JPH06226797A - 突き出し機構付き金型 - Google Patents

突き出し機構付き金型

Info

Publication number
JPH06226797A
JPH06226797A JP1492493A JP1492493A JPH06226797A JP H06226797 A JPH06226797 A JP H06226797A JP 1492493 A JP1492493 A JP 1492493A JP 1492493 A JP1492493 A JP 1492493A JP H06226797 A JPH06226797 A JP H06226797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
fixed
hole
pin
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1492493A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kainuma
敏雄 貝沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1492493A priority Critical patent/JPH06226797A/ja
Publication of JPH06226797A publication Critical patent/JPH06226797A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/4005Ejector constructions; Ejector operating mechanisms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定型にも突き出し機構を有するとともに、
固定型を構成する2つの型体部材を開閉できる金型に関
する。型体部材を閉じるとき、突き出しピンを円滑に組
み込めるようにする。 【構成】 固定型は、第1固定側受け板8と第2固定側
受け板9との間で開閉できる。第1固定側受け板8側に
突き出しピン47がある。突き出しピン47は、第2固定側
受け板9およびキャビティ入子12の挿通孔81に通してあ
る。挿通孔81は、キャビティ3側端部の小径孔82とテー
パー孔83とからなる。小径孔82は、突き出しピン47と同
径である。テーパー孔83は、小径孔82から他端まで連続
的に緩やかに径が大きくなる。テーパー孔83の内周面に
は、樹脂のコーティング84を施す。 【効果】 挿通孔81に通すとき、突き出しピン47の先端
が破損しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の射出成形などに
用いられる突き出し機構付き金型に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂の射出成形においては、まず固定型
と可動型とを型閉した後、固定型と可動型との間に形成
された製品形状のキャビティに溶融樹脂を充填する。つ
いで、このキャビティに充填された樹脂が固化した後、
型開して、成形品を取り出す。このとき、通常は、固定
側よりも可動側で離型抵抗がより大きい設定となってお
り、型開に伴い、成形品はまず固定型から離れ、つい
で、可動型側に設けられた突き出し機構により突き出さ
れて可動型から離れる。ところが、成形品の形状などに
よっては、例えば、成形品の断面形状が固定側と可動側
とで対称になっているような場合には、型開の当初に、
成形品が可動側についていくとは限らない。このような
場合には、固定型にも突き出し機構を設け、型開の当初
に、成形品を確実に固定型から離型させるようにしてい
る。
【0003】ここで、固定型にも突き出し機構を有する
従来のホットランナー金型の一例を図2に基づいて説明
する。同図において、1は固定型、2は可動型であり、
型体であるこれら固定型1および可動型2は、図示左右
方向へ開閉して型閉時に製品形状のキャビティ3を内部
に複数形成するものである。前記固定型1は、成形機の
固定側プラテンに取り付けられる固定側取付板6の図示
左側に固定側スペーサー7を介して第1固定側受け板8
が固定されている。さらに、この第1固定側受け板9の
左側に第2固定側受け板9があり、この第2固定側受け
板9の左側に固定側型板10が固定されている。そして、
これら第2固定側受け板9および固定側型板10は、ボル
ト11により第2固定側受け板8に固定されている。ま
た、第2固定側受け板9には、固定側型板10内に埋め込
まれキャビティ3を形成するキャビティ入子12が固定さ
れている。また、前記固定側取付板6には、成形機のノ
ズルが接続されるスプルーブッシュ16が固定されてい
る。また、固定側取付板6と第1固定側受け板8との間
には、ヒーター17を内蔵したマニホールド18が固定され
ており、このマニホールド18内に形成されたランナー19
