配線層で形成される。
コレクタ配線C1の上に2層目のコレクタ配線C2が配置されている。2層目のコレクタ配線C2は、層間絶縁膜に設けられたコンタクトホール内を通って1層目のコレクタ配線C1に接続されている。コレクタ配線C2は、一対のコレクタ配線C1が配置された箇所から、それぞれエミッタ配線E1と同じ方向(図3Aにおいて右方向)に延びた後、一体化している。図3Bにおいて、左右のコレクタ配線C2の間に示された破線は、コレクタ配線C2が図3Bの断面以外の箇所において一体化していることを意味している。
基板50の裏面に裏面電極60が形成されている。裏面電極60は、図3Bに示した断面以外の領域において、基板50を貫通するバイアホール内を経由してエミッタ配線E1に接続される。本明細書において、「バイアホール」とは、基板50の裏面電極60と、基板50の表側の導体層や配線とを接続するためのホールを意味する。これに対し、「コンタクトホール」とは、1層目の配線層と2層目の配線層とを接続するためのホールを意味する。
次に、図4A及び図4Bを参照して、保護ダイオード48(図2)の構成について説明する。
図4Aは保護ダイオード48の平面図であり、図4Bは図4Aの一点鎖線4B−4Bにおける断面図である。
保護ダイオード48は、基板50の上に形成されたサブコレクタ層51、その上面の一部に形成されたコレクタ層52、及びベース層53により構成される。コレクタ層52とベース層53との間のpn接合がダイオードとして機能する。
サブコレクタ層51の上にカソード電極61が形成され、ベース層53の上にアノード電極62が形成されている。カソード電極61は、コレクタ電極57(図3B)と同一の積層構造を有する。アノード電極62は、ベース電極58(図3B)と同一の積層構造を有する。カソード電極61及びアノード電極62に、それぞれダイオード配線D1が接続されている。
平面視において、カソード電極61(図4A)は、ベース層53を、ダイオード列の幅方向に挟み、図4Aにおいて右方向に開いたU字形の平面形状を有する。アノード電極62に接続されたダイオード配線D1は、カソード電極61が開いた方向(右方向)に延び、右隣の保護ダイオード48のカソード電極61に接続される。カソード電極61に接続されたダイオード配線D1は、カソード電極61が開いた方向とは反対方向(左方向)に延び、左隣の保護ダイオード48のアノード電極62に接続される。
図2に示すように、第1のHBTセルブロック49AのHBT41に接続されたコレクタ配線C2が、1列目のHBT41と2列目のHBT41との間の領域に配置された導体プレーンに連続している。この導体プレーンは、コレクタ配線C2の一部を構成する。コレクタ配線C2を構成する導体プレーンの下方に、1層目のエミッタ配線E1を構成する導体プレーンが配置されている。この導体プレーンは、第1のHBTセルブロック49Aに含まれる8個のHBT41のエミッタ電極59(図3A、図3B)に接続されている。エミッタ配線E1を構成する導体プレーンは、基板50を貫通するバイアホール66内を通って裏面電極60(図3B)に接続されている。
第2のHBTセルブロック49Bに対しても、同様にコレクタ配線C2を構成する導体プレーン、及びエミッタ配線E1を構成する導体プレーンが配置されている。
高周波入力配線64が、HBT41の各列に沿うように配置され、端部において共通の導体プレーンに連続している。高周波入力配線64は、2層目のコレクタ配線C2と同一の配線層で形成される。
HBT41の各々のベース配線B1が、高周波入力配線64と交差した後、バラスト抵抗43を介してベース制御配線63に接続されている。ベース配線B1と高周波入力配線64との交差箇所が、入力キャパシタ42(図1B)として動作する。ベース制御配線63は、1層目のエミッタ配線E1と同一の配線層で形成される。
第1のHBTセルブロック49A及び第2のHBTセルブロック49Bの双方に隣接するように(図2において下側に)、パッド導体層P2が配置されている。パッド導体層P2は2層目の配線層で形成され、2層目のコレクタ配線C2に連続する。パッド導体層P2の一部がパッド65として利用される。具体的には、パッド導体層P2を覆う保護膜の一部に開口が形成されており、この開口内に露出した部分がパッド65に相当する。ここで、「パッド導体層」とは、パッドを形成するために配置された導体層を意味しており、パッドに電気信号を伝送するための配線導体は、パッド導体層に含まれない。例えば、パッド導体層P2は、パッドを配置することができる二次元的な広がりを持つ領域で構成される。
保護回路40(図1B)を構成する一対のダイオード直列回路47が、パッド導体層P2の下方に配置されている。第1のHBTセルブロック49Aに対応して一方のダイオード直列回路47が配置され、第2のHBTセルブロック49Bに対応して他方のダイオード直列回路47が配置されている。ダイオード直列回路47は、中間地点で折り返された平面形状を有する。
ダイオード直列回路47を順方向に流れる電流の上流側の端部を上流端といい、下流側の端部を下流端ということとする。ダイオード直列回路47の下流端のカソード電極61(図4A、図4B)に接続されたダイオード配線D1が、エミッタ配線E1に連続している。ダイオード直列回路47の上流端のアノード電極62(図4A、図4B)に接続されたダイオード配線D1が、コンタクトホール67内を経由して2層目のパッド導体層P2に接続されている。
第1実施例においては、平面視においてパッド導体層P2と、保護回路40を構成する保護ダイオード48とが少なくとも部分的に重なっており、パッドオンエレメント(POE)構造が採用されている。
図5は、図2の一点鎖線5−5における断面図である。基板50の上に保護ダイオード48が形成されている。保護ダイオード48を覆う層間絶縁膜の上にパッド導体層P2が形成されている。パッド導体層P2及び基板50上のその他の領域を覆うように保護膜68が形成されている。保護膜68に形成された開口の底面にパッド導体層P2の上面の一部が露出している。この露出した部分がパッド65に相当する。パッド65にボンディングワイヤ70がボンディングされている。
