JP3224347B2 - ディスク基板成形用型 - Google Patents

ディスク基板成形用型

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JP3224347B2 JP31732596A JP31732596A JP3224347B2 JP 3224347 B2 JP3224347 B2 JP 3224347B2 JP 31732596 A JP31732596 A JP 31732596A JP 31732596 A JP31732596 A JP 31732596A JP 3224347 B2 JP3224347 B2 JP 3224347B2
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、CDやDVD,光磁気ディス
ク,相変化光ディスクなどを形成するディスク基板の成
形用型に係り、特に、キャビティ形成面上に圧縮エアを
噴出させてディスク基板成形品に離型力を及ぼすための
エア吹出孔を備えたディスク基板成形用型に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】光ディスク等は、広い分野で情報記録媒体
として用いられるようになってきているが、その製造に
用いられるディスク基板は、一般に、固定型と可動型を
型合わせすることによって形成された成形キャビティに
所定の樹脂材料を充填して成形した後、かかる成形品を
一方の型に保持せしめて型開きし、メカニカルエジェク
タやエアブロー等で離型させることによって、製作され
る。そこにおいて、キャビティ形成面上に圧縮エアを吹
き出させて成形品に離型力を及ぼすエアブローは、メカ
ニカルエジェクタによる離型を補助するだけでなく、成
形品の冷却工程の途中で圧縮エアによる離型力を及ぼす
ことによってシミやモヤの如き成形不良や離型ムラの発
生防止に効果が認められること等から、好適に採用され
るようになってきている。
【0003】ところで、かかるエアブローは、一般に、
固定型および可動型の少なくとも一方において、ディス
ク基板成形品の離型用のエア吹出孔を、成形用キャビテ
ィの中心軸回りの複数箇所に開口して設けて、圧縮エア
供給通路から供給される圧縮エアを、各エア吹出孔から
キャビティ形成面に吹き出させることによって、行われ
るようになっている。
【0004】ところが、このようなエアブローに関し
て、本発明者が詳細に検討したところ、エアブローの実
施の仕方によっては、ディスク基板の品質に対して重大
な影響が及ぼされることが、新たに見い出された。特
に、従来のCDやCD−ROM等に比べて製品肉厚の薄
いDVD等のディスク基板の成形に際しては、その影響
が大きく、エアブローの実施の仕方によっては、ディス
ク基板にソリ等の変形が発生し、不良率が大きくなって
しまうことも明らかとなった。
【0005】そこで、このような新たな問題に対処すべ
く、本発明者が更なる検討を加えたところ、複数のエア
吹出孔から吹き出される圧縮エアの圧力に原因があり、
特に薄肉のDVD用等のディスク基板の成形時には、各
エア吹出孔から吹き出される圧縮エアの圧力に僅かな不
均一があることによって、ディスク基板の離型時に離型
ムラが生じて、シミ,モヤ等の外観不良や、ソリ等の変
形が生じたりするおそれのあることが、確認されるに至
った。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、請求項1乃至に記載の発
明は、何れも、上述の如き知見に基づいて完成されたも
のであって、エアブローに起因するシミ,モヤ等の外観
不良や、ソリ等の変形が効果的に防止されて、目的とす
るディスク基板を安定した品質をもって製造することの
出来るディスク基板成形用型を提供するという、新規な
技術的課題を解決するために為されたものである。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、請
求項1に記載の発明は、型合わせされることによりディ
スク基板の成形用キャビティを形成する固定型および可
動型の少なくとも一方において、ディスク基板成形品の
離型用のエア吹出孔を、該成形用キャビティの中心軸回
りの複数箇所に開口して設けたディスク基板成形用型に
おいて、前記各エア吹出孔のエア入側開口を周方向に相
互に連通する環状連通路を設けて、圧縮エア供給通路か
ら供給される圧縮エアを、該環状連通路を通じて各エア
吹出孔に導くようにすると共に、かかる環状連通路上に
おいて、前記各エア吹出孔のエア入側開口が、前記圧縮
エア供給通路による圧縮エアの該環状連通路への供給口
に対して、何れも等距離となるようにして、前記各エア
吹出孔の開口部に至るまでの圧縮エアの通路を、圧縮エ
アの流通抵抗が互いに同一となるように成したこと
を、特徴とする。
【0008】このような請求項1に記載の発明に従う構
造とされたディスク基板成形用型においては、各エア吹
出孔から吹き出される圧縮エア圧力の均一化が有利に図
られ得るのであり、それによって、ディスク基板の成形
品に対して、何れのエア吹出口から吹き出される圧縮エ
アによっても略同一の離型力が及ぼされることから、か
