JPH06195261A - 半導体記憶装置,同期型半導体記憶装置および画像処理システム - Google Patents

半導体記憶装置,同期型半導体記憶装置および画像処理システム

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JPH06195261A
JPH06195261A JP16026593A JP16026593A JPH06195261A JP H06195261 A JPH06195261 A JP H06195261A JP 16026593 A JP16026593 A JP 16026593A JP 16026593 A JP16026593 A JP 16026593A JP H06195261 A JPH06195261 A JP H06195261A
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sram
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Toshiyuki Omoto
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F12/00Accessing, addressing or allocating within memory systems or architectures
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F12/00Accessing, addressing or allocating within memory systems or architectures
    • G06F12/02Addressing or allocation; Relocation
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    • G06F12/0802Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/005Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor comprising combined but independently operative RAM-ROM, RAM-PROM, RAM-EPROM cells

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Dram (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャッシュシステムのみならずグラフィック
処理分野においても利用することのできる半導体記憶装
置を提供する。 【構成】 半導体記憶装置はDRAM部分とSRAM部
分とこのDRAM部分に含まれるDRAMアレイ(10
2)とSRAM部分に含まれるSRAMアレイ(10
4)との間のデータ転送のみならず外部とデータの入出
力を行なう双方向データ転送回路106を含む。DRA
Mアレイの駆動およびDRAMアレイと双方向データ転
送回路との間のデータ転送動作はDRAMコントロール
回路(128)により制御される。SRAMアレイの駆
動およびSRAMアレイと双方向データ転送回路との間
のデータ転送およびデータの入出力動作はSRAMコン
トロール回路(132)により制御される。DRAMア
レイに対するアドレスはDRAMアレイバッファ108
へ与えられ、SRAMアレイにおけるメモリセル選択用
アドレスはSRAMアドレスバッファ(116)へ与え
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関
し、特に大記憶容量のメインメモリと小記憶容量かつ高
速のキャッシュメモリとが同一チップ上に集積化された
半導体記憶装置に関する。より特定的には、この発明は
ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRA
M)とスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(S
RAM)とが同一チップ上に集積化されたキャッシュ内
蔵半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のマイクロプロセシングユニット
(MPU)は動作クロック周波数が25MHzまたはそ
れ以上と非常に高速になってきている。データ処理シス
テムにおいては、標準DRAMはビット単価が安いため
大記憶容量の主メモリとして用いられることが多い。標
準DRAMはアクセス時間が短縮化されていてはいるも
のの、MPUの高速化の進展速度に追随することができ
ない。このため、標準DRAMを主メモリとして用いる
データ処理システムは、ウェイトステート(待ち状態)
の増加などの犠牲を払う必要がある。MPUと標準DR
AMの動作速度のギャップという問題は、標準DRAM
が次のような特徴を有しているために本質的なものであ
る。
【0003】(1) 行アドレス信号と列アドレス信号
とが時分割的に多重化されて同一のアドレスピン端子へ
与えられる。行アドレス信号は、ロウアドレスストロー
ブ信号/RASの降下エッジで装置内部へ取込まれる。
列アドレス信号はコラムアドレスストローブ信号/CA
Sの降下エッジで装置内部へ取込まれる。ロウアドレス
ストローブ信号/RASはメモリサイクルの開始を規定
しかつ行選択系を活性化する。コラムアドレスストロー
ブ信号/CASは列選択系を活性化する。信号/RAS
が活性状態となってから信号/CASが活性状態となる
までには「RAS−CAS遅延時間(tRCD)」と呼
ばれる所定の時間が必要とされる。このアドレス多重化
によりアクセス時間の短縮化にも限度が存在する。
【0004】(2) ロウアドレスストローブ信号/R
ASを一旦立上げてDRAMをスタンバイ状態に設定し
た場合、ロウアドレスストローブ信号/RASはRAS
プリチャージ時間(tRP)と呼ばれる時間が経過した
後でなければ再び活性状態の“L”へ立下げることはで
きない。RASプリチャージ時間tRPは、DRAMの
様々な信号線を確実に所定電位にプリチャージするため
に必要とされる。このRASプリチャージ時間tRPに
よりDRAMのサイクル時間を短くすることはできな
い。また、DRAMのサイクル時間を短くすることは、
DRAMにおいて信号線の充放電の回数が多くなるた
め、消費電流の増加にもつながる。
【0005】(3) 回路の高集積化およびレイアウト
の改良などの回路技術およびプロセス技術の向上または
駆動方法の改良などの応用上の工夫および改良によりD
RAMの高速化を図ることができる。しかしながらMP
Uの高速化の進展はDRAMのそれを大きく上回る。E
CLRAM(エミッタ・カップルド・RAM)およびス
タティックRAMなどのバイポーラトランジスタを用い
た高速のバイポーラRAMおよびMOSトランジスタ
(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた比較的
低速のDRAMというように、半導体のメモリの動作速
度には階層構造がある。MOSトランジスタを構成要素
とする標準DRAMでは数10ns(ナノ秒)のスピー
ド(サイクル時間)を期待するのは非常に困難である。
【0006】MPUと標準DRAMの動作速度の差(ス
ピードギャップ)をうずめるために、応用面から種々の
改善が行なわれている。このような改善の主なものとし
ては、(1) DRAMの高速モードとインタリーブ方
式とを用いる、(2) 高速のキャッシュメモリ(SR
AM)を外部に設ける、がある。
【0007】上記方法(1)の場合、スタティックコラ
ムモードまたはページモードなどの高速モードを用いる
方法と、高速モードとインタリーブ方式を組合せる方法
とがある。スタティックモードとは、1本のワード線
(1行)を選択した後、列アドレスのみを順次変化させ
ることによりこの選択された1行のメモリセルを順次ア
クセスする方法である。ページモードとは、1本のワー
ド線を選択した後、信号/CASをトグルして列アドレ
ス信号を取込み、この選択された1本のワード線に接続
されるメモリセルへ順次アクセスする方法である。これ
らのいずれの動作モードも信号/RASのトグルを含ま
ずにメモリセルへアクセスすることができる。信号/R
ASおよび/CASを用いる通常のアクセスよりもこれ
らの動作モードは高速となる。
【0008】インタリーブ方式とは、複数のメモリ装置
をデータバスに並列に設け、この複数のメモリ装置への
アクセスを交互または順次行なうことにより実効的アク
セス時間の短縮を図る方式である。DRAMの高速モー
ドを用いた方法および高速モードとインタリーブ方式と
を組合せる方法は、簡単にしかも比較的効率的に標準D
RAMを高速メモリとして使用する方法として従来から
知られている。
【0009】上記方法(2)は、メインフレームでは昔
から幅広く利用されている。高速キャッシュメモリは高
価である。しかしながら、低価格ながらも高性能をも要
求されるパーソナルコンピュータの分野においては、そ
の動作速度を改善するために、ある程度高価になるのを
犠牲にして止むなく一部で使用されている。高速キャッ
シュメモリをどこに設けるかについては次の3種類の可
能性が存在する。
【0010】(a) MPUそのものに内蔵する; (b) MPU外部に設ける; (c) 高速キャッシュメモリを別に設けるのではな
く、標準DRAMに内蔵されている高速モードをキャッ
シュのように用いる(高速モードの擬似的キャッシュメ
モリ化)。すなわち、キャッシュヒット時には高速モー
ドで標準DRAMにアクセスし、キャッシュミス時には
通常モードで標準DRAMへアクセスする。
【0011】上述の3つの方法(a)ないし(c)は何
らかの形ですでにデータ処理システムにおいて採用され
ている。しかしながら、価格の観点から、多くのMPU
システムにおいてはDRAMに不可避なRASプリチャ
ージ時間(tRP)が実効的に表に現われないようにす
るために、メモリをバンク構成とし、このメモリバンク
ごとにインタリーブする方法が用いられている。この方
法に従えば、実質的にDRAMのサイクル時間をスペッ
ク値(仕様値)の約半分にすることができる。
【0012】しかしながら、インタリーブの方法は、メ
モリ装置へのアクセスがシーケンシャルに行なわれる場
合にしか効果的ではない。同一のメモリバンクへ連続し
てアクセスする場合には効果は得られない。また、この
方法ではDRAM自身のアクセス時間の実質的向上を図
ることはできない。さらに、メモリの最小単位を少なく
とも2バンクとする必要がある。
【0013】ページモードまたはスタティックコラムモ
ードなどの高速モードを用いる場合、MPUがあるペー
ジ(ある指定された1行のデータ)を連続してアクセス
する場合に限り実効的にアクセス時間を短縮することが
できる。この方法は、バンク数が2ないし4と比較的大
きい場合には、各バンクごとに異なる行をアクセスする
ことができるためある程度効果が得られる。与えられた
ページ内にMPUが要求するメモリのデータが存在しな
い場合を「キャッシュミス」と呼ぶ。通常、データのひ
とかたまりが近接したアドレスまたは逐次的に連続する
アドレスに格納される。高速モードにおいては、アドレ
スの半分である行アドレスがすでに指定されいるため
「キャッシュミス」が発生する確立は高い。
【0014】バンクの数が32ないし40と大きくなる
と、各バンクごとに異なるページのデータを格納するこ
とができるため、「キャッシュミス」率は激減する。し
かしながら、データ処理システムにおいて30ないし4
0のバンクを想定することは現実的ではない。また「キ
ャッシュミス」が発生した場合には、新たに行アドレス
を選択しなおすために信号/RASを立上げ、DRAM
のプリチャージサイクルに戻る必要があり、バンク構成
の性能を犠牲にする。
【0015】前述の方法(2)の場合、MPUと標準D
RAMとの間に高速キャッシュメモリが設けられる。こ
の場合、標準DRAMは比較的低速であっても構わな
い。一方、標準DRAMは4メガビット、16メガビッ
トと大記憶容量のものが出現している。パーソナルコン
ピュータなどの小規模システムにおいて、そのメインメ
モリを1チップないし数チップの標準DRAMにより構
成することができる。外部に高速キャッシュメモリを設
けた場合、メインメモリがたとえば1個の標準DRAM
により構成できるような小規模システムでは有効ではな
い。標準DRAMをメインメモリとする場合、高速キャ
ッシュメモリとメインメモリとの間のデータ転送速度が
この標準DRAMのデータ入出力端子の数で制限され、
システムの速度に対するネックになるからである。
【0016】また、高速モードの疑似的キャッシュメモ
リ化の場合、その動作速度は高速のキャッシュメモリよ
りも遅いため、所望のシステムの性能を実現することが
困難である。
【0017】上述のようなインタリーブ方式または高速
動作モードを使用した場合に生じるシステム性能の犠牲
を解消し、比較的安価で小規模なシステムを構築する方
法としては、高速キャッシュメモリ(SRAM)をDR
AMに内蔵することが考えられる。すなわち、DRAM
をメインメモリとし、かつSRAMをキャッシュメモリ
として備える階層的な構造の1チップメモリを考えるこ
とができる。このような階層的な構造の1チップメモリ
をキャッシュDRAM(CDRAM)と称す。
【0018】通常CDRAMにおいては、DRAMとS
RAMとが同一チップ上に集積化される。キャッシュヒ
ット時にはSRAMへのアクセスが行なわれ、キャッシ
ュミス時にはDRAMへのアクセスが実行される。すな
わち、高速動作するSRAMをキャッシュメモリとして
用い、大記憶容量のDRAMをメインメモリとして用い
る。キャッシュのいわゆるブロックサイズは、SRAM
において1回のデータ転送でその内容が書換えられるビ
ットの数と考えることができる。一般に、ブロックサイ
ズが大きいとキャッシュヒット率は上昇する。しかしな
がら、同一のキャッシュメモリサイズの場合、ブロック
サイズに反比例してセット数が減少するため、逆にヒッ
ト率は減少する。たとえば、キャッシュサイズが4Kビ
ットの場合、ブロックサイズが1024ビットであれ
ば、セット数は4となるが、ブロックサイズが32ビッ
トであればセット数は128となる。そのためブロック
サイズを適切な大きさに設定することが要求される。ブ
ロックサイズをDRAMアレイの1行のメモリセルの数
よりも小さくする構成は、たとえば特開平1−1461
87号公報に示されている。
【0019】図217は上述の公開公報に示された従来
のCDRAMの全体の構成を示す図である。図217に
おいて、従来のCDRAMは、行および列のマトリック
ス状に配列された複数のダイナミック型メモリセルを含
むメモリセルアレイ1を含む。メモリセルアレイ1は各
々が複数の列を含む、複数のメモリブロックB#1〜B
#4に分割される。メモリブロックB#1〜B#4はワ
ード線を共有する。
【0020】従来のCDRAMはさらに、外部から与え
られるアドレス信号A0〜Anを外部ロウアドレススト
ローブ信号/RASに応答して行アドレス信号RAとし
て取込み内部行アドレス信号を発生するロウアドレスバ
ッファ2と、外部コラムアドレスストローブ信号/CA
Sに応答してアドレス信号A0〜Anを列アドレス信号
CAとして取込み内部列アドレス信号を発生するコラム
アドレスバッファ4と、ロウアドレスバッファ2からの
内部行アドレス信号に応答してメモリセルアレイ1にお
ける対応の行を選択する信号を発生するロウデコーダ6
と、ロウデコーダ6からの行選択信号に応答してメモリ
セルアレイ1の選択された行へ駆動信号を伝達し、指定
された行に対応するワード線を選択状態とするワードド
ライバ8と、メモリセルアレイ1における選択された行
に接続されるメモリセルのデータを検知し増幅しかつラ
ッチするセンスアンプ群10と、メモリセルアレイ1の
各列に対応して設けられる複数のデータレジスタを含む
データレジスタ回路14と、メモリセルアレイ1の各列
とデータレジスタ回路14との間のデータ転送を行なう
ための転送ゲート回路12と、コラムアドレスバッファ
4からの内部列アドレス信号をデコードしてメモリセル
アレイ1の対応の列またはデータレジスタ回路14にお
ける対応のデータレジスタを選択するIOゲート16
と、外部から与えられるキャッシュヒット/ミス指示信
号CHに応答してメモリセルアレイ1における対応のブ
ロックを選択するブロックデコーダ18と、装置外部と
データの入出力を行なうための入力バッファ24および
出力バッファ26と、コラムアドレスバッファ4からの
内部列アドレス信号をデコードし、メモリセルアレイ1
における対応の列またはデータレジスタ回路14におけ
る対応のデータレジスタをIOゲート回路16を介して
選択して入力バッファ24および出力バッファ26へ接
続するための信号を発生するコラムデコーダ20と、入
力バッファ24および出力バッファ26の能動化/不能
動化を外部から与えられるライトイネーブル信号/WE
およびコラムアドレスストローブ信号/CASに応答し
て制御するリード/ライト制御回路28を含む。
【0021】転送ゲート回路12およびデータレジスタ
回路14はメモリセルアレイのブロックB#1〜B#4
に対応してそれぞれブロックに分割される。
【0022】CDRAMはさらに、外部から与えられる
キャッシュヒット/ミス信号CHに応答してコラムアド
レスバッファ4からのたとえば下位2ビットである列ア
ドレス信号をブロック選択信号としてブロックデコーダ
18へ伝達するゲート回路22を含む。ブロックデコー
ダ18は、キャッシュヒット/ミス信号CHが“L”の
キャッシュミスを示すとき活性化され、与えられたブロ
ックアドレス信号をデコードしてメモリセルアレイ1に
おける対応のメモリセルブロックを選択し、この選択さ
れたメモリセルブロックとこの選択されたメモリセルア
レイブロックに対応するデータレジスタとの間でのデー
タ転送を行なうために転送ゲート回路12をブロック単
位で駆動する。
【0023】図218は図219に示す半導体記憶装置
の要部の構成を示す図である。図218においては、2
つのメモリブロックB#1およびB#2の境界領域部分
の構成を示す。
【0024】図218において、センスアンプ群10
は、メモリブロックB#1の各ビット線対BL、/BL
に対して設けられるセンスアンプSA#1と、メモリブ
ロックB#2のビット線対BL、/BLそれぞれに対し
て設けられるセンスアンプSA#2を含む。センスアン
プSA#1およびSA#2は、活性化時において、対応
のビット線対BL、/BL上の信号を差動的に増幅しか
つラッチする。
【0025】転送ゲート回路12は、メモリブロックB
#1のビット線対BL、/BLそれぞれに対して設けら
れる転送ゲートDT#1と、メモリブロックB#2のビ
ット線対BL、/BLに設けられる転送ゲートDT#2
を含む。メモリブロックB#1に対して設けられた転送
ゲートDT#1とメモリブロックB#2に対して設けら
れた転送ゲートDT#2とはそれぞれ独立に駆動され
る。すなわち、メモリブロックB#1に対して設けられ
た転送ゲートDT#1は、メモリブロックB#1に対し
て設けられたブロックデコーダ回路BD#1により駆動
され、メモリブロックB#2に対して設けられた転送ゲ
ートDT#2はメモリブロックB#2に対して設けられ
たブロックデコーダ回路BD#2により駆動される。ブ
ロックデコーダ回路BD#1およびBD#2は、図21
7に示すゲート回路22からキャッシュミス時に伝達さ
れるブロックアドレスをデコードし、このブロックアド
レスが対応のメモリブロックを示しているときに関連の
転送ゲートDT(#1または#2)を駆動する。
【0026】データレジスタ回路14は、メモリブロッ
クB#1のビット線対BL、/BLそれぞれに対応して
設けられ、転送ゲートDT#1を介して与えられたデー
タをラッチするレジスタDR#1と、メモリブロックB
#2のビット線対BL、/BLそれぞれ上のデータを転
送ゲートDT#2を介して受けて格納するレジスタDR
#2を含む。データレジスタDR(#1および#2)は
インバータラッチ回路の構成を備える。
【0027】IOゲート回路16はメモリブロックB#
1およびB#2のビット線対BL、/BLそれぞれに対
応して設けられ、コラムデコーダ20からの列選択信号
に応答して対応のビット線対BL、/BLを内部データ
伝達線対IOへ接続するIOゲートTGを含む。IOゲ
ートTGは、メモリブロックB#1およびB#2のビッ
ト線対BL、/BLを転送ゲート回路12およびデータ
レジスタ回路14を介して内部データ伝達線対IOへ接
続する。したがって、IOゲートTGは、転送ゲート回
路12がオフ状態(遮断状態)の場合にはデータレジス
タ回路14に含まれるデータレジスタを内部データ伝達
線対IOへ接続する。次に、図219に示す動作波形図
を参照してこの図217および図218に示す半導体記
憶装置の動作について説明する。
【0028】図217に示す半導体記憶装置は、外部処
理装置としてのCPUと、CPUからの要求に従って半
導体記憶装置へのアクセスを制御するコントローラとを
含むシステムにおいて用いられる。コントローラは、デ
ータレジスタ回路14に格納されたデータのタグアドレ
スを格納するタグメモリと、CPUからのアドレス(C
PUアドレス)のタグアドレスに対応する部分とタグメ
モリに格納されたタグアドレスとの一致/不一致を判別
し、この判別結果に従ってキャッシュヒット/キャッシ
ュミスを示す信号CHを発生する比較回路と、この比較
回路の判別結果に従って半導体記憶装置へのアドレスの
供給およびアクセスを制御する制御回路(ステートマシ
ンおよびアドレスマルチプレクサ)を含む。
【0029】CPUからは、システムクロックに同期し
てアドレスが供給される。外部に設けられたコントロー
ラが、このCPUアドレスがデータレジスタ回路14に
格納されたデータを指定している場合には、キャッシュ
ヒット信号CHを活性状態の“H”に設定する。このと
き、ロウアドレスストローブ信号/RASが活性状態の
“L”の状態にある場合には、外部コントローラはコラ
ムアドレスストローブ信号/CASをトグルするととも
にCPUアドレスから列アドレスCAを抽出して半導体
記憶装置へ与える。
【0030】半導体記憶装置では、与えられた列アドレ
ス信号CAをコラムアドレスバッファ4が取込み内部列
アドレス信号を発生してコラムデコーダ20へ与える。
キャッシュヒット信号CHが“H”にあるためゲート回
路22の出力は“L”であり、ブロックデコーダ18は
デスエーブル状態(またはブロックアドレスの伝達禁
止)であり、ブロック選択動作は実行されない。この場
合、コラムデコーダ20により列選択動作が行なわれ、
対応のデータレジスタが内部データ線対IOへ接続さ
れ、この選択されたデータレジスタへのデータの書込ま
たはデータの読出しが実行される。データを書込むかデ
ータを読出すかはライトイネーブル信号/WEにより決
定される。
【0031】CPUが要求するデータがデータレジスタ
回路14に格納されている間は、キャッシュヒット信号
CHが“H”であり、列アドレス信号CAに従ってデー
タレジスタ回路14の対応のデータレジスタの選択が行
なわれる。
【0032】CPUアドレスがデータレジスタ回路14
に格納されたデータを指定していない場合には、キャッ
シュヒット信号CHが“L”の状態にある。キャッシュ
ミス時においては、外部コントローラは信号/RASお
よび/CASを一旦“H”の状態に立上げた後、まずロ
ウアドレスストローブ信号/RASを“L”に立下げる
とともに、CPUアドレスから行アドレス信号RAを抽
出して半導体記憶装置へ与える。
【0033】半導体記憶装置において、この与えられた
行アドレス信号RAに従ってロウアドレスバッファ2、
ロウデコーダ6およびワードドライバ8によりメモリセ
ルアレイ1における行選択動作が実行され、選択された
行に接続されるメモリセルのデータがセンスアンプ群1
0により検知および増幅されかつラッチされる。次いで
コラムアドレスストローブ信号/CASが“L”に立下
げられるとともに、CPUアドレスから列アドレス信号
CAが抽出されて半導体記憶装置へ与えられる。半導体
記憶装置において、キャッシュヒット信号CHが“L”
であるため、ブロックデコーダ18が活性化され、この
与えられた列アドレス信号のうちブロックアドレス信号
がブロックデコーダ18へ与えられる。
【0034】ブロックデコーダ18はこのブロックアド
レスをデコードし、ブロックアドレスが示すメモリブロ
ックに対して設けられた転送ゲートをすべてオン状態と
する。これにより選択されたメモリブロックにおいてセ
ンスアンプSAによりラッチされていたデータが転送ゲ
ートを介してデータレジスタDR(#1または#2)へ
伝達される。これと並行して、コラムデコーダ20が列
選択動作を行ない、IOゲート回路16に含まれるIO
ゲートTGを導通状態とし、データレジスタDRを内部
データ伝達線対IOへ接続する。
【0035】以降このメモリアレイ1において行を選択
状態とした状態で、キャッシュヒットが続けば、コラム
デコーダ20によりデータレジスタDR(#1または#
2)が選択されてアクセスされる。
【0036】上述のようにメモリアレイをブロックに分
割し、各ブロック単位でデータレジスタを駆動すること
により、データレジスタをキャッシュとして利用するこ
とができる。この場合、図220に示すように、各メモ
リアレイブロックB#1〜B#4それぞれに対応して設
けられたデータレジスタDR#1〜DR#4は異なる行
のデータを格納することができ、キャッシュヒット率を
大きくすることができるとともに、キャッシュのブロッ
クサイズをメモリブロックに含まれる列の数と同数とす
ることができ、適切な大きさのキャッシュブロックサイ
ズを実現することができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上述のような半導体記
憶装置では、DRAMアレイをメインメモリとし、デー
タレジスタ回路をキャッシュとして利用することができ
る。メインメモリとキャッシュとの間のデータ転送はブ
ロック単位で実行されるため、高速でデータ転送を行な
うことができる。
【0038】今、上述のような半導体記憶装置、すなわ
ち、CDRAMをグラフィックデータ処理用途に利用す
ることを考える。
【0039】図221は一般的なグラフィックデータ処
理システムの構成を示す図である。図221において、
システムは、処理装置としてのCPU30と、CDRA
M32と、表示装置としてのCRT34と、CDRAM
32とCRT34との間のデータ転送を制御するための
CRTコントローラ36を含む。CPU30、CDRA
M32およびCRT34は内部データバス38に接続さ
れる。データ転送は内部データバス38を介して実行さ
れる。
【0040】CDRAM32は、表示されるべきグラフ
ィックデータと、表示されないCPU30のみが利用す
るデータ両者を格納する。グラフィックデータをCRT
34に表示する場合にはCRTコントローラ36の制御
の下にCDRAM32とCRT34との間でのデータ転
送が実行される。CDRAM32から読出されたデータ
がデータバス38を介してCRT34へ与えられ、そこ
で図示しない表示装置の表示画面上に表示される。
【0041】CDRAM32が格納するデータに対しあ
る処理を施す場合にはCPU30がCDRAM32へア
クセスする。この場合、キャッシュヒット/キャッシュ
ミスの判定結果に従ってCPU30はCDRAM32へ
高速でアクセスすることができ、高速でデータの処理を
行なうことができる。CPU30がアクセスするデータ
はCDRAM32のキャッシュ領域へ格納するのが好ま
しい。今、CRTコントローラ36がCDRM32のメ
モリアレイ1内のデータを読出してCRT34へ伝え、
そこで表示する動作を行なう場合を考える。
【0042】この場合、上述のような構成のCDRAM
においては、CRTコントローラ36の制御の下に行選
択動作および列選択動作を行なう必要がある。メモリア
レイ1内のデータはデータレジスタ回路14を介して読
出される。したがって、この場合には、キャッシュ用途
のためにデータレジスタ回路に格納されていたデータが
CRT34に表示するためのデータで書換えられてしま
う。また逆に、ビデオカメラ(図示せず)などから発生
された画像データをCDRAM32へ書込むことを考え
ると、この場合においてもCDRAM32のメインメモ
リへのデータの書込のためにはデータレジスタ回路14
に格納されたキャッシュデータが与えられた画像データ
により書換えられてしまう。
【0043】したがって、上述のようなCDRAMにお
いては、キャッシュ用データを変更することなくメイン
メモリのデータの読出および書込を行なうことができな
くなり、CDRAM内において、グラフィックデータと
アプリケーションプログラミングなどの表示されないデ
ータとの両者を格納するのが困難であるという問題があ
った。
【0044】また、従来のCDRAMの構成の場合、大
記憶容量のDRAMメインメモリを利用する場合、ブロ
ック分割構成が用いられる。この場合、図218または
図220に示すメモリアレイを1つのブロックとするブ
ロック構成が利用される。ブロック分割構成の場合、選
択されたワード線を含むブロックのみが活性化される。
残りのブロックは不活性状態を維持する。したがって利
用することのできるデータレジスタの数も応じて少なく
なり、キャッシュの利用効率が低下する。
【0045】さらに、図218に示すCDRAMの構成
の様に、データレジスタが1行しか設けられていない場
合には、マッピング方式としてはダイレクトマッピング
方式しか実現することができない。セットアソシャティ
ブ方式のマッピングを実現するためにはデータレジスタ
を複数行設ける必要がある。ダイレクトマッピング方式
およびセットアソシャティブ方式いずれにも対応するこ
とはできない。一方のマッピング方式のみを実現するこ
とができるだけである。
【0046】また上述の構成のCDRAMの場合、DR
AMアレイからデータレジスタのデータ転送と並行して
1ビットのデータレジスタへのアクセスを行なうことが
できる。しかしながら、通常のデュアルポートビデオR
AMのように、DRAM部分とSRAM部分とを独立に
駆動し、SRAMアレイへのアクセス時にこのアクセス
操作と並行してこのアクセスに悪影響を及ぼすことなく
DRAM部分へアクセスすることはできない。
【0047】それゆえ、この発明の目的は高速でデータ
の読出および書込を行なうことのできる新規な構成のC
DRAMを提供することである。
【0048】この発明の他の目的はグラフィックデータ
処理用途に特に適したCDRAMを提供することであ
る。
【0049】この発明のさらに他の目的は、キャッシュ
データに影響を及ぼすことなくDRAMに対しデータの
書込および読出を行なうことのできるCDRAMを提供
することである。
【0050】この発明のさらに他の目的は、高速動作す
るメモリシステムを構築することのできるCDRAMを
提供することである。
【0051】この発明のさらに他の目的は、通常動作モ
ード時にもセルフリフレッシュを実行することのできる
半導体記憶装置を提供することである。
【0052】この発明のさらに他の目的は、容易に特殊
テストモードを設定することのできるCDRAMを提供
することである。
【0053】この発明のさらに他の目的は、高速かつ効
率的にSRAMアレイとDRAMアレイとの間でデータ
転送を行なうことのできるCDRAMを提供することで
ある。
【0054】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、行および列のマトリックス状に配列された複
数のダイナミック型メモリセルを含むDRAMアレイ
と、行および列のマトリックス状に配列された複数のス
タティック型メモリセルを含むSRAMアレイと、DR
AMアレイの選択された複数のメモリセルとSRAMア
レイの選択された複数のメモリセルとの間でのデータ転
送を同時に行なうためのデータ転送手段とを含む。この
発明に係る半導体記憶装置はさらにDRAMアレイに関
連する動作の制御とSRAMアレイに関連する動作の制
御とを独立に実行する制御手段と、データ転送手段へ直
接外部からアクセスする手段とを備える。
【0055】すなわち、請求項1に係る半導体記憶装置
は、行および列のマトリックス状に配列された複数のダ
イナミック型メモリセルを含むDRAMアレイと、この
DRAMアレイを駆動するための第1の制御手段とを含
む。第1の制御手段は第1のアドレスに応答してDRA
Mアレイの行を選択するための行選択手段と、第2のア
ドレスに応答してDRAMアレイにおける複数の列から
なるブロックを選択するための列ブロック選択手段とを
含む。列ブロック選択手段は、行選択手段がDRAMア
レイにおいて行を選択している間異なる列ブロックを繰
返し選択することができる。
【0056】請求項1に係る半導体記憶装置はさらに、
行および列のマトリックス状に配列されたスタティック
型メモリセルを含むSRAMアレイと、このSRAMア
レイを駆動するための第2の制御手段とを含む。第2の
制御手段は第1の制御手段と独立に駆動され、かつ第3
のアドレスに応答してSRAMアレイにおいて複数のメ
モリセルのメモリセルブロックを選択するための手段を
含む。
【0057】請求項1に係る半導体記憶装置はさらに、
DRAMアレイとSRAMアレイとの間でデータのブロ
ックを一括して転送するためのデータ転送手段と、SR
AMアレイの選択されたメモリセルブロックとDRAM
アレイの選択された列ブロックとの間でのデータブロッ
クの転送を行なうためにデータ転送手段を活性化するた
めの手段を含む。第3のアドレスは第1および第2のア
ドレスと独立に与えられる。
【0058】請求項2に係る半導体記憶装置は、行およ
び列のマトリックス状に配列された複数のダイナミック
型メモリセルを含むDRAMアレイと、行および列のマ
トリックス状に配列された複数のスタティック型メモリ
セルを含むSRAMアレイと、与えられたアドレスに応
答して、DRAMアレイにおいて複数のメモリセルを同
時に選択するための第1の選択手段と、与えられたアド
レスに従ってSRAMアレイにおいて複数のメモリセル
を同時に選択するための第2の選択手段と、DRAMア
レイの選択された複数のメモリセルとSRAMアレイの
選択された複数のメモリセルとの間でのデータ転送を並
列して行なうためのデータ転送手段を含む。このデータ
転送手段は、与えられたデータを一時的に格納するため
の複数のラッチ手段を含む。
【0059】請求項2に係る半導体記憶装置はさらに、
データ転送手段のラッチ手段へアドレスに応答して直接
アクセスしてデータを入出力するための手段を含む。
【0060】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
2におけるデータ転送手段が、DRAMアレイから転送
されたデータを受けるためのリード転送手段と、このリ
ード転送手段と別に設けれられ、DRAMアレイへデー
タを転送するためのライト転送手段とを含む。リード転
送手段およびライト転送手段は、各々が、与えられたデ
ータを一時的に格納するためのラッチ手段を含む。
【0061】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
2におけるデータ転送手段が、与えられたデータを一時
的に格納するための複数のラッチ手段を含みかつDRA
Mアレイへデータを転送するためのライト転送手段と、
複数のラッチ手段各々に対応して設けられ、ラッチ手段
からDRAMアレイへのデータの転送に対しマスクをか
けるためのマスク手段とを含む。
【0062】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
2におけるデータ転送手段が、与えられたデータを一時
的に格納するための複数のラッチ手段と、このラッチ手
段に格納されたデータを同時に転送するためのバッファ
手段と、このバッファ手段からDRAMアレイへのデー
タ転送に対しマスクをかけるか否かを示すマスクデータ
を格納するための一時マスクレジスタ手段と、ラッチ手
段からバッファ手段へのデータ転送と同期して一時マス
クレジスタ手段からマスクデータを受け、このバッファ
手段からのDRAMアレイへの一括データ転送時におい
てデータビットに対しマスクをかけるためのマスタマス
クレジスタ手段と、ラッチ手段がSRAMアレイからの
データを受けるかまたは外部からの書込データを受ける
かのいずれかを示す動作モード指示に応答して、一時マ
スクレジスタ手段のマスクデータの値を設定する制御手
段とを含む。
【0063】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
5における制御手段が、動作モード指示がSRAMアレ
イからデータ転送手段へのデータ転送を示しているとき
一時マスクレジスタ手段のマスクデータをすべてリセッ
ト状態に設定するとともに動作モード指示がデータ転送
手段へ外部書込データを書込む動作を示すときこの外部
書込データを受けるラッチに対応する一時マスクレジス
タにおけるマスクデータのみをリセット状態に設定する
手段を含む。
【0064】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
5または6における制御装置がさらに、同一データを繰
返しDRAMアレイの異なるメモリセルへ転送する動作
を示すときラッチ手段とバッファ手段とを切離し、かつ
一時マスクレジスタ手段とマスタマスクレジスタ手段と
を切離すための手段を含む。
【0065】請求項8に係る半導体記憶装置は、行およ
び列のマトリックス状に配列された複数のダイナミック
型メモリセルを含むDRAMアレイと、行および列のマ
トリックス状に配列された複数のスタティック型メモリ
セルを含むSRAMアレイと、DRAMアレイから伝達
されたデータを受けるためのリード転送手段を含み、D
RAMアレイとSRAMアレイとの間でのデータ転送を
行なうためのデータ転送手段と、与えられたアドレスに
従ってDRAMアレイにおいて複数のメモリセルを同時
に選択し、この同時に選択されたメモリセルのデータを
リード転送手段へ転送するための第1の制御手段と、第
1のアドレスと独立に与えられる第2のアドレスに応答
してSRAMアレイ内の複数のSRAMセルを同時に選
択してデータの入出力を行なうための第2の制御手段と
を含む。この第1および第2の制御手段は互いに並列に
動作する。
【0066】請求項8に係る半導体記憶装置はさらに、
リード転送手段に転送されたデータをSRAMアレイの
選択されたメモリセルへ一括して転送するための手段を
含む。
【0067】請求項9に係る半導体記憶装置は、行およ
び列のマトリックス状に配列された複数のダイナミック
型メモリセルを含むDRAMアレイと、行および列のマ
トリックス状に配列された複数のスタティック型メモリ
セルを含むSRAMアレイと、DRAMアレイの選択さ
れた複数のメモリセルとSRAMアレイの選択された複
数のメモリセルとの間でのデータ転送を一括して行なう
ためのデータ転送手段と、SRAMアレイおよびデータ
転送手段の一方と装置外部との間でのデータの入出力を
行なう入出力回路と、第1の制御信号に応答して装置全
体を非選択状態のスタンバイ状態に設定するための第1
の制御手段と、第2の制御信号に応答してこの入出力回
路のみをディスエーブル状態に設定するための第2の制
御手段とを含む。
【0068】請求項10に係る半導体記憶装置は、請求
項9における第2の制御信号が第1の形式の制御信号と
第2の形式の制御信号とを含みかつ第2の制御手段が第
1および第2の形式の制御手段の論理積をとり、この論
理積の信号により入出力回路のイネーブル/ディスエー
ブルを制御するための制御信号を発生するゲート手段を
含む。
【0069】請求項11に係る半導体記憶装置は、請求
項2におけるデータ転送手段がDRAMアレイから転送
されたデータを受けかつ一時的に格納するためのラッチ
手段を含むリード転送手段と、SRAMアレイから転送
されたデータまたは外部から与えられる書込データを受
け、この与えられたデータをDRAMアレイへ転送する
ためのライト転送手段とを含む。
【0070】請求項12に係る半導体記憶装置の駆動方
法は、データ読出動作モードとデータ書込動作モードと
を含む。この半導体記憶装置は、メインメモリとして機
能するDRAMアレイと、キャッシュメモリとして機能
するSRAMアレイと、DRAMアレイの複数のメモリ
セルとSRAMアレイの複数のメモリセルとの間でのデ
ータ転送を行なうためのデータ転送手段とを含む。
【0071】請求項12に係る半導体記憶装置の動作方
法は、データ読出動作モード時において、外部処理装置
が要求するデータがSRAMアレイに格納されていると
きには与えられたアドレスに従ってSRAMアレイのメ
モリセルを選択し、該選択されたメモリセルのデータを
読出すステップと、外部処理装置が要求するデータがS
RAMアレイ内に格納されていないキャッシュミス時に
おいてはDRAMにおいて現在選択状態とされている1
行のうちのどれかのメモリセルを該与えられたアドレス
が示しているときにはデータ転送手段に含まれるリード
転送手段へ与えられたアドレスに従って複数のDRAM
メモリセルを選択してデータを転送するステップと、こ
の与えられたアドレスに従ってSRAMアレイにおいて
複数のメモリセルを選択し、リード転送手段からSRA
Mアレイのこの選択された複数のメモリセルへデータを
転送するとともに与えられたアドレスによりさらにSR
AMアレイにおけるメモリセルを選択し、この選択され
たメモリセルのデータを読出すステップとを含む。
【0072】データ読出モード時におけるキャッシュミ
ス時において、現在選択状態とされているDRAMアレ
イの1行のいずれかのメモリセルをこの与えられたアド
レスが指定していない場合にはDRAMアレイをスタン
バイ状態に設定した後新たにこの与えられたアドレスに
従ってDRAMアレイの行および複数の列を選択し、該
選択された複数の列のメモリセルのデータをリード転送
手段へ転送し、次いでこの与えられたアドレスに従って
SRAMアレイの複数のメモリセルを同時に選択し、こ
の同時に選択されたSRAMアレイ内の複数のメモリセ
ルへリード転送手段からデータを転送するとともにこの
与えられたアドレスに従ってSRAMアレイのメモリセ
ルをさらに選択し、この選択されたメモリセルに格納さ
れるデータを読出すステップとを含む。
【0073】請求項12に係る半導体記憶装置の駆動方
法のデータ書込動作モード時においては、キャッシュヒ
ット時においては、外部から与えられた書込データを、
与えられたアドレスに従ってSRAMアレイ内のメモリ
セルを選択し、該選択されたメモリセルへデータを書込
むとともにこの与えられたアドレスに従ってデータ転送
手段に含まれるライト転送手段へ外部書込データを書込
むステップと、DRAMアレイにおいて現在選択中の行
をこの与えられたアドレスが示しているとき、ライト転
送手段に格納されているデータをDRAMアレイの対応
のメモリセルへ転送するステップとを含む。
【0074】キャッシュヒット時において与えられたア
ドレスがDRAMアレイにおいて現在選択中の行と異な
る行を示すときにはDRAMアレイを初期状態に設定し
た後再びこの与えられたアドレスに従ってDRAMアレ
イ内のメモリセルを選択し、この選択されたメモリセル
へライト転送手段からデータを書込むステップとを含
む。
【0075】キャッシュミス時においては、与えられた
アドレスに従ってデータ転送手段に含まれるライト転送
手段の対応のラッチへ外部書込データを書込み、次いで
この与えられたアドレスがDRAMアレイにおいて現在
選択中の行を示している場合には、この与えられたアド
レスに従ってDRAMアレイの複数の列を選択してライ
ト転送手段からDRAMアレイの選択された複数の列へ
データを転送する。このときライト転送手段のデータ転
送に対しては外部書込データが書込まれたレジスタに対
応するレジスタを除くレジスタに対してはデータ転送に
対しマスクがかけられる。この与えられたアドレスがD
RAMアレイの現在選択中の行と異なる行を示している
場合にはDRAMアレイを初期状態に復帰させた後再び
この与えられたアドレスに従って行および複数列の選択
動作を行ないこの選択された複数の列へライト転送手段
からデータを転送する。
【0076】請求項13に係る半導体記憶装置の駆動方
法は、請求項12に係る駆動方法のデータ書込動作モー
ド時において、現在与えられているアドレスと次に与え
られるアドレスとがDRAMアレイにおける同じ行を示
すときライト転送手段からDRAMアレイへのデータ転
送が次のアスセクサイクルまで延期される。
【0077】請求項14に係る半導体記憶装置の駆動方
法は、データ読出動作モードとデータ書込動作モードと
を含む。この半導体記憶装置はメインメモリとして動作
するDRAMアレイと、キャッシュメモリとして動作す
るSRAMアレイと、DRAMアレイの複数のメモリセ
ルとSRAMアレイの複数のメモリセルとの間でのデー
タ転送を行なうためのデータ転送手段を含む。このデー
タ転送手段はDRAMアレイへデータを転送するための
ライト転送手段と、DRAMアレイから伝達されたデー
タを受けるためのリード転送手段とを含む。
【0078】請求項14に係る半導体記憶装置の駆動方
法は、データ読出動作モード時において、外部処理装置
が要求するデータがSRAMアレイに存在する場合に
は、与えられたアドレスに従ってSRAMアレイのメモ
リセルを選択し、この選択されたメモリセルのデータを
読出すステップを含む。
【0079】読出動作モード時において外部処理装置が
要求するデータがSRAMアレイ内に存在しない場合、
与えられたアドレスに従ってSRAMアレイのうち複数
のメモリセルを同時に選択し、この選択された複数のメ
モリセルのデータをライト転送手段へ同時に転送するス
テップと、この与えられたアドレスが現在DRAMアレ
イにおいて選択されている行を指定している場合には、
この与えられたアドレスに従ってDRAM選択行からさ
らに複数の列を選択しこの複数の列のデータをリード転
送手段へ転送し、次いでこのリード転送手段からSRA
Mアレイへの選択された複数のメモリセルへのデータ転
送と同時に、与えられたアドレスに従ってさらにSRA
Mアレイのメモリセルを選択し、この選択されたメモリ
セルのデータを読出すステップを含む。
【0080】データ読出モード時において、この与えら
れたアドレスがDRAMアレイの現在選択中の行と異な
る行を指定するとき、DRAMを初期状態に復帰させた
後再びこの与えられたアドレスに従って行および複数の
列を選択し、この選択された複数の列のデータをリード
転送手段へ転送し、次いでこのリード転送手段のデータ
をSRAMアレイの複数のメモリセルへ伝達するととも
にさらにこの与えられたアドレスに従ってSRAMアレ
イの選択されたメモリセルからさらにメモリセルを選択
して選択されたメモリセルのデータを読出すステップを
含む。
【0081】読出動作モード時において、さらに、外部
に設けられている、互いに関連付けられたSRAMアレ
イのメモリセルのブロックとDRAMアレイの列ブロッ
クとの内容が異なることを示すダーティビットがオン状
態の場合には、さらにデータ読出動作の後ライト転送手
段に格納されたデータが格納されるべきアドレスを外部
からさらに与え、この外部からさらに与えられたアドレ
スに従ってDRAMアレイにおいて新たな行および列の
選択動作を行ない、この選択された列へライト転送手段
からデータを転送するステップを含む。
【0082】請求項14に係る半導体記憶装置の駆動方
法はさらに、ライト動作モード時において、キャッシュ
ヒット時においては、与えられたアドレスに従ってSR
AMアレイの対応のメモリセルへアクセスしてデータを
書込むとともに、外部においてダーティビットをオン状
態に設定するステップと、キャッシュミス時において、
この与えられたアドレスに従ってデータ転送手段に含ま
れるライト転送手段へデータを書込むステップを含む。
このライト動作モード時におけるキャッシュミス時はさ
らに、この与えられたアドレスがDRAMアレイにおい
て現在選択中の行を指定している場合には、ライト転送
手段に格納されたデータをこの与えられたアドレスに従
ってDRAMアレイにおいて列を選択した後この選択さ
れた列へライト転送手段からデータを転送するステップ
と、この与えられたアドレスがDRAMアレイにおいて
現在選択中の行と異なる行を示すときにはDRAMアレ
イを初期状態に復帰させた後、再びこの与えられたアド
レスに従ってDRAMアレイにおいて行および列を選択
し、この選択された列へライト転送手段からデータを転
送するステップを含む。
【0083】請求項15に係る半導体記憶装置の駆動方
法は、請求項14の半導体記憶装置の駆動方法における
ライト動作モード時におけるキャッシュミス時におい
て、現在与えられているアドレスと次に与えられるアド
レスがDRAMアレイにおける同じ行を示すときにはラ
イト転送手段からDRAMアレイへのデータ転送を次の
サイクルまで延期するステップを含む。
【0084】請求項16に係る半導体記憶装置は外部か
らパルス状に与えられるクロック信号に同期して外部制
御信号を取込み内部制御を発生する。この半導体記憶装
置は行および列のマトリックス状に配列された複数のダ
イナミック型メモリセルを含むDRAMアレイと、クロ
ック信号に応答して外部制御信号を取込みこの与えられ
た外部制御信号に従ってDRAMアレイを駆動するため
の第1の制御手段と、行および列のマトリックス状に配
列された複数のスタティック型メモリセルを含むSRA
Mアレイと、SRAMアレイとDRAMアレイとのデー
タ転送を行なうとともに外部からアクセス可能なデータ
転送手段と、クロック信号に応答して第2の外部制御信
号を取込みこの第2の外部制御信号に応答してSRAM
アレイまたはデータ転送手段を駆動するための第2の制
御手段と、第1のマスクデータに応答して第1の制御手
段へのクロック信号の転送を禁止するための第1のクロ
ックゲート手段と、第2のマスクデータに応答して、ク
ロック信号の第2の制御手段への転送を禁止する第2の
クロックゲート手段とを含む。
【0085】請求項17に係る半導体記憶装置は、この
半導体記憶装置の特殊動作モードおよびデータ入出力ピ
ン配置を決定するためのデータを格納するコマンドレジ
スタと、行および列のマトリックス状に配列された複数
のダイナミック型メモリセルを有するDRAMアレイ
と、行および列のマトリックス状に配列された複数のス
タティック型メモリセルを含むSRAMアレイと、この
DRAMアレイとSRAMアレイとの間でのデータ転送
を少なくとも行なうためのデータ転送手段と、DRAM
アレイの列選択用アドレスと同時にDRAMアドレス入
力ノードへ与えられる所定のビットの信号をコマンドデ
ータとしてコマンドレジスタに格納する手段とを含む。
【0086】請求項18に係る半導体記憶装置は、行お
よび列のマトリックス状に配列されたダイナミック型メ
モリセルを含むDRAMアレイと、行および列のマトリ
ックス状に配列された複数のスタティック型メモリセル
を含むSRAMアレイと、DRAMアレイとSRAMア
レイとの間でのデータ転送を少なくとも行なうためのデ
ータ転送手段と、外部から与えられる制御信号の状態の
組合せに応答してこの外部から与えられる制御信号と同
時に与えられるDRAMアレイのメモリセル選択用アド
レスを入力するためのノードへ与えられる信号をすべ
て、この半導体記憶装置の特殊動作モードを示すコマン
ドデータとしかつデータ転送手段に含まれるDRAMア
レイへのデータの転送モードの形式およびこの半導体記
憶装置がテストモードにあるか否かを示すデータとして
利用する手段とを含む。
【0087】請求項19に係る半導体記憶装置は請求項
18における半導体記憶装置において、利用する手段
が、テストモード指定時においてはDRAMアレイのオ
ートリフレッシュを実行する手段を含む。
【0088】請求項20に係る半導体記憶装置は、請求
項18における半導体記憶装置の利用する手段が、予め
定められたコマンドレジスタにデータを格納する動作の
みを行なう手段を含む。
【0089】請求項21に係る半導体記憶装置は、行お
よび列のマトリックス状に配列されたダイナミック型メ
モリセルを含むDRAMアレイと、行および列のマトリ
ックス状に配列された複数のスタティック型メモリセル
を含むSRAMアレイと、DRAMアレイの複数のメモ
リセルへ同時にデータを転送するためのライト転送手段
と、このライト転送手段のDRAMアレイへの複数ビッ
トのデータ転送に対し各ビットごとにマスクをかけるた
めのマスクデータを格納するとともにこのマスクデータ
に従ってデータ転送に対しマスクをかけるためのマスク
データレジスタ手段を含むデータ転送手段と、電源投入
に応答して、このマスクデータレジスタのマスクデータ
をすべてデータ転送に対しマスクをかけるセット状態に
設定するための制御手段を含む。
【0090】請求項22に係る半導体記憶装置は、請求
項21に係る半導体記憶装置がさらに電源投入に応答し
て周辺回路を所定回数初期化するとともにこの所定回数
の初期化の後制御手段を駆動する手段を含む。請求項2
3に係る半導体記憶装置は、行および列のマトリックス
状に配列された複数のダイナミック型メモリセルを含む
DRAMアレイと、行および列のマトリックス状に配列
された複数のスタティック型メモリセルを含むSRAM
アレイと、DRAMアレイの選択された複数のメモリセ
ルとSRAMアレイの選択された複数のメモリセルとの
間とのデータ転送を少なくとも行なうためのデータ転送
手段と、第1のアドレスと第1の制御信号とに応答して
DRAMアレイの駆動動作およびDRAMアレイとデー
タ転送手段との間のデータ転送動作を制御するための第
1の制御手段と、第2のアドレスと第2の制御信号とに
応答して、SRAMアレイの駆動動作、SRAMアレイ
とデータ転送手段との間のデータ転送動作、およびデー
タ転送手段およびSRAMアレイの一方に対するデータ
の書込および読出動作を制御するための第2の制御手段
とを含む。この第1の制御手段および第2の制御手段は
互いに独立に動作しかつ第1および第2のアドレスは互
いに独立に与えられる。
【0091】請求項24に係る同期型半導体記憶装置
は、第1のノードを第1のレベルの電位に駆動するため
の第1のトランジスタ素子と、この第1のトランジスタ
素子の不活性化に応答して、この第1のノードを所定の
期間の間のみ第2のレベルの電位に駆動するための第2
のトランジスタ素子とを備える。
【0092】請求項25に係る同期型半導体記憶装置
は、クロック信号に同期して所定の状態の外部信号が2
以上の所定回数連続して与えられたことを検出する検出
手段と、この検出手段からの検出信号に応答して所定の
テストモードを設定するテストモード設定手段とを備え
る。
【0093】請求項26に係る同期型半導体記憶装置
は、クロック信号に同期して複数の外部信号の所定の状
態の組合せが2以上の所定回数連続して与えられたこと
を検出する検出手段と、この検出手段の検出に応答し
て、所定のアドレス信号ビットを取込み、テストモード
を設定し、これにより同期型半導体記憶装置をテストモ
ード動作可能状態とするためのテストモード設定手段
と、この検出手段の検出の後、上記複数の外部信号の所
定の状態の組合せが与えられたとき、テストモード設定
手段をリセットするリセット手段を備える。
【0094】請求項27に係る同期型半導体記憶装置
は、信号端子と、所定の時間間隔でリフレッシュ要求を
発生するタイマ手段と、モード設定信号に応答してタイ
マ手段からのリフレッシュ要求の信号端子への伝達を禁
止または可能のいずれかに設定するモード設定手段と、
信号端子に結合され、この信号端子へ与えられるリフレ
ッシュ要求に応答してリフレッシュ動作を実行する手段
を備える。
【0095】請求項28に係る同期型半導体記憶装置
は、請求項27に係る同期型半導体記憶装置がさらに、
スリープモード指示信号に応答してタイマ手段からのリ
フレッシュ要求の信号端子への伝達を禁止する手段と、
このスリープモード指示信号に応答してタイマ手段から
のリフレッシュ要求をリフレッシュ実行手段へ伝達する
手段をさらに備える。
【0096】請求項29に係る半導体記憶装置は、複数
のダイナミック型メモリセルを含むDRAMアレイと、
複数のスタティック型メモリセルを含むSRAMアレイ
と、DRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送
を行なうための第1の転送手段と、SRAMアレイから
DRAMアレイへのデータ転送を行なうための第2の転
送手段とを含む。第1および第2の転送手段は、それぞ
れ、少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含
む。
【0097】請求項29に係る半導体記憶装置はさら
に、第1の転送指示に応答して、DRAMアレイから第
1の転送手段へのデータ転送を行ないかつ第2の転送手
段内のラッチ手段間でのデータ転送を行なうための第1
の転送制御手段と、第2の転送指示に応答して、DRA
Mアレイから第1の転送手段へのデータ転送を行ないか
つ第2の転送手段のラッチ間のデータの転送を禁止する
第2の転送制御手段を備える。
【0098】請求項30に係る半導体記憶装置は、複数
のダイナミック型メモリセルを含むDRAMアレイと、
複数のスタティック型メモリセルを含むSRAMアレイ
と、DRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転送
を行なうための第1の転送手段と、SRAMアレイから
DRAMアレイへのデータ転送を行なうための第2の転
送手段とを含む。第1および第2の転送手段の各々は、
少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含む。
【0099】請求項30に係る半導体記憶装置はさら
に、第1の転送指示に応答してSRAMアレイから第2
の転送手段の1つのラッチ手段へデータ転送を行なうた
めの第1の転送制御手段と、第2の転送指示に応答して
SRAMアレイから第2の転送手段の複数のラッチ手段
へデータを転送するための第2の転送制御手段とを備え
る。
【0100】請求項31に係る半導体記憶装置は、請求
項29または30に記載の半導体記憶装置における第2
の転送手段が、N段のファースト・イン・ファースト・
アウト型記憶手段を備える。ここで、Nは2以上の自然
数である。
【0101】請求項32に係る画像処理システムは、第
1のクロック信号に同期してアクセス要求を発生するデ
ータ処理装置と、このデータ処理装置によりアクセスさ
れるクロック同期型半導体記憶装置と、この半導体記憶
装置へアクセスして画像表示のためのデータ処理を行な
うビデオ処理装置とを含む。この半導体記憶装置は、第
2のクロック信号に同期してアドレスを取込み、このア
ドレス指定されたメモリセルデータを次の第2のクロッ
ク信号のクロックサイクルに出力するレジスタ出力モー
ドで動作する。
【0102】請求項32の画像処理システムはさらに、
データ処理装置とビデオ処理装置とのアクセス要求を交
互にインタリーブしてクロック同期型半導体記憶装置へ
与える制御手段を備える。
【0103】
【作用】要約すれば、この発明による半導体記憶装置に
おいては、DRAMアレイとSRAMアレイとを互いに
独立に駆動するため、DRAMのページモードを利用し
たDRAMアレイとSRAMアレイとの間のデータ転送
を行なうことができ、かつデータ転送手段への直接アク
セスすなわちSRAMアレイを介さずにデータの書込お
よび読出をデータ転送手段へ対して行なうことができる
ため、SRAMアレイに格納されたキャッシュデータへ
影響を及ぼすことなくDRAMアレイ内のデータの書込
および読出を行なうことができ、DRAMアレイにグラ
フィックデータとキャッシュデータとをともに格納する
ことができる。
【0104】請求項1に係る発明に従えば、DRAMア
レイへ与えられる第1および第2のアドレスとSRAM
アレイのための第3のアドレスとが互いに独立であり、
また第1の制御手段はデータアレイの複数の列のブロッ
クを繰返し選択することができるため、データ転送手段
を介してのSRAMアレイとDRAMアレイとの間のデ
ータ転送をDRAMのページモードを用いて実行するこ
とができ、高速でデータの転送を行なうことができる。
【0105】請求項2に係る発明に従えば、DRAMア
レイとSRAMアレイとの間のブロックごとのデータ転
送を行なうデータ転送手段に対し直接アクセスすること
ができ、それによりSRAMアレイに格納されたデータ
に影響を及ぼすことなくDRAMアレイ内に格納された
データの読出およびDRAMアレイへのデータの書込を
行なうことができ、DRAMアレイにキャッシュデータ
とグラフィックデータ両者をともに格納することができ
る。
【0106】請求項3に係る発明に従えば、請求項2に
係る半導体記憶装置において、データ転送手段がDRA
Mアレイからのデータを受けるリード転送手段とDRA
Mアレイへのデータを転送するためのライト転送手段と
を別々に備えているため、SRAMアレイへのアクセス
時にこのアクセスと独立にDRAMアレイへアクセスし
てデータ転送手段とDRAMアレイとの間でのデータ転
送を行なうことができる。
【0107】請求項4に係る発明に従えば、請求項2に
係るデータ転送手段が複数のラッチ手段を含むライト転
送手段と、このライト転送手段それぞれのラッチ手段に
対するマスクをかけるためのマスク手段とを備えてお
り、これにより外部からデータ転送手段に書込まれたデ
ータのみを確実にDRAMアレイへ転送することができ
る。
【0108】請求項5に係る発明に従えば、請求項2の
転送手段が一時ラッチとバッファ手段とを備え、またこ
のラッチ手段に格納されたデータにマスクをかけるため
のマスク手段が一時マスクレジスタとマスタマスクレジ
スタとを備えており、両者が同期的に動作するため確実
にDRAMアレイへのデータ転送に対しマスクをかける
ことができるとともにSRAMアレイからDRAMアレ
イへのデータ転送時にはマスクをかけることなくすべて
のデータを転送することができる。これにより外部から
のデータ転送手段への直接アクセス時のDRAMアレイ
へのデータ転送およびSRAMアレイからDRAMアレ
イへのデータ転送をともに確実に行なうことが保証され
る。
【0109】請求項6に係る半導体記憶装置によれば、
請求項5に係る制御手段が、SRAMアレイからDRA
Mアレイへのデータ転送時にはマスクレジスタのマスク
データをすべてリセット状態にし、かつ外部データがデ
ータ転送手段に書込まれた場合には対応のラッチ素子に
対するマスクデータのみをリセットする。これにより必
要なデータのみをDRAMアレイへ書込むことができ
る。
【0110】請求項7に係る発明に従えば、この請求項
5または6の制御手段がさらにDRAMアレイへのデー
タ転送時において一時ラッチとバッファを切離しかつ一
時マスクレジスタとマスタマスクレジスタとを切離す手
段を備えるため、同一データを繰返しDRAMアレイの
異なるメモリセルへ書込むことができ、高速でDRAM
アレイの内容を書換えることができ、グラフィック用途
における「塗りつぶし」などの処理を高速で実行するこ
とができる。
【0111】請求項8に係る発明に従えば、第1および
第2の制御手段が互いに並列に動作することができるた
め、SRAMアレイのアクセス時にこのアクセスと並行
してDRAMアレイからリード転送手段へデータを転送
することができ、次いでこのリード転送手段からSRA
Mアレイへデータ転送を行なうことができるため、DR
AMアレイからSRAMアレイへのデータ転送を高速で
行なうことができる。
【0112】請求項9に係る発明に従えば、半導体記憶
装置をスタンバイ状態または入出力回路のみをディスエ
ーブル状態とそれぞれ別々の制御信号に従って行なうこ
とができ、データ書込モードからデータ読出モードへの
動作モードへの変換を動作速度に悪影響を及ぼすことな
く高速で実現することができる。
【0113】請求項10に係る発明に従えば、請求項9
に係る第2の制御信号が2種類の制御信号を含んでお
り、この半導体記憶装置を用いてバンクを構成する場合
に、キャッシュのブロックのサイズを大きくすることが
できる。
【0114】請求項11に係る発明では、双方向に同時
にデータを転送することができる。請求項12に係る駆
動方法においては、DRAMアレイの各列に設けられる
センスアンプ手段を補助キャッシュメモリとして利用す
ることができ、SRAMアレイまたはデータ転送手段に
データを書込めば次のサイクルにおいて異なる番地に対
するヒット動作が可能となる。
【0115】請求項13に係る駆動方法においては、連
続的にデータを入出力するバースト動作をキャッシュヒ
ット/キャッシュミスに関わらず実現することができ
る。
【0116】請求項14に係る発明に従えば、ライトバ
ック動作モードを備えるキャッシュ内蔵半導体記憶装置
においてキャッシュミス時においてSRAMアレイへデ
ータを書込むことなくDRAMアレイへデータを書込む
ことができ、高速でキャッシュミス時においてもデータ
の書込を行なうことができる。
【0117】請求項15に係る発明に従えば、請求項1
4に係る駆動方法において、バースト動作を行なうこと
のできるキャッシュ内蔵半導体記憶装置か得られる。
【0118】請求項16に係る半導体記憶装置に従え
ば、DRAMアレイを駆動するための第1の制御手段と
SRAMアレイおよびデータ転送手段を駆動するための
第2の制御手段に対しクロック信号を選択的に供給する
ことができ、SRAM部分およびDRAM部分およびデ
ータ転送手段部分の動作を停止させて入出力データを外
部装置の状態に合わせて維持することができるととも
に、低速で動作するDRAM部分に対するクロックを与
えないことによりDRAM部分の消費電流を低減するこ
とができる。
【0119】請求項17に係る発明に従えば、コマンド
データとしてDRAMのための列選択用アドレスの所定
ビットを利用しているため、コマンドデータ設定のため
のピン端子を必要とせず、また、DRAM用のアドレス
が行アドレスと列アドレスとがマルチプレクスされてい
るため、システム全体としてコマンドデータを設定する
際の制御も容易となる。
【0120】請求項18に係る半導体記憶装置に従え
ば、半導体記憶装置をテストするためのメモリテスタを
用いても容易にテストモードの指定およびコマンドデー
タの設定を行なうことが可能となる。
【0121】請求項19に係る半導体記憶装置において
は、請求項18に係る半導体記憶装置においてDRAM
部分はオートリフレッシュを実行するため、実行される
動作モードが固定されており、モード判別のための時間
を省略することができ、高速の半導体記憶装置を実現す
ることができる。
【0122】請求項20に係る半導体記憶装置において
は、請求項18に係る半導体記憶装置においてコマンド
レジスタに対してデータの設定のみを行なうように構成
しているため、DRAMアレイの動作に悪影響を及ぼす
ことなくコマンドレジスタにデータを設定することがで
きる。
【0123】請求項21に係る半導体記憶装置において
は、電源投入後マスクデータを確実にすべてセット状態
とすることができ、DRAMアレイへ不安定なデータが
書込まれるのを防止することができる。
【0124】請求項22に係る発明に従えば、請求項2
1に係る半導体記憶装置において、周辺回路を初期状態
にリセットする内部サイクルの完了後マスクデータレジ
スタのマスクデータをセット状態に設定することがで
き、確実にマスクデータをセット状態に設定することが
できる。
【0125】請求項23に係る発明に従えば、DRAM
部分に関連する動作の制御とSRAM部分およびデータ
入出力に関連する動作とを別々に制御するように構成し
かつDRAMに対するアドレスとSRAMに対するアド
レスと別々に設けたため、SRAM部分とDRAM部分
とを独立に駆動することができ、互いの動作に悪影響を
及ぼすことなくDRAM部分およびSRAM部分を駆動
することができるとともに、DRAMのページモードな
どを利用して高速でデータ転送を行なうことかできかつ
データ転送手段へのデータ書込およびからのデータ読出
も可能となり、グラフィックデータとキャッシュデータ
をともにDRAMアレイに格納することができる。
【0126】請求項24に係る発明では、第2のトラン
ジスタ素子が第1のトランジスタ素子の不活性化時に所
定期間のみ活性化される。これにより、外部信号線に第
1のトランジスタ素子がワイヤードOR接続される構成
であっても、第2のトランジスタ素子により高速で外部
信号線を第2の電位レベルに駆動することができ、高速
アクセスが可能となる。
【0127】請求項25に係る発明においては、所定の
状態の外部信号が連続して複数回与えられたときに所定
のテストモードに入るため、誤動作することなく確実に
テストモードに入ることができる。
【0128】請求項26に係る発明に従えば、複数の外
部信号の所定の状態の組合せが複数回連続したときにテ
ストモードに入り、実行されるテストモードはそのとき
の所定のアドレス信号ビットにより指定されるため、容
易かつ確実に所定のテストモードへ入ることができる。
また、テストモードの完了は、同一状態の組合せの外部
信号が与えられることにより行なわれるため、テストモ
ード時にはこの所定の状態の組合せ以外の外部信号を入
力して半導体記憶装置を動作させることができ、容易に
所望のテストを実行するとともに確実にテストモードを
リセットすることができる。
【0129】請求項27に係る発明においては、リフレ
ッシュ制御端子が入力端子または出力端子にモード設定
信号により設定される。この信号端子に与えられるリフ
レッシュ要求によりオートリフレッシュが実行されるた
め、1つの半導体記憶装置をマスタとして複数の半導体
記憶装置を同一タイミングでリフレッシュすることがで
き、通常モード時においてもセルフリフレッシュモード
を実現することができる。
【0130】請求項28に係る発明では、消費電力低減
のためのスリープモード時には内蔵のタイマによりリフ
レッシュが実行されるため、リフレッシュ要求を他のデ
バイスへ伝達する必要がなく、このリフレッシュ要求を
伝達するための信号線の充放電がなくなり、消費電力を
低減することができる。
【0131】請求項29に係る発明では、DRAMアレ
イから第1のデータ転送手段へのデータ転送時に同時に
SRAMアレイへデータを転送するための第2の転送手
段においてラッチ手段のデータ転送が選択的に実行され
る。これにより、第2の転送手段をラッチ状態とするこ
とにより、DRAMアレイからSRAMアレイへのデー
タ転送を行なう際に、SRAMアレイのデータをラッチ
手段に退避させて外部CPUが要求したデータをDRA
MアレイからSRAMアレイへ転送することができ、ま
たラッチ手段間のデータ転送を行なうことによりDRA
Mアレイの同一行へ連続してSRAMアレイからデータ
転送を行なうことができ、高速でデータ転送を行なうこ
とができるとともに、キャッシュミス率を低減すること
ができる。これにより「ページモード」でのデータ転送
と「ファーストコピーバックモード」とを両立させるこ
とができる。
【0132】請求項30に係る発明に従えば、SRAM
アレイからDRAMアレイへのデータ転送時において第
2の転送手段において選択的にラッチ間のデータ転送を
行なっている。これによりDRAMアレイの選択行に応
じて第2の転送手段からDRAMアレイへのデータ転送
の中断/実行を行なうことができ、DRAMアレイにお
ける選択行に応じて選択的にデータ転送をSRAMアレ
イからDRAMアレイへ行なうことができ、高速かつ効
率的にデータ転送を行なうことができる。
【0133】請求項31に係る発明に従えば、第2のデ
ータ転送手段がN段のファースト・イン・ファースト・
アウト型記憶手段を備えており、このN段の記憶手段に
SRAMアレイデータを順次格納することにより、SR
AMアレイにおいてキャッシュミス時における転送ブロ
ックサイズを大きくすることができ、効率的にデータ転
送を行なうことができる。
【0134】請求項32の発明に従えば、レジスタモー
ドでクロック同期型半導体記憶装置からデータが出力さ
れるため、データ処理装置とビデオ処理装置とが連続し
て交互にこのクロック同期型半導体記憶装置へデータ衝
突を伴うことなくアクセスすることができ、高速で画像
データを処理することのできるシステムが得られる。
【0135】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明の一実施例による半導体記
憶装置の全体の構成を示すブロック図である。この半導
体記憶装置は、DRAM部分とSRAM部分とを備え、
かつSRAM部分はキャッシュメモリとして利用される
ため、以下の説明においては、キャッシュ内蔵半導体記
憶装置(CDRAM)と称す。
【0136】図1において、CDRAM100は、行お
よび列のマトリックス状に配列された複数のダイナミッ
ク型メモリセルを備えるDRAMアレイ102と、行お
よび列のマトリックス状に配列された複数のスタティッ
ク型メモリセルを備えるSRAMアレイ104と、DR
AMアレイ102とSRAMアレイ104との間でのデ
ータ転送を行なうためのデータ転送回路106とを含
む。CDRAM100は、4ビット単位でデータの入出
力を行なう構成をとるため、DRAMアレイ102は、
4つのメモリプレーン102a、102b、102cお
よび102dを含む。DRAMアレイのメモリプレーン
102a〜102dはそれぞれ同時に入出力されるデー
タビットの異なるビットに対応する。
【0137】SRAMアレイ104も同様に、4つのメ
モリプレーン104a、104b、104c、および1
04dを含む。またこのDRAMアレイメモリプレーン
102a〜102dとSRAMアレイメモリプレーン1
04a〜104dとの間でそれぞれメモリプレーンごと
にデータの転送を行なうために、データ転送回路106
も4面106a、106b、106cおよび106dを
含む。
【0138】CDRAM100は、DRAMアレイを駆
動するために、外部から与えられるDRAM用アドレス
Ad0〜Ad11を受け、内部アドレスを発生するDR
AMアドレスバッファ108と、DRAMアドレスバッ
ファ108からの内部行アドレスROW0〜11を受
け、DRAMアレイ100における対応の行を選択する
ロウデコーダ110と、DRAMアドレスバッファから
の内部列アドレス信号のうち所定のビットすなわちコラ
ムブロックアドレスCol4〜9を受け、DRAMアレ
イにおいて複数の列(本実施例においては16ビットの
メモリセル)を同時に選択するコラムブロックデコーダ
112と、DRMAアレイにおいて選択されたメモリセ
ルのデータを検知増幅するセンスアンプおよびDRAM
アレイ102における選択されたメモリセルとデータ転
送回路との間でのデータ転送を行なうためのIOコント
ロールとを含む。図1においてはセンスアンプおよびI
Oコントロールを1つのブロック114で示す。
【0139】DRAMアドレスバッファ108が行アド
レスと列アドレスとをマルチプレクスして受ける。アド
レスAd0〜Ad3の4ビットのデータはデータ転送回
路におけるデータ転送モードおよびマスクをかける際の
マスクデータのセット/リセットを設定するためのコマ
ンドとして利用される。
【0140】CDRAM100は、さらに、外部から与
えられるSRAM用アドレス信号As0〜As11を受
け、内部アドレスを発生するSRAMアドレスバッファ
116と、SRAMアドレスバッファ116からのアド
レスAs4〜As11をデコードし、SRAMアレイ1
04の対応の行を選択するロウデコーダ118と、SR
AMアドレスバッファ116からの列アドレスAs0〜
As3をデコードし、SRAMアレイ104の対応の列
を選択するとともに、データ転送回路106における対
応の転送ゲートを選択するコラムデコーダ120と、S
RAMアレイ104において選択されたメモリセルのデ
ータを検知増幅するとともにコラムデコーダ120の出
力によりSRAMアレイ104の選択列および選択され
た転送ゲートを内部データバスへ接続するIO回路とを
含む。
【0141】SRAM用のセンスアンプおよびIO回路
はブロック122により示される。SRAMアレイ10
4の1行は16ビットを備える。SRAMアレイ104
において選択された1行の16ビットと16個の転送ゲ
ートを備えるデータ転送回路106との間でデータ転送
が同時に実行される。したがって、このCDRAMは、
メモリプレーン1つに対し16ビットのデータ転送、す
なわち合計64ビットのデータ転送を同時に実行する。
【0142】CDRAM100は、さらに、外部から与
えられるたとえばシステムクロックであるクロックKを
受け内部クロックを発生するためのKバッファ124
と、Kバッファ124からの内部クロックに対して外部
から与えられる制御信号CMdに従ってマスクをかける
ためのクロックマスク回路126と、クロックマスク回
路126からのクロック信号に同期して外部から与えら
れる制御信号RAS#、CAS#、およびDTD#を取
込み各信号の状態に従って必要な制御信号を発生するD
RAMコントロール回路128と、Kバッファ124か
らの内部クロック信号に対し外部から与えられる制御信
号CMsに従ってマスクをかけるクロックマスク回路1
30と、クロックマスク回路130からの内部クロック
信号に従って外部制御信号E#、WE#、CC1#およ
びCC2#を取込み各制御信号の状態の組合せに従って
データ転送回路106、SRAMアレイ104および後
に説明する入出力部の動作を制御するための制御信号を
発生するSRAMコントロール回路132と、外部から
与えられる制御信号G#に同期して活性化され内部デー
タバス123上のデータから外部読出データを生成する
メインアンプ回路138と、外部書込データをSRAM
コントロール回路132の制御の下にクロック信号に同
期して外部書込データを取込み内部書込データを生成す
るDinバッファ回路134と、外部から与えられるマ
スクデータを取込みDinバッファ回路134から内部
データ線123への書込データの伝達に対しマスクをか
けるためのマスクセット回路136を含む。マスクセッ
ト回路136はまたSRAMコントロール回路132の
制御の下にクロック信号に同期してマスクデータの取込
み行なう。
【0143】CDRAM100は、データ入出力の構成
