JPH08258087A - ディスク基板の成形用型 - Google Patents

ディスク基板の成形用型

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JPH08258087A
JPH08258087A JP6230095A JP6230095A JPH08258087A JP H08258087 A JPH08258087 A JP H08258087A JP 6230095 A JP6230095 A JP 6230095A JP 6230095 A JP6230095 A JP 6230095A JP H08258087 A JPH08258087 A JP H08258087A
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JP
Japan
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stamper
forming surface
mold
cavity forming
molding
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JP6230095A
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English (en)
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Ikuo Asai
郁夫 浅井
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
    • B29C2045/264Holders retaining the inner periphery of the stamper

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタンパの内周縁部に打ち抜きバリが発生し
た場合にも、ディスク成形型のキャビティ形成面に対し
てスタンパを密着させて装着できるようにすること。 【構成】 金型24のキャビティ形成面42に突設され
た位置決め突部54にスタンパ44の中心孔64を嵌め
合わせて位置決めすると共に、該スタンパ44を吸引吸
着してキャビティ形成面42上に保持せしめるようにし
たディスク基板の成形用型において、位置決め突部54
の外周面に沿って延びる環状凹部88を、キャビティ形
成面42に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等
の製造に用いられるディスク基板の成形用型に係り、特
にスタンパを用いてディスク基板を成形するディスク基
板の成形用型に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、光ディスクや光磁気ディスク等の
製造に用いられるディスク基板の製造は、互いに型合わ
せされて成形キャビティを形成する固定金型と可動金型
からなる成形型を用い、それら固定金型と可動金型の少
なくとも一方の金型のキャビティ形成面に対して、情報
信号に対応する凹凸パターン(ピット)や記録トラック
を構成するプリグルーブを形成する円環板状のスタンパ
を重ね合わせて装着した後、かかる成形キャビティ内に
所定の樹脂材料を充填することによって行われる。
【0003】ところで、ディスク基板を成形するための
成形型においては、従来から、特公平5−13537号
公報等に開示されているように、金型に螺着されたスタ
ンパ押えによりスタンパの内周縁部を押えることによっ
て、スタンパをキャビティ形成面上に位置決め保持する
ようになっているが、近年、スタンパの装着や交換を容
易とするために、スタンパの内周縁部を負圧空気や磁力
等で吸引吸着してキャビティ形成面上に保持するように
した成形型が提案されている。また、このような成形型
では、一般に、図6に示されている如く、スタンパ10
が装着されるキャビティ形成面12の中心部に円形の位
置決め突部14が設けられており、この位置決め突部1
4の外周面にスタンパ10の中心孔16を嵌め合わせる
ことによって、スタンパ10が位置決めされるようにな
っている。なお、図6中、18は空気通路であり、この
