JPH08229990A - 複数個取り金型装置 - Google Patents

複数個取り金型装置

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JPH08229990A
JPH08229990A JP3554895A JP3554895A JPH08229990A JP H08229990 A JPH08229990 A JP H08229990A JP 3554895 A JP3554895 A JP 3554895A JP 3554895 A JP3554895 A JP 3554895A JP H08229990 A JPH08229990 A JP H08229990A
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cavity
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molding
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Osamu Senba
治 千羽
Toshihiro Kayahara
敏裕 茅原
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク成形用の複数個取り金型装置にお
いて、成形時に各キャビティを確実に芯合わせする。 【構成】 固定型1において、固定側取付板6に、各キ
ャビティ3をそれぞれ形成する各キャビティ部材7を互
いに独立に可動に支持する。このキャビティ部材7は、
ゴム製のOリング13,15を介して、押さえリング8によ
り固定側取付板6に支持してある。キャビティ部材7に
受け傾斜面16を一体的に形成する。可動型2には、各キ
ャビティ3と対応する枠体32に押し傾斜面34を形成す
る。成形時、型閉すると、押し傾斜面34が受け傾斜面16
に突き当たり、キャビティ部材7の位置が決まる。 【効果】 成形時の自動調芯なので、成形時の熱による
金型部材の膨脹の影響を排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクなどの成形
用の複数個取り金型装置に係わり、特に、互いに開閉す
る部材の芯合わせに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク成形用のものに限らず、金型
装置においては、互いに開閉する一対の型体である固定
型と可動型とを芯合わせすることが重要である。芯が合
っていないと、型閉に伴い、固定型と可動型との本来干
渉すべきでない部分が互いにぶつかったり、あるいは、
成形品にばりができるなどの問題が生じる。
【0003】従来の金型装置においては、固定型と可動
型との芯合わせは、金型組立時など、成形時以外に行う
ようにしていた。すなわち、冷間時に3次元測定器を用
いて、固定型および可動型の各部材の位置を調節するよ
うにしており、その後、固定型および可動型における各
部材の位置は互いに固定である。この調節は、前述のよ
うに冷間時に行うが、熱のかかる成形時にも芯が合うこ
とが前提となる。
【0004】ところで、記録ディスクである光ディスク
あるいは光磁気ディスクの成形用金型装置は、従来1個
取りであった。1個取りの金型装置では、成形時、中心
から均等に熱膨脹するので、固定型と可動型との芯ずれ
はそれほど問題にならない。しかし、複数個取り金型装
置では、固定型と可動型とでの温度の違いあるいは不均
一な熱膨張などのために、各キャビティで、固定型側と
可動型側の芯がずれやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
金型装置では、型体の芯合わせを成形時以外に行うよう
にしていたため、特に複数個取りの場合、成形時の熱膨
張により、各キャビティで芯ずれが生じやすい問題があ
った。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、複数個取り金型装置において、成形時に
各キャビティを確実に芯合わせすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の複数個
取り金型装置は、前記目的を達成するために、互いに開
閉し型閉時に相互間に複数のキャビティを形成する一対
の型体を備え、一方の型体は、型体基体に、前記複数の
キャビティを各々形成する複数の型壁部材を互いに独立
に可動に支持するとともに、これら各型壁部材に、位置
規制受け部をそれぞれ形成し、他方の型体は、各キャビ
ティを基準としてそれぞれ所定の位置にあり型閉時に前
記各型壁部材の位置規制受け部にそれぞれ係合してこれ
ら型壁部材を位置規制する複数の位置規制部を形成した
ものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の複数