を変更することかできる。入力データ(書込データ)D
と出力データQとを別々のピン端子を介して伝達するD
Q分離構成と、書込データDおよび読出データ(出力デ
ータ)Qを同一のピン端子を介して伝達するマスクトラ
イトモードを備える。書込データに対しマスクをかける
ことのできるのはデータ入力とデータ出力とが同一のピ
ン端子を介して行なわれるマスクライトモードである。
DQ分離配置において書込データD0〜D3が与えられ
るピン端子がマスクトライトモード時におけるマスクデ
ータ(マスクイネーブル)M0〜M3を受けるためのピ
ン端子として用いられる。このピン端子の設定は、図面
の煩雑化を避けるために明確には示していないが後に説
明するコマンドレジスタにより実行される。
【0144】[外部制御信号の定義]図1に示すCDR
AM100は、データの入力および外部制御信号の取込
みをすべて外部クロックKに同期して実行する。外部か
らの制御信号はすべてパルス状に与えられる。外部クロ
ック信号の立上がりエッジにおける外部制御信号の状態
の組合せにより動作モードが決定される。外部制御信号
G#の入力のみがクロックKと非同期的に実行される。
次に各外部制御信号について説明する。
【0145】マスタクロックK:マスタクロックKはC
DRAM100の基本的なタイミングすなわち入力信号
を取込むタイミングおよび動作クロック周波数を決定す
る。マスタクロックKの立上がりエッジまたは立下がり
エッジを基準として各必要とされる外部信号のタイミン
グパラメータ(ただし後に説明するG#は除く)が規定
される。
【0146】DRAM用クロックマスクCMd:このD
RAM用クロックマスクCMdは、Kバッファ124か
ら発生される内部DRAMマスタクロックの伝達を制御
する。DRAM用クロックマスクが外部クロックKの立
上がりエッジで活性状態にあれば、次のクロックサイク
ルにおける内部DRAM用マスタクロックの発生が停止
される。これにより次のサイクルにおけるDRAM部の
制御信号を取込む動作が行なわれずDRAM部における
消費電力が低減される。
【0147】ロウアドレスストローブRAS#:このロ
ウアドレスストローブRAS#はマスタクロックKとと
もに用いられ(ただし、そのときの信号CMd、CAS
#、DTD#の状態に依存する)、DRAM部分を活性
化する。すなわちDRAM用ロウアドレスのラッチおよ
びDRAMアレイ102における行の選択またDRAM
部分を初期状態に設定するプリチャージサイクルの開
始、DRAMアレイとデータ転送回路との間のデータ転
送、コマンドレジスタへのデータの設定、オートリフレ
ッシュサイクルの開始、DRAM NOPサイクルの生
成およびDRAM部分の動作停止(パワーダウン)など
を実行するために利用される。すなわちロウアドレスス
トローブRAS#は、DRAM部分における基本動作サ
イクルを決定する。
【0148】コラムアドレスストローブCAS#:コラ
ムアドレスストローブCAS#はマスタクロックKとと
もに用いられてDRAM用コラムアドレスをラッチする
ために用いられる。DRAMアクセスサイクルにおいて
先にロウアドレスストローブRAS#が与えられている
とき、次に与えられるコラムアドレスストローブCAS
#によりDRAMアレイへのデータ転送回路からのデー
タの転送またはDRAMアレイからデータ転送回路への
データ転送が後に説明する制御信号DTD#に従って実
行される。
【0149】データ転送指示DTD#:データ転送指示
DTD#はDRAMアレイ102とデータ転送回路10
6との間のデータの転送およびその方向を決定する。先
のサイクルにおいてロウアドレスストローブRAS#が
“L”のとき、コラムアドレスストローブCAS#およ
びデータ転送指示DTD#がマスタクロックKの立上が
りエッジでともに“L”であればデータ転送回路からD
RAMアレイへのデータ転送を行なうDRAMライト転
送サイクルが実行される。一方、データ転送指示DTD
#が“H”であれば、DRAMアレイからデータ転送回
路へのデータ転送が実行される。ロウアドレスストロー
ブRAS#と同期してデータ転送指示DTD#が“L”
に立下がれば、DRAMはプリチャージモードに入り、
このプリチャージサイクルが完了するまですべてのDR
AM部分へのアクセス動作を禁止する。
【0150】DRAM用アドレスAd0〜Ad11:D
RAMアレイ102は16M(メガ)ビットの記憶容量
を備える。1つのDRAMメモリプレーンは4K行×6
4列×16ブロックの構成を備える。1ブロックが64
列を含む。DRAMアドレスAd0〜Ad11は、DR
AM行アドレスとDRAM列アドレスとがマルチプレク
スして与えられる。マスタクロックKの立上がりエッジ
でロウアドレスストローブRAS#が“L”であれば、
DRAMアドレスAd0〜Ad11がロウアドレスとし
て取込まれ、DRAMアレイの行を指定する。
【0151】一方、マスタクロックKの立上がりエッジ
でコラムアドレスストローブCAS#が“L”にあれば
DRAM用アドレスAd4〜Ad9はDRAMアレイに
おける16ビットのメモリセル(16ブロックそれぞれ
から1ビット)を指定するブロックアドレスとして用い
られる。またマスタクロックKの立上がりエッジでロウ
アドレスストローブRASが“L”であれば、リフレッ
シュが指示された場合のリフレッシュアドレスを指定し
てもよい。
【0152】SRAMクロックマスクCMs:SRAM
クロックマスクは内部SRAMマスタクロック(Kバッ
ファ124から発生される)の伝達を制御する。SRA
MクロックマスクがマスタクロックKの立上がりエッジ
で活性状態にあれば、内部SRAMマスタクロックは次
のサイクルでは停止され、SRAM部分はその前のサイ
クルの状態を維持する。SRAMクロックマスクはまた
同じ入出力データを連続的に維持するためにも利用され
る。
【0153】チップイネーブルE#:チップイネーブル
E#はSRAM部分の動作を制御する。チップイネーブ
ルE#がマスタクロックKの立上がりエッジで“H”で
あれば、そのサイクルにおいてSRAM部分は非選択状
態(スタンバイ状態)にされる。マスタクロックKの立
上がりエッジでチップイネーブルE#が“L”(ただし
SRAMクロックマスクは前のサイクルにおいて
“L”)のとき、SRAM部分はそのサイクルにおいて
能動化される。出力イネーブル(後に説明する)G#が
“L”の場合には、チップイネーブルE#は出力インピ
ーダンスを制御するため、共通IO構成(共通DQモー
ド)におけるデータの書込および読出を行なうことがで
きる。
【0154】ライトイネーブルWE#:ライトイネーブ
ルWE#はSRAM部とデータ転送回路とに対するデー
タの書込および読出動作を制御する。マスタクロックK
の立上がりエッジでチップイネーブルE#が“L”であ
れば、“H”のライトイネーブルWE#によりデータ転
送回路からのデータの読出、SRAMアレイからのデー
タの読出および/またはSRAMアレイへのデータ転送
回路からのデータの転送が行なわれる(後に説明する制
御信号CC1#およびCC2#の状態により決定され
る)。またライトイネーブルWE#がこのとき“L”で
あれば、データ転送回路へのデータの書込、SRAMア
レイの選択されたメモリセルへのデータの書込、データ
転送回路へのSRAMアレイからのデータの転送のいず
れかが行なわれる(制御信号CC1#およびCC2#に
より決定される)。
【0155】制御クロックCC1#、CC2#:これら
の制御クロックCC1#およびCC2#はSRAM部分
へのアクセスとデータ転送回路へのアクセスを制御す
る。マスタクロックKの立上がりエッジでチップイネー
ブルE#が“L”のときこの制御クロックCC1#およ
びCC2#により行なわれるべきモードが決定される。
この動作モードについては後に詳細に説明するが以下に
簡単に説明する。
【0156】CC1#=CC2#=“L”;バッファリ
ード/ライト(WE#=H/L)サイクルが実行され、
データ転送回路からのデータの読出/データ転送回路へ
のデータの書込が実行される。
【0157】CC1#=“L”、かつCC2#=
“H”;バッファリード/ライト転送およびSRAMリ
ード/ライトサイクル(WE#=H/L)。このサイク
ルではデータ転送回路とSRAMアレイとの間でのデー
タ転送が行なわれ、かつSRAMアレイに対するデータ
の読出または書込が実行される。書込動作および読出動
作はライトイネーブルWE#の“H”および“L”によ
り決定される。
【0158】CC1#=“H”、CC2#=“L”,バ
ッファリード/ライト転送サイクル(WE#=H/L)
が実行される。SRAMアレイとデータ転送回路との間
でのデータ転送が実行される。
【0159】CC1#=CC2#=“H”;SRAMリ
ード/ライト(WE#=H/L)サイクルが行なわれ
る。SRAMアレイに対するデータの読出/書込動作が
実行される。
【0160】SRAMアドレスAs0〜As11:SR
AMアレイは各々256行16列に配列されたメモリセ
ルを含む4つのメモリプレーンを含む。SRAMアレイ
をキャッシュメモリとして利用する場合、キャッシュの
ブロックサイズは16×4(IOが4ビット)となる。
SRAMアドレスAs0〜As3は1つのキャッシュブ
ロックにおいて1ビットを選択するブロックアドレスと
して利用され、SRAMアドレスAs4〜As11はS
RAMアレイにおける行を選択するためのロウアドレス
として用いられる。
【0161】出力イネーブルG#:出力イネーブルG#
のみはマスタクロックKと非同期的に与えられる。出力
イネーブルG#が“H”となるとDQ分離モードおよび
共通DQモードのいずれにおいても、出力はハイインピ
ーダンス状態となる。
【0162】入出力DQ0〜DQ3:入出力DQ0〜D
Q3はコマンドレジスタにより共通DQモードが選択さ
れた場合に、CDRAMのデータとなる。マスタクロッ
クKと非同期的に各データの状態が出力イネーブルG#
により制御される。データの出力は、コマンドレジスタ
によりトランスペアレントモード、ラッチモードおよび
レジスタモードのいずれかで行なわれる(これについて
は後に説明する)。
【0163】入力D0〜D3:DQ分離モードがコマン
ドレジスタにより設定された場合の入力データを示す。
ライトバッファサイクルまたはライトSRAMモードな
どのデータ書込時においては、入力データD0〜D3が
マスタクロックKの立上がりエッジでラッチされる。
【0164】マスクイネーブルM0〜M3:共通DQモ
ードがコマンドレジスタに設定された場合にイネーブル
される。マスクイネーブルM0〜M3は入出力データD
Q0〜DQ3に対応しており、対応のDQビットに対し
マスクをかけるか否かを決定する。マスクデータの設定
はマスタクロックKの立上がりエッジにおけるマスクイ
ネーブルM0〜M3の状態により決定される。それによ
りSRAMライトサイクルまたはバッファライトサイク
ル時のSRAMアレイへのデータの書込またはデータ転
送回路へのデータ書込時において所望の入力データに対
しマスクをかけることができる。
【0165】上述の制御信号の説明により明らかなよう
に、CDRAM100においては、DRAM部分に関連
する動作の制御とSRAM部分に関連する動作とはそれ
ぞれ別々に実行される。またデータ転送回路へ直接デー
タを書込むとともにそこからデータを直接読出すことも
できる。これにより、DRAM部分とSRAM部分とを
それぞれ独立に駆動することができ、制御が容易となる
とともに、DRAMのページモードなどの高速モードを
利用したデータ転送などを実現することができ、キャッ
シュミス時におけるアクセスタイムの短縮およびバース
トモードの実現などが得られる。
【0166】またデータ転送回路106へ直接外部から
アクセスすることができるため、SRAMアレイ104
に格納されたデータはこのデータ転送回路への外部から
の直接アクセス時に何ら影響を受けないため、グラフィ
ックデータとキャッシュデータ(外部処理装置であるC
PUが利用するデータ)とをDRAMアレイ102内に
ともに格納することができる。
【0167】前述の図1において、データ転送回路10
6は16個の転送ゲートを含む。転送ゲートの各々は、
DRAMアレイ102からSRAMアレイまたは入出力
部へデータを伝達するためのリード転送バッファ140
と、SRAMアレイ104または内部データバス123
上の書込データを格納するテンポラリーレジスタ142
と、テンポラリーレジスタ142の格納データをDRA
Mアレイに転送するためのライト転送バッファ144
と、ライト転送バッファ144からDRAMアレイへの
データ転送に対しマスクをかけるためのマスクレジスタ
146を含む。また図1においてCDRM100は接地
電位Vssおよび電源電位Vccを受ける。電源電位V
ccはそのままCDRAMの内部動作電源電圧として利
用されてもよく、内部で降圧された電源電圧が内部動作
電源電圧として利用されてもよい。次にCDRAMが実
現する各種動作について説明し、その後にCDRAMの
各部分の詳細構成について説明する。
【0168】図2は、SRAM部分に関連する動作を決
定するための制御信号の状態を一覧にして示す図であ
る。図2においてはマスタクロックKの立上がりエッジ
における各制御信号の状態とそのときに行なわれる動作
サイクル(モード)とを示す。図2において“X”は任
意の状態を示す。図2から明らかなように、SRAMア
レイに関連する動作を制御する場合、DRAMアレイに
関連する動作を制御するための制御信号CMd、RAS
#、CAS#およびDTD#の状態は任意である。SR
AMアレイに関連する動作の制御は図1に示すSRAM
コントロール回路132が行なうためである。SRAM
アレイに関連する部分の動作サイクルとしては、SRA
Mマスタクロックを1サイクル停止するSRAMパワー
ダウンサイクルと、出力部をハイインピーダンス状態に
設定するディセレクトSRAMサイクルと、SRAMア
レイからデータを読出すSRAMリードサイクルと、S
RAMアレイへデータを書込むSRAMライトサイクル
を含む。SRAM部に関連する動作として、さらにSR
AMアレイとデータ転送回路との間でデータ転送を行な
うためのバッファリードトランスファサイクル、バッフ
ァリードトランスファおよびリードサイクル、バッファ
ライトトランスファおよびライトサイクル、データ転送
回路へ直接アクセスするバッファリードサイクルおよび
バッファライトサイクルがある。次にこの図2に一覧に
して示す各動作サイクルについて説明する。
【0169】[SRAM系] [SRAMパワーダウン]SRAMパワーダウンサイク
ルにおいては、1サイクル期間SRAMマスタクロック
が停止される。SRAMコントロール回路132におけ
るクロックに同期した制御信号の取込みが行なわれな
い。SRAMセンスアンプはその前のサイクルの状態を
維持する。出力バッファはそのときの状態を維持する。
連続的にデータを出力し続けることができる。
【0170】SRAMパワーダウンサイクルのために
は、SRAMクロックマスクCMsをマスタクロックK
の立上がりエッジで“H”に設定する。次のクロックサ
イクルにおいてSRAMはSRAMパワーダウンサイク
ルに入る。マスタクロックKの立上がりエッジでSRA
MクロックマスクCMsが“L”であり、次のサイクル
のマスタクロックKの立上がりエッジでチップイネーブ
ルE#を“L”、ライトイネーブルWE#、制御クロッ
クCC1#およびCC2#をともに“H”に設定すれ
ば、SRAMリードモードが設定される。この場合、次
のマスタクロックKの立上がりエッジでSRAMのデー
タが読出される。この読出されたデータは、そのときS
RAMパワーダウンモードに入ると、持続的に出力され
る。
【0171】すなわち、図3において、マスタクロック
Kの第1サイクルにおいてSRAMクロックマスクCM
sを“H”に設定すると、次のマスタクロックKの第2
サイクルからSRAMパワーダウンモードに入る。マス
タクロックKの第1サイクルにおいてSRAMはまだパ
ワーダウンモードに入っていないため、そのときのチッ
プイネーブル信号E#、ライトイネーブルWE#、制御
クロックCC1#およびCC2#の状態の組合せにより
SRAMリードモードが指定され、そのときにSRAM
アドレスバッファ116へ与えられているSRAMアド
レスAs0〜As11に従ってSRAMアレイにおける
メモリセルの選択が行なわれ、該選択されたメモリセル
のデータがマスタクロックKの立上がりエッジで確定状
態となる。
【0172】マスタクロックKの第2サイクルからSR
Mはパワーダウンモードに入り、SRAMマスタクロッ
クが供給されないため、内部動作は中断し、その状態を
維持する。出力バッファ(メインアンプ)はこの場合次
のSRAMマスタクロックが与えられるまでこの状態を
維持するため、マスタクロックKの第2サイクルの立上
がりエッジにおいて確定したデータQ1が持続的に出力
される。
【0173】マスタクロックKの第4サイクルの立上が
りエッジでSRAMクロックマスクCMsを“L”に設
定することによりSRAMは次のマスタクロックKの第
5サイクルの立上がりエッジから始まるサイクルにおい
てパワーダウンモードから解放される。
【0174】マスタクロックKの第5サイクルの立上が
りエッジにおいてチップイネーブルE#、ライトイネー
ブルWE#および制御クロックCC1#およびCC2#
の状態の組合せにより再びSRAMリードサイクルが指
定される。マスタクロックKの第5サイクルにおいては
パワーダウンモードから解放されているため、それまで
同じデータをQ1を持続的に出力していた出力バッファ
(図1においてはメインアンプ)が、クロックKを与え
られることにより一旦出力ハイインピーダンス状態とな
る。出力データの出現タイミングは後に詳細に説明す
る。
【0175】マスタクロックKの第5サイクルにおいて
与えられたSRAMアドレスAs0〜As11に従って
SRAMアレイのメモリセルの選択およびこの選択され
たメモリセルのデータの読出が行なわれる。
【0176】マスタクロックKの第6サイクルの立上が
りエッジで出力データQが確定状態となる。マスタクロ
ックKの第5サイクルの立上がりエッジにおいてSRA
MクロックマスクCMsは“H”であり、マスタクロッ
クKの第6サイクルが規定するサイクルはパワーダウン
モードとなる。したがって出力データQ2が持続的に出
力される。この状態はSRAMクロックマスクCMsが
“H”の状態にある限り持続される。マスタクロックK
の第13サイクルの立上がりエッジでSRAMクロック
マスクCMsを“L”に立下げることにより、マスタク
ロックKの第14サイクルはパワーダウンモードから解
放される。それにより出力データQがハイインピーダン
ス状態となる。
【0177】上述のようにSRAMパワーダウンモード
を利用することによりSRAM部分の動作を停止させる
ことができ、SRAM部分によるクロックKに同期した
動作による電流消費を削減することができる。
【0178】[ディセレクトSRAM]ディセレクトS
RAMは、出力バッファ(図1のメインアンプ138)
を出力ハイインピーダンス状態に設定する。ディセレク
トSRAMモードは、マスタクロックKの立上がりエッ
ジでSRAMクロックマスクCMsを“L”に設定し、
次のマスタクロックKの立上がりエッジでチップイネー
ブルE#を“H”に設定する。これにより次のサイクル
からディセレクトSRAMモードに入り、SRAMアレ
イのデータ転送およびデータ入出力はすべてディスエー
ブル状態となり、出力ハイインピーダンス状態となる。
このディセレクトSRAMモードは、SRAM部を非選
択状態(不動作状態)として、出力インピーダンスをハ
イインピーダンス状態に設定することができるため、デ
ータ読出動作からデータ書込動作への変更時において前
のサイクルで読出されたデータが誤ってSRAMアレイ
に書込まれたりまた新たに与えられた書込データと読出
データとの衝突による誤データの書込を防止することが
できる。
【0179】図4に示す動作波形図において、マスタク
ロックKの第1サイクルの立上がりエッジでSRAMク
ロックマスクCMsは“L”である。このときチップイ
ネーブルE#が“L”であり、ライトイネーブルWE
#、制御クロックCC1#およびCC2#がすべて
“H”であるため、SRAMリードモードが指定され
る。マスタクロックKの第1サイクルで与えられたSR
AMアドレスAs0〜As11が取込まれ、このアドレ
ス(図4においてはC1として示す)に対応するメモリ
セルのデータQ1が読出される。
【0180】マスタクロックKの第2サイクルにおいて
チップイネーブルE#を“H”に立上げると、SRAM
はディセレクトSRAMモードに入る。この状態におい
ては、SRAM部は非選択状態となり、マスタクロック
Kの第3クロックにおいて出力はハイインピーダンス状
態となる。
【0181】チップイネーブルE#を“L”に立下げる
と、ディセレクトSRAMモードは解除され、そのとき
の他の制御信号WE#、CC1#およびCC2#の状態
に従ってSRAMリードモードが制御され、そのときに
与えられたSRAMアドレス(図4においてC2)に従
ったデータの読出が行なわれ、出力データQ2が与えら
れる。
【0182】マスタクロックKの第6サイクルにおいて
E#が“H”となると、このマスタクロックKの第5サ
イクルからSRAMはディセレクトSRAMモードに入
る。このチップイネーブルE#が“H”にある間(SR
AMクロックマスクCMsが“L”とする)、ディセレ
クトSRAMモードが持続され、出力ハイインピーダン
ス状態が維持される。
【0183】すなわちディセレクトSRAMモードにお
いては、SRAM部はマスタクロックKの1サイクル期
間非選択状態となる。
【0184】図5はSRAMパワーダウンモードおよび
ディセレクトSRAMモードに関連する部分の構成を示
す図である。この図5に示す構成は、図1に示す構成に
おいてSRAMコントロール回路132およびクロック
マスク回路130のメインアンプ138の構成に対応す
る。図5において、SRAMコントロール回路132
は、マスタクロックKを受け内部クロックKiを発生す
るKバッファ124と、内部クロックKiとSRAMク
ロックマスクCMsに応答してSRAMマスタクロック
SKを発生するマスク回路130を含む。
【0185】マスク回路130は、内部クロックKiに
応答してSRAMクロックマスクCMsを1クロックサ
イクル期間遅延させるシフトレジスタ152と、シフト
レジスタ152からのクロックマスクCMsRに応答し
て内部クロックKiを選択的に通過させるゲート回路1
64を含む。ゲート回路164は、たとえばpチャネル
MOSトランジスタからなる転送ゲートで構成される。
クロックマスクCMsRが“H”のとき、内部クロック
Kiの伝達を禁止する。ゲート回路164はロジックゲ
ートを用いて構成されてもよい。マスク回路130から
SRAMマスタクロックSKが発生される。
【0186】SRAMコントロール回路132は、SR
AM用クロックSKに応答してチップイネーブルE#を
ラッチするEバッファ154と、SRAMマスタクロッ
クSKとEバッファからの内部チップイネーブルEとに
応答してライトイネーブルWE#をラッチし内部ライト
イネーブルWEを発生するWEバッファ156と、内部
チップイネーブルEとSRAMマスタクロックSKとに
応答して制御クロックCC1#およびCC2#をラッチ
して内部制御クロックCC1およびCC2をそれぞれ発
生するCC1バッファ158およびCC2バッファ16
0を含む。
【0187】SRAMコントロール132はさらに、E
バッファ154からの内部チップイネーブルEに応答し
て活性化され、SRAMマスタクロックSKによりタイ
ミングが規定されてバッファ156,158および16
0から与えられたライトイネーブルWE、制御クロック
CC1およびCC2を受けてそれらの状態の組合せに従
って必要な制御信号を発生する制御信号発生回路166
を含む。
【0188】制御信号発生回路166からはSRAMア
レイをドライブするためのSRAMアレイドライブ用制
御信号とデータ転送回路を駆動するためのデータ転送ド
ライブ制御信号が発生される。SRAMアレイとデータ
転送回路との間のデータ転送時にはマスタクロックによ
りその転送期間が規定される。データを確実に転送する
ためである。
【0189】CDRAMはさらに、出力イネーブルG#
を受けて内部出力イネーブルGを発生するGバッファ1
62と、内部出力イネーブルGと制御信号発生回路16
6からの制御信号とに応答してメインアンプ138を制
御する出力制御回路168を含む。出力制御回路168
は図1に示す構成においてSRAMコントロール回路1
32に含まれる。出力制御回路168は、Gバッファ1
62からの内部出力イネーブルGと制御信号発生回路か
らのイネーブル信号E1とを受けるゲート回路176
と、ゲート回路176の出力とシフトレジスタ152か
らのクロックマスクCMsRを受けるゲート回路178
を含む。ゲート回路176はその両入力に与えられた信
号がともに“L”のときに“H”の信号を発生する。ゲ
ート回路178は少なくとも一方の入力が“H”となる
と“H”の信号を発生する。
【0190】メインアンプ138は、内部データバス1
23a(図1に示す内部データバス123のうちの1ビ
ットのデータ線)上の信号を反転するインバータ回路1
72と、出力制御回路168の出力に応答してイネーブ
ル状態とされる3状態インバータ回路170と、インバ
ータ回路174と、インバータ回路170の出力とイン
バータ回路174の入力とを内部クロックマスクCMs
Rにしたがって接続する接続ゲート173を含む。イン
バータ回路174の出力は3状態インバータ回路170
の入力に与えられる。クロックマスクCMsRが“H”
のときインバータ回路170とインバータ回路174と
がラッチ回路を構成する。
【0191】次に動作について簡単に説明する。シフト
レジスタ152からは1クロックサイクル遅れたクロッ
クマスクCMsRが出力される。この1クロックサイク
ル遅れたクロックマスクCMsRに従ってゲート回路1
64が内部クロックKiを通過させる。したがって、外
部においてSRAMクロックマスクCMsが発生された
場合、次のクロックサイクルにおいてSRAMマスタク
ロックSKのSRAMコントロール回路132への伝達
が禁止される。制御信号発生回路166はSRAMマス
タクロックSKにより動作タイミングが規定されて必要
な内部制御信号を発生する。またバッファ回路154、
156、158および160は内部チップイネーブルE
とSRAMマスタクロックSKとに従って与えられたデ
ータのラッチを実行している。SRAMマスタクロック
SKが与えられない場合には各バッファは新たなラッチ
動作を行なわない。
【0192】また同様にチップイネーブルEが発生され
ない場合にもバッファはそれぞれ動作しない。チップイ
ネーブルEが“H”の非選択状態を示している場合に
は、バッファ156、158および160は動作しな
い。このときまた制御信号発生回路166も動作しな
い。
【0193】SRAMマスタクロックSKがクロックマ
スクCMsによりマスクされるのはこのマスククロック
CMsが発生されてから次のサイクルである。したがっ
て外部においてSRAMクロックマスクCMsが与えら
れた場合、そのサイクルにおいては内部チップイネーブ
ルEおよびSRAMマスタクロックSKが発生されるた
め、与えられた制御信号に従った動作が実行される。次
のサイクルにおいては内部制御信号が発生されず、制御
信号発生回路166は前のサイクルの状態を維持する。
制御信号発生回路166はチップイネーブルEを所定時
間遅延させて内部チップイネーブルE1を発生する。こ
れにより出力タイミングが正確に設定される(SRMA
MマスタクロックSKによりこの発生タイミングは規定
されるためである)。
【0194】クロックマスクCMsRが“H”のとき、
3状態インバータ回路170は動作状態にあり、また接
続ゲート173も導通状態となる。これによりインバー
タ回路170および174によりラッチ回路が構成され
る。Gバッファ162の出力が活性状態の間インバータ
回路170および174により出力データDQは同一デ
ータを保持し続ける。チップイネーブルE#が“L”に
立下がると、内部チップイネーブルEも“L”に立下が
り制御信号発生回路166はチップイネーブルE1を
“H”に初期化した後再び所定時間経過後に“L”に立
下げる。したがってクロックマスクCMsRが“L”の
場合、インバータ回路170が出力ハイインピーダンス
状態となり、所定時間経過後に内部出力イネーブルGが
“L”であれば内部チップイネーブルE1に従ってイン
バータ回路170が動作状態とされ、新たな出力データ
が現われる。
【0195】上述のようにまた、クロックマスクCMs
RおよびチップイネーブルE#により出力のインピーダ
ンス状態を設定することができる。
【0196】図6は図5に示すバッファ回路の構成の一
例を示す図である。図6においては、図5に示していな
いSRAMアドレスバッファの構成を示す。バッファ1
56、158、および160は図6に示すバッファと同
じ構成を備える。図6においてバッファ116は、SR
AMマスタクロックSKにより出力状態が決定される3
状態インバータ回路7011と、インバータ回路701
1の出力を受けるインバータ回路7013と、内部チッ
プイネーブルEに応答して、出力イネーブル状態とされ
る3状態インバータ回路7014とを含む。インバータ
回路7013の出力はインバータ回路7014の入力に
接続される。インバータ回路7014の出力はインバー
タ回路7013の入力に接続される。インバータ回路7
013から内部アドレス信号int.Asが発生され
る。次に動作について簡単に説明する。
【0197】3状態インバータ回路7011は内部SR
AMマスタクロックSKが“L”の状態のときに活性状
態とされ、外部から与えられるアドレスAsを反転して
通過させる。SRAMマスタクロックSKが“H”のと
きにはインバータ回路7011は出力ハイインピーダン
ス状態となる。したがって、このインバータ回路701
1はSRAMマスタクロックSKの立上がりエッジでそ
れまでに与えられていたアドレスAsを取込む。
【0198】インバータ回路7014は、内部チップイ
ネーブルEが“L”のチップ選択状態を示しているとき
にはイネーブル状態とされ、チップ非選択状態を示す
“H”にチップイネーブルEがあるときにはインバータ
回路7014は出力ハイインピーダンス状態となる。し
たがって内部クロックSKの立上がりエッジにおいてチ
ップイネーブルEが“L”にあれば、インバータ回路7
011にそれまで与えられていたアドレスAsがそのイ
ンバータ回路7013および7014によりラッチさ
れ、内部SRAMアドレスが発生される。
【0199】図7は図5に示すEバッファの構成を示す
図である。図7においてEバッファ154は、電源電位
Vccにソースが接続され、そのゲートにSRAMマス
タクロックSKを受けるpチャネルMOSトランジスタ
Tr700と、pチャネルMOSトランジスタTr70
0のドレインにそのソースが接続され、そのゲートにチ
ップイネーブルE#を受けるpチャネルMOSトランジ
スタTr701と、そのゲートにチップイネーブルE#
を受け、そのドレインがMOSトランジスタTr701
のドレインに接続されるnチャネルMOSトランジスタ
Tr702と、そのドレインがMOSトランジスタTr
702のソースに接続され、そのソースが接地電位Vs
sに接続され、そのゲートにSRAMマスタクロックの
反転信号/SKを受けるnチャネルMOSトランジスタ
Tr703を含む。このEバッファ154は、SRAM
マスタクロックSKが“H”のときには出力ハイインピ
ーダンス状態となり(トランジスタTr700およびT
r703がともにオフ状態)、SRMマスタクロックS
Kが“L”のときにはチップイネーブルE#を反転して
内部チップイネーブルEの反転信号/Eを発生する。こ
れにより、SRAMマスタクロックSKにしたがってチ
ップイネーブルE#を内部へ取込むことができる。
【0200】上述のようなSRAMコントロール回路お
よびメインアンプ回路138の構成を利用することによ
りSRAMパワーダウンモードおよびディセレクトSR
AMモードを容易に実現することができる。
【0201】[SRAMリード]SRAMリードモード
はSRAMアレイからデータを読出すモードである。こ
の動作モードは図8に示すように、マスタクロックKの
立上がりエッジにおいてチップイネーブルE#を
“L”、ライトイネーブルW#、制御クロックCC1#
およびCC2#をともに“H”に設定する。ここで以下
の説明においてはSRAMクロックマスクCMsは
“L”にあると仮定する。このとき、同時に取込まれた
SRAMアドレスAs0〜As11にしたがってSRA
Mコントロール回路132(図1参照)の制御の下にメ
モリセル選択動作が実行され、選択されたSRAMアレ
イ内のメモリセルのデータが内部データバス123(図
1参照)上へ伝達される。このとき出力イネーブルG#
が“L”にあれば、次のクロック信号の立上がりエッジ
において確定データが出力される。SRAMは高速であ
る。したがって各マスタクロックKの立上がりエッジに
おいてこのSRAMリードモードを設定することにより
次のクロックサイクルの立上がりエッジで確定データが
出力される(ただし出力イネーブルG#が“L”の場
合)。
【0202】出力イネーブルG#を“H”に設定すれ
ば、メインアンプ回路138は出力ハイインピーダンス
状態となる。
【0203】図9はSRAMリードモード時におけるデ
ータの流れを示す図である。このとき、図1に示すSR
AMロウデコーダ118に対応するドライブ118aが
SRAMアドレスAs4〜As11をデコードしSRA
Mアレイ104における1行を選択する。SRAMアレ
イ104において1行には16ビットのメモリセルが接
続される。この16ビットのうちの1つのメモリセルが
コラムデコーダ120により選択される。コラムデコー
ダ120はSRAMアドレスAs0〜As3をデコード
し、16ビットのうちの1ビットのメモリセルを選択す
る。SA+IOコントロール回路122はこのSRAM
アレイ104において選択されたメモリセルのデータを
読出す。
【0204】[SRAMライト]SRAMライトモード
はSRAMアレイのメモリセルへデータを書込む動作モ
ードである。このSRAMライトモードのためには、図
10に示すように、マスタクロックKの立上がりエッジ
においてチップイネーブルE#およびライトイネーブル
WE#をともに“L”に設定しかつ制御クロックCC1
#およびCC2#をともに“H”に設定する。この場合
においても前のサイクルにおいてはSRAMクロックマ
スクCMsは“L”に設定される。この条件は以降の説
明においても同様であり、とくに断らない限りSRAM
マスククロックCMsは“L”に設定されているものと
する。図10においては、マスクデータM0〜M3が用
いられており、共通DQピン配置の状態におけるSRA
MリードモードとSRAMライトモードにおける動作波
形が示される。
【0205】図10において、マスタクロックKの第1
サイクルの立上がりエッジにおいてチップイネーブルE
#を“L”に設定し、ライトイネーブルWE#、および
制御クロックCC1#およびCC2#は“H”に設定す
ると、SRAMリードモードが設定される。出力イネー
ブルG#が“L”にあれば次のクロックKの立上がりで
データが読出される。
【0206】SRAMリードモードからSRAMライト
モードへ変換するために、マスタクロックKの第3サイ
クルの立上がりエッジでチップイネーブルE#を“H”
に立上げる。これによりSRAM部分に対するディセレ
クトSRAMモードが設定され、クロックKの第2サイ
クルにおいて指定されたSRAMメモリセルデータがマ
スタクロックKの第3クロックの立上がりエッジで確定
状態となった後に出力ハイインピーダンス状態となる。
【0207】マスタクロックKの第4サイクルにおいて
チップイネーブルE#およびライトイネーブルWE#を
ともに“L”に設定しかつ制御クロックCC1#および
CC2#を“H”に設定するとSRAMライトモードが
設定される。このときに与えられていたSRAMアドレ
スAs0〜As11が取込まれ、かつこのときの4ビッ
トのマスクデータM0〜M3(図10においてM3とし
て示す)と内部書込データD3が取込まれる。マスクデ
ータM3に従って書込データD3の所定のビットに対し
書込みマスクがかけられる。以降このチップイネーブル
E#およびライトイネーブルWE#が“L”にあり、制
御クロックCC1#およびCC2#がともにマスタクロ
ックKの立上がりエッジで“H”にあればSRAMライ
トモードが繰返され、かつクロックのKの立上がりエッ
ジで書込データDおよびマスクデータMが取込まれ、デ
ータの書込が行なわれる。
【0208】マスタクロックKの第9サイクルにおいて
チップイネーブルE#は“L”、ライトイネーブルWE
#、制御クロックCC1#およびCC2#を“H”に設
定することによりSRAMリードモードが設定される。
出力イネーブルG#が“L”にあればマスタクロックK
の第10サイクルおよび第11サイクルの立上がりエッ
ジにおいてSRAMリードモードにおいて読出されたデ
ータQ8およびQ9がそれぞれ確定状態となる。マスタ
クロック12の立上がりエッジよりも先に出力イネーブ
ルG#を“H”とすると、ライトイネーブルWE#が
“H”にあれば、入出力ピンDQはハイインピーダンス
状態となる。
【0209】上述のように、SRAMアレイへのアクセ
スは高速であるため、データの書込もクロックKの1サ
イクルで完了する。
【0210】またこの図10に見られるように、ディセ
レクトSRAMモードを利用することにより、リード動
作からライト動作への切換時において、読出されたデー
タ(Q2)が次のサイクルの書込データ(D3)に悪影
響を及ぼすことがなく確実なデータの書込を実行するこ
とができる。
【0211】図11はSRAMライトモード時における
データの流れを示す図である。図11において、ワード
線ドライブ回路118aが駆動され、SRAMアレイ1
09における行選択動作を実行し、コラムデコーダ12
0がまた動作しSRAMアレイ104の1つのメモリセ
ルを選択する。この選択されたSRAMアレイ104内
のメモリセルへブロック122を介してデータが書込ま
れる。
【0212】図9および図11に示すようにSRAMリ
ードモードおよびSRAMライトモードにおいては、デ
ータ転送回路およびDRAMアレイの動作と無関係にS
RAMアレイへのデータの書込みおよびSRAMアレイ
からのデータの読出しが実行されている。したがってS
RAMアレイへのアクセス時において、これと並行して
データ転送回路とDRAMアレイとの間のデータ転送を
実行することができる。図1に示すようにDRAMコン
トロール回路128とSRAMコントロール回路132
とが別々に設けられているためにこのような動作を実行
することができる。
【0213】[バッファリードトランスファ]バッファ
リードトランスファモードはリード転送バッファからS
RAMへデータを転送するモードである。このモードに
おいては、データ転送回路から16ビットのデータが同
時にSRAMアレイへ転送される。図12に示すよう
に、バッファリードトランスファモードは、マスタクロ
ックKの立上がりエッジにおいてチップイネーブルE#
および制御クロックCC2#を“L”に、ライトイネー
ブルWE#および制御クロックCC1#を“H”に設定
することにより実現される。図12においては他の動作
モードをも併せて示す。
【0214】バッファリードトランスファモードにおい
ては、そのときに与えられるSRAMアドレスAs0〜
As3を“L”に設定することによりこのデータ転送動
作が保証される。すなわちこのSRAM列アドレスビッ
トAs0〜As3を“L”に設定することにより、16
ビットの一括データ転送動作が保証される。次に図12
を参照してこのバッファリードトランスファモードの動
作を他の動作モードとともに説明する。
【0215】図12において、マスタクロックKの第1
サイクルの立上がりエッジにおいては、SRAMリード
モードが設定される。そのときに与えられたSRAMア
ドレスC1にしたがってSRAMリード動作が実行さ
れ、マスタクロックKの第2サイクルの立上がりエッジ
で出力データQ1が確定状態となる。
【0216】マスタクロックKの第2サイクルの立上が
りエッジでチップイネーブルE#が“H”に設定されて
いるため、このマスタクロックKの第2サイクルはディ
セレクトSRAMモードとなり、マスタクロックKの第
3クロックの立上がりにおいては、出力はハイインピー
ダンス状態である。このときまたマスタクロックKの第
3サイクルの立上がりエッジにおいてチップイネーブル
E#および制御クロックCC2#がともに“L”に設定
されかつライトイネーブルWE#および制御クロックC
C1#が“H”に設定される。これによりバッファリー
ドトランスファモードが設定される。このときSRAM
アドレスAs0〜As3が“L”に設定される。SRA
MアドレスAs4〜As11にしたがってSRAMアレ
イにおいて行の選択動作が行なわれる。1行には16ビ
ットのSRAMメモリセルが接続される。この接続され
た16ビットのSRAMメモリセルへリード転送バッフ
ァ140からデータが一括して転送される。
【0217】SRAMアレイはビット線プリチャージな
どの動作のためのRASプリチャージ期間を必要としな
い。リード転送バッファからデータを転送された後には
すぐにSRAMアレイへアクセスすることができる。図
12においてはマスタクロックKの第4サイクルの立上
がりエッジにおいてチップイネーブルE#が“L”、ラ
イトイネーブルWE#および制御クロックCC1#なら
びにCC2#が“H”に設定され、SRAMリードモー
ドが設定されている。それによりマスタクロックKの第
5サイクルの立上がりエッジにおいてSRAMメモリセ
ルからデータが読出される。
【0218】次いでマスタクロックKの第5サイクルの
立上がりエッジにおいてチップイネーブルE#を“H”
に設定することによりディセレクトSRAMモードが設
定され、この第5サイクルはSRAMは非選択状態とな
り、出力は所定時間経過後ハイインピーダンス状態とな
る。
【0219】第6サイクルにおいてマスタクロックKの
立上がりエッジにおいてチップイネーブルE#および制
御クロックCC2#がともに“L”に設定され、ライト
イネーブルWE#および制御クロックCC1#が“H”
に設定されバッファリードモードが設定される。これに
よりSRAMアレイにおいて16ビットのメモリセルが
選択され、選択された16ビットのSRAMメモリセル
へリード転送バッファ140からデータが転送される。
次いで、マスタクロックKの第7サイクルにおいて、チ
ップイネーブルE#およびライトイネーブルWE#を
“L”に設定し、制御クロックCC1#およびCC2#
をともに“H”に設定すると、SRAMのライトモード
が設定される。そのときに与えられているデータD5が
マスクデータM5に従ってSRAM内の選択されたメモ
リセルへ書込まれる。
【0220】マスタクロックKの第8サイクルにおいて
は、チップイネーブルE#が“L”に設定され、ライト
イネーブルWE#、および制御クロックCC1#および
CC2#がともに“H”に設定され、SRAMリードモ
ードが設定される。しかしながら出力イネーブルG#が
このとき“H”であるため装置外部においては出力ハイ
インピーダンス状態となる。
【0221】マスタクロックKの第9サイクルにおいて
再びバッファリードトランスファ動作が行なわれ、リー
ド転送バッファからSRAMアレイへのデータ転送が行
なわれる。
【0222】マスタクロックKの第10サイクルにおい
てSRAMライトモードが設定され、この第10サイク
ルにおいてSRAMアレイ内の選択されたメモリセルへ
データが書込まれる。
【0223】上述のようにバッファリードトランスファ
モードを設定することにより、キャッシュミス時におい
て、高速でSRAMアレイへキャッシュブロックを一括
して転送することができ、キャッシュミス時におけるア
クセス時間を大幅に短縮することができる。バッファリ
ード転送モードに従ってSRAMアレイにデータが転送
された後は高速でSRAMアレイへアクセスすることが
できるためである。
【0224】図13は、バッファリードトランスファモ
ード時におけるデータの流れを示す図である。バッファ
リードトランスファモードにおいては、ワード線ドライ
ブ回路118aがSRAMアレイ104における1行を
選択し、この選択された1行(16ビット)へリード転
送バッファ140から一括して16ビットのデータが伝
達される。リードデータ転送バッファ140は後に詳細
に説明するが16ビットのデータを一括して転送するこ
とができるように16個のバッファを備えている。
【0225】[バッファライトトランスファモード]バ
ッファライトトランスファモードはSRAMアレイから
データ転送回路に含まれるライトデータ転送バッファ
(テンポラリバッファを含む)へデータを転送するモー
ドである。図14にバッファライトトランスファモード
時における制御信号の状態を示す。
【0226】バッファライトトランスファモードは、マ
スタクロックKの立上がりエッジにおいてチップイネー
ブルE#、ライトイネーブルWE#および制御クロック
CC2#を“L”に設定し、かつ制御クロックCC1#
を“H”に設定することにより指定される。バッファラ
イトトランスファモードにおいてはSRAMアドレスA
s0〜As3をすべて“L”に設定する必要がある。デ
ータ転送動作を確実に行なうためである。バッファライ
トトランスファモード時においては、マスクレジスタ1
46に含まれるマスクビット(マスクデータ)がすべて
リセット状態(“0”状態)に設定される。SRAMア
レイからライト転送バッファ144に転送されたデータ
をすべてDRAMアレイへ転送する必要があるためであ
る。
【0227】図14を参照してバッファライトトランス
ファモードを含む動作について説明する。図14におい
て、マスタクロックKの第1サイクルの立上がりエッジ
においてSRAMリードモードが指定される。これによ
りSRAMアレイにおいてメモリセルの選択が行なわ
れ、選択されたメモリセルのデータがマスタクロックK
の第2サイクルの立上がりエッジで確定状態となる。
【0228】マスタクロックKの第2サイクルの立上が
りエッジでチップイネーブルE#が“H”に立上げら
れ、ディセレクトSRAMモードが指定され、SRAM
が非選択状態となり、出力はハイインピーダンス状態と
なる。マスタクロックKの第3サイクルにおいてチップ
イネーブルE#、ライトイネーブルWE#および制御ク
ロックCC2#が“L”に設定され、制御クロックCC
1#が“H”に設定されバッファライトトランスファモ
ードが指定される。バッファライトトランスファモード
においては、SRAMアドレスAs0〜As3はすべて
“L”に設定される。残りのSRAMアドレスAs4〜
As11を用いSRAMアレイにおいて1行(16ビッ
ト)が選択され、この選択された16ビットのSRAM
メモリセルのデータが同時にライト転送バッファへ転送
される(テンポラリバッファにラッチされる)。
【0229】マスタクロックKの第4サイクルにおいて
SRAMリードモードが指定され、SRAMアドレスA
s0〜As11に従ったメモリセルの選択動作が行なわ
れ、選択されたメモリセルのデータが読出される。マス
タクロックKの第5サイクルにおいて再びディセレクト
SRAMモードが指定され、マスタクロックKの第5サ
イクルはSRAMは非選択状態とされ、出力はハイイン
ピーダンス状態となる。
【0230】マスタクロックKの第7サイクルにおいて
SRAMライトモードが指定される。このとき出力イネ
ーブルG#は“H”であり、マスクデータM5(マスク
ビットM0〜M3)に従ったデータの書込がSRAMア
レイに対して実行される。
【0231】マスタクロックKの第9サイクルにおいて
バッファライトトランスファモードが指定され、SRA
Mアレイの1行が選択され、該選択された1行に接続さ
れるメモリセルのデータがライトデータ転送バッファへ
転送される。マスタクロックKの第10サイクルにおい
てSRAMライトモードが指定され、SRAMアレイへ
のデータの書込が実行される。
【0232】図15はバッファライトトランスファモー
ドにおけるデータの流れを示す図である。図15におい
て、ワード線ドライブ回路118aが駆動され、SRA
Mアレイ104において1行が選択され、この選択され
た1行に接続されるメモリセルデータがライトデータ転
送バッファへ転送される。ここでライトデータ転送バッ
ファには与えられたデータを一時的に格納するためのテ
ンポラリバッファが設けられており、実際にはテンポラ
リバッファ142においてラッチされる。このテンポラ
リバッファ142へSRAMアレイ104の転送データ
を一旦ラッチする構成とすることにより、SRAMアレ
イ104からデータを退避させ(キャッシュミス時)そ
の動作と並行してDRAMアレイからキャッシュデータ
をリードデータ転送バッファ140を介して転送する並
行動作を実行することができ、キャッシュミス時におけ
るデータの転送を高速に行なうことができ、アクセス時
間を短縮することができる。以下の説明においてもSR
AMアレイからライトデータ転送バッファへのデータ転
送はデータがテンポラリバッファに格納される状態を示
す。
【0233】[バッファリードトランスファ/SRAM
リード]バッファリードトランスファおよびSRAMリ
ード(以下、バッファリードトランスファ/SRAMリ
ードと称す)モードにおいては、リードデータ転送バッ
ファからSRAMアレイへデータが伝達され、さらにS
RAMアドレスに従ってSRAMアレイからこの転送さ
れたデータのうちの1ビット(×4ビットの場合合計4
ビット)のデータが出力される。
【0234】バッファリードトランスファ/SRAMリ
ードモードは、マスタクロックKの立上がりエッジでチ
ップイネーブルE#および制御クロックCC1#を
“L”に設定し、かつライトイネーブルWE#および制
御クロックCC2を“H”に設定することにより指定さ
れる。図16にバッファリードトランスファ/SRAM
リードモードを含む動作シーケンスにおける制御信号の
状態を示す。
【0235】図16において、マスタクロックKの第1
サイクルの立上がりエッジにおいて、SRAMリードモ
ードが指定されSRAMアレイにおけるメモリセルの選
択動作が実行され、この選択されたSRAMメモリセル
のデータが読出される。
【0236】マスタクロックKの第2サイクルの立上が
りエッジにおいてチップイネーブルE#および制御クロ
ックCC1#を“L”に設定しライトイネーブルWE#
および制御クロックCC2#を“H”に設定する。この
制御信号の状態の組合せにより、バッファリードトラン
スファ/SRAMリードモードが指定される。この動作
モード時においては、SRAMアレイにおいて1行が選
択され、この選択された1行のメモリセルへリードデー
タ転送バッファ(DTBR)から同時にデータが伝達さ
れる。このデータ伝達後、SRAMブロックアドレスA
s0〜As3に従ってメモリセル(列)の選択動作が実
行され、この選択されたメモリセルへ伝達されたデータ
が読出される。
【0237】マスタクロックKの第3サイクルにおいて
も再びバッファリードトランスファ/SRAMリードモ
ードが指定され、リードデータ転送バッファ(DTB
R)からSRAMアレイへのデータの転送およびこの転
送されたデータ(16ビット)からの1ビットの選択が
行なわれる。ここで、リードバッファトランスファ/S
RAMリードモードがマスタクロックKの連続するサイ
クルで実行されるのは、後に説明するDRAMのページ
モードを利用してDRAMアレイからリードデータ転送
バッファへのデータ転送を各クロックサイクルごとに行
なうことができるためである。このDRAMのページモ
ードの実現は、DRAMアレイ部の駆動を行なうための
制御回路部分と、SRAMアレイに関連する動作を駆動
するための制御部分とを独立に設けたため可能となる。
【0238】マスタクロックKの第5サイクルにおいて
ディセレクトSRAMモードが指定され、この第5サイ
クルにおいてSRAMは非選択状態となり、出力ハイイ
ンピーダンス状態となる。
【0239】マスタクロックのKの第6サイクルにおい
てSRAMリードモードが指定され、マスタクロックK
の第7および第8サイクルそれぞれにおいてバッファリ
ードトランスファ/SRAMリードモードが連続して行
なわれ、マスタクロックKの第9サイクルにおいてSR
AMリードモードが指定される。SRAMリードモード
およびバッファリードトランスファ/SRAMリードモ
ードを連続して実行できるのは、後に詳細に説明する
が、キャッシュヒット時においてSRAMリードモード
が実行され、キャッシュミス時においてDRAMアレイ
においてセンスアンプのラッチ機能を利用し、DRAM
アレイにおいては1行のメモリセルのデータがラッチ状
態とされているためである。外部装置であるたとえばC
PUが要求するデータがSRAMアレイに存在しないも
のの、DRAMアレイにおいてセンスアンプがラッチし
ている場合にはこのDRAMセンスアンプがラッチして
いるデータをリードデータ転送バッファへ転送し、次い
でこのリードデータ転送バッファからSRAMアレイに
転送しデータを読出す動作を行なうことにより実現され
る。このような動作モードを実現するための構成につい
ては後に詳細に説明する。
【0240】図17はバッファリードトランスファ/S
RAMリードモード時におけるデータの流れを示す図で
ある。図17において、ワード線ドライブ回路118a
によりSRAMアレイ104における1行が選択され
る。この選択された1行に対しリードデータ転送バッフ
ァ(DTBR)140からデータが同時に伝達される。
次いでコラムデコーダ120からの列選択信号にしたが
って、SRAMアレイ104おけるメモリセルが選択さ
れ、この選択されたメモリセルのデータがセンスアンプ
/IOコントロールブロック122を介して出力され
る。
【0241】[バッファライトトランスファ/SRAM
ライト]バッファライトトランスファおよびSRAMラ
イト(以下、バッファライトトランスファ/SRAMラ
イトと称す)モードには、SRAMアレイへデータが書
込まれるとともに、このデータ書込みを受けたメモリセ
ルを含む行のデータがライトデータ転送バッファ(テン
ポラリバッファ)(DTBW)へ転送される。この転送
動作はマスタクロックKの1クロックサイクルで完了す
る。バッファライトトランスファ/SRAMライトモー
ド時においては、マスクレジスタにおけるマスクビット
はすべてリセット状態とされ、ライトデータ転送バッフ
ァ(DTBW)からすべてのデータがDRAMアレイへ
転送される。
【0242】バッファライトトランスファ/SRAMラ
イトモードには、マスタクロックKの立上がりエッジで
チップイネーブルE#、ライトイネーブルWE#、およ
び制御クロックCC1#をすべて“L”に設定し、制御
クロックCC2#を“H”に設定する。これによりSR
AMアレイへのデータの書込およびSRAMアレイから
ライトデータ転送バッファへのデータ転送が実行され
る。このバッファライトトランスファ/SRAMライト
モードを含む動作における外部信号の状態を図18に示
す。
【0243】図18において、マスタクロックKの第1
サイクルは、チップイネーブルE#が“H”であり、S
RAMは非選択状態となる(ディセレクトSRAMモー
ド)。マスタクロックKの第2サイクルにおいてチップ
イネーブルE#、ライトイネーブルWE#および制御ク
ロックCC1#が“L”に設定され、かつ制御クロック
CC2#が“H”に設定される。この信号の状態によ
り、バッファライトトランスファ/SRAMライトモー
ドが指定される。このモードにおいては、そのときに与
えられているSRAMアドレスAs0〜As11がすべ
て取込まれ、SRAMアレイにおける行および列の選択
が実行され、選択されたSRAMメモリセルへ外部から
のデータが書込まれる。またこのときこの書込み完了後
または並行してSRAMアレイにおいて選択された1行
に接続されるメモリセルのデータがライトデータ転送バ
ッファ(DTBW)(より正確にはテンポラリバッフ
ァ)へ転送される。マスタクロックKの第3サイクルに
おいても同様バッファライトトランスファ/SRAMラ
イトモードが実行される。
【0244】マスタクロックKの第4サイクルにおいて
SRAMリードモードが指定されるものの、出力イネー
ブルG#が“H”であり、出力はハイインピーダンス状
態とされる。
【0245】マスタクロックKの第5サイクルにおいて
SRAMリードモードが指定され、SRAMアレイに対
するデータの読出が行なわれる。出力イネーブルG#が
“L”であり、このサイクルで読出されたデータQ3が
出力される。
【0246】マスタクロックKの第7サイクルにおいて
出力イネーブルG#を“H”とし、出力をハイインピー
ダンス状態とする。それにより次に行なわれるデータ書
込動作に対しマスタクロックKの第6サイクルにおいて
読出されたデータが悪影響を及ぼすのを防止する。
【0247】マスタクロックKの第8サイクルないし第
10サイクルにおいてチップイネーブルE#、ライトイ
ネーブルWE#および制御クロックCC1#が“L”で
あり、制御クロックCC2が“H”に設定され、このサ
イクルにおいてバッファライトトランスファ/SRAM
ライトモードに従った動作が実行される。このバッファ
ライトトランスファ/SRAMライトモードの動作を実
行することにより、キャッシュヒット時におけるライト
スルー動作(SRAMアレイに書込まれたデータをその
ままDRAMアレイへ転送する)が実現される。
【0248】図19は、バッファライトトランスファ/
SRAMライトモード動作時におけるデータの流れを示
す図である。図19において、ワード線ドライブ回路1
18aによりSRAMアレイ104における1行が選択
される。コラムデコーダ120によりSRAMアレイ1
04における1列が選択される。この選択された列によ
りSA+IOコントロールブロック122を介して書込
データが伝達される。この書込データの転送後SRAM
アレイ104においてワード線ドライブ回路118aに
より選択された1行のメモリセルがライトデータ転送バ
ッファ(DTBW)144へ転送される。正確にはテン
ポラリバッファ142に転送される。
【0249】[バッファリード]バッファリードモード
時においては、リードデータ転送バッファから直接デー
タが出力される。SRAMアレイに対するデータの転送
によるその内容の書換えは行なわれない。このバッファ
リードモードを実行することにより、SRAMアレイに
格納されたキャッシュデータに影響を及ぼすことなくデ
ータを読出すことができる。
【0250】バッファリードモードはマスタクロックK
の立上がりエッジにおいてチップイネーブルE#、制御
クロックCC1#およびCC2#を“L”に設定し、ラ
イトイネーブルWE#を“H”に設定する。バッファリ
ードモードにおいては、リードデータ転送バッファ(D
TBR)からデータ入出力ピンDQへデータが伝達され
る。このバッファリードモードにおいては、SRAMの
行選択用アドレスAs4−As11はすべて“L”に設
定される。バッファリードモード動作を保証し、SRA
Mアレイのデータが変更しないことを確実にするためで
ある。SRAMアドレスAs0〜As3がこのリードデ
ータ転送バッファ(DTBR)における1つのバッファ
を選択するために利用される。バッファリードモード動
作を含む動作シーケンスの一例を図20に示す。
【0251】図20において、マスタクロックKの第1
サイクルにおいてSRAMリードモードが指定され、S
RAMアレイからデータが読出される。次いでマスタク
ロックKの第2サイクルにおいてチップイネーブルE
#、制御クロックCC1#およびCC2#が“L”に設
定され、ライトイネーブルWE#が“H”に設定され、
バッファリードモードが指定される。このバッファリー
ドモード時において、リードデータ転送バッファ(DT
BR)におけるデータがSRAMアレイを介して(SR
AMアレイは非選択状態)データ入出力ピンDQ0〜D
Q3へ伝達される。リードデータ転送バッファ(DTB
R)におけるバッファの選択のためにはSRAMブロッ
クアドレスAs0〜As3が利用される。
【0252】このバッファリードサイクルはマスタクロ
ックKの1サイクルで完了する。マスタクロックKの第
3サイクルおよび第4サイクルにおいてSRAMリード
モードが指定され、SRAMアレイからデータが読出さ
れる。
【0253】マスタクロックKの第10サイクルではS
RAMリードモードが指定されるものの、出力イネーブ
ルG#が“H”であり、出力はハイインピーダンス状態
である。マスタクロックKの第11ないし第13サイク
ルにおいてバッファライトトランスファ/SRAMライ
トモード動作が実行される。
【0254】バッファリードモードにより、高速でCR
T表示装置上にグラフィックデータを表示することがで
きる。一方、SRAMリードモードにおいてCPUがS
RAMアレイから必要なデータを読出し、データの処理
を行なった後、バッファライトモードとDRAMライト
トランスファモード動作によりこの処理後のデータをD
RAMアレイへ書込む。この動作によれば、CDRAM
をグラフィック分野におけるビデオメモリとして効率的
に利用することができる。
【0255】図21はバッファリードモード時における
データの流れを示す図である。図21において、このバ
ッファリードモード動作時においてワード線ドライブ回
路118aは動作しない。SRAMアレイ104は非選
択状態のプリチャージ状態を維持する。リードデータ転
送バッファ140からのデータはSRAMアレイ104
を通過する。SRAMアレイ104における列をコラム
デコーダ120およびSA+IOコントロールブロック
122により選択しデータ入出力ピンDQへデータを伝
達する。この構成においてもSRAMアレイ104はプ
リチャージ状態または非選択状態であるため(ビット線
電位は転送データにより変化するものの)、リードデー
タ転送バッファ140から転送されたデータはSRAM
アレイ104の格納するデータに何ら影響を及ぼさな
い。
【0256】[バッファライト]バッファライトモード
は外部から与えられる書込データをSRAMメモリセル
へ書込むことなくライトデータ転送バッファ(DTB
W)へ書込む動作モードである。バッファライトモード
のためには、チップイネーブルE#、ライトイネーブル
WE#、制御クロックCC1#およびCC2#をすべて
“L”に設定する。この制御信号の状態においては、S
RAMアレイにおける行選択動作は実行されない。バッ
ファライトモード動作を保証するために、SRAMアド
レスAs4〜As11をすべて“L”にすることが要求
される。バッファライトモード動作を含む一連の動作シ
ーケンスにおける制御信号の状態を図22に示す。
【0257】図22において、マスタクロックKの第1
サイクルの立上がりエッジにおいては、チップイネーブ
ルE#が“H”でありSRAMは非選択状態となる(デ
ィセレクトSRAMモード)。マスタクロックKの第2
サイクルの立上がりエッジでチップイネーブルE#、ラ
イトイネーブルWE#および制御クロックCC1#およ
びCC2#がすべて“L”に設定され、バッファライト
モードが指定される。この状態においては、SRAMア
レイは駆動されず、外部から与えられたデータ(D1)
がライトデータ転送バッファ(DTBW)へ書込まれ
る。アドレスAs4−As11は“L”に設定される。
SRAMブロックアドレスAs0〜As3にしたがって
ライトデータ転送バッファ(DTBW)の選択が行なわ
れ、選択されたライトデータ転送バッファ(DTBW)
へのデータの書込が行なわれる。バッファライトモード
が指定された場合、そのときの外部マスクデータM0〜
M3に従ってマスクレジスタにおけるマスクデータが修
正される。マスクデータM0〜M3が書込を示す“0”
であればマスクレジスタの対応のビットがマスク解除を
示すリセット状態とされる。データ書込を受ける転送バ
ッファに対応するマスクレジスタのマスクビットのみが
リセット状態とされる。
【0258】マスタクロックKの第3サイクルおよび第
4サイクルにおいてSRAMリードモードが指定され、
SRAMアレイからデータの読出が実行される。マスタ
クロックKの第5サイクルにおいてチップイネーブルE
#が“H”に設定され、ディセレクトSRAMモードが
指定される。
【0259】マスタクロックKの第6サイクルないし第
11サイクルにおいて、チップイネーブルE#、ライト
イネーブルWE#、および制御クロックCC1#および
CC2#がすべて“L”に設定され、バッファライトモ
ードが指定される。これにより各クロックサイクルにお
いてライトデータ転送バッファ(DTBW)へのデータ
の書込が実行される。
【0260】このバッファライトモード動作を実行する
ことにより、SRAMアレイにおいてはメモリセル選択
が行なわれていないため、SRAMアレイにおける格納
データに影響を及ぼすことなくライトデータ転送バッフ
ァ(DTBW)へデータを書込むことができる。この後
ライトデータ転送バッファ(DTBW)からDRAMア
レイへデータを転送することにより、SRAMアレイに
格納されたデータ(キャッシュデータ)に対し影響を及
ぼすことなくDRAMアレイへデータを書込むことがで
きる。すなわちグラフィックデータの書込を高速で実行
することが可能となる。
【0261】図23はバッファライトモード時における
データの流れを示す図である。バッファライトモード時
においては、ワード線ドライブ回路118aが駆動され
ない。コラムデコーダ120によりテンポラリバッファ
142における対応のバッファが選択され、該選択され
たバッファへデータが書込まれる。次に、DRAMアレ
イ部を駆動する部分の動作について説明する。
【0262】[DRAM系]図24はDRAMアレイに
関連する動作モードおよび各動作モードを実現するため
の制御信号の状態を一欄にして示す図である。図24に
示すように、DRAMアレイ部に関連する動作には、D
RAM部へのクロックの伝達を禁止し、DRAMアレイ
の動作サイクルを実効的に長くするためのDRAMパワ
ーダウンモード、DRAMの動作を禁止するDRAM
NOPモード、DRAMアレイを駆動するDRAMアク
ティベートモード、DRAMアレイからリードデータ転
送バッファへデータを転送するDRAMリードトランス
ファモード、DRAMアレイへライトデータ転送バッフ
ァからデータを転送するDRAMライトトランスファモ
ード、DRAMをプリチャージ状態にするためのDRA
Mプリチャージモード、およびDRAMアレイのオート
リフレッシュを実行するためのDRAMオートリフレッ
シュモードを含む。このDRAMアレイを駆動するため
の部分はさらに、CBRAMの特殊モード、およびデー
タ入出力ピンの配置などを決定するコマンドデータをコ
マンドレジスタ(図1には示さず)に設定するためのコ
マンドレジスタセットモードを含む。以下各動作モード
について説明する。
【0263】[DRAMパワーダウン]DRAMパワー
ダウンモードにおいては、DRAM部へはマスタクロッ
クが与えられない。DRAMの動作速度はSRAMの動
作速度よりも遅い。DRAMアレイにおける行選択およ
びアクセスには数クロックサイクル必要とする。データ
転送モードにおいても同様である。各動作においては、
マスタクロックKにしたがって動作の持続期間および制
御信号発生タイミング等が決定される。したがってこの
DRAMパワーダウンモードにおいてマスタクロックが
DRAMコントロール回路(図1の参照符号128)へ
与えられない場合には、その前のクロックサイクルにお
ける状態を維持する。
【0264】図25に示すように、DRAMパワーダウ
ンモードは、マスタクロックKの立上がりエッジにおい
てDRAMクロックマスクCMdを“H”に設定する。
次のサイクルからDRAMはパワーダウンモードとな
る。図25においては、マスタクロックKの第2サイク
ルのクロックの立上がりエッジでDRAMクロックマス
クCMdを“H”に設定することにより、マスタクロッ
クKの第3クロックサイクル以降DRAMパワーダウン
モードになる状態が示される。DRAMの動作を中断さ
せることにより消費電力の低減を図る。
【0265】[DRAM NOP]DRAM NOPモ
ードは、DRAMの新しい動作を禁止するモードであ
る。DRAM部分は前のサイクルのプリチャージ状態ま
たは活性状態を維持する。活性状態のときには、内部ク
ロックに従って動作は進行する。
【0266】図26に示すように、DRAM NOPモ
ードはマスタクロックKの立上がりエッジにおいてDR
AMクロックマスクCMdを“L”に設定し、次のサイ
クルにおいてマスタクロックKの立上がりエッジでロウ
アドレスストローブRAS#およびコラムアドレススト
ローブCAS#をともに“H”に立上げる。ロウアドレ
スストローブRAS#およびコラムアドレスストローブ
CAS#がともに“H”であり、DRAM部分は非選択
状態すなわちスタンバイのプリチャージ状態を維持する
(前のサイクルでプリチャージ状態が設定されたと
き)。
【0267】このDRAMアレイに関連する動作におい
ても、図24に一欄にして示すようにSRAMアレイの
動作に関連する制御信号の状態は任意である。したがっ
てDRAMアレイの動作と独立にSRAMアレイにおけ
る動作を実行することができる。以下のDRAMアレイ
に関連する動作の説明においても同様である。またDR
AMアレイクロックマスクCMdは“L”のとき次のク
ロックサイクルにおけるマスタクロックKの伝達を可能
とする。DRAMクロックマスクCMdが“H”であれ
ば次のクロックサイクルにおけるマスタクロックKのD
RAMコントロール回路への伝達が禁止される。DRA
M NOPモードが指定された場合、DRAMは、前の
サイクルでプリチャージ状態が指定された場合にはプリ
チャージ状態を維持し、活性状態とされた場合にはその
活性状態を維持する。DRAMNOPはDRAM部分が
新しい動作モードに入らないことを保証する。
【0268】[DRAMアクティベート]DRAMアク
ティベートモードにおいては、DRAMアレイが活性化
される。DRAMアクティベートモードの指定には、前
のクロックサイクルにおいてDRAMクロックマスクC
Mdが“L”のとき、次のクロックサイクルにおけるマ
スタクロックKの立上がりエッジでロウアドレスストロ
ーブRAS#を“L”に設定し、コラムアドレスストロ
ーブCAS#を“H”およびデータ転送指示DTD#を
“H”に設定する。この状態においては、DRAMアド
レスAdがDRAMアレイにおける行指定用のロウアド
レスとして取込まれ、行選択動作およびセンスアンプに
よるメモリセルデータの検知、増幅およびラッチが実行
される。
【0269】[DRAMプリチャージ]DRAMプリチ
ャージモードは、DRAMをスタンバイ状態すなわちプ
リチャージ状態に設定する。このプリチャージモードを
実行することによりDRAMアクティベートモードを終
了させることができる。DRAMプリチャージモード
は、マスタクロックKの立上がりエッジにおいてDRA
MマスククロックCMdを“L”とし、次のクロックサ
イクルにおけるマスタクロックKの立上がりエッジにお
いてロウアドレスストローブRAS#およびデータ転送
指示DTD#をともに“L”に設定しかつコラムアドレ
スストローブCAS#を“H”に設定することにより指
定される。このDRAMプリチャージモードが指定され
るとDRAMはプリチャージ状態に復帰する。すなわち
DRAMアレイにおいて活性状態の行(選択行)が非選
択状態とされ次の活性サイクルを待つ状態となる。DR
AMアレイにおいて異なる行を選択する場合にはDRA
Mアクティベートモードを一旦DRAMプリチャージサ
イクルで終了させた後に新たにDRAMアクティベート
モードを実行することが必要とされる。
【0270】[DRAMリードトランスファ]DRAM
リードトランスファモードは、リードデータ転送バッフ
ァ(DTBR)へDRAMアレイからデータを転送する
モードである。DRAMアレイからリードデータ転送バ
ッファ(DTBR)へのデータ転送とリードデータ転送
バッファからSRAMアレイおよびデータ入出力回路へ
のデータ転送は別々の制御系により実行される。
【0271】DRAMリードトランスファモードのため
には、DRAMアクティベートモード指定中において、
マスタクロックKの立上がりエッジでロウアドレススト
ローブRAS#を“L”に設定し、データ転送指示DT
D#を“H”に設定し、コラムアドレスストローブCA
S#を“L”に設定する。このときDRAMアドレス入
力Ad4〜Ad11を列アドレスとして図1に示すコラ
ムブロックデコーダ112が動作し、DRAMアレイに
おいて選択された行に接続されるメモリセルのうち対応
の列ブロック(データブロック)が選択され、この選択
されたデータブロックに含まれるメモリセルデータがリ
ードデータ転送バッファ(DTBR)へ転送される。
【0272】この転送動作を保証するために、アドレス
Ad0〜Ad3は“L”に設定することが要求される。
DRAMリードトランスファモード設定時においては、
所定期間中他の動作はすべて禁止される。DRAMリー
ドトランスファモードが指定されてから所定のクロック
期間が経過した後リード転送バッファ(DTBR)のデ
ータが確定状態となる。このDRAMリード転送モード
が指定されてからリードデータ転送バッファ(DTB
R)内のデータが新しいデータにより確定状態となるま
でに要求される時間は「レイテンシ」と呼ばれ、後に説
明するコマンドレジスタに設定されたコマンドデータに
より決定される。
【0273】リードデータ転送バッファ(DTBR)は
ラッチ機能を備えており、前のサイクルのデータを保持
している。このレイテンシを設定しかつデータ転送時間
をマスタクロックKにより決定することにより、確実に
リードデータ転送バッファ(DTBR)の内容を新しい
データに書換えかつ正確なデータの転送/読出ができ
る。このリードデータ転送バッファ(DTBR)のデー
タの変更時のアクセス動作を禁止することにより誤った
データがリードデータ転送バッファ(DTBR)に格納
されるまたはそこから読出されるのを防止する。
【0274】図27はDRAMプリチャージモード、D
RAMアクティベートモードおよびDRAMリードトラ
ンスファモード指定時における外部制御信号の状態およ
びリードデータ転送バッファの保持データの状態を示す
図である。以下、図27を参照してDRAMの動作シー
ケンスについて説明する。
【0275】図27において、マスタクロックKの第2
サイクルの立上がりエッジでDRAMクロックマスクC
Mdが“L”となり、マスタクロックKのDRAMコン
トロール回路(図1の参照番号128)への伝達が許可
される。
【0276】マスタクロックKの第3サイクルにおける
立上がりエッジにおいてロウアドレスストローブRAS
#およびデータ転送指示DTD#はともに“L”に設定
されかつコラムアドレスストローブCAS#が“H”と
される。DRAMプリチャージモードが指定される。
【0277】RASプリチャージ時間tRP(DRAM
部分の各信号線をプリチャージするのに最小限必要とさ
れる時間)が経過した後、マスタクロックKの第7サイ
クルにおいてロウアドレスストローブRAS#が“L”
に設定され、コラムアドレスストローブCAS#および
DTD#がともに“H”に設定され、DRAMアクティ
ベートモードが指定される。ここで、前のサイクル(第
6サイクル)においてDRAMクロックマスクCMdは
“L”に立下がっている。以下の説明において、動作モ
ード指定時における前のサイクルではすべてDRAMク
ロックマスクCMdは“L”であるため、とくに必要な
場合を除いて説明しない。
【0278】DRAMアクティベートモードが指定され
ると、そのときに与えられていたDRAMアドレスAd
0〜Ad11がDRAMアレイにおける行指定用ロウア
ドレスとして取込まれ行選択動作が実行され、選択され
たメモリセルのデータがセンスアンプにより検知増幅さ
れてラッチされる。
【0279】RAS−CAS遅延時間tRCDが経過し
た後、マスタクロックKの第10サイクルにおいて、ロ
ウアドレスストローブRAS#およびデータ転送指示D
TD#がともに“H”に設定され、コラムアドレススト
ローブCAS#が“L”に設定される。これによりDR
AMリードトランスファモードが指定される。DRAM
アクティベートモードにより選択された行に接続される
メモリセルのうち、そのときに与えられていたDRAM
アドレスAd4〜Ad11にしたがってメモリセルブロ
ックが選択され、所定の時間経過後(図27において2
クロックのレイテンシ)リードデータ転送バッファ(D
TBR)のデータが新しいデータに変更される。
【0280】DRAMリードトランスファモードが指定
されたとき、レイテンシがnクロックサイクルならば、
DRAMリードトランスファ開始サイクルから第(n−
1)番目のクロックサイクルにおける新たな動作モード
の指定は禁止される。DRAMアレイからリードデータ
転送バッファ(DTBR)へのデータ転送時において
は、リードデータ転送バッファはロックアウト状態とな
る。この期間中バッファリード動作(すなわちこのリー
ドデータ転送バッファ(DTBR)からデータを読出す
動作)はすべて禁止される。リードデータ転送バッファ
(DTBR)のデータが不安定なためである。
【0281】レイテンシが決定するクロックサイクルが
経過すると、新たな動作モードを指定することが可能と
なる。マスタクロックKの第12サイクルにおいて、ロ
ウアドレスストローブRAS#およびデータ転送指示D
TD#がともに“L”になり、コラムアドレスストロー
ブCAS#が“H”となり、DRAMプリチャージモー
ドが指定される。これによりDRAMアレイはプリチャ
ージ状態に復帰し、次のアクセスに備える。
【0282】図28はDRAMリードトランスファモー
ドにおけるデータの流れを示す図である。図28に示す
ように、DRAMリードトランスファモードにおいて
は、DRAMアレイ102において選択された行のうち
所定数のメモリセルのブロックを選択し、この選択され
たメモリセルブロックのデータをリードデータ転送バッ
ファ140へ伝達する。ここで、DRAMリード転送モ
ード動作を保証するために、DRAMアドレスAd0〜
Ad3はすべて“L”に設定される。このDRAMアレ
イ部の動作において、DTBRロックアウト期間を除い
てSRAMアレイに関連する動作は任意に実行すること