空気通路18を通じて、負圧吸引力がスタンパ10の背
面に及ぼされるようになっている。
【0004】ところが、スタンパは、一般に、ピットや
プリグルーブ等を形成するための凹凸が付されたニッケ
ル等の薄肉金属板から成り、内外周部分を共に円形に打
ち抜くことによって円環板形状に成形されるために、内
外周部分に打ち抜きバリが発生し易い。そのために、ス
タンパ10をキャビティ形成面12に重ね合わせた際、
スタンパ10の内周縁部に発生したバリによって、スタ
ンパ10の内周部分がキャビティ形成面12に密着せず
に浮き上がってしまい、成形キャビティ内に突出するこ
とから、成形されるディスク基板に凹部となって表れ、
ディスク基板に対して形状、更には性能上の悪影響が及
ぼされるおそれがあった。
【0005】そして、特に、スタンパの内周部分を負圧
力等によってキャビティ形成面上に吸引吸着する構造の
成形型においては、金型に螺着されたスタンパ押えによ
りスタンパの内周縁部を押える構造の成形型に比べて、
スタンパの内周側端縁部の形状までがディスク基板に忠
実に再現されることから、上述の如きスタンパ内周縁部
の打ち抜きバリによる悪影響がより大きな問題となる。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、スタンパ内周縁部の打ち抜きバリに起因す
るディスク基板への悪影響が防止されて、優れた品質と
安定性をもってディスク基板を成形することの出来る、
改良された構造のディスク基板の成形用型を提供するこ
とにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに型合わせされて成形
キャビティを形成する固定金型および可動金型の少なく
とも一方の金型におけるキャビティ形成面に円環板状の
スタンパを装着し、該スタンパの中心孔を該キャビティ
形成面の中央部分に突出形成された位置決め突部に嵌め
合わせて位置決めすると共に、かかるスタンパの内周部
分を該キャビティ形成面に吸引吸着して保持せしめるよ
うにしたディスク基板の成形用型において、前記スタン
パが重ね合わされる前記キャビティ形成面に対して、該
スタンパの内周縁部が位置せしめられる前記位置決め突
部の外周面に沿って周方向に延びる環状凹部を形成した
ことにある。
【0008】また、本発明に従う構造とされたディスク
基板の成形用型における好ましい第一の態様において
は、前記位置決め突部が、前記スタンパが重ね合わされ
る前記キャビティ形成面とは別部材で形成されて、該キ
ャビティ形成面の中央部分に設けられた配設孔に嵌め込
まれて組み付けられると共に、該配設孔における開口部
が切り欠かれて前記環状凹部が形成される。
【0009】さらに、本発明に従う構造とされたディス
ク基板の成形用型における好ましい第二の態様において
は、前記スタンパが重ね合わされる前記キャビティ形成
面とは別部材で形成されて、該キャビティ形成面の中央
部分に設けられた配設孔に嵌め込まれて組み付けられる
前記位置決め突部が、前記キャビティ形成面から突出方
向に往復移動可能に配設された案内スリーブによって構
成される。
【0010】
【作用・効果】本発明に従う構造とされたディスク基板
の成形用型においては、スタンパの内周縁部に打ち抜き
バリがあっても、キャビティ形成面に重ね合わせた際、
かかる打ち抜きバリが環状凹部に入り込んで収容される
ことにより、スタンパをキャビティ形成面に対して内周
部分まで有利に密着して重ね合わせることが出来る。
【0011】従って、スタンパの内周縁部に内抜きバリ
があっても、スタンパがキャビティ形成面から浮き上が
って成形キャビティ内に突出することが防止され、成形
されるディスク基板に対する悪影響が有効に回避され得
るのである。
【0012】また、本発明の好ましい第一の態様に係る
ディスク基板の成形用型においては、キャビティ形成面
の中央部分に設けられた配設孔の開口角部を、例えば三
角状断面や矩形状断面,円弧状断面等で切り欠くことに
よって、環状凹部を容易に形成することが出来る。
【0013】さらに、本発明の好ましい第二の態様に係
るディスク基板の成形用型においては、案内スリーブを
突出位置せしめてキャビティ形成面上に大きく突出させ
た状態下で、該案内スリーブの外周面にスタンパの中心
