JP2988843B2 - 時計の修正機構 - Google Patents
時計の修正機構Info
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- JP2988843B2 JP2988843B2 JP7088501A JP8850195A JP2988843B2 JP 2988843 B2 JP2988843 B2 JP 2988843B2 JP 7088501 A JP7088501 A JP 7088501A JP 8850195 A JP8850195 A JP 8850195A JP 2988843 B2 JP2988843 B2 JP 2988843B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計の時分針修正機構
に用いられる歯車列の速度変換機構に関する。
に用いられる歯車列の速度変換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動歯車から従動歯車へ回転力を
伝達する噛み合い歯車列としては、時計の時分針修正機
構や目安修正機構の歯車列が知られている。
伝達する噛み合い歯車列としては、時計の時分針修正機
構や目安修正機構の歯車列が知られている。
【0003】この種の修正機構は、例えば図3乃至図5
に示すように構成されている。すなわち、図3は時計輪
列を示す断面図、図4は図3の輪列の平面構成図、図5
は目安機構の要部を示す断面図で、これらの図におい
て、1はロータで図示を省略したモータのステータ極内
で回転する。このロータ1の回転は、五番車3、四番車
5、三番車7、分針車9、日の裏車11を経由して時針
車13に伝達される。
に示すように構成されている。すなわち、図3は時計輪
列を示す断面図、図4は図3の輪列の平面構成図、図5
は目安機構の要部を示す断面図で、これらの図におい
て、1はロータで図示を省略したモータのステータ極内
で回転する。このロータ1の回転は、五番車3、四番車
5、三番車7、分針車9、日の裏車11を経由して時針
車13に伝達される。
【0004】他方、目安設定車15は時針車13と噛合
し、12時間で1回転する。この目安設定車15には目
安カム17が嵌装されて同行回転する。目安カム17
は、目安設定車15に対し上下移動可能に設けられてい
るとともに、導電性ある弾性材からなる可動接点19に
よって、図5の下方向に常時押圧付勢されている。
し、12時間で1回転する。この目安設定車15には目
安カム17が嵌装されて同行回転する。目安カム17
は、目安設定車15に対し上下移動可能に設けられてい
るとともに、導電性ある弾性材からなる可動接点19に
よって、図5の下方向に常時押圧付勢されている。
【0005】また、目安伝え車21は目安修正車23と
噛合し、目安修正車23には目安合わせツマミ25が圧
入され、この目安合わせツマミ25を回転させることに
より、目安修正車23で目安伝え車21を回転させて、
目安時刻を設定する。尚、目安設定車15と同行回転す
る目安カム17が目安設定時に目安伝え車21の溝21
aに落下すると、同時に可動接点19も移動し、これに
より固定接点との間で接点が導通する。尚、27は接点
である。
噛合し、目安修正車23には目安合わせツマミ25が圧
入され、この目安合わせツマミ25を回転させることに
より、目安修正車23で目安伝え車21を回転させて、
目安時刻を設定する。尚、目安設定車15と同行回転す
る目安カム17が目安設定時に目安伝え車21の溝21
aに落下すると、同時に可動接点19も移動し、これに
より固定接点との間で接点が導通する。尚、27は接点
である。
【0006】31は時分針修正可能な針合わせ車で、目
安修正車23と同軸配置され、この針合わせ車31に
は、針合わせツマミ33が圧入される。35は、針合わ
せツマミ33を軸方向に押圧付勢する弾性体で、一般に
は弾性体35に弾性バネを用いている。
安修正車23と同軸配置され、この針合わせ車31に
は、針合わせツマミ33が圧入される。35は、針合わ
せツマミ33を軸方向に押圧付勢する弾性体で、一般に
は弾性体35に弾性バネを用いている。
【0007】そして、時分針修正時には、針合わせツマ
ミ33を回転させることにより、針合わせ車31で日の
裏車11を回転させて、時分針を修正する。
ミ33を回転させることにより、針合わせ車31で日の
裏車11を回転させて、時分針を修正する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の時計の
時分針修正機構においては、前述したように、時分針修
正時には針合わせツマミを回転させることにより、時分
針を回転させて、時分修正を行うが、この種の歯車列
(輪列)においては、駆動歯車から従動歯車へ回転力を
