JPH0656279A - ショッピングカートおよびそのための荷降しシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品を人手を使わずに自動的にカートから
搬出し、レジのところに又は通常配置されている搬送手
段に移送することができるものを提供すること 【構成】 上方を開口したかごの中に物品が積み込ま
れるショッピングカート１に用いられる。荷降しされる
べき物品に対して所定の方向に搬送するように作用する
搬送手段３、１４が備えられている。かごの搬送方向に
位置する側壁部１ｂが、少なくともかごの底領域におい
て開放されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、荷降しされるべき物品
が上方に開口したかごの中にバラバラに積まれるショッ
ピングカートのための荷降しシステム、およびこれに用
いるショッピングカートに関する。

【０００２】

【従来の技術】北アメリカやアジアの一部の多くのスー
パーマーケットでは、お客がレジの前でショッピングカ
ートから荷降しするのではなく、この作業は特にこのた
めに雇われたスーパーマーケットの補助員によって行わ
れる。ヨーロッパでは、このようなサービスは人件費が
高いことからほとんど行われない。この場合、お客はカ
ートから物品だけを取り上げて、レジに向かっているベ
ルトコンベヤに搬送させる。お客が老人の場合、ビン箱
などの重量物をそのように取り扱うのはかなり困難であ
る。そのために、レジがスムーズに流れなくなることも
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような実状に鑑み
て、本発明の目的は、顧客サービスとしてショッピング
カートのための荷降しシステムを開発し、物品を人手を
使わずに自動的にカートから搬出し、レジのところに又
は通常配置されている搬送手段に移送することができる
ものを提供することにある。その際、従来からのショッ
ピングカートの形状及び構成、特に場所を節約するため
列状に重なり合って並べることのできる先細の外形形状
に適用できなければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる荷降しシステムの特徴構成は、荷降
しされるべき物品に対して所定の方向に搬送するように
作用する搬送装置が備えられていて、前記かごの前記搬
送方向に位置する側壁部が少なくともかごの底領域にお
いて開放される点にある。

【０００５】さらに、上記荷降しシステムに用いるショ
ッピングカートの特徴構成は、かごの底部又は側壁部の
少なくともかごの底部領域が、上記した荷降しシステム
との相互作用のため開口している点にある。

【０００６】

【作用】上記解決手段は、各ショッピングカートが専用
の荷降し装置を備える必要がなく、各レジに１台の荷降
し装置を備えるだけでよいという利点がある。各スーパ
ーマーケットで大量のショッピングカート使われている
ことから、この利点はコスト的に大きな利益をもたら
す。さらに、ここで提示された荷降し手法は、全てのシ
ョッピングカートに対して適用することができ、物品を
搬出するかごの一部を開放しなければならないことが重
要な点である。かごは、例えば、後方に拡がった形態を
しており、後部が大きな断面積を有することから後側の
かご側面壁を開放可能にすることが好ましい。この側壁
部の開放は本発明によれば、下方又は上方に対して行う
ことができる。

【０００７】搬送装置の構造に関して特に好ましいの
は、搬送装置が振動搬送装置として構成され、その振動
振幅が１ｍｍ以下、特に十分の数ｍｍ程度の振動振幅
と、１Ｈｚ以上、好ましくはほぼ１０〜１００Ｈｚの周
波数の振動とする。そして、物品が微振動によって徐々
に開放されたかご側壁に送られるようになっていること
である。その際、外部から加えられる振動の振幅が非常
に小さいので、物品は大変丁寧に優しく扱われる。さら
に物品をほぐすのは、物品を１つずつ分離させることに
より実現できる。しかも、振動搬送装置は物品の外径に
より、その作用があまり影響を受けないことである。振
動搬送装置は、ショッピングカート全体を、又は、もし
底部又はかごがカートに対し弾性的に支持されている場
合には、かごだけを或いはかごの底部だけを振動させる
ことができる。その際、振動力を電磁力により非接触で
カートに伝達することも本発明の範囲である。

