JP4136657B2 - 半導体記憶装置及びアドレス変換回路 - Google Patents

半導体記憶装置及びアドレス変換回路 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、半導体記憶装置及びアドレス変換回路に係り、特に、DRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)に代表されるリフレッシュを必要とするメモリセルアレイとSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)に代表されるリフレッシュを必要としないメモリセルアレイを有し、メモリセルの特性不良救済用等のため設けられた冗長回路を有する半導体記憶装置及びアドレス変換回路に関する。
【0002】
【背景技術】
携帯型端末等の従来の電子機器には、消費電力が比較的大きい通常動作モードと、消費電力を抑えたスタンバイモードとの2種類の動作モードを設けたものがある。例えば携帯電話では、通信時やデータ入出力時を通常動作モードとし、受信侍受け時等をスタンバイモードとしている。このような携帯電話には、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、SRAM、DRAM等の揮発性のメモリとが設けられていて、メモリの特性(あるいは仕様)上の特徴を生かした使い分けが行われている。不揮発性メモリは主に長期保存が必要なデータ用に使用される。SRAMはアクセス速度が速く消費電力が低いので、通常モード時に加えスタンバイモード時に頻繁にアクセスされるデータ用に使用されている。また、DRAMは、リフレッシュ動作が必要であり、比較的消費電力が大きいものの、大容量を得やすいため、主に通常モード時のデータ領域として使用されている。例えば、電話番号リスト等、電池消耗時であっても保存が必要なデータは不揮発性メモリに保存し、侍受け状態での基地局との通信に使用するデータ等、頻繁にアクセスするものであってなおかつスタンバイ時に消失しては困るデータはSRAMに保存し、表示用データ等、スタンバイ時には消失させることができる比較的大容量のデータはDRAMに保存するようにしている。
【0003】
上述したようなSRAMとDRAMの両者を備える携帯情報端末において、通常動作モードとスタンバイモード(あるいはサスペンドモード)を設けた従来の構成の一例が特開平10−124200号公報「携帯情報端末」に記載されている。この公報に記載された構成では、通常動作モード時にはDRAM上でシステムソフトウェアを高速に動作させ、スタンバイモード時には、DRAMからSRAMにデータ領域を切り換えた後、ROM(リードオンリメモリ)とSRAMに書き込まれた電源制御用のプログラムを低速で動作させるようになっている。また、SRAMとDRAMの両者に同一構成でアクセスするための制御方法の一例が、特開平6−139371号公報「マイクロコンピュータ」および特開平1−166147号公報「メモリ制御回路」に記載されている。特開平6−139371号公報に記載されている従来の技術では、SRAMとDRAMの両方にアクセスする信号処理装置において、アクセス対象のメモリを判別し、アクセス対象がSRAMのときにはアドレスの全ビットを一度に出力し、DRAM時にはロウアドレスとカラムアドレスを時分割で出力するようにしている。特開平1−166147号公報に記載されている構成では、さらにDRAMのリフレッシュ用のアドレスを発生するリフレッシュカウンタとアドレス切換回路とを設けることで、アクセス対象に合わせて多重アドレスと非多重アドレスを切り換えて供給するとともに、DRAMのリフレッシュ動作を自動的に実行するようになっている。
【0004】
また、SRAMとDRAMの両者を備える他の従来の半導体記憶装置としては、比較的容量が大きいDRAMに、小容量のSRAMを組み合わせて、SRAMをDRAMのキャッシュメモリとして使用するものがある。この構成では、比較的高速にアクセスできるSRAMを介してDRAMからのデータの読み出しやDRAMへのデータの書き込みを行うことで、アクセス速度の高速化が図られている。ただし、この構成では半導体記憶装置の外部から認識できるのがDRAMのアドレス空間だけであって、上記公報に記載されているようにSRAMとDRAMに対して独立してアクセスすることはできない。
【0005】
一方、他の従来の半導体記憶装置においては、製造段階で特性不良を起こしたビット線やワード線を、同一半導体記憶装置内に設けられているリダンダンシメモリセルアレイのビット線やワード線に置き換えることで、装置としての機能を救済する技術が用いられている。リダンダンシメモリセルアレイは、救済すべきメモリセルアレイと同一メモリチップ内に設けられていたり、あるいは複数のメモリチップもしくはパッケージされたチップからなる実装基板上に救済すべきチップとは別にリダンダンシチップとして設けられていたりする。特開平8−16486号公報「欠陥救済用LSIとメモリ装置」には、複数のメモリチップからなるメモリモジュールにおいて、モジュール内のDRAMチップに発生した不良をモジュール内の冗長用SRAMチップに置き換えることで救済するようにした構成の一例が記載されている。
【0006】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、DRAMに代表されるリフレッシュを必要とするメモリセルアレイとSRAMに代表されるリフレッシュを必要としないメモリセルアレイの両者を外部アドレスに割当てて使用することを可能としたものにおいて、その構成に適した冗長回路を備える半導体記憶装置及びアドレス変換回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のダイナミック型メモリセルのアレイからなるダイナミックメモリアレイと、複数のスタティック型メモリセルのアレイからなるスタティックメモリアレイと、外部アドレスを前記ダイナミックメモリアレイ又は前記スタティックメモリアレイのいずれかのメモリセルに対応するアドレスに変換する第1の変換手段(プリデコーダ)と、少なくとも前記ダイナミックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定するメモリセル特定手段と、前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセルに対する外部アドレスを前記スタティックメモリアレイ内の所定のメモリセルへのアドレスに変換する第2の変換手段(リダンダンシ判定回路)とを備える半導体記憶装置を提供する。
