JPH02281182A - アナログ電子時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明はアナログ電子時計の時刻表示のための指針の駆
動方法に関する。

［従来の技術］ 従来のアナログ電子時計としては、地板上に配置された
電磁式ステップモータのロータの回転を、五番車、四番
車により伝達して秒針を駆動し、さらに四番車にかみ合
う五番車、五番車を通して分針を駆動し、さらに五番車
にかみ合う口裏車、筒車を通して時針を駆動するものが
周知であり、現在実用上広く使われている。こうした従
来の方法では、アナログ電子時計の薄型化さらには部品
配置上のスペース効率を考慮して、筒車以外の表輪列と
ステップモータを地板の表側に配置し、文字板、指針は
地板の裏側に配置している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら従来のアナログ電子時計は以下の様な問題
点を有する。

即ち、ステップモータが四番車、五番車等のいわゆる表
輪列と、地板の同一側に配置されているために、レイア
ウト上比較的大スペースをステップモータが占有し、輪
列やその他の部品（例えば切換機構や電池等）の配置自
由度が小さくなっている。このことは地板外形の小さい
婦人用アナログ電子時計では特に顕著である。また、輪
列の負荷変動に対し、十分余裕のあるトルクを確保し消
費電流を低く抑えるために、現状レベルのサイズを大幅
に小さくすることは困難である。だからといってステッ
プモータを地板に対し文字板と同一側（表輪列と反対側
）に配置することはアナログ電子時計の薄型化を妨げ、
実用的ではない。

さらに、ステップモータは磁石、ステータ、コイルブロ
ック等構成部品が多く、コストも高くついている。

また、こうした問題以外にも、従来のアナログ電子時計
は電磁式ステップモータを使用しているために、外部か
らの磁界によりミスリ、止まり等の影響を受けるという
問題点を有している。このため耐磁板や耐磁枠等の部品
が必要となり、アナログ電子時計の薄型化、低コスト化
の妨げとなっている。

本発明は以上の様な問題点を解決するもので、その目的
とするところは、従来の電磁式ステップモータを排除し
て輪列その他の機械部品の配置自由度を大きくし、かつ
アナログ電子時計の薄型化ローコスト化、高耐磁性能を
実現することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明のアナログ電子時計は、少なくとも地板、文字板
、指針、該指針を駆動する表輪列を有するアナログ電子
時計に於て、前記地板に対し前記表輪列のうち少なくと
も１つと反対側、前記文字板及び指針と同一側に、回転
平均に伴って重心が回転運動する円板状セラミック振動
子を、その中心軸が前記指針の回転中心軸とほぼ同一と
なる様に配置し、前記円板状セラミック振動子の外周部
を前記表輪列の少なくとも１つと直接または間接的に係
合させたことを特徴とする。

〔実　施　例〕

第１図は、本発明の実施例を示すアナログ電子時計の主
要部断面図である。１はポリカーボネイト等の樹脂成型
材料より成る地板、２は文字板、３．４．５はそれぞれ
秒針、分針、時針である。

６はチタン酸ジルコン酸鉛等の圧電材料より助成る円板
状セラミック振動子であり、文字板２と地板１の間に配
置され、その内周部を地ｉ１に圧入することにより固定
されている。また、７はアルミニウム製のリングであり
、セラミック振動子６の外周にかん合され一体化されて
いる。またリング７の外周にはテーパ加工が施されてい
る。８は、中間車であり、その下はぞ９にはリング７と
同じテーパ加工が施されている。１０は押えバネであり
、その一端は輪列受１１上に固定され、端は中間車８の
上はぞ１２を押えつけている。これにより、リングツ外
周テーパ部と中間車８の下はぞ９のテーパ部は確実に圧
接されている。１３は五番車、１４は四番率、１５は五
番車、１６は筒車である。

第２図は、円板状セラミック振動子６の詳細を示す平面
図である、同振動子は厚み方向に分極された径方向振動
子であり、円板を半円ずつ逆極性（正・負）となる様分
極処理されている。片面にはほぼ全面に電極１８（接地
電極と呼ぶ）を形成し、他面の正　負分域にはそれぞれ
四半円の直角に開いた扇状の電極１９．２０．２１．２
２を形成し、正分電極１９．２０には（＋）記号、負分
電極２１．２２には（−）記号を図中に示しである。こ
うした電極形成にはスクリーン印刷等の手法を用いてい
る。