エミッタ配線E1等の1層目の配線層と基板50との間の層間絶縁膜、及びパッド導体層P2等の2層目の配線層と1層目の配線層との間の層間絶縁膜には、例えば窒化シリコン(SiN)が用いられる。保護膜68には、例えばポリイミド等の絶縁樹脂が用いられる。なお、絶縁樹脂からなる保護膜68の下地にSiN層を配置してもよい。
[第1実施例の効果]
次に、図22から図25までの図面に示した比較例による半導体装置と比較しながら、第1実施例による半導体装置の優れた効果について説明する。
図22から図25までの図面は、それぞれ比較例による半導体装置の平面図である。比較例の説明において、第1実施例による半導体装置と共通の構成については説明を省略する。
図22に示した比較例では、パッド導体層P2の下に1層目の配線層で構成されたパッド導体層P1が配置されている。1層目のパッド導体層P1と2層目のパッド導体層P2とは、両者の間に配置された層間絶縁膜に設けられたコンタクトホール69内を経由して相互に接続されている。1層目のパッド導体層P1と2層目のパッド導体層P2とは、ほぼ同一の平面形状を有し、コンタクトホール69はパッド導体層P1、P2よりやや小さい平面形状を有する。
2層目のパッド導体層P2の下に1層目のパッド導体層P1が配置されているため、1層目の導体層で構成されるダイオード配線D1を含む保護回路40とパッド導体層P2とを重ねて配置することができない。このため、第1のHBTセルブロック49Aとパッド導体層P2との間、及び第2のHBTセルブロック49Bとパッド導体層P2との間に、保護回路40を配置している。保護回路40は、第1実施例の場合と同様に、2つのダイオード直列回路47で構成されており、ダイオード直列回路47の各々は中間地点で折り返された平面形状を有する。コレクタ配線C2とパッド導体層P2とは、2層目の配線層で構成される接続配線Q2を介して接続される。接続配線Q2と保護回路40とが部分的に重なっている。
保護回路40の下流端のカソード電極61(図4A、図4B)に接続されたダイオード配線D1とエミッタ配線E1との接続構造は、第1実施例による半導体装置の接続構造(図2)と同一である。保護回路40の上流端のアノード電極62(図4A、図4B)に接続されたダイオード配線D1は、1層目のパッド導体層P1に連続している。
図23に示した比較例では、保護回路40が1つのダイオード直列回路で構成されている。その他の構成は、図22に示した比較例の構成と同一である。ダイオード直列回路は折り返されること無く1本の直線に沿って延びている。ダイオード直列回路が延びる方向は、4行4列の行列状に配置されたHBT41の行方向に平行である。
保護回路40の下流端のカソード電極61に接続されたダイオード配線D1は、第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1に連続している。保護回路40は、第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1には直結しておらず、裏面電極60(図3B、図4B、図5)を介して接続される。保護回路40の上流端のアノード電極62に接続されたダイオード配線D1は、1層目のパッド導体層P1に連続する。
図22及び図23のいずれに比較例においても、第1のHBTセルブロック49Aとパッド導体層P2との間、及び第2のHBTセルブロック49Bとパッド導体層P2との間に保護回路40が配置されている。
図24に示した比較例では、保護回路40が第1のHBTセルブロック49Aに対して行方向(図24において左方向)に隣接して配置されている。
保護回路40の上流端のアノード電極62に接続されたダイオード配線D1が、1層目のパッド導体層P1に連続する。保護回路40は、パッド導体層P1との接続箇所から列方向(図24において上方向)に延び、第1のHBTセルブロック49Aの上端を超える位置まで達する。保護回路40の下流端のカソード電極61に接続されたダイオード配線D1は、コンタクトホール74内を経由して2層目の接続配線J2に接続され、接続配線J2を介して第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1に接続される。第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1は、裏面電極60(図3B、図4B、図5)を介して保護回路40に接続される。
保護回路40と第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1との間には、1層目のベース制御配線63及び2層目の高周波入力配線64が配置されている。このため、保護回路40の下流端のカソード電極61とエミッタ配線E1とを、1層目または2層目の配線層を用いて短い配線長で接続することはできない。図24に示した比較例では、接続配線J2は、コンタクトホール74の位置から保護回路40のダイオード列に沿って、第1のHBTセルブロック49Aとパッド導体層P2との間の領域まで延びる。その後、接続配線J2は、第1のHBTセルブロック49Aとパッド導体層P2との間においてエミッタ配線E1に接続される。エミッタ配線E1と保護回路40とが長い接続配線J2を介して接続されるため、寄生インダクタンスの影響が大きくなる。
図25に示した比較例では、保護回路40の下流端のカソード電極61が、バイアホール71内を通って裏面電極60(図3B、図4B、図5)に接続されることにより接地される。
図22から図25までのいずれの比較例においても、パッド導体層P2と保護回路40とが重ねられておらず、それぞれが基板50(図3B、図4B、図5)の表面を専有する。これに対し、第1実施例(図2)においては、パッド導体層P2と保護回路40とが少なくとも部分的に重ねて配置される。このため、これらの比較例に比べてチップ面積を縮小することが可能になる。
