JPH11198186A - 光ディスク成形品の成形用金型 - Google Patents
光ディスク成形品の成形用金型Info
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- JPH11198186A JPH11198186A JP2274198A JP2274198A JPH11198186A JP H11198186 A JPH11198186 A JP H11198186A JP 2274198 A JP2274198 A JP 2274198A JP 2274198 A JP2274198 A JP 2274198A JP H11198186 A JPH11198186 A JP H11198186A
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- mold
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- molding
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 情報信号面の複屈折率を低く抑えると同時
に、印刷部の外観不良を生ずることがない構造の光ディ
スク成形品の成形用金型を提供する。 【解決手段】 ミラーブロック２１の内側に成形品にス
タックリブ１５を形成するための環状凹部２７を備えた
ゲートインサートブロック２２を有する光ディスク成形
品を射出成形するための金型Ｍであって、前記ゲートイ
ンサートブロックの環状凹部２７より外側部分２２Ａを
前記ミラーブロック２１表面と面一に形成するととも
に、環状凹部２７より内側部分２２Ｂを前記ミラーブロ
ック２１表面より１０〜７０μｍキャビティ２９内方へ
突出して形成した。
に、印刷部の外観不良を生ずることがない構造の光ディ
スク成形品の成形用金型を提供する。 【解決手段】 ミラーブロック２１の内側に成形品にス
タックリブ１５を形成するための環状凹部２７を備えた
ゲートインサートブロック２２を有する光ディスク成形
品を射出成形するための金型Ｍであって、前記ゲートイ
ンサートブロックの環状凹部２７より外側部分２２Ａを
前記ミラーブロック２１表面と面一に形成するととも
に、環状凹部２７より内側部分２２Ｂを前記ミラーブロ
ック２１表面より１０〜７０μｍキャビティ２９内方へ
突出して形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はＤＶＤ用基板等の
光ディスク成形品の成形用金型の改良に関し、特には成
形品の複屈折率を低く抑えることができる成形用金型に
関する。
光ディスク成形品の成形用金型の改良に関し、特には成
形品の複屈折率を低く抑えることができる成形用金型に
関する。
【０００２】
【従来の技術】例えばＤＶＤ製品にあっては、スタンパ
によって情報信号面が転写された薄い（０．６ｍｍ）円
盤状の光ディスク成形品（基板）２枚をその情報信号面
を内側にして表裏貼り合わせて製造される。このＤＶＤ
用基板は、情報信号面に形成された信号の正確な読み取
りのために優れた光学的特性が求められ、その複屈折率
を低く抑えること（望ましくはシングルパスで±１０ｎ
ｍ以内）が要求される。しかしながら、このＤＶＤ用基
板は、従来の一般的な光ディスク成形品であるＣＤの厚
み（１．２ｍｍ）の半分の０．６ｍｍと薄く、また貼り
合わせのためにその情報信号面側は均一な平滑面である
ことが求められ、このような成形条件下で、その複屈折
率を低く抑えることは容易ではない。
によって情報信号面が転写された薄い（０．６ｍｍ）円
盤状の光ディスク成形品（基板）２枚をその情報信号面
を内側にして表裏貼り合わせて製造される。このＤＶＤ
用基板は、情報信号面に形成された信号の正確な読み取
りのために優れた光学的特性が求められ、その複屈折率
を低く抑えること（望ましくはシングルパスで±１０ｎ
ｍ以内）が要求される。しかしながら、このＤＶＤ用基
板は、従来の一般的な光ディスク成形品であるＣＤの厚
み（１．２ｍｍ）の半分の０．６ｍｍと薄く、また貼り
合わせのためにその情報信号面側は均一な平滑面である
ことが求められ、このような成形条件下で、その複屈折
率を低く抑えることは容易ではない。
