JPH08300419A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH08300419A JPH08300419A JP10864295A JP10864295A JPH08300419A JP H08300419 A JPH08300419 A JP H08300419A JP 10864295 A JP10864295 A JP 10864295A JP 10864295 A JP10864295 A JP 10864295A JP H08300419 A JPH08300419 A JP H08300419A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed
- movable
- plate
- guide ring
- fixed side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/2602—Mould construction elements
- B29C45/2606—Guiding or centering means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ガイドポストを配設する必要がなく、しかも、
成形中に粉塵(ふんじん)が発生することがない射出成
形用金型を提供する。 【構成】固定側円盤プレート16と、該固定側円盤プレ
ート16の外周に配設された固定側ガイドリング18
と、前記固定側円盤プレート16との間にキャビティ空
間Cを形成する可動側円盤プレート36と、該可動側円
盤プレート36の外周に配設された可動側ガイドリング
38とを有する。前記固定側ガイドリング18の外径と
可動側ガイドリング38の外径とが等しくされ、前記固
定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング38の外
周面に調心リング64が着脱自在に配設される。型閉じ
状態で固定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング
38外周面に調心リング64を取り付けることによっ
て、固定側金型組立体12と可動側金型組立体32との
心合せを行うことができる。
成形中に粉塵(ふんじん)が発生することがない射出成
形用金型を提供する。 【構成】固定側円盤プレート16と、該固定側円盤プレ
ート16の外周に配設された固定側ガイドリング18
と、前記固定側円盤プレート16との間にキャビティ空
間Cを形成する可動側円盤プレート36と、該可動側円
盤プレート36の外周に配設された可動側ガイドリング
38とを有する。前記固定側ガイドリング18の外径と
可動側ガイドリング38の外径とが等しくされ、前記固
定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング38の外
周面に調心リング64が着脱自在に配設される。型閉じ
状態で固定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング
38外周面に調心リング64を取り付けることによっ
て、固定側金型組立体12と可動側金型組立体32との
心合せを行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内に供給された樹脂を溶融させ、射出成形用金型内
に形成されたキャビティ空間に前記樹脂を充填(じゅう
てん)し、固化させることによって成形品を得るように
している。前記射出成形用金型は、固定側金型組立体及
び可動側金型組立体から成り、型締装置によって前記可
動側金型組立体を固定側金型組立体に対して接離させ、
型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようにな
っている。そして、前記固定側金型組立体と可動側金型
組立体との心合せを行うために、両者間にガイドリング
を配設している。
ンダ内に供給された樹脂を溶融させ、射出成形用金型内
に形成されたキャビティ空間に前記樹脂を充填(じゅう
てん)し、固化させることによって成形品を得るように
している。前記射出成形用金型は、固定側金型組立体及
び可動側金型組立体から成り、型締装置によって前記可
動側金型組立体を固定側金型組立体に対して接離させ、
型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようにな
っている。そして、前記固定側金型組立体と可動側金型
組立体との心合せを行うために、両者間にガイドリング
を配設している。
【0003】図2は従来の第1の射出成形用金型の断面
図である。図において、11は固定プラテン、12は該
固定プラテン11にボルト13によって取り付けられた
固定側金型組立体である。該固定側金型組立体12は、
固定側ベースプレート15、該固定側ベースプレート1
5にボルト17によって固定された固定側円盤プレート
16、該固定側円盤プレート16の外周に配設され、前
記固定側ベースプレート15にボルト19によって固定
された環状の固定側ガイドリング18、前記固定側ベー
スプレート15の固定プラテン11側に配設され、固定
側ベースプレート15を固定プラテン11に対して位置
決めするロケートリング23、及び該ロケートリング2
3に隣接して配設されたスプルーブシュ24から成る。
図である。図において、11は固定プラテン、12は該
固定プラテン11にボルト13によって取り付けられた
固定側金型組立体である。該固定側金型組立体12は、
固定側ベースプレート15、該固定側ベースプレート1
5にボルト17によって固定された固定側円盤プレート
16、該固定側円盤プレート16の外周に配設され、前
記固定側ベースプレート15にボルト19によって固定
された環状の固定側ガイドリング18、前記固定側ベー
スプレート15の固定プラテン11側に配設され、固定
側ベースプレート15を固定プラテン11に対して位置
決めするロケートリング23、及び該ロケートリング2
3に隣接して配設されたスプルーブシュ24から成る。
【0004】該スプルーブシュ24の中心には、図示し
ない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのスプル
ー26が形成される。また、前記スプルーブシュ24の
先端はキャビティ空間に臨ませて配設され、ダイ28が
形成される。なお、前記固定側金型組立体12には、図
示しないスタンパプレート着脱ブシュ、固定側エアブロ
ーブシュ等も配設される。
ない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのスプル
ー26が形成される。また、前記スプルーブシュ24の
先端はキャビティ空間に臨ませて配設され、ダイ28が
形成される。なお、前記固定側金型組立体12には、図
示しないスタンパプレート着脱ブシュ、固定側エアブロ
ーブシュ等も配設される。
【0005】一方、31は可動プラテン、32は該可動
プラテン31にボルト33によって取り付けられた可動
側金型組立体である。該可動側金型組立体32は、可動
側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35に
ボルト37によって固定された中間プレート40、該中
間プレート40にボルト42によって固定された可動側
円盤プレート36、該可動側円盤プレート36の外周に
配設され、前記中間プレート40にボルト39によって
