JPH06174859A - 電子時計の輪列構造 - Google Patents
電子時計の輪列構造Info
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- JPH06174859A JPH06174859A JP4323380A JP32338092A JPH06174859A JP H06174859 A JPH06174859 A JP H06174859A JP 4323380 A JP4323380 A JP 4323380A JP 32338092 A JP32338092 A JP 32338092A JP H06174859 A JPH06174859 A JP H06174859A
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- G04B—MECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electromechanical Clocks (AREA)
Abstract
り、基本性能の原点ともいえる針の動きを重視し、指示
針のフラツキがなく、針の指示精度と止まりに対する信
頼性の高い電子時計の輪列構造を提供する。 【構成】 指針車または指針車により駆動される車に常
時指針車の回転方向とは逆方向の回転トルクを与える機
構を有する。二つ以上の指針車が、それぞれがお互いに
接しないように地板もしくは受などに固定された中空の
軸によって案内される。電源部と時計輪列部の間に地板
もしくは受を配置することにより輪列部が電源部と分離
されている。
Description
する
62の実施例に示すように、秒を表示する四番車を抑制
するために、四番車の上ほぞを下ほぞ方向へ押える押圧
部、ばね部,固定部から成る抑制ばねを使用する構造に
なっていた。
する時計の指針車の保持方法としては、時表示車である
筒車、分表示車である二番車を、地板に固定された中心
パイプの内周、外周に分離して案内するタイプ、もしく
は分表示車である二番車、秒表示車である四番車を、二
番受に固定された二番車軸の内周、外周に分離して案内
するタイプなどがある。以下中心パイプと二番車軸を総
称して”パイプ”と呼ぶ。
しては、電池と輪列との間、特に近接部には他の部品等
を配置せず空間が設けられていた。
は、四番車の上ほぞ先端部を抑制ばねで直接押えつける
構造になっているため、耐久性を考えた場合、四番車の
上ほぞ先端部は輪列受の組み立て性を良くするために円
錐状にとがっており、この先端部に接触する抑制ばね押
圧部の摩もうが生ずる。さらには摩もう粉が発生し、こ
れが四番車の上ほぞ部と輪列受のほぞ案内部との隙間に
入り込み、四番車の回転を妨げ時計の止まりにつながる
恐れがあるという課題を有する。
−タ(六番車)〜五番車〜四番車と、四番車とモ−タ部
とは五番車を介して係合しており、四番車に加わる負荷
はモ−タ性能に大きな影響を与える。したがって四番車
の上ほぞ先端部を直接押えつける抑制ばね7のばね力
は、モ−タ性能に影響を与えずしかも秒針のフラツキを
最小に抑えられるだけの大きさは必要というように非常
に難しい設定が要求されていた。そしてこの要求が満足
されず、ばね力が大きすぎればモ−タに加わる負荷が大
きくなり、消費電流の増加などにつながる。逆にばね力
が小さすぎれば、秒針のフラツキを最小に抑えることは
できない。
して軸方向に力を加えているため、回転角度を制御する
ことはできない。つまり秒針の運針直後のフラツキは軸
方向の負荷である程度抑えられるが、秒針の指示位置ま
で制御することはできず、指示位置がバラついて秒針の
指示ズレが発生するという課題も有していた。
3つの指針車を案内する場合、指針車の案内には中心パ
イプもしくは二番車軸のどちらか一方を用いる構造をと
っていた。このためこの構造では、3つの指針車に対し
案内するパイプは1本のため、前記パイプの内周および
外周で2つの指針車を案内し、残り1つの指針車は他の
指針車で案内することになる。
ある筒車を前記中心パイプの外周で案内し、分表示車で
ある二番車を前記中心パイプの内周で案内することによ