ができる。したがって、DRAMアレイからのリードデ
ータ転送バッファ(DTBR)へのデータ転送と並行し
てSRAMアレイへアクセスしてデータの書込または読
出を行なうこともでき、またライトデータ転送バッファ
(DTBW)へのデータの書込も実行することができ
る。リードデータ転送バッファ(DTBR)へのデータ
転送に影響を及ばなければよい。
【0283】[DRAMライトトランスファ]DRAM
ライトトランスファモード時においては、ライトデータ
転送バッファ(DTBW)に保持されているデータがマ
スクレジスタに保持されているマスクデータにしたがっ
てDRAMアレイにおける選択されたメモリセルブロッ
クへ書込まれる。図29に示すように、DRAMアクテ
ィベートサイクル実行後の所定時間経過後(RAS−C
AS遅延時間tRCD経過後)のマスタクロックKの立
上がりエッジにおいてロウアドレスストローブRAS#
を“H”に設定しかつコラムアドレスストローブCAS
#およびデータ転送指示DTD#をともに“L”に設定
する。それによりDRAMライトトランスファモードが
指定される。そのときに与えられていたDRAMアドレ
スAd4〜Ad11が列ブロック(メモリセルブロッ
ク)選択用アドレスColとして取込まれ、メモリセル
のブロックの選択動作が行なわれる。この選択されたメ
モリセルのブロックに対しライトデータ転送バッファ
(DTBW)からデータが同時に伝達される。DRAM
ライトトランスファモードはその動作を保証するため
に、DRAMアドレスAd0〜Ad3を“L”に設定す
ることが要求される。DRAMライトトランスファモー
ドが指定された最初の1クロックサイクル(図29の第
10クロックサイクル)においてはDRAMアレイに対
する新たな動作はすべて禁止される。
【0284】DRAMライトトランスファモードが指定
された最初のサイクルに続く次のサイクルにおいては、
マスクレジスタのマスクデータはすべてセット状態(デ
ータ転送禁止)に設定される。次のデータの誤重複書込
を禁止するためである。
【0285】図29において、RASサイクル期間tR
ASが経過した後、マスタクロックKの第12サイクル
においてロウアドレスストローブRAS#およびデータ
転送指示DTD#がともに“L”に設定され、コラムア
ドレスストローブCAS#が“H”に設定されDRAM
プリチャージモードが指定される。ここで、DRAMラ
イトトランスファモードが指定された最初の1クロック
サイクルにおいてはライトデータ転送バッファ(DTB
W)はロックアウト状態とされる。すなわちライトデー
タ転送バッファに対するアクセスはこのサイクル中すべ
て禁止される。SRAMアレイに関連する動作は自由に
設定し実行することができる。
【0286】図30はDRAMライトトランスファモー
ド時におけるデータの流れを示す図である。図30にお
いて、ライトデータ転送バッファ144に格納されたデ
ータがマスクレジスタ146に設定されているマスクデ
ータにしたがってDRAMアレイ102へ転送される。
DRAMアレイ102においては、すでに行が選択され
ており、DRAMライトトランスファモード時において
この選択された行における複数のメモリセルのブロック
が選択される。この選択された複数のメモリセルのブロ
ックへライトデータ転送バッファ144からデータが転
送される。図30から明らかなように、SRAMアレイ
104へはこの期間アクセスすることができ、またリー
ドデータ転送バッファ140へも外部からアクセスする
ことができる。
【0287】次にDRAM部の具体的構造について説明
する。図31は図1に示すDRAMコントロール回路と
マスク回路の構成の一例を示す図である。図31におい
て、Kバッファ124は、外部クロックKを受け内部マ
スタクロックKiを発生する。
【0288】マスク回路126は、DRAMクロックマ
スクCMdをKバッファ124からの内部クロックKi
を1クロック間遅延させるシフトレジスタ202と、こ
のシフトレジスタ202からの遅延クロックマスクCM
dRにしたがって内部マスタクロックKiを通過させる
ゲート回路204を含む。図31においては、ゲート回
路204は遅延クロックマスクCMdRが“H”のとき
に内部マスタクロックKiの伝達を禁止するpチャネル
MOS(絶縁ゲート型電界効果)トランジスタにより示
される。あるサイクルにおいて、クロックマスクCMd
が“H”の状態に設定された場合には、次のサイクルに
おいて内部マスタクロックKiの伝達が禁止されるた
め、DRAMマスタクロックDKの発生が停止される。
【0289】DRAMコントロール回路128は、DR
AMマスタクロックDKの立上がりエッジでロウアドレ
スストローブRAS#を取込み内部ロウアドレスストロ
ーブRAS#を発生するRASバッファ206と、DR
AMマスタクロックDKの立上がりエッジでコラムアド
レスストローブCAS#をラッチし内部コラムアドレス
ストローブCAS#を発生するCASバッファ208
と、DRAMマスタクロックDKに応答してこの立上が
りエッジでデータ転送指示DTD#を取込み内部転送指
示DTDを発生するDTDバッファ210と、DRAM
マスタクロックDKの立上がりエッジで内部制御信号R
AS、CASおよびDTDを取込みその信号の状態によ
り指定されたモードを判別するとともに、判別された動
作モードにしたがって必要な制御信号を発生するDRA
M制御信号発生回路212を含む。
【0290】DRAM制御信号発生回路212はまたD
RAMマスタクロックDKにしたがってデータ転送時に
必要とされるレイテンシの期間の監視などを実行する。
DRAM制御信号発生回路212は、DRAMアレイ部
の駆動およびデータ転送回路(リードデータ転送バッフ
ァおよびライトデータ転送バッファ)とDRAMアレイ
との間のデータ転送動作に必要とされる各制御信号を発
生する。図31においては、転送系回路の動作を制御す
るための転送制御信号φDTと、信号RASに関連する
回路(DRAMアレイにおける行選択動作等)の動作を
制御するためのRAS系制御信号φRAとCAS系の動
作(列選択動作等)に関連する回路部分の動作を制御す
るための制御信号φCAを代表的に示す。
【0291】アドレスバッファ108は、DRAMマス
タクロックDKとRAS系制御信号φRAに応答して外
部DRAMアドレスAdを取込みDRAMロウアドレス
Adrを発生するロウバッファ214と、DRAMマス
タクロックDKとCAS系制御信号φCAとに応答して
DRAMアドレスAdをラッチしDRAM列アドレスA
dcを発生するコラムバッファ216を含む。ロウアド
レスAdrは図1に示すロウデコーダ110へ与えら
れ、コラムバッファ216からの列アドレスのうち上位
の所定のビットが図1に示すコラムブロックデコーダ1
12へ与えられる。また動作モードに応じては、後に説
明するが、コマンドレジスタへのコマンドデータとして
のこの列アドレスAdcまたはAdrが利用される。列
アドレスAdcはまたデータ転送モードの種類(これも
後に説明する)を指定するために利用される。
【0292】上述のようにこのDRAMコントロール回
路128はDRAMアレイの動作とDRAMアレイとデ
ータ転送回路との間のデータ転送動作のみを制御する。
SRAMアレイ部分の動作とは独立である。これによ
り、上述のように、SRAMコントロール回路132へ
与えられる制御信号の状態と無関係に、DRAMアレイ
の駆動およびDRAMアレイとデータ転送回路との間の
データ転送を実行することができる。
【0293】[チップレイアウト]図32はCDRAM
のアレイの具体的レイアウトを示す図である。図32に
おいて、CDRAM100は、矩形状のチップに配置さ
れる。CDRAM100は、各々が4Mビットの記憶容
量を備える4つのDRAMメモリマットDM1、DM
2、DM3、およびDM4と、チップ中央部にDRAM
メモリマットそれぞれに対応して配置され、各々が4K
ビットの記憶容量を備えるSRAMメモリマットSM
1、SM2、SM3、およびSM4と、DRAMメモリ
マットAM1〜DM4とSRAMメモリマットSM1〜
SM4のそれぞれの間に配置されるデータ転送回路DT
B1、DTB2、DTB3、およびDTB4を含む。
【0294】DRAMメモリマットDM1〜DM4の各
々は、図32においては、4×16の64個のメモリブ
ロックMBAに分割された状態が示される。メモリブロ
ックMBAは256行256列に配置されたメモリセル
を備える。DRAMメモリマットDM1〜DM4それぞ
れは、図示された行ブロックRBすべてを横切るように
配置される16対のグローバルIO線対を含む。図32
において、それぞれが4対のグローバルIO線対を含む
大グローバルIO線対BGIOを示す。一本のグローバ
ルIO線に対しDRAMアレイの64列が対応する。こ
の64列のうちの1列が1つのグローバルIO線対に接
続される。1つのDRAMメモリマットにおいて16列
が同時に選択される。メモリブロックMBAにおいては
同時に4列が選択される。
【0295】同時に選択された4列をグローバルIO線
対に接続するために4対のローカルIO線対が設けられ
る。ローカルIO線対は対応のメモリブロックMBAに
おいてのみ利用される。DRAMメモリマットDM1〜
DM4それぞれにおいては、選択された行(ワード線)
を含むメモリブロックのみが活性化され、残りのメモリ
ブロックはプリチャージ状態を維持する。この部分活性
化方式(ブロック分割方式)で駆動することにより消費
電力の低減を図る。
【0296】この選択されたDRAM行に接続されるメ
モリセルのうち、16列のメモリセルが選択され、この
選択された16ビットのメモリセルのデータがローカル
IO線対へ伝達され、続いてグローバルIO線対へ伝達
される。図32においてLIO4分割として示すのは、
この分割ブロックにおいて4対のローカルIO線対LI
Oが設けられており、対応のブロックに設けられたグロ
ーバルIO線対BGIO(4対のグローバルIO線対)
にそれぞれ接続される構成を示す。
【0297】データ転送回路DTD1〜DTD4はそれ
ぞれグローバルIO線対に対応して16個設けられる。
SRAMメモリマットSM1〜SM4のそれぞれは25
6行16列に配置されたスタティック型メモリセルを備
える。データ転送時においてはこのSRAMメモリマッ
トSM1〜SM4それぞれにおいて1行が選択され、こ
の1行に接続される16ビットのスタティック型メモリ
セルとデータ転送回路との間でのデータ転送が実行され
る。
【0298】CDRAM100の短辺方向に沿って隣接
するメモリマットの間にDRAMロウデコーダおよびロ
ウ系制御回路が配置される。DRAMメモリマットDM
1およびDM3の間にDRAMロウデコーダ/ロウ系制
御回路RDC1が設けられ、DRAMメモリマットDM
2およびDM4の間にロウデコーダ/ロウ系制御回路R
DC2が設けられる。DRAMロウデコーダ/ロウ系制
御回路は、対応のDRAMメモリマットにおいて、行の
選択動作を行なうとともに、この選択されたメモリセル
のデータの検知増幅を行なうためのセンスアンプの駆
動、およびビット線のプリチャージなどの動作を実行す
る。
【0299】CDRAM100の中央部にSRAM制御
回路および一部のDRAM制御回路が配置される。この
一部のDRAM制御回路としてはDRAMメモリマット
における列を選択するためのコラムブロックデコーダお
よびその列選択動作を制御する回路および各種周辺回路
を含む。SRAM制御回路はSRAMロウデコーダ、S
RAMコラムデコーダ、および図1に示すSRAMコン
トロール回路を含む。
【0300】CDRMの中央部において入出力回路IO
1およびIO2が設けられる。入出力回路IO1はDR
AMメモリマットDM1およびDM2とSRAMメモリ
マットSM1およびSM2のデータの入出力を行なうた
めの回路であり、入出力データDQ0およびDQ1の入
出力をする。入出力回路IO2はDRAMメモリマット
DM3およびDM4とSRAMメモリマットSM3およ
びSM4に対する入出力データDQ2およびDQ3の入
出力を行なう。
【0301】CDRAM100のチップ中央部において
データの入出力を行なうことにより、データの入出力を
行なうための信号線の配線が短くなり、高速でデータの
入出力を行なうことが可能となる。またチップ中央部に
SRAMメモリマットを配置するため、このSRAMメ
モリマットに対するデータの入出力を行なうための配線
長が短くなり、また高速でSRAMへのアクセスを実行
することができる。
【0302】[アレイ構造]図33はSRAMアレイ
(図32に示すSRAMメモリマットまたは図1に示す
SRAMアレイ)の構成を示す図である。SRAMアレ
イ104は、行および列のマトリックス状に配列された
スタティック型メモリセルSMCを含む。1行のスタテ
ィック型メモリセルSMCが1本のSRAMワード線S
WLに接続され、一列に配列されたスタティック型メモ
リセルSMCが1つのSRAMビット線対SBLに接続
される。図33においては、3本のSRAMワード線S
WL1〜SWL3を代表的に示す。スタティック型メモ
リセルSMCは、交差結合されたpチャネルMOSトラ
ンジスタP1およびP2と、交差結合されたnチャネル
MOSトランジスタN1およびN2を含む。トランジス
タP1およびN1が第1のインバータを構成し、トラン
ジスタP2およびN2が第2のインバータを構成する。
この第1および第2のインバータの入力および出力が交
差接続され、インバータラッチ回路を構成する。
【0303】スタティック型メモリセルSMCはさら
に、SRAMワード線SWL上の信号電位に応答して、
トランジスタP1およびN1の接続ノードをSRAMビ
ット線SBLaへ持続するnチャネルMOSトランジス
タN3と、SRAMワード線SWL上の信号電位に応答
して、トランジスタP2およびN2の接続ノードをSR
AMビット線*SBLaへ接続するnチャネルMOSト
ランジスタN4を含む。
【0304】SRAMビット線対SBLそれぞれに対し
て、SRAMセンスアンプSSAおよび双方向転送ゲー
トBTGが設けられる。双方向転送ゲートBTGは、後
に説明するDRAMアレイから延びるグローバルIO線
対GIOaまたはGIObに接続される。双方向転送ゲ
ートBTGには、代表的に示す転送制御信号φTSDお
よびφTDSが与えられる。
【0305】図33に示す構成において、SRAMワー
ド線SWL1〜SWL3のそれぞれには、DRAMアレ
イとSRAMアレイとの間の1回のデータ転送動作によ
り転送されるデータビットの数に等しいメモリセルが接
続される(本実施例においては16ビット)。
【0306】図34は、DRAMアレイの配置を示す図
である。図34においては、図32に示すメモリブロッ
クMBAの1/2に対応する部分の構成が示される。す
なわち2対のグローバルIO線対GIOaおよびGIO
bと、2対のローカルIO線対LIOaおよびLIOb
が配置される。DRAMメモリブロックMBijは、行
列状に配置された複数のダイナミック型メモリセルDM
Cを含む。ダイナミック型メモリセルDMCは、1個の
メモリトランジスタQ0と、1個のメモリキャパシタC
0とを含む。メモリキャパシタC0の一方電極(セルプ
レート)には、一定の電位Vgg(通常、Vcc/2の
中間電位)が与えられる。
【0307】メモリブロックMBijはさらに、各々に
1行のDRAMセル(ダイナミック型メモリセル)DM
Cが接続されるDRAMワード線DWLと、各々に1列
のDRAMセルDMCが接続されるDRAMビット線対
DBLを含む。DRAMビット線対DBLは、相補なビ
ット線BLおよび/BLを含む。DRAMセルDMC
は、DRAMワード線DWLとDRAMビット線対DB
Lとの交点にそれぞれ配置される。
【0308】DRAMビット線対DBLそれぞれに対し
て、対応のビット線対上の電位差を検知し増幅するため
のDRAMセンスアンプDSAが設けられる。DRAM
センスアンプDSAは、交差結合されたpチャネルMO
SトランジスタP3およびP4を含むPチャネルセンス
アンプ部分と、交差結合されたnチャネルMOSトラン
ジスタN5およびN6を含むnチャネルセンスアンプ部
分とを含む。
【0309】DRAMセンスアンプDSAは、センスア
ンプ活性化信号/φSAPEおよびφSANEに応答し
てpチャネルMOSトランジスタTR1およびnチャネ
ルMOSトランジスタTR2からそれぞれ発生されるセ
ンスアンプ駆動信号/φSAPおよびφSANによりそ
の動作が制御される。
【0310】pチャネルセンスアンプ部分は、センスア
ンプ駆動信号/φSAPに応答して高電位側のビット線
の電位の動作電源電位Vccレベルにまで昇圧する。n
チャネルセンスアンプ部分は、センスアンプ駆動信号φ
SANに応答して、低電位側のビット線の電位をたとえ
ば接地電位レベルの電位Vssへ放電する。
【0311】pチャネルMOSトランジスタTR1は、
センスアンプ活性化信号/φSAPEが“L”となった
ときには、動作電源電位Vccレベルのセンスアンプ駆
動信号/φSAPを発生し、DRAMセンスアンプDS
Aの一方電源ノードへ伝達する。nチャネルMOSトラ
ンジスTR1は、センスアンプ活性化信号φSANEが
“H”となったときに接地電位Vssレベルのセンスア
ンプ駆動信号φSANをDRAMセンスアンプの他方電
源ノードへ伝達する。
【0312】ここで、センスアンプ駆動信号φSANお
よび/φSAPが伝達される駆動信号線は、スタンバイ
時においては、中間電位Vcc/2にプリチャージされ
る。ただし、図面の煩雑化を避けるために、このセンス
アンプ駆動信号線をプリチャージするための回路は示し
ていない。
【0313】DRAMビット線対DBL各々に対して、
プリチャージ/イコライズ信号φEQに応答して活性化
され、対応のビット線対の各ビット線を所定のプリチャ
ージ電位Vblにプリチャージしかつビット線BLおよ
び/BLのプリチャージ電位をイコライズするプリチャ
ージ/イコライズ回路DEQが設けられる。プリチャー
ジ/イコライズ回路DEQはプリチャージ電位Vblを
ビット線BLおよび/BLにそれぞれ伝達するためのn
チャネルMOSトランジスタN7およびN8と、ビット
線BLおよび/BLの電位をイコライズするためのnチ
ャネルMOSトランジスタN9を含む。
【0314】このDRAMメモリブロックMBijはさ
らに、DRAMビット線対DBLそれぞれに対して設け
られ、コラム選択線CSL上の信号電位に応答して導通
し、対応のDRAMビット線対DBLをローカルIO線
対LIOへ接続するDRAM列選択ゲートCSGを含
む。コラム選択線CSLは2対のDRAMビット線に対
し共通に設けられ、これにより同時に2つのDRAMビ
ット線対DBLが選択される。一対のローカルIO線対
LIOaおよびLIObが、同時に選択される2対のD
RAMビット線からのデータをそれぞれ受ける。ローカ
ルIO線対LIOaおよびLIObにはそれぞれビット
線イコライズ/プリチャージ回路DEQと同様のプリチ
ャージ/イコライズ回路が設けられる。このプリチャー
ジ/イコライズ回路はまた図面の煩雑化を避けるために
示していない。
【0315】メモリブロックMBijはさらに、ブロッ
ク活性化信号φBAに応答してローカルIO線対LIO
aおよびLIObをそれぞれグローバルIO線対GIO
aおよびGIObへ接続するDRAMIOゲートIOG
aおよびIOGbを含む。CDRAMにおいては、選択
された行(ワード線)を含むブロックのみが選択状態と
される。この選択状態とされたブロックに対してのみD
RAMIOゲートIOGaおよびIOGbが導通する。
ブロックを選択するための制御信号φBAは、たとえば
ワード線を選択するために用いられるDRAMロウアド
レスの上位ビットの4ビットにより発生される(16個
の行ブロック(各256行)のうち1つの行ブロックの
みが接続状態とされる構成のとき)。
【0316】[データ転送動作:ページモード転送]次
に、このDRAMアレイとSRAMアレイとの間のデー
タ転送動作について説明する。以下の説明においては、
アレイ間のデータ転送動作を説明するために、データ転
送ゲートは簡略化して考える。
【0317】図35は双方向転送ゲートBTGの原理的
構成を示す図である。図35において双方向転送ゲート
BTGは、転送指示信号φTSDに応答して、SRAM
ビット線対SBL上のデータをグローバルIO線対GI
Oへ伝達する3状態バッファDR1と、転送指示信号φ
TDSに応答して活性化され、グローバルIO線対GI
O上のデータをSRAMビット線対SBL上へ伝達する
3状態バッファDR2を含む。このバッファDR1およ
びDR2はまた実際の機能としてラッチ機能を備える。
双方向転送ゲートの詳細構成については後に説明する。
まず、図36に示す動作波形図を併せて参照してDRA
MアレイからSRAMアレイへのデータ転送動作につい
て説明する。
【0318】時刻t1以前においては、SRAMアレイ
およびDRAMアレイはともにスタンバイ状態(プリチ
ャージ状態)にある。
【0319】プリチャージ指示信号φEQは活性状態の
“H”にある間DRAMプリチャージ/イコライズ回路
DEQが活性状態にあり、DRAMビット線対DBLを
所定のプリチャージ電位Vblにプリチャージし、ビッ
ト線BLおよび/BLの電位をイコライズしている。同
様にローカルIO線対LIOaおよびグローバルIO線
対GIOの電位は中間電位にプリチャージされている
(この回路構成は図示せず)。
【0320】時刻t1において、プリチャージ指示信号
φEQが“L”に立下がると、プリチャージ/イコライ
ズ回路DEQが不活性状態となり、DRAMビット線対
DBLが所定のプリチャージ電位でフローティング状態
となる。同様に、センスアンプ駆動信号φSANおよび
/φSAPを伝達する信号線も中間電位Vcc/2でフ
ローティング状態となる。この後、与えられたDRAM
アドレス信号にしたがってDRAMロウデコーダによる
行選択動作が実行される。
【0321】時刻t2において、DRAMアレイにおい
て1本のDRAMワード線DWLが選択され、この選択
されたワード線DWLの電位が立上がる。選択されたD
RAMワード線は1つの行ブロックに含まれるすべての
メモリブロックMBA(MBij)において共通に延び
ている。選択されたDRAMワード線DWLに接続され
る1行のメモリセルがそれぞれ対応のDRAMビット線
対DBL(DRAMビット線BLまたは/BL)に接続
され(メモリトランジスタQ0が導通状態となる)、D
RAMビット線対DBLの電位がそれぞれ接続されるメ
モリセルのデータにしたがって変化する。図36におい
ては、3対のDRAMビット線対DBL1、DBL2お
よびDBL3においてデータ“1”を格納するメモリセ
ルが選択され、その関連のビット線BL(または/B
L)の電位が上昇した状態を示す。
【0322】時刻t3においてセンスアンプ活性化信号
φSANEが“H”に立上がり、センスアンプ駆動信号
φSANが中間電位Vcc/2から接地電位Vssレベ
ルの“L”へと立下がる。これによりDRAMセンスア
ンプDSAに含まれるnチャネルセンスアンプ部が活性
化され、DRAMビット線対DBLの低電位側のビット
線電位が接地電位Vssレベルへと低下する。
【0323】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号/φSAPEが“L”に立下がり、センスアンプ駆動
信号/φSAPが中間電位Vcc/2から動作電源電位
Vccレベルへと立上がる。これによりDRAMセンス
アンプDSAに含まれるpチャネルセンスアンプ部分が
活性化され、DRAMビット線対において高電位のビッ
ト線電位が電源電位Vccレベルにまで昇圧される。
【0324】時刻t5において、DRAMコラムブロッ
クデコーダからの列選択信号にしたがって、コラム選択
線CSLが選択され、この選択されたコラム選択線CS
L1の電位が“H”に立上がる。これにより1つのメモ
リブロックMBijにおいて2対のDRAMビット線対
DBL(メモリブロックMBAにおいて4対のDRAM
ビット線対)がDRAM列選択ゲートCSGを介してロ
ーカルIO線対LIOaおよびLIObに接続される。
ローカルIO線対LIOaおよびLIOb(図36にお
いて総称的に符号LIOで示す)の電位がプリチャージ
電位Vcc/2から選択されたDRAMビット線対DB
Lから伝達されたデータに従って変化する。
【0325】時刻t6において、ブロック活性化信号φ
BAが選択されたワード線を含むブロックに対してのみ
“H”に立上がり、DRAMIOゲートIOG(ゲート
IOGaおよびIOGbを総称的に示す)が導通状態と
なる。これにより、ローカルIO線対LIOa上の信号
電位がグローバルIO線対GIO上へ伝達される。選択
されたメモリブロック(選択されたワード線を含むブロ
ック)の指定は、DRAMワード線選択に用いられるロ
ウアドレス信号の上位ビットをデコードすることにより
実行される。
【0326】残りの非選択メモリブロックにおいては、
センス動作が実行されておらず、プリチャージ状態を維
持している。上述の一連の動作により、図32に示す垂
直方向に配列される16個のメモリブロックMBAのう
ち1つのメモリブロックMBAのみが双方向転送ゲート
回路に接続される(4個の双方向転送ゲートBTGと接
続される)。
【0327】SRAMにおいては、時刻ts11におい
て、SRAMロウデコーダによる行選択動作が行なわれ
SRAMアレイにおいて1本のSRAMワード線SWL
(合計4本のSRAMワード線)が選択され、選択され
たSRAMワード線SWL(図36においてはSRAM
ワード線SWL1)の電位が“H”に立上がる。DRA
M部分における行選択動作とSRAM部分における行選
択動作とは非同期的に実行される。SRAMにおけるバ
ッファリードトランスファモード動作の指定はDRAM
におけるDRAMリードトランスファモードと独立に実
行されるためである。
【0328】SRAMワード線SWLに接続されるSR
AMセルのデータのそれぞれが対応のSRAMビット線
対SBL上に伝達される。SRMビット線対SBLの電
位がプリチャージ電位(またはイコライズ電位)Vcc
/2から対応のSRAMセルの記憶情報に従って変化す
る。図33においては、SRAMビット線対SBLの電
位をイコライズするための回路構成は示していない。C
DRAMにおいては、SRAMへのアクセスサイクル指
定時(マスタクロックKの立上がりエッジにおいてSR
AMアレイへのアクセス動作が指定されたとき)に、ワ
ンショットのパルス信号が発生されSRAMビット線対
SBLのイコライズが実行されてもよい。
【0329】時刻t7において、データ転送指示信号φ
TDSが一定期間“H”に立上がる。グローバルIO線
対GIO上には、すでにDRAMセルのデータが伝達さ
れており、またSRAMビット線対SBLにはSRAM
セルが接続されている。データ転送指示信号φTDSに
応答して双方向転送ゲートBTGが活性化され、グロー
バルIO線対GIO上の信号電位が対応のSRAMビッ
ト線対SBL上へ伝達される。これにより、DRAMセ
ルからSRAMセルへのデータ伝達が実行される。前述
のごとく、1つのメモリブロックMBijにおいて2ビ
ットのDRAMメモリセルが選択されており、16対の
グローバルIO線対GIO上へそれぞれメモリセルデー
タが伝達されている。合計16ビットのDRAMセルの
データがデータ転送回路を介して一括してSRAMセル
へ伝達される。
【0330】データ転送指示信号φTDSの活性化され
る時刻t7が、ブロック活性化信号φBAが立上がる時
刻t6およびSRAMワード線SWLの選択が行なわれ
る時刻ts11の両者よりも後の時点であるという関係
を満足する限り、時刻ts11と時刻t1ないし時刻t
6との前後関係は任意である。SRAMアレイからデー
タアレイへのデータ転送を指示する信号φTSDはこの
サイクルにおいては非活性状態の“L”に維持される。
【0331】時刻ts12において、SRAMアレイ2
におけるワード線選択動作が完了する。これにより16
ビットのメモリセルのデータ伝送が完了する。次いで再
び時刻ts21においてSRAMアレイにおけるSRA
Mワード線SWLが選択状態とされる。
【0332】一方、DRAMアレイにおいては、DRA
Mワード線DWLが選択状態を維持している(DRAM
プリチャージモードは指定されていないためである)。
再び時刻t5′においてDRAMリードトランスファモ
ードが指定されると、コラム選択線CSL1が非選択状
態となり、時刻t5′において次のコラム選択線CS2
が選択状態となる。この動作は、通常、ページモードと
して知られている。時刻t5′において新しいコラム選
択線CSL2を選択することにより、ローカルIO線対
LIOはコラム選択線CSL2により選択されたメモリ
セルのデータにしたがってその電位が変化する。これ
は、ローカルIO線対LIOおよびグローバルIO線対
GIOの電位は、さらにコラム選択線CSLの非選択移
行時に一旦プリチャージ状態に復帰する構成が利用され
てもよい。この間、ブロック選択信号φBAは“H”を
維持している。ローカルIO線対LIO上に接続された
新しいデータがグローバルIO線対GIO上に伝達され
る。コラム選択線の活性化期間はレイテンシにより決定
されていてもよい。
【0333】時刻t7′において、再びデータ転送信号
φTDSが発生される。時刻t7′においてすでにグロ
ーバルIO線対GIOの電位は安定状態となっており、
またSRAMアレイおいて、新たにSRAMワード線S
WL2に接続されるメモリセルのデータがそれぞれSR
AMビット線対SBL上に伝達されており同様安定状態
となっている。双方向転送ゲートBTGを介してグロー
バルIO線対GIO上の16ビットのデータがSRAM
ワード線SWL2に接続される16ビットのメモリセル
へ一括して転送される。
【0334】時刻ts22において、SRAMアレイに
おけるワード線SWL2の選択動作が完了し、次いで新
しいSRAMワード線SWL3が時刻ts31において
選択状態となる。SRAMアレイにおけるワード線SW
Lの選択/非選択は信号E#、WE#、CC1#および
CC2#の状態の組合せにより決定される。SRAMは
高速で動作することができるため、DRAMの高速モー
ドよりもさらに高速で動作することができる。さらに、
データ転送時において、SRAMにおいては十分に次の
新しいワード線を選択状態とすることができる。
【0335】DRAMアレイにおいて、時刻t6′にお
いて新たにコラム選択線CSL3が選択状態とされ、応
じてローカルIO線対LIOおよびグローバルIO線対
GIO上の電位が変化する。時刻t7′においてデータ
転送指示信号φTDSが発生れ、DRAMビット線対D
BL3上のデータがSRAMビット線対SBL上へ伝達
される。
【0336】時刻t1において、DRAMワード線DW
Lが非選択状態となり、データ転送サイクルが完了し、
DRAMアレイがスタンバイ状態に復帰する(DRAM
プリチャージモード動作の実行)。
【0337】SRAMアレイにおいて、時刻ts32に
おいてSRAMワード線SWL3の電位が“L”の電位
へ立下がり、SRAMビット線対SBLの電位がプリチ
ャージ電位に復帰する。ここで、SRAMビット線対S
BLの電位はスタンバイ時には中間電位にプリチャージ
される状態が示される。クランプトランジスタにより電
源電位レベルにプリチャージされてもよい。
【0338】DRAMブロックデコーダは8本の選択線
CSLを同時に選択する。1本のコラム選択線CSLは
2対のDRAMビット線対DBLを選択する。DRAM
アレイからSRAMアレイへのデータ転送はグローバル
IO線対に対し並列に実行される。したがって、16ビ
ットのデータが一括して転送される。このデータ転送サ
イクルを複数回繰返することにより、16ビット、32
ビット、48ビットと転送データ量を増加することがで
きる。
【0339】上述の説明においては、DRAMアレイか
らSRAMアレイへのデータ転送が一段階で実行されて
いる。本発明のCDRAMにおいては、DRAMアレイ
からデータ転送回路へのデータ転送動作とこの双方向デ
ータ転送回路からSRAMアレイへのデータ転送動作と
は独立に実行される。しかしながらその動作原理はここ
で示すものと同様であり、DRAMアレイにおけるDR
AMセンスアンプをラッチ手段として利用することによ
り、DRAMのページモードを利用してSRAMアレイ
へ高速でデータを大量に転送することができる。
【0340】SRAMアレイ部へは時刻ts32以降外
部からアクセスすることができる。一方、DRAMにお
いては、時刻t8の時点からRASプリチャージ時間t
RPが経過するまではDRAMアレイへアクセスするこ
とができない。この構成により、DRAMアレイから大
量のデータを高速でSRAMアレイへ転送し、この転送
データに対し外部から高速でSRAMへアクセスするこ
とができる。したがって、たとえばキャッシュミス動作
時において、DRAMアレイから転送されたデータをこ
のデータ転送完了後即座に読出すこともできる。
【0341】DRAMリードトランスファモードとSR
AMのバッファリードトランスファモードとを繰返し実
行することにより、複数のデータブロックをDRAMア
レイからSRAMアレイへ転送することが可能となる。
【0342】図37は、DRAMアレイからSRAMア
レイへのデータ転送動作を模式的に示す図である。以
下、図37を参照してデータ転送動作について説明す
る。
【0343】図37(A)において、まずDRAMアレ
イにおいてDRAMワード線DWL1が選択状態とされ
る。データブロックD1は1回の転送動作により転送さ
れる複数ビットのメモリセルを含む(本実施例において
は16ビットのメモリセル)。SRAMアレイにおいて
は、このときすでにSRAMワード線が選択状態とされ
ていてもよい。DRAMアレイからSRAMアレイへの
転送動作前(正確には双方向転送ゲートからSRAMア
レイへのデータ転送動作)前に選択動作が完了していれ
ばよい。
【0344】図37(B)において、DRAMアレイに
おけるDRAMワード線DWL1のデータブロックD1
が双方向転送ゲートBTGを介してSRAMアレイのS
RAMワード線SWL1の選択されたメモリセルへ一括
して転送される。
【0345】図37(C)において、データブロックD
1が非選択状態となり、またSRAMアレイにおいて次
のワード線SW2が選択状態とされる。その状態におい
て、DRAMアレイにおいて新たに選択されたデータブ
ロックD2が双方向転送ゲートBTGを介してSRAM
ワード線SWL2メモリセルへ伝達される。その後、デ
ータブロックD2が非選択状態とされ、またSRAMワ
ード線SWL2が非選択状態とされる。
【0346】図37(D)において、高速モード(DR
AMリードトランスファモード)が実行され、DRAM
ワード線DWL1上の次のデータブロックD3が選択さ
れ、SRAMアレイにおいて新たに選択された別のSR
AMワード線SWL3へ双方向転送ゲートBTGを介し
てこのSRAMワード線SWL3に接続されるメモリセ
ルへ伝達される。
【0347】上述のように、DRAMの高速モード(ペ
ージモード)を利用して高速で大量のデータをSRAM
アレイへ転送することができる。
【0348】本実施例においては、より正確にいえば、
双方向転送ゲートのデータ転送動作は2段階である。す
なわち第1段階はDRAMアレイから双方向転送ゲート
へのデータ転送、第2段階は双方向転送ゲートからSR
AMアレイへのデータ転送である。これらのデータ転送
動作は別々の制御系により実行される。双方向転送ゲー
トはバッファリードまたはバッファライトのモード指定
により直接外部からアクセスすることができる。したが
って、SRAMアレイとDRAMアレイとの間のデータ
転送のみならず、外部から連続的にデータを書込むバー
ストライトモードなどを実行することかできる。SRA
Mアレイは非選択状態であり、この格納データは影響を
受けない(ただしバッファリードまはたバッファライト
モードのとき)。
【0349】図38は、SRAMアレイからDRAMア
レイへのデータ転送動作を示す信号波形図である。図3
8に示す動作波形図は、図36に示す動作波形図と、デ
ータ転送指示信号φTDSに代えてデータ転送指示信号
φTSDが発生されていることおよびデータの転送方向
がSRAMアレイからDRAMアレイにあり、DRAM
アレイビット線対DBLの電位がSRAMアレイから伝
達されたデータに応じて変化する点が異なっているだけ
である。この場合においては、DRAMアレイからSR
AMアレイへのデータ転送時と同様の動作がDRAMア
レイおよびSRAMアレイにおいて実行されている。指
定される動作モードが異なるだけである。すなわち、S
RAMアレイ部分において、バッファライトトランスフ
ァモードまたはバッファライトトランスファ/ライトモ
ードが指定され、DRAMにおいてはDRAMライトト
ランスファモードが指定される。このため、その詳細な
動作説明は省略する。
【0350】図39はDRAMアレイへのSRAMアレ
イからのデータ転送動作を模式的に示す図である。この
場合においても図37に示す模式図とデータブロックの
転送方向が異なるだけであり、詳細説明は省略する。こ
のモードを利用すれば、SRAMアレイからDRAMア
レイへの高速データ転送のみならず、バーストライトモ
ードを実現することができる(双方向転送ゲートへ外部
から直接データを書込むことができるためである)。
【0351】[IO部]図40はSRAM部分のIO部
分の構成を示す図である。図1に示す構成においては、
双方向転送ゲートへ外部からアクセスする場合には、S
RAMアレイを介してデータの書込および読出が行なわ
れている。SRAMアレイの非選択状態を維持する必要
がある。このときの入出力部の構成を示す。SRAMビ
ット線対SBLそれぞれに対して設けられたSRAMセ
ンスアンプSSAについては示していないが各SRAM
ビット線対に対して設けられている。SRAMビット線
対SBLそれぞれに対してSRAM列選択ゲート302
が設けられる。列選択ゲート302へはコラムデコーダ
(図1の参照符号120)からの列選択信号CDが与え
られる。これにより16ビットのSRAMビット線対S
BLのうちの1つのSRAMビット線対が選択される。
【0352】内部データバス123(図1参照)は書込
データを伝達するための外部書込データ線対123a
と、読出データをメインアンプ回路へ伝達するための読
出データ伝達線123bを含む。読出データ伝達線12
3bは対をなす信号線により構成されてもよい。
【0353】内部書込データ伝達線対123aはDin
バッファ回路(入力バッファ回路)から発生される相補
なデータを伝達する書込データ線DBWおよび*DBW
を含む。内部書込データ線対123aは書込回路303
に接続される。書込回路303は、内部書込データ線対
123aからの内部書込データを増幅し、内部データ線
DBWaおよび*DBWaへその増幅したデータを伝達
する。
【0354】書込回路303は、nチャネルMOSトラ
ンジスタT301、T302、T303およびT304
を含む。トランジスタT302およびT303のゲート
が内部書込データ線DBWに接続され、トランジスタT
301およびT304のゲートが内部書込データ線*D
BWに接続される。トランジスタT302およびT30
4の接続部が内部データ線DBWaに接続され、トラン
ジスタT301およびT303の接続部が内部データ線
*DBWaに接続される。
【0355】トランジスタT301およびT302は導
通状態のときに動作電源電位Vccのレベルの信号を伝
達する。トランジスタT303およびT304は、導通
状態のとき接地電位Vssを伝達する。内部データ線D
BWaおよび*DBWaにはこの与えられたデータを増
幅するためのセンスアンプSSAaが設けられる。セン
スアンプSSAaのデータがメインアンプ回路へ伝達さ
れる。次に動作について簡単に説明する。
【0356】内部書込データ線DBWに“H”のデータ
が伝達された場合を考える。内部書込データ線*DBW
には“L”のデータが伝達される。トランジスタT30
2およびT303が導通状態となる。したがって、書込
回路303からは、トランジスタT302を介して
“H”のデータが内部データ線DBWaへ伝達され、他
方の内部データ線*DBWaへはトランジスタT303
を介して“L”のデータが伝達される。
【0357】データ読出時においては、入力バッファ回
路(Dinバッファ回路)から内部書込データ線DBW
および*DBWへともに“L”のデータが伝達される。
書込回路303の出力はハイインピーダンス状態とな
る。SRAMセンスアンプSSAaが活性化される。選
択された列選択ゲート回路302を介してSRAMビッ
ト線対SBLが内部データ線DBWaおよび*DBWa
に接続される。この内部データ線DBWaおよび*DB
Wa上に伝達されたデータがSRAMセンスアンプSS
Aaで増幅された後メインアンプ回路へデータ伝達線1
23bを介して伝達される。
【0358】この図40に示す構成を利用することによ
り、SRAMアレイを介して直接データ転送バッファ
(双方向転送ゲート回路)へデータを書込むことができ
る。ただしSRAMアレイを介して双方向転送ゲートB
TG(またはバッファ回路)へアクセスする場合にはS
RAMアレイと転送ゲートとを接続し、SRAMアレイ
におけるSRAMビット線対SBLのイコライズ状態を
解放する必要がある。SRAMワード線は非選択状態と
される。これによりSRAMアレイにおける格納データ
に影響を及ぼすことなくSRAMアレイを介して双方向
転送バッファ(双方向転送ゲート回路)へ外部からアク
セスすることができる。双方向転送ゲートまたは双方向
転送バッファ回路はSRAMビット線対それぞれに対し
て設けられているためである。
【0359】内部データ線123として、書込データ伝
達線123aと読出データ伝達線123bと別々に設け
ることにより、データ書込および読出を共通の内部デー
タバスを介して行なう構成に比べて入出力回路のレイア
ウト設計が容易となる。
【0360】[データ転送バッファ回路]先のページモ
ード動作を利用した動作説明においては、双方向転送ゲ
ートBTGを単に説明を容易にする目的で3状態バッフ
ァとして説明している。この双方向転送ゲートはラッチ
機能を備える。この双方向転送ゲートにラッチ機能を持
たせることにより実現される動作モードについて以下に
説明する。
【0361】図41は、双方向転送ゲートのより具体的
な構成を示す図である。この双方向転送ゲートは、DR
AMアレイからのデータすなわちグローバルIO線対G
IOのデータを受けるためのリード転送バッファ210
と、SRAMアレイからのデータ(SRAMアレイに格
納されたデータまたは外部から与えられるデータ)を受
けるためのライト転送バッファ250を含む。
【0362】リード転送バッファ210は、データ転送
指示信号φTDS1に応答して導通するゲート212
と、ゲート212を介して与えられたデータをラッチす
るためのラッチ回路230と、ラッチ回路230のラッ
チデータを反転するインバータ回路218と、転送指示
信号φTDS2に応答して導通し、インバータ回路21
8の出力データをSRAMビット線対SBL上へ伝達す
るゲート220を含む。ラッチ回路230は、大きな駆
動能力を有するインバータ回路214と、小さな駆動力
を有するインバータ回路216を含む。インバータ回路
214の出力はインバータ回路216の入力に接続さ
れ、インバータ回路216の出力がインバータ回路21
4の入力に接続される。このインバータ回路214およ
び216の駆動力に違いを設けることにより、データの
ラッチ機能とともに一方方向へのデータ転送を高速で実
行することができる。
【0363】ライト転送バッファ250は、転送指示信
号φTSD2に応答して導通し、SRAMビット線対S
BL上のデータを伝達するゲート260と、ゲート26
0を介して与えられるデータを反転するインバータ回路
258と、インバータ回路258の出力をラッチするた
めのラッチ回路232と、転送指示信号φTSD1に応
答してラッチ回路232の出力をグローバルIO線対G
IO上へ伝達するゲート252を含む。ラッチ回路23
2は、大きな駆動能力を有するインバータ回路254
と、小さな駆動能力を有するインバータ回路256を含
む。インバータ回路254の出力がインバータ回路25
6の入力に接続され、インバータ回路256の出力がイ
ンバータ回路254の入力に接続される。
【0364】転送指示信号φTDS1およびφTSD1
は、ロウアドレスストローブRAS#、コラムアドレス
ストローブCAS#およびデータ転送指示DTD#に従
って、図1に示すDRAMコントロール回路から発生さ
れる。
【0365】転送指示信号φTDS2およびφTSD2
は、チップイネーブルE#、ライトイネーブルWE#、
制御クロックCC1#およびCC2#にしたがって図1
に示すSRAMコントロール回路132から発生され
る。図41に示す双方向転送バッファの動作についてそ
の動作波形図である図42を参照して説明する。
【0366】上述のごとく、DRAMアレイとSRAM
アレイとはそれぞれ独立に駆動することができる。図4
2において、SRAM部分に対しては、マスタクロック
Kの第1サイクルないし第6サイクルまではチップイネ
ーブルE#が“L”にあり、ライトイネーブルWE#お
よび制御クロックCC1#およびCC2#がともに
“H”であるため、SRAMリードモードが指定されて
おり、マスタクロックKの立上がりエッジで与えられた
SRAMアドレスAsに従ってスタティック型メモリセ
ルの選択が行なわれ、この選択されたメモリセルのデー
タが読出される。
【0367】DRAM部分においては、マスタクロック
Kの第3クロックにおいてロウアドレスストローブRA
S#が“L”に立下がる。これによりDRAMアクティ
ベートモードが指定され、そのときに与えられているD
RAMアドレスAdが行アドレスとして取込まれ、行選
択動作が実行される。RAS−CAS遅延時間tRCD
が経過すると、コラムアドレスストローブCAS#が
“L”に立下がる。転送方向指示DTG#は“H”であ
る。これによりDRAMリードトランスファモードが指
定され、そのときに与えられていたDRAMアドレスA
dをブロックアドレスとして、DRAMアレイにおいて
メモリセルブロックが選択され、この選択されたメモリ
セルのデータがリード転送バッファ210へ伝達される
(図41において転送制御信号φTDS1が“H”とな
る)。
【0368】DTBRロックアウト期間が経過すると
(この期間はレイテンシにより決定される)、SRAM
部分において、制御クロックCC1#が“L”に立下が
り、バッファリードトランスファ/リードモードが指定
される。これにより図41に示す転送制御信号φTDS
2が“H”となり、ラッチ回路230にラッチされてい
たデータがSRAMビット線対SBLに伝達される。こ
のSRAMビット線対SBLに伝達されたデータは、S
RAMリードトランスファ/リードモード指示時に与え
られたSRAMアドレスAsによりさらに選択され、デ
ータが読出される。すなわち図42においてマスタクロ
ックKの第8サイクルからDRAMアレイから転送され
た新たなデータb1…が連続的に読出される。
【0369】マスタクロックKの第8サイクルにおい
て、ロウアドレスストローブRAS#および転送方向指
示DTD#がともに“L”となり、DRAMプリチャー
ジモードが指定され、DRAMはプリチャージ状態に復
帰する。
【0370】図43はDRAMとSRAMの並列動作を
模式的に示す図である。図43(A)において、SRA
Mアレイにおいては、外部から与えられるSRAMアド
レスAsにしたがってデータの読出が実行される。この
SRAMアレイにおけるデータ読出動作と並行して、D
RAMにおいて行およびメモリセルブロックMDB0の
選択が実行され、この選択されたメモリセルブロックM
DB0が転送バッファDTBRへ転送され、そこに保持
される。
【0371】図43(B)において、バッファリードト
ランスファ/リード動作が実行され、リード転送バッフ
ァDTBRに配置されているデータがSRAMアレイへ
転送され、このメモリセルデータブロックMDB0(1
6ビット)から1ビットのデータが同時に読出される。
この動作を繰返すことにより、高速でアクセスすること
ができる。
【0372】とくにグラフィック用途においては、次に
アクセスされるべき番地は予め知ることができる。すな
わち、CRTディスプレイにおいては1走査線上のデー
タが順次アクセスされる。このCRT上に表示されるデ
ータのアドレスは連続している。したがって常に次にア
クセスされるべき番地を知ることができる。このCDR
AMをグラフィック用途に利用することにより、DRA
Mアレイにおいて次にアクセスされるべきデータを予め
選択し、リード転送バッファにおいてラッチしておく動
作を実行することにより、高速でグラフィックデータの
処理を実行することができる。
【0373】また後に説明するがこの動作モードを利用
することにより、DRAMアレイにおけるセンスアンプ
を補助的なキャッシュとして利用することができ、キャ
ッシュミス時のペナルティを低減することもできる。こ
の動作については後に詳細に説明する。
【0374】図44はDRAMアレイとSRAMアレイ
を並列に駆動する際の別の動作態様を示す図である。図
44においては、図42に示す動作と異なり、マスタク
ロックKの第10サイクルにおいて再びDRAMリード
トランスファモードを指定する。これによりリード転送
バッファへ現在選択されているDRAMの行のうちの別
のメモリセルブロックのデータが転送される。
【0375】マスタクロックKの第(n+1)サイクル
において、制御クロックCC1#を“L”、制御クロッ
クCC2#を“H”に設定する。これによりバッファリ
ードトランスファ/リードモードが指定され、リード転
送バッファDTBRに格納されていたデータがSRAM
アレイへ転送されるとともに、この転送されたメモリセ
ルデータブロックのうちのデータがさらに選択されて読
出される。この動作を繰返すことにより、大量のデータ
を高速で読出すことができる。
【0376】この動作モードすなわちDRAMの高速モ
ード(ページモード)を利用することにより、データ転
送動作を高速で実行することができる。すなわち図43
(A)および(B)に示す動作が繰返し実行される。D
RAMアレイのプリチャージモードが指定されるまで、
ページモード動作に従ってDRAMアレイからSRAM
アレイへのデータ転送を実行することができる。このと
き逆にまたSRAMアレイからDRAMアレイへデータ
のブロックをページモードに従って転送することができ
る。さらに、ライトデータ転送バッファ回路へは外部か
ら直接データを書込むことができるため、バッファライ
トモードを行なって次いでDRAMライトトランスファ
モードを指定すればDRAMアレイへページモードに従
ってデータの書込を行なうことができる。
【0377】[マスクレジスタ]図1に示すように、ラ
イトデータ転送バッファに対してはマスクレジスタが設
けられる。外部からバッファライトモードでデータをラ
イトデータ転送バッファへ書込んだとき不要データがD
RAMアレイへ転送されるのを防止する必要があるため
である。以下このマスクレジスタの機能について簡単に
説明し、その詳細構成については後に双方向転送ゲート
のより詳細な構成とともに説明する。
【0378】図45は1ビットのライトデータ転送バッ
ファ回路に対応するマスクレジスタの構成の一例を示す
図である。図45において、マスクレジスタ290は、
インバータ回路266および268からなるラッチ回路
261と、セット指示信号φSに応答してこのラッチノ
ードLNへ電源電位Vccレベルの信号を伝達するゲー
ト262と、リセット指示信号φRに応答してラッチノ
ードLNへ接地電位Vssレベルの信号を伝達するゲー
ト264と、ラッチ回路261のラッチデータに従って
ライトデータ転送バッファ(DTBW)250の出力デ
ータを選択的にグローバルIO線対GIOへ伝達するゲ
ート270を含む。セット指示信号φSが与えられると
マスクレジスタ290は、マスクセットデータを格納
し、ライトデータ転送バッファ(DTBW)250から
の書込データの転送を禁止する。リセット指示信号φR
が与えられると、このマスクレジスタ290は、ライト
データ転送バッファ(DTBW)の出力するデータを通
過させる。
【0379】図46は、マスクデータセットおよびリセ
ット指示信号を発生するための制御回路の構成の一例を
示す図である。マスクデータセット/リセット指示信号
発生系は、SRAMブロックアドレスAs0〜As3を
デコードするデコーダ272と、デコーダ272の列選
択信号CDとバッファライトモード指示信号φBWとを
受けるAND回路274と、AND回路274の出力と
バッファライトトランスファモード(バッファライトト
ランスファ/ライトモードを含む)指示信号φBWTと
を受けるOR回路278と、信号φTSD1の立下がり
に応答してワンショットのパルスを発生するパルス発生
回路280と、回路280の出力とマスクデータセット
指示信号φMSとを受けるOR回路282を含む。OR
回路278からマスクデータリセット指示信号φRが発
生され、OR回路282からマスクデータセット信号φ
Sが発生される。
【0380】バッファライトモードが指定されたときに
はこのデータが書込まれたライトデータ転送バッファに
対してのみマスクデータがリセット状態とされる。SR
AMアレイからのデータ転送を示すときにはすべてのビ
ットに対するマスクデータがリセット状態とされる。ま
たマスクデータセット信号φMS(これは後に説明する
コマンドレジスタから発生される)が発生されたときに
はこのマスクレジスタ290がセット状態となる。マス
クイネーブルM0〜M3が利用されるとき、マスクイネ
ーブルM0〜M3が活性状態となるとゲート回路274
の出力を“L”に設定する構成が用いられる。
【0381】図47はマスクレジスタの機能を模式的に
示す図である。図47(A)において、外部からの書込
データ(DQ)がライトデータ転送バッファDTBWへ
書込まれたとき、マスクレジスタMRにおいて、この書
込を受けたライト転送バッファに対応するマスクデータ
のみがリセット状態とされる。したがってDRAMアレ
イ(DRAM)へデータを転送するDRAMライトトラ
ンスファモード時においては、このライトデータ転送バ
ッファDTBWにおいて書込を受けた転送バッファから
のデータのみが伝達される。
【0382】図47(B)においては、SRAMアレイ
からライトデータ転送バッファDTBWへデータが転送
される。この状態においてマスクレジスタMRのマスク
データはすべてリセット状態となる。したがってSRA
Mアレイから伝達されたデータはすべてDRAMアレイ
へ伝達される。
【0383】上述のようにライトデータ転送バッファ
(DTBW)に対しマスクレジスタを設けることによ
り、外部から直接ライトデータ転送バッファへデータを
書込むとき、必要なデータのみをDRAMアレイへ書込
むことが可能となる。
【0384】上述のようにライトデータ転送バッファに
対しマスクレジスタを設けることにより、このCDRA
MをCPUのメインメモリとして用いる場合と、グラフ
ィックデータ格納のために用いる場合との両方に容易に
利用することが可能となる。
【0385】また図41に示すようにリード転送バッフ
ァとライト転送バッファとを別々に設けることにより、
読出されるべきデータがDRAMアレイからリードデー
タ転送バッファへ伝達される前にライトデータ転送バッ
ファへデータを格納することができ(SRAMアレイか
らまたは外部から)、高速でアクセスを行なうことがで
きる。
【0386】さらに、このマスクレジスタを設けること
により、DRAMアレイにおいて、必要なデータのみを
書換えることができ(マスクデータをリセットすること
ができるため)、リードモディファイライト動作を用い
て一旦DRAMアレイからデータを読出し、このデータ
読出を受けたメモリセルのデータを外部から書換える必
要がなく、高速で必要なデータの書換を実行することが
できる。
【0387】図1に示す双方向データ転送バッファ回路
の構成において、ライトデータ転送バッファが一時レジ
スタを備えているのは、確実に必要なデータのみをDR
AMアレイへ転送するためである。通常、DRAMライ
トトランスファモードが指定されたとき、DRAMアレ
イが活性状態にあれば、このライトデータ転送バッファ
のデータがDRAMアレイ内の指定されたメモリセルブ
ロックに書込まれる。このときにはマスクレジスタによ
り書込みに対するマスクが実行される。マスクレジスタ
がセットされたビットに対しては書込は行なわれない。
ライトデータ転送バッファ(図1の符号144)と一時
レジスタ(図1の符号142)との間のデータの転送を
DRAMアドレスAdの最下位2ビットを用いて制御す
る。このレジスタ142および144の間のデータ転送
は、DRAMアクティベートコマンドが発行された後R
AS#レイテンシが経過しなおかつこのDRAMライト
トランスファモードが指定された後CAS#レイテンシ
が経過したサイクルで終了する。DRAMアドレスAd
0が“0”のときこのレジスタ142および144の間
のデータ転送は実行されず、“1”であればデータ転送
が実行される。
【0388】[DRAMオートリフレッシュ]DRAM
アレイのメモリセルは定期的にリフレッシュを実行する
必要がある。このためオートリフレッシュモードが設け
られる。図48にオートリフレッシュモード時の各制御
信号の状態を示す。図48に示すように、DRAMオー
トリフレッシュモードはマスタクロックKの立上がりエ
ッジでロウアドレスストローブRAS#、コラムアドレ
スストローブCAS#を“L”に設定し、データ転送指
示DTD#を“H”に設定する。このDRAMオートリ
フレッシュモードにおいては、内部に設けられたアドレ
スカウンタからの出力がロウアドレスとして用いられ、
行選択動作およびリフレッシュ動作が実行される。リフ
レッシュサイクル完了時にこのアドレスカウンタのカウ
ント値が1つインクリメントされる。このDRAMオー
トリフレッシュモードを行なうための構成は明確には示
していないが図1に示すDRAMコントロール回路12
8に含まれる。DRAMオートリフレッシュモードの後
DRAMアレイを駆動するための動作モードを行なうた
めには、一旦DRAMプリチャージモード動作を実行す
る必要がある。このモードは標準DRAMにおけるCA
SビフォRAS(CBR)リフレッシュモードに類似す
る。このリフレッシュモードはDRAMプリチャージモ
ードを実行することにより、活性状態の行が非選択状態
とされ、リフレッシュ動作が完了する。
【0389】このDRAMオートリフレッシュモードを
実行するための構成は図1に示すDRAMコントロール
回路128内に設けられる。信号RAS#、CAS#お
よびDTD#がマスタクロックKの立上がりエッジにお
ける状態をモニタし、この状態が設定されたときDRA
Mオートリフレッシュモードが指定されたと判別し、こ
の判別結果に従ってアドレスカウンタのカウント値を外
部から与えられるDRAMアドレスAdに代えてロウア
ドレスとして与える構成が利用されればよい。すなわ
ち、通常の標準DRAMにおけるCBRモード検出部に
この制御信号RAS#、CAS#およびDTD#の状態
判別回路が利用されればよい。
【0390】外部から与えられるDRAMアドレスがリ
フレッシュアドレスとして利用されてもよい。
【0391】[セットコマンドレジスタ]CDRAMは
コマンドレジスタ(図1に示さず)を備えており、入出
力ピンの配置(マスクイネーブル、IO分離の指定)、
DRAMリードトランスファモード時のレイテンシおよ
びDRAMライトトランスファモード時のレイテンシの
設定および出力モード(ラッチ、トランスペアレントお
よびレジスタモード)の指定等を行なうことができる。
【0392】セットコマンドレジスタモード(SCRモ
ード)のためには、図49に示すようにマスタクロック
Kの立上がりエッジで、ロウアドレスストローブRAS
#、コラムアドレスストローブCAS#およびデータ転
送指示DTD#をすべて“L”に設定する。このときD
RAMアドレスAd0〜Ad11がコマンドデータCm
dとして取込まれ、必要な内部モードが指定される。
【0393】図49においては、マスタクロックKの第
3クロックにおいてDRAMプリチャージモードが指定
され、RASプリチャージ時間tRPが経過した後、マ
スタクロックKの第7サイクルにおいてロウアドレスス
トローブRAS#、コラムアドレスストローブCAS#
およびデータ転送指示DTD#がすべて“L”に設定さ
れ、セットコマンドレジスタモードが指定される。この
第7サイクルのマスタクロックKの立上がりエッジにお
いてDRAMアドレスAd0〜Ad11がセットコマン
ドデータとして取込まれ、内部状態の設定が実行され
る。このセットコマンドレジスタモード時において、D
RAMアレイのオートリフレッシュが同時に実行され
る。DRAMのアレイへのアクセス時においてはマスタ
クロックKの立上がりエッジからできるだけ早い時期に
DRAMアレイ内においてワード線を立上げる必要があ
る。このためモード判定の数をできるだけ少なくする必
要がある(モード判定に要する時間を短縮するため)。
このためDRAMアレイ内においては、セットコマンド
レジスタモード時においてオートリフレッシュが実行さ
れる。したがって、オートリフレッシュを解除するため
マスタクロックKの第12サイクルにおいてプリチャー
ジモード動作が実行される。
【0394】しかしながら、このモード時においてコマ
ンドレジスタへのデータの設定のみが実行されるように
構成され、DRAMの動作には何ら影響を及ぼさないよ
うにされてもよい。これは、SCR(セットコマンドレ
ジスタ)モード時においては、コマンドレジスタが直接
DRAMアドレスバッファを介さずにDRAMアドレス
Ad0〜Ad11を受ける構成が利用されれば容易に実
現される。
【0395】図50はコマンドデータとそのときに指定
される内容との対応関係を一欄にして示す図である。図
50において、DRAMアドレスAd11〜Ad7は将
来の拡張のために保存される。アドレスAd4〜Ad6
によりアクセスレイテンシ(DRAMリード転送モード
およびDRAMライト転送モード時におけるレイテンシ
すなわちデータ転送バッファにおける転送タイミングを
決定するクロック数)を設定するために利用される。ア
クセスレイテンシとしては、クロックKの速度(サイク
ル数)に応じて4種類準備される。
【0396】アドレスAd2およびAd3は出力モード
を決定するために利用される。アドレスビットAd2お
よびAd3がともに“L”であればトランスペアレント
出力モードが指定される。アドレスビットAd2が
“H”、アドレスビットAd3が“L”であればラッチ
出力モードが指定される。アドレスビットAd2が
“L”、アドレスビットAd3が“H”であればレジス
タ出力モードが指定される。
【0397】アドレスビットAd1は出力ピン配置を指
定するために用いられる。アドレスビットAd1が
“L”であれば、DQ共通配置が指定される。この状態
においては、外部からの書込データに対してマスクをか
けるマスクイネーブル(マスクデータ)を入力すること
ができる。アドレスビットAd1が“H”であればDQ
分離モードが設定される。データの入出力が別々のピン
端子を介して実行される。
【0398】アドレスビットAd0はマスクレジスタの
マスクデータを設定するために利用される。アドレスビ
ットAd0が“L”であればマスクレジスタのマスクデ
ータは変更されない。アドレスビットAd0が“H”で
あればすべてのマスクデータがセット状態に指定され
る。電源投入後においてマスクデータの状態は不安定で
ある。したがって、ダミーサイクル時にバッファライト
モードをした後にDRAMアレイへデータを転送する動
作を実行した場合、マスクデータが不定であり最初のサ
イクルにおいて不安定にマスクがかかった状態でDRA
Mライトトランスファモードが実行されることが考えら
れる。この状態を防止するために、電源投入後において
マスクレジスタのマスクデータをすべてセット状態に指
定する。この動作について次に説明する。
【0399】図51は図46に示すマスクレジスタデー
タ制御系の構成を示す図である。図51に示すようにラ
イトデータ転送バッファDTBWに対し転送指示信号φ
TSD1が所定期間立上がると(この期間はレイテンシ
により決定される)、マスクレジスタ290(図45参
照)のマスクデータがリセット状態にあれば対応のグロ
ーバルIO線対GIOへデータがライトデータ転送バッ
ファから転送され、転送データに従って電位が変化す
る。ライトデータ転送バッファの転送動作が終了する
と、パルス発生回路280からワンショットのパルスが
発生され、セット信号φSが発生され、マスクレジスタ
の格納データはセット状態とされる。
【0400】電源投入後の初期状態において、バッファ
ライトモードに従ってライトデータ転送バッファへデー
タを書込み、続いてこのその書込データをDRAMアレ
イへ転送する場合、マスクデータは正確に設定される必
要がある。このため、初期状態時においてマスクレジス
タのマスクデータをこのようなバッファライトモードが
実行される前にセット状態に指定する必要がある。この
動作を実現するためにマスクレジスタの1つのマスクデ
ータをコマンドによりセット状態に指定する。
【0401】図52に示すように、CDRAMへの電源
電圧の投入後マスタクロックKが所定回数DRAM部へ
伝達される。このときダミーサイクルが実行されるが、
ロウアドレスストローブRAS#、コラムアドレススト
ローブCAS#およびデータ転送指示DTD#はともに
“H”でありDRAMはDRAM NOPモードとな
る。周辺回路に対しDRAMマスタクロックDKが伝達
され、与えられたマスタクロックDKにしたがって動作
を実行し、周辺回路の初期化が実行される。これは標準
のDRAMにおける初期化動作と同様である。この状態
において、マスクレジスタにおけるマスクデータは不定
状態である。
【0402】DRAMライトトランスファモードをこの
ダミーサイクル中に実行すればマスクレジスタは確実に
セット状態に設定することができる。しかしながらDR
AMライトトランスファモードにおいてはライトデータ
転送バッファからDRAMアレイへのデータ転送が実行
される。転送バッファ内のデータは不定データであり、
DRAMアレイの状態が不定となる。したがってこのよ
うなDRAMライトトランスファモードを用いてマスク
レジスタのマスクデータをダミーサイクル中に設定する
のは好ましくない。
【0403】そこで、ダミーサイクルが終了した後、ロ
ウアドレスストローブRAS#、コラムアドレスストロ
ーブCAS#、およびデータ転送指示DTD#を“L”
に設定してセットコマンドレジスタモードを実行する。
この構成によりマスクレジスタに対するマスクセット信
号φMSが“H”に立上がり、マスクレジスタのデータ
が確実にセット状態に指定される(図45参照)。
【0404】図53はSCRモード動作に関連する部分
の構成を示す図である。図53において、SCRモード
関連系は、ロウアドレスストローブRAS#、コラムア
ドレスストローブCAS#およびデータ転送指示DTD
#のDRAMマスタクロックDKの立上がりエッジ時の
状態に応答してSCRモードが指定されたことを検出す
るSCRモード検出回路400と、このSCRモード検
出回路400からのSCRモード検出信号に応答してそ
のときに与えられているアドレスAdをコマンドデータ
として取込み必要な信号を発生するコマンドレジスタ4
02と、ロウアドレスストローブRAS#、コラムアド
レスストローブCAS#およびデータ転送指示DTD#
のDRAMマスタクロックDKの立上がり時における状
態の組合せに従ってオートリフレッシュモードが指定さ
れたことを検出するオートリフレッシュモード検出回路
404と、オートリフレッシュモード検出回路404か
らのオートリフレッシュ検出信号に応答してオートリフ
レッシュ動作を実行するオートリフレッシュ制御回路4
06を含む。
【0405】このオートリフレッシュ制御回路406
は、アドレスカウンタと、このアドレスカウンタ出力と
外部からのアドレスとをマルチプレクスしてアドレスバ
ッファまたはDRAMロウデコーダへ与えるマルチプレ
クス回路を含む。図53に示すように、SCRモードが
検出された場合には、オートリフレッシュ制御回路40
6はまた、SCRモード検出回路400からのSCRモ
ード検出信号に応答してDRAMアレイのオートリフレ
ッシュを実行する。
【0406】図54は、SCRモードに関連する部分の
他の構成例を示す図である。図54に示す構成において
は、SCRモードが指定された場合には、コマンドレジ
スタ402のみが駆動される。オートリフレッシュ制御
回路406はオートリフレッシュモードが指定された場
合にのみ駆動される。SCRモードが指定された場合に
はDRAMアレイのオートリフレッシュを実行するよう
に構成しているのは、判定すべき動作モードの数を低減
し、できるだけ早くDRAMアレイにおけるワード線選
択を実行するためである。
【0407】図54に示すようにSCRモード指定時に
おいてはコマンドレジスタのみを駆動する構成とすれ
ば、DRAMアレイのページモード動作時およびプリチ
ャージ動作期間においてもコマンドレジスタに対しコマ
ンドデータをセットすることができる。これによりDR
AMアレイの動作サイクル中において選択的にコマンド
データを変更することができる。
【0408】図55はコマンドレジスタをセットするセ
ットコマンドレジスタモードを含むDRAMアレイの動
作シーケンスの一例を示す図である。図55において、
マスタクロックKの第1サイクルにおいてDRAMアク
ティベートモードが指定され、DRAMアレイにおける
行選択動作が実行される。
【0409】マスタクロックKの第4サイクルにおい
て、DRAMライトトランスファモードが指定され、D
RAMアレイにおいてメモリセルのブロックが選択さ
れ、ライトデータ転送バッファに格納されていたデータ
が選択されたメモリセルブロックへ転送される。所定期
間経過後(レイテンシが3の場合を示す)再びマスタク
ロックKの第7サイクルにおいてDRAMライトトラン
スファモードが指定される。この2回目のライトトラン
スファモードにおいてデータ転送中のマスタクロックK
の第9サイクルにおいてセットコマンドレジスタモード
が指定される(RAS#、CAS#およびDTD#がす
べて“L”)。このときに与えられていたアドレスがコ
マンドデータとして取込まれコマンドレジスタにセット
される。
【0410】第12サイクルにおいて再びDRAMライ
トトランスファモードが指定されてライトデータ転送バ
ッファからDRAMアレイへのデータ転送が実行され
る。マスタクロックKの第15サイクルにおいてDRA
Mプリチャージモードが指定され、DRAMアレイはプ
リチャージ状態に復帰する。
【0411】この図55に示すように、セットコマンド
レジスタモード時においてコマンドレジスタに対するデ
ータのセットのみを実行することにより、DRAMアレ
イの動作に何ら悪影響を及ぼすことなくコマンドデータ
の変更を実行することができる。
【0412】この構成を実現するためには、DRAMア
レイに与えられたアドレスAd0〜Ad11をDRAM
アレイの行および列選択用とコマンドレジスタへのセッ
ト用とに分ける必要がある。この構成を図56に示す。
【0413】図56において、DRAMアドレスAd0
〜Ad11を受け、内部ロウアドレスおよびコラムアド
レスを発生するアドレスバッファ108は、ロウアドレ
スラッチ指示信号φRASとコラムアドレスラッチ指示
信号φCASに応答して与えられたアドレスAd0〜A
d11をそれぞれロウアドレスおよびコラムアドレスと
してラッチしDRAMロウデコーダおよびDRAMコラ
ムブロックデコーダへ伝達する。コマンドレジスタ40
2は、セットコマンドレジスタモード検出信号φSCR
に応答して、このDRAMアドレスAd0〜Ad11を
コマンドデータとして取込む。このようにDRAMアド
レスAd0〜Ad11をアドレスバッファ108および
コマンドレジスタ402へそれぞれ別々に与えることに
より、セットコマンドレジスタモード指定時においてD
RAMアレイの動作に悪影響を及ぼすことなくコマンド
データをセットすることが可能となる。
【0414】[コマンドレジスタによる入出力制御]図
57はコマンドデータによる入出力の制御を行なうため
の構成を示す図である。図57において、コマンドレジ
スタ402が、セットコマンドレジスタモード検出信号
φSCRに応答して与えられたDRAMアドレスAd1
〜Ad0をラッチするラッチ回路410、412、41
4、および416を含む。ラッチ回路はDRAMアドレ
スAd0〜Ad11に応じて12個設けられるが、この
4個のラッチ回路のみを代表的に示す。ラッチ回路41
0はDRAMアドレスAd1をラッチし、ラッチ回路4
12および414はそれぞれDRAMアドレスAd2お
よびAd3をラッチする。
【0415】入出力部は、入力データピンD0〜D3に
接続される入力回路424bと、データ入出力ピンDQ
0〜DQ3(Q0〜Q3)に接続される入力回路424
aと、データ入出力ピンDQ0〜DQ3に接続される出
力回路422を含む。入力回路424aおよび424b
の一方のイネーブル/ディスエーブルは入力制御回路4
23により行なわれる。入力制御回路423はコマンド
レジスタ402に含まれるラッチ回路410からの信号
により入力回路424aおよび424bの一方をイネー
ブル状態とする。
【0416】出力回路422は、内部データ出力線42
1a上に伝達されたデータを出力制御回路420からの
制御信号φ1,/φ1およびφ2に従った所定のタイミ
ングでデータを出力する。データ出力モードとして、ト
ランスペアレントモード1,トランスペアレントモード
2、ラッチモードおよびレジスタモードがある。出力制
御回路420はコマンドレジスタ402のラッチ回路4
12および414から与えられるDRAMアドレスAd
2およびAd3によりその出力モードを選択する。まず
入力制御回路の動作について説明する。
【0417】図58は入力制御回路と入力回路の構成を
示す図である。図58において、入力制御回路423
は、コマンドレジスタ402からのコマンドCMを受け
るバッファ435と、コマンドCMを反転するインバー
タバッファ434と、バッファ435の出力に応答し
て、入力回路424bの出力を内部書込データ線421
bへ伝達するゲート436を含む。
【0418】入力回路424aは、DRAMクロックD
Kに応答して与えられた入力DQを取込む入力バッファ
431と、入力バッファ431の出力を入力回路424
bの出力に応答して選択的に内部書込データ線421b
上に伝達するゲート回路432を含む。入力バッファ4
31は、入力制御回路423に含まれるインバータ回路
434の出力が“L”のとき不動作状態とされる(出力
ハイインピーダンス状態)。
【0419】コマンドCMは、アドレスビットAd1が
“H”のときに“H”となる。この状態はDQ分離状態
が指定されたことを現わす。すなわち、入力バッファ4
31は不動作状態とされ、入力回路424bから書込デ
ータDが内部書込データ伝達線421b上へ伝達され
る。入力回路424bはDRAMマスタクロックDKに
応答して与えられたデータDを取込み内部書込データを
生成する。アドレスビットAd1が“L”のとき、コマ
ンドCMは“L”となる。この状態は共通DQモードす
なわちマスクイネーブルモードが指定されたことを表わ
す。入力制御回路423においてゲート436が遮断状
態となる。入力回路424bの出力は内部書込データ線
421b上へ伝達されない。入力回路424bからはマ
スクデータMが出力される。入力バッファ431は、D
RAMマスタクロックDKに従ってデータを取込み、マ
スクデータMに従って選択的にゲート432を介して内
部書込データを内部書込データ伝達線421b上へ伝達
する。これによりデータ書込時にマスクをかけることが
できる。
【0420】図59は出力回路の具体的構成の一例を示
す図である。図59において、出力回路422は、出力
制御回路420からの制御信号φ1および/φ1に応答
して、読出データバスDBおよび*DB(データ線42
1a)上のデータをラッチするための第1の出力ラッチ
981と、クロック信号φ2に応答して、第1の出力ラ
ッチ981のラッチデータまたはデータバスDB、*D
B上のデータを通過させる第2の出力ラッチ982と、
出力ラッチ982からのデータを受け、ゲート回路98
4の出力に応答して出力データとして外部ピンDQへ伝
達する出力バッファ983を含む。ゲート回路984は
出力イネーブルG#に同期して発生される出力イネーブ
ル信号φGとディセレクトSRAMモードを示す信号φ
DESを受ける。ゲート回路984の出力が“H”のと
き出力バッファ983は出力ハイインピーダンス状態と
される。
【0421】第1の出力ラッチ981は、クロック信号
φ1および/φ1に応答して活性化されるクロックトイ
ンバータICV1およびICV2を含む。クロックトイ
ンバータICV1の入力および出力は、クロックトイン
バータICV2の出力および入力にそれぞれ接続され
る。第1の出力ラッチ981は、クロック信号φ1が
“H”のときに、クロックトインバータICV1および
ICV2がイネーブル状態とされ、ラッチ状態となる。
クロック信号φ1が“L”のとき、クロックトインバー
タICV1およびICV2はディスエーブル状態とさ
れ、第1の出力ラッチ981はラッチ動作を行なわな
い。
【0422】第2の出力ラッチ982は、クロック信号
φ2が“L”のとき、その入力Aおよび*Aへ与えられ
たデータをラッチし、出力Qおよび*Qから出力する。
第2の出力ラッチ982は、クロック信号φ2が“H”
のとき、その入力Aおよび*Aの信号状態にかかわら
ず、クロック信号φ2が“L”のときにラッチしたデー
タを出力Qおよび*Qから出力する。ラッチ動作を制御
するクロック信号φ1および/φ1ならびにφ2はマス
タクロックK(DRAMマスタクロックDK)に同期し
た信号であり、出力制御回路420によりその発生タイ
ミングが制御される。
【0423】図60は、第2の出力ラッチ982の具体
的構成の一例を示す図である。図60において、第2の
出力ラッチ982は、入力A(*A)に与えられた信号
をそのD入力に受け、クロック信号φ2をそのクロック
入力CLKに受けるD型フリップフロップDEFを含
む。D型フリップフロップDFFの出力Qから、第2の
出力ラッチ982の出力Q(*Q)が得られる。D型フ
