JPH09164939A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPH09164939A
JPH09164939A JP7329252A JP32925295A JPH09164939A JP H09164939 A JPH09164939 A JP H09164939A JP 7329252 A JP7329252 A JP 7329252A JP 32925295 A JP32925295 A JP 32925295A JP H09164939 A JPH09164939 A JP H09164939A
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JP
Japan
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brake pedal
negative pressure
input
pressure chamber
automatic braking
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JP7329252A
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English (en)
Inventor
Kaoru Tsubouchi
内 薫 坪
Akihiko Miwa
輪 昭 彦 三
Hiroaki Aizawa
澤 博 昭 相
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/12Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/66Electrical control in fluid-pressure brake systems
    • B60T13/72Electrical control in fluid-pressure brake systems in vacuum systems or vacuum booster units

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動制動過程の開始及び終了等の制御をブレ
ーキペダルストローク検出手段の検出結果に基づいて行
うことが可能な負圧式倍力装置を提供すること。 【解決手段】 ブレーキペダル80の位置から生ずるよ
り大きい出力を自動的に確立する自動制動過程を有し、
自動制動過程が行われた場合にも入力の増減に伴う倍力
の増減に応じて出力が増減する特性を有する負圧式倍力
置1に、ブレーキペダル80の操作に伴うブレーキペダ
ルストロークを検出するポテンシオメータ81を備え、
自動制動過程が行われた以後におけるポテンシオメータ
81の検出結果に基いて自動制動過程の制御を行うよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負圧式倍力装置に関
し、特に、自動車に適用される負圧式倍力装置に関し、
より詳細には、自動制動過程を有する負圧式倍力装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動制動過程を有する負圧式倍力
装置としては、SAE950761号に開示される負圧
式倍力装置が知られている。この負圧式倍力装置は、ハ
ウジング中に移動可能に設置され同ハウジング内を定圧
室と変圧室とに区画する可動壁と、該可動壁に連結され
るパワーピストンと、該パワーピストンの外端開口から
同パワーピストン外へ延出してブレーキペダルに接続さ
れブレーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能な入
力ロッドと、前記パワーピストン内において同パワーピ
ストン内に略同軸に収容されて略入出力軸に沿って摺動
可能とされて前記入力ロッドに係合するバルブプランジ
ャ部材と、該バルブプランジャ部材と係合する第1状態
と非係合となる第2状態とを採ることにより選択的に前
記変圧室を大気に連通させるコントロールバルブと、電
力源に接続され電力の供給を受けて前記バルブプランジ
ャ部材を作動させるソレノイドと、該ソレノイドを駆動
する駆動回路とを有する負圧式倍力装置において、前記
ソレノイドが駆動されて前記変圧室が大気と連通される
ことにより自動制動過程が行われ、前記可動壁の移動量
を検出する可動壁移動量検出手段と、前記バルブプラン
ジャ部材の径外方に延長部が突出形成され、該延長部の
入力側に対向する前記パワーピストンの部分近傍に同延
長部との接触を検出する検出手段とを設け、前記駆動回
路は少なくとも、前記可動壁移動量検出手段の検出信号
に基づいて前記ソレノイドを駆動し、前記ソレノイドの
駆動時に前記検出手段の検出信号を受けて同ソレノイド
の駆動を解除し自動制動過程を解除することを特徴とす
るものである。
【0003】この負圧式倍力装置の作動を図7を用いて
説明する。尚、図7はこの負圧式倍力装置の出力の特性
線図であり、縦軸は負圧式倍力装置の出力を、横軸はブ
レーキペダルの踏み込み力、即ち、入力を示し、実線は
通常作動時の特性線図を、破線はソレノイド駆動時の、
即ち、自動制動過程の特性線図を示す。又、負圧式倍力
装置のバルブプランジャ部材は、互いに係合し、入力ロ
ッドに連動する第1バルブプランジャ部材と、ソレノイ
ドの駆動により作動する第2バルブプランジャとからな
る。この負圧式倍力装置は、ブレーキペダルの踏み込み
力Fのブレーキ操作を受け、入力ロッドがパワーピスト
ン内へと移動し、この入力ロッドの移動に伴いバルブプ
ランジャ部材も移動してバルブプランジャ部材とコント
ロールバルブとが非係合となることにより、変圧室に大
気を導入して可動壁ひいてはパワーピストンに推進力を
発生させ、実線上を通り点aにおける出力を出し、変圧
室と大気との連通を遮断し、且つ、変圧室と定圧室との
連通も遮断する平衡状態をとるが、このブレーキ操作に
伴う可動壁の移動量、即ちブレーキペダルストロークが
可動壁移動量検出手段によって検出され、この検出結果
に基づいてブレーキペダル踏み込み速度が演算されて、
このブレーキペダルの踏み込み速度が所定値以上を示
し、このブレーキ操作が急ブレーキであると判断される
と、駆動回路にソレノイドを駆動させるべく信号を送信
し、信号を受信した駆動回路がソレノイドを駆動させて
非作動状態にあったバルブプランジャ部材の一部である
第2バルブプランジャを作動させ、第2バルブプランジ
ャとコントロールバルブとが係合することにより変圧室
に更に大気を導入して可動壁ひいてはパワーピストンに
推進力を発生させ、点bにおける出力をなす。
【0004】ブレーキ操作が解除されると、点線上を通
って出力が減少し、入力ロッドの入力側への移動に伴っ
て延長部材も入力側に移動し、延長部材の入力側への移
動による検出手段への接触により、ブレーキペダルの踏
み込み力の点cにおける踏み込み力への減少、ひいて
は、ブレーキ操作の解除を検出手段が検知して駆動回路