【0008】
更に、前記ダイナミックメモリアレイのリフレッシュ動作を制御するリフレッシュ制御手段と、外部制御信号によって少なくとも前記リフレッシュ制御手段の動作を停止させる制御手段とをさらに備えてもよい。
【0009】
更に、前記リフレッシュ制御手段が、少なくとも、所定のタイミング信号に基づいて前記ダイナミックメモリアレイの各メモリに対応するリフレッシュアドレスを繰り返し発生するリフレッシュアドレス発生回路と、前記外部アドレスと該リフレッシュアドレスのいずれかを選択する選択回路とを有してもよい。
【0010】
更に、前記外部制御信号によって前記ダイナミックメモリアレイヘの電源の供給を停止させるよう構成し得る。
【0011】
更に、前記メモリセル特定手段が、前記ダイナミックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定するとともに、前記スタティックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定するよう構成し得る。
【0012】
更に、本発明は、前記第2の変換手段が前記スタティックメモリアレイ内で変換先とする複数のメモリセルのアドレス範囲を任意に設定するアドレス範囲設定手段をさらに備え、前記第2の変換手段が、前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセルに対応する外部アドレスを前記スタティックメモリアレイ内の所定のメモリセルへのアドレスに変換する際に前記アドレス範囲設定手段によって設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換するとともに、前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセル以外のメモリセルに対応する外部アドレスを前記アドレス範囲設定手段によって設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換する半導体記憶装置を提供する。
【0013】
更に、本発明は、リフレッシュを必要とするメモリセルを複数有する第1のメモリセルアレイと、リフレッシュを必要としないメモリセルを複数有する第2のメモリセルアレイと、前記第1及び第2のメモリセルアレイのうち置換されるメモリセルを指定する被置換アドレスを外部入力アドレスと比較し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記外部アドレスで指定されるメモリセルへのアクセスを許容し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記外部アドレスを前記第2のメモリセルアレイ中の所定領域のメモリセルを指定する置換先アドレスに変換して、置換先アドレスへのアクセスを許容する第1のアドレス変換回路とを有する半導体記憶装置を提供する。
【0014】
前記被置換アドレスを記憶する被置換アドレス記憶回路を更に設けてもよい。前記被置換アドレス記憶回路はプログラム回路で構成することが可能である。
【0015】
前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したとき、前記第1のアドレス変換回路は、前記第1のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第1のアドレス信号と、前記第2のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第2のアドレス信号と、前記第1および第2のメモリセルアレイのうちいずれを選択するかを指定する選択信号とを無効にする信号を発生し、置換先アドレスへのアクセスを行うよう構成し得る。
【0016】
前記第2のメモリセルアレイの置換先アドレスのアドレス範囲を設定するための置換先アドレス範囲設定回路を更に有することで、前記第1のアドレス変換回路は、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換するよう構成し得る。
【0017】
前記第2のメモリセルアレイは、前記所定領域のアドレスをデコードする専用のデコード回路を有し、前記第1のアドレス変換回路は、前記置換先アドレスを前記専用のデコード回路に直接供給するよう構成し得る。
【0018】
更に、本発明は、リフレッシュを必要とするメモリセルを複数有する第1のメモリセルアレイと、リフレッシュを必要としないメモリセルを複数有する第2のメモリセルアレイとを有する半導体記憶装置のメモリセルを指定するアドレスを変換するためのアドレス変換回路であって、前記第1及び第2のメモリセルアレイのうち置換されるメモリセルを指定する被置換アドレスを外部入力アドレスと比較し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記外部アドレスで指定されるメモリセルへのアクセスを許容し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記外部アドレスを前記第2のメモリセルアレイ中の所定領域のメモリセルを指定する置換先アドレスに変換して、置換先アドレスへのアクセスを許容するアドレス変換回路を提供する。
【0019】
前記被置換アドレスを記憶する被置換アドレス記憶回路を更に設けることが可能である。前記被置換アドレス記憶回路はプログラム回路で構成し得る。