個取り金型装置において、前記一方の型体の型体基体と
型壁部材との間に、一対の型体の開閉方向およびこれと
直交する方向にそれぞれ弾性体を介在させて、前記型体
基体に対して型壁部材を可動とし、前記位置規制受け部
および位置規制部は、前記開閉方向に対して傾斜した互
いに平行な傾斜面からなるものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の複数個取り金型装置において、前記一方の型体は、
キャビティへの樹脂の流入口を有する固定型であり、前
記他方の型体は、可動型であるものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明の複数個取り金型装置では、成
形時、一対の型体を型閉してこれら型体間に複数のキャ
ビティを形成し、これらキャビティに樹脂を充填して成
形を行う。前記型閉時、一方の型体で型体基体に可動に
支持された各型壁部材にある位置規制受け部に他方の型
体の各位置規制部が係合し、各型壁部材がそれぞれ位置
規制される。すなわち、一方の型体でキャビティをそれ
ぞれ形成する各型壁部材と、他方の型体で各キャビティ
を形成する部分とがそれぞれ独立に自動的に芯合わせさ
れることになる。
【0011】さらに、請求項2の発明の複数個取り金型
装置では、型閉時、一対の型体の開閉方向に対して傾斜
した傾斜面からなる位置規制受け部と位置規制部とが互
いに突き当たり、これにより、型体基体との間に前記開
閉方向およびこれと直交する方向でそれぞれ弾性体を介
在させてある型壁部材が位置規制される。
【0012】また、請求項3の発明の複数個取り金型装
置では、固定型の方で、型体基体に型壁部材を可動に支
持している。これは、可動型は、圧縮機構、ゲートカッ
ト機構あるいは突き出し機構などを有していて重く、型
体基体に型壁部材を可動に支持するのには適さないから
である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の複数個取り金型装置の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。本実施例の
金型装置で成形されるのは、記録ディスクである光ディ
スクである。1は一方の型体である固定型、2は他方の
型体である可動型で、これら固定型1および可動型2
は、図1および図2において左右方向に開閉し、型閉時
に相互間に光ディスクの形状をした4つのキャビティ3
を形成するものである。これらキャビティ3は、金型装
置全体の中心軸に対して対称に正方形状に配置されてい
る。
【0014】固定型1は、型体基体である固定側取付板
6を有しており、この固定側取付板6における可動型2
側の面に、前記キャビティ3を各々形成する型壁部材で
ある4つのキャビティ部材7がそれぞれ押さえリング8
により可動に支持されている。すなわち、4つのキャビ
ティ部材7は、互いに独立に可動になっている。キャビ
ティ部材7の外周面には、フランジ部9が基部に形成さ
れているとともに、このフランジ部9よりも可動型2側
に受けリング10が焼き嵌めあるいは圧入などにより固定
されている。一方、ボルト11により固定側取付板6に固
定された押さえリング8は、内周面に段差面8aを有して
おり、この段差面8aよりも固定側取付板6側の内周面基
部8bが反対側の内周面先部8cよりも径大になっている。
そして、押さえリング8の内周面基部8bがキャビティ部
材7のフランジ部9の外周面9aに対向し、押さえリング
8の内周面先部8cが受けリング10の外周面基部10a に対
向しているが、押さえリング8の内周面基部8bの内径が
フランジ部9の外径よりも若干大きくなっているととも
に、押さえリング8の内周面先部8cの内径が受けリング
10の外周面基部10a の外径よりも若干大きくなってい
る。これにより、キャビティ部材7は、固定側取付板6
に対して固定型1と可動型2との開閉方向(型開閉方
向)と直交する各方向への移動が許容されている。これ
とともに、押さえリング8の段差面8aと固定側取付板6
との間にキャビティ部材7のフランジ部9が位置してい
るが、段差面8aと固定側取付板6との間の隙間はフラン
ジ部9の厚みよりも若干大きくなっている。これによ
り、キャビティ部材7は、固定側取付板6に対して型開
閉方向への移動が許容されている。さらに、固定側取付
板6に形成された凹溝12に嵌め込まれた弾性体からなる
一対のOリング13がキャビティ部材7に圧接して、この
キャビティ部材7を型開閉方向で押している。また、受
けリング10の外周部に形成された凹溝14に嵌め込まれた
弾性体からなるOリング15が押さえリング8の外周面先
部8cに圧接しており、これにより、キャビティ部材7が
型開閉方向と直交する方向で押さえられている。なお、
Oリング13,15の材質としては、型温が高くなることか
