JPH0697934B2 - 生地延展方法および装置 - Google Patents

生地延展方法および装置

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JPH0697934B2
JPH0697934B2 JP2006877A JP687790A JPH0697934B2 JP H0697934 B2 JPH0697934 B2 JP H0697934B2 JP 2006877 A JP2006877 A JP 2006877A JP 687790 A JP687790 A JP 687790A JP H0697934 B2 JPH0697934 B2 JP H0697934B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、菓子やパンなどの製造過程において、連続し
た生地帯の生産に用いるものであり、その生産速度、
巾、厚さ等の加工条件をあらかじめ入力しておき、巾や
厚さの不定な状態で供給されたものを、あらかじめ入力
された条件で自動的に成形搬出する自動延展装置であ
る。
（従来の技術および問題点） この生地延展装置に関する従来の技術としては、本出願
人の出願に係る特願平１−53319号と特公昭63−54334号
の発明がある。
特願平１−53319号は生地延展装置であり、供給される
生地を一定の厚さに延展することを目的とするものであ
るが、生地の巾を一定にし、かつ、生産速度を一定にす
る能力がない。
また、特公昭63−54334号は寸法および流量の一定した
生地帯の生産装置であって、これにより同一形状の生地
帯を生産することを目的とするものであるが、この手段
は、不定形に供給された生地の重量を事前に測定して行
うものであって、本発明のように生地巾の測定に基づく
ものではない。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記の問題点を解決した生地延展方法および
装置であり、その要点は、不定形の生地が生地供給コン
ベアに供給されたとき、その上方に用意された圧縮装置
が供給生地の高さを揃えることにより、生地の不定条件
は全て巾の違いとなって現れるので、単純に巾の差を連
続的に測定するだけで、生地のその位置における体積の
違いを連続的に記録することができ、そのデーターに基
づき、搬出コンベアに供給する生地の時間的量を、求め
られた一定の成形条件に一致する体積となるように、供
給コンベアの供給速度を変化させて行うものである。
（実施例） 本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第１図は
固定した位置で作用する供給ローラー５および成形ロー
ラー６を圧縮手段として用いた本発明装置の第１実施例
を示す側面図であり、第２図はその上面図である。
第３図、第４図は生地１の上を転がり移動するローラー
７による圧延手段を用いた装置による本発明の第２、第
３実施例を示す側面図であり、第５図はそれらの上面図
である。
第６図は二個の転がりローラー８および９による圧延手
段を用いた本発明装置の第４実施例を示す側面図であ
る。
第７図は公転自転する多数のローラーによる圧延手段10
を用いた本発明装置の第５実施例を示す側面図である。
第８図は第６図における転がりローラー８および９への
回転入力機構を説明するものである。
さらに、本発明の五つの装置の実施例に共通した符号の
説明として、１は本発明において供給される不定形の生
地を示し、２は巾および厚さが一定に揃えられ、一定の
速度で生産される成形された生地を示している。
３は不定形生地１の供給コンベアである。
４は一定の速度で運行する搬出コンベアであり、成形生
地２を搬出する。
11は生地巾を測定する距離センサーである。本実施例で
は、距離センサー２個を供給コンベア３の下流端の生地
圧縮手段の両側に配置し、供給コンベア３によって運ば
れる不定形生地１の側面までの、それぞれの距離を測っ
て、コンピューター12（第６図）に送り、不定形生地１
の巾W1を算出する。
このときの不定形生地１は、供給ローラー５、または転
がりローラー７あるいは８、または公転自転ローラー10
等の圧縮手段によって、高さが一定に揃えられるので、
その一定の高さをT1とすると、W1×T1＝Ｓとなり、Ｓは
その位置における不定形生地１の断面積を表すことにな
る。
13はサーボモーターであって、供給コンベア３を駆動す
る。
コンピューター12は距離センサー11の情報により、T1位
置の不定形生地１の断面積Ｓを算出し、これに基づい
て、供給コンベア３の適性な速度V1を算出して、サーボ
モーター13に回転の制御を行う。
本発明装置の使用は、生産すべき生地の巾W2と厚さT2お
よび生産速度V2を、あらかじめコンピューター12に記憶
