JPH08229988A - ゲートカット機構付き金型装置 - Google Patents
ゲートカット機構付き金型装置Info
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- JPH08229988A JPH08229988A JP3554995A JP3554995A JPH08229988A JP H08229988 A JPH08229988 A JP H08229988A JP 3554995 A JP3554995 A JP 3554995A JP 3554995 A JP3554995 A JP 3554995A JP H08229988 A JPH08229988 A JP H08229988A
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Abstract
かかわらず、成形される製品の精度を高めるとともに、
ゲートカットスリーブの作動不良も防ぐ。 【構成】 固定型1は、製品を形成するキャビティ部材
7にエアブロースリーブ21を埋め込み、このエアブロー
スリーブ21内にスプルーブッシュ24を嵌合してある。可
動型2側のゲートカットスリーブ51をエアブロースリー
ブ21内に嵌合させる。したがって、スプルーブッシュ24
は製品部分を形成しない。 【効果】 キャビティ部材7を基準に、エアブロースリ
ーブ21、スプルーブッシュ24の順に芯合わせがされ、ス
プルーブッシュ24は位置精度を出しにくい。このスプル
ーブッシュ24の位置精度による悪影響を防止できる。ゲ
ートカットスリーブ51による磨耗が進んだとき、エアブ
ロースリーブ21のみを交換すればよく、コストを下げら
れる。
Description
するためのゲートカット機構付き金型装置に関する。
型装置の一例を示している。これは、ミニディスクの成
形用のものである。同図において、101 は固定型、102
は可動型であり、これらは、型閉時に相互間にキャビテ
ィ103 を形成するものである。固定型101 は、キャビテ
ィ103 を形成するキャビティ部材104 と、このキャビテ
ィ部材104 を貫通して固定されたエアブロースリーブ10
5 と、このエアブロースリーブ105 内に一部が嵌合され
たスプルーブッシュ106 とを備えている。このスプルー
ブッシュ106 は、スプルー107 を有しているとともに、
可動型102 側の端面部にダイ凹部108 を有している。一
方、可動型102 は、キャビティ103 を形成するコア部材
111 と、このコア部材111 を貫通して固定されたエアブ
ロースリーブ112 と、このエアブロースリーブ112 内に
型開閉方向へ摺動自在に嵌合された突き出しスリーブ11
3 と、この突き出しスリーブ113 内に型開閉方向へ摺動
自在に嵌合されたゲートカットパンチであるゲートカッ
トスリーブ114 と、このゲートカットスリーブ114 内に
型開閉方向へ摺動自在に嵌合された突き出しピン115と
を有している。そして、ゲートカットスリーブ114 は、
これが対向するスプルーブッシュ106 との間に、スプル
ー107 に通じるランナー116 を形成するとともに、この
ランナー116 をキャビティ103 に通じさせるゲート117
をダイ凹部108の周縁部との間に形成するものである。
ランナー116 およびゲート117 を介してキャビティ103
内に樹脂を充填する。キャビティ103 内の樹脂がある程
度固まると、ゲートカットスリーブ114 が固定型101 の
方へ前進して、スプルーブッシュ106 のダイ凹部108 内
に嵌合する。これにより、ゲート117 において、キャビ
ティ103 内の樹脂すなわち製品とランナー116 内の樹脂
とが切断される。その後、型開が行われ、製品であるデ
ィスクが取り出される。このとき、ランナー116 部分の
樹脂に加えて、エアブロースリーブ105 とスプルーブッ
シュ106 との間の隙間から空気が吹き出すことにより、
成形されたディスクは、固定型101 から離れ、可動型10
2 側にとどまる。ついで、突き出しピン115 および突き
出しスリーブ113 により突き出しと、エアブロースリー
ブ112 の周囲からの空気の吹き出しにより、ランナー11
6 部分の樹脂およびディスクが可動型102 から離れる。
かなように、固定型101 において、キャビティ部材104
の他、エアブロースリーブ105 およびスプルーブッシュ
106の一部も製品であるディスクの一部を形成すること
になる。
動に支障が生じないようにするには、固定型101 と可動
型102 との両方で、各金型部材が正確に位置決めされ、
また、固定型101 と可動型102 との芯合わせも正確にな