伝達する噛み合いが固定式であり、歯車列には、速度変
換機構が設けられていない。
時分針修正機構においては、前述したように、時分針修
正時には針合わせツマミを回転させることにより、時分
針を回転させて、時分修正を行うが、この種の歯車列
(輪列)においては、駆動歯車から従動歯車へ回転力を
伝達する噛み合いが固定式であり、歯車列には、速度変
換機構が設けられていない。
【0009】従って、通常の時分修正の場合にツマミを
何回も回転しなければならず、また、減速比を変えて時
分針を早く回転させるようにすると、今度は時分針を合
わせにくくなる不都合があった。
何回も回転しなければならず、また、減速比を変えて時
分針を早く回転させるようにすると、今度は時分針を合
わせにくくなる不都合があった。
【0010】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、この種の歯車列を改良して、歯車列に2段階の速度
変換を行える時計の修正機構を提案するものである。
で、この種の歯車列を改良して、歯車列に2段階の速度
変換を行える時計の修正機構を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、時分針修正機構の針合わせ車から日の裏車へ
回転力を伝達する時計の噛み合い歯車列において、前記
針合わせ車と前記日の裏車を離間して設け、更に、前記
針合わせ車の回転軸を中心とする同心円上にある第1の
位置と第2の位置との間に亘る案内路と、前記針合わせ
車に噛合するとともに、前記案内路をその回転軸が移動
可能に設けられた第1歯車と、外側歯車及び、当該外側
歯車と同心円の内側歯車を有し、且つ前記外側歯車が前
記日の裏車と噛合する第2歯車と、を備え、前記針合わ
せ車が正逆方向のいずれか一方向に回転しているとき
は、前記第1歯車が前記案内路の前記第1の位置におい
て前記日の裏車と噛合し、且つ、前記針合わせ車が他方
向に回転しているときは、前記第1歯車が前記案内路の
前記第2の位置において前記第2歯車の前記内側歯車と
噛合する時計の修正機構である。
た発明は、時分針修正機構の針合わせ車から日の裏車へ
回転力を伝達する時計の噛み合い歯車列において、前記
針合わせ車と前記日の裏車を離間して設け、更に、前記
針合わせ車の回転軸を中心とする同心円上にある第1の
位置と第2の位置との間に亘る案内路と、前記針合わせ
車に噛合するとともに、前記案内路をその回転軸が移動
可能に設けられた第1歯車と、外側歯車及び、当該外側
歯車と同心円の内側歯車を有し、且つ前記外側歯車が前
記日の裏車と噛合する第2歯車と、を備え、前記針合わ
せ車が正逆方向のいずれか一方向に回転しているとき
は、前記第1歯車が前記案内路の前記第1の位置におい
て前記日の裏車と噛合し、且つ、前記針合わせ車が他方
向に回転しているときは、前記第1歯車が前記案内路の
前記第2の位置において前記第2歯車の前記内側歯車と
噛合する時計の修正機構である。
【0012】本願第1請求項に記載した発明において、
駆動歯車たる針合わせ車を、例えば時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を時計方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置に位置し、この位置
において従動歯車たる日の裏車と噛合する。そして、針
合わせ車の1回転で日の裏車は時計方向に1回転する。
駆動歯車たる針合わせ車を、例えば時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を時計方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置に位置し、この位置
において従動歯車たる日の裏車と噛合する。そして、針
合わせ車の1回転で日の裏車は時計方向に1回転する。
【0013】また、針合わせ車を反時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を反時計方向に移
動して、当該案内路の前記第2の位置に位置し、この位
置において第2歯車の内側歯車と噛合する。この第2歯
車の外側歯車が日の裏車と噛合しており、従って、針合
わせ車の1回転で、日の裏車は、時計方向に回転すると
ともに、その回転は第2歯車の内外側歯車の歯車比に比
例することとなる。
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を反時計方向に移
動して、当該案内路の前記第2の位置に位置し、この位
置において第2歯車の内側歯車と噛合する。この第2歯
車の外側歯車が日の裏車と噛合しており、従って、針合
わせ車の1回転で、日の裏車は、時計方向に回転すると
ともに、その回転は第2歯車の内外側歯車の歯車比に比