図22及び図23の比較例では、第1のHBTセルブロック49Aとパッド導体層P2との間、及び第2のHBTセルブロック49Bとパッド導体層P2との間に保護回路40が配置されている。このため、パッド導体層P2とコレクタ配線C2とを接続する接続配線Q2が長くなる。この接続配線Q2に起因する寄生抵抗が、HBT41(図1B)のコレクタ回路に直列に挿入されてしまう。第1実施例(図2)では、パッド導体層P2が第1のHBTセルブロック49A及び第2のHBTセルブロック49Bに隣接して配置されるため、パッド導体層P2とコレクタ配線C2とを接続する配線を短くすることができる。このため、HBT41(図1B)のコレクタ回路に挿入される寄生抵抗の増大に起因する増幅回路の性能低下を抑制することができる。
図24の比較例では、接続配線J2に起因する寄生インダクタンスが保護回路40に直列に挿入される。寄生インダクタンスが大きくなると、特に高周波域における応答性が悪くなるため、保護機能が低下してしまう。第1実施例では、保護回路40の接続に、大きな寄生インダクタンスを持つ長い配線が使用されない。このため、保護回路40の保護機能の低下を抑制することができる。
図25の比較例では、保護回路40と裏面電極60(図3B、図4B、図5)とを接続するためのバイアホール71を配置するための領域を新たに確保しなければならない。このため、図24の比較例に対して、チップサイズがより大きくなってしまう。第1実施例では、このようなバイアホール71を設ける必要が無いため、チップサイズの大型化を回避することができる。
また、第1実施例では、第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1に対して一方のダイオード直列回路47が接続され、第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1に対して他方のダイオード直列回路47が接続されている。このため、第1のHBTセルブロック49Aと、第2のHBTセルブロック49Bとで、バランス良く保護回路40が配置される。
また、2つのダイオード直列回路47の各々を中間地点で折り返すことにより、パッド導体層P2からのダイオード直列回路47のはみ出しを無くすか、または、はみ出し部分の面積を小さくすることができる。このため、2つのダイオード直列回路47を配置しても、チップサイズの小型化の妨げにはならない。
次に、図26A及び図26Bを参照して、保護ダイオード48(図2)として図4Aに示した平面形状のものを用いる効果について説明する。
図26Aは、保護回路40の平面的な模式図である。10個の保護ダイオード48が直列に接続されている。保護ダイオード48の各々は、n型のサブコレクタ層51(図4A、図4B)、及び平面視においてサブコレクタ層51の内部に配置されたp型のベース層53を含む。図26Aでは、積層された半導体層の最上面の導電型を示している。半導体層の最上面に着目すると、サブコレクタ層51のn型の領域がベース層53のp型の領域を三方向から取り囲んでいる。このため、ダイオード列の幅方向に関して、p型の領域の両側にn型領域が配置されることになる。
ダイオード列に流れる順方向電流の上流端に位置する保護ダイオード48のベース層53が、コレクタ端子44に接続され、下流端に位置する保護ダイオード48のサブコレクタ層51がグランドGND(図1B)に接続される。
図26Bは、比較例による保護回路の平面的な模式図である。比較例においては、p型のベース層53がダイオード列の幅方向の一方に偏って配置されている。ダイオード列は途中で折り返されており、2つの保護ダイオード48が幅方向に近接する。図26Bに示した比較例では、上流端に位置する保護ダイオード48のp型の領域と、下流端に位置する保護ダイオード48のn型の領域とが向かい合って近接している。このような配置にすると、外部からコレクタ端子44に高電圧が印加されたとき、上流端の保護ダイオード48と下流端の保護ダイオード48との間で静電気放電が生じ易くなることが知られている(国際公開第2016/047217号参照)。静電気放電が生じると、保護ダイオード48が破壊されてしまう。
第1実施例では、上流端の保護ダイオード48のp型の領域と下流端の保護ダイオード48のn型の領域との間に、上流端の保護ダイオード48のn型の領域が存在する。このように、上流端に位置する保護ダイオード48のp型の領域と、下流端に位置する保護ダイオード48のn型の領域とが向かい合っていない。このため、高電圧印加時において静電気放電が生じ難くなり、保護ダイオード48の破壊を抑制することができる。
第1実施例では、保護ダイオード48のU字形のカソード電極61がp型の領域を三方向から取り囲む構成としたが、逆に、アノード電極62をU字形にし、アノード電極62がn型の領域を三方向から取り囲む構成としてもよい。
その他の効果として、第1実施例による半導体装置は、化合物半導体で構成されているため、シリコン系の半導体装置と比べて動作周波数を高めることができる。
[第2実施例]
次に、図6及び図7を参照して、第2実施例による半導体装置について説明する。以下、第1実施例による半導体装置の構成と共通の構成については説明を省略する。
図6は、第2実施例による半導体装置の出力段増幅回路32(図1A)及び保護回路40の等価回路図である。第1実施例では、保護回路40が2つのダイオード直列回路47で構成されているが、第2実施例では、保護回路40が1つのダイオード直列回路で構成されている。
