JPH09164562A - 貼り合わせディスク用基板の成形用金型 - Google Patents

貼り合わせディスク用基板の成形用金型

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JPH09164562A
JPH09164562A JP7332601A JP33260195A JPH09164562A JP H09164562 A JPH09164562 A JP H09164562A JP 7332601 A JP7332601 A JP 7332601A JP 33260195 A JP33260195 A JP 33260195A JP H09164562 A JPH09164562 A JP H09164562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD等の貼り合わせディスク用基板の成形
用金型において、ディスク情報面内周部の複屈折率を低
く抑え、また併せてモヤやシミの発生しない、優れた光
学的特性を有する基板を得ることができる新規な構造を
提案する。 【解決手段】 スタンパが取り付けられた可動側ミラー
ブロック31または固定側ミラーブロック41と反対側
に位置する固定側インサートブロックIfまたは可動側
インサートブロックImの大きさを外径20mm以上4
3mm未満とし、かつ該インサートブロックのキャビテ
ィ側表面を10〜70μmキャビティ内方へ突設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はDVD(デジタル
ビデオディスク)等の貼り合わせディスク用基板の成形
用金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ドローディスクあるいはコンパクトディ
スク等の光ディスク盤においては、その表面に形成され
た信号が正確に読み取られるために、該ディスク盤が優
れた光学的特性を有していること、すなわち複屈折率が
低く抑えられることが重要である。
【0003】本発明者は、そこで、この複屈折率を改善
するために、実開平5−24332号公報によって公開
されているように、先に、上記光ディスク盤一般におい
て、固定側のミラープレートの内側に設けられたゲート
インサート表面を前記固定側ミラープレート表面より5
0〜100μm、および可動側のミラープレートの内側
に配設されたスタンパインナホルダの表面を前記可動側
ミラープレートに配設されたスタンパ表面より50〜1
00μm、それぞれキャビティ内方へ突設したディスク
成形用金型を提案した。
【0004】一方、近年、コンパクトサイズ(直径12
0mm)で長時間映像を記録できる媒体としてDVDが
使用されるようになった。このDVDはスタンパによっ
て情報面が転写された薄い(0.6mm)円盤状の基板
2枚をその情報面を内側にして表裏貼り合わせて単一の
DVD製品とされる。ところで、このDVD用基板の成
形においては、従来の一般的光ディスク製品であるCD
の厚みが1.2mmであるに対し厚みがその半分の0.
6mmと薄く、また貼り合わせのためにその情報面側は
均一な平滑面であることが要求される。と同時に、前記
したように、情報面に形成された信号が正確に読み取ら
れるために基板成形品が優れた光学的特性を有している
こと、すなわち複屈折率が低く抑えられることが重要で
ある。
【0005】しかるに、従来構造の成形金型で成形した
場合、発明者の実験によれば、図7に示されるように、
直径120mmの基板の直径43mm近辺、つまりディ
スク情報面の内周部における複屈折率がシングルパスで
±50nm(ナノメートル)以内と、製品基準は一応満
たしているものの、±10nm以内に抑えることができ
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は上
記したように、厚みが薄くかつ貼り合わせのためにその
情報面側が均一な平滑面であることが要求されるDVD
等の貼り合わせディスク用基板の成形用金型において、
ディスク情報面内周部の複屈折率を低く抑え、また併せ
てモヤやシミの発生しない、優れた光学的特性を有する
基板を得ることができる新規な構造を提案しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、2枚のDVD用基板を表裏貼り合わせて単一のD
VD製品となすための1枚の基板を射出成形するための
金型であって、固定型側の固定側ミラーブロックとその
中心部のスプルーブッシュとの間には一または複数の固
