JPH0612605A - 磁気ヘッド駆動装置および光磁気記録装置 - Google Patents
磁気ヘッド駆動装置および光磁気記録装置Info
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- JPH0612605A JPH0612605A JP5049939A JP4993993A JPH0612605A JP H0612605 A JPH0612605 A JP H0612605A JP 5049939 A JP5049939 A JP 5049939A JP 4993993 A JP4993993 A JP 4993993A JP H0612605 A JPH0612605 A JP H0612605A
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- G11B11/10—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
- G11B11/105—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
- G11B11/10502—Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing characterised by the transducing operation to be executed
- G11B11/10504—Recording
- G11B11/10508—Recording by modulating only the magnetic field at the transducer
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K17/00—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
- H03K17/04—Modifications for accelerating switching
- H03K17/041—Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit
- H03K17/0416—Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the output circuit
- H03K17/04163—Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the output circuit in field-effect transistor switches
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- H—ELECTRICITY
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- H03K17/00—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
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- H03K17/56—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
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- H03K17/66—Switching arrangements for passing the current in either direction at will; Switching arrangements for reversing the current at will
- H03K17/661—Switching arrangements for passing the current in either direction at will; Switching arrangements for reversing the current at will connected to both load terminals
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ヘッドの励磁用コイルの電流反転時間を
高速化し、ピットエッジ記録のバイアス磁界の高速反転
要求にも充分対処できるようにする。 【構成】 磁界発生用コアと、前記磁界発生用コアに巻
かれた磁界発生用コイルと、前記磁界発生用コイルと並
列に配された、前記磁界発生用コイルの電流反転時間を
加速するための加速用コイルと、前記磁界発生用コイル
を駆動する駆動手段とを具備する。
高速化し、ピットエッジ記録のバイアス磁界の高速反転
要求にも充分対処できるようにする。 【構成】 磁界発生用コアと、前記磁界発生用コアに巻
かれた磁界発生用コイルと、前記磁界発生用コイルと並
列に配された、前記磁界発生用コイルの電流反転時間を
加速するための加速用コイルと、前記磁界発生用コイル
を駆動する駆動手段とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界変調磁気ヘッドの
駆動装置および磁界変調方式の光磁気記録装置に関する
ものである。
駆動装置および磁界変調方式の光磁気記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録装置の記録方式として
は、光変調方式や磁界変調方式などが知られているが、
特に旧データの上に新データを直接重ね書き(オーバラ
イト)することが可能な磁界変調方式は記録速度などの
点で優れている。図39はその磁界変調方式の光磁気記
録装置の概略構成を示した図で、1は情報記録媒体であ
るところの光磁気ディスク、1aはこのディスクに設け
られた光磁気記録層である。光磁気ディスク1の上面に
は磁芯に励磁用コイルCh が巻回された磁気ヘッド2が
配設され、下面には磁気ヘッド2と相対向して光ヘッド
4が配設されている。光ヘッド4はその内部に光源とし
て設けられた半導体レーザのレーザビームを記録層1a
上に微小光スポットとして照射し、記録部位の温度をキ
ューリー温度以上に上昇させる。一方、磁気ヘッド2は
駆動回路3の駆動により、記録情報に応じて変調された
バイアス磁界を発生し、記録層1aの昇温部位に印加す
る。これにより、記録層1a上の昇温部位の磁化の方向
がバイアス磁界の方向に配向し、記録層1a上に情報ピ
ットが記録される。
は、光変調方式や磁界変調方式などが知られているが、
特に旧データの上に新データを直接重ね書き(オーバラ
イト)することが可能な磁界変調方式は記録速度などの
点で優れている。図39はその磁界変調方式の光磁気記
録装置の概略構成を示した図で、1は情報記録媒体であ
るところの光磁気ディスク、1aはこのディスクに設け
られた光磁気記録層である。光磁気ディスク1の上面に
は磁芯に励磁用コイルCh が巻回された磁気ヘッド2が
配設され、下面には磁気ヘッド2と相対向して光ヘッド
4が配設されている。光ヘッド4はその内部に光源とし
て設けられた半導体レーザのレーザビームを記録層1a
上に微小光スポットとして照射し、記録部位の温度をキ
ューリー温度以上に上昇させる。一方、磁気ヘッド2は
駆動回路3の駆動により、記録情報に応じて変調された
バイアス磁界を発生し、記録層1aの昇温部位に印加す
る。これにより、記録層1a上の昇温部位の磁化の方向
がバイアス磁界の方向に配向し、記録層1a上に情報ピ
ットが記録される。
【0003】ところで、最近では情報をより高密度で記
録するために、情報ピットの記録方式としてピットのセ
ンターの位置に情報の意味をもたせるピット位置記録か
ら、ピットのエッジの位置に情報の意味をもたせるピッ
トエッジ記録に移行しつつある。こうしたピットエッジ
記録にあっては、情報ピットのエッジを明瞭に記録する
必要があり、そのためには記録時の磁気ヘッドによるバ
イアス磁界の反転速度を高速化することが要求される。
録するために、情報ピットの記録方式としてピットのセ
ンターの位置に情報の意味をもたせるピット位置記録か
ら、ピットのエッジの位置に情報の意味をもたせるピッ
トエッジ記録に移行しつつある。こうしたピットエッジ
記録にあっては、情報ピットのエッジを明瞭に記録する
必要があり、そのためには記録時の磁気ヘッドによるバ
イアス磁界の反転速度を高速化することが要求される。
【0004】このような要求を満足する磁気ヘッドの駆
動装置としては、例えば特開昭63−94406号公報
に開示されたものが知られている。図40はその駆動装
置を示した回路図で、Ch は磁気ヘッド2のバイアス磁
界を発生するための励磁用コイル、L1,L2は磁界を
高速で切換えるための補助コイルである。また、S1と
S2は励磁用コイルCh の電流の向きを切換えるための
スイッチ素子、R1,R2は電流制限用の抵抗器であ
る。補助コイルL1,L2のインダクタンスは励磁用コ
イルCh のそれよりも十分に大きな値に設定されてい
る。この駆動装置においては、スイッチ素子S1,S2
を交互にオンするように制御し、励磁用コイルCh の電
流の向きを切換えることによって、発生磁界の極性が記
録情報に応じて切換えられる。
動装置としては、例えば特開昭63−94406号公報
に開示されたものが知られている。図40はその駆動装
置を示した回路図で、Ch は磁気ヘッド2のバイアス磁
界を発生するための励磁用コイル、L1,L2は磁界を
高速で切換えるための補助コイルである。また、S1と
S2は励磁用コイルCh の電流の向きを切換えるための
スイッチ素子、R1,R2は電流制限用の抵抗器であ
る。補助コイルL1,L2のインダクタンスは励磁用コ
イルCh のそれよりも十分に大きな値に設定されてい
る。この駆動装置においては、スイッチ素子S1,S2
を交互にオンするように制御し、励磁用コイルCh の電
流の向きを切換えることによって、発生磁界の極性が記
録情報に応じて切換えられる。
【0005】具体的には、スイッチ素子S1がオン、S
2がオフの状態では電流経路CH1とCH4が導通し、
他の破線で示すCH2,CH3は遮断状態となる。この
とき電流経路CH1の導通によって励磁用コイルCh に
電流が供給されるため、このコイルCh によりその電流
の向きに対応した磁界が発生する。一方、スイッチ素子
S1がオフし、S2がオンすると、電流経路CH2,C
H3が導通し、CH1とCH4は遮断状態となる。この
結果、電流経路CH2の導通により励磁用コイルCh に
前記とは逆方向の電流が供給され、極性の反転した磁界
を発生する。ここで、補助コイルL1,L2のインダク
タンスは、励磁用コイルCh のそれよりも十分に大きい
ため、スイッチ素子S1,S2の開閉の前後で電流経路
がCH1からCH3へ、またCH4からCH2へと変化
するものの、流れる電流はそれぞれほぼ一定値を保つ。
そのため、スイッチ素子S1,S2の開閉時間を十分短
かくすれば、直流電源Vの電圧を高くすることなく、極
めて短時間で励磁用コイルCh に流れる電流の方向を反
転させることができる。
2がオフの状態では電流経路CH1とCH4が導通し、
他の破線で示すCH2,CH3は遮断状態となる。この
とき電流経路CH1の導通によって励磁用コイルCh に
電流が供給されるため、このコイルCh によりその電流
の向きに対応した磁界が発生する。一方、スイッチ素子
S1がオフし、S2がオンすると、電流経路CH2,C
H3が導通し、CH1とCH4は遮断状態となる。この
結果、電流経路CH2の導通により励磁用コイルCh に
前記とは逆方向の電流が供給され、極性の反転した磁界
を発生する。ここで、補助コイルL1,L2のインダク
タンスは、励磁用コイルCh のそれよりも十分に大きい
ため、スイッチ素子S1,S2の開閉の前後で電流経路
がCH1からCH3へ、またCH4からCH2へと変化
するものの、流れる電流はそれぞれほぼ一定値を保つ。
そのため、スイッチ素子S1,S2の開閉時間を十分短
かくすれば、直流電源Vの電圧を高くすることなく、極
めて短時間で励磁用コイルCh に流れる電流の方向を反
転させることができる。
【0006】ところが、実際にはスイッチ素子がオフし
た状態であっても、スイッチ素子が例えば電界効果トラ
ンジスタである場合、ドレイン−ソース間に浮遊容量が
存在するために、この浮遊容量成分と励磁用コイルCh
のインダクタンス成分とで振動現象が生じ、その振動の
周期によって励磁用コイルCh の電流反転時間が決定す
る。こうした電流の振動現象は、振動の過程でエネルギ
ーが消費され、徐々に減衰していくのであるが、電流振
動をより速やかに減衰させるために、図40に示すよう
に励磁用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を
設けるのが一般的である。
た状態であっても、スイッチ素子が例えば電界効果トラ
ンジスタである場合、ドレイン−ソース間に浮遊容量が
存在するために、この浮遊容量成分と励磁用コイルCh
のインダクタンス成分とで振動現象が生じ、その振動の
周期によって励磁用コイルCh の電流反転時間が決定す
る。こうした電流の振動現象は、振動の過程でエネルギ
ーが消費され、徐々に減衰していくのであるが、電流振
動をより速やかに減衰させるために、図40に示すよう
に励磁用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を
設けるのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】図40に示した従
来の磁気ヘッド駆動装置においては、スイッチ素子の周
辺の浮遊容量と励磁用コイルのインダクタンスで定まる
振動周期で励磁用コイルの電流反転時間が決定してしま
う。そのため、更にこの電流反転時間を速めるために
は、スイッチ素子周辺の浮遊容量や、励磁用コイルのイ
ンダクタンスを小さくしなければならない。しかしなが
ら、スイッチ素子として電界効果トランジスタを使用し
た場合、ドレイン−ソース間容量が小さいものほどドレ
イン電流の最大定格電流が小さくなるため、励磁用コイ
ルの電流値によって制約を受け、浮遊容量を小さくする
には限界があった。また、励磁用コイルの巻数を減らす
などしてインダクタンスを小さくすると、十分な磁界強
度が得られなくなり、やはりインダクタンスを小さくす
るにも限界があった。このように従来にあっては、単に
浮遊容量やインダクタンスを小さくするだけでは、励磁
用コイルの電流反転時間を更に高速化することは困難で
あった。
来の磁気ヘッド駆動装置においては、スイッチ素子の周
辺の浮遊容量と励磁用コイルのインダクタンスで定まる
振動周期で励磁用コイルの電流反転時間が決定してしま
う。そのため、更にこの電流反転時間を速めるために
は、スイッチ素子周辺の浮遊容量や、励磁用コイルのイ
ンダクタンスを小さくしなければならない。しかしなが