例することとなる。
【0014】従って、本発明によれば、針合わせ車を時
計方向に回転させる場合と、これを逆転させる場合と
で、日の裏車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切り
換えられて回転させることができる。
計方向に回転させる場合と、これを逆転させる場合と
で、日の裏車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切り
換えられて回転させることができる。
【0015】本願第2請求項に記載した発明は、時分針
修正機構の針合わせ車から分針車へ回転力を伝達する時
計の噛み合い歯車列において、前記針合わせ車と前記分
針車を離間して設け、更に、前記針合わせ車の回転軸を
中心とする同心円上にある第1の位置と第2の位置との
間に亘る案内路と、前記針合わせ車に噛合するととも
に、前記案内路をその回転軸が移動可能に設けられた第
1歯車と、外側歯車及び、当該外側歯車と同心円の内側
歯車を有し、且つ前記外側歯車が前記分針車と噛合する
第2歯車と、を備え、前記針合わせ車が正逆方向のいず
れか一方向に回転しているときは、前記第1歯車が前記
案内路の前記第1の位置において前記分針車と噛合し、
且つ、前記針合わせ車が他方向に回転しているときは、
前記第1歯車が前記案内路の前記第2の位置において前
記第2歯車の前記内側歯車と噛合する時計の修正機構で
ある。
修正機構の針合わせ車から分針車へ回転力を伝達する時
計の噛み合い歯車列において、前記針合わせ車と前記分
針車を離間して設け、更に、前記針合わせ車の回転軸を
中心とする同心円上にある第1の位置と第2の位置との
間に亘る案内路と、前記針合わせ車に噛合するととも
に、前記案内路をその回転軸が移動可能に設けられた第
1歯車と、外側歯車及び、当該外側歯車と同心円の内側
歯車を有し、且つ前記外側歯車が前記分針車と噛合する
第2歯車と、を備え、前記針合わせ車が正逆方向のいず
れか一方向に回転しているときは、前記第1歯車が前記
案内路の前記第1の位置において前記分針車と噛合し、
且つ、前記針合わせ車が他方向に回転しているときは、
前記第1歯車が前記案内路の前記第2の位置において前
記第2歯車の前記内側歯車と噛合する時計の修正機構で
ある。
【0016】本願第2請求項に記載した発明において、
駆動歯車たる針合わせ車を、例えば時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を時計方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置に位置し、この位置
において従動歯車たる分針車と噛合する。そして、針合
わせ車の1回転で分針車は時計方向に1回転する。
駆動歯車たる針合わせ車を、例えば時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を時計方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置に位置し、この位置
において従動歯車たる分針車と噛合する。そして、針合
わせ車の1回転で分針車は時計方向に1回転する。
【0017】また、針合わせ車を反時計方向に回転する
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を反時計方向に移
動して、当該案内路の前記第2の位置に位置し、この位
置において第2歯車の内側歯車と噛合する。この第2歯
車の外側歯車が分針車と噛合しており、従って、針合わ
せ車の1回転で、分針車は、時計方向に回転するととも
に、その回転は第2歯車の内外側歯車の歯車比に比例す
ることとなる。
と、針合わせ車と噛合する第1歯車は、反時計方向に回
転するとともに、その回転軸は案内路を反時計方向に移
動して、当該案内路の前記第2の位置に位置し、この位
置において第2歯車の内側歯車と噛合する。この第2歯
車の外側歯車が分針車と噛合しており、従って、針合わ
せ車の1回転で、分針車は、時計方向に回転するととも
に、その回転は第2歯車の内外側歯車の歯車比に比例す
ることとなる。
【0018】従って、本発明によれば、針合わせ車を時
計方向に回転させる場合と、これを逆転させる場合と
で、分針車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切り換
えられて回転させることができる。
計方向に回転させる場合と、これを逆転させる場合と
で、分針車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切り換
えられて回転させることができる。
【0019】このように、本発明によれば、駆動歯車を
針合わせ車として、また、従動歯車を日の裏車や分針車
