JP2002197721A - 光ディスクおよびその成形用金型装置 - Google Patents

光ディスクおよびその成形用金型装置

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JP2002197721A
JP2002197721A JP2000393549A JP2000393549A JP2002197721A JP 2002197721 A JP2002197721 A JP 2002197721A JP 2000393549 A JP2000393549 A JP 2000393549A JP 2000393549 A JP2000393549 A JP 2000393549A JP 2002197721 A JP2002197721 A JP 2002197721A
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optical disk
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optical disc
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JP2000393549A
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Toshihiro Kayahara
敏裕 茅原
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時に光ディスクに生じるバリによる悪影
響を確実に回避して、光ディスクの回転時の面振れを防
ぐ。 【解決手段】 光ディスクを成形する金型装置の可動型
42は、光ディスクの情報記録部を形成するコアブロック
76の他に、光ディスクの内周部を形成するエア吹き出し
入子92、突き出しスリーブ96およびゲートカットスリー
ブ101などを有する。エア吹き出し入子92における光デ
ィスクを形成する面に凹部116を形成することにより、
光ディスクにおける情報記録部よりも内周側に、この情
報記録部の表面よりも高さ0.04mm以上突出した環状の凸
部を形成する。コアブロック76とエア吹き出し入子92と
の間などの隙間により光ディスクにバリが生じても、こ
のバリではなく前記凸部が光ディスクドライブ装置にお
いてターンテーブルやハブに接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(コン
パクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)
などの光ディスクおよびその成形用金型装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】DVDなどの光ディス
ク1(図8に図示)は、その基板が一般的に樹脂により
射出成形される。この射出成形においては、例えば図9
に示すように、一対の型体である固定型11および可動型
12を型閉して、これら固定型11および可動型12間に製品
キャビティ13を形成し、この製品キャビティ13に成形材
料である溶融した樹脂を充填し、この製品キャビティ13
内の樹脂すなわち光ディスク1が固化した後、固定型11
および可動型12を型開して成形された光ディスク1を取
り出すようにしている。
【0003】光ディスク1の成形用の金型装置において
は、前記固定型11および可動型12は、それぞれ製品キャ
ビティ13を形成する面を複数の部材により形成している
のが一般的である。例えば図9に示す金型装置では、固
定型11は、光ディスク1の情報記録部2のグルーブ部や
ランド部などを形成するスタンパー14を取り付けるキャ
ビティブロック15と、このキャビティブロック15の外周
部に固定され前記スタンパー14の外周部を押える環状の
外周スタンパー押え(図示していない)と、前記キャビ
ティブロック15の中央部に貫通状態で固定され前記スタ
ンパー14の内周部を押える筒状の内周スタンパー押え16
と、この内周スタンパー押え16内に嵌合されたスプルー
ブッシュ17などを備えている。また、可動型12は、光デ
ィスク1の情報記録部2の表面を形成するコアブロック
18と、このコアブロック18の外周側に摺動自在に嵌合さ
れ光ディスク1の外周面を形成する環状の突き当てリン
グ(図示していない)と、前記コアブロック18の内周部
に固定され離型用のエアを吹き出す間隙を形成する筒状
のエア吹き出し入子19と、このエア吹き出し入子19内に
摺動自在に嵌合された筒状の突き出しスリーブ20と、こ
の突き出しスリーブ20内に摺動自在に嵌合された筒状の
ゲートカットスリーブ21と、このゲートカットスリーブ
21内に摺動自在に嵌合された突き出しピン22などを備え
ている。なお、前記ゲートカットスリーブ21は、固定型
11側のスプルーブッシュ17に嵌合して光ディスク1の中
央部の開口孔3を形成するものである。
【0004】このように固定型11においては、キャビテ
ィブロック15の他に内周スタンパー押え16およびスプル
ーブッシュ17により製品キャビティ13が形成され、ま
た、可動型12においては、コアブロック18の他にエア吹
