JPH11242832A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

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JPH11242832A
JPH11242832A JP10339669A JP33966998A JPH11242832A JP H11242832 A JPH11242832 A JP H11242832A JP 10339669 A JP10339669 A JP 10339669A JP 33966998 A JP33966998 A JP 33966998A JP H11242832 A JPH11242832 A JP H11242832A
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JP
Japan
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mold
substrate
optical disk
plastic substrate
cavity
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Application number
JP10339669A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yusa
敦 遊佐
Toshinori Sugiyama
寿紀 杉山
Nobuitsu Kinoshita
伸逸 木下
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C2045/2657Drive means for the outer peripheral ring

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドクラッシュやクロストークを防止可能
で回転安定性に優れた光ディスクを提供する、基板の内
周部及び外周部における両面オプティカル・チルトの発
生を抑制可能な基板成形方法を提供する。 【解決手段】 基板Sとして、同一半径位置における信
号パターンの転写面とその対向面とのなす角度が記録領
域の全域で2.0mrad以下に調整されたものを用い
る。光ディスクの製造方法に関しては、キャビティ4の
外周を規制する外周リング9を前後動可能に構成し、溶
融樹脂の充填時には外周リングを他方の金型側に突出
し、溶融樹脂の一次充填完了から型開きの間に外周リン
グを他方の金型から離隔する方向に後退させる。また、
基板の成形時に、所要の幅と深さとを有するリング状溝
11を基板の内周部に形成すると共に、その外周側に所
要の光反射率を有する不透明部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク及びそ
の製造方法に係り、特に、金型に形成された所要形状の
キャビティ内に溶融樹脂を充填することにより製造され
るプラスチック基板の構成と、当該プラスチック基板の
成形方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光磁気ディスク等の光学式情
報記録媒体に用いられる透明基板としては、安価にして
取扱性に優れることなどから、射出成形法、圧縮成形
法、射出圧縮成形法など、金型に形成された所要形状の
キャビティ内に溶融樹脂を充填することにより製造され
たプラスチック基板(以下、本明細書においては、これ
を「基板」と呼称する。)が多用されている。
【0003】図20は、かかる基板の成形に用いられる
基板成形用金型の一例を示す要部断面図であって、固定
金型1と、当該固定金型1に取り付けられた外周リング
9と、可動金型2と、当該可動金型2に取り付けられた
スタンパ3とからなる所要形状のキャビティ4内に図示
しないスプールから供給される溶融樹脂を充填すること
によって、片面に上記スタンパ3の信号パターンが転写
された基板を成形するようになっている。スタンパ3の
表面と、これに対向する固定金型1の鏡面1aとは、所
定の基板厚さを介して平行に配置されている。また、外
周リング9は、バネやエアの圧力等によって可動金型2
側に付勢されており、金型閉鎖時、常にスタンパ3との
クリアランスが20μm以下程度になるように構成され
ている。上記固定金型1及び可動金型2のキャビテイ部
の温度は、各金型1,2内に形成された温調媒体流路8
を流れる冷却媒体により制御される。また、上記スタン
パ3は、内周がスタンパ内周押え5で、外周がバキュー
ム28にて保持される。なお、バキューム28に代え
て、スタンパ外周押えにて上記スタンパ3の外周を保持
する基板成形用金型もある。
【0004】樹脂充填後の基板は、カットパンチ6によ
る中心孔の開設、金型の型締め、金型の冷却を経た後、
型開き工程の途上若しくは型開き工程の完了後に行われ
るフローティングパンチ7の突き出し及び/又は離型エ
アーブローにより金型内から取り出される。
【0005】ところで、上記の基板成形用金型を用いて
上記の方法で成形された基板は、キャビティ3の対向面
の平行度を高精度に調整した場合にも、信号パターンの
転写面とその対向面(信号パターンの非転写面)とが平
行にならず、基板の最外周部及び最内周部において傾斜
面を生じる。基板に傾斜面が発生する理由については、
未だ十分な解析が行われていないが、およそ以下に説明
するようなメカニズムによって発生するものと推定され
る。
【0006】即ち、一次充填時にスプールから供給され
た溶融樹脂は、図示しないゲートを経てキャビティ4内
に進入する。キャビティ4内に進入した溶融樹脂は、固
定金型1、可動金型2及び外周リング9と接する部分が
急冷されて固化し、図21(b)に示すスキン層10a
が形成される。スキン層10aの内部のコア部10b
は、金型温度よりも格段に高温の樹脂による静水圧が保
圧等により次々に伝達されるために冷却が遅れ、半固化
状態になっている。この段階で、カットパンチ6による
中央孔の開設が行われる。カットパンチ6が突出される
と、コア部10bに伝達されていた静水圧が断たれ充填
樹脂の固化が進行するが、充填樹脂の固化は比較的低温
で高温樹脂による静水圧の伝達も少ない外周リング9側
からカットパンチ6側に向けて進行する。樹脂は冷却収
縮するから、最外周の外周リング9と接する部分を除く
部分に樹脂の冷却収縮に伴うひけを生じ、当該ひけはコ
ア層10bの固化が最も遅くなる基板の最内周部で最も
大きくなる。したがって、図21(b)に示すように、
基板の最外周部には略平行平板状の中間部に対して外向