【0020】
前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したとき、前記第1のアドレス変換回路は、前記第1のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第1のアドレス信号と、前記第2のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第2のアドレス信号と、前記第1および第2のメモリセルアレイのうちいずれを選択するかを指定する選択信号とを無効にする信号を発生し、置換先アドレスへのアクセスを行うよう構成し得る。
【0021】
前記第2のメモリセルアレイの置換先アドレスのアドレス範囲を設定するための置換先アドレス範囲設定回路を更に有することで、前記第1のアドレス変換回路は、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換するよう構成し得る。
【0022】
【発明を実施するための最良の形態】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して、本発明による半導体記憶装置の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る第1の実施の形態における半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。図1に示す半導体記憶装置は、複数のDRAM型メモリセルからなるDRAMセルアレイ11と、複数のSRAM型メモリセルからなるSRAMセルアレイ12と、それらの周辺回路とを1チップ上に設けることで構成されている。なお、図1のブロック図は、本実施形態が特徴とする主要な構成を示すものであって、従来と同様の構成要素については一部図示を省略している。
【0023】
外部アドレスAddは、DRAMセルアレイ11またはSRAMセルアレイ12内のアクセス先メモリセルを指定するアドレスを表す複数ビットの信号であって、CPU(中央処理装置)等の外部の制御回路(図示省略)からアドレスバスを介して供給される。この場合、外部アドレスAddは、通常のSRAMで用いられるものと同様の形態、すなわち全ビット同時に供給されるものとすることが可能である。ただし、通常のDRAMと同様にロウビットとカラムビットを時分割で供給する形態であっても、例えばアドレス信号Addの入力部の内部構成、例えば、プリデコーダ101等の内部構成を変更することで対応するこことが可能である。
【0024】
チップセレクト信号CSは、半導体記憶装置の動作モードを指定する外部信号である。この場合、チップセレクト信号CSがアクティブなとき通常動作モードが指定され、非アクティブのときスタンバイモードが指定される。通常動作モードは、DRAMセルアレイ11およびSRAMセルアレイ12の各メモリセルに対してデータの書き込みおよび読み出しを行うことが可能なモードである。
【0025】
通常動作モードでは、また、DRAMセルアレイ11に対して所定の時間間隔でリフレッシュ動作が自動的に実行される。一方、スタンバイモードでは、DRAMセルアレイ11に対するリフレッシュ動作が停止される。したがって、スタンバイモードでは、SRAMセルアレイ12内のデータは保存されるが、DRAMセルアレイ11内のデータは保存されなくなる。
【0026】
プリデコーダ101は、所定のタイミングで外部アドレスAddを取り込んで、それがDRAMセルアレイ11とSRAMセルアレイ12のどちらに割り当てられたものかを判定する。そして、判定結果がDRAMセルアレイ11のアドレスの場合は、それをロウプリデコード信号A1とカラムプリデコード信号A3にデコードして出力するとともに、セル選択信号C1としてアクセス先がDRAMセルアレイ11であることを示す信号を出力する。一方、判定結果がSRAMセルアレイ12のアドレスの場合は、それをロウプリデコード信号A2とカラムプリデコード信号A3にデコードして出力するとともに、セル選択信号Clとしてアクセス先がSRAMセルアレイ12であることを示す信号を出力する。ただし、SRAMセルアレイ12は、ロウアドレス単位で、データ記憶用の領域12aとリダンダンシ用の領域12bとに予め分割されている。ここでプリデコーダ101から出力されるロウプリデコード信号A2はデータ記憶用の領域12aに対応するように設定されている。
【0027】
リダンダンシ判定回路102は、外部アドレスAddに含まれるロウアドレスが、リダンダンシプログラム回路103によって指定される零〜複数個のアドレス値のいずれかに対応するか否かを判定する回路である。すなわち、リダンダンシ判定回路102は、外部アドレスAddに対応するDRAMセルアレイ11あるいはSRAMセルアレイ12内のメモリセル(ワード線)が、リダンダンシメモリセルによって救済すべき(置換されるべき)メモリセル(ワード線)に対応するか否かを判定する回路である。リダンダンシプログラム回路103によって指定される零〜複数個のアドレス値は、DRAMセルアレイ11とSRAMセルアレイ12の内で特性不良等で使用できないメモリセルが存在するロウアドレスを示すものである。リダンダンシ判定回路102は、外部アドレスAddに含まれるロウアドレスがリダンダンシプログラム回路103によって指定されるいずれかのアドレス値に対応すると判定した場合、SRAMセルアレイ12のリダンダンシ用の領域12b内のアドレスであって、リダンダンシプログラム回路103によって指定されるアドレス値毎に予め決められているロウアドレスをプリデコードして得たロウプリデコード信号A4を出力する。このロウプリデコード信号A4は、置換先のロウアドレス、すなわちリダンダンシ用の領域12b内のロウアドレスに対応する選択信号である。
【0028】