固定された環状の可動側ガイドリング38、前記可動側
ベースプレート35内において可動プラテン31に臨ま
せて配設され、可動側ベースプレート35にボルト45
によって固定されたシリンダ44、及び該シリンダ44
によって進退させられ、前記ダイ28に対応する形状を
有するカットパンチ48から成る。
プラテン31にボルト33によって取り付けられた可動
側金型組立体である。該可動側金型組立体32は、可動
側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35に
ボルト37によって固定された中間プレート40、該中
間プレート40にボルト42によって固定された可動側
円盤プレート36、該可動側円盤プレート36の外周に
配設され、前記中間プレート40にボルト39によって
固定された環状の可動側ガイドリング38、前記可動側
ベースプレート35内において可動プラテン31に臨ま
せて配設され、可動側ベースプレート35にボルト45
によって固定されたシリンダ44、及び該シリンダ44
によって進退させられ、前記ダイ28に対応する形状を
有するカットパンチ48から成る。
【0006】また、前記可動側円盤プレート36におけ
る固定側円盤プレート16と対向する面には凹部50が
形成される。したがって、図示しない型締装置を作動さ
せて可動プラテン31を固定プラテン11側に移動さ
せ、可動側円盤プレート36と固定側円盤プレート16
とを当接させることによって、前記凹部50はキャビテ
ィ空間になる。
る固定側円盤プレート16と対向する面には凹部50が
形成される。したがって、図示しない型締装置を作動さ
せて可動プラテン31を固定プラテン11側に移動さ
せ、可動側円盤プレート36と固定側円盤プレート16
とを当接させることによって、前記凹部50はキャビテ
ィ空間になる。
【0007】そして、前記シリンダ44内には、前記カ
ットパンチ48と一体に形成されたピストン51が進退
自在に配設され、該ピストン51の後方(可動プラテン
31側)に油室が形成される。また、ピストン51の前
方(固定プラテン11側)にカットパンチ戻し用ばね5
2が配設され、前記ピストン51を後方に付勢する。し
たがって、型締め状態において、前記油室に油を供給す
ることによってピストン51を前進させると、前記カッ
トパンチ48が前進させられ、ダイ28内に進入する。
その結果、前記キャビティ空間内に成形された図示しな
い成形品に穴開け加工を施し、例えば、光ディスク基盤
の内径抜きを行うことができる。
ットパンチ48と一体に形成されたピストン51が進退
自在に配設され、該ピストン51の後方(可動プラテン
31側)に油室が形成される。また、ピストン51の前
方(固定プラテン11側)にカットパンチ戻し用ばね5
2が配設され、前記ピストン51を後方に付勢する。し
たがって、型締め状態において、前記油室に油を供給す
ることによってピストン51を前進させると、前記カッ
トパンチ48が前進させられ、ダイ28内に進入する。
その結果、前記キャビティ空間内に成形された図示しな
い成形品に穴開け加工を施し、例えば、光ディスク基盤
の内径抜きを行うことができる。
【0008】なお、前記可動側金型組立体32には、図
示しないエジェクタブシュ、エジェクタピン、可動側エ
アブローブシュ等も配設される。ところで、前記固定側
ガイドリング18の外周縁には、可動側ガイドリング3
8に向けて突出させられる環状凸部18aが形成され、
前記可動側ガイドリング38の外周縁には、前記環状凸
部18aに対応する形状の環状凹部38aが形成され
る。したがって、型締装置によって可動プラテン31を
前進させて型閉じを行うと、前記固定側ガイドリング1
8のテーパ面S1に前記可動側ガイドリング38のテー
パ面S2が面圧接触させられ、型締めの終了時点におい
て心合せが行われる。すなわち、射出成形中は、1ショ
ットごとに前記テーパ面S1、S2の面圧接触が行われ
る。
示しないエジェクタブシュ、エジェクタピン、可動側エ
アブローブシュ等も配設される。ところで、前記固定側
ガイドリング18の外周縁には、可動側ガイドリング3
8に向けて突出させられる環状凸部18aが形成され、
前記可動側ガイドリング38の外周縁には、前記環状凸
部18aに対応する形状の環状凹部38aが形成され
る。したがって、型締装置によって可動プラテン31を
前進させて型閉じを行うと、前記固定側ガイドリング1
8のテーパ面S1に前記可動側ガイドリング38のテー
パ面S2が面圧接触させられ、型締めの終了時点におい
て心合せが行われる。すなわち、射出成形中は、1ショ
ットごとに前記テーパ面S1、S2の面圧接触が行われ
る。
【0009】また、前記固定側金型組立体12と可動側
金型組立体32との心合せを行うために、両者間にガイ
ドポストを配設したものも提供されている。図3は従来
の第2の射出成形用金型の断面図である。図において、
12は固定側金型組立体であり、該固定側金型組立体1
2は、固定側ベースプレート15、固定側円盤プレート
16、ロケートリング23及びスプルーブシュ24から
成る。
金型組立体32との心合せを行うために、両者間にガイ
ドポストを配設したものも提供されている。図3は従来
の第2の射出成形用金型の断面図である。図において、
12は固定側金型組立体であり、該固定側金型組立体1
2は、固定側ベースプレート15、固定側円盤プレート
16、ロケートリング23及びスプルーブシュ24から
成る。
【0010】一方、32は可動側金型組立体であり、該
可動側金型組立体32は、可動側ベースプレート35、
中間プレート40、型閉じ時及び型締め時に前記固定側
円盤プレート16と共にキャビティ空間Cを形成する可
動側円盤プレート36、シリンダ44及びカットパンチ
48から成る。また、前記固定側ベースプレート15に
は、固定側金型組立体12の中心に対して同心円周上に
4個のガイドポスト孔53が研削加工によって形成さ
れ、該ガイドポスト孔53にガイドポスト54がそれぞ
れ圧入固定され、ボルト55によって前記固定側ベース
プレート15に固定される。
可動側金型組立体32は、可動側ベースプレート35、
中間プレート40、型閉じ時及び型締め時に前記固定側
円盤プレート16と共にキャビティ空間Cを形成する可
動側円盤プレート36、シリンダ44及びカットパンチ
48から成る。また、前記固定側ベースプレート15に
は、固定側金型組立体12の中心に対して同心円周上に
4個のガイドポスト孔53が研削加工によって形成さ
れ、該ガイドポスト孔53にガイドポスト54がそれぞ
れ圧入固定され、ボルト55によって前記固定側ベース
プレート15に固定される。
【0011】一方、中間プレート40の前記ガイドポス
ト孔53に対応する位置には、ガイドブッシュ孔56が
研削加工によって形成され、該ガイドブッシュ孔56に
ガイドブッシュ57がそれぞれ圧入固定される。そし
て、型閉じ中において、前記ガイドブッシュ57の図示
しないボールベアリング部に前記ガイドポスト孔53が
入り込むことによって、前記固定側金型組立体12と可
動側金型組立体32との心合せを行うことができる。
ト孔53に対応する位置には、ガイドブッシュ孔56が
研削加工によって形成され、該ガイドブッシュ孔56に
ガイドブッシュ57がそれぞれ圧入固定される。そし
て、型閉じ中において、前記ガイドブッシュ57の図示
しないボールベアリング部に前記ガイドポスト孔53が
入り込むことによって、前記固定側金型組立体12と可
動側金型組立体32との心合せを行うことができる。
【0012】なお、固定側円盤プレート16及び可動側