きに拡がる斜面部10cが形成され、基板の最内周部に
は上記中間部に対して内向きに収縮する斜面部10dが
形成される。以下、これらの斜面部10c,10dを総
称して、「両面オプティカル・チルト」と呼称する。
【0007】近年、光ディスクの分野においては記録容
量の増加が最も重要な技術的課題の1つになっており、
これに伴って記録領域が基板の外周側にますます拡大さ
れ、かつ記録再生用レーザ光の波長が短波長化される傾
向にある。したがって、基板の外周端部に大きな両面オ
プティカル・チルトが発生していると、光ディスクの記
録膜形成面側(基板の信号パターン転写面側)に浮動型
のヘッド装置を配設するタイプの記録再生装置において
は、ヘッドクラッシュが生じやすくなり、光ディスクの
記録膜非形成面側側から記録再生用レーザ光を入射する
タイプの記録再生装置においては、入射されたレーザ光
に収差を生じてトラッキングずれによるクロストークが
大きくなる。また、基板の内周側に大きな両面オプティ
カル・チルトが発生した場合にも、光ディスクの回転安
定性が悪くなったり、記録再生時のクロストークが大き
くなるという不都合が生じる。
【0008】かかる事情から、両面オプティカル・チル
トは小さいほど好ましいことは当然のことであるが、従
来においては、実用上両面オプティカル・チルトをどの
程度まで抑制すれば足りるのかが必ずしも明らかになっ
ておらず、また、両面オプティカル・チルトを有効に抑
制可能な基板の製造方法も提案されていなかった。
【0009】なお、従来より、両面オプティカル・チル
トを抑制可能な基板の製造方法として、例えば特開平5
−212755号公報等に記載されているように、金型
の内外周における温調媒体に温度差をつけて金型温度を
内周側で低く、外周側で高くし、内外周における樹脂の
冷却速度差を低減するという方法が提案されている。
【0010】しかし、この方法によると、両面オプティ
カル・チルトの緩和にはある程度有効であるものの、金
型の内周温度が低いために基板の内周部に大きな残留応
力が生じ、情報の記録再生時にリターデーションによる
斜め入射成分が増加するため、特にリターデーションに
よる斜め入射成分が低いことが要求される光磁気ディス
ク用の基板として使用することができないという問題が
ある。また、成形条件マージンが狭くなるため、基板の
量産性が害されるという問題もある。
【0011】一方、両面オプティカル・チルトに起因す
る不都合を完全に解消する手段として、例えば特開平0
8−77602号公報等に記載されているように、基板
成形後に基板の最外周を切削して取り除くという方法が
提案されているが、この方法によると両面オプティカル
・チルトに起因する不都合は解消できるものの、基板の
量産効率が格段に悪くなり、光ディスクがコスト高にな
るため、実用には適さない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の不都合を解決するためになされたものであり、
その課題とするところは、両面オプティカル・チルトに
起因するヘッドクラッシュやクロストークを防止可能で
回転安定性に優れた光ディスクを提供すること、及び基
板の量産性や成形マージンそれに光ディスクの諸特性を
害することなく、両面オプティカル・チルトが小さい基
板を製造する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、光ディスクについては、金型に形成され
た所要形状のキャビティ内に溶融樹脂を充填することに
より製造され、片面の最内周部及び最外周部を除く中間
領域に微細な凹凸状の信号パターンを有する記録領域が
形成されたディスク状の基板を備え、少なくとも上記記
録領域の全体を含む領域に記録膜を含む所要の薄膜層が
形成された光ディスクにおいて、上記基板として、同一
半径位置における上記信号パターンの転写面とその対向
面とのなす角度が、上記記録領域の全域で±2.0mr
ad以下に調整されたものを用いるという構成にした。
【0014】また、上記の光ディスクと基本構成が同一
の光ディスクにおいて、上記プラスチック基板として、
同一半径位置における上記信号パターンの転写面とその
対向面とのなす角度が、上記記録領域の全域で±2.0
mrad以下に調整され、かつ上記信号パターンの転写
面及びその対向面のうち、記録又は再生時に光ビームが
入射される面の傾き角が、±2.8mrad以下に調整
されたものを用いるという構成にした。
【0015】本発明は、各種サイズの基板を備え、各種
サイズの信号パターンが形成された各種記録容量の光デ
ィスクに応用することができるが、外径が130mm、
トラックピッチが0.85μm、記録容量が5.25G
Bの5.25型8倍容量光磁気ディスクや外径が86m
m、トラックピッチが0.85μm、記録容量が1.2
5GBの3.5型10倍容量光磁気ディスクなどの大記
録容量の光ディスクに応用した場合に特に有効である。
また、基板の板厚についても制限はないが、板厚が大き
いほど樹脂のひけが大きくなって大きな両面オプティカ
ル・チルトが発生するため、1.2mmより厚い基板、
特に2.0mmという大きな板厚を有するものに応用し
た場合に特に有効である。さらに、記録層の種類や記録
層を含む薄膜層の膜構造についても何ら制限があるわけ
ではなく、任意のヒートモード又はフォトモードの記録
層を任意の膜構造で形成することができる。この場合、
記録層を含む薄膜層を基板の信号パターン転写面側より
光ビームを入射することによって情報を記録再生できる
ように形成することもできるし、基板の信号パターン非
転写面側より光ビームを入射することによって情報を記
録再生できるように形成することもできる。
【0016】本願発明者らの研究によると、同一半径位
置における信号パターンの転写面とその対向面とのなす
角度が上記記録領域の全域で±2.0mrad以下に調
整された基板を用いると、上記角度が±2.0mrad
以上の基板を用いた場合に比べて、クロストークの発生
が顕著に抑制され、光ディスクの記録膜形成面側に浮動
型のヘッド装置を配設するタイプの記録再生装置に装着
した場合にも、ヘッドクラッシュが生じにくくなる。但
し、同一半径位置における信号パターンの転写面とその
対向面とのなす角度が上記記録領域の全域で±2.0m
rad以下に調整されていても、光入射面の傾き角が大
きくなると、クロストークが発生しやすくなる。そこ
で、光入射面の傾き角が小さな基板を用いる必要がある
が、同一半径位置における信号パターンの転写面とその
対向面とのなす角度が記録領域の全域で±2.0mra
d以下に調整され、かつ光入射面の傾き角が±2.8m
rad以下に調整された基板を用いれば、信号パターン