図7は、第2実施例による半導体装置の平面図である。第1実施例では、図2に示すように、第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1、及び第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1に、それぞれダイオード直列回路47が接続されている。これに対し、第2実施例では、第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1のみに保護回路40が接続され、第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1には、保護回路40が直接には接続されていない。第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E1は、裏面電極60(図3B、図4B、図5)、及び第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1を介して保護回路40に接続される。
第2実施例では、保護回路40を構成する複数の保護ダイオード48が、1本の直線に沿って配列している。配列方向は、第2のHBTセルブロック49Bから第1のHBTセルブロック49Aに向かう方向と平行である。
第2実施例においても、保護回路40とパッド導体層P2とが重なっており、POE構造が採用されている。このため、第2実施例においても、第1実施例と同様の効果が得られる。
第2実施例では、第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E1のみに保護回路40が直接接続されているため、第1のHBTセルブロック49AのHBT41と、第2のHBTセルブロック49BのHBT41とで、保護効果が均等にならない。第1のHBTセルブロック49AのHBT41と、第2のHBTセルブロック49BのHBT41とを均等に保護するためには、第2実施例の構成よりも第1実施例の構成を採用することが好ましい。
ただし、第1実施例では、保護回路40を構成する保護ダイオード48の個数が第2実施例の保護回路40を構成する保護ダイオード48の個数の2倍になる。このため、保護回路40の全域をパッド導体層P2(図2)の内側に収めることが困難な場合がある。第2実施例では、保護回路40の全域をパッド導体層P2の内側に収めることが容易である。このように、チップの縮小化の観点では、第2実施例の方が第1実施例より有利である。
[第3実施例]
次に、図8を参照して第3実施例による半導体装置について説明する。以下、第2実施例による半導体装置の構成と共通の構成については説明を省略する。
図8は、第3実施例による半導体装置の平面図である。第2実施例では、保護回路40(図7)を構成する複数の保護ダイオード48が1本の直線に沿って配列している。第3実施例では、保護回路40を構成する複数の保護ダイオード48からなるダイオード列が途中で折り返されている。折り返し地点は、ダイオード列の中間地点である必要はない。
第3実施例においても、保護回路40はパッド導体層P2と重なっている。このため、第2実施例と同様の効果が得られる。また、ダイオード列を任意の箇所で折り返すことができるため、保護回路40の上流端のアノード電極62をパッド導体層P2に接続するためのコンタクトホール67の位置の自由度が高まる。
パッド65の開口部は水分の侵入経路となるため、コンタクトホール67はパッド65から遠ざけることが好ましい。第3実施例においては、コンタクトホール67の位置の自由度が高まることにより、コンタクトホール67をパッド65から遠ざけることが容易になる。
パッド導体層P21の下地表面を平坦化するために層間絶縁膜として絶縁樹脂膜を用いた場合、コンタクトホール67を配置した箇所では、パッド導体層P2の上面の平坦性が悪くなる。パッド65内においてパッド導体層P2の表面の平坦性を確保するために、コンタクトホール67をパッド65と重ならないように配置することが好ましい。第3実施例においては、コンタクトホール67の位置の自由度が高まるため、コンタクトホール67をパッド65と重ならないように配置することが容易になる。
[第1、第2、及び第3実施例の変形例]
次に、第1、第2、及び第3実施例の変形例について説明する。
図9は、変形例による半導体装置の保護回路40を構成する保護ダイオード48の平面図である。以下、図4Aに示した保護ダイオード48の平面図を比較して説明する。図4Aに示した保護ダイオード48においては、カソード電極61がベース層53を三方向から取り囲んでいる。これに対し、図9に示した変形例では、平面視において、カソード電極61が、ベース層53対してダイオード列の延びる方向に隣り合うように配置されている。
ベース層53の上面にアノード電極62が形成されている。アノード電極62に接続されたダイオード配線D1と、カソード電極61に接続されたダイオード配線D1とが、相互に反対方向に延びている。
図9に示した変形例では、図4Aに示した実施例と比較して、ダイオード配線D1の幅を広くすることができる。このため、ダイオード配線D1に起因する寄生インダクタンスの増加を抑制することができる。
なお、図9に示した変形例では、図26Bの比較例に示したように、順方向電流の上流端に位置する保護ダイオード48のp型の領域と、下流端に位置する保護ダイオード48のn型の領域とが向かい合うような配置になる可能性がある。ダイオード列を折り返す配置を採用する場合には、高電圧印加時に保護ダイオード48が破壊されることを抑制するために、保護ダイオード48の配置に注意が必要である。
図10は、変形例による半導体装置のパッド部分の断面図である。以下、図5に示したパッド部分の断面図と比較して説明する。図5に示した第1実施例では、エミッタ配線E1等の1層目の配線層と、パッド導体層P2等の2層目の配線層との間の層間絶縁膜にSiN等の無機絶縁膜を用いた。図10に示した変形例では、1層目の配線層と2層目の配線層との間の層間絶縁膜を、無機絶縁膜72と絶縁樹脂膜73との2層構造とされている。絶縁樹脂膜73には、例えばポリイミド等を用いることができる。
