JP2002283405A - 光ディスク成形用金型装置 - Google Patents

光ディスク成形用金型装置

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JP2002283405A
JP2002283405A JP2001091256A JP2001091256A JP2002283405A JP 2002283405 A JP2002283405 A JP 2002283405A JP 2001091256 A JP2001091256 A JP 2001091256A JP 2001091256 A JP2001091256 A JP 2001091256A JP 2002283405 A JP2002283405 A JP 2002283405A
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mold
resin
optical disk
outer peripheral
product cavity
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JP2001091256A
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Toshihiro Kayahara
敏裕 茅原
Yoshinobu Takeda
与志信 武田
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂の充填時に製品キャビティ内の空気を型
枠間の隙間から外部に排出できるようにし、かつ、その
隙間からの樹脂のはみ出しを防止できるようにする。 【解決手段】 外周リング52とスタンパー27との間の隙
間S及び外周リング52のコアブロック46との隙間s1は
製品キャビティ3に樹脂を充填する際、ガスベントとし
て機能するが、固定型1及び可動型2の型締力を強めた
際、圧縮された樹脂は環状溝部58に充填され、隙間s,
s1からはみ出すことはない。環状溝部58によって光デ
ィスクdの外周縁に形成される突起d1は、樹脂の収縮
によって環状溝部58から抜け出し、光ディスクdの離型
に際し、突起d1が外周リング52に引っ掛かることはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(コン
パクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)
などの光ディスクの成形方法およびこの方法に用いる光
ディスク成形用金型装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】DVDなどの光ディス
クは、その基板が一般的に樹脂により射出成形される。
この射出成形に用いられる金型装置としては、例えば特
開平6−134821号公報に記載されているようなも
のが知られている。この金型装置は、図7に示すように
固定型100および可動型101と、可動型101の外周に設け
た外周リング102を備え、型閉時に、これら固定型100と
可動型101と外周リング102間に製品キャビティ103を形
成している。また、固定型100には成形されるディスク
dに記録情報を転写するためのスタンパー105が装着さ
れている。そして、固定型100に設けられ製品キャビテ
ィ103の中央部に開口した射出孔(図示しない)からゲ
ート(図示しない)を介して製品キャビティ103内に成
形材料である溶融した樹脂を注入する。この時、スタン
パー105によって製品キャビティ103内に充填された樹
脂、すなわち光ディスクに記録情報が転写される。そし
て、製品キャビティ103内に充填された樹脂が冷却して
固化した後、固定型100および可動型101を型開して成形
された光ディスクdを取り出すようにしている。
【0003】前述のように光ディスクdにはスタンパー
105によって記録情報が転写されるが、これはスタンパ1
05が記録情報に応じた凹凸を有し、これを製品キャビテ
ィ103に充填した樹脂に転写するものであり、型閉時に
固定型100と可動型101の締め付け力が弱いと、スタンパ
ー105から光ディスクdへの転写性が悪くなるおそれが
ある。このため、光ディスク成形用金型装置では、型閉
めした当初は固定型固定型100と可動型101の型締力は比
較的弱く設定され、製品キャビティ103内に樹脂が充填
された後、射出成形機側に設けられた図示しない型締機
