JP2017147005A - フラッシュメモリ - Google Patents

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謙 松原
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貴司 岩瀬
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Satoru Nakanishi
悟 中西
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Abstract

【課題】製造コストを低減することが可能なフラッシュメモリを提供すること。
【解決手段】一実施の形態によれば、フラッシュメモリ1は、行列状に配置された複数のメモリセルMCにより構成されたメモリセルアレイ13と、メモリセルアレイ13のそれぞれの行に対して設けられた複数のワード線WLと、複数のワード線WLのそれぞれに第1電圧群を出力するワード線ドライバ11と、ワード線ドライバ11とともに複数のワード線WLのそれぞれに第2電圧群を出力するワード線ドライバ12と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フラッシュメモリに関し、例えば製造コストを低減するのに適したフラッシュメモリに関する。
フラッシュメモリでは、メモリセルに記憶されたデータを書き換えるために、当該メモリセルに対して高電圧を印加する必要がある。そのため、高電圧を駆動するワード線ドライバ等の周辺回路は、高電圧に耐えられる程度の耐圧を有するMOSトランジスタ(高耐圧トランジスタ)を用いて構成される必要がある。
フラッシュメモリに関する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2014−10866号公報
高耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバを構成しようとした場合、フラッシュメモリを搭載する半導体装置の製造工程では、周辺回路の大部分で用いられている低耐圧トランジスタを形成する工程とは別に、高耐圧トランジスタを形成する工程がさらに必要になってしまう。そのため、高耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバを構成する手法では、製造コストが増大してしまうという問題があった。半導体装置のチップ面積に占めるフラッシュメモリの面積の割合が小さくなるほど、製造コストの増大はさらに顕著になる。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、フラッシュメモリは、行列状に配置された複数のメモリセルにより構成されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイのそれぞれの行に対して設けられた複数のワード線と、前記複数のワード線のそれぞれに第1電圧群を出力する第1ワード線ドライバと、前記第1ワード線ドライバとともに前記複数のワード線のそれぞれに第2電圧群を出力する第2ワード線ドライバと、を備える。
前記一実施の形態によれば、製造コストを低減することが可能なフラッシュメモリを提供することができる。
実施の形態1にかかるフラッシュメモリの構成例を示す図である。 図1に示すフラッシュメモリの各動作モードにおける電圧の印加状態を簡単にまとめた図である。 図1に示すフラッシュメモリのデータ消去(Erase)時における電圧の印加状態を示す図である。 図1に示すフラッシュメモリのデータ書き込み(Program)時における電圧の印加状態を示す図である。 図1に示すフラッシュメモリのデータ読み出し(Read)時における電圧の印加状態を示す図である。 図1に示すフラッシュメモリの一方のワード線ドライバの一部の具体的構成例を示す図である。 図1に示すフラッシュメモリの一方のワード線ドライバの一部の変形例を示す図である。 実施の形態2にかかるフラッシュメモリの構成例を示す図である。 図8に示すフラッシュメモリのデータ消去時における電圧の印加状態を示す図である。 図8に示すフラッシュメモリのデータ書き込み時における電圧の印加状態を示す図である。 図8に示すフラッシュメモリのデータ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。 図8に示すフラッシュメモリのデータ消去時における別の電圧の印加状態を示す図である。 実施の形態3にかかるフラッシュメモリの構成例を示す図である。 図13に示すフラッシュメモリのデータ消去時における電圧の印加状態を示す図である。 図13に示すフラッシュメモリのデータ書き込み時における電圧の印加状態を示す図である。 図13に示すフラッシュメモリのデータ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。 実施の形態4にかかるフラッシュメモリの構成例を示す図である。 図17に示すフラッシュメモリのデータ消去時における電圧の印加状態を示す図である。 図17に示すフラッシュメモリのデータ書き込み時における電圧の印加状態を示す図である。 図17に示すフラッシュメモリのデータ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。 実施の形態に至る前の構想に係るフラッシュメモリの構成例を示す図である。 図21に示すフラッシュメモリの各動作モードにおける電圧の印加状態を簡単にまとめた図である。 図21に示すフラッシュメモリのデータ消去時における電圧の印加状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<発明者らによるによる事前検討>
実施の形態1にかかるフラッシュメモリの詳細について説明する前に、本発明者らが事前検討したフラッシュメモリ50について説明する。
図21は、実施の形態に至る前の構想に係るフラッシュメモリ50の構成例を示す図である。図21に示すように、フラッシュメモリ50は、行列状に設けられた複数のメモリセルMCからなるメモリセルアレイ53と、複数のメモリセルMCのそれぞれの行に対して設けられた複数のワード線WLと、複数のメモリセルMCのそれぞれの列に対して設けられた複数のビット線対DL,SLと、複数のワード線WLのそれぞれに対して外部からの電圧信号に応じた電圧を供給するワード線ドライバ51と、を備える。
図21の例では、512行×2列のメモリセルMCと、512行のワード線WLと、2列のビット線対DL,SLと、が設けられている。ここで、複数のメモリセルMCのうちデータ消去時に記憶データが一括消去されるメモリセルMCの集合体及びその周辺回路をブロックBLKと称す。本例では、隣接する16本のワード線WL(以下、ワード線WL1〜WL16とも称す)に接続された32個のメモリセルMC(以下、メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16とも称す)の集合体及びその周辺回路であるブロックBLKが32個設けられている。以下、32個のブロックBLKをブロックBLK1〜BLK32とも称す。なお、当然ながら、メモリセルMCの数は任意に設定可能である。
各メモリセルMCは、例えば高耐圧のNチャネルMOSトランジスタによって構成されている。各メモリセルMCのゲートには対応するワード線WLが接続され、ソースには対応するビット線SLが接続され、ドレインには対応するビット線DLが接続される。
ワード線ドライバ51は、512本のワード線WLに対応して設けられた、512個のレベルシフタLSと、512個のインバータINVと、を備える。換言すると、ワード線ドライバ51は、ブロックBLK1〜BLK32毎に、16個のレベルシフタLS(以下、レベルシフタLS1〜LS16とも称す)と、16個のインバータINV(以下、インバータINV1〜INV16とも称す)と、を備える。
以下、ワード線ドライバ51のブロックBLK1部分の構成について説明する。
レベルシフタLS1〜LS16は、何れも外部からのアクセス信号(アドレス信号、コマンド信号、イネーブル信号等)の最大電圧値及び最小電圧値を動作モード(データ消去、データ書き込み、又は、データ読み出し)に応じた値にシフトして出力する。インバータINV1〜INV16は、それぞれ前段のレベルシフタLS1〜LS16の出力の反転信号を反転させて、対応するワード線WL1〜WL16に向けて出力する。換言すると、インバータINV1〜INV16は、それぞれ前段のレベルシフタLS1〜LS16の出力信号をドライブして、対応するワード線WL1〜WL16に向けて出力する。
なお、インバータINV1〜INV16は、何れもPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタによって構成されている。以下、インバータINVi(iは1〜16の整数)を構成するPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタを、それぞれトランジスタMPi及びトランジスタMNiと称す。
ワード線ドライバ51のブロックBLK2〜BLK32部分の構成については、ワード線ドライバ51のブロックBLK1部分の構成と基本的には同様であるため、その説明を省略する。
(フラッシュメモリ50の動作)
続いて、図22を参照して、フラッシュメモリ50の動作を説明する。図22は、フラッシュメモリ50の各動作モードにおける電圧の印加状態を簡単にまとめた図である。
まず、フラッシュメモリ50に記憶されたデータの書き換え動作について説明する。記憶データの書き換えでは、ブロック単位で記憶データの消去が行われた後、ワード線単位で記憶データの書き込みが行われる。
例えば、ブロックBLK1の各メモリセルMCに記憶されたデータの書き換えを行う場合、まず、ブロックBLK1の各メモリセルMCに記憶されたデータの一括消去を行う。具体的には、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のソースに対してゲートよりも十分に高い電圧を印加する。
図22の例では、全てのビット線対SL1,DL1〜SL2,DL2の電位が何れも1.5Vに設定され、メモリセルアレイ53を形成するPウェルの電位が1.5Vに設定され、データ消去対象のブロックBLK1におけるワード線WL1〜WL16の電位が何れも−8.5Vに設定され、データ消去対象外の各ブロックBLK2〜BLK32におけるワード線WL1〜WL16の電位が何れも1.5Vに設定される。それにより、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のソースにはゲートよりも10Vも高い電圧が印加される。
それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のうち「0」を記憶していたメモリセルでは、浮遊ゲートに蓄積された電子がソース側に引き抜かれるため、記憶データが「0」から「1」に書き換えられる。つまり、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16の記憶データは全て「1」に書き換えられる(即ち、一括消去される)。
その後、ワード線単位でメモリセルに対する記憶データの書き込みを行う。
具体的には、まず、ブロックBLK1のワード線WL1に接続されたメモリセルMC1_1,MC2_1に対してデータの書き込みを行う。例えば、メモリセルMC1_1に対して「0」を書き込み、メモリセルMC2_1に対して「1」を書き込む場合、メモリセルMC1_1のゲートに対してソースよりも十分に高い電圧を印加する。他方、メモリセルMC2_1のゲートに対してソースよりも十分に高い電圧を印加しない。