り、前記筒車と前記二番車は前記中心パイプにより完全
に分離されているが、前記二番車と秒表示車である四番
車は常に接触しているので秒針の動きに連動して分針の
ピクツキが発生する恐れがある。
記二番車軸の外周で、案内し前記四番車を前記二番車軸
の内周で案内し、前記筒車においては前記二番車の外周
で案内される。これにより前記筒車の平面位置のバラツ
キには、それを案内する前記二番車の平面位置のバラツ
キやガタも含まれるため、その分前記筒車の平面位置の
ズレは大きくなる。このため、前記筒車の歯形のかみあ
い範囲のバラツキが大きくなりバックラッシュ量の増
加、ひいては筒車に取り付けられた時針の指示ズレにつ
ながるという課題も有していた。
間が区切られていない構造では、電池交換時に電池収納
部からゴミ、ケバが侵入し輪列の動きを妨げ、時計の止
まりにつながるという恐れもある。
ので、その目的とするところは、近年、時計の基本性能
が市場で見直される中、その原点ともいえる針の指示精
度を向上し、さらに運針直後の針のフラツキを抑えた、
電子時計の輪列構造を提供するものである。
構造は指針、前記指針を固定する指針車、時計体の駆動
部、前記駆動部の運動を前記指針車に伝達する少なくと
も一つの輪列を有する電子時計の輪列構造において、前
記指針車または前記指針車により駆動される車に常時指
針車の回転方向とは逆方向の回転トルクを与える機構を
有することを特徴とする。
針を固定する指針車、時計体駆動部の運動を前記指針車
に伝達する輪列、前記指針車を軸支する中空の軸を有す
る電子時計の輪列構造において、三つ以上の指針車は、
それぞれが接しないように地板もしくは受などに固定さ
れた中空の軸によって案内される構造を有することを特
徴とする。
ぼ中央付近に位置する時計輪列部、前記時計輪列を保持
する地板、受を有する電子時計の輪列構造において、電
源部と時計輪列部を地板もしくは受によって分離する構
造を有することを特徴とする。
図であり、図2はその断面図である。
ルブロック8およびロ−タ12により形成されるステッ
ピングモ−タにより駆動される。前記ロ−タ12の回転
は五番車13を介して秒表示車である四番車10を回転
させ、さらに三番車11を介して分表示車である二番車
1を回転させる。2aはヒゲゼンマイであり、その中心
部の自由端はヒゲ玉2bに固定され、ヒゲゼンマイ2a
とヒゲ玉2bとを一体としたヒゲ2は、巻き縮められた
状態でヒゲ枠3に遊合している。またヒゲ玉2bはヒゲ
かな4に固定され、これらヒゲ2、ヒゲ枠3、ヒゲかな
4により制動車を形成している。本実施例では、ヒゲか
な4は上ほぞが二番受5、下ほぞが地板6に軸支され二
番歯車1とかみあっており、二番車の回転力がヒゲかな
4に伝わり、ヒゲかな4およびヒゲ2が回転する。ここ
でヒゲ枠3は地板6に位置決め用ダボ3aで組み込まれ
ているため、ヒゲ枠3はヒゲかな4の回転に伴って回転
することはない。
き出した平面図である。ヒゲゼンマイ2aの最外周の自
由端2cは、ヒゲ枠3の内壁に押付けられた状態で摩擦
抵抗を受けながら回転する。この摩擦抵抗が回転トルク
となり、ヒゲかな4から二番車1に伝達され、二番車1
は常に回転を妨げる方向にの回転トルクを受けながら運
針することになる。そしてこれにより二番車1からの通
常時刻表示輪列(二番車1〜三番車11〜四番車10)
はすべてそれぞれの歯車のバックラッシュが回転方向と
逆方向につまった状態で運針する。
番車10は、運針中常に五番車13とバックラッシュが
つまっているため秒位置は確実に一定角度で刻まれてい
くことになる。つまり非常に秒位置ズレの少ない輪列構
造といえる。
転を妨げられる方向に回転トルクを受けており、常にブ
レ−キのかかった状態で運針することになる。そしてこ
の負荷が貫性力による運針直後の針のフラツキを抑える
働きをする。
場合でも、図3において少なくともヒゲ枠3の内周の半
径に相当する長さを有するばねであれば、同様の効果が
得られる。
定し外端をすべらせて摩擦負荷を発生させているが、逆
にばねの外端を固定し内端をすべらせる構造も可能であ
る。
従来は秒押えばねのばね形状やたわみ量を設定し直して
いたが、そのばね形状を正確につくることが難しく狙っ