されなければならない。例えば、固定型101 において、
まずキャビティ部材104 を芯合わせしたとすると、この
キャビティ部材104 を基準としてエアブロースリーブ10
5 が芯合わせされ、さらに、このエアブロースリーブ10
5 を基準としてスプルーブッシュ106 が芯合わせされる
ことになる。このように2段階の芯合わせになるから、
最後のスプルーブッシュ106 の位置精度はどうしても劣
ることになる。
ルーブッシュ106 にゲートカットスリーブ114 が嵌合す
るダイ凹部108 を形成していたため、スプルーブッシュ
106の位置精度の悪さが悪影響を及ぼしやすい。まずス
プルーブッシュ106 により製品の一部が形成されるた
め、製品の精度に悪影響が出る。また、ゲートカットス
リーブ114 とスプルーブッシュ106 との芯ずれにより、
ゲートカットスリーブ114 の作動に支障が生じるおそれ
がある。
トカットスリーブ114 は、抜き差しが繰り返されること
により磨耗するから、消耗品であって、磨耗がある程度
進んだら交換しなければならない。ゲートカットスリー
ブ114 はコーティングなどにより硬度を高めており、普
通スプルーブッシュ106 の方が先に磨耗が進む。スプル
ーブッシュ106 は、拡散溶接により内部に冷却水路を形
成するなどしたもので、高価なものである。このような
スプルーブッシュ106 全体を交換するのでは、コストが
高くつく。
ゲートカット機構付き金型装置では、ゲートカットパン
チをスプルーブッシュに形成したダイ凹部に嵌合するよ
うにしていたため、スプルーブッシュの位置精度の出し
にくさから、成形される製品の精度に悪影響が出たり、
ゲートカットパンチの作動に支障が生じたりする問題が
あった。また、ダイ凹部の磨耗が進んだときには、スプ
ルーブッシュ自体を交換しなければならず、コストが高
くつく問題もあった。
とするもので、スプルーブッシュの位置精度の出しにく
さにかかわらず、成形される製品の精度を高めることが
できるとともに、ゲートカットパンチの作動に支障が生
じることを防止できるゲートカット機構付き金型装置を
提供することを目的とする。また、このゲートカット機
構付き金型装置において、ゲートカットパンチが嵌合す
る部品の交換にかかわるコストを下げることを目的とす
る。
カット機構付き金型装置は、前記前者の目的を達成する
ために、互いに開閉し型閉時に相互間にキャビティを形
成する固定型および可動型を備え、前記固定型は、キャ
ビティを形成するキャビティ部材と、このキャビティ部
材に埋め込まれキャビティを形成するとともに離型用空
気の吹き出し通路を形成するエアブロースリーブと、ス
プルーを有するとともに前記エアブロースリーブ内に嵌
合したスプルーブッシュとを備え、前記可動型は、前記
固定型のエアブロースリーブとの間に前記スプルーをキ
ャビティに連通させるゲートを形成するとともに前記エ
アブロースリーブ内に挿脱自在に嵌合するゲートカット
パンチを備えたものである。
トカット機構付き金型装置において、前記後者の目的を
も達成するために、前記エアブロースリーブは、前記ス
プルーブッシュとは独立に固定型に対して着脱可能とし
たものである。
置では、成形時、固定型と可動型とが型閉されると、こ
れら固定型および可動型間にキャビティが形成されると
ともに、固定型のエアブロースリーブと可動型のゲート
カットパンチとの間にゲートが形成される。そして、樹
脂は、スプルーブッシュのスプルーからゲートを通って
キャビティ内に流入し、充填される。その後、ゲートカ
ットパンチが固定型の方に移動してエアブロースリーブ
内に嵌合し、これにより、ゲートにおいて、スプルー内
の樹脂とキャビティ内の樹脂すなわち製品とが切断され
る。その後、固定型と可動型とが型開されて製品などが
取り出されるが、このとき、エアブロースリーブにより
形成された吹き出し通路を通って離型用空気が吹き出す
ことにより、製品が固定型から離れる。ところで、固定
型を構成する各部材を位置決めする場合、まずキャビテ
ィ部材を芯合わせし、このキャビティ部材を基準として
エアブロースリーブを芯合わせし、さらに、このエアブ
ロースリーブを基準としてスプルーブッシュを芯合す
る。したがって、スプルーブッシュよりエアブロースリ
ーブの方が位置精度が出る。そして、そのエアブロース
リーブにゲートカットパンチが嵌合するから、両者の芯
は合いやすい。また、スプルーブッシュによって製品部
分は形成されないから、製品の精度も向上する。
構付き金型装置では、ゲートカットパンチが嵌合するエ
アブロースリーブの磨耗が進んだ場合、スプルーブッシ
ュはそのままで、エアブロースリーブのみを交換すれば
よい。
置の一実施例について、図1から図4を参照しながら説