リップフロップDFFはダウンエッジトリガ型であり、
クロック信号φ2が“L”に立下がるタイミングでこの
入力Aへ与えられた信号を取込み、クロック信号φ2が
“L”の間、その取込んだ入力Aをそのまま出力する。
【0424】クロック信号φ2が“H”の場合には、入
力端子Dへ与えられる入力信号Aの状態にかかわらず、
先にラッチしたデータを持続的に出力する。D型フリッ
プフロップDFFは入力Aおよび入力*Aに対してそれ
ぞれ設けられる。第2の出力ラッチ982は他の構成を
備えてもよく、クロック信号φ2に応答してラッチ状態
およびスルー状態を実現することのできる回路構成であ
ればどのような回路構成であってもよい。
【0425】図61は、出力制御回路420の具体的構
成の一例を示す図である。出力制御回路420は、マス
タクロックKを所定の時間遅延させる遅延回路991
a、991b、および991cと、遅延回路991aの
出力に応答して所定のパルス幅を有するワンショットの
パルス信号を発生するワンショットパルス発生回路99
2aと、遅延回路991bの出力に応答して所定のパル
ス幅を有するワンショットのパルス信号を発生するワン
ショットパルス発生回路992bと、遅延回路991c
の出力に応答して所定のパルス幅を有するワンショット
のパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路9
92を含む。ワンショットパルス発生回路992aから
クロック信号φ1および/φ1が発生される。
【0426】ワンショットパルス発生回路992bとワ
ンショットパルス発生回路992cの出力はOR回路9
93へ与えられる。OR回路993からクロック信号φ
2が発生される。遅延回路991bの遅延時間は遅延回
路991cの遅延時間よりも短い。ワンショットパルス
発生回路992a〜992cのイネーブル/ディスエー
ブルはコマンドレジスタから与えられる2ビットのアド
レスAd2およびAd3により生成されたコマンドデー
タにより設定される。この2ビットのコマンドデータ
(アドレスAd2およびAd3)が出力モードしてラッ
チモードを示している場合、ワンショットパルス発生回
路992aおよび992cがイネーブル状態とされ、ワ
ンショットパルス発生回路992bはディスエーブル状
態とされる。次に、この図59ないし61を参照してデ
ータ出力回路の動作を説明する。
【0427】(i) ラッチ出力モード まず、図62にラッチ出力モード時における動作波形図
を示す。ラッチ出力モードの設定は、セットコマンドレ
ジスタモード時において、アドレスビットAd3を
“L”かつアドレスビットAd2を“H”に設定するこ
とにより指定される。このとき、ワンショットパルス発
生回路992aおよび992cがイネーブル状態とされ
る。今、出力イネーブル信号G#がデータ出力を示す活
性状態の“L”にあり、図59においてゲート回路98
4はメインアンプ983をイネーブル状態にしている状
態を考える。また動作モードとしてSRAMリードモー
ドが指定された状態を考える。
【0428】マスタクロックKの立上がりエッジでSR
AMアドレスAs(An)がアドレスバッファに取込ま
れ、SRAMアレイにおいて、対応のSRAMワード線
SWLnが選択され、SRAMビット線対SBLにデー
タRDnが現われる。
【0429】ワンショットパルス発生回路992aは、
マスタクロックKの立上がりに応答して所定のタイミン
グで所定期間“L”となるワンショットパルスを発生す
る。クロック信号φ1が“L”で立下がると第1の出力
ラッチ981はラッチ動作が禁止される。このとき、ク
ロック信号φ2は“H”にあり、第2の出力ラッチ98
2はラッチ状態を維持しており、前のサイクルで読出さ
れたデータQn−1をラッチして出力している。
【0430】外部アドレスAsにしたがって選択された
64ビット(16×4)のSRAMビット線対SBL上
のデータRDnのうちさらにブロックアドレスにしたが
って選択された4ビットのデータが内部出力データバス
DBおよび*DB上へ伝達される。データバスDBおよ
び*DB上のデータDBnが確定した状態でクロック信
号φ1が“H”に立上がる。これにより第1の出力ラッ
チ981がラッチ状態となりこの確定データDBnをラ
ッチする。
【0431】続いてワンショットパルス発生回路992
cからワンショットパルスが発生され、信号φ2が
“L”に立下がる。第2の出力ラッチ982はこの第1
の出力ラッチ981によりラッチされたデータDBnを
信号φ2の立下がりに応答して新たに取込み、出力端子
DQへ出力バッファ983を介して伝達する。
【0432】クロック信号φ2の発生はマスタクロック
Kの立下がりに同期して行なわれており、マスタクロッ
クKの立下がりに応答してこのサイクルで選択されたデ
ータDBnが出力データQnとして出力される。クロッ
ク信号φ2は次にマスタクロックKが立上がるまでに
“H”に立上がる。第2の出力ラッチ982は、内部出
力データバスDBおよび*DB上のデータとは関係なく
確定データDBnを持続的に出力する。続いて、クロッ
ク信号φ1は“L”に立下がり、第1の出力ラッチ98
1のラッチ状態を解放し、次のサイクルすなわち次の確
定データのラッチ動作に備える。上述の動作を繰返すこ
とにより、マスタクロックKの立上がりに応答して前の
サイクルで読出されたデータが順次確定データとして出
力される。
【0433】(ii) レジスタ出力モード 次に、図63を参照してレジスタ出力モードについて説
明する。レジスタ出力モードの設定は、セットコマンド
レジスタモードにおいてアドレスビットAd3を“H”
に設定し、アドレスビットAd2を“L”と設定するこ
とにより実現される。このレジスタ出力モードにおいて
は、ワンショットパルス発生回路992bがイネーブル
状態とされ、ワンショットパルス発生回路992cがデ
ィスエーブル状態とされる。この場合、マスタクロック
Kの立上がりに応答してワンショットパルス発生回路9
92bから“L”に立下がるワンショットのパルスが発
生される。クロック信号φ1はこのとき“H”にあるた
め、前のサイクルで読出されたデータDBn−1を第2
の出力ラッチ982がラッチする。
【0434】レジスタ出力モードにおいては、クロック
信号φ2の“L”への降下タイミングがマスタクロック
Kの立上がりに応答して決定される。したがって、マス
タクロックKの(n+1)回目のサイクル時にはこの出
力ピン端子DQには、n回目のクロックサイクルにおけ
る読出データDBnが出力データQnとして出力され
る。すなわち、ラッチ出力モードとレジスタ出力モード
とでは、クロック信号φ2の活性化タイミングすなわち
“L”への移行タイミングか異なっているだけである。
これにより、1サイクル前に読出されたデータが出力さ
れ続いて今回のサイクルで読出されたデータが出力され
るラッチ出力モードと、(n+1)回目のサイクルにお
いてn回目のサイクルにおける読出データが出力される
レジスタ出力モードが実現される。
【0435】(iii) トランスペアレント出力モー
ド 次に、図64を参照してトランスペアレントモードにつ
いて説明する。まず、図64(A)を参照して第1のト
ランスペアレント出力モードについて説明する。第1の
トランスペアレント出力モードはアドレスビットAd2
およびAd3をともに“L”と設定することにより指定
される。第1のトランスペアレント出力モードにおいて
は、クロック信号φ1およびφ2は“L”のままであ
る。このとき、第1の出力ラッチ981はラッチ動作か
ら解放されており、また内部の出力ラッチ982もスル
ー状態となっている。したがって、この場合には出力デ
ータQnとしては内部データバスDBおよび*DB上に
伝達された読出データDBnがラッチされることなくそ
のまま出力される。したがって、SRAMビット線対S
BLのデータが無効データ(INV)の場合にはこれに
したがって出力ピンDQにも無効データINVが出現す
る。
【0436】第2のトランスペアレント出力モード(ト
ランスペアレント2)は、アドレスビットAd2および
Ad3をともに“H”と設定することにより指定され
る。図64(B)に示すように、第2のトランスペアレ
ント出力モードが指定された場合クロック信号φ1が発
生される。クロック信号φ1が“H”の期間、第1の出
力ラッチ981がラッチ動作を行なう。したがって、S
RAMビット線対SBLのデータRDnが無効状態とな
っても、データバスDBおよび*DBのデータが第1の
出力ラッチ981により有効データとしてラッチされ所
定期間(クロック信号φ1の“H”の間)出力されるた
め、無効データINVが出力される期間が短くなる。第
2のトランスペアレント出力モードにおいてクロック信
号φ2は“L”に維持される。
【0437】なお上述の構成において、第2の出力ラッ
チ982としてダウンエッジトリガタイプのD型フリッ
プフロップを用いている。これはクロック信号φ2の極
性を変えればアップエッジトリガ型のラッチ回路を用い
てもよい。また第1の出力ラッチ981も他のラッチ回
路を用いても実現することができる。
【0438】図62ないし64の動作波形図において
は、チップイネーブルE#および出力イネーブルG#が
ともに活性状態の“L”の状態にあり、各クロックサイ
クルにおいて出力ハイインピーダンス状態を設定されて
いない状態を示している。次にチップイネーブルE#と
出力イネーブルG#による出力ハイインピーダンス状態
の設定について説明する。
【0439】[データ出力タイミング] [トランスペアレント出力モード]図65はトランスペ
アレント出力モード時におけるチップイネーブルE#お
よび出力イネーブルG#と出力データとの関係を示す図
である。トランスペアレント出力モードにおいては、内
部データバスDBおよび*DB上のデータが直接出力バ
ッファに伝達される。マスタクロックKの立上がりエッ
ジにおいてチップイネーブルE#が“H”にあればディ
セレクトSRAMモードとなり、出力ハイインピーダン
ス状態となる。また出力イネーブルG#が“H”にあれ
ば出力ハイインピーダンス状態となる。
【0440】図65(A)に示すように、出力イネーブ
ルG#が先に“L”の活性状態にある状態を考える。こ
の状態においては、マスタクロックKの立上がりエッジ
においてチップイネーブルE#が“L”であればそのサ
イクルにおいてデータの読出が実行される。マスタクロ
ックKの立上がりエッジから時間tKHQZ経過後に出
力ハイインピーダンス状態が解放されて読出データが伝
達される。マスタクロックKの立上がりエッジから時間
tKHA経過後に有効データが出力される。
【0441】マスタクロックKの立上がりエッジにおい
てチップイネーブルE#が“H”であれば、このマスタ
クロックKの立上がりエッジから時間tKHQX経過後
出力ハイインピーダンス状態となる。
【0442】図65(B)に示すように、マスタクロッ
クKの立上がりエッジでチップイネーブルE#を“L”
に立下げてデータ読出動作を実行した場合、このサイク
ルはデータ読出サイクルとなる。このとき出力イネーブ
ルG#がチップイネーブルE#よりも遅く“L”に立下
がると、このサイクル(図65(B)においてサイクル
1)で読出されたデータは出力イネーブルG#が立下が
ってから時間tGLQ経過後に有効データとして出力さ
れる。次にマスタクロックKが立上がり同様にしてチッ
プイネーブルE#が“L”に設定された場合、図65
(A)に示す状態と同様このサイクル(サイクル2)で
読出されたデータが出力される。このサイクルにおいて
出力イネーブルG#を“H”に立上げると時間tGHQ
経過後出力ハイインピーダンス状態となる。
【0443】なお図65(A)および(B)において破
線で示す信号状態は、破線で示すチップイネーブルE#
の状態が設定された場合に破線で示す出力データが現わ
れることを示す。
【0444】[レジスタ出力モード]このモードは、内
部データバスBDおよび*DBと出力バッファとの間に
出力レジスタを設けた出力モードである。1サイクル遅
れてデータが出力される。すなわち、図66(A)に示
すように、出力イネーブルG#が“L”にあるとき、ク
ロックKの第1サイクルでチップイネーブルE#を
“L”にしたとき、このマスタクロックKの第1サイク
ルは読出モードとなる。このサイクル1で読出されたデ
ータは次のサイクル2で読出される。すなわち次のマス
タクロックの立上がりエッジから時間tKHQZ経過後
に読出データが出力され、時間tKHAR経過後に有効
データが出力される。次のクロックサイクル3における
マスタクロックKの立上がりエッジから時間tKHQX
経過すると出力ハイインピーダンス状態となる。サイク
ル2において再びチップイネーブルE#が“L”であれ
ば、図66(A)において破線で示すようにサイクル3
において有効データが出力される。
【0445】一方、出力イネーブルG#が“H”にある
出力ハイインピーダンス状態においてチップイネーブル
E#を“L”に立下げてデータ読出動作を実行した状態
を考える。この状態においては図66(B)に示すよう
に、サイクル1で読出されたデータはサイクル2におい
て出力イネーブルG#が“L”に立下げられてから時間
tGLQ経過後に有効データとして出力される。第2サ
イクルにおいてチップイネーブルE#が“L”であれ
ば、サイクル3において有効データが出力される。この
クロックサイクル3において出力イネーブルG#を
“H”に立上げると時間tGHQ経過後出力ハイインピ
ーダンス状態となる。
【0446】[ラッチ出力モード]ラッチ出力モード
は、内部データバスDBおよび*DBと出力バッファと
の間に出力ラッチ回路を設ける出力モードである。今、
図67(A)に示すように、マスタクロックKの第1サ
イクルにおいてチップイネーブルE#を“L”に立下
げ、データ読出動作を行なった場合を考える。この場合
は第1サイクルにおけるマスタクロックKの立下がりエ
ッジから時間tKLQZ経過後にデータが出力され、こ
の立下がりエッジから時間tKLA経過後に有効データ
が出力される。このデータは次のクロックサイクル(サ
イクル2)のクロックの立下がりエッジから時間tKL
QX経過後出力ハイインピーダンス状態となる。サイク
ル2においてチップイネーブルE#が“L”に立下げら
れていればこのマスタクロックKの立下がりから時間t
KLQZが経過した後データが出力される(破線で示
す)。図67(A)に示す動作においては出力イネーブ
ルG#はすでに“L”の状態となっている。
【0447】次に図67(B)に示すように、出力イネ
ーブルG#が遅れて“L”となる状態を考える。マスタ
クロックKの第1サイクルにおいてチップイネーブルE
#を立下げてデータ読出を行なった場合、出力イネーブ
ルG#をこのマスタクロックKの第1サイクル中に
“L”に立下げた場合、出力イネーブルG#の立下がり
エッジから時間tGLQ経過後にサイクル1で読出され
たデータが出力される。サイクル2において再びデータ
読出が実行された場合、このサイクル2におけるマスタ
クロックKの立下がりエッジから時間tKLQZ経過後
にこのサイクル2で読出されたデータが出力される。出
力イネーブルG#を次いで“H”に立上げると(チップ
イネーブルE#による出力制御を行なわないと想定す
る)、この出力イネーブルG#の立上がりエッジから時
間tGHQ経過後出力ハイインピーダンス状態となる。
【0448】トランスペアレント出力モードにおいて
は、出力データが有効な期間は内部バス上に有効データ
が現われている期間に限られる。ラッチ出力モードにお
いては読出データがラッチされて出力されるため、内部
データバスに無効データが現われている期間であっても
外部には有効データが出力される。したがって、外部処
理装置であるCPU等が出力データを取込むための期間
を十分とることができる。レジスタ出力モードにおいて
は、1サイクル遅れて前のサイクルのデータが出力され
る。この場合、いわゆるパイプライン動作を実現するこ
とができ、高速でデータの読出を行なうことができる。
上述のような出力モードをコマンドレジスタにおけるコ
マンドデータにより設定することにより、ユーザはシス
テムに応じた出力モードを選択することが可能となる。
【0449】[信号パラメータ]図68は各信号に要求
されるセットアップ期間およびホールド時間を一欄にし
て示す図である。このCDRAMは、マスタクロックK
の立上がりエッジにおける制御信号の状態の組合せによ
り動作モードを決定し、この決定された動作モードにし
たがって指定された動作を実行している。外部から与え
られる信号はすべてパルス状に与えられる。外部信号に
要求されるセットアップ時間(マスタクロックKが立上
がるまでにその信号を確定状態とするために要求される
時間)およびホールド時間(マスタクロックKが立上が
ってからその信号を確定状態に維持するのに要求される
時間)はすべての外部信号に対して同一となる。それに
より外部の装置は信号発生のタイミングを容易に決定す
ることができる。信号発生タイミングおよび信号を不確
定状態にするタイミングをすべての信号に対して同一と
することができるためである。
【0450】マスタクロックKのクロックサイクル時間
は最小8ns、最大100nsである。マスタクロック
Kは“H”期間tKHと“L”期間tKLを備える。D
RAMクロックマスクCMdは、セットアップ時間tC
MDSとホールド時間tCMDHを有する。ロウアドレ
スストローブRAS#は、セットアップ時間tRSとホ
ールド時間tRHを有する。コラムアドレスストローブ
CAS#はセットアップ時間tCSとホールド時間tC
Hを含む。データ転送指示DTD#はセットアップ時間
tDTSとホールド時間tDTHを含む。SRAMクロ
ックマスクCMsはセットアップ時間tCMSSとホー
ルド時間tCMSHを含む。チップイネーブルE#は、
セットアップ時間tESとホールド時間tEHを有す
る。
【0451】ライトイネーブルWE#はセットアップ時
間tWSとホールド時間tWHを有する。制御クロック
CC1#は、セットアップ時間tC1Sとホールド時間
tC1Hとを含む。制御クロックCC2#はセットアッ
プ時間tC2Sと、ホールド時間tC2Hを含む。DR
AMアドレスAd0〜Ad11およびSRAMアドレス
As0〜As11はともにセットアップ時間tASおよ
びホールド時間tAHを含む。マスクイネーブルM0〜
M3はセットアップ時間tMSとホールド時間tMHを
有する。入力データDQ0〜DQ3またはD0〜D3は
セットアップ時間tDSとホールド時間tDHを有す
る。セットアップ時間が、最小値2ないし3nsであ
り、ホールド時間は、最小値は3ないし4nsである。
内部信号の立上がり/立下がり時間は2nsである(た
だし0Vないし3Vの変化の場合)。
【0452】[ピン配置]図69はこの発明に従うCD
RAMを収納するパッケージの外観およびピン配置を示
す図である。このCDRAMは、リードピッチ0.65
mm、400milのTSOP(シン・スモール・アウ
トラインパッケージ)のタイプIIに収納される。
【0453】ピン番号1、15、17、31、46、4
8のピン端子には電源電圧Vccが与えられる。ピン番
号12、16、20、32、43、および47、51、
および62のピン端子へ接地電位Vssが与えられる。
ピン番号2ないし4、28ないし30、33ないし35
および59ないし61のピン端子にはDRAMアドレス
Ad0〜Ad11が与えられる。ピン番号22ないし2
4、37ないし41、および53ないし56のピン端子
へはSRAMアドレスAs0〜As11が与えられる。
ピン番号5および6のピン端子へはそれぞれ制御クロッ
クCC2#およびCC1#が与えられる。ピン番号7お
よび8のピン端子へはライトイネーブルWE#およびチ
ップイネーブルE#がそれぞれ与えられる。ピン番号9
および10のピン端子へはDRAMクロックマスクCM
dおよびSRAMクロックマスクCMsがそれぞれ与え
られる。
【0454】ピン番号11のピン端子へマスタクロック
Kが与えられる。ピン番号25ないし26のピン端子へ
はロウアドレスストローブRAS#、コラムアドレスス
トローブCAS#およびデータ転送指示DTD#がそれ
ぞれ与えられる。ピン番号13の、19、44および5
0のピン端子へは入力データD0〜D3またはマスクイ
ネーブルM0〜M3がそれぞれ与えられる。ピン番号1
4、18、45、および49のピン端子へは出力データ
Q0〜Q3が与えられるかまたは入出力データピン端子
DQ0〜DQ3として利用される。
【0455】ピン番号36、42、52、57および5
8のピンは無接続状態(NC)となる。
【0456】この図69に示すピン配置において、パッ
ケージの中央部に配置された電源電圧Vccおよび接地
電位Vssがデータの入出力部のために利用される。ピ
ン番号12および15のピン端子にそれぞれ与えられる
接地電位Vssおよび電源電圧Vccはピン番号13お
よび14のピン端子に現われるデータM0/D0および
DQ0/Q0を駆動するために利用される。ピン番号1
7および20のピン端子に与えられる電源電圧Vccお
よび接地電位Vssはピン番号18および19のピン端
子に現われるデータDQ1/Q1およびM1/D1を駆
動する回路に利用される。ピン番号43および46のピ
ン端子へ与えられる接地電位Vssおよび電源電圧Vc
cはピン番号44および45のピン端子へ現われるデー
タM2/D2およびDQ2/Q2を駆動する回路に利用
される。ピン番号48および51のピン端子に与えられ
る電源電圧Vccおよび接地電位Vssはピン番号49
および50のピン端子に現われるデータDQ3 /Q3お
よびM3/D3を駆動する回路に利用される。各回路に
応じて電源電圧および接地電位を分配することにより、
内部のノイズの影響の低減を図る。
【0457】上述の実施例においては、データの入出力
をSRAアレイのビット線を介して行なっている。デー
タの入出力はSRAMアレイのビット線を介することな
く、双方向転送ゲートとSRAMアレイとの接続部から
データの入出力を行なうことも可能である。この場合、
図1に示す構成において、センスアンプ+IOブロック
122とSRMコラムデコーダ120をSRAMアレイ
104と双方向データ転送回路106との間に配置する
構成を利用すればよい。
【0458】また、図1に示す構成において、双方向デ
ータ転送回路106にDRAMアドレスバッファ108
から与えられる4ビットのコマンド(コマンド(0〜
3))については説明していない。これはデータ転送回
路における動作の種類を指定するものであり、第2の実
施例と同様に実行されるため後に詳細に説明する。
【0459】[実施例2]図70はこの発明の第2の実
施例であるCDRAMの全体の構成を示す図である。図
70において、図1に示すCDRAMの構成要素と対応
する部分には同一の参照番号を付し、その詳細説明を省
略する。
【0460】図70に示すCDRAMは、双方向データ
転送回路106とSRAMアレイ104との間にコラム
デコーダ120およびセンスアンプ+IOブロック12
2が設けられる。この配置構成により、双方向データ転
送回路106の各バッファへ外部から直接アクセスする
ことができる。
【0461】また図70に示すCDRAMは、入出力回
路1435が外部からのデータDQ0〜DQ3およびM
0〜M3(またはD0〜D3)を受けるDinバッファ
1434およびマスク回路1436と、端子DQ0〜D
Q3(またはQ0〜Q3)へデータを出力するメインア
ンプ回路1438を含む。入出力回路1435は外部か
らの出力イネーブルG#によりそのメインアンプ回路1
438のデータ出力タイミングが決定されるのみなら
ず、新たに与えられるDQコントロールDQCによりデ
ータの入出力タイミングが決定される。
【0462】DQコントロールDQCは、この入出力回
路1435の活性/非活性のみを制御する。DQコント
ロールDQCが“H”のとき入出力回路は活性状態とさ
れ、DQコントロールDQCが“L”のときにはDin
バッファ1434およびマスク回路1436およびメイ
ンアンプ回路1438は非活性状態とされる。共通DQ
配置構成において、Dinバッファ回路1434とメイ
ンアンプ回路1438のいずれが活性化されるかはライ
トイネーブルWE#により決定される。
【0463】図70に示すCDRAMはさらに、チップ
セレクトCS#がKバッファタイミング回路1424へ
与えられる。Kバッファタイミング発生回路1424は
また外部からのマスタクロックKを受ける。チップセレ
クトCS#はDRAMアレイの動作、SRAMアレイの
動作、およびDRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送、データ転送回路とDRAMアレイとのデー
タ転送およびデータ転送回路106とSRAMアレイと
のデータ転送動作のみを制御する。他の構成は図1に示
すものと本質的に同様である。ただしSRAMコントロ
ール回路1432へ与えられる制御クロックが制御クロ
ックCC0#およびCC1#の名称に変化する。この名
称の変化に応じて、データ転送時におけるデータ転送動
作の種類が増加する。このデータ転送動作については後
に詳細に説明する。
【0464】この図70に示すCDRAMにおいても、
コラムブロックデコーダ112によりDRAMアレイ1
02(1つのメモリマット)においてメモリセルのブロ
ック(16ビット)が同時に選択される。また、SRA
Mアレイ104においては1行に16ビットのメモリセ
ルが接続される。応じて双方向データ転送回路も16ビ
ットの転送ゲートバッファを備える。まずDQコントロ
ールDQCの機能について説明する。
【0465】[DQコントロール]図71は、図70に
示すKバッファタイミング回路およびマスク回路の具体
的構成を示す図である。図70に示すCDRAMにおい
ては、チップセレクトCS#によりDRAMコントロー
ル回路128およびSRAMコントロール回路432は
ともに活性化/非活性化が制御される。図1に示すCD
RAMにおいてはチップイネーブルE#によりSRAM
コントロール回路132のみが制御される。したがっ
て、DRAMコントロール回路128に含まれる制御ク
ロックバッファ(外部からの制御信号をラッチする回
路)は、図31に示すように、DRAMマスタクロック
DKに応答して動作しているだけである。この図70に
示すCDRAMにおいては、DRAMコントロール回路
およびSRAMコントロール回路ともにチップセレクト
CS#とマスタクロックKに従って与えられたデータを
取込む。ここで図71においては、このSRAMコント
ロール回路およびDRAMコントロール回路をコントロ
ール回路1452として示す。
【0466】図71において、Kバッファタイミング回
路1424は、マスタクロックKを受け内部クロックを
発生するKバッファ1460と、Kバッファからの内部
クロックに応答してチップセレクトCS#を取込むCS
バッファ1462とを含む。マスク回路1450(図7
0に示すマスク回路126および130を総称的に示
す)は、Kバッファ1460からの内部クロックに応答
してクロックマスクCMを1クロックサイクル遅延させ
て出力するシフトレジスタ1464と、シフトレジスタ
1464からのマスクデータに従ってKバッファ146
0からの内部クロックを選択的に通過させてマスタクロ
ックKiを発生する選択ゲート1466を含む。この第
2の実施例においては、マスクデータCMが“L”のと
きには内部マスタクロックKiの発生を禁止する。
【0467】コントロール回路1452はCSバッファ
1462からの内部チップセレクトCSをイネーブル入
力ENAに受けて活性状態とされる。コントロール回路
1452は活性状態のときこのマスク回路1450から
与えられるマスタクロックKiに従って動作する。した
がって、チップセレクトCSが不活性状態の“H”のと
きこのCDRAMは非選択状態であり、コントロール回
路1452は非活性状態となる。
【0468】図72は、コントロール回路1452の構
成を示す図である。出力イネーブルG#はマスタクロッ
クKと非同期で発生される。このときDQコントロール
DQCもマスタクロックKと非同期で発生されてもよ
い。
【0469】チップセレクトCSによりDRAMコント
ロール回路およびSRAMコントロール回路432はと
もに活性/非活性が制御される。外部制御クロックRA
S#、CAS#、DTD#、CC0#、CC1#、DQ
CおよびWE#は、ともにマスタクロックKとチップセ
レクトCSとにより内部に取込まれる。したがって、外
部制御クロックを取込むバッファ回路の構成はすべて図
6に示すものと同じ構成となる。そこで制御クロックバ
ッファ1480を、これらの外部制御クロックを取込む
ためのバッファとして代表的に示す。制御クロックφE
♯により外部制御信号を代表させる。
【0470】図72において、コントロール回路145
2は、マスタクロックKiとチップセレクトCS#とに
応答して外部制御クロックφE#を取込む制御クロック
バッファ1480と、チップセレクトCSおよびマスタ
クロックKiに応答して動作し制御クロックバッファ1
480から与えられる制御クロックの状態の組合せに従
って必要な制御信号を発生する制御信号発生回路148
2を含む。
【0471】DRAMアドレスバッファ108は、図3
1に示す構成と同様の構成を備え、SRAMアドレスバ
ッファ116は、図6に示す構成と同様の構成を備える
(ただしチップイネーブルEに代えてチップセレクトC
Sが与えられる)。KバッファおよびCSバッファの構
成は図7に示す構成と同じである。図71および図72
に示すように、チップセレクトCSが“H”の場合コン
トロール回路1452は非活性状態となり、内部動作は
実行されない。この状態はクロックマスクCMの信号の
状態と無関係である。すなわちマスタクロックKiが与
えられるか否かに関わらず、コントロール回路1452
はチップセレクトCSが“H”のとき非活性状態とな
る。
【0472】クロックマスクCMが“L”のとき次のサ
イクルにおいては、マスタクロックKiは発生されな
い。コントロール回路1452においては図72に示す
構成から明らかなように、新たな外部制御信号φE#の
取込は行なわない。したがってクロックマスクCMが
“L”となったとき、次のサイクルにおいては、マスタ
クロックKiは発生されないため、コントロール回路1
452はその前のサイクルの状態を維持することにな
る。すなわち前のサイクルにおいてチップセレクトCS
が“H”であればコントロール回路1452は非活性状
態である。このとき、チップセレクトCSが“L”の活
性状態に変化しても、マスタクロックKiが与えられて
いないため、コントロール回路1452は前のサイクル
の状態を維持する。すなわちCDRAMはパワーダウン
モード(DRAM部分およびSRAM部分両者ともに)
状態となる。
【0473】また前のサイクルにおいてチップセレクト
CSが“L”の活性状態にありそのサイクルにおいてク
ロックマスクCMが“L”となると、次のクロックサイ
クルにおいてチップセレクトCS#が“H”の非活性状
態となってもそのときマスタクロックKiは与えられな
い。したがって前のサイクルにおいて出力されるデータ
がこのサイクルにおいても出力される。
【0474】図73は、図70に示す入出力回路143
5の動作を制御するための構成を示す図である。図73
において、入出力回路制御系は、出力イネーブルG#を
クロックKと非同期で取込み内部出力イネーブルを発生
するGバッファ1492と、外部からのDQコントロー
ルDQC#をチップセレクトCSおよび内部マスタクロ
ックKiに応答して取込み内部DQコントロールDQC
を発生するDQCバッファ1490を含む。DQCバッ
ファ1490は、出力イネーブルG#と同様マスタクロ
ックKと非同期で取込まれて内部DQコントロールが発
生される構成が用いられてもよい。
【0475】入出力回路1435は、DQCバッファ1
490の出力に応答して活性/非活性を制御されるDi
nバッファ1434と、内部DQコントロールDQCと
内部出力イネーブルGとチップセレクトCSとを受けて
メインアンプ回路1438を活性化/非活性化するゲー
ト回路1494を含む。ゲート回路1494は、DQコ
ントロールDQCが“H”、出力イネーブルGが“L”
およびチップセレクトCSが“L”となったときにメイ
ンアンプ回路1438を活性状態とする。チップセレク
トCSが“H”にあればメインアンプ回路1438は出
力ハイインピーダンス状態となる。またDQコントロー
ルDQCが“L”のとき出力ハイインピーダンス状態と
なる。
【0476】Dinバッファ1434はDQCバッファ
1490からの内部DQコントロールDQCにより活性
/非活性化される。書込データを生成するか否かは内部
書込指示信号φWにより決定される。すなわちDinバ
ッファ1434は、DQコントロールDQCが“H”に
ありかつデータ書込指示φWが活性状態となったときの
み内部書込データを発生する。
【0477】図74は、出力イネーブル、DQコントロ
ールおよびチップセレクトによる出力状態の制御シーケ
ンスを示す図である。図74において、マスタクロック
Kの第1サイクルにおいては、チップセレクトCS#が
“H”であり、この第1サイクルはNOP(ノーオペレ
ーション)サイクルである。DRAMコントロール回路
およびSRAMコントロール回路は動作せず、また出力
はハイインピーダンス状態となる。
【0478】マスタクロックKの第2サイクルにおい
て、チップセレクトCS#が“L”に立下がり、出力イ
ネーブルG#が“L”、DQコントロールDQCが
“H”であれば、データ読出動作が実行され(実行され
る動作は他の制御信号の状態の組合せにより決定され
る。ここではその動作については説明しない。後に詳細
に説明する)、データQ1が出力される。
【0479】マスタクロックKの第3サイクルにおいて
チップセレクトCS#が再び“H”となると、NOPモ
ードが指定され、このCDRAMは動作を行なわない。
したがって再び出力ハイインピーダンス状態となる。
【0480】マスタクロックKの第4サイクルにおい
て、再びチップセレクトCS#が“L”となるとこのと
きに与えられたアドレスAsにしたがってデータ読出動
作が実行され、読出データQ2が得られる。
【0481】マスタクロックKの第5サイクルにおい
て、チップセレクトCS#および出力イネーブルG#が
ともに“L”であっても、DQコントロールDQCが
“L”であるため、入出力回路は動作せず、このサイク
ルは出力ハイインピーダンス状態となる。
【0482】第6サイクルにおいてチップセレクトCS
#を“L”とし、DQコントロールDQCを“H”とし
た場合、このサイクルの途中で出力イネーブルG#を
“H”に立上げた場合、この出力イネーブルG#の立上
がりに応答して、出力はハイインピーダンス状態とな
る。出力イネーブルG#の立上がりタイミングに従って
不確定データまたは確定データが少しの期間出力され
る。
【0483】上述のように、チップセレクトCS#とD
QコントロールDQCとを別々に設けることにより、C
DRAMにおいて内部動作をさせた状態においてデータ
の入出力のみをDQコントロールDQCで制御する構成
を実現でき、キャッシュDRAMの拡張およびバンク切
換を容易に実行することができ、またバンク構成の自由
度も広くすることができる。この構成例について説明す
る。
【0484】[DQコントロールによるメモリの構成の
変更]図75は、32ビット幅データを必要とする外部
処理装置であるCPUに対するメモリシステムの構成例
を示す図である。図75において、各々が4ビット単位
でデータの入出力を行なうCDRAMCDR#0〜CD
R#7が32ビットデータバス1002に接続される。
CDRAMCDR#0およびCDR#1はDQコントロ
ールDCQ−0によりその入出力が制御される。CDR
AMCDR#2およびCDR#3はDQコントロールD
QC−1によりデータの入出力が制御される。CDRA
MCDR#4およびCDR#5はDQコントロールDQ
C−2によりデータの入出力が制御される。CDRAM
CDR#6およびCDR#7はDQコントロールDQC
−3によりデータの入出力が制御される。
【0485】CDRAMCDR#0〜CDR#7へはチ
ップセレクトCS#のみならず他の制御信号も共通に与
えられる。図75においてはチップセレクトCS#のみ
を代表的に示す。図75に示すメモリシステムにおいて
は、バイト単位でメモリが制御される。32ビットデー
タの場合8ビット単位でデータが構成されるためであ
る。したがって、DQコントロールDQC−0〜DQC
−3を同時に活性状態とすれば32ビットのデータの入
出力が行なわれ、1つのDQコントロールDQC−iを
活性状態とすれば8ビットのデータが得られる。8ビッ
トデータ、16ビットデータおよび32ビットのデータ
を容易に出力することができる。この場合、チップセレ
クトCS#はCDRAMCDR#0〜CDR#7すべて
に共通に与えられており、これらは内部で動作を実行し
ている。したがってDQコントロールDQC−0〜DQ
C−3のみを制御することにより高速でデータを入出力
することができる。この構成により、データバスが16
ビットであっても32ビットであってもまたさらに64
ビットと多くなっても容易にメモリシステムの構成を変
更することができる。
【0486】また一般に、データのバス幅が固定されて
いる場合において、メモリ容量を増加させる場合バンク
構成を利用することが多い。このバンク構成の切換も容
易に実行することができる。以下DQコントロールを用
いたバンク切換について説明する。
【0487】今図76に示すように、4メガビットの記
憶容量を備えるメモリプレインを4面備える4M×4ビ
ットのCDRAMを8個用いてメモリシステムを構築し
た場合を考える。図75に示す場合と同様に、2つのC
DRAMを1つの組とし、バイト単位での入出力制御を
行なう。
【0488】この場合、図77に示すように、キャッシ
ュ(SRAM)においては、1セットが32ビット×1
6ビットのブロックを備える256セットが格納され
る。1つのCDRAMは×4ビット構成であり、4×8
の合計32ビットとなり、SRAMアレイの1行には1
6ビットのメモリセルが接続されるためである。この場
合、メインメモリ(DRAMアレイ)の構成は32ビッ
トの幅を有するブロック(16ビット)が1ページにわ
たって配列される。ページの数はワード線の数に対応す
るため4Kページとなる。1ページは64ブロックとな
る。今この構成を備えるメモリシステムを用いてメモリ
容量を2倍にするすなわち32メガビットのメモリシス
テムを構築する場合を考える。
【0489】図78にメモリシステムの構築の一例を示
す。図78においては、CDRAMCDR#0〜CDR
#7がチップセレクトCS0#により選択され、CDR
AMCDR#8〜CDR#15がチップセレクトCS1
#により選択される。CDRAMCDR#0、CDR#
1、CDR#8、およびCDR#9は同じDQコントロ
ールDQC−0によりデータの入出力が制御される。以
下同様に図78において図面の垂直方向に配列されるC
DRAMに対しては共通のDQコントロールDQCが与
えられる。
【0490】図78に示すメモリシステムの構成の場
合、CDRAMCDR#0〜CDR#7またはCDRA
MCDR#8〜CDR#15が選択状態とされて動作す
る。したがって、16個のCDRAMCDR#0〜CD
R#15のうち動作状態となっているCDRAMは常に
8個であり、メモリシステムにおいて設けられるCDR
AMの全体のうちの1/2であり、すなわち消費電力を
低減することができる。
【0491】しかしながら図79に示すように、キャッ
シュのセット数は増加するものの、ブロックサイズは変
化しない。すなわち図79に示すようにキャッシュCA
C#1はメインメモリMEM#1とデータの転送を行な
うことができ、またキャッシュCAC#2はメインメモ
リMEM#2とデータの転送を行なうことができるだけ
であるからである。データの転送は対応するキャッシュ
とメインメモリとの間でしか実行することができないた
めである。
【0492】図80は、DQコントロールを利用するメ
モリシステムの他の構成例を示す図である。図80にお
いて、メモリシステムは、16個のCDRAMCDR#
0〜CDR#15を含む。この図80に示すメモリシス
テムにおいては、2種類のDQコントロールDQC0お
よびDQC1が用いられる。この2種類のDQコントロ
ールDQC0およびDQC1両者がともに活性状態とな
ったとき、対応のCDRAMは入出力活性状態とされ
る。CDRAMCDR#0〜CDR#7に対して第2の
DQコントロールDQC1−0が共通に与えられる。C
DRAMCDR#8〜CDR#15に対し第2のDQコ
ントロールDQC1−1が共通に与えられる。
【0493】CDRAMCDR#0、CDR#1、CD
R#8、およびCDR#9に対し第1のDQコントロー
ルDQC0−0が与えられる。CDRAMCDR#2、
CDR#3、CDR#10、およびCDR#11に対し
第1のDQCコントロールDQC0−1が与えられる。
同様にして、CDRAMCDR#4、CDR#5、CD
R#12、CDR#13に対しDQコントロールDQC
0−2が与えられ、CDRAMCDR#6、CDR#
7、CDR#14およびCDR#15に対しDQコント
ロールDQC0−3が与えられる。
【0494】CDRAMCDR#0〜CDR#15に対
し、共通にチップセレクトCS#が与えられる。他の制
御クロックも同様にこのCDRAMCDR#0〜CDR
#15に対し共通に与えられる(図示せず)。
【0495】図80に示すメモリシステムの構成におい
ては、CDRAMCDR#0〜CDR#15はチップセ
レクトCS#により共通に活性/非活性(選択/非選
択)が制御される。データの入出力のみがDQコントロ
ールDQC0およびDQC1により制御される。チップ
セレクトCSが活性状態となれば、CDRAMCDR#
0〜CDR#15においてDRAMアレイの駆動、SR
AMアレイの駆動、および内部でのデータの転送が共通
に実行される(外部制御クロックは共通に与えられてい
る)。したがってこの場合キャッシュのブロックサイズ
が図79に示す構成の場合の2倍となる。2倍となった
キャッシュのブロックにおける半分の領域が第2のDQ
コントロールDQC1(DQC1−0およびDQC−
1)により制御される。
【0496】この図78ないし図81に示すようにDQ
コントロールによりデータの入出力のみを制御する構成
とすれば、バンク切換時においてCDRAMを内部で動
作させながら出力ハイインピーダンス状態とすることが
でき、またデータの入力をも禁止することができ、この
バンク切換時における誤ったデータの入出力を防止する
ことができる。
【0497】また図80に示すように2種類のDQコン
トロールを用いてバンクの切換を実行する構成の場合、
データの入出力のみがDQコントロールで制御されてお
り、内部でCDRAMは内部動作を実行しており、より
高速でバンク切換時においてデータの入出力を実行する
ことができる。
【0498】図82は、図80に示すメモリシステムを
実現するための構成を示す図である。図82において、
第1のDQコントロールDQC0と第2のDQコントロ
ールDQC1とを受けるゲート回路1100が設けられ
る。このゲート回路1100は図73に示す構成におい
て、DQCバッファの次段に設けられてもよく、またD
QCバッファの前段に設けられてもよい。ゲート回路1
100は、第1および第2のDQコントロールDQC0
とDQC1がともに“H”の活性状態となったときにD
QコントロールDQCを活性状態とし、図73に示すゲ
ート回路1494へ与えるとともにDinバッファ14
34へ与える。図82に示すゲート回路1100を利用
することにより、バッファの切換およびメモリ増設を容
易に実現することが可能となる。
【0499】[全体の機能的構成]図83は、この発明
の第2の実施例であるCDRAMの機能的構成を示す図
である。図83において、DRAMアレイDRAは4K
行×64列×16ブロック×4(IO)の記憶容量を備
える。1つのブロックにおいては64列のDRAMビッ
ト線対が配置されており、この1つのブロックにおいて
1列が選択される。SRAMアレイSRAは256行×
16列×4(IO)の記憶容量を備える。SRAMアレ
イにおいて1行が選択され、この選択された1行の16
ビットとDRAMアレイにおいて選択された16ビット
(各ブロックから1ビット)との間でデータ転送を行な
うことができる。
【0500】コラムデコーダCOLDはリードデータ転
送バッファDTBR(16ビット×4(IO))から4
ビットを選択し、IO回路IOCを介してデータ入出力
ピンDQへこの読出されたデータを伝達する。またコラ
ムデコーダCOLDはさらに、IO回路IOCから与え
られた4ビットのデータをライトデータ転送バッファD
TBW(16ビット×4(IO))の対応の4ビットへ
伝達する。コラムデコーダCOLDはさらに、SRAM
アレイへのデータ書込時においてはIO回路IOCから
の4ビットのデータをSRAMアレイSRA内の4ビッ
トのメモリセルへ書込む。さらにコラムデコーダCOL
Dは、後に説明するが、リードデータ転送バッファDT
BRに格納された16×4ビットのデータをそのままラ
イトデータ転送バッファDTBWへ転送する機能を備え
る(この構成については後に説明する)。
【0501】DRAMコントロール回路128(図70
参照)はDRAMアレイDRAからリードデータ転送バ
ッファDTBRへのデータ転送とライトデータ転送バッ
ファDTDWからDRAMアレイDRAへのデータ転送
動作を制御する。後に説明するが、ライトデータ転送バ
ッファDTBWからDRAMアレイへのデータ転送時に
同時にリードデータ転送バッファDTBRへデータが転
送される動作が実行される動作モードが新たに設けられ
ており、このデータ転送をもDRAMコントロール回路
128が制御する。
【0502】SRAMコントロール回路1432(図7
0参照)はSRAMアレイSRAからデータ入出力端子
DQへのデータの読出し、データ入出力端子DQからS
RAMアレイSRAへのデータの書込み、リードデータ
転送バッファDTBRからSRAMアレイSRAへのデ
ータの転送、SRAMアレイSRAからライトデータ転
送バッファDTBWへのデータの転送、ライトデータ転
送バッファDTBWへの入出力端子DQからのデータの
書込み、リードデータ転送バッファDTBRから入出力
端子DQへのデータの読出し、データ入出力端子DQか
らのデータのSRAMアレイSRAおよびライトデータ
転送バッファDTBWへのデータの書込み、リードデー
タ転送バッファDTBRからのデータのデータ入出力端
子DQへの読出しとともにSRAMアレイSRAへのデ
ータ転送の各動作を制御する。
【0503】図84はデータ転送部のより具体的な構成
を示す図である。図84においては、一対のグローバル
IO線対GIOと一対のSRAMビット線対SBLに関
連する部分が示される。Dinバッファ1634および
メインアンプ1638はそれぞれ1ビットのデータの入
力/出力を行なう。
【0504】図84において、DRAMアレイへのデー
タを転送するための経路は、DRAMアレイへの転送デ
ータをラッチしかつ転送するためのライトデータ転送バ
ッファおよびこの転送動作に対しマスクをかけるマスク
レジスタを含む書込データ転送回路1620と、動作モ
ードに応じてDinバッファ1634からの書込データ
および後に説明する第1のセンスアンプ1612からの
データの一方を選択して書込データ転送回路1620へ
与えるセレクタ1615を含む。セレクタ1615は、
バッファライトモード(書込データ転送回路1620へ
外部書込データを書込む動作モード)においては信号φ
BWに応答して活性化され、コラムデコーダ1616か
らの選択信号に応答してこのDinバッファ1634か
らの書込データを書込データ転送回路1620へ伝達す
る。
【0505】セレクタ1615は、またSRAMアレイ
からのライトデータ転送バッファへのデータ転送動作ま
たは後に説明するリードデータ転送バッファDTBRか
らのデータを格納する動作モード時においては信号φD
Wに応答してこの与えられた信号を書込データ転送回路
1620へ伝達する。書込データ転送回路1620はま
た信号φDWおよびφBWに応答して与えられたデータ
をラッチし、転送指示信号φDWTに応答して与えられ
たデータをグローバルIO線対GIO上へ伝達する。
【0506】DRAMアレイからのデータを転送する経
路は、グローバルIO線対GIO上のデータをラッチ
し、かつ出力する読出データ転送回路1610と、この
読出データ転送回路1610上のデータを受けて信号φ
BRに応答してSRAMビット線対SBL上へ伝達する
SBLドライブ回路1611を含む。読出データ転送回
路1610は信号φDRに応答して与えられたデータを
ラッチしかつ次いで転送する。この信号φDRはしたが
って、ラッチ指示信号と転送指示信号両者を含んでお
り、ラッチ動作はDRAMコントロール回路の制御の下
に発生され、転送指示信号はSRAMコントロール回路
の制御の下に発生される。図84においては両信号(す
なわちラッチ指示および転送指示)を1つの制御信号φ
DRで総称的に示す。
【0507】データを読出す経路は、読出データ転送回
路1610およびSRAMビット線対SBL上のデータ
の一方を選択するセレクタ1613と、セレクタ161
3からのデータを増幅する第1のセンスアンプ1612
と、この第1のセンスアンプ1612の出力をさらに増
幅する第2のセンスアンプ1614を含む。第2のセン
スアンプ1614はコラムデコーダ1616からの選択
信号が与えられたときのみ活性状態となり増幅動作を実
行する。非選択状態においては出力はハイインピーダン
ス状態である。第1のセンスアンプ1612は、セレク
タ1613からデータを与えられるときには常に増幅動
作を実行する。
【0508】セレクタ1613は、バッファライト転送
モード(SRAMアレイから書込データ転送回路162
4へのデータの転送動作)においては信号φBWTに応
答してSRAMビット線対SBLのデータを選択する。
セレクタ1613は、またバッファリード(読出データ
転送回路1610(DTBR)に格納されたデータを装
置外部へ読出す)モードおよび後に説明する第2の転送
モード(読出データ転送回路1610の格納データを書
込データ転送回路1620へ転送する動作モード)のと
き信号φDXに応答して読出データ転送回路1610か
らのデータを選択する。
【0509】セレクタ1613はまたSRAMビット線
対SBL上のデータを読出すSRAMリードモード時に
おいて信号φRに応答してSRAMビット線対SBL上
のデータを選択する。
【0510】書込ドライブ回路1618は、コラムデコ
ーダ1616の出力に応答して、Dinバッファ163
4から与えられた書込データを増幅しSRAMビット線
対SBL上へ伝達する。コラムデコーダ1616は、列
ブロック(同時に選択される16ビットのメモリセルの
ブロックであり、図70に示すコラムブロックデコーダ
により選択された列ブロック)から1ビットを選択する
ときに活性状態とされる。
【0511】図84においては、書込ドライブ1618
および第2のセンスアンプ1614はともにコラムデコ
ーダ1616の出力により駆動されている。書込ドライ
ブ回路1618はSRAMアレイへデータ書込動作モー
ド時において動作可能状態とされ、また第2のセンスア
ンプ1614はデータ読出動作時において動作可能状態
とされる。各動作モードにおいて実際に活性化されるか
否かがコラムデコーダ1616の出力により決定され
る。次にこの第2の実施例におけるCDRAMの動作に
ついて説明する。
【0512】図85はこの発明の第2の実施例であるC
DRAMのSRAMコントロール回路が関連する動作を
実現するための外部制御信号の状態およびそのときに実
現される動作を一覧にして示す図である。実現される動
作は、第1の実施例と同様である。外部制御クロックC
C0#およびCC1#がこの第2の実施例においては用
いられていることおよびクロックマスクCMs#の論理
が反転しており、“L”のときには次のサイクルにおい
てSRAMパワーダウンモードとデータサスペンド状態
(持続的な同一データの入力/出力)が実現される点が
異なる。
【0513】さらに、チップセレクトCS#とDQコン
トロールDQCが追加されている点が異なる。チップセ
レクトCS#が“H”のとき、出力はハイインピーダン
ス(Hi−Z)状態となり、このCDRAMはDRAM
部分およびSRAM部分ともに動作しない。
【0514】SRAMクロックマスクCMs#が“L”
のときには、「SRAMパワーダウンモード」が指定さ
れ、クロックの伝達が禁止され内部サイクルの状態を維
持するため、データサスペンド状態となる。
【0515】チップセレクトCS#が“L”であり、か
つSRAMクロックマスクCMs#が“H”のときに
は、このCDRAMは選択状態であり、SRAMコント
ロール回路へはマスタクロックが与えられる。以下の説
明においてはこのチップセレクトCS#およびクロック
マスクCMs#がそれぞれ“L”および“H”の状態に
あるとして説明する。
【0516】制御クロックCC0#およびCC1#がと
もに“H”にあれば、「ディセレクトSRAMモード」
が指定され、出力がハイインピーダンス状態となる。内
部での動作は実行されている。この場合DQコントロー
ルDQCの状態は任意である。
【0517】[SRAMリード]制御クロックCC1#
を“L”に設定し、制御クロックCC0#、ライトイネ
ーブルWE#を“H”に設定するとSRAMリードモー
ドが指定される。SRAMアレイにおいてデータが選択
される。このとき、DQコントロールDQCを“H”に
設定するとこのSRAMアレイから読出されたデータが
出力される。
【0518】図86はSRAMリードモード動作時にお
けるデータの流れを示す図である。図86において、S
RAMリードモード動作時においては、SRAMアレイ
104において行が選択され、この行に接続されるメモ
リセルのデータが第1のセンスアンプ1512で増幅さ
れた後第2のセンスアンプ1514へ伝達される。列デ
コーダ1516がこの16ビットのうちの1ビット(I
Oが4の場合)を選択し、対応の第2のセンスアンプ1
514を活性状態とする。選択された4ビット(IOが
4ビット構成の場合、以下の説明においても同様とす
る)が第2のセンスアンプ1514で増幅されてメイン
アンプ回路1438へ伝達される。DQコントロールD
QCが“H”であれば、メインアンプ回路1438が活
性状態とされ、この読出されたデータが入出力端子DQ
へ伝達される(ここで図86においてはデータ入出力構
成としては、共通DQ配置が選択された状態を示す。以
下の説明においても同様とする)。
【0519】この状態においてDQコントロールDQC
が“L”であれば、メインアンプ回路1438は動作せ
ず、ディセレクトSRAMモードと同様となる。
【0520】[SRAMライトモード]制御クロックC
C0#を“H”に設定し、制御クロックCC1#および
ライトイネーブルWE#を“L”にセットすると「SR
AMライトモード」が指定される。DQコントロールD
QCが“H”にあれば、そのときに与えられた外部デー
タが取込まれ内部書込データが生成される。この生成さ
れた内部書込データはそのときに与えられているSRA
MアドレスAs0〜As11に従って選択されたメモリ
セルへ書込まれる。
【0521】図87に示すようにSRAMライトモード
動作においてDQ出力端子に与えられたデータは、Di
nバッファ1434を介して書込ドライブ回路1518
へ与えられる。書込ドライブ回路1518は列デコーダ
1516からの列選択信号に応答してこの与えられたデ
ータをSRAMアレイ104における対応のメモリセル
へ書込む。
【0522】[バッファリードトランスファモード]制
御クロックCC0#およびDQコントロールDQCをと
もに“L”に設定し、制御クロックCC1#およびライ
トイネーブルWE#を“H”に設定するとバッファリー
ドトランスファモードが指定される。DQコントロール
DQCを“L”に設定して出力ハイインピーダンス状態
とするのは、リード転送バッファ回路から転送されたデ
ータが誤って出力されるのを防止するためである。
【0523】このデータにおいて、リードデータ転送バ
ッファ回路(DTBR)にラッチされているデータがS
RAMアレイへ同時に転送される。この場合、SRAM
アドレスAs4〜As11がSRAMロウアドレスとし
て利用され、行選択動作が実行される。
【0524】図88に示すように、バッファリードトラ
ンスファモード動作時において、リードデータ転送バッ
ファ回路(DTBR)1510の16ビットのデータが
SRAMアレイ104の選択された行へ同時に伝達され
る。
【0525】ここで、図85において「ユース」と記さ
れているのはそこにラッチされているデータが利用され
ることを示す。また「ロード/ユース」として示されて
いるのはこのデータがラッチされかつ利用されることを
示す。
【0526】[バッファライトトランスファモード]制
御クロックCC1#を“H”に設定し、制御クロックC
C0#、ライトイネーブルWE#およびDQコントロー
ルDQCを“L”に設定するとバッファライトトランス
ファモードが指定される。この場合、SRAMアレイか
らライトデータ転送バッファ回路へデータが伝達され
る。後に詳細に説明するが、ライトデータ転送バッファ
回路およびマスクレジスタ回路はともにテンポラリラッ
チ回路を含んでおり、2段のラッチ回路構成を備える。
バッファライトトランスファモードにおいてはこのライ
トデータ転送バッファ回路に含まれるテンポラリラッチ
にSRAMアレイからのデータが格納される。このとき
同様にマスクレジスタ回路においてこのテンポラリマス
クレジスタのマスクデータがすべてリセット状態とされ
る。SRAMアドレスAs4〜As11がSRAMロウ
アドレスとして取込まれてSRAMアレイにおける行選
択動作が実行され、選択された行のメモリセルのデータ
がライトデータ転送バッファ回路へ転送される。
【0527】図89に示すように、バッファライトトラ
ンスファモード動作時において、SRAMアレイ104
において選択された行に接続されるメモリセルのデータ
が第1のセンスアンプ1512により増幅された後にラ
イトデータ転送バッファ回路1520(正確にはそこに
含まれるテンポラリレジスタ)に格納される。
【0528】[バッファリードトランスファおよびリー
ドモード]制御クロックCC0#を“L”に設定し、か
つ制御クロックCC1#、ライトイネーブルWE#およ
びDQコントロールDQCを“H”に設定するとバッフ
ァリードトランスファおよびリードモードが指定され
る。この場合、リードデータ転送バッファ回路に格納さ
れているデータがSRAMアレイへ転送されるととも
に、外部へデータが伝達される。この場合には、SRA
MアドレスAs0〜As11がすべて利用される。図8
5に明らかなように、バッファリードトランスファモー
ドとバッファリードトランスファおよびリードモードと
はDQコントロールDQCの状態が異なっているだけで
ある。このとき、DQコントロールDQCにより入出力
回路のみならず、列デコーダの活性/非活性をも制御す
るように構成してもよい。
【0529】図90に示すように、バッファリードトラ
ンスファおよびリードモード動作時においては、リード
データ転送バッファ回路1510から16ビットのデー
タがSRAMアレイ104の選択された行へ伝達される
とともに、第1のセンスアンプ1512および第2のセ
ンスアンプ1514を介して、列デコーダ1516によ
り選択された16ビットのうちの1ビット(正確にはI
Oが4であり、4ビット)のデータがデータ入出力端子
DQへ伝達される。
【0530】[バッファライトトランスファおよびライ
トモード]制御クロックCC0#およびライトイネーブ
ルWE#をともに“L”に設定し、制御クロックCC1
#およびDQコントロールDQCを“H”に設定する
と、バッファライトトランスファおよびライトモードが
指定される。このモードにおいては、外部から与えられ
た書込データがSRAMアレイの対応のメモリセルへ書
込まれるとともに、この書込まれたデータはまたライト
データ転送バッファ回路に含まれる対応のレジスタに書
込まれる。この場合においても、ライトデータ転送バッ
ファ回路においてはテンポラリレジスタに対してこのデ
ータ書込を受けたメモリセルが接続される1行のデータ
が転送される。そのときマスクレジスタのマスクデータ
はすべてリセット状態とされる。
【0531】すなわち図91に示すように、データ入力
端子DQへ与えられたデータがDinバッファ1434
を介して書込ドライブ回路1518へ与えられ、この書
込ドライブ回路1518が列デコーダ1516からの列
選択信号に従って活性化されSRAMアレイ104の対
応のメモリセルへデータを書込む。データ書込を受けた
メモリセルを含む選択行の1行のメモリセルのデータが
第1のセンスアンプ1512を介してライトデータ転送
バッファ回路1520へ伝達される。ここで、図91に
おいては、書込ドライブ回路1518を介して書込デー
タがSRAMアレイ104の対応のメモリセルへ書込ま
れた後に第1のセンスアンプ1512を介してライトデ
ータ転送バッファ回路1520へ1行のメモリセルのデ
ータが伝達されているように示している。
【0532】しかしながらこの書込ドライブ回路151
8のSRAMアレイ104のメモリセルへのデータ書込
と並行してSRAMアレイ104の選択された行のメモ
リセルのデータを第1のセンスアンプ1512を介して
ライトデータ転送バッファ回路1520へ転送するとと
もに、このライトデータ転送バッファ回路1520にお
いては書込ドライブ回路1518と同様のタイミングで
対応のレジスタへのデータの書込が実行される構成が利
用されてもよい。
【0533】ここで、この構成において列デコーダ15
16が書込ドライブ回路1518および第2のセンスア
ンプ1514のみを駆動するように示されている。しか
しながら列デコーダ1516はまたライトデータ転送バ
ッファ回路1520に含まれるレジスタの選択機能をも
備えている。
【0534】このバッファライトトランスファおよびラ
イトモード動作時においてもDQコントロールDQCを
“L”に設定すればバッファライトトランスファ動作の
みが実行される。
【0535】[バッファリードモード]制御クロックC
C0#およびCC1#をともに“L”に設定し、ライト
イネーブルWE#およびDQコントロールDQCを
“H”に設定するとバッファリードモードが指定され
る、バッファリードモード動作においては、SRAMア
ドレス(ブロックアドレス)As0〜As3にしたがっ
てリードデータ転送バッファ回路においてデータが選択
され、該選択されたデータが出力される。この場合、D
QコントロールDQCを“L”に設定すれば、データの
読出が実行されず、ディセレクトSRAMモード動作が
行なわれる。
【0536】バッファリードモード動作時においては図
92に示すようにリードデータ転送バッファ回路151
0からのデータが第1のセンスアンプ1512により増
幅された後、列デコーダ1516からの列選択信号に従
って対応の第2のセンスアンプのみが活性化され、活性
化された第2のセンスアンプの出力がメインアンプ回路
1438へ伝達され、次いでそのメインアンプ回路14
38から読出データがデータ入出力端子DQへ伝達され
る。
【0537】[バッファライトモード]制御クロックC
C0#、およびCC1#ならびにライトイネーブルWE
#を“L”に設定し、DQコントロールDQCを“H”
に設定すると、バッファライトモードが指定される。こ
の場合、ブロックアドレスAs0〜As3に従ってライ
トデータ転送バッファ回路における対応のレジスタが選
択され、該選択されたレジスタへ外部からのデータが書
込まれる。この場合、ライトデータ転送バッファ回路に
おいては、データ書込を受けたレジスタに対するマスク
データのみがリセット状態とされる。
【0538】すなわち図93に示すように、バッファラ
イトモード時においては、列デコーダ1516からの列
選択信号(この経路は示さず)によりライトデータ転送
バッファ回路1520における対応のレジスタが選択さ
れ、その選択されたレジスタへDinバッファ1434
からの書込データが書込まれる。
【0539】この図85に示す一覧表においては、DR
AMアレイの動作に関連する部分の制御信号およびその
DRAMアドレスの状態を示していない。SRAMアレ
イの駆動とDRAMアレイの駆動とはそれぞれ独立に実
行される。したがって図85に示す表において、DRA
Mアレイの動作に関連する制御信号およびDRAMアド
レスの状態は任意である。
【0540】図94は、DRAMアレイの動作モードと
そのときの制御信号の状態およびデータ転送バッファの
状態を一覧にして示す図である。図94においては、D
RAMアレイ部の動作は、SRAMアレイ部の動作およ
びデータ入出力と無関係であり、SRAMに関連する制
御信号CC0#、CC1#、WE#およびDQCの状態
は任意である。したがってそれらの制御信号の状態を示
していない。
【0541】[DRAMパワーダウンモード]先のサイ
クルにおいてDRAMクロックマスクCMd#が“L”
であれば、DRAMアレイはDRAMパワーダウンモー
ドに入り、先のサイクルで指定された状態を維持する。
チップセレクトCS#はSRAM部分およびDRAM部
分が新しい動作状態に入るのを防止するために用いられ
る。第1の実施例において、チップイネーブルE#はS
RAMコントロール部分に対してのみ与えられており、
DRAM部分においては用いられていない。第2の実施
例においては、チップセレクトCS#はDRAMコント
ロール部分にへも与えられている。このチップセレクト
CS#を“H”の不活性状態とすれば、DRAMは何ら
動作しないノーオペレーション(NOP)モードとな
る。したがって図71に示す構成においてコントロール
回路1452の入力ENAへ与えられる内部チップセレ
クトCSはコントロール回路1452をリセット状態に
する。その動作可能/不可能状態を制御するために利用
される。
【0542】チップセレクトCS#がKバッファ142
4(図70参照)へ与えられており、このチップセレク
トCS#が“H”の場合には、マスタクロックKはDR
AMコントロール回路128およびSRAMコントロー
ル回路1432両者へ与えられない構成が用いられても
よい。さらにコントロール回路内部においては、チップ
セレクトCSが“H”のとき新しい制御信号の取込みを
禁止する。
【0543】[DRAMノーオペレーションモード]チ
ップセレクトCS#が“L”のとき(以下の動作説明は
すべてこの条件を満足するものとする)、先のサイクル
においてクロックマスクCMd#が“H”(この条件は
以下の動作説明においては同一であるとする)、ロウア
ドレスストローブRAS#およびコラムアドレスストロ
ーブCAS#がともに“H”にあれば、DRAMのノー
オペレーションモード(DNOPモード)が指定され
る。この場合、DRAMアレイにおいては前のサイクル
の状態が維持され、新しい動作を実行しない。このモー
ドは、DRAM部分が新しい動作モードに入るのを防止
するために用いられる。先のサイクルにおいてある動作
モードが指定されていた場合DRAMノーオペレーショ
ンモードが指定されてもその状態においては、内部で先
のサイクルで指定された動作が実行されている。
【0544】[DRAMリードトランスファモード]ロ
ウアドレスストローブRAS#およびデータ転送指示D
TD#をともに“H”に設定し、コラムアドレスストロ
ーブCAS#を“L”に設定すると、DRAMリードト
ランスファモードが指定される。DRAMリードトラン
スファモードにおいては、DRAMアレイにおいてアド
レスAd4ないしAd9を列ブロックアドレスとして図
70に示すブロックデコーダ112によりメモリセルブ
ロック(列ブロック)が選択され、この選択された列ブ
ロック(メモリセルブロック)のデータをリードデータ
転送バッファ回路へ転送する。
【0545】すなわち図95に示すように、DRAMア
レイ102において選択された列ブロック(メモリセル
ブロックまたはデータブロック)が選択され、該選択さ
れた列ブロックがリードデータ転送バッファ回路151
0へ転送されるとともにそこでラッチされる。
【0546】[DRAMアクティベートモード]ロウア
ドレスRAS#を“L”に設定し、コラムアドレススト
ローブCAS#およびデータ転送指示DTD#をともに
“H”に設定すると、DRAMアクティベートモードが
指定される。このモードにおいては、そのときに与えら
れたアドレスAd0〜Ad11がDRAMロウアドレス
として取込まれ、このロウアドレスに従ってDRAMア
レイ内における行選択動作が実行される。DRAMアク
ティベートモードは、次に説明するDRAMプリチャー
ジモードが指定されるまで行選択状態を維持する。この
DRAMアクティベートモードを効果的に利用すること
により、DRAMのセンスアンプをデータラッチ状態と
することができ、ページモードを利用したデータ転送を
実現することができる(第1の実施例と同様である)。
【0547】[DRAMプリチャージモード]ロウアド
レスストローブRAS#およびデータ転送指示DTD#
をともに“L”に設定し、コラムアドレスストローブC
AS#を“H”に設定すると、DRAMプリチャージモ
ードが指定される。このモードにおいては、DRAMア
レイにおける選択ワード線が非選択状態へと移行し、D
RAMは初期状態(スタンバイ状態)に復帰する。DR
AMアレイにおいて異なる行を選択する場合には、DR
AMアクティベートモードと次のDRAMアクティベー
トモードとの間にこのDRAMプリチャージモードを実
行することが必要とされる。
【0548】[オートリフレッシュモード]アドレスス
トローブRAS#およびCAS#をともに“L”に設定
し、データ転送指示DTD#を“H”に設定すると、D
RAM部はオートリフレッシュモードが指定される。こ
のモードにおいては、CDRAM内部に設けられたアド
レスカウンタ(図70においては明確に示さず)からリ
フレッシュアドレスが発生され、このリフレッシュアド
レスに従ってメモリセルデータのリフレッシュが実行さ
れる。第1の実施例と同様このオートリフレッシュモー
ドを完了させるためには、DRAMプリチャージモード
を実行することが要求される。このときに与えられたD
RAMアドレスがリフレッシュアドレスとして利用され
てもよい。
【0549】[ライトデータ転送バッファ回路からDR
AMアレイへのデータ転送動作モード]このDRAMア
レイへのライトデータ転送バッファ回路からのデータの
転送モードは4種類存在する。ライトデータ転送バッフ
ァ回路からDRAMアレイへのデータ転送動作は、ロウ
アドレスストローブRAS#を“H”に設定し、コラム
アドレスストローブCAS#およびデータ転送指示DT
D#をともに“L”に設定することにより指定される。
この状態においては、このときに与えられていたアドレ
スAd4〜Ad9がブロックデコーダ112(図70参
照)に与えられDRAMアレイにおいて選択された列ブ
ロック(メモリセルブロックまたはデータブロック)に
対するデータの転送が実行される。
【0550】データ転送モードには4種類存在する。以
下この4つのデータ転送モード動作について説明する。
【0551】図96はDRAMライトトランスファモー
ド(4つのデータ転送モードを総称的に表わす)におけ
る制御信号の状態を示す図である。マスタクロックKの
第1サイクルに立上がりエッジにおいてロウアドレスス
トローブRAS#が“L”に設定され、DRAMアクテ
ィベートモードが指定される。このときに与えられてい
たアドレスAd0〜Ad11がDRAMロウアドレスと
して取込まれ、DRAMアレイにおける行選択動作が実
行される。
【0552】予め定められたレイテンシ(コラムアドレ
スストローブCAS#を立下げてもよいのに必要とされ
るクロック数)が経過した後、マスタクロックKの第4
サイクルにおいて、コラムアドレスストローブCAS#
およびデータ転送指示DTD#がともに“L”に設定さ
れる。これによりDRAMライトトランスファモード
(DWTモード)が指定される。ライトトランスファモ
ードにおいては、DRAMアレイにおいて列ブロック
(メモリセルのブロックまたはデータブロック)を選択
する動作が実行される。アドレスとしてはAd4〜Ad
11が利用される。残りの下位アドレスAd0〜Ad3
がこのライトトランスファモードの形式を指定するため
のコマンドとして利用される。
【0553】図94に示す一覧表においては、下位アド
レスビットAd0〜Ad1のみが利用される状態が示さ
れる。残りのアドレスビットAd2およびAd3は将来
の機能拡張のために保存される。このコラムアドレスス
トローブCAS#の立下がり時に与えられるDRAM列
ブロックアドレスと同時にDRAMライトトランスファ
モード指定用のコマンドデータを与える構成とすること
により、データ転送モード指定用に余分にピン端子を必
要とすることがなくなり、チップ面積を低減することが
できる。
【0554】また外部制御装置もこのライトトランスフ
ァモード指定時に必要とされるデータを容易に生成して
CDRAMへ与えることができ、システム全体としての
制御も容易となる。この間の事情についてライトトラン
スファモードの詳細説明に移る前に説明する。
【0555】図97は、CDRAMを用いるデータ処理
システムの構成の一例を示す図である。図97におい
て、このデータ処理システムは、必要なデータの加工を
実行する外部処理装置としてのCPU2002と、メイ
ンメモリおよびキャッシュメモリとして機能するCDR
AM2000と、CDRAM2000の動作モードなど
を決定するキャッシュコントローラ2004と、CPU
2002からのSRAMアドレスA0〜A11をラッチ
するSRAMアドレスラッチ2006と、CPU200
0からのアドレスA10〜A21をDRAMロウアドレ
スとしてラッチする行ラッチ2008と、CPU200
2からのアドレスA4〜A9をDRAMコラムブロック
アドレスとしてラッチする列ラッチ2010と、行ラッ
チ2008および列ラッチ2010からのアドレスをマ
ルチプレクスしてCDRAM2000へ与えるマルチプ
レクサ2014を含む。マルチプレクサ2014は列ラ
ッチ2010からのアドレスとコマンドラッチ2012
からのコマンドデータとを同一のタイミングでCDRA
Mへ与える。
【0556】キャッシュコントローラ2004は、CP
U2002からのキャッシュアドレスA0〜A11にし
たがってキャッシュミス/キャッシュヒットを判定し該
判定結果に従った制御信号を発生する回路部分を含む。
ラッチ2006からCDRAM2000のSRAMアド
レスAs0〜As11が発生される。マルチプレクサ2
014からはCDRAM2000のDRAMアドレスA
d0〜Ad11が発生される。
【0557】図97に示すアドレスの構成においては、
CPU2002から与えられるアドレスビットA12〜
A21がキャッシュのタグアドレスとして利用される。
CPUアドレスビットA10およびA11がウェイアド
レスとして利用される。CPUアドレスビットA4〜A
9がセットアドレスとして利用される。CPUアドレス
ビットA0〜A3がブロックアドレスとして利用され
る。CPUアドレスビットA22〜A31(アドレスが
32ビットの場合)はチップセレクトアドレスとして利
用される。すなわち図97に示すアドレスの配置は4ウ
ェイセットアソシャティブ方式のマッピングがキャッシ
ュとメインメモリとの間で実現されている構成を示す。
【0558】キャッシュコントローラ2004は、図示
しないチップセレクトアドレスをデコードしチップセレ
クト信号(またはチップイネーブル(第1の実施例の場
合))を発生する。
【0559】図97に示す構成においては、マルチプレ
クサ2014は同じタイミングでDRAM列アドレスと
ライトデータ転送モード用コマンドデータを発生するこ
とができる。したがって動作速度に悪影響を及ぼすこと
なくライトトランスファモードの種類を決定することが
できる。またライトトランスファモードの種類識別用の
コマンドデータの発生方法としても、この制御方法は容
易である。
【0560】次に、このライトトランスファモードの各
動作について説明する。 [DRAMライトトランスファ1モード]このモードは
DRAM列アドレスと同時に与えられたアドレスビット
Ad0およびAd1をともに“0”に設定することによ
り指定される。このモードにおいては、ライトデータ転
送バッファDTBWにテンポラリレジスタからのデータ
がロードされるとともにロードされたデータがDRAM
アレイへ転送される。このライトデータ転送バッファ回
路におけるテンポラリレジスタからデータ転送バッファ
DTBWへのデータ転送と同期して転送マスク回路にお
いてもテンポラリレジスタからのマスクデータがマスク
レジスタへ転送され、このデータ転送に対しマスクがか
けられる。このモードにおいてはデータ転送完了後テン
ポラリレジスタのマスクデータがセット状態とされる。
【0561】ここで、ライトデータ転送バッファ回路の
テンポラリレジスタ142、ライトデータ転送バッファ
DTBWは図70において参照符号142および144
でそれぞれ示している。マスクレジスタ回路に対して
は、このテンポラリレジスタを示していない。この詳細
構成については後に説明する。現在の説明においては、
データ転送動作を明確にするために構成は少し簡略化さ
れる。
【0562】図98に示すように、DRAMライトトラ
ンスファ1モードにおいては、ライトデータ転送バッフ
ァ(DTBW)1520からデータがDRAMアレイ1
02へ伝達される。DRAMアレイ102においては、
列ブロック(メモリセルのブロックまたはデータブロッ
ク)が選択されており、この選択された列ブロックへデ
ータが同時に書込まれる。
【0563】[DRAMライトトランスファ1/リード
モード]このモードはアドレスビットAd0およびAd
1をそれぞれ“1”および“0”と設定することにより
指定される。このモードにおいては、ライトデータ転送
バッファ回路(DTBW)のデータがDRAMアレイ内
の選択された列ブロックへ伝達されるとともにさらにリ
ードデータ転送バッファ回路へも転送される。このデー
タ書込を受けたメモリセルを含む列ブロックからのデー
タをリードデータ転送バッファ回路(DTBR)へ転送
する。これによりキャッシュミスライト動作時におい
て、次に同一ブロックが指定された場合データの読出を
このリードデータ転送バッファ回路から行なうことがで
きるとともに、リードデータ転送バッファ回路(DTB
R)からSRMAアレイ104へデータを書込むことに
