JPH11192642A - 情報記録担体、情報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型 - Google Patents
情報記録担体、情報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型Info
- Publication number
- JPH11192642A JPH11192642A JP9369391A JP36939197A JPH11192642A JP H11192642 A JPH11192642 A JP H11192642A JP 9369391 A JP9369391 A JP 9369391A JP 36939197 A JP36939197 A JP 36939197A JP H11192642 A JPH11192642 A JP H11192642A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording carrier
- information recording
- sprue bush
- cut pin
- diameter
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 射出成型により形成しても、中心孔のエッジ
部にバリが発生しない薄型の情報記録担体を提供する。 【解決手段】 固定金型部１に可動金型部２を突き合わ
してなるキャビティ３に溶融した樹脂３ａを注入するこ
とにより、情報記録担体２２を射出成形により製造する
情報記録担体製造装置Ａであって、固定金型部１は、溶
融した樹脂３ａを注入するためのスプルーブッシュ７を
備え、可動金型部２は、スプルーブッシュ７と対向して
当接する先端部の径ａはスプルーブッシュ７の径ａ´と
略同一であり、かつスプルーブッシュ７と当接しない部
分の径ｂはスプルーブッシュ７の径ａ´より大であるカ
ットピン８と、このカットピン８の先端部を除く、カッ
トピン８の外周に接して設けられた突き出し機構９とを
備えている。
部にバリが発生しない薄型の情報記録担体を提供する。 【解決手段】 固定金型部１に可動金型部２を突き合わ
してなるキャビティ３に溶融した樹脂３ａを注入するこ
とにより、情報記録担体２２を射出成形により製造する
情報記録担体製造装置Ａであって、固定金型部１は、溶
融した樹脂３ａを注入するためのスプルーブッシュ７を
備え、可動金型部２は、スプルーブッシュ７と対向して
当接する先端部の径ａはスプルーブッシュ７の径ａ´と
略同一であり、かつスプルーブッシュ７と当接しない部
分の径ｂはスプルーブッシュ７の径ａ´より大であるカ
ットピン８と、このカットピン８の先端部を除く、カッ
トピン８の外周に接して設けられた突き出し機構９とを
備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光学的に記
録再生可能なＤＶＤ（ディジタル・ビデオ・ディスク）
等の薄型光ディスクである情報記録担体、その情報記録
担体製造装置、その情報記録担体製造金型に関するもの
である。
録再生可能なＤＶＤ（ディジタル・ビデオ・ディスク）
等の薄型光ディスクである情報記録担体、その情報記録
担体製造装置、その情報記録担体製造金型に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】近年、光ディスク型の情報記録担体は高
密度、大容量、小型化を目指し開発が進められている。
この光ディスク型の情報記録担体の製造方法の１つにポ
リカーボネート樹脂を使用し、射出成形機を用いた射出
圧縮成形法がある。これは、所望の情報信号トラックが
形成されているスタンパーを、射出成形機に取り付けて
ある金型の固定型部に取り付け、金型のキャビティーに
溶融樹脂を高速充填させ、ゲートカット（中心孔明け）
を行い、樹脂の固化後金型を開き所望の情報記録担体を
金型より取り出す。この時、型締め力は、樹脂の充填圧
力で金型が適度に開く圧力とし、充填後に充填圧力が減
少し、充填圧力より型締め力が増すことでスタンパーの
信号を樹脂に転写するようにしている。
密度、大容量、小型化を目指し開発が進められている。
この光ディスク型の情報記録担体の製造方法の１つにポ
リカーボネート樹脂を使用し、射出成形機を用いた射出
圧縮成形法がある。これは、所望の情報信号トラックが
形成されているスタンパーを、射出成形機に取り付けて
ある金型の固定型部に取り付け、金型のキャビティーに
溶融樹脂を高速充填させ、ゲートカット（中心孔明け）
を行い、樹脂の固化後金型を開き所望の情報記録担体を
金型より取り出す。この時、型締め力は、樹脂の充填圧
力で金型が適度に開く圧力とし、充填後に充填圧力が減
少し、充填圧力より型締め力が増すことでスタンパーの