【０００３】添付の図面の図４は一般的な光ディスク成
形品（例えばＣＤ）のための従来構造を有する成形用金
型Ｍ１である。符号４０は固定型を表し、４１は固定側
のミラーブロック、４２はゲートインサートブロック、
４３はメスカッタスリーブ、４４はスプルブッシュ、４
５はスプル孔、４７は成形品にスタックリブを形成する
ための環状凹部、４９は成形品キャビティである。ま
た、符号５０は可動型を表し、５１は可動側のミラーブ
ロック、５２は前記ミラーブロック５１面に取り付けら
れたスタンパ、５３はスタンパインナホルダ、５４はエ
ジェクタ、５５はオスカッタ、５６は突出しピンであ
る。
形品（例えばＣＤ）のための従来構造を有する成形用金
型Ｍ１である。符号４０は固定型を表し、４１は固定側
のミラーブロック、４２はゲートインサートブロック、
４３はメスカッタスリーブ、４４はスプルブッシュ、４
５はスプル孔、４７は成形品にスタックリブを形成する
ための環状凹部、４９は成形品キャビティである。ま
た、符号５０は可動型を表し、５１は可動側のミラーブ
ロック、５２は前記ミラーブロック５１面に取り付けら
れたスタンパ、５３はスタンパインナホルダ、５４はエ
ジェクタ、５５はオスカッタ、５６は突出しピンであ
る。
【０００４】上の従来の成形用金型Ｍ１で成形したＤＶ
Ｄ用基板の場合、発明者の実験によれば、直径１２０ｍ
ｍの基板の直径４３ｍｍ近辺、つまりディスク情報面の
内周部における複屈折率がシングルパスで±５０ｎｍ
（ナノメートル）以内と、製品基準は一応満たしている
ものの、さらに高い基準である±１０ｎｍ以内に抑える
ことができなかった。
Ｄ用基板の場合、発明者の実験によれば、直径１２０ｍ
ｍの基板の直径４３ｍｍ近辺、つまりディスク情報面の
内周部における複屈折率がシングルパスで±５０ｎｍ
（ナノメートル）以内と、製品基準は一応満たしている
ものの、さらに高い基準である±１０ｎｍ以内に抑える
ことができなかった。
【０００５】本発明者は、この複屈折率を改善するため
に、図５に示す成形用金型Ｍ２のように、スタンパ５２
が取り付けられた可動側ミラーブロック５１と反対側に
位置するゲートインサートブロック４２Ａをキャビティ
４９内方に突出することを試み、これによって、ＤＶＤ
用基板の複屈折率を±１０ｎｍ以内に抑えることができ
ることを見出した（実開平９−１６４５６２号公報参
照）。なお、図５において、図４と共通する符号は同一
部材を表わす。
に、図５に示す成形用金型Ｍ２のように、スタンパ５２
が取り付けられた可動側ミラーブロック５１と反対側に
位置するゲートインサートブロック４２Ａをキャビティ
４９内方に突出することを試み、これによって、ＤＶＤ
用基板の複屈折率を±１０ｎｍ以内に抑えることができ
ることを見出した（実開平９−１６４５６２号公報参
照）。なお、図５において、図４と共通する符号は同一
部材を表わす。
【０００６】図５の成形用金型Ｍ２にあっては、ゲート
インサートブロック４２Ａをキャビティ４９内方に突出
することによって、キャビティ中心側に狭部Ｎが形成さ
れる。この狭部Ｎにより、スプル孔４５から注入された
溶融樹脂が該狭部Ｎを通過する際に発熱する。ととも
に、一方において、当該狭部Ｎの境界段差部Ｓを越えた
時に前記発熱した溶融樹脂は一挙に開放された状態とな
る。その結果、キャビティ中心側の狭部Ｎを越えた情報
信号面の溶融樹脂は、内部応力が除去された状態となっ
て、内部応力の小さい、光学的特性に優れた基板を成形
することができると考えられる。
インサートブロック４２Ａをキャビティ４９内方に突出
することによって、キャビティ中心側に狭部Ｎが形成さ
れる。この狭部Ｎにより、スプル孔４５から注入された
溶融樹脂が該狭部Ｎを通過する際に発熱する。ととも
に、一方において、当該狭部Ｎの境界段差部Ｓを越えた
時に前記発熱した溶融樹脂は一挙に開放された状態とな
る。その結果、キャビティ中心側の狭部Ｎを越えた情報
信号面の溶融樹脂は、内部応力が除去された状態となっ
て、内部応力の小さい、光学的特性に優れた基板を成形
することができると考えられる。
【０００７】ところが、今度は新たに次のような問題が
発生した。すなわち、この種ディスク成形品の場合、図
３に示すように、ディスク成形品１０の情報信号面１３
内側と中心孔１２との間に内容表示等のラベル印刷部Ｐ
