JP2008021844A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの消去を電気的に行う不揮発性メモリを内蔵した半導体集積回路において、隣接する記憶用トランジスタ間の干渉による誤書込みを防止する。
【解決手段】この半導体集積回路は、第1の方向を長手方向として形成された不純物拡散領域によって構成されるコントロールゲートと、メモリセルの組において対称形に形成され第2の方向に延在する部分を有する複数のフローティングゲートと、各々のフローティングゲートの両側に形成された記憶用トランジスタのソース及びドレインと、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間に形成されたコンタクト用の不純物拡散領域とを具備し、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において2つの記憶用トランジスタのソースとなる不純物拡散領域が分離されており、該分離された不純物拡散領域とコンタクト用の不純物拡散領域とが接地配線に接続されている。
【選択図】図5
【解決手段】この半導体集積回路は、第1の方向を長手方向として形成された不純物拡散領域によって構成されるコントロールゲートと、メモリセルの組において対称形に形成され第2の方向に延在する部分を有する複数のフローティングゲートと、各々のフローティングゲートの両側に形成された記憶用トランジスタのソース及びドレインと、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間に形成されたコンタクト用の不純物拡散領域とを具備し、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において2つの記憶用トランジスタのソースとなる不純物拡散領域が分離されており、該分離された不純物拡散領域とコンタクト用の不純物拡散領域とが接地配線に接続されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、データの消去を電気的に行う不揮発性メモリを内蔵した半導体集積回路に関する。
消去及び書込みを何度でも行うことのできる不揮発性メモリとして、EPROMが広く用いられている。EPROMには、記憶内容の消去に紫外線を用いるUV−EPROMと、電気的に記憶内容を消去できるEEPROMとが存在する。EEPROM(エレクトロニカリー・イレーサブル・プログラマブル・リードオンリーメモリ)は、電気的に記憶内容を消去できるので便利である反面、大容量のデータを記憶するためにはメモリのサイズが大きくなってしまうという問題がある。また、近年、EEPROMにおいてデータの書込み及び読出しに要する時間を、SRAM(スタティック・ランダムアクセスメモリ)並みに高速化するための開発が進められている。
関連する技術として、下記の特許文献1には、書込み時の電流増大及び新たなディスターブ問題を招くことなく、副ビット線ディスターブを防止し得る半導体不揮発性メモリが開示されている。この半導体不揮発性メモリは、複数のワード線毎にメモリセルをグループ化すべく複数のワード線に接続されたメモリセルのドレインが相互に並列的に接続される副ビット線と、該副ビット線をビット線に断続可能に接続する副ビット線選択トランジスタと、副ビット線によりグループ化されたブロックのメモリセルのソースに接続された副ソース線と、該副ソース線をソース線に断続可能に接続するブロック選択トランジスタとを含み、少なくとも各メモリセルへのデータの書込みのために、この書込みに先立ち、同一グループに関わる副ビット線選択トランジスタ及びブロック選択トランジスタが選択されたグループに関わる副ビット線及び副ソース線のみをそれぞれビット線及びソース線に接続すべく連動する。
特許文献1の図1(従来技術)においては、隣接する2行の記憶用トランジスタのソースがまとめてソース線SLに接続されており、図2においては、隣接する2行の記憶用トランジスタのソースがまとめて副ソース線SSLに接続されている。図5に示されているように、隣接する2つの記憶用トランジスタのソースが共通となっている。
このように、隣接する2つの記憶用トランジスタにおいて、ソースを共通にすることにより、レイアウト面積を削減することができる。しかしながら、隣接する2つの記憶用トランジスタのドレインに異なる電圧が与えられる場合には、これらの記憶用トランジスタ間において干渉が生じ易い。