図22の例では、ビット線対SL1,DL1の電位が何れも−8.5Vに設定され、Pウェルの電位が−8.5Vに設定され、ビット線対SL2,DL2の電位が何れも−3.5Vに設定され、ブロックBLK1のワード線WL1の電位が1.5Vに設定される。それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1のゲートにはソースよりも10Vも高い電圧が印加される。他方、ブロックBLK1に属するメモリセルMC2_1のゲートにはソースよりも5V高い電圧が印加されるにとどまる。
それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1では、ソースからゲートに引き寄せられた電子が浮遊ゲートに取り込まれるため、「0」のデータが書き込まれる。他方、ブロックBLK1に属するメモリセルMC2_1では、ソースからゲートに引き寄せられた電子が浮遊ゲートに取り込まれないため、「1」の記憶データが維持される。
なお、図22の例では、ブロックBLK1のワード線WL1以外のワード線WLの電位が−6.5Vに設定される。それにより、ブロックBLK1のワード線WL1以外のワード線WLに接続された各メモリセルMCのゲートにはソースよりも2V高い又は3V低い電圧が印加されるにとどまる。そのため、ブロックBLK1のワード線WL1以外のワード線WLに接続された各メモリセルMCでは、「1」の記憶データが維持される。
ブロックBLK1において、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC1_1,MC2_1に対するデータの書き込みが完了すると、次にワード線WL2に接続されたメモリセルMC1_2,MC2_2に対してデータの書き込みが行われる。このような動作がブロックBLK1に属する各ワード線WL3〜WL16に接続されたメモリセルMCに対しても同様に実行される。
次に、フラッシュメモリ50に記憶されたデータの読み出し動作について説明する。記憶データの読み出しでは、メモリセル単位で記憶データの読み出しが行われる。
例えば、ブロックBLK1のモリセルMC1_1に記憶されたデータを読み出す場合、メモリセルMC1_1のソース及びドレインに対して互いに異なるレベルの電圧を印加するとともに、メモリセルMC1_1のゲートに対して、浮遊ゲートがプラスに帯電していたとしたらメモリセルMC1_1がオンするようなHレベルの電圧を印加する。
図22の例では、ビット線DL1の電位が1Vに設定されるのに対してビット線SL1の電位が0Vに設定される。また、Pウェルの電位は−2Vに設定される。さらに、ブロックBLK1のワード線WL1の電位が0Vに設定される。
ここで、メモリセルMC1_1には「0」が記憶されている。即ち、メモリセルMC1_1の浮遊ゲートには電子が注入されている。そのため、メモリセルMC1_1のゲートにHレベルの電圧(0V)を印加しても、メモリセルMC1_1はオンしない。そのため、メモリセルMC1_1のソース及びドレイン間に電流は流れない。この結果に基づいて、「0」の記憶データが読み出される。
なお、ブロックBLK1のワード線WL1以外の各ワード線WLの電位は−2Vに設定される。それにより、ブロックBLK1のワード線WL1以外の各ワード線WLに接続されたメモリセルMCは何れもオフする。そのため、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1の記憶データを読み出す場合に、他のメモリセルMCが悪影響を及ぼすことはない。また、ビット線DL2,SL2の電位は何れも0Vに設定される。
なお、仮にメモリセルMC1_1に「1」が記憶されている場合、即ち、メモリセルMC1_1の浮遊ゲートに電子が注入されていない場合、メモリセルMC1_1のゲートにHレベルの電圧(0V)を印加すると、メモリセルMC1_1はオンする。そのため、メモリセルMC1_1のソース及びドレイン間に電流が流れる。この結果に基づいて、「1」の記憶データが読み出される。
(フラッシュメモリ50の課題の説明)
上述のように、フラッシュメモリ50では、メモリセルMCに記憶されたデータを書き換えるために、当該メモリセルMCに対して10V程度の高電圧を印加する必要がある。そのため、高電圧を駆動するワード線ドライバ51は、周辺回路の大部分で用いられる5V以下の耐圧を有するMOSトランジスタ(低耐圧トランジスタ)ではなく、10V以下の耐圧を有するMOSトランジスタ(高耐圧トランジスタ)を用いて構成される必要がある。
そのため、フラッシュメモリ50を搭載する半導体装置の製造工程では、周辺回路の大部分で用いられている低耐圧トランジスタを形成する工程とは別に、高耐圧トランジスタを形成する工程がさらに必要になってしまう。そのため、高耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバ51を構成する手法では、製造コストが増大してしまうという問題があった。半導体装置のチップ面積に占めるフラッシュメモリ50の面積の割合が小さくなるほど、製造コストの増大はさらに顕著になる。
以下、図23を参照して、フラッシュメモリ50の課題をついて具体的に説明する。図23は、フラッシュメモリ50のデータ消去時における電圧の印加状態を示す図である。図23の例では、ブロックBLK1の各メモリセルMCがデータ消去対象となっている。
図23を参照すると、データ消去時では、各レベルシフタLS1〜LS16は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−8.5Vの範囲にシフトして出力する。
データ消去対象のブロックBLK1において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。したがって、ブロックBLK1のインバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−8.5Vの信号に反転させて、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に対して出力する。
他方、データ消去対象外の各ブロックBLK2〜BLK32において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転信号である−8.5Vの信号がそれぞれ供給される。したがって、各ブロックBLK2〜BLK32のインバータINV1〜INV16は、−8.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に対して出力する。
このとき、ブロックBLK1のインバータINV1〜INV16にそれぞれ設けられたトランジスタMP1〜MP16のドレイン−ソース間電圧Vdsは何れも10Vを示し、ブロックBLK1のインバータINV1〜INV16にそれぞれ設けられたトランジスタMN1〜MN16のゲート−バックゲート間電圧Vgwは何れも10Vを示す。
また、各ブロックBLK2〜BLK32のインバータINV1〜INV16にそれぞれ設けられたトランジスタMP1〜MP16のゲート−バックゲート間電圧Vgwは何れも10Vを示し、各ブロックBLK2〜BLK32のインバータINV1〜INV16にそれぞれ設けられたトランジスタMN1〜MN16のドレイン−ソース間電圧Vdsは何れも10Vを示す。
そのため、ワード線ドライバ51に設けられた各インバータINVは何れも10V以上の高耐圧を有するトランジスタにより構成される必要がある。そのため、フラッシュメモリ50を搭載する半導体装置の製造工程では、周辺回路の大部分で用いられている低耐圧トランジスタを形成する工程とは別に、高耐圧トランジスタを形成する工程がさらに必要になってしまう。その結果、製造コストが増大してしまうという問題があった。
そこで、高耐圧トランジスタを用いずに低耐圧トランジスタのみを用いてワード線ドライバを構成することにより、製造工程の増大を抑制し、その結果、製造コストを低減することができるように、実施の形態1にかかるフラッシュメモリ1が見出された。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかるフラッシュメモリ1の構成例を示す図である。図1に示すように、フラッシュメモリ1は、行列状に設けられた複数のメモリセルMCからなるメモリセルアレイ13と、複数のメモリセルMCのそれぞれの行に対して設けられた複数のワード線WLと、複数のメモリセルMCのそれぞれの列に対して設けられた複数のビット線対DL,SLと、複数のワード線WLのそれぞれに対して第1電圧群を出力するワード線ドライバ(第1ワード線ドライバ)11と、ワード線ドライバ11とともに複数のワード線WLのそれぞれに対して第2電圧群を出力するワード線ドライバ(第2ワード線ドライバ)12と、を備える。
図1の例では、512行×2列のメモリセルMCと、512行のワード線WLと、2列のビット線対DL,SLと、が設けられている。ここで、複数のメモリセルMCのうちデータ消去時に記憶データが一括消去されるメモリセルMCの集合体及びその周辺回路をブロックBLKと称す。本例では、隣接する16本のワード線WL(以下、ワード線WL1〜WL16とも称す)に接続された32個のメモリセルMC(以下、メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16とも称す)の集合体及びその周辺回路であるブロックBLKが32個設けられている。以下、32個のブロックBLKをブロックBLK1〜BLK32とも称す。なお、当然ながら、メモリセルMCの数は任意に設定可能である。
各メモリセルMCは、例えば10V以下の高耐圧のNチャネルMOSトランジスタによって構成されている。各メモリセルMCのゲートには対応するワード線WLが接続され、ソースには対応するビット線SLが接続され、ドレインには対応するビット線DLが接続される。
(ワード線ドライバ11)
ワード線ドライバ11は、512本のワード線WLに対応して設けられた、512個のレベルシフタLSと、512個のインバータINVと、512個のトランジスタTNと、を備えるとともに、32個のレベルシフタLSA1を備える。
換言すると、ワード線ドライバ11は、ブロックBLK1〜BLK32毎に、16個のレベルシフタLS(以下、レベルシフタLS1〜LS16とも称す)と、16個のインバータINV(以下、インバータINV1〜INV16とも称す)と、16個のNチャネルMOSトランジスタTN(以下、トランジスタTN1〜TN16とも称す)と、1個のレベルシフタLSA1と、を備える。
以下、ワード線ドライバ11のブロックBLK1部分の構成について説明する。
レベルシフタLS1〜LS16は、何れも外部からのアクセス信号の最大電圧値及び最小電圧値を動作モード(データ消去、データ書き込み、又は、データ読み出し)に応じた値にシフトして出力する。インバータINV1〜INV16は、それぞれ前段のレベルシフタLS1〜LS16の出力の反転信号を反転させて、対応するワード線WL1〜WL16に向けて出力する。換言すると、インバータINV1〜INV16は、それぞれ前段のレベルシフタLS1〜LS16の出力信号をドライブして、対応するワード線WL1〜WL16に向けて出力する。
なお、インバータINV1〜INV16は、何れもPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタによって構成されている。以下、インバータINVi(iは1〜16の整数)を構成するPチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタを、それぞれトランジスタMPi及びトランジスタMNiと称す。