き出し入子19および突き出しスリーブ20などにより製品
キャビティ13が形成されるが、キャビティブロック15と
内周スタンパー押え16との間、内周スタンパー押え16と
スプルーブッシュ17との間、コアブロック18とエア吹き
出し入子19との間およびエア吹き出し入子19と突き出し
スリーブ20との間には微小な隙間が生じることは避けら
れないため、この隙間に対応する位置で成形される光デ
ィスク1には、分割線跡あるいは突出したバリ4が生じ
ることは避けられない。そして、特にバリ4は光ディス
ク1の製品としての品質を低下させる。
【0005】光ディスク1は、例えば図8に示すよう
に、光ディスクドライブ装置において、回転駆動用のタ
ーンテーブル26に装着される。このターンテーブル26
は、光ディスク1の内周部が上に載るものであり、この
光ディスク1の中央部の開口孔3に挿入されるハブ27が
突設されている。ところが、前述のようなバリ4がある
と、このバリ4は高さが一定しないこともあって、バリ
4がターンテーブル26上に載ったときに光ディスク1に
傾きが生じ、この光ディスク1が回転時に面振れを生じ
るようなおそれがある。また、ミニディスク(MO)の
ように光ディスクの中央部にハブを後付けする場合に
も、バリが障害となって光ディスクに対してハブが傾い
た状態で取り付けられてしまうおそれがあり、光ディス
クに対してハブが傾いた状態で取り付けられると、やは
り面振れなどの問題を生じる。
【0006】これに対して、特許第2730701号公
報には、光ディスクに対してハブを平行に取り付けられ
るように、ハブ接着用の接着面となる凸部を光ディスク
に形成することが提案されている。しかし、このような
凸部を形成したとしても、その高さが十分になければ、
バリによる悪影響を確実に回避することはできない。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、成形時に光ディスクに生じるバリによる
悪影響を確実に回避できる光ディスクおよびその成形用
金型装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、開口孔を中央部に有する光ディ
スクにおいて、情報記録部よりも内周側に、この情報記
録部の表面よりも高さ0.04mm以上突出した環状の凸部を
形成したものである。
【0009】成形時に光ディスクにバリが生じたとして
も、例えば、光ディスクを光ディスクドライブ装置のタ
ーンテーブル上に装着したとき、バリではなく凸部がタ
ーンテーブル上に載り、したがって、バリにより影響さ
れることなく、光ディスクを傾きなく装着でき、光ディ
スクの回転時の面振れを防止できる。あるいは、光ディ
スクにハブを後付けする際に、光ディスクに対してハブ
を平行に取り付けられる。
【0010】請求項2の発明は、前記目的を達成するた
めに、互いに開閉し型閉時に光ディスクを形成する製品
キャビティを相互間に形成する複数の型体を備え、この
型体は、光ディスクの情報記録部の表面を形成する情報
記録部形成部材と、この情報記録部形成部材に形成され
た孔部内に嵌合され光ディスクの表面における情報記録
部よりも内周側の部分を形成する一つまたは複数の筒状
部材とを備え、この筒状部材における光ディスクを形成
する面に、前記情報記録部形成部材における光ディスク
を形成する面よりも深さ0.04mm以上窪んだ環状の凹部を
形成したものである。
【0011】成形時には、複数の型体を型閉してこれら
型体間に製品キャビティを形成し、この製品キャビティ
内に成形材料を充填して光ディスクを成形する。そし
て、この光ディスクが固化した後、型開して光ディスク
を取り出す。このような光ディスクの成形に際して、光
ディスクの表面における情報記録部よりも内周側の部分
が、型体にあって情報記録部形成部材に形成された孔部
内に嵌合される一つまたは複数の筒状部材により形成さ
れるため、この筒状部材と情報記録部形成部材との間の
隙間あるいは筒状部材相互間の隙間によりバリが生じる
おそれがあるが、筒状部材における光ディスクを形成す
る面にある凹部により、成形される光ディスクには、情
報記録部よりも内周側に、この情報記録部の表面よりも
高さ0.04mm以上突出した環状の凸部が形成される。した
がって、前述のように成形時に光ディスクにバリが生じ
たとしても、例えば、光ディスクを光ディスクドライブ
装置のターンテーブル上に装着したとき、バリではなく
凸部がターンテーブル上に載り、したがって、バリによ
り影響されることなく、光ディスクを傾きなく装着で
き、光ディスクの回転時の面振れを防止できる。あるい
は、光ディスクにハブを後付けする際に、光ディスクに
対してハブを平行に取り付けられる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の光ディスクおよびそ
の成形用金型装置の第1実施例について、図1から図3
を参照しながら説明する。図1は、光ディスク31を示し
ている。この光ディスク31は、円板状になっていて、開
口孔32を中央部に有しているとともに、内周部および外
周部以外の部分が情報記録部33になっている。また、光
ディスク31の一方の面には、情報記録部33よりも内周側
に位置して、この情報記録部33の表面よりも高さhが0.