ら、耐熱性に優れたフッ素系ゴムなどが適している。さ
らに、受けリング10の外周面先部は、型開閉方向に対し
て若干傾斜した位置規制受け部としてのテーパー状の受
け傾斜面16になっている。
【0015】また、前記キャビティ部材7の中心部を貫
通してエアブロースリーブ21が着脱自在に取り付けられ
ている。このエアブロースリーブ21は、その外周面中間
部に形成された鍔部22がキャビティ部材7に形成された
凹部23に嵌合されているとともに、固定側取付板6とに
より挟み込まれて固定されている。エアブロースリーブ
21の一部は、固定側取付板6側に突出している。さら
に、この固定側取付板6を貫通して固定されたスプルー
ブッシュ24の先端側がエアブロースリーブ21内に嵌合し
ているが、このエアブロースリーブ21の先端までは至っ
ていない。スプルーブッシュ24の内部は、キャビティ3
への樹脂の流入口であるスプルー25になっている。な
お、エアブロースリーブ21は、キャビティ部材7に対し
て型開閉方向と直交する方向においては固定しており、
したがって、固定側取付板6に対してはキャビティ部材
7とともに型開閉方向と直交する方向で若干可動になっ
ている。このエアブロースリーブ21の動きを許容するた
めに、このエアブロースリーブ21とスプルーブッシュ24
との間あるいはこのスプルーブッシュ24と固定側取付板
6との間にも寸法上の余裕をもたせてある。
【0016】さらに、前記固定側取付板6、キャビティ
部材7およびスプルーブッシュ24の内部には冷却水路2
6,27,28が形成されている。なお、前記Oリング13
は、冷却水路27からの漏水防止を兼ねている。また、ス
プルーブッシュ24と固定側取付板6との間にも、漏水防
止のための弾性体からなるOリング29A ,29B を介在さ
せている。また、固定側取付板6内には、エアブロース
リーブ21とキャビティ部材7との間の隙間に通じる空気
通路30が形成されている。
【0017】前記可動型2は、共通した可動側基体31を
有しており、この可動側基体31における固定型1側の面
に、前記4つのキャビティ3にそれぞれ対応する枠体32
がボルト33により固定されている。そして、これら枠体
32の内周面における固定型1側の位置には、キャビティ
3を基準として所定の位置にある位置規制部である逆テ
ーパー状の押し傾斜面34がそれぞれ形成されている。こ
れら押し傾斜面34は、前記固定型1側の受け傾斜面16と
平行であり、型閉時にこれら受け傾斜面16に突き当たっ
て、対応するキャビティ部材7を位置規制するものであ
る。また、押し傾斜面34よりも内周側に位置して枠体32
には、キャビティ3の外周面を形成する円環状の固定コ
ア部材35が固定されている。
【0018】また、前記可動側基体31には、各キャビテ
ィ3にそれぞれ対応させて、第1の可動基体41が型開閉
方向に所定範囲可動に支持されている。この第1の可動
基体41は、スプリング42により反固定型1側へ付勢され
ている。この第1の可動基体41における固定型1側の面
に固定された第2の可動基体43が前記枠体32内に型開閉
方向へ可動に組み込まれている。さらに、この第2の可
動基体43における固定型1側の面に、前記固定コア部材
35内に型開閉方向へ摺動自在に嵌合された可動コア部材
44が固定されている。
【0019】また、前記可動コア部材44の中央部を貫通
してエアブロースリーブ46が固定されている。さらに、
前記第2の可動基体43の中央部には、突き出しスリーブ
47が型開閉方向へ所定範囲可動に組み込まれている。こ
の突き出しスリーブ47の先端部は、エアブロースリーブ
46内に嵌合しており、キャビティ3に臨んで位置するも
のである。そして、突き出しスリーブ47は、スプリング
48により可動基体41,43に対して反固定型1側へ付勢さ
れている。一方、前記可動基体41,43には、ゲートカッ
トスリーブ51が型開閉方向へ所定範囲可動に組み込まれ
ており、このゲートカットスリーブ51は、前記突き出し
スリーブ47内を軸方向に貫通している。なお、ゲートカ
ットスリーブ51は、スプリング52により可動基体41,43
に対して反固定型1側へ付勢されている。なお、ゲート
カットスリーブ51の先端部は、前記固定型1のエアブロ
ースリーブ21内に同軸的に嵌合するものである。さら
に、ゲートカットスリーブ51内には、突き出しピン53が
型開閉方向へ所定範囲可動に組み込まれている。この突
き出しピン53は、スプリング54により可動基体41,43に
対して反固定型1側へ付勢されている。また、突き出し
ピン53の基部には、前記突き出しスリーブ47に反固定型
1側から対向する連動ピン55が固定されている。
【0020】また、56は前記第1の可動基体41を固定型
1側へ押す第1の押し出しロッド、57は前記ゲートカッ
トスリーブ51を固定型1側へ押す第2の押し出しロッ
ド、58は前記突き出しピン53を固定型1側へ押す第3の