に検出信号を送り、検出信号を受けた駆動回路は点cに
おいてソレノイドの駆動を停止し、第2バルブプランジ
ャが初期位置に移動してコントロールバルブと非係合と
なり、変圧室と定圧室とを連通させることにより変圧室
と定圧室との圧力差が無くなることから、可動壁ひいて
はパワーピストンも初期位置へと復帰し、負圧式倍力装
置の自動制動過程及び倍力作用を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たSAE950761号公報に開示される負圧式倍力装
置においては、自動制動過程の開始及び終了の判断手段
として、可動壁移動量検出手段(ブレーキペダルストロ
ーク検出手段)と検出手段との二部材を必要とすること
から、可動壁移動量検出手段と検出手段とを負圧式倍力
装置内に設ける為のスペースを確保する必要が生じ、
又、コスト的にも高いものとなる。
【0006】本発明は、自動制動過程の開始及び終了等
の制御をブレーキペダルストローク検出手段の検出結果
に基づいて行うことが可能な負圧式倍力装置を提供する
ことを、その技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、常に負圧源に連通する定圧室と、該定圧室と
遮断され大気に連通した状態と、前記定圧室と連通して
負圧が導入された状態とを選択する変圧室とを備え、ブ
レーキペダルの操作によって前記変圧室が大気に連通し
た状態とされることにより前記定圧室と前記変圧室との
間に差圧を生じさせて倍力を発揮させ、ブレーキペダル
の入力に応じて増幅された出力を発生するものであっ
て、前記ブレーキペダル位置から生ずるより大きい出力
を自動的に確立する自動制動過程を有し、該自動制動過
程が行われた場合にも入力の増減に伴う倍力の増減に応
じて出力が増減する特性を有する負圧式倍力置におい
て、前記ブレーキペダルの操作に伴うブレーキペダルス
トロークを検出するブレーキペダルストローク検出手段
を備え、前記自動制動過程が行われた以後の前記ブレー
キペダルストローク検出手段の検出結果に基いて前記自
動制動過程の制御を行うことを特徴とする負圧式倍力装
置を構成した。
【0008】好ましくは、前記該ブレーキペダルストロ
ーク検出手段により前記自動制動過程が行われた以後に
おける前記ブレーキペダルの解除操作に伴うブレーキペ
ダルストロークが検出されることによって前記自動制動
過程が終了されることを特徴とする負圧式倍力装置が望
ましい。
【0009】より好ましくは、前記自動制動過程は、電
気駆動式の弁要素が作動されることによって行われるこ
とを特徴とする負圧式倍力装置が望ましい。
【0010】請求項1の負圧式倍力装置は、通常は、ブ
レーキペダルが踏み込み操作される、即ち、ブレーキペ
ダルに入力が加えられると、定圧室と変圧室との連通が
遮断され、変圧室が大気に連通した状態とされて、定圧
室と変圧室との間に差圧が生じることにより倍力(助勢
力)が発揮され、ブレーキペダルの入力に応じて増幅さ
れた出力が発生される。ブレーキペダルの踏み込みが解
除される、即ち、ブレーキペダルに加えられる入力が減
少すると、変圧室が定圧室に連通された状態とされて、
定圧室と変圧室との間に差圧が減少することにより倍力
が減少して、ブレーキペダルの入力の減少に応じて出力
が減少されることになる。
【0011】自動制動過程が行われると、新たな助勢力
が付加されることにより、ブレーキペダル位置から生ず
るより大きい出力が自動的に確立されることになる。こ
の自動制動過程が行われた状態からブレーキペダルを操
作することにより入力を増減させると、入力の増減に伴
って倍力が増減することにより出力が増減することにな
る。
【0012】この自動制動過程が行われた以降における
ブレーキペダルの踏み込み操作に伴うブレーキペダルス
トロークがブレーキペダルストローク検出手段により検
出されることにより、この検出結果に基いて自動制動過
程が制御されることとなる。請求項2の負圧式倍力装置
は、請求項1の作用に加えて、ブレーキペダルが踏み込
み操作された後に自動制動過程が行われて、または、自
動制動過程が行われた後にブレーキペダルが踏み込み操
作されて、ブレーキの必要がなくなりブレーキペダルの
踏み込みが解除されると、このブレーキペダルの踏み込
み操作に伴うブレーキペダルストロークがブレーキペダ
ルストローク検出手段により検出され、この検出結果に
基づいて自動制動過程が終了される。
【0013】請求項3の負圧式倍力装置は、請求項1ま
たは請求項2の作用に加えて、ブレーキペダルストロー
ク検出手段の検出結果に基いて、弁要素が駆動制御又は
駆動解除されて、自動制動過程が制御又は終了される。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態により具体的
に説明する。
【0015】(実施の形態1)図面を参照して、本発明
の実施の形態1を以下に説明する。尚、以下の実施の形
態において特に断り書きがない限り、前方及び先端とは
負圧式倍力装置の出力側の方向を、後方及び後端とは負
圧式倍力装置の入力側の方向をそれぞれ指し、入出力軸
とは負圧式倍力装置の入出力軸を意味する。さらに、中
心軸は入出力軸に平行であり、径方向(半径方向)とは
負圧式倍力装置の入出力軸方向に直交する方向である。
【0016】図1は、本実施の形態の負圧式倍力装置の
入出力軸方向に沿った断面図であり、図2は図1の要部
拡大図であり、図3は図1の部分拡大図であり、図4は
本実施の形態の負圧式倍力装置の性能線図である。
【0017】図1を参照して、本実施の形態の負圧式倍
力装置1は車両のブレーキブースタに適用されるもので
ある。負圧式倍力装置1の入力側に大気に通じる突出部
が形成され、出力側に不図示のエンジンのインテークマ
ニホールドに通じるインレット2aを有する略コーン状
のハウジング2を備え、ハウジング2の突出部端面には
運転者の操作するブレーキペダル80に接続する入力ロ
ッド11と共に略入出力軸方向に進行可能な蛇ばら状の
管体が接続されている。ハウジング2内及び蛇ばら状の
管体内には流体通路を備える2重筒状のパワーピストン
10が挿入され、入力側から出力側に順に、入出力軸に
直交する面に互いに対向して、いずれも略ダイヤフラム
形状のリヤ可動壁5、固定壁3、及びフロント可動壁4
が納められている。
【0018】ハウジング2の後壁とリヤ可動壁5とはリ
ヤ変圧室9とを画成し、リヤ可動壁5、固定壁3及びハ
ウジング2の側壁は、リヤ定圧室8を画成し、固定壁3
とフロント可動壁4とはフロント変圧室7を画成し、フ
ロント可動壁4とハウジング2の側壁及び前壁とはフロ
ント定圧室6を画成する。
【0019】リヤ可動壁5の外周部は、リヤ変圧室9及
びリヤ定圧室8の気密を保持するようにハウジング2に
より指示され、リヤ変圧室9への大気の流入とリヤ定圧
室8の負圧により、リヤ可動壁5は略入出力軸に沿って
出力側に移動される。この移動によって、パワーピスト
ン10は略入出力軸に沿って移動(ストローク)され
る。
【0020】フロント可動壁4の外周部は、フロント変
圧室7及びフロント定圧室6の気密を保持するようにハ