04mm以上突出した円環状の凸部34が光ディスク31全体と
同心的に形成されている。この凸部34の高さhは、より
好ましくは0.05mm以上である。
【0013】つぎに、光ディスクの成形用金型装置の構
成を図2および図3に基づいて説明する。41は固定型、
42は可動型で、型体であるこれら固定型41および可動型
42は、互いに図示上下方向(型開閉方向)に移動して開
閉し、型閉時に光ディスク31を形成する製品キャビティ
43を相互間に形成するものである。
【0014】前記固定型41は、固定側型板46と、この固
定側型板46における可動型42と反対側の面(図示上側の
面)に固定された固定側取り付け板48とを備えている。
この固定側取り付け板48は、図示していない射出成形機
の固定側プラテンに取り付けられるものである。そし
て、固定側取り付け板48の中央部には、射出成形機のノ
ズルが接続される筒状部材としてのスプルーブッシュ49
がボルト50により固定されている。このスプルーブッシ
ュ49は、内部が材料通路であるスプルー51になっている
が、固定側取り付け板48を貫通し、固定側型板46側へ突
出している。さらに、前記スプルーブッシュ49における
可動型42と反対側の面にはローケートリング52がボルト
53により固定されている。
【0015】前記固定側型板46は、前記固定側取り付け
板48にボルト56により固定され光ディスク31の情報記録
部33の表面を形成する情報記録部形成部材としてのキャ
ビティブロック57と、このキャビティブロック57の外周
側に位置して固定側取り付け板48にボルト58により固定
された位置決めリング59とからなっている。この位置決
めリング59は、可動型42側の部分の内周面に、可動型42
側へ向かって径が大きくなるテーパー面60を有してい
る。さらに、前記キャビティブロック57における可動型
42側の部分の外周部には段差部61が形成されているが、
この段差部61には円環状の外周スタンパー押え62が嵌合
されてボルト63により固定されている。一方、前記キャ
ビティブロック57の中央部に形成された孔部としての貫
通孔64内にはほぼ円筒状の筒状部材としての内周スタン
パー押え65が嵌合されて固定されている。前記キャビテ
ィブロック57には、光ディスク31の情報記録部33のグル
ーブ部やランド部を形成するスタンパー66が着脱可能に
装着されるようになっているが、前記外周スタンパー押
え62はスタンパー66の外周部を押え、内周スタンパー押
え65はスタンパー66の内周部を押えるものである。67
は、内周スタンパー押え65の先端部に形成されスタンパ
ー66の内周部を押える爪部である。また、前記スプルー
ブッシュ49は、筒状の内周スタンパー押え65内に嵌合し
ている。そして、スプルーブッシュ49における可動型42
側の先端面には凹部68が形成されている。
【0016】前記可動型42は、可動側型板71と、この可
動側型板71における固定型41と反対側の面(図示下側の
面)に固定された可動側受け板72と、この可動側受け板
72における固定型41と反対側の面にボルト73により固定
された可動側取り付け板74とを備えている。この可動側
取り付け板74は、射出成形機の可動側プラテンに取り付
けられるものである。前記可動側型板71は、前記可動側
受け板72にボルト75により固定され光ディスク31の情報
記録部33の表面を形成する情報記録部形成部材としての
コアブロック76と、このコアブロック76の外周側に位置
して可動側受け板72にボルト77により固定された位置決
めリング78とからなっている。この位置決めリング78
は、型閉時に前記固定型41側の位置決めリング59のテー
パー面60が当接するテーパー面79を有している。
【0017】また、前記コアブロック76における固定型
41側の部分の外周部には段差部81が形成されているが、
この段差部81には、円環状の突き当てリング82が前記型
開閉方向へ摺動自在に嵌合されている。なお、83は、突
き当てリング82を抜け止めするボルトである。また、突