構によって可動型101を固定型100の方へ押し出すことに
よって、固定型100および可動型101の型締力を強めて製
品キャビティ3内の樹脂を圧縮することによって、スタ
ンパ105の凹凸に応じた記憶情報を光ディスクdに確実
に転写するようにしている。
【0004】ところで、このような光ディスク成形用金
型装置では、型閉、型開きに際し、可動型101と外周リ
ング102とが擦れ合わないように可動型101と外周リング
102との間に0.02mm程度の隙間aを形成している。ま
た、外周リング102は製品キャビティ103の外周部におけ
る樹脂の充填性を高めるために、高温の外周リング102
とスタンパー105とが直接接しないように外周リング102
とスタンパー105との間にも0.02mm程度の隙間a1を形
成している。これらの隙間a,a1は、製品キャビティ
3内に樹脂を充填する際にガスベントとして作用する。
すなわち、製品キャビティ103には、その中央部に位置
するゲートから樹脂が注入されるので、製品キャビティ
103内において、樹脂は中央部から周辺部つまり外周部
へと流れて放射状に広がっていく。これに伴い、製品キ
ャビティ103内の空気は、流入してきた樹脂に押される
が、可動型101と外周リング102及び外周リング102とス
タンパー105との間には前述したように隙間a,a1が形
成されているから、これらの隙間a,a1から製品キャ
ビティ103内の空気が外へ抜けて樹脂を充填する際のガ
スベントとして作用する。しかし、前述したように、光
ディスク成形用金型装置では、製品キャビティ103内に
樹脂が充填された後、固定型100および可動型101の型締
力を強めて製品キャビティ3内の樹脂を圧縮するように
しているため、可動型101と外周リング102及び外周リン
グ102とスタンパー105との間に形成される隙間a,a1
から樹脂がはみ出し、これがそのまま固化してディスク
dの周縁にバリbとして残ってしまい、商品価値が低下
するという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、製品キャビティ内に樹脂を充填する際に
製品キャビティ内の空気を確実に外部に抜くことができ
るとともに、製品キャビティ内の樹脂のはみ出しを防止
することができる光ディスク成形用金型装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、複数の型体を型閉してこれら型
体間に光ディスクを形成する製品キャビティを形成し、
この製品キャビティ内に熱可塑性の成形材料を充填する
光ディスクの成形用金型装置において、前記型枠は前記
光ディスクの外周面を成形する外周リングを備え、前記
製品キャビティに臨む前記外周リングの内周面に、前記
成形材料を逃がす環状溝部を設けたものである。
【0007】製品キャビティ内に成形材料を充填すると
き、製品キャビティ内の空気は、充填された熱可塑性の
成形材料によって押され、各型枠相互間に形成される僅
かな隙間から外部に抜け出す。これにより、製品キャビ
ティの外周部に良好に成形材料が満たされる。しかし、
光ディスク成形用金型装置では、型閉めした当初は型体
の型締力は比較的弱く設定され、製品キャビティの外周
縁となる外周リングに形成された微小な環状溝部にまで
成形材料は充填されず、たとえ環状溝部に成形材料が充
填されたとしても、その量は極僅かであって、環状溝部
の大部分は空洞化した状態のまま残る。そして、型体の
型締力を強めた際、その圧縮により、製品キャビティに
充填された成形材料が外側に広がり、製品キャビティの
成形材料は外周リングに形成された環状溝部に充填され
る。これにより、各型枠相互間に形成される僅かな隙間
からの成形材料のはみ出しを抑制することができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の光デ
ィスク成形用金型装置において、前記環状溝部は、製品
キャビティ内に充填される前記成形材料の成形収縮によ
って収縮した成形材料の外周縁が抜け出る深さに形成さ
れているものある。
【0009】製品キャビティ内に充填された熱可塑性の
形成材料は、冷却により固化して光ディスクが成形さ
れ、その外周縁には環状溝部によってアンダーカットと
なる環状の突起が形成されるが、製品キャビティ内の形
成材料は冷却する過程で収縮する。しかし、環状溝部の
深さが、形成材料の成形収縮より浅く形成されているか
ら、形成材料の成形収縮よって光ディスクの外周縁に形