明する。本実施例の金型装置は、光ディスクの成形用の
ものである。1は固定型、2は可動型で、これら固定型
1および可動型2は、図1から図3において左右方向に
開閉し、型閉時に相互間に光ディスクの形状をした4つ
のキャビティ3を形成するものである。これらキャビテ
ィ3は、金型装置全体の中心軸に対して対称に正方形状
に配置されている。
り、この固定側取付板6における可動型2側の面に、前
記キャビティ3を各々形成する4つのキャビティ部材7
がそれぞれ押さえリング8により可動に支持されてい
る。すなわち、4つのキャビティ部材7は、互いに独立
に可動になっている。キャビティ部材7の外周面には、
フランジ部9が基部に形成されているとともに、このフ
ランジ部9よりも可動型2側に受けリング10が焼き嵌め
あるいは圧入などにより固定されている。一方、ボルト
11により固定側取付板6に固定された押さえリング8
は、内周面に段差面8aを有しており、この段差面8aより
も固定側取付板6側の内周面基部8bが反対側の内周面先
部8cよりも径大になっている。そして、押さえリング8
の内周面基部8bがキャビティ部材7のフランジ部9の外
周面9aに対向し、押さえリング8の内周面先部8cが受け
リング10の外周面基部10a に対向しているが、押さえリ
ング8の内周面基部8bの内径がフランジ部9の外径より
も若干大きくなっているとともに、押さえリング8の内
周面先部8cの内径が受けリング10の外周面基部10a の外
径よりも若干大きくなっている。これにより、キャビテ
ィ部材7は、固定側取付板6に対して固定型1と可動型
2との開閉方向(型開閉方向)と直交する各方向への移
動が許容されている。これとともに、押さえリング8の
段差面8aと固定側取付板6との間にキャビティ部材7の
フランジ部9が位置しているが、段差面8aと固定側取付
板6との間の隙間はフランジ部9の厚みよりも若干大き
くなっている。これにより、キャビティ部材7は、固定
側取付板6に対して型開閉方向への移動が許容されてい
る。さらに、固定側取付板6に形成された凹溝12に嵌め
込まれた弾性体からなる一対のOリング13がキャビティ
部材7に圧接して、このキャビティ部材7を型開閉方向
で押している。また、受けリング10の外周部に形成され
た凹溝14に嵌め込まれた弾性体からなるOリング15が押
さえリング8の外周面先部8cに圧接しており、これによ
り、キャビティ部材7が型開閉方向と直交する方向で押
さえられている。なお、Oリング13,15の材質として
は、型温が高くなることから、耐熱性に優れたフッ素系
ゴムなどが適している。さらに、受けリング10の外周面
先部は、型開閉方向に対して若干傾斜した位置規制受け
部としてのテーパー状の受け傾斜面16になっている。
通してエアブロースリーブ21が着脱自在に取り付けられ
ている。このエアブロースリーブ21は、その外周面中間
部に形成された鍔部22がキャビティ部材7に形成された
凹部23に嵌合されているとともに、キャビティ部材7と
固定側取付板6とにより挟み込まれて固定されている。
エアブロースリーブ21の一部は、固定側取付板6側に突
出している。そして、エアブロースリーブ21は、その先
端面が前記キャビティ3を形成するとともに、外周面と
キャビティ部材7との間の隙間で離型用空気の吹き出し
通路21a を形成するものである。さらに、固定側取付板
6を貫通して固定されたスプルーブッシュ24の先端側が
エアブロースリーブ21内に嵌合しているが、このエアブ
ロースリーブ21の先端までは至っていない。スプルーブ
ッシュ24の内部はスプルー25になっている。なお、エア
ブロースリーブ21は、キャビティ部材7に対して型開閉
方向と直交する方向においては固定しており、したがっ
て、固定側取付板6に対してはキャビティ部材7ととも
に型開閉方向と直交する方向で若干可動になっている。
このエアブロースリーブ21の動きを許容するために、こ
のエアブロースリーブ21とスプルーブッシュ24との間あ
るいはこのスプルーブッシュ24と固定側取付板6との間
にも寸法上の余裕をもたせてある。
部材7およびスプルーブッシュ24の内部には冷却水路2
6,27,28が形成されている。なお、前記Oリング13
は、冷却水路27からの漏水防止を兼ねている。また、ス
プルーブッシュ24と固定側取付板6との間にも、漏水防
止のための弾性体からなるOリング29A ,29B を介在さ
せている。また、固定側取付板6内には、エアブロース
リーブ21とキャビティ部材7との間の吹き出し通路21a
に通じる空気通路30が形成されている。
有しており、この可動側基体31における固定型1側の面
に、前記4つのキャビティ3にそれぞれ対応する枠体32
