JPH0672690A - レール走行形クレーンのブレーキ装置 - Google Patents

レール走行形クレーンのブレーキ装置

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JPH0672690A
JPH0672690A JP22721992A JP22721992A JPH0672690A JP H0672690 A JPH0672690 A JP H0672690A JP 22721992 A JP22721992 A JP 22721992A JP 22721992 A JP22721992 A JP 22721992A JP H0672690 A JPH0672690 A JP H0672690A
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JP
Japan
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rail
pair
brake device
crane
braking force
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Application number
JP22721992A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishijima
浩 石嶋
Shoji Otaki
昭治 大滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レール走行形クレーンが強風や台風等によっ
て逸走する事故を防止するためのブレーキ装置を提供す
る。 【構成】 レール8上を移動するレール走行形クレーン
の逸走を防止するブレーキ装置であって、レール8の両
側面を挟みつけて制動力を発生する一対の挟み機構3と
して構成された接触子30,31と、前記一対の接触子
30,31を開閉駆動させて制動力を発生させ、又は前
記接触子30,31とレール8との制動力を解除する駆
動機構とで構成され、クレーン車台に設置されている。 【効果】 クレーン制御と同期させて使用することが可
能であり、モータ6によって回転カム5を回転させ挟み
機構3を開閉させて容易、確実にレール8に対する制動
力を発生させ又は解除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、橋形クレーンなどの
所謂レール走行形クレーンが強風や台風等によって逸走
する事故を防止するためのブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】資材置場や工場,倉庫等に使用されるク
レーンは、レール走行形クレーンの一種である橋形クレ
ーンが一般的である。この橋形クレーン10は、図4
A,Bに例示したように、両側のレール上に2本の脚1
1a,11bをもった橋形のけた12上を、ホイスト1
3又は図示を省略したトロリなどが横行する構成であ
る。前記2本の脚11a、11bの下部にレール上を走
行する車輪のサドル14を有する。レール上の走行のブ
レーキの装置としては、前記サドル14に設けられた電
動機の電磁ブレーキ,電気ブレーキ等が用いられる。
【0003】2本の脚のうち一方11aは剛性を少なく
した揺脚とされ、他方11bは剛性を高めた剛脚とさ
れ、ホイスト13の横行の慣性力や風荷重を剛脚11b
に受け持たせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレーキ装置
は、通常のクレーン操作の走行・停止に対しては十分で
ある。しかし、強風、台風などの風荷重をクレーンが受
けたときには、従来のブレーキ装置だけでは制止力が不
足し、橋形クレーン10が逸走する事故例が時々生じて
いる。
【0005】従って、本発明の目的は、強風,台風など
を受けても、クレーンの逸走事故を確実に防止できるレ
ール走行形クレーンのブレーキ装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係るレール走行形クレーン
のブレーキ装置は、レール8上を移動するレール走行形
クレーンの逸走を防止するブレーキ装置であって、レー
ル8の両側面を挟みつけて制動力を発生する一対の挟み
機構3として構成された接触子30,31と、前記一対
の接触子30,31を開閉駆動させて制動力を発生さ
せ、又は前記接触子30,31とレール8との制動力を
解除する駆動機構4,5,6とで構成され、クレーンの
車台に設置されていることを特徴とする。
【0007】上記のブレーキ装置はまた、一対の接触子
30、31がその略中間部を軸32で回動自在に連結し
て挟み機構3に構成され、前記一対の接触子30、31
におけるカム受部30a,31aをその内側から開閉駆
動する回転カム5が設置されている。また、常時レール
8を挟む閉方向に前記一対の接触子30,31を保持す
るばね機構4が設置されている。更に前記回転カム5を
所定の回転角だけ回転させる電動機構6、及び回転カム
5の回転角を検出して電動機構6を制御する検出機構7
が設置されていることも特徴とする。
【0008】
【作用】クレーンの走行時に、回転カム5を電動機構6
によって制動解除位置へ回転させると、回転カム5が接
触子30,31を内側から押し開いてレール8から離れ
させ、制動力が解除される。この時、検出機構7は回転
カム5が必要以上に回転しないようにカム回転角度を検
出し、電動機構6の回転を制御する。クレーンの停止時
に、回転カム5を電動機構6によって制動位置まで回転
させると、回転カム5と接触子30,31との接触が解
かれ、ばね機構4によって接触子30,31は閉方向へ
動作し、一対の接触子30,31は挟み機構3によって
レール8を挟み強力な制動力を発生させ、クレーン車台
の浮き上りも阻止する。
【0009】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1と図2は、ブレーキ装置の正面図と側面図を示して
いる。このブレーキ装置は、図4B中に例示した符号A
のように、クレーンの車台(サドルフレーム)1にブレ
ーキ装置フレーム2が取付けられている(図1、図
2)。ブレーキ装置は、挟み機構3を構成する一対の接
触子30、31と、一対の接触子30、31の上端部に
配置されたばね機構4と、回転カム5、及びこの回転カ
ム5を駆動する電動機構(モータ)6、並びに回転カム