図10に示した変形例では、絶縁樹脂膜73の上面、すなわちパッド導体層P2の下地表面を平坦にすることができる。さらに、ボンディングワイヤ70をパッド65にボンディングする時の衝撃が、直下の半導体素子に伝わり難くなるため、ボンディング時の衝撃による素子の破壊を抑制することができる。
[第4実施例]
次に、図11から図13までの図面を参照して、第4実施例による半導体装置について説明する。以下、第1実施例による半導体装置の構成と共通の構成については説明を省略する。第1実施例による半導体装置はフェイスアップ実装用であるが、第4実施例による半導体装置はフェイスダウン実装用である。
図11は、第4実施例による半導体装置の平面図である。複数のHBT41のエミッタ電極59(図3B)ごとに、1層目のエミッタ配線E1が配置されている。4行4列の行列状に配置されたHBT41の列ごとに、2層目のエミッタ配線E2が配置されている。エミッタ配線E2は、直下のエミッタ配線E1を介してHBT41のエミッタ電極59に接続されている。
第1のHBTセルブロック49Aの8個のHBT41に対して1つの1層目のコレクタ配線C1が配置されている。1列目に対応するエミッタ配線E2と2列目に対応するエミッタ配線E2との間に、2層目のコレクタ配線C2が配置されている。コレクタ配線C2は、コンタクトホール75内を経由して直下のコレクタ配線C1に接続されている。コレクタ配線C2はパッド導体層P2に連続している。2列目に対応するエミッタ配線E2が、1層目のコレクタ配線C1と重ならない領域まで引き出され、コンタクトホール74内を通って1層目のダイオード配線D1に接続されている。
第2のHBTセルブロック49Bに対応するエミッタ配線E1、E2、コレクタ配線C1、C2の構成も、第1のHBTセルブロック49Aに対応するエミッタ配線E1、E2、コレクタ配線C1、C2の構成と同一である。
エミッタ配線E2の上に、グランド用のバンプ77が配置され、パッド導体層P2の上に、高周波出力用のバンプ78が配置されている。図11では、パッド導体層P2の上に2つのバンプ78を配置した例を示しているが、バンプ78の個数は2個に限らない。バンプ78の個数は1個でもよいし、3個以上でもよい。
図12は、1つのHBT48に対応する部分の概略断面図である。第1実施例では、1層目のコレクタ配線C1(図3B)の真上に2層目のコレクタ配線C2が配置されているが、第4実施例においては、1層目のコレクタ配線C1の真上には2層目のコレクタ配線C2が配置されていない。その代わりに、1層目のエミッタ配線E1の真上に2層目のエミッタ配線E2が配置されている。
エミッタ配線E2の上にグランド用のバンプ77が配置されている。バンプ77は、例えばAu層77Aとハンダ層77Bとが積層された積層構造を有する。
図13は、高周波出力用のバンプ78が形成された部分の断面図である。保護回路40(図1B)を構成する保護ダイオード48が、無機絶縁膜72と絶縁樹脂膜73とからなる層間絶縁膜で覆われている。保護ダイオード48の上方に、パッド導体層P2の一部分からなるパッド65が配置されている。パッド65の上に、高周波出力用のバンプ78が配置されている。バンプ78は、Au層78Aとハンダ層78Bとが積層された2層構造を有する。
[第4実施例の効果]
次に、第4実施例の優れた効果について説明する。第4実施例においても、図9に示したように保護回路40がパッド導体層P2と重なったPOE構造が採用されている。このため、第1実施例の場合と同様の効果が得られる。例えば、チップサイズを縮小することができる。また、保護回路40に直列に挿入される寄生インダクタンスの増大を抑制することができるため、高周波域における保護機能の低下を抑制することができる。さらに、HBT41のコレクタ回路に直列に挿入される寄生抵抗の増大を抑制することができるため、出力段増幅回路の性能の低下を抑制することができる。
[第4実施例の変形例]
次に、図14から図16までの図面を参照して第4実施例の各種変形例による半導体装置について説明する。
図14は、第4実施例の第1変形例による半導体装置の平面図である。第4実施例においては、図9に示すように、第1のHBTセルブロック49A及び第2のHBTセルブロック49Bのそれぞれに対して、保護回路40が配置されている。これに対し、図14に示した第4実施例の変形例においては、第2のHBTセルブロック49Bに対してのみ、保護回路40が配置されており、第1のHBTセルブロック49Aに対しては、保護回路40が配置されていない。
第1のHBTセルブロック49Aのエミッタ配線E2は、モジュール基板にフェイスダウン実装した状態で、モジュール基板内のグランド導体、及び第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E2を経由して、保護回路40に接続される。また、第4実施例の変形例においては、保護回路40のダイオード列が1本の直線に沿って配列している。なお、保護回路40のダイオード列を、第3実施例(図8)の保護回路40のように折り返した形状にしてもよい。
図15は、第4実施例の第2変形例による半導体装置の平面図である。第4実施例においては、図11に示すようにグランド用のバンプ77及び高周波出力用のバンプ78の平面形状が長方形である。これに対し、第2変形例では図15に示すように、バンプ77及びバンプ78の平面形状が、長方形の4つの角に丸みを持たせた角丸長方形である。例えば、バンプ77及びバンプ78の平面形状は、2本の等しい長さの平行線と、2本の平行線を接続する2つの半円周からなるレーストラック状の外周線を有する。