定側インサートブロックを、可動型側の可動側ミラーブ
ロックとその中心部のオスカッタとの間には一または複
数の可動側インサートブロックをそれぞれ有するととも
に、前記可動側ミラーブロックまたは固定側ミラーブロ
ックのいずれかにスタンパが取り付けられたものにおい
て、前記スタンパが取り付けられた可動側ミラーブロッ
クまたは固定側ミラーブロックと反対側に位置する固定
側インサートブロックまたは可動側インサートブロック
の大きさを外径20mm以上43mm未満とし、かつ該
インサートブロックのキャビティ側表面を10〜70μ
mキャビティ内方へ突設したことを特徴とするDVD用
基板の成形用金型に係る。
【0008】また、請求項2の発明は、2枚の基板を表
裏貼り合わせて単一の貼り合わせディスク製品となすた
めの1枚の基板を射出成形するための金型であって、固
定型側の固定側ミラーブロックとその中心部のスプルー
ブッシュとの間には一または複数の固定側インサートブ
ロックを、可動型側の可動側ミラーブロックとその中心
部のオスカッタとの間には一または複数の可動側インサ
ートブロックをそれぞれ有するとともに、前記可動側ミ
ラーブロックまたは固定側ミラーブロックのいずれかに
スタンパが取り付けられたものにおいて、前記スタンパ
が取り付けられた可動側ミラーブロックまたは固定側ミ
ラーブロックと反対側に位置する固定側インサートブロ
ックまたは可動側インサートブロックの大きさを外径2
0mm以上43mm未満とし、かつ該インサートブロッ
クのキャビティ側表面を10〜70μmキャビティ内方
へ突設するとともに、前記突設したインサートブロック
と隣接するミラーブロックの間に離型エアの吹出部を設
けたことを特徴とする貼り合わせディスク用基板の成形
用金型に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はスタンパが可動側ミラーブロ
ックに取り付けられたこの発明の基板成形用金型の一実
施例を示す要部の拡大断面図、図2はスタンパが固定側
ミラーブロックに取り付けられたこの発明の他の実施例
を示す要部の拡大断面図、図3は図1の例において離型
エアの吹出部を表す要部の拡大断面図、図4は図2の例
において離型エアの吹出部を表す要部の拡大断面図、図
5は貼り合わせディスク基板の一例を示すDVD用基板
の斜視図、図6はこの発明の成形金型によって得られた
DVD用基板の複屈折率を示すグラフである。
【0010】図5は貼り合わせディスク用基板の一例と
してDVD用基板を表したもので、図示のように、DV
D製品10は2枚のDVD用基板11(11A,11
B)がその情報面13側を互いに貼り合わせて単一の製
品とされる。符号12は中心孔部である。DVD用基板
11(11A,11B)にあっては、その各情報面13
は、通常、直径120mmの基板において直径a43m
mから直径b118mmの範囲rにおいて形成される。
この発明は、このような基板11の情報面13における
内周部、つまり情報面の範囲rのa側における複屈折率
を改善するものである。
【0011】図1に上記したDVD用基板11のための
成形金型の一例が示される。図1において、符号20は
固定型全体を表し、21は固定側ミラーブロック、22
はミラーブロックインサート、23はメスカッタスリー
ブ、24はスプルーブッシュ、25はスプルー孔、29
は基板成形品キャビティである。また、符号30は可動
型全体を示し、31は可動側ミラーブロック、32はス
タンパ、33はスタンパインナホルダ(吸引式)、34
はエジェクタ、35はオスカッタ、36は前記オスカッ
タに設けられた突出しピンである。この図1の実施例で
はスタンパ32が可動型30側の可動側ミラーブロック
31に取り付けられている。周知のように、この種の光
ディスク成形品の成形にあってはスタンパは固定型20
にも取り付けることが可能であるが、その例については
図3に従って後述する。
【0012】上のようなDVD用基板の成形金型の各部
構成は一例であって、必要により、例えば成形品取出し
用エア吹き出しのためにブロックを分割したり、インサ
ートしたりすることがなされる。この発明では、特に、
固定型20側の固定側ミラーブロック21とその中心部
のスプルーブッシュ24との間に介装された型構成部分
を固定側インサートブロックIfと言い、可動型30側
の可動側ミラーブロック31とその中心部のオスカッタ
35との間に介装された型構成部分を可動側インサート
ブロックImと言う。ここでは、固定側インサートブロ
ックIfとしてミラーブロックインサート22およびそ