かるエア吹出口を所定の位置に設定することによって、
ディスク基板に対する局部的な離型力の作用を軽減乃至
は回避し、良好なる離型力を安定して作用せしめること
が出来るのであり、成形品の離型ムラや変形等が防止さ
れるのである。
【0009】なお、エア吹出孔の数や位置は、特に限定
されるものでないが、ディスク基板の成形品への局部的
な離型力をより有効に回避するためには、4つ以上設け
ることが好ましく、それらのエア吹出孔が、成形用キャ
ビティの中心軸回りで周方向に等間隔に設定される。
【0010】加えて、かかる請求項に記載の発明に従
う構造とされたディスク基板成形用型においては、圧縮
エア供給通路から供給される圧縮エアが、何れのエア吹
出孔に対しても、同じ距離の環状連通路を通じて供給さ
れることから、各エア吹出孔において、エア吹出孔から
吹き出されるまでのエア通路における流通抵抗が相互に
略同一となって、各エア吹出孔から吹き出される圧縮エ
ア圧力の均一化が有利に図られ得るのである。
【0011】なお、環状連通路に接続される圧縮エア供
給通路の数は、特に限定されるものでないが、各エア吹
出孔との間の距離が等しくなるように、エア吹出孔が3
つ以上形成される場合には、一般に、圧縮エア供給通路
も複数形成されて、環状連通路への圧縮エア供給口が複
数箇所に設定される。なお、エア吹出孔および環状連通
路は、何れも、全長に亘って単位長さ当たりの流通抵抗
が略一定となるように、全長に亘って略一定の断面積と
される。
【0012】また、各エア吹出孔のエア入側開口が圧縮
エア供給通路による圧縮エアの環状連通路への供給口に
対して何れも環状連通路上で等距離であるためには、少
なくとも、環状連通路上において、各エア吹出孔におい
て、該エア吹出孔とそれに最も近い何れかの圧縮エア供
給通路の供給口との間の距離が、互いに等しくされてい
れば良く、それによって、各エア吹出孔から吹き出され
るエア圧の均一化は図られ得るが、より好ましくは、各
エア吹出孔における、該エア吹出孔と全ての圧縮エア供
給通路の供給口との間の距離の合計値が、互いに等しく
なるようにされて、より一層高度なエア圧の均一化が図
られる。
【0013】さらに、請求項に記載の発明は、請求項
に記載の発明に従う構造とされたディスク基板成形用
型において、前記複数のエア吹出孔のエア入側開口を、
前記環状連通路上で相互に等距離となるように位置せし
めると共に、かかる環状連通路上で互いに隣接位置する
各エア入側開口間の中央部において、それぞれまたは周
方向に一つおきに、前記圧縮エア供給通路による圧縮エ
アの供給口を開口位置せしめたことを、特徴とする。
【0014】このような請求項に記載の発明に従う構
造とされたディスク基板成形用型においては、各エア吹
出孔における、該エア吹出孔と全ての圧縮エア供給通路
の供給口との間の距離の合計値が、互いに等しくされる
ことから、各エア吹出孔から吹き出されるエア圧の均一
化が高度に達成される。なお、環状連通路上における圧
縮エア供給通路による圧縮エアの供給口は、エア吹出孔
が偶数個形成される場合には互いに隣接位置する各エア
入側開口間の中央部間の全てに形成しても一つおきに形
成しても良いが、エア吹出孔が奇数個形成される場合に
は互いに隣接位置する各エア入側開口間の中央部間の全
てに形成されることとなり、また、何れの場合にも、圧
縮エア供給通路による圧縮エアの供給口を複数設ける
際、それら供給口も環状連通路上で相互に等距離とな
る。
【0015】また、好ましくは、環状連通路が成形用キ
ャビティの中心軸を中心とした円環形状とされて、複数
のエア吹出孔が、該成形用キャビティの中心軸回りに等
角度で形成される。これにより、ディスク基板の成形品
に対して、エアブローによる離型力を、周上での偏りを
回避しつつ、一層有利に及ぼすことが出来る。
【0016】更にまた、請求項に記載の発明は、請求
項1または請求項2に記載の発明に従う構造とされたデ
ィスク基板成形用型において、前記各エア吹出孔のエア
入側開口を周方向に相互に連通する環状連通路を設け
て、圧縮エア供給通路から供給される圧縮エアを、該環
状連通路を通じて各エア吹出孔に導くようにすると共
に、前記複数のエア吹出孔の少なくとも一つに絞り手段
を設けたことを、特徴とする。加えて、請求項4に記載
の発明は、型合わせされることによりディスク基板の成
形用キャビティを形成する固定型および可動型の少なく
とも一方において、ディスク基板成形品の離型用のエア
吹出孔を、該成形用キャビティの中心軸回りの複数箇所
に開口して設けたディスク基板成形用型において、前記
各エア吹出孔のエア入側開口を周方向に相互に連通する
環状連通路を設けて、圧縮エア供給通路から供給される
圧縮エアを、該環状連通路を通じて各エア吹出孔に導く
ようにすると共に、前記複数のエア吹出孔の少なくとも
一つに絞り手段を設けて、前記各エア吹出孔の開口部に
至るまでの圧縮エアの通路を、圧縮エアの流通抵抗が互
いに同一となるように構成したことを、特徴とする
【0017】このような請求項3、4に記載の発明に従
う構造とされたディスク基板成形用型においては、絞り
手段によって、複数のエア吹出孔における圧縮エアの流
通抵抗を相対的に異ならせることが出来るのであり、そ
れ故、例えば圧縮エア供給通路の供給口からエア吹出孔