図8は、従来の不揮発性メモリにおける記憶用トランジスタの接続を示す回路図である。図8においては、1行に配置された8つの記憶用トランジスタQ0〜Q7が示されている。記憶用トランジスタQ0〜Q7のドレインは、スイッチ回路を介してビットラインBL0〜BL7にそれぞれ接続される。また、記憶用トランジスタQ0〜Q7のソースは、隣接する2つの記憶用トランジスタにおいて共通とされ、接地ラインに接続されている。
ドレインがビットラインBL0及びBL1に接続される2つの記憶用トランジスタQ0及びQ1の構造を、図9に示す。記憶用トランジスタQ0のドレイン11は、スイッチ回路を介してビットラインBL0に接続され、記憶用トランジスタQ1のドレイン12は、スイッチ回路を介してビットラインBL1に接続される。また、記憶用トランジスタQ0及びQ1の共通ソース13は、接地電位に接続されているが、配線抵抗が存在するので、この配線抵抗を抵抗14で表している。
ここで、ビットラインBL0に0Vを印加して記憶用トランジスタQ0にデータ「0」を書き込むと共に、ビットラインBL1に10Vを印加して記憶用トランジスタQ1にデータ「1」を書き込む場合を考える。記憶用トランジスタQ0及びQ1のコントロールゲート(CG)に所定の電圧を印加することにより、記憶用トランジスタQ1において、ドレイン12からソース13に大電流が流れ、ソース13から引き出されたホットエレクトロンがフローティングゲート(FG)に注入されて、データ「1」の書込みが行われる。
その際に、抵抗14に大電流が流れることにより、ソース13の電位が上昇してしまう。これにより、トランジスタQ1のドレイン12からトランジスタQ0のドレイン11に向けて電流が流れてしまい、ディスターブ(誤書込み)が発生する。その理由は定かでないが、ソース13の電位が上昇することによりPウエル(又はP型基板)内にポテンシャルの勾配が生じることにより、Pウエルがベースとして機能し、ドレイン12がコレクタとして機能し、ドレイン11がエミッタとして機能して、バイポーラトランジスタと同様の動作を行っているのではないかと考えられる。
特開平10−312694号公報(第1頁、図1、図2、図5)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、データの消去を電気的に行う不揮発性メモリを内蔵した半導体集積回路において、隣接する記憶用トランジスタ間の干渉による誤書込みを防止することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る半導体集積回路は、データの消去を電気的に行う不揮発性メモリを内蔵した半導体集積回路であって、半導体基板と、半導体基板内において第1の方向を長手方向として形成された不純物拡散領域によって構成されるコントロールゲートと、半導体基板上に絶縁膜を介してそれぞれ形成された複数のフローティングゲートであって、各々のフローティングゲートが、第1の幅でコントロールゲートと容量結合する第1の部分と、第1の幅よりも小さい第2の幅で第1の方向に直交する第2の方向に延在する第2の部分とを有し、第1の方向において隣接する2つのメモリセルによって構成されるメモリセルの組において第2の部分が第1の部分の幅方向中央よりも互いに近接する位置に設けられている、複数のフローティングゲートと、各々のフローティングゲートの第2の部分の両側において半導体基板内に形成された2つの不純物拡散領域によって構成される記憶用トランジスタのソース及びドレインと、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において半導体基板内に形成されたコンタクト用の不純物拡散領域とを具備し、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において2つの記憶用トランジスタのソースとなる不純物拡散領域が分離されており、該分離された不純物拡散領域とコンタクト用の不純物拡散領域とが、接地電位が供給される配線に電気的に接続されている。
この半導体集積回路は、半導体基板内に形成され、各々のフローティングゲートの第2の部分と容量結合する消去用の不純物拡散領域をさらに具備するようにしても良い。
また、半導体基板内にPウエル及びNウエルが形成されるようにしても良く、その場合には、コントロールゲートとなるN型不純物拡散領域と、記憶用トランジスタのソース及びドレインとなるN型不純物拡散領域とが、Pウエル内に形成され、消去用の不純物拡散領域となるP型不純物拡散領域が、Nウエル内に形成されるようにしても良い。