き当てリング82とコアブロック76との間にはスライドベ
アリング84が介在させてある。さらに、突き当てリング
82は、スプリング85により固定型41側へ付勢されてい
る。そして、突き当てリング82は、型閉時に前記固定型
41側の外周スタンパー押え62およびスタンパー66に突き
当たり、光ディスク31の外周面を形成するものである。
【0018】また、前記コアブロック76の中央部におけ
る固定型41側の面に形成された孔部としての凹部91内に
は、ほぼ円環状の筒状部材としてのエア吹き出し入子92
が嵌合されてボルト93により固定されている。このエア
吹き出し入子92と凹部91の内周面との間の隙間には、コ
アブロック76や可動側受け板72内に形成された空気通路
94が連通している。
【0019】また、前記エア吹き出し入子92内にはほぼ
円筒状の筒状部材としての突き出しスリーブ96が前記型
開閉方向へ所定範囲摺動自在に嵌合されている。この突
き出しスリーブ96は、前記コアブロック76を貫通し一端
側が可動側受け板72内に位置しているが、この可動側受
け板72との間にはスライドベアリング97が介在させてあ
る。さらに、突き出しスリーブ96は、スプリング98によ
り固定型41と反対側へ付勢されている。なお、99は、突
き出しスリーブ96の摺動範囲を規制するために可動側受
け板72内に固定された規制板である。
【0020】また、前記突き出しスリーブ96内にはほぼ
円筒状の筒状部材としてのゲートカットスリーブ101が
前記型開閉方向へ所定範囲摺動自在に嵌合されている。
このゲートカットスリーブ101は、突き出しスリーブ96
および前記規制板99を貫通しているが、ゲートカットス
リーブ101と突き出しスリーブ96との間にはスライドベ
アリング102が介在させてある。そして、ゲートカット
スリーブ101の一端部に形成されたフランジ部103が前記
規制板99よりも可動側取り付け板74側に位置している。
さらに、ゲートカットスリーブ101は、スプリング104に
より固定型41と反対側へ付勢されている。
【0021】さらに、前記可動側取り付け板74には、突
き出し板106が前記型開閉方向へ所定範囲摺動自在に支
持されている。この突き出し板106は、スプリング107に
より固定型41と反対側へ付勢されている。そして、突き
出し板106に固定された突き出しピン108が前記ゲートカ
ットスリーブ101内に摺動自在に嵌合されている。ま
た、突き出し板106に固定された連動ピン109が前記ゲー
トカットスリーブ101のフランジ部103および規制板99を
貫通して前記突き出しスリーブ96に突き当たるようにな
っている。さらに、前記ゲートカットスリーブ101のフ
ランジ部103に突設された受け部110が前記突き出し板10
6を摺動自在に貫通している。
【0022】そして、前記固定型41側のスプルーブッシ
ュ49の先端面外周部と可動型42側のゲートカットスリー
ブ101の先端面外周部との間に、固定型41側のスプルー5
1を製品キャビティ43に連通させるゲート111が形成され
るようになっている。また、ゲートカットスリーブ101
がスプルーブッシュ49の凹部68に嵌合することにより、
ゲート111においてスプルー51内の成形材料である樹脂
と製品キャビティ43内の樹脂すなわち光ディスク31とが
切断され、この光ディスク31の開口孔32が形成されるよ
うになっている。したがって、固定型41においては、内
周スタンパー押え65およびスプルーブッシュ49の先端面
外周部によって、光ディスク31の表面における情報記録
部33よりも内周側の部分の一部が形成される。また、可
動型42においては、エア吹き出し入子92および突き出し
スリーブ96によって光ディスク31の表面における情報記
録部33よりも内周側の部分が形成される。
【0023】そして、前記可動型42のエア吹き出し入子
92における固定型41側の先端面すなわち光ディスク31を
形成する面には、コアブロック76における光ディスク31
の情報記録部33を形成する面よりも所定の深さd窪んだ