までの距離が異なっていたり、各エア吹出孔の長さ等が
異なっていたりする場合等においても、圧縮エア供給手
段から供給されて各エア吹出孔を通じて吹き出されるま
での各エア通路における流通抵抗の相違を補正し、流通
抵抗差を解消せしめることによって、各エア吹出孔から
吹き出される圧縮エア圧力の均一化が有利に図られ得る
のである。
【0018】なお、請求項3、4に記載の発明におい
て、各エア吹出孔から吹き出される圧縮エア圧力の均一
化を、一層容易且つ有利に達成するためには、基準とな
るエア吹出孔に対して、エア通路における流通抵抗が異
なるエア吹出孔の全てに絞り手段を設けることが望まし
い。また、全てのエア吹出孔に絞り手段を設けること
も、勿論可能であり、それによって、全てのエア吹出孔
におけるエア吹出圧を全体的に加減調節することが可能
となる。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、請求項
3、4に記載の発明に従う構造とされたディスク基板成
形用型において、前記絞り手段によって、前記エア吹出
孔における圧縮エアの流通抵抗が調節可能とされている
ことを、特徴とする。
【0020】すなわち、請求項3、4に記載の発明にお
ける絞り手段は、流通抵抗の設定値が固定的で変更不能
とされていても良いが、このような請求項5に記載の発
明に従う構造とされたディスク基板成形用型において
は、絞り手段によって設定される、エア吹出孔における
流通抵抗が調節可能とされることから、各エア吹出孔か
ら吹き出される圧縮エア圧力の均一化を一層容易且つ高
度に達成することが出来ると共に、圧縮エア供給通路の
変更等の各種事情にも容易に対応し、各エア吹出孔から
吹き出される圧縮エア圧力の均一化を有利に維持するこ
とが可能となる。
【0021】なお、絞り手段としては、例えば、エア吹
出孔を狭窄する部材を交換することによって狭窄量を変
化させて流通抵抗を調節するものや、部材を交換するこ
となく狭窄量を変化させて流通抵抗を調節するもの等の
何れもが、採用可能である。
【0022】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
1乃至の何れかに記載の発明に従う構造とされたディ
スク基板成形用型において、前記固定型または可動型に
おける成形用キャビティ形成面の外周部分に固着され
て、該成形用キャビティ形成面上にセットされるスタン
パの外周部分を保持せしめる環状の外周押え部材に対し
て、前記エア吹出孔を貫設すると共に、該キャビティ形
成面の外周側に環状のエア溜りを設けて、各エア吹出孔
から吹き出される圧縮エアを、かかるエア溜りを介し
て、前記スタンパと前記スタンパ押え部材との隙間から
該スタンパの表面に噴出せしめるようにしたことを、特
徴とする。また、請求項7に記載の発明は、型合わせさ
れることによりディスク基板の成形用キャビティを形成
する固定型および可動型の少なくとも一方において、デ
ィスク基板成形品の離型用のエア吹出 孔を、該成形用キ
ャビティの中心軸回りの複数箇所に開口して設けたディ
スク基板成形用型において、前記固定型または可動型に
おける成形用キャビティ形成面の外周部分に固着され
て、該成形用キャビティ形成面上にセットされるスタン
パの外周部分を保持せしめる環状の外周押え部材に対し
て、前記エア吹出孔を貫設すると共に、該成形用キャビ
ティ形成面の外周側に環状のエア溜りを設けて、各エア
吹出孔から吹き出される圧縮エアを、かかるエア溜りを
介して、前記スタンパと前記スタンパ押え部材との隙間
から該スタンパの表面に噴出せしめるようにして、前記
各エア吹出孔の開口部に至るまでの圧縮エアの通路を、
圧縮エアの流通抵抗が互いに同一となるように構成した
ことを、特徴とする。
【0023】このような請求項6、7に記載の発明に従
う構造とされたディスク基板成形用型においては、ディ
スク基板の成形品の外周部分に対して、離型力が極めて
有利に及ぼされるのであり、それによって、優れた離型
性が実現されて、良好なる品質のディスク基板を有利に
製造することが出来るのである。また、各エア吹出孔か
ら吹き出された圧縮エアは、周方向に連続形成されたエ
ア溜りを介して噴出されることから、かかるエア溜りに
よって、スタンパ表面に噴出されるエア圧力が周方向に
更に均一化されることとなり、ディスク基板成形品に対
して、より安定した離型力が及ぼされるのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0025】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての、光ディスクを与えるディスク基板を成形する
ための成形用型の要部の概略が示されている。この成形
用型は、固定金型10と可動金型12を備えており、図
示はされていないが、固定金型10が型締装置の固定盤
に取り付けられる一方、可動金型12が型締装置の可動
盤に取り付けられて支持せしめられ、可動盤の固定盤に
対する接近/離隔方向への移動によって、それら固定金
型10と可動金型12が型開閉されるようになってい
る。そして、図示されているように、固定金型10と可