円盤プレート36にはそれぞれ温調用水路61、62が
形成され、該温調用水路61、62に温水を供給するこ
とによって、固定側円盤プレート16及び可動側円盤プ
レート36を冷却することができるようになっている。
円盤プレート36にはそれぞれ温調用水路61、62が
形成され、該温調用水路61、62に温水を供給するこ
とによって、固定側円盤プレート16及び可動側円盤プ
レート36を冷却することができるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形用金型においては、図2に示す射出成形用
金型の場合、成形中に前記固定側ガイドリング18のテ
ーパ面S1に前記可動側ガイドリング38のテーパ面S
2が繰り返し面圧接触させられるので、摩耗によって細
かい粉塵(ふんじん)が発生させられ、成形品に混入し
たり付着したりしてしまう。
来の射出成形用金型においては、図2に示す射出成形用
金型の場合、成形中に前記固定側ガイドリング18のテ
ーパ面S1に前記可動側ガイドリング38のテーパ面S
2が繰り返し面圧接触させられるので、摩耗によって細
かい粉塵(ふんじん)が発生させられ、成形品に混入し
たり付着したりしてしまう。
【0014】また、図3に示す射出成形用金型の場合、
成形中において、温調用水路61、62には100
〔℃〕前後の温水が供給され、前記キャビティ空間Cに
は300〔℃〕前後の溶融させられた樹脂が充填される
ので、固定側円盤プレート16と可動側円盤プレート3
6との間において熱膨張差が生じてしまう。したがっ
て、ガイドポスト54と前記ボールベアリング部との間
においてかじりが発生してしまう。
成形中において、温調用水路61、62には100
〔℃〕前後の温水が供給され、前記キャビティ空間Cに
は300〔℃〕前後の溶融させられた樹脂が充填される
ので、固定側円盤プレート16と可動側円盤プレート3
6との間において熱膨張差が生じてしまう。したがっ
て、ガイドポスト54と前記ボールベアリング部との間
においてかじりが発生してしまう。
【0015】本発明は、前記従来の射出成形用金型の問
題点を解決して、ガイドポストを配設する必要がなく、
しかも、成形中に粉塵が発生することがない射出成形用
金型を提供することを目的とする。
題点を解決して、ガイドポストを配設する必要がなく、
しかも、成形中に粉塵が発生することがない射出成形用
金型を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形用金型においては、固定側に配設された固定側円
盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に配設さ
れ、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリ
ングと、可動側に配設され、前記固定側円盤プレートと
の間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレート
と、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動側円
盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングとを有す
る。
出成形用金型においては、固定側に配設された固定側円
盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に配設さ
れ、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリ
ングと、可動側に配設され、前記固定側円盤プレートと
の間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレート
と、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動側円
盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングとを有す
る。
【0017】そして、前記固定側ガイドリングの外径と
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。本発明の他の射出成形用
金型においては、固定側ベースプレートと、該固定側ベ
ースプレートに固定された固定側円盤プレートと、該固
定側円盤プレートの外周に配設され、固定側円盤プレー
トを位置決めする固定側ガイドリングと、可動側ベース
プレートと、該可動側ベースプレートに固定され、前記
固定側円盤プレートとの間にキャビティ空間を形成する
可動側円盤プレートと、該可動側円盤プレートの外周に
配設され、可動側円盤プレートを位置決めする可動側ガ
イドリングと、固定側及び可動側の一方のベースプレー
トに固定された調心リングとを有する。
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。本発明の他の射出成形用
金型においては、固定側ベースプレートと、該固定側ベ
ースプレートに固定された固定側円盤プレートと、該固
定側円盤プレートの外周に配設され、固定側円盤プレー
トを位置決めする固定側ガイドリングと、可動側ベース
プレートと、該可動側ベースプレートに固定され、前記
固定側円盤プレートとの間にキャビティ空間を形成する
可動側円盤プレートと、該可動側円盤プレートの外周に
配設され、可動側円盤プレートを位置決めする可動側ガ
イドリングと、固定側及び可動側の一方のベースプレー
トに固定された調心リングとを有する。
【0018】そして、該調心リングの内周と固定側及び
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間(すきま)が形成される。
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間(すきま)が形成される。
【0019】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形用金型
においては、固定側に配設された固定側円盤プレート
と、該固定側円盤プレートの外周に配設され、固定側円
盤プレートを位置決めする固定側ガイドリングと、可動
側に配設され、前記固定側円盤プレートとの間にキャビ
ティ空間を形成する可動側円盤プレートと、該可動側円
盤プレートの外周に配設され、可動側円盤プレートを位
置決めする可動側ガイドリングとを有する。
においては、固定側に配設された固定側円盤プレート
と、該固定側円盤プレートの外周に配設され、固定側円
盤プレートを位置決めする固定側ガイドリングと、可動
側に配設され、前記固定側円盤プレートとの間にキャビ
ティ空間を形成する可動側円盤プレートと、該可動側円
盤プレートの外周に配設され、可動側円盤プレートを位
置決めする可動側ガイドリングとを有する。
【0020】そして、前記固定側ガイドリングの外径と
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。この場合、固定側円盤プ
レートと可動側円盤プレートとを対向させて接触させ、
型閉じ状態を形成し、その状態で固定側ガイドリング及
び可動側ガイドリングの外周面に調心リングを取り付
け、固定側金型組立体の中心と可動側金型組立体の中心
とを一致させる。
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。この場合、固定側円盤プ