より、ミスアクセスされたSRAMアレイ104内の内
容を書換えることができ、キャッシュミス時におけるペ
ナルティを低減することができ、高速動作するCDRA
Mが得られる。
【0564】すなわち図99に示すように、DRAMラ
イトトランスファ/リード1モード動作時において、ラ
イトデータ転送バッファ回路(DTBW)1520から
DRAMアレイ102内の選択された列ブロックへデー
タが転送される(マスクレジスタのマスクデータに従っ
たマスクの動作が実行される)とともに、DRAMアレ
イ102内のこの選択された列ブロックのデータがリー
ドデータ転送バッファ回路(DTBR)1510へ伝達
される。
【0565】[DRAMライトトランスファ2モード]
このモードは列ブロックアドレスビットAd0およびd
1をそれぞれ“0”および“1”と設定することにより
指定される。この動作モード時においては、ライトデー
タ転送バッファ回路(DTBW)からDRAMアレイ内
の選択された列ブロックへのデータ転送が実行される。
この場合、ライトデータ転送バッファ回路においては、
テンポラリレジスタからライトデータ転送バッファ(D
TBW)へのデータの転送は行なわれない。マスクレジ
スタにおいても同様である。
【0566】ライトデータ転送バッファ回路において
は、テンポラリレジスタと実際にDRAMアレイへデー
タを転送するバッファレジスタ部分とは切離される。D
RAMライトトランスファ2モードを繰返し実行すれ
ば、同じデータがDRAMアレイへ伝達される。DRA
Mアレイにおいてページモードで列ブロックを選択すれ
ば高速でDRAMアレイ内のデータを同一データで書換
えることができる。すなわちグラフィック処理用途にお
いていわゆる「塗りつぶし」を高速で実現することがで
きる。データ転送動作は見掛け上は図98に示すものと
同じとなる。同一データが転送されるか否かの違いが生
じるだけである。
【0567】[DRAMライトトランスファ2/リード
モード]このモードはアドレスビットAd0およびAd
1を“1”に設定することにより指定される。この動作
モードにおいてはDRAMライトトランスファ2モード
に加えてさらにDRAMアレイの選択された列ブロック
のデータがリードデータ転送バッファ回路(DTBR)
へ転送される動作が付け加えられる。この動作モードに
おいても高速で「塗りつぶし」を実現することができ、
グラフィックデータ処理用途に極めて効果的なCDRA
Mを得ることができる。
【0568】[データ転送動作のまとめ]図100はD
RAMアレイからリードデータ転送バッファ回路へのデ
ータ転送動作シーケンスを示す波形図である。以下図1
00を参照してDRAMアレイからリードデータ転送バ
ッファ回路へのデータ転送動作について説明する。
【0569】マスタクロックKの第1サイクルにおいて
ロウアドレスストローブRAS#を“L”に設定し、コ
ラムアドレスストローブCAS#およびデータ転送指示
DTD#を“H”に設定すると、DRAMアクティベー
トモード(ACT)が指定される。DRAM部分におい
ては、そのときに与えられたアドレスAd0〜Ad11
をロウアドレスとして行選択動作が実行される。
【0570】RAS−CAS遅延時間tRCDが経過し
たサイクル、すなわちマスタクロックKの第4サイクル
において、コラムアドレスストローブCAS#が“L”
に設定され、ロウアドレスストローブRAS#およびデ
ータ転送指示DTD#が“H”に設定されると、DRA
Mリードトランスファモード(DRT)が指定される。
DRAMアレイにおいて選択行のうち与えられたアドレ
スを列ブロックアドレス(C1)として列ブロック(メ
モリセルのブロックまたはデータブロック)の選択が行
なわれ、この選択された列ブロックのデータがリードデ
ータ転送バッファ回路へ伝達される。いまレイテンシと
して3クロックサイクルが仮定される。
【0571】レイテンシは、先の第1の実施例において
も述べたように、新しいデータがリードデータ転送バッ
ファ回路からSRAMアレイおよび/またはデータ入出
力ピンDQへ伝達するのに必要とされるクロック数であ
り、リードデータ転送バッファ回路のアクセス時間と考
えることができる。レイテンシをnクロックサイクルと
した場合、第(n−1)サイクルは「DTBRロックア
ウト」状態とされる。すなわちリードデータ転送バッフ
ァ回路からのデータ転送が禁止される(このサイクルに
おいてはリードデータ転送バッファ回路へアクセスする
動作モードが禁止状態とされる)。マスタクロックKの
第7サイクルにおいてリードデータ転送バッファ回路の
データは確定状態となり、このサイクルにおいて、DR
AM部分においては再びDRAMリードトランスファモ
ードが指定される。マスタクロックKの第1サイクルに
より指定された行において別の列ブロックの選択が列ブ
ロックアドレス(C2)にしたがって選択され、CAS
レイテンシの経過後その新たに選択された列ブロック
(メモリセルのブロックまたはデータブロック)のデー
タがリードデータ転送バッファ回路へ転送される。
【0572】一方SRAM部分においては、マスタクロ
ックKの第7サイクルにおいて制御クロックCC0#お
よびCC1#がともに“L”に設定され、ライトイネー
ブルWE#が“H”に設定される。DQコントロールD
QCは“H”であり、データの入出力は可能状態であ
る。この状態においてはバッファリードモードが指定さ
れ、そのときに与えられているアドレスAs0〜As3
にしたがってコラムデコーダが選択動作を実行し、リー
ドデータ転送バッファ回路に格納されたデータのうち対
応のデータを読出す。すなわちマスタクロックKの第8
サイクルにおいてデータB1が読出される。すなわち、
DRAMリードトランスファモード動作を実行し、レイ
テンシ経過時のサイクルにおいてバッファリードモード
(BR)動作を実行することにより、このバッファリー
ドトランスファモード動作が指定されてから時間tCA
C経過後に読出データを得ることができる。
【0573】マスタクロックKの第10サイクルにおい
て列ブロックアドレス(C2)により選択されたデータ
がリードデータ転送バッファ回路に格納される。このサ
イクルにおいて再びバッファリードモード動作(BR)
が実行され、各クロックサイクルごとにこのリードデー
タ転送バッファ回路に格納されたデータ(B2、B3、
B4およびB5)が順次読出される。
【0574】このバッファリードモード動作と並行し
て、マスタクロックKの第12サイクルにおいて再びD
RAMリードトランスファモードが指定され、3クロッ
クサイクル経過後にリードデータ転送バッファ回路のデ
ータが確定状態となる。SRAMアレイ部分において、
この第14サイクルはリードデータ転送バッファ回路へ
のアクセスが禁止状態とされるため、そのときに与えら
れているSRAMアドレスは無視される(DTBRロッ
クアウト期間のため)。
【0575】マスタクロックKの第15サイクルにおい
て再びバッファリードモード動作が指定され、このリー
ドデータ転送バッファ回路に格納されたデータ(B6)
が読出される。
【0576】マスタクロックKの第15サイクルにおい
てロウアドレスストローブRAS#およびデータ転送指
示DTD#が“L”に設定され、コラムアドレスストロ
ーブCAS#が“H”に設定され、DRAMプリチャー
ジモード(PCG)が指定される。これによりDRAM
アレイにおいて選択された行が非選択状態へと移行す
る。
【0577】上述のように、DRAMリードトランスフ
ァモードとバッファリードモードを組合せて利用するこ
とにより、SRAMアレイに何ら影響を及ぼすことなく
リードデータ転送バッファ回路を介してDRAMアレイ
のデータを読出すことができる。この動作モードはDR
AMのページモードを利用して実行することができるた
め(DRAMアクティベートモード動作がDRAMプリ
チャージモード動作が実行されるまで持続される)、高
速でデータの読出を行なうことができる。
【0578】図101は、ライトデータ転送バッファ回
路からDRAMアレイへのデータ転送動作シーケンスを
示す波形図である。以下、図101を参照してこのライ
トデータ転送バッファ回路からDRAMアレイへデータ
を転送するDRAMライトトランスファモード動作につ
いて説明する。
【0579】マスタクロックKの第1サイクルにおい
て、ロウアドレスストローブRAS#が“L”に設定さ
れ、コラムアドレスストローブCAS#およびデータ転
送指示DTD#がともに“H”に設定され、DRAMア
クティベートモード(ACT)が指定され、DRAMア
レイにおいて行選択動作が実行される。
【0580】一方、SRAM部分においては、マスタク
ロックKの第1サイクルないし第4サイクルにおいてバ
ッファライトモード(BW)動作が実行され、データB
1〜B4がそれぞれマスタクロックKの第2サイクルな
いし第4サイクルにおいて順次ライトデータ転送バッフ
ァ回路に含まれるテンポラリレジスタに格納される。バ
ッファライトモード(BW)の指定は制御クロックCC
0#およびCC1#およびライトイネーブルWE#をす
べて“L”に設定し、かつDQコントロールDQCは
“H”に設定することにより実現される。
【0581】マスタクロックKの第4サイクルにおい
て、ロウアドレスストローブRAS#を“H”に設定し
かつコラムアドレスストローブCAS#およびデータ転
送指示DTD#をともに“L”に設定することによりD
RAMライトトランスファ1モード(DWT1)動作が
指定される。このDRAMライトトランスファ1モード
か指定されると、テンポラリレジスタに格納されていた
データ(B1〜B4)がライトデータ転送バッファ(D
TBW)へ転送される。ライトデータ転送バッファ(D
TBW)へ転送されたデータはレイテンシ(3クロック
サイクル)経過後にDRAMアレイにおいて選択された
列ブロック(メモリセルのブロックまたはデータブロッ
ク)へ格納される。
【0582】このレイテンシが経過したとき、すなわち
マスタクロックKの第7サイクルにおいて再びコラムア
ドレスストローブCAS#およびデータ転送指示DTD
#が“L”に設定され、ロウアドレスストローブRAS
#が“H”に設定される。このモードにおいて、そのと
きに与えられているSRAMアドレスAs0〜As3を
コマンドデータとして設定することによりDRAMライ
トトランスファ2(DWT2)モードが指定される。こ
のDRAMライトトランスファ2モードが指定される
と、テンポラリレジスタとライトデータ転送バッファ
(DTBW)が切離され、テンポラリレジスタからライ
トデータ転送バッファ(DTBW)へのデータ転送が行
なわれない。ライトデータ転送バッファ(DTBW)に
格納されたデータがDRAMアレイ内において選択され
た列ブロックへレイテンシ経過後に伝達される。
【0583】ここで、図101において、DRAMライ
トトランスファモードにおいて、モードの指定はDRA
Mライトトランスファモード指定時におけるDRAMア
ドレスAd0〜Ad3により行なわれる。したがって、
SRAM部分における動作に悪影響を及ぼすことなくD
RAMライトトランスファモードの指定を行なうことが
できる。
【0584】マスタクロックKの第10サイクルにおい
て再びバッファライトモード(BW)が指定され、デー
タB5、B6およびB7がマスタクロックKの第10な
いし第12サイクルにおいてライトデータレジスタ(テ
ンポラリレジスタ)に格納される。
【0585】マスタクロックKの第12サイクルにおい
て再びDRAMライトトランスファ1モードが指定さ
れ、テンポラリレジスタに格納されたデータB5〜B7
がライトデータ転送バッファへ転送される。所定のレイ
テンシの期間が経過後この新しいデータB5〜B7がD
RAMの選択された列ブロックへ格納される。ここで、
マスタクロックKの第13サイクルにおいてSRAM部
分においてはバッファライトモード(BW)モードが指
定されている。しかしながらこの動作モードは、ライト
データ転送バッファこのサイクルにおいてはテンポラリ
レジスタの格納データがライトデータ転送バッファへ転
送されているため、テンポラリレジスタへのアクセスは
禁止されている。したがってこのマスタクロックKの第
13サイクルにおいて指定されるバッファライトモード
動作は実行されない。
【0586】マスタクロックKの第15サイクルにおい
てDRAMプリチャージモード(PCG)動作が指定さ
れ、DRAMアレイはプリチャージ状態に復帰する。
【0587】すなわちこのDRAMライトトランスファ
モードにおいては、テンポラリレジスタとライトデータ
転送バッファとが設けられているため、SRAM部分に
おける動作とパイプライン的または独立にDRAMアレ
イのデータ転送を行なうことができる。ライトトランス
ファ1モードにおいてはその第1サイクルにおいてテン
ポラリレジスタとライトデータ転送バッファとを接続
し、次のサイクルが始まる以前にこのテンポラリレジス
タとライトデータ転送バッファとを切離す。この切離し
時においてテンポラリレジスタに対応するマスクレジス
タ回路内のマスクデータをすべてセット状態に設定す
る。
【0588】このテンポラリレジスタとライトデータ転
送バッファとが切離された後にテンポラリレジスタへデ
ータをSRAMアレイからまたは外部から書込むことが
できる。
【0589】DRAMライトトランスファ2モード動作
においては、テンポラリバッファとライトデータ転送バ
ッファとが切離されたままである。したがって、テンポ
ラリレジスタからライトデータ転送バッファへのデータ
転送は行なわれず、前のサイクルにおいてライトデータ
転送バッファに格納されたデータがDRAMアレイの選
択列へ転送される。
【0590】DRAMライトトランスファモードにおい
て、DRAMアレイへのデータ転送とともにリードデー
タ転送バッファ回路へ動作を転送するモードが設けられ
ている。これはキャッシュメモリとして利用する場合に
効果的である。
【0591】[ライトトランスファ動作制御系]図10
2は、DRAMライトトランスファ動作を制御するため
の構成を示す図である。図102において、ライトトラ
ンスファ制御系は、内部のDRAMマスタクロックD
K、内部ロウアドレスストローブRAS、内部コラムア
ドレスストローブCASおよび内部データ転送指示DT
Dに応答してDRAMライトトランスファモードが指定
されたことを検出するライトトランスファ検出回路21
10と、信号DK、RAS、CASおよびDTDに従っ
て、DRAMライトトランスファモードが指定されたと
き、そのときに与えられたDRAM列アドレスの下位2
ビットAd0およびAd1を格納するコマンドレジスタ
2112と、信号DK、RAS、CAS、およびDTD
に応答して、DRAMアレイからリードデータ転送バッ
ファ回路2106へのデータ転送が指示されたことを検
出するリードトランスファ検出回路2114を含む。ラ
イトトランスファ検出回路2110、コマンドレジスタ
2112、およびリードトランスファ検出回路2114
は図70に示すDRAMコントロール回路128に含ま
れる。コマンドレジスタ2112は下位ビットアドレス
Ad0 およびad1のみを受けるように示している。ア
ドレスビットAd0〜ad3が利用されてもよい(機能
拡張のために)。
【0592】ライトトランスファ検出回路2110は、
DRAMライトトランスファモードが指定されたとき、
ライトデータ転送バッファ(DTBW)2100からD
RAMアレイ(図102においてグローバルIO線対G
IOを示す)へのデータ転送を指定する信号φBDと、
DRAMライトトランスファモードが指定されたとき、
テンポラリレジスタ2104からライトデータ転送バッ
ファ(DTBW)2100へのデータ転送を行なうため
の転送信号φTBEを発生する。
【0593】制御系はさらに、ライトトランスファ検出
回路2110からの信号φTBEとコマンドレジスタ2
112からのアドレスビットAd1を受け、DRAMラ
イトトランスファ1モード(テンポラリレジスタからラ
イトデータ転送バッファへのデータ転送が行なわれる)
が指定されたとき、転送指示信号を発生するゲート回路
2116と、コマンドレジスタ2112からのアドレス
ビットAd0と信号φTBEとを受け、リードデータ転
送バッファ(DTBR)2106へのデータ転送を含む
ライトトランスファモードが指定されたときに該モード
検出信号を発生するゲート回路2118と、リードトラ
ンスファ検出回路2114からのリードトランスファモ
ード検出信号φDRMとゲート回路2118との出力と
に応答して、DRAMアレイからリードデータ転送バッ
ファへのデータ転送を指示する信号を発生するゲート回
路2120と、ゲート回路2120の出力に応答して、
リードデータ転送バッファ(DTBR)2106へのデ
ータ転送を駆動するドライブ信号φDRを発生するリー
ドトランスファドライブ回路2122を含む。リードト
ランスファドライブ回路2112は、ゲート回路211
8の出力およびリードトランスファモード検出信号φD
RMの一方が活性状態となったときにリードデータ転送
バッファ(DTBR)2106へのデータ転送をドライ
ブする信号φDRを発生する。
【0594】ライトデータ転送バッファ(DTBW)2
100とテンポラリレジスタ2104との間には転送ゲ
ート2102が設けられる。転送ゲート2102はゲー
ト回路2116の出力に応答してテンポラリレジスタ2
104の出力をライトデータ転送バッファ(BTDW)
2100へ転送する。
【0595】上述の構成を利用することにより、DRA
Mライトトランスファモードの種類を検出し、該検出さ
れた動作モードにしたがって正確にデータ転送動作を実
行することができる。
【0596】次にこのDRAMライトトランスファ2モ
ード(リードデータ転送バッファ回路へのデータ転送を
行なうモードを含む)の動作について説明する。
【0597】[DRAMライトトランスファ2モード]
今、図103に示すように、バッファライト(BW)モ
ードにしたがってライトデータ転送バッファ回路へデー
タを書込み、続いてライトトランスファ1(DWT1)
モードを実行し、続いて複数回DRAMライトトランス
ファ2(DWT2)モードを実行した場合を考える。D
RAMライトトランスファモードの種類の指定は、各モ
ードにおいてDRAMアドレスAdの下位2ビットA0
およびA1(Ad0およびAd1に対応)の値を指定す
ることにより、行なわれる。
【0598】図104(A)は、このDWT1モード時
におけるデータの流れを示す図である。図104(A)
に示すように、DRAMライトトランスファ1モードに
おいては、テンポラリレジスタに格納された16ビット
のデータD1〜D16がライトデータ転送バッファ回路
(DTBW)へ転送される。このとき同様にマスクレジ
スタにおいてもテンポラリレジスタとの階層構造を備え
ているため、このテンポラリマスクレジスタのマスクデ
ータがマスクレジスタへ格納される。ライトデータ転送
バッファ回路(DTBW)に格納されたデータD1〜D
16はマスクレジスタに格納されたマスクデータM1〜
M16にしたがってマスクをかけられて、DRAMアレ
イにおいて選択された列ブロック(斜線領域A)に転送
される。テンポラリマスクレジスタのマスクデータは、
マスクレジスタへのマスクデータへの転送後すべてセッ
ト状態とされる。続いてバッファライト(BW)モード
でテンポラリレジスタにデータの書込みが行なわれたと
き対応のマスクデータがリセット状態とされるようにす
るためである。
【0599】図104(B)は、DRAMライトトラン
スファ2モードにおけるデータの流れを示す図である。
このDRAMライトトランスファ2モードにおいては、
図104(B)に示すように、テンポラリレジスタから
ライトデータ転送バッファ回路(DTBW)へのデータ
転送は実行されない。したがってライトデータ転送バッ
ファ回路(DTBW)における格納データは前のサイク
ルにテンポラリレジスタから転送されたデータである。
マスクレジスタにおいても、テンポラリマスクレジスタ
からのマスクデータの転送は実行されない。したがっ
て、前のサイクルと同じデータがDRAMアレイ内にお
いて選択された行の異なる列ブロックに転送される。D
RAMアレイにおいては、列ブロック単位で同じデータ
が書込まれる。
【0600】図104(B)に示す動作を繰返し実行す
ることにより、図105に示すように、ディスプレイ装
置の表示画面CRTの所定の領域Bを高速で同一のデー
タで変更することができる。グラフィック処理における
いわゆる「塗りつぶし」動作を高速で実行することがで
きる。なおマスクレジスタの構成については、後に詳細
に説明する。
【0601】このDRAMライトトランスファモードに
おいては、マスクレジスタのマスクデータによりDRA
Mアレイへのデータ転送にマスクをかけることができ
る。したがって、DRAMアレイのデータを外部書込デ
ータで書換える場合、いわゆるリードモディファイライ
トモードを実行する必要がなく、高速でDRAMアレイ
の内容を変更することができる。
【0602】CDRAMは製造後チップ単体または回路
に組込んた状態において正常に動作しているかのテスト
が行なわれる。すなわち図106に示すようにCDRA
M2500に対しテスタ2510から様々なパターンを
持つテストパターンが与えられ、そのテストパターンに
よるCDRAM2500の動作状態を識別することによ
りCDRAM2500が正常に動作しているか否かを判
別する必要がある。この場合、CDRAMのテストが容
易に実現されるのがテストの信頼性およびテスト時間の
短縮の観点から好ましい。そこで、次にテストを容易に
実行するための構成について説明する。
【0603】[セットコマンドレジスタモード]セット
コマンドレジスタモード(SCRサイクル)は、図10
7に示すようにマスタクロックKの立上がりエッジでロ
ウアドレスストローブRAS#、コラムアドレスストロ
ーブCAS#、およびデータ転送指示DTD#をともに
“L”に設定することにより指定される。このときDR
AMアドレスがコマンドデータとなる。コマンドデータ
はコマンドレジスタに格納され、CDRAMのピン配置
(IO構成)、レイテンシおよび出力モード(トランス
ペアレント、レジスタ、およびラッチ)の設定が実行さ
れる。このようなコマンドデータをテスタで容易に発生
することができるのが望ましい。
【0604】図108は、セットコマンドレジスタサイ
クル時におけるコマンドデータの構成を示す図である。
DRAMアドレスAdのうち下位9ビットAd0〜Ad
8をコマンドの内容とし、コマンドレジスタへ格納す
る。アドレスビットAd9は、DRAMライトトランス
ファモードにおけるリードデータ転送バッファ回路への
データ転送の有無を示すビットとして利用される。
【0605】アドレスビットAd10は、DRAMライ
トトランスファモードがDWT1モードを含むかDWT
2モードを含むかを示すために用いられる。アドレスビ
ットAd11はテストモードをセット/リセットするた
めに利用される。テストモードか指定された場合には、
DRAMライトトランスファモード時においてコマンド
データAd0〜Ad3が設定されるがそのときのコマン
ドデータは無視される。
【0606】この構成とすれば、テスタは、DRAMア
ドレスAd0〜Ad11を用いてコマンドデータのみを
発生することができる。DRAM列ブロックアドレスと
DRAMライトトランスファモードの種類を示すコマン
ドデータとを同時に与える必要はない。したがって、テ
スタの構成が容易となり、かつコマンドデータの設定を
容易に行なうことができ、信頼性の高いテストを実現す
ることができる。
【0607】図109はテストモード時におけるコマン
ドデータとDRAMライトトランスファモードとの対応
関係を示す図である。図109に示すように、セットコ
マンドレジスタモードにおいて、アドレスビットAd1
1が“1”(“H”)であればテストモードがセットさ
れ、“0”であればテストモードはリセットされる。テ
ストモードがセットされた状態において、アドレスビッ
トAd10およびAd9がともに“0”であれば、DW
T1モードが指定される。アドレスビットAd10およ
びAd9が“0”および“1”にそれぞれあれば、DW
T1Rモードが指定される。
【0608】アドレスビットAd10およびAd9がそ
れぞれ“1”および“0”であればDWT2モードが指
定される。アドレスビットAd10およびAd9がとも
に“1”であればDWT2Rモードが指定される。
【0609】テストモード時においては、セットコマン
ドレジスタモードにしたがってテストモードリセットが
実行されるかまたはオートリフレッシュモードが実行さ
れるまで持続的にテストモード状態となる。テストモー
ド状態においてはDRAMアレイのオートリフレッシュ
が実行される。これに代えてコマンドレジスタの設定の
みがセットコマンドレジスタサイクルにおいて実行され
るように構成されてもよい。
【0610】図110はテストモードのセット/リセッ
トに応じてDRAMライトトランスファモードの指定を
行なうための回路構成例を示す図である。図110にお
いて、テストモード制御系は、内部制御信号RAS、C
AS、DTDおよびDRAMマスタクロックDKを受
け、セットコマンドレジスタ(SCR)モードが指定さ
れたか否かを判別するSCRモード検出器2600と、
SCRモード検出回路2600からのSCRモード検出
に応答してDRAMアドレスAd0〜Ad11をコマン
ドデータとしてラッチするコマンドレジスタ2602
と、コマンドレジスタ2602からのアドレスAd11
に対応するデータを受け、テストモードが指定されたか
否かを判別するテストモード検出回路2604とを含
む。
【0611】SCRモード検出回路2600は、マスタ
クロックDKの立上がりエッジで信号RAS、CASお
よびDTDがすべて“L”となったときにSCRモード
が指定されたと判断する。コマンドレジスタ2602は
このSCRモード検出回路2600からのSCRモード
検出に応答してそのときに与えられていたDRAMアド
レスAd0〜Ad11をラッチする。コマンドレジスタ
2602は、図110において、単なるラッチ回路のよ
うに示される。DWTモード検出回路2110およびコ
マンドレジスタ2112は図101に示すものと同様で
あり、DRAMライトトランスファモードの種類を検出
するための回路構成である。コマンドレジスタ2112
はDRAMライトトランスファモードの種類を示すコマ
ンドデータをDWTモード検出回路2110からのDW
Tモード検出に応答してラッチする。
【0612】テストモード制御系はさらに、テストモー
ド検出回路2604の出力に応答して、コマンドレジス
タ2602からのアドレスAd9およびAd10とコマ
ンドレジスタ2112からのアドレスAd0およびAd
1(ここで内部信号はアドレスと同じ符号を用いている
がコマンドデータである)の一方を通過させるための選
択ゲート回路2606を含む。選択ゲート回路2606
では、テストモード検出回路2604がテストモードを
検出している場合には転送ゲート2611と2613が
オン状態となり転送ゲート2615および2617がオ
フ状態となる。これにより図102に示すゲート回路2
116および2118へはそれぞれアドレスAd10と
Ad9が伝達される。テストモードがリセット状態とさ
れたとき、テストモード検出回路2604の出力は
“L”となり、転送ゲート2611および2613がオ
フ状態、転送ゲート2615および2617がオン状態
となる。
【0613】テストモード動作がSCRモードにより指
定された場合、再びこのSCRモードを用いてテストモ
ードリセット(ビットAd11を“0”に設定する)が
実行されるかまたはオートリフレッシュモード(ARF
モード)が指定されるまでテストモードが維持される。
テストモード動作時においては、したがってテストモー
ド検出回路2604の出力が持続的に“H”となり、D
RAMライトトランスファモード指定時においてコマン
ドレジスタ2112からのコマンドデータは無視され、
SCRモード設定時において指定されたアドレスAd1
0およびAd9がDRAMライトトランスファモードの
種類識別ビットとして伝達される。
【0614】この図110に示す構成では、コマンドレ
ジスタ2602および2112へ外部アドレスAd0〜
Ad11が与えられている。DRAMアレイにおいてS
CRモードが指定されたときオートリフレッシュが実行
されるため内部アドレスとしてリフレッシュアドレスが
発生される場合も考えられ、この状態を防止するためで
ある。またこの外部アドレスをコマンドデータしとて取
込む構成とすることにより、DRAMアレイの活性状態
(DRAMアクティベートモードが実行されている)に
おいてコマンドレジスタにこのDRAMの動作に悪影響
を及ぼすことなくコマンドデータを設定することができ
る。
【0615】[キャッシュ動作]図111はキャッシュ
システムの構成の一例を示す図である。図111におい
て、キャッシュシステムは、外部処理装置としてのCP
U3000と、メインメモリおよびキャッシュメモリと
して機能するCDRAM3200と、CDRAM320
0へのアクセスを制御するためのキャッシュ制御回路3
100を含む。CDRAM3200はそれぞれ独立に駆
動されるSRAM部3210およびDRAM部3230
と、SRAM部分3210とDRAM部分3230との
間のデータ転送および装置外部とのデータの出力を行な
うための双方向データ転送回路(DTB)3220を含
む。
【0616】キャッシュ制御回路3100は、CPU3
000から与えられるセットアドレスをデコードし、対
応のセットを選択する信号を発生するデコーダ3102
と、各セットごとにタグアドレスを格納するタグメモリ
3106と、タグメモリに格納されたタグアドレスに対
応するSRAM部3210とDRAM部3230の内容
が異なっているか否かを記憶するダーティビットメモリ
3104と、CPU3000からのチップセレクトおよ
びタグアドレスを受け、タグメモリ3106においてデ
コーダ3102により指定されたセットのタグアドレス
を読出し、タグアドレスが一致しているか否かを判別す
るとともにチップセレクトアドレスがCDRAM320
0を指定しているか否かを判断し、該判断結果に従って
制御信号を発生するコントローラ3108と、キャッシ
ュミス時(タグアドレスの不一致時)CPU300から
のタグアドレスをタグメモリ3106の対応のセットへ
格納するとともに、このタグメモリ3106から読出さ
れた内部アドレスをCDRAM3200へ与える(コピ
ーバック動作)セレクタ3100を含む。
【0617】CDRAM3200において、SRAM部
3210における1行はDRAM部3230における任
意の列ブロックとデータの転送を行なうことができる。
したがって任意のマッピング(ダイレクトマッピング、
セットアソシャティブおよびフルアソシャティブ)を実
現することができる。
【0618】図111において、マルチプレクス回路3
300は、DRAM部3230へのアクセス時にロウア
ドレスとコラムアドレスとを時分割的に多重化して与え
るとともに、CPU3000からのアドレスとキャッシ
ュ制御回路3100内のセレクタ3110からのアドレ
スの一方をも選択する。次に動作について説明する。
【0619】CDRAM3200において、DRAMア
レイにおいてはDRAMアクティベートモード(ACT
モード)により1行を選択状態に維持することができ
る。この1行に接続されるメモリセルのデータはDRA
Mセンスアンプにより増幅しかつラッチされている。本
発明においてはこのDRAMセンスアンプをキャッシュ
として利用する。
【0620】[ライトバック方式のキャッシュシステ
ム]ライトバック方式においては、キャッシュミス時に
キャッシュメモリの内容がメインメモリへ転送される。
すなわちSRAM部3210からDRAM部分3230
へデータが転送される(コピーバック動作)。このライ
トバック方式のキャッシュメモリにおけるCDRAM3
200へのアクセス方式には2種類存在する。すなわ
ち、(a)データ書込時においてアロケイトしない(S
RAM部へデータを書込まない)と、(b)リード動作
時およびライト動作時ともにキャッシュミス時にはSR
AMアレイへデータを書込む(アロケイトする)。
【0621】(i) アロケイト無しモード まず、このアロケイトしない場合のCDRAMへのアク
セス動作について図112および図113に示す動作フ
ロー図を参照して説明する。
【0622】CPU3000からアクセス要求があると
(ステップS2)、次いでその動作はデータ読出動作で
あるかデータ書込動作であるかの判別が行なわれる(ス
テップS4)。アクセス要求があるか否かの判別は、図
111に示すコントローラ3108により行なわれる
(チップセレクト端子)。
【0623】ステップS4においてデータ読出動作であ
ると判別されると、次いでCPU3000が要求したデ
ータがSRAMアレイに格納されているか否かの判別が
行なわれる(ステップS6)。SRAMアレイにCPU
3000が要求するデータがあると判別された場合(こ
れは、キャッシュ制御回路3100において外部メモリ
に格納されたタグアドレスとCPU3000から与えら
れるタグアドレスとの一致/不一致をみることにより判
別される)、SRAMリードモード(SRサイクル)が
指定される(ステップS7)。これにより、SRAMア
レイにおいて、CPUアドレスからのセットおよびブロ
ックアドレスに従ったメモリセルの選択が行なわれ、選
択されたSRAMメモリセルのデータが読出される。ス
テップS7の後再びステップS2へ戻る。
【0624】ステップS6において、CPU3000が
要求するデータがSRAMアレイに存在しないと判別さ
れたとき(キャッシュミス)、まずダーティビットがオ
ン状態であるかオフ状態であるかの判別が行なわれる
(ステップS8)。ダーティビットがオフ状態の場合、
キャッシュの内容とメインメモリの内容は一致してい
る。すなわちSRAMアレイにおけるデータの変更は、
既にDRAMアレイのメモリセルのデータに反映されて
いる。この場合、次いで同一ページがアクセスされてい
るか否かの判別が行なわれる。すなわち、CPUが現在
DRAMアレイにおいて選択状態とされている行を指定
するか否かの識別が行なわれる(ステップS10)。
【0625】ここで、DRAMアレイにおいては、それ
より先のサイクルにおいて選択された行が常時選択状態
を維持している。この同一ページであるか否かの判別
は、CPUからのタグアドレスおよびセットアドレスの
一部またはCPUアドレスがDRAMロウアドレスに対
応しており、このアドレス部分を比較することにより行
なわれる。この動作は、図111に示すコントローラ3
108内において実行される。現在選択状態とされてい
るDRAMの行は、前のサイクルにおいてキャッシュミ
ス時においてタグメモリに格納されたタグアドレスに従
って選択された行であるかまたはCPUアドレスにより
指定された行である。コピーバック動作後再びCPUア
ドレスに従って新たな行が選択状態とされてもよい。ま
たタグアドレスに従って選択された行が選択状態とされ
てもよい。いずれの構成が用いられてもよい。
【0626】ステップS10において、同一ページでな
いと判別された場合、すなわち、DRAMアレイの別の
行を指定していると判別された場合、DRAMプリチャ
ージモード(PCGサイクル)が実行される(ステップ
S12)。これによりDRAMアレイにおいて、現在選
択状態とされていた行が非選択状態となる。
【0627】次いで、DRAMアクチベートモード(A
CTサイクル)動作が実行される(ステップS14)。
これにより、現在与えられているCPUアドレスに従っ
てDRAMアレイ内の1行が選択状態とされ、この選択
された1行に接続されるメモリセルのデータがDRAM
センスアンプにより検知増幅されかつラッチされる。
【0628】ステップS10において同一ページと判別
された場合、およびステップS14においてDRAMア
クチベートモード動作が実行された後、DRAMリード
トランスファモード(DRTサイクル)が実行される
(ステップS16)。これにより、DRAMアレイの選
択された行に接続されるメモリセルのうち、コラムブロ
ックアドレスが指定する列ブロックのデータがリードデ
ータ転送バッファ回路へ転送される。
【0629】次いで、バッファリードトランスファ/リ
ードモード(BRTRサイクル)動作が実行される(ス
テップS18)。この動作モードにおいては、リードデ
ータ転送バッファ回路に格納されたデータのSRAMア
レイ内のCPUアドレスにより選択された行へ伝達され
るとともに、CPUアドレスに従ってこのSRAMアレ
イへのデータ転送動作と並行してデータが読出される
(リードデータ転送バッファ回路から直接読出されても
よい)。
【0630】ステップS8において、ダーティビットが
オン状態であれば、SRAMアレイとDRAMアレイの
対応のセットの内容が異なっている状態を示す。この場
合、SRAMバッファライトトランスファモード(BW
Tサイクル)が実行される(ステップS9)。これによ
り、SRAMアレイ内のCPUアドレスにより選択され
た行のメモリセルのデータがライトデータ転送バッファ
回路へ伝達される。次いで、ステップS10と同様にし
て、同一ページがアクセスされているか否かの判別が実
行される(ステップS11)。
【0631】ステップS11において、同一ページでな
いと判定された場合には、DRAMプリチャージモード
(PCGサイクル)およびDRAMアクチベートモード
(ACTサイクル)動作が順次実行される(ステップS
13およびS15)。これにより、DRAMアレイにお
いて、CPUから現在与えられているアドレスに従って
行選択が行なわれ、選択された行に接続されるメモリセ
ルのデータがセンスアンプにより検知増幅されラッチさ
れる。次いでDRAMリードトランスファモード(DR
Tサイクル)およびバッファリードトランスファ/リー
ドモード(BRTRサイクル)が実行される(ステップ
S17およびS19)。これにより、キャッシュミスか
つページミスの場合においても高速でデータが読出され
る。
【0632】次いで次のアクセス要求を待つ(ステップ
S21)。次のアクセス要求が同一ページを指定してい
るか否かの判別が実行される(ステップS27)。この
ときの同一ページであるか否かの判別は、ステップS9
においてバッファライトトランスファモード(BWTサ
イクル)によりライトデータ転送バッファ回路に格納さ
れたメモリセルが属する行と、現在DRAMアレイにお
いて選択されている行が同一行であるか否かの判別が実
行される。これは、タグアドレスを用いて実行される。
ステップS23において同一ページであると判断された
場合には、DRAMライトトランスファ1モード(DW
T1サイクル)が実行される(S29)。これにより、
ライトデータ転送バッファ回路に格納されていたデータ
がDRAMアレイの対応の位置に転送される。
【0633】同一ページでない場合には、再びDRAM
プリチャージモード(PCGサイクル)およびDRAM
アクチベートモード(ACTサイクル)が順次実行され
(ステップS25およびS27)、ライトデータ転送バ
ッファ回路に格納されているメモリセルが格納されるべ
きDRAMアレイ内の行が選択状態とされる。ステップ
S27の後にはステップS29へ移る。これにより、S
RAMアレイ内のセットの内容とDRAMアレイの対応
のセットの内容が一致する。
【0634】ステップS18およびS29の後は再びス
テップS2に戻り、次のアクセスを待つ。
【0635】ステップS4において、データ書込動作と
判別された場合、図113に示すデータフローが実行さ
れる。データ書込動作が指定された場合、まず、SRA
Mアレイ内にCPUがアクセス要求するメモリセルが存
在するか否かの判別が行なわれる(ステップS30)。
書込まれるべきメモリセルがSRAMアレイ内に存在す
ると判別された場合すなわちキャッシュヒット時におい
ては、SRAMライトモード(SWサイクル)が実行さ
れ(ステップS32)、CPUアドレスに従ってSRA
Mアレイの対応のメモリセルへデータが書込まれる。次
いで、制御回路3100内の対応のダーティビットがオ
ン状態とされる。これにより、SRAMアレイとDRA
Mアレイの対応のデータブロックの内容が異なっている
状態が示される(ステップS34)。ステップS34が
完了すると、図112に示すステップS2に戻る。
【0636】ステップS30においてキャッシュミスと
判別された場合、まずバッファライトモード(BWサイ
クル)が実行される(ステップS31)。これにより、
SRAMのCPUアドレスに従って書込データがライト
データ転送バッファ回路の対応の位置に書込まれる。次
にこの書込データをライトデータ転送バッファ回路にラ
ッチした状態で、次のアクセス要求を待つ(ステップS
33)。次のアクセス要求が与えられると、このアクセ
ス要求が、現在DRAMアレイにおいて選択状態とされ
ている行を指定しているか否かの判別が行なわれる(ス
テップS35)。
【0637】CPUが現在DRAMアレイにおいて選択
状態とされている行と異なる行をアクセス要求している
と判別された場合には、ステップS37およびS39が
実行され、DRAMアレイのプリチャージおよびアクチ
ベートが実行され、CPUアドレスに対応する行が選択
状態とされる。この後、DRAMライトトランスファモ
ード(DWTサイクル)が実行され、ライトデータ転送
バッファ回路に格納されていたデータがDRAMアレイ
の現在選択状態とされている行の対応の位置に書込まれ
る(ステップS41)。ステップS35において同一ペ
ージがアクセスされていると判別された場合においても
ステップS41が実行される。ステップS41の完了
後、ステップS2へ戻る。
【0638】上述のように、DRAM部分のセンスアン
プをキャッシュとして利用することにより、CPUが要
求するメモリセルのデータがSRAM部分に格納されて
おらずかつDRAMアレイにおいてセンスアンプにより
ラッチされている場合、高速でデータの書込または読出
を実行することができる。
【0639】また、ライトデータ転送バッファ回路から
DRAMアレイへのデータ転送において、CPUがDR
AMアレイの同一行をアクセスする限り、連続してコマ
ンドDWT(DWT1)が実行され、高速でデータの書
込を実行することができる。
【0640】(ii) アロケイト動作モード 図114および図115は、ライトバックを行なうキャ
ッシュメモリにおいて、キャッシュミス時にアロケイト
する場合のキャッシュメモリへのアクセス動作を示すフ
ロー図である。以下、図114および図115を参照し
て、CDRAMのアクセス動作について説明する。
【0641】図114は、データ読出時における動作を
示すフロー図である。図114に示す動作フローは、図
112に示すアロケイトしない前の動作フローと同じで
あり、対応する動作ステップには同一のステップ番号を
つけ、その説明を省略する。
【0642】図115は、ライトバックを実現するキャ
ッシュシステムにおいて、アロケイトする場合における
データ書込動作を示すフロー図である。データ書込動作
時において、まずステップS50において、キャッシュ
ヒットであるか否かの判別が行なわれる。キャッシュヒ
ットであると判別された場合、SRAMライトモード
(SWサイクル)が実行される(ステップS51)。C
PUアドレスに従ってSRAMアレイ内の対応のメモリ
セルへデータが書込まれる。次いで、キャッシュ制御回
路3100において、CPUアドレスが指定するセット
に対応するダーティビットがオン状態に設定される(ス
テップS52)。次いで、図114に示すステップS2
へ戻る。
【0643】ステップS50においてキャッシュミスと
判別された場合、まずバッファライトモード(BWサイ
クル)が実行される(ステップS53)。次いで、CP
Uのアクセス要求は現在DRAMアレイにおいて選択状
態とされている行上のメモリセルを指定しているか否か
の判別が行なわれる(ステップS54)。CPUアドレ
スと現在選択状態とされているDRAMアレイの行のロ
ウアドレスとが不一致の場合には、DRAMプリチャー
ジモード(PCGサイクル)が実行され(ステップS5
5)、次いでCPUアドレスに従ってDRAMアレイア
クチベートモード(ACTサイクル)動作が実行される
(ステップS56)。
【0644】ステップS54において同一ページと判別
された場合およびステップS56の後、DRAMライト
トランスファ1/リードモード(DWT1Rサイクル)
が実行される(ステップS57)。これにより、ライト
データ転送バッファ回路に格納されたデータが、DRA
Mアレイにおいて選択された行においてさらに対応の列
ブロックの位置へ書込まれる。コマンドDWT1Rによ
り、DRAMアレイへのデータ書込とともに、この選択
された列ブロックのデータが、リードデータ転送バッフ
ァ回路へ転送される。次いで、バッファリードトランス
ファモード(BRTサイクル)が実行される(ステップ
S58)。これにより、リードデータ転送バッファ回路
に転送されたデータがSRAMアレイの対応の行に格納
される。これにより、書込データがDRAMアレイおよ
びSRAMアレイの両者に格納される。
【0645】次いで、ダーティビットがオン状態である
かオフ状態であるかの判別が行なわれる(ステップS5
9)。ダーティビットがオフの場合には、ステップS2
へ戻る。ダーティビットがオン状態の場合、バッファラ
イトトランスファモード(BWTサイクル)が実行さ
れ、CPUアドレスが指定するSRAMメモリセルデー
タがライトデータ転送バッファ回路へ転送される(ステ
ップS60)。次いで、次のアクセス要求が与えられる
と(ステップS61)、このときのCPUがアクセス要
求したデータが、現在DRAMアレイにおいて選択状態
とされた行上に存在するか否かの判別が行なわれる(ス
テップS62)。同一ページでないと判別された場合、
プリチャージモード(PCGサイクル)およびDRAM
アクチベートサイクルモード(ACTサイクル)が順次
実行され(ステップS63およびS64)、CPUアド
レスに従ってDRAMアレイの行選択動作が実行され
る。ステップS62において同一ページであると判別さ
れたかまたはステップS64の完了の後、DRAMライ
トトランスファモード(DWTサイクル)が実行され
る。これにより、ライトデータ転送バッファ回路に格納
されていたデータがDRAMアレイの選択行上の対応の
位置に転送される(ステップS65)。上述の動作モー
ドにより、DRAMアレイにおいては、常時、CPUア
ドレスに従った行が選択状態とされ、キャッシュミス時
においてDRAMセンスアンプを擬似キャッシュとして
利用することができ、キャッシュミス時におけるアクセ
ス時間のペナルティを最小とすることができる。
【0646】[ライトスルーモード]ライトスルーモー
ドにおいては、SRAMアレイへデータを書込んだ場合
には必ずその書込んだデータはDRAMアレイの対応の
メモリセルへ書込まれる。この場合のアロケイトの有無
に応じて動作フローが異なる。
【0647】(a) アロケイト有りのライトスルー方
式 図116および図117は、ライトスルー方式のアロケ
イトを行なう場合の動作を示すフロー図である。以下、
図116および図117を参照してキャッシュメモリシ
ステムにおけるCDRAMへのアクセス動作について説
明する。
【0648】まず図116を参照して、データ読出動作
について説明する。CPUからアクセス要求があると
(ステップS70)、その動作がデータ読出動作である
かデータ書込動作であるかの判別が行なわれる(ステッ
プS72)。データ読出動作と判別された場合、次いで
キャッシュのヒット/ミスが判別される(ステップS7
4)。キャッシュヒットの場合には、SRAMリードモ
ード(SRサイクル)動作が実行され、SRAMアレイ
のCPUアドレスが指定するメモリセルのデータが読出
される(ステップS75)。ステップS75の後はステ
ップS70へ戻る。
【0649】キャッシュミスの場合には、まずCPUア
ドレスは現在DRAMアレイにおいて選択状態とされて
いる行を指定しているか否かの判別が行なわれる(ステ
ップS76)。CPUアドレスが現在選択状態にあるD
RAMアレイにおける行を指定していると判別された場
合には、DRAMリードトランスファモード(DRTサ
イクル)動作が実行される(ステップS78)。これに
より、DRAMアレイ内のCPUアドレスが指定する列
ブロックのデータがリードデータ転送バッファ回路へ転
送される。ステップS76において、CPUアドレスは
別のDRAM行を指定していると判別された場合、DR
AMプリチャージモード(PCGサイクル)およびDR
AMアクチベートモード(ACTサイクル)が実行され
る(ステップS77およびS79)。DRAMアレイに
おいて、CPUアドレスが指定する行が選択状態とさ
れ、DRAMセンスアンプにより、この選択された行に
接続されるメモリセルのデータがラッチされる。ステッ
プS79の後、ステップS78が実行され、このCPU
アドレスが指定するデータブロックがリードデータ転送
バッファ回路に転送される。
【0650】次いで、バッファリードトランスファ/リ
ードモード(BRTRサイクル)が実行され(ステップ
80)、リードデータ転送バッファ回路に格納されたデ
ータがSRAMアレイ内の対応の位置へ転送されるとと
もに、CPUが要求するデータが読出される。ステップ
S80の完了後はステップS70に戻る。
【0651】図116に示すステップS72において、
ライトモードが指定されたと判別された場合、図117
に示す動作が実行される。まず、キャッシュヒット/ミ
スの判別が実行される(ステップS82)。キャッシュ
ヒットと判別された場合、バッファライトトランスファ
/ライトモード(BWTWサイクル)動作が実行され
る。これにより、外部からの書込データがSRAMアレ
イのCPUアドレスが指定するメモリへ書込まれるとと
もにライトデータ転送バッファ回路内の対応のレジスタ
へ書込まれる。この動作モードにおいては、ライトデー
タ転送バッファ回路において、SRAMアレイ内の選択
された行のデータと書込データとが格納される。
【0652】ステップS84の後、次のアクセス要求が
与えられると(ステップS86)、このアクセス要求
は、DRAMアレイにおいて選択状態とされている行を
指定しているか否かの判別が行なわれる(ステップS8
8)。同一行を指定していると判別された場合すなわち
同一ページを指定していると判別された場合、DRAM
ライトトランスファモード(DWTサイクル)が実行さ
れる(ステップS90)。これにより、ライトデータ転
送バッファ回路に格納されていたデータがDRAMアレ
イの選択された列(CPUアドレスにより指定された)
に転送される。
【0653】一方、ステップS88において、DRAM
アレイ内の選択された行と異なる行が指定された場合に
は、CPUアドレスが指定する行を選択状態とするため
に、DRAMプリチャージモード(PCGサイクル)お
よびCPUアドレスに従ったDRAMアクチベートモー
ド(ACTサイクル)動作が順次実行される(ステップ
S92およびS94)。ステップS94により、DRA
Mアレイにおいて、CPUアドレスに従った行が選択状
態とされ、選択された行に接続されるメモリセルのデー
タがセンスアンプにより検知増幅されかつラッチされた
後には、ステップS90へ戻り、DRAMライトトラン
スファモード動作が実行される。
【0654】ステップS82において、キャッシュミス
と判別された場合には、まずバッファライトモード(B
Wサイクル)動作が実行される(ステップS81)。こ
れにより、外部からの書込データがライトデータ転送バ
ッファ回路内の対応のバッファに書込まれる。この状態
で次のアクセス要求を待つ。次のアクセス要求が与えら
れると(ステップS83)、ステップS88と同様にし
て、同一ページであるか否かの判別が行なわれ、同一ペ
ージであると判別された場合には、DRAMライトトラ
ンスファ1モード(DWT1サイクル)動作が実行され
る(ステップS87)。これによりライトデータ転送バ
ッファ回路において格納されていた書込データがDRA
Mアレイ内の選択された列へ転送される。
【0655】一方、ステップS85において、異なるペ
ージが指定されていると判別された場合には、DRAM
プリチャージモードおよびDRAMアクチベートモード
が順次実行され(ステップS89およびS91)、CP
Uアドレスが指定する行がDRAMアレイにおいて選択
状態とされる。この後、ステップS87が実行され、ラ
イトデータ転送バッファ回路に書込まれていたデータが
DRAMアレイの対応の位置へ転送される。ステップS
90およびS87の後は、ステップS70へ戻る。
【0656】(b) アロケイト無しのライトスルー 図118および図119は、ライトスルー方式のキャッ
シュメモリにおいてアロケイト無しとした場合のCDR
AMのアクセス動作を示すフロー図である。以下、図1
18および図119を参照してこの動作フローについて
説明する。図118においては、データ読出動作時のフ
ローが示される。これは図116に示すライトスルーの
アロケイト有りの場合の動作と同じであり、対応するス
テップに同一の参照番号を付し、その説明は省略する。
【0657】次に、図119に示す動作フロー図を参照
してこのライトスルー方式でのアロケイト無しの場合の
データ書込動作について説明する。
【0658】ステップS100において、キャッシュヒ
ット/ミスの判別が行なわれる。キャッシュヒットと判
別された場合には、バッファライトトランスファライト
モード(BWTWサイクル)が実行される(ステップS
102)。このサイクルBWTWにより、外部からの書
込データがSRAMアレイ内の対応のメモリセルへ書込
まれるとともに、この書込を受けたデータを含むSRA
M内のデータブロック(1行)がライトデータ転送バッ
ファ回路へ書込まれる。この状態で次のアクセスが与え
られるのを待つ。
【0659】次のアクセス要求が与えられると(ステッ
プS104)、このCPUアドレスは、DRAMアレイ
において現在選択状態とされている行を指定しているか
否かの判別が実行される(ステップS106)。CPU
アドレスが、DRAMアレイ内の選択行を指定している
場合には、DRAMライトトランスファモード(DWT
サイクル)が実行される(ステップS108)。これに
より、ライトデータ転送バッファ回路に格納されていた
データが、DRAMアレイ内の選択行の対応の列ブロッ
クに伝達される。
【0660】ステップS106において、CPUアドレ
スがDRAMアレイ内の選択行を指定していないと識別
された場合には、DRAMプリチャージモード(PCG
サイクル)が実行され、DRAMアレイがプリチャージ
状態に復帰する(ステップS110)。次いで、CPU
アドレスを用いて、DRAMアクチベートモード(AC
Tサイクル)が実行され、DRAMアレイにおいて1行
が選択され、該選択された行に接続されるメモリセルの
データがセンスアンプにより検知され増幅されかつラッ
チされる(ステップS112)。この後、ステップS1
08が実行され、ライトデータ転送バッファ回路に格納
されているデータがこのDRAM選択行の対応の位置へ
伝達される。
【0661】ステップS100において、キャッシュミ
スと判定された場合には、まずバッファライトモード
(BWサイクル)が実行され、ライトデータ転送バッフ
ァ回路に外部からのデータが書込まれる(ステップS1
01)。次いで、DRAMアレイにおいて選択されてい
る行をCPUアドレスが指定しているか否かの判別が実
行され(ステップS103)、CPUアドレスがDRA
M内の選択行を指定していると判別された場合(すなわ
ち、同一ページを指定していると判別された場合)、D
RAMライトトランスファ1/リードモード(DWT1
Rサイクル)が実行される(ステップS105)。これ
によりライトデータ転送バッファ回路に格納されていた
データがDRAMアレイ内の選択行の対応の位置へ伝達
されるとともに、リードデータ転送バッファ回路にまで
転送される。
【0662】一方、ステップS103において、同一ペ
ージが指定されていないと判別された場合には、まずD
RAMプリチャージモード(PCGサイクル)が実行さ
れ(ステップS107)、次いでCPUアドレスに従っ
てDRAMアクチベートモード(ACTサイクル)が実
行される(ステップS109)。これにより、CPUア
ドレスが指定するページがDRAMアレイにおいて選択
状態とされ、次いでDWT1Rサイクルが実行される
(ステップS105)。次いで、バッファリードトラン
スファモード(BRTサイクル)が実行され、リードデ
ータ転送バッファ回路に格納されていたデータがSRA
Mアレイ内のCPUアドレスが指定する行上に伝達され
る。
【0663】上述のように、データ書込動作時におい
て、SRAMアレイまたはライトデータ転送バッファ回
路にデータを書込めば、すぐに他の番地に対するヒット
動作を行なうことができ、高速アクセスを実現すること
ができる。
【0664】[双方向データ転送回路の詳細構成]図1
20は双方向データ転送回路の構成を示す図である。図
120において、双方向データ転送回路は、DRAM部
分3500へデータを転送するためのライトデータ転送
回路3520と、ライトデータ転送回路3520の書込
データの転送に対しマスクをかけるためのマスク回路3
530を含む。ライトデータ転送回路は、一時的にデー
タを格納するためのテンポラリライトデータレジスタT
DTBWと、テンポラリレジスタTDTBWからのデー
タを受けてDRAM部3500へ転送するライトデータ
転送バッファDTBWを含む。ライトデータ転送バッフ
ァDTBWはまたときにはリードデータ転送バッファD
TBRへもデータを転送する。
【0665】マスク回路3530は、テンポラリマスク
レジスタTMRと、テンポラリマスクレジスタTMRか
らのマスクデータを受けるマスタマスクレジスタMR
と、マスタマスクレジスタMRからのマスクデータを受
けて、ライトデータ転送バッファDTBWからのライト
データに対しマスクをかけるマスクゲート回路3540
を含む。まず、簡単にこのライトデータ転送に対しマス
クをかける動作について説明する。
【0666】まず図121を参照して、バーストライト
モード動作を実行した場合の動作について説明する。こ
の場合、外部から与えられるデータが、コラムデコーダ
の出力に従ってテンポラリレジスタTDTBWの対応の
レジスタに書込まれる。このテンポラリレジスタTDT
BWへのデータの書込と並行して、テンポラリマスクレ
ジスタTMRにおいて、対応のレジスタのマスクデータ
がリセット状態とされる。リセットされたマスクデータ
はデータの通過を許可する。セット状態のマスクデータ
はデータの通過を禁止する。
【0667】次に図122を参照して、DRAMアレイ
へのライトデータの転送動作について説明する。DRA
Mライトトランスファ1モードが指定されたとき、テン
ポラリレジスタTDTBWの格納するデータがライトデ
ータ転送バッファDTBWへ転送される。この転送と並
行してテンポラリマスクレジスタTMRのマスクレジス
タがマスタマスクレジスタMRへ転送され、次いでマス
クゲート回路3540へ伝達される。マスクゲート回路
3540はこの与えられたマスクデータに従ってライト
データ転送バッファDTBWからのライトデータに対し
マスクをかけてDRAMアレイへ転送する。
【0668】テンポラリレジスタTDTBWおよびTM
Rから対応のバッファDTBWおよびMRへのデータの
転送はデータ転送が指定された最初のサイクルにおいて
実行される。この最初のサイクルの終了時テンポラリマ
スクレジスタTMRのマスクデータはすべてセット状態
とされる。次のサイクルからバッファライトモードに従
ってライトデータ転送回路(テンポラリデータレジス
タ)へデータを書込むことが可能となる。このマスクレ
ジスタを設けることにより必要なデータのみをDRAM
アレイへ書込むことが可能となる。SRMAアレイから
データ転送を受けた場合、テンポラリマスクレジスタの
マスクデータはすべてリセットされる。この場合ライト
データ転送バッファのデータはすべてDRAMアレイ部
へ転送される。次に具体的に動作波形図を参照してこの
ライトデータの転送動作について説明する。
【0669】図123は、SRAMアレイから転送され
たデータをDRAMアレイへ書込む際の双方向データ転
送回路の動作を示す波形図である。図123において、
まずマスタクロックKの第1サイクルにおいてDRAM
部においてDRAMアクティベートモード(ACTサイ
クル)動作が行なわれる。これによりDRAMアレイに
おいて行選択動作が実行される。一方SRAMアレイに
おいては、制御クロックCC0#、CC1#、およびラ
イトイネーブルWE#の条件により、バッファライトト
ランスファモード(BWTサイクル)が指定される。そ
れによりSRAMアレイにおいて選択された1行のメモ
リセル(16ビット)のデータがテンポラリデータレジ
スタ(data0〜data15)に転送される。この
SRAMアレイからテンポラリデータレジスタへのデー
タ転送サイクルにおいて、テンポラリマスクレジスタの
マスクデータmask1〜mask15がすべてリセッ
トされる。
【0670】マスタクロックKの第4サイクルにおい
て、コラムアドレスストローブCAS#およびデータ転
送指示DTD#によりDRAMライトトランスファ1モ
ード(DWT1サイクル)が指定される。このDWT1
サイクルにおいて、テンポラリレジスタに格納されたデ
ータdata0〜data15がライトデータ転送バッ
ファDTBW<0−15>(DTBW0〜DTBW15
を示す)へ転送される。DWT1サイクルの第1サイク
ル完了時においてテンポラリマスクレジスタのマスクデ
ータはすべてセット状態とされる。マスタクロックKの
第5サイクルからSRAMアレイからテンポラリデータ
レジスタへのデータ転送が実行可能である。
【0671】DWT1サイクルのレイテンシが経過した
後においては、DRAMアレイへすでにライトデータ転
送バッファDTBWから書込データがすべてマスクデー
タに従って転送されている。マスタクロックKの第7サ
イクルにおいて再びBWTサイクルが決定され、テンポ
ラリマスクレジスタのマスクデータがすべてリセットさ
れる。マスタクロックKの第8サイクルにおいてDRA
Mライトトランスファ2(DWT2)モード動作が指定
される。この場合、テンポラリデータレジスタとライト
データ転送バッファとの間のデータ転送動作は実行され
ない。ライトデータ転送バッファに格納されたデータが
DRAMアレイの選択されたメモリセルブロックへ伝達
される。
【0672】マスタクロックKの第9サイクル以降は、
NOP(ノーオペレーション)モードが指定されてお
り、そのCDRAMの内部状態は変化しない。
【0673】SRAMアレイからライトデータの転送時
においてテンポラリマスクレジスタのマスクデータはす
べてリセット状態とされる。一方ライトデータ転送バッ
ファからDRAMアレイへのデータ転送時においては、
すなわちテンポラリデータレジスタからライトデータ転
送バッファへのデータ転送時においてはそのサイクル
(クロックサイクル)完了時にテンポラリマスクレジス
タのマスクデータがすべてセット状態とされる。
【0674】図124は、バッファライトモード動作を
行なった場合のマスクデータの変化を示す信号波形図で
ある。図124において、マスタクロックKの第1クロ
ックサイクルにおいて、DRAMアクティベートモード
(ACTサイクル)が実行される。一方において、SR
AM部分においては、バーストライトモード(BWサイ
クル)が実行され、外部から与えられたデータがアドレ
スAs0〜As3に従ってテンポラリデータレジスタの
対応のレジスタへ書込まれる(data0として示
す)。このデータ書込と並行して、対応のテンポラリマ
スクレジスタのマスクデータ(mask0)がリセット
される。以降繰返し最大16ビットのデータをテンポラ
リデータレジスタへ書込むことができる(テンポラリデ
ータレジスタおよびライトデータ転送バッファは16ビ
ットの幅を備える)。この各データの書込において対応
のテンポラリマスクレジスタのマスクデータがリセット
される。マスタクロックKの第4サイクルにおいて、D
RAM部分において、DWT1サイクルが発生される。
この動作モードが指定されると、この第1サイクル(マ
スタクロックKの第4クロックサイクル)においてテン
ポラリデータレジスタからライトデータ転送バッファへ
のデータ転送が行なわれる。この第1サイクルの完了時
において、テンポラリマスクレジスタのマスクデータが
すべてセットされる。ライトデータ転送バッファへ転送
された書込データは次いでDRAMアレイの選択された
メモリセルブロックへ伝達される。テンポラリデータレ
ジスタからライトデータ転送バッファへのデータ転送後
すなわちDWT1サイクルのモードの第2サイクルにお
いて、テンポラリデータレジスタへデータを書込むこと
ができる。図124においては、再びマスタクロックK
の第5サイクルからバッファライト(BW)動作が実行
される。データ書込と並行して、対応のテンポラリマス
クレジスタのマスクデータがリセットされる。
【0675】上述のような動作を実行することにより、
確実にマスクデータを転送してDRAMアレイへのデー
タ転送に対しマスクをかけることができる。またテンポ
ラリレジスタとライトデータ転送バッファと2段構成と
することにより、DRAMアレイへのデータ転送中にお
いても外部またはSRAMアレイからライトデータを転
送することができ、高速アクセスが可能となる。
【0676】図125はライトデータ転送系の構成を示
す図である。図125において、ライトデータ転送バッ
ファ回路3520は、テンポラリデータレジスタ400
2とライトデータ転送バッファ4004を含む。テンポ
ラリデータレジスタ4002とライトデータ転送バッフ
ァ4004はともにインバータラッチの構成を備える。
【0677】ライトデータ転送バッファ回路3520は
さらに、SRAMセンスアンプの出力/SSA0を受け
るトランスファゲート4010と、バッファライトトラ
ンスファイネーブル信号BWTEに応答してオン状態と
なるトランスファゲート4012と、SRAMセンスア
ンプの出力SSA0に応答してオン状態となる転送ゲー
ト4018と、バッファライトトランスファイネーブル
信号BWTEに応答してオン状態となる転送ゲート40
20と、バッファライトモード動作時において、選択さ
れたレジスタに対してのみ発生されるバッファゲートラ
イト信号DYWに応答してオン状態となるトランスファ
ゲート4014および4016を含む。このバッファゲ
ートライト信号DYWは、データ書込時においてデータ
書込を受けるレジスタに対してのみ発生される。SRA
Mセンスアンプの出力SSA0および/SSA0は図8
4に示す第1のセンスアンプ1612の出力に対応す
る。
【0678】転送ゲート4010および4012は直列
に接続され、両者がオン状態となったときテンポラリデ
ータレジスタ4002のラッチノード/Eを接地電位レ
ベルに設定する。転送ゲート4018および4020は
SRAMセンスアンプの出力SSA0およびバッファラ
イトトランスファイネーブル信号BWTEがともに
“H”となったときにテンポラリデータレジスタ400
2のラッチノードGを接地電位に設定する。センスアン
プの出力/SSA0およびSSA0は互いに相補な信号
である。したがってバッファライトトランスファモード
が指定されたとき、接続ゲート4012および4020
がともにオン状態となり、テンポラリデータレジスタ4
002のラッチノード/EおよびEに相補のデータがラ
ッチされる。
【0679】バッファライトモードが指定された場合に
はバッファゲートライト信号BYWがデータ書込を受け
るデータレジスタに対してのみ発生される。これにより
ゲート4014および4016がオン状態となり、内部
書込データ線DBWおよび/DBW上のデータがテンポ
ラリデータレジスタ4002によりラッチされる。この
内部書込データ線、DBWおよび/DBWにも相補なデ
ータが伝達される。
【0680】ライトデータ転送バッファ回路3520は
さらに、テンポラリデータレジスタ4002のラッチノ
ード/Eの出力に応答してオン状態となる転送ゲート4
022と、DRAMライトトランスファイネーブル信号
DWTEに応答してオン状態となる転送ゲート4004
と、テンポラリデータレジスタ4002のラッチノード
Eの出力に応答してオン状態となる転送ゲート4026
と、DRAMライトトランスファイネーブル信号DWT
Eに応答してオン状態となる転送ゲート4024を含
む。転送ゲート4022および4023は直列に接続さ
れており、テンポラリデータレジスタ4002のラッチ
ノード/Eにラッチされているデータの反転データをラ
イトデータ転送バッファ4004のラッチノード/Fへ
DRAMライトトランスファイネーブル信号DWTEに
応答して伝達する。転送ゲート4024および4026
は直列に接続されており、テンポラリデータレジスタ4
002のラッチノードEの反転データをライトデータ転
送バッファ4004のラッチノードFへDRAMライト
トランスファイネーブル信号DWTEに応答して伝達す
る。
【0681】マスク回路3530は、テンポラリマスク
レジスタ4006と、マスタマスクレジスタ4008
と、マスクゲート回路3540を含む。レジスタ400
6および4008はともにインバータラッチで構成され
る。
【0682】マスク回路3530はさらにバッファゲー
トライト信号DYWに応答してテンポラリマスクレジス
タ4006のラッチノード/Gを接地電位に設定するた
めの転送ゲート4028と、バッファライトトランスフ
ァイネーブル信号BWTEに応答してテンポラリマスク
レジスタ4006のラッチノード/Gを接地電位に設定
するための転送ゲート4030と、コマンドレジスタか
ら発生されるマスクレジスタセットコマンド/MRSに
応答してオン状態となる転送ゲート4032と、バッフ
ァゲートライト信号BYWに応答してオン状態となる転
送ゲート4034と、DRAMライトトランスファイネ
ーブル信号DWTEに応答してオン状態となる転送ゲー
ト4036を含む。
【0683】転送ゲート4032、4034および40
36は互いに直列に接続されており、各ゲートに与えら
れる信号が“L”となったときにオン状態となる。ゲー
ト4032、4034および4036がすべてオン状態
となったときに電源電位レベルの信号がテンポラリマス
クレジスタ4006のラッチノード/Gに伝達される。
【0684】マスク回路3530はさらに、テンポラリ
マスクレジスタ4006のラッチノード/Gのデータに
応答してオン状態となる転送ゲート4037と、DRA
Mライトトランスファイネーブル信号DWTEに応答し
てオン状態となる転送ゲート4039と、テンポラリマ
スクレジスタ4006のラッチノードGの出力に応答し
てオン状態となる転送ゲート4040と、DRAMライ
トトランスファイネーブル信号DWTEに応答してオン
状態となる転送ゲート4030を含む。転送ゲート40
37および4039は直列に接続されており、両者がオ
ン状態となったとき接地電位レベルの信号をマスタマス
クレジスタ4008のラッチノード/Hへ伝達する。
【0685】転送ゲート4038および4040は直列
に接続されており、両者がともにオン状態となったとき
にマスクレジスタ4008のラッチノードHへ“L(接
地電位レベル)”の信号を伝達する。テンポラリマスク
レジスタ4006はそのマスクノード/Gが“H”に設
定されたときセット状態となり、“L”に設定されたと
きにリセット状態となる。
【0686】マスクゲート回路3540は、DRAMラ
イトデータイネーブル信号DWDEとライトデータ転送
バッファ4004のラッチノード/Fの出力とマスクレ
ジスタ4008のラッチノード/Hの出力とを受ける3
入力ゲート回路4042と、ゲート回路4042の出力
を反転するインバータ回路4046と、DRAMライト
データイネーブル信号DWDEと、ライトデータ転送バ
ッファ4004のラッチノードSのラッチデータとマス
クレジスタ4100のラッチノード/Hのラッチデータ
とを受ける3入力ゲート回路4044と、ゲート回路4
044の出力を反転するインバータ回路4048を含
む。
【0687】ゲート回路4042はその3入力がすべて
“H”となったときにのみその出力を“L”に設定する
(NAND回路である)。ゲート回路4044はその3
入力がすべて“H”となったときのみに“L”の信号を
出力する。
【0688】マスクゲート回路3540とグローバルI
O線GIOaおよび/GIOaの間には書込アンプ35
50が設けられる。書込アンプ3550は、インバータ
回路4046の出力をそのゲートに受けるnチャネルM
OSトランジスタ4052および4054と、インバー
タ回路4048が出力をそのゲートに受けるnチャネル
MOSトランジスタ4050および4056を含む。ト
ランジスタ4050および4054は直列に電源電位と
接地電位との間に接続され、トランジスタ4052とト
ランジスタ4056は電源電位との間に直列に接続され
る。トランジスタ4050および4054の接続部がグ
ローバルIO線GIOaに接続され、トランジスタ40
52および4056の接続点がグローバルIO線/GI
Oaに接続される。
【0689】次に動作について簡単に説明する。SRA
Mアレイからライトデータを転送する場合においては、
バッファゲートライト信号DYWは発生されず“L”の
状態にある。SRAMビット線対SBL上のデータがS
RAMセンスアンプにより増幅されて転送ゲート401
0および4016のゲートへ伝達される。今、仮に、セ
ンスアンプ出力SSA0が“H”にあるとする。この場
合転送ゲート4010がオフ状態となり転送ゲート40
18がオン状態となる。
【0690】SRAMセンスアンプの出力が確定する
と、次いでバッファライトトランスファイネーブル信号
BWTEが“H”に立上がり、転送ゲート4012およ
び4020がオン状態となる。今、転送ゲート4010
がオフ状態、転送ゲート4018がオン状態であるた
め、テンポラリデータレジスタ4002のラッチノード
Eおよび/Eにはそれぞれ“L”および“H”の電位が
伝達されラッチされる。
【0691】一方、マスク回路3530においては、バ
ッファライトトランスファイネーブル信号BWTEの立
上がりに応答して転送ゲート4030がオン状態とな
り、テンポラリマスクレジスタ4006のラッチノード
/GおよびGの電位がそれぞれ“L”および“H”とな
る。今マスクレジスタセットビット/MRSが“L”に
設定されているとする。転送ゲート4032、4034
および4036はオン状態である。転送ゲート4030
がバッファライトトランスファイネーブル信号BWTE
に応答してオン状態となると、ラッチノード/Gの電位
がラッチノードGの電位よりも少し下がる。この電位の
低下がテンポラリマスクレジスタ4006内のインバー
タにより増幅されてそれぞれラッチノードGおよび/G
の電位が“H”および“L”となる。
【0692】上述の一連の動作により、SRAMアレイ
からライトデータ転送バッファ回路へのデータ転送にお
いて、テンポラリデータレジスタ4002へのデータ転
送と同期してテンポラリマスクレジスタ4006のマス
クデータがリセットされる。
【0693】バッファライトモード時すなわち外部から
のデータをライトデータ転送バッファ回路へ書込む場合
には、バッファゲートライト信号BYWが対応のライト
データ転送バッファに対してのみ発生される。この場合
には転送ゲート4014および4016を介して外部書
込データがテンポラリデータレジスタ4002へ伝達さ
れ、一方、対応のテンポラリマスクレジスタ4006が
リセットされる。
【0694】次いで、ライトデータ転送バッファからD
RAMアレイへのデータ転送を示すDRAMライトトラ
ンスファイネーブル信号(DWTE)が発生される(D
RAMライトトランスファモードの指定により)。これ
により転送ゲート4023、4024、4039および
4038がオン状態となる。今、テンポラリデータレジ
スタのラッチノードEおよび/Eの電位はそれぞれ
“L”および“H”である(SRAMセンスアンプ出力
SSA0が“H”としている)。これにより、転送ゲー
ト4022がオン状態、転送ゲート4026がオフ状態
となり、データ転送バッファ4004のラッチノードF
および/Fがそれぞれ“H”および“L”となる。
【0695】一方マスタマスクレジスタ4008におい
ては、ラッチノード/Gの電位が“L”であり、転送ゲ
ート4037がオフ状態、転送ゲート4040がオン状
態である。したがってラッチノードH、/Hはそれぞれ
“L”および“H”となる。
【0696】DRAMライトトランスファイネーブル信
号WRTEが発生されている間、転送ゲート4036が
オフ状態となる。転送ゲート4030はオフ状態であ
る。テンポラリマスクレジスタ4006のラッチノード
/Gはインバータラッチによりその電位がラッチされて
いるもののこの期間フローティング状態となる。次いで
DRAMライトトランスファイネーブル信号DWTEが
“L”に立下がると、転送ゲート4036がオン状態と
なり、電源電位レベルの信号がラッチノード/Gへ伝達
され、テンポラリマスクレジスタ4006の格納するマ
スクデータがセット状態とされる(ラッチノード/Gの
電位が“H”)。
【0697】ライトデータ転送バッファ4004および
マスタマスクレジスタ4008へのデータの転送後、D
RAMライトデータイネーブル信号DWDEが発生され
る。これにより、ライトデータ転送バッファ4004の
格納データおよびマスタマスクレジスタ4008の格納
するマスクデータがマスクゲート回路3540へ与えら
れる。今ライトデータ転送バッファ4004のラッチノ
ードFの電位が“H”にあり、ラッチノードFの電位は
“L”である。またマスクレジスタ4008のラッチノ
ード/Hの電位は“H”である。これによりゲート回路
4042の出力が“H”、ゲート回路4044の出力が
“L”となる。このゲート回路4042および4044
の出力はインバータ回路4046および4048により
反転される。これにより書込ドライバ(アンプ)355
0において、トランジスタ4050および4056がオ
ン状態、トランジスタ4052および4054がオフ状
態となる。グローバルIO線GIOaの電位が“H”と
なり、グローバルIO線/GIOaの電位が“L”とな
る。
【0698】マスタマスクレジスタ4008のラッチノ
ード/Hの電位が“L”にあり、データ転送に対しマス
クをかける状態の場合には、ゲート回路4042および
4044の出力がともに“H”となり、インバータ回路
4046および4048の出力が“L”となる。それに
より書込アンプ3550のトランジスタ4050、40
