JPH03290479A - プラスチゾル組成物 - Google Patents

プラスチゾル組成物

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JPH03290479A
JPH03290479A JP2092862A JP9286290A JPH03290479A JP H03290479 A JPH03290479 A JP H03290479A JP 2092862 A JP2092862 A JP 2092862A JP 9286290 A JP9286290 A JP 9286290A JP H03290479 A JPH03290479 A JP H03290479A
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polyoxyalkylene
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古関 光生
Hajime Akiyama
秋山 一
Toshishige Matsunaga
俊滋 松永
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はプラスチゾル組成物に関する。更に詳しくは比
較的低温で金属塗装面に強固に接着し、黄変が少なく且
つプラスチゾルの貯蔵安定性に優れた塩化ビニルプラス
チゾル組成物に関する。
[従来の技術] 従来、トリレンジイソシアネートなどの有機ポリイソシ
アネートを使用したブロック化ウレタンプレポリマーと
活性アミノ基含有モノもしくはポリアミド系化合物とか
らなる接着性付与剤を配合した塩化ビニルプラスチゾル
組成物がある(例えば特公昭59−52901号公報)
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記の組成物は比較的高い焼付は温度を必要と
し、黄変性および貯蔵安定性が劣る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは比較的低温で金属塗装面に強固に接着し、
黄変性と貯蔵安定性の優れた塩化ビニルプラスチゾル組
成物について鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、塩化ビニル重合体もしくは共重合体
(A)、可塑剤(B)および接着性付与剤(C)を必須
成分としてなるプラスチゾル組成物において、接着性付
与剤(C)がイソシアヌレート環を有するポリイソシア
ネートのプロ、り化物(a)および/*たはビューレッ
ト変性ポリイソシアネートのブロック化物(b)とポリ
オキシアルキレンポリアミンおよび/または部分的にア
ルコキシル化されているポリオキシアルキレンアミンと
モノアルコールを含有してなる組成物である。
本発明において使用されるイソシアヌレート環を有する
ポリイソシアネートとしては有機ジイソシアネートから
のイソシアヌレートが挙げられる。
有機ジイソシアネートとしては、炭素数(NGO基中の
炭素を除く)2〜12の脂肪族ジイソシアネート、炭素
数4〜15の脂環式ジイソシアネート、炭素数8〜12
の芳香脂肪族ジインシアネートおよび炭素数6〜20の
芳香族ジイソシアネートが挙げられる。  例えば、脂
肪族ジイソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HDI)リジンジイソシアネートなどコ、脂環式ジ
イソシアネート[水添ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(水添MDI)、インホロンジイソシアネー)(IP
DI)、シクロヘキサンジイソシアネー)  (CHD
I)、水素化トリレンジイソシアネート、  水素化キ
シリレンジイソシアネートなどコ、芳香族ジイソシアネ
ート[トリレンジイソシアネー)(TDI)、α、α、
α′ α′−テトラメチルキシリレトンイソシアネー)
 (TMIDI)、ジフェニルメタンジイソシアネー)
(MDI)、ナフチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネートなど]、およびこれらの二種以上の混
合物が挙げられる。これらのうち好ましいのは脂肪族ジ
イソシアネートおよび脂環式ジイソシアネートであり特
に好ましいものはHDIおよびIPDIである。
本発明はおいて用いられるイソシアヌレート環(トリア
ジン環)の合成は有機ジイソシアネートに触媒として、
例えば酸化物(酸化リチウムなど)、アルコキシド(ナ
トリウムメチラートなど)、アミン(トリエチルアミン
など)、カルボン酸塩(ナフテン酸カルシウムなど)、