【０００８】以上のことに代えて、かごが通常の格子構
造で構成されているようなカートの場合、その上方に突
き出た振動する複数の突起片を、かご底の開口を通り抜
けて物品と直接接触する振動搬送装置として用いること
ができる。この振動は物品に直接伝達され、ショッピン
グカートは大した貢献をしない。実際上は、カートの荷
降しステーションへの進入の際、そのかごが振動搬送装
置のすぐ上に位置し、荷降し装置が上昇するように、或
いはカートが下降するように構成されている。このこと
により、遅くとも搬送工程自体において物品は少し持ち
上げられ、その物品はかご底の格子体から分離される。

【０００９】搬送装置の別の構成として、底部に開口
が、特に格子構造の開口を備えたかごの場合、搬送装置
が上方に突き出した振動する複数のローラ、ボール又は
カムを備え、これがかご底の開口を通り抜けて物品と接
触するようになっていてもよい。同様に、前述した振動
する突起片を用いてもよい。この複数のローラ、ボール
或いはカムを外部駆動手段によってローリング又は振動
運動させてもよい。或いは、かご底の勾配によってのみ
物品を開放されたかご側壁部へ搬送してもよい。

【００１０】突起片、ローラ、或いはカムの搬送速度を
変化させること、特に出口側の搬送能力をその反対側の
搬送能力より大きくするようにすることも本発明の範囲
である。このことによって、物品の個別化が行われ、物
品が重なり合って、場合によってはかごから出たときに
落下するような危険が少なくなる。

【００１１】突起片、ローラ、ボール、或いはカムは、
ほぼかご底の大きさに一致する平らな面に位置するよう
に配設することができる。これらは、かごのメッシュよ
り数ｍｍ小さくできており、このためカートは荷降し作
業中確実に静止している。これらは、振動板やローラコ
ンベヤの構成要素であれば都合がよい。

【００１２】ガイドとストッパーによって補助されカー
トを、搬送装置上に真っ直ぐに移動させるような昇降装
置を荷降しシステムが備えると好都合である。これに続
いて搬送装置が上昇し、物品と直接的又は間接的に作用
状態となる。その際、カートも持ち上げられ、少し傾け
られると荷降しに便利となる。

【００１３】本発明のさらに別な形態によれば、荷降し
システム自体がショッピングカートを傾けるための昇降
装置として構成されており、かご底の開放されているか
ご側面の方への傾斜を大きく、例えば５度以上、好まし
くは１０度〜２５度にする。このことによって、特にか
ご底が平らな場合に揺動するだけでそのような傾斜が得
られ、物品は、特別な補助手段を用いなくとも開放され
たかごから滑り出される。

【００１４】ショッピングカートは通常前向きにレジに
進んで行くのに対して荷降しは後ろ向きで行われるの
で、荷降しシステムが旋回装置を備えていると都合がよ
い。このことにより、ストッパに向かって進入してきた
カートはその垂直軸周りに１８０度旋回させられる。こ
の旋回装置は、前述した昇降装置に組み込むことができ
る。

【００１５】さらに、搬送装置が、搬送方向に位置する
かごの側壁を上げるか、下げるか、又は外方に揺動させ
るか、或いはかご底を開放する開放機構を組み込むこと
が望ましい。その側壁は、１つ又は複数の搬送ラインに
接続され、物品をレジまたはスキャナーに運ぶ。この搬
送ラインには、物品を個別化するための手段が設けられ
ていて、特に積み重ねられた物品がバラされて、自動的
にスキャナーによって検知される。搬送ラインは従来の
ベルトコンベヤとして、あるいは振動搬送装置として構
成される。