52、4054および4056がすべてオフ状態とな
り、グローバルIO線GIOaおよび/GIOaの電位
が変化せず、このライトデータ転送バッファ回路からの
データは転送されない。
【0699】上述の一連の動作を実行することにより、
高速かつ確実に書込データを転送することができる。ま
たテンポラリレジスタからライトデータ転送バッファへ
データ転送後テンポラリマスクレジスタのマスクデータ
は常にセット状態とされる。バッファライトモードにお
いても、マスタマスクレジスタへのデータ転送後すなわ
ち信号BWTEが発生された後テンポラリマスクレジス
タ4006のマスクデータはセット状態とされる。この
一連の動作の波形を図126に示す。
【0700】なお図126において、SWLはSRAM
ワード線を示し、SBLはSRAMビット線対を示し、
DWLはDRAMワード線を示す。破線はバッファライ
ト時の動作波形を示す。
【0701】図127はリードデータ転送バッファ回路
の構成を示す図である。図127において、リードデー
タ転送バッファ回路は、DRAMプリアンプイネーブル
信号DPAEに応答してグローバルIO線GIOaおよ
び/GIOa上の電位を増幅する読出アンプ5004お
よび5008と、読出アンプ5004および5008に
より増幅されたデータをさらにDRAMプリアンプイネ
ーブル信号DPAEに応答して増幅するプリアンプ50
06と、プリアンプ5006により増幅されたデータを
ラッチするためのスレーブデータレジスタ5000と、
スレーブデータレジスタ5000に格納されたデータを
DRAMリードトランスファイネーブル信号DRTEに
応答して受けるマスタデータレジスタ5002を含む。
【0702】読出アンプ5004は、グローバルIO線
GIOa上の信号をゲートに受けるpチャネルMOSト
ランジスタ5040と、グローバルIO線GIOa上の
信号をそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジス
タ5044と、DRAMプリアンプイネーブル信号DP
AEに応答して導通状態となるnチャネルMOSトラン
ジスタ5042を含む。トランジスタ5040、504
2、および5044は電源電位と接地電位との間に直列
に接続される。トランジスタ5040とトランジスタ5
042の接続ノードから増幅された出力が得られる。
【0703】読出アンプ5008は、グローバルIO線
/GIOa上の信号をそれぞれゲートに受けるpチャネ
ルMOSトランジスタ5041およびnチャネルMOS
トランジスタ5045と、DRAMプリアンプイネーブ
ル信号DPAEに応答してオン状態となるnチャネルM
OSトランジスタ5043を含む。トランジスタ504
1、5043および5045が電源電位と接地電位との
間に直列に接続される。トランジスタ5041とトラン
ジスタ5043の接続ノードからグローバルIO線/G
IOa上の信号の増幅したものが出力される。
【0704】プリアンプ5006は、電源電位とノード
Jとの間に並列に接続されるpチャネルMOSトランジ
スタ5060および5062と、電源電位とノード/J
との間に並列に接続されるpチャネルMOSトランジス
タ5064および5066を含む。トランジスタ506
0および5066はそのゲートにDRAMプリアンプイ
ネーブル信号DPAEを受ける。トランジスタ5062
のゲートはノード/Jに接続され、トランジスタ506
4のゲートはノードJに接続される。
【0705】スレーブデータレジスタ5000は、イン
バータラッチの構成を備える。プリアンプ5006の出
力ノードJおよび/Jとスレーブデータレジスタ500
0のラッチノードNおよび/Nとの間にはそれぞれノー
ドJおよび/Jの信号電位に応答して選択的にオン状態
となり、ノードNおよび/Nへ電源電位を伝達するpチ
ャネルMOSトランジスタ5068および5070が設
けられる。
【0706】スレーブデータレジスタ5000に対しさ
らにDRAMプリアンプイネーブル信号DPAEに応答
してオン状態となるnチャネルMOSトランジスタ50
72および5074と、ノードJおよび/J上の信号を
ゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ5076
および5078が設けられる。トランジスタ5072お
よび5076はスレーブデータレジスタ5000のラッ
チノードNと接地電位との間に直列に接続される。トラ
ンジスタ5074および5078はラッチノード/Nと
接地電位との間に直列に接続される。
【0707】マスタデータレジスタ5002はインバー
タラッチの構成を備える。このマスタデータレジスタ5
002に対し、DRAMリードトランスファイネーブル
信号DRPEに応答してオン状態となるnチャネルMO
Sトランジスタ5080および5082と、スレーブデ
ータレジスタ5000のラッチノードNおよび/Nの信
号をそのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ
5084および5086が設けられる。トランジスタ5
080および5084がマスタデータレジスタ5002
のラッチノードNと接地電位との間に直列に接続され
る。トランジスタ5082および5086はラッチノー
ド/Nと接地電位との間に直列に接続される。
【0708】リードデータ転送バッファ回路はさらに、
マスクデータレジスタ5002のラッチノードNおよび
/Nの電位をそれぞれ反転増幅するインバータ回路50
52および5054と、バッファリードトランスファイ
ネーブル信号に応答してインバータ回路5052および
5054の出力をそれぞれSRAMビット線SBLaお
よび/SBLaへ伝達する転送ゲート5058および5
056を含む。マスタデータレジスタ5002のラッチ
ノードNおよび/Nの信号は信号線Bufおよび/Bu
fを介して図84に示すセレクタ(1613)を介して
第1のセンスアンプへ伝達される。この信号線Bufお
よび/Bufの経路はバッファリードモード動作時にお
いてリードデータ転送バッファからデータを読出す経路
を与える。
【0709】次に動作について説明する。DRAMリー
ドトランスファモードが指定されると、DRAMアレイ
において行およびメモリセルブロックの選択が行なわ
れ、グローバルIO線GIOaおよび/GIOa上の信
号電位がこの読出されたDRAMメモリセルのデータに
応じて変化する。
【0710】次いでDRAMプリアンプイネーブル信号
DPAEが発生されると、読出アンプ5004および5
008とプリアンプ5006が活性化される。今グロー
バルIO線GIOa上の信号電位が“H”、グローバル
IO線/GIOaの信号電位が“L”とする。この場
合、ノードJおよび/Jの電位はそれぞれ“L”および
“H”となる。このノードJおよび/Jに伝達された信
号電位はトランジスタ5062および5064により高
速で増幅される。トランジスタ5060および5066
はDRAMプリアンプイネーブル信号にDPAEに応答
してオフ状態となっている。トランジスタ5060およ
び5066はノードJおよび/Jを電源電位にプリチャ
ージするために用いられる。トランジスタ5062およ
び5064はプリチャージ状態(DRAMプリアンプイ
ネーブル信号“L”のとき)のときノードJおよび/J
を同一電位に保持する機能を備える。
【0711】ノードJおよび/Jに伝達された信号はト
ランジスタ5068、5070、5076、5078、
5072および5074を介してスレーブデータレジス
タ5000へ転送される。トランジスタ5072および
5074はDRAMプリアンプイネーブル信号DPAE
に応答してオン状態にある。
【0712】今ノードJの電位が“L”、ノード/Jの
電位が“H”である。したがって、トランジスタ506
8および5078がオン状態、トランジスタ5070お
よび5076がオフ状態となる。これによりスレーブデ
ータレジスタ5000のラッチノードNおよび/Nの電
位はそれぞれ“H”、および“L”となる。この一連の
動作によりリードデータ転送バッファ回路におけるスレ
ーブデータレジスタへのデータ転送動作が完了する。
【0713】次いで、DRAMリードトランスファイネ
ーブル信号が発生される。これによりトランジスタ50
80および5082がオン状態となり、スレーブデータ
レジスタ5000のラッチノードNおよび/Nに格納さ
れているデータがマスタデータレジスタ5002のラッ
チノードNおよび/Nへ伝達される。今、ラッチノード
Nの電位が“H”であるため、トランジスタ5084が
オン状態、トランジスタ5086がオフ状態となる。こ
れによりラッチノードNおよび/Nの信号電位がそれぞ
れ“L”および“H”となる。この一連の動作によりリ
ードデータ転送バッファ回路におけるマスタデータレジ
スタ5002へのデータの格納が完了する。ラッチノー
ドN、/Nの信号電位は信号線Bufおよび/Bufを
介して読出すことができる。すなわちレイテンシ経過
後、バッファリードモード動作を行なうことにより、こ
のリードデータ転送バッファ回路に格納されたデータを
高速で読出すことができる。
【0714】SRAMアレイへのデータ転送時にはバッ
ファリードトランスファイネーブル信号BRTEが発生
される。これによりインバータ回路5052および50
54の出力がSRAMビット線SBLaおよび/SLB
a上へゲート5058および5056を介して伝達され
る。この図127に示す構成において、インバータ回路
5052および5054はバッファリードトランスファ
イネーブル信号BRTEに応答して活性状態とされる3
状態インバータ回路の構成であってもよい。
【0715】図128に、図127に示すリードデータ
転送バッファ回路の動作波形図を示す。図128におい
て、グローバルIO線GIOaおよび/GIOaは中間
電位(Vcc/2:Vccが電源電圧レベル)にプリチ
ャージされている状態が示されるが、図128において
破線で示すように電源電位レベルにプリチャージされる
構成が利用されてもよい。また図128において、SR
AMビット線SBLaおよび/SBLaのプリチャージ
電位が中間電位の場合が示されるが、この場合において
も破線で示すようにクランプ回路を用いて電源電圧レベ
ルにプリチャージする構成が用いられてもよい。DRA
Mビット線の被選択期間はレイテンシにより決定されて
もよい。信号DWDEの発生タイミングはレイテンシに
より決定される。信号DPAEの発生期間がマスタクロ
ックにより決定されてもよい。それは図126に示す動
作波形図においても同様である。
【0716】上述のようにリードデータ転送バッファ回
路も、スレーブデータレジスタとマスタレジスタと2段
のラッチ回路構成とすることによりデータ転送を確実に
行なうことができるものであって、レイテンシ制御(確
定データがSRAMアレイまたはデータ入出力ピンDQ
に上がるまでに要する時間の制御)を容易かつ確実に行
なうことが可能となる。
【0717】図129は、このデータ転送に関連する制
御を行なうための回路構成を示す図である。図129に
おいて、SRAM制御回路6000は、内部制御クロッ
クCC0、CC1およびライトイネーブルWEに応答し
てライトデータ転送バッファ回路へのデータ書込動作モ
ードを指定する信号BWT、リードデータ転送バッファ
回路からデータを読出す(データ入出力ピンまたはSR
AMアレイへ)動作を示す信号BRTを発生し、かつデ
ータの書込かデータの読出のいずれであるかを示す信号
W/Rを発生する。SRAMドライブ回路6006は、
信号BWTおよびBRTに応答して必要な制御信号、バ
ッファライトトランスファイネーブルBWTE、バッフ
ァリードトランスファイネーブルBRTEなどを発生す
るとともにSRAMアレイにおける行の選択およびセン
スアンプ駆動を実行する。
【0718】コラムデコーダ6002は、ブロックアド
レスAs0〜As3をデコードし、対応のビット位置を
選択する信号を発生する。ゲート回路6004は、マス
クイネーブルMの反転信号およびSRAM制御回路60
00からのデータの入出力動作を示す信号W/Rに応答
してこのコラムデコーダ6002から発生されたビット
選択信号を選択的に通過させてバッファゲートライト信
号BYWを発生する。ゲート回路6004は、データ書
込が指定されたとき(BWモード時)においてのみバッ
ファゲートライト信号BYWとしてコラムデコーダ60
02の出力を通過させる。コラムデコーダ6002のビ
ット選択信号RYWはまたデータ出力系におけるビット
選択のために用いられる。
【0719】コラムデコーダ6002はSRAM制御回
路6000の制御の下に、装置外部とデータの入出力を
行なう動作モードすなわちSRAMリードモード、SR
AMライトモード、バッファリードモード、およびバッ
ファライトモードなどの装置外部とのデータの入出力を
行なうモードが指定されたときのみ活性化される構成が
利用されてもよい。SRAMドライブ回路6006にお
いてマスタクロックKが与えられているのは、データ転
送時においてクロックに応答して転送制御信号を発生す
る構成が利用されるためである。この構成によりレイテ
ンシの制御が行なわれる。レイテンシの長さはコマンド
レジスタに予め設定される。
【0720】DRAM制御回路6008は、マスタクロ
ックKと、ロウアドレスストローブRASとコラムアド
レスストローブCASとデータ転送指示DTDに従って
指定されたモードを判別し、DRAMライトトランスフ
ァモードを示す信号DWT、DRAMリードトランスフ
ァモードを示す信号DRTなどを発生する。DWT1R
モードおよびDWT2Rモードが指定された場合、この
信号DWTおよびDRT両者が発生される。DRAMド
ライブ回路6009は、信号DWTおよびDRTに応答
して必要な信号、すなわちDRAMプリアンプイネーブ
ル信号DPAE、DRAMリードトランスファイネーブ
ル信号DRTE、DRAMライトトランスファイネーブ
ル信号DWTE、およびDRAMライトデータイネーブ
ル信号DWDEなどを発生する。DRAMドライブ回路
6009はまたDRAMアレイにおける行および列の選
択動作をも駆動する(選択されたワード線電位の立上
げ、DRAMセンスアンプの駆動等)。
【0721】図125に示すマスクレジスタセット/M
RSはセットコマンドレジスタサイクルにおいてコマン
ドレジスタに設定される。図129に示す反転マスクイ
ネーブル/Mはデータ書込時にマスクイネーブルピンM
0〜M3から与えられる。
【0722】[実施例3] [ピン配置および信号の定義]図130はこの発明の第
3の実施例によるCDRAMのピン配置を示す図であ
る。図130を参照して、このCDRAMは、70ピ
ン、400milTSOP(タイプII)のパッケージ
に収納される。このパッケージはリードピッチが0.6
5mmであり、パッケージ長は23.49mmである。
信号入出力は通常のTTLレベルよりも低いLVTTL
とインタフェースをとることができる。TTLコンパー
チブルデバイスへこのCDRAMはまた直接接続するこ
とができる。またこのCDRAMはたとえばCPUであ
る外部データ処理装置に直接接続される。すなわち後に
説明するように、このCDRAMはキャッシュヒット/
ミスの判定を行なうコントローラを内蔵している。
【0723】ピン番号27のピン端子にマスタクロック
CLKが与えられる。CDRAMはこのマスタクロック
CLKに同期して外部信号を取込むとともに、内部動作
のクロック周波数がこのマスタクロックにより決定され
る。
【0724】ピン番号11、13、14、16、19、
21、22、24、47、49、50、52、55、5
7、58および60の端子がデータ入出力端子DQ0な
いしDQ15として利用される。このCDRAMは一例
として、220ワード・16ビットの記憶容量のダイナミ
ックメモリアレイと、210ワード・16ビット構成のス
タティックRAMを備える。
【0725】ピン番号2ないし5、37ないし45、お
よび61ないし69の端子にアドレス信号ビットA0〜
A21が与えられる。このアドレス信号ビットA0〜A
21は、DRAMアレイまたはSRAMアレイを指定す
るメモリアドレスとバンクアドレスを含む。CDRAM
を複数用いてメモリシステムを構築した場合、このメモ
リシステムは最大4バンクに分割することができる。1
バンク構成の場合、アドレス信号ビットA0〜A19が
メモリアドレスとして用いられ、アドレス信号ビットA
20およびA21は用いられない。
【0726】バンク数が2の場合、アドレス信号ビット
A0〜A7およびA9〜A20がメモリアドレスとして
用いられ、アドレス信号ビットA8がバンクアドレスと
して用いられる。この場合、アドレス信号ビットA21
は用いられない。バンク数が4の場合には、アドレス信
号ビットA0〜A7およびA10〜A21がメモリアド
レスとして用いられ、アドレス信号ビットA8およびA
9がバンクアドレスとして用いられる。
【0727】ピン番号28および29のピン端子へバイ
トイネーブル信号BE0♯およびBE1♯がそれぞれ与
えられる。バイトイネーブル信号BE0♯はデータ書込
時において下位バイト(DQ0〜DQ7)を制御し、バ
イトイネーブル信号BE1♯は上位バイト(DQ8〜D
Q15)を制御する。データ読出時においては、このバ
イトイネーブル信号BE0♯およびBE1♯は無視さ
れ、16ビットの端子DQ0〜DQ15がすべてドライ
ブされる。
【0728】ピン番号6のピン端子へアドレスステータ
ス信号ADS♯が与えられる。このアドレスステータス
信号ADS♯は先の実施例におけるチップイネーブル信
号E♯に対応するものであり、この信号ADS♯がマス
タクロックCLKの立上がりエッジで活性状態(以下に
述べる実施例では“L”レベル)のときに外部制御信号
およびアドレスが取込まれるとともに、CDRAMはそ
の内部のSRAMアレイとDRAMアレイとの間でのデ
ータ転送を行なうデータ転送サイクルへ入る。
【0729】ピン番号8の端子へ与えられるメモリ/I
O信号M/IO♯、ピン番号9のピン端子へ与えられる
ライト/リード信号W/R♯、およびピン番号7のピン
端子へ与えられるデータ/コード信号D/C♯は、その
状態の組合せに従って動作内容を規定する。これらの信
号M/IO♯、D/C♯およびW/R♯はアドレスステ
ータス信号ADS♯が活性状態となったときに取込まれ
る。
【0730】(i) M/IO♯=D/C♯=W/R♯
=0(=“L”) 何ら応答せず、次のアドレスサイクルを待つ。
【0731】(ii) M/IO♯=D/C♯=0およ
びW/R♯=1(=“H”) この場合にも何ら応答はせず、アドレスサイクルを待
つ。
【0732】(iii) M/IO♯=W/R♯=0か
つD/C♯=1 この場合にはコマンドレジスタの内容が読出される(デ
ータ入出力端子上へ)。
【0733】 (iv) M/IO♯=0かつD/C♯=W/R♯=1 この場合にはコマンドレジスタへ所定のデータが書込ま
れ、特定の動作モードなどが指定される。
【0734】 (v) M/IO♯=1かつD/C♯=W/R♯=0 この場合には、メモリから命令などのコードが読出され
る。
【0735】 (vi) M/IO♯=W/R♯=1かつD/C♯=0 この場合には応答せず、アクセス要求を待つアドレスサ
イクルTaへ戻る。
【0736】(vii) M/IO♯=D/C♯=1か
つW/R♯=0 この場合には、メモリからデータが読出される。
【0737】 (viii) M/IO♯=D/C♯=W/R♯=1 この場合にはメモリへデータが書込まれる。
【0738】ピン番号32のピン端子へは信号ADC1
/CME♯が与えられる。信号CME♯はコマンドレジ
スタイネーブル信号であり、コマンドレジスタリードま
たはコマンドレジスタライトコマンドが与えられたとき
次のサイクルでこの信号が活性状態となると、コマンド
レジスタ内容のリードまたはライトが実行される。すな
わち、コマンドレジスタリードまたはライトコマンドが
与えられるとき、このコマンドレジスタイネーブル信号
CME♯は“H”であり、次のサイクルで“L”の活性
状態に設定される。信号ADC1はアドレス制御信号で
あり、これはバンクアドレスを示す。
【0739】ピン番号31のピン端子へはバーストラー
スト信号BLAST♯が与えられる。このバーストラー
スト信号BLAST♯はCPUのデータ転送サイクルの
最後を示す。すなわち、メモリに対するデータの読出、
書込およびコマンドレジスタへのデータ書込時における
最後のデータであることを示す。この信号BLAST♯
が活性状態となると、次のサイクルはアドレスサイクル
Taとなり、次のアドレス指定を待つ。
【0740】ピン番号30のピン端子へはデータホール
ド/スリープ信号DH♯/SP♯が与えられる。データ
サイクルTd、データウエイトサイクルTdwまたはデ
ータホールドサイクルTdh(これらの各サイクルにつ
いては後に説明する)においては、この信号DH♯/S
P♯はデータホールド信号DH♯として用いられて出力
バッファを制御する。データホールド信号DH♯が活性
状態となると、CDRAMはデータホールドサイクルへ
Tdhへ入り、その出力データを次のクロックサイクル
の終了まで保持する。
【0741】アドレスサイクルTaの間、この信号はス
リープ信号SP♯として用いられ、スリープモード動作
を制御する。スリープ信号SP♯が32クロックサイク
ルの間活性状態を連続して維持すれば、このCDRAM
はスリープサイクルTsに入る。スリープサイクルTs
の間このスリープ信号SP♯はクロック信号と非同期な
非同期信号として取扱かわれる。
【0742】ピン番号34のピン端子へはリセット信号
RST♯が与えられる。このリセット信号RST♯はC
DRAMをリセットする。リセット動作時においては、
CDRAMは、(i)すべてのコマンドレジスタの格納
値をデフォルト値に設定する、(ii)DRAMアレイ
の初期化を開始する、(iii)タグメモリの有効ビッ
トをリセットする。このリセット信号RST♯はマスタ
クロックCLKと非同期に取込まれる。信号DS♯およ
びSP♯が活性状態となっているときにはこのリセット
信号RST♯は無視される。
【0743】ピン番号33へは信号ADC0/REF♯
が与えられる。リフレッシュ信号REF♯はオートリフ
レッシュサイクルを示す。この信号REF♯は入力信号
または出力信号となる(後にその構成については詳細に
説明する)。この信号REF♯が出力信号となるか入力
信号となるかはコマンドレジスタにより決定される。リ
フレッシュ信号REF♯が入力として設定された場合に
は、この信号はマスタクロックCLKの立上がりエッジ
でサンプリングされ、次のクロックサイクルからオート
リフレッシュ動作が始まる。このリフレッシュ信号RE
F♯が出力信号として設定された場合には、信号REF
♯は内蔵のリフレッシュタイマにより制御され、マスタ
クロックCLKに同期して出力される。この出力状態の
リフレッシュ信号REF♯はメモリシステムにおける他
の入力リフレッシュ信号REF♯に設定されたCDRA
Mを制御する。したがって、CDRAMメモリシステム
は1つのCDRAMに同期してリフレッシュを実行する
ことができるため、後に説明するようにセルフリフレッ
シュを通常動作時にも実行することができる。
【0744】信号ADC0はバンクアドレスを示す。先
に説明したアドレス制御信号ADC1とともにこの信号
ADC0は信号ADS♯の活性化時にサンプリングされ
る。
【0745】上述の信号はすべてこのCDRAMに与え
られる入力信号である(ただし出力状態に設定されたリ
フレッシュ信号REF♯を除く)。このCDRAMは内
部にコントローラを備えており、その内部の動作状態を
外部装置へ知らせるための出力信号を備える。
【0746】ピン番号26のピン端子へはバーストレデ
ィ信号BRDYが出力される。このバーストレディ信号
BRDY♯は、CDRAM内部でデータ転送サイクルが
完了しており、このCDRAMへアクセスすることがで
きることを示す。
【0747】ピン番号10のピン端子からは信号LME
♯/KEN♯が出力される。キャッシュイネーブル信号
KEN♯はCDRAM内で実行されるデータ転送サイク
ルはキャッシュ可能であることを示す。すなわち外部C
PUは、自身の内蔵のキャッシュにアクセスしたデータ
を格納することができることを示す。キャッシュ不能領
域(後に説明するが、このCDRAMはキャッシュとし
て利用できない領域とキャッシュとして利用できる領域
とを含む)のデータを読出す場合には、少なくとも1ウ
エイトサイクルこの信号を不活性状態とするために必要
とする。
【0748】ローカルメモリイネーブル信号LME♯は
このCDRAMが選択されたことを示す。このローカル
メモリイネーブル信号はヒット信号および/またはバス
方向制御信号として用いられる。
【0749】[内部構成]図131は、この発明の第3
の実施例であるCDRAMの内部構成を概略的に示すブ
ロック図である。図131において、CDRAM700
0は、図111に示す外部の制御装置3100を内蔵す
る。すなわち、CDRAM7000は、DRAMアレイ
7001と、SRAMアレイ7002と、このDRAM
アレイ7001とSRAMアレイ7002との間のデー
タ転送を行なうための双方向データ転送回路(DTB)
7003と、外部アドレス信号ビットA0〜A21を取
込みかつスクランブルして内部アドレス信号を発生する
アドレスバッファ/スクランブル回路7004と、この
アドレスバッファ/スクランブル回路7004からの内
部アドレス信号ビットA8〜A19を受けるロウアドレ
スバッファ7006と、このロウアドレスバッファ70
06が出力するアドレスをデコードし、DRAMアレイ
7001における行を選択するロウデコーダ7008
と、アドレスバッファ/スクランブル回路7004から
のアドレス信号ビットA0〜A7を受けて内部列アドレ
スを発生するコラムアドレスバッファ7030と、コラ
ムアドレスバッファ7030からの内部列アドレス信号
をラッチするラッチ回路7032と、ラッチ回路703
2からのアドレス信号をデコードしてDRAMアレイ7
001における対応の列ブロックを選択状態とするコラ
ムデコーダ7034を含む。
【0750】CDRAM7000はさらに、SRAMア
レイ7002の格納するデータのアドレスすなわちタグ
アドレスを格納するタグメモリ(TG)7036と、ア
ドレスバッファ/スクランブル回路7004からのアド
レス信号ビットA10−A19とタグメモリ7036か
らのタグアドレスとを比較し、キャッシュヒット/ミス
を判定する判定回路7038と、ロウアドレスバッファ
7006がラッチする内部ロウアドレスとアドレスバッ
ファ/スクランブル回路7004から与えられたアドレ
ス信号ビットA8−A19を比較し、ページヒット/ミ
スを判定する判定回路7020と、キャッシュミス時に
タグメモリ7036からのタグアドレスを格納するリタ
ーンアドレスラッチ回路7024と、各種外部制御信号
および判定回路からのページヒット/ミスおよびキャッ
シュヒット/ミス指示に応答して各種必要な制御を実行
するとともに外部制御信号LME♯/KEN♯およびB
RDY♯を発生するDRAM制御およびキャッシュ/リ
フレッシュ制御部7026を含む。
【0751】DRAM制御およびキャッシュ/リフレッ
シュ制御部7026はDRAMアレイ7001の駆動、
SRAMアレイ7002の駆動、双方向転送回路(DT
B)7003の転送動作、ラッチ回路7008および7
032のラッチデータの変更動作を制御する。キャッシ
ュミス時にありかつページヒット時においては、ラッチ
回路7032のラッチするアドレスはコラムアドレスバ
ッファ7030から与えられるアドレスに変更される。
キャッシュミス時においてページミスである場合には、
ラッチ回路7008および7032のラッチするアドレ
スが変更される。ラッチ回路7008がラッチするアド
レスはこのときリターンアドレスラッチ回路7024か
ら与えられるリターンアドレスで変更される(コピーバ
ックのため)。同様にこのときラッチ回路7032がラ
ッチするデータもリターンアドレスラッチ回路7024
のラッチするアドレス信号により置換される(コピーバ
ック時)。ここで、ロウデコーダ7008は、その与え
られたアドレスをラッチする機能を備えている。これに
より、DRAMアレイ7001においては、常時1行が
選択状態とされており、DRAMアレイ7001におけ
るセンスアンプの擬似キャッシュとしての利用およびペ
ージモード転送が可能となる。またラッチ回路7032
を設けることにより、ページモード転送時において、D
RAM列ブロックを選択してデータ転送を行ないかつフ
ァーストコピーバックモード動作も実現できる。
【0752】なお、先のピン配置の説明においては詳細
に説明していないが、電源電圧Vccおよび接地電位V
ssはこのチップ中央部においてデータ入出力部のみが
利用する電源電圧VccQおよび接地電位VssQ入力
ピンを含む。図131においては、この各データピンの
間に配置される電源電圧供給端子VccQ(0−3)お
よび接地電位供給端子VssQ(0−3)と他の回路部
分に与えられる電源電圧Vccおよび接地電位Vssと
を示す。
【0753】DRAM制御およびキャッシュ/リフレッ
シュ制御部7026は、マスタクロックCLKの立上が
りエッジで外部制御信号をサンプリングし、その信号の
状態の組合せに従って必要な動作制御を行なうととも
に、判定回路7038および7020からのキャッシュ
ヒット信号およびページヒット信号に応じて必要なデー
タ転送動作およびラッチアドレスの変更を実行する。
【0754】CDRAMの内部にタグアドレスを格納す
るタグメモリ7036を設けるとともに、内部でキャッ
シュヒット/ミスおよびページヒット/ミスを判定する
回路を設けることにより、任意のバンク構成のメモリシ
ステムを容易に構築することができるとともに、高速で
ヒット/ミス時の動作を実行することができる。
【0755】[コマンドの種類]CDRAMは、前述の
ごとく、マスタクロックCLKの立上がりエッジで各外
部制御信号を取込み(サンプリングし)、そのときの外
部制御信号の状態に従って必要な動作を実行している。
この外部制御信号はすべて外部のたとえばCPUである
データ処理装置から与えられる。したがって、図131
に示すDRAM制御およびキャッシュ/リフレッシュ制
御部7026はこの外部のCPUから与えられる命令
(コマンド)をデコードし、必要な動作を制御する機能
を備える。
【0756】図132および図133は各種コマンドと
そのときの外部制御信号の状態を示す図である。図13
2および図133において、符号“V”は「有効」を示
し、符号“X”は「Don’t care(ドントケ
ア)」状態を示し、符号“L”は「論理ローレベル」を
示し、符号“H”は「論理ハイレベル」を示す。さら
に、符号“Hi−Z”は「ハイインピーダンス状態」を
示し、符号“DIS”は「ディスエーブル」状態を示
し、符号“ENA”はイネーブル状態を示す。またデー
タ入出力部DQのコマンドレジスタリードCMRRおよ
びコマンドレジスタライトCMRWにおいては、データ
入出力端子DQ0〜DQ7が用いられており、残りのデ
ータ入出力端子DQ8〜DQ15はハイインピーダンス
状態に設定される。入出力端子DQにおいて符号“R
D”は読出データを示し、符号“WD”は「書込デー
タ」を示す。
【0757】さらに、シャドーRAMは、仮想記憶アド
レスから実記憶アドレスへ変換するアドレス変換テーブ
ルを作成するために用いられるシャドーテーブルなどと
して利用される領域を示す。これにより容易に仮想記憶
空間を確定することができる。
【0758】次に、各種動作について順に説明する。 [リード(バースト、キャッシャブル)モード]リード
(バースト、キャッシャブル)コマンドは、アドレスス
テータスADS♯の立下がり時に信号M/IO♯、D/
C♯をともに“H”に設定し、信号W/R♯は“L”に
設定することにより指定される。この動作モード時にお
いては、図134に示すように、次のクロックサイクル
から出力データDOUTがマスタクロックCLKの立上
がりに同期して確定状態となり順次出力される。信号B
LAST♯を“L”と立下げることによりこのバースト
リードモードが終了したことが指定され、データ入出力
端子DQは次のクロックサイクルから出力ハイインピー
ダンス状態となる(次のサイクルがアドレスサイクルの
場合)。この状態においては、ローカルメモリイネーブ
ル信号LME♯、キャッシュイネーブル信号KEN♯お
よびバーストレディ信号BRDY♯がデータ出力時にお
いて“L”に設定される。
【0759】なお図134に示すサイクルTaは、デー
タ入出力サイクルの準備サイクルであり、外部アドレス
は次のデータサイクルまたはデータ維持サイクルにおけ
るマスタクロックCLKの立上がりエッジでサンプリン
グされる。
【0760】アドレスステータス信号ADS♯が活性状
態となり、かつメモリ/IO信号M/IO♯が“H”の
ときにCDRAMがデータサイクルTdに入る。このデ
ータサイクルTdにおいては、CDRAMはデータの入
出力を実行する。このデータサイクルTdにCDRAM
が入ると、CDRAMは、バーストラースト信号BLA
ST♯が活性状態となるまでこの状態を維持する。
【0761】なお、ローカルメモリイネーブル信号LM
E♯およびバーストレディ信号BRDY♯は、不活性状
態移行時においては一旦“H”の状態に移行した後にハ
イインピーダンス状態となり、キャッシュイネーブル信
号KEN♯は活性状態からそのままハイインピーダンス
状態に移行する。これは外部信号線がローカルメモリイ
ネーブル信号LME♯およびバーストレディ信号BRD
Y♯に対しては、それぞれ“H”にプルアップされてお
り、後に説明するように、多くの信号線を高速で駆動し
て“H”レベルに保持する必要があるためである。キャ
ッシュイネーブル信号KEN♯は“L”レベルでハイイ
ンピーダンス状態に設定される。これによりキャッシュ
ヒット/ミスの判定を高速で実行する。
【0762】ここで、バーストモードとは、連続アドレ
スを順次アクセスする動作モードであり、1つのアドレ
スが与えられたときそれに続くアドレス位置のメモリセ
ルが順次アクセスされる動作モードを示す。
【0763】[リード(バースト、ノンキャッシャブ
ル)モード]図135に示すように、この動作モード時
においては、図134に示す動作モードと同様にクロッ
クサイクル1において、リードコマンドが与えられる。
しかしながらこの場合、外部CPUがアクセスを要求す
るデータがキャッシュメモリ内に存在しないため、DR
AMアレイから転送されたデータを読出す。このため、
サイクルTdwにおいて、キャッシュイネーブル信号K
EN♯は“H”に立上げられ、キャッシュミスを示し、
キャッシュとしてはいけないことを外部CPUに知らせ
る。このときまた有効データは伝わっていないため、バ
ーストレディ信号BRDY♯も“H”に立上がる。必要
なデータが揃うと、すなわちクロックサイクル3からデ
ータが順次出力される。このときには、出力データDO
UTはキャッシュ領域になかったデータであるため、キ
ャッシュイネーブル信号KEN♯は次のサイクルすなわ
ちサイクル4から“L”に立下がる。バーストレディ信
号BRDY♯は最初の出力データからバーストモードで
有効データが出力されることを示すために“L”に立下
がる。
【0764】ここで、クロックサイクル1におけるサイ
クルTdwはデータウエイトサイクルを示し、必要なデ
ータが揃うまで待合せる状態を示す。
【0765】[リード(ノンバースト、キャッシャブ
ル)モード]図136に示すように、この動作モードに
おいてはバーストモードでのデータ転送(CPUに対す
る)を行なわない。先の図134および図135に示す
動作モードと同様に、アドレスステータス信号ADS♯
の立下がりに応答して、外部アドレスが取込まれる。次
のデータサイクルTdにおいて、バーストラースト信号
BLAST♯を“L”とする。これにより、1ワードの
データがアクセスされたことが示され、データ入出力端
子DQはデータサイクルTdの次のサイクルはアドレス
サイクルTaに戻る。このとき、出力データDOUTが
有効データであることを示すためローカルメモリイネー
ブル信号LME♯およびバーストレディ信号BRDY♯
がともに“L”に立下がり、またキャッシュヒットであ
ったため、キャッシュイネーブル信号KEN♯が“L”
に立下がる。
【0766】[リード(ノンバースト、キャッシャブ
ル、データホールド)]図137に示すように、この動
作モード時においては、まずサイクル1において、リー
ドコマンドを与える。リードコマンドが与えられたた
め、次のクロックサイクル2において有効データが出力
される(キャッシュヒット)。このときノンバーストで
あるため、サイクル2においてバーストラースト信号B
LAST♯が“L”に立下がる。
【0767】データホールド/スリープ信号DH♯/S
P♯を30Tサイクル期間以上“L”に維持する。これ
によりデータ保持モードが指定され、サイクル2で出力
されたデータDOUTがその状態で保持される。出力デ
ータが、データホールド/スリープ信号DH♯/SP♯
が“H”の不活性状態になってから1つ後のクロックサ
イクルでハイインピーダンス状態となる。
【0768】[リード(ノンバースト、ノンキャッシャ
ブル)]この動作モード時においては、図138に示す
ように、サイクル1において、リードコマンドが与えら
れる。この場合、ノンキャッシャブル領域へのアクセス
であるため、メインメモリすなわちDRAMアレイから
メモリセルデータが出力される。このため、サイクル2
においてはデータウエイトサイクルTdw状態となり、
出力データDQは無効データである。サイクル3におい
て有効データDOUTが出力される。ノンバーストであ
るため、バーストラースト信号BLAST♯が“L”に
立下がり、1ワードデータの読出が完了する。
【0769】次のサイクル4において、バーストラース
ト信号BLAST♯を“H”とするとともに新しいリー
ドコマンドを与える。この場合、サイクル6に有効デー
タDOUTが出力される。このときまたノンバーストで
あるため、バーストラースト信号BALST♯が“L”
に設定される。各データのアクセス時において、ローカ
ルメモリイネーブル信号LME♯が“L”となり、有効
データが出力されたサイクルにおいてのみバーストレデ
ィ信号BRDY♯が“L”となる。ノンキャッシャブル
なデータの読出動作であるため、キャッシュイネーブル
信号KEN♯は出力データに対して、ともに“H”とな
る。
【0770】[リード(ノンバースト、ノンキャッシャ
ブル、ホールド)]図139に示すように、この動作モ
ード時においては、リードコマンドが与えられる。サイ
クル2において、データウエイトサイクルTdwからデ
ータサイクルTdに入り、サイクル3から有効データが
出力される。このときバーストラースト信号BLAST
♯を“L”に設定し、1ワードのデータが出力される。
このとき、データホールド/スリープモード信号DH♯
/SP♯を最大30T(Tは1クロックサイクル)間
“L”に設定することにより、この有効データが持続的
に出力される。キャッシュイネーブル信号KEN♯は、
有効データが出力された後、次のクロックサイクルに入
ってから“H”に入る。
【0771】[ミスリード(バースト、キャッシャブ
ル)]図140に示すように、まずリードコマンドが与
えられる。キャッシュミスの場合には、次のクロックサ
イクルでは有効データは出力されない。所定のクロック
サイクル(レイテンシにより決定される:これについて
は後に説明する)が経過した後、有効データDOUTが
出力される。バーストラースト信号BLAST♯が
“L”に立下がることにより、最終の出力データが出力
された後、出力ハイインピーダンス状態となる。キャッ
シュイネーブル信号KEN♯は、キャッシャブルデータ
であることを示すため、キャッシュイネーブル信号KE
N♯を“L”に立下げる。
【0772】[ミスリード(ノンバースト、キャッシャ
ブル)]図141に示すように、リードコマンドが与え
られてキャッシュミスの場合、所定の時間経過後に有効
データDOUTが出力される。バーストラースト信号B
LAST♯により、1ワードが出力された後、次のアド
レスサイクルTaに入る。再びキャッシュミスであるた
め、データウエイトサイクルTdwに入り、所定期間経
過後有効データが出力される。
【0773】[ミスリード(ノンバースト、キャッシャ
ブル、ホールド)]図142に示すように、まずキャッ
シャブルリードコマンドが与えられ、キャッシュミスの
場合に、データ転送が実行される。この場合、所定時間
経過後に有効データが出力される。キャッシャブルであ
るため、データウエイトサイクルTdwからデータサイ
クルTdに移行時においてキャッシュイネーブル信号K
EN♯が“L”となる。有効データが出力されたときの
みバーストレディ信号BRDY♯が“L”になる。信号
DH♯/SP♯が所定の最大30T期間“L”に設定さ
れるとデータ保持モードに入り、有効データが保持され
る。信号DH♯/SP♯を“H”に立上げると、次のク
ロックサイクルで出力データは出力ハイインピーダンス
状態となる。
【0774】[ライト(バースト)]図143に示すよ
うに、まずアドレスサイクルTaにおいて、アドレスス
テータス信号ADS♯を“L”に設定し、かつ信号M/
IO♯、D/C♯およびW/R♯を“H”に設定するこ
とにより、データ書込モードが指定される。ここで、デ
ータ書込がキャッシャブルであるかノンキャッシャブル
であるかは関係がない。どちらの場合も、SRAMアレ
イまたはデータ転送回路へデータが書込まれるため、同
じタイミングで有効データDINが取込まれ、順次書込
まれる。キャッシュイネーブル信号KEN♯が“L”と
なり、順次CPU内部のキャッシュデータが書込まれる
ことを示す。バーストラースト信号BLAST♯が
“L”となると、次のマスタクロックCLKの立上がり
でローカルメモリイネーブル信号LME♯およびバース
トレディ信号BRDY♯がともに“H”に立上がった後
にハイインピーダンス状態となる。キャッシュイネーブ
ル信号KEN♯は“L”の状態からハイインピーダンス
状態となる。図により、サイクル1において与えられた
アドレスADDから隣接するアドレスへ順次データが書
込まれる。
【0775】[ライト(ノンバースト)]図144に示
すように、まずサイクル1において、ライトコマンドを
与える。ノンバーストであるため、次のクロックサイク
ルにおいて、有効データが取込まれたとき、バーストラ
ースト信号BLAST♯が“L”に立上がる。これによ
り、ローカルメモリイネーブル信号LME♯およびバー
ストレディ信号BRDY♯がともに“H”に立上がり、
次いで、キャッシュイネーブル信号KEN♯とともに次
のクロックサイクルでハイインピーダンス状態となる。
【0776】[ミスライト(バースト)]図145に示
すようにまずライトコマンドを与える。キャッシュミス
であるため、必要なアドレスのメモリセルがキャッシュ
に配置されるまで、データの書込は待合せられる。この
待合せ期間が終了すると、順次データが書込まれる。こ
の場合において、データの書込開始タイミングは後に説
明するレイテンシにより決定される。
【0777】バーストラースト信号BLAST♯が
“L”となることによりバーストライト動作が完了す
る。
【0778】[ミスライト(ノンバースト)]図146
に示すように、まずサイクル1すなわちアドレスサイク
ルTaにおいて、ライトコマンドを与える。キャッシュ
ミス時においては、所定時間経過後(図146において
は第2クロックサイクル)において必要なメモリセルが
選択状態とされ、データ書込を行なうことができる。こ
のとき、有効データ書込時においては、外部制御信号L
ME♯、KEL♯およびBRDY♯の“L”となる。
【0779】[電源投入時の初期化]図147に示すよ
うに、電源投入時において、まずリセット信号RST♯
を“L”に立下げる。図147においては、スリープサ
イクルTsからこのCDRAMを作動状態とするための
動作シーケンスが一例として示される。スリープサイク
ルTsは、内部のセルフリフレッシュ回路および内部電
圧発生回路を除いてすべての回路が動作停止状態とされ
る動作サイクルである。これにより消費電力の低減を図
る。また内部マスタクロックの発生も行なわれておら
ず、すべての入力信号の取込すなわちサンプリングも行
なわれない。
【0780】次いで初期化サイクルTiが実行される。
この初期化サイクルにおいては、リセット信号RST♯
が“L”の活性状態とされ、かつ信号DH♯/SP♯を
“H”の不活性状態とする。この信号DH♯/SP♯は
最低15T期間不活性状態の“H”に維持することによ
り、CDRAMの内部の初期化が実行される。この初期
化動作時には先に説明したコマンドレジスタ内容の初期
化、DRAMの初期化、双方向転送回路の保持データの
初期化などが実行される。初期化サイクルTiが始まっ
てから最低100T期間経過後でなければ最初のアクセ
スは行なうことができない。内部回路が確実に初期状態
に復帰していることを保障するためである。
【0781】[CPUリセット(CDRAMはリセット
されない)]図148に示すように、CPUがリセット
状態とされ、CDRAMがリセットされていない状態に
おいて初期化を行なう場合には、CPUリセット時にお
いては、リセット信号RST♯は“L”の活性状態に維
持される。この状態においては、信号DH♯/SP♯は
“L”に維持されている。初期化が行なわれないことを
保障するためである。CPUのリセットが解除される
と、リセット信号RST♯が“H”に立上がる。その
後、信号DH♯/SP♯を“H”の不活性状態に立上げ
る。このとき、初期化サイクルTiすなわちCPUリセ
ット解除時において、リセット信号RST♯が“H”に
立上がったとき、信号DH♯/SP♯をトグルするすな
わち一旦“H”に立上げてから再び“L”に立下げるこ
とは禁止される。CDRAMの初期化動作が行なわれる
のを防止するためである。この場合、スリープモードか
ら抜け出す場合の動作時も同様である。
【0782】[スリープモード設定]図149に示すよ
うに、スリープモードを設定するためには、リセット信
号RST♯およびリフレッシュ信号REF♯をともに
“H”に設定し、かつデータホールド/スリープモード
信号DH♯/SP♯を“L”に設定する。この信号DH
♯/SP♯を最低32T期間持続すると、CDRAMは
スリープモードに入る。この状態においては、内部動作
は実行されず、セルフリフレッシュ動作が実行されるだ
けである。
【0783】[スリープモード解除]スリープモードを
解除するためには、図150に示すように、リセット信
号RST♯およびリフレッシュ信号REF♯をともに
“H”に設定した後、“L”状態の信号DH♯/SP♯
を“H”に立上げる。この信号DH♯/SP♯は、立上
げ時においてトグルすることは許されない。CDRAM
が初期化動作を実行するのを防止するためである。CD
RAMは信号DH♯/SP♯、RST♯およびREF♯
がともに“H”状態になってから最低15T期間経過後
でなければ最初のアクセスを行なうことができない。内
部回路が確実に動作可能状態に設定されることを保障す
るためである。
【0784】[コマンドレジスタリード/ライト]コマ
ンドレジスタをリードライトするためのコマンドレジス
タでアクセスするモードは「コマンドレジスタインデッ
クスセット」コマンドCMISとコマンドレジスタのデ
ータを読出す「コマンドレジスタリード」コマンドCM
RRおよびコマンドレジスタへデータを書込む「コマン
ドレジスタライト」コマンドCMRWがある。コマンド
インデックスは、数個設けられたコマンドレジスタを特
定するためのものである。このコマンドレジスタのリー
ドライトについては後にコマンドレジスタの構成および
動作とともに詳細に説明する。
【0785】図151において、データをアクセスする
かインデックスをアクセスするかはアドレスビットA0
により指定される。コマンドレジスタはアドレスデータ
信号ADS♯およびメモリ/IO♯をともに“L”に立
下げる。データのリードを行なうかライトを行なうかは
信号W/R♯により決定される。レジスタインデックス
をセットする場合には、この信号W/R♯は“H”およ
び“L”のいずれであってもよい。
【0786】次のサイクルでコマンドレジスタイネーブ
ル信号CME♯を“L”に立下げる。これにより、コマ
ンドレジスタへのアクセスが実行される。このコマンド
レジスタイネーブル信号CME♯が“L”の活性状態と
された後、コマンドレジスタに対するデータの書込/読
出が実行される。
【0787】図152は、各サイクルの状態遷移を一覧
にして示す図である。サイクルTc1は、コマンドサイ
クル1であり、このサイクルはアドレスステータス信号
ADS♯が活性状態となりかつ信号M/IO♯が“L”
のときに設定される。このサイクルTc1の後コマンド
レジスタイネーブル信号CME♯がモニタされる。この
モニタの結果、信号CME♯が活性状態となれば、CD
RAMはTc2サイクルへ入る。もしこのとき、信号C
ME♯が不活性状態にあれば、CDRAMはアドレスサ
イクルTaへ戻る。
【0788】第2のコマンドサイクルTc2は、上述の
第1のコマンドサイクルTc1に続いて実行される。こ
のサイクルにおいては、CDRAMはコマンドレジスタ
に対しデータの書込または読出を実行する。この前に
は、コマンドレジスタインデックスセットコマンドによ
り、アクセスされるべきコマンドが指定されている。こ
のコマンドレジスタインデックスを設定するためには、
アドレスが用いられる。各状態遷移において実行される
信号条件は以下のとおりである。
【0789】A:(アドレスサイクルTaからデータサ
イクルTdへの移行):信号ADS♯が活性状態にあ
り、かつ信号M/IO♯が“H”にありかつこのデバイ
スが選択状態にありかつリセット信号RST♯が不活性
状態にありかつバーストレディ信号BRDY♯が活性状
態にあるときに実現される。
【0790】B:この状態は、アドレスサイクルTaか
らデータウエイトサイクルTdwへ移行する状態を示
す。信号ADS♯が活性状態にあり、かつ信号M/IO
♯が“H”にあり、デバイスが選択状態にあり、かつリ
セット信号RST♯が不活性状態にあり、かつ信号BR
DY♯が不活性状態にあるときに実行される。
【0791】C:この状態遷移は、データウエイトサイ
クルTdwからデータサイクルTdへの移行を示す。こ
の状態は、信号DH♯が不活性状態となり、リセット信
号RST♯が不活性状態にあり、かつ信号BRDY♯が
活性状態となったときに実現する。
【0792】D:この状態遷移は、データサイクルTd
を繰返す。この状態は、データ保持信号DH♯が不活性
状態にありかつバーストラースト信号BLAST♯が不
活性状態にありかつリセット信号RST♯が不活性状態
にありかつバーストレディ信号BRDY♯が活性状態に
あるときに実行される。
【0793】E:データサイクルTdからデータウエイ
トサイクルTdwへの移行は、信号DH♯が不活性状態
にあり、かつバーストラースト信号BLAST♯が不活
性状態にあり、かつリセット信号RST♯が不活性状態
にあり、かつ信号BRDY♯が不活性状態となったとき
に実行される。
【0794】F:データウエイトサイクルTdwの継続
は、信号DH♯、RST♯およびBRDY♯がすべて不
活性状態のときに実現される。
【0795】G:データサイクルTdからアドレスサイ
クルTaへの復帰は、信号DH♯およびRST♯がとも
に不活性状態にありかつバーストラースト信号BLAS
T♯が活性状態となったときに実行される。
【0796】H:データサイクルTdwからデータホー
ルドサイクルTdhへの移行は、データホールド信号D
H♯が活性状態となりかつリセット信号RST♯が不活
性状態のときに実行される。
【0797】I:データホールドサイクルTdhからデ
ータサイクルTdへの移行は、信号DH♯、BLAST
♯およびRST♯がすべて不活性状態にありかつバース
トレディ信号BRDY♯が活性状態のときに実行され
る。
【0798】J:データホールドサイクルTdhからデ
ータウエイトサイクルTdwへの移行は、信号DH♯、
BLAST♯、RST♯およびBRDY♯がすべて不活
性状態となったときに実行される。
【0799】K:データホールドサイクルTdhからア
ドレスサイクルTaへの移行は、信号DH♯およびRS
T♯がともに不活性状態にありかつバーストラースト信
号BLAST♯が活性状態となったときに実行される。
【0800】L:アドレスサイクルTaから第1のコマ
ンドサイクルTc1への移行は、アドレスステータス信
号ADS♯を活性状態とし、かつメモリ/IO信号M/
IOcを“L”としかつリセット信号RST♯を不活性
状態とすることにより実現される。
【0801】M:第1のコマンドサイクルTc1から第
2のコマンドサイクルTc2への移行は、コマンドレジ
スタイネーブル信号CME♯を活性状態としかつリセッ
ト信号RST♯を不活性状態とすることにより実現され
る。
【0802】N:第1のコマンドサイクルTc1からア
ドレスサイクルTaへの移行は、信号CME♯およびR
ST♯をともに不活性状態とすることにより実現され
る。
【0803】O:第2のコマンドサイクルTc2からア
ドレスサイクルTaへの移行は、リセット信号RST♯
を不活性状態としたときに実現される。
【0804】P:アドレスサイクルTaの維持は、アド
レスステータス信号ADS♯およびリセット信号RST
♯をともに不活性状態としたときに実現される。
【0805】Q:各サイクルから初期化サイクルTiへ
の移行は、リセット信号RST♯を活性状態に設定する
ことにより実現される。
【0806】R:初期化サイクルTiからアドレスサイ
クルTaへの移行は、リセット信号RST♯を不活性状
態とすることにより実現される。
【0807】S:アドレスサイクルTaからスリープサ
イクルTsへの移行は、スリープモード信号SP♯を活
性状態としかつリセット信号RST♯を不活性状態とし
たときに実現される。このとき、信号SP♯は最低32
Tサイクル期間活性状態を持続する必要がある。
【0808】T:スリープサイクルTsの持続は、スリ
ープモード信号SP♯を活性状態とすることにより実現
される。このとき、スリープモード信号SP♯はクロッ
クと非同期的にサンプリングされる。
【0809】U:スリープサイクルTsからアドレスサ
イクルTaへの復帰はスリープモード信号SP♯を不活
性状態とすることにより実現される。スリープモードを
解除し、アクセス可能とするためには、このスリープモ
ード信号SP♯を不活性状態としてから最低15Tの期
間が必要とされる。
【0810】[コマンドレジスタ]図153はコマンド
レジスタのデータのリード/ライトを行なうための制御
信号の真理値および各サイクルの動作を一覧にして示す
図である。
【0811】図153(A)を参照して、コマンドレジ
スタのアクセスのサイクルは信号M/IO♯、D/C
♯、W/R♯およびCME♯およびアドレス信号ビット
A0を用いて実現される。これは図151に示すタイミ
ングチャートに示される各制御信号の状態をより詳細に
示す。コマンドレジスタへのアクセス時には信号D/C
♯は“1”に設定され、かつ信号M/IO♯が“L”に
設定される。コマンドレジスタイネーブル信号CME♯
が“L”の状態に設定されたときに、先のクロックサイ
クルで与えられた信号の取込が行なわれ、指定された動
作が実行される。アドレス信号ビットA0が0であれば
コマンドレジスタインデックスセットCMISサイクル
が指定される。アドレス信号ビットA0が1であり、ラ
イト/リード信号W/R♯が0であれば、コマンドレジ
スタリードサイクルCMRRが設定され、アドレス信号
ビットA0が1であり、かつライト/リード信号W/R
♯が“1”の場合にはコマンドレジスタライトサイクル
CMRWが指定される。
【0812】コマンドイネーブル信号CME♯が“1”
の場合には、コマンドレジスタへの動作は何ら実行され
ない。
【0813】図153(B)を参照して、コマンドレジ
スタへのデータ書込時すなわち所定のモードを設定する
場合には、コマンドレジスタインデックスセットCMI
SおよびコマンドレジスタライトサイクルCMRWが順
次実行される。コマンドレジスタインデックスセットサ
イクルCMISにより、そのときに与えられたデータ入
出力端子DQ0〜DQ7に従ってコマンドレジスタイン
デックス00h−1Chから1つのコマンドレジスタが
選択される。ここで、コマンドレジスタに付されたイン
デックス00h−1Chは16進表示である。
【0814】コマンドレジスタライトサイクルCMRW
においては、選択されたレジスタインデックスへデータ
入出力端子DQ0〜DQ7へ与えられたデータが書込ま
れる。上述の動作を繰返すことにより、すべての必要な
コマンドレジスタに対しデータの書込を行なうことがで
きる。
【0815】コマンドレジスタの格納データを読出す場
合には、コマンドレジスタインデックスセットサイクル
CMISおよびコマンドレジスタリードサイクルCMR
Rが実行される。これにより、選択されたコマンドレジ
スタインデックスの1つの格納データが読出される。す
べての必要なコマンドレジスタの内容を読出す場合に
は、上述の動作を繰返す。
【0816】[コマンドレジスタインデックス00h]
図154に示すように、このコマンドレジスタインデッ
クス00hは8ビット幅を備える。ビット7は、後に説
明するオートリフレッシュ制御用ピンREF♯の入力ピ
ンまたは出力ピンの設定が行なわれる。ビット7が0に
設定された場合には、REF♯端子は信号入力ピンとし
て機能し、ビット7が1の場合には、REF♯端子は信
号出力端子となる。このビット7が“1”の場合には、
REF♯端子の状態は、内蔵のリフレッシュタイマによ
り制御される。すなわち、REF♯端子は、出力端子と
して機能する場合には、内蔵のリフレッシュタイマから
のリフレッシュ要求信号を出力する。
【0817】ビット6はヒットライト時のキャッシュ動
作を指定する。すなわちヒットライト時にライトバック
を行なうか否かを設定する。
【0818】ビット5はミスライト時のキャッシュ動作
を指定し、アロケイトするか否かを指定する。
【0819】ビット3および4はリフレッシュ間隔を設
定する。このリフレッシュ間隔の設定はマスタクロック
の周波数および動作モード(スリープモード時)などに
応じて適当な値に設定される。
【0820】ビット2は、バスサイズを指定するために
用いられる。このバスサイズは後に説明するシャドーR
AMアドレスを決定するために用いられる。バスサイズ
としては32ビットバスおよび64ビットバスが準備さ
れる。
【0821】ビット0および1は、メモリバンクの数を
指定するために用いられる。メモリバンクの数に従って
アドレスの構成が変化する。
【0822】[インデックス01h]図155にインデ
ックス01hのコマンドレジスタの構成を示す。以下の
説明において、コマンドレジスタはすべて8ビット幅を
備える。ビット5−7はマスタクロックの周波数を設定
するために用いられる。周波数としては、33MHz、
40MHz、50MHzおよび66MHzが利用可能で
ある。
【0823】ビット2−4は、ウエイトサイクル数を設
定するために用いられる。すなわち、アクセスサイクル
時において、有効データが出力されるまでのウエイト期
間を設定する。ノンウエイトの場合には、アクセスサイ
クルでは次のサイクルで有効データが出力される。ビッ
ト2、3および4はそれぞれバーストサイクル、ライト
サイクルおよびリードサイクルに対するウエイト状態を
設定する。ビット0および1はバースト長およびバース
トの形式を設定する。バースト長としては4が準備され
る。バーストのタイプとしては、交互に異なるデータが
与えられるインタリーブと、同一の処理装置からアクセ
スされるシーケンシャルとがある。インタリーブ態様
は、後に説明する画像処理システムにおいて、ビデオ処
理装置とCPUとが交互にアクセスする場合に利用され
る。
【0824】[インデックス02−03h]図156に
インデックス02−03hのコマンドレジスタの構成を
示す。このインデックス02および03hのコマンドレ
ジスタはノンキャッシャブルエリアを設定するために用
いられる。ノンキャッシャブルエリアは、CPUがキャ
ッシュとしてDRAMアレイのデータをSRAMアレイ
へ格納するのではなく、直にDRAMアレイへアクセス
する領域を示す。
【0825】インデックス02hのコマンドレジスタ
は、そのビット7がCPUアドレスエリア(0C000
0−0C7FFFh)の領域をキャッシャブルとするか
ノンキャッシャブルとするかを指定するために用いられ
る。インデックス02hのコマンドレジスタのビット4
ないし6はノンキャッシャブルメモリブロックのサイズ
が指定される。ブロックサイズとしては、64Kビッ
ト、128Kビット、256Kビットおよび512Kビ
ットが準備される。
【0826】インデックス02hのコマンドレジスタの
ビット0−3およびインデックス03hのコマンドレジ
スタのデータビット0−7はノンキャッシャブルメモリ
ブロックの開始アドレスを指定するために利用される。
ここで、先に図154に示すインデックス00hのビッ
ト2で指定されたバスサイズに従って、CDRAMアド
レスの構成が変化する。このコマンドレジスタインデッ
クス02および03hにより設定されるノンキャッシャ
ブルメモリブロックの開始アドレスを先のインデックス
00hのコマンドレジスタのビット2の項において説明
したコマンドレジスタアドレスに対応する。
【0827】[インデックス04−05h]図157に
インデックス04−05hのコマンドレジスタの構成を
示す。このインデックス04および05hのコマンドレ
ジスタは、ノンキャッシャブルエリアを設定するために
用いられる。先のインデックス02および03hのコマ
ンドレジスタではアドレス信号ビットA21−A14
(またはA20−A13)によりノンキャッシャブルエ
リアが決定されているが、その領域はCPアドレスエリ
ア0C0000−0C7FFFhの領域のいずれかに設
定される。この図157に示すインデックス04および
05hのコマンドレジスタは任意の領域にノンキャッシ
ャブルエリアを設定することができる。インデックス0
4hのコマンドレジスタのビット4ないし6はノンキャ
ッシャブルメモリブロックのサイズを指定するために用
いられる。インデックス04hのコマンドレジスタのビ
ット0ないし3およびインデックス05hのビット0な
いし7はノンキャッシャブルメモリブロックの開始アド
レスを指定するために用いられる。この場合、すなわち
インデックス04および05hが指定するノンキャッシ
ャブルエリアはアドレス信号ビットA14ないしA21
(またはA13ないしA20)により決定される。
【0828】[インデックス06h−07h]図158
にインデックス06h−07hの構成を示す。図158
に示すように、このインデックス06hおよび07hの
コマンドレジスタはテストモードを指定するために用い
られる。設定されるテストモードとしては、リフレッシ
ュカウンタテストとすべてのアドレスエリアのノンキャ
ッシャブルエリアとするテストモードの2つがある。リ
フレッシュカウンタテストは、DRAMアレイのリフレ
ッシュ動作のために利用されるリフレッシュアドレス発
生用のカウンタが正常に機能するか否かをテストするモ
ードである。すべてのアドレスエリアのノンキャッシュ
化は、DRAMアレイのメモリセルの良/不良をテスト
するために用いられる。インデックス07hのコマンド
レジスタは、将来の機能強化のために利用される。
【0829】[インデックス10h−1Ch]インデッ
クス10hないし1Chのコマンドレジスタは、図15
9および図160に示すように、シャドーRAMエリア
のリード/ライトを制御するために利用される。シャド
ーRAMエリアとしては、CPUアドレスエリア0DC
000−0FFFFFhの領域が準備される。各インデ
ックスごとにCPUアドレスエリアが割り当てられる。
各CPUアドレスエリアに対するリード/ライトのイネ
ーブル/ディスエーブルはコマンドレジスタインデック
スにおけるビットWおよびRのビット値により設定され
る。
【0830】[リード/ライトレイテンシ]アクセスが
行なわれてから有効データが書込まれるかまたは読出さ
れるまでに必要なクロック数すなわちレイテンシを図1
61に示す。周波数コマンドは先に図155を参照して
説明したインデックス01hのレジスタのビット5−7
により設定される。各クロック周波数に従ってレイテン
シの長さが設定される。リード動作時においては、ヒッ
ト時にはアクセスした次のクロックサイクルで有効デー
タが出力され、続いて以降のクロックサイクルごとにデ
ータが出力される。ミス時においては、有効データが出
力されるまでに所定のクロックサイクルを必要とする。
【0831】「ノンダーティ」および「ダーティ」はそ
れぞれダーティビットのオフおよびオン状態を示す。す
なわちSRAMキャッシュに格納されたデータがDRA
Mアレイの対応のメモリセルと格納するデータと異なっ
ている状態にあるか否かを示す。ダーティビットがオン
のダーティ状態時においては、SRAMアレイの内容を
DRAMアレイへ書戻す必要がある。この外部アクセス
と並行してCDRAM内部では、SRAMアレイとDR
AMアレイとの間でのデータ転送が実行されている(先
に説明したページモード転送、ファーストコピーバック
モードとを参照)。このデータ転送に必要とされるサイ
クル数を図161においては( )で示す。ミス動作が
連続した場合には、先のミス動作が完了するまで待合せ
る必要がある。
【0832】ライト動作時において、ヒット/ミスにか
かわらずレイテンシが同じであるのは、データ転送ゲー
トへ直接書込むことができるためである。
【0833】[セットアップ/ホールド時間]CDRA
Mにおいては、マスタクロックCLKに同期してデータ
の入力および出力が実行される。このため、各マスタク
ロックCLKの立上がりエッジに対し、入力信号のセッ
トアップ時間およびホールド時間が指定される。
【0834】図162は入力信号のセットアップ時間お
よびホールド時間を示す。また図163に出力信号の確
定状態を示す。出力信号はマスタクロックCLKの立上
がりから所定時間経過後に有効状態となり、またマスタ
クロックCLKの立上がりから所定期間経過後に不確定
状態となる。
【0835】[出力回路]図164に示すように、CD
RAMは、通常、複数個用いられてメモリシステムを構
成する。図164においては、4行4列に配置されたC
DRAMCR00〜CR33により4つのバンクが形成
された状態が一例として示される。バンク♯0はCDR
AMCR00〜CR03により構成され、バンク♯1
は、CDRAMCR10〜CR13により構成され、バ
ンク♯2はCDRAMCR20〜CR23により構成さ
れ、バンク♯3はCDRAMCR30〜CR33により
構成される。CDRAMの各々は、8ビットバス750
1(符号7501a〜7501dを総称的に示す)。8
ビットデータバス7501a〜7501dは32ビット
データバス7501eに接続される。またCDRAMは
それぞれコントロールバス7500(符号7500a〜
7500dを総称的に示す)に接続される。コントロー
ルバス7500a〜7500dはメインコントロールバ
ス7500eに接続される。
【0836】CDRAMは、前述のごとく、自身が制御
信号を発生する。すなわち、バーストレディ信号BRD
Y♯、キャッシュイネーブル信号KEN♯およびローカ
ルメモリイネーブル信号LME♯また出力に設定された
リフレッシュ指示信号REF♯である。これらの信号を
出力する部分は、通常信号線に対しワイヤードOR接続
される構成がとられる。今、仮にバーストレディ信号B
RDY♯を一例とする。この信号が活性状態となるのは
“L”のときであり、このとき、CPUは有効データが
出力されたことを知らされ、与えられた信号を処理する
とともに、キャッシュイネーブル信号KEN♯の活性状
態(“L”レベル)に従ってその与えられたデータをC
PU内蔵のキャッシュ部へ格納する。
【0837】このような場合、出力部にCMOSインバ
ータを用いた場合、一方のトランジスタがオン状態とな
るため、常に信号線に電流が流れ、CDRAMの電力消
費が大きくなる。また、この信号出力部にクロックドイ
ンバータによるトライステートバッファを用いた場合、
そのクロック制御が必要とされ、回路構成が複雑とな
り、また装置規模も大きくなる。このため、このような
制御信号を発生する出力部としては図165(a)に示
すようなオープンドレイン構造を用い、信号線をプルア
ップ抵抗Rにより電源電位Vccにプルアップする構成
をとることが考えられる。
【0838】図165(a)において、信号線9010
に出力トランジスタOTAおよびOTBが並列に接続さ
れる。出力トランジスタOTAおよびOTBはそれぞれ
CDRAMCRAおよびCRBにおいて、それぞれ出力
指示信号φ1およびφ2に応答してオン状態となり、信
号線9010を放電する。信号線9010にはプルアッ
プ抵抗Rが設けられる。CDRAMCRAおよびCRB
が同時に信号を出力しないとする。すなわちトランジス
タOTAおよびOTBが同時にオン状態とはならない。
すなわちこれらのメモリは、図164に示す構成におい
て、異なるバンクに属する。この図165(a)に示す
回路の動作をその動作波形図である図165(b)を参
照して説明する。
【0839】今、CDRAMCRAにおいてリード指示
が与えられ、有効データが出力される場合を考える。こ
の場合、信号φ1がまず“H”に立上がり、出力トラン
ジスタOTAが導通状態となる。これにより、プルアッ
プ抵抗Rにより電源電位Vccにプルアップされていた
信号線9010の電位SigAは出力トランジスタOT
Aを介して高速で放電される。データ出力動作が完了す
ると、信号φ1が“L”に立下がる。これにより、信号
線9010はプルアップ抵抗Rにより電源電位Vccレ
ベルにプルアップされる。抵抗Rの抵抗値は比較的大き
くされており、その消費電流が小さくされている。
【0840】次いでCDRAMCRBがアクセスされ、
信号φ2が“H”に立上がる。これにより出力トランジ
スタOTBがオン状態となり、信号線5010を接地電
位レベルに放電する。所定の処理の完了後、信号φ2が
“L”に立下がり、信号線9010は再び電源電位Vc
cレベルに充電される。
【0841】上述のような出力部を用いることにより簡
易な回路構成で信号BRDY♯などの必要な信号をCP
Uへ伝達することができる。
【0842】しかしながら、信号線9010はプルアッ
プ抵抗Rにより充電されるが、この信号線9010には
浮遊容量Cが存在する。したがって信号線9010上の
信号SigAが“L”から“H”に立上がるには、この
RC時定数で決定される時間が必要となる。
【0843】CPUはこの信号線9010上の信号Si
gAの状態に従って次のアクセスが可能か有効データが
与えられたかどうかを判別する。したがってこの信号線
9010上の信号SigAの立上がりが緩やかであり、
たとえば“L”であるとマスタクロックCLKの立上が
りエッジで判別された場合、誤ったデータの取込みが行
なわれる場合が生じる。また、CPUはこの信号Sig
Aの状態を判別して次のアクセスが可能か否かを判定す
るため、この場合、次のたとえばバンクを切換えて異な
るバンクのメモリをアクセスすることができなくなり、
高速で動作することができくなくなるということが考え
られる。プルアップ抵抗Rの抵抗値を小さくすれば、信
号線9010は高速で充電される。しかしながら、この
信号線9010に大きな電流が流れるため、メモリシス
テムの消費電力が増大するという欠点が生ずる。
【0844】図166は、この発明に従って改良された
出力部を備えるCDRAMの構成を示す図である。図1
66において、CDRAMの出力部は、信号線9010
を放電するための出力トランジスタ9011と、この信
号線9010を所定期間充電するためのトランジスタ9
012を含む。CDRAMCRAの出力部は、信号φ1
Dに従って導通する出力トランジスタ9011aと、信
号φ1Lに従って導通するpチャネルMOSトランジス
タ9012aを含む。信号φ1Lは、信号φ1Dの立下
がりに応答して所定期間の間のみ“L”となる。CDR
AMCRBも同様に信号φ2Dに応答して導通して信号
線9010を放電する出力トランジスタ9011bと、
信号線φ2Lに応答して信号線9010を所定期間の間
のみ充電するpチャネルMOSトランジスタ9012b
を含む。CDRAMCRAおよびCRBに対してはそれ
ぞれマスタクロックCLKが信号線9009を介して与
えられる。次に、この図166に示す出力部の動作を図
167に示す動作波形図を参照して説明する。
【0845】まず、CDRAMCRAが動作状態とな
り、所定の処理を行なう状態を考える。このとき、マス
タクロックCLKの立上がりエッジから或る処理が実行
されて(図では□で示す)所定の時間経過後信号φ1D
が“H”に立上がり、信号線9010を接地電位レベル
へ放電する。次いで、所定時間経過後(データホールド
期間、バースト長などによりこの長さは変化する)、マ
スタクロックCLKの立上がりエッジをトリガとして、
信号φ1Dが“L”に立下がる。この信号φ1Dの立下
がりをトリガとして、信号φ1Lが所定期間“L”に立
下がる。これにより、トランジスタ9011aがオフ状
態、トランジスタ9012aがオン状態となり、信号線
9010はトランジスタ9012aを介して高速で充電
される。所定期間経過後トランジスタ9012aはオフ
状態へ移行する。
【0846】このとき、図162に示すように、出力信
号はマスタクロックCLKから所定期間の間は変化しな
い。すなわちプルダウン用のトランジスタ9011はオ
フ状態からオン状態に入るためには、マスタクロックC
LKの立上がりエッジから所定時間経過後である。した
がって、この間トランジスタ9012aをオン状態とし
ても、トランジスタ9011bはオン状態とならない。
このため、信号の衝突は生じず、またトランジスタ90
12aからトランジスタ9011bに貫通電流が流れる
ことはなく、信号線9010は高速で充電される。この
ときまた信号φ1Lは信号φ1Dをトリガとして発生さ
れているため、トランジスタ9011aおよび9012
aが同時にオン状態とならず、このCDRAMCRA内
部においての貫通電流も生じない。トランジスタ901
2aは所定期間経過後オフ状態に移行するため、その消
費電力もごく僅かである。
【0847】次にこの信号線9010の信号Sigの状
態に従って、外部CPUによりCDRAMCRBがアク
セスされ、同様にトランジスタ9011bがオン状態と
なり、信号線9010を放電する。この後、トランジス
タ9011bがオフ状態となった後、信号φ2Lが発生
され、トランジスタ9012bがオン状態となり、所定
期間信号線9010を高速で充電する。
【0848】CDRAMはすべてマスタクロックの立上
がりエッジをトリガとして動作しており、各信号のパラ
メータもこのマスタクロックCLKの立上がりエッジを
基準として設定されている。したがって、このプルアッ
プ用トランジスタ9012aおよび9012bを導通状
態とする期間を精密に設定することができる。
【0849】図168は、制御信号φDおよびφLを発
生するための回路構成を示す図である。図168におい
て、制御信号発生系は、与えられたコマンドに従って所
定の時間経過後にセット信号を発生する処理回路902
0と、処理回路9020からのセット信号に応答してセ
ットされ、クロック信号CLKの立上がりエッジでリセ
ットされるセット/リセットフリップフロップ9021
と、フリップフロップ9021の出力を判定するインバ
ータ回路9022と、インバータ回路9022の出力に
応答して所定のパルス幅を有するワンショットをパルス
を発生するワンショットパルス発生回路9023を含
む。セット/リセットフリップフロップ9021から制
御信号φDが発生され、出力線放電用トランジスタ90
11をオン状態とする。ワンショットパルス発生回路9
023から発生されるワンショットパルスφLが出力信
号線充電用トランジスタ9012をオン状態とする。
【0850】この図168に示す構成においては、信号
φDがマスタクロックCLKの立上がりエッジでリセッ
ト状態とされる。この信号φDのリセット状態への移行
に応答して所定期間ワンショットパルスφLが発生され
る。なお処理回路9020は、この図166に示す出力
部が出力する信号の内容に応じて変更される。またセッ
ト/リセットフリップフロップ9021は、マスタクロ
ックCLKの立上がりエッジごとにリセットされる。し
かしながら、この構成としては、別の処理回路から、処
理完了後マスタクロックCLKの立上がりエッジに応答
してリセット信号が発生される回路構成が用いられても
よい。また、このセット/リセットフリップフロップ9
021のセット能力がリセット能力よりも大きいように
構成されてもよい。
【0851】図169は制御信号発生の他の構成を示す
図である。図169において、制御信号発生系は、図1
68に示すインバータ回路9022から与えられる信号
をセット入力に受け、マスタクロックCLKをリセット
入力に受けるフリップフロップ9025を含む。フリッ
プフロップ9025はマスタクロックCLKの立下がり
に応答してリセットされる。制御信号φLはその相補出
力/Qから生成される。次にこの図169に示す回路の
動作をその動作波形図である図170を参照して説明す
る。
【0852】信号φDが“H”のときインバータ回路9
022の出力は“L”である。この状態では、信号φL
はリセット状態を維持している。すなわち、“H”の状
態を維持している。信号φDが“L”に立下がると、イ
ンバータ回路9022の出力が立上がり、フリップフロ
ップ9025はセット状態となる。これに応答して、信
号φLがセット状態となり、“L”となる。次いでマス
タクロックCLKが立下がるとフリップフロップ902
5がリセット状態とされ、信号φLが“H”に立上が
る。このフリップフロップ9025としてはエッジトリ
ガタイプのフリップフロップであり、そのセット入力の
立上がりに応答してセットされ、マスタクロックの立下
がりに応答してリセット状態とされる構成が用いられて
もよい。またこのフリップフロップ9025は、そのセ
ット入力よりもリセット入力が大きくされてもよい。こ
れによりセット入力Sへ与えられる信号が活性状態の
“H”であってもマスタクロックCLKの立下がりに応
答してフリップフロップ9025がリセット状態とされ
る。
【0853】上述のように、信号線9010にワイヤー
ドOR接続されている回路の出力がマスタクロック信号
CLKに同期して出力される信号であれば、この同期用
のクロック信号に従って精密なタイミングで信号線の充