有機金属(ジブチル錫ジラウレートなど)を単独または
組み合わせて高温下(通常50〜150℃、好ましくは
60〜100℃)で反応させて得ることができる。
イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのN0
0%は通常5〜35%、好ましくは10〜30%である
イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのブロ
ック化物(a)を得るためプロ、り化剤が使用される。
使用されるブロック化剤としては、オキシム化合物[ア
セトオキシム、ケトオキシムたとえばメチルエチルケト
オキシム(MEKオキシム)、メチルイソブチルケトオ
キシム(MIBKオキシムなど)などコ; ラクタム類
(ε−カプロラクタムなど);活性メチレン化合物[マ
ロン酸ジエステル(マロン酸ジエチルなど)、アセチル
アセトン、アセト酢酸エステル(アセト酢酸エチルなど
)などコニフェノール類(フェノール、−一クレゾール
、ノニルフェノールなどのアルキルフェノール、など)
; アルコール(メタノール、エタノール、D−ブタノ
ールなど);水酸基含有エーテル(メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブなど):水酸基含有エステル(乳酸エ
チル、乳酸アミルなど); メルカプタン類(ブチルメ
ルカプタン、ヘキシルメルカプタンなど);酸アミド類
(アセトアニリド、アクリルアマイド、ダイマー酸アミ
ドなど);イミダゾール類(イミダゾール、2−エチル
イミダゾールなど):酸イミド類(コハク酸イミド、7
タル酸イミドなど)およびこれらの二種以上の混合物が
挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、オキシム化合物および
ラクタム類であり、特に好ましいものは、MEKオキシ
ムおよび ε−カプロラクタムである。
プロ、り化剤の添加量は、遊離イソシアネート基に対し
て通常1当量以上、2当量未満、好ましくは1.05〜
1.5  当量である。
ブロック化剤を添加する場合の反応温度は、通常、50
〜100℃ である。反応に際し公知のウレタン重合用
触媒(ジブチル錫ジラウレートなど)を添加して反応を
促進することも可能である。
反応は通常、溶媒または可塑剤の存在下で行う。
溶媒は一般にこの目的で使用されるものは有効で、溶剤
としては、例えば、芳香族炭化水素(トルエン、キシレ
ン、トリメチルベンゼンなど)、エステル系(酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなと)、エーテル系(ジオキサン、セロ
ソルブアセテートなど)、ケトン系(アセトン、メチル
エチルケトンなど)およびこれらの二種以上の混合溶媒
を挙げることができる。可塑剤としては後述の可塑剤(
B)が挙げられる。好ましいものも同様である。
本発明において用いられるビューレット変性ポリイソシ
アネートとしては、有機ジイソシアネートと水との転化
反応物が挙げられる。有機シイシソアネートとしては前
に記載した有機ジイソシアネートと同等のものが挙げら
れる。これらのうち好ましいものは脂肪族ジイソシアネ
ートおよび脂環式ジイソシアネートであり特に好ましい
ものはHDI、IPDIおよび水添MDIである。  
ビューレット変性ポリイソシアネートは通常、有機ジイ
ソシアネート(3モル)と水(1モル)からのトリイソ
シアネートビューレットである。これハ例えば有機ジイ
ソシアネートを水(1モル)に対して大過剰(3モル以
上)使用してビューレット転化反応後、有機ジイソシア
ネートを除去する方法により得ることができる。
反応は通常、強塩基(三級アミン例えばトリエチレンジ
アミンなど)、有機金属化合物(錫系触媒例えばジブチ
ル錫ジラウレートなと)などを触媒として50〜tSO
℃で行う。
ビューレット変性ポリイソシアネートは上記方法以外に
有機ジイソシアネートとジアミン化合物(エチレンジア
ミンなど)から転化反応で得ることもできる。ビューレ
ット変性ポリイソシアネートのNC0%は通常5〜35
%、好ましくは10〜30%である。
ビューレット変性ポリイソシアネートのブロック化物(
b)を得るため使用されるブロック化剤は前に記載した
ブロック化剤と同様のものが挙げられる。これらのうち
で好ましいものものはオキシム化合物およびラクタム類
であり特に好ましいものはMEKオキシムおよびε−カ
プロラクタムである。ブロック化剤の添加量および反応
条件はイソシアヌレート環を有するポリイソシアネート
のブロック化剤(a)の項の記載と同様に行うことがで