が前記スプルーブッシュ16内のスプルー20に連通してい
る。一方、マニホールド18の下側には、バルブケーシン
グ21が接続されており、これらバルブケーシング21内に
前記ランナー19の最終分岐路が各々連通している。バル
ブケーシング21は、固定側受け板8,9を貫通してお
り、各キャビティ3にそれぞれ臨ませてキャビティ入子
12に埋め込まれたゲートブッシュ22に先端部がそれぞれ
嵌合している。これらゲートブッシュ22の先端部は、キ
ャビティ3へ開口するゲート23になっている。また、バ
ルブケーシング21内には、ゲート23を開閉するバルブピ
ン24が直線動自在に支持されている。このバルブピン24
は、固定側取付板6に設けられた油圧シリンダー25によ
り駆動されるものである。このように構成された固定型
1において、第2固定側受け板9および固定側型板10か
らなる第1の型体部材26は、固定側取付板6を成形機の
固定側プラテンに取り付けたまま、ボルト11を外すのみ
により、第1固定側受け板9よりも図示右側の第2の型
体部材27に対して左右方向に開閉できるようになってい
る。以下、固定型1と可動型2との間の分割面を第1の
パーティングラインPL1 というのに対して、両固定側受
け板8,9間の分割面を第2のパーティングラインPL2
ということにする。なお、第1固定側受け板8と固定側
スペーサー7との間に固定されたガイドピン28が第2固
定側受け板9および固定側型板10を左右方向に摺動自在
に貫通している。
【0004】一方、前記可動型2は、成形機の可動側プ
ラテンに取り付けられる可動側取付板31の図示右側に可
動側スペーサー32を介して可動側受け板33が固定されて
いる。この可動側受け板33の右側には、可動側型板34が
固定されているとともに、この可動側型板34内に埋め込
まれキャビティ3を形成するコア入子35が固定されてい
る。
【0005】また、前記固定型1には、成形品を固定型
1側から離型させる固定側突き出し機構41が設けられて
おり、可動型2には、成形品を可動型2側から離型させ
る可動側突き出し機構42が設けられている。ここで、ま
ず固定側突き出し機構41の構成を図3に基づいて説明す
る。固定側取付板6における固定側スペーサー7側に凹
部43が形成されており、この凹部43内に一対の突き出し
板44,45が図示左右方向に可動に支持されている。これ
ら突き出し板44,45は、ボルト46により互いに固定され
ている。そして、突き出し板44,45に固定された突き出
しピン47が、固定側スペーサー7、両固定側受け板8,
9およびキャビティ入子12を貫通している。そして、突
き出しピン47の先端面は、キャビティ3に臨んで位置す
るものである。より詳しく説明すると、図4に示すよう
に、キャビティ3側の突き出し板45には、断差面48で繋
がった小径孔49と大径孔50とが同軸的に貫通形成されて
おり、突き出しピン47の基部のフランジ51が断差面48と
突き出し板44とにより軸方向から挟まれて固定されてい
る。なお、小径孔49および大径孔50の径は、それぞれ突
き出しピン47およびそのフランジ51の径よりも 2.5mm程
度大きくなっている。また、固定側スペーサー7、両固
定側受け板8,9およびキャビティ入子12には、突き出
しピン47が軸方向に挿通する挿通孔52,53が貫通形成さ
れている。特に、第2固定側受け板9およびキャビティ
入子12の挿通孔53は、小径孔54と大径孔55とこれら両者
を繋ぐテーパー孔56とからなっている。小径孔54は、キ
ャビティ3に臨む位置にある短いもので、突き出しピン
47と同径である。これに対して、大径孔55の径は、固定
側スペーサー7および第1固定側受け板8の挿通孔52と
同径であって、突き出しピン47の径よりも 2.5mm程度大
きくなっている。また、テーパー孔56の角度は、 120°
程度である。突き出し板45の小径孔49および大径孔50、
挿通孔52および挿通孔53の大径孔55が、突き出しピン56
よりも大径になっているのは、組立時に寸法誤差を吸収
したり、摺動抵抗を減らしたりすることを目的としたも
のである。これに対して、キャビティ3に臨む小径孔54
のみは、成形品にバリが生じるのを防ぐために、突き出
しピン47と同径でなければならない。また、図3に示す
ように、突き出し板44,45は、固定側取付板6にボルト
58を介して設けられた突き出しばね59および突き出し駒
60により、固定側スペーサー7の方へ付勢されている。
さらに、突き出し板44,45には、リターンピン61が固定
されており、このリターンピン61は、固定側スペーサー
7、固定側受け板8,9および固定側型板10を貫通して
いる。一方、可動側型板34には、リターンピン61に突き
当たるリターンピン受け62が固定されている。
【0006】一方、可動側突き出し機構42も、固定側突
き出し機構41とほぼ同様の構成になっている。すなわ
ち、図2に示すように、可動側取付板31と可動側受け板
33との間に、互いに固定された突き出し板71,72が図示
左右方向へ可動に支持されており、これら突き出し板7