を現在使用されている最も高い記録密度で形成した場合
にもクロストークが発生せず、かつヘッドクラッシュを
防止することもできる。
【0017】一方、光ディスクの製造方法に関しては、
金型に形成された所要形状のキャビティ内に溶融樹脂を
充填し、片面に微細な凹凸状の信号パターンが転写され
たディスク状のプラスチック基板を成形する工程を含む
光ディスクの製造方法において、上記金型として、固定
金型と可動金型とこれらいずれか一方の金型に前後動可
能に設けられた外周リングとを含んで構成された金型を
用い、溶融樹脂の充填時には上記外周リングを他方の金
型側に突出し、溶融樹脂の一次充填完了から型開きの間
に上記外周リングを上記他方の金型から離隔する方向に
後退させるという構成にした。
【0018】この方法によると、基板の最外周部に発生
する両面オプティカル・チルトの発生を抑制又は解消す
ることができる。その理由は、外周リングの接触面近傍
の樹脂が完全に固化する前に外周リングを後退させるた
め、型締め時の圧縮により該部の樹脂が外側に逃げてコ
ア層のひけが抑制されるためと考えられる。
【0019】また、金型に形成された所要形状のキャビ
ティ内に溶融樹脂を充填し、片面に微細な凹凸状の信号
パターンが転写されたディスク状のプラスチック基板を
成形する工程を含む光ディスクの製造方法において、上
記金型として、当該金型によって成形されるプラスチッ
ク基板の中心部に開設される中心孔の半径をr、記録領
域の最内周部の半径をr1 、当該部分における上記プラ
スチック基板の板厚をtとしたとき、0.15(r1
r)≦D≦0.95(r1−r)で規制される幅Dと、
0.12t≦h≦0.39tで規制される突出量hとを
有して上記キャビティ内に突出するリング状の突出部を
備え、かつ上記記録領域の最内周部よりも内周側の領域
に、0.15(r1−r)≦E≦(r1−r)で規制され
る幅Eを有するリング状の領域に情報の記録再生に関与
しない微細な凹凸が形成されたものを用いるという構成
にした。
【0020】上記リング状の突出部としては、金型構造
が複雑化しないことから、スタンパ内周押えを利用する
ことが特に好ましいが、金型の他の部分に上記の寸法を
有する他の突出部を形成することもできる。また、上記
微細な凹凸は、上記キャビティのスタンパ設定面又はス
タンパの非設定面若しくはこれらの両面のいずれかに形
成することができ、そのサイズ及び密度は、当該微細な
凹凸を上記プラスチック基板に転写することによって形
成される不透明部の光反射率が透明部の光反射率に対し
て85%以下になるように調整される。
【0021】この方法によると、フローマークやシルバ
ーと呼称される他の成形不良を発生することなく、基板
の最内周部に発生する両面オプティカル・チルトの発生
を抑制又は解消することができる。即ち、キャビティの
内周部にリング状の突出部を形成すると、該部の冷却速
度が相対的に速くなるため、温調媒体の温度をキャビテ
ィの内外周で調整しなくても内周部のひけが抑制され、
内周部における両面オプティカル・チルトの発生が防止
される。一方、キャビティの内周部にリング状の突出部
を形成すると、キャビティ内に充填される溶融樹脂の流
れが乱れやすくなるために、フローマークやシルバーと
呼称される他の成形不良が発生しやすくなる。なお、フ
ローマーク及びシルバーは、いずれも溶融樹脂が放射状
に広がりながら流れていく過程で、金型鏡面上の微細な
傷や段差それに嵌合部品との間に形成されるクリアラン
ス等の影響を受けて局所的に射出速度が変化し、エアを
巻き込むことにより発生すると考えられるが、このうち
フローマークは、基板の半径方向に局部的に長くかつ大
きく表れる現象をいい、シルバーは、基板の周方向に広
い範囲で表れる現象をいう。そこで、上記所要の領域に
微細な凹凸を形成すると、溶融樹脂の流れ速度が均一化
され、フローマークやシルバー等の成形不良を防止する
ことができる。
【0022】さらに、この種のプラスチック基板の製造
方法としては、プラスチック基板の量産に先だち、キャ
ビティの形状と溶融樹脂の成形条件を種々変更して、所
定形状のプラスチック基板を得るのに最適なキャビティ
形状及び成形条件を求め、当該最適条件の下でプラスチ
ック基板を成形するという方法をとることもできる。
【0023】内外周が均一な厚さの平行平板状の基板を
成形する場合、前記金型としては、プラスチック基板の
内周部に対応するキャビティの厚みがプラスチック基板
の外周部に対応するキャビティの厚みよりも厚くなるよ
うに形成された金型が用いられる。
【0024】このように、所定形状のプラスチック基板
を得るのに最適なキャビティ形状を有する金型を用いて
最適な成形条件の下でプラスチック基板を成形すると、
キャビティ内に充填された樹脂に冷却収縮を生じても、
両面オプティカル・チルトのない所定形状のプラスチッ
ク基板を得ることができる。よって、両面オプティカル
・チルトに起因するヘッドクラッシュやクロストークを
防止可能で回転安定性に優れた光ディスクを得ることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例及び比較例をもって説明する。
【0026】〈実施例1〜4〉光ディスク基板を成形す
るための樹脂材料としては、ポリメチルメタクリレー
ト、アモルファスポリオレフィン、ポリカーボネート等
を用いることができるが、本実施例においてはポリカー
ボネート(PC)を用いた。
【0027】図1に、本実施例で用いた基板成形用金型
の要部断面構造を示す。この図から明らかなように、本
例の基板成形用金型は、外周リング9に4本の外周リン
グ駆動ピストン13を連結させ、外周リング9を金型開
閉方向に駆動できるようにしたことを特徴とする。その
他の部分については、図20に示した従来の金型と同じ
であるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を
省略する。
【0028】キャビテイ4は、直径が130mmで板厚
が1.2mmの5.25型光磁気ディスク基板を成形で
きるものとした。本実施例で用いた成形機には、固定プ
ラテン18内に油圧シリンダ15を4箇所設けており、
図示しない電磁弁の開閉により油道16又は油道17の
いずれかに絞り弁で流量を調整した油を流すことによ
り、油圧シリンダ15を前進後退させることができる。
そして、それにより油圧シリンダ15に連動した外周リ
ング9を任意の圧力、タイミングで駆動させキャビテイ
4を自由に開放及び閉鎖させる。
【0029】本実施例においては、充填開始前は外周リ
ング9をキャビテイ4より後退させておき、スクリュー
19が前進する充填開始時間をトリガーとして遅延0.