ウジング2により支持され、フロント変圧室7への大気
の流入とフロント定圧室6の負圧により、フロント可動
壁4は略入出力軸に沿って出力側に移動される。この移
動によって、パワーピストン10は略入出力軸に沿って
移動(ストローク)される。
【0021】リヤ変圧室9とフロント変圧室7とから構
成される変圧室の組は、互いに常時導通すると共に、大
気制御用シール部23bと第2プランジャ部材25の入
力側端部に設けられた大気制御用シール弁25aとの離
間又は接触により、選択的に大気と連通し又大気から遮
断される。リヤ定圧室8とフロント定圧室6とから構成
される定圧室の組は互いに常時連通している。変圧室
9、7と定圧室8、6とは、負圧制御用シール部23a
とパワーピストン10の内面に入力側に向かって突出形
成された負圧制御用シール弁10aとの離間又は接触に
より、選択的に連通又は不通とされる。
【0022】リヤ定圧室8及びフロント定圧室6は、イ
ンレット2aを介して負圧源である不図示のエンジンの
インテークマニホールドと連通し、常に負圧を示してい
る。ハウジング2内において、ハウジング2の突出部端
部から入出力軸に沿って延在し出力側が径大で略筒状の
パワーピストン10内には、入力ロッド11が挿入さ
れ、弁要素等が配設されている。
【0023】リヤ可動壁5、及びフロント可動壁4の内
周端部は、各変圧室9、7及び各定圧室8、6の気密を
保持するように、パワーピストン10の外周部において
負圧式倍力装置1の入力側から出力側へ向かって順に支
持されるている。
【0024】更に、固定壁3の内周端部は、リヤ定圧室
8及びフロント変圧室7の気密を保持するようにフロン
ト可動壁4の側面に当接している。
【0025】パワーピストン10は、フロント可動壁4
を介して固定壁3の内周端部に当接・摺動しながら、負
圧式倍力装置の略入出力軸に沿ってストロークし、この
ストロークに伴いリヤ可動壁5及びフロント可動壁4は
移動する。
【0026】負圧式倍力装置の入力端には入力ロッド1
1が配設され、入力ロッド11後端部はハウジング2外
に突出してブレーキペダル80に接続するとともに、前
方部はハウジング2の突出部の入力側端面から、パワー
ピストン10内に挿入され、パワーピストン10の中心
軸に沿って延在している。
【0027】ハウジング2の突出部に接続するととも
に、入力ロッド11の移動に伴い圧縮変形される蛇ばら
状の管体の内周に沿ってパワーピストン10の径小部が
挿入され、入力端部には、管状のフィルタ、あるいはサ
イレンサ等が、入力ロッド11と略同軸に嵌装されてい
る。
【0028】入力ロッド11の外周にはリテーナが配設
されている。
【0029】中心軸に沿って、このリテーナの出力側に
は、コントロールバルブ23が配設されている。
【0030】コントロールバルブ23は第1部材と第2
部材とからなり、第1部材は負圧制御用シール部23a
とこれをバックアップする環状プレートとの二部材(加
硫接着されている)によって構成され、第2部材は、大
気制御用シール部23bとこれを一体的に支持してバッ
クアップする内向フランジを有した第1筒体と、円筒伸
縮部23cと後端取付部材23dを有する第2筒体と、
後端取付け部材23dを補強する環状プレートとの四部
材(加硫接着されている)によって形成され、第1筒体
の先端部内周に形成した段部に第1部材を気密的に嵌合
した状態で第1筒体の先端を内周に向けてかしめること
により、第1部材と第2部材は一体的に結合されてい
る。コントロールバルブ23は後端取付部材23dにて
パワーピストン10の内周面に気密的に固定されてい
る。
【0031】コントロールバルブ23の両シール部23
a、23bを両シール弁10a、25aに向けて付勢す
る第2付勢手段21がコントロールバルブ23の内周に
配置されている。後端取付部材23dを補強する環状プ
レートと入力ロッド11の外周に配設されたリテーナと
の間には、入力ロッド11を入力側に付勢する第1付勢
手段24が圧縮介装されている。
【0032】コントロールバルブ23の第1筒体の内部
に侵入している第2プランジャ部材25の大気制御用シ
ール弁25a(図2参照)は半径内外方向に拡大され、
大気制御用シール弁25aは大気制御用シール部23b
と密着又は離間可能である。第2プランジャ部材25の
出力側端部は第1プランジャ部材18に接続されてお
り、第2プランジャ部剤25の内周には当接面25dが
形成されている。
【0033】負圧制御用シール部23aの出力側に負圧
制御用シール弁10aが対向し、負圧制御用シール部2
3aと当接又は離間可能である。
【0034】入力ロッド11の出力側先方には、略入出
力軸に沿って延在している伝達部材12(第1、第2、
第3伝達要素12a、12b、12c)が配設されてい
る。第1伝達要素12aの入力側には当接面25dと対
向する当接面12dが形成され、当接面12dから入力
側に突出する筒部は入力ロッド11の球状の先端部包む
ように入力ロッド11と係合している。
【0035】第2プランジャ部材25の内周には当接面
12dを支持面として第2プランジャ部材25を入力側
に付勢する第3付勢手段27が圧縮介装されている。当
接面25dと当接面12dとは、当接又は離間可能であ
る。
【0036】第1伝達要素12aには、当接面25dに
対し、伝達部材12の過大なストロクを防止するストッ
パ40を挟んで対峙し、径外方に突出し第1バルブプラ
ンジャ部材18の段部18eに当接又は離間可能な凸部
12eが形成されている。従って、入力ロッド11と伝
達部材12の軸方向出力側への移動に伴って第1プラン
ジャ部材18及び第2プランジャ部材25も軸方向出力
側への移動が可能である。 第3伝達要素12cは、リ
アクションディスクリテーナ16内に収容されている円
板状の径大部を備え、径大部の入力側端面はリアクショ
ンディスクリテーナ16に形成された凹部底面に対向
し、出力側端面はリアクションディスク14に対向して
いる。
【0037】リアクションディスクリテーナ16は、パ
ワーピストン10と一体又はパワーピストン10に形成
され、出力側に拡開すると共に、出力側端面から延長さ
れた筒部を備えている。リアクションディスクリテーナ
16の出力側端面内周部はリアクションディスク14の
入力側端面外周部に当接している。リアクションディス
ク14は、リアクションディスクリテーナ16の筒部内
周面及び出力側端面内周部に密着して嵌合している。
【0038】リアクションディスクリテーナ16の出力
側端面外周部とハウジング2の内壁に接するリテーナと
の間には第4の付勢手段28が圧縮介装されている。
【0039】中心軸に沿って、リアクションディスク1
4の出力側先方には、略鋲状の出力ロッド15が配設さ
れている。出力ロッド15の平面部入力側端面はリアク
ションディスク14に密着している。出力側には、不図
示のマスタシリンダ等の油圧装置を含むブレーキ装置が
配置され、出力ロッド15は油圧を介してブレーキ装置
に作用し、油圧による反作用をリアクションディスク1
4、伝達部材12を介して入力ロッド11に及ぼす。