成される環状の突起が環状溝部から抜け出る。これによ
り、光ディスクを離型させる際、光ディスクの外周縁に
形成される環状の突起が外周リングに引っ掛かることな
く、確実に外周リングから抜け出す。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
光ディスク成形用金型装置において、前記環状溝部は巾
が2mm以下で深さが6μ〜1mmに形成されているも
のある。
【0011】これにより、光ディスクの成形材料として
種々の材質に対応することが可能であり、製品キャビテ
ィに種々の材質の成形材料を充填しても、光ディスクの
外周面に形成される環状の突起が外周リングに引っ掛か
ることなく、確実に外周リングから抜け出す。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の光ディスクの成形方
法およびこの方法に用いる光ディスク成形用金型装置の
一実施例について、図面を参照しながら説明する。まず
光ディスク成形用金型装置の構成を説明する。1は固定
型、2は可動型で、型体であるこれら固定型1および可
動型2は、互いに図示上下方向(型開閉方向)に移動し
て開閉し、型閉時に光ディスクを形成する製品キャビテ
ィ3を相互間に形成するものである。
【0013】前記固定型1は、固定側型板6と、この固
定側型板6における可動型2と反対側の面(図示上側の
面)に固定された固定側取り付け板7とを備えている。
この固定側取り付け板7は、図示していない射出成形機
の固定側プラテンに取り付けられるものである。そし
て、固定側取り付け板7の中央部には、射出成形機のノ
ズルが接続されるスプルーブッシュ8がボルト9により
固定されている。このスプルーブッシュ8は、内部が材
料通路であるスプルー10になっているが、固定側取り付
け板7を貫通し、固定側型板6側へ突出している。さら
に、前記スプルーブッシュ8における可動型2と反対側
の面にはローケートリング11がボルト12により固定され
ている。
【0014】前記固定側型板6は、前記固定側取り付け
板7にボルト16により着脱可能に固定されたキャビティ
形成部材としてのキャビティブロック17と、このキャビ
ティブロック17の外周側に位置して固定側取り付け板7
にボルト18により固定された位置決めリング19とからな
っている。前記キャビティブロック17は製品キャビティ
3を形成するものである。また、前記位置決めリング19
は、可動型2側の部分の内周面に、可動型2側へ向かっ
て径が大きくなるテーパー面21を有している。さらに、
前記キャビティブロック17における可動型2側の部分の
外周部には段差部22が形成されているが、この段差部22
には円環状の外周スタンパー押え23が嵌合されてボルト
24により固定されている。一方、前記キャビティブロッ
ク17の中央部に形成された貫通孔25内にはほぼ円筒状の
内周スタンパー押え26が嵌合されて固定されている。前
記キャビティブロック17には、光ディスクに記憶情報を
転写させるスタンパー27が着脱可能に装着されるように
なっているが、前記外周スタンパー押え23はスタンパー
27の外周部を押え、内周スタンパー押え26はスタンパー
27の内周部を押えるものである。また、前記スプルーブ
ッシュ8は、筒状の内周スタンパー押え26内に嵌合して
いる。そして、スプルーブッシュ8における可動型2側
の先端面には凹部28が形成されている。
【0015】また、前記キャビティブロック17内には、
製品キャビティ3を囲んで冷却水などの温調用流体を通
すための温調通路31が形成されている。また、この温調
通路31に連通する温調通路32が前記固定側取り付け板7
内に形成されている。さらに、温調通路31,32を囲んで
キャビティブロック17と固定側取り付け板7との間に
は、温調用流体の漏洩を防止するためのOリング33が装
着されている。
【0016】前記可動型2は、可動側型板41と、この可
動側型板41における固定型1と反対側の面(図示下側の
面)に固定された可動側受け板42と、この可動側受け板
42における固定型1と反対側の面にボルト43により固定
された可動側取り付け板44とを備えている。この可動側
取り付け板44は、射出成形機の可動側プラテンに取り付
けられるものである。前記可動側型板41は、前記可動側
受け板42にボルト45により固定されたキャビティ形成部
材としてのコアブロック46と、このコアブロック46の外
周側に位置して可動側受け板42にボルト47により固定さ