1,72に基部が固定された突き出しピン73,74が可動側
受け板33およびコア入子35を貫通している。そして、突
き出しピン73,74の先端面は、キャビティ3に臨んで位
置するものである。また、突き出し板71,72には、リタ
ーンピン75が固定されており、このリターンピン75は、
可動側受け板33および可動側型板34を貫通している。一
方、固定側型板10には、リターンピン75に突き当たるリ
ターンピン受け76が固定されている。さらに、突き出し
板71,72は、可動側受け板33との間に設けられたリター
ンばね77により可動側取付板31の方へ付勢されている。
【0007】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形に際しては、固定型1と可動型2とを型
閉した状態で、成形機のノズルから溶融樹脂を射出す
る。この溶融樹脂は、スプルー20、マニホールド18のラ
ンナー19およびバルブケーシング21内を通り、開いたゲ
ート23から固定型1と可動型2との間に形成されたキャ
ビティ3内に充填される。ついで、このキャビティ3内
に充填された樹脂が固化した後、固定型1と可動型2と
を型開し、成形品を取り出す。この型開に伴い、まず固
定側突き出し機構41において、突き出しばね59により押
されて、突き出し板44,45が固定側スペーサー7の方へ
移動する。これにより、突き出し板44,45とともに軸方
向へ移動する突き出しピン47が成形品を突き出し、この
成形品がキャビティ入子12から離れる。その後、可動側
突き出し機構42において、成形機の突き出しロッドが突
き出し板71,72を押すことにより、この突き出し板71,
72が可動側受け板33の方へ移動する。これにより、突き
出し板71,72とともに軸方向へ移動する突き出しピン7
3,74が成形品を突き出し、この成形品がコア入子35か
ら離れる。なお、その後、再び型閉が行われて、成形が
繰り返されるが、型閉に伴い、固定側突き出し機構41に
おいて、リターンピン受け62がリターンピン61を押すこ
とにより、突き出しばね59に抗して、突き出し板44,45
が固定側取付板6の方へ戻る。また、可動側突き出し機
構42において、リターンばね77の付勢と、リターンピン
受け76がリターンピン75を押すこととにより、突き出し
板71,72が可動側取付板31の方へ確実に戻る。
【0008】ところで、バルブピン24の周面に付着して
固化した樹脂の除去などの作業は、固定側取付板6を成
形機の固定側プラテンに取り付けたままできる。すなわ
ち、固定型1と可動型2とを型開した状態で、ボルト11
を外し、第2パーティングラインPL2 において、第2固
定側受け板9および固定側型板10を第1固定側受け板8
から引き離す。この状態で、異物の除去あるいは色替え
に必要な作業などを行える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定側突き
出し機構41の突き出し板44,45は、固定側取付板6側に
組み込まれたものであるから、前述のように第1固定側
受け板8から第2固定側受け板9および固定側型板10を
離したときには、図4(b)に示すように、これら第2
固定側受け板9およびキャビティ入子12の挿通孔53から
突き出しピン47が抜けることになる。そして、第2固定
側受け板9および固定側型板10を再び第1固定側受け板
8に取り付けるときには、挿通孔53に再び突き出しピン
47を挿入しなければならない。ところが、突き出し板45
の小径孔49および大径孔50の径がそれぞれ突き出しピン
47およびそのフランジ51の径よりも大きくなっており、
突き出しピン47が突き出し板44,45に対して径方向には
押さえられていないため、図4(b)に鎖線で示すよう
に、突き出しピン47は、自重などにより、突き出し板4
4,45に対して径方向にずれたり、撓んだりしやすい。
そのため、第1固定側受け板8に第2固定側受け板9お
よび固定側型板10を取り付けるとき、その挿通孔53に突
き出しピン47がうまく入らない問題がある。これは、従
来、挿通孔53における第1固定側受け板8側が大径孔55
になっているものの、この大径孔55の径が2.5mm程度し
か突き出しピン47より大きくないためでもある。また、
入ったとしても、突き出しピン47の先端が挿通孔53中の
テーパー孔56に突き当たり、破損や磨耗を生じるおそれ
がある。これは、従来、テーパー孔56の角度が 120°程
度と大きいためでもある。そして、突き出しピン47の先
端が破損や磨耗を生じれば、成形品にバリなどの不都合
が生じる。
【0010】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、突き出し機構の設けられた型体が互いに
開閉可能な第1の型体部材および第2の型体部材からな
り、第2の型体部材側に組み込まれた突き出しピンが第
1の型体部材の挿通孔に挿通される突き出し機構付き金
型において、開いた第1の型体部材および第2の型体部
