JPH07107120B2 - プラスチゾル組成物 - Google Patents

プラスチゾル組成物

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JPH07107120B2
JPH07107120B2 JP63238318A JP23831888A JPH07107120B2 JP H07107120 B2 JPH07107120 B2 JP H07107120B2 JP 63238318 A JP63238318 A JP 63238318A JP 23831888 A JP23831888 A JP 23831888A JP H07107120 B2 JPH07107120 B2 JP H07107120B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプラスチゾル組成物に関する。更に詳しくは、
自動車工業用塗料、特に下塗りにカチオン型電着塗装が
施された自動車車体のボデーシーラー、アンダーコート
用塗料として好適に用いることができ、比較的低温、短
時間で金属塗装面に強固に接着し、且つプラスチゾルの
貯蔵安定性に優れた塩化ビニルプレスチゾル組成物に関
する。
[従来の技術] 従来、上記のような自動車工業用塗料として公知の塩化
ビニルプラスチゾル組成物としては、例えばトリレンジ
イソシアネートなどの有機ポリイソシアネートを使用し
たブロック化ウレタンプレポリマーと活性アミノ基含有
モノもしくはポリアミド系化合物とからなる接着性付与
剤を配合した塩化ビニルプラスチゾル組成物がある(た
とえば特公昭59−52901号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記組成物は比較的低温、短時間(たとえば12
0℃、20分)での加熱処理では充分な接着性が得られな
い問題点があった。即ち、上記公報の実施例では120
℃、30分の加熱処理で実証しているが120℃レベルでは
この30分が限度であり、塗装工程の短縮、省エネルギー
のため、更に短時間にする要求があるが対応出来ないと
いう問題があった。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは比較的低温、短時間での加熱処理で充分な
接着性とプラスチゾルの貯蔵安定性に優れた塩化ビニル
プラスチゾル組成物について鋭意検討した結果本発明に
到達した。
すなち本発明は、塩化ビニル重合体もしくは共重合体
(A)、可塑剤(B)および接着性付与剤(C)を必須
成分としてなるプラスチゾル組成物において、接着性付
与剤(C)が、下記ウレタンプレポリマー(a)のブロ
ック化剤によるブロック化ウレタンプレポリマー(b)
と、活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物
(c)とからなり、且つ重量基準で(A)を10〜50%、
(B)を10〜50%、(C)を0.5〜20%含有することを
特徴とするプラスチゾル組成物である。
ウレタンプレポリマー(a): α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネートを50重量%以上含む有機ジイソシアネートとポ
リオール類とからのイソシアネート基を有するウレタン
プレポリマー 本発明において接着性付与剤の一成分として使用される
ブロック化ウレタンプレポリマー(b)としては、高分
子ポリオールおよび必要により低分子ポリオールからな
る平均官能基数2.01以上のポリオール類とα,α,
α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート
[以下TMXDIともいう。]を含む有機ジイソシアネート
化合物からのNCOウレタンプレポリマーのブロック化物
が挙げられる。
TMXDIを含む有機ジイソシアネートにおいて、TMXDIとし
てはO-,m-,p-体およびこれらの混合物が挙げられる。
好ましくはm−TMXDIである。
TMXDI以外の有機ジイソシアネートとしては、脂肪族ジ
イソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、リジンジイソシアネートなど]、脂環式ジイソシ
アネート[水添ジフェニルメタンジイソシアネート(水
添MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シク
ロヘキサンジイソシアネート(CHDI)、水素化トリレン
ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート
など]、芳香族ジイソシアネート[トリレンジイソシア
ネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネートなど]およびこれらの二種以上の混合物が挙
げられる。これらのうち好ましいのは脂肪族ジイソシア
ネートであり特に好ましいものはHDIである。
有機ジイソシアネート中のTMXDIの量は通常50重量%以
上、好ましくは60%以上である。
高分子ポリオールとしては水酸基当りの分子量が通常50
0〜3000の高分子ポリオールが挙げられる。
上記高分子ポリオールとしてはポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、ポ
リカーボネートポリオールおよびこれらの二種以上の混
合物が挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしてはテトラヒドロフランの
開環重合で得ることができるポリテトラメチレングリコ
ール(PTMG)が挙げられる。ポリテトラメチレングリコ
ールについては特開昭58−11518号公報に記載されてい
る。また低分子ポリオールのアルキレンオキサイド付加
物も使用できる。低分子ポリオールとしては水酸基当り
の分子量が通常30〜500、好ましくは、30〜400のジオー
ルたとえばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールおよび1,6−ヘキサンジオー
ル;水酸基当りの分子量が通常30〜600、好ましくは40
〜500の低分子トリオールたとえばグリセリン、トリメ
チロールプロパン、およびこれらの二種以上の混合物な
どが挙げられる。アルキレンオキサイドとしては、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−,1,3−
または2,3−ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラ
ン、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリンおよびこ
れらの二種以上の混合物などが挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、ジカルボン酸、その
エステルもしくはハライドと低分子ポリオールとの重縮
合させることにより得られるポリエステルポリオールが
挙げられる。ジカルボン酸としては脂肪族ジカルボン酸
(アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、ダイマー酸な
ど)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル
酸など)およびそれらの無水物が挙げられる。ジカルボ
ン酸のうちで好ましいものは脂肪族ジカルボン酸であ
り、とくに好ましいものはアジピン酸である。低分子ポ
リオールとしてはポリエーテルポリオールの項で記載し
たものが挙げられ、好ましいものはエチレングリコール
および1,4−ブタンジオールである。たラクトン類(ε
−カプロラクトンなど)を低分子ポリオール(エチレン
グリコールなど)の存在下、開環重合させて得られるポ
リラクトンポリオールたとえばポリカプロラクトンジオ
ール(PCL)も使用できる。
ポリマーポリオールは特開昭55−118948号公報記載のも
のが使用できる。
ポリカーボネートポリオールとしては前記低分子ポリオ
ール(2〜3価のアルコール)と炭酸ジエステル(ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネートなど)より得
られるものが挙げられる。
高分子ポリオールのうち、好ましいものはポリテトラメ
チレングリコールおよびポリエステルポリオール(とく
にポリエチレンアジペートジオールおよびポリカプロラ
クトンポリオール)である。
低分子ポリオールとしてはポリエーテルポリオールの項
で記載したもの、それらのアルキレンオキシドの低モル
付加物(低分子量のもの)およびこれらの二種以上の混
合物が挙げられる。これらのうち好ましいものはエチレ
ングリコールおよびトリメチロールプロパンである。
平均官能基数2.01以上のポリオールの例としては(イ)
水酸基当りの分子量が500〜3000の二官能高分子ポリオ
ールおよび水酸基当りの分子量が40〜500の低分子トリ
オールからなるポリオールおよび(ロ)水酸基当りの分
子量が500〜2500の三官能高分子ポリオールおよび水酸
