JP3167257B2 - ディスク基板の成形用型および成形方法 - Google Patents

ディスク基板の成形用型および成形方法

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JP3167257B2 JP04713095A JP4713095A JP3167257B2 JP 3167257 B2 JP3167257 B2 JP 3167257B2 JP 04713095 A JP04713095 A JP 04713095A JP 4713095 A JP4713095 A JP 4713095A JP 3167257 B2 JP3167257 B2 JP 3167257B2
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等
の製造に用いられるディスク基板の成形用型および成形
方法に係り、特にスタンパを用いてディスク基板を成形
するディスク基板の成形用型および成形方法に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】一般に、光ディスクや光磁気ディスク等の
製造に用いられるディスク基板の製造は、互いに型合わ
せされて成形キャビティを形成する固定金型と可動金型
からなる成形型を用い、それら固定金型と可動金型の少
なくとも一方の金型のキャビティ形成面に対して、情報
信号に対応する凹凸パターン(ピット)や記録トラック
を構成するプリグルーブを成形する円環板状のスタンパ
を装着せしめて、かかる成形キャビティ内に所定の樹脂
材料を充填することによって行われる。
【0003】 ところで、ディスク基板を形成するため
の成形型においては、従来から、公平5−13537
号公報等に開示されているように、金型に螺着されたス
タンパ押えによりスタンパの内周縁部を押えることによ
って、スタンパをキャビティ形成面上に位置決め保持す
るようになっているが、近年、スタンパの装着や交換を
容易とするために、スタンパの内周縁部を負圧空気や磁
力等で吸引吸着してキャビティ形成面上に保持するよう
にした成形型が提案されている。また、このような成形
型では、一般に、図4に示されている如く、スタンパ1
0が装着されるキャビティ形成面12の中心部に円形の
位置決め突部14が設けられており、この位置決め突部
14の外周面にスタンパ10の中心孔16を嵌め合わせ
ることによって、スタンパ10が位置決めされるように
なっている。なお、図4中、18は空気通路であり、こ
の空気通路18を通じて、負圧吸引力がスタンパ10の
背面に及ぼされるようになっている。
【0004】ところが、スタンパ10の位置決めには極
めて高い精度が要求されると共に、位置決め突部14と
スタンパ10の中心孔16との嵌合面間への樹脂材料の
侵入を防止する必要があることから、位置決め突部14
の外周面とスタンパ10の中心孔16の間には隙間が殆
ど無いように設計されており、スタンパ10の装着時に
位置決め突部14への嵌め合わせ作業が難しかった。し
かも、ディスク基板の中央部分の肉厚の確保や、充填さ
れる樹脂材料の流れ性の確保等のため、一般に、位置決
め突部の突出先端面とスタンパ10の表面が略面一とな
るように位置決め突部14の突出高さがスタンパ10の
肉厚と略同一に設定されることから、位置決め突部14
の突出高さが0.3mm以下と非常に小さくなって、スタ
ンパ10の装着時に位置決め突部14に対して正しく嵌
め合わされているか否かを視認することが困難であり、
位置決め突部14がスタンパ10の中心孔16に上手く
嵌まり込まずに位置決め突部14の外周縁部に引っ掛か
って上に乗った状態となったままディスク成形を開始し
てしまう場合が多く、樹脂の充填圧によりスタンパ10
が変形,損傷し易いという問題もあったのである。
【0005】このような問題に対処すべく、例えば、図
5に示されているように、位置決め突部14の外周縁部
に環状の案内突起20を設けて、スタンパ10の装着時
に、該案内突起20の外周面でスタンパ10の中心孔1
6を案内させることも考えられるが、かくの如き案内突
起20を形成すると、成形キャビティに充填される樹脂
材料の流れに悪影響が及ぼされて複屈折等が悪化し易い