リダンダンシ判定回路102は、また同時にプリデコーダ101から出力されるロウプリデコード信号A1およびA2を有効にしたり無効にしたりするキラー信号C2を出力する。本実施の形態では、キラー信号C2が“H”レベルの場合、ロウプリデコード信号A1およびA2を有効とし、キラー信号C2が“L”レベルの場合、ロウプリデコード信号A1およびA2を無効とする。
【0029】
従って、リダンダンシ判定回路102が、外部アドレスAddに含まれるロウアドレスがリダンダンシプログラム回路103によって指定されるいずれかのアドレス値に対応すると判定した場合、リダンダンシ判定回路102は、“L”レベルのキラー信号C2を出力し、ロウプリデコード信号A1およびA2を無効にするとともに、セル選択信号C1も無効にすることで強制的にSRAMセルアレイ12を選択させるよう構成する。更に、リダンダンシ判定回路102は、ロウプリデコード信号A4の出力線をロウインピーダンス状態にする。
【0030】
また、リダンダンシ判定回路102が、外部アドレスAddに含まれるロウアドレスがリダンダンシプログラム回路103によって指定されるいずれのアドレス値にも対応しないと判定した場合、リダンダンシ判定回路102は、“H”レベルのキラー信号C2を出力し、ロウプリデコード信号A1およびA2を有効にするとともにセル選択信号C1も有効にし、セル選択信号C1に基づきDRAMセルアレイ11又はSRAMセルアレイ12を選択する。更に、リダンダンシ判定回路102は、ロウプリデコード信号A4の出力線をハイインピーダンス状態にする。
【0031】
本実施の形態では、ゲート回路124を設けてセル選択信号C1とキラー信号C2の論理積を取りカラムデコーダ109に供給し、カラムデコーダ109はゲート回路124から出力される論理レベルが“L”のとき強制的にSRAMセルアレイ12を選択し、一方論理レベルが“H”のときセル選択信号C1に基づきDRAMセルアレイ11又はSRAMセルアレイ12を選択するよう構成する。
【0032】
リダンダンシプログラム回路103は、DRAMセルアレイ11の各メモリセルとSRAMセルアレイ12のデータ記憶用の領域12a内の各メモリセルの内、ホールド特性が不良であったり、トランジスタの特性あるいは動作が不良であったりするメモリセルが存在するワード線に対応するロウアドレスを示す信号を生成して出力する。このリダンダンシプログラム回路103は、例えば、不揮発性メモリや、レーザや過電流で切断可能な配線やフューズ回路を利用して構成することができる。プログラムするアドレス値は、例えば製造時の各メモリセルの動作および特性試験結果に基づいて不良と判定されたメモリセルを含むワード線のアドレスである。
【0033】
プリデコーダ101から出力されたロウプリデコード信号A1は、複数ビットの入出力を持つゲート回路104へ入力される。ゲート回路104は、キラー信号C2が“H”レベルのときロウプリデコード信号A1をそのまま通過させ、キラー信号C2が“L”レベルのときにはロウプリデコード信号A1によらず全てのビットを非選択状態を意味する“L”レベルとしたロウプリデコード信号を出力する。このゲート回路104から出力された複数ビットの信号は、複数ビットの入出力を有するマルチプレクサ105の一方の入力端子へと入力される。
【0034】
リフレッシュアドレス発生回路106は、リフレッシュコントロール回路107から供給されるタイミング信号C3に応じて、DRAMセルアレイ11の全ロウアドレスに対応するリフレッシュアドレスA5を繰り返し発生し、マルチプレクサ105の他方の入力端子へと出力する。プリデコーダ116は、リフレッシュアドレスA5をプリデコードしてロウプリデコード信号A11を出力する。リフレッンュコントロール回路107は、DRAMセルアレイ11のリフレッシュ動作を実行するタイミングを制御する回路である。リフレッシュコントロール回路107は、DRAM11の各メモリセルが、そのデータ保持時間間隔以内でリフレッシュされるように、タイミング信号C3によってリフレッシュアドレスを発生するタイミングを制御するとともに、切換信号C4によってマルチプレクサ105が選択する信号を切り換え制御する。すなわち、所定の時間間隔でタイミング信号C3を繰り返し発生するとともに、リフレッシュ動作を行うタイミングで切換信号C4を出力し、マルチプレクサ105がリフレッシュアドレスA5側のロウプリデコード信号A11を選択するように制御を行う。マルチプレクサ105は、切換信号C4に基づいてゲート回路104を介して入力されるロウプリデコード信号A1またはロウプリデコード信号A11のいずれかを選択し、ロウプリデコード信号A6として出力する。
【0035】
なお、リフレッシュアドレス発生回路106およびリフレッシュコントロール回路107と、電源回路13には、チップセレクト信号CSが入力される。電源回路13は、DRAMセルアレイ11を動作させる際に用いられるブースト電圧、基板電圧、およびリファレンス電圧等を発生する回路である。リフレッシュアドレス発生回路106、リフレッシュコントロール回路107、および電源回路13には、チップセレクト信号CSがアクティブなとき動作し、チップセレクト信号CSが非アクティブなとき動作を停止するための回路が設けられている。その回路は例えば、各回路の電源線にチップセレクト信号CSに応じてオンオフするようなスイッチである。
【0036】
ロウデコーダ108は、図示していない制御回路から出力されたロウイネーブル信号がアクテイブのとき、ロウプリデコード信号A6をデコードし、デコード結果で指定されたワード線を活性化させる。なお、ロウプリデコード信号A1側が選択されるときにキラー信号C2が“L”レベルである場合には、ロウプリデコード信号A6が全て“L”レベルとなるためいずれのワード線も活性化されない。
【0037】
カラムデコーダ109は、セル選択信号C1が示すアクセス先がDRAMセルアレイ11の場合、カラムプリデコード信号A3をデコードしてデコード結果で指定されたDRAMセルアレイのビット線を選択するためのカラム選択信号A7を生成して出力する。一方、セル選択信号C1が示すアクセス先がSRAMセルアレイ12の場合、カラムプリデコード信号A3をデコードしてデコード結果で指定されたSRAMセルアレイのビット線を選択するためのカラム選択信号A8を生成して出力する。