がボルト33により固定されている。そして、これら枠体
32の内周面における固定型1側の位置には、キャビティ
3を基準として所定の位置にある位置規制部である逆テ
ーパー状の押し傾斜面34がそれぞれ形成されている。こ
れら押し傾斜面34は、前記固定型1側の受け傾斜面16と
平行であり、型閉時にこれら受け傾斜面16に突き当たっ
て、対応するキャビティ部材7を位置規制するものであ
る。また、押し傾斜面34よりも内周側に位置して枠体32
には、キャビティ3の外周面を形成する円環状の固定コ
ア部材35が固定されている。
ィ3にそれぞれ対応させて、第1の可動基体41が型開閉
方向に所定範囲可動に支持されている。この第1の可動
基体41は、スプリング42により反固定型1側へ付勢され
ている。この第1の可動基体41における固定型1側の面
に固定された第2の可動基体43が前記枠体32内に型開閉
方向へ可動に組み込まれている。さらに、この第2の可
動基体43における固定型1側の面に、前記固定コア部材
35内に型開閉方向へ摺動自在に嵌合された可動コア部材
44が固定されている。
してエアブロースリーブ46が固定されている。さらに、
前記第2の可動基体43の中央部には、突き出しスリーブ
47が型開閉方向へ所定範囲可動に組み込まれている。こ
の突き出しスリーブ47の先端部は、エアブロースリーブ
46内に嵌合しており、キャビティ3に臨んで位置するも
のである。そして、突き出しスリーブ47は、スプリング
48により可動基体41,43に対して反固定型1側へ付勢さ
れている。一方、前記可動基体41,43には、ゲートカッ
トパンチとしてのゲートカットスリーブ51が型開閉方向
へ所定範囲可動に組み込まれており、このゲートカット
スリーブ51は、前記突き出しスリーブ47内を軸方向に貫
通している。なお、ゲートカットスリーブ51は、スプリ
ング52により可動基体41,43に対して反固定型1側へ付
勢されている。なお、ゲートカットスリーブ51の先端部
は、前記固定型1のエアブロースリーブ21内に同軸的に
かつ挿脱自在に嵌合するものである。さらに、ゲートカ
ットスリーブ51内には、突き出しピン53が型開閉方向へ
所定範囲可動に組み込まれている。この突き出しピン53
は、スプリング54により可動基体41,43に対して反固定
型1側へ付勢されている。また、突き出しピン53の基部
には、前記突き出しスリーブ47に反固定型1側から対向
する連動ピン55が固定されている。
1側へ押す第1の押し出しロッド、57は前記ゲートカッ
トスリーブ51を固定型1側へ押す第2の押し出しロッ
ド、58は前記突き出しピン53を固定型1側へ押す第3の
押し出しロッドである。
スリーブ51が後退した状態で、スプルーブッシュ24およ
びゲートカットスリーブ51の相対向する先端面間に、ス
プルー25に通じる円盤状のランナー61が形成されるとと
もに、エアブロースリーブ21の先端面内周縁とゲートカ
ットスリーブ51の先端面外周縁との間に、ランナー61か
らキャビティ3へ通じるリング状のゲート62が形成され
る。
44およびゲートカットスリーブ51の内部には冷却水路6
6,67,68,69が形成されている。また、可動基体43内
には、エアブロースリーブ46と可動コア部材44との間の
隙間に通じる空気通路70が形成されている。
説明する。成形に際しては、図1に示すように、まず固
定型1と可動型2とを型閉する。この型閉状態におい
て、固定型1と可動型2との間に4つのキャビティ3が
形成されるとともに、スプルーブッシュ24およびゲート
カットスリーブ51との間にランナー61が形成され、ま
た、エアブロースリーブ21の先端面内周縁とゲートカッ
トスリーブ51の先端面外周縁との間にゲート62が形成さ
れる。そして、溶融した熱可塑性樹脂がスプルー25へ射
出され、ランナー61およびゲート62を通ってキャビティ
3内に流入し、このキャビティ3内に充填される(充填
工程)。この充填工程後、キャビティ3内の樹脂Aがま
だ軟らかいうちに、第2の押し出しロッド57により押さ
れてゲートカットスリーブ51がスプリング52の付勢に抗
し固定型1側へ前進し、図3に実線で示すように、ゲー
トカットスリーブ51の先端部がエアブロースリーブ21の
先端部内に嵌合する。これにより、ゲート62において、
ランナー61内の樹脂Bとキャビティ3内の樹脂Aとが切
断される(ゲートカット工程)。この切断は、潰しによ
るくい切りである。
まる前に、可動コア部材44がキャビティ部材7に近付く
ことにより、キャビティ3内の樹脂Aが圧縮される(圧
縮工程)。この圧縮工程においては、第1の押し出しロ
ッド56がスプリング42の付勢に抗して可動基体41,43を
固定型1側へ押し、可動コア部材44も一体的にキャビテ