円環状の凹部116が形成されている。その深さdは、0.0
4mm以上であり、好ましくは0.05mm以上である。
【0024】つぎに、光ディスク31の成形について説明
する。この成形時には、まず固定型41と可動型42とを型
閉して、これら固定型41および可動型42間に製品キャビ
ティ43を形成する。なお、このように型閉した状態で、
可動型42の突き当てリング82が固定型41のスタンパー66
に突き当たり、また、固定型41および可動型42の位置決
めリング59,78のテーパー面60,79が相互にテーパー嵌
合する。そして、射出成形機のノズルからスプルー51へ
成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。この
樹脂は、スプルー51からゲート111を通って製品キャビ
ティ43内に流入する。なお、当初は固定型41および可動
型42の型締力は比較的弱くなっており、製品キャビティ
43の樹脂の圧力により固定型41および可動型42が若干開
くが、この可動型42のコアブロック76に対して摺動自在
に支持された突き当てリング82は、スプリング85の付勢
によりスタンパー66に突き当たった状態に保持される。
【0025】そして、製品キャビティ43内に樹脂が充填
された後、射出成形機側に設けられた図示していない押
圧ロッドによってゲートカットスリーブ101の受け部110
が固定型41の方へ押されることにより、ゲートカットス
リーブ101が固定型41側へ移動し、この固定型41のスプ
ルーブッシュ49の凹部68に嵌合する。これにより、ゲー
ト111においてスプルー51内の樹脂と製品キャビティ43
内の樹脂すなわち光ディスク31とが切断される。また、
固定型41および可動型42の型締力が強められることによ
り、コアブロック76を含めて可動型42のほぼ全体が固定
型41の方へ移動する。これにより、製品キャビティ43内
の樹脂が圧縮される。
【0026】さらに、この製品キャビティ43内の樹脂が
冷却して固化した後、固定型41と可動型42とが型開され
る。この型開に伴い、成形された光ディスク31およびス
プルー51内で固化した樹脂はまず固定型41から離れる。
ついで、射出成形機側に設けられた図示していない押圧
ロッドによって突き出し板106が固定型41の方へ押され
ることにより、突き出し板106とともに突き出しピン108
が固定型41側へ移動し、スプルー51内で固化した樹脂を
突き出して可動型42から離型させる。また、突き出し板
106に固定された連動ピン109によって押されることによ
り突き出しスリーブ96が固定型41側へ移動し、光ディス
ク31の内周部を突き出して可動型42から離型させる。な
お、この離型時、空気通路94から供給される空気がエア
吹き出し入子92とコアブロック76との間の隙間から吹き
出すことにより、光ディスク31と可動型42との間の真空
破壊が行われる。そして、離型した光ディスク31は、図
示していない取り出しロボットにより取り出される。
【0027】このようにして成形された光ディスク31に
は、エア吹き出し入子92の凹部116により、図1に示す
ように、情報記録部33よりも内周側に、この情報記録部
33の表面よりも高さhが0.04mm以上、好ましくは0.05mm
以上突出した環状の凸部34が形成される。
【0028】前述のように光ディスク31の表面は、固定
型41側においてはキャビティブロック57、内周スタンパ
ー押え65およびスプルーブッシュ49の複数の部材により
形成され、可動型42側においてはコアブロック76、エア
吹き出し入子92および突き出しスリーブ96の複数の部材
により形成されるため、光ディスク31の表面には、キャ
ビティブロック57と内周スタンパー押え65との間の隙
間、この内周スタンパー押え65とスプルーブッシュ49と
の間の隙間、コアブロック76とエア吹き出し入子92との
間の隙間およびこのエア吹き出し入子92と突き出しスリ
ーブ96との間の隙間によりバリ35が生じるおそれがあ
る。このバリ35の高さは、一般的に0.03mm以下、好まし