信号を樹脂に転写するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＣＤ（コン
パクト・ディスク）等の厚い情報記録担体（厚み１．２
ｍｍ）を成形し、金型内でゲートカットする時の金型構
造は図４に示すように、カットピンがストレートであっ
た。図４中、１は固定金型、２は可動金型、３はキャビ
ティー、７はスプルーブッシュ、１１はカットピン、１
２は製品突き出し機構部。即ち、カットピン１１の径ａ
はスプルーブッシュ７の径ａ´と略同一であり、しかも
スプルーブッシュ７の後端に嵌合するカットピン１１の
先端部分とこれ以外の部分とも同一の径ａである。この
ため、カットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成
す隙間Ａの延長線上に、カットピン１１がスプルーブッ
シュ７の後端に嵌合する位置が略完全に重なった構造を
している。この金型１，２でＤＶＤ等の薄い情報記録担
体（片面時の厚み０．６ｍｍ）を成形し、ゲートカット
するとカットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成
す隙間（図中のＡ部）の一部に樹脂が入り、情報記録担
体は中心孔のエッジ部の一部にバリができるのである。
このバリが図５に示すプレーヤーのテーパー形状をした
センターピン２１に接触するため、偏心値が大きくなる
原因の１つになっていた。また、バリの大きさや位置が
毎回異なるため、偏心のロット内ばらつきも大きかっ
た。図５中、２２は情報記録担体、２３はターンテーブ
ル、２４はクランパー。このことは、ＣＤを成形する時
よりＤＶＤを成形する時の方が樹脂温度と金型温度が高
いため、金型の各部品間に出来る隙間に樹脂が入ること
が原因している。よって、温度を下げて成形すれば問題
ないことであるが、光学特性の１つである複屈折が入ら
なくなる欠点が生じる。
パクト・ディスク）等の厚い情報記録担体（厚み１．２
ｍｍ）を成形し、金型内でゲートカットする時の金型構
造は図４に示すように、カットピンがストレートであっ
た。図４中、１は固定金型、２は可動金型、３はキャビ
ティー、７はスプルーブッシュ、１１はカットピン、１
２は製品突き出し機構部。即ち、カットピン１１の径ａ
はスプルーブッシュ７の径ａ´と略同一であり、しかも
スプルーブッシュ７の後端に嵌合するカットピン１１の
先端部分とこれ以外の部分とも同一の径ａである。この
ため、カットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成
す隙間Ａの延長線上に、カットピン１１がスプルーブッ
シュ７の後端に嵌合する位置が略完全に重なった構造を
している。この金型１，２でＤＶＤ等の薄い情報記録担
体（片面時の厚み０．６ｍｍ）を成形し、ゲートカット
するとカットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成
す隙間（図中のＡ部）の一部に樹脂が入り、情報記録担
体は中心孔のエッジ部の一部にバリができるのである。
このバリが図５に示すプレーヤーのテーパー形状をした
センターピン２１に接触するため、偏心値が大きくなる
原因の１つになっていた。また、バリの大きさや位置が
毎回異なるため、偏心のロット内ばらつきも大きかっ
た。図５中、２２は情報記録担体、２３はターンテーブ
ル、２４はクランパー。このことは、ＣＤを成形する時
よりＤＶＤを成形する時の方が樹脂温度と金型温度が高
いため、金型の各部品間に出来る隙間に樹脂が入ること
が原因している。よって、温度を下げて成形すれば問題
ないことであるが、光学特性の１つである複屈折が入ら
なくなる欠点が生じる。
【０００４】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、金型の各部品間に出来る隙間に樹脂が入
る（カットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成す
隙間Ａ部の一部に樹脂が入る）ことにより情報記録担体
は中心孔のエッジ部の一部にバリができることを未然に
防止するために、金型内でゲートカット（中心孔明け）
する時のカットピンの先端部形状を径方向で２段階にし
た（固定金型部のスプルーブッシュと対向して当接する
先端部の径はスプルーブッシュの径と略同一であり、か
つこの先端部以外の部分の径はスプルーブッシュの径よ
り大である可動金型部のカットピンとした）情報記録担
体製造装置、情報記録担体製造金型、この情報記録担体
製造装置で製造した情報記録担体を提供するものであ
る。
たものであり、金型の各部品間に出来る隙間に樹脂が入
る（カットピン１１と製品突き出し機構部１２とで成す
隙間Ａ部の一部に樹脂が入る）ことにより情報記録担体