ことに加えて、案内突起20によってディスク基板の一
方の面だけに環状の凹部が形成されるために樹脂の冷却
収縮等に起因してソリ等の製品不良が発生し易いという
問題があった。しかも、案内突起20を設けると、ディ
スク基板の内周部分に環状の凹部が形成されるために、
ディスク基板の内周部分に装飾等のための印刷を施すこ
とが難しくなることに加えて、信号記録部分を覆う保護
膜の形成が難しくなり、該凹部によって信号記録領域の
最内周位置、ひいては書込み可能な情報量が制限されて
しまうという不具合も惹起されることとなり、必ずしも
有効な手法ではなかったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであり、その解決課題とする
ところは、金型のキャビティ形成面に対してスタンパを
容易に且つ良好な位置決め性をもってセットすることの
出来る、新規なディスク基板の成形用型および成形方法
を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに型合わせされて成形
キャビティを形成する固定金型および可動金型の少なく
とも一方の金型におけるキャビティ形成面に円環板状の
スタンパを装着し、該スタンパの内周部分を該キャビテ
ィ形成面に吸引吸着して保持せしめるようにしたディス
ク基板の成形用型において、前記キャビティ形成面の中
央部分に突出せしめられて、前記スタンパの中心孔が外
周面に嵌め合わされる案内スリーブを、突出方向に往復
移動可能に設けたことにある。
【0008】また、本発明は、ディスク基板の成形用型
におけるキャビティ形成面に円環板状のスタンパを装着
し、該スタンパの内周部分を該キャビティ形成面に吸引
吸着させて保持せしめるに際して、(a)前記キャビテ
ィ形成面の中央部分に案内スリーブを突出させて、該案
内スリーブの外周面に前記スタンパの中心孔を嵌め合わ
せることにより、該スタンパを該キャビティ形成面上で
位置決めする工程と、(b)前記スタンパの中心孔に嵌
合された前記案内スリーブを後退させて、該案内スリー
ブの突出先端面を、前記キャビティ形成面に重ね合わさ
れた該スタンパの表面と略面一とする工程とを、含むデ
ィスク基板の成形方法をも、特徴とする。
【0009】
【作用・効果】本発明に従う構造とされたディスク基板
の成形用型においては、案内スリーブが突出/後退移動
可能とされていることから、該案内スリーブを突出位置
せしめてキャビティ形成面上に大きく突出させた状態下
で、該案内スリーブの外周面にスタンパの中心孔を嵌め
合わせることが出来ると共に、かかる案内スリーブを後
退位置せしめることにより、案内スリーブの成形キャビ
ティ内への突出量を抑えることが出来る。
【0010】それ故、案内スリーブにスタンパを容易且
つ迅速に嵌め合わせることが出来、キャビティ形成面上
でスタンパを位置決めするための該スタンパの案内スリ
ーブへの嵌め合わせ作業性が向上されると共に、不良嵌
合が容易に視認され得て嵌め合わせが不充分なままでの
成形開始が防止され、スタンパの損傷等も効果的に防止
される。
【0011】しかも、成形キャビティに樹脂材料を充填
してディスク基板を成形する際には、案内スリーブを後
退位置させることにより、該案内スリーブの先端面をス
タンパの表面と略面一にすることが可能であるから、案
内スリーブによる充填樹脂材料の流れの阻害が回避され
て優れた製品品質が得られると共に、製品であるディス
ク基板における凹所等の形成も回避され得る。
【0012】また、本発明方法に従えば、案内スリーブ
がキャビティ形成面上に大きく突出されることにより、
スタンパを容易に嵌め合わせることが出来ると共に、デ
ィスク基板の成形時には、案内スリーブが後退位置せし
められて、成形キャビティ内への突出が防止されること
から、上述の如き、スタンパの装着作業性の向上やディ
スク基板の製品品質の向上等の効果が、何れも有効に発
揮され得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、詳細に説明する。
【0014】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の光ディスク基板の成形用型が示されている。この成形
型は、固定金型22と可動金型24を備えており、図示