ら、スイッチ素子として電界効果トランジスタを使用し
た場合、ドレイン−ソース間容量が小さいものほどドレ
イン電流の最大定格電流が小さくなるため、励磁用コイ
ルの電流値によって制約を受け、浮遊容量を小さくする
には限界があった。また、励磁用コイルの巻数を減らす
などしてインダクタンスを小さくすると、十分な磁界強
度が得られなくなり、やはりインダクタンスを小さくす
るにも限界があった。このように従来にあっては、単に
浮遊容量やインダクタンスを小さくするだけでは、励磁
用コイルの電流反転時間を更に高速化することは困難で
あった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的は簡単に磁気ヘッドの励磁用コイルの
電流反転時間を高速化し、ピットエッジ記録のバイアス
磁界の高速反転要求にも充分対処できるようにした磁気
ヘッド駆動装置および光磁気記録装置を提供することに
ある。
もので、その目的は簡単に磁気ヘッドの励磁用コイルの
電流反転時間を高速化し、ピットエッジ記録のバイアス
磁界の高速反転要求にも充分対処できるようにした磁気
ヘッド駆動装置および光磁気記録装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、磁気ヘ
ッドの磁界発生用コイルの電流方向を情報信号に対応し
て切換えることにより、磁気ヘッドの発生磁界を情報信
号に応じて変調する磁気ヘッド駆動装置において、前記
磁界発生用コイルと並列に、該コイルの電流反転時間を
加速するための加速用コイルを設けたことを特徴とする
磁気ヘッド駆動装置によって達成される。
ッドの磁界発生用コイルの電流方向を情報信号に対応し
て切換えることにより、磁気ヘッドの発生磁界を情報信
号に応じて変調する磁気ヘッド駆動装置において、前記
磁界発生用コイルと並列に、該コイルの電流反転時間を
加速するための加速用コイルを設けたことを特徴とする
磁気ヘッド駆動装置によって達成される。
【0010】本発明の目的は、磁気ヘッドのコアに設け
られた磁界発生用コイルへの供給電流の方向を情報信号
に対応して切換えることにより、磁気ヘッドの発生磁界
を情報信号に応じて変調する磁気ヘッド駆動装置におい
て、前記磁気ヘッドのコアに前記磁界発生用コイルとと
もに設けた2次コイルに前記磁界発生用コイルへの供給
電流の反転時間を加速するための加速用コイルを接続し
たことを特徴とする磁気ヘッド駆動装置によって達成さ
れる。
られた磁界発生用コイルへの供給電流の方向を情報信号
に対応して切換えることにより、磁気ヘッドの発生磁界
を情報信号に応じて変調する磁気ヘッド駆動装置におい
て、前記磁気ヘッドのコアに前記磁界発生用コイルとと
もに設けた2次コイルに前記磁界発生用コイルへの供給
電流の反転時間を加速するための加速用コイルを接続し
たことを特徴とする磁気ヘッド駆動装置によって達成さ
れる。
【0011】本発明の目的は、磁気ヘッドの磁界発生用
コイルの電流方向を情報信号に対応して切換えることに
より、磁気ヘッドの発生磁界を情報信号に応じて変調す
る磁気ヘッド駆動装置において、前記磁界発生用コイル
の両端と直流電圧源またはグラウンドとの間に該コイル
の電流反転時間を加速するための加速用コイルを設けた
ことを特徴とする磁気ヘッド駆動装置によって達成され
る。
コイルの電流方向を情報信号に対応して切換えることに
より、磁気ヘッドの発生磁界を情報信号に応じて変調す
る磁気ヘッド駆動装置において、前記磁界発生用コイル
の両端と直流電圧源またはグラウンドとの間に該コイル
の電流反転時間を加速するための加速用コイルを設けた
ことを特徴とする磁気ヘッド駆動装置によって達成され
る。
【0012】本発明の目的は、光磁気記録媒体に光ビー
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コイルと並列に配された、前
記磁界発生用コイルの電流反転時間を加速するための加
速用コイルと、前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手
段を含んで構成されていることを特徴とする光磁気記録
装置によって達成される。
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コイルと並列に配された、前
記磁界発生用コイルの電流反転時間を加速するための加
速用コイルと、前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手
段を含んで構成されていることを特徴とする光磁気記録
装置によって達成される。
【0013】本発明の目的は、光磁気記録媒体に光ビー
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コアに巻かれた2次コイル
と、前記2次コイルに接続され、前記磁界発生用コイル
の供給電流の反転時間を加速するための加速用コイル
と、前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手段を含んで
構成されていることを特徴とする光磁気記録装置によっ
て達成される。
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コアに巻かれた2次コイル
と、前記2次コイルに接続され、前記磁界発生用コイル
の供給電流の反転時間を加速するための加速用コイル
と、前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手段を含んで
構成されていることを特徴とする光磁気記録装置によっ
て達成される。
【0014】本発明の目的は、光磁気記録媒体に光ビー
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コイルの両端と直流電圧源の
間、または、前記磁界発生用コイルの両端とグラウンド
の間、に配された、前記磁界発生用コイルの電流反転時
間を加速するための加速用コイルと、前記磁界発生用コ
イルを駆動する駆動手段を含んで構成されていることを
特徴とする光磁気記録装置によって達成される。
ムを照射する光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加
する磁界発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発
生用コアと、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用
コイルと、前記磁界発生用コイルの両端と直流電圧源の
間、または、前記磁界発生用コイルの両端とグラウンド
の間、に配された、前記磁界発生用コイルの電流反転時
間を加速するための加速用コイルと、前記磁界発生用コ
イルを駆動する駆動手段を含んで構成されていることを
特徴とする光磁気記録装置によって達成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の磁気ヘッド駆動装
置のもっとも基本的な回路構成である。なお、図1では
図40に示した従来装置と同一部分は同一符号を付して
いる。図1において、Chは磁気ヘッドを構成する励磁
用コイル、L1,L2はこの励磁用コイルCh のインダ
クタンスよりも充分大きいインダクタンスを有する補助
コイルである。R1及びR2は励磁用コイルCh の電流
制限用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイルCh の電流
方向を切換えるためのスイッチ素子である。スイッチ素
子S1,S2としては、電界効果トランジスタが使用さ
れている。また、励磁用コイルCh には加速用コイルL
3が並列に接続されている。図1に示した本発明の磁気
ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の光
磁気記録装置に用いられる。
して詳細に説明する。図1は本発明の磁気ヘッド駆動装
置のもっとも基本的な回路構成である。なお、図1では
図40に示した従来装置と同一部分は同一符号を付して
いる。図1において、Chは磁気ヘッドを構成する励磁
用コイル、L1,L2はこの励磁用コイルCh のインダ
クタンスよりも充分大きいインダクタンスを有する補助
コイルである。R1及びR2は励磁用コイルCh の電流
制限用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイルCh の電流
方向を切換えるためのスイッチ素子である。スイッチ素
子S1,S2としては、電界効果トランジスタが使用さ
れている。また、励磁用コイルCh には加速用コイルL
3が並列に接続されている。図1に示した本発明の磁気
ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の光
磁気記録装置に用いられる。
【0016】次に、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作は従来と同様にスイッチ素子S1,S2が
交互にオンすることにより、励磁用コイルCh の電流方
向が情報信号に対応して切換えられる。これにより、磁
気ヘッドは励磁用コイルChの電流の向きに対応した磁
界を発生し、情報信号に応じて極性の変調されたバイア
ス磁界を発生する。ここで、励磁用コイルCh の電流が
反転する場合、本実施例ではその反転時間は励磁用コイ
ルCh のインダクタンスと加速用コイルL3のインダク
タンスの合成値とスイッチ素子の浮遊容量によって定ま
る振動周期によって決定する。例えば、スイッチ素子で
ある電界効果トランジスタのオフ時のドレイン−ソース
間容量をCF 、励磁用コイルCh のインダクタンスをL
h 、加速用コイルL3のインダクタンスをLK とする
と、励磁用コイルCh と加速用コイルL3の合成インダ
クタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(1) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(2) となる。これに対して図40に示した従来の磁気ヘッド
駆動装置においては、加速用コイルL3が設けられてい
ないので、励磁用コイルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(3) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
基本的な動作は従来と同様にスイッチ素子S1,S2が
交互にオンすることにより、励磁用コイルCh の電流方
向が情報信号に対応して切換えられる。これにより、磁
気ヘッドは励磁用コイルChの電流の向きに対応した磁
界を発生し、情報信号に応じて極性の変調されたバイア
ス磁界を発生する。ここで、励磁用コイルCh の電流が
反転する場合、本実施例ではその反転時間は励磁用コイ
ルCh のインダクタンスと加速用コイルL3のインダク
タンスの合成値とスイッチ素子の浮遊容量によって定ま
る振動周期によって決定する。例えば、スイッチ素子で
ある電界効果トランジスタのオフ時のドレイン−ソース
間容量をCF 、励磁用コイルCh のインダクタンスをL
h 、加速用コイルL3のインダクタンスをLK とする
と、励磁用コイルCh と加速用コイルL3の合成インダ
クタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(1) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(2) となる。これに対して図40に示した従来の磁気ヘッド
駆動装置においては、加速用コイルL3が設けられてい
ないので、励磁用コイルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(3) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
【0017】このように本発明における磁気ヘッド駆動
装置によれば、励磁用コイルCh に供給される電流の反
転時間を従来に比べて短縮することができ、磁気ヘッド
の発生磁界の反転を高速化することができる。従って、
ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度の高速
化要求に対して充分に対処することが可能となり、ピッ
トエッジ記録の利点である高記録密度化に大きく寄与す
ることができるのである。
装置によれば、励磁用コイルCh に供給される電流の反
転時間を従来に比べて短縮することができ、磁気ヘッド
の発生磁界の反転を高速化することができる。従って、
ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度の高速
化要求に対して充分に対処することが可能となり、ピッ
トエッジ記録の利点である高記録密度化に大きく寄与す
ることができるのである。
【0018】なお、上述の実施例においては励磁用コイ
ルCh と並列に加速用コイルL3を設けたため、本来励
磁用コイルCh に供給されるべき電流の一部が、加速用
コイルL3へ流入する場合がある。その結果、励磁用コ
イルCh に供給される電流が減少するため、良好な信号
記録に支障がでる場合もある。このような事態を防ぐた
めには、加速用コイルL3への電流の流入を効果的に阻
止する手段を設ければよい。
ルCh と並列に加速用コイルL3を設けたため、本来励
磁用コイルCh に供給されるべき電流の一部が、加速用
コイルL3へ流入する場合がある。その結果、励磁用コ
イルCh に供給される電流が減少するため、良好な信号
記録に支障がでる場合もある。このような事態を防ぐた
めには、加速用コイルL3への電流の流入を効果的に阻
止する手段を設ければよい。
【0019】以降にこのような手段を有する他の実施例
につて説明する。以下の図2〜図12に示した本発明の
磁気ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式
の光磁気記録装置に用いられる。図2は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図2では図40に示した従来装置と同一部分は同一符合
を付している。図2において、Ch は磁気ヘッドを構成
する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイルCh
のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンスを有
する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイルC
h の電流制限用抵抗器、Rd はダンピング用抵抗器、S
1及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換えるた
めのスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S2とし
ては、電界効果トランジスタが使用されている。また、
励磁用コイルCh には加速用コイルL3とその電流制限
用抵抗器R3が並列に接続されている。
につて説明する。以下の図2〜図12に示した本発明の
磁気ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式
の光磁気記録装置に用いられる。図2は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図2では図40に示した従来装置と同一部分は同一符合
を付している。図2において、Ch は磁気ヘッドを構成
する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイルCh
のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンスを有
する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイルC
h の電流制限用抵抗器、Rd はダンピング用抵抗器、S
1及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換えるた
めのスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S2とし
ては、電界効果トランジスタが使用されている。また、
励磁用コイルCh には加速用コイルL3とその電流制限
用抵抗器R3が並列に接続されている。
【0020】加速用コイルL3は詳しくは前述したよう
に励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、磁界の反転
時間を高速化するよう機能するものである。なお、ダン
ピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図2に示した
ように励磁用コイルと並列でなくてもよい。例えば、図
3に示すように2本のダンピング用抵抗器Rd1、Rd2を
励磁用コイルCh の両端とグラウンド間に接続してもよ
いし、あるいは図4に示すようにダンピング用抵抗器R
d1、Rd2を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V間に
接続してもよい。更に、図5に示すように、2本のダン
ピング用抵抗器Rd1、Rd2を電圧源からダイオードD
1,D2を介して励磁用コイルCh の両端に接続しても
よい。ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の電流
振動をより効果的に減衰させて電流波形を整えるための
ものである。
に励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、磁界の反転
時間を高速化するよう機能するものである。なお、ダン
ピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図2に示した
ように励磁用コイルと並列でなくてもよい。例えば、図
3に示すように2本のダンピング用抵抗器Rd1、Rd2を
励磁用コイルCh の両端とグラウンド間に接続してもよ
いし、あるいは図4に示すようにダンピング用抵抗器R
d1、Rd2を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V間に
接続してもよい。更に、図5に示すように、2本のダン
ピング用抵抗器Rd1、Rd2を電圧源からダイオードD
1,D2を介して励磁用コイルCh の両端に接続しても
よい。ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の電流
振動をより効果的に減衰させて電流波形を整えるための
ものである。
【0021】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は励磁用コイルCh のインダクタンスと加速用コ
イルL3のインダクタンスの合成値とスイッチ素子の浮
遊容量によって定まる振動周期によって決定する。例え
ば、スイッチ素子である電界効果トランジスタのオフ時
のドレイン−ソース間容量をCF 、励磁用コイルCh の
インダクタンスをLh 、加速用コイルL3のインダクタ
ンスをLK とすると、励磁用コイルCh と加速用コイル
L3の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(4) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(5) となる。但し、ここで抵抗器R3の値は、電流振動の周
波数、言いかえると電流反転にかかわる周波数fを、 f=1/2π√LCF …(6) としたときに、なるべくR3≦2πfLK なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、図40に示した従来の
磁気ヘッド駆動装置においては、加速用コイルL3と抵
抗器R3がないので、励磁用コイルCh の電流反転時間
t′は、 t′=π√Lh CF …(7) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は励磁用コイルCh のインダクタンスと加速用コ
イルL3のインダクタンスの合成値とスイッチ素子の浮
遊容量によって定まる振動周期によって決定する。例え
ば、スイッチ素子である電界効果トランジスタのオフ時
のドレイン−ソース間容量をCF 、励磁用コイルCh の
インダクタンスをLh 、加速用コイルL3のインダクタ
ンスをLK とすると、励磁用コイルCh と加速用コイル
L3の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(4) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(5) となる。但し、ここで抵抗器R3の値は、電流振動の周
波数、言いかえると電流反転にかかわる周波数fを、 f=1/2π√LCF …(6) としたときに、なるべくR3≦2πfLK なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、図40に示した従来の
磁気ヘッド駆動装置においては、加速用コイルL3と抵
抗器R3がないので、励磁用コイルCh の電流反転時間
t′は、 t′=π√Lh CF …(7) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
【0022】なお、前述したように加速用コイルL3を
設けたことによって、励磁用コイルCh の電流が減少す
ることが考えられるが、これを防ぐためには抵抗器R3
の値をなるべくR3≧2πfr Lh となるように設定す
るのが望ましい。但し、frは記録される信号の周波数
である。これによって、記録される信号の周波数frに
おいては、抵抗器R3が支配的に作用し、加速用コイル
L3への電流の流入を阻止し、また電流反転にかかわる
周波数f(f>fr )においては、加速用コイルL3の
インダクタンスLK が支配的に作用するのである。その
結果、励磁用コイルCh への供給電流が低下することな
く電流反転時間を短縮することが可能となるのである。
設けたことによって、励磁用コイルCh の電流が減少す
ることが考えられるが、これを防ぐためには抵抗器R3
の値をなるべくR3≧2πfr Lh となるように設定す
るのが望ましい。但し、frは記録される信号の周波数
である。これによって、記録される信号の周波数frに
おいては、抵抗器R3が支配的に作用し、加速用コイル
L3への電流の流入を阻止し、また電流反転にかかわる
周波数f(f>fr )においては、加速用コイルL3の
インダクタンスLK が支配的に作用するのである。その
結果、励磁用コイルCh への供給電流が低下することな
く電流反転時間を短縮することが可能となるのである。
【0023】このように本実施例にあっては、励磁用コ
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
3に直列に接続された抵抗器R3はダンピング用抵抗と
しても機能し、励磁用コイルCh の電流振動を減衰させ
る効果も合わせ持つことを確認した。従って、図6に示
すようにダンピング用抵抗器Rd を削除し、抵抗器R3
にダンピング用抵抗の役目を兼用させてもよい。
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
3に直列に接続された抵抗器R3はダンピング用抵抗と
しても機能し、励磁用コイルCh の電流振動を減衰させ
る効果も合わせ持つことを確認した。従って、図6に示
すようにダンピング用抵抗器Rd を削除し、抵抗器R3
にダンピング用抵抗の役目を兼用させてもよい。
【0024】また、例えば図7に示すように、スイッチ
素子S1,S2側より励磁用コイルCh への電流の逆流
を防止し、電流反転時の整定性を良くする目的で、励磁
用コイルCh とスイッチ素子S1,S2との間にダイオ
ードD3,D4を設ける場合がある。このような場合に
は、加速用コイルL3はダイオードD3とスイッチ素子
S1の間、および、ダイオードD4とスイッチ素子S2
の間に接続されるのであってもよい。もちろん、前述実
施例のように直接励磁用コイルCh の両端に並列に接続
されてもよく、その効果は同等である。このように本発
明において加速用コイルは、必ずしも直接励磁用コイル
Ch の両端に接続されなくとも、実質的に励磁用コイル
に並列となる位置に設けられていれば、十分な効果を得
ることができる。
素子S1,S2側より励磁用コイルCh への電流の逆流
を防止し、電流反転時の整定性を良くする目的で、励磁
用コイルCh とスイッチ素子S1,S2との間にダイオ
ードD3,D4を設ける場合がある。このような場合に
は、加速用コイルL3はダイオードD3とスイッチ素子
S1の間、および、ダイオードD4とスイッチ素子S2
の間に接続されるのであってもよい。もちろん、前述実
施例のように直接励磁用コイルCh の両端に並列に接続
されてもよく、その効果は同等である。このように本発
明において加速用コイルは、必ずしも直接励磁用コイル
Ch の両端に接続されなくとも、実質的に励磁用コイル
に並列となる位置に設けられていれば、十分な効果を得
ることができる。
【0025】次に、本発明による磁気ヘッド駆動装置の
その他の実施例について説明する。図8,9,10はい
ずれも本発明の一実施例であり、加速用コイルL3と直
列に高周波数帯域通過特性を有する素子、または回路、
即ちハイパスフィルタを接続したことを特徴とするもの
である。これらの実施例の基本動作は前述の実施例と全
く同一である。図8におけるコンデンサC、図9におけ
る抵抗器R3とコンデンサC、図10における抵抗器R
3,R4とコンデンサCは、いずれも加速用コイルL3
に直列に接続されたハイパスフィルタを構成する。これ
らのハイパスフィルタは、前述実施例の図2,3,4,
5,6,7における電流制限用抵抗器R3の代替として
設けられたものである。
その他の実施例について説明する。図8,9,10はい
ずれも本発明の一実施例であり、加速用コイルL3と直
列に高周波数帯域通過特性を有する素子、または回路、
即ちハイパスフィルタを接続したことを特徴とするもの
である。これらの実施例の基本動作は前述の実施例と全
く同一である。図8におけるコンデンサC、図9におけ
る抵抗器R3とコンデンサC、図10における抵抗器R
3,R4とコンデンサCは、いずれも加速用コイルL3
に直列に接続されたハイパスフィルタを構成する。これ
らのハイパスフィルタは、前述実施例の図2,3,4,
5,6,7における電流制限用抵抗器R3の代替として
設けられたものである。
【0026】これらのハイパスフィルタは、記録される
信号の周波数fr においては加速用コイルL3への電流
の流入を阻止し、また、電流反転にかかわる周波数f
(f>fr )においては加速用コイルL3のインダクタ
ンスが効果的に作用し、その結果前述したような原理に
もとづき励磁用コイルCh への供給電流を低下させるこ
となく、電流反転時間を短縮することを目的とするもの
である。前述実施例における電流制限用抵抗器R3に対
し、本実施例においては、ハイパスフィルタの高周波数
帯域通過特性を利用することによって上記の目的をより
効果的に達成しうるものである。
信号の周波数fr においては加速用コイルL3への電流
の流入を阻止し、また、電流反転にかかわる周波数f
(f>fr )においては加速用コイルL3のインダクタ
ンスが効果的に作用し、その結果前述したような原理に
もとづき励磁用コイルCh への供給電流を低下させるこ
となく、電流反転時間を短縮することを目的とするもの
である。前述実施例における電流制限用抵抗器R3に対
し、本実施例においては、ハイパスフィルタの高周波数
帯域通過特性を利用することによって上記の目的をより
効果的に達成しうるものである。
【0027】ハイパスフィルタの周波数特性は、記録信
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じ
て、効果的なものとなるように設計することができる。
またハイパスフィルタの回路構成は、実施例に示したも
のに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構成
により実現することが可能である。以上説明した実施例
は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイルを
使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例で
あるが、本発明は従来より知られているその他の磁気ヘ
ッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよう
な実施例について説明する。
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じ
て、効果的なものとなるように設計することができる。
またハイパスフィルタの回路構成は、実施例に示したも
のに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構成
により実現することが可能である。以上説明した実施例
は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイルを
使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例で
あるが、本発明は従来より知られているその他の磁気ヘ
ッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよう
な実施例について説明する。
【0028】図11は4個のスイッチ素子S1,S2,
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なう磁気ヘッド駆動装置である。こ
の実施例は、スイッチ素子S1とS3およびスイッチ素
子S2とS4を交互に記録情報に応じてオン,オフする
ことにより、励磁用コイルCh への供給電流を交互に反
転するようにしたものである。この実施例においても、
前述の実施例と全く同様に、加速用コイルL3を励磁用
コイルCh と並列に設けることにより、電流反転時間を
短縮させることができる。図11に示すのは、加速用コ
イルL3と直列に電流制限用抵抗器R3を設け、また励
磁用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を設け
た実施例であるが、これ以外にも前述の実施例において
図3〜図10により示したと同様の回路構成をとること
が可能である。
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なう磁気ヘッド駆動装置である。こ
の実施例は、スイッチ素子S1とS3およびスイッチ素
子S2とS4を交互に記録情報に応じてオン,オフする
ことにより、励磁用コイルCh への供給電流を交互に反
転するようにしたものである。この実施例においても、
前述の実施例と全く同様に、加速用コイルL3を励磁用
コイルCh と並列に設けることにより、電流反転時間を
短縮させることができる。図11に示すのは、加速用コ
イルL3と直列に電流制限用抵抗器R3を設け、また励
磁用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を設け
た実施例であるが、これ以外にも前述の実施例において
図3〜図10により示したと同様の回路構成をとること
が可能である。
【0029】次に示す図12は磁気ヘッドに2つの励磁
用コイルCh1とCh2を設けておき、記録情報に応じて両
励磁用コイルCh1,Ch2に各々異なる方向に交互に電流
を供給することによりバイアス磁界の反転を行なうよう
にしたものである。この実施例においても、前述の実施
例と全く同様に、励磁用コイルCh1,Ch2に並列に加速
用コイルL3を設けることにより、励磁用コイルCh1,
Ch2への供給電流の立上り、立下りの時間を短縮するこ
とができ、その結果、バイアス磁界の反転を高速化する
ことができる。図12に示すのは、加速用コイルL3と
直列に電流制限用抵抗器R3を設け、励磁用コイル
Ch1,Ch2と並列にダンピング用抵抗器Rdを設けた実
施例であるが、これ以外にも前述の実施例において図3
〜図10により示したと同様の各種の回路構成をとるこ
とが可能である。
用コイルCh1とCh2を設けておき、記録情報に応じて両
励磁用コイルCh1,Ch2に各々異なる方向に交互に電流
を供給することによりバイアス磁界の反転を行なうよう
にしたものである。この実施例においても、前述の実施
例と全く同様に、励磁用コイルCh1,Ch2に並列に加速
用コイルL3を設けることにより、励磁用コイルCh1,
Ch2への供給電流の立上り、立下りの時間を短縮するこ
とができ、その結果、バイアス磁界の反転を高速化する
ことができる。図12に示すのは、加速用コイルL3と
直列に電流制限用抵抗器R3を設け、励磁用コイル
Ch1,Ch2と並列にダンピング用抵抗器Rdを設けた実
施例であるが、これ以外にも前述の実施例において図3
〜図10により示したと同様の各種の回路構成をとるこ
とが可能である。
【0030】以上説明した本発明の実施例は、励磁用コ
イルと並列に加速用コイルを設けたことにより、励磁用
コイルの電流反転時間を早め、磁気ヘッドの磁界反転時
間を高速化できるという効果がある。従って、バイアス
磁界の高速反転が要求されるピットエッジ記録の磁気ヘ
ッドの駆動装置として好適に使用でき、磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いれば、情報の高記録密度化に大き
く寄与することができる。
イルと並列に加速用コイルを設けたことにより、励磁用
コイルの電流反転時間を早め、磁気ヘッドの磁界反転時
間を高速化できるという効果がある。従って、バイアス
磁界の高速反転が要求されるピットエッジ記録の磁気ヘ
ッドの駆動装置として好適に使用でき、磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いれば、情報の高記録密度化に大き
く寄与することができる。
【0031】以下、本発明の更なる実施例について図面
を参照して詳細に説明する。図13は、本発明による磁
界変調方式の光磁気記録装置の全体構成であり、装置の
基本的な構成は図39と同様である。図13に示す装置
においては、磁気ヘッド2のコアに磁界発生用コイルで
ある励磁用コイルCh とともに2次コイルCs が設けら
れている。図14は図13に示した装置に用いられる本
発明の磁気ヘッド駆動回路のもっとも基本的な回路構成
である。なお、図14では図40に示した従来装置と同
一部分は同一符号を付して示す。図14において、Ch
は磁気ヘッドのコアに設けられた励磁用コイル、L1,
L2はこの励磁用コイルのインダクタンスよりも十分に
大きいインダクタンスを有する補助コイルである。R1
及びR2は励磁用コイルCh の電流制限用抵抗器、S1
及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換えるため
のスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S2として
は例えば電界効果トランジスタを使用するものとする。
また、磁気ヘッドのコアには、励磁用コイルCh ととも
に2次コイルCs が設けられている。更に、2次コイル
Cs には、励磁用コイルCh への供給電流の反転時間を
加速するための加速用コイルL3が接続されている。
を参照して詳細に説明する。図13は、本発明による磁
界変調方式の光磁気記録装置の全体構成であり、装置の
基本的な構成は図39と同様である。図13に示す装置
においては、磁気ヘッド2のコアに磁界発生用コイルで
ある励磁用コイルCh とともに2次コイルCs が設けら
れている。図14は図13に示した装置に用いられる本
発明の磁気ヘッド駆動回路のもっとも基本的な回路構成
である。なお、図14では図40に示した従来装置と同
一部分は同一符号を付して示す。図14において、Ch
は磁気ヘッドのコアに設けられた励磁用コイル、L1,
L2はこの励磁用コイルのインダクタンスよりも十分に
大きいインダクタンスを有する補助コイルである。R1
及びR2は励磁用コイルCh の電流制限用抵抗器、S1
及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換えるため
のスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S2として
は例えば電界効果トランジスタを使用するものとする。
また、磁気ヘッドのコアには、励磁用コイルCh ととも
に2次コイルCs が設けられている。更に、2次コイル
Cs には、励磁用コイルCh への供給電流の反転時間を
加速するための加速用コイルL3が接続されている。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作は従来装置と同様に、スイッチ素子S1,
S2が交互にオン,オフすることにより、励磁用コイル
Chへの供給電流の方向が情報信号に対応して切換えら
れる。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電
流の方向に対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極
性が変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁
用コイルCh の電流が反転する場合、本実施例では、そ
の反転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと2
次コイルCs を介して接続された加速用コイルL3のイ
ンダクタンスの合成値と、スイッチ素子の浮遊容量によ
って定まる振動周期によって決定する。例えば、励磁用
コイルCh と2次コイルCs のインダクタンスがともに
Lh で、結合係数が1であるとし、加速用コイルL3の
インダクタンスがLK 、スイッチ素子である電界効果ト
ランジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF と
すると、励磁用コイルCh と加速用コイルL3の合成イ
ンダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(8) となる。そしてこの時、励磁用コイルCh に供給される
電流の反転時間tは、 t=π√L・CF …(9) となる。これに対して、従来の磁気ヘッド駆動装置にお
いては加速用コイルL3が設けられていないので、励磁
用コイルCh の電流反転時間t′は t′=π√Lh ・CF …(10) となる。LとLh の関係は、(8)式によって、L<L
h であることが明らかであり、したがってt<t′なる
関係が成立する。このように本実施例における電流反転
時間は従来装置よりも短縮されるのである。よって、磁
気ヘッドの発生するバイアス磁界の反転が高速化される
結果、ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度
の高速化要求に対して十分に対処することが可能とな
り、ピットエッジ記録の利点である高記録密度化に大き
く寄与することができるのである。
基本的な動作は従来装置と同様に、スイッチ素子S1,
S2が交互にオン,オフすることにより、励磁用コイル
Chへの供給電流の方向が情報信号に対応して切換えら
れる。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電
流の方向に対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極
性が変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁
用コイルCh の電流が反転する場合、本実施例では、そ
の反転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと2
次コイルCs を介して接続された加速用コイルL3のイ
ンダクタンスの合成値と、スイッチ素子の浮遊容量によ
って定まる振動周期によって決定する。例えば、励磁用
コイルCh と2次コイルCs のインダクタンスがともに
Lh で、結合係数が1であるとし、加速用コイルL3の
インダクタンスがLK 、スイッチ素子である電界効果ト
ランジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF と
すると、励磁用コイルCh と加速用コイルL3の合成イ
ンダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(8) となる。そしてこの時、励磁用コイルCh に供給される
電流の反転時間tは、 t=π√L・CF …(9) となる。これに対して、従来の磁気ヘッド駆動装置にお
いては加速用コイルL3が設けられていないので、励磁
用コイルCh の電流反転時間t′は t′=π√Lh ・CF …(10) となる。LとLh の関係は、(8)式によって、L<L
h であることが明らかであり、したがってt<t′なる
関係が成立する。このように本実施例における電流反転
時間は従来装置よりも短縮されるのである。よって、磁
気ヘッドの発生するバイアス磁界の反転が高速化される
結果、ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度
の高速化要求に対して十分に対処することが可能とな
り、ピットエッジ記録の利点である高記録密度化に大き
く寄与することができるのである。
【0033】なお、上述の実施例においては、磁気ヘッ
ドのコアに励磁用コイルCh とともに設けた2次コイル
Cs に加速用コイルL3 を接続したため、励磁用コイル
Chの電流変化によって2次コイルCs に誘導される電
流が磁気ヘッドの発生する磁界を減じる方向に作用し、
良好な信号記録に支障がでる場合がある。このような事
態を防ぐためには、2次コイルCs に誘導される電流を
効果的に阻止する手段を設ければよい。以降にこのよう
な手段を有する他の実施例について説明する。
ドのコアに励磁用コイルCh とともに設けた2次コイル
Cs に加速用コイルL3 を接続したため、励磁用コイル
Chの電流変化によって2次コイルCs に誘導される電
流が磁気ヘッドの発生する磁界を減じる方向に作用し、
良好な信号記録に支障がでる場合がある。このような事
態を防ぐためには、2次コイルCs に誘導される電流を
効果的に阻止する手段を設ければよい。以降にこのよう
な手段を有する他の実施例について説明する。
【0034】以下の図15〜図24に示した本発明の磁
気ヘッド駆動装置は、図13で説明した磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いられる。図15は、本発明の磁気
ヘッド駆動装置の他の実施例を示した回路図である。な
お、図15では図40に示した従来装置と同一部分は同
一符号を付している。図15において、Ch は磁気ヘッ
ドを構成する励磁用コイル、Cs は2次コイル、L1、
L2はこの励磁用コイルCh のインダクタンスよりも充
分大きいインダクタンスを有する補助コイルである。R
1及びR2は励磁用コイルCh の電流制限用抵抗器、R
d はダンピング用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイル
Ch の電流方向を切換えるためのスイッチ素子である。
スイッチ素子S1,S2としては、電界効果トランジス
タが使用されている。また、2次コイルCs には加速用
コイルL3とその電流制限用抵抗器R3が接続されてい
る。
気ヘッド駆動装置は、図13で説明した磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いられる。図15は、本発明の磁気
ヘッド駆動装置の他の実施例を示した回路図である。な
お、図15では図40に示した従来装置と同一部分は同
一符号を付している。図15において、Ch は磁気ヘッ
ドを構成する励磁用コイル、Cs は2次コイル、L1、
L2はこの励磁用コイルCh のインダクタンスよりも充
分大きいインダクタンスを有する補助コイルである。R
1及びR2は励磁用コイルCh の電流制限用抵抗器、R