は中心孔のエッジ部の一部にバリができることを未然に
防止するために、金型内でゲートカット（中心孔明け）
する時のカットピンの先端部形状を径方向で２段階にし
た（固定金型部のスプルーブッシュと対向して当接する
先端部の径はスプルーブッシュの径と略同一であり、か
つこの先端部以外の部分の径はスプルーブッシュの径よ
り大である可動金型部のカットピンとした）情報記録担
体製造装置、情報記録担体製造金型、この情報記録担体
製造装置で製造した情報記録担体を提供するものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、下記（１）〜（５）の構成になる情
報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型、情報記録
担体を提供する。
ために、本発明は、下記（１）〜（５）の構成になる情
報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型、情報記録
担体を提供する。
【０００６】（１） 図１，図２，図３，図５に示すよ
うに、固定金型部１に可動金型部２を突き合わしてなる
キャビティ３に溶融した樹脂３ａを注入することによ
り、情報記録担体（情報記録担体を構成する情報記録面
が形成された透明基板）２２を射出成形により製造する
情報記録担体製造装置Ａであって、前記固定金型部１
は、溶融した樹脂３ａを注入するためのスプルーブッシ
ュ７を備え、前記可動金型部２は、前記スプルーブッシ
ュ７と対向して当接する先端部の径ａは前記スプルーブ
ッシュ７の径ａ´と略同一であり、かつ前記スプルーブ
ッシュ７と当接しない部分の径ｂは前記スプルーブッシ
ュ７の径ａ´より大であるカットピン８と、このカット
ピン８の先端部を除く、カットピン８の外周に接して設
けられた突き出し機構９とを備えたことを特徴とする情
報記録担体製造装置。
うに、固定金型部１に可動金型部２を突き合わしてなる
キャビティ３に溶融した樹脂３ａを注入することによ
り、情報記録担体（情報記録担体を構成する情報記録面
が形成された透明基板）２２を射出成形により製造する
情報記録担体製造装置Ａであって、前記固定金型部１
は、溶融した樹脂３ａを注入するためのスプルーブッシ
ュ７を備え、前記可動金型部２は、前記スプルーブッシ
ュ７と対向して当接する先端部の径ａは前記スプルーブ
ッシュ７の径ａ´と略同一であり、かつ前記スプルーブ
ッシュ７と当接しない部分の径ｂは前記スプルーブッシ
ュ７の径ａ´より大であるカットピン８と、このカット
ピン８の先端部を除く、カットピン８の外周に接して設
けられた突き出し機構９とを備えたことを特徴とする情
報記録担体製造装置。
【０００７】（２） 上記（１）記載の情報記録担体製
造装置Ａであって、前記突き出し機構８ａに対向する前
記カットピン８の後端部には、前記スプルーブッシュ７
側へ進出するカットピン８の進出量を調整するストロー
ク調整機構８ａを備えたことを特徴とする情報記録担体
製造装置。
造装置Ａであって、前記突き出し機構８ａに対向する前
記カットピン８の後端部には、前記スプルーブッシュ７
側へ進出するカットピン８の進出量を調整するストロー
ク調整機構８ａを備えたことを特徴とする情報記録担体
製造装置。
【０００８】（３） 上記（１）記載の情報記録担体製
造装置Ａを構成する前記可動金型部２のカットピン８
は、その先端部形状とそれ以外の形状とを径方向で２段
ａ，ｂ（ａ＜ｂ）にしたことを特徴とする情報記録担体
製造金型。
造装置Ａを構成する前記可動金型部２のカットピン８
は、その先端部形状とそれ以外の形状とを径方向で２段
ａ，ｂ（ａ＜ｂ）にしたことを特徴とする情報記録担体
製造金型。
【０００９】（４） 上記（１）記載の情報記録担体製
造装置Ａを構成する前記可動金型部２のカットピン８
は、その後端部に、カットピン８の進出量を調整するス
トローク調整機構８ａを備えたことを特徴とする情報記
録担体製造金型。
造装置Ａを構成する前記可動金型部２のカットピン８
は、その後端部に、カットピン８の進出量を調整するス
トローク調整機構８ａを備えたことを特徴とする情報記
録担体製造金型。
【００１０】（５） 上記（１）又は（２）記載の情報
記録担体製造装置Ａの射出成形により製造されたことを
特徴とする情報記録担体。
記録担体製造装置Ａの射出成形により製造されたことを
特徴とする情報記録担体。
【００１１】
【発明の実施の態様】以下、本発明の情報記録担体、情
報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型情報記録担
体について、図１〜図３、図５を参照しながら説明す
る。図１は本発明の情報記録担体製造装置の要部を説明
するための図、図２は金型のカットピンとスプルーブッ
