JPH0542383Y2 - - Google Patents

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JPH0542383Y2
JPH0542383Y2 JP1985087811U JP8781185U JPH0542383Y2 JP H0542383 Y2 JPH0542383 Y2 JP H0542383Y2 JP 1985087811 U JP1985087811 U JP 1985087811U JP 8781185 U JP8781185 U JP 8781185U JP H0542383 Y2 JPH0542383 Y2 JP H0542383Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は時計の指針修正装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
第5図、第6図は従来技術による時計の指針修
正装置を示す要部断面図である。
従来の一般的な指針修正装置においては、巻真
1の角部1aにツヅミ車2が巻真軸方向に対して
摺動可能、回転方向に対しては巻真1と一体で回
転するように係合しており、第5図の通常の巻真
位置から巻真1を引き出して、第6図の如く巻真
1を指針修正位置にセツトすると、巻真1と連動
して作動するオシドリ3、該オシドリ3に係合し
ているカンヌキ4によりツヅミ車2が摺動して、
小鉄車5との噛合が行われ、巻真1の回転操作に
より、ツヅミ車2から小鉄車5、日ノ裏車6を経
由して分針車7を回転させ、指針修正を行う構造
となつている。その際、分針車7に伝わる指針修
正トルクが動力側の輪列(図示せず)へ伝達しな
い様にするために、分針車7の分針歯車7bは、
前記動力側の輪列構造に仕組まれたブレーキ装置
(図示せず)のブレーキ力の働きを受ける。ただ
し、分針車7は、分針歯車7bが分針車7の軸部
7aにスリツプ可能に嵌合した、いわゆる周知の
スリツプ機構を構成しているため、日の裏車6と
噛合う軸部7aは前記分針歯車7bとスリツプし
て回転するので、正常な時刻修正が行える。
指針修正時の分針車7の軸部7aと分針歯車7
bとのスリツプトルク値は、大体2g・cm〜8g・
cm以上に設定されている。従来の指針修正装置で
ある裏回り輪列における巻真操作時の指針修正ト
ルク値は、分針車7の軸部7aと分針歯車7bと
のスリツプトルク値とほぼ同等か、それ以上高い
値となつており、従つてウオツチサイズのムーブ
メントに使用されている小鉄車等の歯車モジユー
ルの大きさは大体0.9〜0.16mm程度なので、歯の
強度、耐久性等の機械的強度を考慮すると、ツヅ
ミ車、小鉄車等の裏回り輪列は金属材を使用せざ
るを得なかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
近年、プラスチツクの応力技術が盛んとなり、
時計においても、部品のプラスチツク化によるコ
ストダウン化が急速に推し進められ、地板、輪列
受、表輪列及び指針修正装置である裏回り輪列等
の一部にもプラスチツク材が採用されるようにな
つた。しかしながら、プラスチツク部材において
は、部材間の嵌合力や係合力の点で金属部材より
も劣るため、金属部材を使用していた従来構造の
ままで時計部材のプラスチツク化を計ることは困
難であつた。
本考案は以上の様な欠点を解消させ、プラスチ
ツク化に適した指針修正構造、特に巻真とツヅミ
車の嵌合力を高める構造を提供する事を目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成させるために、本考案は次の
ような構成としている。すなわち、先端角部を有
する巻真を操作して該先端角部をツヅミ車に嵌合
し、該ツヅミ車を介して輪列を回転することによ
り、該輪列に取付けた指針の位置を修正する時計
の指針修正装置において、前記輪列は少なくとも
秒針を取付けた秒針車と、分針を取付けた分針車
と、前記秒針車の回転を前記分針車へ伝達するた
めの3番車を有し、該3番車は前記分針車と噛合
うカナと前記ツヅミ車と噛合う指針修正伝え用歯
車と摺動部とがプラスチツクで一体成形された回
転軸と、前記摺動部にスリツプ嵌合して前記秒針
車と噛合う3番スリツプ歯車とから構成されると
ともに、前記ツヅミ車はプラスチツクで成形され
て前記巻真と嵌合する細穴部を有しており、前記
巻真を指針修正位置にセツトしたとき、前記先端
角部は前記ツヅミ車の前記細穴部に摩擦嵌合する
ことを特徴としている。
〔実施例〕
以下に本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。尚、本考案の実施例を3番車にスリツプ機
構を設けた指針修正装置で説明している。第1
図、第2図は本考案の一実施例である指針修正装
置の要部断面図、第3図は巻真先端角部の部分拡
大図、第4図は第3図のA−A断面図を示してい
る。
3番車10は、ツヅミ車11と噛合う指針修正
伝え用歯車10a、分針車13の分針歯車13a
と噛合う回転軸カナ10e、摺動部10cがプラ
スチツク材で一体成形された回転軸10bと、摺
動部10cに、弾性腕部(図示せず)を持ち一定
のバネ力でスリツプ嵌合している3番スリツプ歯
車10dとにより構成されたスリツプ機構を備え
ている。尚、3番スリツプ歯車10dは動力側の
輪列である秒針車(符号省略)のカナと噛合つて
いる。第1図は通常の巻真12位置を示す。前記
ツヅミ車11は、プラスチツク材で成形加工され
て、その穴部は巻真12の先端角部12bと嵌合
可能な細穴部11aと先端穴部11bとにより2
段穴形状をなしており、通常運針状態において細
穴部11aと先端穴部11bは、それぞれ巻真1
2の径小部12a及び先端角部12bに遊嵌して
おり、前記ツヅミ車11は3番車10の指針修正
伝え用歯車10aと噛合つて常時回転が伝達され
る。
第2図の如く巻真12を引き出して、該巻真1
2を指針修正位置にセツトすると、ツヅミ車11
の細穴部11aに巻真先端角部12bのコーナー
部12cが摩擦嵌合して、巻真12とツヅミ車1
1は同時回転が出来る状態になる。つまり、巻真