トランジスタ(第1電圧緩和トランジスタ)TN1〜TN16は、それぞれインバータINV1〜INV16とメモリセルアレイ13との間の対応するワード線WL1〜WL16上に設けられ、ゲートに所定電圧(本例では1.5V)が印加されている。トランジスタTN1〜TN16は、インバータINV1〜INV16に高電圧が印加されるのを防止するための電圧緩和用トランジスタである。
ここで、ブロックBLK1のインバータINV1〜INV16及びトランジスタTN1〜TN16は、何れも5V以下の低耐圧のMOSトランジスタにより構成され、かつ、他のブロックBLK2〜BLK32とは独立して設けられたPウェル上に形成されている。なお、5V以下の低耐圧のトランジスタでは、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下、ジャンクション電圧Vjが8V以下まで耐えられるものとする。
レベルシフタLSA1は、外部からのアクセス信号の最大電圧値及び最小電圧値を動作モードに応じた値にシフトしたうえで、インバータINV1〜INV16のそれぞれの低電位側電源端子(トランジスタMN1〜MN16のそれぞれのソース)及びPウェルに向けて出力する。
ワード線ドライバ11のブロックBLK2〜BLK32部分の構成については、ワード線ドライバ11のブロックBLK1部分の構成と基本的には同様であるため、その説明を省略する。
(ワード線ドライバ12)
ワード線ドライバ12は、ブロックBLK1〜BLK32毎に、2個のレベルシフタLSB1,LSB2と、16個のPチャネルMOSトランジスタTR(以下、トランジスタTR1〜TR16とも称す)と、16個のPチャネルMOSトランジスタTA(以下、トランジスタTA1〜TA16とも称す)と、16個のPチャネルMOSトランジスタTB(以下、トランジスタTB1〜TB16とも称す)と、を備える。
以下、ワード線ドライバ12のブロックBLK1部分の構成について説明する。
レベルシフタLSB1は、外部からのアクセス信号の最大電圧値及び最小電圧値を動作モードに応じた値にシフトして出力する。
トランジスタTR1〜TR16は、メモリセルアレイ13とレベルシフタLSB1との間の対応するワード線WL1〜WL16上にそれぞれ設けられ、外部からのアクセス信号によってオンオフ制御される。即ち、トランジスタTR1〜TR16は、いわゆる選択回路としての機能を有し、レベルシフタLSB1の出力の反転信号を、オン状態のトランジスタTRに接続されたワード線WLに向けて出力する。
レベルシフタLSB2は、外部からのアクセス信号の最大電圧値及び最小電圧値を動作モードに応じた値にシフトして出力する。トランジスタTA1〜TA16は、それぞれトランジスタTR1〜TR16とメモリセルアレイ13との間の対応するワード線WL1〜WL16上に設けられ、ゲートにレベルシフタLSB2の出力の反転信号が印加される。トランジスタTB1〜TB16は、それぞれトランジスタTR1〜TR16とトランジスタTA1〜TA16との間に設けられ、ゲートに動作モードに応じた所定電圧が印加される。トランジスタTA1〜TA16,TB1〜TB16は、トランジスタTR1〜TR16に高電圧が印加されるのを防止するための電圧緩和用トランジスタである。
ここで、ブロックBLK1のトランジスタTR1〜TR16,TA1〜TA16,TB1〜TB16は、何れも5V以下の低耐圧のMOSトランジスタにより構成され、かつ、他のブロックBLK2〜BLK32とは独立して設けられたNウェル上に形成されている。このNウェルには、レベルシフタLSB1の出力の反転信号が印加される。
ワード線ドライバ12のブロックBLK2〜BLK32部分の構成については、ワード線ドライバ12のブロックBLK1部分の構成と基本的には同様であるため、その説明を省略する。
なお、ワード線ドライバ11とワード線ドライバ12とは、メモリセルアレイ13を介して対向配置されている。それにより、ワード線ドライバ11,12が局所的に配置される場合と比較して、配線混雑を緩和させることができるため、回路規模の増大を最小限にすることができる。
(フラッシュメモリ1の動作)
続いて、図2を参照して、フラッシュメモリ1の動作を説明する。図2は、フラッシュメモリ1の各動作モードにおける電圧の印加状態を簡単にまとめた図である。
まず、フラッシュメモリ1に記憶されたデータの書き換え動作について説明する。記憶データの書き換えでは、ブロック単位で記憶データの消去が行われた後、ワード線単位で記憶データの書き込みが行われる。
例えば、ブロックBLK1の各メモリセルMCに記憶されたデータの書き換えを行う場合、まず、ブロックBLK1の各メモリセルMCに記憶されたデータの一括消去を行う。具体的には、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のソースに対してゲートよりも十分に高い電圧を印加する。
図2の例では、全てのビット線対SL1,DL1〜SL2,DL2がハイインピーダンス(HiZ)となるように設定され、メモリセルアレイ13を形成するPウェルの電位が6.5Vに設定され、データ消去対象のブロックBLK1におけるワード線WL1〜WL16の電位が何れも−3.5Vに設定され、データ消去対象外の各ブロックBLK2〜BLK32におけるワード線WL1〜WL16の電位が何れも6.5Vに設定される。なお、ビット線対SL1,DL1〜SL2,DL2はハイインピーダンス(HiZ)のため、Pウェルの電位6.5Vより順接合ジャンクション電圧分低い電圧が印加される。それにより、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のソースに対してゲートよりも10V程度高い電圧が印加される。
それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16のうち「0」を記憶していたメモリセルでは、浮遊ゲートに蓄積された電子がソース側に引き抜かれるため、記憶データが「0」から「1」に書き換えられる。つまり、ブロックBLK1に属する各メモリセルMC1_1〜MC1_16,MC2_1〜MC2_16の記憶データは全て「1」に書き換えられる(即ち、一括消去される)。
その後、ワード線単位でメモリセルに対する記憶データの書き込みを行う。
具体的には、まず、ブロックBLK1のワード線WL1に接続されたメモリセルMC1_1,MC2_1に対してデータの書き込みを行う。例えば、メモリセルMC1_1に対して「0」を書き込み、メモリセルMC2_1に対して「1」を書き込む場合、メモリセルMC1_1のゲートに対してソースよりも十分に高い電圧を印加する。他方、メモリセルMC2_1のゲートに対してソースよりも十分に高い電圧を印加しない。
図2の例では、ビット線対SL1,DL1の電位が何れも−3.5Vに設定され、メモリセルアレイ13を形成するPウェルの電位が−3.5Vに設定され、ビット線対SL2,DL2の電位が何れも1.5Vに設定され、ブロックBLK1のワード線WL1の電位が6.5Vに設定される。それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1のゲートにはソースよりも10Vも高い電圧が印加される。他方、ブロックBLK1に属するメモリセルMC2_1のゲートにはソースよりも5V高い電圧が印加されるにとどまる。
それにより、ブロックBLK1に属するメモリセルMC1_1では、ソースからゲートに引き寄せられた電子が浮遊ゲートに取り込まれるため、「0」のデータが書き込まれる。他方、ブロックBLK1に属するメモリセルMC2_1では、ソースからゲートに引き寄せられた電子が浮遊ゲートに取り込まれないため、「1」の記憶データが維持される。
なお、図2の例では、ブロックBLK1に属する各ワード線WL2〜WL16の電位が1.5Vに設定され、ブロックBLK2〜BLK32に属する各ワード線WL1〜WL16の電位が−1.5Vに設定される。それにより、ブロックBLK1のワード線WL1以外のワード線WLに接続された各メモリセルMCのゲートにはソースよりも5V又は2V高い電圧が印加されるにとどまる。そのため、ブロックBLK1のワード線WL1以外のワード線WLに接続された各メモリセルMCでは、「1」の記憶データが維持される。
ブロックBLK1において、ワード線WL1に接続されたメモリセルMC1_1,MC2_1に対するデータの書き込みが完了すると、次にワード線WL2に接続されたメモリセルMC1_2,MC2_2に対してデータの書き込みが行われる。このような動作がブロックBLK1に属する各ワード線WL3〜WL16に接続されたメモリセルMCに対しても同様に実行される。
次に、フラッシュメモリ1に記憶されたデータの読み出し動作について説明する。記憶データの読み出しでは、メモリセル単位で記憶データの読み出しが行われる。
例えば、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1に記憶されたデータを読み出す場合、メモリセルMC1_1のソース及びドレインに対して互いに異なるレベルの電圧を印加するとともに、メモリセルMC1_1のゲートに対して、浮遊ゲートがプラスに帯電していたとしたらメモリセルMC1_1がオンするようなHレベルの電圧を印加する。
図2の例では、ビット線DL1の電位が1Vに設定されるのに対してビット線SL1の電位が0Vに設定される。また、Pウェルの電位は−2Vに設定される。さらに、ブロックBLK1のワード線WL1の電位が0Vに設定される。
ここで、メモリセルMC1_1には「0」が記憶されている。即ち、メモリセルMC1_1の浮遊ゲートには電子が注入されている。そのため、メモリセルMC1_1のゲートにHレベルの電圧(0V)を印加しても、メモリセルMC1_1はオンしない。そのため、メモリセルMC1_1のソース及びドレイン間に電流は流れない。この結果に基づいて、「0」の記憶データが読み出される。
なお、ブロックBLK1のワード線WL1以外の各ワード線WLの電位は−2Vに設定される。それにより、ブロックBLK1のワード線WL1以外の各ワード線WLに接続されたメモリセルMCは何れもオフする。そのため、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1に記憶されたデータを読み出す場合に、他のメモリセルMCが悪影響を及ぼすことはない。また、ビット線DL2,SL2の電位は何れも0Vに設定される。
なお、仮にメモリセルMC1_1に「1」が記憶されている場合、即ち、メモリセルMC1_1の浮遊ゲートに電子が注入されていない場合、メモリセルMC1_1のゲートにHレベルの電圧(0V)を印加すると、メモリセルMC1_1はオンする。そのため、メモリセルMC1_1のソース及びドレイン間に電流が流れる。この結果に基づいて、「1」の記憶データが読み出される。
(フラッシュメモリ1の効果の説明)
上述のように、フラッシュメモリ1では、メモリセルMCに記憶されたデータを書き換えるために、当該メモリセルMCに対して10V程度の高電圧を印加する必要がある。しかしながら、高電圧を駆動するワード線ドライバ11,12は、高耐圧のトランジスタを用いずに、周辺回路の大部分で用いられるトランジスタと同じ5V以下の耐圧を有する低耐圧トランジスタによって構成されることができる。以下、図3、図4及び図5を参照して、その理由について説明する。
図3〜図5は、それぞれフラッシュメモリ1のデータ消去時、データ書き込み時、及び、データ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。以下では、データ消去時には、ブロックBLK1の各メモリセルMCの記憶データが消去され、データ書き込み時には、ブロックBLK1のワード線WL1に接続された各メモリセルMCにデータが書き込まれ、データ読み出し時には、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1の記憶データが読み出される場合について説明する。