させておくことにより、作業開始にあたっては、搬出コ
ンベア４は速度V2を保ち、生産される生地厚T2は、搬出
コンベア４上の圧縮手段、すなわち、成形ローラー６ま
たは転がりローラー９または公転自転ローラー10によっ
て成形される。
この場合、成形されるべき生地巾W2は、供給コンベア３
の速度V1が、コンピューター12によるサーボモーター13
の制御により決められることによって、供給コンベア３
と搬出コンベア４の速度差が現れ、引き伸ばし効果の加
減が行われて巾W2が定まる。
すなわち、 T2×W2×V2＝T1×W1×V1 の式を満足すべくコンピューター12が常に供給コンベア
３の速度を制御することで果たされる。
次に、上記方法を満足させる５種類の装置のそれぞれの
構成について説明すると、第１図およびその上面図の第
２図で示した装置においては、供給コンベア３上の生地
圧縮手段は、定位置で回転するローラー５である。ロー
ラー５はコンベア３との間に間隙T1を有し、また、その
間隙の両側に距離センサー11を備えており、この位置
で、供給される不定形生地１は、高さがT1に統一され、
その位置の巾の変動が距離センサー11に読み取られるこ
とになる。次に、搬出コンベア４の上流端には、最終的
な生地厚さT2を決める成形ローラー６が用意されてい
る。
したがって、搬出コンベア４の速度V2は、供給コンベア
３の最低速度より速く設定して用いると、成形精度が向
上する。
次に、第３図および第４図で示した本発明装置の構成
は、不定形生地１の高さT1を作り出す圧縮手段と、生産
生地の厚さT2を決める成形ローラーが一個のローラー、
すなわち、転がりローラー７によって果たされるもの
で、転がりローラー７は、その活動上流限と供給コンベ
ア３の下流端を結ぶＡ区間と、搬出コンベア４の上流部
分にまたがって、図示するｌの区間を転がりながら往復
を繰り返して、不定形生地１の上面を平にならし、供給
コンベア上ではT1の厚さを決め、搬出コンベア上ではT2
の厚さを決めて成形する。
第３図においては、供給コンベア３は上流方向が下流端
３′の位置より低くなっているが、その効果について
は、第３図、第６図および第７図で示した装置に共通し
て転がり移動するローラーを、圧縮手段に用いる場合に
大きな圧縮成形効果が得られることにある。
供給コンベアが傾いている場合のT1の位置は、Ａ区間
内、すなわち、転がりローラーの往復の上流端と供給コ
ンベアの下流端３′の位置の間に設けたセンサー11が、
生地１の巾W1を測定している位置である。
このようにすることにより、その位置の断面積Ｓは、T1
×W1として定めることができる。さらに、供給コンベア
の変化速度は、V1が搬出コンベアV2の一定速度に対し
て、以下の計算で定められる。
T2×W2×V2＝T1×W1×V1 T1…一定、W1…変化、V1…T1×W1の値に基づいて変化さ
せる。
以上の式に基づき、コンピューター12がサーボモーター
13にその運動量を制御して、目的を果たすことができ
る。
第４図の例は、第３図で示した装置の供給コンベア３を
水平に位置させた例を示したものである。
第６図は８および９で示してあるように、転がりローラ
ーを二個用いたもので、転がりローラー８は、主に供給
コンベア３の上方のl1の区間を転がりながら往復し、転
がりローラー９は、主に搬出コンベア４の上のl2の区間
を転がり往復するようにしたものであり、このようにす
ることにより、転がりローラー９は転がりはV2に同調
し、転がりローラー８の転がりはV1の平均値に近似とし
て行って、生地に対する圧縮の加工精度を上げることが
できる。
第８図は転がりローラー８と９の回転入力機構を示した
もので、チェーン14は搬出コンベア４と同速で同方向に
運行するものとし、このチェーンに噛み合って、スプロ
ケット９′が転がりローラー９の軸の一端に取りつけら
れている。
クランク16およびロッド15は、スプロケット９′をチェ
ーン14に噛み合わせながら往復運動をさせるので、同時
にローラー９は、転がり回転をしながらl2の区間の往復
運動を繰り返す。この運動と同時に、転がりローラー８
の軸端にはスプロケット８′を取りつけ、スプロケット
８′はチェーン14に噛み合わせることにより、ローラー
８はローラー９と同じように、l1の区間を転がりながら
移動を繰り返す。この場合、スプロケット８′はその直
径をスプロケット９′より大きくすることにより、８′
の軸回転は遅くなるので、ローラー８とローラー９の直
径が同じであれば、搬出コンベア４の速度V2より遅い速
度の供給コンベア３の速度V1に対して、ローラー８は移
動する不定形生地１に対する近似の転がり速度を得て、
効果的な圧延作用を果たすことができる。
また、第７図に示す装置については、10は公転自転する
多数のローラーの組み合わせを示しており、その公転軌
跡は、下方が直線状であり、供給コンベア３の下流と搬