として構成することにより、設定時刻から遠く離れてい
る場合は、従動歯車たる日の裏車又は分針車を早く回転
させて時間を節約し、設定時刻に近い場合はゆっくり回
転させて微調整を行う、といったことが簡単にできるこ
とになる。
針合わせ車として、また、従動歯車を日の裏車や分針車
として構成することにより、設定時刻から遠く離れてい
る場合は、従動歯車たる日の裏車又は分針車を早く回転
させて時間を節約し、設定時刻に近い場合はゆっくり回
転させて微調整を行う、といったことが簡単にできるこ
とになる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を図1及び図2に示す実施例
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0021】本実施例の歯車列は、前述した針合わせ車
31たるべき駆動歯車2から、日の裏車11又は分針車
9たるべき従動歯車4へ、回転力を伝達する噛み合い歯
車列において、駆動歯車2と従動歯車4を直接に噛合さ
せないで離間して設ける。すなわち、この駆動歯車2と
従動歯車4の間に別途歯車を設けて、歯車列に2段階の
速度変換機構を設けるものである。
31たるべき駆動歯車2から、日の裏車11又は分針車
9たるべき従動歯車4へ、回転力を伝達する噛み合い歯
車列において、駆動歯車2と従動歯車4を直接に噛合さ
せないで離間して設ける。すなわち、この駆動歯車2と
従動歯車4の間に別途歯車を設けて、歯車列に2段階の
速度変換機構を設けるものである。
【0022】6は案内路で、例えば図示を省略した地板
に形成され、駆動歯車2の回転軸2aを中心とする同心
円上に設けられている。この案内路6には、第1歯車8
の回転軸8aが移動可能に配置されている。すなわち、
第1歯車8は、案内路6の第1の位置6aと第2の位置
6bとの間を移動するように設けられている。そして、
第1歯車8は、駆動歯車2と噛合している。つまり、案
内路6を移動可能に設けられている第1歯車8は、案内
路6のどの箇所に位置していても、当該案内路6が前述
したように駆動歯車2の回転軸2aを中心とする同心円
上に設けられているので、駆動歯車2と常時噛合するこ
ととなる。
に形成され、駆動歯車2の回転軸2aを中心とする同心
円上に設けられている。この案内路6には、第1歯車8
の回転軸8aが移動可能に配置されている。すなわち、
第1歯車8は、案内路6の第1の位置6aと第2の位置
6bとの間を移動するように設けられている。そして、
第1歯車8は、駆動歯車2と噛合している。つまり、案
内路6を移動可能に設けられている第1歯車8は、案内
路6のどの箇所に位置していても、当該案内路6が前述
したように駆動歯車2の回転軸2aを中心とする同心円
上に設けられているので、駆動歯車2と常時噛合するこ
ととなる。
【0023】10は第2歯車で、この第2歯車10は、
外側歯車10a及び、当該外側歯車と同心円の内側歯車
10bを有している。前記外側歯車10aは、前記従動
歯車4と常時噛合している。
外側歯車10a及び、当該外側歯車と同心円の内側歯車
10bを有している。前記外側歯車10aは、前記従動
歯車4と常時噛合している。
【0024】更に、前記第1歯車8は、駆動歯車2が正
逆方向のいずれか一方向に回転しているとき(この実施
例では時計方向に回転(図1参照)しているとき)は、
案内路6の前記第1の位置6aにおいて従動歯車4と噛
合する。
逆方向のいずれか一方向に回転しているとき(この実施
例では時計方向に回転(図1参照)しているとき)は、
案内路6の前記第1の位置6aにおいて従動歯車4と噛
合する。
【0025】また、駆動歯車2が他方向に回転している
とき(この実施例では反時計方向に回転(図2参照)し
ているとき)は、第1歯車8が案内路6の前記第2の位
置6bにおいて第2歯車10の前記内側歯車10bと噛
合する。
とき(この実施例では反時計方向に回転(図2参照)し
ているとき)は、第1歯車8が案内路6の前記第2の位
置6bにおいて第2歯車10の前記内側歯車10bと噛
合する。
【0026】また、本実施例では、駆動歯車2と従動歯
車4の歯車比は1対1、第1歯車8と第2歯車10の歯
車比は1対1、第2歯車10の外側歯車10aと内側歯
車10bの歯車比は2対1に設けている。
車4の歯車比は1対1、第1歯車8と第2歯車10の歯
車比は1対1、第2歯車10の外側歯車10aと内側歯
車10bの歯車比は2対1に設けている。
【0027】本実施例において、駆動歯車2を時計方向
に回転すると、駆動歯車2と噛合する第1歯車8は、反
時計方向に回転するとともに、図1の右方向に進むよう
に付勢され、その回転軸8aは案内路6を右方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置6aに位置し、この