まず、図3を参照すると、データ消去時では、ワード線ドライバ11の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−3.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ12の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ12の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ11のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−3.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−3.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−3.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ11の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である−3.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、−3.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて出力する。ここで、トランジスタTN1〜TN16は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、何れもオフ状態となる。
ワード線ドライバ12のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに3.3Vの電圧が供給されるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。
ワード線ドライバ12の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である6.5Vの信号が供給される。また、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.3Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。そのため、トランジスタTR1〜TR16,TB1〜TB16,TA1〜TA16は何れもオン状態となる。したがって、レベルシフタLSB1の反転出力である6.5Vの信号は、対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも6.8Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTN1〜TN16のジャンクション電圧Vjは何れも5Vを示す。ワード線ドライバ11,12を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図4を参照すると、データ書き込み時では、ワード線ドライバ11の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−1.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ12の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ12の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ11のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である−1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、−1.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。ここで、トランジスタTN1は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、オフ状態となる。他方、インバータINV2〜INV16の出力である1.5Vの信号は、ワード線WL2〜WL16に接続されるワード線ドライバ12の出力がハイインピーダンス(HiZ)のため、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。なお、実際には、ワード線WL2〜WL16に印加される電圧は、それぞれ1.5VよりもトランジスタTN2〜TN16の閾値電圧分低い値を示すが、図面上では簡略化のため1.5Vと表記している。
ワード線ドライバ11の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−1.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−1.5Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−1.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ12のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である6.5Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧以上であるため、オン状態となる。他方、トランジスタTR2〜TR16は、ゲート及びソースに6.5Vの電圧が供給されるため、オフ状態となる。また、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.3Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。したがって、レベルシフタLSB1の反転出力である6.5Vの信号は、対応するワード線WL1にのみ供給される。
ワード線ドライバ12の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTN1,TA2〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも5Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも4.8Vを示す。ワード線ドライバ11,12を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図5を参照すると、データ読み出し時では、ワード線ドライバ11の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−2Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ12の各レベルシフタLSB1,LSB2は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ11のブロックBLK1部分において、インバータINV1には、レベルシフタLS1の反転出力である−2Vの信号が供給され、インバータINV2〜INV16には、レベルシフタLS2〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には0Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−2Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1は、−2Vの信号を0Vの信号に反転させて出力し、インバータINV2〜INV16は、1.5Vの信号を−2Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1の出力である0Vの信号は、対応するワード線WL1に供給され、インバータINV2〜INV16の出力である−2Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ11の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には0Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−2Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−2Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−2Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ12のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である0Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、0Vの電圧が供給される。
ワード線ドライバ12の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である0Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、0Vの電圧が供給される。
上述のように、データ読み出し時では、高速動作可能なワード線ドライバ11によってのみ512本のワード線WLが駆動される。また、ワード線ドライバ11,12を構成する全てのトランジスタにおいて、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
このように、本実施の形態に係るフラッシュメモリ1は、データ書き換え時にメモリセルMCに印加するための高電圧を2つのワード線ドライバ11,12を用いて生成している。それにより、本実施の形態に係るフラッシュメモリ1は、高耐圧トランジスタを用いずに低耐圧トランジスタのみを用いてワード線ドライバ11,12を構成することが可能になるため、製造工程の増大を抑制することができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係るフラッシュメモリ1は、低耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバ11,12を構成することにより、高耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバを構成する場合よりも、高速動作を実現することができる。
さらに、本実施の形態に係るフラッシュメモリ1は、データ読み出し時にはワード線ドライバ11のみを用いてワード線WLを駆動する等、動作モードに応じてワード線ドライバ11,12を使い分けている。そのため、フラッシュメモリ1は、効率よくレイアウトを実施することが可能になるため、回路規模の増大を抑制することができる。具体的には、例えばワード線ドライバ12は、高速動作の必要がないため、サイズの小さなトランジスタにより構成されることができる。
なお、ワード線ドライバ11,12の構成は、上述の構成に限られず、趣旨を逸脱しない範囲で、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。以下、ワード線ドライバ12の変形例を簡単に説明する。
(ワード線ドライバ12の変形例)