電を行なうことができ、少消費電流で高速で信号線をプ
ルアップ電位にまで上昇させることができる。
【0854】なお、上述の構成においては、信号線90
10は電源電位Vccレベルにプルアップされている。
信号線9010が接地電位レベルにプルダウンされてい
る構成であってもよい。この場合、出力の駆動トランジ
スタが電源電位レベルへワイヤードOR接続された信号
線を充電し、この出力部に設けられた駆動用トランジス
タの信号線を接地電位レベルへ放電する構成となる。す
なわち上述の構成のトランジスタの極性が変化する構成
となる。
【0855】[テストモード設定方法]図158に示す
ように、コマンドレジスタインデックス06hおよび0
7hを用いれば、テストモードを設定してテストを実行
することができる。たとえばリフレッシュカウンタのチ
ェックまたはDRAMアレイへの直接アクセスを行なう
ことができる。この場合、ユーザが何ら必要としないテ
ストモードもある。たとえば、ダイナミック型メモリセ
ルのストレージキャパシタの一方電極であるセルプレー
トへは基準電圧(Vcc/2)が通常与えられるが、こ
のセルプレート電圧を変動させてストレージキャパシタ
の耐圧特性などを測定して、それを保障する必要があ
る。この場合、セルプレート電圧は通常与えられる基準
電圧(Vcc/2)よりもさらに上昇されて加速試験が
実行される。このようなテストモードはユーザが誤った
タイミングでメモリを動作させても入らないようにする
のが望ましい。以下このような構成について説明する。
【0856】図171は、この発明によるCDRAMに
おけるテストモードの設定方法を示す図である。図17
1において、テストモードはコマンドレジスタセットサ
イクル(Tc1またはTc2)を連続2回繰返したとき
に設定される。このとき、2回目のサイクルではコマン
ドレジスタイネーブル信号CME♯を不活性状態の
“H”に設定する。この場合には、コマンドレジスタの
アクセスは実行されない。このとき与えられたアドレス
すなわちテストモード設定時に与えられたアドレス信号
ビットをテストモード指定用の信号とする。それにより
複数種類のテストモードのうち任意のテストモードへ入
ることができるとともに、特定のテストモードのみを動
作可能状態とすることができる。
【0857】テストモードの解除は、再度同一のコマン
ドレジスタセットコマンドを与える。この場合において
も、第1のコマンドサイクルTc1または第2のコマン
ドサイクルTc2が実行される。信号CME♯を“H”
に保持する。
【0858】上述のように信号のタイミングのみでテス
トモードへ入るようにし、特にアドレスキー(所定のア
ドレス信号ビットの組合せ)に従って特定のテストモー
ドへ入るようにすることにより、電源電圧Vcc以上に
昇圧して信号を与えることによりテストモードに入る方
法に比べ、容易にかつ確実にテストモードへ入ることが
できるとともに、チップ実装後においてもこのテストモ
ードを容易に利用することができる。
【0859】またコマンドレジスタセットモードに従っ
てテストモードへ入るようにしているため、このテスト
動作時においては、コマンドレジスタ設定動作以外の任
意のコマンドを与えることができ、所望の回路動作をC
DRAMに実行させることができる。
【0860】このテストモードに入る方法は、コマンド
レジスタを備える半導体記憶装置であればそのコマンド
レジスタセットサイクルを利用することができる。たと
えば図94に示す信号の真理値を備えるCDRAMにお
いては、信号RAS♯、CAS♯、およびDTD♯を利
用してコマンドレジスタを設定することができる。この
場合においては、図172に示すように外部クロック信
号Kの立上がりエッジでコマンドレジスタ設定用のコマ
ンドを与える。すなわち、外部信号ext.CS♯、e
xt.RAS♯、ext.CAS♯、およびext.D
TD♯をすべて“L”に設定する。このコマンドを2ク
ロックサイクル連続して与える。この2クロック目のコ
マンドレジスタセットサイクルによりテストモードに入
り、そのときに実行されるテストモードは外部アドレス
信号ext.Adにより設定される。このとき複数のテ
ストモードのうちから1つのテストモードが選択される
のではなく、特定のテストモードのみが所定のアドレス
キーに従って活性化される構成が利用されてもよい。残
りのテストモードはコマンドレジスタにセットされたテ
ストモードに従って実行する構成が利用されてもよい。
【0861】通常、製品のスペック上は、コマンドレジ
スタセットコマンドが与えられると、1ないし3サイク
ルの間他のコマンドの入力は禁止される。したがって、
このようなスペック上禁止される動作タイミングにより
テストモードに入ることにより、ユーザが誤ってテスト
モードに入り、CDRAMを誤動作させるのを防止する
ことができる。
【0862】図173は、このテストモード設定回路の
構成の一例を示す図である。図173において、コマン
ド検出回路9030は、外部制御信号を受けてコマンド
レジスタセットコマンドが入力されたことを検出するコ
マンド検出回路9030と、コマンド検出回路9030
からの検出信号をカウントするカウンタ9032と、カ
ウンタ9032からの2カウント信号に応答してそのと
き与えられたアドレス信号を所定のキーと比較し、一致
/不一致を判別するアドレスキー検出回路9035と、
アドレスキー検出回路9035からの一致検出信号に応
答して活性化されて所望のテストモードを設定するテス
ト回路9034を含む。テスト回路9034はカウンタ
9032からの3カウントアップ信号に応答してディス
エーブル状態とされる。コマンドレジスタ9033は、
コマンド検出回路9030からのコマンド検出信号に応
答して活性状態とされる。コマンドレジスタ9033へ
のアクセスは、この第3の実施例の構成の場合コマンド
イネーブル信号CME♯が活性状態となったときにのみ
アクセス可能とされる。
【0863】カウンタ9032は、連続するクロックサ
イクルにおいて2回コマンド検出信号が与えられたとき
にカウントアップ信号を発生してアドレスキー検出回路
9035へ与える。2カウントアップした後は、次に与
えられるコマンド検出信号に応答してテスト回路903
4をディスエーブル状態とする。テスト回路9034
は、アドレスキー検出回路9035からのキー検出信号
に応答して所定のテスト動作が可能なように設定する。
たとえばセルプレートバンプテストを実現する場合、セ
ルプレートへ接続される基準電圧源すなわちVcc/2
の電位を発生する基準電位発生源に接続されるノードを
外部電源供給端子に接続する。これにより容易にセルプ
レート電圧を昇圧することができる。テスト用内部電圧
発生回路へその接続が切換えられ、このテスト用内部電
圧発生回路がテスト回路9034の制御の下に所定の電
圧を発生するように構成されてもよい。テスト回路90
34がこのようなテスト用内部電圧発生回路を備えてい
てもよい。
【0864】図174はテストモード設定回路の他の構
成を示す図である。図174を参照して、カウンタ90
42は、コマンド検出回路9040からのコマンドレジ
スタ設定コマンドを検出し、その数をカウントする。テ
ストモード設定回路9044は、カウンタ9042から
の2カウントアップ信号に応答して活性化され、そのと
きに与えられたアドレスに従って所定のテストモードを
設定する。すなわちこのテストモード設定回路9044
はアドレス信号をデコードし、所定のテストモードを設
定する機能を備える。テスト回路9046はテストモー
ド設定回路9044により設定されたテストモードを実
現するようにその回路構成を設定する。このテスト回路
9044は図173に示すテスト回路9034と同様で
ある。
【0865】なお、図173および図174に示す構成
において、カウンタ9032の2カウントアップ信号に
従って所定のコマンドレジスタ9033のテストモード
指定信号が読出され、テスト回路へ与えられる構成が用
いられてもよい。この場合には、所定の特殊テストモー
ドはコマンドレジスタ9033に予め設定される。
【0866】図175は、図173および図174に示
すカウンタの構成の一例を示す図である。図175にお
いて、カウンタ9032(9042)は、コマンド検出
回路からのコマンド検出信号φに応答して所定のパルス
幅(2クロックサイクル)のパルスを発生するワンショ
ットパルス発生回路9050とコマンド検出信号φをカ
ウントするカウンタ回路9054と、カウンタ回路90
54からの2カウントアップ信号C2をセット入力Sに
受け、カウンタ回路9054の3カウントアップ信号C
3をリセット入力Rに受けるセット/リセットフリップ
フロップ9056と、フリップフロップ9056の出力
Qとワンショットパルス発生回路9050の出力を受け
るゲート回路9052を含む。ゲート回路9052は一
例としてORゲートの構成を備える。ゲート回路905
2の出力が“H”のときにカウンタ回路9054は動作
可能状態となる。次にこの図175に示すカウンタ回路
の動作をその動作波形図である図176を参照して説明
する。
【0867】マスタクロックCLKの立上がりでコマン
ドレジスタセットコマンドが与えられると、コマンド検
出信号φが立上がる。このコマンド検出信号φに応答し
てワンショットパルス発生回路9050からワンショッ
トパルスが発生され、ゲート9052の出力が“H”に
立上がる。これにより、カウンタ回路9054が動作可
能状態となり、そのときに与えられているコマンド検出
信号φをカウントする。これによりカウント値が1とな
る。
【0868】ワンショットパルス発生回路9050の出
力は2クロックサイクル期間のパルス幅を備える(図1
76において破線で示す)。この期間内に続いてコマン
ド検出信号φが与えられると、カウンタ回路9054は
2カウントアップ信号C2を発生する。これによりフリ
ップフロップ9056がセットされ、その出力Qが
“H”に立上がる。このフリップフロップ9056の出
力Qの立上がりに応答して、ワンショットパルス発生回
路9050はそのパルス発生動作が禁止される。すなわ
ちワンショットパルス発生回路9050の出力が“L”
に立下がる。一方、ゲート9052はこのフリップフロ
ップ9056の出力Qに従って“H”の信号を持続的に
出力する。これによりカウンタ回路9054はカウント
動作可能状態を維持する。
【0869】3回目のコマンド検出信号φが与えられる
と、ワンショット発生回路9050はパルスを発生しな
い。カウンタ回路9054はこの3回目のコマンド検出
信号φに応答して3カウントアップ信号C3を“H”に
立上げる。これによりフリップフロップ9056の出力
Qが“L”に立下がり、カウンタ回路9054はリセッ
ト状態とされる。このフリップフロップ9056の出力
Qの立下がりに応答して、ワンショットパルス発生回路
9050はまた動作可能状態とされる。
【0870】連続してコマンド検出信号φが2回与えら
れない場合には、図176において破線で示すように、
コマンド検出信号φが最初に与えられてから2回目のク
ロック信号に応答してワンショットパルス発生回路90
50の出力が立下がり、応じてカウンタ回路9054の
カウント値はリセットされる。これにより確実に2回連
続してコマンド検出信号が与えられたことすなわちコマ
ンドレジスタセットコマンドが連続して2回与えられた
ことを確実に検出することができる。
【0871】[リフレッシュ制御]図154に示すよう
に、コマンドレジスタインデックス00hの第7ビット
はREF♯端子を入力端子または出力端子に設定するこ
とができる。以下このREF♯ピンの入力/出力の構成
について説明する。
【0872】図177に示すように、今CDRAMがN
バンクに配列された場合を考える。図177に示すよう
に、バンク0〜バンクNはそれぞれバイト0ないしバイ
ト3の4バイトワード構成を備え、各バンクにおいてC
DRAMの端子REF♯が共通に接続される。各バンク
において1つのCDRAMの端子REF♯を出力端子に
設定し、残りのCDRAMの端子REF♯を入力端子に
設定する。これにより各バンクにおいては、1つのCD
RAMの制御の下にリフレッシュを実行することができ
る。
【0873】図178はCDRAMのリフレッシュに関
連する部分の構成を示す図である。図178において
は、このリフレッシュ系の動作の理解を容易とするため
に標準DRAMにおいて通常用いられる外部制御信号で
あるロウアドレスストローブ信号ext.RAS♯によ
りメモリアクセスが指定される場合について説明する。
この第3の実施例におけるCDRAMは内部にコントロ
ーラを備えており、アドレスステータス信号ADS♯に
従って外部制御信号のサンプリングを行なっている。こ
のサンプリング結果に従って内部RAS信号が必要に応
じて発生されている。この構成については後に簡単に説
明する。以下の説明においては、単にメモリアクセス信
号としての外部ロウアドレスストローブ信号ext.R
AS♯に従ってRASバッファ6030が内部RAS信
号φRAS♯を発生している状態を示す(第1ないし第
3の実施例の共通に適用されるため)。内部ロウアドレ
スストローブ信号(内部RAS信号)φRAS♯が
“L”の活性状態のとき、DRAMアレイが活性状態と
されている。
【0874】図178を参照して、リフレッシュ制御系
は、リフレッシュ要求を発生するためのマスタ回路80
10とコマンドレジスタからのマスタ/スレーブ設定フ
ラグM/S♯に従ってこのマスタ回路8010からのリ
フレッシュ要求をリフレッシュ端子8000へ伝達する
マスタ/スレーブ切換回路8040と、端子8000に
与えられるリフレッシュ要求に応答してリフレッシュ動
作を実行するスレーブ回路8020を含む。
【0875】マスタ回路8010は、所定の時間間隔で
リフレッシュ要求φREFs♯を発生するセルフリフレ
ッシュタイマ8012と、セルフリフレッシュタイマ8
012からのリフレッシュ要求φREFs♯とRASバ
ッファ8030からの内部RAS信号φRAS♯のアー
ビトレーションを行なう第1のアービタ8014を含
む。第1のアービタ8014は、内部RAS信号φRA
S♯が活性状態のときにリフレッシュ要求φREFs♯
が与えられたときには、この内部RAS信号φRAS♯
が不活性状態となったときにリフレッシュ要求φREF
♯を出力する。このとき、第1のアービタ8014は後
に構成は詳細に説明するが、マスタクロックCLKに同
期してリフレッシュ要求φREFs♯を出力する。
【0876】マスタ/スレーブ切換回路8040は、マ
スタ/スレーブフラグM/S♯がマスタ状態を示してい
るときには第1のアービタ8014から与えられたリフ
レッシュ要求をリフレッシュ端子8000へ伝達する。
切換回路8040は、スレーブ状態を指定された場合に
は、出力ハイインピーダンス状態となり、第1のアービ
タ8014の出力の伝達を禁止する。
【0877】スレーブ回路8020は、端子8000を
介して与えられる(外部からまたは同一チップから)リ
フレッシュ要求とプリチャージ完了信号φPRのアービ
トレーションを行なう第2のアービタ8022と、第2
のアービタ8022からのリフレッシュ要求φREFa
♯に応答してリフレッシュに必要な制御を行なうオート
リフレッシュ制御回路8024を含む。オートリフレッ
シュ制御回路8024は、リフレッシュ行を指定するた
めのアドレスカウンタを含み、このリフレッシュ要求φ
REFa♯が与えられたときリフレッシュアドレスカウ
ンタからのリフレッシュアドレスを行アドレスとしてD
RAMの行選択動作およびセンスアンプ活性化動作を実
行する。このオートリフレッシュ制御回路8024はリ
フレッシュ要求信号φREFa♯に応答して所定の時間
幅(DRAMアレイにおける行選択のおよびセンス動作
完了までに必要とされる時間を少なくとも含む時間幅)
の内部RAS信号φRASa♯を発生する。このRAS
バッファ8030は、外部ロウアドレスストローブ信号
ext.RAS♯と内部RAS信号φRASa♯の論理
処理をして内部RAS信号φRAS♯を発生する。
【0878】第2のアービタ8022は、RASバッフ
ァ8030からのプリチャージ完了信号φPRが活性状
態となり、DRAMアレイのプリチャージが完了したと
きに端子8000を通してチップ外部または内部から与
えられるリフレッシュ要求をオートリフレッシュ制御回
路へ伝達する。第2のアービタ8022はまた、このリ
フレッシュ要求φREFa♯のオートリフレッシュ制御
回路8024への伝達と同時に、RASバッファ803
0に対しマスク信号φMask♯を与える。
【0879】この第2のアービタ8022から発生され
るマスク信号φMask♯に従ってRASバッファ80
30は外部ロウアドレスストローブ信号ext.RAS
♯をマスクし、外部アクセスを禁止する。次にこの図1
78に示すマスタ回路8010およびスレーブ回路80
20の動作を動作波形図である図179および図180
を参照して説明する。
【0880】まず図179を参照してマスタ回路801
0の動作について説明する。内部RAS信号φRAS♯
が“L”のアクティブ状態にあるときにおいては、DR
AMアレイに対しては外部からアクセスされており、D
RAMアレイは活性状態にある。この状態において、セ
ルフリフレッシュタイマ8012からリフレッシュ要求
φREFs♯が与えられると、第1のアービタ8014
は、φRAS♯が“H”に立上がり不活性状態となると
マスタクロックCLKに同期してこのリフレッシュ要求
φREFs♯を伝達する。切換回路8040はフラグM
/S♯に従って作動状態とされており、この第1のアー
ビタ8014から与えられたリフレッシュ要求を端子8
000へ伝達しかつスレーブ回路8020へ伝達する。
これにより、端子8000から他のCDRAMに対する
リフレッシュ要求が伝達される。
【0881】このとき、第1のアービタ8014から
は、外部マスタクロックext.CLKの立上がりに応
答して(同期して)外部リフレッシュ要求が出力され
る。この外部リフレッシュ要求REF♯はまたマスタク
ロックCLKの立上がりをトリガとして不活性状態へ戻
り、第1のアービタ8014はまたこの内部リフレッシ
ュ要求φREFs♯を不活性状態に移行させる。これに
より、セルフリフレッシュタイマ8012は、またリセ
ット状態とされ、新たなカウント状態に入る。この構成
により、常に外部のマスタクロックCLKに同期してリ
フレッシュ要求を発生することができる。
【0882】マスタチップ(フラグM/S♯が端子80
00を出力端子に設定しているチップ)においては、第
2のアービタ8022がこの切換回路8040から与え
られたリフレッシュ要求のアービトレーションを実行す
る。第2のアービタ8020はこの切換回路8040か
ら与えられたリフレッシュ要求に応答してマスク信号φ
Mask♯を発生する。第1のアービタ8014は、内
部RAS信号φRAS♯が不活性状態となった後にマス
タクロックCLKに同期してリフレッシュ要求を発生し
ている。したがって、マスク信号φMask♯は新たに
与えられるアクセス要求をマスクする機能を備える。
【0883】第2のアービタ8022は、リフレッシュ
要求を与えられると、RASバッファ8030からのプ
リチャージ完了信号φPRが不活性状態となり、プリチ
ャージが完了したときにリフレッシュ要求φREFa♯
を発生する。オートリフレッシュ制御回路8024はこ
のリフレッシュ要求φREFa♯に従ってリフレッシュ
動作を実行する。すなわちアドレスカウンタからのカウ
ント値をマルチプレクサにより選択してDRAMロウデ
コーダへ与え、DRAMロウデコーダの活性化、センス
アンプの駆動を実行する。このとき発生される内部RA
S信号φRASa♯は所定の時間幅を有している。すな
わちオートリフレッシュ制御回路8024はリフレッシ
ュ要求φREFa♯に応答して所定の時間幅を有するワ
ンショットパルス信号を内部RAS信号φRASa♯と
して発生する。
【0884】所定の時間が経過すると、リフレッシュ動
作が完了し、マスク信号φMask♯が不活性状態とな
り、RASバッファ8030は外部アクセスを受け付け
る状態に復帰する。
【0885】スレーブチップ(フラグM/S♯により端
子8000が入力端子として設定されたチップ)におい
ては、端子8000を介して外部から与えられるリフレ
ッシュ要求に従ってリフレッシュ動作を実行する。した
がって、マスタチップからのリフレッシュ要求に従って
スレーブチップが同期してリフレッシュ動作を実行する
ことができる。このときマスタクロックに同期してリフ
レッシュ要求が与えられているため、タイミングのずれ
の影響を受けることなく確実に複数のCDRAMが同時
にリフレッシュ動作を実行する。
【0886】上述のように第1のアービタ回路8014
および第2のアービタ回路8022を設けることによ
り、DRAMアレイの活性化に対しアービトレーション
を行なってリフレッシュ動作を実行することができる。
したがって通常動作モード時においてもセルフリフレッ
シュを実行することが可能となる。次に各部の構成につ
いて説明する。
【0887】図181はプリチャージ完了信号φPRを
発生するための回路構成を示す図である。この回路は図
178に示すRASバッファ8030に含まれる。図1
81を参照して、プリチャージ完了信号発生系は、内部
RAS信号φRAS♯の立上がりを所定時間遅延させる
立上がり遅延回路9060を含む。この図181に示す
構成の場合、図182に示すように、内部RAS信号φ
RAS♯が不活性状態の“H”に立上がってから所定期
間経過した後にプリチャージ完了信号φPRが“H”に
立上がり、プリチャージが完了したことが知らされる。
プリチャージ完了信号φPRは内部RAS信号φRAS
♯が“L”の活性状態に移行したときにほぼ同時に不活
性状態の“L”となる。
【0888】図183はプリチャージ完了信号発生系の
他の構成を示す図である。図183においてはカウンタ
9064が内部RAS信号φRAS♯の立上がりに応答
して活性化され、マスタクロックCLKを所定期間カウ
ントした後にプリチャージ完了信号φPRを活性状態の
“H”に立上げてプリチャージが完了したことを示す。
この場合、プリチャージ完了信号は、ワンショットパル
スの形態で発生されてもよく、内部RAS信号φRAS
♯とプリチャージ完了信号φPRのAND演算を行なっ
た信号がプリチャージ完了指示信号として生成されても
よい。このAND演算を用いる場合には、DRAMアレ
イの活性状態時すなわち内部RAS信号φRAS♯が活
性状態の“L”のときには、プリチャージ完了信号φP
Rは“L”の不活性状態に保持される。
【0889】立上がり遅延回路9060およびカウンタ
9064が与える遅延時間は、RASプリチャージ時間
程度であればよい。
【0890】図184は、図178に示す第1のアービ
タの構成の一例を示す図である。図184を参照して、
第1のアービタ8014は、リフレッシュ要求φREF
s♯を反転するインバータ回路8011と、切換回路8
040から出力されるリフレッシュ要求(ext.RE
F♯)を反転するインバータ回路8068と、インバー
タ回路8061の出力をセット入力Sに受け、インバー
タ回路8068の出力をリセット入力Rに受けるセット
/リセットフリップフロップ8062と、フリップフロ
ップ8062の出力Qと内部RAS信号φRAS♯を受
ける2入力AND回路8063と、AND回路8063
の出力をマスタクロックCLKの立上がりに応答してと
り込みラッチするラッチ回路8064と、ラッチ回路8
064の出力Qをセット入力Sに受けるフリップフロッ
プ8066を含む。フリップフロップ8066から外部
リフレッシュ要求ext.REF♯が発生される(切換
回路8040を介してリフレッシュ端子8000へ与え
られる)。フリップフロップ8066は、マスタクロッ
クCLKをその正入力に受け、フリップフロップ806
6の出力/Qを偽入力に受けるゲート回路8067の出
力によりリセットされる。すなわち、外部リフレッシュ
要求ext.REF♯が発生された後(“L”になった
とき)次のクロック信号CLKの立上がりでフリップフ
ロップ8066はリセットされ、外部リフレッシュ要求
ext.REF♯はリセットされる。次に動作について
簡単に説明する。
【0891】セルフリフレッシュタイマ8012(図1
78参照)からリフレッシュ要求φREFs♯が与えら
れると、フリップフロップ8062はセット状態となる
(このときまだ外部リフレッシュ要求ext.REF♯
は“H”の不活性状態にある)。ゲート回路8063
は、内部RAS信号φRAS♯が不活性状態の“H”と
なったときにこのフリップフロップ8062の出力Qを
通過させる。ラッチ回路8064は、マスタクロックC
LKの立上がりに同期してこのゲート回路8063の出
力をとり込みラッチする。したがって、内部RAS信号
φRAS♯が不活性状態となったときの次のクロック信
号CLKの立上がりに同期してリフレッシュ要求がラッ
チ回路8064にとり込まれてラッチされる。これによ
りラッチ回路8064の出力Qが“H”に立上がり、フ
リップフロップ8066がセット状態となり、その出力
/Qが“L”となる。これによりリフレッシュ要求が生
成される。ゲート回路8067は、このリフレッシュ要
求ext.REF♯が“L”の活性状態となると次のマ
スタクロックCLKの立上がりに応答してフリップフロ
ップ8066をリセットする。これによりフリップフロ
ップ8066の出力/Qが“L”から“H”へとリセッ
トされる。
【0892】上述の構成により、内部RAS信号φRA
S♯が不活性状態のときのみ外部リフレッシュ要求が生
成される。外部リフレッシュ要求ext.REF♯が活
性状態となると、フリップフロップ8062はインバー
タ回路8068によりリセット状態とされ、そのフリッ
プフロップ8062の出力Qは“L”に立下がる。次い
でラッチ回路8064の出力Qは“L”となる。フリッ
プフロップ8066は何らセット状態とならず、リセッ
ト状態を維持することになる。
【0893】セルフリフレッシュタイマ8012から出
力されるリフレッシュ要求φREFs♯は所定の時間幅
を有するワンショットパルスであり、特にリセットする
必要はない。
【0894】図185は図178に示す第2のアービタ
の構成の一例を示す図である。図185において、第2
のアービタ8022は、外部リフレッシュ要求ext.
REF♯をマスタクロックCLKの立上がりに同期して
とり込みラッチするラッチ回路8070と、ラッチ回路
8070の相補出力/Qに応答してセットされるフリッ
プフロップ8072を含む。フリップフロップ8072
の相補出力/Qからマスク信号φMask♯が発生され
る。
【0895】第2のアービタ8022はさらに、マスク
信号φMask♯とプリチャージ完了信号φPRを受け
るゲート回路8074と、ゲート回路8074から発生
されるリフレッシュ要求信号φREFa♯に応答して活
性化され、マスタクロックCLKを所定数カウントする
カウンタ8076を含む。カウンタ8076はマスタク
ロックCLKを所定数カウントした後フリップフロップ
8072をリセットする。カウンタ8076はリフレッ
シュ動作期間を決定する。次に動作について簡単に説明
する。
【0896】外部リフレッシュ要求ext.REF♯が
活性状態の“L”に立下がると、クロック信号CLKの
立上がりに同期してラッチ回路8070がこの外部リフ
レッシュ要求ext.REF♯をとり込みラッチする。
これによりラッチ回路8070の相補出力/Qが“H”
に立上がりフリップフロップ8072をセットする。こ
れによりフリップフロップ8072の相補出力/Qから
出力されるマスク信号φMask♯が“L”の活性状態
に移行する。
【0897】マスク信号φMask♯が活性状態の
“L”となった後に、プリチャージ完了信号φPRが活
性状態の“H”となると、ゲート回路8074はリフレ
ッシュ要求φREFa♯を発生する。カウンタ8076
はこのリフレッシュ要求φREFa♯に応答してクロッ
クCLKを所定数カウントし、所定数カウントした後に
フリップフロップ8072をリセットする。これにより
マスク信号φMask♯が“H”のリセット状態とな
り、ゲート回路8074の出力も“H”となり、リフレ
ッシュ要求φREFa♯が不活性状態に移行する。
【0898】なおこの図185に示す構成においては、
第1のアービタから発生されるリフレッシュ要求φRE
Fa♯はリフレッシュ動作期間活性状態の“L”となっ
ている。これはワンショットのパルスの形態で発生され
る構成が用いられてもよい。すなわちゲート回路807
4の出力部にワンショットのパルス発生回路を設け、こ
のワンショットパルス発生回路の出力に応答してカウン
タ8076が起動される構成が利用されてもよい。カウ
ンタ8076は、図示しないが、所定のカウント値をカ
ウントアップしたときにそのカウント値が初期値にリセ
ットされる。
【0899】図186はRASバッファおよびリフレッ
シュ制御回路の具体的構成例を示す図である。図186
において、RASバッファ8030は、外部RAS信号
ext.RAS♯とマスク信号φMask♯を受けるゲ
ート回路8080と、ゲート回路8080の出力をその
一方入力に受けるNOR回路8082を含む。NOR回
路8082は、その他方入力にリフレッシュ制御回路8
024から発生される内部RAS信号φRASa♯を受
ける。
【0900】リフレッシュ制御回路8024は、リフレ
ッシュ要求信号φREFa♯に応答してリフレッシュを
検出するリフレッシュ検出回路8090と、リフレッシ
ュ検出回路8090からのリフレッシュ検出信号φRE
Fa♯に応答して所定の時間幅(リフレッシュ動作時
間)のパルス信号φRASa♯を発生するパルス発生回
路8094と、パルス発生回路8094からの内部RA
S信号φRASa♯の立上がり(不活性化)に応答して
そのカウント値を1増分するアドレスカウンタ8092
と、パルス発生回路8094からの内部RAS信号φR
ASa♯に従ってアドレスカウンタ8092のカウント
値または外部アドレスを選択するマルチプレクサ809
6を含む。
【0901】マルチプレクサ8096の出力はDRAM
ロウデコーダへ与えられる。このときマルチプレクサ8
096の出力はアドレスバッファを介してDRAMロウ
デコーダへ与えられてもよい。ゲート回路8082から
発生される外部RAS信号はDRAMRAS系駆動回路
8096へ与えられる。このDRAMRAS系駆動回路
8096は、DRAMロウデコーダの活性化、ワード線
の選択、およびセンスアンプの活性化などの動作を実行
する。
【0902】この図186に示す構成において、リフレ
ッシュ検出回路およびパルス発生回路8094は、図1
85に示すようにリフレッシュ動作期間リフレッシュ要
求信号φREFa♯が活性状態となる場合には特に設け
る必要はない。ワンショットパルスの形態でリフレッシ
ュ要求信号φREFa♯が発生されるときにこのリフレ
ッシュ検出回路8090およびパルス発生回路8094
が必要とされる。
【0903】アドレスカウンタ8092は、リフレッシ
ュ検出回路8090からのリフレッシュ検出信号φRA
に応答してそのカウント値を出力可能状態とするように
構成されてもよい。
【0904】この図186に示す回路構成は、第3の実
施例に示すCDRAMにおいては、図131に示すDR
AM制御およびキャッシュ/リフレッシュ制御部702
6に含まれる。この制御部7026は、外部RAS信号
ext.RAS♯を直接には受けていない。この場合、
外部RAS♯信号の代わりに、制御部7026において
アドレスサイクルTaへの復帰を検出する回路を設けて
おき、このアドレスサイクルTa復帰検出に応答してア
ービトレーションを行なう構成が利用されてもよい。
【0905】図131に示す制御部7026は、図11
1に示す外部制御装置3100の構成を備える。したが
ってDRAMアレイへのアクセス供給時において、コン
トローラ3108(図111参照)からDRAMアレイ
へのアクセス制御信号が発生される。したがって、この
外部制御信号よりもむしろこの制御部7026から発生
される内部RAS信号が図186に示すゲート回路80
80へ与えられる構成となる。
【0906】またクロック信号の立上がりに同期してそ
のときの外部信号の状態の組合せにより各種動作が指定
される第1および第2の実施例の構成においては、この
外部アドレスストローブ信号ext.RAS♯の代わり
に、アクティブコマンド検出信号が与えられる。このと
きに利用される外部制御信号はそれぞれの実施例におい
て用いられる制御信号により異なる。
【0907】なお第3の実施例において、信号RAS♯
の代わりに、リフレッシュ要求時にはアドレスステータ
ス信号ADS♯をマスクする構成が用いられてもよい。
【0908】図187はリフレッシュ制御部の他の構成
を示す図である。先に説明したように、スリープモード
時すなわち信号SP♯が所定期間以上“L”の活性状態
にされたときにはこのCDRAMはスリープモードに入
る。スリープモードにおいては、内部回路は動作しな
い。したがってCPUがアクセスすることもない。この
状態においては、セルフリフレッシュが実行される。こ
のための構成を以下に説明する。
【0909】図187を参照して、リフレッシュ制御部
は、スリープ指示信号Sleepを反転するインバータ
回路8702および8704と、インバータ回路870
2の出力とマスタ/スレーブフラグM/S♯を受けるA
ND回路8700と、インバータ回路8704の出力と
リフレッシュ端子8000または選択切換回路8040
から与えられるリフレッシュ要求を受けるゲート回路8
708と、第1のアービタ8014から与えられるリフ
レッシュ要求φREF♯とスリープモード指示信号Sl
eepを受けるゲート回路8706と、ゲート回路87
06および8708の出力を受けるゲート回路8710
を含む。ゲート回路8710から第2のアービタ802
0へリフレッシュ要求信号が伝達される。
【0910】ゲート回路8706は、リフレッシュ要求
φREF♯が活性状態の“L”となり、スリープモード
検出指示信号Sleepが“H”の活性状態となったと
きに活性状態の信号を出力する。ゲート回路8708は
外部リフレッシュ要求ext.REF♯が活性状態にあ
りかつインバータ回路8704から与えられる信号が不
活性状態の“H”となったときに“H”の信号を出力す
る。ゲート回路8710は、ゲート回路8706および
8708の出力の一方が“H”となったときに“L”の
信号を出力する。ゲート回路8700は切換回路804
0の出力状態を制御する。次に動作について簡単に説明
する。
【0911】通常動作モード時においてはスリープモー
ド指示信号Sleepは不活性状態にあり、ゲート回路
8700はフラグM/S♯を通過させる。したがって切
換回路8040は、このフラグM/S♯に従って出力ハ
イインピーダンス状態またはリフレッシュ要求φREF
♯通過状態のいずれかに設定される。ゲート回路870
6は、スリープモード指示信号Sleepが不活性状態
の“L”であるため、その出力は“L”に固定される。
一方、ゲート回路8708は、その正入力にインバータ
回路8704を介して“H”の信号を受け、バッファと
して動作する。したがってこの場合においては、端子8
000または切換回路8410から与えられるリフレッ
シュ要求ext.REF♯に従ってリフレッシュ要求が
ゲート回路8710から発生され、第2のアービタ80
20がリフレッシュに必要なアービトレーションを行な
うため、マスタ/スレーブのいずれかの動作モードでリ
フレッシュ動作が実行される。
【0912】スリープモードが指定された場合スリープ
モード指示信号Sleepは“H”に立上がり、ゲート
回路8700の出力が“L”となり、切換回路8040
はマスタ/スレーブのいずれにかかわらず、出力ハイイ
ンピーダンス状態となる。またゲート回路8708は、
インバータ回路8704を介してその正入力に“L”の
信号を受けるため、その出力は“L”固定となる。ゲー
ト回路8706が“H”のスリープモード指示信号Sl
eepに応答してバッファとして動作し、第1のアービ
タ8014から発生されるリフレッシュ要求φREF♯
に従ってリフレッシュ要求を発生する。このゲート回路
8706から発生されるリフレッシュ要求はゲート回路
8710により論理が反転され、負論理のリフレッシュ
要求として第2のアービタ8020へ与えられる。
【0913】したがって、スリープモード動作時におい
ては、そのチップ内部に設けられたセルフリフレッシュ
タイマから発生されるリフレッシュ要求に従ってリフレ
ッシュが実行される。スリープモード時においては、外
部からのアクセスはいずれのCDRAMに対しても実行
されないため、それぞれの内部動作を同期させる必要は
ない。このときまた端子8000は出力ハイインピーダ
ンス状態とされており、他の外部リフレッシュ要求ex
t.REF♯を伝達する必要がなく、この信号線におけ
る充放電をなくすことができ、スリープモード時におけ
る消費電流を低減することが可能となる。
【0914】図188はメモリシステムの構成の他の例
を示す図である。先に示すメモリシステムの構成例(図
177参照)においては、バンクごとにリフレッシュ動
作が実行されている。図188に示す構成においては、
バンク如何にかかわらずすべてのリフレッシュ端子が相
互接続される。この場合には、メモリシステムのすべて
のCDRAMCR00〜CRN4が同期してリフレッシ
ュ動作を実行する。この場合であっても上述の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0915】なお、上述の実施例の説明においては、C
DRAMについて説明している。しかしながら、このリ
フレッシュをマスタ/スレーブ構成で実現する構成はC
DRAMに限定されず、クロック信号に同期して外部信
号を取込む同期型半導体記憶装置であれば適用可能であ
る。
【0916】[データ転送方式]先の図94に示すDR
AMの制御信号の真理値においては、書込データ転送ゲ
ートDTBWからDRAMアレイへのデータ転送のコマ
ンドとして、データ転送回路DWTBのテンポラリーレ
ジスタとマスタレジスタとの間でのデータ転送を行なう
コマンドDWT1とテンポラリーレジスタとマスタレジ
スタとの間でのデータ転送を禁止するコマンドDWT2
が設けられている。ここで、新たな転送命令を作成す
る。
【0917】コマンドDRT1:DRAMアレイからリ
ードデータ転送回路DTBRへのデータ転送動作と同時
にライトデータ転送回路におけるテンポラリーレジスタ
(以下スレーブレジスタと称す)とマスタレジスタとの
間でのデータ転送を実行する。
【0918】コマンドDRT2:DRAMアレイからリ
ードデータ転送回路DTBRへのデータ転送を行なうと
ともに、ライトデータ転送回路におけるスレーブレジス
タとマスタレジスタとの間でのデータ転送を禁止する。
【0919】上述の2つのDRAMリードトランスファ
コマンドを設けることにより、ページモードでのデータ
転送とファーストコピーバックとを両立させることがで
きる。以下にこのコマンドを用いたデータ転送動作につ
いて説明する。
【0920】なお以上の説明において用いるコマンドは
先の図94に示すコマンドと同じ意味で用いる。
【0921】まず、図189において、DRAMに対し
アクティブコマンドACTを与え、DRAMにおけるC
PUアドレスに対応する行の選択を実行する。次いで、
DRAMに対しDRAMリードトランスファ1コマンド
を与える。このとき同時にSRAMに対しバッファライ
トトランスファコマンドBWTを与える。DRAMアレ
イにおいては、アクティブコマンドACTに従って行選
択動作が実行され、続いてDRAMリードトランスファ
1コマンドDRT1に従ってこの選択行上のデータブロ
ックB1がリードデータ転送回路DTBRへ転送され
る。コマンドDRT1はライトデータ転送回路DTBW
におけるスレーブレジスタからマスタレジスタへのデー
タ転送を指定する。したがって、コマンドBWTに従っ
てSRAMアレイからスレーブレジスタSLWへ転送さ
れたSRAMデータブロックA1は続いてマスタレジス
タMTWにまで転送される。ここで、SRAMアレイと
データ転送回路DTBWおよびDTBRとの間のデータ
転送動作はSRAM駆動部により実行され、またDRA
Mアレイとデータ転送回路DTBWおよびDTBRとの
間のデータ転送回路はDRAM駆動部により制御されて
いることを想起されたい。
【0922】ここで、図189においては、説明を簡略
化するために、DRAMアレイからリードデータ転送回
路DTBRのスレーブレジスタSLRへコマンドDRT
1に従って転送されている状態が示される。この命令に
従って即座にデータ転送が行なわれるかどうかは用いら
れるクロックの周波数(レイテンシ)により異なる。
【0923】図190において、次いでDRAMノーオ
ペレーションコマンドDNOPを与え、SRAMに対し
バッファライトトランスファコマンドBWTを与える。
このサイクルにおいては、DRAMは先のコマンドを続
けて実行しており、リードデータ転送回路DTBRに対
しDRAMデータブロックB1がラッチされる。
【0924】一方、SRAMにおいては、別の行が選択
され、対応のデータブロックA2がライトデータ転送回
路DTBWのスレーブレジスタSLWへ転送されてラッ
チされる。
【0925】図191において、再びDRAMに対しD
RAMノーオペレーションコマンドDNOPを与え、ま
たSRAMに対し、バッファリードトランスファリード
コマンドBRTRを与える。DRAMにおいては先の動
作状態をそのまま維持している。SRAMにおいては、
リードデータ転送回路DTBRのマスタレジスタMTR
に格納されたデータブロックB1がSRAMアレイの選
択行に格納される。このときSRAMアレイにおいて
は、先にデータブロックA1が格納されていた行が選択
されている。これにより、データブロックA1の代わり
にデータブロックB1が格納される。この格納動作と並
列に必要なデータすなわちCPUが要求したデータが出
力される。
【0926】上述の一連の動作により、キャッシュミス
時において、CPUが要求したデータを高速でSRAM
アレイへ転送してすぐに読出すことができ、キャッシュ
ミス時のアクセス遅延を大幅に低減することができる。
この動作は、先に説明したようにファーストコピーバッ
クモードとして利用される。このとき、データブロック
A1およびA2と2つ選択することにより、キャッシュ
のブロックサイズを2つとし、キャッシュサイズを大き
くすることができる。
【0927】図192において、DRAMに対し、DR
AMリードトランスファ2コマンドDRT2を与え、S
RAMに対しコマンド*を与える。このコマンド*はバ
ッファライトトランスファコマンドBWTおよびバッフ
ァライトトランスファライトコマンドBRTWを除くコ
マンドである。DRAMにおいては、データブロックB
1と同一行に存在し、別の列ブロックに属するデータブ
ロックB2が選択され、リードデータ転送回路DTBR
へ転送される。SRAMに対しては、所望の動作が実行
される。しかしながらコマンド*により、このライトデ
ータ転送回路DTBWの内容は変化しない。
【0928】図193において、DRAMに対しDRA
MノーオペレーションコマンドDNOPを与え、SRA
Mに対しコマンド*を与える。これにより、リードデー
タ転送回路DTBRにおいて、そのマスタレジスタMT
RにDRAMデータブロックB2が格納される。
【0929】図194において、DRAMに対し、コマ
ンドDNOPを与え、SRAMに対しバッファリードト
ランスファコマンドBRTを与える。このときSRAM
に対しては先のデータブロックA2が格納されていた行
が選択状態とされる。このコマンドBRTに従って、リ
ードデータ転送回路DTBRのマスタレジスタMTRに
格納されていたデータブロックB2がSRAMアレイへ
転送される。これにより、SRAMアレイにおいては、
データブロックA1およびA2がDRAMデータブロッ
クB1およびB2により置換される。すなわち、キャッ
シュのブロックサイズが、SRAMの2行(32ビッ
ト)となる。
【0930】図195において、DRAMに対しプリチ
ャージコマンドPCGを与える。SRAMに対してはコ
マンド*を与える。プリチャージコマンドPCGによ
り、DRAMアレイはプリチャージ状態に復帰する。続
いて、図196に示すように、DRAMに対しアクティ
ブコマンドACTを与え、SRAMに対しコマンド*を
与える。DRAMアレイにおいては、SRAMデータブ
ロックA1およびA2が格納されるべき行がタグアドレ
スに従って選択される。SRAMに対しはコマンド*が
与えられ、ライトデータ転送回路DTBWに対するデー
タの書換は何ら行なわれない。
【0931】図197において、DRAMに対し、DR
AMライトトランスファ2コマンドDWT2が与えられ
る。SRAMに対しはコマンド*が与えられる。コマン
ドDWT2では、ライトデータ転送回路DTBWにおい
てスレーブレジスタSTWとマスタレジスタMTWとの
間でのデータ転送は実行されない。図197において
は、このコマンドDWT2が与えられたサイクルにおい
てマスタレジスタMTWからDRAM列へのデータ転送
が完了しないため、その転送動作を破線で示す。
【0932】図198において、DRAMに対しコマン
ドDNOPを与え、SRAMに対しコマンド*を与え
る。これにより、ライトデータ転送回路DTBWのマス
タレジスタMTWに格納されていたデータブロックA1
がDRAMの対応の列に格納される。
【0933】図199において、次いでDRAMに対し
DRAMライトトランスファ1コマンドDWT1を与
え、SRAMに対しコマンド*を与える。コマンドDW
T1は、ライトデータ転送回路DTBWにおけるスレー
ブレジスタSTWのデータをマスタレジスタMTWを介
してDRAMアレイへ転送するモードである。したがっ
てこの場合、データブロックA2がDRAMアレイの選
択行上へ伝達される。このとき、DRAMアレイにおい
ては、先のコマンドDWT2により選択された行と同一
の行が選択状態とされており、データブロックA1が格
納された行と同じ行の異なる位置にデータブロックA2
が格納される。
【0934】図200において、DRAMに対しDRA
MノーオペレーションコマンドDNOPを与える。これ
により、DRAMの選択行および列に対するデータブロ
ックA2の書込が完了する。このときSRAMに対する
コマンドは任意(Don’tCare)である。この
後、DRAMに対しプリチャージコマンドPCGを与え
る。このプリチャージによりDRAMはプリチャージ状
態に復帰する。
【0935】上述の一連の動作により、SRAMアレイ
のデータブロックA1およびA2をページモードに従っ
てコピーバックすることができる。すなわちファースト
コピーモードとページモードとを両立させることができ
る。
【0936】プリチャージ完了後、キャッシュヒット/
ミスに応じて、CPUが要求するアドレスに対応する行
をDRAMにおいて選択状態とする構成が用いられても
よい。
【0937】次に、キャッシュミス動作時の具体的動作
シーケンスについて説明する。図201は、ダーティビ
ットがオン状態におけるキャッシュミス時の動作を示す
タイミングチャート図である。図201においては、ク
ロックサイクルが66MHzの場合の動作シーケンスが
示される。T1サイクルは、キャッシュミスであり、ア
ドレスステータス信号ADS♯の立下がりに従ってサン
プリングされたアドレスがタグアドレスと一致しないと
きの動作を示す。また、ダーティビットがオン状態にあ
るため、キャッシュの内容とメインメモリの内容が異な
っており、キャッシュミス時にはメインメモリへキャッ
シュの内容を書戻す(ライトバックする)必要がある。
【0938】ページヒットリード時には以下の動作が実
行される。アクセス要求が行なわれてそれがキャッシュ
ミスでありかつページヒットの場合には、サイクル3に
おいて、コマンドDRT1およびBWTが発生される。
これにより、SRAMアレイからライトデータ転送回路
へのデータ転送動作が実行される。このときコマンドD
RT1であるため、ライトデータ転送回路においては、
スレーブレジスタからマスタレジスタへのデータ転送が
併せて実行される。またコマンドDRT1に従ってDR
AMアレイからリードデータ転送回路へのデータ転送が
実行される。
【0939】サイクル5において、コマンドDRT2お
よびBRTRが実行される。コマンドDRT1により格
納されたリードデータ転送回路の格納データがSRAM
アレイへ転送されるとともにCPUが要求するデータが
読出される。このときまたコマンドDRT2に従ってD
RAMアレイからリードデータ転送回路へのデータ転送
が実行される。ライトデータ転送回路におけるスレーブ
レジスタとマスタレジスタとの間のデータ転送は行なわ
れない。サイクル6からサイクル8において、SRAM
に対してはコマンドSRが与えられ、順次データが読出
される。サイクル7において、DRAMにおいてはプリ
チャージコマンドが与えられ、DRAMアレイはプリチ
ャージ状態に復帰する。
【0940】サイクル9において、コマンドBWTが与
えられ、SRAMアレイからライトデータ転送回路のス
レーブレジスタへのデータ転送が実行される。これによ
り、ライトデータ転送回路においては、2つのデータブ
ロックが格納される。
【0941】サイクル10において、コマンドACTお
よびBRTを与え、DRAMアレイにおいて行選択動作
が行なわれ、一方コマンドBRTに従って、サイクル5
におけるコマンドDRT2によりリードデータ転送回路
に格納されたデータブロックがSRAMアレイの対応の
行へ格納される。
【0942】サイクル13において、コマンドDWT2
が実行され、ライトデータ転送回路のマスタレジスタに
格納されたデータがDRAMアレイの選択行上の対応の
位置に格納される。サイクル15においてコマンドDW
T1が与えられ、ライトデータ転送回路のスレーブレジ
スタに格納されていたデータがDRAMアレイの対応の
位置に格納される。これにより、ライトバック動作が完
了する。サイクル16において、DRAMアレイに対す
るアクセスを行なうことができ、サイクル17において
DRAMアレイに対するコマンドが発生される。
【0943】ページミスリード時においては以下の動作
が実行される。キャッシュミスに応答して、コマンドP
CGおよびBWTが与えられる。これによりDRAMア
レイはプリチャージ状態に復帰する。一方、SRAMア
レイからライトデータ転送回路のスレーブレジスタへの
データ転送が行なわれる。次いでサイクル6において、
コマンドACTが与えられ、DRAMにおいて行が選択
状態とされる。サイクル8において、コマンドDRT1
が与えられ、このDRAMの選択行上の対応の位置のデ
ータがリードデータ転送回路のスレーブレジスタにマス
タレジスタを介して格納される。ライトデータ転送回路
でもレジスタ間データ転送が行なわれる。
【0944】サイクル10において、コマンドDRT2
およびBRTRを与える。コマンドBRTRに従って、
コマンドDRT1により転送されたデータがSRAMア
レイの対応の位置に格納される。またリードデータ転送
回路へはコマンドDRT2に従ってデータが転送され
る。このときライトデータ転送回路におけるマスタレジ
スタとスレーブレジスタとの間でのデータ転送は行なわ
れない。続いてコマンドSRが与えられ、順次データが
読出される。サイクル12において、プリチャージコマ
ンドPCGを与える。これによりDRAMアレイはプリ
チャージ状態に復帰する。
【0945】サイクル14においてコマンドBWTを与
え、サイクル15においてコマンドACTおよびBRT
を与えることにより、DRAMアレイおよびSRAMア
レイの行が選択され、SRAMセルデータがライトデー
タ転送回路(スレーブレジスタ)に格納される。また、
コマンドBRTに従って、サイクル10のコマンドDR
T2によりリードデータ転送回路に格納されていたデー
タがコマンドDWT(サイクル14)により選択された
行の位置へ転送される。DRAMにおいては、行が選択
され、続いてサイクル18以降コマンドDWT2、およ
びDWT1がそれぞれ実行され、ライトデータ転送回路
に格納されていたデータが順次格納される。
【0946】ページミスライト時においては、以下の動
作が実行される。まずコマンドPCGおよびBWが与え
られ、ライトデータ転送回路にデータが書込まれる。D
RAMアレイはプリチャージ状態に復帰する。サイクル
6において、コマンドACTを与え、DRAMにおいて
行を選択する。次いでサイクル9において、コマンドD
WT1を与え、このライトデータ転送回路に書込まれた
データをDRAMアレイの選択行の対応の位置へ伝達す
る。
【0947】ページヒットライト時においては、コマン
ドBWおよびDWT1が与えられる。ライトデータ転送
回路のマスタおよびスレーブレジスタにそのときに与え
られたデータが書込まれる。
【0948】図202は、クロック信号が50MHzの
場合の動作シーケンスを示すタイミングチャート図であ
る。図202においても、図201の場合と同様の条件
すなわちダーティビットがオン状態におけるミスリード
時およびミスライト時の動作シーケンスが示される。こ
の図202に示す動作シーケンスにおいては、DRAM
ノーオペレーション期間が図201に示す場合と比べて
短くなっている。また、コマンドDRT1およびDRT
2の発生順序が図201に示すタイミングチャートのそ
れと異なっている。バッファライトトランスファコマン
ドBWTが1回与えられるときにDRAMリードトラン
スファコマンドが2回与えられる。したがって、この場
合にはコマンドDRT1およびDRT2のいずれが先に
発生されても、同様の動作が実現される。すなわちコマ
ンドDRT2およびBWTが与えられた場合には、DR
AMアレイからリードデータ転送回路へのデータ転送が
行なわれるとともにSRAMアレイからライトデータ転
送回路のスレーブレジスタへのデータ転送が実行され
る。コマンドDRT1およびBRTRが与えられた場合
には、このリードデータ転送回路に格納されたデータが
SRAMアレイの対応の位置に書込まれるとともに、続
いて新たなDRAMセルデータがリードデータ転送回路
へ転送される。このときライトデータ転送回路におい
て、スレーブレジスタからマスタレジスタへのデータ転
送が実行される。続いてコマンドBWTが与えられると
(サイクル8)、ライトデータ転送回路のスレーブレジ
スタにデータが格納される。したがってライトデータ転
送回路においては、サイクル3および8においてコマン
ドBWTに従って転送されたSRAMデータが格納され
ている。したがって、先の図201に示す場合と同様の
動作を実現することができる。
【0949】図203は、マスタクロックの周波数が4
0MHzのときの動作シーケンスを示す。この図203
に示すタイミングチャート図は、図201に示すものと
同様であり、単にそのDRAMノーオペレーション期間
がクロック周波数の違いにより異なっているだけであ
り、同様の動作が実現される。
【0950】図204は、マスタクロックCLKの周波
数が33MHzのときの動作シーケンスを示す図であ
る。この図204に示す動作シーケンスは、図202に
示す動作シーケンスと同様であり、単にそのマスタクロ
ックの周波数に応じてDRAMノーオペレーション期間
が異なっているだけである。
【0951】このようにマスタクロックの周波数に従っ
てDRAMノーオペレーション期間が異なるのは、内部
でのデータ転送期間はレイテンシにより決定されてお
り、このレイテンシの期間はクロックの周波数に応じて
設定することができるためである。
【0952】図205は、DRAMリードトランスファ
コマンドを設定するための制御信号の真理値を示す図で
ある。図205において、DRAMノーオペレーション
コマンドのためには信号RAS♯、CAS♯、およびD
TD♯はすべて“H”に設定する。信号CMd♯は
“H”である。DRAMリードトランスファ1コマンド
DRT1は、信号RAS♯およびDTD♯をともに
“H”に設定し、信号CAS♯を“L”に設定すること
により与えられる。DRAMリードトランスファ2コマ
ンドDRT2には、信号RAS♯およびCAS♯をとも
に“H”に設定し、信号DTD♯を“L”に設定する。
このコマンドの発生方法は単なる一例であり、他の信号
の状態の組合せが用いられてもよい。
【0953】ライトデータ転送回路DTBWおよびリー
ドデータ転送回路DTBRはそれぞれ図125および図
127に示すものと同様の構成を備える。
【0954】制御信号発生系は図129に示すものと同
様の構成を備える。図125に示すライトデータ転送回
路において、テンポラリーレジスタ4002すなわちス
レーブレジスタからマスタレジスタ4004へのデータ
転送を制御するための信号DWTEがこのコマンドに従
って活性化/不活性化される。
【0955】コントローラを内蔵する第3の実施例のC
DRAMにおいては、このコントローラ7026が外部
制御信号とキャッシュヒット信号およびページヒット信
号に応じて信号を発生する。この場合、内部のDRAM
駆動部およびSRAM駆動部へ与えられる信号が第1お
よび第2の実施例に示すものと同様の信号の論理を満足
するように信号が発生されれば同様に実現することがで
きる。
【0956】図206は、このデータ転送回路の他の構
成を示す図である。図206において、ライトデータ転
送回路DTBWはN段のレジスタ♯1〜♯Nを含む。こ
の場合、レジスタ♯1〜♯Nはそれぞれシフトレジスタ
構成を備え、与えられたデータのラッチおよびシフト動
作を実行する。この構成の場合、キャッシュのブロック
サイズをN倍にすることができる。すなわちページモー
ドで順次Nブロックのデータの転送をDRAMアレイと
SRAMアレイとの間で行なうことができるからであ
る。ライトデータ転送回路DTBWにおけるデータ転送
は、先の2段のレジスタの構成を拡張することにより得
られる。
【0957】なおこの図206に示すライトデータ転送
回路DTBWにおいて、シフトレジスタ構成でなく、フ
ァーストイン・ファーストアウト型のレジスタであれば
同様の効果を得ることができる。
【0958】[画像処理システム]図207は、この発
明によるCDRAMを用いた画像処理システムの構成の
一例を示す図である。図207において、画像処理シス
テムは、データの処理を行なうための外部処理装置とし
てのCPU9500と、CDRAM9530と、与えら
れたデータを表示装置上に表示するための画像表示装置
9520と、CDRAMへの画像表示のためのアクセス
とCPUからのCDRAMとの間のアクセスを制御する
ための高速ビデオインタフェース9510を含む。CP
U9500はデータバス9505を介して高速ビデオイ
ンタフェース9510に接続される。
【0959】CDRAM9530は、ビデオデータ(1
走査線分のデータ)を格納するSRAM領域9540
と、DRAM領域9550を含む。DRAM領域955
0は、ビデオデータを格納するためのビデオエリア95
60を含む。SRAM9540とビデオエリア9560
との間でのデータ転送が行なわれる。CPU9500
は、動作周波数33MHzで動作する。高速ビデオイン
タフェース9510は、動作速度66MHzで動作し、
CPUおよび画像表示装置9520とCDRAM953
0のアクセスを調整する。DRAM領域9550からS
RAM領域9540へのデータ転送(コマンドDRTお
よびBRT)により、DRAM領域9550からSRA
M領域9540へビデオデータが転送される。CPU9
500は、高速ビデオインタフェース9510の制御の
下にバッファリードコマンドBRおよびバッファライト
コマンドBWに従ってCDRAM9530に設けられた
データ転送回路へ直接アクセスする。画像表示装置95
20はSRAMエリア9540へアクセスする。高速ビ
デオインタフェース9510はこのアクセスをインタリ
ーブ態様で実行する。
【0960】図208は、この図207に示す画像処理
システムの動作原理を概略的に示す図である。ビデオデ
ータの帰線期間(水平期間および垂直基線期間)におい
てDRAMエリア9550からSRAM領域9540へ
のビデオデータの転送が実行される。この間CPU95
00はCDRAM9530へアクセスすることができな
い。この帰線期間以外の期間においては、CPUがCD
RAM9530へアクセスしてビデオデータの変更を行
なういわゆる「ビデオリフレッシュ」を実行することが
できる。すなわち、CDRAM9530は、通常の、ラ
ンダムアクセスポートとシリアルアクセスポートとを備
えるビデオRAMと同等の動作を実現することができ
る。
【0961】次にこの高速ビデオインタフェース951
0の制御動作について説明する。図209は、CDRA
Mを「トランスペアレント出力モード」で動作させたと
きのビデオデータ処理システムの動作を示すタイミング
チャート図である。図209において、CK33はCP
Uの動作速度であり、CK66は高速ビデオインタフェ
ース9510がCDRAM9530へアクセスする動作
速度である。画像表示装置9520へは16.5MHz
の速度でビデオデータが伝達される。ビデオデータのア
クセスはコマンドSRを用いて実行される。また、図2
09において、サイクルT1はビデオアクセスサイクル
であり、T2はCPUアクセスサイクルである。
【0962】図209において、最初のサイクルにおい
て、コマンドSRによりビデオアドレスVIDEO0が
与えられ、このアドレスに従って次のクロック信号のC
K66の立上がりに応答してビデオデータがCDRAM
バス上に与えられる。このデータは高速ビデオインタフ
ェース9510を介して画像表示装置9520へ与えら
れる。
【0963】次いでCPUからのアクセスが行なわれ
る。このとき、コマンドDWTおよびBWが与えられ、
DRAMライトトランスファ動作およびバッファライト
動作が実行され、CPUからのデータがデータ転送回路
へ書込まれるとともにこの書込まれたデータがDRAM
アレイへ転送される。次いでビデオアクセスが行なわ
れ、コマンドSRによりSRAM領域9540からビデ
オデータVIDEO1が読出される。CDRAM953
0においては、CPUからのコマンドに従ってデータ転
送が実行されている。次のサイクルにおいて、コマンド
DRTが与えられ、DRAMからデータ転送回路へデー
タが転送され、バーストリード動作が実行される。この
バーストリード動作による有効データの出力は3クロッ
ク経過後である。ここで、CDRAM9530へのアク
セスはクロックCK66に従って行なわれており、また
CPUはクロックCK33に従ってアクセス要求を出力
していることに注意されたい。以降コマンドBRおよび
SRに従って順次ビデオデータとCPUデータが出力さ
れる。このインタリーブ態様でCDRAMと画像表示装
置とが交互にCDRAMへアクセスすることにより、C
PUはアクセスを中断されることなく(DRAM領域9
550からSRAM領域9540へのビデオデータの転
送期間を除く)連続してCDRAMへアクセスすること
ができ、高速でデータ処理を行なうことができる。
【0964】図210は、レジスタ出力モードでCDR
AMがデータを出力する場合の画像処理システムの動作
を示すタイミングチャート図である。レジスタ出力モー
ドにおいては、先に図66を参照して説明したように、
1クロックサイクル遅れてデータが出力される。トラン
スペアレント出力モードにおいては、アクセスされたサ
イクルの次のサイクルでデータが出力される。したがっ
て、レジスタ出力モードを用いれば、この図210に示
すように、先のデータが出力されているときに次のアド
レスを与えることができる。したがってCPUと画像表
示装置が交互に同じ速度でCDRAMへアクセスするこ
とができる。すなわち、CPUデータとビデオデータと
を同一速度で入出力することができる。
【0965】トランスペアレント出力モードであれば、
アドレスが与えられると次のクロック信号の立上がりに
有効データが出力される。したがって同一速度でCPU
データとメモリデータとを交互にアクセスしようとすれ
ばデータの衝突が生じる。今、この図210において、
ビデオデータVIDEO0とCPUデータ486−0を
考える。トランスペアレント出力モードでCDRAMが
動作している場合、アドレスVIDEO1が与えられる
と次のクロックサイクルでビデオデータVIDEO1が
出力される。このときには、CPUからの書込データ4
86−0が与えられる。したがって、CPUデータとビ
デオデータとの衝突が生じる。レジスタ出力モードは1
クロックサイクル遅れてデータが出力されるため、この
ようなCPUがCDRAMに対しデータ書込を行なう場
合においても確実にデータの衝突を伴うことなくデータ
を書込むことができる。したがってより高速で動作する
画像処理システムを構築することができる。
【0966】図211は、標準DRAMとCDRAMの
動作速度の比較を示す図である。今図211(a)に示
すように16行16列に配置されたデータを書込む場合
を考える。図211(b)に示すように、標準DRAM
においては、信号RASを活性状態とした後信号CAS
をトグルして各データを順次書込む必要がある。1行の
データが書込まれた後DRAMアレイをプリチャージ状
態とし再び信号RASおよびCASに従ってデータを書
込む必要がある。
【0967】一方、図211(c)に示すようにCDR
AMにおいては、データ書込時においては、バッファラ
イトコマンドBWに従ってデータ転送回路へデータを順
次書込んでいき、DRAMに対しアクティブコマンドA
CTを与え、次いでコマンドDWTに従ってDRAMア
レイの行上へこの書込まれたデータを一括転送し、残り
の行のデータの書込を行なえばよい。このとき次の行を
アクセスする場合においても、コマンドBWに従ってデ
ータ転送回路へデータを書込みそれと同時にDRAMの
行の選択動作を行なうことができる。したがって何らR
ASプリチャージ期間を必要とすることがないため、高
速でデータを書込むことができる。
【0968】この図211に示す説明においては、8ビ
ットが1つのキャッシュブロックすなわち転送サイズと
して説明している。
【0969】図212は、矩形領域においてページ境界
がある場合のデータ書込動作の比較を示す図である。ペ
ージ境界においては、DRAMアレイの行が異なる。こ
の場合、すなわち図212(a)に示すように、データ
D1とデータD2の領域の境目にページ境界が存在し、
データD1とデータD2は異なるDRAMワード線に接
続される。この場合、図212(b)に示すように、標
準DRAMにおいては、まずページ境界に到達するまで
信号RASおよびCASを用いてデータD1を書込む。
次いでDRAMのプリチャージを実行した後、残りの第
1行のデータD2およびD3を信号RASおよびCAS
に従って書込む必要がある。またこの第2行の領域にお
いては、再び同様の動作を実行する必要がある。したが
ってページ境界および16行×16列の配列における行
の変換時においてDRAMアレイをプリチャージする必
要があり、RASプリチャージ期間により高速でデータ
を処理することができない。
【0970】図212(c)に示すようにCDRAMの
場合、バッファライトコマンドBWによりデータを書込
んだ後、コマンドDWTおよびBWTWに従ってデータ
の書込を行ないこれと並行して、このDRAMアレイへ
のプリチャージコマンドPCGを与えるとともにバッフ
ァライトコマンドBWに従って順次データを書込むこと
ができる。このバッファライトコマンドBWによるデー
タ転送回路へのデータ書込と並行してデータD2および
D3を書込む行を選択状態とすることができ、この行の
終わりにおいてコマンドDWTおよびBWTWに従って
データを転送することによりデータを所望の行へ書込む
ことができる。したがって、16行×16列の配列にお
ける行の代わりにおいてはプリチャージを実行する必要
があり、ウエイト期間が生じるものの、この16行×1
6列の配列において、RASプリチャージ期間は何ら存
在せず、高速でデータの書込を行なうことができる。
【0971】図213は16行16列に配列されたデー
タをDRAMアレイから読出すときの動作を示すタイミ
ングチャート図である。今、図213(a)に示すよう
に配列されたデータ群D1およびD2を読出す場合を考
える。データD1およびD2はそれぞれ1つの転送単位
となるブロックであるとする。
【0972】図213(b)に同期型半導体記憶装置
(SDRAM)を用いた場合のデータ読出シーケンスを
示す。同期型半導体記憶装置SDRAMは、クロックに
同期して高速でデータを読出すことができる。この同期
型半導体記憶装置はデータ入出力部にシリアルレジスタ
を備えており、クロックに同期してこのシリアルレジス
タへのデータの入力および出力を行なうことができる。
データ読出時において、内部で選択されたメモリセルデ
ータをシリアルデータに一括して格納した後に順次シリ
アルレジスタからクロック信号に同期してデータが読出
される。シリアルレジスタの数が8の場合、8ビットデ
ータを読出すごとに新たにデータをシリアルレジスタに
格納する必要がある。したがって、信号CASがそのシ
リアルレジスタへのデータロードのために発生される。
このシリアルレジスタへのデータロード後シリアルレジ
スタからデータを順次読出す場合には、DRAMアレイ
においてはプリチャージして別の行を選択状態とするこ
とができる。したがって同期型半導体記憶装置SDRA
Mを用いた場合、ほぼ連続してデータを読出すことがで
きる。
【0973】一方、図213(c)に示すように、CD
RAMにおいては、コマンドACTおよびDRTに従っ
て必要なデータをデータ転送回路に転送した後、コマン
ドBRTRによりデータ転送回路からSRAMアレイへ
データを転送した後順次コマンドSRに従ってデータを
読出すことができる。この場合においても、SRAMア
レイからのデータ読出時において、DRAMアレイにお
いてプリチャージおよび活性化を行なうことができるた
め、同期型半導体記憶装置SDRAMと同様の速度でデ
ータの読出を実行することができる。
【0974】図214はページ境界が存在する場合のデ
ータ読出時のSDRAMとCDRAMの動作を示すタイ
ミングチャート図である。今図214(a)に示すよう
に、同期型半導体記憶装置(以下、単にSDRAMと称
す)のラップ長(連続してデータを読出すことのできる
データの長さ)が8である場合を考える。SDRAMの
場合、図214(b)に示すように、ページ境界でRA
Sプリチャージ状態に入った後再びDRAMアレイを活
性状態とし、リードレジスタ(データ出力時に設けられ
たシリアルレジスタ)にデータを格納した後、順次読出
し、続いて信号CASのトグルにより新たなデータをシ
リアルレジスタに転送してデータを順次読出す必要があ
る。したがってこの場合においては、各ページ境界で大
きなRASプリチャージ時間およびRAS−CAS遅延
時間が存在する。
【0975】一方、CDRAMの場合、図214に示す
ように、ページ境界が配列の途中に存在したとしても、
データ転送回路へデータを転送して順次読出し、それと
並行してDRAMアレイのプリチャージおよび活性化を
実行することができるため、DRAMアレイのプリチャ
ージの影響は何ら存在せず、SDRAMよりも高速でデ
ータを読出すことができる。
【0976】図215は、リードモデファイライト時の
動作を示すタイミングチャート図である。今図215
(a)に示すような16行16列に配列されたデータを
すべてリードモデファイライトモードに従って書換える
場合を考える。図215(b)に示すように、SDRA
Mにおいては、リードコマンドおよびライトコマンドは
それぞれ信号CASの立下がりに応答して与えられるた
め、リードコマンドおよびライトコマンドのためにそれ
ぞれ2クロックが必要とされる。したがって、1行のデ
ータのリードモデファイライトを実行するためには、ラ
イト動作からリード動作を実行するまでに待ち時間が存
在することになり、高速でデータの変更を行なうことが
できない。
【0977】一方、CDRAMの場合、DRAMアレイ
から転送回路を介してSRAMアレイにデータを書込ん
だ後、SRAMアレイからのデータの読出および転送回
路へのデータの書込を交互に実行することによりこのデ
ータの変更を行なうことができる。必要データがライト
データ転送書込回路へすべて書込まれる前に、コマンド
DRTに従ってリードデータ転送回路へデータを転送し
た後に必要データがすべてライトデータ転送回路に書込
まれ、次いでコマンドDWTに従ってライトデータ転送
回路に書込まれたデータがDRAMアレイへ転送され
る。したがってDRAMアレイにおいては、1行におい
てページ境界が存在しない場合には高速でデータの書換
を実行することができる。
【0978】図216は、三角形領域のデータを書込む
際の動作を示すタイミングチャート図である。図216
(a)に示すように16行16列の領域において三角形
状にデータD1およびD2が配列されたビデオデータを
書込む動作を考える。このとき、図216(b)に示す
ように、SDRAMおよびDRAMにおいては、各行に
対応して信号RASおよびCASをトグルしてデータを
書込む必要がある。したがって各行ごとにRASプリチ
ャージ時間およびRAS−CAS遅延時間が生じる。
【0979】一方、CDRAMの場合、図216(c)
に示すように、コマンドBWに従ってデータ転送回路へ
データを書込み、それと並行してDRAMアレイの行選
択動作を実行することができるため、DRAMアレイの
プリチャージ時間は生じるものの、SDRAMおよびD
RAMの場合よりもRAS−CAS遅延時間の期間をな
くすことができ、より高速でデータの書込を実行するこ
とができる。
【0980】上述のように、本発明のCDRAMを用い
れば、高速でデータを処理することのできる画像処理シ
ステムを実現することができる。
【0981】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、DR
AM部分とSRAM部分との動作制御を独立に実行する
ように構成し、かつSRAMアレイとDRAMアレイと
の間のデータ転送を行なう双方向転送回路へ外部から直
接アクセスすることができるように構成したため、メモ
リシステムにおいてキャッシュメモリとしても、またグ
ラフィック処理用途のビデオメモリとしても利用するこ
とのできる高機能高速の半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0982】請求項1の発明に従えば、DRAMアレイ
の活性化中、連続的に異なるDRAM列ブロックを選択
できるように構成したため、DRAMアレイにおいてセ
ンスアンプにより1行のデータ(1ページのデータ)を
ラッチし続けることができ、またこのDRAM部分と独
立に駆動されるSRAMアレイとの間のデータ転送をD
RAMのページモードを利用して行なうことができ、高
速でデータ転送を行なうことができ、キャッシュミス時
においてアクセス時間を大幅に短縮することができる。
【0983】請求項2の発明に従えば、SRAMアレイ
とDRAMアレイとの間のデータ転送を行なうためのデ
ータ転送回路を、一時的にデータを格納するラッチ回路
で構成したため、外部から直接このデータ転送回路へア
クセスしてデータの入出力を行なうことが可能となる。
それにより、SRAMアレイに格納されたデータに悪影
響を及ぼすことなくDRAMアレイのデータの入出力を
行なうことが可能となり、キャッシュシステムのみなら
ずグラフィック処理用途においても効果的な半導体記憶
装置が得られる。
【0984】請求項3の発明に従えば、請求項2に示す
データ転送回路がDRAMアレイへデータを転送するた
めの書込用バッファ回路と、DRAMアレイからのデー
タを受けるためのリードデータ転送バッファと別々に備
え、それぞれがラッチ回路で構成されるめ、DRAMア
レイとSRAMアレイとの間のデータ転送を互いに並行
して実行することができ、高速でデータ転送を行なうこ
とが可能となる。
【0985】請求項4の発明に従えば、双方向データ転
送回路がDRAMアレイへデータを転送するための複数
のラッチを備えるライト転送回路を含むとともに、この
ライト転送回路の各ラッチに対しデータ転送に対しマス
クをかけるためのマスク回路を設けたため、DRAMア
レイの必要なメモリセルデータのみを変更することがで
き、高速かつ容易にDRAMアレイの格納データを書換
えることが可能となる。
【0986】請求項5の発明に従えば、請求項2におけ
る双方向データ転送回路が、与えられたデータを一時的
に格納するためのテンポラリレジスタ手段と、このテン
ポラリレジスタ手段から与えられたデータを受けてDR
AMアレイへ転送するバッファ回路と、DRAMアレイ
に対するデータ転送に対しマスクをそれぞれ各ビット独
立にかけることのできるマスクデータを格納するテンポ
ラリマスクレジスタ手段と、このテンポラリマスクレジ
スタ手段のマスクデータを、テンポラリデータレジスタ
からバッファレジスタへのデータ転送と同期して受け
て、バッファレジスタ手段からDRAMアレイへのデー
タ転送に対しマスクをかけるマスタマスクレジスタとを
備えており、このテンポラリマスクレジスタ手段のマス
クデータを外部からデータが与えられたかSRAMアレ
イからデータが与えられたかに応じて選択的に設定する
ように構成したため、DRAMアレイへ転送されるべき
データのみを確実に高速で転送することができる。
【0987】請求項6に係る発明によれば、テンポラリ
マスクレジスタのマスクデータはSRAMアレイからデ
ータ転送を受けた場合にはすべてリセット状態とされ、
外部からデータが書込まれた場合にはこのデータ書込を
受けたテンポラリデータレジスタに対するマスクデータ
のみがテンポラリマスクレジスタにおいてリセットされ
る構成とされているため、容易かつ確実に必要なデータ
のみをDRAMアレイに転送することができる。
【0988】請求項7に係る発明に従えば、請求項5ま
たは6における半導体記憶装置において、テンポラリデ
ータレジスタおよびテンポラリマスクレジスタをそれぞ
れバッファレジスタ手段およびマスタマスクレジスタと
切離してデータ転送を行なう構成としているため、同一
のデータを繰返しDRAMのメモリセルブロックへ書込
むことができ、高速で「塗りつぶし」などの動作を行な
うことができ、グラフィック処理用途において効果的な
半導体記憶装置を得ることができる。
【0989】請求項8に係る発明においては、DRAM
アレイと、SRAMアレイと、このSRAMアレイとD
RAMアレイとの間のデータ転送を行なうための双方向
データ転送回路とを設け、このDRAMアレイに関連す
る動作とSRAMアレイおよびデータ入出力に関連する
動作とを別々の制御回路により独立に実行するように構
