JP2000233424A - 基板の射出成形方法 - Google Patents

基板の射出成形方法

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JP2000233424A
JP2000233424A JP3533299A JP3533299A JP2000233424A JP 2000233424 A JP2000233424 A JP 2000233424A JP 3533299 A JP3533299 A JP 3533299A JP 3533299 A JP3533299 A JP 3533299A JP 2000233424 A JP2000233424 A JP 2000233424A
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JP
Japan
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mold
resin
substrate
mirror surface
fixed
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JP3533299A
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English (en)
Inventor
Kazuo Inoue
和夫 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄いディスク基板の場合、剛性が低いため反
りやすいが貼り合わせの観点から径方向のチルトを抑制
する必要があった。 【解決手段】 一対の嵌合する金型1、2で形成される
キャビティ11への樹脂の流入路3、10で固化する樹
脂の熱容量を小さくし、かつ、金型の鏡面部材と鏡面よ
り内側の部材とで樹脂流入時の最高到達温度を略同一に
して、樹脂の熱収縮を均一にすることで、基板の径方向
のチルトを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光ディスク用基板等薄円板を
形成する基板の射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクの基板は樹脂を射出成
形して作っている。
【0003】そして、近年DVD(Digital Versatile
Disc)に見られるように基板の厚みはそれまでの1.2
mmから0.6mmと半減している。これは基板の傾き
(以下チルトと称す)による収差が集光レンズの開口度
の3乗と基板の厚みとに比例し、密度を高めるには集光
レンズの開口度を上げてビームスポット径を小さくする
ため、この収差を低減するには基板の厚みを低減する必
要があるためである。
【0004】しかし、基板の厚みが薄くなると剛性が低
下するためチルトが大きな値になりやすい。
【0005】従来の径方向のチルトの調整は、特開平1
−273244号公報のように固定金型と可動金型とで
温度差をつけて熱収縮量を基板両面で変えたり、特開平
5−212756号公報のように型締圧を変化させて基
板と金型面との密着度や基板の内部応力を変えたりして
行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の径方向のチルト
の調整方法では、0.6mmの薄板の場合、基板の外周
では変化するが、基板の内周では殆ど変化しないことが
実験の結果確かめられた。そして、高密度のより微細な
凹凸を転写させるために金型温度を高くすると基板の内
側の径方向のチルトが大きくなる傾向がある。このよう
に内側の径方向のチルトが大きいと同じ基板同士を貼り
合わせても基板の内側がどちらかの面に凸になって平面
に強制しにくいという課題があった。
【0007】本発明は、かかる課題を鑑み、成形基板の
チルト、特に内側の径方向のチルトを抑制することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
一対の嵌合する金型で形成されるキャビティへの樹脂の
流入路で固化する樹脂の熱容量を小さくし、かつ、金型
の鏡面部材と鏡面より内側の部材とで樹脂流入時の最高
到達温度を略同一にして基板を射出成形するものであ
る。
【0009】本発明の第2の手段は、一対の嵌合する金
型で形成されるキャビティへの樹脂の流入路の太さを所
定値以下とし、金型の鏡面部材と鏡面より内側の部材と
に流す流体の温度差を所定値以下として基板を射出成形
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図を用いて具体的に説明する。