きる。  反応は通常、溶媒または可塑剤の存在下で行
う。溶媒は前に記載した溶媒を使用することができる。
可塑剤としては後述の可塑剤(B)と同様なものが挙げ
られる。好ましいものも同様である。
ブロック化ポリイソシアネートとしてはイソシアヌレー
ト環を有するポリイソシアネートのブロック化物(a)
およびピユーレ・ット変性ポリイソシアネートのブロッ
ク化物(b)を単独で使用してもよいが(a)と(b)
を組み合わせて使用することもできる。組み合わせる場
合の(a)と(b)の重量比は通常1: 99〜99:
1.  好ましくは10:90〜90:10.  とく
に好ましくは80:20〜20:  80である。併用
することにより、密着性と貯蔵安定性が向上する。
本発明において用いられるポリオキシアルキレンポリア
ミンは、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレンリコール、クリセリン、 トリメチロ
ールプロパン、 トリエタノールアミン、ペンタエリス
リトール、α−メチルグルコシド、蔗糖、エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、などの開始剤にアルキレ
ンオキシド(例えば; エチレンオキシド、プロピレン
オキシド、1,2−ブチレンオキシド、スチレンオキシ
ドなど)を付加重合して得られるポリオキシアルキレン
ジオール、トリオール、テトラオールなどのポリエーテ
ルポリオールを、例えばアンモノリシスなどによって末
端の水酸基をアミノ基にかえたものである。官能基数(
アミノ基、具体的にはNH2、NHなと)は通常2〜5
、好ましくは 2〜3である。
ポリオキシアルキレンポリアミンの具体例としては、例
えばポリプロピレングリコールまたはトリオールから誘
導された、例えば または CH2(0CHa−C1l−(R)) x−N)I*寡 CHs−CHs−C−CII*(OCRs−CH−(R
))y−NH*  (2)書 CH2+:0CRs−CH−(R))Z−Nh[式中、
nは2〜100であり、Rはそれぞれ独立して水素また
は炭素原子数1〜4のアルキル基であってよ<、X +
 V + 2は約3〜50である。コで表されるポリオ
キシプロピレンポリアミンなどが挙げられる。
ポリオキシアルキレンポリアミンはそのまま用いてもよ
いが、これをケトン類と反応させていわゆるケチミンあ
るいはエナミンとしても使用することができる0 ケチ
ミン化あるいはエナミン化することによってプラスチゾ
ル組成物の貯蔵安定性、相溶性、などが更に向上する。
ケチミン化あるいはエナミン化に用いられるケトン類と
しては、例えばメチルエチルケトン、ジエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、などの
脂肪族、芳香族、脂環族などのケトン類などが挙げられ
る。
本発明において用いられる部分的にオキシアルキル化(
またはヒドロキシアルキル化)されているポリオキシア
ルキレンポリアミンは、前に記載した開始剤とアルキレ
ンオキシドの部分付加によって得られる。分子量は通常
200〜500017)範囲にある0 反応基数、通常
2〜5を有する。 (約25〜75%がアルコキシル化
されたものであり)この化合物は、一般式; (式中、nは2〜100であり、Rはそれぞれ独立して
水素または炭素原子数1〜4のアルキル基である)で表
すことのできる化合物である。
ポリオキシアルキレンポリアミンと部分的にオキシアル
キル化されているポリオキシアルキレンポリアミンは単
独でも、組み合わせて用いることもできる。ポリオキシ
アルキレンポリアミンと部分的にオキシアルキル化され
ているポリオキシアルキレンポリアミンを組み合わせる
場合、部分的にオキシアルキル化されているポリオキシ
アルキレンポリアミンの量は、好ましくは、ポリオキシ
アルキレンポリアミンと部分的にオキシアルキル化され
ているポリオキシアルキレンポリアミンの合計重量に基
づいて、通常25〜75%、特に好ましくは30〜70
%である。
本発明にわいて用いられるモノアルコールとしては第1
級アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール
、n−ブチルアルコール、オレイルアルコール、ステア
リルアルコールなど)1 第2級アルコール類(イソプ
ロピルアルコール、5ec−ブチルアルコール、5eC
−アミルアルコールなど)、第3級アルコール類(t−
ブチルアルコール、t−アミルアルコールなど)、クリ
コールエーテル類(エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテルなど)、
ハロアルコール類(エチレンクロルヒドリン、2,2−