動金型12が型合わせされることにより、型合わせ面間
に、薄肉中空円板形状のディスク基板の成形キャビティ
14が形成されるようになっており、この成形キャビテ
ィ14に樹脂材料を充填して、冷却,固化せしめること
によって、ディスク成形品が成形されるようになってい
る。
【0026】より詳細には、固定金型10は、固定側金
型基盤18を有しており、この金型基盤18の成形キャ
ビティ14の形成側に対して、中央部分に厚肉円環板形
状の固定側ミラーブロック20が、外周部分にリング状
の当接ブロック22が、それぞれ固定されている。ま
た、固定側ミラーブロック20の中心孔には、センタブ
ッシュ24が挿通固定されていると共に、該センタブッ
シュ24の中心孔にスプルブッシュ26が挿通固定され
ている。なお、本実施例では、センタブッシュ24の内
周縁部によって、ディスク中央穴を打ち抜くための雌カ
ッタが構成されている。
【0027】そして、固定側ミラーブロック20の表面
とセンタブッシュ24の軸方向端面とによって、固定側
キャビティ形成面28が、協働して形成されている。ま
た、金型基盤18とセンタブッシュ24の内部を貫通し
て第一のエア通路30が形成されていると共に、この第
一のエア通路30が、固定側ミラーブロック20とセン
タブッシュ24の部材間の隙間によって形成された環状
吐出口を通じて、固定側キャビティ形成面28に開口せ
しめられており、第一のエア通路30を通じて供給され
た圧縮エアが環状吐出口から固定側キャビティ形成面2
8に吹き出されるようになっている。
【0028】また一方、可動金型12は、可動側金型基
盤32を有しており、この金型基盤32における成形キ
ャビティ14の形成側面に対して、中央部分に厚肉円環
板形状の可動側ミラーブロック34が、外周部分に円環
ブロック形状の外周押えホルダ36が、それぞれボルト
等で固定されている。また、可動側金型基盤32の外周
側には、厚肉円筒形状の当接ブロック37が外挿固定さ
れて、固定金型10との形合わせ面側に突出せしめられ
ており、可動金型12の固定金型10に対する型合わせ
時に、この当接ブロック37が固定金型10側の当接ブ
ロック22と当接せしめられることにより、両金型1
0,12が位置決めされるようになっている。
【0029】また、可動側ミラーブロック34の中心孔
には、略円筒形状の内周押えホルダ38が挿入され、図
示しないねじ機構等により固定されている。更に、内周
押えホルダ38の中心孔には、ステショナリスリーブ4
0が挿通配置されて、可動側ミラーブロック34に対し
て固定的に組み付けられていると共に、ステショナリス
リーブ40の中心孔に対して、エジェクタスリーブ42
が、ステショナリスリーブ40で案内されつつ軸方向に
移動可能に挿通配置されており、また、エジェクタスリ
ーブ42の中心孔には、雄カッタ44が軸方向に移動可
能に挿通配置されている。なお、エジェクタスリーブ4
2および雄カッタ44は、図示しない駆動機構によっ
て、軸方向に往復駆動せしめられるようになっている。
【0030】これにより、可動金型12においては、可
動側ミラーブロック34の表面と、該可動側ミラーブロ
ック34の中央部分に互いに同心的に配設された内周押
えホルダ38,ステショナリスリーブ40およびエジェ
クタスリーブ42の各軸方向端面とによって、可動側キ
ャビティ形成面46が協働して形成されている。また、
当接ブロック37と金型基盤32,ステショナリスリー
ブ40の内部を貫通して第二のエア通路47が形成され
ていると共に、この第二のエア通路47が、内周押えホ
ルダ38とステショナリスリーブ40の部材間の隙間に
よって形成された環状吐出口を通じて、可動側キャビテ
ィ形成面46に開口せしめられており、第二のエア通路
47を通じて供給された圧縮エアがこの環状吐出口から
可動側キャビティ形成面46に吹き出されるようになっ
ている。
【0031】さらに、可動側キャビティ形成面46を構
成する可動側ミラーブロック34の表面には、ピット等
の転写情報が刻設されたスタンパ48が重ね合わされて
配設されており、かかるスタンパ48が、その内周縁部
と外周縁部を内周押えホルダ38と外周押えホルダ36
により可動側キャビティ形成面46上に保持されること
により、セットされている。即ち、内周押えホルダ38
には、可動側ミラーブロック34の表面上を径方向外方
に向かって延び出してスタンパ48の内周縁部を可動側
ミラーブロック34の表面上に保持せしめるスタンパ内
周押え爪50が一体形成されている一方、外周押えホル
ダ36には、略鉤形断面形状をもって可動側ミラーブロ
ック34の表面上を径方向内方に延び出し、スタンパ4
8の外周縁部を可動側ミラーブロック34の表面上に保
持せしめるスタンパ外周押え爪52が一体形成されてお
り、これらスタンパ内周押え爪50とスタンパ外周押え
爪52によって、スタンパ48が可動側キャビティ形成
面46上に保持されているのである。
【0032】また、可動側ミラーブロック34の外周部
分には、外周押えホルダ36のスタンパ外周押え爪52
との間に、周方向に連続して延びるエア溜りとしての環
状空間54が形成されている。更に、当接ブロック37
と可動側金型基盤32,可動側ミラーブロック34の内
部を貫通して第三のエア通路56が形成されていると共