レートと可動側円盤プレートとを対向させて接触させ、
型閉じ状態を形成し、その状態で固定側ガイドリング及
び可動側ガイドリングの外周面に調心リングを取り付
け、固定側金型組立体の中心と可動側金型組立体の中心
とを一致させる。
【0021】次に、その状態で射出成形用金型を射出成
形機に乗せ、固定側金型組立体を固定プラテンに対して
位置決めし、型締装置を作動させて型締め状態にする。
この状態において、固定側金型組立体を固定プラテン
に、可動側金型組立体を可動プラテンに固定する。本発
明の他の射出成形用金型においては、固定側ベースプレ
ートと、該固定側ベースプレートに固定された固定側円
盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に配設さ
れ、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリ
ングと、可動側ベースプレートと、該可動側ベースプレ
ートに固定され、前記固定側円盤プレートとの間にキャ
ビティ空間を形成する可動側円盤プレートと、該可動側
円盤プレートの外周に配設され、可動側円盤プレートを
位置決めする可動側ガイドリングと、固定側及び可動側
の一方のベースプレートに固定された調心リングとを有
する。
形機に乗せ、固定側金型組立体を固定プラテンに対して
位置決めし、型締装置を作動させて型締め状態にする。
この状態において、固定側金型組立体を固定プラテン
に、可動側金型組立体を可動プラテンに固定する。本発
明の他の射出成形用金型においては、固定側ベースプレ
ートと、該固定側ベースプレートに固定された固定側円
盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に配設さ
れ、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリ
ングと、可動側ベースプレートと、該可動側ベースプレ
ートに固定され、前記固定側円盤プレートとの間にキャ
ビティ空間を形成する可動側円盤プレートと、該可動側
円盤プレートの外周に配設され、可動側円盤プレートを
位置決めする可動側ガイドリングと、固定側及び可動側
の一方のベースプレートに固定された調心リングとを有
する。
【0022】そして、該調心リングの内周と固定側及び
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間が形成される。この場合、固定側円盤プレートと
可動側円盤プレートとを対向させて接触させ、型閉じ状
態を形成し、その状態で射出成形用金型を射出成形機に
乗せ、固定側金型組立体を固定プラテンに対して位置決
めし、固定する。
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間が形成される。この場合、固定側円盤プレートと
可動側円盤プレートとを対向させて接触させ、型閉じ状
態を形成し、その状態で射出成形用金型を射出成形機に
乗せ、固定側金型組立体を固定プラテンに対して位置決
めし、固定する。
【0023】続いて、射出成形用金型を型締め状態のわ
ずかに手前の状態にして、固定側及び可動側の一方の温
調用水路に、成形中における設定温度と同じ温度の温水
を、固定側及び可動側の他方の温調用水路に、成形中に
おける設定温度より高い温度の温水を流す。その結果、
固定側金型組立体と可動側金型組立体との熱膨張差によ
って前記隙間がなくなる。
ずかに手前の状態にして、固定側及び可動側の一方の温
調用水路に、成形中における設定温度と同じ温度の温水
を、固定側及び可動側の他方の温調用水路に、成形中に
おける設定温度より高い温度の温水を流す。その結果、
固定側金型組立体と可動側金型組立体との熱膨張差によ
って前記隙間がなくなる。
【0024】次に、型締装置を作動させて型締め状態に
する。この状態において、固定側金型組立体を固定プラ
テンに、可動側金型組立体を可動プラテンに固定する。
する。この状態において、固定側金型組立体を固定プラ
テンに、可動側金型組立体を可動プラテンに固定する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おける射出成形用金型の断面図、図4は本発明の第1の
実施例における調心リングの平面図である。図におい
て、11は固定プラテン、12は該固定プラテン11に
ボルト13によって取り付けられた固定側金型組立体で
ある。該固定側金型組立体12は、固定側ベースプレー
ト15、該固定側ベースプレート15にボルト17によ
って固定された固定側円盤プレート16、該固定側円盤
プレート16の外周に配設され、前記固定側ベースプレ
ート15にボルト19によって固定された環状の固定側
ガイドリング18、前記固定側ベースプレート15の固
定プラテン11側に配設され、固定側ベースプレート1
5を固定プラテン11に対して位置決めするロケートリ
ング23、及び該ロケートリング23に隣接させて配設
されたスプルーブシュ24から成る。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おける射出成形用金型の断面図、図4は本発明の第1の
実施例における調心リングの平面図である。図におい
て、11は固定プラテン、12は該固定プラテン11に
ボルト13によって取り付けられた固定側金型組立体で
ある。該固定側金型組立体12は、固定側ベースプレー
ト15、該固定側ベースプレート15にボルト17によ
って固定された固定側円盤プレート16、該固定側円盤
プレート16の外周に配設され、前記固定側ベースプレ
ート15にボルト19によって固定された環状の固定側
ガイドリング18、前記固定側ベースプレート15の固
定プラテン11側に配設され、固定側ベースプレート1
5を固定プラテン11に対して位置決めするロケートリ
ング23、及び該ロケートリング23に隣接させて配設
されたスプルーブシュ24から成る。
【0026】該スプルーブシュ24の中心には、図示し
ない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのスプル
ー26が形成される。また、前記スプルーブシュ24の
先端はキャビティ空間Cに臨ませて配設され、ダイ28
が形成される。なお、前記固定側金型組立体12には、
図示しないスタンパプレート着脱ブシュ、固定側エアブ
ローブシュ等も配設される。
ない射出ノズルから射出された樹脂を通すためのスプル
ー26が形成される。また、前記スプルーブシュ24の
先端はキャビティ空間Cに臨ませて配設され、ダイ28
が形成される。なお、前記固定側金型組立体12には、
図示しないスタンパプレート着脱ブシュ、固定側エアブ
ローブシュ等も配設される。
【0027】一方、31は可動プラテン、32は該可動
プラテン31にボルト33によって取り付けられた可動
側金型組立体である。該可動側金型組立体32は、可動
側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35に
ボルト37によって固定された中間プレート40、該中
間プレート40にボルト42によって固定された可動側
円盤プレート36、該可動側円盤プレート36の外周に
配設され、前記中間プレート40にボルト39によって
固定された環状の可動側ガイドリング38、前記可動側
ベースプレート35内において可動プラテン31に臨ま
せて配設され、可動側ベースプレート35にボルト45
によって固定されたシリンダ44、及び該シリンダ44
によって進退させられ、前記ダイ28に対応する形状を