【0040】第1プランジャ部材18の出力側端面には
凸部18aが形成され、この凸部18aと対向する凹部
16aが形成されている。
【0041】第1プランジャ部材18の外周でパワーピ
ストン内周面にはソレノイドコイル17が配設されてい
る。
【0042】図1に示すように、ブレーキペダルストロ
ーク検出手段としてのポテンシオメータ81がブレーキ
ペダル80に接続されている。ポテンシオメータ81は
ブレーキペダル80の回動位置に対応した電気信号を出
力するものであり、従って、ブレーキペダル80の回動
位置はポテンシオメータ81の出力電位に基づいて検知
でき、ポテンシオメータ81の出力電位の初期位置から
の変化量に基づきブレーキペダルストロークを、又、ポ
テンシオメータ81の出力電位の時間当たりの変化量に
基づきブレーキペダル80の回動速度、即ち、ブレーキ
ペダル踏み込み速度を検知することができるものであ
る。
【0043】本実施の形態の構成において4つのクリア
ランスが設けられている。図2に示すクリアランスはい
ずれも無作動状態における、クリアランスを示してい
る。
【0044】クリアランスDは、大気制御用シール部2
3bと大気制御用シール弁25aとのクリアランスであ
る(静止状態又は戻り行程で変圧室7、9と定圧室6、
8とが連通される時のクリアランス)。
【0045】クリアランスBは、リアクションディスク
リテーナ16に形成された第1プランジャ部材18の凸
部18aと、この凸部18aと対向する凹部16aの互
いに当接する面同士のクリアランスである(第1、第2
プランジャ18の吸引のためのクリアランス)。
【0046】クリアランスAは、第1伝達要素12aの
当接面12dと第2プランジャ25dとのクリアランス
であり、無作動状態において第1の所定値である。クリ
アランスAは第1、第2プランジャ18、25が吸引さ
れたときに「0」になり(当接されて)、エアバルブ
(伝達部材12の出力側先端から第2プランジャ25の
入力側先端までの長さ)の全長は一定の短縮された状態
になる。
【0047】クリアランスC1 は、第3伝達要素12c
の円板状の径大部出力側端面と、リアクションディスク
16の入力側端面とのクリアランスである。
【0048】クリアランスC2 は、無作動状態において
第2の所定値であり、第3伝達要素12cの円板状の径
大部の入力側端面とリアクションディスクリテーナ16
に形成された凹部底面とのクリアランスである。クリア
ランスC2 は、戻り(復)行程あるいはジャンピング特
性の変化した時伝達要素12cの後退を許容する量であ
る。
【0049】各クリアランスの関係については、少なく
ともC2 +D≧A、好ましくはC2>Aとして、C2
値を相当量大きく設定する。またBのクリアランスは
A、Cより大きくするのが好ましい。
【0050】クリアランスAの大きさが、リアクション
ディスク14の変形抵抗分だけの出力増加を決定する。
【0051】本実施の形態の負圧式倍力装置の作動を、
まず通常作動、次にソレノイド作動が追加された、即
ち、自動制動機構が駆動されて自動制動過程が行われた
場合の順で説明する。
【0052】運転者により、ブレーキペダル80が操作
されると、これと連結した入力ロッド11がブレーキ操
作力(入力)を受けて図1において左方に移動するた
め、入力ロッド11に固定された伝達部材12も入力ロ
ッド11と一体となって図1において左方に移動する ここで、伝達部材12の作動によって、第1プランジャ
部材18の段部18eに凸部12eが係合するとによ
り、プランジャ部材(第1プランジャ部材18及び第2
プランジャ部材25)も図1において左方に移動され、
大気制御用シール部23bおよび負圧制御用シール部2
3aも第2付勢手段21の付勢力によってプランジャ部
材と共に図1において左方に移動し、やがて負圧制御用
シール部23aがパワーピストン10の負圧制御用シー
ル弁10aに当接して、フロント変圧室7およびリヤ変
圧室9は、夫々フロント定圧室6およびリヤ定圧室8と
遮断されるため車両の負圧源との連通も断たれる。
【0053】更に、プランジャ部材が図1において左方
に移動すると、大気制御用シール部23bと第2プラン
ジャ部材25の大気制御用シール弁25aとの係合が解
消されて、フロント変圧室7およびリヤ変圧室9が大気
と連通する。従って、変圧室7,9への大気の流入によ
って、フロント定圧室6とフロント変圧室7との間、お
よびリヤ定圧室8とリヤ変圧室9との間に圧力差が発生
するため、この圧力差による荷重を受けた可動壁4およ
び5とこれらに連結されたパワーピストン10が、リア
クションディスク14を介して出力ロッド15に増幅さ
れたブレーキ力を出力する。
【0054】リアクションディスク14がパワーピスト
ン10による荷重を受けて変形し、突出した部位がリア
クションディスク14と第3伝達要素12cとの間の隙
間C1 を埋めて第3伝達要素12cに当接する状態にな
るまでブレーキ出力は増大する。即ち、入力がf2 に達
するまで入力側に流動するリアクションディスク14は
伝達要素12cに到達せず僅かなジャンピング出力を出
す。リアクションディスク14が第3伝達要素12cに
に当接すると、入力部材12がリアクションディスク1
4からの反力を受けて図1において右方向に戻されるこ
とによってプランジャ部材も第3付勢手段27の付勢力
を受けて同方向に戻されて大気制御用シール弁25aが
大気制御用シール部23bと係合するため、フロント変
圧室7およびリヤ変圧室9の大気との連通が解消され
て、パワーピストン10によるブレーキ出力はこれ以上
増大しない。
【0055】これ以降は、空気弁座と真空弁座が(大気
制御用シール弁25aが大気制御用シール部23bに、
かつ負圧制御用シール弁10が負圧制御用シール部23
a)ほぼ着座した状態で開閉を行いながら進行する。従
って、各クリアランスはD→0、A→A、C1 →C1
D、C2 →C2 +Dとなる。クリアランス「C1 −D」
部分が弾性変形してきたリアクションディスク14によ
って埋め尽くされて、リアクションディスク14面積と
伝達部材12cの先端面積比で決められる倍力比で作動
線a線上の作動をする。即ち、入力fの増減にともなう
倍力の増減に応じて出力Fが増減する作動をする。
【0056】この期間の作動は、第1の作動線a上で行
われる。
【0057】倍力装置の倍力飽和点(死点)を超えてか
らは、出力増加は入力の増加分のみとなり、死点以降の
線は折れた線図となる。
【0058】次に戻り行程は入力fの低減に即応し空気
弁座と真空弁座が(大気制御用シール弁25aが大気制
御用シール部23bに、かつ負圧制御用シール弁10が
負圧制御用シール部23a)ほぼ着座した状態で、開閉
を行いながら出力側からの反力を受けて戻り、最後には
出力からの反力が無くなった状態(入力f2 でジャンピ
ング出力時)以降はスプリング24が入力ロッド11、
第2プランジャ25を介してコントロールバルブ23を
押し下げて、負圧制御用シール弁10aを負圧制御用シ
ール部23aから開放してクリアランスDを確保して戻
りを完了し出力「0」に到る。