材を再び閉じるとき、突き出しピンを挿通孔に、円滑に
かつ損傷などを生じることなく、挿通できるようにする
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成しようとするもので、請求項1の発明は、互いに開閉
し型閉時に内部にキャビティを形成する複数の型体と、
この型体に設けられ型開時に成形品を突き出しピンによ
り離型させる突き出し機構とを備え、この突き出し機構
が設けられた型体は、キャビティ側の第1の型体部材
と、この第1の型体部材に対して前記突き出しピンの軸
方向へ開閉可能な第2の型体部材とを有し、前記突き出
し機構は、前記第2の型体部材側に前記突き出しピンを
その軸方向へ可動に設けるとともに、前記第1の型体部
材にキャビティに臨ませて貫通形成され前記突き出しピ
ンが軸方向に挿通される挿通孔を有する突き出し機構付
き金型において、前記挿通孔は、前記キャビティ側端部
が突き出しピンと断面形状の等しい小孔になっていると
ともに、この小孔から第2の型板部材側の端まで連続的
にかつ緩やかに太くなるテーパー孔になっているもので
ある。
【0012】さらに、請求項2の発明の突き出し機構付
き金型は、前記テーパー孔の内周面に樹脂のコーティン
グを施したものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明の突き出し機構付き金型では、
複数の型体を型閉した状態で、これら型体間に形成され
たキャビティに樹脂を充填し、このキャビティに充填さ
れた樹脂が固化した後、型開して、キャビティ内で固化
した樹脂である成形品を取り出す。この取り出し時、型
体に設けられた突き出し機構が突き出しピンにより成形
品を離型させる。すなわち、型体のうちの第2の型体部
材に設けられた突き出しピンがその軸方向へ移動し、成
形品をキャビティ側の第1の型体部材から突き出す。と
ころで、色替えや異物の除去などのために第1の型体部
材と第2の型体部材とを開いたとき、突き出しピンが第
1の型体部材の挿通孔から抜け、さらに、こうして支え
を失った突き出しピンが径方向にずれたり、撓んだりし
ても、第1の型体部材と第2の型体部材とを再び閉じる
とき、前記挿通孔のテーパー孔における太い側である第
2の型体部材側に支障なく入る。そして、第1の型体部
材と第2の型体部材とを閉じていくのに伴い、突き出し
ピンは、挿通孔において第2の型体部材側の端からキャ
ビティ側端部の小孔まで連続的にかつ緩やかに細くなる
テーパー孔により案内されて、徐々に小孔と同軸に矯正
され、この小孔に先端部が円滑に嵌合する。このとき、
テーパー孔が緩やかなものであることにより、その内周
面に突き出しピンの先端が当たっても、この突き出しピ
ンの先端が損傷しにくい。
【0014】さらに、請求項2の発明の突き出し機構付
き金型では、テーパー孔の内周面の樹脂からなるコーテ
ィングにより、テーパー孔の内周面に突き出しピンの先
端が当たったときの衝撃がよりいっそう緩和され、突き
出しピンの先端の損傷、磨耗がより確実に防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の突き出し機構付き金型の一実
施例について、図1を参照しながら説明する。なお、本
実施例の金型は、先に説明した図2および図3に示す金
型とほぼ同様の構成を有しているので、対応する部分に
は同一符号を付して、その説明を省略する。また、以下
の説明においては、図2および図3も適宜引用する。本
実施例の金型においては、固定側突き出し機構41におい
て、やはり第1の型体部材26の第2固定側受け板9およ
びキャビティ入子12に、円柱形状の突き出しピン47の挿
通される挿通孔81が貫通形成されているが、この挿通孔
81は、小孔である円柱形状の小径孔82と、円錐台形状の
テーパー孔83とからなっている。小径孔82は、キャビテ
ィ3に臨む位置にある短いもので、突き出しピン47と同
径である。一方、テーパー孔83は、小径孔82から第2固
定側受け板9における第1の固定側受け板8側の面まで
連続的にかつ緩やかに径が大きくなるものである。そし
て、テーパー孔83の角度は、10°程度であり、第1の固
定側受け板8側の端の径は、突き出しピン47の径の2な
いし3倍程度である。さらに、テーパー孔83の内周面に
は、テフロン(デュポン社の商品名)すなわちポリ四フ
ッ化エチレンなどの樹脂のコーティング84が全面に施さ
れている。なお、小径孔82の内周面には、コーティング
84は施されていないが、そのためには、コーティングに
際して、小径孔82に詰め物をしておけばよい。
【0016】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。色替えや異物を除去したりするときには、取
付板6,31を成形機のプラテンに取り付けたまま、型開
状態で、ボルト11を外し、第2パーティングラインPL2
において、第2固定側受け板9および固定側型板10を第
1固定側受け板8から引き離し、必要な作業を行う。こ