がドーナツ状に形成されることがある。特に、両面が読
み取り面となるＤＶＤ製品にあっては、片面読み取りの
場合と違って非読み取り面全面に印刷をすることができ
ないので、このような中心孔１２側に印刷部Ｐが形成さ
れる。この印刷部Ｐは直径３９．５〜４４．２ｍｍの範
囲と定められている。しかるに、このとき、成形時に図
５のようなゲートインサートブロック４２Ａをミラーブ
ロック４１より突出させていると、図６に図示したよう
に印刷部Ｐに前記狭部Ｎの境界段差部Ｓによる段差Ｄが
現れ印刷不良となるのである（なお、図３に破線符号Ｄ
によって段差部位置を示す）。
発生した。すなわち、この種ディスク成形品の場合、図
３に示すように、ディスク成形品１０の情報信号面１３
内側と中心孔１２との間に内容表示等のラベル印刷部Ｐ
がドーナツ状に形成されることがある。特に、両面が読
み取り面となるＤＶＤ製品にあっては、片面読み取りの
場合と違って非読み取り面全面に印刷をすることができ
ないので、このような中心孔１２側に印刷部Ｐが形成さ
れる。この印刷部Ｐは直径３９．５〜４４．２ｍｍの範
囲と定められている。しかるに、このとき、成形時に図
５のようなゲートインサートブロック４２Ａをミラーブ
ロック４１より突出させていると、図６に図示したよう
に印刷部Ｐに前記狭部Ｎの境界段差部Ｓによる段差Ｄが
現れ印刷不良となるのである（なお、図３に破線符号Ｄ
によって段差部位置を示す）。
【０００８】この印刷不良は、外観的な問題であって商
品価値を大きく損ねるので、メーカーにおいては、成形
品の印刷部Ｐに段差Ｄを生ずる型構造（図５）を避け、
あえて複屈折率の向上を断念して、やむを得ず、従来の
ようなフラットな型構造（図４）を使用しているのが現
状である。本発明者は、そこでさらに研究を重ね、ゲー
トインサートブロックには成形品の中心孔１２近辺に成
形品にスタックリブ１５を形成するための環状凹部が設
けられていることに着目して、本発明に至った。
品価値を大きく損ねるので、メーカーにおいては、成形
品の印刷部Ｐに段差Ｄを生ずる型構造（図５）を避け、
あえて複屈折率の向上を断念して、やむを得ず、従来の
ようなフラットな型構造（図４）を使用しているのが現
状である。本発明者は、そこでさらに研究を重ね、ゲー
トインサートブロックには成形品の中心孔１２近辺に成
形品にスタックリブ１５を形成するための環状凹部が設
けられていることに着目して、本発明に至った。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従って、情報信号面の複屈折率を低く抑
えると同時に、印刷部の外観不良を生ずることがない構
造の光ディスク成形品の成形用金型を提供することであ
る。
とする課題は、従って、情報信号面の複屈折率を低く抑
えると同時に、印刷部の外観不良を生ずることがない構
造の光ディスク成形品の成形用金型を提供することであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
ミラーブロックの内側に成形品にスタックリブを形成す
るための環状凹部を備えたゲートインサートブロックを
有する光ディスク成形品を射出成形するための金型であ
って、前記ゲートインサートブロックの環状凹部より外
側部分を前記ミラーブロック表面と面一に形成するとと
もに、環状凹部より内側部分を前記ミラーブロック表面
より１０〜７０μｍキャビティ内方へ突出して形成した
ことを特徴とする光ディスク成形品の成形用金型に係
る。
ミラーブロックの内側に成形品にスタックリブを形成す
るための環状凹部を備えたゲートインサートブロックを
有する光ディスク成形品を射出成形するための金型であ
って、前記ゲートインサートブロックの環状凹部より外
側部分を前記ミラーブロック表面と面一に形成するとと
もに、環状凹部より内側部分を前記ミラーブロック表面
より１０〜７０μｍキャビティ内方へ突出して形成した
ことを特徴とする光ディスク成形品の成形用金型に係
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図１はこの発明の光ディスク成形品
の成形用金型の一実施例を示す要部の拡大断面図で、図
２はその成形用金型によって得られた成形品の中心部分
の拡大断面図、図３はその成形品の全体平面図である。