以上において、複数のコントロールゲートが、半導体基板内において平行に形成され、複数列のフローティングゲートが、半導体基板上に2次元マトリクス状に形成されるようにしても良い。
また、半導体基板内にPウエル及びNウエルが形成されるようにしても良く、その場合には、コントロールゲートとなるN型不純物拡散領域と、記憶用トランジスタのソース及びドレインとなるN型不純物拡散領域とが、Pウエル内に形成され、消去用の不純物拡散領域となるP型不純物拡散領域が、Nウエル内に形成されるようにしても良い。
以上において、複数のコントロールゲートが、半導体基板内において平行に形成され、複数列のフローティングゲートが、半導体基板上に2次元マトリクス状に形成されるようにしても良い。
本発明によれば、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において2つの記憶用トランジスタのソースとなる不純物拡散領域が分離され、該分離された不純物拡散領域とコンタクト用の不純物拡散領域とが接地配線に電気的に接続されるので、隣接する記憶用トランジスタ間の干渉による誤書込みを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路に内蔵されている不揮発性メモリの構成を示すブロック図である。不揮発性メモリとしては、電気的に記憶内容を消去できるEEPROMが用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路に内蔵されている不揮発性メモリの構成を示すブロック図である。不揮発性メモリとしては、電気的に記憶内容を消去できるEEPROMが用いられる。
図1に示すように、半導体集積回路1は、コントロール回路10と、Yプリデコーダ20と、カラムドライバ30と、Xプリデコーダ40と、WLデコーダ50と、メモリセルアレイ60と、プログラムドライバ71と、センスアンプ72と、データ入力回路81と、データ出力回路82と、電源切換回路90とを有している。メモリセルアレイ60には、複数組のワードラインWL及びWLバー、複数のビットラインBL、複数組のカラムラインCL及びCLバーが接続されており、メモリセルアレイ60において、データの消去、書込み、読出しが行われる複数のメモリセルが、2次元アレイ状に配置されている。
コントロール回路10は、メモリセルアレイ60におけるデータの消去、書込み、読出しを制御するための各種のコントロール信号を受信して、不揮発性メモリの各部を制御する。Yプリデコーダ20は、コントロール回路10の制御の下で、指定されたメモリセルの列を表す信号を生成してカラムドライバ30に出力する。カラムドライバ30は、この信号に基づいて少なくとも1組の列選択信号を生成し、少なくとも1組のカラムラインCL及びCLバーを介してメモリセルアレイ60に供給する。
同様に、Xプリデコーダ40は、コントロール回路10の制御の下で、指定されたメモリセルの行を表す信号を生成してWLデコーダ50に出力する。WLデコーダ50は、この信号に基づいて少なくとも1組の行選択信号を生成し、少なくとも1組のワードラインWL及びWLバーを介してメモリセルアレイ60に供給する。
プログラムドライバ71は、複数のビットラインを介してメモリセルアレイ60に接続され、選択されたメモリセルに対してデータの書込みを行う。また、センスアンプ72は、複数のビットラインを介してメモリセルアレイ60に接続され、選択されたメモリセルに対してデータの読出しを行う。データ入力回路81は、選択されたメモリセルに書き込まれるデータを外部から入力し、データ出力回路82は、選択されたメモリセルから読み出されたデータを外部に出力する。
電源切換回路90は、コントロール回路10の制御の下で、供給される複数種類の電源電圧を、カラムドライバ30、WLデコーダ50、メモリセルアレイ60、プログラムドライバ71、センスアンプ72、及び、その他の回路に選択的に供給する。電源切換回路90は、消去電圧出力回路91と、電源電圧選択回路92とを含んでいる。
消去電圧出力回路91は、メモリセルアレイ60におけるデータ消去のために用いられる消去電圧VER(本実施形態においては、20Vとする)を外部から供給され、消去動作において20Vを出力し、それ以外の動作において電源電圧VSS(本実施形態においては、0Vとする)を出力する。