【0038】
DRAMセルアレイ11のセンスアンプ・プリチャージ回路110はDRAMセルアレイ11に対応したセンスアンプ、カラムスイッチおよびプリチヤージ回路から構成されている。これらのうち、カラムスイッチはカラムデコーダ109が出力するカラム選択信号A7で指定されたセンスアンプとデータバスWRBの間を接続する。センスアンプはセンスアンプイネーブル信号がアクテイブのとき、ロウデコーダ108で選択されたワード線に接続されたメモリセルに接続されたビット線電位をセンス・増幅してデータバスWRBに出力し、あるいは、データバスWRBに供給された書き込みデータをビット線経由でメモリセルに書き込む。プリチャージ回路はプリチャージイネーブル信号がアクティブのときに、ビット線の電位を所定電位、例えば電源電位の1/2にプリチャージする。
【0039】
SRAMセルアレイ12のセンスアンプ・プリチヤージ回路111はSRAMセルアレイ12に対応したセンスアンプ、カラムスイッチおよびプリチャージ回路から構成されている。これらのうち、カラムスイッチはカラムデコーダ109が出力するカラム選択信号A8で指定されたセンスアンプとデータバスWRBの間を接続する。センスアンプはセンスアンプイネーブル信号がアクティブのとき、ロウデコーダ112で選択されたワード線に接続されたメモリセルに接続されたビット線電位をセンス・増幅してデータバスWRBに出力し、あるいは、データバスWRBに供給された書き込みデータをビット線経由でメモリセルに書き込む。プリチャージ回路はプリチャージイネーブル信号がアクティブのときに、ビット線対の電位をともに電源電位にプリチャージする。ロウデコーダ112は、ゲート回路113を介して供給されるロウプリデコード信号A2またはリダンダンシ判定回路102から供給されるロウプリデコード信号A4のいずれかをデコードし、デコード結果で指定されたワード線を活性化させる。ゲート回路113は、ゲート回路104と同様に構成されている。
【0040】
以上の構成によって図1の半導体記憶装置は次のように動作する。
【0041】
(1)チップセレクト信号CSが“L”レベルの場合、図示していない入出力データ用のバッファ回路が動作を停止して、データバスWRBを介したデータの入出力が停止する。DRAMセルアレイ11に対するリフレッシュアドレス発生回路106、リフレッシュコントロール回路107、および電源回路13は、動作を停止し、一定の時間が経過した後、DRAMセルアレイ11内の全データは消去される。一方、SRAMセルアレイ12に対しては電源電圧が供給され、SRAMセルアレイ12内のデータは保存される。
【0042】
(2a)チップセレクト信号CSが“H”レベルの場合において、外部アドレスAddがDRAMセルアレイ11内のメモリセルに対応する値で、かつリダンダンシ判定回路102が救済すべきメモリセルのアドレスではないと判定したときには、セル選択信号C1=「アクセス先がDRAMセルアレイ11であることを示すレベル」、キラー信号C2=“H”レベルとなり、プリデコーダ101が外部アドレスAddに基づくロウプリデコード信号A1とカラムプリデコード信号A3を出力する。したがって、カラムデコーダ109はカラムプリデコード信号A3に基づくカラム選択信号A7をセンスアンプ・プリチヤージ回路110へ出力し、結果としてプリデコーダ101によってデコードされたロウプリデコード信号A1と、カラムプリデコード信号A3に基づいて、DRAMセルアレイ11内のメモリセルに対する書き込みまたは読み出し動作が実行される。
【0043】
また、所定の周期でロウデコーダ108にロウプリデコード信号A11が供給されるとともに、図示しない制御信号によってセンスアンプ・プリチャージ回路110が制御され、DRAMセルアレイ11内のメモリセルがワード線単位で順次リフレッシュされる。なお、以下に示すチップセレクト信号CSが“H”レベルの場合の他の動作条件(2b),(3a),(3b)においても同様にDRAMセルアレイ11のリフレッシュ動作が実行される。
【0044】
(2b)チップセレクト信号CSが“H”レベルの場合において、外部アドレスAddがDRAMセルアレイ11内のメモリセルに対応する値で、かつリダンダンシ判定回路102が救済すべきメモリセルのアドレスであると判定したときには、セル選択信号C1=「アクセス先がDRAMセルアレイ11であることを示すレベル」、キラー信号C2=“L”レベルとなり、プリデコーダ101は外部アドレスAddに基づくロウプリデコード信号A1とカラムプリデコード信号A3を出力する。ただし、キラー信号C2=“L”なので、ロウデコーダ108へはロウプリデコード信号A6として全ビット“L”レベルの選択信号が供給され、DRAMセルアレイ11内のワード線が活性化されることはない。カラムデコーダ109は、キラー信号C2=“L”なので、カラムプリデコード信号A3に基づいてカラム選択信号A8を生成してセンスアンプ・プリチヤージ回路111へ出力する。また、ロウデコーダ112へはロウプリデコード信号A4が供給される。このため、リダンダンシ判定回路102から出力されたロウプリデコード信号A4と、カラムプリデコード信号A3に基づいて、SRAMセルアレイ12の領域12b内の所定のワード線に接続されたメモリセルに対する書き込みまたは読み出し動作が実行される。
【0045】
(3a)チップセレクト信号CSが“H”レベルの場合において、外部アドレスAddがSRAMセルアレイ12内のメモリセルに対応する値で、かつリダンダンシ判定回路102が救済すべきメモリセルのアドレスではないと判定したときには、セル選択信号C1=「アクセス先がSRAMセルアレイ12であることを示すレベル」、キラー信号C2=“H”レベルとなり、プリデコーダ101が外部アドレスAddに基づくロウプリデコード信号A2とカラムプリデコード信号A3を出力する。したがって、カラムデコーダ109はカラムプリデコード信号A3に基づくカラム選択信号A8をセンスアンプ・プリチヤージ回路111へ出力し、結果としてプリデコーダ101によってデコードされたロウプリデコード信号A2と、カラムプリデコード信号A3に基づいて、SRAMセルアレイ12の領域12a内のメモリセルに対する書き込みまたは読み出し動作が実行される。