d はダンピング用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイル
Ch の電流方向を切換えるためのスイッチ素子である。
スイッチ素子S1,S2としては、電界効果トランジス
タが使用されている。また、2次コイルCs には加速用
コイルL3とその電流制限用抵抗器R3が接続されてい
る。
【0035】加速用コイルL3は詳しくは前述したよう
に、励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、磁界の反
転時間を高速化するよう機能するものである。なお、ダ
ンピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図15に示
したように励磁用コイルと並列でなくてもよい。例え
ば、図16に示すように2本のダンピング用抵抗器Rd1
とRd2を励磁用コイルCh の両端とグラウンド間に接続
してもよいし、あるいは図17に示すようにRd1,Rd2
を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V間に接続して
もよい。更に、図18に示すように2本のダンピング用
抵抗器Rd1,Rd2を直流電圧源からダイオードD1,D
2を介して励磁用コイルCh の両端に接続してもよい。
ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の電流振動を
より効果的に減衰させて電流波形を整えるためのもので
ある。
に、励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、磁界の反
転時間を高速化するよう機能するものである。なお、ダ
ンピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図15に示
したように励磁用コイルと並列でなくてもよい。例え
ば、図16に示すように2本のダンピング用抵抗器Rd1
とRd2を励磁用コイルCh の両端とグラウンド間に接続
してもよいし、あるいは図17に示すようにRd1,Rd2
を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V間に接続して
もよい。更に、図18に示すように2本のダンピング用
抵抗器Rd1,Rd2を直流電圧源からダイオードD1,D
2を介して励磁用コイルCh の両端に接続してもよい。
ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の電流振動を
より効果的に減衰させて電流波形を整えるためのもので
ある。
【0036】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと2次コ
イルCs を介して接続される加速用コイルL3のインダ
クタンスの合成値とスイッチ素子の浮遊容量によって定
まる振動周期によって決定する。例えば、スイッチ素子
である電界効果トランジスタのオフ時のドレイン−ソー
ス間容量をCF 、励磁用コイルCh と2次コイルCs の
インダクタンスをLh 両者の結合係数を1、加速用コイ
ルL3のインダクタンスをLK とすると、励磁用コイル
Chと加速用コイルL3の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(11) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(12) となる。但し、ここで抵抗器R3の値は、電流振動の周
波数、言いかえると電流反転にかかわる周波数fを、 f=1/2π√LCF …(13) としたときに、なるべくR3≦2πfL3なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、従来の磁気ヘッド駆動
装置においては、加速用コイルL3と抵抗器R3がない
ので励磁用コイルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(14) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと2次コ
イルCs を介して接続される加速用コイルL3のインダ
クタンスの合成値とスイッチ素子の浮遊容量によって定
まる振動周期によって決定する。例えば、スイッチ素子
である電界効果トランジスタのオフ時のドレイン−ソー
ス間容量をCF 、励磁用コイルCh と2次コイルCs の
インダクタンスをLh 両者の結合係数を1、加速用コイ
ルL3のインダクタンスをLK とすると、励磁用コイル
Chと加速用コイルL3の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(11) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(12) となる。但し、ここで抵抗器R3の値は、電流振動の周
波数、言いかえると電流反転にかかわる周波数fを、 f=1/2π√LCF …(13) としたときに、なるべくR3≦2πfL3なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、従来の磁気ヘッド駆動
装置においては、加速用コイルL3と抵抗器R3がない
ので励磁用コイルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(14) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
【0037】なお、前述したように磁気ヘッドのコアに
励磁用コイルCh とともに設けた2次コイルCs に加速
用コイルL3を接続したため、励磁用コイルCh の電流
変化によって2次コイルCs に誘導される電流が磁気ヘ
ッドの発生する磁界を減じる方向に作用することが考え
られるが、これを防ぐためには抵抗器R3の値をR3≧
2πfr Lh となるように設定するのが望ましい。但
し、fr は記録される信号の周波数である。これによっ
て、記録される信号の周波数fr においては、抵抗器R
3が支配的に作用し、2次コイルにおける誘導電流の発
生を阻止し、また電流反転にかかわる周波数f(f>f
r )においては、加速用コイルL3のインダクタンスL
K が支配的に作用するのである。その結果、磁気ヘッド
の発生する磁界が減少することなく、励磁用コイルへの
供給電流反転時間を短縮することが可能となるのであ
る。
励磁用コイルCh とともに設けた2次コイルCs に加速
用コイルL3を接続したため、励磁用コイルCh の電流
変化によって2次コイルCs に誘導される電流が磁気ヘ
ッドの発生する磁界を減じる方向に作用することが考え
られるが、これを防ぐためには抵抗器R3の値をR3≧
2πfr Lh となるように設定するのが望ましい。但
し、fr は記録される信号の周波数である。これによっ
て、記録される信号の周波数fr においては、抵抗器R
3が支配的に作用し、2次コイルにおける誘導電流の発
生を阻止し、また電流反転にかかわる周波数f(f>f
r )においては、加速用コイルL3のインダクタンスL
K が支配的に作用するのである。その結果、磁気ヘッド
の発生する磁界が減少することなく、励磁用コイルへの
供給電流反転時間を短縮することが可能となるのであ
る。
【0038】このように本実施例にあっては、励磁用コ
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
3に直列に接続された抵抗器R3はダンピング用抵抗と
しても機能し、励磁用コイルCh の電流振動を減衰させ
る効果も合わせ持つことを確認した。従って、図19に
示すようにダンピング用抵抗器Rd を削除し、抵抗器R
3にダンピング用抵抗の役目を兼用させてもよい。ま
た、図20に示すように、ダンピング用抵抗器Rd は加
速用コイルL3,抵抗器R3と並列に設けるのであって
もよい。
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
3に直列に接続された抵抗器R3はダンピング用抵抗と
しても機能し、励磁用コイルCh の電流振動を減衰させ
る効果も合わせ持つことを確認した。従って、図19に
示すようにダンピング用抵抗器Rd を削除し、抵抗器R
3にダンピング用抵抗の役目を兼用させてもよい。ま
た、図20に示すように、ダンピング用抵抗器Rd は加
速用コイルL3,抵抗器R3と並列に設けるのであって
もよい。
【0039】次に、本発明のさらにその他の実施例につ
いて説明する。図21,22,23はいずれも本発明の
一実施例であり、加速用コイルL3と直列に高周波数帯
域通過特性を有する素子、または回路、即ちハイパスフ
ィルタを接続したことを特徴とするものである。これら
の実施例の基本動作は、前述の実施例と全く同一であ
る。図21におけるコンデンサC、図22における抵抗
器R3とコンデンサC、図23における抵抗器R3,R
4とコンデンサCは、いずれも加速用コイルL3に直列
に接続されたハイパスフィルタを構成する。これらのハ
イパスフィルタは前述実施例の図15〜20における電
流制限用抵抗器R3の代替として設けられたものであ
る。
いて説明する。図21,22,23はいずれも本発明の
一実施例であり、加速用コイルL3と直列に高周波数帯
域通過特性を有する素子、または回路、即ちハイパスフ
ィルタを接続したことを特徴とするものである。これら
の実施例の基本動作は、前述の実施例と全く同一であ
る。図21におけるコンデンサC、図22における抵抗
器R3とコンデンサC、図23における抵抗器R3,R
4とコンデンサCは、いずれも加速用コイルL3に直列
に接続されたハイパスフィルタを構成する。これらのハ
イパスフィルタは前述実施例の図15〜20における電
流制限用抵抗器R3の代替として設けられたものであ
る。
【0040】これらのハイパスフィルタは、記録される
信号の周波数fr においては2次コイルCs における誘
導電流の発生を阻止し、また、励磁用コイルCh への供
給電流の反転にかかわる周波数f(f>fr )において
は加速用コイルL3のインダクタンスが効果的に作用
し、その結果前述したような原理にもとづき磁気ヘッド
の発生する磁界が減少することなく励磁用コイルへの供
給電流の反転時間を短縮することを目的として設けたも
のである。本実施例におけるハイパスフィルタは高周波
数帯域通過特性を利用することによって、前述実施例に
おける抵抗器R3よりも効果的に上記の目的を達成しう
るものである。
信号の周波数fr においては2次コイルCs における誘
導電流の発生を阻止し、また、励磁用コイルCh への供
給電流の反転にかかわる周波数f(f>fr )において
は加速用コイルL3のインダクタンスが効果的に作用
し、その結果前述したような原理にもとづき磁気ヘッド
の発生する磁界が減少することなく励磁用コイルへの供
給電流の反転時間を短縮することを目的として設けたも
のである。本実施例におけるハイパスフィルタは高周波
数帯域通過特性を利用することによって、前述実施例に
おける抵抗器R3よりも効果的に上記の目的を達成しう
るものである。
【0041】ハイパスフィルタの周波数特性は、記録信
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じて
効果的なものとなるように設計することができる。ま
た、ハイパスフィルタの回路構成は、本実施例に示した
ものに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構
成により実現することが可能である。以上説明した実施
例は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイル
を使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例
であるが、本発明は従来より知られているその他の磁気
ヘッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよ
うな実施例について説明する。
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じて
効果的なものとなるように設計することができる。ま
た、ハイパスフィルタの回路構成は、本実施例に示した
ものに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構
成により実現することが可能である。以上説明した実施
例は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイル
を使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例
であるが、本発明は従来より知られているその他の磁気
ヘッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよ
うな実施例について説明する。
【0042】図24は4個のスイッチ素子S1,S2,
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なうようにした磁気ヘッド駆動装置
である。この実施例は、スイッチ素子S1とS3および
スイッチ素子S2とS4を交互に記録される情報信号に
応じてオン,オフすることにより、励磁用コイルChへ
の供給電流を交互に反転するようにしたものである。こ
の実施例においても前述の実施例と全く同様に、磁気ヘ
ッドのコアに励磁用コイルCh とともに設けた2次コイ
ルCs に加速用コイルL3を接続したことによって、励
磁用コイルChへの供給電流の反転時間を短縮すること
ができる。図に示したのは加速用コイルL3と直列に抵
抗器R3を設け、励磁用コイルCh と並列にダンピング
用抵抗器Rd を設けた例であるが、これ以外にもすでに
説明した図16〜図23に示したのと同様の構成をとる
ことが可能である。
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なうようにした磁気ヘッド駆動装置
である。この実施例は、スイッチ素子S1とS3および
スイッチ素子S2とS4を交互に記録される情報信号に
応じてオン,オフすることにより、励磁用コイルChへ
の供給電流を交互に反転するようにしたものである。こ
の実施例においても前述の実施例と全く同様に、磁気ヘ
ッドのコアに励磁用コイルCh とともに設けた2次コイ
ルCs に加速用コイルL3を接続したことによって、励
磁用コイルChへの供給電流の反転時間を短縮すること
ができる。図に示したのは加速用コイルL3と直列に抵
抗器R3を設け、励磁用コイルCh と並列にダンピング
用抵抗器Rd を設けた例であるが、これ以外にもすでに
説明した図16〜図23に示したのと同様の構成をとる
ことが可能である。
【0043】以上説明した本発明の実施例は、励磁用コ