基当りの分子量が30〜400の低分子ジオールからなるポ
リオールが挙げられる。
NCOウレタンプレポリマーにおいて、有機ジイソシアネ
ートとポルオール類のNCO/OH当量比は通常1.3〜3.0、好
ましくは1.5〜2.2である。
プレポリマー生成反応を行うに際し、反応を促進させる
ために公知の重合用触媒たとえばジブチルスズジラウレ
ート、第一スズオクトエート、スタナスオクトエートな
どの有機金属化合物、トリエチレンジアミン、トリエチ
ルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウレデセン−
7などの第三級アミン系化合物を使用することも可能で
ある。
反応は通常、溶媒または可塑剤の存在化でおこなう。溶
媒または可塑剤は一般にこの目的で使用されるものはす
べて有効で、溶剤としては、たとえば、芳香族炭化水素
(トルエン、キシレン、トリメチルベンゼンなど)、エ
ステル系(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、エーテル系
(ジオキサン、セロソルブアセテートなど)、ケトン系
(アセトン、メチルエチルケトンなど)およびこれらの
二種以上の混合溶媒を挙げることができる。
可塑剤としては、例えば、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、ジラウリルフタ
レート、ジステアリルフタレート、ジイソノニルフタレ
ートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペートな
どのアジピン酸エステル、ジオクチルセバケートなどの
セバチン酸エステル、トリクレジルフオスフェートなど
のリン酸エステル、などのエステル型可塑剤およびこれ
らの二種以上の混合物を挙げることができる。
反応温度は通常40〜140℃、好ましくは60〜120℃であ
る。反応時間は通常3〜10時間、好ましくは4〜8時間
である。
得られたウレタンプレポリマー(a)の分子量は通常50
0〜10000、好ましくは700〜8000である。分子量が500未
満の場合は樹脂が硬くてもろくなるためプラスチゾルの
焼成物の物理的性質に好ましくない影響を与え、10000
を越えた場合は良好な接着性が得難い。また、このプレ
ポリマーのNCO%は通常1〜20%、好ましくは2〜15%
である。
ブロック化ウレタンプレポリマー(b)を得るため使用
されるブロック化剤としては、オキシム化合物[アセト
オキシム、ケトオキシムたとえばメチルエチルケトオキ
シム(MEKオキシム)、メチルイソブチルケトオキシム
(MIBKオキシムなど)など];ラクタム類(ε−カプロ
ラクタムなど);活性メチレン化合物[マロン酸ジエス
テル(マロン酸ジエチルなど)、アセチルアセトン、ア
セト酢酸エステル(アセト酢酸エチルなど)など];フ
ェノール類(フェノール、m−クレゾールなど);アル
コール(メタノール、エタノール、n−ブタノールな
ど);水酸基含有エーテル(メチルセロソルブ、ブチル
セロソルブなど);水酸基含有エステル(乳酸エチル、
乳酸アミルなど);メルカプタン類(ブチルメルカプタ
ン、ヘキシルメルカプタンなど);酸アミド類(アセト
アニリド、アクリルアマイド、ダイマー酸アミドな
ど);イミダゾール類(イミダゾール、2−エチルイミ
ダゾールなど);酸イミダ類(コハク酸イミド、フタル
酸イミドなど)およびこれらの二種以上の混合物が挙げ
られる。
これらのうちで好ましいものは、オキシム化合物および
ラクタム類であり、特に好ましいものは、MEKオキシム
およびε−カプロラクタムである。
これらのうちで比較的低温焼付けに好適なブロック化剤
はイソシアネートの種類により異なるがイソシアネート
基を再生する解離温度が一般に50〜100℃の範囲内にあ
るものである。
ブロック化剤は上記反応の任意の段階で添加し反応さ
せ、ブロック化ウレタンプレポリマー(b)を得ること
ができる。添加方法としては所定の重合終了時に添加す
るか、或は、重合初期に添加するかまたは重合初期に一
部添加し、重合終了時に残部を添加するなどの方法が可
能である。好ましくは、重合終了時に添加する方法であ
る。
その添加量は、重合終了時に添加する場合は、NCOプレ
ポリマーの遊離イソシヤネート基に対して通常1当量以
上、2当量未満、好ましくは1.05〜1.5当量である。ま
たブロック化剤を途中で加える場合、原料ジイソシアネ
ートのNCOの当量からポリオール類の当量を引いたもの
とブロック化剤をほぼ当量使用するのが好ましい。
ブロック化剤を添加する場合の反応温度は、通常、50〜