を詳細に説明する。図１はこの発明の光ディスク成形品
の成形用金型の一実施例を示す要部の拡大断面図で、図
２はその成形用金型によって得られた成形品の中心部分
の拡大断面図、図３はその成形品の全体平面図である。
【００１２】図３は光ディスク成形品の一例であるＤＶ
Ｄ用基板１０を表したもので、このＤＶＤ用基板１０に
あっては、その情報信号面１３は、通常、直径１２０ｍ
ｍの盤面のうちの直径４３ｍｍ〜１１８ｍｍの範囲にお
いて形成される。そして、中心孔１２側に突設されるス
タックリブ１５は、直径３３．５ｍｍ〜３５．９ｍｍの
範囲において形成される。ラベル印刷等がなされる印刷
部（又は印刷予定部）Ｐは、前記したように、直径３
９．５〜４４．２ｍｍの範囲である。なお、中心孔１２
の直径は１９ｍｍである。
Ｄ用基板１０を表したもので、このＤＶＤ用基板１０に
あっては、その情報信号面１３は、通常、直径１２０ｍ
ｍの盤面のうちの直径４３ｍｍ〜１１８ｍｍの範囲にお
いて形成される。そして、中心孔１２側に突設されるス
タックリブ１５は、直径３３．５ｍｍ〜３５．９ｍｍの
範囲において形成される。ラベル印刷等がなされる印刷
部（又は印刷予定部）Ｐは、前記したように、直径３
９．５〜４４．２ｍｍの範囲である。なお、中心孔１２
の直径は１９ｍｍである。
【００１３】上のように、印刷部Ｐはスタックリブ１５
と情報信号面１３の内側領域に形成され、スタックリブ
１５と印刷部Ｐとは重なり合うことはない。この発明
は、このスタックリブ１５に着目して、このスタックリ
ブ１５に段差部を吸収させるようとするものである。
と情報信号面１３の内側領域に形成され、スタックリブ
１５と印刷部Ｐとは重なり合うことはない。この発明
は、このスタックリブ１５に着目して、このスタックリ
ブ１５に段差部を吸収させるようとするものである。
【００１４】図１は図３に図示したＤＶＤ用基板１０の
ための成形用金型Ｍの一例である。図において、符号２
０は固定型全体を表し、２１は固定側ミラーブロック、
２２はゲートインサートブロック、２３はメスカッタス
リーブ、２４はスプルブッシュ、２５はスプル孔、２７
は成形品にスッタクリブを形成するための環状凹部、２
９は基板成形品キャビティである。また、符号３０は可
動型全体を示し、３１は可動側ミラーブロック、３２は
スタンパ、３３はスタンパインナホルダ（吸引式）、３
４はエジェクタ、３５はオスカッタ、３６は突出しピン
である。この成形用金型Ｍの各部は前記したＤＶＤ用基
板１０の各寸法ならびに位置に対応して構成されている
ものであることはいうまでもない。なお、図１に図示の
成形用金型Ｍの作動については、従来のそれ（例えば前
記実開平９−１６４５６２号公報記載のもの）と変わる
ものでないので、説明を省略する。
ための成形用金型Ｍの一例である。図において、符号２
０は固定型全体を表し、２１は固定側ミラーブロック、
２２はゲートインサートブロック、２３はメスカッタス
リーブ、２４はスプルブッシュ、２５はスプル孔、２７
は成形品にスッタクリブを形成するための環状凹部、２
９は基板成形品キャビティである。また、符号３０は可
動型全体を示し、３１は可動側ミラーブロック、３２は
スタンパ、３３はスタンパインナホルダ（吸引式）、３
４はエジェクタ、３５はオスカッタ、３６は突出しピン
である。この成形用金型Ｍの各部は前記したＤＶＤ用基
板１０の各寸法ならびに位置に対応して構成されている
ものであることはいうまでもない。なお、図１に図示の
成形用金型Ｍの作動については、従来のそれ（例えば前
記実開平９−１６４５６２号公報記載のもの）と変わる
ものでないので、説明を省略する。
【００１５】この発明にあっては、上記成形用金型Ｍに
おいて、ゲートインサートブロック２２のスタックリブ
のために形成された環状凹部２７より外側部分２２Ａが
ミラーブロック２１の表面と面一に形成される。と同時
に、ゲートインサートブロック２２の該環状凹部２７よ
り内側部分２２Ｂが前記ミラーブロック表面より１０〜
７０μｍキャビティ内方へ突出して形成されている。実
施例では、該内側部分２２Ｂはミラーブロック２１表面
より４５μｍ突出して形成されている。
おいて、ゲートインサートブロック２２のスタックリブ
のために形成された環状凹部２７より外側部分２２Ａが