押し出しロッドである。
【0021】さらに、型閉状態で、かつ、ゲートカット
スリーブ51が後退した状態で、スプルーブッシュ24およ
びゲートカットスリーブ51の相対向する先端面間に、ス
プルー25に通じる円盤状のランナー61が形成されるとと
もに、エアブロースリーブ21の先端面内周縁とゲートカ
ットスリーブ51の先端面外周縁との間に、ランナー61か
らキャビティ3へ通じるリング状のゲート62が形成され
る。
【0022】また、前記枠体32、可動基体43、コア部材
44およびゲートカットスリーブ51の内部には冷却水路6
6,67,68,69が形成されている。また、可動基体43内
には、エアブロースリーブ46と可動コア部材44との間の
隙間に通じる空気通路70が形成されている。
【0023】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形に際しては、まず固定型1と可動型2と
を型閉する。この型閉状態において、固定型1と可動型
2との間に、4つのキャビティ3と、これらキャビティ
3にそれぞれ対応するランナー61およびゲート62とが形
成される。そして、溶融した熱可塑性樹脂がスプルー25
へ射出され、ランナー61およびゲート62を通ってキャビ
ティ3内に流入し、このキャビティ3内に充填される
(充填工程)。この充填工程後、キャビティ3内の樹脂
がまだ軟らかいうちに、第2の押し出しロッド57により
押されてゲートカットスリーブ51がスプリング52の付勢
に抗し固定型1側へ前進し、ゲートカットスリーブ51の
先端部がエアブロースリーブ21の先端部内に嵌合する。
これにより、ゲート62において、ランナー61内の樹脂と
キャビティ3内の樹脂とが切断される(ゲートカット工
程)。
【0024】また、やはりキャビティ3内の樹脂が固ま
る前に、可動コア部材44がキャビティ部材7に近付くこ
とにより、キャビティ3内の樹脂が圧縮される(圧縮工
程)。この圧縮工程においては、第1の押し出しロッド
56がスプリング42の付勢に抗して可動基体41,43を固定
型1側へ押し、可動コア部材44も一体的にキャビティ部
材7の方へ移動する。
【0025】ついで、キャビティ3内の樹脂が十分に冷
却、固化した後、固定型1と可動型2が型開されて、成
形された製品である光ディスクが取り出される。型開に
伴い、ランナー61部分のアンダーカット形状のために、
スプルー25およびランナー61部分の樹脂は、まず固定型
1から離れ、可動型2側に止まる。固定型1側で、キャ
ビティ部材7とエアブロースリーブ21との間から空気が
吹き出すことにより、ディスクも、まず固定型1から離
れ、可動型2側に止まる。ついで、第3の押し出しロッ
ド58がスプリング54の付勢に抗して突き出しピン53を固
定型1の方へ押して前進させる。これにより、スプルー
25およびランナー61部分の樹脂が可動型2から離れる。
突き出しピン53の移動が始まってしばらくすると、この
突き出しピン53の連動ピン55が、スプリング48の付勢に
抗して突き出しスリーブ47を固定型1の方へ押すように
なる。これとともに、可動型2側で、可動コア部材44と
エアブロースリーブ46との間から空気が吹き出すことに
より、ディスクが可動型2から離れる。
【0026】ところで、固定型1と可動型2との型閉に
際して、4つある各キャビティ3毎に自動調芯がなされ
る。すなわち、型閉に伴い、固定型1の各キャビティ3
に対応する各受けリング10の受け傾斜面16に、可動型2
の各キャビティ3に対応する各枠体32の押し傾斜面34が
突き当たり、これにより、固定型1において、固定側取
付板6にOリング13,15を介して可動に支持された各キ
ャビティ部材7が可動型2の各枠体32を基準として位置
規制されることになる。こうして、固定型1側の各キャ
ビティ3を形成する部材(キャビティ部材7など)と、
可動型2側の各キャビティ3を形成する部材(コア部材
35,44など)とがそれぞれ互いに独立に芯合わせされ
る。なお、型閉状態では、型開閉方向においてキャビテ
ィ部材7が固定側取付板6に押し付けられる。芯合わせ
は、型開閉方向と直交する方向でなされる。
【0027】このように、前記実施例の構成によれば、
複数個取りの金型装置において、成形時に各キャビティ
3毎に自動調芯を行うので、成形時の熱による金型部材
の膨脹の影響を排除して、各キャビティ3毎に確実に芯
合わせができる。また、自動調芯のために固定側取付板
6に対して可動にした各キャビティ部材7は、弾性体か
らなるOリング13,15を介して支持したので、固定側取
付板6に対して各キャビティ部材7が妄りに遊動したり
しない。これとともに、固定型1側および可動型2側の
傾斜面16,34を突き当てて、キャビティ部材7を位置規
制するようにしたので、簡単な構造で、確実に芯合わせ
ができる。
【0028】また、キャビティを形成する部材を可動に