のとき、図1(b)に示すように、固定側突き出し機構
41の突き出しピン47は、第2固定側受け板9およびキャ
ビティ入子12の挿通孔81から抜ける。こうして挿通孔81
から抜け支えを失った突き出しピン47は、径方向にずれ
たり、撓んだりし得るが、このようなずれや撓みが生じ
ていても、第2固定側受け板9および固定側型板10を第
1固定側受け板8に再び取り付けるとき、突き出しピン
47が円滑にキャビティ入子12の挿通孔81内に入る。すな
わち、この挿通孔81における第1の固定側受け板8側
は、テーパー孔83になっており、かつ、このテーパー孔
83における大径側である固定側受け板8側端は、突き出
しピン47の2ないし3倍の径になっているので、突き出
しピン47の先端部は、この突き出しピン47がずれたり、
撓んだりしていても、挿通孔81の入口部につかえたりす
ることなく、挿通孔81内に入る。そして、第2固定側受
け板9および固定側型板10を第1固定側受け板8に対し
て閉じていくのに伴い、突き出しピン47は、小孔82の方
へ向かって次第に細くなるテーパー孔83により案内され
て、徐々に軸方向が小孔82と同軸に矯正され、先端部が
挿通孔81の小径孔82に円滑に嵌合する。このとき、テー
パー孔83は、角度が10°程度と緩やかなものであるた
め、その内周面に突き出しピン47の先端が当たっても、
この突き出しピン47の先端にかかる衝撃は小さい。しか
も、テーパー孔83の内周面に樹脂のコーティング84が施
されているので、前記衝撃はよりいっそう緩和される。
したがって、突き出しピン47の先端の損傷、磨耗が確実
に防止され、この損傷、磨耗によるバリ発生などの成形
不良も防止できる。
【0017】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
突き出し板の駆動手段は、ばねに限るものではなく、油
圧シリンダー装置などでもよい。また、前記実施例の金
型では、固定側取付板6と固定側スペーサー7との間
に、固定側突き出し機構51の突き出し板53,54を設けて
いるが、固定型をさらに多段に構成して、マニホールド
よりもキャビティ側に突き出し板を組み込んだものなど
であってもよい。さらに、前記実施例の金型は、バルブ
システムのものであったが、スピアーシステムのものな
どであってもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、突き出し機構
の設けられた型体が互いに開閉可能な第1の型体部材お
よび第2の型体部材からなり、第2の型体部材側に突き
出しピンが組み込まれ、この突き出しピンが第1の型体
部材の挿通孔に挿通される突き出し機構付き金型におい
て、前記挿通孔は、キャビティ側端部が突き出しピンと
断面形状の等しい小孔になっているのに対して、この小
孔から第2の型板部材側端まで連続的にかつ緩やかに太
くなるテーパー孔になっているので、開いた第1の型体
部材と第2の型体部材とを再び閉じるとき、突き出しピ
ンが径方向にずれたり、撓んだりしていても、突き出し
ピンは、テーパー孔の案内により挿通孔の小孔まで円滑
に入る。そして、テーパー孔が緩やかなものであること
もあって、突き出しピンの先端の損傷、磨耗も防止で
き、この損傷、磨耗による成形不良も防止できる。
【0019】さらに、請求項2の発明によれば、テーパ
ー孔の内周面に樹脂のコーティングを施したので、突き
出しピンの先端の損傷、磨耗をよりいっそう確実に防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の突き出し機構付き金型の一実施例を示
す、突き出しピン付近の断面図である。
【図2】従来の突き出し機構付き金型の一例を示す断面
図である。
【図3】同上固定側突き出し機構部分の断面図である。
【図4】同上図3の突き出しピン付近の拡大図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 キャビティ 26 第1の型体部材 27 第2の型体部材 41 固定側突き出し機構(突き出し機構) 47 突き出しピン 81 挿通孔 82 小径孔(小孔) 83 テーパー孔 84 コーティング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉し型閉時に内部にキャビティ
    を形成する複数の型体と、この型体に設けられ型開時に
    成形品を突き出しピンにより離型させる突き出し機構と
    を備え、この突き出し機構が設けられた型体は、キャビ
    ティ側の第1の型体部材と、この第1の型体部材に対し
    て前記突き出しピンの軸方向へ開閉可能な第2の型体部
    材とを有し、前記突き出し機構は、前記第2の型体部材
    側に前記突き出しピンをその軸方向へ可動に設けるとと
    もに、前記第1の型体部材にキャビティに臨ませて貫通
    形成され前記突き出しピンが軸方向に挿通される挿通孔
    を有する突き出し機構付き金型において、前記挿通孔