【0011】本発明の実施の形態に用いる金型の断面図
を図1に示す。
【0012】この金型は大きく分けて、一対の嵌合する
固定金型1と可動金型2とからなる。ここでは、基板に
凹凸を形成するスタンパを可動金型2に装着する金型を
示す。
【0013】固定金型1は中心からスプルブッシュ3、
固定側固定ブッシュ4、固定鏡面盤5、固定突き当てリ
ング6からなる。中心軸方向には、固定鏡面盤5は固定
基盤7と密着し、スプルブッシュ3はロケートリング8
と密着し、固定基盤7とロケートリング8は共に成形機
の大プレート9と密着している。
【0014】ロケートリング8は固定金型1の中心と成
形機のノズル10の中心とが合うように固定金型1の位
置を決める働きをする。ノズル10の中心には樹脂の通
り道の孔が開いている。
【0015】嵌合する固定金型1と可動金型2とを閉じ
た際にできる隙間はキャビティ11であり、可動金型2
はこのキャビティ11側では中心からエジェクタピン1
2、カッタ13、エジェクタ14、可動側固定ブッシュ
15、内周ホルダー16、可動鏡面盤17の順で構成さ
れている。可動鏡面盤17のキャビティ11側にはスタ
ンパ18があり、内周を内周ホルダー16で、外周を外
周リング19で固定している。
【0016】カッタ13は成形基板に内孔を形成する働
きをする。エジェクタピン12とエジェクタ14は、そ
れぞれ、スプルと製品である成形基板を突き出して取り
出す働きをする。
【0017】ここでは、エジェクタピン12、カッタ1
3、エジェクタ14を駆動する機構については省略して
いる。
【0018】中心軸方向には、可動鏡面盤17は可動基
盤20と密着しており、可動基盤20は成形機の大プレ
ート9と密着している。可動鏡面盤17と可動基盤20
とは外周を可動突き当てリング21と嵌合していて、こ
の可動突き当てリング21は固定金型1の固定突き当て
リング6と当たって位置出しをする。
【0019】以上の部材の内、固定鏡面盤5、スプルブ
ッシュ3、可動鏡面盤17、カッタ13には、それぞ
れ、5a、3a、17a、13aの温調溝が設けられて
いて加圧温水が流れている。
【0020】成形基板22は、溶融樹脂がノズル10、
スプルブッシュ3を通って固定金型1と可動金型2とで
形成されるキャビティ11へ流入しカッタ13が前進し
て内孔を形成後固化してできる。スプル部は前進したカ
ッタ13とスプルブッシュ3とで囲まれた固化した部分
で成形後は不要な部分である。
【0021】樹脂が固化後可動金型2が移動し、エアが
固定側では固定側固定ブッシュ4と固定鏡面盤5との間
から、可動側では可動側固定ブッシュ15と内周ホルダ
ー16との間から、それぞれ吹いて、成形基板22は固
定鏡面盤5とスタンパ18から離型する。
【0022】また、取り出しロボットのハンド(図示せ
ず)が開いた固定金型1と可動金型2との間に入って可
動側に成形基板22とスプル部とを取りに移動するとと
もに、エジェクタ14とエジェクタピン12が成形基板
22とスプル部とをそれぞれ突き出して成形基板22と
スプル部は取り出しロボットのハンドに保持される。そ
の後、取り出しロボットのハンドが移動して固定金型1
と可動金型2との間から成形基板22とスプル部とを取
り出す。
【0023】以下に実験結果を示す。
【0024】(実験1)成形基板22の形状は内径15
mm、外径120mm、板厚0.6mmである。材料は
ポリカーボネート樹脂を用いた。スタンパ18の形状は
内径37.4mm、外径138mm、板厚0.29mm
である。スタンパ18上には溝のピッチ1.48μm、
幅0.74μm、深さ70nmの溝を形成したものを用
いた。
【0025】スプルブッシュ3に設けた樹脂流入路であ
るスプルは長さ30mm、テーパ1度とし、ノズル10
側の最小径を2.6mmとして実験した。
【0026】金型温度は125℃、スプルブッシュ3と
カッタ13の温度は60℃とした。樹脂温度は380℃
とした。最大射出速度は200mm/s、最大型締め力
は20トン、成形サイクルは8秒とした。
【0027】この際の最大ラジアルチルトの結果を表1
に示す。ラジアルチルトは、成形基板22の信号面を上
にして直径22mmから33mmを下から支持し、直径
46mmから116mmの範囲を測定した。値は3枚の
絶対値の平均である。反り方向は一定の方向であった。
【0028】(実験2)実験1に対して、スプルブッシ
ュ3とカッタ13の温度を共に同じにして徐々に上げて
いった。その結果、80℃になるとスプルが固定金型1
から抜けなくなった。これは、スプルでの冷却が不十分
で固化しきらなかったためである。
【0029】(実験3)次にスプルブッシュ3に設けた