イルと並列に2次コイルを介して加速用コイルを設けた
ことにより、励磁用コイルの電流反転時間を早め、磁気
ヘッドの磁界反転時間を高速化できるという効果があ
る。従って、バイアス磁界の高速反転が要求されるピッ
トエッジ記録の磁気ヘッドの駆動装置として好適に使用
でき、磁界変調方式の光磁気記録装置に用いれば情報の
高記録密度化に大きく寄与することができる。
イルと並列に2次コイルを介して加速用コイルを設けた
ことにより、励磁用コイルの電流反転時間を早め、磁気
ヘッドの磁界反転時間を高速化できるという効果があ
る。従って、バイアス磁界の高速反転が要求されるピッ
トエッジ記録の磁気ヘッドの駆動装置として好適に使用
でき、磁界変調方式の光磁気記録装置に用いれば情報の
高記録密度化に大きく寄与することができる。
【0044】以下、本発明の更なる実施例について、図
面を参照して詳細に説明する。図25は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図25では図40に示した従来装置と同一部分は同一符
号を付している。図25において、Ch は磁気ヘッドを
構成する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイル
Ch のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンス
を有する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイ
ルCh の電流制限用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイ
ルCh の電流方向を切換えるためのスイッチ素子であ
る。スイッチ素子S1,S2としては、電界効果トラン
ジスタが使用されている。また、励磁用コイルCh の両
端と直流電圧源V2との間には加速用コイルL31とL
32とが接続されている。図25に示した本発明の磁気
ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の光
磁気記録装置に用いられる。
面を参照して詳細に説明する。図25は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図25では図40に示した従来装置と同一部分は同一符
号を付している。図25において、Ch は磁気ヘッドを
構成する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイル
Ch のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンス
を有する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイ
ルCh の電流制限用抵抗器、S1及びS2は励磁用コイ
ルCh の電流方向を切換えるためのスイッチ素子であ
る。スイッチ素子S1,S2としては、電界効果トラン
ジスタが使用されている。また、励磁用コイルCh の両
端と直流電圧源V2との間には加速用コイルL31とL
32とが接続されている。図25に示した本発明の磁気
ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の光
磁気記録装置に用いられる。
【0045】次に、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作は従来と同様に、スイッチ素子S1,S2
が交互にオンることにより、励磁用コイルCh の電流方
向が情報信号に対応して切換えられる。これにより、磁
気ヘッドは励磁用コイルChの電流の向きに対応した磁
界を発生し、情報信号に応じて極性の変調されたバイア
ス磁界を発生する。ここで、励磁用コイルCh の電流が
反転する場合、本実施例ではその反転時間は、励磁用コ
イルCh のインダクタンスと加速用コイルL31(また
はL32)のインダクタンスの合成値とスイッチ素子の
浮遊容量によって定まる振動周期によって決定する。こ
れについて説明すると、スイッチ素子である電界効果ト
ランジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF 、
励磁用コイルCh のインダクタンスをLh 、加速用コイ
ルL31およびL32のインダクタンスをLK とする
と、スイッチ素子S1がオン、スイッチ素子S2がオフ
の状態ではインダクタンスの十分に大きい補助コイルL
1,L2を定電流源と見なせば、図26のような回路で
表現される。同図より、スイッチ切換え直後の過渡現象
は、容量CF とインダクタンスLh ,LK の合成インダ
クタンスとの間の振動現象としてさしつかえない。ここ
で、励磁用コイルCh と加速用コイルL31またはL3
2の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(15) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(16) となる。これに対して従来の磁気ヘッド駆動装置におい
ては加速用コイルは設けられていないので、励磁用コイ
ルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(17) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
基本的な動作は従来と同様に、スイッチ素子S1,S2
が交互にオンることにより、励磁用コイルCh の電流方
向が情報信号に対応して切換えられる。これにより、磁
気ヘッドは励磁用コイルChの電流の向きに対応した磁
界を発生し、情報信号に応じて極性の変調されたバイア
ス磁界を発生する。ここで、励磁用コイルCh の電流が
反転する場合、本実施例ではその反転時間は、励磁用コ
イルCh のインダクタンスと加速用コイルL31(また
はL32)のインダクタンスの合成値とスイッチ素子の
浮遊容量によって定まる振動周期によって決定する。こ
れについて説明すると、スイッチ素子である電界効果ト
ランジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF 、
励磁用コイルCh のインダクタンスをLh 、加速用コイ
ルL31およびL32のインダクタンスをLK とする
と、スイッチ素子S1がオン、スイッチ素子S2がオフ
の状態ではインダクタンスの十分に大きい補助コイルL
1,L2を定電流源と見なせば、図26のような回路で
表現される。同図より、スイッチ切換え直後の過渡現象
は、容量CF とインダクタンスLh ,LK の合成インダ
クタンスとの間の振動現象としてさしつかえない。ここ
で、励磁用コイルCh と加速用コイルL31またはL3
2の合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(15) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(16) となる。これに対して従来の磁気ヘッド駆動装置におい
ては加速用コイルは設けられていないので、励磁用コイ
ルCh の電流反転時間t′は、 t′=π√Lh CF …(17) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
【0046】このように本発明における磁気ヘッド駆動
装置によれば、励磁用コイルCh に供給される電流の反
転時間を従来に比べて短縮することができ、磁気ヘッド
の発生磁界の反転を高速化することができる。従って、
ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度の高速
化要求に対して充分に対処することが可能となり、ピッ
トエッジ記録の利点である高記録密度化に大きく寄与す
ることができるのである。なお、上述の実施例において
は励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V2との間に加
速用コイルL31,L32を設けたため、本来励磁用コ
イルCh に供給されるべき電流の一部が加速用コイルL
31,L32へ流出したり、また逆に加速用コイルL3
1,L32より励磁用コイルCh へ電流が流入したりす
る場合がある。その結果、励磁用コイルCh に供給され
る電流が不足または過剰となり良好な信号記録に支障が
でる場合もある。このような事態を防ぐためには、加速
用コイルL31,L32による電流の流出入を効果的に
阻止する手段を設ければよい。以降にこのような手段を
有する他の実施例について説明する。
装置によれば、励磁用コイルCh に供給される電流の反
転時間を従来に比べて短縮することができ、磁気ヘッド
の発生磁界の反転を高速化することができる。従って、
ピットエッジ記録におけるバイアス磁界反転速度の高速
化要求に対して充分に対処することが可能となり、ピッ
トエッジ記録の利点である高記録密度化に大きく寄与す
ることができるのである。なお、上述の実施例において
は励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V2との間に加
速用コイルL31,L32を設けたため、本来励磁用コ
イルCh に供給されるべき電流の一部が加速用コイルL
31,L32へ流出したり、また逆に加速用コイルL3
1,L32より励磁用コイルCh へ電流が流入したりす
る場合がある。その結果、励磁用コイルCh に供給され
る電流が不足または過剰となり良好な信号記録に支障が
でる場合もある。このような事態を防ぐためには、加速
用コイルL31,L32による電流の流出入を効果的に
阻止する手段を設ければよい。以降にこのような手段を
有する他の実施例について説明する。
【0047】以下の図27〜図38に示した本発明の磁
気ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いられる。図27は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図27では図40に示した従来装置と同一部分は同一符
号を付している。図27において、Ch は磁気ヘッドを
構成する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイル
Ch のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンス
を有する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイ
ルCh の電流制限用抵抗器、Rd はダンピング用抵抗
器、S1及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換
えるためのスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S
2としては、電界効果トランジスタが使用されている。
また、励磁用コイルCh の一端と直流電圧源V2との間
には加速用コイルL31とその電流制限用抵抗器R31
が接続されている。また、励磁用コイルCh の他端と直
流電圧源V2との間には加速用コイルL32とその電流
制限用抵抗器32が接続されている。
気ヘッド駆動装置は、図39で説明した磁界変調方式の
光磁気記録装置に用いられる。図27は本発明の磁気ヘ
ッド駆動装置の一実施例を示した回路図である。なお、
図27では図40に示した従来装置と同一部分は同一符
号を付している。図27において、Ch は磁気ヘッドを
構成する励磁用コイル、L1,L2はこの励磁用コイル
Ch のインダクタンスよりも充分大きいインダクタンス
を有する補助コイルである。R1及びR2は励磁用コイ
ルCh の電流制限用抵抗器、Rd はダンピング用抵抗
器、S1及びS2は励磁用コイルCh の電流方向を切換
えるためのスイッチ素子である。スイッチ素子S1,S
2としては、電界効果トランジスタが使用されている。
また、励磁用コイルCh の一端と直流電圧源V2との間
には加速用コイルL31とその電流制限用抵抗器R31
が接続されている。また、励磁用コイルCh の他端と直
流電圧源V2との間には加速用コイルL32とその電流
制限用抵抗器32が接続されている。
【0048】加速用コイルL31とL32は詳しくは前
述したように励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、
磁界の反転時間を高速化するよう機能するものである。
なおダンピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図2
7に示したように励磁用コイルと並列でなくてもよい。
例えば、図28に示すように、2本のダンピング用抵抗
器Rd1、Rd2を励磁用コイルCh の両端とグラウンド間
に接続してもよいし、あるいは図29に示すように
Rd1、Rd2を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V1
間に接続してもよい。更に、図30に示すように、2本
のダンピング用抵抗器Rd1、Rd2を電圧源からダイオー
ドD1,D2を介して励磁用コイルCh の両端に接続し
てもよい。ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の
電流振動をより効果的に減衰させて電流波形を整えるた
めのものである。
述したように励磁用コイルCh の電流反転時間を早め、
磁界の反転時間を高速化するよう機能するものである。
なおダンピング用抵抗器Rd としては、必らずしも図2
7に示したように励磁用コイルと並列でなくてもよい。
例えば、図28に示すように、2本のダンピング用抵抗
器Rd1、Rd2を励磁用コイルCh の両端とグラウンド間
に接続してもよいし、あるいは図29に示すように
Rd1、Rd2を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V1
間に接続してもよい。更に、図30に示すように、2本
のダンピング用抵抗器Rd1、Rd2を電圧源からダイオー
ドD1,D2を介して励磁用コイルCh の両端に接続し
てもよい。ダイオードD1,D2は励磁用コイルCh の
電流振動をより効果的に減衰させて電流波形を整えるた
めのものである。
【0049】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと加速用
コイルL31またはL32のインダクタンスの合成値と
スイッチ素子の浮遊容量によって定まる振動周期によっ
て決定する。例えば、スイッチ素子である電界効果トラ
ンジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF 、励
磁用コイルCh のインダクタンスをLh 、加速用コイル
L31およびL32のインダクタンスをLK とすると、