    は、前記キャビティ側端部が突き出しピンと断面形状の
    等しい小孔になっているとともに、この小孔から第2の
    型板部材側の端まで連続的にかつ緩やかに太くなるテー
    パー孔になっていることを特徴とする突き出し機構付き
    金型。
  2. 【請求項2】 前記テーパー孔の内周面に樹脂のコーテ
    ィングを施したことを特徴とする請求項1記載の突き出
    し機構付き金型。
JP1492493A 1993-02-01 1993-02-01 突き出し機構付き金型 Withdrawn JPH06226797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1492493A JPH06226797A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 突き出し機構付き金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1492493A JPH06226797A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 突き出し機構付き金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06226797A true JPH06226797A (ja) 1994-08-16

Family

ID=11874515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1492493A Withdrawn JPH06226797A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 突き出し機構付き金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06226797A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110239032A (zh) * 2019-07-12 2019-09-17 上海普锐赛司实业有限公司 一种led灯具中的灯筒加工用模具
CN110328336A (zh) * 2019-08-14 2019-10-15 重庆三峡学院 一种高Cr镍基高温合金消失模铸造装置
KR20200030340A (ko) * 2018-09-12 2020-03-20 장광진 화장실용 칸막이 사출 장치 및 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200030340A (ko) * 2018-09-12 2020-03-20 장광진 화장실용 칸막이 사출 장치 및 방법
CN110239032A (zh) * 2019-07-12 2019-09-17 上海普锐赛司实业有限公司 一种led灯具中的灯筒加工用模具
CN110328336A (zh) * 2019-08-14 2019-10-15 重庆三峡学院 一种高Cr镍基高温合金消失模铸造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06226797A (ja) 突き出し機構付き金型
JP3354701B2 (ja) 射出成形金型装置
JPH09225969A (ja) 射出成形金型
JP3138996B2 (ja) 突き出し機構付き金型
JPH06218778A (ja) 突き出し機構付き金型
CN110385828B (zh) 模具装置
JPH06226796A (ja) 突き出し機構付き金型
JP3628778B2 (ja) アンダーカット処理金型
JP3131960B2 (ja) 突き出し機構付き金型
JP3005211B1 (ja) 射出成形金型
JP2717758B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
JP3114161B2 (ja) 金型装置
JPH06848A (ja) スタックモールド金型
JPH09187822A (ja) 突き出し機構付き金型装置
JP3191036B2 (ja) 射出成形金型装置
JP3168402B2 (ja) 射出成形金型装置
JPH0721294Y2 (ja) 射出成形用金型
JPH068283A (ja) ホットランナー金型
JP3167257B2 (ja) ディスク基板の成形用型および成形方法
JP2754851B2 (ja) 多重成形金型装置
JP3712965B2 (ja) 射出成形用金型
JP2002178371A (ja) 射出成形金型
JPH09193198A (ja) 射出成形金型装置
JP3341334B2 (ja) コールドランナー式射出成形金型
JPS5937147B2 (ja) 射出成形装置における金型用ガス抜き装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000404