また、電源電圧選択回路92は、メモリセルアレイ60におけるデータ書込みのために用いられる書込み用電源電圧VPP(本実施形態においては、10Vとする)と通常の電源電圧VDD(本実施形態においては、3Vとする)とを外部から供給され、内部電源電圧VPSとして、書込み動作において10Vを出力し、それ以外の動作において3Vを出力する。電源電圧選択回路92から出力される内部電源電圧VPSは、カラムドライバ30、WLデコーダ50、メモリセルアレイ60、及び、プログラムドライバ71に供給される。
図2は、図1に示すメモリセルアレイの内部構造を示すブロック図である。図2に示すように、メモリセルアレイ60においては、複数組のワードライン(WL0/WL0バー、・・・、WLn/WLnバー)及び複数のビットライン(BL0、・・・、BLk)に接続された複数のメモリセル61が、2次元アレイ状に設置されている。以下においては、データのビット数が8ビットであるとする(k=7)。
各列のメモリセルに接続されているビットラインは、1組のカラムラインCL及びCLバーを介して供給される列選択信号によって制御されるカラム選択スイッチ62を介して、図1に示すプログラムドライバ71及びセンスアンプ72に選択的に接続される。カラム選択スイッチ62としては、一般に、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとによって構成されるアナログスイッチ(トランスミッションゲート)が用いられる。
図3は、図2に示すメモリセルの構成を示す回路図である。情報を記憶するためのNチャネルMOSトランジスタQN10と、コントロールゲートとして用いられるNチャネルMOSトランジスタQN11と、消去動作において用いられるPチャネルMOSトランジスタQP11とが、共通のゲート(フローティングゲート)を有している。
トランジスタQN10のソースは接地されており、ドレインは、PチャネルMOSトランジスタQP12とNチャネルMOSトランジスタQN12とによって構成されるアナログスイッチ(トランスミッションゲート)を介して、ビットラインBLに接続されている。トランジスタQN11において、ソース及びドレインは1つの不純物拡散領域に一体化されてコントロールゲートを構成し、このコントロールゲートがゲート絶縁膜を介してフローティングゲートと容量結合している。
次に、図1〜図3を参照しながら、本実施形態に係る半導体集積回路に内蔵されている不揮発性メモリの動作について説明する。
データの消去、書込み、読出しを行う際には、コントロール回路10が、コントロール信号に従って、不揮発性メモリの各部を制御する。コントロール回路10は、コントロール信号によって指定されたメモリセルの列を指定する列アドレス信号をYプリデコーダ20に出力し、該メモリセルの行を指定する行アドレス信号をXプリデコーダ40に出力する。
データの消去、書込み、読出しを行う際には、コントロール回路10が、コントロール信号に従って、不揮発性メモリの各部を制御する。コントロール回路10は、コントロール信号によって指定されたメモリセルの列を指定する列アドレス信号をYプリデコーダ20に出力し、該メモリセルの行を指定する行アドレス信号をXプリデコーダ40に出力する。
コントロール回路10から列アドレス信号を受信したYプリデコーダ20は、列アドレス信号をデコードすることにより、指定されたメモリセルの列を表す信号を生成し、この信号をカラムドライバ30に出力する。カラムドライバ30は、この信号に基づいて少なくとも1組の列選択信号を生成し、図2に示すカラムラインCL0/CL0バー、・・・、CLm/CLmバーの内の少なくとも1組に列選択信号を出力する。
同様に、コントロール回路10から行アドレス信号を受信したXプリデコーダ40は、行アドレス信号をデコードすることにより、指定されたメモリセルの行を表す信号を生成してWLデコーダ50に出力する。WLデコーダ50は、この信号に基づいて少なくとも1組の行選択信号を生成し、図2に示すワードラインWL0/WL0バー、・・・、WLn/WLnバーの内の少なくとも1組に行選択信号を出力する。
図2に示すカラム選択スイッチ62は、カラムドライバ30からカラムラインを介して列選択信号が入力されるとオンする。また、図3に示すアナログスイッチを構成するトランジスタQP12及びQN12のゲートには、ワードラインWL及びWLバーがそれぞれ接続されている。このメモリセル61に対してデータの書込み又は読出しを行う際には、ワードラインWLにハイレベルの行選択信号が供給されると共に、ワードラインWLバーにローレベルの行選択信号が供給され、アナログスイッチがオンすることにより、トランジスタQN10のドレインがビットラインBLに接続される。これにより、このメモリセル61は選択状態となり、それ以外の場合には、メモリセルは非選択状態となる。