スプルの長さとテーパは変えずにノズル10側の最小径
を変えた。また、スプルブッシュ3とカッタ13の温度
も変えた。スプルブッシュ3とカッタ13とは同じ温度
にし、嵌合部における摺動部の動きが固着することや、
不連続な動きとなるのを防止した。
【0030】この際の最大ラジアルチルトの結果を表1
に示す。ラジアルチルトの測定方法は実験1と同様であ
る。この場合も反りの方向は各条件とも3枚で一定の方
向を示した。
【0031】
【表1】
【0032】表1の最大ラジアルチルトの値の記載がな
い箇所はスプルが固化せず連続成形ができなかった場合
である。これらの実験ではスプル最小径は2.0mmで
カッタ13とスプルブッシュ3の温度は90℃以上の場
合にラジアルチルトは1.5deg以下になった。この
板厚0.6mmの成形基板22は水平にすると自重で
0.5degないし0.7deg反るため、ほぼチルト
がない状態になっている。
【0033】樹脂の流入はスプル最小径の2乗に比例す
る通路面積で制限され、流入させる樹脂量は基板直径の
2乗と板厚に比例する。そこで、スプル最小径をd、基
板直径をD、基板厚をtとすると、成形基板の大きさが
変化してもd2/(D2・t)が一定の値以下の場合にチ
ルトが良化することになる。表1の結果からこのd2
(D2・t)は各単位をmmとすると5×10ー4の場合
となる。
【0034】また、金型の鏡面部材と鏡面より内側の部
材とに流す流体の温度差は40K以下であれば良いこと
になる。このように金型の中央部の温度を鏡面より低く
することで、樹脂が金型に流入した際に流入口に近い樹
脂の方が高温であるため金型としては中央部と外周側と
の温度差がなくなる。
【0035】
【発明の効果】キャビティ11への樹脂の流入通路を細
くすることでスプル部が熱容量の減少に伴い固化しやす
くなるので、カッタ13やスプルブッシュ3の温度を高
くしても連続成形が可能になる。そして、このように金
型中央部の部材を高温にすることで鏡面部材と鏡面部材
より内周の部材との樹脂流入時の温度差が抑制されて均
一化されるため、樹脂の径方向での熱収縮が均一にな
り、基板の径方向のチルトが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における金型側面断面図
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 スプルブッシュ 4 固定側固定ブッシュ 5 固定鏡面盤 6 固定突き当てリング 7 固定基盤 8 ロケートリング 9 大プレート 10 ノズル 11 キャビティ 12 エジェクタピン 13 カッタ 14 エジェクタ 15 可動側固定ブッシュ 16 内周ホルダー 17 可動鏡面盤 18 スタンパ 19 外周リング 20 可動基盤 21 可動突き当てリング 22 成形基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の嵌合する金型で形成されるキャビテ
    ィへの樹脂の流入路で固化する部分の熱容量を小さく
    し、かつ、金型の鏡面部材と鏡面より内側の部材とで樹
    脂流入時の最高到達温度を略同一にする基板の射出成形
    方法。
  2. 【請求項2】一対の嵌合する金型で形成されるキャビテ
    ィへの樹脂の流入路の太さを所定値以下とし、金型の鏡
    面部材と鏡面より内側の部材とに流す流体の温度差を所
    定値以下とする基板の射出成形方法。
  3. 【請求項3】キャビティへの樹脂の流入路の最小径をd
    〔mm〕、基板直径をD〔mm〕、基板厚をt〔mm〕
    として、 d2/(D2・t)≦5×10ー4 とする請求項2記載の基板の射出成形方法。
  4. 【請求項4】金型の鏡面部材と鏡面より内側の部材とに
    流す流体の温度差を40K以下とする請求項2記載の基
    板の射出成形方法。
JP3533299A 1999-02-15 1999-02-15 基板の射出成形方法 Pending JP2000233424A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012172669A1 (ja) * 2011-06-16 2012-12-20 株式会社ジェーエヌエル 射出成形用型装置および射出成形機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012172669A1 (ja) * 2011-06-16 2012-12-20 株式会社ジェーエヌエル 射出成形用型装置および射出成形機

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