【００１６】搬送ラインにおいて、かごの格子状開口に
入り込む振動搬送装置の表面を鱗状やブラシ状にして、
振動搬送装置の方向性を、反搬送方向の静止力を搬送方
向の静止力より大きくして、物品の移動を助けるように
することもできる。本発明によるその他の特徴及び利点
は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになる
だろう。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、顧客サービスとしてショッピ
ングカートのための荷降しシステムを開発し、物品を人
手を使わずに自動的にカートから搬出し、レジのところ
に又は通常配置されている搬送手段に移送することがで
き、しかも、場所を節約するため列状に重なり合って並
べることのできる先細の外形形状に適用できる荷降しシ
ステムを提供することができた。

【００１８】

【実施例】図１において、本発明の全体システムの左側
に荷降しすべきショッピングカート１が置かれている。
このショッピングカート１はその通常の走行方向とは逆
に、つまりグリップ部を前に荷降しステーション２内に
進入しており、そのかご部が搬送手段たる振動搬送装置
３の真上にきている。この振動搬送装置３は、登りのベ
ルトコンベヤ４に接続されている。さらに、搬送物品は
スキャナー６のトンネルを通り抜けている従来の水平コ
ンベヤ５に移送される。スキャナー６は、レジと連結さ
れている。その後、ローラコンベヤ７によって物品は屋
外用カート８又はこの種のショッピングカート１に積み
込まれる。

【００１９】この基本的な荷降しシステムを、図２，図
３に拡大して示す。振動搬送装置３は、電動の昇降部材
１０ａ，１０ｂを介して主フレーム１１に組み付けられ
ている。この主フレーム１１は、ショッピングカート１
の進入動作のためのガイドとして機能するように設計さ
れている。これにより、ショッピングカート１は振動搬
送装置の所定の位置に位置決めされる。その際、主フレ
ーム１１はショッピングカート１の枠部材と摺動接触
し、この枠部材の間の中間に形成されている空間に入り
込む。さらに、主フレーム１１には接点１２が設けられ
ていて、これがショッピングカートの進入のストッパと
なるとともに、荷降し作業のトリガーとしても機能する
ようになっている。

【００２０】荷降し作業は、振動搬送装置３の図示され
た位置へ上昇することによってスタートする。振動部材
１３は、この実施例ではかご内の物品（図示せず）をか
ご底から数ｍｍ押し上げる。そして、振動発生手段１４
によって、公知な方法により１０分の数ｍｍ程度の振幅
を有する高周波振動を与えられて、その物品は図示され
た矢印の方向、つまりショッピングカートのグリップ側
の端部の方向へ所望どおり搬送される。同時に、かごの
グリップ側の側壁部１ｂが外側から作用するハンドリン
グ装置によって上方に、つまり点線で示した位置に回転
されて、ショッピングカート１のかごのグリップ側端部
が開放されるようになっている。

【００２１】さらに、フレーム１１は登りのベルトコン
ベヤ４を支持しており、このベルトコンベヤ４は振動搬
送装置３によって搬送されてきた物品を個別化し、最終
的にレジ周辺にある通常のベルトコンベヤ５に移送す
る。この目的のため、ベルトコンベヤ４はその両側に複
数の揺動アーム１５を設けている。この揺動アーム１５
は、ベルトコンベヤの上方領域で内方へ付勢されてお
り、ほぼ垂直な軸周りに回動可能である。この揺動アー
ム１５の作用により、バラバラに重なり合った物品は穏
やかに整列され個別化される。ショッピングカート１が
空になると、振動搬送装置３が再び下降し、ショッピン
グカートの底部が自由になる。同時にグリップ側の側壁
部１ｂが再び下方に回動される。この場合、所定の係止
位置でロックされることが好ましい。その後、ショッピ
ングカートは図示された矢印と反対の方向に移動して、
荷降しステーションから出る。