【0046】
(3b)チップセレクト信号CSが“H”レベルの場合において、外部アドレスAddがSRAMセルアレイ12内のメモリセルに対応する値で、かつリダンダンシ判定回路102が救済すべきメモリセルのアドレスであると判定したときには、セル選択信号Cl=「アクセス先がSRAMセルアレイ12であることを示すレベル」、キラー信号C2=“L”レベルとなり、プリデコーダ101は外部アドレスAddに基づくロウプリデコード信号A2とカラムプリデコード信号A3を出力する。カラムデコーダ109は、キラー信号C2=“L”なので、カラムプリデコード信号A3に基づいてカラム選択信号A8をセンスアンプ・プリチヤージ回路111へ出力する。また、ロウデコーダ112へはロウプリデコード信号A4が供給される。このため、リダンダンシ判定回路102から出力されたロウプリデコード信号A4と、カラムプリデコード信号A3に基づいて、SRAMセルアレイ12の領域12b内の所定のワード線に接続されたメモリセルに対する書き込みまたは読み出し動作が実行される。
【0047】
以上説明したように、本実施形態では、DRAMセルアレイ11およびSRAMセルアレイ12内で救済すべきメモリセルを、SRAMセルアレイ12内の所定のリダンダンシ用領域のメモリセルによって救済するようにしている。これに対し例えばDRAMセルアレイ11のリダンダンシメモリセルを他のDRAMセルとして設けた場合には、リダンダンシメモリセルとなるDRAMセルに対して、リフレッシュ回路やそのコントロール回路が必要となる。しかしながら、本実施形態ではリフレッシュの必要がないSRAMセルをDRAMセル用のリダンダンシメモリセルとしているので、回路構成や規模を小さくすることができる。さらに、本実施形態では、SRAMセルのリダンダンシメモリセルを、DRAMセル用のリダンダンシメモリセルと同一領域に設けるとともにかつアクセスのための回路を共用するようにしているので、さらに回路の簡単化を図ることが可能である。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に、図2を参照して、第2の実施の形態について説明する。
【0049】
図2に示す半導体記憶装置では、図1のロウデコーダ112に代えて、2つのロウデコーダ112a、112bが設けられている。なお、図2に示す構成において、図1に示す構成と同一の構成には同一の符号を付けている。ロウデコーダ112aは、ゲート回路113のロウプリデコード信号A9をデコードして、SRAMセルアレイ12の領域12a内のいずれかのワード線を活性化する。一方、ロウデコーダ112bは、リダンダンシ判定回路102から出力されるロウプリデコード信号A4をデコードして、SRAMセルアレイ12の領域12b内のいずれかのワード線を活性化する。
【0050】
この実施形態によれば、上記第1の実施の形態で得られる効果に加えて、SRAMセルアレイ12内の2つの領域12a、12bのそれぞれに対応するように専用のデコーダ回路を設けたので、例えば、ロウプリデコード信号A4のビット数を領域12b内のワード線数に対応する数に限定することができる。
【0051】
(第3の実施の形態)
次に、図3を参照して、第3の実施の形態について説明する。図3に示す半導体記憶装置では、図1に示す構成に対し、新たにエリア変換回路114とエリアプログラム回路115が備えられるとともに、リダンダンシプログラム回路103a内にエリアプログラム回路115からの信号を処理するための構成が追加されている。なお、図3に示す構成において、図1に示す構成と同一の構成には同一の符号を付けている。
【0052】
エリア切換回路114とエリアプログラム回路115は、SRAMセルアレイ12内のデータ記憶用の領域12aとリダンダンシ用の領域12bとの割り当てを任意に設定可能とするために設けられた構成である。例えば、SRAMセルアレイ12の全体をワード線を基準として複数個、例えば16個の領域に分割可能な構成としておき、そのうち例えば14個の領域をデータ記憶用の領域12aとし、残りの2個の領域をリダンダンシ用の領域12bと設定したり、或いは、15個の領域をデータ記憶用の領域12aとし、残りの1個の領域をリダンダンシ用の領域12bと設定したりすることができる。エリアプログラム回路115からはリダンダンシ用の領域12b(あるいはデータ記憶用の領域12a)に設定すべき領域を示すデータが出力され、エリア切換回路114は、ロウプリデコード信号A2をデータ記憶用の領域12aに対応するロウプリデコード信号A10に変換し、ロウプリデコード信号A4をリダンダンシ用の領域12bに対応するロウプリデコード信号A10に変換する処理を行う。ここで、エリアプログラム回路115は、例えば製造段階においてレーザ照射や過電流を流すことで結線状態を任意にプログラム可能な配線や能動素子を用いて構成されたフューズ回路から構成されていて、プログラム状態に応じて設定すべき任意の個数(上記の例では0〜16個)の領域を示すデータを出力する。またエリア切換回路114は、例えば複数のマルチプレクサ回路と、ロウプリデコード信号A4が供給されたときにロウプリデコード信号A2を無効とするためのゲート回路とから構成することが可能である。一方、リダンダンシプログラム回路103aは、エリアプログラム回路115から供給されるリダンダンシ用の領域12b、あるいはデータ記憶用の領域12aの設定状態を示す信号に基づいて、置換先のアドレスを決定する。
【0053】
本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態で得られる効果に加えて、例えばメモリチップ毎にリダンダンシ用の領域12bの配置と容量を任意に設定できるので、リダンダンシ用の領域12bを不良セルが存在しない領域に設定することができる。また、領域12aと領域12bの割合を任意に変更することが可能となる。