するのは、前記実施例のように固定型1側のみに限るも
のではなく、固定型側および可動型側の両方あるいは可
動型側のみでもよいが、実際には、前記実施例のように
固定型1側のみにするのがよい。これは、可動型2は、
圧縮機構、ゲートカット機構および突き出し機構があっ
て重く、型体基体にキャビティを形成する型体部材を型
開閉方向と直交する方向に可動に支持するのには適さな
いからである。これに対して、固定型1側で、固定側取
付板6に対してキャビティ部材7を可動に支持すること
により、金型構造を簡単にできるとともに、芯合わせを
確実にできる。
【0029】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の金型装置は光ディスクを成形するものであ
ったが、本発明は、光ディスク以外のものを成形する金
型装置にも適用できる。また、前記実施例の金型装置は
4個取りであったが、取り数はそれに限るものではな
い。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、互いに開閉す
る一対の型体のうち、一方の型体は、型体基体に、キャ
ビティを各々形成する複数の型壁部材を互いに独立に可
動に支持するとともに、これら各型壁部材に、位置規制
受け部をそれぞれ形成し、他方の型体は、各キャビティ
を基準としてそれぞれ所定の位置にあり型閉時に前記各
型壁部材の位置規制受け部にそれぞれ係合してこれら型
壁部材を位置規制する複数の位置規制部を形成したの
で、成形時に各キャビティ毎に確実に芯合わせができ
る。
【0031】さらに、請求項2の発明によれば、一方の
型体の型体基体と型壁部材との間に、一対の型体の開閉
方向およびこれと直交する方向にそれぞれ弾性体を介在
させて、型体基体に対し型壁部材を可動とし、位置規制
受け部および位置規制部は、前記開閉方向に対して傾斜
した互いに平行な傾斜面からなるので、型体基体に対し
て型壁部材が妄りに遊動したりしないとともに、芯合わ
せは確実にできる。
【0032】また、請求項3の発明によれば、圧縮機
構、ゲートカット機構あるいは突き出し機構などを有し
ている可動型ではなく、固定型の方で、型体基体に対し
て型壁部材を可動に支持したので、金型構造を簡単にで
きるとともに、芯合わせを確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複数個取り金型装置の一実施例を示す
断面図である。
【図2】同上キャビティ付近の一部の拡大断面図であ
る。
【図3】同上平面図であり、中心線よりも右側の(a)
は固定型側、左側の(b)は可動型側を示している。
【符号の説明】
1 固定型(一方の型体) 2 可動型(他方の型体) 3 キャビティ 6 固定側取付板(型体基体) 7 キャビティ部材(型壁部材) 13 Oリング(弾性体) 15 Oリング(弾性体) 16 受け傾斜面(位置規制受け部) 25 スプルー(樹脂の流入口) 34 押し傾斜面(位置規制部)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 17:00 (72)発明者 茅原 敏裕 新潟県新潟市小金町3番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉し型閉時に相互間に複数のキ
    ャビティを形成する一対の型体を備え、一方の型体は、
    型体基体に、前記複数のキャビティを各々形成する複数
    の型壁部材を互いに独立に可動に支持するとともに、こ
    れら各型壁部材に、位置規制受け部をそれぞれ形成し、
    他方の型体は、各キャビティを基準としてそれぞれ所定
    の位置にあり型閉時に前記各型壁部材の位置規制受け部
    にそれぞれ係合してこれら型壁部材を位置規制する複数
    の位置規制部を形成したことを特徴とする複数個取り金
    型装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の型体の型体基体と型壁部材と
    の間に、一対の型体の開閉方向およびこれと直交する方
    向にそれぞれ弾性体を介在させて、前記型体基体に対し
    て型壁部材を可動とし、前記位置規制受け部および位置
    規制部は、前記開閉方向に対して傾斜した互いに平行な
    傾斜面からなることを特徴とする請求項1記載の複数個
    取り金型装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の型体は、キャビティへの樹脂
    の流入口を有する固定型であり、前記他方の型体は、可
    動型であることを特徴とする請求項1または2記載の複
    数個取り金型装置。
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