の内側のメスカッタスリーブ23が該当し、可動側イン
サートブロックImとして33はスタンパインナホルダ
33およびその内側のエジェクタ34が該当する。
【0013】そして、この発明においては、図1のよう
に、スタンパ32が取り付けられた可動側ミラーブロッ
ク31と反対側に位置するところの、前記固定側インサ
ートブロックIfであるミラーブロックインサート22
およびメスカッタスリーブ23の大きさを外径dで20
mm以上43mm未満とし、かつ該固定側インサートブ
ロックIf(ミラーブロックインサート22およびメス
カッタスリーブ23)のキャビティ29側表面Isを固
定側ミラーブロック21の表面21sより10〜70μ
mキャビティ内方へ突設したことを特徴とする。図にお
いて、符号tはキャビティ29の幅で基板成形品の厚
み、ここでは0.6mmを表し、符号eがインサートブ
ロックIf(ミラーブロックインサート22およびメス
カッタスリーブ23)の突出距離である。
【0014】なお、可動型30側はこの例ではDVD用
基板成形品の情報面側となり、ミラーブロック31の表
面に基板成形品に信号面を転写するスタンパ32がスタ
ンパアウタホルダ(図示せず)および真空吸引式のスタ
ンパインナホルダ33によって配設されている。前記の
ように、基板成形品の情報面側となるこの可動側面は貼
り合わせのための均一な平滑面であることが要求され
る。従って、可動型30側のキャビティ29面は図のよ
うに、スタンパ32および可動側インサートブロックI
mを構成するスタンパインナホルダ33ならびにエジェ
クタ34の各表面は均一面となるように配置されてい
る。オスカッタ35は基板成形品の射出成形後に前進し
て固定型20側のメスカッタスリーブ23と協働して中
心孔(図5の符号12)を形成する。
【0015】次に、図2はスタンパ42が固定型40側
の固定側ミラーブロック41に取り付けられた例で、前
記同様DVD用基板に係る。この場合には、固定型40
側がDVD用基板成形品の情報面側となり、前記したよ
うに、この固定型40側のインサートブロックIfは均
一な平滑面であることが要求される。従って、固定型4
0側のキャビティ49面は図のように、スタンパ42お
よび固定側インサートブロックIfを構成するスタンパ
インナホルダ43およびメスカッタスリーブ44の各表
面は均一面となるように配置される一方、これと反対側
に位置する可動型50側の可動側インサートブロックI
mが突出して設けられる。
【0016】すなわち、図2の実施例では、スタンパ4
2が取り付けられた固定側ミラーブロック41と反対側
に位置するところの、可動側インサートブロックImで
あるミラーブロックインサート52およびエジェクタ5
3の大きさを外径dで20mm以上43mm未満とし、
かつ該可動側インサートブロックIm(ミラーブロック
インサート52およびエジェクタ53)のキャビティ4
9側表面Isが可動側ミラーブロック51の表面51s
より10〜70μmキャビティ内方へ突設されている。
符号tはキャビティ49の幅で基板成形品の厚みで、符
号eがインサートブロックImの突出距離であることは
前出の図1と同様である。
【0017】図2において、符号45はスプルーブッシ
ュ、46はスプルー孔、54はオスカッタ、55は突出
しピンであり、その機能は前記図1と同様であるので説
明を省略する。なお、図1の例と図2の例では、説明の
便宜上、金型構成部分を同一としたが、これらは必要に
より適宜変更されることができるものであることは前記
したとおりである。
【0018】上述した図1または図2のように構成され
た成形用金型にあっては、情報面側であるスタンパが取
り付けられた可動側ミラーブロック(図1)または固定
側ミラーブロック(図2)と反対側に位置する固定側イ
ンサートブロックIf(図1)または固定側インサート
ブロックIm(図2)をキャビティ内方へ突設したもの
である。従って、まず、突部を、成形品の均一な平滑面
が要求される情報面側のキャビティ型面に形成するもの
ではないので、基板の情報面側の均一な平滑面をそのま
ま保持することができる。
【0019】そして、このインサートブロックImまた
はIfの大きさを外径dで20mm以上43mm未満に
形成し、かつ該インサートブロックImまたはIfのキ
ャビティ側表面Isを10〜70μmキャビティ内方へ
突設したものであるから、基板成形品キャビティの中心
部分、より正確に言うと、図5に図示の情報面の範囲r
に近接する基板成形品11の中心孔12から内周部が他
のキャビティ部分に比べて10〜70μm狭くなるよう
に形成される。