れた位置決めリング48とからなっている。前記コアブロ
ック46は製品キャビティ3を形成するものである。ま
た、前記位置決めリング48は、型閉時に前記固定型1側
の位置決めリング19のテーパー面21が当接するテーパー
面50を有している。
【0017】また、前記コアブロック46における固定型
1側の部分の外周部には段差部51が形成されているが、
この段差部51には、円環状の外周リング52が前記型開閉
方向へ所定範囲摺動自在に嵌合されている。なお、53
は、外周リング52を抜け止めするボルトである。また、
外周リング52は、スプリング55により固定型1側へ付勢
されている。そして、外周リング52は、型閉時に前記固
定型1側の外周スタンパー押え23に突き当たるものであ
る。また、外周リング52の内周部には、スタンパー27に
近接対向して光ディスクの外周面を形成するキャビティ
形成部56が形成されている。なお、外周リング52が外周
スタンパー押え23に突き当たった状態で、キャビティ形
成部56とキャビティブロック17との間には例えば0.3mm
の隙間が生じるようになっている。キャビティブロック
17に装着されるスタンパー27の厚さは例えば0.28mmであ
り、結局キャビティ形成部56とスタンパー27との間には
0.02mmの隙間sが生じるようになっている。さらに、外
周リング52の内周面とコアブロック46の段差部51との間
にも0.02mm程度の隙間s1が生じるようになっている。こ
れら隙間s,s1は、製品キャビティ3内に樹脂を充填
する際にガスベントとして作用する。また、図4、図
5、図6に示すように、前記キャビティ形成部56の内周
面には環状の環状凹部57が形成され、さらにこの環状凹
部57の底部には、製品キャビティ3に充填される熱可塑
性樹脂を逃がすための半円状の環状溝部58が形成されて
いる。この環状溝部58は、巾hが0.2mm以下、好まし
くは0.1〜0.2mm、キャビティ形成部56の内端縁からの
深さfは6μ〜1mmである。なお、キャビティ形成部
56の内周面に対する環状溝部58の深さfは、製品キャビ
ティ3に充填した溶融樹脂が、冷却されて固化する際の
収縮率に基づいて形成される。すなわち、外周リング52
の内面に形成する環状溝部58は内側に向かって形成さ
れ、環状溝部58によって形成される環状の突起d1がア
ンダーカットとなるから、成形される光ディスクdを離
型する際、突起d2が外周リング52に引っ掛からないよ
うに環状溝部58の深さfを設定している。例えば、外径
120mmの光ディスクdをPC(ポリカーボネート)で
成形する場合、PCの収縮率は0.6〜0.7%であるから、
光ディスクdの成形収縮は0.72〜0.84mmである。した
がって、環状溝部58の深さfを0.3mm以下とすれば、形
成された光ディスクdを離型する際、樹脂の成形収縮に
よって外周リング52のキャビティ形成部56から光ディス
クdの突起d1が確実に抜け出る。
【0018】また、図2に示すように、前記コアブロッ
ク46の中央部における固定型1側の面に形成された凹部
61内には、ほぼ円環状のエア吹き出し入子62が嵌合され
てボルト63により固定されている。このエア吹き出し入
子62と凹部61の内周面との間の隙間には、コアブロック
46や可動側受け板42内に形成された空気通路64が連通し
ている。
【0019】また、前記エア吹き出し入子62内にはほぼ
円筒状の突き出しスリーブ66が前記型開閉方向へ所定範
囲摺動自在に嵌合されている。この突き出しスリーブ66
は、前記コアブロック46を貫通し一端側が可動側受け板
42内に位置しているが、この可動側受け板42との間には
スライドベアリング67が介在させてある。さらに、突き
出しスリーブ66は、スプリング68により固定型1と反対
側へ付勢されている。なお、69は、突き出しスリーブ66
の摺動範囲を規制するために可動側受け板42内に固定さ
れた規制板である。
【0020】また、前記突き出しスリーブ66内にはほぼ
円筒状のゲートカットスリーブ71が前記型開閉方向へ所
定範囲摺動自在に嵌合されている。このゲートカットス
リーブ71は、突き出しスリーブ66および前記規制板69を
貫通しているが、ゲートカットスリーブ71と突き出しス
リーブ66との間にはスライドベアリング72が介在させて
ある。そして、ゲートカットスリーブ71の一端部に形成
されたフランジ部73が前記規制板69よりも可動側取り付
け板44側に位置している。さらに、ゲートカットスリー