まず、図6にワード線ドライバ12の一部の具体的構成例を示す。図6を参照すると、ワード線ドライバ12には、各ブロックBLK1〜BLK32に設けられたトランジスタTR1〜TR16、トランジスタTB1〜TB16及びトランジスタTA1〜TA16間に、フローティング防止用のPチャネルMOSトランジスタがそれぞれ設けられている。
次に、図7にワード線ドライバ12の一部の変形例をワード線ドライバ12aとして示す。図7を参照すると、ワード線ドライバ12aは、ワード線ドライバ12と比較して、各ブロックBLK1〜BLK32においてトランジスタTA1〜TA16を備えていない。そして、データ書き込み時、各ブロックBLK1〜BLK32に設けられたトランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧に代えて1.5Vの電圧が供給されている。
これにより、データ書き込み時(及びデータ消去時)、ワード線ドライバ12を構成する各トランジスタのドレイン−ソース間電圧Vdsの最大値が3.5Vから5Vに上昇するが、これを許容できるのであれば、ワード線ドライバ12をワード線ドライバ12aの構成に適宜変更可能である。これは、他の実施の形態においても同様のことが言える。
<実施の形態2>
図8は、実施の形態2にかかるフラッシュメモリ2の構成例を示す図である。フラッシュメモリ2は、メモリセルアレイ23と、ワード線ドライバ21,22と、複数のワード線WLと、複数のビット線対DL,SLと、を備える。なお、メモリセルアレイ23、ワード線ドライバ21,22は、それぞれメモリセルアレイ13、ワード線ドライバ11,12に対応する。
ワード線ドライバ21では、ワード線ドライバ11と比較して、各ブロックBLK1〜BLK32にレベルシフタLSA1が設けられていない。また、ブロックBLK1〜BLK32のそれぞれに設けられた複数のインバータINV1〜INV16及び複数のトランジスタTN1〜TN16が共通のPウェル上に形成されている。さらに、ブロックBLK1〜BLK32のそれぞれに設けられた複数のインバータINV1〜INV16の低電位側電源端子には共通の電圧が供給されている。ワード線ドライバ21及びそれを備えたフラッシュメモリ2のその他の構成については、ワード線ドライバ11及びそれを備えたフラッシュメモリ1と同様であるため、それらの説明を省略する。
(フラッシュメモリ2の各動作モードにおける電圧印加状態)
図9〜図11は、それぞれフラッシュメモリ2のデータ消去時、データ書き込み時、及び、データ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。以下では、データ消去時には、ブロックBLK1の各メモリセルMCの記憶データが消去され、データ書き込み時には、ブロックBLK1のワード線WL1に接続された各メモリセルMCにデータが書き込まれ、データ読み出し時には、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1の記憶データが読み出される場合について説明する。
まず、図9を参照すると、データ消去時では、ワード線ドライバ21の各レベルシフタLS1〜LS16は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−3.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ22の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ22の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ21のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−3.5Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−3.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−3.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ21の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である−3.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−3.5Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、−3.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて出力する。ここで、トランジスタTN1〜TN16は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、何れもオフ状態となる。
ワード線ドライバ22のデータ消去時における電圧印加状態は、ワード線ドライバ12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
このとき、データ消去対象外の各ブロックBLK2〜BLK32におけるトランジスタTN1〜TN16のジャンクション電圧Vjは何れも10Vを示す。しかしながら、例えば動作環境が常に低温である場合等、ジャンクション電圧Vjが8V以下になることが保障されるのであれば、本構成を採用することができる。
次に、図10を参照すると、データ書き込み時では、ワード線ドライバ21の各レベルシフタLS1〜LS16は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−1.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ22の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ22の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ21のブロックBLK1部分において、インバータINV1には、レベルシフタLS1の反転出力である−1.5Vの信号が供給され、インバータINV2〜INV16には、レベルシフタLS2〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−1.5Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1は、−1.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて出力し、インバータINV2〜INV16は、1.5Vの信号を−1.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。ここで、トランジスタTN1は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、オフ状態となる。他方、インバータINV2〜INV16の出力である−1.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ21の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−1.5Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−1.5Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−1.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ22のデータ書き込み時における電圧印加状態は、ワード線ドライバ12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTN1,TA2〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも8Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも4.8Vを示す。ワード線ドライバ21,22を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図11を参照すると、データ読み出し時では、ワード線ドライバ21の各レベルシフタLS1〜LS16は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−2Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ22の各レベルシフタLSB1,LSB2は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.3V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ21のブロックBLK1部分において、インバータINV1には、レベルシフタLS1の反転出力である−2Vの信号が供給され、インバータINV2〜INV16には、レベルシフタLS2〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には0Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−2Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1は、−2Vの信号を0Vの信号に反転させて出力し、インバータINV2〜INV16は、1.5Vの信号を−2Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1の出力である0Vの信号は、対応するワード線WL1に供給され、インバータINV2〜INV16の出力である−2Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ21の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には0Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには−2Vの電圧が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−2Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−2Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ22のデータ読み出し時における電圧印加状態は、ワード線ドライバ12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
上述のように、データ読み出し時では、高速動作可能なワード線ドライバ21によってのみ512本のワード線WLが駆動される。また、ワード線ドライバ21,22を構成する全てのトランジスタにおいて、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
このように、フラッシュメモリ2は、データ消去時においてジャンクション電圧Vjが10以下を示すが、例えば動作環境が常に低温である場合などジャンクション電圧Vjが低耐圧トランジスタの耐圧以下になることが明らかであれば、フラッシュメモリ1と同等程度の効果を奏することができる。さらに、フラッシュメモリ2は、ワード線ドライバ11のPウェルを共通化するとともに、レベルシフタLSA1を設けないため、回路規模の増大をさらに抑制することができる。