成したため、DRAMのページモードなどの高速モード
を利用してデータの入出力を行なうことが可能となると
ともに、バーストライトモードなどの連続的なデータの
書込をも高速で行なうことができる。
【0990】請求項9に係る発明によれば、半導体記憶
装置の選択/非選択を制御する信号とデータの入出力の
みを禁止する信号とを別々に設けたため、メモリシステ
ム構築時においてメモリの拡張およびバンク切換を高速
で実現することのできる半導体記憶装置を得ることがで
きる。
【0991】請求項10に係る発明によれば、請求項9
に記載の半導体記憶装置において、データの入出力に対
する制御信号を2つ設け、この2つの入出力制御信号の
論理積結果により入出力回路の能動/不能動化を制御す
るように構成したため、バンクの切換を高速かつ容易に
実現することができる。この半導体記憶装置がDRAM
部分とSRAM部分両者を含む場合、SRAMが構成す
るキャッシュのサイズを容易に変更することができる。
【0992】請求項11の発明によれば、請求項2にお
ける半導体記憶装置において、双方向データ転送回路
が、DRAMアレイからのデータを格納しかつ一時的に
ラッチするラッチ回路を含むリードデータ転送バッファ
と、SRAMアレイまたはデータ入出力ピンから直接デ
ータを受取ることのできるライトデータ転送バッファと
を含んでおり、読出データをDRAMアレイからリード
データ転送用バッファ回路へ格納する前に、ライトデー
タ転送バッファへデータの書込を行なうことができ、高
速でデータの入出力を行なうことができるとともに、キ
ャッシュのライトスルー動作をも高速で実行することの
できる半導体記憶装置を実現することができる。
【0993】請求項12に係る発明に従えば、DRAM
アレイにおいてDRAMセンスアンプのデータラッチ機
能を利用し、ライトスルーモード時においてデータ書込
時にSRAMアレイへデータを書込むことのないすなわ
ちキャッシュミス時のアロケートなしのデータの書込を
行なうことができ、バーストライトモードに従って高速
でデータの書込を行なうことが可能となる。またデータ
書込後即座に別のアドレスに対するヒット動作を実行す
ることができ、高速で動作するキャッシュ内蔵の半導体
記憶装置を得ることができる。
【0994】請求項13に係る発明に従えば、ライトス
ルーモードで動作するキャッシュメモリの半導体記憶装
置においてDRAMセンスアンプのラッチデータを利用
して高速でアクセスすることができ、キャッシュミス時
においてもペナルティが小さな半導体記憶装置を得るこ
とができる。
【0995】請求項14に係る発明に従えば、ライトバ
ックモードの半導体記憶装置において、DRAMセンス
アンプのラッチデータを利用して、キャッシュミス時に
SRAMアレイへデータを書込む必要がなく、高速でデ
ータの書込を行なうことができるとともにバーストライ
トモードに従ったデータの書込を行なうことが可能とな
る。
【0996】請求項15に係る発明に従えばライトバッ
クモードのキャッシュメモリにおいてDRAMセンスア
ンプのラッチデータを利用してキャッシュミス時におい
てもキャッシュミスのペナルティの少ないキャッシュ内
蔵半導体記憶装置を得ることができる。
【0997】請求項16に係る発明に従えば、DRAM
部を駆動する制御回路と、SRAM部分およびデータの
入出力を制御するための第2の制御回路とに対しそれぞ
れ独立にクロックの伝達/非伝達を実行するように構成
したためDRAM部分へのクロックの転送をSRAM部
分の動作中禁止することができ、DRAM部分の消費電
力を大幅に低減することが可能となり、低消費電力の半
導体記憶装置が得られる。
【0998】請求項17に係る発明に従えば、半導体記
憶装置の入出力ピン配置、動作モードなどを指定するデ
ータを格納するコマンドレジスタに対するコマンドデー
タとして、DRAMの列選択用アドレスの所定のビット
を利用する構成としたため、制御ピン端子を増加させる
ことなくコマンドデータを入力することができる。この
とき、DRAMアレイへデータ転送回路からデータを書
込むモードの種類を識別するコマンドデータをその動作
モード指定サイクルと同時に与えることができ、容易か
つ高速で外部装置に対する負荷を増大させることなく所
望の動作モードを設定することができる。
【0999】請求項18に係る発明に従えば、DRAM
アレイ選択用のアドレスをすべてコマンドデータとして
取込みこのコマンドデータの一部をテストモードのセッ
ト/リセットの指定およびDRAMアレイへのデータ転
送モードの種類の設定を行なうように構成しているた
め、メモリテスタを用いて容易にコマンドデータの設定
を行なうことができ、メモリテスト装置に対する負荷を
増大させることなく容易かつ正確に試験を行なうことの
できる半導体記憶装置を実現することができる。
【1000】請求項19に係る発明に従えば、請求項1
8に係る半導体記憶装置においてセットコマンドレジス
タモード指定時においてDRAMアレイのオートリフレ
ッシュが同時に実行されるため、モード判別に要する時
間が短くなり高速でアクセスすることのできる半導体記
憶装置が実現できる。
【1001】請求項20に係る発明に従えば、請求項1
8に係る半導体記憶装置において、コマンドデータ設定
モード時においては、コマンドレジスタにコマンドデー
タを格納する動作のみが実行され、DRAMアレイへの
動作に何ら影響を及ぼさないため、DRAMの動作中に
おいてもコマンドデータの変更を容易に行なうことがで
きる。
【1002】請求項21に従う発明によれば、電源投入
後DRAMアレイへのデータ転送に対しマスクをかける
ためのマスクデータをそれぞれセット状態とするように
構成したため、確実にマスクデータをセット状態とする
ことができる。
【1003】請求項22に係る発明に従えば、請求項2
1に係る半導体記憶装置において、電源投入に応答して
周辺回路に対し所定回数マスタクロックを与えて初期設
定するように構成したため確実に内部回路の状態を所定
の初期状態に設定することが可能となる。
【1004】請求項23に係る発明に従えば、DRAM
アレイの動作とDRAMアレイと双方向データ転送回路
との間とデータ転送動作を制御する第1の制御部と、S
RAMアレイの動作とSRAMアレイの双方向データ転
送回路との間のデータ転送動作および双方向データ転送
回路またはSRAMアレイに対する外部からのアクセス
を制御する第2の制御部とを別々に設けかつ第1および
第2の制御部を独立に動作するように構成したため、高
速に動作する多機能の半導体記憶装置を実現することが
できる。
【1005】請求項24に係る発明に従えば、ワイヤー
ド信号線を駆動する第1のトランジスタ素子の不活性化
時に所定期間のみ第2のトランジスタ素子を駆動して第
1のノードを所定電位に駆動しているため、第1のトラ
ンジスタ素子がワイヤードOR接続される構成であって
も、外部信号線を高速で所定電位レベルに駆動すること
ができ、簡易な回路構成で高速アクセスを実現すること
ができる。
【1006】請求項25に係る発明においては、外部ク
ロック信号に同期して所定の状態の外部信号が連続して
2回以上与えられたときに特定のテストモードに入るた
め、タイミング条件のみでテスト動作を実現することが
でき、容易かつ確実にテストモードを設定することがで
きる。
【1007】請求項26に係る発明によれば、外部クロ
ック信号に同期して所定回数連続して所定の状態の組合
せの外部信号が与えられたときに特定のテストモード状
態に入り、次いでこの所定の状態の組合せの外部信号が
与えられたときにテストモードを解除する構成としたた
めに、容易かつ確実にテストモードに入ることができる
とともに、この間任意の命令を記憶装置へ与えることが
でき、所望の動作モードで半導体記憶装置を動作させて
テストを行なうことができる。また、テスト解除もクロ
ック信号に同期して行なわれるため、タイミング条件に
より設定することができ、確実にテストモードをリセッ
トすることができる。
【1008】請求項27に係る発明に従えば、リフレッ
シュ制御端子がモード設定手段により入力端子または出
力端子に設定されるため、1つの記憶装置の制御の下に
複数の半導体記憶装置が同期してリフレッシュ動作を実
行することができ、通常動作時においてもセルフリフレ
ッシュモードを実行することが可能となる。
【1009】請求項28に係る発明においては、スリー
プモード指示信号に応答して、内蔵のセルフリフレッシ
ュタイマに従ってリフレッシュを実行するように構成し
たため、他の半導体記憶装置へリフレッシュ要求を送出
する必要もなく、信号線の充放電に伴う消費電流を低減
することができる。
【1010】請求項29に係る発明に従えば、DRAM
アレイから第1のデータ転送手段へのデータ転送時にS
RAMアレイからDRAMアレイへデータを転送する第
2の転送手段において、この第2の転送手段内のラッチ
間でのデータ転送を選択的に実行するように構成したた
め、ページモードを用いてファーストコピーバックを実
行することができ、キャッシュのブロックサイズを大き
くすることができるとともに、ページモードとファース
トコピーバックモードとを両立させることができ、キャ
ッシュミスペナルティを少なくして高速アクセスを実現
することができる。
【1011】請求項30に係る発明に従えば、SRAM
アレイからDRAMアレイへのデータ転送を行なうため
の転送回路に複数のラッチ手段を設け、DRAMアレイ
から第1の転送手段へのデータ転送時に選択的にこの第
2の転送手段内でラッチ間での転送動作を実行するよう
に構成したため、キャッシュブロックサイズを大きくす
ることができ、キャッシュヒット率を改善することがで
きる。また、SRAMアレイとDRAMアレイとのデー
タ転送をページモードに従って実行するとともに、キャ
ッシュミス時におけるファーストコピーバック動作をも
ページモードで実行することができ、高速でデータ転送
を行なうことができる。
【1012】請求項31に係る発明に従えば、第2の転
送手段がN段のファースト・イン・ファースト・アウト
型記憶手段を備えているため、キャッシュのブロックサ
イズを大きくすることができる。
【1013】請求項32に係る発明に従えば、CDRA
Mをレジスタ出力モードで動作させ、CPUとビデオ処
理装置とのアクセスをインタリーブしてCDRAMへア
クセスするように構成したため、CPUのアクセスとビ
デオ表示装置のためのアクセスとが衝突することなく、
高速でCDRAMへアクセスすることができ、高速で画
像データの処理を行なうことのできる画像処理システム
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る半導体記憶装置
の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す半導体記憶装置の制御信号の状態と
そのときに行なわれる動作モードとの対応関係を一覧に
して示す図である。
【図3】図1に示す半導体記憶装置のSRAMパワーダ
ウンモードの動作を示す波形図である。
【図4】図1に示す半導体記憶装置のディセレクトSR
AMモードの動作を示す信号波形図である。
【図5】図1に示す半導体記憶装置におけるSRAMコ
ントロール部の構成を示す図である。
【図6】図1に示す半導体記憶装置における外部信号を
受けるバッファ回路の構成の一例を示す図である。
【図7】図1に示す半導体記憶装置のチップイネーブル
信号を受けるバッファ回路の構成を示す図である。
【図8】図1に示す半導体記憶装置のSRAMリードモ
ード動作を示す信号波形図である。
【図9】SRAMリードモード動作時におけるデータの
流れを示す図である。
【図10】SRAMライトモード動作を示す信号波形図
である。
【図11】SRAMライトモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図12】バッファリードトランスファモード動作を示
す信号波形図である。
【図13】バッファリードトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図14】バッファライトトランスファモード動作を示
す波形図である。
【図15】バッファライトトランスファモード時におけ
るデータの流れを示す図である。
【図16】バッファリードトランスファ/SRAMリー
ドモード動作を示す信号波形図である。
【図17】バッファリードトランスファおよびSRAM
リードモード動作時におけるデータの流れを示す図であ
る。
【図18】バッファライトトランスファおよびSRAM
ライト動作モードを示す波形図である。
【図19】バッファライトトランスファおよびSRAM
ライト動作モード時におけるデータの流れを示す図であ
る。
【図20】バッファリードモード動作を示す波形図であ
る。
【図21】バッファリードモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図22】バッファライトモード動作を示す信号波形図
である。
【図23】バッファライトモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図24】図1に示す半導体記憶装置のDRAMに関連
する動作とその動作を実現するための制御信号の状態を
一覧にして示す図である。
【図25】DRAMパワーダウンモード動作を示す波形
図である。
【図26】DRAM NOPモードを示す信号波形図で
ある。
【図27】DRAMリードトランスファモード動作を示
す信号波形図である。
【図28】DRAMリードトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図29】DRAMライトトランスファモード動作を示
す信号波形図である。
【図30】DRAMライトトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図31】図1に示す半導体記憶装置においてDRAM
部分に関連する動作を制御するための構成を示す図であ
る。
【図32】この発明の一実施例である半導体記憶装置の
チップレイアウトを示す図である。
【図33】この発明の一実施例である半導体記憶装置の
SRAMアレイ部の構成を示す図である。
【図34】この発明の一実施例による半導体記憶装置の
DRAMアレイ部の構成を示す図である。
【図35】双方向データ転送回路の原理的構成を示す図
である。
【図36】図1に示す半導体記憶装置におけるDRAM
アレイからSRAMアレイへのデータ転送動作を原理的
に示す波形図である。
【図37】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるDRAMアレイからSRAMアレイへのデータ転
送動作を模式的に示す図である。
【図38】この発明の一実施例における半導体記憶装置
にけおるSRAMアレイからDRAMアレイへのデータ
転送動作を示す信号波形図である。
【図39】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるSRAMアレイからDRAMアレイへのデータ転
送動作を模式的に示す図である。
【図40】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるIO部分の構成を示す図である。
【図41】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おける双方向データ転送回路の具体的構成の一例を示す
図である。
【図42】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おける動作シーケンスの一例を示す図である。
【図43】図42に示す動作波形図により表わされる動
作を模式的に示す図である。
【図44】この発明の一実施例である半導体記憶装置の
他の動作シーケンスを示す図である。
【図45】DRAMアレイへデータを転送する転送ゲー
トに対してマスクをかけるマスク回路の構成の一例を示
す図である。
【図46】図45に示すセット信号およびリセット信号
を発生するための回路構成例を示す図である。
【図47】図45に示すマスク回路の動作を模式的に示
す図である。
【図48】DRAMオートリフレッシュモード動作を示
す波形図である。
【図49】セットコマンドレジスタモード動作を示す波
形図である。
【図50】図49に示すセットコマンドレジスタモード
時において設定されるコマンドデータとそのときに設定
される内容とを一覧にして示す図である。
【図51】図45に示すマスク回路の動作を示す信号波
形図である。
【図52】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おける電源投入時における動作を示す波形図である。
【図53】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるセットコマンドレジスタモード動作に関連する部
分の構成を示す図である。
【図54】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるセットコマンドレジスタモードに関連する部分の
他の構成例を示す図である。
【図55】図54に示す回路構成を利用する半導体記憶
装置の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図56】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるコマンドレジスタとアドレスバッファに対するア
ドレスおよびコマンドデータの分配する形態の一例を示
す図である。
【図57】この発明の一実施例である半導体記憶装置に
おけるデータ入出力部の構成例を示す図である。
【図58】図57に示す入力回路および入力制御回路の
構成例を示す図である。
【図59】図57に示す出力回路の構成例を示す図であ
る。
【図60】図59に示すラッチ回路の具体的構成例を示
す図である。
【図61】図57に示す出力制御回路の構成例を示す図
である。
【図62】ラッチ出力モード動作を示す波形図である。
【図63】レジスタ出力モード動作を示す波形図であ
る。
【図64】トランスペアレント出力モード動作を示す信
号波形図である。
【図65】トランスペアレント出力モード時における出
力データの出力タイミングを示す図である。
【図66】レジスタ出力モード時における出力データの
出力タイミングを示す図である。
【図67】ラッチ出力モード時におけるデータ出力タイ
ミングを示す図である。
【図68】この発明の一実施例である半導体記憶装置の
外部信号の要求条件を示す図である。
【図69】この発明の一実施例である半導体記憶装置を
収納するパッケージの外観およびピン配置を示す図であ
る。
【図70】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
の全体の構成を示す図である。
【図71】図70に示すKバッファおよびマスク回路の
構成を示す図である。
【図72】図70に示すDRAMコントロール回路およ
びSRAMコントロール回路の構成例を示す図である。
【図73】図70に示す半導体記憶装置のデータ入出力
部の構成を示す図である。
【図74】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
のデータ出力動作シーケンスの一例を示す図である。
【図75】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
のメモリシステムの構築例を示す図である。
【図76】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
に用いられるDQコントロールの利点を説明するための
図である。
【図77】図76に示すメモリシステムのキャッシュと
メインメモリとの対応関係を示す図である。
【図78】この発明の他の実施例の半導体記憶装置を用
いてバンク構成のメモリシステムを構築した場合の構成
を示す図である。
【図79】図78に示すメモリシステムにおけるキャッ
シュメモリとメインメモリとの間の対応関係を示す図で
ある。
【図80】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
によるメモリシステムの他の構築例を示す図である。
【図81】図80 に示すメモリシステムにおけるキャッ
シュメインメモリとの間の対応関係を示す図である。
【図82】図80に示すメモリシステム構築時における
DQコントロールを発生するための構成を示す図であ
る。
【図83】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
の機能的構成を示す図である。
【図84】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
における双方向データ転送回路の構成を示すブロック図
である。
【図85】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
のSRAM部分に関連する制御信号の状態とそのときに
実現される動作との対応関係を一覧にして示す図であ
る。
【図86】SRAMリードモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図87】SRAMライトモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図88】バッファリードトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図89】バッファライトトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図90】バッファリードトランスファおよびリードモ
ード動作時におけるデータのながれを示す図である。
【図91】バッファライトトランスファおよびライトモ
ード動作時におけるデータの流れを示す図である。
【図92】バッファリードモード動作時のデータの流れ
を示す図である。
【図93】バッファライトモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図94】DRAMアレイに関連する動作とその動作を
実現する制御信号との対応関係を一覧にして示す図であ
る。
【図95】DRAMリードトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図96】DRAMライトトランスファモード指定時に
おける動作を示す波形図である。
【図97】この発明の他の実施例である半導体記憶装置
を利用するデータ処理システムの構築例を示す図であ
る。
【図98】DRAMライトトランスファ1モード動作時
におけるデータの流れを示す図である。
【図99】DRAMライトトランスファ1/リードモー
ド動作時におけるデータの流れを示す図である。
【図100】DRAMリードトランスファモード動作を
示す波形図である。
【図101】DRAMライトトランスファモード動作を
示す波形図である。
【図102】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置における双方向データ転送回路の動作を制御するため
の制御信号を発生する回路構成例を示す図である。
【図103】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置の動作シーケンスの例を示す図である。
【図104】図102に示すDWT1モード動作時にお
ける動作、およびDWT2モード動作時におけるデータ
の流れを模式的に示す図である。
【図105】図104に示すDWT2モードの効果を説
明するための図である。
【図106】半導体記憶装置の機能テスト時におけるテ
スタとの接続状態を示す図である。
【図107】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるセットコマンドレジスタサイクルにおける外
部制御信号の状態を示す図である。
【図108】図107に示すコマンドデータの構成を示
す図である。
【図109】図108に示すコマンドデータとそのとき
に指定される動作モードとの対応関係を一覧に示す図で
ある。
【図110】図108に示すコマンドデータに従って半
導体記憶装置内部動作を制御する回路系の構成を示す図
である。
【図111】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置を利用するデータ処理システムの構成例を示す図であ
る。
【図112】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトバックモード動作時におけるアロケイ
トなしの条件下のデータ読出シーケンスを示すフロー図
である。
【図113】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトバックモードアロケイトなしの条件に
おけるデータ書込シーケンスを示すフロー図である。
【図114】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトバックモードアロケイトありの条件に
おけるデータ読出動作シーケンスを示すフロー図であ
る。
【図115】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトバックモードアロケイトありの条件に
おけるデータ書込動作シーケンスを示すフロー図であ
る。
【図116】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトスルーモードでのアロケイトありの条
件におけるデータ読出動作シーケンスを示すフロー図で
ある。
【図117】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトスルーモードアロケイトありの条件に
おけるデータ書込動作シーケンスを示すフロー図であ
る。
【図118】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトスルーモードアロケイトなしの条件に
おけるデータ読出動作シーケンスを示すフロー図であ
る。
【図119】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるライトスルーモードアロケイトなしの条件に
おけるデータ書込動作シーケンスを示すフロー図であ
る。
【図120】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置における双方向データ転送回路の構成例を示す図であ
る。
【図121】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるバッファライトモード動作時におけるデータ
の流れを示す図である。
【図122】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるDRAMライトトランスファモード動作時に
おけるデータの流れを示す図である。
【図123】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるマスクレジスタのセットおよびリセット動作
を示す信号波形図である。
【図124】この発明の他の実施例である半導体記憶装
置におけるマスクレジスタのマスクデータのセット/リ
セット動作を示す信号波形図である。
【図125】この発明に従う半導体記憶装置において用
いられる双方向データ転送回路におけるライトデータ転
送バッファ回路の具体的構成を示す図である。
【図126】図125に示すライトデータ転送バッファ
回路の動作を示す信号波形図である。
【図127】この発明に従う半導体記憶装置において用
いられる双方向データ転送回路におけるリードデータ転
送バッファ回路の具体的構成を示す図である。
【図128】図127に示すリードデータ転送バッファ
回路の動作を示す信号波形図である。
【図129】図125および127に示すデータ転送バ
ッファ回路において利用される制御信号を発生するため
の構成を示す図である。
【図130】この発明の第3の実施例であるCDRAM
のチップ配置を示す図である。
【図131】この発明の第3の実施例であるCDRAM
の内部の機能的構成を示す図である。
【図132】図131に示すCDRAMの外部制御信号
とそのときに指定されるコマンドを一覧にして示す図で
ある。
【図133】図131に示すCDRAMの外部制御信号
とそのときに実行される動作を一覧にして示す図であ
る。
【図134】図131に示すCDRAMのデータ読出時
の動作を示すタイミングチャート図である。
【図135】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図136】図131に示すCDRAMのデータ読出時
の動作を示すタイミングチャート図である。
【図137】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図138】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図139】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図140】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図141】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図142】図131に示すCDRAMのデータ読出動
作を示すタイミングチャート図である。
【図143】図131に示すCDRAMのデータ書込動
作を示すタイミングチャート図である。
【図144】図131に示すCDRAMのデータ書込動
作を示すタイミングチャート図である。
【図145】図131に示すCDRAMのデータ書込動
作を示すタイミングチャート図である。
【図146】図131に示すCDRAMのデータ書込動
作を示すタイミングチャート図である。
【図147】図131に示すCDRAMの電源投入時の
動作シーケンスを示すタイミングチャート図である。
【図148】図131に示すCDRAMのCPUリセッ
ト時の動作を示すタイミングチャート図である。
【図149】図131に示すCDRAMのスリープモー
ド時の動作を示すタイミングチャート図である。
【図150】図131に示すCDRAMのスリープモー
ド解除時の動作を示すタイミングチャート図である。
【図151】図131に示すCDRAMのコマンドレジ
スタリード/ライト動作を示すタイミングチャート図で
ある。
【図152】図131に示すCDRAMの状態遷移を示
す図である。
【図153】図131に示すCDRAMのコマンドレジ
スタリード/ライトを実行するための外部制御信号の真
理値表およびコマンドレジスタリード/ライト動作を示
す図である。
【図154】コマンドレジスタ00hの構成および機能
を示す図である。
【図155】コマンドレジスタ01hの構成および機能
を示す図である。
【図156】コマンドレジスタ02h、03hの構成お
よびその機能を示す図である。
【図157】コマンドレジスタ04h、05hの構成お
よびその機能を示す図である。
【図158】コマンドレジスタ06h、07hの構成お
よびその機能を示す図である。
【図159】コマンドレジスタ10h、16hの構成お
よびその機能を示す図である。
【図160】コマンドレジスタ17hおよび1Chの構
成およびその機能を示す図である。
【図161】図131に示すCDRAMのリード/ライ
ト時のレイテンシを一覧にして示す図である。
【図162】図131に示すCDRAMの入力信号の各
パラメータを示す図である。
【図163】図131に示すCDRAMの出力信号の各
パラメータを示す図である。
【図164】CDRAMにより構成されるメモリシステ
ムの構成を示す図である。
【図165】図164に示すCDRAMのデータ信号出
力部の構成および動作を概略的に示す図である。
【図166】この発明により改良された信号出力部の構
成を示す図である。
【図167】図166に示す信号出力部の動作を示す信
号波形図である。
【図168】図166に示す制御信号を発生するための
回路構成を示す図である。
【図169】図168に示す回路の変形例を示す図であ
る。
【図170】図169に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図171】特殊モード設定時の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図172】特殊モード設定時の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図173】テストモード設定回路の構成を示す図であ
る。
【図174】テストモード設定回路の他の構成を示す図
である。
【図175】図173および図174に示すカウンタの
構成の一例を示す図である。
【図176】図175に示すカウンタの動作を示すタイ
ミングチャート図である。
【図177】この発明に従う同期セルフリフレッシュ機
能を備えるメモリシステムの構成を示す図である。
【図178】図177に示すCDRAMのそれぞれのリ
フレッシュに関連する部分の構成を示す図である。
【図179】図178に示すマスタ部分の動作を示す信
号波形図である。
【図180】図178に示すスレーブ部分の動作を示す
信号波形図である。
【図181】図178に示すプリチャージ完了信号を発
生するための構成を示す図である。
【図182】図181に示す回路の動作を示す信号波形
図である。
【図183】図181に示す回路の変形例を示す図であ
る。
【図184】図178に示す第1のアービタの構成の一
例を示す図である。
【図185】図178に示す第2のアービタの構成の一
例を示す図である。
【図186】図178に示すRASバッファおよびリフ
レッシュ制御回路の構成の一例を示す図である。
【図187】リフレッシュ制御系の他の実施例の構成を
示す図である。
【図188】同期型セルフリフレッシュ機能を備えるメ
モリシステムの他の構成例を示す図である。
【図189】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作を例示する図である。
【図190】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第2ステップを示す図である。
【図191】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第3ステップを示す図である。
【図192】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第4ステップを示す図である。
【図193】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第5ステップを示す図である。
【図194】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第6ステップを示す図である。
【図195】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第7ステップを示す図である。
【図196】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第8ステップを示す図である。
【図197】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第9ステップを示す図である。
【図198】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第10ステップを示す図である。
【図199】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第11ステップを示す図である。
【図200】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作の第12ステップを示す図である。
【図201】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送シーケンスを示すタイミングチャート図であ
る。
【図202】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送シーケンスを示す図である。
【図203】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作シーケンスのタイミングチャート図であ
る。
【図204】DRAMアレイとSRAMアレイとの間の
データ転送動作シーケンスを示すタイミングチャート図
である。
【図205】リード転送命令と外部制御信号との対応関
係の一例を示す図である。
【図206】SRAMアレイからDRAMアレイへのデ
ータ転送回路の他の構成例を示す図である。
【図207】この発明によるCDRAMを用いた画像処
理システムの構成の一例を示す図である。
【図208】図207に示す画像処理システムにおける
動作を概略的に示す図である。
【図209】図207に示す画像処理システムにおける
CDRAMのアクセスシーケンスを示すタイミングチャ
ート図である。
【図210】図207に示す画像処理システムにおける
CDRAMのアクセスシーケンスを示すタイミングチャ
ート図である。
【図211】CDRAMへのビデオデータの書込動作シ
ーケンスを示すタイミングチャート図である。
【図212】CDRAMおよびDRAMへのビデオデー
タの書込動作を示すタイミングチャート図である。
【図213】ビデオデータのSDRAMおよびCDRA
Mのデータ読出動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【図214】ビデオデータのSDRAMおよびCDRA
Mのデータ書込動作を示すタイミングチャート図であ
る。
【図215】ビデオデータのSDRAMおよびCDRA
Mのリードモデファイライト動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図216】ビデオデータのSDRAM/DRAMおよ
びCDRAMへのデータ書込動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図217】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置の全
体の構成を示す図である。
【図218】図217に示す半導体記憶装置の要部の構
成を示す図である。
【図219】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置の動
作シーケンスを説明する波形図である。
【図220】従来のキャッシュ内蔵半導体記憶装置にお
けるデータの転送を模式的に示す図である。
【図221】キャッシュ内蔵半導体記憶装置を用いる表
示装置を含むデータ処理システムの構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】 100 キャッシュ内蔵半導体記憶装置(CDRAM) 102 DRAMアレイ 104 SRAMアレイ 106 双方向データ転送回路 108 DRAMアドレスバッファ 110 ロウデコーダ 112 コラムブロックデコーダ 114 センスアンププラスIOコントロールブロック 116 SRAMアドレスバッファ 122 センスアンププラスIOコントロールブロック 120 コラムデコーダ 123 内部データバス 124 Kバッファ 126 マスク回路 132 SRAMコントロール回路 134 Dinバッファ 136 マスクセット回路 138 メインアンプ回路 140 リードデータ転送バッファ 142 テンポラリデータレジスタ 144 ライトデータ転送バッファ 146 マスクレジスタ GIO グローバルIO線対 SBL SRAMビット線対 230 リードデータ転送バッファラッチ 232 ライトデータ転送バッファラッチ 250 ライトデータ転送バッファ回路 261 マスクレジスタ 400 SCRモード検出回路 402 コマンドレジスタ 404 オートリフレッシュモード検出回路 406 オートリフレッシュ制御回路 420 出力制御回路 422 出力回路 423 入力制御回路 424a 入力回路 424b 入力回路 981 第1のラッチ 982 第2のラッチ 983 メインアンプ 1424 Kバッファタイミング発生回路 1432 SRAMコントロール回路 1435 データ入出力回路 1434 Dinバッファ 1436 マスク回路 1438 メインアンプ回路 1610 リードデータ転送バッファ回路 1611 SBLドライブ回路 1612 第1のSRAMセンスアンプ 1614 第2のSRAMセンスアンプ 1616 コラムデコーダ 1618 書込ドライブ回路 1620 ライトデータ転送バッファおよびマスク回路 1634 Dinバッファ 1638 メインアンプ回路 2100 ライトデータ転送バッファ回路 2102 転送ゲート 2104 テンポラリデータレジスタ 2106 リードデータ転送バッファ回路 2110 ライトトランスファ検出回路 2112 コマンドレジスタ 2114 リードトランスファ検出回路 2116 ゲート回路 2118 ゲート回路 2120 ゲート回路 2600 SCRモード検出回路 2602 コマンドレジスタ 2604 テストモード検出回路 2606 選択ゲート 3000 CPU 3100 キャッシュ制御回路 3200 CDRAM 3300 マルチプレクス回路 3520 ライトデータ転送バッファ回路 3530 マスク回路 3550 書込アンプ 4002 テンポラリデータレジスタ 4004 ライトデータ転送バッファ 4006 テンポラリマスクデータレジスタ 4008 マスタマスクレジスタ 3540 マスクゲート回路 5000 スレーブデータレジスタ 5002 マスタデータレジスタ 7001 DRAMアレイ 7002 SRAMアレイ 7003 双方向データ転送回路 7004 アドレスバッファスクランブル回路 7006 ロウアドレスバッファ 7008 ラッチ回路 7030 コラムアドレスバッファ 7032 ラッチ回路 7034 ラッチ回路(コラムデコーダ) 7036 タグメモリ 7038 キャッシュヒット検出回路 7020 ページヒット検出回路 7034 ラッチ回路 7026 DRAM制御およびキャッシュ/リフレッシ
ュ制御部 CR00〜CRN4 CDRAM 8000 リフレッシュ端子 8010 マスタ回路 8012 セルフリフレッシュタイマ 8014 第1のアービタ 8020 スレーブ回路 8022 第2のアービタ 8024 オートリフレッシュ制御回路 8030 RASバッファ 9010 外部信号線 9011a,9011b 外部信号線駆動トランジスタ 9012a,9012b 外部信号線充電用負荷トラン
ジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 11/41 (72)発明者 熊野谷 正樹 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社エル・エス・アイ研究所内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行および列のマトリックス状に配列され
    た複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAMア
    レイと、 第1のアドレスに応答して前記DRAMアレイにおける
    行を選択するための行選択手段と、第2のアドレスに応
    答して前記DRAMアレイにおける複数の列からなる列
    ブロックをする列ブロック選択手段とを含み、外部から
    与えられる制御信号に応答して前記DRAMアレイを駆
    動するための第1の制御手段を備え、前記列ブロック選
    択手段は前記行選択手段が活性状態にあり行を選択して
    いる期間の間繰返し異なる列ブロックを選択することが
    可能であり、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 前記第1および第2のアドレスと独立に与えられる第3
    のアドレスに応答して、前記SRAMアレイにおける複
    数のメモリセルのブロックを選択するメモリセル選択手
    段を含み、外部から与えられる第2の制御信号に応答し
    て前記第1の制御手段と独立に前記SRAMアレイを駆
    動するための第2の制御手段と、 データ転送指示に応答して、前記DRAMアレイにおけ
    る選択された列ブロックと前記SRAMアレイにおける
    選択されたメモリセルブロックとの間でのブロック単位
    でのデータ転送を行なうためのデータ転送手段とを備え
    る、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 行および列のマトリックス状に配列され
    た複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAMア
    レイと、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 前記DRAMアレイにおいて、複数のメモリセルを同時
    に選択するための第1の選択手段と、 前記SRAMアレイにおいて複数のメモリセルを同時に
    選択するための第2の選択手段と、 与えられたデータを一時的に格納するための複数のラッ
    チ手段を含み、前記DRAMアレイの選択された複数の
    メモリセルと前記SRAMアレイにおける選択された複
    数のメモリセルとの間での同時データ転送を行なうため
    のデータ転送手段と、 与えられたアドレスに従って前記データ転送手段におけ
    るラッチ手段へ直接アクセスしてデータを入出力するた
    めのアクセス手段とを備える、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ転送手段は、前記DRAMア
    レイから転送されるデータを受けるための読出転送手段
    と、前記DRAMアレイへデータを転送するための書込
    転送手段とを含み、前記読出転送手段および前記書込転
    送手段はともに、与えられたデータを一時的に格納する
    ための複数のラッチ手段を含む、請求項2記載の半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記データ転送手段は、与えられたデー
    タを一時的に格納するための複数のラッチ手段を含み、
    与えられたデータを前記DRAMアレイへ転送するため
    の書込転送手段と、前記書込転送手段の前記ラッチ手段
    のそれぞれに対応して設けられて各ラッチ手段の前記D
    RAMアレイへのデータ転送に対しマスクをかけるため
    のマスク手段とを含む、請求項2記載の半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記データ転送手段は、 与えられたデータを一時的に格納するための複数のラッ
    チ手段と、 前記ラッチ手段からのデータを受けて前記DRAMアレ
    イへ転送するためのバッファ手段と、 前記複数のラッチ手段それぞれに対応して設けられ、対
    応のラッチ手段が格納するデータの前記DRAMアレイ
    に対する転送に対しマスクをかけるか否かを示すマスク
    データを格納するための一時マスクレジスタ手段と、 前記一時マスクレジスタ手段からのマスクデータを前記
    ラッチ手段から前記バッファ手段へのデータ転送と同期
    して受け、前記バッファ手段から前記DRAMアレイへ
    のデータ転送に対しマスクをかけるためのマスタマスク
    レジスタ手段と、 前記ラッチ手段が前記SRAMアレイからデータを受け
    たかまたは外部から与えられる書込データを受けたかを
    示す動作モード指示に応答して、前記一時マスクレジス
    タ手段のマスクデータを設定するための制御手段とを備
    える、請求項2記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記動作モード指示が
    前記SRAMアレイから前記データ転送手段へのデータ
    転送を示しているとき前記一時マスクレジスタ手段のマ
    スクデータをすべてリセット状態に設定する手段と、 前記動作モード指示が前記データ転送手段へ外部からの
    書込データが与えられることを示したとき、該外部書込
    データを受けるラッチ手段に対応するマスクデータのみ
    をリセット状態とする手段とを含む、請求項5記載の半
    導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段はさらに、 同じデータが繰返し前記DRAMアレイへ転送されるべ
    きことを示す動作モード指示に応答して、前記ラッチ手
    段と前記バッファ手段とを切離しかつ前記一時マスクレ
    ジスタ手段と前記マスタマスクレジスタ手段とを切離す
    手段を含む、請求項5または6に記載の半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 行および列のマトリックス状に配列され
    た複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAMア
    レイと、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 前記DRAMアレイから伝達されたデータを受けかつ一
    時的に格納するための読出転送手段を含み、前記DRA
    Mアレイと前記SRAMアレイとの間でのデータ転送を
    行なうためのデータ転送手段と、 前記DRAMアレイにおけるメモリセルを選択し、該選
    択されたメモリセルのデータを前記読出転送手段へ伝達
    するための第1の制御手段と、 前記第1の制御手段と並列かつ独立に動作し、前記SR
    AMアレイにおいてスタティック型メモリセルを選択
    し、該選択されたスタティック型メモリセルへデータを
    入出力するための第2の制御手段と、 前記第1の制御手段と独立に動作し、前記読出転送手段
    から前記SRAMアレイへデータを転送するための第3
    の制御手段とを備える、半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 行および列のマトリックス状に配列され
    た複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAMア
    レイと、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 前記DRAMアレイと前記SRAMアレイとの間での複
    数ビット単位でのデータ転送を行なうためのデータ転送
    手段と、 前記SRAMアレイおよび前記データ転送手段の一方と
    外部データ入出力ノードとの間でデータ転送を行なうた
    めのデータ入出力回路手段と、 第1の制御信号に応答して、少なくとも前記DRAMア
    レイ、前記SRAMアレイ、前記データ転送手段および
    前記データ入出力回路手段を非選択のスタンバイ状態に
    設定するための第1の制御手段と、 第2の制御信号に応答して、前記データ入出力回路手段
    のみの能動化および不能動化を制御するための第2の制
    御手段とを備える、半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の制御信号は、第1形式の制
    御信号と第2形式の制御信号とを含み、前記第2の制御
    手段は前記第1形式の制御信号と前記第2形式の制御信
    号の論理積をとって前記データ入出力回路手段のみを制
    御するための制御信号を発生する手段を含む、請求項9
    記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記データ転送手段は、与えられたデ
    ータを一時的に格納するためのラッチ手段を含みかつ前
    記DRAMアレイから伝達されたデータを受けるための
    リード転送手段と、 前記SRAMアレイから伝達されるデータまたはデータ
    入出力回路から与えられるデータを直接受け、与えられ
    たデータを前記DRAMアレイへ伝達するためのライト
    転送手段とを含む、請求項2記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 行および列のマトリックス状に配列さ
    れた複数のダイナミック型メモリセルを有するDRAM
    アレイと、前記DRAMアレイにおける選択された行の
    接続されるメモリセルのデータを検知し増幅しかつラッ
    チするセンスアンプ手段と、行および列のマトリックス
    状に配列された複数のスタティック型メモリセルを備え
    るSRAMアレイと、与えられたデータをラッチする手
    段を含み、前記DRAMアレイからのデータを受けるた
    めのリード転送手段と、与えられたデータを一時的に格
    納するラッチ手段を含み、前記SRAMアレイにおける
    選択されたメモリセルのデータまたは外部から与えられ
    るデータを直接受けるための書込転送手段とを含む半導
    体記憶装置の駆動方法であって、 DRAMアレイにおいて行を選択し、該選択された行に
    接続されるメモリセルのデータを前記センスアンプ手段
    により検知し増幅しラッチするステップを含み、 さらにデータ読出動作時において、 外部装置が要求するデータが前記SRAMアレイに格納
    されているか否かを判別するステップと、 前記判別の結果が要求されたデータが前記SRAMアレ
    イ内に存在していることを示しているとき、与えられた
    アドレスに従って前記SRAMアレイの対応のメモリセ
    ルを選択し、該選択されたメモリセルのデータを読出す
    ステップと、 前記判別の結果が要求されたデータが前記SRAMアレ
    イ内に存在しないことを示しているとき、前記与えられ
    たアドレスが前記DRAMアレイにおける選択行を指定
    しているか否かを判定するステップと、 前記判定結果が前記与えられたアドレスが前記DRAM
    アレイの前記選択された行を指定していることを示して
    いるとき、前記DRAMアレイにおいて複数の列を選択
    し、該選択された複数の列のデータを前記リード転送手
    段へ転送し、次いで前記与えられたアドレスに従って前
    記SRAMアレイにおいて対応のメモリセルを選択し、
    前記リード転送手段から前記SRAMアレイにおいて選
    択されたメモリセルへデータを転送するとともにさらに
    前記与えられたアドレスが指定する前記SRAMアレイ
    内におけるメモリセルに格納されるデータを読出すステ
    ップと、 前記判定結果が、前記与えられたアドレスが前記DRA
    Mアレイにおける前記選択された行と異なる行を指定し
    ていることを示すとき、 前記DRAMアレイおよび前記センスアンプ手段を初期
    化し、次いで、前記与えられたアドレスに従って前記D
    RAMアレイにおいて対応の行を選択するステップと、 前記DRAMアレイにおいて対応の行を選択した後、前
    記与えられたアドレスに従ってさらに前記DRAMアレ
    イにおいて複数の列を選択し、該選択された複数の列の
    データを前記リード転送手段を転送するステップと、 前記リード転送手段へのデータ転送と同時または並行し
    て、前記与えられたアドレスに従って前記SRAMアレ
    イにおいてメモリセルを選択し、該選択されたメモリセ
    ルへ前記リード転送手段からデータを転送するととも
    に、さらに並行して前記SRAMアレイ内のメモリセル
    を選択し、該選択されたメモリセルのデータを読出すス
    テップとを含み、 データ書込動作モード時において、 前記外部装置がアクセス要求するアドレスのメモリセル
    が前記SRAMアレイ内に存在しているとき、 前記与えられたアドレスに従って前記SRAMアレイの
    対応のメモリセルへデータを書込むとともに前記ライト
    転送手段へ前記書込まれるべきデータを書込むステップ
    と、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおいて
    前記選択された行を指定してるとき、前記DRAMアレ
    イにおいて列を選択し、該選択された列と前記ライト転
    送手段との間でのデータ転送を行なうステップと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける
    選択された行と異なる行を指定しているとき、前記DR
    AMアレイおよび前記センスアンプ手段を初期化し、次
    いで前記与えられたアドレスに従って前記DRAMアレ
    イにおいて行および列を選択し、次いでこのDRAMア
    レイにおける選択された列と前記ライト転送手段との間
    でのデータ転送を行なうステップとを含み、 前記外部装置がアクセス要求するアドレスのメモリセル
    が前記SRAMアレイに存在しないとき、 前記与えられたアドレスに従って前記ライト転送手段へ
    データを書込むステップと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける
    選択された行を指定しているとき、前記与えられたアド
    レスに従って前記DRAMアレイにおける列を選択し、
    該選択された列へ前記ライト転送手段からデータを転送
    するステップと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける
    選択された行を示していないとき、前記DRAMアレイ
    および前記センスアンプ手段を初期化した後、前記与え
    られたアドレスに従って前記DRAMアレイにおける行
    および列を選択し、該選択された列へ前記ライト転送手
    段からデータを転送するステップとを備える、半導体記
    憶装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記書込動作モード時において、前記
    与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける選択
    行を示していないとき、次に与えられるアドレスと前記
    与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける同じ
    行を示すとき、前記ライト転送手段から前記DRAMア
    レイの選択された複数の列のブロックへのデータ転送を
    次の動作サイクルまで延期するステップをさらに含む、
    請求項12記載の半導体記憶装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 行および列のマトリックス状に配列さ
    れた複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAM
    アレイと、前記DRAMアレイにおいて選択された行に
    接続されるメモリセルのデータを検知し増幅しかつラッ
    チするセンスアンプ手段と、行および列のマトリックス
    状に配列された複数のスタティック型メモリセルを備え
    るSRAMアレイと、複数のラッチ手段を含み、前記D
    RAMアレイにおける複数の列のブロックへデータを転
    送するためのライト転送手段と、複数のラッチ手段を含
    み前記DRAMアレイの選択された複数の列のブロック
    からのデータを受けるためのリード転送手段とを含む半
    導体記憶装置の駆動方法であって、 前記DRAMアレイにおいて行を選択し、前記センスア
    ンプ手段により前記選択された行に接続されるメモリセ
    ルのデータを検知し増幅しかつラッチするステップを含
    み、 データ読出動作モード時において、 外部装置が要求するデータが前記SRAMアレイに存在
    しないとき、 与えられたアドレスに従って前記SRAMアレイの複数
    のメモリセルを選択し、該選択されたメモリセルのデー
    タを前記ライト転送手段へ転送しそこに格納するステッ
    プと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおいて
    選択された行を示すとき、 前記DRAMアレイにおける選択行からさらに前記与え
    られたアドレスに従って複数の列のブロックを選択し、
    該選択された複数の列のブロックのデータを前記リード
    転送手段へ転送するステップと、 前記リード転送手段に転送されたデータをさらに、前記
    与えられたアドレスにより前記SRAMアレイにおいて
    複数のメモリセルを選択し、該選択されたメモリセルへ
    転送するステップと、 前記与えられたアドレスによりさらに前記リード転送手
    段に転送されたデータから対応のデータを選択し読出す
    ステップとを含み、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおいて
    前記選択された行以外の行を指定するとき、 前記DRAMアレイおよび前記センスアンプ手段を初期
    化した後前記与えられたアドレスに従って前記DRAM
    アレイにおける行および複数の列のブロックを選択し該
    選択された列のブロックのデータを前記リード転送手段
    へ転送するステップと、 前記与えられたアドレスに従って前記SRAMアレイの
    複数のメモリセルを選択し、該選択されたメモリセルへ
    前記リード転送手段からデータを転送するとともに前記
    与えられたアドレスに従ってさらに前記リード転送手段
    に転送されたデータを選択して読出すステップとを含
    み、 さらに前記SRAMアレイへのデータの転送およびデー
    タの読出しの後、同じアドレスが指定する前記SRAM
    アレイのデータと前記DRAMアレイのデータとが異な
    ることを示すダーティビットのオン状態に従って、前記
    与えられたアドレスが指定する前記SRAMアレイ内の
    メモリセルに対するアドレスに従って前記DRAMアレ
    イにおいて行および複数の列を選択し、該選択された複
    数の列のブロックへ前記ライト転送手段からデータを転
    送するステップと、 前記ダーティビットがオフ状態のとき次のアクセスを待
    つステップとを備え、 データ書込動作時において、 与えられたアドレスに従って前記与えられたアドレスが
    指定するメモリセルが前記SRAMアレイに存在すると
    き、 該与えられたアドレスに従って前記SRAMアレイへア
    クセスし対応するスタティック型メモリセルへデータを
    書込むステップと、 前記ダーティビットをオン状態に設定するステップとを
    含み、 前記外部装置から与えられたアドレスが指定するメモリ
    セルが前記SRAMアレイ内に存在しないとき、 前記与えられたアドレスに従って前記ライト転送手段へ
    データを書込むステップと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける
    前記選択された行を指定しているとき、前記与えられた
    アドレスに従って前記選択された行から列を選択し、該
    選択された列へ前記ライト転送手段からデータを転送す
    るステップと、 前記与えられたアドレスが前記DRAMアレイにおける
    前記選択された行と異なる行を指定するとき、前記DR
    AMアレイおよび前記センスアンプ手段を初期化し、前
    記与えられたアドレスに従って前記DRAMアレイにお
    ける行および列を選択するステップと、 前記選択された列へ前記ライト転送手段からデータを転
    送するステップとを含む、半導体記憶装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記書込動作モード時において、前記
    ライト転送手段への外部書込データの書込みの後、次の
    サイクルで与えられるアドレスが前記選択された行と同
    一行を指定するとき前記ライト転送手段から前記DRA
    Mアレイへのデータ転送を次のサイクルまで延期するス
    テップをさらに備える、請求項14記載の半導体記憶装
    置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 外部からパルス系列で与えられるクロ
    ック信号に同期して外部から与えられる制御信号を取込
    み内部制御信号を発生する半導体記憶装置であって、 行および列のマトリックス状に配列された複数のダイナ
    ミック型メモリセルを備えるDRAMアレイと、 前記クロック信号に応答して第1の外部制御信号を取込
    み前記DRAMアレイを駆動するための制御信号を発生
    する第1の制御手段と、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 装置外部とデータの入出力を行なうための入出力回路手
    段と、 前記入出力回路手段とデータの授受を行ない、かつ前記
    DRAMアレイの選択されたメモリセルと前記SRAM
    アレイの選択されたメモリセルとの間でのデータ転送を
    行なうためのデータ転送手段と、 外部から与えられる第2の制御信号を前記クロック信号
    に応答して取込み前記SRAMアレイおよび前記データ
    転送手段の少なくとも一方を駆動するための制御信号を
    発生するための第2の制御手段と、 第1のクロックマスク信号に応答して、前記クロック信
    号の前記第1の制御手段への転送を禁止するための第1
    のクロックゲート手段と、 第2のクロックマスク信号に応答して、前記クロック信
    号の前記第2の制御手段への転送を禁止するための第2
    のクロックゲート手段とを備える、半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 パルス状に与えられるクロック信号に
    同期して外部信号を取込む半導体記憶装置であって、 行および列のマトリックス状に配列される複数のダイナ
    ミック型メモリセルを備えるDRAMアレイと、 行および列のマトリックス状に配列される複数のスタテ
    ィック型メモリセルを含むSRAMアレイと、 少なくとも前記DRAMアレイの選択されたメモリセル
    と前記SRAMアレイの選択されたメモリセルとの間で
    のデータ転送を行なうためのデータ転送手段と、 前記半導体記憶装置の特殊動作モードおよび前記半導体
    記憶装置のデータ入力および出力ピンの配置を設定する
    ためのコマンドデータを格納するためのコマンドレジス
    タ手段と、 前記クロック信号に応答して、前記DRAMアレイの列
    選択用アドレスのうち所定数のビットをコマンドデータ
    として前記コマンドレジスタ手段に格納するための手段
    とを備える、半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 パルス状に与えられるクロック信号に
    同期して外部信号を取込む半導体記憶装置であって、 行および列のマトリックス状に配列された複数のダイナ
    ミック型メモリセルを含むDRAMアレイと、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを含むSRAMアレイと、 前記DRAMアレイの選択されたメモリセルと前記SR
    AMアレイの選択されたメモリセルとの間でのデータ転
    送を少なくとも行なうためのデータ転送手段と、 前記半導体記憶装置の少なくとも特殊動作モードを指定
    するコマンドデータを格納するためのコマンドレジスタ
    手段と、 前記クロック信号に同期して与えられる外部制御信号の
    状態の組合せに応答して、前記DRAMアレイの行およ
    び列選択用アドレス入力ノードへ与えられる信号をすべ
    てコマンドデータとして取込みかつその一部を前記デー
    タ転送手段における前記DRAMアレイへのデータ転送
    モードの形式を指定するデータとしかつ前記半導体記憶
    装置のテストモードを指定するデータとして取込み前記
    コマンドレジスタ手段に格納する手段とを備える、半導
    体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記テストモードが指定されたとき、
    前記DRAMアレイのオートリフレッシュを実行する手
    段をさらに含む、請求項18記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記外部制御信号の状態の組合せに応
    答して、前記コマンドレジスタ手段への前記コマンドデ
    ータのセットのみを実行する手段を含む、請求項18記
    載の半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 行および列のマトリックス状に配列さ
    れる複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAM
    アレイと、 行および列のマトリックス状に配列された複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 与えられたデータを一時的に格納しかつ該格納したデー
    タを前記DRAMアレイの選択されたメモリセルへ伝達
    するためのライト転送手段と、 前記ライト転送手段の前記DRAMアレイの選択された
    メモリセルへのデータ転送に対しマスクをかけるための
    マスクデータを格納するためのマスクデータレジスタ手
    段と、 電源投入に応答して、前記マスクデータレジスタ手段の
    マスクデータをすべてデータ転送に対しマスクをかける
    セット状態に設定するための制御手段とを備える、半導
    体記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記電源投入に応答して周辺回路のリ
    セット動作を所定回数繰返しかつ次いで前記制御手段を
    活性化するための手段をさらに備える、請求項21記載
    の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 行および列のマトリックス状に配列さ
    れた複数のダイナミック型メモリセルを備えるDRAM
    アレイと、 行および列のマトリックス状に配列される複数のスタテ
    ィック型メモリセルを備えるSRAMアレイと、 前記DRAMアレイの選択されたメモリセルと前記SR
    AMアレイの選択されたメモリセルとの間でのデータ転
    送を行なうためのデータ転送手段と、 第1のアドレスと第1の制御信号とに応答して、前記D
    RAMアレイの動作と前記DRAMアレイと前記データ
    転送手段との間のデータ転送動作を制御するための第1
    の制御手段と、 前記第1の制御手段と別に設けられかつ互いに独立動作
    し、前記第1のアドレスと独立に与えられる第2のアド
    レスと第2の制御信号とに応答して、前記SRAMアレ
    イの駆動、前記SRAMアレイと前記データ転送手段と
    の間のデータ転送動作および前記データ転送手段と装置
    外部との間でのデータの入出力動作を制御するための第
    2の制御手段とを備える、半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 クロック信号に同期して動作する同期
    型半導体記憶装置であって、 第1のノードを第1のレベルの電位に駆動するための第
    1のトランジスタ素子、および前記第1のトランジスタ
    素子の不活性化に応答して、前記第1のノードを所定期
    間の間のみ第2のレベルの電位に駆動するための第2の
    トランジスタ素子を備える、同期型半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】 クロック信号に同期して外部信号を取
    込みかつ所定のテストモード動作が可能な同期型半導体
    記憶装置であって、 前記クロック信号に同期して、所定の状態の外部信号が
    2以上の所定回数連続して与えられたことを検出する検
    出手段、および前記検出手段からの検出信号に応答し
    て、前記所定のテストモードを設定するテストモード設
    定手段を備える、同期型半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 クロック信号に同期して複数の外部信
    号を取込みかつ所定のテストモード動作が可能な同期型
    半導体記憶装置であって、 前記クロック信号に同期して、前記複数の外部信号の所
    定の状態の組合せが2以上の所定回数連続して与えられ
    たことを検出する検出手段、 前記検出手段からの検出信号に応答して、所定のアドレ
    ス信号ビットを取込み、前記テストモードを設定し、そ
    れにより前記同期型半導体記憶装置を前記テストモード
    動作可能状態とするためのテストモード設定手段、およ
    び前記検出手段の検出の後、前記複数の外部信号の所定
    の状態の組合せが与えられたとき、前記テストモード設
    定手段をリセットするリセット手段を備える、同期型半
    導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 信号端子、 所定の時間間隔でリフレッシュ要求を発生するためのタ
    イマ手段、 モード設定信号に応答して、前記タイマ手段からのリフ
    レッシュ要求の前記信号端子への伝達を禁止または可能
    のいずれかに設定するモード設定手段、 前記信号端子に結合され、前記信号端子へ与えられるリ
    フレッシュ要求に応答してリフレッシュを実行する手段
    を備える、同期型半導体記憶装置。
  28. 【請求項28】 スリープモード指示信号に応答して、
    前記タイマ手段からのリフレッシュ要求の前記信号端子
    への伝達を禁止する手段、および前記スリープモード指
    示信号に応答して、前記タイマ手段からのリフレッシュ
    要求を前記リフレッシュ実行手段へ伝達する手段をさら
    に備える、請求項27記載の同期型半導体記憶装置。
  29. 【請求項29】 複数のダイナミック型メモリセルを含
    むDRAMアレイ、 複数のスタティック型メモリセルを含むSRAMアレ
    イ、 少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含み、
    前記DRAMアレイから前記SRAMアレイへのデータ
    転送を行なうための第1の転送手段、 少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含み、
    前記SRAMアレイから前記DRAMアレイへのデータ
    転送を行なうための第2の転送手段、 第1の転送指示に応答して、前記DRAMアレイから前
    記第1の転送手段へのデータ転送を行ないかつ前記第2
    の転送手段のラッチ手段間でのデータ転送を行なうため
    の第1の転送制御手段、および第2の転送指示に応答し
    て、前記DRAMアレイから前記第1の転送手段へのデ
    ータ転送を行ないかつ前記第2の転送手段のラッチ間の
    データの転送を禁止する第2の転送制御手段を備える、
    半導体記憶装置。
  30. 【請求項30】 複数のダイナミック型メモリセルを含
    むDRAMアレイと、 複数のスタティック型メモリセルを含むSRAMアレ
    イ、 少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含み、
    前記DRAMアレイから前記SRAMアレイへのデータ
    転送を行なうための第1の転送手段、 少なくとも2段の直列に接続されたラッチ手段を含み、
    前記SRAMアレイから前記DRAMアレイへのデータ
    転送を行なうための第2の転送手段、 第1の転送指示に応答して、前記SRAMアレイから前
    記第2の転送手段の1つのラッチ手段へのみデータ転送
    を行なうための第1の転送制御手段、および第2の転送
    指示に応答して、前記SRAMアレイから前記第2の転
    送手段の複数のラッチ手段へデータを転送するための第
    2の転送制御手段を備える、半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記第2の転送手段は、N段のファー
    スト・イン・ファースト・アウト型記憶手段を備え、こ
    こでNは2以上の自然数である、請求項29または30
    に記載の半導体記憶装置。
  32. 【請求項32】 第1のクロック信号に応答してアクセ
    ス要求を発生するデータ処理装置と、 第2のクロック信号に同期してアドレス信号が与えられ
    て該アドレス指定されたメモリセルデータを次のクロッ
    クサイクルで出力するレジスタ出力モードで動作するク
    ロック同期型半導体記憶装置と、 画像表示のためのビデオ処理装置と、 前記データ処理装置と前記ビデオ処理装置とを交互に前
    記クロック同期型半導体記憶装置へアクセスさせるため
    のアクセス制御手段とを備える、画像処理システム。
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