【００２２】〔別実施例〕図４に、上記実施例とは別な
構成の荷降し装置を示す。図４は、図２の実施例と同じ
部材には同じ参照図番が付されている。上記実施例と異
なっている点は、搬出運動の発生のしかたである。振動
突起部材１３の代わりに、ここでは多数のボール又はロ
ーラ３３が設けられている。荷降し装置２３が、図示さ
れた上方の作業位置に上昇すると、かご底部の格子状開
口の夫々にローラ３３の上部が突き出されるように構成
されている。横列に並設されたローラ３３は、夫々共通
の軸に設けられ、列状に平行に並んだ軸は荷降し装置２
３に支持されており、外部の駆動手段２４によって同方
向に回転させられる。ローラの回転方向は、図示された
矢印の方向であり、これにより物品は次々に開口された
かごの右端に送り出される。従って、この実施例では搬
送手段３は、荷降し装置２３および駆動手段２４からな
る。かごの出口に設けられたローラを、反対側に設けら
れたローラより高速に回転させると、かご内である程度
個別化させて物品を搬出することもできる。

【００２３】同様に、同方向に回転するローラ３３の代
わりに、カムや偏心板を用いてもよいる。同方向の回転
運動の代わりに、往復揺動運動を用いることもでき、そ
の場合、搬送方向と反対方向の動きをする時には、その
搬送部材を下方に沈めて物品との接触を回避すればよ
い。

【００２４】外部から駆動されるローラに代えて、かご
底部とともに開放側に大きく傾けられるローラを用い、
その勾配によって物品を搬送するようにしてもよい。シ
ョッピングカート１を図示されたガイド手段やストッパ
手段以外の方法で荷降しステーションに案内・保持する
ことも、もちろん本発明の範囲に入る。特に、ショッピ
ングカート１を荷降しのための最終位置に達した後、安
全係止具によって、例えば図２の参照番号１７で示すよ
うに、その位置にロックすることも好ましい。更に又、
振動搬送装置がショッピングカートを床から少し持ち上
げられ、この持ち上げた位置でショッピングカートの荷
降しを行うことも本発明の範囲に入るものである。

【００２５】図４では、グリップ側の側壁部１ｂを上方
に移動させてかごを開放する構成が示されている。この
上方移動の間に、かご内に収納されている物品が外にこ
ぼれ落ちないように、ベルトコンベヤ４はそのかごに面
した側に下方に突き出した前垂れ４ａを備えている。こ
の前垂れ４ａは、側壁部１ｂの上方移動で開放されたか
ごの開口部が少なくともかご高さの３分の２程度を覆う
ように設計されている。ベルトコンベヤ４は昇降部材４
ｂによって、側壁部１ｂが点線で示された開放位置に達
する図示された位置に保持される。続いて、昇降部材４
ｂはベルトコンベヤのかごに面した側が、図１に示した
位置に達するまで徐々に下降する。その際、ベルトコン
ベヤに連結されている前垂れ４ａも共に下降するので、
かごの開口部が開放されることになる。荷降しシステ
ム、例えば振動搬送装置３やローラ３３は、ベルトコン
ベヤ４の下降の間に動作を開始している。ベルトコンベ
ヤ４自体も作動している。このことから、収納されてい
た物品はベルトコンベヤ４がその下側位置に達する前に
かご内を移動する。その際、前垂れ４ａはフレーム１１
の適当な凹部又は中間領域等の中へ入り込むように構成
されるが、入れ子状に伸縮するようにしてもよい。重要
なことは、側壁部１ｂが開けられたことで開放されたか
ごの側面部を一定の間前垂れで覆うことであり、これに
より積み上げられた物品が落ちてしまうことが防止され
る。