また、第4実施例では、図12及び図13に示すように、バンプ77がAu層77Aとハンダ層77Bとで構成され、バンプ78がAu層77Aとハンダ層77Bとで構成されている。これに対し、第2変形例では、Au層77A及びAu層78Aに代えて、Cu層(Cuピラー)が用いられる。Cuピラーと、その上面に配置されたハンダ層とを含むバンプをCuピラーバンプという。図12及び図13では、ハンダ層77B及び78Bの断面形状を長方形で示しているが、ハンダのリフロー処理後は、ハンダ層77B及び78Bの側面と上面とが滑らかに連続し、上方に向かって膨らんだ曲面になる。
図16は、第4実施例の第3変形例による半導体装置の平面図である。第3変形例では、第1変形例による半導体装置(図14)のグランド用のバンプ77及び高周波出力用のバンプ78の平面形状が角丸長方形にされている。また、バンプ77及び78には、第2変形例(図15)と同様にCuピラーバンプが用いられる。
第4実施例の第1変形例、第2変形例、及び第3変形例においても、第4実施例と同様の優れた効果が得られる。また、第2変形例及び第3変形例による半導体装置のように、バンプ77及び78の平面形状を角丸長方形にすると、バンプのマスク形状とほぼ同一に安定してバンプを加工形成することができる。
[第5実施例]
次に、図17を参照して第5実施例による半導体装置について説明する。以下、図11、図12、及び図13に示した第4実施例による半導体装置の構成と共通の構成については説明を省略する。
図17は、第5実施例による半導体装置の断面図である。第4実施例では、HBT41の列ごとに、HBT41の真上に2層目のエミッタ配線E2(図11)が配置されている。これに対し、第5実施例では、図17に示すようにHBT41の列ごとに、HBT41の直上に2層目のコレクタ配線C2が配置されている。コレクタ配線C2は、1層目のコレクタ配線C1を介してHBT41のコレクタ電極57(図3B)に接続されている。
第1のHBTセルブロック49Aの8個のHBT41に対して1つの1層目のエミッタ配線E1が配置されている。1列目に対応するコレクタ配線C2と、2列目に対応するコレクタ配線C2との間に、2層目のエミッタ配線E2が配置されている。エミッタ配線E2は、その下の層間絶縁膜に設けられたコンタクトホール76内を経由して1層目のエミッタ配線E1に接続されている。
第2のHBTセルブロック49Bに対応するエミッタ配線E1、E2、及びコレクタ配線C1、C2の構成は、第1のHBTセルブロック49Aに対応するエミッタ配線E1、E2、及びコレクタ配線C1、C2の構成と同一である。
第1のHBTセルブロック49A及び第2のHBTセルブロック49Bのエミッタ配線E2が、パッド導体層P2に連続している。2列目のHBT41に設けられた1層目のコレクタ配線C1のうちパッド導体層P2に最も近い位置に配置されたコレクタ配線C1が、保護回路40の上流端のアノード電極62に接続されたダイオード配線D1に連続している。保護回路40の下流端のカソード電極61に接続されたダイオード配線D1は、コンタクトホール79内を経由してパッド導体層P2に接続されている。
パッド導体層P2の上に、グランド用のバンプ81が配置され、2層目のコレクタ配線C2の上に、高周波出力用のバンプ82が配置されている。第4実施例では、保護回路40に、高周波出力用のバンプ78(図11)を重ねたが、第5実施例のように、保護回路40に、グランド用のバンプ81を重ねてもよい。
[第5実施例の変形例]
次に、図18を参照して第5実施例の変形例による半導体装置について説明する。
図18は、第5実施例の変形例による半導体装置の平面図である。第5実施例による半導体装置では、グランド用のバンプ81及び高周波出力用のバンプ82(図17)の平面形状が長方形である。これに対し、本変形例では、バンプ81及び82の平面形状が角丸長方形である。また、バンプ81及び82にはCuピラーバンプが用いられる。第5実施例のように、保護回路40にグランド用のバンプ81を重ねた構成を採用する場合においても、バンプ81及び82として平面形状が角丸長方形のCuピラーバンプを用いることができる。
[寄生インダクタンスの影響]
次に、図19Aから図20Bまでの図面を参照して、保護回路40(図1B)に直列に挿入される寄生インダクタンスの影響について説明する。保護回路40(図1B)に直列に挿入される寄生インダクタンスの影響を、シミュレーションにより求めた。
図19Aは、シミュレーション対象となる出力段増幅回路の等価回路図である。コレクタ端子44とグランドGNDとの間に、保護回路40が接続されている。保護回路40は、コレクタ端子44からグランドGNDに流れる電流が順方向となるように直列接続された10個の保護ダイオード48で構成される。保護回路40とコレクタ端子44との間に寄生インダクタンスLcが挿入され、保護回路40とグランドGNDとの間に寄生インダクタンスLeが挿入されると仮定する。
出力段増幅回路への入力電力を3dBmとし、電源電圧を3.4Vとし、高周波信号の周波数を2.5GHzとし、出力段増幅回路の負荷を変動させて、出力電圧のシミュレーションを行った。
図19Bは、出力電圧の波形のシミュレーション結果を示すグラフである。横軸は経過時間を単位「ps」で表し、縦軸は出力電圧を表す。ある負荷に対して1つの波形が得られており、種々の負荷に対応して複数の波形が得られている。負荷が変動すると、出力電圧のピーク値が変動することがわかる。負荷を変動させたときに出力電圧のピーク値が最大となるときの電圧値を最大ピーク電圧ということとする。寄生インダクタンスLc、Leを変化させて、最大ピーク電圧を算出した。寄生インダクタンスLc、Leがともに0のときの最大ピーク電圧を基準として、算出された最大ピーク電圧を正規化した。
図20Aは、寄生インダクタンスLeを0とし、寄生インダクタンスLcを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフである。図20Bは、寄生インダクタンスLcを0とし、寄生インダクタンスLeを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフである。いずれの場合にも、寄生インダクタンスLc、Leが増加するに従って正規化最大ピーク電圧が高くなっていることがわかる。正規化最大ピーク電圧の増加は、保護回路40の保護機能が低下したことを意味する。これは、寄生インダクタンスLc、Leによって、保護回路40の応答特性が低下したためである。保護回路40の十分な保護機能を維持するために、寄生インダクタンスLc、Leを小さくすることが好ましい。