【0054】
以上、図1乃至図3を参照して本発明による半導体記憶装置の実施形態について説明したが、本発明の実施形態はそれらの形態に限定されるものではなく、各回路ブロックを統合したり、あるいは各回路の機能を分散したり、あるいは従来の他の構成を追加したりといった設計変更が適宜可能である。上記実施の形態では、外部からのアクセスの形態をSRAMと同様に、非同期で、アドレスAddを全ビット並列に供給するものとしているが、例えば通常のDRAMのようにカラムアドレスとロウアドレスを時分割で供給するようにしたり、SDRAM(同期型DRAM)のようにさらにクロック信号に同期させて供給するようにしても良い。また、半導体記憶装置内にDRAMのリフレッシュ用の制御回路を設けているが、外部に設けるようにしても良い。また、リダンダンシメモリセルをワード線単位で設けるようにしているがビット線毎としたり、複数のワード線単位とするようにしてもよい。また、半導体記憶装置の各構成は、1メモリチップ内にすべて設けていなくても良く、複数のメモリチップを用いてモジュール化して構成するようにしても良い。
【0055】
更に、上記第1乃至第3の実施の形態では、リフレッシュを必要とするメモリセルアレイとしてDRAMセルアレイを、リフレッシュを必要としないメモリセルアレイとしてSRAMを例に取り説明したが、本発明は、これら構成に限るものではなく、例えばリフレッシュを必要としないメモリセルアレイとしてFlashセルアレイや、FeRAMセルアレイ、MRAMセルアレイ、EEPROMセルアレイ等の不揮発性メモリセルアレイで構成する場合にも適用可能である。
【0056】
更に、メモリセルアレイと周辺回路とからなる半導体記憶装置の回路全体が単一のチップ上に実装するような形態であっても良いし、或いは回路全体がいくつかの機能ブロックに分割されていて、各機能ブロックを別々のチップに実装するような形態であっても良い。後者の場合、例えば、メモリセルアレイと周辺回路とを別々のチップに搭載して混載ICを形成するような形態であっても良いし、また、周辺回路のうちリダンダンシ判定回路102、リダンダンシプログラム回路103、エリア切換回路114、エリアプログラム回路等の冗長回路のみをメモリチップとは別のチップに搭載して混載ICを形成するような形態であっても良い。
【0057】
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0058】
【産業上の利用可能性】
この発明によれば、以下の効果を得ることができる。複数のダイナミック型メモリセルのアレイからなるダイナミックメモリアレイと、複数のスタティック型メモリセルのアレイからなるスタティックメモリアレイと、外部アドレスをダイナミックメモリアレイ又はスタティックメモリアレイのいずれかのメモリセルに対応するアドレスに変換する第1の変換手段と、ダイナミックメモリアレイ又はスタティックメモリアレイ内の置換されるメモリセルを特定するメモリセル特定手段と、メモリセル特定手段によって特定されたメモリセルに対する外部アドレスをスタティックメモリアレイ内の所定のメモリセルへのアドレスに変換する第2の変換手段とを設けたので、リダンダンシメモリセルがSRAMで構成され、リダシダンシメモリセル用のリフレッシュ回路が不要となるので、DRAMとSRAMの両者を外部アドレスに割り当てて使用する半導体記憶装置全体としてのリダンダンシメモリセルおよびその周辺回路の規模を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による第2の形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明による第3の形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。

Claims (17)

  1. 複数のダイナミック型メモリセルのアレイからなるダイナミックメモリアレイと、
    複数のスタティック型メモリセルのアレイからなるスタティックメモリアレイと、
    外部アドレスを前記ダイナミックメモリアレイ又は前記スタティックメモリアレイのいずれかのメモリセルに対応するアドレスに変換する第1の変換手段と、
    少なくとも前記ダイナミックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定するメモリセル特定手段と、
    前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセルに対する外部アドレスを前記スタティックメモリアレイ内の所定のメモリセルへのアドレスに変換する第2の変換手段とを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ダイナミックメモリアレイのリフレッシュ動作を制御するリフレッシュ制御手段と、
    外部制御信号によって少なくとも前記リフレッシュ制御手段の動作を停止させる制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記リフレッシュ制御手段が、少なくとも、所定のタイミング信号に基づいて前記ダイナミックメモリアレイの各メモリに対応するリフレッシュアドレスを繰り返し発生するリフレッシュアドレス発生回路と、前記外部アドレスと該リフレッシュアドレスのいずれかを選択する選択回路とを有していることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記外部制御信号によって前記ダイナミックメモリアレイヘの電源の供給を停止させることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセル特定手段が、前記ダイナミックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定するとともに、前記スタティックメモリアレイ内で置換されるメモリセルを特定することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第2の変換手段が前記スタテイックメモリアレイ内で変換先とする複数のメモリセルのアドレス範囲を任意に設定するアドレス範囲設定手段をさらに備え、