データの消去を行う場合には、コントロール回路10の制御の下で、消去電圧出力回路91が20Vの消去電圧VERを出力することにより、トランジスタQP11のソース及びドレインに20Vの消去電圧VERが印加される。これにより、トランジスタQP11は、フローティングゲートとチャネルとの間にFNトンネル電流を流すための消去素子として機能する。
また、データの書込みを行う場合には、コントロール回路10の制御の下で、電源電圧選択回路92が10Vの内部電源電圧VPSを出力することにより、トランジスタQN11のソース及びドレインに10Vのコントロールゲート電圧VCGが印加される。データ入力回路81は、入力された8ビットのデータをプログラムドライバ71に出力する。プログラムドライバ71が、入力された8ビットのデータに応じた書込み電圧をビットラインに印加すると、選択された8個のメモリセルに8ビットのデータが書き込まれる。
一方、データの読出しを行う場合には、コントロール回路10の制御の下で、電源電圧選択回路92が3Vの内部電源電圧VPSを出力する。これに基づいて、センスアンプ72が、例えば1Vの電圧をビットラインに印加して、流れる電流を検出することにより、選択された8個のメモリセルから8ビットのデータを読み出す。また、センスアンプ72は、読み出された8ビットのデータをデータ出力回路82に出力し、データ出力回路82は、入力された8ビットのデータを外部に出力する。
図4は、図2に示すメモリセルアレイにおける記憶用トランジスタの接続を示す回路図である。図4においては、1行に配置された8つの記憶用トランジスタが示されている。これらの記憶用トランジスタのドレインは、メモリセル内のアナログスイッチ(図3に示すトランジスタQP12及びQN12)及び図2に示すカラム選択スイッチ62を介してビットラインBL0〜BL7に接続される。本実施形態においては、図8に示す従来技術と異なり、隣接する2つの記憶用トランジスタのソースが分離され、接地電位が供給される配線にそれぞれ電気的に接続されている。
図5は、図3に示すメモリセルのレイアウトを示す平面図である。本実施形態においては、各行のメモリセルが2つずつの組に分けられており、図5においては、行方向において隣接する2つのメモリセルによって構成されるメモリセルの組が示されている。また、図6は、図5のVI−VIにおける断面図であり、図7は、図5のVII−VIIにおける断面図である。
図5〜図7に示すように、P型半導体基板100内には、Pウエル101及びNウエル102が形成されている。Pウエル101内には、トランジスタQN11のソース・ドレインとなるN+不純物拡散領域(コントロールゲート)103と、トランジスタQN10のソース・ドレインとなるN+不純物拡散領域104及び105と、Pウエル101の電位を固定するためのコンタクト用のタップ(P+不純物拡散領域)106とが形成されており、Nウエル102内には、トランジスタQP11のソース・ドレインとなるP+不純物拡散領域107及び108が形成されている。
また、Pウエル101に電位を供給するために、コンタクト用のタップ(P+不純物拡散領域)111が形成されており、Nウエル102に電位を供給するために、コンタクト用のタップ(N+不純物拡散領域)112が形成されている。これらの不純物拡散領域は、スルーホールを介してそれぞれの配線に接続される。
図5に示すように、コントロールゲート103は、行方向(図中縦方向)を長手方向として形成されており、1行のメモリセルにおいて共通となっている。一方、P型半導体基板100上には、ゲート絶縁膜120(図6及び図7参照)を介して、複数のメモリセル毎にフローティングゲート121が形成されている。
各々のフローティングゲート121は、幅W1でコントロールゲート103と容量結合する第1の部分と、幅W2(W2<W1)で列方向(図中横方向)に延在する第2の部分とを有している。1組のメモリセルにおいて、フローティングゲート121の第2の部分は、第1の部分の幅方向中央よりも互いに近接する位置に設けられている。図6及び図7においては、コントロールゲート103とフローティングゲート121との間に形成される容量を、コンデンサとして表している。