に、この第三のエア通路56が、可動側ミラーブロック
34の外周部表面を周方向に連続形成された凹溝58の
底部に開口せしめられており、かかる凹溝58を通じて
環状空間54に連通されている。また一方、スタンパ4
8の外周縁部が、環状空間54にまで延びて位置せしめ
られており、凹溝58の開口を覆うようにして配設され
ている。これにより、第三のエア通路56を通じて負圧
吸引されることによって、スタンパ48の外周縁部が可
動側キャビティ形成面46に吸着保持されるようになっ
ている。
【0033】さらに、可動側金型基盤32と外周押えホ
ルダ36の間には、可動側金型基盤32の表面に開口し
て周方向に連続形成された凹溝59が外周押えホルダ3
6で覆蓋されることにより、周方向に連続して一定断面
積で延びる環状連通路60が形成されており、この環状
連通路60に対して、当接ブロック37および可動側金
型基盤32の内部を貫通して形成された第四のエア通路
62が接続されている。また、外周押えホルダ36に
は、周上の複数箇所において、それぞれ、内部を貫通し
て延び、一端側が環状連通路60に接続される一方、他
端側が環状空間54に接続されたエア吹出孔64が形成
されている。そして、第四のエア通路62を通じて供給
された圧縮エアが、環状連通路60を介して、各エア吹
出孔から環状空間54に吹き出されるようになってお
り、更に、かかる環状空間54から、外周押えホルダ3
6のスタンパ外周押え爪52とスタンパ48の隙間55
を通じて、スタンパ48の表面に噴出せしめられるよう
になっている。
【0034】そして、このような構造とされた固定金型
10と可動金型12を用いて目的とするディスク基板を
成形するに際しては、例えば、先ず、図1に示されてい
るように、可動金型12に対して内外周の押えホルダ3
8,36でスタンパ48をセットせしめると共に、第三
のエア通路56を負圧源に接続してスタンパ48を可動
側キャビティ形成面46上に吸着保持せしめた後、可動
金型12を固定金型10に型合わせし、それら両金型1
0,12間に成形キャビティ14を画成せしめる。次
に、かかる成形キャビティ14に対して、図示しない射
出装置により、固定金型10のスプルブッシュ26を通
じて、所定の樹脂材料を射出充填せしめる。
【0035】そして、樹脂材料を冷却,固化せしめるこ
とによりディスク成形品を形成する。また、この冷却行
程中に、可動金型12の雄カッタ44を突出作動せしめ
て、固定金型10のセンタブッシュ24の中央孔に嵌入
せしめることにより、ディスク成形品のディスク中央穴
を打ち抜き形成する。続いて、所定の冷却時間の経過後
に、ディスク成形品を可動金型12側に保持せしめた状
態で、可動金型12を固定金型10から型開きし、可動
金型12におけるエジェクタスリーブ42を突出作動せ
しめてディスク成形品を押し出して可動金型12から取
り出すことによって、目的とするディスク成形品を得る
ことが出来るのである。
【0036】また、ディスク成形品の成形後における型
開きに際しては、第一のエア通路30を通じて固定側キ
ャビティ形成面28に圧縮エアが噴出されることによ
り、ディスク成形品が、固定側キャビティ形成面28か
ら離型されて、可動側キャビティ形成面46側に保持せ
しめられるようにされる。また、型開き後におけるディ
スク成形品の可動金型12からの取り出しに際しては、
第二のエア通路47を通じて可動側キャビティ形成面4
6に圧縮エアが噴出されることにより、ディスク成形品
の内周部分に対して、可動側キャビティ形成面46から
の離型力が補助的に及ぼされる。それに加えて、第四の
エア通路62からも圧縮エアが供給されて、環状連通路
60を通じて各エア吹出孔64に導かれ、環状空間54
を介して、スタンパ48の表面に噴出される。これによ
り、ディスク成形品の外周部分に対して、可動側キャビ
ティ形成面46からの離型力が補助的に及ぼされるので
ある。なお、第二及び第四のエア通路62を通じて供給
される圧縮エアの成形キャビティ14への吹き出しは、
型開き完了後におけるディスク成形品の取り出しの際だ
けでなく、樹脂材料が或る程度固化した後から型開き作
動の時に実施しても良い。
【0037】ここにおいて、本実施形態の可動金型12
では、図2に概略図が示されているように、外周押えホ
ルダ36におけるエア吹出孔64が、外周押えホルダ3
6の周上で等間隔に4つ形成されている。そして、これ
ら4つのエア吹出孔64の開口部が、環状連通路60の
周上において、中心軸:Oを挟んで径方向に2つずつが
対向位置し、且つそれら各対を為す2つのエア噴出孔6
4の対向方向の径線:L1,L2が、相互に直交せしめ
られている。また、第四のエア通路62は、可動側ミラ
ーブロック34の外周部分で径方向に対向位置して2つ
形成されている。そして、これら2つの第四のエア通路
62の開口部が、環状連通路60の周上において、中心
軸:Oを挟んで径方向に対向位置せしめられている。し
かも、かかる二つの第四のエア通路62の対向方向の経
線:Mが、エア吹出孔64の対向方向の経線:L1,L
2に対して、何れも、周方向に45°の交角を為すよう
に、位置決めされている。
【0038】それにより、二つの第四のエア通路62