位置において従動歯車4と噛合する。そして、駆動歯車
2の1回転で従動歯車4も時計方向に1回転する。
に回転すると、駆動歯車2と噛合する第1歯車8は、反
時計方向に回転するとともに、図1の右方向に進むよう
に付勢され、その回転軸8aは案内路6を右方向に移動
して、当該案内路の前記第1の位置6aに位置し、この
位置において従動歯車4と噛合する。そして、駆動歯車
2の1回転で従動歯車4も時計方向に1回転する。
【0028】また、駆動歯車2を反時計方向に回転する
と、駆動歯車2と噛合する第1歯車8は、時計方向に回
転するとともに、図2に示すように、左方向に進むよう
に付勢され、その回転軸8aは案内路6を左方向に移動
して、当該案内路の前記第2の位置6bに位置し、この
位置において第2歯車10の内側歯車10bと噛合す
る。この第2歯車10の外側歯車10aが従動歯車4と
噛合しており、従って、駆動歯車2の1回転で、従動歯
車4は、時計方向に2回転することとなる。
と、駆動歯車2と噛合する第1歯車8は、時計方向に回
転するとともに、図2に示すように、左方向に進むよう
に付勢され、その回転軸8aは案内路6を左方向に移動
して、当該案内路の前記第2の位置6bに位置し、この
位置において第2歯車10の内側歯車10bと噛合す
る。この第2歯車10の外側歯車10aが従動歯車4と
噛合しており、従って、駆動歯車2の1回転で、従動歯
車4は、時計方向に2回転することとなる。
【0029】このようにして、駆動歯車2を時計方向に
回転させる場合と、これを逆転させる場合とで、従動歯
車2は、それぞれ同方向(実施例では時計方向)に早さ
が2段階に切り換えられて回転させることができる。従
って、駆動歯車2を針合わせ車として、また、従動歯車
4を日の裏車又は分針車として構成することにより、設
定時刻から遠く離れている場合は、従動歯車4たる日の
裏車又は分針車を早く回転させて時間を節約し、設定時
刻に近い場合はゆっくり回転させて微調整を行う、とい
ったことが簡単にできることになる。
回転させる場合と、これを逆転させる場合とで、従動歯
車2は、それぞれ同方向(実施例では時計方向)に早さ
が2段階に切り換えられて回転させることができる。従
って、駆動歯車2を針合わせ車として、また、従動歯車
4を日の裏車又は分針車として構成することにより、設
定時刻から遠く離れている場合は、従動歯車4たる日の
裏車又は分針車を早く回転させて時間を節約し、設定時
刻に近い場合はゆっくり回転させて微調整を行う、とい
ったことが簡単にできることになる。
【0030】尚、前述した実施例では、案内路は地板に
形成されるものとして説明したが、地板に限られること
なく他の任意の部材に形成されることができ、また、案
内路にラックを形成するとともに、当該案内路を移動す
る回転軸に当該ラックと噛合する歯部を形成したり、案
内路の中央を狭くして、前記第1及び第2の位置におけ
る回転軸の座りをよくする等、適宜の方途を選択するこ
とができる。
形成されるものとして説明したが、地板に限られること
なく他の任意の部材に形成されることができ、また、案
内路にラックを形成するとともに、当該案内路を移動す
る回転軸に当該ラックと噛合する歯部を形成したり、案
内路の中央を狭くして、前記第1及び第2の位置におけ
る回転軸の座りをよくする等、適宜の方途を選択するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
るので、針合わせ車を正逆回転させることにより、日の
裏車又は分針車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切
り換えられて回転させることができる。従って、設定時
刻から遠く離れている場合は、日の裏車又は分針車を早
く回転させて時間を節約し、設定時刻に近い場合はゆっ
くり回転させて微調整を行うことが簡単にできる。
るので、針合わせ車を正逆回転させることにより、日の
裏車又は分針車は、それぞれ同方向に早さが2段階に切
り換えられて回転させることができる。従って、設定時
刻から遠く離れている場合は、日の裏車又は分針車を早
く回転させて時間を節約し、設定時刻に近い場合はゆっ
くり回転させて微調整を行うことが簡単にできる。
【図1】 本発明に係る歯車列を示す平面構成図であ
る。
る。
【図2】 本発明に係る歯車列を示す平面構成図であ
る。
る。
【図3】 時計輪列を示す断面図である。
【図4】 図3の輪列の平面構成図である。
【図5】 目安機構の要部を示す断面図である。
【符号の説明】 1 ロータ 2 駆動歯車 2a 回転軸 3 五番車 4 従動歯車 5 四番車 6 案内路 6a 第1の位置 6b 第2の位置 7 三番車 8 第1歯車 8a 回転軸 9 分針車 10 第2歯車 10a 外側歯車 10b 内側歯車 11 日の裏車 13 時針車 15 目安設定車 17 目安カム 19 可動接点 21 目安伝え車 21a 溝 23 目安修正車 25 目安合わせツマミ 27 接点 31 針合わせ車 33 針合わせツマミ 35 弾性体