はされていないが、固定金型22が型締装置の固定盤に
取り付けられる一方、可動金型24が型締装置の可動盤
に取り付けられて支持せしめられ、可動盤の固定盤に対
する接近/離隔方向への駆動によって、それら固定金型
22と可動金型24が型開閉されるようになっている。
そして、図示されているように、固定金型22と可動金
型24が型合わせされることにより、型合わせ面間にデ
ィスク成形キャビティ26が形成されるようになってい
る。
【0015】より詳細には、固定金型22は、成形キャ
ビティ26の形成側に固定ミラーブロック28を備えて
いると共に、該固定ミラーブロック28の中央部分を貫
通してセンタブッシュ30が装着固定されており、これ
ら固定ミラーブロック28の表面とセンタブッシュ30
の軸方向端面によって固定側キャビティ形成面32が構
成されている。また、センタブッシュ30の中心孔には
スプルブッシュ34が固定的に組み付けられており、こ
のスプルブッシュ34を通じて、図示しない射出装置の
ノズルから射出された樹脂材料が、成形キャビティ26
に導かれて充填されるようになっている。更に、固定金
型22の内部には、圧縮エア通路36が形成されてお
り、この圧縮エア通路36を通じて導かれた圧縮空気
が、固定ミラーブロック28とセンタブッシュ30との
隙間を通じて固定側キャビティ形成面32に噴出される
ようになっている。そして、この固定側キャビティ形成
面32に噴出される圧縮空気により、成形キャビティ2
6で成形された光ディスク基板が、型開き時に固定金型
22から離型されるようになっているのである。
【0016】なお、スプルブッシュ34の成形キャビテ
ィ26側の端面は、センタブッシュ30の軸方向端面よ
りも僅かに軸方向内方に引っ込んで位置せしめられてお
り、それによって、センタブッシュ30における成形キ
ャビティ26側の開口周縁部により、光ディスク基板の
中央穴を打ち抜く雌カッタが構成されている。
【0017】また一方、可動金型24は、成形キャビテ
ィ26の形成側に可動ミラーブロック38を備えている
と共に、該可動ミラーブロック38の中央部分を貫通し
てアウタスリーブ40が装着固定されており、これら可
動ミラーブロック38の表面とアウタスリーブ40の軸
方向端面によって可動側キャビティ形成面42が構成さ
れている。そして、この可動側キャビティ形成面42に
対して、情報信号に対応する微小な突起を表面に有する
円環板状のスタンパ44(図3参照)が装着されるよう
になっているのである。
【0018】また、可動金型24の内部には、負圧エア
通路46,48が形成されており、負圧エア通路46を
通じて及ぼされる負圧吸引力が、可動ミラーブロック3
8とアウタスリーブ40との隙間を通じて、可動側キャ
ビティ形成面42にセットされるスタンパ44の内周部
分に作用せしめられるようになっていると共に、負圧エ
ア通路48を通じて及ぼされる負圧吸引力が、可動ミラ
ーブロック38に穿孔された吸引孔50を通じて、可動
側キャビティ形成面42にセットされるスタンパ44の
外周部分に作用せしめられるようになっている。そし
て、これら負圧エア通路46,48を通じて及ぼされる
負圧吸引力によって、スタンパ44が可動側キャビティ
形成面42上に吸引吸着されるようになっているのであ
る。なお、可動ミラーブロック38の外周縁部には、略
鉤型断面形状の押えリング52が固着されており、この
押えリング52によっても、スタンパ44の外周縁部が
可動側キャビティ形成面42上に拘束されるようになっ
ている。
【0019】さらに、図2にも拡大して示されているよ
うに、可動金型24の中央部分には、アウタスリーブ4
0の内孔において、それぞれ略円筒形状を有する突出ス
リーブ54,エジェクタスリーブ56,雄カッタスリー
ブ58およびインナスリーブ60が、互いに順次内挿さ
れて軸方向に相対移動可能に配設されていると共に、最
内周部に配されたインナスリーブ60の内部にはエジェ
クタピン62が軸方向に移動可能に挿通配置されてい
る。突出スリーブ54およびエジェクタスリーブ56
は、可動側キャビティ形成面42から僅かに突出せしめ
られ、固定金型22のセンタブッシュ30に対して所定
距離を隔てて対向位置せしめられて、かかる対向面間に
おいて成形キャビティ26の一部を形成するようになっ