孔を嵌め合わせることが出来ることから、スタンパの装
着作業性が向上されると共に、かかる案内スリーブを後
退位置せしめることにより、ディスク基板の成形時に案
内スリーブの突出量を抑えることが出来ることから、該
案内スリーブの成形キャビティ内への突出に起因する充
填樹脂材料の流動性の悪化やディスク基板における凹所
の形成等が効果的に回避され得るのである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、詳細に説明する。
【0015】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の光ディスク基板の成形用型が示されている。この成形
型は、固定金型22と可動金型24を備えており、図示
はされていないが、固定金型22が型締装置の固定盤に
取り付けられる一方、可動金型24が型締装置の可動盤
に取り付けられて支持せしめられ、可動盤の固定盤に対
する接近/離隔方向への駆動によって、それら固定金型
22と可動金型24が型開閉されるようになっている。
そして、図示されているように、固定金型22と可動金
型24が型合わせされることにより、型合わせ面間にデ
ィスク成形キャビティ26が形成されるようになってい
る。
【0016】より詳細には、固定金型22は、成形キャ
ビティ26の形成側に固定ミラーブロック28を備えて
いると共に、該固定ミラーブロック28の中央部分を貫
通してセンタブッシュ30が装着固定されており、これ
ら固定ミラーブロック28の表面とセンタブッシュ30
の軸方向端面によって固定側キャビティ形成面32が構
成されている。また、センタブッシュ30の中心孔には
スプルブッシュ34が固定的に組み付けられており、こ
のスプルブッシュ34を通じて、図示しない射出装置の
ノズルから射出された樹脂材料が、成形キャビティ26
に導かれて充填されるようになっている。更に、固定金
型22の内部には、圧縮エア通路36が形成されてお
り、この圧縮エア通路36を通じて導かれた圧縮空気
が、固定ミラーブロック28とセンタブッシュ30との
隙間を通じて固定側キャビティ形成面32に噴出される
ようになっている。そして、この固定側キャビティ形成
面32に噴出される圧縮空気により、成形キャビティ2
6で成形された光ディスク基板が、型開き時に固定金型
22から離型されるようになっているのである。
【0017】なお、スプルブッシュ34の成形キャビテ
ィ26側の端面は、センタブッシュ30の軸方向端面よ
りも僅かに軸方向内方に引っ込んで位置せしめられてお
り、それによって、センタブッシュ30における成形キ
ャビティ26側の開口周縁部により、光ディスク基板の
中央穴を打ち抜く雌カッタが構成されている。
【0018】また一方、可動金型24は、成形キャビテ
ィ26の形成側に可動ミラーブロック38を備えている
と共に、該可動ミラーブロック38の中央部分を貫通し
てアウタスリーブ40が装着固定されており、これら可
動ミラーブロック38の表面とアウタスリーブ40の軸
方向端面によって可動側キャビティ形成面42が構成さ
れている。そして、この可動側キャビティ形成面42に
対して、情報信号に対応する微小な突起を表面に有する
円環板状のスタンパ44(図3参照)が装着されるよう
になっているのである。
【0019】また、可動金型24の内部には、負圧エア
通路46,48が形成されており、負圧エア通路46を
通じて及ぼされる負圧吸引力が、可動ミラーブロック3
8とアウタスリーブ40との隙間を通じて、可動側キャ
ビティ形成面42にセットされるスタンパ44の内周部
分に作用せしめられるようになっていると共に、負圧エ
ア通路48を通じて及ぼされる負圧吸引力が、可動ミラ
ーブロック38に穿孔された吸引孔50を通じて、可動
側キャビティ形成面42にセットされるスタンパ44の
外周部分に作用せしめられるようになっている。そし
て、これら負圧エア通路46,48を通じて及ぼされる
負圧吸引力によって、スタンパ44が可動側キャビティ
形成面42上に吸引吸着されるようになっているのであ
る。なお、可動ミラーブロック38の外周縁部には、略
鉤型断面形状の押えリング52が固着されており、この
押えリング52によっても、スタンパ44の外周縁部が
可動側キャビティ形成面42上に拘束されるようになっ
ている。