有するカットパンチ48から成る。
プラテン31にボルト33によって取り付けられた可動
側金型組立体である。該可動側金型組立体32は、可動
側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35に
ボルト37によって固定された中間プレート40、該中
間プレート40にボルト42によって固定された可動側
円盤プレート36、該可動側円盤プレート36の外周に
配設され、前記中間プレート40にボルト39によって
固定された環状の可動側ガイドリング38、前記可動側
ベースプレート35内において可動プラテン31に臨ま
せて配設され、可動側ベースプレート35にボルト45
によって固定されたシリンダ44、及び該シリンダ44
によって進退させられ、前記ダイ28に対応する形状を
有するカットパンチ48から成る。
【0028】また、前記可動側円盤プレート36におけ
る固定側円盤プレート16と対向する面には凹部が形成
される。したがって、図示しない型締装置を作動させて
可動プラテン31を固定プラテン11側に移動させ、可
動側円盤プレート36と固定側円盤プレート16とを当
接させることによって、前記凹部はキャビティ空間Cに
なる。
る固定側円盤プレート16と対向する面には凹部が形成
される。したがって、図示しない型締装置を作動させて
可動プラテン31を固定プラテン11側に移動させ、可
動側円盤プレート36と固定側円盤プレート16とを当
接させることによって、前記凹部はキャビティ空間Cに
なる。
【0029】そして、前記シリンダ44内には前記カッ
トパンチ48と一体に形成されたピストン51が進退自
在に配設され、該ピストン51の後方(可動プラテン3
1側)に油室が形成される。また、ピストン51の前方
(固定プラテン11側)にカットパンチ戻し用ばね52
が配設され、前記ピストン51を後方に付勢する。した
がって、型締め状態において、前記油室に油を供給する
ことによってピストン51を前進させると、前記カット
パンチ48が前進させられ、ダイ28内に進入する。そ
の結果、前記キャビティ空間C内に成形された図示しな
い成形品に穴開け加工を施し、例えば、光ディスク基盤
の内径抜きを行うことができる。
トパンチ48と一体に形成されたピストン51が進退自
在に配設され、該ピストン51の後方(可動プラテン3
1側)に油室が形成される。また、ピストン51の前方
(固定プラテン11側)にカットパンチ戻し用ばね52
が配設され、前記ピストン51を後方に付勢する。した
がって、型締め状態において、前記油室に油を供給する
ことによってピストン51を前進させると、前記カット
パンチ48が前進させられ、ダイ28内に進入する。そ
の結果、前記キャビティ空間C内に成形された図示しな
い成形品に穴開け加工を施し、例えば、光ディスク基盤
の内径抜きを行うことができる。
【0030】なお、前記可動側金型組立体32には、図
示しないエジェクタブシュ、エジェクタピン、可動側エ
アブローブシュ等も配設される。また、固定側円盤プレ
ート16及び可動側円盤プレート36には、それぞれ温
調用水路61、62が形成され、該温調用水路61、6
2に温水を供給することによって、固定側円盤プレート
16及び可動側円盤プレート36を冷却することができ
るようになっている。
示しないエジェクタブシュ、エジェクタピン、可動側エ
アブローブシュ等も配設される。また、固定側円盤プレ
ート16及び可動側円盤プレート36には、それぞれ温
調用水路61、62が形成され、該温調用水路61、6
2に温水を供給することによって、固定側円盤プレート
16及び可動側円盤プレート36を冷却することができ
るようになっている。
【0031】ところで、前記固定側ガイドリング18の
外周縁には、可動側ガイドリング38に向けて突出させ
られる環状凸部18aが形成され、前記可動側ガイドリ
ング38の外周縁には、前記環状凸部18aに対応する
形状の環状凹部38aが形成される。前記固定側ガイド
リング18及び可動側ガイドリング38は、型締装置に
よって可動プラテン31を前進させて型閉じを行ったと
きに、環状凸部18aと環状凹部38aとの間に環状の
隙間63が形成されるような寸法に設定される。
外周縁には、可動側ガイドリング38に向けて突出させ
られる環状凸部18aが形成され、前記可動側ガイドリ
ング38の外周縁には、前記環状凸部18aに対応する
形状の環状凹部38aが形成される。前記固定側ガイド
リング18及び可動側ガイドリング38は、型締装置に
よって可動プラテン31を前進させて型閉じを行ったと
きに、環状凸部18aと環状凹部38aとの間に環状の
隙間63が形成されるような寸法に設定される。
【0032】そして、前記固定側ガイドリング18の外
径と可動側ガイドリング38の外径とが等しくされ、固
定側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せ
を行う際に、固定側ガイドリング18及び可動側ガイド
リング38の外周側に調心リング64を配設し、固定側
ガイドリング18及び可動側ガイドリング38を調心リ
ング64によって締め付けることができるようになって
いる。そのために、該調心リング64の内径と固定側ガ
イドリング18及び可動側ガイドリング38の外径とが
等しく設定される。
径と可動側ガイドリング38の外径とが等しくされ、固
定側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せ
を行う際に、固定側ガイドリング18及び可動側ガイド
リング38の外周側に調心リング64を配設し、固定側
ガイドリング18及び可動側ガイドリング38を調心リ
ング64によって締め付けることができるようになって
いる。そのために、該調心リング64の内径と固定側ガ
イドリング18及び可動側ガイドリング38の外径とが
等しく設定される。
【0033】前記調心リング64は、二つ割りにされた
一対の半円形部材65、66から成り、両者をボルト6
7によって着脱することができるようになっている。前
記半円形部材65、66には、抜きタップ68が形成さ
れる。次に、固定側金型組立体12と可動側金型組立体
32との心合せについて説明する。
一対の半円形部材65、66から成り、両者をボルト6
7によって着脱することができるようになっている。前
記半円形部材65、66には、抜きタップ68が形成さ
れる。次に、固定側金型組立体12と可動側金型組立体
32との心合せについて説明する。
【0034】まず、射出成形機から固定側金型組立体1
2及び可動側金型組立体32を外した状態で固定側円盤
プレート16と可動側円盤プレート36とを対向させて
接触させ、型閉じ状態を形成する。そして、その状態で
固定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング38の
外周面に前記半円形部材65、66を当て、ボルト67
を締め付けることによって、固定側金型組立体12の中
心と可動側金型組立体32の中心とを一致させる。
2及び可動側金型組立体32を外した状態で固定側円盤
プレート16と可動側円盤プレート36とを対向させて
接触させ、型閉じ状態を形成する。そして、その状態で
固定側ガイドリング18及び可動側ガイドリング38の
外周面に前記半円形部材65、66を当て、ボルト67
を締め付けることによって、固定側金型組立体12の中
心と可動側金型組立体32の中心とを一致させる。
【0035】次に、その状態で射出成形用金型を射出成
形機に乗せ、固定側金型組立体12のロケートリング2