ブ71は、スプリング74により固定型1と反対側へ付勢さ
れている。
【0021】また、前記可動側取り付け板44には、突き
出し板76が前記型開閉方向へ所定範囲摺動自在に支持さ
れている。この突き出し板76は、スプリング77により固
定型1と反対側へ付勢されている。そして、突き出し板
76に固定された突き出しピン78が前記ゲートカットスリ
ーブ71内に摺動自在に嵌合されている。また、突き出し
板76に固定された連動ピン79が前記ゲートカットスリー
ブ71のフランジ部73および規制板69を貫通して前記突き
出しスリーブ66に突き当たるようになっている。さら
に、前記ゲートカットスリーブ71のフランジ部73に突設
された受け部80が前記突き出し板76を摺動自在に貫通し
ている。
【0022】さらに、前記コアブロック46内には、冷却
水などの温調用流体を通すための温調通路81が形成され
ている。また、この温調通路81に連通する温調通路82が
前記可動側受け板42内に形成されている。さらに、温調
通路81,82を囲んでコアブロック46と可動側受け板42と
の間には、温調用流体の漏洩を防止するためのOリング
83が装着されている。
【0023】そして、前記固定型1側のスプルーブッシ
ュ8の先端面外周部と可動型2側のゲートカットスリー
ブ71の先端面外周部との間に、固定型1側のスプルー10
を製品キャビティ3に連通させるゲート86が形成される
ようになっている。また、ゲートカットスリーブ71がス
プルーブッシュ8の凹部28に嵌合することにより、ゲー
ト86においてスプルー10内の成形材料である樹脂と製品
キャビティ3内の樹脂すなわち光ディスクとが切断さ
れ、この光ディスクの中央部の開口孔が形成されるよう
になっている。したがって、固定型1においては、キャ
ビティブロック17に加えて内周スタンパー押え26および
スプルーブッシュ8の先端面外周部によって、光ディス
クが形成される。また、可動型2においては、コアブロ
ック46および外周リング52に加えてエア吹き出し入子62
および突き出しスリーブ66によって光ディスクが形成さ
れる。
【0024】つぎに、光ディスクの成形について説明す
る。この成形時には、まず固定型1と可動型2とを型閉
して、これら固定型1および可動型2間に製品キャビテ
ィ3を形成する。なお、このように型閉した状態で、可
動型2の外周リング52が固定型1の外周スタンパー押え
23に突き当たり、また、固定型1および可動型2の位置
決めリング19,48のテーパー面21,50が相互にテーパー
嵌合する。そして、射出成形機のノズルからスプルー10
へ熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射
出する。この樹脂は、スプルー10からゲート86を通って
製品キャビティ3内に流入する。その際、製品キャビテ
ィ3内の空気は、流入してきた樹脂に押されることによ
り、外周リング52のキャビティ形成部56とスタンパー27
との間の隙間S及び外周リング52の内周面とコアブロッ
ク46との隙間s1から製品キャビティ3外へ抜ける。な
お、当初は固定型1および可動型2の型締力は比較的弱
くなっており、製品キャビティ3内の樹脂の圧力により
固定型1および可動型2が若干開くが、この可動型2の
コアブロック46に対して摺動自在に支持された外周リン
グ52は、スプリング55の付勢により外周スタンパー押え
23に突き当たった状態に保持される。また、製品キャビ
ティ3の中央部に開口したゲート86から製品キャビティ
3内に樹脂が注入されるとき、この樹脂は、ゲート86す
なわち製品キャビティ3の中央部から外周部へと放射状
に広り、製品キャビティ3の外周部へは最後に樹脂が到
達する。ここで、図4で示すように、製品キャビティ3
の外周部において、樹脂は外周リング52のキャビティ形
成部56に形成する環状凹部57に充填されるが、固定型1
および可動型2を型閉した当初は型締力が比較的弱くな
ってため、製品キャビティ3の外周面を成形する環状凹
部57の内面に形成された微小な環状溝部58にまで樹脂が
完全に充填されず、たとえ環状溝部58内に樹脂が入り込
んでもその量が極僅かであり、大部分は空洞化した状態
のままである。
【0025】そして、製品キャビティ3内に樹脂が充填
された後、射出成形機側に設けられた図示していない押
圧ロッドによってゲートカットスリーブ71の受け部80が
固定型1の方へ押されることにより、ゲートカットスリ
ーブ71が固定型1側へ移動し、この固定型1のスプルー