くは0.02mm以下に抑えられる。一方、光ディスク31にお
ける可動型42により形成される表面には、情報記録部33
よりも内周側に、この情報記録部33の表面よりも高さh
が0.04mm以上、好ましくは0.05mm以上突出した環状の凸
部34が形成されるので、この凸部34よりも前記バリ35は
低く位置する。
【0029】なお、このようにして成形されるのは、最
終的な製品としての光ディスク31ではなくその基板であ
るが、この基板には、その後、保護層、記録層、反射層
およびオーバーコート層などが適宜形成される。
【0030】そして、光ディスク31は、光ディスクドラ
イブ装置に装着されたとき、可動型42により形成される
面の内周部がターンテーブル26上に載るが、その際、バ
リ35ではなく凸部34がターンテーブル26上に載る。した
がって、バリ35による悪影響を受けることなく、光ディ
スク31は、傾きなくターンテーブル26と正確に平行に載
る。したがって、光ディスク31が回転時に面振れを生じ
ることがなく、動特性の低下を生じない。
【0031】図4および図5は、本発明の第2実施例を
示すもので、この第2実施例は、図5に示すように、可
動型42の突き出しスリーブ96における固定型41側の先端
面すなわち光ディスク31を形成する面に、コアブロック
76における光ディスク31の情報記録部33を形成する面よ
りも所定の深さd窪んだ円環状の凹部117を形成したも
のである。その深さdは、0.04mm以上であり、好ましく
は0.05mm以上である。そして、成形された光ディスク31
には、前記突き出しスリーブ96の凹部117により、図4
に示すように、情報記録部33よりも内周側に、この情報
記録部33の表面よりも高さhが0.04mm以上、好ましくは
0.05mm以上突出した環状の凸部36が光ディスク31全体と
同心的に形成される。本第2実施例によっても、前記第
1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0032】図6および図7は、本発明の第3実施例を
示すもので、この第3実施例は、図7に示すように、固
定型41の内周スタンパー押え65における可動型42側の先
端面すなわち光ディスク31を形成する面に、キャビティ
ブロック57における光ディスク31の情報記録部33を形成
する面よりも所定の深さd窪んだ円環状の凹部118を形
成したものである。その深さdは、0.04mm以上であり、
好ましくは0.05mm以上である。そして、成形された光デ
ィスク31には、前記内周スタンパー押え65の凹部118に
より、図6に示すように、情報記録部33よりも内周側
に、この情報記録部33の表面よりも高さhが0.04mm以
上、好ましくは0.05mm以上突出した環状の凸部37が光デ
ィスク31全体と同心的に形成される。
【0033】あるいは、光ディスク31の種類によって
は、例えばMOの場合には、図6に示すように、光ディ
スク31の内周部にハブ38が後付けされるが、このハブ38
は、光ディスク31におけるスタンパー66により形成され
る面に接合される。この面に凸部37があることにより、
この凸部37にハブ38が接合される。したがって、バリ35
により悪影響されることなく、光ディスク41に対してハ
ブ38を傾きなく正確に平行に取り付けることができる。
したがって、光ディスク31が回転時に面振れを生じるこ
とがなく、動特性の低下を生じない。
【0034】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記第3実施例の金型装置では、内周スタンパー押え65
の先端面に凹部118を形成したが、スプルーブッシュの
先端面に同様の凹部を形成してもよい。また、前記実施
例の金型装置では、固定型41の方にスタンパー66および
スタンパー押え62,65を設けたが、可動型の方にスタン
パーおよびスタンパー押えを設けてもよい。さらに、光
ディスクを形成する金型部材の分割は、前記各実施例の