150℃である。反応に際し公知のウレタン重合用触媒を
添加して反応を促進することも可能である。
本発明における接着性付与剤(C)のもう一方の必須成
分である活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化
合物(c)は、エポキシ樹脂硬化剤として公知であり、
重合脂肪酸および一塩基酸からなる群より選ばれる少な
くとも1種とポリアミン類とを反応させて得られるモノ
アミド系化合物およびポリアミド系化合物(ポリアミド
樹脂)が挙げられる。上記重合脂肪酸、一塩基酸および
ポリアミン類は特公昭53−41121号公報および特公昭53
−41122号公報に記載のものが使用できる。
モノもしくはポリアミド系化合物(c)のアミン価は通
常90以上、好ましくは100〜450、とくに好ましくは150
〜400である。アミン価が90未満のものは一般に高分子
量であるため、プラスチゾルに対する相溶性が低下す
る。この化合物は特開昭55−118948号公報に記載されて
おりこのものを使用することができる。
モノもしくはポリアミド系化合物(c)にはその部分変
性体たとえば分子中にイミダゾリン環を含むもの、また
はモノもしくはポリアミド系化合物(c)を電子吸引基
を有するビニル化合物(アクリルニトリル、アクリル酸
エポキシなど)などの化合物で変性した活性アミノ基を
有する変性化合物(たとえば特公昭51−23560号、特公
昭52−5554号公報に記載のもの)およびケトン化合物
(メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)
との変性化合物であるケチミンも含む。
またモノもしくはポリアミド系化合物(c)中には遊離
のポリアミンを含んでもよい。このポリアミンとしては
たとえば脂肪族ポリアミン[アルキレン(C2〜C4)ジア
ミン(エチレンジアミン、プロピレンジアミンな
ど)]、ポリアルキレンポリアミン(ジエチレントリア
ミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ンなど)、芳香族ポリアミン(フェニレンジアミン、ト
リレンジアミン、キシリレンジアミンなど)、脂環式ポ
リアミン(シクロヘキシレンジアミン、イソホロンジア
ミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ジメチルジア
ミノジシクロヘキシルメタンなど)、複素環式ポリアミ
ン[ピペラジン、アミノアルキル置換ピペラジン(アミ
ノエチルピペラジンなど)など]およびこれらの二種以
上の混合物が挙げられる。ポリアミンについては特開昭
54−122395号および特開昭54−101899号公報でポリアミ
ン類として記載されているものを使用できる。ポリアミ
ンのうちで好ましいのはポリアルキレンポリアミンであ
る。
本発明のブラスチゾル組成物は該接着性付与剤(C)の
他に塩化ビニル重合体もしくは共重合体(A)とその可
塑剤(B)を主要成分とするものである。該塩化ビニル
重合体もしくは共重合体(A)としては通常用いられる
ものを使用することができる。塩化ビニル共重合体とし
ては、たとえば塩化ビニルとこれと共重合しうる他のビ
ニル単量体たとえば酢酸ビニル、無水マレイン酸もしく
はマレイン酸エステル、ビニルエーテルなどとの共重合
体が挙げられる。塩化ビニル重合体もしくは共重合体の
重合度は通常1000〜1700である。塩化ビニル重合体もし
くは共重合体の市販品としてはカネビニルPSL−10、カ
ネビニルPSH−10、カネビニルPCH−12(以上鐘淵化学工
業製)、ゼオン121およびゼオン135J(以上日本ゼオン
製)、デンカビニルPA−100,およびデンカビニルME−18
0(以上 電気化学工業製)が挙げられる。これらは二
種以上混合して使用することもできる。
可塑剤(B)としては一般にこの目的で使用されるもの
はすべて有効で、たとえば、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジステアリルフタレート、ジイソノニルフタ
レートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペート
などのアジピン酸エステル、ジオクチルセバケートなど
のセバチン酸エステル、トリクレジルフオスフェートな
どのリン酸エステル、などのエステル型可塑剤およびこ
れらの二種以上の混合物を挙げることができる。これら
のうち好ましいものはフタル酸エステル、とくにジオク
チルフタレートである。
本発明の組成物には上記(A)、(B)および(C)成
分の他に種々の他の添加剤たとえば充填剤や安定剤を配
合できる。充填剤としては無機系充填剤(炭酸カルシウ
ム、タルク、ケイ藻土、カオリンなど)および有機系充
填剤(セルロース粉、粉末ゴム、再生ゴムなど)が挙げ
られる。また安定剤としては金属石けん類(ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、無機
酸塩類(二塩基性亜リン酸塩、二塩基硫酸塩など)およ
び有機金属化合物(ジブチルスズジラウレート、ジブチ
ルスズマレートなど)が挙げられる。また、顔料などの
着色剤も任意に添加できる。
本発明のプラスチゾル組成物において、各成分の含有量
はとくに制限されないが処方の一例を示せば下記のとお
りである。(%は重量%である) 添加剤として充填剤を使用する場合には、通常10〜70%
(好ましくは20〜60%)、また安定剤を使用する場合に
は通常0〜3%(好ましくは0.1〜2%)である。
本発明のプラスチゾル組成物は、通常用いられている分
散混練機を用いて製造することができる。
本発明のプラスチゾル組成物は各種金属素地面および金
属(とくに鋼材)面に施された各種下塗り塗装面に適用
できるが、とくにカチオン型電着塗装面およびアクリル
樹脂塗装面に有利に適用できる。カチオン型電着塗装と
しては、通常の該電着塗装たとえばポリアミン樹脂(分
子中にアミノ基を有するエポキシ樹脂など)をフイルム
形成成分とし、これを低級有機酸などで中和せしめて水
溶液または水分散体液としたものを塗料(陽イオンとし
て存在)とし、被塗物(金属)を陰極として直流通電に
よって被塗物の表面に塗料を析出せしめる塗装方法が挙
げられる。
アクリル樹脂塗装に使用されるアクリル樹脂塗料として
は熱可塑タイプのものおよび熱硬化タイプのものが挙げ
られる。熱可塑タイプのものはアクリル(コ)ポリマー
を繊維素誘導体(ニトロセルロース、セルロースアセテ
ートブチレートなど)、可塑剤などと併用して主に常温
乾燥用に使用される。熱硬化タイプのものはアクリル
(コ)ポリマー中に官能基をもちそのものの単独または
架橋剤との反応で加熱することで三次元網状構造を形成
するものである。塗装方法としては、ハケ塗り、スプレ
ー塗装、静電塗装、フローコート、浸漬塗り、粉体塗
装、ローラーコートなどが挙げられる。
本発明のプラスチゾル組成物の上記塗装面に対する塗布
量は、通常500〜3000g/m2であり塗布膜厚は通常0.3〜2m
mである。
塗装方法としてはハケ塗り、ローラーコート、エアレス
スプレー塗装などが挙げられる。
また塗布後熱処理が行われるが、その場合の温度は通常
120〜140℃、時間は通常20〜40分である。
[実施例] 以下本発明を実施例および比較例によりさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例中、部または%とあるのは重量を基準としたものであ
る。
実施例1 (1)ブロック化ウレタンプレポリマーの製造 撹拌機、温度計および窒素導入管を付した1L容積の4つ
口コルベンにポリカプロラクトンジオール(PCL)(水
酸基価140、分子量800)163部、トリメチロールプロパ
ン(分子量134)27部、α,α,α′,α′−テトラメ
チルキシリレンジアミン(TMXDI)(分子量244)248
部、およびキシレン360部を仕込み、窒素気流下90〜95
℃で3時間反応させ、次いでジブチルスズジラウレート
0.03部を加えさらに2時間同温度で反応せしめ、活性イ
ソシアネート含有量が5.3%のウレタンプレポリマーを
得た。さらにこのものにε−カプロラクトン(分子量11
3)57部を仕込み、窒素気流下90〜95℃で3時間反応さ
せ、次いでMEKオキシム(分子量87)43部を徐々に加え7
0℃で1時間かきまぜた後、赤外吸収スペクトルにより
イソシアネート基の吸収(2250cm-1)が完全に消滅して
いることを確認し、常温で低粘度液状のブロック化ウレ
タンプレポリマー(b)を得た。
(2)プラスチゾル組成物の製造 カネビニルPSL−10(鐘淵化学工業製ストレートレジ
ン)70部、カネビニルPCH−12(鐘淵化学工業製共重合
レジン)30部、ジオクチルフタレート(DOP)110部、NC
C−110(日本粉化工業製、炭酸カルシウム)150部、二
塩基性亜リン酸鉛3部、上記ブロック化ウレタンプレポ
リマー(b)6.7部とポリアミド系化合物[ポリマイド
L−2590(三洋化成工業製、、アミン価285、活性水素
当量130]3.3部とを均一に混練しプラスチゾル組成物を
作成した。
(3)プラスチゾル組成物の特性 該プラスチゾルの初期粘度は380(PS/25℃)であり40℃
で14日間貯蔵後の粘度は480(PS/25℃)であった。カチ
オン型電着塗装を施した鋼板に該プラスチゾル組成物を
塗布厚さが0.5mmになるように塗布し、120℃で20分間加
熱処理を行ったところ、弾性に富み密着性の極めて良好
な塗膜が得られた。さらにこのものを40℃温水中に10日
間浸漬したあとの密着性はほとんど変化しなかった。
さらに、カチオン型電着塗装板を被着体としてJIS K 68
30(自動車、シーリング材試験方法)に記載の方法に準
じて引っ張り剪断強度を測定(ただし、ゾル厚さ1.0m
m、加熱処理120℃×20分)した結果、20.1kg/cm2であっ
た。
実施例2〜4、および比較例1〜2 実施例1に記載の方法と同じ方法で表−1および表−2
の記載にしたがってブロック化ウレタンプレポリマーお
よびプラスチゾル組成物を製造し、その特性を表−3に
記載した。
ただし、ブロック化ウレタンプレポリマーの製造条件
は、イソシアネートがTDIの場合75〜80℃で行った。
焼付け時間短縮効果の実証例 従来品と比べた焼付け時間の短縮効果を更に明確にする
目的で、実施例1、2で製造した本発明の組成物と比較
例1、2で製造した比較の組成物を用い、且つ120℃に
て焼付時間を従来品レベルの30分から25分、20分へと短
縮したゆく条件下、前記実施例1の(3)項と同様にし
て密着性と引張剪断強度特性を測定した。結果を表−4
に示す。表−4のとおり、実施例1、2の組成物は20分
まで時間を短縮しても密着性が良く、且つ引張剪断強度
も維持するのに対し、比較例1、2の組成物の場合は30
分が限度であり、25分で温水浸漬後の密着性や引張剪断
強度が低下している。
[発明の効果] 本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は、自動車工業
用塗料、特に下塗りにカチオン型電着塗装が施された自
動車車体のボデーシーラー、アンダーコート用塗料とし
て好適に用いることができるもので、従来省エネルギー
のため比較的低温で焼き付けると時間がかかる問題点を
大幅に改善するものである。従来例えば120℃では30分
が限度であったのを20分まで短縮できる。自動車の塗装
工程は通常連続生産ライン中の一部を占めているため、
30分を20分(2/3)に時間短縮できる工業的メリットは
極めて大きい。例えば、生産台数アップ、塗装ラインの
長さ・スペースの節減、熱エネルギー節減等の効果が
挙げられる。
本発明のブラスチゾル組成物は多くの下地、例えばカチ
オン電着塗装面のみならずアクリル塗装面に対しても比
較的低温、短時間(例えば120℃、20分)の加熱処理で
強固に接着するという効果を奏する。更に本発明の組成
物は、貯蔵安定性が優れ、例えば40℃×14日という過酷
な条件下でもかなり安定であり、粘度上昇が少ない効果
も有する。
これら効果を奏することから、本発明の組成物は上記の
ような自動車工業用塗料として有用であるだけでなく、
接着剤、シーラント、塗料等として各種工業用途にも好
適に応用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−118948(JP,A) 特開 昭63−183913(JP,A) 特開 昭63−10615(JP,A) 特開 昭63−86715(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル重合体もしくは共重合体
    (A)、可塑剤(B)および接着性付与剤(C)を必須
    成分としてなるプラスチゾル組成物において、接着性付
    与剤(C)が、下記ウレタンプレポリマー(a)のブロ
    ック化剤によるブロック化ウレタンプレポリマー(b)
    と、活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物
    (c)とからなり、且つ重量基準で(A)を10〜50%、
    (B)を10〜50%、(C)を0.5〜20%含有することを
    特徴とするプラスチゾル組成物。 ウレタンプレポリマー(a): α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシ
    アネートを50重量%以上含む有機ジイソシアネートとポ
    リオール類とからのイソシアネート基を有するウレタン
    プレポリマー
  2. 【請求項2】ブロック化剤がオキシム化合物および/ま
    たはラクタム類である請求項1記載の組成物。
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