5の回転角度を検出しモータ6を制御する検出機構7と
で構成されている。
【0010】挟み機構3は、左右対称に配置され重ね合
わせてその略中間部を軸32で回動自在に連結された一
対の接触子30、31から成り、両接触子30,31は
前記の軸32を境にして、上部には円弧状のカム受部3
0a,31aが形成され、下部にはレール8の両側面を
挟み摩擦によって制動力を発生させる挟み部30b,3
1bが設けられている。
【0011】ばね機構4は、図1と図3に詳示したよう
に、奥側(図中右側)の接触子31の上端に連結したば
ねロッド41が、手前側の接触子30をルーズに通過す
る配置とされ、その端部に第1のばね受け42aが設け
られている。接触子30の外面に、第2のばね受け42
bが配置され、両方のばね受け42aと42bの間に圧
縮型のコイルばね40が設置されている。コイルばね4
0をセットしたときのばね作用力によって一対の接触子
30,31は常時閉方向に保持され、両挟み部30b,
31bがレール8を挟む構成とされている(図1参
照)。
【0012】回転カム5はほぼ長円形状に形成されてい
る。この回転カム5は、前記一対の接触子30、31の
ローラによるカム受け部30a,31aの間に位置し、
回転することによって一対の接触子30,31を内側か
ら開閉駆動する。長軸方向のカム面5aがカム受け部3
0a,31aに当接したときは、回転の進みに従って前
記コイルばね40の作用より大きな力で一対の接触子3
0,31を開方向に押し開き、挟み部30b,31bを
レール8から離して制動力を解除する。更に回転を進め
て短軸方向のカム面5bがカム受部30a,31aと対
面する角度位置のときは、コイルばね40の作用力によ
って一対の接触子30,31が閉方向に閉じられ、挟み
部30b,31bによってレール8が挟まれ制動力と浮
上阻止力を発生する。
【0013】この回転カム5を回転駆動するのは減速機
付のモータ6であり、ブレーキ装置フレーム2に固定さ
れている(図2)。前記のモータ6を制御する検出機構
7は、回転カム5のカム軸51の端に回転角を180°
隔てた位置に設けられた2個の検出片71と、ブレーキ
装置フレーム2に固定された近接スイッチ70とで構成
されている。回転カムの回転が90°進む毎に一対の接
触子30,31の開閉位置を検出する。近接スイッチ7
0は、検出片71の遠近によってオン・オフする一般的
な市販の近接スイッチである。検出機構7の検出信号は
クレーンの制御部に送られると共にモータ6の制御に用
いられる。
【0014】このブレーキ装置の使用例としては、例え
ば図4A,Bに示した橋形クレーン10のクレーンサド
ルフレーム1に取り付けられる。次に、このブレーキ装
置の作動について説明する。図示を省略したクレーン制
御部の走行スイッチを押すと、まず検出機構7の検出情
報に基いてモータ6が回転する。回転カム5が90°程
度回転させられてカム受部30a,31aに当接し、更
にコイルばね40を押し縮めつつ一対の接触子30,3
1が開方向に動かされると、挟み部30b,31bがレ
ール8から離れ制動力を解除する。これによってクレー
ンの走行が可能となる。
【0015】クレーン制御部の停止スイッチを押してク
レーンが停止したときは、やはり検出機構7の検出情報
に基いてモータ6が回転する。回転カム5が再び90°
程度回転させられ、カム受部30a,31aとの当接が
弱まるか若しくは当接が外れると、コイルばね40の作
用力によって一対の接触子30,31が閉方向に動かさ
れ、挟み部30b,31bがレール8の両側面を挟み大
きな制動力を発生させる。これによって、ブレーキ装置
は制動状態となり、強風,台風の風荷重を受けてもクレ
ーンの逸走を防止できるし浮上りも阻止される。
【0016】
【発明が奏する効果】本発明に係るレール走行形クレー
ンのブレーキ装置によれば、必要に応じてクレーン制御
と同期させて使用することが可能であり、モータ6によ
って回転カム5を回転させ挟み機構3を開閉させて容
易、確実にレール8に対する制動力を発生させ又は解除
することができる。従って、強風、台風等の風荷重を受
けてもクレーンが逸走する事故又は浮上によって転倒す
る事故などは未然に確実に防止でき安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ装置の正面図である。
【図2】ブレーキ装置の側面図である。
【図3】ばね機構の平面図である。
【図4】Aは橋形クレーンの正面図、Bは側面図であ
る。
【符号の説明】
3 挟み機構 30,31 一対の接触子 30a,31a カム受部 30b,31b 挟み部 4 ばね機構 5 回転カム 6 電動機構 7 検出機構 70 近接スイッチ 71 検出片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レール上を移動するレール走行形クレーン
    の逸走を防止するブレーキ装置であって、 レールの両側面を挟みつけて制動力を発生する一対の挟
    み機構として構成された接触子と、 前記一対の接触子を開閉駆動させて制動力を発生させ、
    又は前記接触子とレールとの制動力を解除する駆動機構
    とで構成され、クレーンの車台に設置されていることを
    特徴とする、レール走行形クレーンのブレーキ装置。
  2. 【請求項2】一対の接触子はその略中間部を軸で回動自
    在に連結して挟み機構に構成され、前記一対の接触子に
    おけるカム受部をその内側から開閉駆動する回転カムが
    設置されており、また、常時レールを挟む閉方向に前記
    一対の接触子を保持するばね機構が設置されており、更
    に前記回転カムを所定の回転角だけ回転させる電動機
    構、及び回転カムの回転角を検出して電動機構を制御す
    る検出機構が設置されていることを特徴とする、請求項
    1に記載されたレール走行形クレーンのブレーキ装置。
JP22721992A 1992-08-26 1992-08-26 レール走行形クレーンのブレーキ装置 Pending JPH0672690A (ja)

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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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