    前記第2の変換手段が、前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセルに対応する外部アドレスを前記スタテイックメモリアレイ内の所定のメモリセルへのアドレスに変換する際に前記アドレス範囲設定手段によって設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換するとともに、前記メモリセル特定手段によって特定されたメモリセル以外のメモリセルに対応する外部アドレスを前記アドレス範囲設定手段によって設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  7. リフレッシュを必要とするメモリセルを複数有する第1のメモリセルアレイと、
    リフレッシュを必要としないメモリセルを複数有する第2のメモリセルアレイと、
    前記第1及び第2のメモリセルアレイのうち置換されるメモリセルを指定する被置換アドレスを外部入力アドレスと比較し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記外部アドレスで指定されるメモリセルへのアクセスを許容し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記外部アドレスを前記第2のメモリセルアレイ中の所定領域のメモリセルを指定する置換先アドレスに変換して、置換先アドレスへのアクセスを許容する第1のアドレス変換回路とを有する半導体記憶装置。
  8. 前記被置換アドレスを記憶する被置換アドレス記憶回路を更に有する請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記被置換アドレス記憶回路はプログラム回路で構成する請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したとき、前記第1のアドレス変換回路は、前記第1のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第1のアドレス信号と、前記第2のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第2のアドレス信号と、前記第1および第2のメモリセルアレイのうちいずれを選択するかを指定する選択信号とを無効にする信号を発生し、置換先アドレスへのアクセスを行う請求項7に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第2のメモリセルアレイの置換先アドレスのアドレス範囲を設定するための置換先アドレス範囲設定回路を更に有することで、前記第1のアドレス変換回路は、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換する請求項7に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第2のメモリセルアレイは、前記所定領域のアドレスをデコードする専用のデコード回路を有し、前記第1のアドレス変換回路は、前記置換先アドレスを前記専用のデコード回路に直接供給する請求項7に記載の半導体記憶装置。
  13. リフレッシュを必要とするメモリセルを複数有する第1のメモリセルアレイと、リフレッシュを必要としないメモリセルを複数有する第2のメモリセルアレイとを有する半導体記憶装置のメモリセルを指定するアドレスを変換するためのアドレス変換回路であって、
    前記第1及び第2のメモリセルアレイのうち置換されるメモリセルを指定する被置換アドレスを外部入力アドレスと比較し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記外部アドレスで指定されるメモリセルへのアクセスを許容し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記外部アドレスを前記第2のメモリセルアレイ中の所定領域のメモリセルを指定する置換先アドレスに変換して、置換先アドレスへのアクセスを許容するアドレス変換回路。
  14. 前記被置換アドレスを記憶する被置換アドレス記憶回路を更に有する請求項13に記載のアドレス変換回路。
  15. 前記被置換アドレス記憶回路はプログラム回路で構成する請求項14に記載のアドレス変換回路。
  16. 前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したとき、前記第1のアドレス変換回路は、前記第1のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第1のアドレス信号と、前記第2のメモリセルアレイのメモリセルを指定する第2のアドレス信号と、前記第1および第2のメモリセルアレイのうちいずれを選択するかを指定する選択信号とを無効にする信号を発生し、置換先アドレスへのアクセスを行う請求項13に記載のアドレス変換回路。
  17. 前記第2のメモリセルアレイの置換先アドレスのアドレス範囲を設定するための置換先アドレス範囲設定回路を更に有することで、前記第1のアドレス変換回路は、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致しないときには前記設定されたアドレス範囲外のアドレスに変換し、前記外部入力アドレスと前記被置換アドレスとが一致したときには、前記設定されたアドレス範囲内のアドレスに変換する請求項13に記載のアドレス変換回路。
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