【0020】さらに、図2にも拡大して示されているよ
うに、可動金型24の中央部分には、アウタスリーブ4
0の内孔において、それぞれ略円筒形状を有する突出ス
リーブ54,エジェクタスリーブ56,雄カッタスリー
ブ58およびインナスリーブ60が、互いに順次内挿さ
れて軸方向に相対移動可能に配設されていると共に、最
内周部に配されたインナスリーブ60の内部にはエジェ
クタピン62が軸方向に移動可能に挿通配置されてい
る。突出スリーブ54およびエジェクタスリーブ56
は、可動側キャビティ形成面42から僅かに突出せしめ
られ、固定金型22のセンタブッシュ30に対して所定
距離を隔てて対向位置せしめられて、かかる対向面間に
おいて成形キャビティ26の一部を形成するようになっ
ていると共に、突出スリーブ54の外周面にスタンパ4
4の中心孔64が嵌め合わされることにより、スタンパ
44が可動側キャビティ形成面42上で位置決めされる
ようになっている。また、雄カッタスリーブ58,イン
ナスリーブ60およびエジェクタピン62は、固定金型
22のスプルブッシュ34に対して所定距離を隔てて対
向位置せしめられ、かかる対向面間においてスプル部分
を通じて導かれた樹脂材料を成形キャビティ26に導く
ランナ部分を形成するようになっている。
【0021】そして、固定金型22と可動金型24の型
締状態下、スプルブッシュ34のスプル部分を通じて射
出された樹脂材料を、ランナ部分を通じて成形キャビテ
ィ26に充填することによって、スタンパ44の情報
(ピット)が転写されたディスク基板が成形されるよう
になっており、そこにおいて、樹脂材料の成形キャビテ
ィ26への充填後に雄カッタスリーブ58を突出させて
センタブッシュ30の内孔に嵌入させることにより、デ
ィスク基板の中央穴が打ち抜かれる一方、樹脂材料が冷
却,固化して型開きされた後に、エジェクタスリーブ5
6およびエジェクタピン62を突出させることにより、
成形されたディスク基板およびスプル・ランナが離型さ
れて取り出されるようになっているのである。なお、可
動金型24の内部には、圧縮エア通路65が形成されて
いると共に、この圧縮エア通路65を通じて導かれた圧
縮空気が突出スリーブ54とエジェクタスリーブ56と
の隙間を通じて可動側キャビティ形成面42に噴出され
るようになっており、かかる圧縮空気の噴出によって、
成形されたディスク基板の離型が補助されるようになっ
ている。
【0022】また、突出スリーブ54は、エジェクタス
リーブ56の外周面上を摺動可能とされて軸方向に相対
移動せしめられるようになっている。更にまた、突出ス
リーブ54の軸方向内方端部は、軸方向所定長さに亘っ
て、外径が大きな大径部66とされており、この大径部
66の軸方向両端面が、アウタスリーブ40乃至は支持
ブロック68に当接されることにより、突出スリーブ5
4の軸方向両側の移動端が規定されるようになってい
る。
【0023】さらに、突出スリーブ54の大径部66の
外周面には雄ねじ溝が切られており、大径部66によっ
てボルト状部分が構成されている。また、突出スリーブ
54の径方向外方には、内周部分に雌ねじ溝が切られた
ナット状部を、外周部分にかさ歯車部を、それぞれ備え
た伝動歯車70が配設され、スラストベアリング72お
よびブッシュ74を介して回転可能に支持されており、
該伝動歯車70のナット状部が、突出スリーブ54の大
径部66のボルト状部に対して、螺合されている。更に
また、伝動歯車70の外方には軸付かさ歯車76が配設
され、軸部がスラストベアリング78,80およびブッ
シュ82を介して中心軸回りに回転可能に支持されてお
り、該軸付かさ歯車76のかさ歯車部が、伝動歯車70
のかさ歯車部に対して噛合されている。なお、軸付かさ
歯車76における軸部の外方先端部は、可動金型24の
側面に向かって延びており、この先端部に対して駆動ハ
ンドル84が装着されている。
【0024】これにより、駆動ハンドル84を人力で回
転させることにより、回転駆動力が、軸付かさ歯車76
を介して伝動歯車70に及ぼされて、該伝動歯車70が
回転せしめられ、以て、伝動歯車70のナット状部と突
出スリーブ54のボルト状部とのねじ送り作用により、
該突出スリーブ54が軸方向に突出/後退変位されるよ
うになっているのである。そして、大径部66のアウタ
スリーブ40に対する当接によって位置規定される突出