た負荷を実現することはかなり困難であった。しかし本
発明の輪列構造においては、ヒゲゼンマイ2aの難しい
設定を変えることなく、ヒゲかな4の歯の枚数つまり二
番車とのギヤ比を変化することにより簡単に、そして正
確に回転トルクを変化させることができる。
のようにばね力によって輪列に与える回転トルクの大き
さが決定するが、そのばね形状のバラツキが一定とすれ
ば、使用するばねを、ヒゲゼンマイのようにばねの断面
に対しばね長さが非常に長い形状にすることにより、ば
ね長さの短い場合よりもその形状のバラツキがばねの性
能に与える影響は小さい。つまりばね形状、ゼンマイ巻
数、ゼンマイ外径等の多少のバラツキによってトルクが
大きく変化することはない。よって、安定した回転トル
クの設定が可能である。これは部品のバラツキによる製
品性能への影響が小さいということで、安定した品質が
確保できることになる。
ね設定を適正に行うことにより、本実施例のように二番
車1とかみ合わせる以外にも、二番受5と輪列受け9で
ヒゲかなを軸支し三番車11または、四番車10とかみ
合わせることにより、本実施例と同様な効果が得られ
る。つまり構造に適応させて数多くのレイアウト構想が
考えられるので、非常に汎用性があるといえる。
玉2b に固定しているが、ヒゲ玉2b とヒゲかな4の固
定部を共にトラック穴などの変形形状にしておくことに
より、組立て時にヒゲ玉2b にヒゲかな4をガタで組込
むこともできる。このような構造でもヒゲ2の回転トル
クをヒゲかな4に伝えることは可能であり本実施例と同
様の効果が得られる。さらに前述の構造であれば、ヒゲ
かな4とヒゲ玉2b の固定がないため、ヒゲかな4をプ
ラスチック部品にすることができる。このようにヒゲか
な4とヒゲ玉2b を固定するという部品作成上の工数を
減らすことができたり、またヒゲかな4の材料をプラス
チックにすることにより部品のコストダウンも図ること
ができる。
昭63−46862)に示すように秒かな押えばねが輪
列受の上面にのるようなことはないため、ム−ブメント
自体の外観向上にもつながる。つまり高級時計に使用す
る場合でもム−ブメントの外観仕上げの良さを損なうこ
となく、前述までのような効果が得られる。
では、秒かな押えばねは断面的に輪列受とねじの間に配
置してあるため、秒かな押えばねの厚みが変化すると受
足ブシュとねじとの係合量がバラつく要因となる。しか
し本実施例の輪列構造においては、ヒゲ2、ヒゲ枠3、
ヒゲかな4は、二番受5と輪列受6との間に断面的にア
ガキをもって配置されているため、他の部品の高さのバ
ラツキに影響を与えることは全くない。つまり他の部品
の断面位置に影響を与えることなく秒位置ズレ針のフラ
ツキを抑えるという効果が得られる。
を図2と比べて上下逆にし、ヒゲゼンマイ2a を組込む
側すなわちヒゲゼンマイ2a がヒゲ枠3から外れるのを
防ぐひさし部3c がついている方を下側に設けた構造で
ある。この構造ではヒゲかな4の上ほぞを持って制動車
を持ち上げる場合、ヒゲゼンマイ保持部3b が上側に設
けてあるため、ヒゲ枠3のひさし部3c が上側にある場
合に比べ、ヒゲゼンマイ2a のヒゲ枠3からの外れは発
生し難くなる。また前述のように、ヒゲ枠3内にヒゲ2
を入れ易くし、そしてヒゲ2がヒゲ枠3から外れないた
めにひさし部3c のある側には位置決め用のダボ等の突
起部を設けず、制動車の位置決めはヒゲ枠3の外形形状
によって行うような構造にすることにより、図5のよう
にヒゲゼンマイ2a がヒゲ枠3のダボ3d にのってしま
うような状況を回避することができる。したがって、ヒ
ゲ枠3へのヒゲ2の組込み性向上につながる。
である四番車10は二番受5に固定された二番車軸16
の内周の段差部によって案内され、分表示車である二番
車1は前記二番車軸16の外周の段差部によって案内さ
れ、時表示車である筒車14については地板6に固定さ
れた中心パイプ15で案内されている。つまり秒、分、
時のそれぞれの指示車はお互いがスレ合うことのないよ
うに完全に分離されていることになる。
り、秒針の動きにつられて分針がピクつくという現象
は、完全に防ぐことができる。そして前記中心パイプ1