励磁用コイルCh と加速用コイルL31およびL32の
合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(18) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(19) となる。但し、ここで抵抗器R31とR32の値は、電
流振動の周波数、言いかえると電流反転にかかわる周波
数fを、 f=1/2π√LCF …(20) としたときに、なるべくR3≦2πfLK なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、従来の磁気ヘッド駆動
装置においては、加速用コイルL31,L32と抵抗器
R31,R32がないので励磁用コイルCh の電流反転
時間t′は、 t′=π√Lh CF …(21) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
通常の磁気ヘッドの駆動動作は従来と同様に、スイッチ
素子S1,S2が交互にオンすることにより、励磁用コ
イルCh の電流方向が情報信号に対応して切換えられ
る。これにより、磁気ヘッドは励磁用コイルCh の電流
の向きに対応した磁界を発生し、情報信号に応じて極性
の変調されたバイアス磁界を発生する。ここで、励磁用
コイルCh の電流が反転する場合、本実施例ではその反
転時間は、励磁用コイルCh のインダクタンスと加速用
コイルL31またはL32のインダクタンスの合成値と
スイッチ素子の浮遊容量によって定まる振動周期によっ
て決定する。例えば、スイッチ素子である電界効果トラ
ンジスタのオフ時のドレイン−ソース間容量をCF 、励
磁用コイルCh のインダクタンスをLh 、加速用コイル
L31およびL32のインダクタンスをLK とすると、
励磁用コイルCh と加速用コイルL31およびL32の
合成インダクタンスLは、 L=Lh ・LK /(Lh +LK ) …(18) となる。そして、このときの励磁用コイルCh に供給さ
れる電流の反転時間tは t=π√LCF …(19) となる。但し、ここで抵抗器R31とR32の値は、電
流振動の周波数、言いかえると電流反転にかかわる周波
数fを、 f=1/2π√LCF …(20) としたときに、なるべくR3≦2πfLK なる関係を満
たすのが望ましい。これに対し、従来の磁気ヘッド駆動
装置においては、加速用コイルL31,L32と抵抗器
R31,R32がないので励磁用コイルCh の電流反転
時間t′は、 t′=π√Lh CF …(21) となる。LとLh の関係はL<Lh であるため、t<
t′なる関係が成り立ち、本実施例の電流反転時間tの
方が従来の反転時間t′に比べて短くなることがわか
る。
【0050】なお、前述したように加速用コイルL31
とL32を設けたことによって励磁用コイルCh の電流
に過不足が生ずることが考えられるが、これを防ぐため
には抵抗器R31とR32の値をなるべくR31(R3
2)≧2πfr Lh となるように設定するのが望まし
い。但し、fr は記録される信号の周波数である。これ
によって、記録される信号の周波数fr においては、抵
抗器R31,R32が支配的に作用し、加速用コイルL
31,L32による電流の流出入を阻止し、また電流反
転にかかわる周波数f(f>fr )においては、加速用
コイルL31,L32のインダクタンスLK が支配的に
作用するのである。その結果、励磁用コイルCh への供
給電流に過不足が生じることなく電流反転時間を短縮す
ることが可能となるのである。
とL32を設けたことによって励磁用コイルCh の電流
に過不足が生ずることが考えられるが、これを防ぐため
には抵抗器R31とR32の値をなるべくR31(R3
2)≧2πfr Lh となるように設定するのが望まし
い。但し、fr は記録される信号の周波数である。これ
によって、記録される信号の周波数fr においては、抵
抗器R31,R32が支配的に作用し、加速用コイルL
31,L32による電流の流出入を阻止し、また電流反
転にかかわる周波数f(f>fr )においては、加速用
コイルL31,L32のインダクタンスLK が支配的に
作用するのである。その結果、励磁用コイルCh への供
給電流に過不足が生じることなく電流反転時間を短縮す
ることが可能となるのである。
【0051】このように本実施例にあっては、励磁用コ
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
31,L32に直列に接続された抵抗器R31とR32
はダンピング用抵抗としても機能し、励磁用コイルCh
の電流振動を減衰させる効果も合わせ持つことを確認し
た。従って、図31に示すようにダンピング用抵抗器R
d を削除し、抵抗器R31とR32にダンピング用抵抗
の役目を兼用させてもよい。
イルCh に供給される電流の反転時間を従来に比べて早
めることができ、磁気ヘッドの発生磁界の反転時間を高
速化することができる。従って、ピットエッジ記録にお
けるバイアス磁界の反転速度の高速化要求に対して充分
に対処することが可能となり、ピットエッジ記録の利点
である高記録密度化に大きく寄与することができる。な
お、本願発明者が実験を行ったところ、加速用コイルL
31,L32に直列に接続された抵抗器R31とR32
はダンピング用抵抗としても機能し、励磁用コイルCh
の電流振動を減衰させる効果も合わせ持つことを確認し
た。従って、図31に示すようにダンピング用抵抗器R
d を削除し、抵抗器R31とR32にダンピング用抵抗
の役目を兼用させてもよい。
【0052】また、例えば図32に示すように、スイッ
チ素子S1,S2側より励磁用コイルCh への電流の逆
流を防止し、電流反転時の整定性を良くする目的で、励
磁用コイルCh とスイッチ素子S1,S2との間にダイ
オードD3,D4を設ける場合がある。このような場合
には、加速用コイルL31,L32は抵抗器R31,R
32とともにダイオードD3とスイッチ素子S1の間、
およびダイオードD4とスイッチ素子S2の間から直流
電圧源V2にかけて設けるようにしてもよい。もちろ
ん、前述の実施例と同様に、直接励磁用コイルCh の両
端に加速用コイルL31,L32が接続されてもよく、
その効果は同等である。このように本発明において、加
速用コイルは必ずしも直接励磁用コイルCh の両端に接
続されなくとも、実質的に励磁用コイルの両端と直流電
圧源、または、グラウンドとの間に位置するよう設けら
れていれば、十分な効果を得ることができる。
チ素子S1,S2側より励磁用コイルCh への電流の逆
流を防止し、電流反転時の整定性を良くする目的で、励
磁用コイルCh とスイッチ素子S1,S2との間にダイ
オードD3,D4を設ける場合がある。このような場合
には、加速用コイルL31,L32は抵抗器R31,R
32とともにダイオードD3とスイッチ素子S1の間、
およびダイオードD4とスイッチ素子S2の間から直流
電圧源V2にかけて設けるようにしてもよい。もちろ
ん、前述の実施例と同様に、直接励磁用コイルCh の両
端に加速用コイルL31,L32が接続されてもよく、
その効果は同等である。このように本発明において、加
速用コイルは必ずしも直接励磁用コイルCh の両端に接
続されなくとも、実質的に励磁用コイルの両端と直流電
圧源、または、グラウンドとの間に位置するよう設けら
れていれば、十分な効果を得ることができる。
【0053】次に、本発明による磁気ヘッド駆動装置の
その他の実施例について説明する。図33,34,35
はいずれも本発明の一実施例であり、加速用コイルL3
1,L32と直列に高周波数帯域通過特性を有する素
子、または回路、即ちハイパスフィルタを接続したこと
を特徴とするものである。これらの実施例の基本動作は
前述の実施例と全く同一である。図33におけるコンデ
ンサC1,C2、図34における抵抗器R31,R32
とコンデンサC1,C2、図35における抵抗器R3
1,R32,R41,R42とコンデンサC1,C2
は、いずれも加速用コイルL31,L32に直列に接続
されたハイパスフィルタを構成する。これらのハイパス
フィルタは、前述実施例の図27,28,29,30,
31,32における電流制限用抵抗器R31,R32の
代替として設けられたものである。
その他の実施例について説明する。図33,34,35
はいずれも本発明の一実施例であり、加速用コイルL3
1,L32と直列に高周波数帯域通過特性を有する素
子、または回路、即ちハイパスフィルタを接続したこと
を特徴とするものである。これらの実施例の基本動作は
前述の実施例と全く同一である。図33におけるコンデ
ンサC1,C2、図34における抵抗器R31,R32
とコンデンサC1,C2、図35における抵抗器R3
1,R32,R41,R42とコンデンサC1,C2
は、いずれも加速用コイルL31,L32に直列に接続
されたハイパスフィルタを構成する。これらのハイパス
フィルタは、前述実施例の図27,28,29,30,
31,32における電流制限用抵抗器R31,R32の
代替として設けられたものである。
【0054】これらのハイパスフィルタは、記録される
信号の周波数fr においては加速用コイルL31,L3
2による電流の流出入を阻止し、また、電流反転にかか
わる周波数f(f>fr )においては加速用コイルL3
1,L32のインダクタンスが効果的に作用し、その結
果前述したような原理にもとづき励磁用コイルCh への
供給電流に過不足を生じさせることなく、電流反転時間
を短縮することを目的とするものである。前述実施例に
おける電流制限用抵抗器R3に対し、本実施例において
はハイパスフィルタの高周波数帯域通過特性を利用する
ことによって上記の目的をより効果的に達成しうるもの
である。
信号の周波数fr においては加速用コイルL31,L3
2による電流の流出入を阻止し、また、電流反転にかか
わる周波数f(f>fr )においては加速用コイルL3
1,L32のインダクタンスが効果的に作用し、その結
果前述したような原理にもとづき励磁用コイルCh への
供給電流に過不足を生じさせることなく、電流反転時間
を短縮することを目的とするものである。前述実施例に
おける電流制限用抵抗器R3に対し、本実施例において
はハイパスフィルタの高周波数帯域通過特性を利用する
ことによって上記の目的をより効果的に達成しうるもの
である。
【0055】ハイパスフィルタの周波数特性は、記録信
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じて
効果的なものとなるように設計することができる。ま
た、ハイパスフィルタの回路構成は本実施例に示したも
のに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構成
により実現することが可能である。以上説明した実施例
は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイルを
使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例で
あるが、本発明は従来より知られているその他の磁気ヘ
ッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよう
な実施例について説明する。
号の周波数fr と電流反転にかかわる周波数fに応じて
効果的なものとなるように設計することができる。ま
た、ハイパスフィルタの回路構成は本実施例に示したも
のに限られるものではなく、これ以外の種々の回路構成
により実現することが可能である。以上説明した実施例
は、すべてインダクタンスの十分に大きい補助コイルを
使用した磁気ヘッド駆動装置における本発明の適用例で
あるが、本発明は従来より知られているその他の磁気ヘ
ッド駆動装置に適用することもできる。次に、このよう
な実施例について説明する。
【0056】図36は4個のスイッチ素子S1,S2,
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なう磁気ヘッド駆動装置である。こ
の実施例はスイッチ素子S1とS3およびスイッチ素子
S2とS4を交互に記録情報に応じてオン,オフするこ
とにより、励磁用コイルCh への供給電流の方向を交互
に反転するようにしたものである。この実施例において
も前述の実施例と全く同様に、加速用コイルL31,L
32を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V2との間
に設けることにより、電流反転時間を短縮することがで
きる。図36に示すのは、加速用コイルL31,L32
と直列に電流制限用抵抗器R31,R32を設け、励磁
用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を設けた
実施例であるが、これ以外にも前述の実施例において図
28〜図35により示したのと同様の回路構成をとるこ
とが可能である。
S3,S4を用いたブリッジ回路により励磁用コイルC
h への電流供給を行なう磁気ヘッド駆動装置である。こ
の実施例はスイッチ素子S1とS3およびスイッチ素子
S2とS4を交互に記録情報に応じてオン,オフするこ
とにより、励磁用コイルCh への供給電流の方向を交互
に反転するようにしたものである。この実施例において
も前述の実施例と全く同様に、加速用コイルL31,L
32を励磁用コイルCh の両端と直流電圧源V2との間
に設けることにより、電流反転時間を短縮することがで
きる。図36に示すのは、加速用コイルL31,L32
と直列に電流制限用抵抗器R31,R32を設け、励磁
用コイルCh と並列にダンピング用抵抗器Rd を設けた
実施例であるが、これ以外にも前述の実施例において図
28〜図35により示したのと同様の回路構成をとるこ
とが可能である。
【0057】次に示す図37は、磁気ヘッドに2つの励
磁用コイルCh1とCh2とを設けておき、記録情報に応じ
て両励磁用コイルCh1,Ch2に各々異なる方向に交互に
電流を供給することによりバイアス磁界の反転を行なう
ようにしたものである。この実施例においても、前述の
実施例と全く同様に、励磁用コイルCh1,Ch2の両端と
直流電圧源V2との間に加速用コイルL31,L32を
設けることにより、励磁用コイルCh1,Ch2への供給電
流の立上り、立下りの時間を短縮させることができ、そ
の結果バイアス磁界の反転を高速化することができる。
図37に示すのは、加速用コイルL31と直列に電流制
限用抵抗器R31を設け、加速用コイルL32と直列に
電流制限用抵抗器R32を設け、励磁用コイルCh1,C
h2と並列にダンピング用抵抗器Rd を設けた実施例であ
るが、これ以外にも前述の実施例において、図28〜図
35により示したのと同様の各種の回路構成をとること
が可能である。
磁用コイルCh1とCh2とを設けておき、記録情報に応じ
て両励磁用コイルCh1,Ch2に各々異なる方向に交互に
電流を供給することによりバイアス磁界の反転を行なう