は、何れも、環状連通路60の周上において、隣接位置
するエア吹出孔64,64の周方向中央部分に開口位置
せしめられている。換言すれば、環状連通路60の周上
において、何れのエア吹出孔64の開口位置も、何れか
一つの第四のエア通路62の開口部に対して周方向に4
5°だけ離れていると共に、もう一つの第四のエア通路
62の開口部に対して周方向に135°だけ離れている
のであり、その結果、二つのエア吹出孔64において、
環状連通路60上における両方の第四のエア通路62と
の間の距離の合計値が、互いに等しくされている。
【0039】従って、2つの第四のエア通路62から供
給されて4つのエア吹出孔64から環状空間54に吹き
出されるまでの各圧縮エアの流路において、何れのエア
吹出孔64から吹き出される場合にも、そのエア吹出孔
64の開口部に至るまでのエア通路、即ち第四のエア通
路62,環状連通路60およびエア吹出孔64の各通路
断面積と長さが、相互に同一とされているのであり、以
て、それら第四のエア通路62,環状連通路60および
エア吹出孔64からなるエア通路における流通抵抗が等
しく設定されているのである。
【0040】それ故、何れのエア吹出孔64の開口部に
おいても、略同一のエア圧力をもって圧縮エアが吹き出
されるのであり、ディスク成形品の外周部分に対して、
周上の4か所で均一の圧縮エアによる離型力が及ぼされ
得て、ディスク成形品に対して良好なる離型力が安定し
て作用せしめられることとなる結果、該ディスク成形品
に対する局部的な離型力の作用が回避され得て、成形品
の離型ムラや変形等が効果的に防止されるのである。
【0041】加えて、本実施形態では、エア吹出孔64
から吹き出された圧縮エアが、環状空間54によって、
更に周方向に導かれた後、スタンパ48の外周部分の全
周に開口せしめられた隙間55を通じて、スタンパ48
の表面に噴出せしめられることから、ディスク成形品の
周方向により広い範囲でエア圧力の均一化が図られ得
て、ディスク成形品の離型ムラや変形等の防止効果が一
層効果的に達成され得るのである。
【0042】なお、上記第一の実施形態では、二つの第
四のエア通路62と4つのエア吹出孔64が形成されて
いたが、それら第四のエア通路62およびエア吹出孔6
4の数は、何等限定されるものでない。例えば、図3に
示されているように、第四のエア通路62を、その開口
部が、環状連通路60の周上において、中心軸:Oを挟
んで径方向に2つずつが対向位置するように合計4つ形
成すると共に、それら各対を為す2つの第四のエア通路
62の対向方向の径線:M1,M2が、相互に直交する
ように、且つ各対を為す2つのエア吹出孔64の対向方
向の経線:L1,L2に対して、何れも、周方向に45
°の交角を為すように、位置決めしても良い。このよう
な構造のものにあっても、何れのエア吹出孔64の開口
部に至るまでのエア通路の各通路断面積と長さが相互に
同一とされて、その流通抵抗が等しく設定されることか
ら、前記第一の実施形態のものと同様な効果が何れも有
効に発揮されるのである。
【0043】次に、図4には、本発明の第二の実施形態
としての、光ディスクを与えるディスク基板を成形する
ための成形用型の要部拡大図が示されている。なお、本
実施形態における成形用型は、前記第一の実施形態にお
ける成形用型と全体構造を同一とするものであることか
ら、その要部のみを、図4に示すこととし、且つ第一の
実施形態と同様な構造とされた部材および部位に対して
は、それぞれ、図中に、第一の実施形態のものと同一の
符号を付することにより、その詳細な説明を省略する。
【0044】すなわち、本実施形態の成形用型において
は、可動金型12を構成する外周押えホルダ36に対し
て、エア吹出孔64の環状連通路60側の開口部に対し
て、絞り手段としての絞りねじ66が螺着されている。
この絞りねじ66は、図示されているように、エア吹出
孔64の通路断面積よりも小さな通路断面積をもって軸
方向に延びる制限通孔68を有しており、環状連通路6
0に供給された圧縮エアが、この制限通孔68を通じ
て、エア吹出孔64に導かれるようになっている。
【0045】要するに、かかる成形用型においては、絞
りねじ66として、適当な大きさの制限通路68を有す
るものを選択して採用することにより、エア吹出孔64
を通じて環状空間54に吹き出される圧縮エアの圧力
を、適宜に調節することが出来るのである。
【0046】従って、このような成形用型を採用すれ
ば、例えば複数設けられた各エア吹出孔64において、
その開口部に至るまでのエア通路における流通抵抗が相
互に異なる場合でも、必要に応じて適当な絞りねじ66
をエア吹出孔64にセットすることによって、各エア通
路における流通抵抗を相互に等しくすることが出来るの
である。そして、それによって、各エア吹出孔64の開
口部から吹き出される圧縮エアの圧力の均一化が図られ
ることから、前記第一の実施形態のものと同様な効果が
何れも有効に達成され得るのである。なお、可動側ミラ
ーブロック34の外周縁部には、可動側キャビティ形成
面46よりも僅かに低い段差面69が全周に亘って形成
されており、この段差面69上にスタンパ48の外周縁
部が位置せしめられることにより、スタンパ48の外周