シュとの位置関係を説明するための拡大図、図３はカッ
トピンがスプルーブッシュに嵌合する状態を説明するた
めの拡大図である。
報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型情報記録担
体について、図１〜図３、図５を参照しながら説明す
る。図１は本発明の情報記録担体製造装置の要部を説明
するための図、図２は金型のカットピンとスプルーブッ
シュとの位置関係を説明するための拡大図、図３はカッ
トピンがスプルーブッシュに嵌合する状態を説明するた
めの拡大図である。
【００１２】本発明の情報記録担体製造装置Ａは、図１
に示すように、固定金型部１と可動金型部２とは対向し
ており、固定型部１と可動型部２とが合わされた（突き
合わされた）時に出来る空間がキャビティー３になる。
固定金型部１にはスタンパー４が取り付けられている。
スタンパー４は固定金型部１の内周部がリテーナ５によ
り、その外周部は外周リング６によりそれぞれ保持され
ている。外周リング６の内周側面は情報記録担体の外周
部を構成できるようになっている。固定金型部１の中心
部にはスプルーブッシュ７がある。また可動金型部２の
中心部にはカットピン８が、その外側には製品突き出し
機構９がある。製品突き出し機構９はカットピン８の外
周に密に接して設けられている。カットピン８の後端に
はストローク調整機構８ａが付いている。ストローク調
整機構８ａはスプルーブッシュ７側へ進出するカットピ
ン８の進出量を調整するものである。カットピン８の先
端部の形状は径方向が２段階（図中、径ａ，ｂ ａ＜
ｂ）になっている。即ち、カットピン８は、スプルーブ
ッシュ７と対向して当接する先端部の径ａはスプルーブ
ッシュ７の径ａ´と略同一であり、かつスプルーブッシ
ュ７と当接しない部分の径ｂはスプルーブッシュ７の径
ａ´より大である。８ｂは突き出しピン、８ｃはゴール
ドスラグ溜り。
に示すように、固定金型部１と可動金型部２とは対向し
ており、固定型部１と可動型部２とが合わされた（突き
合わされた）時に出来る空間がキャビティー３になる。
固定金型部１にはスタンパー４が取り付けられている。
スタンパー４は固定金型部１の内周部がリテーナ５によ
り、その外周部は外周リング６によりそれぞれ保持され
ている。外周リング６の内周側面は情報記録担体の外周
部を構成できるようになっている。固定金型部１の中心
部にはスプルーブッシュ７がある。また可動金型部２の
中心部にはカットピン８が、その外側には製品突き出し
機構９がある。製品突き出し機構９はカットピン８の外
周に密に接して設けられている。カットピン８の後端に
はストローク調整機構８ａが付いている。ストローク調
整機構８ａはスプルーブッシュ７側へ進出するカットピ
ン８の進出量を調整するものである。カットピン８の先
端部の形状は径方向が２段階（図中、径ａ，ｂ ａ＜
ｂ）になっている。即ち、カットピン８は、スプルーブ
ッシュ７と対向して当接する先端部の径ａはスプルーブ
ッシュ７の径ａ´と略同一であり、かつスプルーブッシ
ュ７と当接しない部分の径ｂはスプルーブッシュ７の径
ａ´より大である。８ｂは突き出しピン、８ｃはゴール
ドスラグ溜り。
【００１３】次に、上記した構成の情報記録担体製造装
置Ａの成形動作を説明する。 （１） 固定金型部１に可動金型部２を突き合わしてキ
ャビティー３を形成する（図２示す状態）。 （２） 溶融した樹脂３ａをスプルーブッシュ７の中心
より注入し、キャビティー３内を溶融した樹脂３ａで充
填する。この時、可動金型部２はこの充填圧力により適
度に開き、その後充填圧力が低下し、型締力が増すこと
でスタンパー４の信号面の転写が行われる。 （３） 樹脂充填後、図３に示すように、ストローク調
整機構８ａの押圧力（図中左側から右側への押圧力）に
より、カットピン８がスプルーブッシュ７側へ前進し、
カットピン８がスプルーブッシュ７の後端に嵌合するこ
とによって、ゲートカット（情報記録担体の中心孔明
け）が行われる。このとき、製品突き出し機構９はカッ
トピン８の外周に密に接して設けられており、かつスプ
ルーブッシュ７に嵌合しない部分のカットピン８の径ｂ
は、スプルーブッシュ７に嵌合する先端部分のカットピ
ン８の径ａよりも大であるから、カットピン８と製品突
き出し機構部９とで成す隙間の延長線上に、カットピン
８がスプルーブッシュ７の後端に嵌合する位置が重なら
ない。よって、カットピン８と製品突き出し機構部９と
で成す隙間に樹脂が入り、情報記録担体は中心孔のエッ
ジ部の一部にバリができることを完全に防止できる。 （４） 樹脂３ａの固化後、可動金型部２を開き、情報
記録担体（情報記録担体の透明基板）を取り出す。こう
して、情報記録担体製造装置Ａを用いて情報記録担体を
射出成型することができる。
置Ａの成形動作を説明する。 （１） 固定金型部１に可動金型部２を突き合わしてキ