ブッシュ8の凹部28に嵌合する。これにより、ゲート86
においてスプルー10内の樹脂と製品キャビティ3内の樹
脂すなわち光ディスクとが切断される。また、固定型1
および可動型2の型締力が強められることにより、コア
ブロック46を含めて可動型2のほぼ全体が固定型1の方
へ移動して製品キャビティ3内の樹脂が圧縮される。こ
れにより、スタンパ27の凹凸に応じた記憶情報が光ディ
スクdに確実に転写される。また、型閉した当初は製品
キャビティ3の外周縁を形成する外周ブロック52の環状
凹部57には樹脂が充填されていないが、固定型1および
可動型2の型締力を強めることによって、図5で示すよ
うに、製品キャビティ3内の樹脂は可動型2の圧力によ
って周縁部に向かって広がり、外周ブロック52に形成す
る環状溝部58に樹脂が入りこむ。このように、外周ブロ
ック52に製品キャビティ3内の樹脂を逃がす環状溝部58
を形成することによって、固定型1および可動型2の型
締力を強めた際、環状溝部58に樹脂が入り込んで外周リ
ング52とスタンパー27の間の隙間Sや外周リング52とコ
アブロック46の隙間s1から樹脂がはみ出すことがな
い。
【0026】そして、製品キャビティ3内の樹脂が冷却
して固化することによって光ディスクdが成形される。
こうして光ディスクdを成形した後、固定型1と可動型
2とを型開される。この型開に伴い、成形された光ディ
スクおよびスプルー10内で固化した樹脂はまず固定型1
から離れる。ついで、射出成形機側に設けられた図示し
ていない押圧ロッドによって突き出し板7が固定型1の
方へ押されることにより、突き出し板76とともに突き出
しピン78が固定型1側へ移動し、スプルー10内で固化し
た樹脂を突き出して可動型2から離型させる。また、突
き出し板76に固定された連動ピン79によって押されるこ
とにより突き出しスリーブ66が固定型1側へ移動し、光
ディスクdの内周部を突き出して可動型2から離型させ
る。ところで、光ディスクdの外周縁には外周リング52
の内周面に形成した環状凹部57と環状溝部58によって隆
起部d2、突起d1が形成される。この隆起部d2と突
起d1はアンダーカットとなるが、突起d1を形成する
環状溝部58の深さfは、樹脂の成形収縮より浅く形成さ
れているため、樹脂が冷却して固化した状態において、
図5に鎖線で示すように、外周リング52のキャビティ形
成部56から光ディスクdの突起d1が抜け出す。これに
より、図6に示すように、光ディスクdの外周縁に形成
される環状の突起d1が外周リング52のキャビティ形成
部56に引っ掛かることなく、確実に可動型2から離型さ
せることができる。そして、その離型時には、空気通路
64から供給される空気がエア吹き出し入子62とコアブロ
ック46との間の隙間から吹き出すことにより、光ディス
クdと可動型2との間の真空破壊が行われる。そして、
離型した光ディスクdは、図示していない取り出しロボ
ットにより取り出される。こうして成形されるディスク
dの外周縁には隆起部d2と突起d1を形成されるが、
図7に示すようにDVDにおいては紫外線硬化性接着材
Sによって二枚の光ディスクd,dを貼り合わせるが、
その際、各光ディスクd,dの間から接着材Sが食み出
ても、溢れ出た接着材Sが隆起部d1,d1の頂部に形
成する突起d1,d1の間に納まり、光ディスクd,dの
外周から接着材Sが食み出さないようにするためのもの
である。
【0027】以上のように、本実施例においては、製品
キャビティ3に樹脂を充填する際、製品キャビティ3内
の空気を外周リング52とスタンパー27との間の隙間S及
び外周リング52とコアブロック46との隙間s1から製品
キャビティ3の外へ確実に脱気させることができるた
め、製品キャビティ3の周縁部における樹脂の充填性を
高めることができるとともに、前記キャビティ形成部56
の内周面に製品キャビティ3に充填される樹脂を逃がす
ための環状溝部58を形成することによって固定型1およ
び可動型2の型締力を強めた際、ガスベントとして機能
する外周リング52とスタンパー27の間の隙間Sや外周リ
ング52とコアブロック46の隙間s1から製品キャビティ
3に充填する樹脂がはみ出すことを防止することができ
る。これにより、成形する光ディスクdに生じるバリを
防止することができるから、品質の優れた光ディスクd
を成形できる。また、製品キャビティ3から光ディスク
dを取り出す際、環状溝部58によって形成される突起d
1がアンダーカットとなるが、突起d1の高さ、すなわ