ものに限るものではない。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明の光ディスクによれば、
情報記録部よりも内周側に、この情報記録部の表面より
も高さ0.04mm以上突出した環状の凸部を形成したので、
例えば、光ディスクをターンテーブルに装着する際や、
光ディスクにハブを後付けする際に、成形時に光ディス
クに生じるバリによる悪影響を確実に回避できる。
【0036】請求項2の発明の光ディスク成形用金型装
置によれば、型体が、情報記録部形成部材と、この情報
記録部形成部材に形成された孔部内に嵌合された一つま
たは複数の筒状部材とを備えているのに対して、この筒
状部材における光ディスクを形成する面に、情報記録部
形成部材における光ディスクを形成する面よりも深さ0.
04mm以上窪んだ環状の凹部を形成したので、筒状部材と
情報記録部形成部材との間の隙間あるいは筒状部材相互
間の隙間により成形される光ディスクにバリが生じるお
それがあるのに対して、前記凹部によって、光ディスク
における情報記録部よりも内周側に、この情報記録部の
表面よりも高さ0.04mm以上突出した環状の凸部が形成さ
れることにより、例えば、光ディスクをターンテーブル
に装着する際や、光ディスクにハブを後付けする際に、
前記バリによる悪影響を確実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの第1実施例を示す一部の
断面図である。
【図2】同上成形用金型装置の断面図である。
【図3】同上成形用金型装置の一部の拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の光ディスクの第2実施例を示す一部の
断面図である。
【図5】同上成形用金型装置の一部の拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の光ディスクの第3実施例を示す一部の
断面図である。
【図7】同上成形用金型装置の一部の拡大断面図であ
る。
【図8】従来の光ディスクの一例を示す一部の断面図で
ある。
【図9】同上成形用金型装置の一部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
31 光ディスク 32 開口孔 33 情報記録部 34 凸部 36 凸部 37 凸部 41 固定型(型体) 42 可動型(型体) 43 製品キャビティ 49 スプルーブッシュ(筒状部材) 57 キャビティブロック(情報記録部形成部材) 64 貫通孔(孔部) 65 内周スタンパー押え(筒状部材) 76 コアブロック(情報記録部形成部材) 92 エア吹き出し入子(筒状部材) 96 突き出しスリーブ(筒状部材) 101 ゲートカットスリーブ(筒状部材) 116 凹部 117 凹部 118 凹部 d 深さ h 高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口孔を中央部に有する光ディスクにお
    いて、情報記録部よりも内周側に、この情報記録部の表
    面よりも高さ0.04mm以上突出した環状の凸部を形成した
    ことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 互いに開閉し型閉時に光ディスクを形成
    する製品キャビティを相互間に形成する複数の型体を備
    え、この型体は、光ディスクの情報記録部の表面を形成
    する情報記録部形成部材と、この情報記録部形成部材に
    形成された孔部内に嵌合され光ディスクの表面における
    情報記録部よりも内周側の部分を形成する一つまたは複
    数の筒状部材とを備え、この筒状部材における光ディス
    クを形成する面に、前記情報記録部形成部材における光
    ディスクを形成する面よりも深さ0.04mm以上窪んだ環状
    の凹部を形成したことを特徴とする光ディスク成形用金
    型装置。
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