スリーブ54の突出位置においては、図2に示されてい
るように、突出スリーブ54の先端部が可動側キャビテ
ィ形成面42から大きく突出せしめられる一方、大径部
66の支持ブロック68に対する当接によって位置規定
される突出スリーブ54の後退位置においては、図3に
示されているように、突出スリーブ54の先端面の可動
側キャビティ形成面42からの突出量が小さくされるよ
うになっている。なお、突出スリーブ54が後退移動せ
しめられた際にも、突出スリーブ54の外周面に対する
スタンパ44の嵌合状態は維持されており、突出スリー
ブ54によるスタンパ44の位置決め機能が有効に発揮
され得るようになっている。
【0025】また、特に本実施例では、突出位置におけ
る突出スリーブ54の突出量:h1(図2参照)が、装
着されるスタンパ44の厚さよりも十分に大きくなるよ
うに、好ましくはh1=1〜5mm程度に設定されると共
に、後退位置における突出スリーブ54の突出量:h2
(図3参照)が、装着されるスタンパ44の厚さと略同
一となるように、一般にh2=0.3mm程度に設定さ
れる。また、図3に示されている如く、本実施例では、
エジェクタスリーブ56の突出先端面も、後退位置にお
いて、後退位置せしめられた突出スリーブ54の先端面
と略面一となるようにされている。
【0026】さらに、このような突出スリーブ54が内
挿されて組み付けられるアウタスリーブ40は、図4に
も示されているように、可動側キャビティ形成面42を
構成する先端面86側の開口部における内周縁部87が
周方向全周に亘って角切り状にカットされており、それ
によって、内挿される突出スリーブ54の外周面との間
に、略三角断面を有し可動側キャビティ形成面42側に
開口する環状凹部88が形成されるようになっている。
即ち、この環状凹部88は、可動側キャビティ形成面4
2に装着されるスタンパ44の内周縁部に対応する位置
において、突出スリーブ54の外周面に沿って周方向に
連続して形成されている。
【0027】これにより、図5に示されているように、
スタンパ44の内周縁部に、スタンパ形成時の打ち抜き
バリ90が発生している場合にも、スタンパ44の中心
孔64を突出スリーブ54に嵌め合わせ、該スタンパ4
4を可動側キャビティ形成面42上に重ね合わせて装着
した際に、打ち抜きバリ90が環状凹部88に入り込ん
で収容されるようになっているのである。
【0028】なお、環状凹部88の大きさは、スタンパ
44に発生する打ち抜きバリ90の大きさに応じて、該
打ち抜きバリ90を完全に収容し得るように適宜に設定
されるものであり、特に限定されるものではないが、環
状凹部88を余り大きくすると樹脂材料の充填圧による
スタンパ44の変形等が問題となるおそれがあることか
ら、一般に、開口幅および深さの各寸法を0.05〜
0.2mmの範囲で設定することが望ましい。その際、開
口幅と深さは、互いに同一に設定する必要はない。
【0029】このような構造とされた成形用型を用いて
光ディスク基板を成形するに際しては、例えば、スタン
パ44を可動側キャビティ形成面42の所定位置にセッ
トする場合に、図1に示されているように、駆動ハンド
ル84で軸付かさ歯車76を回転させて突出スリーブ5
4を突出位置せしめた状態下で、該突出スリーブ54の
外周面に対してスタンパ44の中心孔64を嵌め合わ
せ、その後、該スタンパ44を軸方向に押し込んで、ス
タンパ44を可動側キャビティ形成面42上に導いてセ
ットする。また、可動金型24の負圧エア通路46,4
8を負圧源に接続することにより、可動側キャビティ形
成面42に重ね合わされたスタンパ44に吸引力を及ぼ
して可動側キャビティ形成面42上に吸着保持せしめ
る。
【0030】その後、駆動ハンドル84で軸付かさ歯車
76を回転させて突出スリーブ54を後退位置に移動さ
せることにより、図3に示されている如く、スタンパ4
4の中心孔64に嵌め合わされた突出スリーブ54を、
その先端面がスタンパ44の表面と面一又は略面一とな
るまで後退させる。そして、その後、可動金型24に固
定金型22を型合わせおよび型締めして両金型24,2
2間に成形キャビティ26を形成し、該成形キャビティ
26に所定の樹脂材料を射出充填することによって、デ
ィスク基板の成形を行う。