1秒で油道16に油を流し、駆動力200kgfをかけ
て図2(a)に示すように外周リング9を前進させ、キ
ャビテイ4を閉鎖した。キャビテイ4を閉鎖した後、樹
脂の一次充填が完了するようにした。その後、保圧をか
け、しかる後の所要の時間経過後に油道17に油を流し
て図2(b)に示すように外周リング9を後退させ、保
圧完了後、金型内で7秒冷却させてから可動金型2を開
き、基板を取り出した。
【0030】実施例1は保圧完了後直ちに上記外周リン
グ9を後退させ、実施例2は保圧完了から1秒後に上記
外周リング9を後退させ、実施例3は保圧完了から2秒
後に上記外周リング9を後退させ、実施例4は保圧完了
から3秒後に上記外周リング9を後退させた。なお、そ
の他の成形条件としては、温調媒体流路8を流れる温調
媒体の設定温度を125℃、樹脂温度(シリンダ設定温
度)を340℃、最大型締め圧力を50tとした。
【0031】また、スタンパ3としては、トラックピッ
チが0.85μmで記録容量が5.25GB(8倍容
量)の光磁気ディスク用スタンパを用いた。スタンパ内
周押えとしては、従来使用されているものを使用し、キ
ャビティ4内に突出する突出部の幅及び突出量は特に規
制しなかった。
【0032】成形されたPC基板の信号パターン形成面
に、SiN誘電体膜22、TbFeCo系光磁気記録膜
23、SiN誘電体膜24、反射膜25を順にスパッタ
リング法により積層し、しかる後に、信号パターン形成
側に保護膜26を、信号パターンの非形成面側に紫外線
硬化樹脂製のハードコート27を形成して、図3に示す
構造の光磁気ディスクを作製した。
【0033】〈比較例1〜3〉外周リング9の後退タイ
ミングを実施例1〜4よりもさらに遅くし、比較例1で
は保圧完了から4秒後に上記外周リング9を後退させ、
比較例2では保圧完了から5秒後に上記外周リング9を
後退させた。また、比較例3では型開きまで上記外周リ
ング9を後退させなかった。その他の成形条件及び記録
膜等の成膜条件については、実施例1〜4の場合と同じ
にした。
【0034】実施例1〜4及び比較例1〜3に係る光デ
ィスクを単板状態にてレーザー波長680nmの評価装
置を用いて最外周r=62mmにおけるMO信号のジッ
ターを測定した。MO信号の記録は、8倍容量ドライブ
で採用されているマルチパルスパターンを用いL−L(L
eadingEdge To LeadingEdge)及びT−T(TrailingEdg
e To TrailingEdge)のジッター測定を孤立トラックに記
録再生した場合(ジッタ−1)と3トラックに記録し中
心トラックを再生した場合(ジッタ−2)それぞれにお
いて行なった。L−L,T−Tはそれぞれ記録マークの
立ち上がりと立ち下がりのエッジを示す。隣接トラック
における記録マークの影響が大きくなることでクロスト
ークが大きくなるとジッター2>ジッター1になる。各
条件の基板を用いたディスクのジッター変化量((ジッ
ター2)−(ジッター1))をクロストークとして測定
した結果を図4に示す。
【0035】また、本実施例で用いたディスクの最外周
r=62mmにおける傾斜角変化量θ(図5のθ1+θ
2)を図4に併せて示す。各面の傾斜角θ1,θ2は、
静止したディスクに垂直入射した収束光が該当面で反射
した角度より割り出した。
【0036】図4から明らかなように、外周リング9を
保圧完了直後の1秒以内に後退させた場合(実施例1,
2)には、いずれも基板外周部の信号パターン形成面側
と非形成面側の傾斜角変化量θを0にすることができ、
外周リング9を保圧完了直後の2〜3秒以内に後退させ
た場合(実施例3,4)にも、上記傾斜角変化量θを
2.0mrad以下にすることができる。これに対し
て、外周リング9を保圧完了完了から4秒後又は5秒後
に後退させると(比較例1,2)、上記傾斜角変化量θ
が2.0mrad以上になり、外周リング9を型開きま
で後退させなかった場合(比較例3)には、上記傾斜角
変化量θが3.2mradとなった。
【0037】外周リング9を後退させるタイミングによ
って傾斜角変化量θが変動する理由は、外周リング9を
後退させるタイミングが早い場合には、外周リング9に
接触する樹脂が完全に固化する前に外周リング9を後退
させるため、型締めの圧縮により最外周の樹脂が外側に
逃げて溶融コア層がひけるのが抑制されるが、外周リン
グ9を後退させるタイミングが遅くなると、外周リング
9に接触する樹脂が金型内で冷却されるために外周リン
グ近傍のスキン層が発達し、外周リング9を後退させて
も溶融コア層のひけを有効に抑制できないためと考えら
れる。
【0038】以上の実験結果により、クロストークを実
用上十分な値(0.02%以下)に低減させるために
は、光ディスクにおける信号面と反信号面における傾斜
角変化量θを2.0mrad以内とする必要のあること
が明確となった。また、基板の外周部における傾斜角変
化量θを2.0mrad以内とするためには、保圧完了
直後の3秒以内に外周リング9を後退させることが有効
であることがわかった。
【0039】〈実施例5〜16〉図1に示したスタンパ
内周押え5の突出部5aのサイズを種々変更し、当該突
出部5aを転写することによって形成される基板内周部
のリング状溝11(図6参照)のサイズを種々変更し
た。なお、本実施例5〜16においては、基板の中心部
に開設される中心孔の半径をr、記録領域の最内周部の
半径をr1 、当該部分における基板の板厚をtとしたと
き、r=7.5mm、r1=30mm、t=1.2mm
とし、かつ外周リング9の後退タイミングを保圧完了か
ら1秒後とし、その他の成形条件及び記録膜の形成条件
についても実施例2と同じにした。
【0040】実施例5〜9は、リング状溝11の溝深さ
dを0.12tとして、溝幅Dを0.05(r1
r)、0.15(r1−r)、0.25(r1−r)、
0.45(r1−r)、0.95(r1−r)に調整した
ものであり、実施例10〜13はリング状溝11の溝深
さdを0.39tとして、溝幅Dを0.05(r1
r)、0.25(r1−r)、0.45(r1−r)、
0.95(r1−r)に調整したものである。また、実
施例14〜16はリング状溝11の溝深さdを0.45
tとして、溝幅Dを0.15(r1−r)、0.25
(r1−r)、0.45(r1−r)に調整したものであ
る。
【0041】これらの各実施例に係る光ディスクについ
て、記録領域の最内周部(r=30mm)における傾斜
角変化量θの絶対値を測定した。その結果を図7に示
す。この図から明らかなように、溝深さdが0.12t
≦d≦0.39tの範囲内にあり、かつ溝幅Dが0.1
5(r1−r)≦D≦0.95(r1−r)の範囲内にあ
る場合(実施例6,7,8,9,11,12,13)に
は、いずれも記録領域の最内周部(r=30mm)にお
ける傾斜角変化量θが2.0mrad以下になる。これ
に対して、溝幅Dを0.05(r1−r)に調整した場
合(実施例5,10)には、いずれも傾斜角変化量θが
2.0mradより大きくなった。また、溝深さdを
0.45tとした場合(実施例14,15,16)に
は、ピットずれを生じ、実用に適さなかった。
【0042】但し、図7から明らかなように、傾斜角変
化量θが2.0mrad以下になるものであっても、実
施例6,7を除いて、いずれの光ディスクにもフローマ
ークが発生した。また、記録膜や溝のない透明領域にお
ける基板の光反射率は9%であった。
【0043】〈実施例17〜25〉実施例17〜25