ち、環状溝部58の深さは、製品キャビティ3に充填され
る樹脂の成形収縮に基づいて、その収縮量より浅く形成
してあるので、光ディスクdを離型する際、突起d1が
外周リング52のキャビティ形成部56に引っ掛かることな
く、突起d1が確実に外周リング52から抜け出る。ま
た、環状溝部58によって成形される突起d1は、二枚の
光ディスクd,dを貼り合わせる際、各光ディスクd,d
の間から溢れ出た接着材Sが突起d1,d1の間に納ま
るから、突起d1によって光ディスクdが外見的に体裁
が悪くなるおそれもない。
【0028】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
外周リング52に形成する環状凹部57や環状溝部58の形状
などは前記実施例に限定されるものではなく、適宜選定
すればよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、製品キャビテ
ィ内に成形材料を充填するとき、型体相互の隙間から製
品キャビティ内の空気が抜け出て製品キャビティの外周
部にも良好に成形材料を充填できるとともに、型枠の型
締力を強めた際、製品キャビティに充填した樹脂を外周
リングに形成する環状溝部へ逃がすことによってガスベ
ントとして機能する型体相互の隙間から樹脂がはみ出し
すことを防止することができる。
【0030】また、請求項2の発明のように、製品キャ
ビティ内に充填される熱可塑性の成形材料の成形収縮に
基づいて環状溝部は、成形材料の収縮時に成形材料の外
周縁が外周リングから抜け出る深さとすることによっ
て、光ディスクを離型する際、光ディスクの外周縁に形
成された突起が外周リングに引っ掛かることなく、光デ
ィスクを確実に離型することができる。
【0031】また、請求項3の発明によれば、請求項1
または2の発明の効果に加えて、光ディスクの成形材料
として種々の材質に対応することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク成形用金型装置の一実施例
を示す断面図である。
【図2】同上ゲート付近の拡大断面図である。
【図3】同上外周リング付近の拡大断面図である。
【図4】同上環状溝部付近の拡大断面図であり、製品キ
ャビティに樹脂を充填した当初の状態を示している。
【図5】同上環状溝部付近の拡大断面図であり、製品キ
ャビティに樹脂を充填した後、型枠を締めて製品キャビ
ティに充填した樹脂を圧縮した状態を示している。
【図6】同上環状溝部付近の拡大断面図であり、成形さ
れた光ディスクの離型状態を示している。
【図7】同上成形後に二枚の光ディスクを貼り合わせた
状態を示す断面図である。
【図8】従来例を示す外周リング付近の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 製品キャビティ 52 外周リング 56 環状溝部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の型体を型閉してこれら型体間に光
    ディスクを形成する製品キャビティを形成し、この製品
    キャビティ内に熱可塑性の成形材料を充填する光ディス
    クの成形用金型装置において、前記型枠は前記光ディス
    クの外周面を成形する外周リングを備え、前記製品キャ
    ビティに臨む前記外周リングの内周面に、前記成形材料
    を逃がす環状溝部を設けたことを特徴とする光ディスク
    成形用金型装置。
  2. 【請求項2】 前記環状溝部は、製品キャビティ内に充
    填される前記成形材料の成形収縮によって収縮した成形
    材料の外周縁が抜け出る深さに形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 前記環状溝部は巾が2mm以下で深さが
    6μ〜1mmであることを特徴とする請求項1又は2記
    載の光ディスク成形用金型装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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NL1027454C2 (nl) * 2004-11-09 2006-05-10 F T Engineering B V Matrijsdeelsamenstel.
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