ャビティー３を形成する（図２示す状態）。 （２） 溶融した樹脂３ａをスプルーブッシュ７の中心
より注入し、キャビティー３内を溶融した樹脂３ａで充
填する。この時、可動金型部２はこの充填圧力により適
度に開き、その後充填圧力が低下し、型締力が増すこと
でスタンパー４の信号面の転写が行われる。 （３） 樹脂充填後、図３に示すように、ストローク調
整機構８ａの押圧力（図中左側から右側への押圧力）に
より、カットピン８がスプルーブッシュ７側へ前進し、
カットピン８がスプルーブッシュ７の後端に嵌合するこ
とによって、ゲートカット（情報記録担体の中心孔明
け）が行われる。このとき、製品突き出し機構９はカッ
トピン８の外周に密に接して設けられており、かつスプ
ルーブッシュ７に嵌合しない部分のカットピン８の径ｂ
は、スプルーブッシュ７に嵌合する先端部分のカットピ
ン８の径ａよりも大であるから、カットピン８と製品突
き出し機構部９とで成す隙間の延長線上に、カットピン
８がスプルーブッシュ７の後端に嵌合する位置が重なら
ない。よって、カットピン８と製品突き出し機構部９と
で成す隙間に樹脂が入り、情報記録担体は中心孔のエッ
ジ部の一部にバリができることを完全に防止できる。 （４） 樹脂３ａの固化後、可動金型部２を開き、情報
記録担体（情報記録担体の透明基板）を取り出す。こう
して、情報記録担体製造装置Ａを用いて情報記録担体を
射出成型することができる。
【００１４】次に、上記した情報記録担体製造装置Ａを
用いて、ＤＶＤ基板の成形を行った。樹脂３ａはポリカ
ーボネート樹脂（平均分子量１５，０００）を使用し、
成形条件として樹脂温度３８０℃、金型１，２の温度１
２０℃で情報記録担体（ＤＶＤ基板）を成形した。この
情報記録担体の特徴は、金型１，２内でゲートカットす
る時のカットピン８の先端部の形状が２段階になってい
るため、情報記録担体の中心孔の読み取り面側エッジ部
にバリが出来ないことである。この情報記録担体にＡｌ
反射膜を付けて図５に示すように、プレーヤーと同じ形
状をしたセンターピン２１を備えている偏心測定機で偏
心の測定を行ったところ、平均値１５μｍ、標準偏差３
μｍ（総数１００枚）の良好な結果を得た。
用いて、ＤＶＤ基板の成形を行った。樹脂３ａはポリカ
ーボネート樹脂（平均分子量１５，０００）を使用し、
成形条件として樹脂温度３８０℃、金型１，２の温度１
２０℃で情報記録担体（ＤＶＤ基板）を成形した。この
情報記録担体の特徴は、金型１，２内でゲートカットす
る時のカットピン８の先端部の形状が２段階になってい
るため、情報記録担体の中心孔の読み取り面側エッジ部
にバリが出来ないことである。この情報記録担体にＡｌ
反射膜を付けて図５に示すように、プレーヤーと同じ形
状をしたセンターピン２１を備えている偏心測定機で偏
心の測定を行ったところ、平均値１５μｍ、標準偏差３
μｍ（総数１００枚）の良好な結果を得た。
【００１５】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の情報記録
担体製造装置により射出成型された情報記録担体は、Ｄ
ＶＤ等の薄型の情報記録担体であっても、その中心孔の
エッジ部の一部にバリが発生しないので、このバリ取り
作業を省くことができるから、情報記録担体の生産向上
に寄与することができ、また、偏心量の少ない情報記録
担体を提供することができる。
担体製造装置により射出成型された情報記録担体は、Ｄ
ＶＤ等の薄型の情報記録担体であっても、その中心孔の
エッジ部の一部にバリが発生しないので、このバリ取り
作業を省くことができるから、情報記録担体の生産向上
に寄与することができ、また、偏心量の少ない情報記録
担体を提供することができる。
【図１】本発明の情報記録担体製造装置の要部を説明す
るための図である。
るための図である。
【図２】金型のカットピンとスプルーブッシュとの位置
関係を説明するための拡大図である。
関係を説明するための拡大図である。
【図３】カットピンがスプルーブッシュに嵌合する状態
を説明するための拡大図である。
を説明するための拡大図である。
【図４】従来の情報記録担体製造装置における金型のカ
ットピンとスプルーブッシュとの位置関係を説明するた
めの拡大図である。
ットピンとスプルーブッシュとの位置関係を説明するた
めの拡大図である。
【図５】偏心測定法を示す概略図である。
１ 固定金型部 ２ 可動金型部 ３ キャビティ ３ａ 樹脂 ７ スプルーブッシュ ８，１１ カットピン ８ａ ストローク調整機構 ９，１２ 製品突き出し機構 ２２ 情報記録担体 Ａ 情報記録担体製造装置 ａ，ａ´，ｂ 径
Claims (5)
- 【請求項１】固定金型部に可動金型部を突き合わしてな
るキャビティに溶融した樹脂を注入することにより、情
報記録担体を射出成形により製造する情報記録担体製造