は、上記実施例12、即ち基板Sに溝深さdが0.39
tで溝幅Dが0.45(r1−r)のリング状溝11を
形成可能なスタンパ内周押え5を備えた金型の所定部分
に、基板Sに所定の不透明部を形成可能な微細な凹凸を
設けたことを特徴とする。したがって、本実施例に係る
金型で成形した基板Sは、図6に示すような構造にな
る。その他の成形条件及び記録膜の形成条件についても
実施例12と同じにした。なお、上記微細な凹凸は、金
型に備えられた固定ブッシュ20を加工することによっ
て形成した。
【0044】実施例17は、基板Sに光透過率が53%
の不透明部12が形成され、かつ基板Sの中心部に開設
される中心孔の半径をr、記録領域の最内周部の半径を
1としたとき、当該不透明部12の形成領域が0.1
5(r1−r)になるように固定ブッシュ21の表面に
形成される微細な凹凸の粗度及び加工範囲を調整したも
のであり、実施例18,19は、基板Sに光反射率が透
明部に対して73%の不透明部12が形成され、かつ当
該不透明部12の形成領域がそれぞれ0.10(r1
r)、0.65(r1−r)になるように固定ブッシュ
21の表面に形成される微細な凹凸の粗度及び加工範囲
を調整したものである。また、実施例20,21は、基
板Sに光反射率が透明部に対して85%の不透明部12
が形成され、かつ当該不透明部12の形成領域がそれぞ
れ0.10(r1−r)、0.15(r1−r)になるよ
うに固定ブッシュ21の表面に形成される微細な凹凸の
粗度及び加工範囲を調整したものであり、実施例22〜
25は、基板Sに光反射率が透明部に対して91%の不
透明部12が形成され、かつ当該不透明部12の形成領
域がそれぞれ0.10(r1 −r)、0.15(r1
r)0.45(r1−r)、0.65(r1−r)になる
ように固定ブッシュ21の表面に形成される微細な凹凸
の粗度及び加工範囲を調整したものである。なお、上記
実施例17〜25における光反射率は、記録膜やリング
状溝11がない部分における基板の光反射率を示してい
る。
【0045】図8に、上記実施例17〜25に係る基板
Sのフローマーク発生状況を示す。フローマーク発生状
況は、連続成形された各100枚の基板について評価
し、図中の符号○は1枚も発生しなかったときを、符号
△は10%以下の頻度で発生した場合を、また符号×は
10%以上の頻度で発生した場合を表わしている。
【0046】図8から明らかなように、基板の光反射率
が85%以上ではフローマークの抑制効果がなく、光反
射率の低い程その効果は大きくなることがわかった。ま
た、半不透明領域の幅Eが0.15(r1−r)以下で
はフローマークの抑制効果がなく、不透明領域の幅Eは
広いほどよいことがわかった。
【0047】上記実施例5〜25の評価結果より、基板
Sの中心部に開設される中心孔の半径をr、記録領域の
最内周部の半径をr1 、当該部分における基板の板厚を
tとしたとき、幅Dが0.15(r1−r)≦D≦0.
95(r1−r)で深さdが0.12t≦d≦0.39
tのリング状溝11を基板Sの内周部に設けると共に、
幅Eが0.15(r1−r)≦E≦r1−rで光反射率が
透明部に対して85%以下のリング状の不透明部を基板
Sの内周部に設けることによって、基板内周部のディス
ク面の傾斜とフローマークの発生を抑制できることが明
らかになった。
【0048】なお、本実施例5〜25においては、リン
グ状溝11を信号パターン形成面側に設け、不透明部1
2をそれと反対側の面に設けたが、リング状溝11及び
不透明部12の形成位置はこれに限定されるものではな
く、前記実施例の場合と反対側の面に形成することも可
能である。また、両方の面にこれらリング状溝11及び
不透明部12を形成することもできる。
【0049】〈実施例26〜31〉図9に示すMD(ミ
ニディスク)基板成形金型を用いて基板の成形を行なっ
た。実施例26〜28は基板Sに光反射率が透明部に対
して70%の不透明部12を形成可能な微細な凹凸を固
定ブッシュ20の先端面Aに形成し、溶融樹脂の射出速
度(スクリュー前進速度)を夫々100mm/s,15
0mm/s,200mm/sと変化させた場合の実施例
であり、実施例29〜31は、基板Sに光反射率が透明
部に対して58%の不透明部12を形成可能な微細な凹
凸をフローティングパンチ7の先端面Bに形成し、溶融
樹脂の射出速度(スクリュー前進速度)を夫々100m
m/s,150mm/s,200mm/sと変化させた
場合の実施例である。各実施例とも、樹脂温度(シリン
ダ−のヒーター設定温度)は340℃、ノズル先端設定
温度は280℃、金型温度(温調媒体温度)は120℃
とした。
【0050】〈比較例5〜7〉固定ブッシュ20及びフ
ローティングパンチ7の先端面A及びBが平滑に形成さ
れた従来のMD基板成形金型を用い、溶融樹脂の射出速
度を夫々100mm/s,150mm/s,200mm
/sに調整して基板の成形を行なった。その他の成形条
件については、上記実施例26〜31と同じにした。A
部及びB部における基板Sの光反射率は透明部に対して
90%であった。
【0051】図10に、連続成形された各100枚の実
施例26〜31及び比較例5〜7に係る基板Sのフロー
マーク発生頻度を示す。この図から明らかなように、M
D基板成形金型の如くキャビティ4の内周部に段差29
が形成されているためにフローマークが発生しやすい基
板成形金型を用いた場合にも、信号エリアよりも内径側
の表面を粗面化することによってフローマークの発生を
抑制することができ、特に溶融樹脂の射出速度を100
mm/s又は150mm/sにした場合には、フローマ
ークの発生を完全に解消できることがわかった。なお、
実施例26〜31の成形条件にて成形されたMD基板
は、いずれも信号エリア内の基板の傾斜角度差が2.0
mrad以下であった。
【0052】〈実施例32〉実施例32は、キャビティ
の鏡面が非平面に形成され、当該キャビティ内に溶融樹
脂を充填することによって成形される基板の内周部に対
応するキャビティの厚みと当該基板の外周部に対応する
キャビティの厚みとを異ならせた金型を用いてプラスチ
ック基板を成形したことを特徴とする。
【0053】図11は当該実施例に係る金型の断面図で
あって、符号31はキャビティの鏡面、符号32は当該
鏡面31が形成されるめっき層を示し、その他、前出の
図1と対応する部分には、それと同一の符号が表示され
ている。
【0054】本例の金型は、固定金型1及び可動金型2
を焼入れ焼戻し処理されたステンレス系金型用鋼、例え
ばHPM38S鋼、STAVAX鋼或いはELMAX鋼
等をもって形成し、これら固定金型1及び可動金型2の
突き合わせ面に直径が130mmのキャビティ4を形成
した。また、スタンパ3としては、記録容量が5.25
GB(8倍容量)の光磁気ディスク用スタンパを用い
た。
【0055】キャビティの鏡面31は、固定金型1の表
面に形成されためっき層32を研磨加工することによっ
て、めっき層32の中心側がくぼんだ滑らかな球面状に
形成した。より具体的には、固定金型1のめっき層形成
部を0.05mm研磨して該部に厚さ0.08mmのニ
ッケル−リン合金(Ni−P)からなるめっき層32を
形成した後、当該めっき層32を研磨加工して、キャビ
ティ4の中心から半径r=30mmの位置(基板に形成
される記録領域の最内周部に相当する位置)より半径r
=62mmの位置(基板に形成される記録領域の最外周