ていると共に、突出スリーブ54の外周面にスタンパ4
4の中心孔64が嵌め合わされることにより、スタンパ
44が可動側キャビティ形成面42上で位置決めされる
ようになっている。また、雄カッタスリーブ58,イン
ナスリーブ60およびエジェクタピン62は、固定金型
22のスプルブッシュ34に対して所定距離を隔てて対
向位置せしめられ、かかる対向面間においてスプル部分
を通じて導かれた樹脂材料を成形キャビティ26に導く
ランナ部分を形成するようになっている。
【0020】そして、固定金型22と可動金型24の型
締状態下、スプルブッシュ34のスプル部分を通じて射
出された樹脂材料を、ランナ部分を通じて成形キャビテ
ィ26に充填することによって、スタンパ44の情報が
転写されたディスク基板が成形されるようになってお
り、そこにおいて、樹脂材料の成形キャビティ26への
充填後に雄カッタスリーブ58を突出させてセンタブッ
シュ30の内孔に嵌入させることにより、ディスク基板
の中央穴が打ち抜かれる一方、樹脂材料が冷却,固化し
て型開きされた後に、エジェクタスリーブ56およびエ
ジェクタピン62を突出させることにより、成形された
ディスク基板およびスプル・ランナが離型されて取り出
されるようになっているのである。なお、可動金型24
の内部には、圧縮エア通路65が形成されていると共
に、この圧縮エア通路65を通じて導かれた圧縮空気が
突出スリーブ54とエジェクタスリーブ56との隙間を
通じて可動側キャビティ形成面42に噴出されるように
なっており、かかる圧縮空気の噴出によって、成形され
たディスク基板の離型が補助されるようになっている。
【0021】また、突出スリーブ54は、エジェクタス
リーブ56の外周面上を摺動可能とされて軸方向に相対
移動せしめられるようになっている。更にまた、突出ス
リーブ54の軸方向内方端部は、軸方向所定長さに亘っ
て、外径が大きな大径部66とされており、この大径部
66の軸方向両端面が、アウタスリーブ40乃至は支持
ブロック68に当接されることにより、突出スリーブ5
4の軸方向両側の移動端が規定されるようになってい
る。
【0022】さらに、突出スリーブ54の大径部66の
外周面には雄ねじ溝が切られており、大径部66によっ
てボルト状部分が構成されている。また、突出スリーブ
54の径方向外方には、内周部分に雌ねじ溝が切られた
ナット状部を、外周部分にかさ歯車部を、それぞれ備え
た伝動歯車70が配設され、スラストベアリング72お
よびブッシュ74を介して回転可能に支持されており、
該伝動歯車70のナット状部が、突出スリーブ54の大
径部66のボルト状部分に対して螺合されている。更に
また、伝動歯車70の外方には軸付かさ歯車76が配設
され、軸部がスラストベアリング78,80およびブッ
シュ82を介して中心軸回りに回転可能に支持されてお
り、該軸付かさ歯車76のかさ歯車部が、伝動歯車70
のかさ歯車部に対して噛合されている。なお、軸付かさ
歯車76における軸部の外方先端部は、可動金型24の
側面に向かって延びており、この先端部に対して駆動ハ
ンドル84が装着されている。
【0023】これにより、駆動ハンドル84を人力で回
転させることにより、回転駆動力が、軸付かさ歯車76
を介して伝動歯車70に及ぼされて、伝動歯車70が回
転せしめられ、以て、伝動歯車70のナット状部と突出
スリーブ54のボルト状部分とのねじ送り作用により、
該突出スリーブ54が軸方向に突出/後退変位されるよ
うになっているのである。そして、大径部66のアウタ
スリーブ40に対する当接によって位置規定される突出
スリーブ54の突出位置においては、図2に示されてい
るように、突出スリーブ54の先端部が可動側キャビテ
ィ形成面42から大きく突出せしめられる一方、大径部
66の支持ブロック68に対する当接によって位置規定
される突出スリーブ54の後退位置においては、図3に
示されているように、突出スリーブ54の先端面の可動
側キャビティ形成面42からの突出量が小さくされるよ
うになっている。なお、突出スリーブ54が後退移動せ
しめられた際にも、突出スリーブ54の外周面に対する
スタンパ44の嵌合状態は維持されており、突出スリー
ブ54によるスタンパ44の位置決め機能が有効に発揮
され得るようになっている。