なお、ワード線ドライバ21,22の構成は、上述の構成に限られず、趣旨を逸脱しない範囲で、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。また、ワード線ドライバ21,22の動作も、上述の動作に限られず、適宜変更可能である。以下、フラッシュメモリ2の別の電圧印加状態について簡単に説明する。
(フラッシュメモリ2のデータ消去時における別の電圧印加状態)
図12は、フラッシュメモリ2のデータ消去時における別の電圧印加状態を示す図である。図12の例では、データ消去時には、ブロックBLK1〜BLK32の全てのメモリセルMCの記憶データが一括消去されている。そのため、データ消去時には、各ブロックBLK2〜BLK32は、ブロックBLK1の場合と同様の電圧印加状態となる。
それにより、フラッシュメモリ2のデータ消去時では、ジャンクション電圧Vjを6.8以下に抑制することが可能となる。
<実施の形態3>
図13は、実施の形態3にかかるフラッシュメモリ3の構成例を示す図である。フラッシュメモリ3は、メモリセルアレイ33と、ワード線ドライバ31,32と、複数のワード線WLと、複数のビット線対DL,SLと、を備える。なお、メモリセルアレイ33、ワード線ドライバ31,32は、それぞれメモリセルアレイ13、ワード線ドライバ11,12に対応する。
ワード線ドライバ31は、ワード線ドライバ11と比較して、各ブロックBLK1〜BLK32において、NチャネルMOSトランジスタTN1〜TN16に代えてPチャネルMOSトランジスタTP1〜TP16を備えるとともに、レベルシフタLSC1をさらに備える。
各ブロックBLK1〜BLK32において、トランジスタTP1〜TP16は、それぞれインバータINV1〜INV16を構成するPチャネルMOSトランジスタMP1〜MP16に直列に設けられ、ゲートに動作モードに応じた所定電圧(本例では、6.5V又は0V)が印加される。トランジスタTP1〜TP16は、インバータINV1〜INV16に高電圧が印加されるのを防止するための電圧緩和用トランジスタである。
各ブロックBLK1〜BLK32において、レベルシフタLSC1は、外部からのアクセス信号の最大電圧値及び最小電圧値を動作モードに応じた値にシフトしたうえで、インバータINV1〜INV16を形成するNウェルに向けて出力する。
ワード線ドライバ31及びそれを備えたフラッシュメモリ3のその他の構成については、ワード線ドライバ11及びそれを備えたフラッシュメモリ1と同様であるため、それらの説明を省略する。なお、各ブロックBLK1〜BLK32において、レベルシフタLS1〜LS16は設けられていなくてもよい。
(フラッシュメモリ3の各動作モードにおける電圧印加状態)
図14〜図16は、それぞれフラッシュメモリ3のデータ消去時、データ書き込み時、及び、データ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。以下では、データ消去時には、ブロックBLK1の各メモリセルMCの記憶データが消去され、データ書き込み時には、ブロックBLK1のワード線WL1に接続された各メモリセルMCにデータが書き込まれ、データ読み出し時には、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1の記憶データが読み出される場合について説明する。
まず、図14を参照すると、データ消去時では、ワード線ドライバ31の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−3.5Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ31の各レベルシフタLSC1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ31のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−3.5Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには6.5Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−3.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−3.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ31の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには6.5Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である6.5Vの信号が供給される。そのため、インバータINV1〜INV16の出力は何れもハイインピーダンス状態となる。
ワード線ドライバ32のデータ消去時における電圧印加状態は、ワード線ドライバ12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも6.8Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のインバータINV1〜INV16を構成するトランジスタのジャンクション電圧Vjは何れも5Vを示す。ワード線ドライバ31,32を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図15を参照すると、データ書き込み時では、ワード線ドライバ31の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−1.5Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ31の各レベルシフタLSC1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を6.5V〜3.3Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ31のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには6.5Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である6.5Vの信号が供給される。そのため、インバータINV1の出力はハイインピーダンス状態となる。他方、インバータINV2〜INV16は、ワード線WL2〜WL16に接続されるワード線ドライバ32の出力がハイインピーダンス(HiZ)のため、低電位側電源端子から1.5Vの信号をそれぞれ出力する。これら1.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。なお、実際には、ワード線WL2〜WL16に印加される電圧は、それぞれ1.5VよりもトランジスタMN2〜MN16の閾値電圧分低い値を示すが、図面上では簡略化のため1.5Vと表記している。
ワード線ドライバ31の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−1.5Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには6.5Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−1.5Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である−1.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ32のデータ書き込み時における電圧印加状態は、ワード線ドライバ12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタMP1,MN1,TA2〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも5Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも4.8Vを示す。ワード線ドライバ31,32を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図16を参照すると、データ読み出し時では、ワード線ドライバ31の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を2V〜0Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ31の各レベルシフタLSC1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を2V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ31のブロックBLK1部分において、インバータINV1には、レベルシフタLS1の反転出力である0Vの信号が供給され、インバータINV2〜INV16には、レベルシフタLS2〜LS16の反転出力である2Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には2Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である0Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには0Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である2Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1は、0Vの信号を2Vの信号に反転させて出力し、インバータINV2〜INV16は、2Vの信号を0Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1の出力である2Vの信号は、対応するワード線WL1に供給され、インバータINV2〜INV16の出力である0Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ31の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である2Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には2Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である0Vの信号が供給される。さらに、トランジスタTP1〜TP16のゲートには0Vの電圧が供給され、NウェルにはレベルシフタLSC1の反転出力である2Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、2Vの信号を0Vの信号に反転させて出力する。インバータINV1〜INV16の出力である0Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ32のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.3Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。
ワード線ドライバ32の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.3Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.3Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.3Vの電圧が供給される。