【0031】そこにおいて、上述の如き構造とされた成
形用型においては、スタンパ44を可動側キャビティ形
成面42に重ね合わせて装着するに際して、スタンパ4
4の内周縁部に打ち抜きバリ90が存在していても、該
打ち抜きバリ90が環状凹部88に入り込んで収容され
ることから、打ち抜きバリ90の可動側キャビティ形成
面42への当接によってスタンパ44が浮き上がること
がなく、スタンパ44が内周縁部まで可動側キャビティ
形成面42に対して有利に密着されることとなる。
【0032】それ故、成形キャビティ26への樹脂材料
の充填時にスタンパ44が成形キャビティ26内に突出
して樹脂材料の流動性が阻害されることに起因する、デ
ィスク基板における複屈折の悪化等が防止されて良好な
る製品品質が確保され得ると共に、スタンパ44が成形
キャビティ26内に突出位置せしめられることに起因す
る、ディスク基板の内周縁部の形状異常も効果的に防止
されて優れた製品形状を安定して得ることが出来るので
ある。
【0033】また、本実施例では、スタンパ44の中心
孔64が嵌め合わされる突出スリーブ54が、スタンパ
44が重ね合わされる可動側キャビティ形成面42を構
成するアウタスリーブ40とは別部材にて構成されてい
ることから、突出スリーブ54が装着されるアウタスリ
ーブ40の配設孔92の開口周縁部を角切り状にカット
するだけで、目的とする環状凹部88を形成することが
出来、優れた金型製作性が発揮され得る。
【0034】さらに、本実施例の可動金型24において
は、突出スリーブ54が可動側キャビティ形成面42か
ら軸方向に突出/後退駆動されるようになっており、ス
タンパ44を突出スリーブ54に嵌め合わせて可動側キ
ャビティ形成面42上で位置決めセットするに際して、
突出スリーブ54が可動側キャビティ形成面42から大
きく突出せしめられることから、該突出スリーブ54に
対するスタンパ44の嵌め合わせを容易に行うことが出
来ると共に、突出スリーブ54に対してスタンパ44が
確実に嵌め合わされているか否かを目視で容易に確認す
ることが可能であり、スタンパ44を良好なる作業性と
優れた確実性をもってセットすることが出来るといった
利点もある。
【0035】しかも、本実施例の可動金型24において
は、樹脂材料の射出充填時に、突出スリーブ54が後退
させられてスタンパ44の表面と略面一とされることに
より、該突出スリーブ54の成形キャビティ26内への
突出が回避されることから、充填樹脂材料の流動性が突
出スリーブ54によって阻害されるようなことがないの
であり、それ故、突出スリーブ54が成形キャビティ2
6内に突出して樹脂材料の流動性が阻害されることに起
因する複屈折の悪化等といった製品品質低下も効果的に
防止されて、光ディスク基板の品質とその安定性が一層
有利に確保され得るのである。
【0036】また、本実施例の可動金型24において
は、突出スリーブ54の後退移動により、該突出スリー
ブ54の成形キャビティ26内への突出が回避されるこ
とから、突出スリーブ54によって光ディスク基板の表
面に凹所等が形成されるようなこともなく、そのような
凹所に起因するソリ等の製品不良が防止されると共に、
ディスク基板における印刷や信号記録のための領域が内
周側にまで有利に確保されるといった効果も発揮される
こととなる。
【0037】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0038】例えば、環状凹部の断面形状は何等限定さ
れるものでなく、例示の如き三角断面の他、矩形断面や
円弧状断面など、スタンパに生ずる打ち抜きバリを収容
し得る各種の断面形状が、適当な大きさで採用され得
る。
【0039】また、スタンパを位置決めするための位置
決め突部は、必ずしもキャビティ形成面と別部材とする
必要がなく、かかる位置決め突部を別部材としてキャビ
ティ形成面に対して突出方向に往復移動可能に構成する
ことも、必ずしも必要ではない。例えば、図6に示され
ているように、位置決め突部14がキャビティ形成面1
2と一体的に形成された従来構造の成形用型において、
位置決め突起14の外周縁部に沿って周方向に連続して
延びる凹溝状形態をもって環状凹部を形成することも可
能である。
【0040】さらに、仮に前記実施例の如く、位置決め