上述の第1から第5までの実施例においては、保護回路40からHBT41のコレクタ電極57(図3B)までの距離、及び保護回路40からHBT41のエミッタ電極59(図3B)までの距離を増大させることなく保護回路40を配置することができる。このため、寄生インダクタンスLc、Leの増大を抑制し、十分な保護機能を維持することが可能である。
[寄生抵抗の影響]
次に、図21A及び図21Bを参照して、HBT41のコレクタ配線の寄生抵抗Rcが変化したときの入力電力と出力電力とのシミュレーション結果について説明する。
図21Aは、シミュレーション対象の増幅回路の等価回路図である。HBT41のコレクタと、コレクタ端子44との間に寄生抵抗Rcが挿入されると仮定する。寄生抵抗Rcを20mΩずつ増加させて、入力電力と出力電力との関係をシミュレーションによって求めた。入力信号の周波数は2.5GHzとし、電源電圧は3.4Vとした。
図21Bは、シミュレーション結果を示すグラフである。横軸は入力電力を単位「dBm」で表し、縦軸は出力電力を単位「dBm」で表す。寄生抵抗Rcが大きくなるに従って出力電力が低下していることがわかる。出力電力の低下の原因は、以下の理由による。大電力時に流れるコレクタ電流により寄生抵抗Rcで電圧降下が生じる。この電圧降下により、実効的なHBT41のコレクタ電圧Vceが低下する。その結果、出力電力が低下する。出力電力の低下を抑制するために、寄生抵抗Rcを小さくすることが好ましい。
上述の第1から第5までの実施例においては、HBT41と、コレクタ端子用のパッド65とを近づけて配置することができる。このため、寄生抵抗Rcの増大を抑制することができる。その結果、出力段増幅回路の性能の低下を抑制することができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
31 入力段増幅回路
32 出力段増幅回路
33、34 整合回路
35、36 バイアス回路
40 保護回路
41 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)
42 入力キャパシタ
43 バラスト抵抗
44 コレクタ端子
45 回路ユニット
47 ダイオード直列回路
48 保護ダイオード
49A 第1のHBTセルブロック
49B 第2のHBTセルブロック
50 基板
51 サブコレクタ層
52 コレクタ層
53 ベース層
54 エミッタ層
55 n型半導体層
57 コレクタ電極
58 ベース電極
59 エミッタ電極
60 裏面電極
61 カソード電極
62 アノード電極
63 ベース制御配線
64 高周波入力配線
65 パッド
66 バイアホール
67 コンタクトホール
68 保護膜
69 コンタクトホール
70 ボンディングワイヤ
71 バイアホール
72 無機絶縁膜
73 絶縁樹脂膜
74、75、76 コンタクトホール
77 グランド用のバンプ
77A Au層
77B ハンダ層
78 高周波出力用のバンプ
78A Au層
78B ハンダ層
79 コンタクトホール
81 グランド用のバンプ
82 高周波出力用のバンプ
B1 ベース配線
C1 1層目のコレクタ配線
C2 2層目のコレクタ配線
D1 ダイオード配線
E1 1層目のエミッタ配線
E2 2層目のエミッタ配線
J2 接続配線
P1 1層目のパッド導体層
P2 2層目のパッド導体層
Q2 接続配線
図1Aは、第1実施例による半導体装置を内蔵するパワーアンプモジュールのブロック図であり、図1Bは、出力段増幅回路及び保護回路の等価回路図である。 図2は、出力段増幅回路の平面図である。 図3Aは、第1実施例の半導体装置に用いられているHBTの平面図であり、図3Bは図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける断面図である。 図4Aは、第1実施例の半導体装置に用いられている保護ダイオードの平面図であり、図4Bは、図4Aの一点鎖線4B−4Bにおける断面図である。 図5は、図2の一点鎖線5−5における断面図である。 図6は、第2実施例による半導体装置の出力段増幅回路及び保護回路の等価回路図である。 図7は、第2実施例による半導体装置の平面図である。 図8は、第3実施例による半導体装置の平面図である。 図9は、変形例による半導体装置の保護回路を構成する保護ダイオードの平面図である。 図10は、変形例による半導体装置のパッド部分の断面図である。 図11は、第4実施例による半導体装置の平面図である。 図12は、第4実施例による半導体装置の1つのHBTに対応する部分の概略断面図である。 図13は、第4実施例による半導体装置の高周波出力用のバンプが形成された部分の断面図である。 図14は、第4実施例の第1変形例による半導体装置の平面図である。 図15は、第4実施例の第2変形例による半導体装置の平面図である。 図16は、第4実施例の第3変形例による半導体装置の平面図である。 図17は、第5実施例による半導体装置の平面図である。 図18は、第5実施例の変形例による半導体装置の平面図である。 図19Aは、寄生インダクタンスの影響をシミュレーションするためのシミュレーション対象となる出力段増幅回路の等価回路図であり、図19Bは、出力電圧の波形のシミュレーション結果を示すグラフである。 図20Aは、寄生インダクタンスLeを0とし、寄生インダクタンスLcを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフであり、図20Bは、寄生インダクタンスLcを0とし、寄生インダクタンスLeを変化させたときの正規化最大ピーク電圧を示すグラフである。 図21Aは、寄生抵抗の影響をシミュレーションするためのシミュレーション対象の増幅回路の等価回路図であり、図21Bは、シミュレーション結果を示すグラフである。 図22は、比較例による半導体装置の平面図である。 図23は、他の比較例による半導体装置の平面図である。 図24は、さらに他の比較例による半導体装置の平面図である。 図25は、さらに他の比較例による半導体装置の平面図である。 図26Aは、第1実施例による半導体装置に用いられている保護回路の平面的な模式図であり、図26Bは、比較例による半導体装置に用いられている保護回路の平面的な模式図である。