12に設けた先端角部12bのコーナー部12c
がツヅミ車11のプラスチツク特性を活かして、
細穴部11aに摩擦嵌合代だけ局部的に食い込
み、十分な嵌合トルクが得られるように嵌合して
いる。よつて、巻真12を回転操作することによ
り、ツヅミ車11を介して、指針修正伝え用歯車
10aと一体の回転軸10bが回転され、さらに
回転軸カナ10eから分針車13へ回転が伝達さ
れて指針修正が行われる。その際、3番スリツプ
歯車10dは動力側の輪列構造に仕組まれたブレ
ーキ装置(図示せず)のブレーキ力の働きを受け
て回転軸10bの摺動部10cとスリツプするた
め、前記動力側の輪列構造への指針修正トルク伝
達を防止して正常な指針修正が行える。
指針修正時におけるローター(図示せず)等の
動力側への回転を防止するために、従来はスリツ
プ機構を分針車に設けてあり、その場合のスリツ
プトルク値は、通常運針時において、裏回り輪列
の過負荷、又は針スレ等の原因による指針の置き
回りを防止するために大体2〜8g・cmに設定さ
れているが、3番車にスリツプ機構を設けて、前
記分針車におけるスリツプトルクに換算して2〜
8g・cmとなるように前記3番車のスリツプトル
ク値を設定した場合には、分針車のスリツプトル
ク値に対して3番車の回転軸カナ10eと分針歯
車13aの減速比(歯数比)分だけ低くすること
が出来る。従つて本実施例では、巻真12と一体
で回転するツヅミ車11が直接、3番車10の回
転軸10bに設けた指針修正伝え用歯車10aと
噛合つて伝達する構造なので指針修正時の巻真の
回転トルクは従来よりも低くて済み、ツヅミ車1
1の細穴部11aと巻真先端角部12bとの摩擦
嵌合をより効果的にしている。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、3番車にスリツプ機構を設けるとことによつ
て、従来の分針車にスリツプ機構を設けた場合よ
りも低いスリツプトルクで3番車の回転軸を回転
できるので、3番車の回転軸に形成した指針修正
伝え歯車に直接プラスチツクのツヅミ車を噛合で
きる。しかも、プラスチツク材の成形加工された
ツヅミ車の細穴部に嵌合する巻真の先端軸部が角
部であるため、角部のコーナーが摩擦嵌合代だけ
局部的にツヅミ車の穴部に食い込み、指針修正時
に機能上必要な嵌合トルクを十分に得る事が出来
る。さらに、プラスチツク特性の欠点であるクリ
ープに対しても、局部嵌合であるために、径時変
化による嵌合トルクの劣下の心配もないので、ツ
ヅミ車等の裏回り輪列のプラスチツク化に有効な
手段である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例による時計
の指針修正装置を示す要部断面図、第3図、第4
図は本考案の巻真先端角部の部分拡大図と断面図
であり、第5図、第6図は、従来の時計の指針修
正装置を示す要部断面図である。 1,12……巻真、12b……巻真先端角部、
2,11……ツヅミ車、11a……ヅヅミ車細穴
部、10……3番車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端角部を有する巻真を操作して該先端角部を
    ツヅミ車に嵌合し、該ツヅミ車を介して輪列を回
    転することにより、該輪列に取付けた指針の位置
    を修正する時計の指針修正装置において、前記輪
    列は少なくとも秒針を取付けた秒針車と、分針を
    取付けた分針車と、前記秒針車の回転を前記分針
    車へ伝達するための3番車を有し、該3番車は前
    記分針車と噛合うカナと前記ツヅミ車と噛合う指
    針修正伝え用歯車と摺動部とがプラスチツクで一
    体成形された回転軸と、前記摺動部にスリツプ嵌
    合して前記秒針車と噛合う3番スリツプ歯車とか
    ら構成されるとともに、前記ツヅミ車はプラスチ
    ツクで成形されて前記巻真と嵌合する細穴部を有
    しており、前記巻真を指針修正位置にセツトした
    とき、前記先端角部は前記ツヅミ車の前記細穴部
    に摩擦嵌合することを特徴とする時計の指針修正
    装置。
JP1985087811U 1985-06-11 1985-06-11 Expired - Lifetime JPH0542383Y2 (ja)

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JP1985087811U JPH0542383Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

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JPS61203383U JPS61203383U (ja) 1986-12-20
JPH0542383Y2 true JPH0542383Y2 (ja) 1993-10-26

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842779B2 (ja) * 1979-12-26 1983-09-21 住友重機械工業株式会社 連続鋳造設備における旋回式タンデイッシュ載荷装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842779U (ja) * 1981-09-18 1983-03-22 セイコーインスツルメンツ株式会社 時計の針合せ機構

Patent Citations (1)

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JPS5842779B2 (ja) * 1979-12-26 1983-09-21 住友重機械工業株式会社 連続鋳造設備における旋回式タンデイッシュ載荷装置

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JPS61203383U (ja) 1986-12-20

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