部に相当する位置)までに至るくぼみの深さが0.02
1mmに調整された球面状の鏡面31を形成した。
【0056】図12に、上記構成の金型に形成されるキ
ャビティ4の径方向の厚み変動と、上記構成の金型を用
いて成形されたポリカーボネート基板の径方向の厚み変
動を示す。このグラフ図において、横軸は成形された基
板の半径方向位置、縦軸は各半径方向位置における基板
の厚み変動を示しており、キャビティ4の径方向の厚み
変動が実線で、また基板の径方向の厚み変動が一点鎖線
で表示されている。なお、当該基板の成形に際しては、
溶融樹脂温度、キャビティへの射出圧力及び射出速度、
金型の温度分布等の成形条件を種々変更して最適条件を
求め、求められた最適条件のもとで基板の成形を行っ
た。
【0057】この図から明らかなように、図11の金型
を用いて成形された基板は、キャビティ4の形状を忠実
に転写しておらず、当該基板の中心から半径r=30m
mの位置から半径r=62mmの位置に至るまでの厚み
変動が0.003mm(3μm)に減少する。このよう
に、キャビティに適当な厚み変動が設けられた金型を用
いて最適条件下で基板の成形を行うと、成形された基板
の厚み変動を小さくでき、厚み変動に伴う両面オプティ
カル・チルトをきわめて小さい値に抑えることができ
る。また、本実施例の金型は、固定金型1の表面に形成
されためっき層32を研磨加工することによって所定形
状の鏡面31を形成したので、形成されためっき層32
の除去と、当該めっき層32の再形成と、新たな鏡面3
1の再形成とを繰り返すことによって、種々の形状を有
する基板を1台の金型で成形することが可能であり、汎
用性及び経済性に優れる。
【0058】なお、本実施例においては、固定金型1の
表面にめっき層32を形成し、当該めっき層32を研磨
加工することによって所定形状の鏡面31を形成した
が、汎用性及び経済性を問題にしない場合には、固定金
型1に直接非平面形状の鏡面31を形成することも勿論
可能である。また、本実施例においては、Ni−P合金
をもってめっき層32を形成したが、鏡面性、加工性、
耐食性、寿命等において実用上要求される条件を満たす
ものであれば、その他の金属又は合金材料を用いること
も勿論可能である。
【0059】〈実施例33〉実施例33は、スタンパの
信号面が非平面に形成され、当該スタンパが備えられた
キャビティ内に溶融樹脂を充填することによって成形さ
れる基板の内周部に対応するキャビティの厚みと当該基
板の外周部に対応するキャビティの厚みとを異ならせた
金型を用いてプラスチック基板を成形したことを特徴と
する。
【0060】図13は当該実施例に係る金型の断面図で
あって、符号33はスタンパの信号面を示し、その他、
前出の図1と対応する部分には、それと同一の符号が表
示されている。
【0061】スタンパ3は、所要の信号パターンが微細
な凹凸の形で記録された記録原盤から、転写技術によっ
て形成される。本例のスタンパ3は、信号パターンの形
成面が所要寸法の球面状に形成された記録原盤を用いる
ことによって形成できる。信号面33の曲率は、スタン
パ3の中心から半径r=30mmの位置(基板に形成さ
れる記録領域の最内周部に相当する位置)より半径r=
62mmの位置(基板に形成される記録領域の最外周部
に相当する位置)までに至るくぼみの深さが、0.02
1mmとなるように調整した。その他の金型構成及び基
板の成形条件については、実施例32に係る金型と同じ
であるので、重複を避けるために説明を省略する。
【0062】上記構成のスタンパ3が備えられた金型を
用いて、上記実施例32と同様の条件のもとで基板を成
形したところ、上記実施例32と同様に、基板中心から
半径r=30mmの位置より半径r=62mmの位置に
至るまでの厚み変動が0.003mm(3μm)の基板
が得られた。
【0063】〈比較例8〉比較例8は、キャビティ4を
構成する固定金型1の鏡面31とスタンパ3の信号面3
3とを平行に配置し、キャビティ4の厚みをその内周部
から外周部まで均一に形成している。
【0064】図14は当該比較例に係る金型の断面図で
あって、符号31は鏡面、符号33はスタンパの信号面
を示している。その他の部分については、前出の図20
に示した従来技術に係る金型と同じであるので、対応す
る部分に同一の符号を表示して説明を省略する。
【0065】図15に、上記構成の金型に形成されるキ
ャビティ4の径方向の厚み変動と、上記構成の金型を用
いて成形されたポリカーボネート基板の径方向の厚み変
動を示す。このグラフ図において、横軸は成型された基
板の半径方向位置、縦軸は各半径方向位置における基板
の厚み変動を示しており、キャビティ4の径方向の厚み
変動が実線で、また基板の径方向の厚み変動が一点鎖線
で表示されている。なお、当該基板の成形に際しては、
溶融樹脂温度、キャビティへの射出圧力及び射出速度、
金型の温度分布等の成形条件を種々変更して最適条件を
求め、求められた最適条件のもとで基板の成形を行っ
た。
【0066】この図から明らかなように、図14に示し
たキャビティ4の厚みがその内周部から外周部まで均一
に形成された金型を用いて成形された基板は、平行平板
状に形成されず、基板の中心から半径r=30mmの位
置から半径r=62mmの位置に至るまでの厚み変動が
0.031mm(31μm)にもなり、所望の平行平板
状の基板を得ることができないことが判る。
【0067】実施例32及び33並びに比較例8に係る
金型を用いて成形された基板に所要の薄膜を担持させて
記録単板を作製し、さらに当該記録単板を2枚ずつ貼り
合わせて、記録容量が5.25GBの5.25型8倍容
量の両面記録型光磁気ディスクを作製した。
【0068】図16は、実施例32及び33に係る金型
を用いて成形された基板より作製された両面記録型光磁
気ディスクの断面図であり、図17は、比較例8に係る
金型を用いて成形された基板より作製された両面記録型
光磁気ディスクの断面図であって、図中の符号41は基
板、42は基板41の信号パターン転写面に設けられた
記録層、43は基板41の光入射面に設けられた保護コ
ート、44は基板41の接着層、45は基板41の外面
中央部に取り付けられたセンターハブを示している。な
お、図16及び図17においては記録層42が1つの層
で表示されているが、これは記録層42が単一層からな
ることを示すものではなく、記録再生に関与する複数の
膜の積層体をも示している。したがって、実施に際して
は、基板41の信号パターン転写面に、必要に応じて1
乃至複数の薄膜を形成することができる。
【0069】図16から明らかなように、実施例32及
び33に係る金型を用いて成形された基板より作製され
た両面記録型光磁気ディスクは、基板41に厚み変動が
ほとんどないために、信号パターンの転写面とその対向
面(光入射面)とのなす角度もほとんどない。これに対
して、図17から明らかなように、比較例8に係る金型
を用いて成形された基板より作製された両面記録型光磁
気ディスクは、基板41の厚み変動が大きいために、傾
き差θも大きくなる。
【0070】図18に、図16の両面記録型光磁気ディ
スク(基板41の厚み変動が3μm)と図17の両面記
録型光磁気ディスク(基板41の厚み変動が31μm)
のクロストーク及びC/Nピーク、並びに測定条件を示
す。この図から明らかなように、実施例32及び33に
係る金型を用いて成形された基板より作製された両面記
録型光磁気ディスクは、比較例8に係る金型を用いて成