ィ部材7の方へ移動する。
却、固化した後、固定型1と可動型2が型開されて、成
形された製品である光ディスクが取り出される。型開に
伴い、ランナー61部分のアンダーカット形状のために、
スプルー25およびランナー61部分の樹脂Bは、まず固定
型1から離れ、可動型2側に止まる。固定型1側で、キ
ャビティ部材7とエアブロースリーブ21との間の吹き出
し通路21a から空気が吹き出すことにより、ディスク
も、まず固定型1から離れ、可動型2側に止まる。つい
で、第3の押し出しロッド58がスプリング54の付勢に抗
して突き出しピン53を固定型1の方へ押して前進させ
る。これにより、スプルー25およびランナー61部分の樹
脂が可動型2から離れる。突き出しピン53の移動が始ま
ってしばらくすると、この突き出しピン53の連動ピン55
が、スプリング48の付勢に抗して突き出しスリーブ47を
固定型1の方へ押すようになる。これとともに、可動型
2側で、可動コア部材44とエアブロースリーブ46との間
から空気が吹き出すことにより、ディスクが可動型2か
ら離れる。
際して、4つある各キャビティ3毎に自動調芯がなされ
る。すなわち、型閉に伴い、固定型1の各キャビティ3
に対応する各受けリング10の受け傾斜面16に、可動型2
の各キャビティ3に対応する各枠体32の押し傾斜面34が
突き当たり、これにより、固定型1において、固定側取
付板6にOリング13,15を介して可動に支持された各キ
ャビティ部材7が可動型2の各枠体32を基準として位置
規制されることになる。こうして、固定型1側の各キャ
ビティ3を形成する部材(キャビティ部材7など)と、
可動型2側の各キャビティ3を形成する部材(コア部材
35,44など)とがそれぞれ互いに独立に芯合わせされ
る。なお、型閉状態では、型開閉方向においてキャビテ
ィ部材7が固定側取付板6に押し付けられる。芯合わせ
は、型開閉方向と直交する方向でなされる。このよう
に、前記実施例の構成によれば、複数個取りの金型装置
において、成形時に各キャビティ3毎に自動調芯を行う
ので、成形時の熱による金型部材の膨脹の影響を排除し
て、各キャビティ3毎に確実に芯合わせができる。
前述のように型閉時の自動調芯により可動型2側を基準
として芯合わせされるキャビティ部材7を基準としてエ
アブロースリーブ21が芯合わせされており、さらに、こ
のエアブロースリーブ21を基準としてスプルーブッシュ
24が芯合わせされている。したがって、可動型2側との
芯合わせについては、スプルーブッシュ24よりもエアブ
ロースリーブ21の方が位置精度が出る。そして、ゲート
カットスリーブ51は、スプルーブッシュ24ではなく、よ
り芯の合いやすいエアブロースリーブ21に嵌合するか
ら、ゲートカットスリーブ51の作動に支障が生じにく
い。また、ゲートカット位置から、位置精度の出にくい
スプルーブッシュ24によっては、製品部分が形成されな
いことになるので、製品であるディスクの精度も向上す
る。
繰り返されるエアブロースリーブ21の磨耗が進んだとき
には、このエアブロースリーブ21を交換する。この交換
に際しては、ボルト11を外して押さえリング8、キャビ
ティ部材7およびエアブロースリーブ21を固定側取付板
6から外した後、キャビティ部材7に対してエアブロー
スリーブ21を交換する。その後、エアブロースリーブ21
とともにキャビティ部材7を固定側取付板6に再び取り
付ける。その間、スプルーブッシュ24は、固定側取付板
6に取り付いたままである。すなわち、エアブロースリ
ーブ21は、固定型1に対してスプルーブッシュ24とは独
立に着脱される。このように、複雑な構造を有する大き
いスプルーブッシュ24はそのままで、構造が簡単で小さ
なエアブロースリーブ21のみを交換すればよいので、こ
の交換にかかわるコストを下げられる。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の金型装置は、型閉に伴って各キャビティ毎
の自動調芯を行うものであったが、自動調芯機構のない
金型装置、例えば成形時キャビティ部材が固定側取付板
に対して固定している金型装置にも本発明は適用でき
る。また、前記実施例の金型装置は光ディスクを成形す
るものであったが、本発明は、光ディスク以外のものを
成形する金型装置にも適用できる。さらに、前記実施例
の金型装置は4個取りであったが、取り数はそれに限る
ものではなく、1個取りのものでもよい。
ャビティ部材とスプルーブッシュとの間にあるエアブロ
ースリーブに、可動型側のゲートカットパンチを嵌合さ
せるようにしたので、エアブロースリーブよりも位置精
度の出しにくいスプルーブッシュにより製品部分が形成
されないことにより、成形される製品の精度を高めるこ