上述のように、データ読み出し時では、高速動作可能なワード線ドライバ31によってのみ512本のワード線WLが駆動される。また、ワード線ドライバ31,32を構成する全てのトランジスタにおいて、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
このように、本実施の形態に係るフラッシュメモリ3は、フラッシュメモリ1と同等程度の効果を奏することができる。なお、本実施の形態に係るフラッシュメモリ3は、データ読み出し時に正電圧を用いてメモリセルMCのアクセスを行うことができる。
なお、ワード線ドライバ31,32の構成は、上述の構成に限られず、趣旨を逸脱しない範囲で、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
<実施の形態4>
図17は、実施の形態4にかかるフラッシュメモリ4の構成例を示す図である。フラッシュメモリ4は、メモリセルアレイ43と、ワード線ドライバ41,42と、複数のワード線WLと、複数のビット線対DL,SLと、を備える。なお、メモリセルアレイ43、ワード線ドライバ41,42は、それぞれメモリセルアレイ13、ワード線ドライバ11,12に対応する。
ワード線ドライバ41は、ワード線ドライバ11と比較して、各ブロックBLK1〜BLK32において、NチャネルMOSトランジスタTN21〜TN36及びレベルシフタLSD1をさらに備える。
各ブロックBLK1〜BLK32において、トランジスタTN21〜TN36は、それぞれトランジスタTN1〜TN16に直列に設けられ、ゲートにレベルシフタLSD1の反転出力が供給される。トランジスタTN21〜TN36は、トランジスタTN1〜TN16と同じく、電圧緩和用トランジスタである。
ワード線ドライバ41及びそれを備えたフラッシュメモリ4のその他の構成については、ワード線ドライバ11及びそれを備えたフラッシュメモリ1と同様であるため、それらの説明を省略する。
(フラッシュメモリ4の各動作モードにおける電圧印加状態)
図18〜図20は、それぞれフラッシュメモリ4のデータ消去時、データ書き込み時、及び、データ読み出し時における電圧の印加状態を示す図である。以下では、データ消去時には、ブロックBLK1の各メモリセルMCの記憶データが消去され、データ書き込み時には、ブロックBLK1のワード線WL1に接続された各メモリセルMCにデータが書き込まれ、データ読み出し時には、ブロックBLK1のメモリセルMC1_1の記憶データが読み出される場合について説明する。
まず、図18を参照すると、データ消去時では、ワード線ドライバ41の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−2.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ41の各レベルシフタLSD1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.5V〜0Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ42の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を7.5V〜3.5Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ42の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.5V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ41のブロックBLK1部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−2.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−2.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。なお、トランジスタTN1〜TN16のゲートには1.5Vの電圧が供給され、トランジスタTN21〜TN36のゲートにはレベルシフタLSD1の反転出力である0Vの信号が供給される。そのため、インバータINV1〜INV16の出力である−2.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ41の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である−2.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、−2.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて出力する。ここで、トランジスタTN1〜TN16は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTN21〜TN36のゲートにはレベルシフタLSD1の反転出力である3.5Vの信号が供給される。
ワード線ドライバ42のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.5Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに3.5Vの電圧が供給されるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.5Vの電圧が供給される。
ワード線ドライバ42の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である7.5Vの信号が供給される。また、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.5Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.5Vの電圧が供給される。そのため、トランジスタTR1〜TR16,TB1〜TB16,TA1〜TA16は何れもオン状態となる。したがって、レベルシフタLSB1の反転出力である7.5Vの信号は、対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも6Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTN21〜TN36のジャンクション電圧Vjは何れも6Vを示す。ワード線ドライバ41,42を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図19を参照すると、データ書き込み時では、ワード線ドライバ41の各レベルシフタLS1〜LS16,LSA1は、何れも1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を1.5V〜−0.5Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ41の各レベルシフタLSD1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.5V〜0Vの範囲にシフトして出力する。ワード線ドライバ42の各レベルシフタLSB1は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を7.5V〜3.5Vの範囲にシフトして出力する。また、ワード線ドライバ42の各レベルシフタLSB2は、1.5V〜0Vの範囲のアクセス信号を3.5V〜0Vの範囲にシフトして出力する。
ワード線ドライバ41のブロックBLK1部分において、インバータINV1には、レベルシフタLS1の反転出力である−0.5Vの信号が供給され、インバータINV2〜INV16には、レベルシフタLS2〜LS16の反転出力である1.5Vの信号が供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である1.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1は、−0.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させて出力し、インバータINV2〜INV16は、1.5Vの信号を1.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。なお、トランジスタTN1〜TN16のゲートには1.5Vの電圧が供給され、トランジスタTN21〜TN36のゲートにはレベルシフタLSD1の反転出力である3.5Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTN1は、ゲート及びソースに1.5Vの電圧が供給されるため、オフ状態となる。他方、インバータINV2〜INV16の出力である1.5Vの信号は、ワード線WL2〜WL16に接続されるワード線ドライバ42の出力がハイインピーダンス(HiZ)のため、それぞれ対応するワード線WL2〜WL16に供給される。なお、実際には、ワード線WL2〜WL16に印加される電圧は、それぞれ1.5VよりもトランジスタTN2〜TN16の閾値電圧分低い値を示すが、図面上では簡略化のため1.5Vと表記している。
ワード線ドライバ41の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、インバータINV1〜INV16には、レベルシフタLS1〜LS16の反転出力である1.5Vの信号がそれぞれ供給される。また、インバータINV1〜INV16の高電位側電源端子には1.5Vの電圧が供給され、インバータINV1〜INV16の低電位側電源端子及びPウェルには、レベルシフタLSA1の反転出力である−0.5Vの信号が供給される。したがって、インバータINV1〜INV16は、1.5Vの信号を−0.5Vの信号に反転させてそれぞれ出力する。なお、トランジスタTN1〜TN16のゲートには1.5Vの電圧が供給され、トランジスタTN21〜TN36のゲートにはレベルシフタLSD1の反転出力である3.5Vの信号が供給される。そのため、インバータINV1〜INV16の出力である−0.5Vの信号は、それぞれ対応するワード線WL1〜WL16に供給される。
ワード線ドライバ42のブロックBLK1部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である7.5Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧以上であるため、オン状態となる。他方、トランジスタTR2〜TR16は、ゲート及びソースに7.5Vの電圧が供給されるため、オフ状態となる。また、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である3.5Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.5Vの電圧が供給される。したがって、レベルシフタLSB1の反転出力である7.5Vの信号は、対応するワード線WL1にのみ供給される。
ワード線ドライバ42の各ブロックBLK2〜BLK32部分において、トランジスタTR1〜TR16のソース及びNウェルには、レベルシフタLSB1の反転出力である3.5Vの信号が供給される。ここで、トランジスタTR1〜TR16は、ゲート及びソースに供給される電圧が閾値電圧未満であるため、何れもオフ状態となる。なお、トランジスタTA1〜TA16のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である0Vの信号が供給される。トランジスタTB1〜TB16のゲートには、3.5Vの電圧が供給される。