ミラーブロック２１の表面と面一に形成される。と同時
に、ゲートインサートブロック２２の該環状凹部２７よ
り内側部分２２Ｂが前記ミラーブロック表面より１０〜
７０μｍキャビティ内方へ突出して形成されている。実
施例では、該内側部分２２Ｂはミラーブロック２１表面
より４５μｍ突出して形成されている。
【００１６】上のように形成された成形用金型Ｍにあっ
ては、成形品キャビティ２９のスプル孔２５を有する中
心側に、環状凹部２７を境として、ミラーブロック２１
表面より１０〜７０μｍキャビティ内方へ突出した狭部
Ｎが形成される。この狭部Ｎを設けることにより、成形
時にスプル孔２５から注入された溶融樹脂は抵抗によっ
て発熱する。とともに、環状凹部２７に至った前記発熱
した溶融樹脂はそこで一挙に開放された状態となる。そ
の結果、ミラーブロック２１に流入する溶融樹脂は、内
部応力が除去された状態となって、内部応力の小さい、
光学的特性に優れた情報信号面を成形することができる
のである。なお、環状凹部２７は、ミラーブロック２１
表面より低く形成されているものであるから、狭部Ｎを
通過した溶融樹脂は該部分で大きな落差をもって解放さ
れる。この大きな落差によって、ゲートインサートブロ
ック全体に狭部Ｎを形成した場合（図５の構造）と遜色
のない効果が生ずると考えられる。
ては、成形品キャビティ２９のスプル孔２５を有する中
心側に、環状凹部２７を境として、ミラーブロック２１
表面より１０〜７０μｍキャビティ内方へ突出した狭部
Ｎが形成される。この狭部Ｎを設けることにより、成形
時にスプル孔２５から注入された溶融樹脂は抵抗によっ
て発熱する。とともに、環状凹部２７に至った前記発熱
した溶融樹脂はそこで一挙に開放された状態となる。そ
の結果、ミラーブロック２１に流入する溶融樹脂は、内
部応力が除去された状態となって、内部応力の小さい、
光学的特性に優れた情報信号面を成形することができる
のである。なお、環状凹部２７は、ミラーブロック２１
表面より低く形成されているものであるから、狭部Ｎを
通過した溶融樹脂は該部分で大きな落差をもって解放さ
れる。この大きな落差によって、ゲートインサートブロ
ック全体に狭部Ｎを形成した場合（図５の構造）と遜色
のない効果が生ずると考えられる。
【００１７】また、このように溶融樹脂が注入されるキ
ャビティ中心側に狭部Ｎを設けることにより、射出時の
成形条件、例えば金型温度、溶融樹脂温度、射出速度等
の状態が多少変動しても、溶融樹脂が狭部Ｎを通過し環
状凹部２７によって一挙に開放されることにより該溶融
樹脂が均一化され、安定した光学的特性を有する基板を
成形することができる。
ャビティ中心側に狭部Ｎを設けることにより、射出時の
成形条件、例えば金型温度、溶融樹脂温度、射出速度等
の状態が多少変動しても、溶融樹脂が狭部Ｎを通過し環
状凹部２７によって一挙に開放されることにより該溶融
樹脂が均一化され、安定した光学的特性を有する基板を
成形することができる。
【００１８】図１に示す成形用金型Ｍによって成形した
ＤＶＤ用基板１０の複屈折率を測定した結果、直径１２
０ｍｍの基板における情報信号面の範囲である直径４３
ｍｍから直径１１８ｍｍの範囲において、シングルパス
で±１０ｎｍ以内とすることができた。
ＤＶＤ用基板１０の複屈折率を測定した結果、直径１２
０ｍｍの基板における情報信号面の範囲である直径４３
ｍｍから直径１１８ｍｍの範囲において、シングルパス
で±１０ｎｍ以内とすることができた。
【００１９】一方、上の成形用金型Ｍにおいては、ゲー
トインサートブロック２２の環状凹部２７より外側部分
２２Ａがミラーブロック２１の表面と面一に形成される
ので、図２に示すように、その成形品１０にあっては、
環状凹部２７に対応して形成されたスタックリブ１５よ
り外側部分はすべて面一な平滑面Ｆとして形成される。
図２の鎖線符号Ｂは図１の成形用金型Ｍにおけるミラー
ブロック２１とゲートインサートブロック２２との境界
線に対応する仮想線を表わす（従来では図６のようにこ
こに段差Ｄを生じていた）。これにより、成形品１０の
情報信号面内側の直径３３．５ｍｍ〜３５．９ｍｍの範
囲において形成される印刷部（又は印刷予定部）Ｐは該
平滑面Ｆ上に形成されることになって、前記した図６の
ような段差による印刷不良を招くことがない。