【００２６】図５，図６は、さらに別実施例を示す。こ
こでは、振動搬送装置の振動がショッピングカート１又
はその一部の振動に変換され、これによって物品に振動
が伝達される。ここで、かご又はかごの底部だけが振動
搬送装置と連結されることが好ましい。図６では、振動
はショッピングカートのフレーム１ａに伝達される。振
動搬送装置は、ここでは振動マグネット３４から構成さ
れている。この振動マグネット３４は、その上端にバネ
３４ｂで支持された振動可能なフレーム固定具３４ａを
備えていると共に、昇降装置３５の揺動アームに設けら
れている。この振動マグネット３４は、その固定具３４
ａがショッピングカート１の金属部材１ｃを受持してい
ることにより、ショッピングカートのフレームのところ
で揺動することができる。振動マグネット３４は付勢さ
れた固定具３４ａと面状に対向しており、相互にわずか
な間隔をあけて位置している。そして、その振動伝達は
電磁力によってのみ伝達することができ、非接触である
ことが好ましい。もとより図示された振動マグネットに
代わって他の振動搬送装置、例えば偏心駆動機構等を用
いてもよい。

【００２７】図５（ａ），（ｂ），（ｃ）は、前述した
昇降手段３５がどのように回転・昇降装置３６に組み込
まれているかを示す。図５（ａ）では、ショッピングカ
ート１が左からレジ領域に入ってきて自動荷降しがスタ
ートする場合の方向でのショッピングカート１を示して
いる。さらに、振動搬送装置によって物品が送り込まれ
るベルトコンベヤ４の始端部も示されている。回転・昇
降装置は、全体として参照図番３６で示されている。こ
の装置は、ショッピングカート１を垂直軸周りで１８０
度旋回させ、図５（ａ）に示す位置にもってきて、かご
の開放されるべき側壁部１ｂが荷降しベルトコンベヤ４
に向かい合うようにする。続いて、或いは前もって、昇
降手段３５が作動する。昇降手段は、ショッピングカー
ト１の前端を持ち上げ、かご底に開放側に対する大きな
勾配を与える。そして、ショッピングカートに対する振
動発生装置、この実施例ではショッピングカートのフレ
ーム１ａに連結された振動マグネット３４が作動する。
この状態は図５（ｃ）に示されている。

【００２８】同時に、図面では図示されていない開放機
構によって後側の揺動側壁部１ｂが外されて外方に、こ
の実施例では後方に揺動させられる。もちろん、かごの
開放が、側壁部の一部を右側又は左側、或いは上方又は
下方に変位させることや、かご底がかごの少なくとも１
つの側壁部に対して下降することにより実現する構成も
本発明の範囲に入るものである。 荷降しの後、回転・
昇降装置３６はショッピングカートを再び下降・旋回さ
せ、元の位置に戻す。かごの少なくとも１つの側面が自
動的に開放され、その開放された側面を通って物品が自
動的にかごから搬出されることが全ての実施例において
共通である。

【００２９】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】荷降しシステムの側面図

【図２】図１の部分拡大側面図

【図３】図２の部分拡大平面図

【図４】荷降しシステムの別実施例を示す部分拡大側面
図

【図５】（ａ），（ｂ），（ｃ）更に別実施例にかかる
昇降・旋回装置の作用を示す概略側面図

【図６】図５のＸ部分の拡大図

【符号の説明】

１ ショッピングカート １ａ フレーム １ｂ 側壁部 ３ 搬送手段 ６ スキャナー １０ａ，１０ｂ 昇降手段 １２ ストッパー １３ 突起片 １４ 搬送手段 ２４ 搬送手段 ３３ ローラまたはボール ３４ 搬送手段 ３５ 昇降手段 ３６ 旋回機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ・ヴィート ドイツ連邦共和国 8031 アイヒェナウ リングシュトラーセ 17