3によって固定側金型組立体12を固定プラテン11に
対して位置決めし、型締装置を作動させて型締め状態に
する。この状態において、ボルト13、33を同時に締
め込み、固定側金型組立体12を固定プラテン11に、
可動側金型組立体32を可動プラテン31に固定する。
形機に乗せ、固定側金型組立体12のロケートリング2
3によって固定側金型組立体12を固定プラテン11に
対して位置決めし、型締装置を作動させて型締め状態に
する。この状態において、ボルト13、33を同時に締
め込み、固定側金型組立体12を固定プラテン11に、
可動側金型組立体32を可動プラテン31に固定する。
【0036】続いて、調心リング64を固定しているボ
ルト67を緩め、抜きタップ68によって調心リング6
4を射出成形用金型から取り外す。このようにして、固
定側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せ
を行うことができる。なお、前記温調用水路61、62
に成形中における設定温度と同じ温度の温水を供給し、
金型温度を安定させてから調心リング64を取り外すこ
ともできる。
ルト67を緩め、抜きタップ68によって調心リング6
4を射出成形用金型から取り外す。このようにして、固
定側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せ
を行うことができる。なお、前記温調用水路61、62
に成形中における設定温度と同じ温度の温水を供給し、
金型温度を安定させてから調心リング64を取り外すこ
ともできる。
【0037】また、成形中は図示しないタイバー及び固
定プラテン11、可動プラテン31の精度によって固定
側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せが
行われる。次に、本発明の第2の実施例について説明す
る。図5は本発明の第2の実施例における射出成形用金
型の断面図である。なお、第1の実施例と同じ構造の部
分については、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。
定プラテン11、可動プラテン31の精度によって固定
側金型組立体12と可動側金型組立体32との心合せが
行われる。次に、本発明の第2の実施例について説明す
る。図5は本発明の第2の実施例における射出成形用金
型の断面図である。なお、第1の実施例と同じ構造の部
分については、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。
【0038】この場合、固定側ガイドリング18の外周
に調心リング71が配設され、ボルト72によって固定
側ベースプレート15に固定される。前記調心リング7
1は一体物で形成され、内径が固定側ガイドリング38
の外径よりわずかに大きく、両者間にあらかじめ設定さ
れただけの隙間δが形成される。次に、固定側金型組立
体12と可動側金型組立体32との心合せについて説明
する。
に調心リング71が配設され、ボルト72によって固定
側ベースプレート15に固定される。前記調心リング7
1は一体物で形成され、内径が固定側ガイドリング38
の外径よりわずかに大きく、両者間にあらかじめ設定さ
れただけの隙間δが形成される。次に、固定側金型組立
体12と可動側金型組立体32との心合せについて説明
する。
【0039】まず、射出成形機から固定プラテン11及
び固定側金型組立体12を取り外した状態で、調心リン
グ71を固定側ベースプレート15に固定し、固定側円
盤プレート16と可動側円盤プレート36とを対向させ
て接触させ、型閉じ状態を形成する。次に、その状態で
射出成形用金型を射出成形機に乗せ、固定側金型組立体
12のロケートリング23によって固定側金型組立体1
2を固定プラテン11に対して位置決めし、ボルト13
を締め込み、固定側金型組立体12を固定プラテン11
に固定する。
び固定側金型組立体12を取り外した状態で、調心リン
グ71を固定側ベースプレート15に固定し、固定側円
盤プレート16と可動側円盤プレート36とを対向させ
て接触させ、型閉じ状態を形成する。次に、その状態で
射出成形用金型を射出成形機に乗せ、固定側金型組立体
12のロケートリング23によって固定側金型組立体1
2を固定プラテン11に対して位置決めし、ボルト13
を締め込み、固定側金型組立体12を固定プラテン11
に固定する。
【0040】続いて、射出成形用金型を型締め状態のわ
ずかに手前の状態にして、温調用水路61、62に温水
を供給する。この場合、固定側の温調用水路61には成
形中における設定温度と同じ温度の温水を、可動側の温
調用水路62には成形中における設定温度より高い温度
の温水を流す。その結果、固定側金型組立体12と可動
側金型組立体32との熱膨張差によって隙間δがなくな
る。
ずかに手前の状態にして、温調用水路61、62に温水
を供給する。この場合、固定側の温調用水路61には成
形中における設定温度と同じ温度の温水を、可動側の温
調用水路62には成形中における設定温度より高い温度
の温水を流す。その結果、固定側金型組立体12と可動
側金型組立体32との熱膨張差によって隙間δがなくな
る。
【0041】次に、図示しない型締装置を作動させて型
締め状態にする。この状態において、ボルト13、33
を同時に締め込み、固定側金型組立体12を固定プラテ
ン11に、可動側金型組立体32を可動プラテン31に
固定する。このようにして、固定側金型組立体12と可
動側金型組立体32との心合せを行うことができる。な
お、前記隙間δの値は、固定側金型組立体12及び可動
側金型組立体32が形成される材料の熱膨張係数、及び
温調用水路61に供給される温水と温調用水路62に供
給される温水との温度差に基づいて設定される。
締め状態にする。この状態において、ボルト13、33
を同時に締め込み、固定側金型組立体12を固定プラテ
ン11に、可動側金型組立体32を可動プラテン31に
固定する。このようにして、固定側金型組立体12と可
動側金型組立体32との心合せを行うことができる。な
お、前記隙間δの値は、固定側金型組立体12及び可動
側金型組立体32が形成される材料の熱膨張係数、及び
温調用水路61に供給される温水と温調用水路62に供
給される温水との温度差に基づいて設定される。
【0042】成形中においては、温調用水路62に供給
される温水の温度が設定温度にされるので、前記隙間δ
が再び形成される。したがって、調心リング71を常時
固定側ベースプレート15に取り付けた状態にしておく
ことができる。本実施例においては、調心リング71を
固定側ベースプレート15に固定して調心リング71と
可動側ガイドリング38との間に隙間δを形成するよう
にしているが、調心リング71を中間プレート40に固
定して調心リング71と固定側ガイドリング18との間
に隙間を形成することもできる。
される温水の温度が設定温度にされるので、前記隙間δ
が再び形成される。したがって、調心リング71を常時
固定側ベースプレート15に取り付けた状態にしておく
ことができる。本実施例においては、調心リング71を
固定側ベースプレート15に固定して調心リング71と
可動側ガイドリング38との間に隙間δを形成するよう
にしているが、調心リング71を中間プレート40に固
定して調心リング71と固定側ガイドリング18との間
に隙間を形成することもできる。
【0043】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形用金型においては、固定側に配設された