突部(突出スリーブ54)をキャビティ形成面と別体構
造とし、突出方向に往復移動可能に構成するに際して
も、突出スリーブ54を軸方向に突出/後退作動せしめ
る機構は、例示の如きねじ送り機構である必要はなく、
ラック・ピニオン機構やカム機構等によって突出スリー
ブ54を軸方向に突出/後退作動せしめることが可能で
あり、また、案内スリーブ54の駆動手段として、例示
の如き人力による歯車駆動手段に代えて、電動駆動手段
や油圧駆動手段等の各種の駆動手段を採用することも可
能である。
【0041】また、前記実施例の如く、キャビティ形成
面と別体構造とされて突出方向に往復移動可能とされた
案内スリーブ54を採用する場合には、かかる案内スリ
ーブ54によって、成形されたディスク基板を離型させ
るためのエジェクタ機構を構成することも可能である。
【0042】また、前記実施例では、スタンパ44が可
動金型24側に装着されるようになっていたが、それに
代えて、或いはそれに加えて、固定金型22側にスタン
パが装着されるようにされた成形用型に対しても、本発
明は、同様に適用され得る。
【0043】更にまた、前記実施例では、本発明に従う
構造とされた光ディスク基板の成形用型の一具体例につ
いて説明したが、光磁気ディスク基板の成形用型等にも
同様に、本発明が適用可能であることは、勿論である。
【0044】また、前記実施例では、可動側キャビティ
形成面42に対してスタンパ44の内周部分が負圧エア
によって吸引吸着されるようになっていたが、その他、
電磁石等を用いた磁力などによってスタンパを可動側キ
ャビティ形成面に吸引吸着させても良い。
【0045】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての光ディスク基板の成
形用型の概略構造を示す断面図である。
【図2】図1に示された成形用型を用いた成形操作の一
工程を説明するために、可動金型の要部を拡大して示す
断面説明図である。
【図3】図1に示された成形用型を用いた成形操作の別
の工程を説明するために、可動金型の要部を拡大して示
す断面説明図である。
【図4】図1に示された成形用型を構成するアウタスリ
ーブの断面を示す斜視説明図である。
【図5】スタンパにおける打ち抜きバリの発生状態を説
明するための要部拡大断面図である。
【図6】本発明の基礎となった従来構造のディスク基板
の成形用型を概略的に示す断面説明図である。
【符号の説明】
22 固定金型 24 可動金型 26 ディスク成形キャビティ 32 固定側キャビティ形成面 42 可動側キャビティ形成面 44 スタンパ 46,48 負圧エア通路 54 突出スリーブ 64 中心孔 88 環状凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに型合わせされて成形キャビティを
    形成する固定金型および可動金型の少なくとも一方の金
    型におけるキャビティ形成面に円環板状のスタンパを装
    着し、該スタンパの中心孔を該キャビティ形成面の中央
    部分に突出形成された位置決め突部に嵌め合わせて位置
    決めすると共に、かかるスタンパの内周部分を該キャビ
    ティ形成面に吸引吸着して保持せしめるようにしたディ
    スク基板の成形用型において、 前記スタンパが重ね合わされる前記キャビティ形成面に
    対して、該スタンパの内周縁部が位置せしめられる前記
    位置決め突部の外周面に沿って周方向に延びる環状凹部
    を形成したことを特徴とするディスク基板の成形用型。
  2. 【請求項2】 前記位置決め突部が、前記スタンパが重
    ね合わされる前記キャビティ形成面とは別部材で形成さ
    れて、該キャビティ形成面の中央部分に設けられた配設
    孔に嵌め込まれて組み付けられていると共に、該配設孔
    における開口部が切り欠かれて前記環状凹部が形成され
    ている請求項1に記載のディスク基板の成形用型。
  3. 【請求項3】 前記位置決め突部が、前記キャビティ形
    成面から突出方向に往復移動可能に配設された案内スリ
    ーブによって構成されている請求項2に記載のディスク
    基板の成形用型。
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