【0020】このようにキャビティ中心側に狭部を設け
ることにより、成形時に当該狭部を通過する溶融樹脂が
発熱する。とともに、一方において、当該狭部境界の段
差部Sを越えた時に前記発熱した溶融樹脂は一挙に開放
された状態となる。その結果、キャビティ中心側の狭部
を越えた情報面の範囲rの溶融樹脂は、内部応力が除去
された状態となって、内部応力の小さい、光学的特性に
優れた基板を成形することができるのである。また、こ
のようにキャビティ中心側に狭部を設けることにより、
射出時の成形条件、例えば金型温度、溶融樹脂温度、射
出速度等の状態が多少変動しても、該狭部を通過し段部
によって一挙に開放されることにより溶融樹脂が均一化
され、安定した光学的特性を有する基板を成形すること
ができる。
【0021】この発明の実施例に示したDVD用基板の
成形金型によって成形された基板の、シングルパスにお
ける複屈折率を図6に示す。このグラフにおいて、横軸
は基板の直径を表し、直径120mmの基板における情
報面の範囲(r)である直径43mmから直径118m
mの範囲を測定した。図6および従来基板のグラフであ
る図7との対比から理解されるように、従来の成形金型
によって成形した同種基板にあっては、直径43mm近
辺における複屈折率が−50nm以下であるに対し、本
発明の成形金型によって成形した基板にあっては−10
nm以上に抑えることができた。
【0022】次に請求項2の発明について説明すると、
図3は前記した図1の例において離型エアの吹出部を表
した断面図である。図のように、この例では、前記突設
したインサートブロックIf(ここではミラーブロック
インサート22)と隣接するミラーブロック21の間に
離型エアの吹出部26が設けられている。エア吹出部2
6は15μm程のエアギャップからなり、インサートブ
ロックIfであるミラーブロックインサート22に設け
られた環状溝28を介して環状に形成されている。符号
27はエア流路、27sはエアシール用のOリングであ
る。
【0023】また、図4は同じく図2の例に離型エアの
吹出部を表した図であって、エア吹出部56がスタンパ
42を設けた固定側ミラーブロック41と反対側の可動
側ミラーブロック51と隣接する前記突設したインサー
トブロックIm(ここではミラーブロックインサート5
2)との間に設けられている。前記と同様に、エア吹出
部56は15μm程のエアギャップからなり、インサー
トブロックImであるミラーブロックインサート52に
設けられた環状溝58を介して環状に形成されている。
符号57はエア流路、57sはエアシール用のOリング
である。
【0024】このように、突設したインサートブロック
IfまたはIm(図4の例。以下同じ)と隣接するミラ
ーブロック21または51の間に離型エアの吹出部26
または56を設けることによって、成形後の基板成形品
が収縮によって段部Sを挟む状態となるとともに、離型
エアAは突出したインサートブロックIfまたはImの
段部Sに邪魔されて成形品の中心孔側であるインサート
ブロックIfまたはIm側表面Isには流れにくくなる
一方において、成形品の外周側であるミラーブロック側
表面21sまたは51sにはエア圧力と流速が上昇した
状態で流れ込む。この圧力と流速が上昇した離型エアA
によって、基板成形品をミラーブロック表面21sまた
は51sから急速かつ均等に離型させることができ、従
来の弱く不均等な離型エアによる離型に起因する基板成
形品表面のモヤやシミ等の外観不良を防止ないしは改善
することができるようになった。
【0025】なお、この場合、離型エアAは突出したイ
ンサートブロックIfまたはIm側表面Isには流れに
くくなるが、この部分の離型を容易にするために、イン
サートブロックIfまたはIm側表面Isを0.1S位
の面粗度で表面を荒くするか、またはTiN等のコーテ
ィング処理を行うことが望ましい。さらに、インサート
ブロックIfまたはImの突出段部Sを半径0.05m
m程度の角丸に加工すれば該段部Sが成形品に食い込ん
で離型を阻害することを解決することができる。図3の
例では、離型エアは成形後の型開き直前から型開きする
まで吹き出され、図4の例では、離型エアAは、成形状
況や金型により異なるが、成形後の冷却時間中からエジ
ェクタ突出しまでの適当な時期に吹き出される。
【0026】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
請求項1の発明に係る貼り合わせディスク用基板の成形
金型によれば、ディスク情報面内周部の複屈折率を低く