装置であって、 前記固定金型部は、溶融した樹脂を注入するためのスプ
ルーブッシュを備え、 前記可動金型部は、 前記スプルーブッシュと対向して当接する先端部の径は
前記スプルーブッシュの径と略同一であり、かつ前記ス
プルーブッシュと当接しない部分の径は前記スプルーブ
ッシュの径より大であるカットピンと、 このカットピンの先端部を除く、カットピンの外周に接
して設けられた突き出し機構とを備えたことを特徴とす
る情報記録担体製造装置。 - 【請求項２】請求項１記載の情報記録担体製造装置であ
って、 前記突き出し機構に対向する前記カットピンの後端部に
は、前記スプルーブッシュ側へ進出するカットピンの進
出量を調整するストローク調整機構を備えたことを特徴
とする情報記録担体製造装置。 - 【請求項３】請求項１記載の情報記録担体製造装置を構
成する前記可動金型部のカットピンは、その先端部形状
とそれ以外の形状とを径方向で２段にしたことを特徴と
する情報記録担体製造金型。 - 【請求項４】請求項１記載の情報記録担体製造装置を構
成する前記可動金型部のカットピンは、その後端部に、
カットピンの進出量を調整するストローク調整機構を備
えたことを特徴とする情報記録担体製造金型。 - 【請求項５】請求項１又は２記載の情報記録担体製造装
置の射出成形により製造されたことを特徴とする情報記
録担体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9369391A JPH11192642A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 情報記録担体、情報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9369391A JPH11192642A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 情報記録担体、情報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11192642A true JPH11192642A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18494305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9369391A Pending JPH11192642A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 情報記録担体、情報記録担体製造装置、情報記録担体製造金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11192642A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1343160A1 (en) * | 2000-12-15 | 2003-09-10 | Sony Corporation | Disk substrate, molding apparatus for injection-molding it, and disk substrate pick-up robot |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP9369391A patent/JPH11192642A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1343160A1 (en) * | 2000-12-15 | 2003-09-10 | Sony Corporation | Disk substrate, molding apparatus for injection-molding it, and disk substrate pick-up robot |
| EP1343160A4 (en) * | 2000-12-15 | 2004-07-28 | Sony Corp | DISC SUBSTRATE, CASTING DEVICE FOR ITS INJECTION MOLDING AND DISC SUBSTRATE RECEIVER |
| US7229275B2 (en) | 2000-12-15 | 2007-06-12 | Sony Corporation | Disk substrate, mold apparatus for injection molding the same, and disk substrate taking-out robot |
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