【0024】また、特に本実施例では、突出位置におけ
る突出スリーブ54の突出量:h1(図2参照)が、装
着されるスタンパ44の厚さよりも十分に大きくなるよ
うに、好ましくはh1=1〜5mm程度に設定されると共
に、後退位置における突出スリーブ54の突出量:h2
(図3参照)が、装着されるスタンパ44の厚さと同一
又は略同一となるように、一般にh2=0.3mm程度
に設定される。また、図3に示されている如く、本実施
例では、エジェクタスリーブ56の突出先端面も、後退
位置において、後退位置せしめられた突出スリーブ54
の先端面と略面一となるようにされている。
【0025】このような構造とされた成形用型を用いて
光ディスク基板を成形するに際しては、例えば、スタン
パ44を可動側キャビティ形成面42の所定位置にセッ
トする場合に、図2に示されているように、駆動ハンド
ル84で軸付かさ歯車76を回転させて突出スリーブ5
4を突出位置せしめた状態下で、該突出スリーブ54の
外周面に対してスタンパ44の中心孔64を嵌め合わ
せ、その後、該スタンパ44を軸方向に押し込んで、ス
タンパ44を可動側キャビティ形成面42上に導いてセ
ットする。また、可動金型24の負圧エア通路46,4
8を負圧源に接続することにより、可動側キャビティ形
成面42に重ね合わされたスタンパ44に吸引力を及ぼ
して可動側キャビティ形成面42上に吸着保持せしめ
る。
【0026】その後、駆動ハンドル84で軸付かさ歯車
76を回転させて突出スリーブ54を後退位置に移動さ
せることにより、図3に示されている如く、スタンパ4
4の中心孔64に嵌め合わされた突出スリーブ54を、
その先端面がスタンパ44の表面と面一又は略面一とな
るまで後退させる。そして、その後、可動金型24に固
定金型22を型合わせおよび型締めして両金型24,2
2間に成形キャビティ26を形成し、該成形キャビティ
26に所定の樹脂材料を射出充填することによって、デ
ィスク基板の成形を行う。
【0027】従って、上述の如き構造とされた成形用型
を用いて光ディスク基板を成形すれば、スタンパ44を
突出スリーブ54に嵌め合わせて可動側キャビティ形成
面42上で位置決めセットするに際して、突出スリーブ
54が可動側キャビティ形成面42から大きく突出せし
められることから、該突出スリーブ54に対するスタン
パ44の嵌め合わせを容易に行うことが出来ると共に、
突出スリーブ54に対してスタンパ44が確実に嵌め合
わされているか否かを目視で容易に確認することが可能
であり、スタンパ44を良好なる作業性と優れた確実性
をもってセットすることが出来るのである。
【0028】しかも、樹脂材料の射出充填時には、突出
スリーブ54が後退させられてスタンパ44の表面と略
面一とされることにより、該突出スリーブ54の成形キ
ャビティ26内への突出が回避されることから、充填樹
脂材料の流動性が突出スリーブ54によって阻害される
ようなことがなく、樹脂材料の流動性阻害等に起因する
複屈折等の品質低下が防止されて、製品である光ディス
ク基板の品質とその安定性が有利に確保され得る。
【0029】また、突出スリーブ54の後退移動によ
り、該突出スリーブ54の成形キャビティ26内への突
出が回避されることから、突出スリーブ54によって光
ディスク基板に凹所等が形成されるようなこともなく、
光ディスク基板の内周部分が平滑面をもって形成される
のであり、それ故、凹所が形成されることに起因する製
品のソリ等の製品不良が防止されると共に、ディスク基
板における印刷や信号記録のための領域が内周側にまで
有利に確保され得る。
【0030】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0031】例えば、案内スリーブ54を軸方向に突出
/後退作動せしめる機構は、例示の如きねじ送り機構で
ある必要はなく、ラック・ピニオン機構やカム機構等に
よって案内スリーブ54を軸方向に突出/後退作動せし
めることも可能である。
【0032】また、案内スリーブ54の駆動手段は、例
示の如き人力による歯車駆動手段である必要はなく、電
動駆動手段や油圧駆動手段等を採用することも可能であ
る。
【0033】さらに、案内スリーブ54によって、成形
されたディスク基板を離型させるためのエジェクタ機構