バイアス電圧端子Vbatからバイアス回路35、36にバイアス用の電圧が印加される。バイアス制御端子Vb1から入力される信号に基づいて、バイアス回路35が入力段増幅回路31にバイス電流を供給する。バイアス制御端子Vb2から入力される信号に基づいて、バイアス回路36が出力段増幅回路32にバイアス電流を供給する。電源端子Vcc1から入力段増幅回路31に電源電圧が印加され、電源端子Vcc2から出力段増幅回路32に電源電圧が印加される。
パッド導体層P2の下地表面を平坦化するために層間絶縁膜として絶縁樹脂膜を用いた場合、コンタクトホール67を配置した箇所では、パッド導体層P2の上面の平坦性が悪くなる。パッド65内においてパッド導体層P2の表面の平坦性を確保するために、コンタクトホール67をパッド65と重ならないように配置することが好ましい。第3実施例においては、コンタクトホール67の位置の自由度が高まるため、コンタクトホール67をパッド65と重ならないように配置することが容易になる。
図12は、1つのHBT41に対応する部分の概略断面図である。第1実施例では、1層目のコレクタ配線C1(図3B)の真上に2層目のコレクタ配線C2が配置されているが、第4実施例においては、1層目のコレクタ配線C1の真上には2層目のコレクタ配線C2が配置されていない。その代わりに、1層目のエミッタ配線E1の真上に2層目のエミッタ配線E2が配置されている。
また、第4実施例では、図12及び図13に示すように、バンプ77がAu層77Aとハンダ層77Bとで構成され、バンプ78がAu層78Aとハンダ層78Bとで構成されている。これに対し、第2変形例では、Au層77A及びAu層78Aに代えて、Cu層(Cuピラー)が用いられる。Cuピラーと、その上面に配置されたハンダ層とを含むバンプをCuピラーバンプという。図12及び図13では、ハンダ層77B及び78Bの断面形状を長方形で示しているが、ハンダのリフロー処理後は、ハンダ層77B及び78Bの側面と上面とが滑らかに連続し、上方に向かって膨らんだ曲面になる。
図17は、第5実施例による半導体装置の平面図である。第4実施例では、HBT41の列ごとに、HBT41の真上に2層目のエミッタ配線E2(図11)が配置されている。これに対し、第5実施例では、図17に示すようにHBT41の列ごとに、HBT41の直上に2層目のコレクタ配線C2が配置されている。コレクタ配線C2は、1層目のコレクタ配線C1を介してHBT41のコレクタ電極57(図3B)に接続されている。

Claims (8)

  1. 基板に形成された半導体素子を含む増幅回路と、
    前記基板に形成されて相互に直列接続された複数の保護ダイオードを含み、前記増幅回路の出力端子に接続された保護回路と、
    少なくとも一部に、前記基板の外部の回路に接続するためのパッドを含むパッド導体層と
    を有し、
    平面視において前記パッド導体層と前記保護回路とが少なくとも部分的に重なっている半導体装置。
  2. さらに、前記基板に形成されたグランド導体を有し、
    前記保護回路は、前記増幅回路の出力端子と前記グランド導体との間に接続されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. さらに、前記パッド導体層を覆い、前記パッド導体層の表面の一部の領域を露出させる開口が設けられ、他の領域を覆う絶縁性の保護膜を有し、
    平面視において、前記開口と前記保護回路とが少なくとも部分的に重なっている請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. さらに、前記開口の底面の前記パッド導体層の上に形成されたバンプを有する請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記バンプの平面形状が角丸長方形である請求項4に記載の半導体装置。
  6. 複数の前記保護ダイオードは、平面視において途中で折り返されたダイオード列を構成しており、前記保護回路の一部は、前記パッド導体層の外側に配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 複数の前記保護ダイオードは、平面視において途中で折り返されたダイオード列を構成しており、
    複数の前記保護ダイオードの各々は、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の上面の一部の領域に形成された前記第1導電型とは反対の第2導電型の第2半導体層と、前記第1半導体層の上面にオーミック接続された第1電極とを含み、
    平面視において、前記第1電極は、前記第2半導体層を、前記ダイオード列の幅方向に挟むU字形の平面形状を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体素子は、化合物半導体で形成されている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
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