ジフルオロエチルアルコールなど)およびこれらの二種
以上の混合物が挙げられる。これらのうち、好ましいも
のは第1級アルコール類である。モノアルコールの分子
量は通常30〜600、好ましくは30〜300である
モノアルコールの量はブロック化物(a)および/また
はブロック化物(b)に対して約1〜40重量%、好ま
しくは2〜30重量%となる量である。
本発明のプラスチゾル組成物は該接着性付与剤(C)の
他に塩化ビニル重合体もしくは共重合体(A)とその可
塑剤(B)を主要成分とするものである。該塩化ビニル
重合体もしくは共重合体(A)としては通常用いられる
ものを使用することができる。塩化ビニル共重合体とし
ては、たとえば塩化ビニルとこれと共重合しろる他のビ
ニル単量体たとえば酢酸ビニル、無水マレイン酸もしく
はマレイン酸エステル、ビニルエーテルなどとの共重合
体が挙げられる。塩化ビニル重合体もしくは共重合体の
重合度は通常1000〜1700である。塩化ビニル重
合体もしくは共重合体の市販品としてはカネビニルPS
L−10、カネビニルPSH−101カネビニルPCH
−12(以上鐘淵化学工業製)、ゼオン121およびゼ
オン135J(以上日本ゼオン製)、デンカビニルPA
−100,およびデンカビニルME−180(以上 電
気化学工業型)が挙げられる。これらは二種以上混合し
て使用することもできる。
可塑剤(B)としては一般にこの目的で使用されるもの
はすべて有効で、たとえば、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジステアリルフタレート、ジイソノニルフタ
レートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペート
などのアジピン酸エステル、ジオクチルセバケートなど
のセパチン酸エステル、トリクレジルフォスフェートな
どのリン酸エステル、2. 2. 4−)リメチル1゜
3−ベンタンジオールジイソブチレート、などのエステ
ル型可塑剤およびこれらの二種以上の混合物を挙げるこ
とができる。これらのうち好ましいものはフタル酸エス
テル、とくにジオクチルフタレートおよびジインノニル
フタレートである。
本発明の組成物には上記(ム)、(B)および(C)成
分の他に種々の他の添加剤たとえば充填剤や安定剤を配
合できる。充填剤としては無機系充填剤(炭酸カルシウ
ム、タルク、ケイ藻土、カオリンなど)および有機系充
填剤(セルロース粉、粉末ゴム、再生ゴムなど)が挙げ
られる。また安定剤としては金属石けん類(ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、無機
酸塩類(二塩基性亜リン酸塩、二塩基硫酸塩など)およ
び有機金属化合物(ジブチルスズジラウレート、ジブチ
ルスズマレートなど)が挙げられる。また、顔料などの
着色剤も任意に添加できる。
本発明のプラスチゾル組成物において、各成分の含有量
はとくに制限されないが処方の一例を示せば下記のとお
りである。 (%は重量%である)通常   好ましく
は 塩化ビニル重    10〜50%  (20〜40%
)合体もしくは 共重合体(A) 可塑剤 (B )    1o〜50%  (20〜4
0%)接着性付与剤(C)  0.5〜20%   (
1” 10% )添加剤        0〜70% 
 (0〜60%)添加剤として充填剤を使用する場合に
は、通常10〜70%(好ましくは20〜60%)、ま
た安定剤を使用する場合には通常0〜3%(好ましくは
0.1〜2%)である。
本発明のプラスチゾル組成物は、通常用いられている分
散混練機を用いて製造することができる。
本発明のプラスチゾル組成物は各種金属素地面および金
属(とくに鋼材)面に施された各種下塗り塗装面に適用
できるが、とくにカチオン型電着塗装面およびアクリル
樹脂塗装面に有利に適用できる。カチオン型電着塗装と
しては、通常の該電着塗装たとえばポリアミン樹脂(分
子中にアミノ基を有するエポキシ樹脂など)をフィルム
形成成分とし、これを低級有機酸などで中和せしめて水
溶液または水分散体液としたものを塗料(陽イオンとし
て存在)とし、被塗物(金属)を陰極として直流通電に
よって被塗物の表面に塗料を析出せしめる塗装方法が挙
げられる。
アクリル樹脂塗装に使用されるアクリル樹脂塗料として
は熱可塑タイプのものおよび熱硬化タイプのものが挙げ
られる。熱可塑タイプのものはアクリル(コ)ポリマー
を繊維素誘導体にトロセルロース、セルロースアセテー
トブチレートなト)、可塑剤などと併用して主に常温乾
燥用に使用される。熱硬化タイプのものはアクリル(コ
)ポリマー中に官能基をもちそのものの単独または架橋