【0059】例えば、ブレーキペダル80の操作により
入力f1 の所まで入力を加えた時、このブレーキ操作の
過程でポテンシオンメータ81によりブレーキペダルス
トロークが、ひいては、ブレーキペダル80の回動速
度、即ち、ブレーキペダル踏み込み速度が検出されて、
この検出されたブレーキペダル踏み込み速度が予め設定
されていた急ブレーキ判定用の閾値を超えるものであ
り、このブレーキ操作が急ブレーキであると判定され
て、ブレーキ補助が必要と判断された時、ソレノイド1
7が通電を受けて第1プランジャ18が吸引される、ひ
いては、電気駆動式の弁要素が通電を受けて駆動され自
動制動過程が行われることになる。
【0060】そしてこの結果各クリアランスは入力f1
の通常作動の状態(前述)から大きく変動する。即ちソ
レノイド17による第1プランジャ18の吸引により第
2プランジャ25も図1中左方に移動することにより、
クリアランスAについてA→0の状態となる。この結
果、第2プランジャ25の後端から伝達要素12cの前
端までの長さが「A」の長さ分短縮される。この短縮化
によって空気弁(大気制御用シール部23bと大気制御
用シール弁25aとの隙間)から空気(大気)が変圧室
9、7に流入し出力増加がなされる。
【0061】この後、入力f1 が維持され続けるという
状態が続いた場合は、増加した出力によるリアクション
ディスク14の入力側への流動がなされ伝達部材12c
〜入力ロッド11を押し戻して、再び、大気制御用シー
ル弁25aが大気制御用シール部23aに、及び負圧制
御用シール弁10aが負圧制御用シール部23aに(空
気弁座と真空弁座が)ほぼ着座した状態に収束する。こ
の押し戻す量は短縮量Aに等しい。
【0062】これにより各クリアランスはC1 −D→C
1 −D+A、C2 +D→C2 +D−Aとなる。
【0063】即ち、入力f1 でソレノイド17が作動し
た状態後も入力f1 を維持した場合、クリアランスC1
部分の増加分Aだけのリアクションディスク14流入分
の出力増加が追加ジャンピング量増加となり出力は性能
線図上a1 点よりb1 点に上昇する。言い換えれば、入
力f1 で踏み込まれたブレーキペダル80の位置から生
ずる出力a1 より大きい出力b1 を自動的に確立するこ
とになる。そしてa1点からb1 点の間が「追加ジャン
ピング量」である。
【0064】この状態から更に入力を増減させた時は従
来の倍力装置と全く同一の作動を行い作動線aと同じ勾
配をもつ入出力比で作動線b(第2の作動線)で示され
る作動をする。即ち、入力fの増減にともなう倍力の増
減に応じて出力Fが増減する作動をする。
【0065】さてここで、入力を更に増加させた場合は
S点で助勢力は飽和状態となる。即ち、変圧室7、9の
圧力は大気とほぼ同一となる。これは大気圧弁が開放状
態(大気制御用シール弁25aと大気制御用シール部2
3bとが離間状態)であることを意味している。入力ロ
ッド11〜伝達部材12cが一体となってリアクション
ディスク14を出力側に押し込み大気制御用シール部2
3bが開放された状態となる。この状態では入力増加分
と出力増加分とは等しい。
【0066】さて戻り行程について説明する。飽和助勢
点S以降まで作動した場合を例として説明する。
【0067】例えば、図4における(F3 ,f3 )点に
おいてブレーキの必要が無くなり、運転者がブレーキ操
作力を減少させてブレーキペダル80、入力ロッド11
に加えられる入力が減少すると、図示しない付勢部材に
より付勢されてブレーキペダル80が、又、第1付勢手
段24により付勢されて入力ロッド11が初期位置に向
かって移動し、ブレーキペダル80、入力ロッド11の
初期位置への移動に伴って、プランジャ部材、伝達部材
12が一体となって、その全長が実質的にAだけ短縮化
された状態で初期位置(図1右方)に向かって移動す
る。プランジャ部材の移動によって、大気制御用シール
部23bと第2プランジャ25の大気制御用シール弁2
5aとが係合し、負圧制御用シール部23aとパワーピ
ストン10の負圧制御用シール弁10aとの係合が解消
され、変圧室7,9は大気と遮断され且つ定圧室6、8
と連通し、変圧室7,9から定圧室6、8へと変圧室
7,9内の大気が流入することによって、変圧室7,9
と定圧室6、8との間の圧力差が減少し、可動壁4、
5、ひいては、パワーピストン10も初期位置へと移動
する。パワーピストン10の初期位置への移動により出
力ロッド15も初期位置に移動することから、出力は図
4の作動線bに従って減少することになる。
【0068】この出力の減少時におけるブレーキペダル
80の初期位置へ向かう移動、即ち、ブレーキペダル8
0が入力f3 で踏み込まれていた位置からの初期位置へ
のブレーキペダルストロークはポテンシオメータ81に
より検出されることができ、ポテンシオメータ81によ
り検出されたこのブレーキペダル80のブレーキペダル
ストロークにおいて、ある所定値以上のブレーキペダル
ストロークが検出された場合、該検出信号を図示しない
マイクロコンピュータに送信し、該マイクロコンピュー
タによりこのブレーキペダル80の操作はブレーキ解除
操作であると判定されると、マイクロコンピュータが電
源からソレノイド17への電力の供給を停止する、ひい
ては、電気駆動式の弁要素への電力の供給を停止し自動
制動過程を終了することになる。従って、ソレノイド1
7は、もはや第1プランジャ18への電磁力を発生せ
ず、プランジャ部材は第3付勢手段27の付勢力によっ
て、伝達要素12に対して相対的に右方に移動すること
により、再び隙間Aが生じるようになる。その結果第2
プランジャ25から第3伝達要素12cまでの全長はソ
レノイド17が作動してない状態に戻り、結果として図
4において作動線a上に到り自動制動過程が終了され、
その後は通常ブレーキ作動と同じく戻り行程を行って復
帰を完了する。
【0069】「従来の技術」で述べたように、従来の負
圧式倍力装置は、図7から分かるように、自動制動過程
の際の特性線はc線を採り、入力d以降における出力の
増減はペダル踏力(入力)の増減分のみによる。従っ
て、入力d以降のc線の傾きは小さくなることから、出
力の増減率も少なくなる、即ち、ブレーキペダルストロ
ークの増減も少なくなる。
【0070】一般的に、自動制動過程の有無を問わず、
負圧式倍力装置においては、バルブプランジャ部材のパ
ワーピストンに対する相対的な移動は、規制部材によっ
て所定値分だけ移動可能とされており、自動制動過程が
行われて変圧室に大気が入り切ると、可動壁、パワーピ
ストンの移動は停止し、バルブプランジャ部材、入力ロ
ッド、ひいてはブレーキペダルは、規制部材によって規
制されている所定値分だけを移動することができるもの
であり、又、この所定値はごく僅かな量として設定され
ている。
【0071】従って、自動制動過程が行われた以後で入
力d以降でのブレーキペダルへの入力の増減に伴うブレ
ーキペダルストロークは、規制部材によって規制された
ごく僅かな量となり、自動制動過程が行なわれてブレー
キの必要が無くなり運転者によりブレーキペダルの操作
が解除されても、ブレーキペダルは僅かな量しか初期位