とができ、また、エアブロースリーブとゲートカットパ
ンチとの芯がより合いやすいことから、ゲートカットパ
ンチの作動に支障が生じることを防止できる。
ロースリーブは、スプルーブッシュとは独立に固定型に
対して着脱可能としたので、エアブロースリーブの磨耗
が進んだ場合、スプルーブッシュはそのままで、エアブ
ロースリーブのみを交換すればよく、したがって、コス
トを下げられる。
施例を示す断面図である。
る。
拡大断面図である。
は固定型側、左側の(b)は可動型側を示している。
示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに開閉し型閉時に相互間にキャビテ
ィを形成する固定型および可動型を備え、前記固定型
は、キャビティを形成するキャビティ部材と、このキャ
ビティ部材に埋め込まれキャビティを形成するとともに
離型用空気の吹き出し通路を形成するエアブロースリー
ブと、スプルーを有するとともに前記エアブロースリー
ブ内に嵌合したスプルーブッシュとを備え、前記可動型
は、前記固定型のエアブロースリーブとの間に前記スプ
ルーをキャビティに連通させるゲートを形成するととも
に前記エアブロースリーブ内に挿脱自在に嵌合するゲー
トカットパンチを備えたことを特徴とするゲートカット
機構付き金型装置。 - 【請求項2】 前記エアブロースリーブは、前記スプル
ーブッシュとは独立に固定型に対して着脱可能としたこ
とを特徴とする請求項1記載のゲートカット機構付き金
型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3554995A JP3367626B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ゲートカット機構付き金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3554995A JP3367626B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ゲートカット機構付き金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08229988A true JPH08229988A (ja) | 1996-09-10 |
JP3367626B2 JP3367626B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=12444815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3554995A Expired - Fee Related JP3367626B2 (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | ゲートカット機構付き金型装置 |
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JP (1) | JP3367626B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2008265270A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-11-06 | Meiki Co Ltd | 導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法、導光板および表示装置 |
CN108501331A (zh) * | 2018-03-08 | 2018-09-07 | 四川锐腾电子有限公司 | 一种注塑件分腔夹具 |
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1995
- 1995-02-23 JP JP3554995A patent/JP3367626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008265270A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-11-06 | Meiki Co Ltd | 導光板の射出圧縮成形金型および導光板の射出圧縮成形方法、導光板および表示装置 |
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JP3367626B2 (ja) | 2003-01-14 |
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