を構成することも可能である。
【0034】また、前記実施例では、スタンパ44が可
動金型24側に装着されるようになっていたが、それに
代えて、或いはそれに加えて、固定金型22側にスタン
パが装着されるようにされた成形用型に対しても、本発
明は、同様に適用され得る。
【0035】更にまた、前記実施例では、本発明に従う
構造とされた光ディスク基板の成形用型の一具体例につ
いて説明したが、光磁気ディスク基板の成形用型等にも
同様に、本発明が適用可能であることは、勿論である。
【0036】また、前記実施例では、可動側キャビティ
形成面42に対してスタンパ44が負圧エアによって吸
引吸着されるようになっていたが、その他、電磁石等を
用いた磁力などによってスタンパを可動側キャビティ形
成面に吸引吸着させても良い。
【0037】さらに、前記実施例では、案内スリーブ5
4の突出位置において、該案内スリーブ54の外周面に
嵌め合わせたスタンパ44を、軸方向に押し込んで可動
側キャビティ形成面42上にセットする場合を説明した
が、案内スリーブ54の突出位置においてスタンパ44
を嵌め合わせた後、該案内スリーブ54を後退位置に移
動させることにより、スタンパ44が案内スリーブ54
と共に可動側キャビティ形成面42上に導かれてセット
されることとなるところから、案内スリーブ54の後退
移動前にスタンパ44を軸方向に押し込むことは、必ず
しも必要でない。
【0038】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての光ディスク基板の成
形用型の概略構造を示す断面図である。
【図2】図1に示された成形用型を用いた成形操作の一
工程を説明するために、可動金型の要部を拡大して示す
断面説明図である。
【図3】図1に示された成形用型を用いた成形操作の別
の工程を説明するために、可動金型の要部を拡大して示
す断面説明図である。
【図4】本発明の基礎となった従来構造のディスク基板
の成形用型を概略的に示す断面説明図である。
【図5】本発明の基礎となったディスク基板の成形用型
の別の構造例を概略的に示す断面説明図である。
【符号の説明】
22 固定金型 24 可動金型 26 ディスク成形キャビティ 32 固定側キャビティ形成面 42 可動側キャビティ形成面 44 スタンパ 46,48 負圧エア通路 54 突出スリーブ 64 中心孔 70 伝動歯車 76 軸付かさ歯車 84 駆動ハンドル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型および可動金型の少なくとも一方の金
    型におけるキャビティ形成面に円環板状のスタンパを装
    着し、該スタンパの内周部分を該キャビティ形成面に吸
    引吸着して保持せしめるようにしたディスク基板の成形
    用型において、 前記キャビティ形成面の中央部分に突出せしめられて、
    前記スタンパの中心孔が外周面に嵌め合わされる案内ス
    リーブを、突出方向に往復移動可能に設けたことを特徴
    とするディスク基板の成形用型。
  2. 【請求項2】 ディスク基板の成形用型におけるキャビ
    ティ形成面に円環板状のスタンパを装着し、該スタンパ
    の内周部分を該キャビティ形成面に吸引吸着させて保持
    せしめるに際して、 前記キャビティ形成面の中央部分に案内スリーブを突出
    させて、該案内スリーブの外周面に前記スタンパの中心
    孔を嵌め合わせることにより、該スタンパを該キャビテ
    ィ形成面上で位置決めする工程と、 前記スタンパの中心孔に嵌合された前記案内スリーブを
    後退させて、該案内スリーブの突出先端面を、前記キャ
    ビティ形成面に重ね合わされた該スタンパの表面と面一
    又は略面一とする工程とを、含むことを特徴とするディ
    スク基板の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101245171B (zh) * 2007-02-13 2011-10-26 上海普利特复合材料有限公司 长纤维增强丙烯腈-丁二烯-苯乙烯/聚酰胺复合材料及其制备方法

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