本実施形態においては、図6に示すように、行方向において隣接する2つのメモリセルのフローティングゲート121間において、記憶用トランジスタQN10のソース104を分離している。さらに、図5に示すように、2つのメモリセルのフローティングゲート121間にタップ106を設けることによって、記憶用トランジスタQN10のソース104の近傍におけるPウエル101の電位を接地電位(0V)に固定するようにしている。これにより、隣接する2つの記憶用トランジスタに2種類の異なるデータを書き込む場合や、隣接する2つの記憶用トランジスタの内の一方が選択され他方が選択されないような場合に、これらの記憶用トランジスタ間の干渉による誤書込みを防止している。
ここで、図5〜図7を参照しながら、不揮発性メモリの動作について説明する。
データの消去を行う際には、例えば、メモリセルアレイに含まれている全てのメモリセルが選択され、記憶用トランジスタQN10のドレイン105がビットラインBL0及びBL1に接続される。ビットラインBL0及びBL1は、0Vに固定される。また、図7に示すように、コントロールゲート電圧VCGが0Vとされ、消去電圧VER(20V)が印加される。
データの消去を行う際には、例えば、メモリセルアレイに含まれている全てのメモリセルが選択され、記憶用トランジスタQN10のドレイン105がビットラインBL0及びBL1に接続される。ビットラインBL0及びBL1は、0Vに固定される。また、図7に示すように、コントロールゲート電圧VCGが0Vとされ、消去電圧VER(20V)が印加される。
これにより、消去素子として機能するトランジスタQP11のソース107及びドレイン108に正の高電圧20Vが印加され、フローティングゲート121とトランジスタQP11のチャネルとの間に高電界が発生するので、トンネル効果によってFN(Fowler-Nordheim)トンネル電流が流れる。即ち、フローティングゲート121からゲート絶縁膜120を介してトランジスタQP11のチャネルに向けて電子が移動して、フローティングゲート121が正に帯電する。その結果、記憶用トランジスタQN10のしきい電圧が低下し、これによって記憶内容の消去が行われる。
データの書込みを行う際には、選択されるメモリセルに接続されているワードラインWL及びWLバーを介して1組の行選択信号として10V及び0Vが印加され、選択されるメモリセル61(図3参照)において、トランジスタQP12及びQN12によって構成されるアナログスイッチがオンする。また、1組の列選択信号が供給されることによって、図2に示すいずれかのカラム選択スイッチ62がオンする。これによって、図6に示す2つのトランジスタQN10のドレイン105が、ビットラインBL0及びBL1を介してプログラムドライバ71(図1)に接続される。ビットラインBL0及びBL1には、記憶すべきデータ「0」又は「1」に従って、0V又は10Vが供給される。
例えば、ビットラインBL0に10Vが供給される場合には、選択されたメモリセルのトランジスタQN10のドレイン105に10Vが印加され、一方、ソース104は0Vとなっている。また、コントロールゲート電圧VCGは、10Vとなっている。図6において、トランジスタQN10のソース104からチャネルを介してドレイン105に向けて電子が移動することにより大電流が流れ、衝突電離で生じた高エネルギー電子(ホットエレクトロン)がフローティングゲート121に注入される。
その結果、フローティングゲート121が負に帯電するので、記憶用トランジスタQN10のしきい電圧が上昇し、これによって情報が記憶される。一方、ビットラインBL0に0Vが供給される場合には、選択されたメモリセルのトランジスタQN10にドレイン電流が流れないので、しきい電圧は、消去状態のまま変化しない。
データの読出しを行う際には、選択されるメモリセルに接続されているワードラインWL及びWLバーを介して1組の行選択信号として3V及び0Vが印加され、選択されるメモリセル61(図3)において、トランジスタQP12及びQN12によって構成されるアナログスイッチがオンする。また、1組の列選択信号が供給されることによって、図2に示す該当するカラム選択スイッチ62がオンする。これによって、図5〜図7に示す2つの記憶用トランジスタQN10のドレイン105が、ビットラインBL0及びBL1を介してセンスアンプ72(図1)に接続される。ビットラインBL0及びBL1には、書込み動作におけるよりも低い電圧(本実施形態においては、1V)が供給される。
ビットラインBL0及びBL1に供給された1Vは、記憶用トランジスタQN10のドレイン105に印加され、一方、ソース104は0Vとなっている。また、コントロールゲート電圧VCGは、0Vとなっている。消去後においては、フローティングゲートが正に帯電しているので、図6において、トランジスタQN10のドレイン105からソース104にドレイン電流が流れる。