縁部に発生する打抜バリ等に起因する可動側ミラーブロ
ック34表面の傷つき等が防止されるようになってい
る。
【0047】より具体的には、例えば、図5に示されて
いるように、エア吹出孔64が、外周押えホルダ36の
周上で等間隔に4つ形成されている一方、第四のエア通
路62が、環状連通路60の周上において、隣接位置す
る二つのエア吹出孔64a,64bの中間部分に一つだ
け開口せしめられている場合には、第四のエア通路62
の開口部に隣接しない二つのエア吹出孔64c,64d
において、圧縮エアを導くための環状連通路60の距離
が、上記二つのエア吹出孔64a,64bに比べて長く
なるために、その分だけエアの流通抵抗が大きくなり、
それら両者のエア吹出孔の間に吹出エアの圧力差が生じ
てしまうおそれがある。そこで、第四のエア通路62の
開口部からの距離が短い方のエア吹出孔64a,64b
に対して、絞りねじ66を装着せしめて流通抵抗を調節
することによって、4つのエア吹出孔64a,64b,
64c,64dにおける各流通抵抗の均一化が、有利に
達成されるのである。
【0048】特に、このような絞りねじ66を用いれ
ば、さまざまな形態の圧縮エア通路構造において、複数
のエア吹出孔から吹き出されるエアの圧力を、容易に均
一化することが出来、また、何等かの原因で、エア流通
抵抗が変化した場合等にも、容易に対処することが出来
るといった利点がある。
【0049】なお、上記実施形態では、一つの第四のエ
ア通路62と4つのエア吹出孔64が形成されていた
が、それら第四のエア通路62およびエア吹出孔64の
数は、何等限定されるものでないことは、言うまでもな
い。また、上記実施形態では、第四のエア通路62の開
口部近くに位置する二つのエア吹出孔64a,64bを
基準とし、他の二つのエア吹出孔64c,64dに絞り
ねじが取り付けられていたが、基準とするエア吹出孔は
任意に設定されるものであり、また、全てのエア吹出孔
に絞りねじを取り付けることも可能である。
【0050】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態によって何等限定的に解釈されるもの
でなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,
改良等を加えた態様において実施され得るものであり、
また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しな
い限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことは、言うまでもない。
【0051】例えば、前記実施形態では、何れも、可動
金型12側において、ディスク成形品の外周部分に離型
力を及ぼすエア吹出孔に対して、本発明を適用したもの
の具体例を示したが、その他、ディスク成形品の内周部
分に離型力を及ぼすエア吹出孔や、或いは固定金型10
側に形成されるエア吹出孔に対しても、かかる吹出孔が
周上に複数形成されるような場合には、本発明が、同様
に適用され得る。
【0052】また、前記第二の実施形態では、エア吹出
孔における圧縮エアの流通抵抗が、絞りねじを交換する
ことによって調節可能とされていたが、その他、エア吹
出孔の断面積や長さを相互に異ならせることによって絞
り手段を構成し、複数のエア吹出孔における圧縮エアの
流通抵抗を固定的に相互に異ならせるようにしても良
く、或いは、図6に示されているように、外周押えホル
ダ36に螺着されて、エア吹出孔64に突出せしめられ
る絞りねじ70によって絞り手段を構成し、絞りねじ7
0の螺入量を変更することによってエア吹出孔64の断
面積を、各エア吹出孔64毎に独立的に調節可能とする
ようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたディスク基板成形用型においては、
複数のエア吹出孔において、吹き出される圧縮エア圧力
の均一化が容易且つ有利に実現されるのであり、それに
よって、ディスク基板の成形品に対して、周上の複数箇
所に設定されたエア吹出口から吹き出される圧縮エア圧
力による離型力が極めて有利に作用せしめられ得て、成
形品の離型ムラや変形等が効果的に防止されるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのディスク基板
成形用型を示す縦断面図であって、図2におけるI−I
断面に相当する図である。
【図2】図1におけるII−II断面に相当する概略説明図
である。
【図3】本発明の第二の実施形態としてのディスク基板
成形用型の要部を示す、図2に対応する説明図である。
【図4】本発明の別の実施形態としてのディスク基板成
形用型の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図5】図4に示された実施形態構造が好適に採用され
るディスク基板成形用型の具体例を概略的に示す、図2
に対応する要部説明図である。
【図6】本発明の更に別の実施形態としてのディスク基
盤成形用型の要部を拡大して示す、図4に対応する縦断
面図である。
【符号の説明】