Claims (2)
- 【請求項1】 時分針修正機構の針合わせ車から日の裏
車へ回転力を伝達する時計の噛み合い歯車列において、 前記針合わせ車と前記日の裏車を離間して設け、 更に、前記針合わせ車の回転軸を中心とする同心円上に
ある第1の位置と第2の位置との間に亘る案内路と、 前記針合わせ車に噛合するとともに、前記案内路をその
回転軸が移動可能に設けられた第1歯車と、 外側歯車及び、当該外側歯車と同心円の内側歯車を有
し、且つ前記外側歯車が前記日の裏車と噛合する第2歯
車と、を備え、 前記針合わせ車が正逆方向のいずれか一方向に回転して
いるときは、前記第1歯車が前記案内路の前記第1の位
置において前記日の裏車と噛合し、 且つ、前記針合わせ車が他方向に回転しているときは、
前記第1歯車が前記案内路の前記第2の位置において前
記第2歯車の前記内側歯車と噛合することを特徴とする
時計の修正機構。 - 【請求項2】 時分針修正機構の針合わせ車から分針車
へ回転力を伝達する時計の噛み合い歯車列において、 前記針合わせ車と前記分針車を離間して設け、 更に、前記針合わせ車の回転軸を中心とする同心円上に
ある第1の位置と第2の位置との間に亘る案内路と、 前記針合わせ車に噛合するとともに、前記案内路をその
回転軸が移動可能に設けられた第1歯車と、 外側歯車及び、当該外側歯車と同心円の内側歯車を有
し、且つ前記外側歯車が前記分針車と噛合する第2歯車
と、を備え、 前記針合わせ車が正逆方向のいずれか一方向に回転して
いるときは、前記第1歯車が前記案内路の前記第1の位
置において前記分針車と噛合し、 且つ、前記針合わせ車が他方向に回転しているときは、
前記第1歯車が前記案 内路の前記第2の位置において前
記第2歯車の前記内側歯車と噛合することを特徴とする
時計の修正機構 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088501A JP2988843B2 (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 時計の修正機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088501A JP2988843B2 (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 時計の修正機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08285958A JPH08285958A (ja) | 1996-11-01 |
JP2988843B2 true JP2988843B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=13944582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7088501A Expired - Fee Related JP2988843B2 (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | 時計の修正機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2988843B2 (ja) |
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KR20150040318A (ko) * | 2012-08-08 | 2015-04-14 | 에어버스 오퍼레이션즈 리미티드 | 착륙 장치 구동 시스템 |
GB201214198D0 (en) * | 2012-08-08 | 2012-09-19 | Airbus Uk Ltd | Landing gear drive system |
EP3246763B1 (fr) * | 2016-05-19 | 2019-12-04 | ETA SA Manufacture Horlogère Suisse | Mécanisme de correction rapide pour pièce d'horlogerie |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7088501A patent/JP2988843B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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