置に復帰せず、この僅かなブレーキペダルストロークを
ブレーキペダルストローク検出手段により検出するのは
困難で有り、運転者のブレーキ解除の意思をこの僅かな
ブレーキペダルストロークから判断することは難しいも
のであった。その為に、前述した、バルブプランジャ部
材の径外方に突出形成された延長部と、延長部の入力側
に対向するパワーピストンの部分近傍に設けられた検出
手段とのこの僅かなブレーキペダルストロークに伴う当
接により運転者のブレーキ解除の意思を判断する機構が
必要となっていた。
【0072】しかしながら、本実施の形態において説明
したように、本発明の負圧式倍力装置によれば、自動制
動過程が行われた後にブレーキの必要が無くなり運転者
がブレーキペダル80の操作を解除すると、変圧室7、
9内の大気が定圧室6、8に流動して変圧室7、9と定
圧室6、8との圧力差が無くなり倍力作用を解除しつ
つ、可動壁4、5、パワーピストン10が初期位置に向
けて移動し、ひいては、入力ロッド11、ブレーキペダ
ル80も初期位置に向けて移動する。このブレーキペダ
ル80の移動は、規制部材によって規制されたごく僅か
な量としてではなく、入力の減少に伴い、倍力比に従っ
て出力が大きく減少し、これによりマスタシリンダ側か
らの反力によって復帰が実行されることになる。従っ
て、自動制動過程後におけるブレーキペダル80の解除
操作に伴うブレーキペダルストロークがポテンシオンメ
ータ81により検出可能となり、ポテンシオンメータ8
1は自動制動過程の制御及び終了判定機構として機能す
ることから、上述した従来技術に用いられる様な運転者
のブレーキ解除の意思を判断する機構を備える必要がな
く、組付の簡略化やコストの低減を可能としている。
【0073】本実施の形態においては、ブレーキペダル
ストローク検出手段として、ポテンシオメータ81が用
いられているが、特にこれに限定するものではなく、例
えば、ブレーキペダルストロークとしての入力ロッド1
1の移動を検出する検出手段を備えた、又、ブレーキペ
ダルストロークとしての可動壁3、又は5の移動を検出
する検出手段を備えた本発明の負圧式倍力装置において
も同様の作用効果が得られる。
【0074】又、本実施の形態においては、電気駆動式
の弁要素は、ソレノイド17、プランジャ部材(第1プ
ランジャ18、第2プランジャ25)、コントロールバ
ルブ23、パワーピストン10とから構成されている
が、特にこの構成に限定するものではない。
【0075】以上、本発明を上記実施の形態に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0076】(実施の形態2)以下、図面を用いて本発
明の一つである負圧式倍力装置の特徴を示す部分のみに
ついて説明する。
【0077】図5は本実施の形態の負圧式倍力装置の断
面図である。尚、実施の形態1と同様の部材には同符号
を付してある。
【0078】図5において、負圧式倍力装置1のハウジ
ング2内には、その外周部を気密的に固定され、軸方向
に移動可能な可動壁53を備えている。可動壁53によ
って、ハウジング2内は、定圧室54,変圧室55とに
互いに気密的に分離されている。定圧室54はインレッ
ト2aを介して、負圧源である図示しない車両のエンジ
ンのインテークマニホールドと連通して、常に負圧を発
生している。
【0079】ハウジング2には、その後方より樹脂材料
製のパワーピストン10が挿入され、パワーピストン1
0には可動壁53が、その内周端において気密的に固定
されている。
【0080】パワーピストン10の内部には、ブレーキ
ペダル80に図5においてその右端にて連結された入力
ロッド11が挿入されている。入力ロッド11は後述す
る第1入力部材56に一体的に移動可能なように連結さ
れている。
【0081】第1入力部材56および第1入力部材56
に当接した第2入力部材57はすべて入力ロッド11か
らのブレーキ操作力をリアクションディスク14に伝達
する役割を果たす。リアクションディスク14と当接し
た出力ロッド11はリアクションディスク14を介して
ブレーキ操作力を受けて移動することによって図示しな
いマスタシリンダのピストンを作動させる。又、出力ロ
ッド11のパワーピストン10に対する図5における左
側への相対移動を規制するツメ58aを備えたストッパ
58がパワーピストン10に設置されている。
【0082】入力ロッド11には戻しスプリング(第1
付勢手段)24を受けるロッド用リテーナ59が固定さ
れている。パワーピストン10にはバルブ部材(コント
ロールバルブ)23を構成する第1リテーナ23cがロ
ッド用リテーナ59,戻しスプリング24を介して入力
ロッド11から弾撥力を受けながら固定されている。シ
ール部材23dはその図において右端部の内周において
第1リテーナ23cに係合しており、外周においてはパ
ワーピストン10との間でシール機能を発生しており、
更に、その左端部において第2リテーナ23eに接着さ
れている。第1リテーナ23cと第2リテーナ23eと
の間にはバルブスプリング(第2付勢手段)21が介装
されている。第2リテーナ23eには更にバルブプレー
ト23fが固定され、第2リテーナ23eおよびバルブ
プレート23fには各々エアバルブ部材23b,バキュ
ームバルブ部材14gが一体成形されることによって固
着されている。
【0083】上記構成を採ることによって、エアバルブ
部材23bは入力ロッド11が非作動状態において、第
1入力部材56と係合している。又、入力ロッド11が
作動状態においては、バキュームバルブ部材23aがパ
ワーピストン10に設けたバルブ座(負圧制御用シール
弁)10aと係合可能となっている。パワーピストン1
0に設置されたキー溝10bにはキー51が挿入され、
ダンパ部材52を介してハウジング2に当接している。
更に、パワーピストン10にはエアパス10cが備えら
れている。
【0084】定圧室54中にはその内周部において出力
ロッド15のフランジ部15aと係合可能な補助可動壁
60が設置されており、補助可動壁60はその内周部お
よび外周部に各々シール用のビード61a,61bを備
えたダイヤフラム61と気密的に係合して、両者の間に
補助変圧室62を形成している。補助可動壁60はリタ
ンスプリング(第4付勢手段)28によってハウジング
2から付勢力を受けている。一端において補助可動壁6
0と気密的に連結した伸縮自在の空気路63は、定圧室
54を貫通してその他端においてハウジング2の前面と
気密的に係合している。空気路63はエアチューブ6
4,エアホース65を介して電磁弁66に連通してい
る。
【0085】電磁弁66はバルブハウジング66a内に
定圧室54に連通した定圧ポート66bと、クリーナ部
材66caを含んだ大気導入用エアクリーナ66cに連
通した大気ポート66dと、エアホース65と接続した
変圧ポート66eとを備えている。電磁ソレノイド66
fはターミナル66faによって図示しない車両の電源
と接続され、図示しない車両のコントローラによって電
源より電力が供給され作動される。