剤との反応で加熱することで三次元網状構造を形成する
ものである。塗装方法としては、ハケ塗り、スプレー塗
装、静電塗装、フローコート、浸漬塗り、粉体塗装、ロ
ーラーコートなどが挙げられる。
本発明のプラスチゾル組成物の上記塗装面に対する塗布
量は、通常 500〜3000 g/m’であり塗布膜
厚は通常0. 2〜2mmである。
塗装方法としてはハケ塗り、ローラーコート、エアレス
スプレー塗装などが挙げられる。
また塗布後熱処理が行われるが、その場合の温度は通常
120〜160℃、時間は通常20〜40分である。
[実施例] 以下本発明を実施例および比較例によりさらに説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例中、部または%とあるのは重量を基準としたものであ
る。
実施例1 (1)イソシアヌレート環を有するポリイソシアネート
のプロ、り化物(a)の製造 攪拌機、温度計および窒素導入管を付したIL容積の4
つロコルペンにヘキサメチレンジイソシアネートからの
イソシアヌレート(日本ポリウレタン工業製、商品名:
コロネートEHNCO%=21.3)278部、および
ジオクチルフタレー) (DOP)275部を仕込み、
窒素気流下80℃以下で、MEKオキシム135部を1
時間かけて仕込み、更に同温度で1時間反応させた。赤
外吸収スペクトルによりイソシアネート基の吸収(22
50cm−’)が完全に消滅していることを確認したの
ち、n−ブチルアルコール112部を仕込み均一に混合
し、常温で低粘度液状のイソシアヌレート環を有するポ
リイソシアネートのブロック化物(a)を得た。
(2)プラスチゾル組成物の製造。
カネビニルPSL−10(鐘淵化学工業製ストレートレ
ジン)70部、カネビニルPCH−12(鐘淵化学工業
製共重合レジン)30部、ジオクチルフタレー) (D
OP)110部、NCC−110(日本粉化工業型、炭
酸カルシウム)150部、二塩基性亜リン酸鉛3部、上
記イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのブ
ロック化物(a)9.4部およびポリオキシアルキレン
アミン(テキサコ社製1、ジェファーミンT−403)
2.2部を均一に混練脱泡し、プラスチゾル組成物を作
成した。
(3)プラスチゾル組成物の特性 該プラスチゾルの初期粘度は440 (PS/25℃)
であり45℃で10日間貯蔵後の粘度は570 (PS
/25℃)であった。カチオン型電着塗装を施した鋼板
に該プラスチゾル組成物を塗布厚さが0.5mm にな
るように塗布し、130℃で20分間加熱処理を行った
ところ、弾性に富み密着性の極めて良好な塗膜が得られ
た。更にこのものを40℃温水中にlO日間浸漬したあ
との密着性はほとんど変化しなかった。
実施例2 実′施例1(2)で使用したポリオキシアルキレンアミ
ンをポリオキシアルキレンアミンとMIBKからの変性
体(ケチミン)に置き換えた以外実施例1(2)と同様
に行ってプラスチゾル組成物を作成し実施例3 実施例1(2)で使用したポリオキシアルキレンアミン
を部分的にアルコキシ化されているポリオキシアルキレ
ンアミン(テキサコ社製、シエファーミンC−34E3
)に置き換えた以外実施例1(2)と同様に行ってプラ
スチゾル組成物を作成した。
実施例4 (りビューレット変性ポリイソシアネートのブロック化
物(b)の製造 実施例1(1)と同様の反応装置にヘキサメチレンシイ
シアネートからのビューレット変性体(旭化成工業製、
商品名:デュラネー)24A−1001NCO%=23
.3)270部、およびジオクチ、ルフタレート(DO
P)27部3部を仕込み、窒素気流下80℃以下で、M
EKオキシム143部を1時間かけて仕込み、更に同温
度で1時間反応させた。赤外吸収スペクトルによりイン
シアネート基の吸収(2250cm−’)が完全に消滅
していることを確認したのち、n−ブチルアルコール1
11部を仕込み均一に混合し、常温で低粘度液状のビュ
ーレット変性ポリイソシアネートのブロック化物(b)
を得た。
(2)実施例1(2)で使用したイソシアヌレート環を
有するポリイソシアヌレートのブロック化物(a)をビ
ューレット変性ポリイソシアネートのブロック化物(b
)に置き換えた以外実施例1(2)と同様に行ってプラ
スチゾル組成物を作成した。
実施例5 実施例4で使用したポリオキシアルキレンアミンを部分
的にアルコキシ化されているポリオキシアルキレンアミ
ン(テキサコ社製、ジェファーミンC−34E3)に置
き換えた以外実施例4と同様に行ってプラスチゾル組成
物を作成した。
実施例6 実施例1および実施例4で作成したプラスチゾル組成物