ようにしたものである。この実施例においても、前述の
実施例と全く同様に、励磁用コイルCh1,Ch2の両端と
直流電圧源V2との間に加速用コイルL31,L32を
設けることにより、励磁用コイルCh1,Ch2への供給電
流の立上り、立下りの時間を短縮させることができ、そ
の結果バイアス磁界の反転を高速化することができる。
図37に示すのは、加速用コイルL31と直列に電流制
限用抵抗器R31を設け、加速用コイルL32と直列に
電流制限用抵抗器R32を設け、励磁用コイルCh1,C
h2と並列にダンピング用抵抗器Rd を設けた実施例であ
るが、これ以外にも前述の実施例において、図28〜図
35により示したのと同様の各種の回路構成をとること
が可能である。
【0058】以上説明した実施例においては、加速用コ
イルL31,L32は励磁用コイルCh の両端と直流電
圧源V2との間に設けられるものとしたが、加速用コイ
ルが接続される電圧源V2と補助コイルL1,L2に電
流供給を行なう電圧源とを共通化してもよい。また、図
38に示すように、加速用コイルL31,L32を励磁
用コイルCh の両端とグラウンドとの間に設けることに
よっても同様の効果を得ることができる。
イルL31,L32は励磁用コイルCh の両端と直流電
圧源V2との間に設けられるものとしたが、加速用コイ
ルが接続される電圧源V2と補助コイルL1,L2に電
流供給を行なう電圧源とを共通化してもよい。また、図
38に示すように、加速用コイルL31,L32を励磁
用コイルCh の両端とグラウンドとの間に設けることに
よっても同様の効果を得ることができる。
【0059】以上説明した本発明の実施例は、励磁用コ
イルの両端と直流電圧源またはグラウンドとの間に加速
用コイルを設けたことにより、励磁用コイルの電流反転
時間を早め磁気ヘッドの磁界反転時間を高速化できると
いう効果がある。従って、バイアス磁界の高速反転が要
求されるピットエッジ記録の磁気ヘッドの駆動装置とし
て好適に使用でき、磁界変調方式の光磁気記録装置に用
いれば、情報の高記録密度化に大きく寄与することがで
きる。
イルの両端と直流電圧源またはグラウンドとの間に加速
用コイルを設けたことにより、励磁用コイルの電流反転
時間を早め磁気ヘッドの磁界反転時間を高速化できると
いう効果がある。従って、バイアス磁界の高速反転が要
求されるピットエッジ記録の磁気ヘッドの駆動装置とし
て好適に使用でき、磁界変調方式の光磁気記録装置に用
いれば、情報の高記録密度化に大きく寄与することがで
きる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、励磁用コ
イルの電流反転時間を早め、磁気ヘッドの磁界反転時間
を高速化できると共に、バイアス磁界の高速反転が要求
されるピットエッジ記録にも充分に対処でき、磁界変調
方式の光磁気記録による情報の高記録密度化に大きく寄
与できるという効果がある。
イルの電流反転時間を早め、磁気ヘッドの磁界反転時間
を高速化できると共に、バイアス磁界の高速反転が要求
されるピットエッジ記録にも充分に対処でき、磁界変調
方式の光磁気記録による情報の高記録密度化に大きく寄
与できるという効果がある。
【図1】本発明の磁気ヘッド駆動装置の一実施例を示し
た回路図である。
た回路図である。
【図2】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を示
した回路図である。
した回路図である。
【図3】ダンピング用抵抗器の他の接続例を示した回路
図である。
図である。
【図4】ダンピング用抵抗器の更に他の接続例を示した
回路図である。
回路図である。
【図5】ダンピング用抵抗器の更に他の接続例を示した
回路図である。
回路図である。
【図6】ダンピング用抵抗器を削除した例を示した回路
図である。
図である。
【図7】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を示
した回路図である。
した回路図である。
【図8】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を示
した回路図である。
した回路図である。
【図9】ハイパスフィルタの他の実施例を示した回路図
である。
である。
【図10】ハイパスフィルタの他の実施例を示した回路
図である。
図である。
【図11】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図12】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図13】本発明による磁界変調方式の光磁気記録装置
の構成を示した構成図である。
の構成を示した構成図である。
【図14】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図15】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図16】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図17】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図18】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図19】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図20】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図21】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図22】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図23】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図24】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図25】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図26】本発明の磁気ヘッド駆動装置の等価回路を表
現した図である。
現した図である。
【図27】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図28】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図29】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図30】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図31】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図32】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図33】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図34】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図35】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図36】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図37】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図38】本発明の磁気ヘッド駆動装置の他の実施例を
示した回路図である。
示した回路図である。
【図39】磁界変調方式の光磁気記録装置の概略構成を
示した構成図である。
示した構成図である。
【図40】従来例の磁気ヘッド駆動装置を示した回路図
である。
である。
1 光磁気ディスク 2 磁気ヘッド 3 駆動回路 4 光ヘッド Ch 励磁用コイル Cs 2次コイル L1,L2 補助コイル L3,L31,L32 加速用コイル R1,R2,R3,R31,R32 電流制限用抵抗
器 Rd ダンピング用抵抗器 S1〜S4 スイッチ素子 C コンデンサ
器 Rd ダンピング用抵抗器 S1〜S4 スイッチ素子 C コンデンサ
Claims (18)
- 【請求項1】 磁界発生用コアと、前記磁界発生用コア
に巻かれた磁界発生用コイルと、前記磁界発生用コイル
と並列に配された、前記磁界発生用コイルの電流反転時
間を加速するための加速用コイルと、前記磁界発生用コ
イルを駆動する駆動手段とを有することを特徴とする磁
気ヘッド駆動装置。 - 【請求項2】 更に、前記加速用コイルと直列に、電流
制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求項
1の磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項3】 更に、前記加速用コイルと直列に、高周
波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられて
いることを特徴とする請求項1の磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項4】 光磁気記録媒体に光ビームを照射する光
ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加する磁界発生装
置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発生用コアと、前
記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用コイルと、前記
磁界発生用コイルと並列に配された、前記磁界発生用コ
イルの電流反転時間を加速するための加速用コイルと、
前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手段を含んで構成
されていることを特徴とする光磁気記録装置。 - 【請求項5】 更に、前記加速用コイルと直列に、電流
制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求項
4の光磁気記録装置。 - 【請求項6】 更に、前記加速用コイルと直列に、高周
波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられて
いることを特徴とする請求項4の光磁気記録装置。 - 【請求項7】 磁界発生用コアと、前記磁界発生用コア
に巻かれた磁界発生用コイルと、前記磁界発生用コアに
巻かれた2次コイルと、前記2次コイルに接続され、前
記磁界発生用コイルの供給電流の反転時間を加速するた
めの加速用コイルと、前記磁界発生用コイルを駆動する
駆動手段とを有することを特徴とする磁気ヘッド駆動装
置。 - 【請求項8】 更に、前記加速用コイルと直列に、電流
制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求項
7の磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項9】 更に、前記加速用コイルと直列に、高周
波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられて
いることを特徴とする請求項7の磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項10】 光磁気記録媒体に光ビームを照射する
光ヘッドと、前記光磁気記録媒体に磁界を印加する磁界
発生装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発生用コア
と、前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用コイル
と、前記磁界発生用コアに巻かれた2次コイルと、前記
2次コイルに接続され、前記磁界発生用コイルの供給電
流の反転時間を加速するための加速用コイルと、前記磁
界発生用コイルを駆動する駆動手段を含んで構成されて
いることを特徴とする光磁気記録装置。 - 【請求項11】 更に、前記加速用コイルと直列に、電
流制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求
項10の光磁気記録装置。 - 【請求項12】 更に、前記加速用コイルと直列に、高
周波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられ
ていることを特徴とする請求項10の光磁気記録装置。 - 【請求項13】 磁界発生用コアと、前記磁界発生用コ
アに巻かれた磁界発生用コイルと、前記磁界発生用コイ
ルの両端と直流電圧源の間、または、前記磁界発生用コ
イルの両端とグラウンドの間、に配された、前記磁界発
生用コイルの電流反転時間を加速するための加速用コイ
ルと、前記磁界発生用コイルを駆動する駆動手段とを有
することを特徴とする磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項14】 更に、前記加速用コイルと直列に、電
流制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求
項13の磁気ヘッド駆動装置。 - 【請求項15】 更に、前記加速用コイルと直列に、高
周波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられ
ていることを特徴とする請求項13の磁気ヘッド駆動装
置。 - 【請求項16】 光磁気記録媒体に光ビームを照射する
光ヘッドと、光磁気記録媒体に磁界を印加する磁界発生
装置とを有し、該磁界発生装置は、磁界発生用コアと、
前記磁界発生用コアに巻かれた磁界発生用コイルと、前
記磁界発生用コイルの両端と直流電圧源の間、または、
前記磁界発生用コイルの両端とグラウンドの間、に配さ
れた、前記磁界発生用コイルの電流反転時間を加速する
ための加速用コイルと、前記磁界発生用コイルを駆動す
る駆動手段を含んで構成されていることを特徴とする光
磁気記録装置。 - 【請求項17】 更に、前記加速用コイルと直列に、電
流制限用抵抗器が設けられていることを特徴とする請求
項16の光磁気記録装置。 - 【請求項18】 更に、前記加速用コイルと直列に、高
周波数帯域通過特性を有する素子または回路が設けられ
ていることを特徴とする請求項16の光磁気記録装置。
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