形された基板より作製された両面記録型光磁気ディスク
に比べて、クロストークで4dB、C/Nで2dB改善
されており、実施例32及び33に係る発明は、記録再
生特性の改善に効果があることが判った。
【0071】図19に、直径が130mmで記録容量が
5.25GBの5.25型8倍容量の両面記録型光磁気
ディスクにおける基板の傾き差θと、光入射面の傾き角
ψと、クロストークとの関係を示す。但し、クロストー
クの測定は、基板の中心から半径r=62mmの位置で
行った。また、試料となる両面記録型光磁気ディスク
は、基板を実施例32に係る金型を用いて成形し、めっ
き層32に形成される鏡面31の曲率半径を変更するこ
とによって、傾き差θが、それぞれ0.4mrad、
1.6mrad、2.0mrad、2.2mrad、
2.8mrad、3.5mradの基板を得た。また、
光入射面の傾き角ψは、両面記録型光磁気ディスクを組
み立てる際の押圧力を調整することによって調整した。
【0072】この図から明らかなように、同一半径位置
における信号パターンの転写面とその対向面とのなす角
度θが±2.0mrad以下に調整された基板を用いる
と、上記角度θが±2.0mrad以上の基板を用いた
場合に比べて、クロストークの発生を顕著に抑制するこ
とができる。また、同一半径位置における信号パターン
の転写面とその対向面とのなす角度θが±2.0mra
d以下に調整されていても、光入射面の傾き角ψが大き
くなると、クロストークが増加する。しかし、光入射面
の傾き角ψを±2.8mrad以下に調整すれば、傾き
差θが2.2mradで光入射面の傾き角ψがゼロの両
面記録型光磁気ディスクを用いた場合よりもクロストー
クを抑制することができる。
【0073】なお、前記実施形態例においては、光磁気
ディスクを例にとって説明したが、本発明の要旨はこれ
に限定されるものではなく、公知に属する任意の光学式
情報記録媒体に応用することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1及び請求項3乃至請求項8に記
載の発明は、射出成形されたプラスチック基板として記
録領域における基板の傾斜角度が±2.0mrad以下
のものを用いたので、クロストークを防止しつつ記録密
度を高めることができると共に、基板の信号パターン転
写面側にヘッド装置を配設するタイプの光ディスクにつ
いては、ヘッドクラッシュを防止することができる。
【0075】請求項2乃至請求項8に記載の発明は、射
出成形されたプラスチック基板として記録領域における
基板の傾斜角度が±2.0mrad以下で、かつ光入射
面の傾き角が±2.8mrad以下の基板を用いたの
で、クロストークの抑制効果とヘッドクラッシュの防止
効果とをより一層高めることができる。
【0076】請求項9に記載の発明は、溶融樹脂の一次
充填完了から型開きの間に金型に備えられた外周リング
を後退させるので、基板の最外周部に発生する両面オプ
ティカル・チルトの発生を抑制又は解消することができ
る。
【0077】請求項10乃至請求項13に記載の発明
は、ディスク内周部の所定位置に所定サイズのリング状
溝及びリング状の不透明部を形成する突部と粗面部とを
設けるので、基板内周部における両面オプティカル・チ
ルトの発生を抑制又は解消することができると共に、フ
ローマークやシルバーなどの成形不良の発生も低減でき
る。
【0078】請求項14乃至請求項17に記載の発明
は、基板の量産に先だち、キャビティの形状と溶融樹脂
の成形条件を種々変更して、所定形状の基板を得るのに
最適なキャビティ形状及び成形条件を求め、当該最適条
件の下で基板を成形するので、両面オプティカル・チル
トをきわめて小さい値に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜25に係る基板を成形するための金
型の要部断面図である。
【図2】実施例1〜25に係る基板の成形方法を示す金
型の動作説明図である。
【図3】実施例に係る光ディスク膜構造を示す要部断面
図である。
【図4】実施例1〜4の効果を比較例と共に示す表図で
ある。
【図5】基板の外周部に発生するオプティカル・チルト
を示す要部断面図である。
【図6】実施例17〜25に係る基板の要部断面図であ
る。
【図7】実施例5〜16に係る基板の効果を示すグラフ
図である。
【図8】実施例17〜25に係る基板の効果を示すグラ
フ図である。
【図9】実施例26〜31に係るMD基板を成形する金
型の断面図である。
【図10】実施例26〜31に係る基板の効果を示す表
図である。
【図11】実施例32に係る金型の断面図である。
【図12】実施例32に係る金型にて成形された基板の
半径方向の厚みむらを示すグラフ図である。
【図13】実施例32に係る金型の断面図である。
【図14】比較例8に係る金型の断面図である。
【図15】比較例8に係る金型にて成形された基板の半
径方向の厚みむらを示すグラフ図である。
【図16】実施例32に係る金型にて成形された基板を
用いた両面型光磁気ディスクの断面図である。
【図17】比較例8に係る金型にて成形された基板を用
いた両面型光磁気ディスクの断面図である。
【図18】実施例32及び33に係る両面型光磁気ディ
スクの効果を比較例8に係る両面型光磁気ディスクと比
較して示す表図である。
【図19】基板の傾斜角変化量と光入射面の傾き角とク
ロストークとの関係を示すグラフ図である。
【図20】従来より用いられている基板成形用金型の要
部断面図である。
【図21】オプティカル・チルトの発生メカニズムを示
す金型の要部断面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 スタンパ 3a 突出部 4 キャビテイ 5 スタンパ内周押え 6 カットパンチ 9 外周リング 10 溶融樹脂 11 リング溝部 12 不透明部 13 外周リング駆動ピストン 14 外周リング戻しバネ 15 油圧駆動ピストン 16 駆動ピストン前進用油道 17 駆動ピストン後退用油道 18 固定プラテン 19 スクリュー 20 固定ブッシュ 29 段差部 31 キャビティの鏡面 32 めっき層 33 スタンパの信号面 41 基板 42 記録層 43 保護コート 44 接着層 45 センターハブ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型に形成された所要形状のキャビティ
    内に溶融樹脂を充填することにより製造され、片面の最
    内周部及び最外周部を除く中間領域に微細な凹凸状の信
    号パターンを有する記録領域が形成されたディスク状の
    プラスチック基板を備え、少なくとも上記記録領域の全
    体を含む領域に記録膜を含む所要の薄膜層が形成された
    光ディスクにおいて、上記プラスチック基板として、同
    一半径位置における上記信号パターンの転写面とその対
    向面とのなす角度が、上記記録領域の全域で±2.0m
    rad以下に調整されたものを用いたことを特徴とした
    光ディスク。
  2. 【請求項2】 金型に形成された所要形状のキャビティ
    内に溶融樹脂を充填することにより製造され、片面の最
    内周部及び最外周部を除く中間領域に微細な凹凸状の信
    号パターンを有する記録領域が形成されたディスク状の
    プラスチック基板を備え、少なくとも上記記録領域の全