【0086】電磁ソレノイド66fの内方に配置された
プランジャー66gはスプリング66hによって図にお
いて左方に付勢され、大気弁座66iに当接している。
この状態においては、プランジャー66gが定圧弁座6
6jと非係合状態となっているため、補助変圧室62は
空気路63の内部,エアチューブ64,エアホース6
5,変圧ポート66eおよび定圧ポート66bを介して
定圧室54に連通している。
【0087】一方、前記したように図示しない車両のコ
ントローラによって電磁ソレノイド66fに電源より電
力が供給されると、電磁ソレノイド66fはプランジャ
ー66gを吸引して定圧弁座66jに当接させるととも
に、大気弁座66iと非係合状態とするため、補助変圧
室62には空気路63の内部,エアチューブ64,エア
ホース65,変圧ポート66e,大気ポート66dおよ
びエアクリーナ66cを介して大気が導入される。
【0088】ブレーキペダルストローク検出手段として
のポテンシオメータ81がブレーキペダル80に接続さ
れている。ポテンシオメータ81はブレーキペダル80
の回動位置に対応した電気信号を出力するものであり、
従って、ブレーキペダル80の回動位置はポテンシオメ
ータ81の出力電位に基づいて検知でき、ポテンシオメ
ータ81の出力電位の初期位置からの変化量に基づきブ
レーキペダルのペダルストロークを、又、ポテンシオメ
ータ81の出力電位の時間当たりの変化量に基づきブレ
ーキペダル80の回動速度、即ち、ブレーキペダル踏み
込み速度を検知することができるものである。
【0089】以下に、負圧式倍力装置1の作動について
説明する。運転者が車両のブレーキペダル80を操作し
ていない時は、負圧式倍力装置1は図11の状態にあ
り、エアバルブ部材23bは第1入力部材56と係合状
態、又、バキュームバルブ部材23aはパワーピストン
10のバルブ座10aとは非係合状態にあるため、変圧
室55は定圧室54を介して負圧源である図示しない車
両のエンジンのインテークマニホールドと連通してい
る。
【0090】運転者により、車両のブレーキ操作部材で
あるブレーキペダル80が操作されると、これと連結し
た入力ロッド11がブレーキ操作力を受けて図5におい
て左方に移動する。従って、入力ロッド11に固定され
た第1入力部材56も入力ロッド11と一体となって図
5において左方に移動する。
【0091】第1入力部材56の移動によって、エアバ
ルブ部材23bおよびバキュームバルブ部材23aもバ
ルブスプリング21の付勢力によって第1入力部材56
と共に図5において左方に移動し、やがてバキュームバ
ルブ部材23aがパワーピストン10のバルブ座10a
に当接して、変圧室55は定圧室54と遮断されるため
車両の負圧源との連通も断たれる。
【0092】更に、第1入力部材56が図5において左
方に移動すると、エアバルブ部材23aと第1入力部材
56との係合が解消されて、変圧室55が大気と連通す
る。従って、変圧室55への大気の流入によって、定圧
室54と変圧室55との間に気圧差が発生するため、こ
の気圧差による荷重(倍力作用)を受けた可動壁53と
これに連結されたパワーピストン10が、リアクション
ディスク14を介して出力ロッド15に増幅されたブレ
ーキ力を出力する。これ以降は、リアクションディスク
14から、第2入力部材57および第1入力部材56を
介して入力ロッド11が受ける反力によって、エアバル
ブ部材23bと第1入力部材56が、或いはバキューム
バルブ部材23aとパワーピストン10のバルブ座10
aとが選択的に係合して、入力ロッド11に加えられた
運転者のブレーキ作動力(入力)に応じて、負圧式倍力
装置1の助勢力が制御される。
【0093】前記したパワーピストン10によるブレー
キ力による反力と、ブレーキペダル80を操作すること
によって発生し、第2入力部材57に伝達されたブレー
キ操作力はリアクションディスク14に加えられバラン
スする。
【0094】この状態においては、電磁ソレノイド66
fが非作動状態であるため、補助変圧室62は定圧室5
4と連通しており、補助可動壁60の前後において気圧
差がなく、補助可動壁60は非作動状態となっている。
この時の入力ロッド11に働くブレーキ操作力(入力)
と、出力ロッド15に働くブレーキ出力との関係は図6
において線図Aにて示される。
【0095】例えば、車両前方に障害物が現れ、図示し
ない車両の前記コントローラが、ブレーキペダル80に
取りつけたポテンシオメータ81によって検出されたペ
ダルストローク値、ひいては、ブレーキペダル踏み込み
速度を基にして、ブレーキペダル80がある閾値以上の
ブレーキペダル踏み込み速度で操作されたことを検出し
て緊急ブレーキの必要性を判断した時、運転者のブレー
キ操作とは別に電源から電磁ソレノイド66fに対して
電力を供給する、即ち、電気駆動式の弁要素が駆動され
自動制動過程が開始される。電力の供給を受けた電磁ソ
レノイド66fは電磁力を発生させて、プランジャー6
6gをスプリング66hの付勢力に抗して図5において
右方に移動させる。
【0096】前述したように、プランジャー66gの移
動によって補助変圧室62に大気が導入されるため、補
助可動壁60の前後において気圧差が発生し、補助可動
壁60が図5において左方に移動させられる。補助可動
壁60は移動することによって出力ロッド15のフラン
ジ部15aと係合して、出力ロッド15に図5において
左方に荷重を加えるが、この荷重はリアクションディス
ク14には働かないため、第1入力部材56への反力と
はならず、ブレーキ出力として純粋に増力される。 補
助変圧室62への大気の導入によって補助変圧室62内
が負圧時に比べ、入力ロッド11に働く同一のブレーキ
操作力に対して出力ロッド15に働くブレーキ出力は一
定量増大される。この時の入力ロッド11に働くブレー
キ操作力と出力ロッド15に働くブレーキ出力との関係
は図6において線図Bにて示される。即ち、線図Aにて
示されるブレーキペダル位置から生ずる出力より大きい
出力(線図Bにて示される出力)を自動的に確立するこ
とになる。而してここで、運転者がブレーキ操作力を増
減させた場合は、図6において線図Bに従ってブレーキ
出力が増減する。言い換えれば、入力の増減に伴う倍力
の増減に応じて出力が増減することになる。
【0097】車両の運転者がブレーキ作動の必要性がな
くなったと判断し、車両のブレーキペダル80を戻す
と、第2入力部材57は入力ロッド11の後退によって
第1入力部材56と一体となって右方に移動し、エアバ
ルブ部材66fが第1入力部材56に係合し、バキュー
ムバルブ部材23aがパワーピストン10のバルブ座1
0aから離れることから変圧室55が大気と遮断され定
圧室54と連通して、再び変圧室55内の負圧度が増加
するため、パワーピストン10への助勢力も低下し、図
示しないマスタシリンダからの反力とブースタ内のリタ
ンスプリング28により、パワーピストン10および入
力ロッド11は図示で右方に移動させられ、入力解除に
より戻り行程を完了する。
【0098】一方、この戻り行程において、ブレーキペ
ダル80の初期位置へ向かう移動、即ち、ブレーキペダ