このとき、例えば、ブロックBLK1のトランジスタTN21,TA2〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも6Vを示す。また、各ブロックBLK2〜BLK32のトランジスタTA1〜TA16のジャンクション電圧Vjは何れも4Vを示す。ワード線ドライバ41,42を構成するそれ以外の全てのトランジスタでも、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
次に、図20を参照すると、データ読み出し時では、ワード線ドライバ41の各ブロックBLK1〜BLK32において、トランジスタTN21〜TN36のゲートには、レベルシフタLSB2の反転出力である1.5Vの信号が供給される。ワード線ドライバ41,42のデータ読み出し時におけるその他の電圧印加状態は、ワード線ドライバ11,12の場合と同様であるため、その説明を省略する。
上述のように、データ読み出し時では、高速動作可能なワード線ドライバ41によってのみ512本のワード線WLが駆動される。また、ワード線ドライバ41,42を構成する全てのトランジスタにおいて、ジャンクション電圧Vjが8V以下、ドレイン−ソース間電圧Vdsが5V以下、かつ、ゲート−バックゲート間電圧Vgwが5V以下となる。
このように、本実施の形態に係るフラッシュメモリ4は、フラッシュメモリ1と同等程度の効果を奏することができる。ここで、本実施の形態に係るフラッシュメモリ4は、ワード線ドライバ41の各インバータINVに対して電圧緩和用トランジスタを2段設けることで、トランジスタのジャンクション電圧Vjをさらに低くするとともに、トランジスタのドレイン−ソース間電圧Vds及びゲート−バックゲート間電圧Vgwを何れも4V以下に低減することができる。その結果、ワード線ドライバ41,42は、4V以下のさらに低耐圧のトランジスタを用いて構成されることができる。
なお、ワード線ドライバ41,42の構成は、上述の構成に限られず、趣旨を逸脱しない範囲で、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。
以上のように、上記実施の形態1〜4に係るフラッシュメモリは、データ書き換え時にメモリセルMCに印加するための高電圧を2つのワード線ドライバを用いて生成している。それにより、上記実施の形態1〜4に係るフラッシュメモリは、高耐圧トランジスタを用いずに低耐圧トランジスタのみを用いて2つのワード線ドライバを構成することが可能になるため、製造工程の増大を抑制することができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、上記実施の形態1〜4に係るフラッシュメモリは、低耐圧トランジスタを用いて2つのワード線ドライバを構成することにより、高耐圧トランジスタを用いてワード線ドライバを構成する場合よりも、高速動作を実現することができる。
さらに、上記実施の形態1〜4に係るフラッシュメモリは、データ読み出し時には一方のワード線ドライバのみを用いてワード線を駆動する等、動作モードに応じて2つのワード線ドライバを使い分けている。そのため、上記実施の形態1〜4に係るフラッシュメモリは、効率よくレイアウトを実施することが可能になるため、回路規模の増大を抑制することができる。具体的には、例えばワード線ドライバ42は、高速動作の必要がないため、サイズの小さなトランジスタにより構成されることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記の実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板、半導体層、拡散層(拡散領域)などの導電型(p型もしくはn型)を反転させた構成としてもよい。そのため、n型、及びp型の一方の導電型を第1の導電型とし、他方の導電型を第2の導電型とした場合、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型とすることもできるし、反対に第1の導電型をn型、第2の導電型をp型とすることもできる。
1 フラッシュメモリ
2 フラッシュメモリ
3 フラッシュメモリ
4 フラッシュメモリ
11,12 ワード線ドライバ
21,22 ワード線ドライバ
31,32 ワード線ドライバ
41,42 ワード線ドライバ
13 メモリセルアレイ
23 メモリセルアレイ
33 メモリセルアレイ
43 メモリセルアレイ
BLK1〜BLK32 ブロック
INV1〜INV16 ドライバ
LS1〜LS16 レベルシフタ
LSA1 レベルシフタ
LSB1,LSB2 レベルシフタ
LSC1 レベルシフタ
LSD1 レベルシフタ
MC1_1〜MC1_16 メモリセル
MC2_1〜MC2_16 メモリセル
MN1〜MN16 トランジスタ
MP1〜MP16 トランジスタ
TA1〜TA16,TB1〜TB16 トランジスタ
TN1〜TN16 トランジスタ
TN21〜TN36 トランジスタ
TP1〜TP16 トランジスタ
TR1〜TR16 トランジスタ
WL1〜WL16 ワード線

Claims (13)

  1. 行列状に配置された複数のメモリセルにより構成されたメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイのそれぞれの行に対して設けられた複数のワード線と、
    前記複数のワード線のそれぞれに第1電圧群を出力する第1ワード線ドライバと、
    前記第1ワード線ドライバとともに前記複数のワード線のそれぞれに第2電圧群を出力する第2ワード線ドライバと、
    を備えたフラッシュメモリ。
  2. 前記第1ワード線ドライバと前記第2ワード線ドライバとは、前記メモリセルアレイを介して対向配置されている、
    請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  3. 前記第1及び前記第2ワード線ドライバを構成する各トランジスタの耐圧は、前記メモリセルアレイを構成する各トランジスタの耐圧よりも小さい、
    請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  4. 前記第1及び前記第2ワード線ドライバを構成する各トランジスタの耐圧は、前記メモリセルアレイ以外の他の周辺回路を構成する各トランジスタの耐圧と同じである、
    請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  5. 前記第1ワード線ドライバは、
    前記複数のワード線のそれぞれに対応して設けられた複数の第1レベルシフタと、
    前記複数の第1レベルシフタのそれぞれの出力を駆動する複数のインバータと、
    前記複数のインバータのそれぞれに印加される電圧を緩和する複数の第1電圧緩和トランジスタと、
    を有する、請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  6. 前記複数の第1電圧緩和トランジスタは、前記複数のインバータのそれぞれの出力段に設けられたNチャネル型のMOSトランジスタである、
    請求項5に記載のフラッシュメモリ。
  7. 前記複数のインバータは、記憶データの一括消去が行われる複数の前記メモリセルの単位毎に独立して設けられた複数のPウェル上に区分して形成され、
    前記第1ワード線ドライバは、
    前記Pウェルと、当該Pウェル上に形成された各前記インバータを構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちNMOSトランジスタのソースと、に共通の電位を供給する複数の第2レベルシフタをさらに有する、
    請求項6に記載のフラッシュメモリ。
  8. 前記複数のインバータは、何れも共通のPウェル上に形成され、
    前記共通のPウェル、及び、前記複数のインバータの各々を構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちNMOSトランジスタのソースには、共通の電位が供給される、
    請求項6に記載のフラッシュメモリ。
  9. 前記複数のインバータは、記憶データの一括消去が行われる複数の前記メモリセルの単位毎に独立して設けられた複数のPウェル上に区分して形成され、
    前記第1ワード線ドライバは、
    前記Pウェルと、当該Pウェル上に形成された各前記インバータを構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちNMOSトランジスタのソースと、に共通の電位を供給する複数の第2レベルシフタと、
    前記複数のPウェルに対応して設けられた複数のNウェルのそれぞれに個別に電位を供給する複数の第3レベルシフタと、をさらに有し、
    前記複数の第1電圧緩和トランジスタは、前記複数のインバータの各々を構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちPMOSトランジスタのソース側に設けられたPチャネル型のMOSトランジスタである、
    請求項5に記載のフラッシュメモリ。
  10. 前記第1ワード線ドライバは、
    前記複数のワード線のそれぞれの電圧レベルを制御する複数のインバータと、
    前記複数のインバータのそれぞれに印加される電圧を緩和する複数の第1電圧緩和トランジスタと、を有し、
    前記複数のインバータは、記憶データの一括消去が行われる複数の前記メモリセルの単位毎に独立して設けられた複数のPウェル上に区分して形成され、
    前記第1ワード線ドライバは、
    前記Pウェルと、当該Pウェル上に形成された各前記インバータを構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちNMOSトランジスタのソースと、に共通の電位を供給する複数の第2レベルシフタと、
    前記複数のPウェルに対応して設けられた複数のNウェルのそれぞれに個別に電位を供給する複数の第3レベルシフタと、をさらに有し、
    前記複数の第1電圧緩和トランジスタは、前記複数のインバータの各々を構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのうちPMOSトランジスタのソース側に設けられたPチャネル型のMOSトランジスタである、
    請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  11. 前記第1ワード線ドライバは、
    前記複数の第1電圧緩和トランジスタのそれぞれに直列接続された複数の第2電圧緩和トランジスタと、
    前記複数の第2電圧緩和トランジスタのゲートに電位を供給する複数の第4レベルシフタと、
    をさらに有する、請求項7に記載のフラッシュメモリ。
  12. 前記第2ワード線ドライバは、
    記憶データの一括消去が行われる複数のメモリセルの単位毎に設けられた複数の第5レベルシフタと、
    各前記第5レベルシフタの出力を当該第5レベルシフタに対応する複数の前記ワード線の何れかに選択的に出力する複数の選択回路と、を備えた、
    請求項1に記載のフラッシュメモリ。
  13. 前記第2ワード線ドライバは、
    前記複数の選択回路と前記複数のワード線のそれぞれとの間に複数の第3電圧緩和トランジスタをさらに有する、
    請求項12に記載のフラッシュメモリ。
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