トインサートブロック２２の環状凹部２７より外側部分
２２Ａがミラーブロック２１の表面と面一に形成される
ので、図２に示すように、その成形品１０にあっては、
環状凹部２７に対応して形成されたスタックリブ１５よ
り外側部分はすべて面一な平滑面Ｆとして形成される。
図２の鎖線符号Ｂは図１の成形用金型Ｍにおけるミラー
ブロック２１とゲートインサートブロック２２との境界
線に対応する仮想線を表わす（従来では図６のようにこ
こに段差Ｄを生じていた）。これにより、成形品１０の
情報信号面内側の直径３３．５ｍｍ〜３５．９ｍｍの範
囲において形成される印刷部（又は印刷予定部）Ｐは該
平滑面Ｆ上に形成されることになって、前記した図６の
ような段差による印刷不良を招くことがない。
【００２０】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る光ディスク成形品の成形用金型によれば、ディスク
成形品にスタックリブを形成するための環状凹部を有す
るゲートインサートブロックにおいて、この環状凹部を
利用して、該凹部より内側部分をキャビティ内方に突出
させたものであって、これによって、溶融樹脂の内部応
力が除去されて、内部応力の小さい、光学的特性に優れ
た情報信号面を成形することができる。なお、前記した
ように、環状凹部による大きな落差も溶融樹脂の内部応
力の除去に寄与すると考えられる。
係る光ディスク成形品の成形用金型によれば、ディスク
成形品にスタックリブを形成するための環状凹部を有す
るゲートインサートブロックにおいて、この環状凹部を
利用して、該凹部より内側部分をキャビティ内方に突出
させたものであって、これによって、溶融樹脂の内部応
力が除去されて、内部応力の小さい、光学的特性に優れ
た情報信号面を成形することができる。なお、前記した
ように、環状凹部による大きな落差も溶融樹脂の内部応
力の除去に寄与すると考えられる。
【００２１】と同時に、この発明に係る光ディスク成形
品の成形用金型にあっては、ゲートインサートブロック
の環状凹部に段差部を吸収させて、該環状凹部より内側
部分をミラーブロック表面と面一に形成したものである
から、環状凹部より外側に形成される形成される印刷部
を該平滑面上に形成することができる。これによって、
外観不良を招くという理由からあえて複屈折率の向上を
断念するというような事態が避けられ、外観不良の解消
と複屈折率の向上をともに実現することができるように
なった。
品の成形用金型にあっては、ゲートインサートブロック
の環状凹部に段差部を吸収させて、該環状凹部より内側
部分をミラーブロック表面と面一に形成したものである
から、環状凹部より外側に形成される形成される印刷部
を該平滑面上に形成することができる。これによって、
外観不良を招くという理由からあえて複屈折率の向上を
断念するというような事態が避けられ、外観不良の解消
と複屈折率の向上をともに実現することができるように
なった。
【図１】この発明の光ディスク成形品の成形用金型の一
実施例を示す要部の拡大断面図である。
実施例を示す要部の拡大断面図である。
【図２】図１の成形用金型によって得られた成形品の中
心部分の拡大断面図である。
心部分の拡大断面図である。
【図３】その成形品の全体平面図である。
【図４】従来の一般的な光ディスク成形品を成形する成
形用金型の要部の拡大断面図である。
形用金型の要部の拡大断面図である。
【図５】現在提案されている複屈折率を向上するために
開発された光ディスク成形品の成形用金型の要部の拡大
断面図である。
開発された光ディスク成形品の成形用金型の要部の拡大
断面図である。
【図６】図５の成形用金型によって得られた成形品の中
心部分の拡大断面図である。
心部分の拡大断面図である。
１０ 光ディスク成形品（ＤＶＤ用基板） １２ 中心孔 １３ 信号面 １５ スタックリブ Ｐ 印刷部（印刷予定部） Ｄ 段差 ２０ 固定型 ２１ 固定側ミラーブロック ２２ ミラーブロックインサート ２３ メスカッタスリーブ ２４ スプルブッシュ ２５ スプルー孔 ２７ 環状凹部 ２９ 成形品キャビティ ３０ 可動型 ３１ 可動側ミラーブロック ３２ スタンパ ３３ スタンパインナホルダ ３４ エジェクタ ３５ オスカッタ Ｎ 狭部
Claims (1)