    体を含む領域に記録膜を含む所要の薄膜層が形成された
    光ディスクにおいて、上記プラスチック基板として、同
    一半径位置における上記信号パターンの転写面とその対
    向面とのなす角度が、上記記録領域の全域で±2.0m
    rad以下に調整され、かつ上記信号パターンの転写面
    及びその対向面のうち、記録又は再生時に光ビームが入
    射される面の傾き角が、±2.8mrad以下に調整さ
    れたものを用いたことを特徴とした光ディスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光ディスクにお
    いて、上記プラスチック基板として、外径が130m
    m、トラックピッチが0.85μm、記録容量が5.2
    5GBのものを用いたことを特徴とする光ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の光ディスクにお
    いて、上記プラスチック基板の外径が86mm、トラッ
    クピッチが0.85μm、記録容量が1.25GBのも
    のを用いたことを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の光ディスクにお
    いて、上記プラスチック基板として、板厚が1.2mm
    より厚いものを用いたことを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光ディスクにおいて、
    上記プラスチック基板として、板厚が2.0mmのもの
    を用いたことを特徴とする光ディスク。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の光ディスクにお
    いて、上記薄膜層が、上記プラスチック基板の信号パタ
    ーン転写面側より光ビームを入射することによって情報
    を記録又は再生できるように形成されていることを特徴
    とする光ディスク。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2に記載の光ディスクにお
    いて、上記薄膜層が、上記プラスチック基板の信号パタ
    ーン非転写面側より光ビームを入射することによって情
    報を記録又は再生できるように形成されていることを特
    徴とする光ディスク。
  9. 【請求項9】 金型に形成された所要形状のキャビティ
    内に溶融樹脂を充填し、片面に微細な凹凸状の信号パタ
    ーンが転写されたディスク状のプラスチック基板を成形
    する工程を含む光ディスクの製造方法において、上記金
    型として、固定金型と可動金型とこれらいずれか一方の
    金型に前後動可能に設けられた外周リングとを含んで構
    成された金型を用い、溶融樹脂の充填時には上記外周リ
    ングを他方の金型側に突出し、溶融樹脂の一次充填完了
    から型開きの間に上記外周リングを上記他方の金型から
    離隔する方向に後退させることを特徴とする光ディスク
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 金型に形成された所要形状のキャビテ
    ィ内に溶融樹脂を充填し、片面に微細な凹凸状の信号パ
    ターンが転写されたディスク状のプラスチック基板を成
    形する工程を含む光ディスクの製造方法において、上記
    金型として、当該金型によって成形されるプラスチック
    基板の中心部に開設される中心孔の半径をr、記録領域
    の最内周部の半径をr1 、当該部分における上記プラス
    チック基板の板厚をtとしたとき、0.15(r1
    r)≦D≦0.95(r1−r)で規制される幅Dと、
    0.12t≦h≦0.39tで規制される突出量hとを
    有して上記キャビティ内に突出するリング状の突出部を
    備え、かつ上記記録領域の最内周部よりも内周側の領域
    に、0.15(r1−r)≦E≦(r1−r)で規制され
    る幅Eを有するリング状の領域に情報の記録再生に関与
    しない微細な凹凸が形成されたものを用いること光ディ
    スクの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記リング状の突出部として、スタンパ
    内周押えを用いたことを特徴とする光ディスクの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記微細な凹凸を、上記キャビティのス
    タンパ設定面又はスタンパの非設定面若しくはこれらの
    両面に形成したことを特徴とする光ディスクの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記微細な凹凸を上記プラスチック基板
    に転写することによって形成される不透明部の光反射率
    が透明部の光反射率に対して85%以下になるように、
    上記微細な凹凸のサイズ及び密度を調整したことを特徴
    とする光ディスク。
  14. 【請求項14】 金型に形成された所要形状のキャビテ
    ィ内に溶融樹脂を充填し、片面に微細な凹凸状の信号パ
    ターンが転写されたディスク状のプラスチック基板を成
    形する工程を含む光ディスクの製造方法において、上記
    プラスチック基板の量産に先だち、上記キャビティの形
    状と溶融樹脂の成形条件を種々変更して、所定形状のプ
    ラスチック基板を得るのに最適なキャビティ形状及び成
    形条件を求め、当該最適条件の下で上記プラスチック基
    板を成形することを特徴とする光ディスクの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記プラスチック基板の内周部に対応す
    る上記キャビティの厚みが、上記プラスチック基板の外
    周部に対応する上記キャビティの厚みよりも厚い金型を
    用いたことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記キャビティの鏡面を非平面に形成す
    ることによって、上記プラスチック基板の内周部に対応
    する上記キャビティの厚みと、上記プラスチック基板の
    外周部に対応する上記キャビティの厚みとを異ならせた
    ことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の光ディスクの製造
    方法において、上記キャビティ内に設定されるスタンパ
    の信号面を非平面に形成することによって、上記プラス
    チック基板の内周部に対応する上記キャビティの厚み
    と、上記プラスチック基板の外周部に対応する上記キャ
    ビティの厚みとを異ならせたことを特徴とする光ディス
    クの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034894A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Meiki Co Ltd 導光板の射出圧縮成形金型

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