一方、書込み後においては、フローティングゲートが負に帯電しているので、トランジスタQN10のドレイン105からソース104にドレイン電流が流れない。このように、ドレイン電流が流れるか流れないかによって、記憶されている情報の読出しを行うことができる。この情報は、ビットラインBLを通して、図1に示すセンスアンプ72によって読み取られ、データ出力部82から外部に出力される。
なお、以上の実施形態においては半導体基板内にPウエルとNウエルとの両方を形成する場合について説明したが、例えば、P型半導体基板を用いる場合には、Pウエルの形成を省略することができる。また、P型半導体とN型半導体とを逆にして、Pチャネルトランジスタの替わりにNチャネルトランジスタを使用し、Nチャネルトランジスタの替わりにPチャネルトランジスタを使用しても良い。
1 半導体集積回路、 10 コントロール回路、 20 Yプリデコーダ、 30 カラムドライバ、 40 Xプリデコーダ、 50 WLデコーダ、 60 メモリセルアレイ、 61 メモリセル、 62 カラム選択スイッチ、 71 プログラムドライバ、 72 センスアンプ、 81 データ入力回路、 82 データ出力回路、 90 電源切換回路、 91 消去電圧出力回路、 92 電源電圧選択回路、 100 P型半導体基板、 101 Pウエル、 102 Nウエル、 103 コントロールゲート、 104、105、107、108 不純物拡散領域、 106、111、112 タップ、 120 ゲート絶縁膜、 121 フローティングゲート、 QP11〜QP12 PチャネルMOSトランジスタ、 QN10〜QN12 NチャネルMOSトランジスタ
Claims (4)
- データの消去を電気的に行う不揮発性メモリを内蔵した半導体集積回路であって、
半導体基板と、
前記半導体基板内において第1の方向を長手方向として形成された不純物拡散領域によって構成されるコントロールゲートと、
前記半導体基板上に絶縁膜を介してそれぞれ形成された複数のフローティングゲートであって、各々のフローティングゲートが、第1の幅で前記コントロールゲートと容量結合する第1の部分と、前記第1の幅よりも小さい第2の幅で前記第1の方向に直交する第2の方向に延在する第2の部分とを有し、前記第1の方向において隣接する2つのメモリセルによって構成されるメモリセルの組において前記第2の部分が前記第1の部分の幅方向中央よりも互いに近接する位置に設けられている、前記複数のフローティングゲートと、
各々のフローティングゲートの前記第2の部分の両側において前記半導体基板内に形成された2つの不純物拡散領域によって構成される記憶用トランジスタのソース及びドレインと、
各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において前記半導体基板内に形成されたコンタクト用の不純物拡散領域と、
を具備し、各組のメモリセルの2つのフローティングゲート間において2つの記憶用トランジスタのソースとなる不純物拡散領域が分離されており、該分離された不純物拡散領域と前記コンタクト用の不純物拡散領域とが、接地電位が供給される配線に電気的に接続されている、半導体集積回路。 - 前記半導体基板内に形成され、各々のフローティングゲートの前記第2の部分と容量結合する消去用の不純物拡散領域をさらに具備する請求項1記載の半導体集積回路。
- 前記半導体基板内にPウエル及びNウエルが形成されており、前記コントロールゲートとなるN型不純物拡散領域と、前記記憶用トランジスタのソース及びドレインとなるN型不純物拡散領域とが、前記Pウエル内に形成されており、前記消去用の不純物拡散領域となるP型不純物拡散領域が、前記Nウエル内に形成されている、請求項2記載の半導体集積回路。
- 複数のコントロールゲートが、前記半導体基板内において平行に形成されており、複数列のフローティングゲートが、前記半導体基板上に2次元マトリクス状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
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2006
- 2006-07-13 JP JP2006192732A patent/JP2008021844A/ja not_active Withdrawn
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