第２図に示した様に、電極２０．２２及び電極１９．２
１をそれぞれ短絡し、リード線２３．２４と接地電極１
８の間にそれぞれ位相の９０’異なる２相正弦波電圧Ｖ
、、Ｖ２を印加すると、円板状セラミック振動子６は、
その共振周波数付近において、振動に伴う重心の移動が
元の円の中心に対して偏心回転する超音波回転振動子と
して動作することが知られている。（特開昭６３−１８
１６７６．１．８１６７７参照） セラミック振動子６がこの様【こ超音波回転振動子とし
て動作すると、第１図におけるセラミック振動子６と一
体化されたリング７に下はぞ９を圧接された中間車８は
、重心回転によるマサットルりを受は回転する。中間車
８の回転は五番歯車１３ａ、五番かな１３ｂ、四番歯車
１４ａの経路で伝達され、四番車１４の先端に取り付け
られた秒針３が駆動される。

セラミック振動子６の励振心期間即ち、電極に正弦波電
圧を印加する時間は、毎秒、秒針３が文字板上を機械角
６°回転する補設定（ＯＮｌｏＦＦ）される。また、こ
の様に秒針３をステップ運針するかわりに、セラミック
振動子６を連続的に励振して、秒針３をなめらかなスイ
ープ運針としても良い。

四番車１４の回転は、五番車（図示せず）を介して二番
歯車１５ａへ減速比１／６０で伝達され分針４が駆動さ
れる。五番車１５の回転は、口裏車（図示せず）を介し
て筒車１６へ減速比１／１２て伝達され時針５が駆動さ
れる。この、分針、時針駆動構造は一般のアナログ電子
時計において周知であるため、詳しい説明は省略する。

本実施例においては、セラミック振動子６の内周を地板
１に圧入固定したが、内周をスキマバメにして接着固定
しても良い。また、本実施例は３針のアナログ電子時計
を例にしたが、秒針のない２針アナログ電子時計に応用
しても本発明の域を出るものではない。

［発明の効果］ 以上述べた様に本発明によれば、少なくとも地板、文字
板、指針、該指針を駆動する表輪列を有するアナログ電
子時計に於て、前記地板に対し前記表輪列のうち少なく
とも１つと反対側、前記文字板及び指針と同一側に、回
転平均に伴って重心が回転運動する円板状セラミック振
動子を、その中心軸が前記指針の回転中心軸とほぼ同一
となる様に配置し、前記円板状セラミック振動子の外周
部を前記表輪列の少なくとも１つと直接または間接的に
係合させたことにより、従来の電磁式ステップモータが
不要となり、輪列その他の機械部品の配置自由度が大き
くなり、アナログ電子時計の小型、薄型化において有利
になるという効果を有する。

また、セラミック振動子を使用しているため、外部磁界
による運針への影響を受けず、耐磁板等の別部品を使用
しなくても耐磁時計を実現できる。以上、本発明の実用
上の効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例を示すアナログ電子四番車 ・・五番車 ・・筒車 ・秒押えばね 以上 ・地板 文字板 ・秒針 ・・分針 ・・時針 ・セラミック振動子 ・リング ・中間車 ・押えばね ・・輪列受 ・・五番車 ｌ　　　・ ２　・ ５　・ ６　・ ７　・　・ ８　・　・ １０　・ １１　・ ｌ　３　・ 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人　弁理士　鈴　木　喜三部（他１名）第２０（α
） 第２図（Ｉ））

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも地板、文字板、指針、該指針を駆動する表輪
   列を有するアナログ電子時計に於て、前記地板に対し前
   記表輪列のうち少なくとも１つと反対側、前記文字板及
   び指針と同一側に回転平均に伴なって重心が回転運動す
   る円板状セラミック振動子を、その中心軸が前記指針の
   回転中心軸とほぼ同一となる様に配置し、前記円板状セ
   ラミック振動子の外周部を前記表輪列の少なくとも１つ
   と直接または間接的に係合させたことを特徴とするアナ
   ログ電子時計。