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方を開口したかごの中に物品が積み込
   まれるショッピングカート（１）から物品を荷降しする
   ために用いられるショッピングカート用荷降しシステム
   において、 荷降しされるべき物品に対して所定の方向に搬送するよ
   うに作用する搬送手段（３、１４、２３、２４、３４）
   が備えられていて、前記かごの前記搬送方向に位置する
   側壁部（１ｂ）が少なくともかごの底領域において開放
   されることを特徴とする荷降しシステム。
2. 【請求項２】 前記搬送手段（３、１４、２３、２４、
   ３４）が、振動搬送装置である請求項１に記載の荷降し
   システム。
3. 【請求項３】 前記振動搬送装置（３、１４、３４）
   が、１ｍｍ以下、特に十分の数ｍｍ程度の振動振幅と、
   １Ｈｚ以上、好ましくはほぼ１０〜１００Ｈｚの周波数
   の振動を作り出す請求項２に記載の荷降しシステム。
4. 【請求項４】 前記振動搬送装置（３、１４、３４）と
   物品との間の作用が前記ショッピングカート（１）を介
   して行われる請求項１に記載の荷降しシステム。
5. 【請求項５】 前記振動搬送装置（３、１４、３４）
   が、前記ショッピングカート（１）のフレーム（１ａ）
   又はかごに連結可能である請求項４に記載の荷降しシス
   テム。
6. 【請求項６】 前記振動搬送装置（３４）と前記ショッ
   ピングカート（１）との間の作用が、電磁力によって行
   われる請求項４に記載の荷降しシステム。
7. 【請求項７】 前記ショッピングカート（１）が底部に
   開口を有するかごを備えていると共に、前記振動搬送装
   置（３、１４）の上方に突き出した振動する複数の突起
   片（１３）が、前記かご底部の開口を通り抜けて物品と
   接触するようになっている請求項２に記載の荷降しシス
   テム。
8. 【請求項８】 前記ショッピングカート（１）が底部に
   開口を有するかごを備えていると共に、前記振動搬送装
   置（３、１４）の上方に突き出した振動する複数のロー
   ラ又はボール（３３）が、前記かご底の開口を通り抜け
   て物品と接触し、その際、前記ローラまたはボール（３
   ３）が物品を荷降しできるような勾配を開口側に対して
   形成するように揺動される請求項１に記載の荷降しシス
   テム。
9. 【請求項９】 前記ショッピングカート（１）が底部に
   開口を有するかごを備えていると共に、前記振動搬送装
   置（２３、２４）の上方に突き出した振動する複数のロ
   ーラ、ボール或いはカム（３３）が、外部駆動手段（２
   ４）によってローリング又は振動運動を、必要に応じて
   偏心又は往復方式で行う請求項１に記載の荷降しシステ
   ム。
10. 【請求項１０】前記搬送手段（３）が昇降手段（１０
    ａ、１０ｂ）を備えており、この昇降手段（１０ａ、１
    ０ｂ）によって前記搬送手段（３）が前記ショッピング
    カート（１）に搬送作用する請求項１に記載の荷降しシ
    ステム。
11. 【請求項１１】前記搬送装置（３）が、前記ショッピン
    グカート（１）を傾けるための昇降手段として構成され
    ている請求項１に記載の荷降しシステム。
12. 【請求項１２】前記昇降手段（３５）が旋回機構（３
    ６）を備えている請求項１０に記載の荷降しシステム。
13. 【請求項１３】前記ショッピングカート（１）の前記搬
    送装置（３、１４、２３、２４、３４）に対する空間的
    な位置規制が、調整可能なガイドとストッパー（１２）
    によって行われる請求項１に記載の荷降しシステム。
14. 【請求項１４】前記搬送装置（３、１４、２３、２４、
    ３４）が、かごの前記側壁部（１ｂ）のための開放機構
    を組み込んでいる請求項１に記載の荷降しシステム。
15. 【請求項１５】この荷降しシムテムが、レジ又はスキャ
    ナー（６）への進入領域に設けられている請求項１に記
    載の荷降しシステム。
16. 【請求項１６】搬送すべき物品のため上方を開口したか
    ごを備えたショッピングカート（１）において、 かごの底部又は側壁部（１ｂ）の少なくともかごの底部
    領域が請求項１〜１３に記載の荷降しシステムとの相互
    作用のため開口していることを特徴とするショッピング
    カート。
17. 【請求項１７】前記開口すべき側壁部（１ｂ）が、外部
    から開口されるようになっている請求項１６に記載のシ
    ョッピングカート。