出コンベア４の上流にまたがって生地１を延展し、前述
したと同様の効果によって、本発明の目的を果たすこと
ができるものである。
（発明の効果） 本発明によれば、供給コンベア上で不定形に供給される
生地体を一定の厚さにし、これによって発生する巾の変
化を読み取り、その変化に応じた速度差を下流の搬出コ
ンベアとの間に与えることによって、一定の体積の生地
体に延展することができるものである。
このように、従来の技術の欠点を解決して、精度の高
い、高品質の生地体を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明装置の第１実施例を示す側面図、第２図
は同平面図、第３図は本発明装置の第２実施例を示す側
面図、第４図は本発明装置の第３実施例を示す側面図、
第５図は同平面図、第６図は本発明装置の第４実施例を
示す側面図、第７図は本発明装置の第５実施例を示す側
面図、第８図は一定区間を転がり回転するローラーの駆
動説明図である。 １……不定形生地、２……成形生地 ３……供給コンベア、４……搬出コンベア ５……供給ローラー、６……成形ローラー ７……転がりローラー、８……転がりローラー ８′……転がりローラー８のスプロケット ９……転がりローラー ９′……転がりローラー９のスプロケット 10……公転自転ローラー 11……距離センサー、12……コンピューター 13……サーボモーター、14……チェーン 15……ロッド、16……クランク W1……不定形生地１の巾 W2……生産すべき生地の巾 T1……不定形生地の厚さ T2……生産すべき生地の厚さ Ｓ……T1位置における生地の断面積

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】連続的に供給される不定体積の生地を供給
    コンベア上で圧縮して一定の厚さにし、このときに生じ
    る巾の変化を読み取り、そのデーターに基づき供給コン
    ベアの速度を変化させるることによって、一定体積の生
    地を一定の速度で運行する搬出コンベアに供給し、搬出
    コンベア上でさらに延展し、一定厚さと、一定巾の生地
    に、一定した速度で連続加工する生地延展方法。
  2. 【請求項２】生地供給コンベアとその下流に搬出コンベ
    アを直列に設け、生地供給コンベアの下流端に一定のゲ
    ージのもとに圧延ローラーを設定し、同時に圧延ローラ
    ーの位置に生地巾測定装置を設置して、連続的に不定体
    積で供給される生地が圧延ローラーによって圧縮されて
    一定の高さのもとに拡がる生地の変化を測定し、この生
    地巾の変化する値に応じて生地供給コンベアの速度を変
    化させることにより、一定体積の生地を一定の速度で運
    行する下流の搬出コンベアに供給し、搬出コンベア上に
    設置された成形ローラーの一定ゲージによって連続的に
    一定厚さと、一定巾の生地を、一定した速度で生産する
    ようにした生地延展装置。
  3. 【請求項３】生地供給コンベアとその下流に搬出コンベ
    アを直列に設け、これらコンベアの連結部付近の上方
    に、両コンベアにまたがって両コンベアの走行線上の一
    定区間を転がり回転しながら往復して、連続的に不定体
    積で供給される生地を延展する１個または複数個のロー
    ラーを設け、生地供給コンベアの下流端付近に生地巾測
    定装置を設け、連続的に不定体積で供給される生地がロ
    ーラーによって圧縮されて一定の高さのもとに拡がる生
    地の巾の変化を測定し、この生地巾の変化する値に応じ
    て生地供給コンベアの速度を変化させることにより、一
    定体積の生地を一定の速度で運行する下流の搬出コンベ
    アに供給し、連続的に一定厚さと、一定巾の生地を、一
    定の速度で生産するようにした生地延展装置。
  4. 【請求項４】生地供給コンベアとその下流に搬出コンベ
    アを直列に設け、これらコンベアの連結部付近の上方
    に、一定の距離をおいて両コンベアにまたがった公転軌
    跡を運行する複数のローラーを設け、ローラーは両コン
    ベアの運行に対し、近似の転がり自転をするように形成
    し、生地供給コンベアの下流端付近に生地巾測定装置を
    設け、連続的に不定体積で供給される生地がローラーに
    よって圧縮されて一定の高さのもとに拡がる生地の巾の
    変化を測定し、この生地巾の変化する値に応じて生地供
    給コンベアの速度を変化させることにより、一定体積の
    生地を一定の速度で運行する下流の搬出コンベアに供給
    し、連続的に一定厚さと、一定巾の生地を、一定の速度
    で生産するようにした生地延展装置。
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