固定側円盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に
配設され、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガ
イドリングと、可動側に配設され、前記固定側円盤プレ
ートとの間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレ
ートと、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動
側円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングとを
有する。
れば、射出成形用金型においては、固定側に配設された
固定側円盤プレートと、該固定側円盤プレートの外周に
配設され、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガ
イドリングと、可動側に配設され、前記固定側円盤プレ
ートとの間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレ
ートと、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動
側円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングとを
有する。
【0045】そして、前記固定側ガイドリングの外径と
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。この場合、型閉じ状態で
固定側ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に
調心リングを取り付け、固定側金型組立体の中心と可動
側金型組立体の中心とを一致させることによって、固定
側金型組立体と可動側金型組立体との心合せを行うこと
ができる。したがって、固定側ガイドリングと可動側ガ
イドリングとを繰り返し面圧接触させる必要がなくなる
ので、成形中に粉塵が発生することがない。また、ガイ
ドポストを配設する必要もない。
可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、前記固定側
ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に調心リ
ングが着脱自在に配設される。この場合、型閉じ状態で
固定側ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周面に
調心リングを取り付け、固定側金型組立体の中心と可動
側金型組立体の中心とを一致させることによって、固定
側金型組立体と可動側金型組立体との心合せを行うこと
ができる。したがって、固定側ガイドリングと可動側ガ
イドリングとを繰り返し面圧接触させる必要がなくなる
ので、成形中に粉塵が発生することがない。また、ガイ
ドポストを配設する必要もない。
【0046】本発明の他の射出成形用金型においては、
固定側ベースプレートと、該固定側ベースプレートに固
定された固定側円盤プレートと、該固定側円盤プレート
の外周に配設され、固定側円盤プレートを位置決めする
固定側ガイドリングと、可動側ベースプレートと、該可
動側ベースプレートに固定され、前記固定側円盤プレー
トとの間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレー
トと、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動側
円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングと、固
定側及び可動側の一方のベースプレートに固定された調
心リングとを有する。
固定側ベースプレートと、該固定側ベースプレートに固
定された固定側円盤プレートと、該固定側円盤プレート
の外周に配設され、固定側円盤プレートを位置決めする
固定側ガイドリングと、可動側ベースプレートと、該可
動側ベースプレートに固定され、前記固定側円盤プレー
トとの間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレー
トと、該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動側
円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングと、固
定側及び可動側の一方のベースプレートに固定された調
心リングとを有する。
【0047】そして、該調心リングの内周と固定側及び
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間が形成される。この場合、固定側金型組立体と可
動側金型組立体との熱膨張差によって前記隙間をなく
し、固定側金型組立体と可動側金型組立体との心合せを
行うことができる。したがって、固定側ガイドリングと
可動側ガイドリングとを繰り返し面圧接触させる必要が
なくなるので、成形中に粉塵が発生することがない。ま
た、ガイドポストを配設する必要もない。
可動側の他方のガイドリングの外周との間に、設定され
た隙間が形成される。この場合、固定側金型組立体と可
動側金型組立体との熱膨張差によって前記隙間をなく
し、固定側金型組立体と可動側金型組立体との心合せを
行うことができる。したがって、固定側ガイドリングと
可動側ガイドリングとを繰り返し面圧接触させる必要が
なくなるので、成形中に粉塵が発生することがない。ま
た、ガイドポストを配設する必要もない。
【図1】本発明の第1の実施例における射出成形用金型
の断面図である。
の断面図である。
【図2】従来の第1の射出成形用金型の断面図である。
【図3】従来の第2の射出成形用金型の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における調心リングの平
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第2の実施例における射出成形用金型
の断面図である。
の断面図である。
15 固定側ベースプレート 16 固定側円盤プレート 18 固定側ガイドリング 35 可動側ベースプレート 36 可動側円盤プレート 38 可動側ガイドリング 64、71 調心リング C キャビティ空間 δ 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 成 千葉県千葉市稲毛区長沼原町731番地の1 住友重機械工業株式会社千葉製造所内
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)固定側に配設された固定側円盤プ
レートと、(b)該固定側円盤プレートの外周に配設さ
れ、固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリ
ングと、(c)可動側に配設され、前記固定側円盤プレ
ートとの間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレ
ートと、(d)該可動側円盤プレートの外周に配設さ
れ、可動側円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリ
ングとを有するとともに、(e)前記固定側ガイドリン
グの外径と可動側ガイドリングの外径とが等しくされ、
前記固定側ガイドリング及び可動側ガイドリングの外周
面に調心リングが着脱自在に配設されることを特徴とす
る射出成形用金型。 - 【請求項2】 (a)固定側ベースプレートと、(b)
該固定側ベースプレートに固定された固定側円盤プレー
トと、(c)該固定側円盤プレートの外周に配設され、
固定側円盤プレートを位置決めする固定側ガイドリング
と、(d)可動側ベースプレートと、(e)該可動側ベ
ースプレートに固定され、前記固定側円盤プレートとの
間にキャビティ空間を形成する可動側円盤プレートと、
(f)該可動側円盤プレートの外周に配設され、可動側
円盤プレートを位置決めする可動側ガイドリングと、
(g)固定側及び可動側の一方のベースプレートに固定
された調心リングとを有するとともに、(h)該調心リ
ングの内周と固定側及び可動側の他方のガイドリングの
外周との間に、設定された隙間が形成されることを特徴
とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10864295A JPH08300419A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10864295A JPH08300419A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300419A true JPH08300419A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14489982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10864295A Withdrawn JPH08300419A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300419A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1016669C2 (nl) * | 2000-11-21 | 2002-05-22 | Axxicon Moulds Eindhoven Bv | Matrijssamenstel voorzien van centrering. |
WO2002051609A1 (fr) * | 2000-12-25 | 2002-07-04 | Mitsubishi Materials Corporation | Procede de formage d'un disque optique et dispositif de moulage metallique pour le formage d'un disque optique selon ledit procede |
JP2005517555A (ja) * | 2002-02-20 | 2005-06-16 | オットー ホフステター アーゲー | 射出成形装置 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP10864295A patent/JPH08300419A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1016669C2 (nl) * | 2000-11-21 | 2002-05-22 | Axxicon Moulds Eindhoven Bv | Matrijssamenstel voorzien van centrering. |
WO2002042049A1 (en) * | 2000-11-21 | 2002-05-30 | Axxicon Moulds Eindhoven B.V. | Mould assembly provided with centering means |
US7014457B2 (en) | 2000-11-21 | 2006-03-21 | Axxicon Moulds Eindhoven B.V. | Mould assembly provided with centering means |
WO2002051609A1 (fr) * | 2000-12-25 | 2002-07-04 | Mitsubishi Materials Corporation | Procede de formage d'un disque optique et dispositif de moulage metallique pour le formage d'un disque optique selon ledit procede |
JP2005517555A (ja) * | 2002-02-20 | 2005-06-16 | オットー ホフステター アーゲー | 射出成形装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1177877B1 (en) | Disc-molding mold | |
KR100255342B1 (ko) | 디스크성형금형장치의스탬퍼누름구조부 | |
JPH08300419A (ja) | 射出成形用金型 | |
US20060051552A1 (en) | Molding die,molding method, disc substrate, and molding machine | |
EP0722818B1 (en) | Disc molding die | |
JPH1170529A (ja) | ディスク成形用金型 | |
US5773040A (en) | Disc molding die | |
KR100220156B1 (ko) | 디스크 성형용 금형 | |
EP0882562B1 (en) | Disc molding die | |
US20070275115A1 (en) | Mold For Molding Disk, Mirror-Surface Disk, And Molded Product | |
JP3631539B2 (ja) | ディスク成形金型 | |
EP2085206A1 (en) | Disk-molding mold and mirror surface disk | |
JP2545157Y2 (ja) | 射出成形金型 | |
JP3178674B2 (ja) | ディスク成形用金型 | |
JPH1015949A (ja) | ディスク成形用金型 | |
JP2003291178A (ja) | 成形用金型装置 | |
JP3261107B2 (ja) | 射出成形金型 | |
JP3524604B2 (ja) | ディスク成形金型 | |
JP2002248656A (ja) | 射出成形装置、及び、射出成形装置のホットランナー部の取り付け構造、並びに、ホットランナー部の組み込み方法 | |
JP3524665B2 (ja) | ディスク成形用金型 | |
JPH08229988A (ja) | ゲートカット機構付き金型装置 | |
JP2002046162A (ja) | ディスク成形用金型の冷却装置 | |
JP3486809B2 (ja) | ディスク基板成形型 | |
JPH08118431A (ja) | 射出成形用金型 | |
JP3905339B2 (ja) | ディスク成形用金型及びガイドリング |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |