JPH0717804B2 - プラスチゾル組成物 - Google Patents

プラスチゾル組成物

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JPH0717804B2
JPH0717804B2 JP2092862A JP9286290A JPH0717804B2 JP H0717804 B2 JPH0717804 B2 JP H0717804B2 JP 2092862 A JP2092862 A JP 2092862A JP 9286290 A JP9286290 A JP 9286290A JP H0717804 B2 JPH0717804 B2 JP H0717804B2
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polyisocyanate
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diisocyanate
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一 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプラスチゾル組成物に関する。更に詳しくは比
較的低温で金属塗装面に強固に接着し、黄変が少なく且
つプラスチゾルの貯蔵安定性に優れた塩化ビニルプラス
チゾル組成物に関する。
[従来の技術] 従来、トリレンジイソシアネートなどの有機ポリイソシ
アネートを使用したブロック化ウレタンプレポリマーと
活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物とか
らなる接着性付与剤を配合した塩化ビニルプラスチゾル
組成物がある(例えば特公昭59−52901号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の組成物は比較的高い焼付け温度を必要と
し、黄変性および貯蔵安定性が劣る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは比較的低温で金属塗装面に強固に接着し、
黄変性と貯蔵安定性の優れた塩化ビニルプラスチゾル組
成物について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、塩化ビニル重合体もしくは共重合体
(A)、可塑剤(B)および接着性付与剤(C)を必須
成分としてなるプラスチゾル組成物において、接着性付
与剤(C)がイソシアヌレート環を有するポリイソシア
ネートのブロック化物(a)および/またはビューレッ
ト変性ポリイソシアネートのブロック化物(b)とポリ
オキシアルキレンポリアミンおよび/または部分的にア
ルコキシル化されているポリオキシアルキレンアミンと
モノアルコールを含有してなる組成物である。
本発明において使用されるイソシアヌレート環を有する
ポリイソシアネートとしては有機ジイソシアネートから
のイソシアヌレートが挙げられる。有機ジイソシアネー
トとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜12の
脂肪族ジイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ジイソ
シアネート、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネー
トおよび炭素数6〜20の芳香族ジイソシアネートが挙げ
られる。例えば、脂肪族ジイソシアネート[ヘキサメチ
レンジイソシアネート(HDI)、リジンジイソシアネー
トなど]、脂環式ジイソシアネート[水添ジフェニルメ
タンジイソシアネート(水添MDI)、イソホロンジイソ
シアネート(IPDI)、シクロヘキサンジイソシアネート
(CHDI)、水素化トリレンジイソシアネート、水素化キ
シリレンジイソシアネートなど]、芳香族ジイソシアネ
ート[トリレンジイソシアネート(TDI)、α,α,
α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート
(TMXDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネートなど]、およびこれらの二種以上の混合物が
挙げられる。これらのうち好ましいのは脂肪族ジイソシ
アネートおよび脂環式ジイソシアネートであり特に好ま
しいものはHDIおよびIPDIである。
本発明において用いられるイソシアヌレート環(トリア
ジン環)の合成は有機ジイソシアネートに触媒として、
例えば酸化物(酸化リチウムなど)、アルコキシド(ナ
トリウムメチラートなど)、アミン(トリエチルアミン
など)、カルボン酸塩(ナフテン酸カルシウムなど)、
有機金属(ジブチル錫ジラウレートなど)を単独または
組み合わせて高温下(通常50〜150℃、好ましくは60〜1
00℃)で反応させて得ることができる。イソシアヌレー
ト環を有するポリイソシアネートのNCO%は通常5〜35
%、好ましくは10〜30%である。
イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのブロ
ック化物(a)を得るためブロック化剤が使用される。
使用されるブロック化剤としては、オキシム化合物[ア
セトオキシム、ケトオキシムたとえばメチルエチルケト
オキシム(MEKオキシム)、メチルイソブチルケトオキ
シム(MIBKオキシムなど)など];ラクタム類(ε−カ
プロラクタムなど);活性メチレン化合物[マロン酸ジ
エステル(マロン酸ジエチルなど)、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エステル(アセト酢酸エチルなど)な
ど];フェノール類(フェノール、m−クレゾール、ノ
ニルフェノールなどのアルキルフェノール、など);ア
ルコール(メタノール、エタノール、n−ブタノールな
ど);水酸基含有エーテル(メチルセロソルブ、ブチル
セロソルブなど);水酸基含有エステル(乳酸エチル、
乳酸アミルなど);メルカプタン類(ブチルメルカプタ
ン、ヘキシルメルカプタンなど);酸アミド類(アセト
アニリド、アクリルアマイド、ダイマー酸アミドな
ど);イミダゾール類(イミダゾール、2−エチルイミ
ダゾールなど);酸イミド類(コハク酸イミド、フタル
酸イミドなど)およびこれらの二種以上の混合物が挙げ
られる。
これらのうちで好ましいものは、オキシム化合物および
ラクタム類であり、特に好ましいものは、MEKオキシム
およびε−カプロラクタムである。
ブロック化剤の添加量は、遊離イソシアネート基に対し
て通常1当量以上、2当量未満、好ましくは1.05〜1.5
当量である。
ブロック化剤を添加する場合の反応温度は、通常、50〜
100℃である。反応に際し公知のウレタン重合用触媒
(ジブチル錫ジラウレートなど)を添加して反応を促進
することも可能である。
反応は通常、溶媒または可塑剤の存在下で行う。溶媒は
一般にこの目的で使用されるものは有効で、溶剤として
は、例えば、芳香族炭化水素(トルエン、キシレン、ト
リメチルベンゼンなど)、エステル系(酢酸エチル、酢
酸ブチルなど)、エーテル系(ジオキサン、セロソルブ
アセテートなど)、ケトン系(アセトン、メチルエチル
ケトンなど)およびこれらの二種以上の混合溶媒を挙げ
ることができる。可塑剤としては後述の可塑剤(B)が
挙げられる。好ましいものも同様である。
本発明において用いられるビューレット変性ポリイソシ
アネートとしては、有機ジイソシアネートと水との転化
反応物が挙げられる。有機ジイシソアネートとしては前
に記載した有機ジイソシアネートと同等のものが挙げら
れる。これらのうち好ましいものは脂肪族ジイソシアネ
ートおよび脂環式ジイソシアネートであり特に好ましい
ものはHDI、IPDIおよび水添MDIである。ビューレット変
性ポリイソシアネートは通常、有機ジイソシアネート
(3モル)と水(1モル)からのトリイソシアネートビ
ューレットである。これは例えば有機ジイソシアネート
を水(1モル)に対して大過剰(3モル以上)使用して
ビューレット転化反応後、有機ジイソイシアネートを除
去する方法により得ることができる。
反応は通常、強塩基(三級アミン例えばトリエチレンジ
アミンなど)、有機金属化合物(錫系触媒例えばジブチ
ル錫ジラウレートなど)などを触媒として50〜150℃で
行う。
ビューレット変性ポリイソシアネートは上記方法以外に
有機ジイソシアネートとジアミン化合物(エチレンジア
ミンなど)から転化反応で得ることもできる。ビューレ
ット変性ポリイソシアネートのNCO%は通常5〜35%、
好ましくは10〜30%である。
ビューレット変性ポリイソシアネートのブロック化物
(b)を得るため使用されるブロック化剤は前に記載し
たブロック化剤と同様のものが挙げられる。これらのう
ちで好ましいものはオキシム化合物およびラクタム類で
あり特に好ましいものはMEKオキシムおよびε−カプロ
ラクタムである。ブロック化剤の添加量および反応条件
はイソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのブ
ロック化剤(a)の項の記載と同様に行うことができ
る。反応は通常、溶媒または可塑剤の存在下で行う。溶
媒は前に記載した溶媒を使用することができる。可塑剤
としては後述の可塑剤(B)と同様なものが挙げられ
る。好ましいものも同様である。
ブロック化ポリイソシアネートとしてはイソシアヌレー
ト環を有するポリイソシアネートのブロック化物(a)
およびビューレット変性ポリイソシアネートのブロック
化物(b)を単独で使用してもよいが(a)と(b)を
組み合わせて使用することもできる。組み合わせる場合
の(a)と(b)の重量比は通常1:99〜99:1、好ましく
は10:90〜90:10、とくに好ましくは80:20〜20:80であ
る。併用することにより、密着性と貯蔵安定性が向上す
る。
本発明において用いられるポリオキシアルキレンポリア
ミンは、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレンリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、トリエタノールアミン、ペンタエリスリト
ール、α−メチルグルコシド、庶糖、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、などの開始剤にアルキレン
オキシド(例えば;エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、1,2−ブチレンオキシド、スチレンオキシドな
ど)を付加重合して得られるポリオキシアルキレンジオ
ール、トリオール、テトラオールなどのポリエーテルポ
リオールを、例えばアンモノリシスなどによって末端の
水酸基をアミノ基にかえたものである。官能基数(アミ
ノ基、具体的にはNH2、NHなど)は通常2〜5、好まし
くは2〜3である。
ポリオキシアルキレンポリアミンの具体例としては、例
えばポリプロピレングリコールまたはトリオールから誘
導された、例えば または [式中、nは2〜100であり、Rはそれぞれ独立して水
素または炭素原子数1〜4のアルキル基であってよく、
x+y+zは約3〜50である。] で表されるポリオキシプロピレンポリアミンなどが挙げ
られる。
ポリオキシアルキレンポリアミンはそのまま用いてもよ
いが、これをケトン類と反応させていわゆるケチミンあ
るいはエナミンとしても使用することができる。ケチミ
ン化あるいはエナミン化することによってプラスチゾル
組成物の貯蔵安定性、相溶性、などが更に向上する。ケ
チミン化あるいはエナミン化に用いられるケトン類とし
ては、例えばメチルエチルケトン、ジエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、などの脂
肪族、芳香族、脂環族などのケトン類などが挙げられ
る。
本発明において用いられる部分的にオキシアルキル化
(またはヒドロキシアルキル化)されているポリオキシ
アルキレンポリアミンは、前に記載した開始剤とアルキ
レンオキシドの部分付加によって得られる。分子量は通
常200〜5000の範囲にある。反応基数、通常2〜5を有
する。(約25〜75%がアルコキシル化されたものであ
り)この化合物は、一般式; (式中、nは2〜100であり、Rはそれぞれ独立して水
素または炭素原子数1〜4のアルキル基である)で表す
ことのできる化合物である。
ポリオキシアルキレンポリアミンと部分的にオキシアル
キル化されているポリオキシアルキレンポリアミンは単
独でも、組み合わせて用いることもできる。ポリオキシ
アルキレンポリアミンと部分的にオキシアルキル化され
ているポリオキシアルキレンポリアミンを組み合わせる
場合、部分的にオキシアルキル化されているポリオキシ
アルキレンポリアミンの量は、好ましくは、ポリオキシ
アルキレンポリアミンと部分的にオキシアルキル化され
ているポリオキシアルキレンポリアミンの合計重量に基
づいて、通常25〜75%、特に好ましくは30〜70%であ
る。
本発明において用いられるモノアルコールとしては第1
級アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、オレイルアルコール、ステ
アリルアルコールなど)、第2級アルコール類(イソプ
ロピルアルコール、sec−ブチルアルコール、sec−アミ
ルアルコールなど)、第3級アルコール類(t−ブチル
アルコール、t−アミルアルコールなど)、グリコール
エーテル類(エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテルなど)、ハロア
ルコール類(エチレンクロルヒドリン、2,2−ジフルオ
ロエチルアルコールなど)およびこれらの二種以上の混
合物が挙げられる。これらのうち、好ましいものは第1
級アルコール類である。モノアルコールの分子量は通常
30〜600、好ましくは30〜300である。モノアルコールの
量はブロック化物(a)および/またはブロック化物
(b)に対して約1〜40重量%、好ましくは2〜30重量
%となる量である。
本発明のプラスチゾル組成物は該接着性付与剤(C)の
他に塩化ビニル重合体もしくは共重合体(A)とその可
塑剤(B)を主要成分とするものである。該塩化ビニル
重合体もしくは共重合体(A)としては通常用いられる
ものを使用することができる。塩化ビニル共重合体とし
ては、たとえば塩化ビニルとこれと共重合しうる他のビ
ニル単量体たとえば酢酸ビニル、無水マレイン酸もしく
はマレイン酸エステル、ビニルエーテルなどとの共重合
体が挙げられる。塩化ビニル重合体もしくは共重合体の
重合度は通常1000〜1700である。塩化ビニル重合体もし
くは共重合体の市販品としてはカネビニルPSL−10、カ
ネビニルPSH−10、カネビニルPCH−12(以上鐘淵化学工
業製)、ゼオン121およびゼオン135J(以上日本ゼオン
製)、デンカビニルPA−100,およびデンカビニルME−18
0(以上 電気化学工業製)が挙げられる。これらは二
種以上混合して使用することもできる。
可塑剤(B)としては一般にこの目的で使用されるもの
はすべて有効で、たとえば、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジステアリルフタレート、ジイソノニルフタ
レートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペート
などのアジピン酸エステル、ジオクチルセバケートなど
のセバチン酸エステル、トリクレジルフオスフェートな
どのリン酸エステル、2,2,4−トリメチル1,3−ペンタン
ジオールジイソブチレート、などのエステル型可塑剤お
よびこれらの二種以上の混合物を挙げることができる。
これらのうち好ましいものはフタル酸エステル、とくに
ジオクチルフタレートおよびジイソノニルフタレートで
ある。
本発明の組成物には上記(A)、(B)および(C)成
分の他に種々の他の添加剤たとえば充填剤や安定剤を配
合できる。充填剤としては無機系充填剤(炭酸カルシウ
ム、タルク、ケイ藻土、カオリンなど)および有機系充
填剤(セルロース粉、粉末ゴム、再生ゴムなど)が挙げ
られる。また安定剤としては金属石けん類(ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、無機
酸塩類(二塩基性亜リン酸塩、二塩基硫酸塩など)およ
び有機金属化合物(ジブチルスズジラウレート、ジブチ
ルスズマレートなど)が挙げられる。また、顔料などの
着色剤も任意に添加できる。
本発明のプラスチゾル組成物において、各成分の含有量
はとくに制限されないが処方の一例を示せば下記のとお
りである。(%は重量%である) 通常 好ましくは 塩化ビニル重 10〜50% (20〜40%) 合体もしくは 共重合体(A) 可塑剤 (B) 10〜50% (20〜40%) 接着性付与剤(C) 0.5〜20% ( 1〜10%) 添加剤 0〜70% ( 0〜60%) 添加剤として充填剤を使用する場合には、通常10〜70%
(好ましくは20〜60%)、また安定剤を使用する場合に
は通常0〜3%(好ましくは0.1〜2%)である。
本発明のプラスチゾル組成物は、通常用いられている分
散混練機を用いて製造することができる。
本発明のプラスチゾル組成物は各種金属素地面および金
属(とくに鋼材)面に施された各種下塗り塗装面に適用
できるが、とくにカチオン型電着塗装面およびアクリル
樹脂塗装面に有利に適用できる。カチオン型電着塗装と
しては、通常の該電着塗装たとえばポリアミン樹脂(分
子中にアミノ基を有するエポキシ樹脂など)をフイルム
形成成分とし、これを低級有機酸などで中和せしめて水
溶液または水分散体液としたものを塗料(陽イオンとし
て存在)とし、被塗物(金属)を陰極として直流通電に
よって被塗物の表面に塗料を析出せしめる塗装方法が挙
げられる。
アクリル樹脂塗装に使用されるアクリル樹脂塗料として
は熱可塑タイプのものおよび熱硬化タイプのものが挙げ
られる。熱可塑タイプのものはアクリル(コ)ポリマー
を繊維素誘導体(ニトロセルロース、セルロースアセテ
ートブチレートなど)、可塑剤などと併用して主に常温
乾燥用に使用される。熱硬化タイプのものはアクリル
(コ)ポリマー中に官能基をもちそのものの単独または
架橋剤との反応で加熱することで三次元網状構造を形成
するものである。塗装方法としては、ハケ塗り、スプレ
ー塗装、静電塗装、フローコート、浸漬塗り、粉体塗
装、ローラーコートなどが挙げられる。
本発明のプラスチゾル組成物の上記塗装面に対する塗布
量は、通常500〜3000g/m2であり塗布膜厚は通常0.2〜2m
mである。
塗装方法としてはハケ塗り、ローラーコート、エアレス
スプレー塗装などが挙げられる。
また塗布後熱処理が行われるが、その場合の温度は通常
120〜160℃、時間は通常20〜40分である。
[実施例] 以下本発明を実施例および比較例によりさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例中、部または%とあるのは重量を基準としたものであ
る。
実施例1 (1)イソシアヌレート環を有するポリイソシアネート
のブロック化物(a)の製造 撹拌機、温度計および窒素導入管を付した1L容積の4つ
口コルベンにヘキサメチレンジイソシアネートからのイ
ソシアヌレート(日本ポリウレタン工業製、商品名;コ
ロネートEH NCO%=21.3)278部、およびジオクチルフ
タレート(DOP)275部を仕込み、窒素気流下80℃以下
で、MEKオキシム135部を1時間かけて仕込み、更に同温
度で1時間反応させた。赤外吸収スペクトルによりイソ
シアネート基の吸収(2250cm-1)が完全に消滅している
ことを確認したのち、n−ブチルアルコール112部を仕
込み均一に混合し、常温で低粘度液状のイソシアヌレー
ト環を有するポリイソシアネートのブロック化物(a)
を得た。
(2)プラスチゾル組成物の製造。
カネビニルPSL−10(鐘淵化学工業製ストレートレジ
ン)70部、カネビニルPCH−12(鐘淵化学工業製共重合
レジン)30部、ジオクチルフタレート(DOP)110部、NC
C−110(日本粉化工業製、炭酸カルシウム)150部、二
塩基性亜リン酸鉛3部、上記イソシアヌレート環を有す
るポリイソシアネートのブロック化物(a)9.4部およ
びポリオキシアルキレンアミン(テキサコ社製、ジェフ
ァーミンT−403)2.2部を均一に混練脱泡し、プラスチ
ゾル組成物を作成した。
(3)プラスチゾル組成物の特性 該プラスチゾルの初期粘度は440(PS/25℃)であり45℃
で10日間貯蔵後の粘度は570(PS/25℃)であった。カチ
オン型電着塗装を施した鋼板に該プラスチゾル組成物を
塗布厚さが0.5mmになるように塗布し、130℃で20分間加
熱処理を行ったところ、弾性に富み密着性の極めて良好
な塗膜が得られた。更にこのものを40℃温水中に10日間
浸漬したあとの密着性はほとんど変化しなかった。
実施例2 実施例1(2)で使用したポリオキシアルキレンアミン
をポリオキシアルキレンアミンとMIBKからの変性体(ケ
チミン)に置き換えた以外実施例1(2)と同様に行っ
てプラスチゾル組成物を作成した。
実施例3 実施例1(2)で使用したポリオキシアルキレンアミン
を部分的にアルコキシ化されているポリオキシアルキレ
ンアミン(テキサコ社製、ジェファーミンC−346)に
置き換えた以外実施例1(2)と同様に行ってプラスチ
ゾル組成物を作成した。
実施例4 (1)ビューレット変性ポリイソシアネートのブロック
化物(b)の製造 実施例1(1)と同様の反応装置にヘキサメチレンジイ
シアネートからのビューレット変性体(旭化成工業製、
商品名:デュラネート24A−100、NCO%=23.3)270部、
およびジオクチ、ルフタレート(DOP)276部を仕込み、
窒素気流下80℃以下で、MEKオキシム143部を1時間かけ
て仕込み、更に同温度で1時間反応させた。赤外吸収ス
ペクトルによりイソシアネート基の吸収(2250cm-1)が
完全に消滅していることを確認したのち、n−ブチルア
ルコール111部を仕込み均一に混合し、常温で低粘度液
状のビューレット変性ポリイソシアネートのブロック化
物(b)を得た。
(2)実施例1(2)で使用したイソシアヌレート環を
有するポリイソシアヌレートのブロック化物(a)をビ
ューレット変性ポリイソシアネートのブロック化物
(b)に置き換えた以外実施例1(2)と同様に行って
プラスチゾル組成物を作成した。
実施例5 実施例4で使用したポリオキシアルキレンアミンを部分
的にアルコキシ化されているポリオキシアルキレンアミ
ン(テキサコ社製、ジェファーミンC−346)に置き換
えた以外実施例4と同様に行ってプラスチゾル組成物を
作成した。
実施例6 実施例1および実施例4で作成したプラスチゾル組成物
を重量比で50:50で混練脱泡して、プラスチゾル組成物
を作成した。
実施例7 実施例3および実施例5で作成したプラスチゾル組成物
を重量比で50:50で混練脱泡して、プラスチゾル組成物
を作成した。
実施例1〜7の特性を表−1に記載した。
比較例1 (1)ブロック化ウレタンプレポリマーの製造 実施例1(1)と同様の反応装置に分子量1000のポリテ
トラメチレングリコール152部、トリメチロールプロパ
ン20部、キシレン200部、セロソルブアセテート200部お
よびトリレンジイソシアネート133部を仕込み、窒素気
流下70〜80℃で6時間反応を行い、遊離イソシアネート
基含有4.5重量%のウレタンプレポリマーを得た。これ
にε−カプロラクタム95部を仕込み、90〜100℃で4時
間ブロック化反応させ、赤外吸収スペクトルによりイソ
シアネート基の吸収(2250cm-1)が完全に消滅している
ことを確認した。常温で低粘度液状のブロック化ウレタ
ンプレポリマーを得た。
(2)ポリアミド系化合物の製造。
実施例1(1)と同様の反応装置に重合脂肪酸(ヘンケ
ル白水製、バーサダイム216、)500部、アジピン酸15
部、を仕込み窒素気流下90℃まで加熱した後、エトラエ
チレンペンタミン250部を加えて200〜250℃で縮合反応
を行い、アミン価295のポリアミド系化合物を得た。
(3)実施例1(2)のイソシアヌレート環を有するポ
リイソシアヌレートのブロック化物(a)およびポリオ
キシアルキレンアミンをブロック化ウレタンプレポリマ
ーおよびポリアミド系化合物に置き換えた以外、実施例
1(2)と同様にしてプラスチゾル組成物を作成した。
比較例2 比較例1のポリアミド系化合物をポリオキシアルキレン
アミンに置き換えた以外、実施例1(2)と同様にして
プラスチゾル組成物を作成した。比較例1〜2の特性を
表−1に記載した。
[発明の効果] 本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は、電着塗膜に
対する接着性およびプラスチゾル組成物の貯蔵安定性を
保つなかで、焼付け温度を従来のものより10〜20℃程度
低下させることが可能で、焼付け塗膜の黄変性の優れた
ものである。そのため、これら防錆材施工の際の熱エネ
ルギーが大幅に削減さるため工業的コストメリットは非
常に大きい。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は多くの下地た
とえばカチオン電着塗装面のみならずアクリル塗装面に
対しても比較的低温の加熱処理で強固に接着するという
効果を奏する。上記効果に加えて貯蔵安定性が優れたと
えば45℃×10日という過酷な条件下でもかなり安定であ
り、粘度上昇が少ない効果と、焼付け塗膜の黄変が少な
く上塗り塗料への汚染を予防する効果も有する。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は接着剤、シー
ラント、塗料などとして各種工業用途に応用できるが、
自動車工業とくに下塗りにカチオン型電着塗装が施され
た自動車車体のボデーシーラー、アンダーコート用塗料
としてとくに優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 127/06 JCP

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル重合体もしくは共重合体
    (A)、可塑剤(B)および接着性付与剤(C)を必須
    成分としてなるプラスチゾル組成物において、接着性付
    与剤(C)がイソシアヌレート環を有するポリイソシア
    ネートのブロック化物(a)および/またはビューレッ
    ト変性ポリイソシアネートのブロック化物(b)と、ポ
    リオキシアルキレンポリアミンおよび/または部分的に
    オキシアルキル化されているポリオキシアルキレンポリ
    アミンと、モノアルコールとを含有してなることを特徴
    とするプラスチゾル組成物。
  2. 【請求項2】イソシアヌレート環を有するポリイソシア
    ネートおよび/またはビューレット変性ポリイソシアネ
    ートが脂肪族または脂環式ジイソシアネートから誘導さ
    れた請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】部分的にオキシアルキル化されているポリ
    オキシアルキレンポリアミンの分子量が200〜5000の範
    囲にある請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】ブロック化物がオキシム化合物および/ま
    たはラクタム類でブロックされたものである請求項1〜
    3のいずれか記載の組成物。
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