ル80が入力fで踏み込まれていた位置からの初期位置
へのブレーキペダルストロークはポテンシオメータ81
により検出されることができ、ポテンシオメータ81に
より検出されたこのブレーキペダル80のブレーキペダ
ルストロークにおいて、ある所定値以上のブレーキペダ
ルストロークが検出された場合、この検出信号を図示し
ないマイクロコンピュータに送信し、マイクロコンピュ
ータによりこのブレーキペダル80の操作はブレーキ解
除操作であると判定されると、マイクロコンピュータが
電源から電磁ソレノイド66fへの電力の供給を停止す
る、ひいては、電気駆動式の弁要素への通電が停止され
るため、電磁ソレノイド66fは、もはやプランジャー
66gへの電磁力を発生せず、プランジャー66gは付
勢スプリング66hの付勢力によって、図5において左
方に戻される。プランジャー66gの図5における左方
への移動によって、補助変圧室62は再び定圧室54と
連通して、補助可動壁60はリタンスプリング28によ
り押し戻され、その内周端と出力ロッド15のフランジ
部15aとの係合が解除され完全に初期状態に復帰す
る。
【0099】結果として図6において、線図B上から電
磁ソレノイド66fの駆動が解除された時点で線図A上
に到って自動制動過程が終了され、その後は通常ブレー
キ作動と同じく戻り行程を行って復帰を完了することと
なる。
【0100】上記した実施の形態にあるように、本発明
によれば補助可動壁60が付勢されている時(自動制動
過程時)にあっても、運転者のブレーキ操作力の低減に
応じてブレーキ出力を低下させることができる。
【0101】本実施の形態においては、ブレーキペダル
ストローク検出手段として、ポテンシオンメータ81が
用いられているが、特にこれに限定するものではなく、
例えば、ブレーキペダルストロークとしての入力ロッド
11の移動を検出する検出手段を備えた、又、ブレーキ
ペダルストロークとしての可動壁53の移動を検出する
検出手段を備えた本発明の負圧式倍力装置においても同
様の作用効果が得られる。
【0102】又、本実施の形態においては、電気駆動式
の弁要素は、電磁弁66として構成されているが、特に
この構成に限定するものではない。
【0103】その他の作用効果は実施の形態1と同様で
あるので説明は省略する。
【0104】以上、本発明を上記実施の形態に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、自動制動過程が行われた以降において、ブレー
キペダルストローク検出手段によってブレーキペダル操
作に伴うブレーキペダルストロークが、ひいては、運転
者のブレーキ操作の意思が検出され、この検出結果に基
づいて自動制動過程が制御されることから、自動制動過
程の制御をブレーキペダルストローク検出手段の検出結
果に基づいて行うことが可能な負圧式倍力装置を提供す
ることができ、自動制動過程の制御用としてブレーキペ
ダルストローク検出手段以外の特別な装置を特に必要と
せず、従って、組付の簡略化を図ることを、又、コスト
の低減を図ることを可能としている。
【0106】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、ブレーキペダルストローク検出手段によって
自動制動過程が行われた以後におけるブレーキペダルの
解除操作に伴うブレーキペダルストロークが、ひいて
は、運転者のブレーキ操作の解除の意思が検出され、こ
の検出結果に基づいて自動制動過程が終了されることか
ら、従来技術に用いられるような運転者のブレーキ操作
の解除を検出するような特別な装置を必要とせず、従っ
て、組付の簡略化を図ることを、又、コストの低減を図
ることを可能としている。
【0107】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の効果に加えて、自動制動過程が行われるのに際
して、より良い形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の負圧式倍力装置の入出力軸方向
に沿った断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】実施の形態1の負圧式倍力装置の性能線図。
【図5】実施の形態2の負圧式倍力装置の断面図。
【図6】実施の形態2の負圧式倍力装置の特性図。
【図7】従来の負圧式倍力装置の性能線図。
【符号の説明】
A クリアランス B クリアランス C クリアランス C1 クリアランス C2 クリアランス(第2の所定値に係る) D クリアランス 1 負圧式倍力装置 2 ハウジング 3 固定壁 4 フロント可動壁 5 リヤ可動壁 6 フロント定圧室 7 フロント変圧室 8 リヤ定圧室 9 リヤ変圧室 10 パワーピストン 10a 負圧制御用シール弁 17 ソレノイド 18 第1プランジャ(プランジャ部材) 23 コントロールバルブ 25 第2プランジャ(プランジャ部材) 53 可動壁 54 定圧室 55 変圧室 66 電磁弁 80 ブレーキペダル 81 ポテンシオメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常に負圧源に連通する定圧室と、該定圧
    室と遮断され大気に連通した状態と、前記定圧室と連通
    して負圧が導入された状態とを選択する変圧室とを備
    え、ブレーキペダルの操作によって前記変圧室が大気に
    連通した状態とされることにより前記定圧室と前記変圧
    室との間に差圧を生じさせて倍力を発揮させ、ブレーキ
    ペダルの入力に応じて増幅された出力を発生するもので
    あって、前記ブレーキペダル位置から生ずるより大きい
    出力を自動的に確立する自動制動過程を有し、該自動制
    動過程が行われた場合にも入力の増減に伴う倍力の増減
    に応じて出力が増減する特性を有する負圧式倍力置にお
    いて、前記ブレーキペダルの操作に伴うブレーキペダル
    ストロークを検出するブレーキペダルストローク検出手
    段を備え、前記自動制動過程が行われた以後の前記ブレ
    ーキペダルストローク検出手段の検出結果に基いて前記
    自動制動過程の制御を行うことを特徴とする負圧式倍力
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキペダルストローク検出手段
    により前記自動制動過程が行われた以後における前記ブ
    レーキペダルの解除操作に伴うブレーキペダルストロー
    クが検出されることによって前記自動制動過程が終了さ
    れることを特徴とする請求項1の負圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記自動制動過程は、電気駆動式の弁要
    素が作動されることによって行われることを特徴とする
    請求項1また請求項2の負圧式倍力装置。
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