5の働きにより、例えば時差修正機能がある場合、時針
の修正の動きにつられて分針がピクつくという現象は、
完全に防ぐことができる。
てパイプで案内されているため、四番車で二番車を案内
したり、二番車で筒車を案内することはない。よって、
それぞれの指針車の平面位置は、他の指針車の位置ズレ
の影響を受けず、精度良く決まる。これにより、歯車の
かみあい範囲のバラツキが抑えられ、バックラッシュを
つめた設定が可能となり、指針車のバックラッシュによ
る指示ズレは最小限に抑えられる。
と三番車11との間に地板6および二番受5の壁5a 、
6a を設置している。この壁は電池部と輪列部を完全に
分離するもであり、アフタ−サ−ビスにおいて必ず行わ
れる電池交換時に電池部に付着したゴミ、ケバ等が輪列
部に侵入するのを防ぐ働きをする。また図1のように輪
列受9上面から、規正レバ−18が四番歯車10a を規
正する様子を見る穴9a が設置されている場合でも、前
記穴9a に透化性の受石等を組込むことにより、裏蓋を
開けたときにム−ブメントに付着したゴミ、ケバ等が前
記穴9a から輪列部に侵入するのを防ぐことができる。
ミ、ケバが輪列部に侵入するのを防ぐことにより、止ま
りに対する信頼性向上につながる。
輪列の回転方向と逆方向に常時回転トルクを与える機構
を有することにより、それぞれの輪列のバックラッシュ
は回転方向と逆方向に常につまった状態となり、指針車
についても確実に一定角度で運針するため、秒位置ズレ
を最小限に抑えることが可能となった。また、前述のよ
うに指針車は常に回転を妨げられる負荷を受けているた
め、この働きにより秒針の運針直後のフラツキを抑える
ことができる。
置する必要がないためム−ブメントの外観向上につなが
る。そして部品のプラスチック化も可能であり、部品の
ロ−コスト化につながる。
場合、それぞれの指針車はお互いに接触しないようにパ
イプで完全に分離されているため、他の指針車の動きに
よって別の指針車がピクつくという現象は発生しない。
侵入を防ぐシ−ルド構造になっており、ゴミ、ケバによ
る時計の止まりに対する信頼性の向上につながってい
る。
キがなく、針の指示精度と止まりに対する信頼性の高い
時計を、安価で市場に提供することを可能とするもので
ある。
面図。
面図。
面図。
み前の状態を示す断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 指針、前記指針を固定する指針車、時計
体の駆動部、前記駆動部の回転を前記指針車に伝達する
少なくとも一つの輪列を有する電子時計の輪列構造にお
いて、前記指針車または前記指針車により駆動される車
に常時指針車の回転方向とは逆方向の回転トルクを与え
る機構を有することを特徴とする電子時計の輪列構造。 - 【請求項2】 少なくとも、三つ以上の指針、前記指針
を固定する指針車、時計体駆動部の回転を前記指針車に
伝達する輪列、前記指針車を軸支する中空の軸を有する
電子時計の輪列構造において、三つ以上の指針車は、そ
れぞれがお互いに接しないように地板もしくは受などに
固定された中空の軸によって案内されることを特徴とす
る電子時計の輪列構造。 - 【請求項3】 少なくとも、電源、ム−ブメントのほぼ
中央付近に位置する時計輪列、前記時計輪列を保持する
地板、受を有する電子時計の輪列構造において、電源部
と時計輪列部の間に他のム−ブメント部品を配置するこ
とにより輪列部が電源部と分離されていることを特徴と
する電子時計の輪列構造。
Priority Applications (8)
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ID=18154107
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Country Status (4)
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EP (3) | EP0838736B1 (ja) |
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