- 【請求項１】 ミラーブロックの内側に成形品にスタッ
クリブを形成するための環状凹部を備えたゲートインサ
ートブロックを有する光ディスク成形品を射出成形する
ための金型であって、前記ゲートインサートブロックの
環状凹部より外側部分を前記ミラーブロック表面と面一
に形成するとともに、環状凹部より内側部分を前記ミラ
ーブロック表面より１０〜７０μｍキャビティ内方へ突
出して形成したことを特徴とする光ディスク成形品の成
形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2274198A JPH11198186A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 光ディスク成形品の成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2274198A JPH11198186A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 光ディスク成形品の成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11198186A true JPH11198186A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=12091148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2274198A Pending JPH11198186A (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 光ディスク成形品の成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11198186A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6671242B1 (en) | 2000-09-20 | 2003-12-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Optical disk, method of manufacturing the same and optical disk apparatus |
| WO2005095082A1 (ja) | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | ディスク成形用金型、鏡面板及び成形品 |
| CN109641378A (zh) * | 2016-09-05 | 2019-04-16 | 松下知识产权经营株式会社 | 无流道注射成形装置 |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP2274198A patent/JPH11198186A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2005095082A1 (ja) | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | ディスク成形用金型、鏡面板及び成形品 |
| EP1731287A1 (en) * | 2004-03-31 | 2006-12-13 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Disc molding die, mirror-surface plate and molded object |
| EP1731287A4 (en) * | 2004-03-31 | 2009-11-11 | Sumitomo Heavy Industries | DISC SHAPE TOOL, MIRROR SURFACE PLATE AND SHAPED OBJECT |
| CN109641378A (zh) * | 2016-09-05 | 2019-04-16 | 松下知识产权经营株式会社 | 无流道注射成形装置 |
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