抑え、優れた光学的特性を有する基板を得ることができ
た。また、貼り合わせのための情報面側は均一な平滑面
に保持できるのでDVD製品の製作にはいささかの問題
もない。さらに、この発明によれば、射出時の成形条件
が多少変動しても安定した光学的特性を有する基板を成
形することができ、成形の条件幅を広くすることがで
き、この種のDVD用基板の成形に極めて有利である。
【0027】また、請求項2の発明によれば、前記請求
項1の発明の効果に加えて、基板成形品を急速かつ均等
に離型させることができ、従来の弱く不均等な離型エア
による離型に起因する基板成形品表面のモヤやシミ等の
外観不良を防止ないしは改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンパが可動側ミラーブロックに取り付けら
れたこの発明の基板成形用金型の一実施例を示す要部の
拡大断面図である。
【図2】スタンパが固定側ミラーブロックに取り付けら
れたこの発明の他の実施例を示す要部の拡大断面図であ
る。
【図3】図1の例において離型エアの吹出部を表す要部
の拡大断面図である。
【図4】図2の例において離型エアの吹出部を表す要部
の拡大断面図である。
【図5】貼り合わせディスク基板の一例を示すDVD用
基板の斜視図である。
【図6】この発明の成形金型によって得られたDVD用
基板の複屈折率を示すグラフである。
【図7】従来の成形金型によって得られたDVD用基板
の複屈折率を示すグラフである。
【符号の説明】
10 DVD(デジタルビデオディスク) 11 DVD用基板 20,40 固定型 21,41 固定側ミラーブロック 22,43 ミラーブロックインサート 23,44メスカッタスリーブ 24,45 スプルーブッシュ 25,46 スプルー孔 26,56 エア吹出部 29,49 基板成形品キャビティ 30,50 可動型 31,51 可動側ミラーブロック 32,42 スタンパ 33,52 スタンパインナホルダ 34,53 エジェクタ 35,54 オスカッタ If 固定側インサートブロック Im 固定側インサートブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板を表裏貼り合わせて単一の貼
    り合わせディスク製品となすための1枚の基板を射出成
    形するための金型であって、固定型側の固定側ミラーブ
    ロックとその中心部のスプルーブッシュとの間には一ま
    たは複数の固定側インサートブロックを、可動型側の可
    動側ミラーブロックとその中心部のオスカッタとの間に
    は一または複数の可動側インサートブロックをそれぞれ
    有するとともに、前記可動側ミラーブロックまたは固定
    側ミラーブロックのいずれかにスタンパが取り付けられ
    たものにおいて、 前記スタンパが取り付けられた可動側ミラーブロックま
    たは固定側ミラーブロックと反対側に位置する固定側イ
    ンサートブロックまたは可動側インサートブロックの大
    きさを外径20mm以上43mm未満とし、かつ該イン
    サートブロックのキャビティ側表面を10〜70μmキ
    ャビティ内方へ突設したことを特徴とする貼り合わせデ
    ィスク用基板の成形用金型。
  2. 【請求項2】 2枚の基板を表裏貼り合わせて単一の貼
    り合わせディスク製品となすための1枚の基板を射出成
    形するための金型であって、固定型側の固定側ミラーブ
    ロックとその中心部のスプルーブッシュとの間には一ま
    たは複数の固定側インサートブロックを、可動型側の可
    動側ミラーブロックとその中心部のオスカッタとの間に
    は一または複数の可動側インサートブロックをそれぞれ
    有するとともに、前記可動側ミラーブロックまたは固定
    側ミラーブロックのいずれかにスタンパが取り付けられ
    たものにおいて、 前記スタンパが取り付けられた可動側ミラーブロックま
    たは固定側ミラーブロックと反対側に位置する固定側イ
    ンサートブロックまたは可動側インサートブロックの大
    きさを外径20mm以上43mm未満とし、かつ該イン
    サートブロックのキャビティ側表面を10〜70μmキ
    ャビティ内方へ突設するとともに、 前記突設したインサートブロックと隣接するミラーブロ
    ックの間に離型エアの吹出部を設けたことを特徴とする
    貼り合わせディスク用基板の成形用金型。
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