10 固定金型 12 可動金型 14 成形キャビティ 28 固定側キャビティ形成面 36 外周押えホルダ 46 可動側キャビティ形成面 48 スタンパ 54 環状空間 60 環状連通路 62 第四のエア通路 64 エア吹出孔 66 絞りねじ 68 制限通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 G11B 7/26 511

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型合わせされることによりディスク基板
    の成形用キャビティを形成する固定型および可動型の少
    なくとも一方において、ディスク基板成形品の離型用の
    エア吹出孔を、該成形用キャビティの中心軸回りの複数
    箇所に開口して設けたディスク基板成形用型において、前記各エア吹出孔のエア入側開口を周方向に相互に連通
    する環状連通路を設けて、圧縮エア供給通路から供給さ
    れる圧縮エアを、該環状連通路を通じて各エア吹出孔に
    導くようにすると共に、かかる環状連通路上において、
    前記各エア吹出孔のエア入側開口が、前記圧縮エア供給
    通路による圧縮エアの該環状連通路への供給口に対し
    て、何れも等距離となるようにして、 前記各エア吹出孔
    の開口部に至るまでの圧縮エアの通路を、圧縮エアの流
    通抵抗が互いに同一となるように成したことを特徴と
    するディスク基板成形用型。
  2. 【請求項2】 前記複数のエア吹出孔のエア入側開口
    を、前記環状連通路上で相互に等距離となるように位置
    せしめると共に、かかる環状連通路上で互いに隣接位置
    する各エア入側開口間の中央部において、それぞれまた
    は周方向に一つおきに、前記圧縮エア供給通路による圧
    縮エアの供給口を開口位置せしめた請求項に記載のデ
    ィスク基板成形用型。
  3. 【請求項3】 前記各エア吹出孔のエア入側開口を周方
    向に相互に連通する環状連通路を設けて、圧縮エア供給
    通路から供給される圧縮エアを、該環状連通路を通じて
    各エア吹出孔に導くようにすると共に、前記複数のエア
    吹出孔の少なくとも一つに絞り手段を設けた請求項1
    たは請求項2に記載のディスク基板成形用型。
  4. 【請求項4】 型合わせされることによりディスク基板
    の成形用キャビティを形成する固定型および可動型の少
    なくとも一方において、ディスク基板成形品の離型用の
    エア吹出孔を、該成形用キャビティの中心軸回りの複数
    箇所に開口して設けたディスク基板成形用型において、 前記各エア吹出孔のエア入側開口を周方向に相互に連通
    する環状連通路を設けて、圧縮エア供給通路から供給さ
    れる圧縮エアを、該環状連通路を通じて各エア吹出孔に
    導くようにすると共に、前記複数のエア吹出孔の少なく
    とも一つに絞り手段を設けて、前記各エア吹出孔の開口
    部に至るまでの圧縮エアの通路を、圧縮エアの流通抵抗
    が互いに同一となるように構成したことを特徴とする
    ィスク基板成形用型。
  5. 【請求項5】 前記絞り手段によって、前記エア吹出孔
    における圧縮エアの流通抵抗が調節可能とされている
    求項3または請求項4に記載のディスク基板成形用型。
  6. 【請求項6】 前記固定型または可動型における成形用
    キャビティ形成面の外周部分に固着されて、該成形用キ
    ャビティ形成面上にセットされるスタンパの外周部分を
    保持せしめる環状の外周押え部材に対して、前記エア吹
    出孔を貫設すると共に、該成形用キャビティ形成面の外
    周側に環状のエア溜りを設けて、各エア吹出孔から吹き
    出される圧縮エアを、かかるエア溜りを介して、前記ス
    タンパと前記スタンパ押え部材との隙間から該スタンパ
    の表面に噴出せしめるようにした請求項1乃至5の何れ
    かに記載のディスク基板成形用型。
  7. 【請求項7】 型合わせされることによりディスク基板
    の成形用キャビティを形成する固定型および可動型の少
    なくとも一方において、ディスク基板成形品の離型用の
    エア吹出孔を、該成形用キャビティの中心軸回りの複数
    箇所に開口して設けたディスク基板成形用型において、 前記固定型または可動型における成形用キャビティ形成
    面の外周部分に固着されて、該成形用キャビティ形成面
    上にセットされるスタンパの外周部分を保持せしめる環
    状の外周押え部材に対して、前記エア吹出孔を貫設する
    と共に、該成形用キャビティ形成面の外周側に環状のエ
    ア溜りを設けて、各エア吹出孔から吹き出される圧縮エ
    アを、かかるエア溜りを介して、前記スタンパと前記ス
    タンパ押え部材との隙間から該スタンパの表面に噴出せ
    しめるようにして、前記各エア吹出孔の開口部に至るま
    での圧縮エアの通路を、圧縮エアの流通抵抗が互いに同
    一となるように構成したことを特徴とするディスク基板
    成形用型。
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