を重量比で50:  50で混練脱泡して、プラスチゾ
ル組成物を作成した。
実施例7 実施例3および実施例5で作成したプラスチゾル組成物
を重量比で50:  50で混練脱泡して、プラスチゾ
ル組成物を作成した。
実施例1〜7の特性を表−1に記載した・比較例1 (1)ブロック化ウレタンプレポリマーの製造実施例1
(1)と同様の反応装置に分子量1000のポリテトラ
メチレングリコール152&)リフチロールプロパフ2
0部、キシレン200部、セロソルブアセテート200
部およびトリレンジイソシアネート133部を仕込み、
窒素気流下70〜80℃で6時間反応を行い、遊離イソ
シアホー4基含有4.5重量%のウレタンプレポリマー
を得た。これにε−カプロラクタム85部を仕込み、9
0〜100℃で4時間ブロック化反応させ、赤外吸収ス
ペクトルによりインシアネート基の吸収(2250cm
−’)が完全に消滅していることを確認した。常温で低
粘度液状のブロック化ウレタンプレポリマーを得た。
(2)ポリアミド系化合物の製造。
実施例1(1)と同様の反応装置に重合脂肪酸(ヘンケ
ル白水製、バーサダイム21B、)500部、アジピン
酸15部、を仕込み窒素気流下90℃まで加熱した後、
テトラエチレンペンタミツ250部を加えて200〜2
50℃で縮合反応を行い、アミン価295のポリアミド
系化合物を得た。
(3)実m例1(2)のイソシアヌレート環を有するポ
リイソシアヌレートのブロック化物(a)およびポリオ
キシアルキレンアミンをブロック化ウレタンプレポリマ
ーおよびポリアミド系化合物に置き換えた以外、実施例
1(2)と同様にしてプラスチゾル°組成物を作成した
比較例2 比較例1のポリアミド系化合物をポリオキシアルキレン
アミンに置き換えた以外、実施例1(2)と同様にして
プラスチゾル組成物を作成した。
比較例1〜2の特性を表−1に記載した。 (以下空白
) [発明の効果] 本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は、電着塗膜に
対する接着性およびプラスチゾル組成物の貯蔵安定性を
保つなかで、焼付は温度を従来のものより10〜20℃
程度低下させることが可能で、焼付は塗膜の黄変性の優
れたものである。そのため、これら防錆材施工の際の熱
エネルギーが大幅に削減さるため工業的コストメリット
は非常に大きい。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は多くの下地た
とえばカチオン電着塗装面のみならずアクリル塗装面に
対しても比較的低温の加熱処理で強固に接着するという
効果を奏する。上記効果に加えて貯蔵安定性が優れたと
えば45℃×10日という過酷な条件下でもかなり安定
であり、粘度上昇が少ない効果と、焼付は塗膜の黄変が
少なく上塗り塗料への汚染を予防する効果も有する。
本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は接着剤、シー
ラント、塗料などとして各種工業用途に応用できるが、
自動車工業とくに下塗りにカチオン型電着塗装が施され
た自動車車体のボデーシーラー アンダーコート用塗料
としてとくに優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、塩化ビニル重合体もしくは共重合体(A)、可塑剤
    (B)および接着性付与剤(C)を必須成分としてなる
    プラスチゾル組成物において、接着性付与剤(C)がイ
    ソシアヌレート環を有するポリイソシアネートのブロッ
    ク化物(a)および/またはビューレット変性ポリイソ
    シアネートのブロック化物(b)と、ポリオキシアルキ
    レンポリアミンおよび/または部分的にオキシアルキル
    化されているポリオキシアルキレンポリアミンと、モノ
    アルコールとを含有してなることを特徴とするプラスチ
    ゾル組成物。 2、イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートお
    よび/またはビューレット変性ポリイソシアネートが脂
    肪族または脂環式ジイソシアネートから誘導された請求
    項1記載の組成物。 3、部分的にオキシアルキル化されているポリオキシア
    ルキレンポリアミンの分子量が200〜5000の範囲
    にある請求項1または2記載の組成物。 4、ブロック化物がオキシム化合物および/またはラク
    タム類でブロックされたものである請求項1〜3のいず
    れか記載の組成物。
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